JP2017017883A - モータ制御装置、及びモータ制御システム - Google Patents

モータ制御装置、及びモータ制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】何れか2相の電圧指令値が所定値以内である期間でもモータ電流を復元する。【解決手段】電圧指令値補正処理部は、何れか二相の第1電圧指令値VU*,VV*の差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値VU*を絶対値が小さい方の第1電圧指令値VV*まで大きさを減少させ、該減少させた電圧指令値(疑似リミット電圧VP)を前記第2電圧指令値VU1*として出力し、前記第1電圧指令値VU*と前記第2電圧指令値VU1*とが略一致してから、前記第1電圧指令値VU*の大きさを増加させた電圧指令値を前記第2電圧指令値VU1*として出力するものであり、大きさを減少させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分と、大きさを増加させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とは略等しい。【選択図】図9

Description

本発明は、電力変換器の直流側電流を検出することにより、モータ相電流を再現するモータ制御装置、及びモータ制御システムに関する。
モータ制御装置は、トルク等の目標値と三相交流モータに流れるモータ相電流を復元した復元モータ電流とに基づいて、三相交流モータに印加する印加電圧を指令する三相の電圧指令値を生成する。そして、モータ制御装置は、三相の電圧指令値と一定周期で連続する三角波のキャリア信号とを比較することにより、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号を生成し、このPWM信号を制御信号としてインバータの複数のスイッチング素子に入力させることにより、三相交流モータをPWM制御する。
また、三相交流モータの制御は、ロータの回転位置を検出する位置センサを必要とするが、三相交流モータを小型化するため、センサレス制御が求められている。このセンサレス制御の延長線上で、モータ制御装置は、モータ相電流を検出する電流センサ(たとえば、電流変換トランス(CT:Current Transformer)やホール素子等)の数を低減し、コストダウンを図ることが好ましい。たとえば、これらの電流センサを使用せずセンサレスの形態でモータ制御を行う技術も開示されている。以下、この電流センサを不要にしたモータ制御をセンサレス制御という。
特許文献1は、直流側電流を逐次測定し、三相のモータ電流の値を復元する技術に関し、モータ電流のA/D変換値と3相電流指令値との偏差を演算し、該偏差の大きさが設定値よりも大きいときに3相電流指令値を復元電流とし、該偏差の大きさが設定値以下のときにA/D変換値を復元電流とする技術を開示している。
また、特許文献1は、電圧指令値とキャリア信号とを比較して得たPWMスイッチングパターンに基づいて、特定相を決定し、直流側電流から3相の内、2相の電流を検出し、モータ電流を決定することや、A/D変換器を用いて、1相の電流取得のためには、少なくとも10μSec必要であることを開示している。
特許第5146727号公報(段落0088)
ところで、特許文献1の技術は、過変調等により、3相電流指令値の2相が略同値になる期間がある。この期間は、A/D変換器が3相の内、1相の電流を取得することができるが、2相の電流を取得することができないので、モータ電流を決定することができない。つまり、特許文献1の技術は、3相電流指令値の2相が略同値になる期間、つまり、何れか2相の電圧指令値が所定範囲内である期間では、モータ電流を復元することができない。
本発明は、前記課題を解決するために、何れか2相の電圧指令値が所定値以内である期間でもモータ電流を復元することができるモータ制御装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、第1発明のモータ制御装置は、直流電力を交流電力に変換する電力変換器(3)の直流側電流(i)を検出するA/D変換部(21)と、前記電力変換器を介して三相交流モータ(4)をベクトル制御するベクトル制御部(22)と、前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部(23)とを備え、前記ベクトル制御部は、目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流(IRE)を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値(V 、V 、V )を演算する電圧指令値演算部(222)と、前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部(223)と、前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値(VU1 、VV1 、VW1 )と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部(226)とを備え、前記電圧指令値補正処理部は、何れか二相の第1電圧指令値の差(V 、V )が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値(V )の大きさを減少させ、該大きさを減少させた電圧指令値(擬似リミット電圧)を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力し、前記第1電圧指令値(V )と前記第2電圧指令値(VU1 )とが略一致してから、前記第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた電圧指令値を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力するものであり、大きさを減少させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分と、大きさを増加させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とは略等しいことを特徴とする。なお、( )内の符号や文字は例示である。
第2発明のモータ制御装置は、直流電力を交流電力に変換する電力変換器(3)の直流側電流(i)を検出するA/D変換部(21)と、前記電力変換器を介して三相交流モータ(4)をベクトル制御するベクトル制御部(22)と、前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部(23)とを備え、前記ベクトル制御部は、目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流(IRE)を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部(222)と、前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部(223)と、前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値(VU1 、VV1 、VW1 )と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部(226)とを備え、前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値(V )、第二の第1電圧指令値(V )、及び第三の第1電圧指令値(V )からなり、前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第二の第1電圧指令値(V )との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値(V )の大きさを減少させた電圧指令値を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力し、前記第二の第1電圧指令値(V )と前記第2電圧指令値(VU1 )とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値(V )を前記第2電圧指令値として出力し、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第三の第1電圧指令値(V )との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値(V )を絶対値が小さい方の第1電圧指令値(V )まで大きさを減少させ、該大きさを減少させた第1電圧指令値(擬似リミット電圧V)を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力し、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第2電圧指令値(VU1 )とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力するものであり、前記2つの大きさを減少させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分の和と、大きさを増加させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とが略等しいことを特徴とする。なお、( )内の符号や文字は例示である。
第3発明のモータ制御装置は、直流電力を交流電力に変換する電力変換器(3)の直流側電流(i)を検出するA/D変換部(21)と、前記電力変換器を介して三相交流モータ(4)をベクトル制御するベクトル制御部(22)と、前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部(23)とを備え、前記ベクトル制御部は、目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流(IRE)を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部(222)と、前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部(223)と、前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値(VU1 、VV1 、VW1 )と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部(226)とを備え、前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値(V )、第二の第1電圧指令値(V )、及び第三の第1電圧指令値(V )からなり、前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第二の第1電圧指令値(V )との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値(V )を低下させた電圧指令値を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力し、前記第二の第1電圧指令値(V )と前記第2電圧指令値(VU1 )とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値(V )を前記第2電圧指令値として出力し、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第三の第1電圧指令値(V )との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値(V )を絶対値が小さい方の第1電圧指令値(V )まで大きさを低下させ、該大きさを低下させた第1電圧指令値(擬似リミット電圧V)を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力し、前記第一の第1電圧指令値(V )と前記第2電圧指令値(VU1 )とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値(VU1 )として出力するものであり、前記2つの第1電圧指令値の大きさの減少は、前記単相三角波の周期内に行い、前記第1電圧指令値の大きさの増加は、前記単相三角波の周期外で行う
ことを特徴とする。なお、( )内の符号や文字は例示である。
本発明によれば、何れか2相の電圧指令値が所定値以内である期間でもモータ電流を復元することができるモータ制御装置、及びモータ制御システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成図である。 1シャント抵抗を用いた電流取得法を説明するための各部における出力波形を示す図であり、(a)は、PWM波形、(b)は、シャント抵抗両端電圧、そして、(c)は、モータ電流波形である。 PWMスイッチングパターンと検出電流の関係を示す表である。 1回のサンプリングデータの取得タイミング電圧の時間変化を示す図である。 相電圧正弦波のモータ相電圧波形、及び線間電圧波形である。 電圧利用率を向上させたときのモータ相電圧波形、及び線間電圧波形である。 PWM過変調のときのモータ相電圧波形、及び線間電圧波形である。 PWM過変調のときのモータ相電圧を全相重ね合わせた波形である。 PWM過変調時の電圧指令値V 、V 、V と、単相三角波とを重ねたものである。 電圧指令値V を電圧指令値V よりもΔV 低下させた状態で、PWM過変調時の電圧指令値V 、V 、V と、単相三角波とを重ねたものである。 本発明の第1実施形態における電圧指令値の低下、及び増加を説明するための説明図である。 電圧指令値の補正処理を行う前後の電圧指令値の波形である。 本発明の第1実施形態における電圧指令値の増加量を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態における電圧指令値の低下、及び増加処理を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態における電圧指令値の補正処理を行う前後の電圧指令値の波形である。 本発明の比較例のモータ制御装置の電圧指令値の減少/増加処理を説明するための説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
<モータ制御システムの構成>
図1は、第1の実施形態のモータ制御システムの構成図である。
モータ制御システム1は、モータ制御装置2と、電力変換器3と、三相交流モータ4とを備えている。モータ制御装置2は、電力変換器3を介して三相交流モータ4のトルクを制御するトルク制御装置である。電力変換器3は、直流電源Eが接続されており、直流電源Eから供給される直流電力を三相交流電力に変換して、三相交流モータ4を駆動する。
モータ制御装置2は、A/D変換部21、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等が内蔵されているワンチップCPU(Central Processing Unit)により構成されており、ROMに格納されたプログラムを実行することによりベクトル制御部22と電流復元部23との機能を実現する。A/D変換部21は、電力変換器3に直流電力を供給する直流電源Eに接続されたシャント抵抗rに流れる電力変換器3の直流側電流iを検出する。ベクトル制御部22は、電力変換器3を介して三相交流モータ4の回転速度をベクトル制御する。そして、電流復元部23は、電力変換器3の直流側電流の値を用いて、三相交流モータ4に流れるモータ相電流(i、i、i)を復元するものである。
ベクトル制御部22は、電流指令値演算部221と電圧指令値演算部222と電圧指令値補正処理部223と電圧指令値補正判定部224とPWM信号生成部226と単相三角波発生部227とを備えて構成される。
電流指令値演算部221は、二軸電流指令値演算部2211と二軸−三相変換部2212と三相−二軸変換部2213とを備えて構成される。電流指令値演算部221には、目標値T、及び電流復元部23からの復元された三相の復元電流IREが入力される。目標値Tは、二軸電流指令値演算部2211に入力され、三相の復元電流IREは、三相−二軸変換部2213に入力される。そして、三相−二軸変換部2213に入力された三相の復元電流IREは、励磁軸(d軸)、及びこれに直交するトルク軸(q軸)の二軸の電流に変換され、二軸電流指令値演算部2211、及び電圧指令値演算部222の入力電流Id、Iqとして出力される。二軸電流指令値演算部2211は、入力された目標値T、及び二軸の入力電流Id、Iqを二軸電流指令値Id、Iqに演算して、二軸−三相変換部2212、及び電圧指令値演算部222に出力する。二軸−三相変換部2212は、二軸電流指令値演算部2211から入力された二軸電流指令値Id、Iqを三相電流指令値I 、I 、I に変換して、電流復元部23に出力する。
電圧指令値演算部222は、電流指令値演算部221からの二軸電流指令値Id、Iqと入力電流Id、Iqとを用いて、三相交流モータ4に印加する印加電圧を指令する第1の電圧指令値としての電圧指令値V 、V 、V を演算する。ここで、電圧指令値V 、V 、V は、電圧利用率を高めるために、線間の正弦波形を維持しつつ、線間電圧が高くなるように相電圧の変形を行っている。また、電圧指令値V 、V 、V は、本実施形態では、PWM過変調を前提としている。電圧指令値演算部222は、演算された電圧指令値V 、V 、V を、本実施形態の特徴構成である電圧指令値補正処理部223、及び電圧指令値補正判定部224に出力する。
電圧指令値補正処理部223は、電圧指令値V 、V 、V の何れか2つの値を設定値まで減少させ、適切なタイミングで減少分を増加させる補正を行い、第2電圧指令値としての電圧指令値VU1 、VV1 、VW1 を出力する。また、電圧指令値補正処理部223は、電圧指令値V 、V 、V の減少量(変化量)の時間積分と、増加量(変化量)の時間積分とを等しくなるようにしている。電圧指令値補正判定部224は、電圧指令値補正処理部223が電圧指令値V 、V 、V の補正を行うタイミングか否かを判定し、該タイミングを電圧指令値補正処理部223に送信する。擬似リミット値225は、電圧指令値補正処理部223の補正後の電圧指令値V 、V 、V の値が設定されており、該設定値は電圧指令値補正判定部224が判定する判定基準としても使用される。
電圧指令値補正処理部223は、補正された電圧指令値Vu1 、Vv1 、Vw1 をPWM信号生成部226に出力する。そして、PWM信号生成部226は、電圧指令値演算部222からの電圧指令値V 、V 、V と単相三角波発生部227が生成する単相三角波とを比較してPWM信号U、V、Wを生成し、電力変換器3に出力して電力変換器3をPWM制御する。
電流復元部23は、偏差演算部231と設定部232とA/D変換制御部233とを備えて構成される。偏差演算部231は、A/D変換部21から出力された測定電流値(出力値)Iと電流指令値演算部221の二軸−三相変換部2212で変換された三相電流指令値I(I 、I 、I )とが入力され、測定電流値(出力値)Iと三相電流指令値Iとの偏差Iを演算し、演算結果を設定部232に出力する。
設定部232は、いわゆる、コンパレータとスイッチとの機能を有している。設定部232は、偏差演算部231からの偏差Iの大きさ(|I|)が設定された規定幅データ(設定値)Iの大きさ(|I|)よりも大きいときは、スイッチが「a」に切り替わり、電流指令値演算部221から指令された電流指令値Iを電流指令値演算部221に復元電流IREの値として出力する。一方、設定部232は、偏差演算部231からの偏差Iの大きさ(|I|)が設定された規定幅データ(設定値)Iの大きさ(|I|)以下のときは、スイッチが「b」に切り替わり、A/D変換部21からの測定電流値(出力値)Iを、電流指令値演算部221に復元電流IREの値として出力する。
つまり、設定部232は、ノイズ等により、A/D変換部21が測定した測定電流値(出力値)Iのバラツキが大きいときには、電流指令値Iを復元電流IREの値とし、測定電流値Iのバラツキが小さいときには、測定電流値Iを、復元電流IREの値とする。これにより、モータ制御装置2は、ノイズの大きさにかかわらず、安定して、三相交流モータ4を制御することができる。
さらに、A/D変換制御部233は、電力変換器3の三相交流モータ4のU相、V相、及びW相におけるDuty 100%のときの無通電状態、及び通電状態を表すPWMスイッチングパターン(図3参照)を用いて、単相三角波発生部227が発生する単相三角波の周期に同期させてA/D変換部21を制御する。
<モータ制御装置の動作>
以下、本実施形態のモータ制御装置2の動作につき説明する。まず、図2乃至図4を参照して、測定電流値Iを取得して復元電流IREの値を出力する電流復元部23の動作について説明し、図6乃至図11を用いて、本実施形態の特徴構成である電圧指令値補正処理部223の動作を説明する。
図2(a)乃至図2(c)は、1シャント抵抗を用いた電流取得法を説明するための各部における出力波形を示す図である。なお、図2(a)乃至図2(c)において、横軸の時間軸は、同様の時間単位で示してある。図2(a)は、PWM信号生成部226から電力変換器3に出力されるPWM信号U、V、Wの波形を示す。横軸は時間であり、本実施形態では、1キャリア周期200μsとした2周期分の時間を示している。なお、1キャリア周期200μsの値は、単相三角波発生部224が生成する単相三角波の周期である200μsとしてある。
図2(b)は、シャント抵抗rの両端電圧波形であり、このタイミング(1)、及びタイミング(2)によって取得されるシャント抵抗rに流れる直流電流値iと後記する図3のPWMスイッチングパターンによって特定されたモータ相電流の検出電流、この場合は、i、及び−iがA/D変換部21を介してモータ電流の各相の測定電流値(出力値)Iとして検出され、電流復元部23の偏差演算部231、及び設定部232に入力される。
図2(c)は、モータ電流波形であり、各モータ相電流(i、i、i)のそれぞれ電気角360°を有した相電流のうちの、ここでは、キャリア周期2周期分のモータ電流波形と図2(b)の期間(1)、及び期間(2)で取得される検出電流i、及び−iを取得部(1)、及び取得部(2)として示してある。
図3は、PWMスイッチングパターンと検出電流との関係を示す表である。図3は、図2(a)、及び図2(b)を参照して説明した期間(1)、及び期間(2)で取得される検出電流i、及び検出電流−iとそれ以外の検出電流をPWMスイッチングパターンに対応させて図示している。
図3は、PWMスイッチングパターンと特定の電流相との関係の説明図である。図3は、三相交流モータ4のU相、V相、W相におけるDuty 100%のときの無通電状態、及び通電状態を表すPWMスイッチングパターンと、各PWMスイッチングパターンによって定まる特定の電流相(特定相と称する)との関係を示している。図3では、PWMスイッチングパターンは、無通電状態を「OFF」とし、通電状態を「ON」として、各相の状態をA〜Hの8通りのPWMスイッチングパターンとして示している。
図3は、PWMスイッチングパターンA〜Hの特定相が以下のようになることを示している。すなわち、パターンAとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「OFF、OFF、OFF」となる場合に、特定相を特定できず検出電流は「なし」状態となる。また、パターンBとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「ON、OFF、OFF」となる場合に、特定相が「U相」となり、検出電流はiとなる。また、パターンCとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「OFF、ON、OFF」となる場合に、特定電流相が「V相」となり、検出電流はiとなる。また、パターンDとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「ON、ON、OFF」となる場合に、特定電流相が「W相」となり、検出電流は−iとなる。また、パターンEとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「OFF、OFF、ON」となる場合に、特定電流相が「W相」となり、検出電流はiとなる。また、パターンFとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「ON、OFF、ON」となる場合に、特定電流相が「V相」となり、検出電流は−iとなる。また、パターンGとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「OFF、ON、ON」となる場合に、特定電流相が「U相」となり、検出電流は−iとなる。また、パターンHとして、U相、V相、及びW相がそれぞれ「ON、ON、ON」となる場合に、特定電流相が特定できず検出電流は「なし」状態となる。
そして、本実施形態においては、電流復元部23のA/D変換制御部233は、このPWMスイッチングパターンに対応した電力変換器3のスイッチングパターン、すなわち、図3における検出電流「なし」の2つのパターンを除いた6つのスイッチングパターンに同期させて、A/D変換部21を制御する。したがって、電流復元部23は、単相三角波の周期200μs中におけるPWMスイッチパターンの内、前記の図3における6つのスイッチングパターンを検出電流の取得部として規定する。
さらに、A/D変換制御部233は、単相三角波の周期200μs中におけるPWMスイッチングパターンの内、隣接した2つの期間、すなわち、図2の取得部(1)、及び取得部(2)において、ここでは、U相、及びW相の二相の検出電流を、1キャリア周期内に各1回検出し取得させる。
図4は、1回のサンプリングデータの取得タイミング電圧の時間変化を示す図である。図4において、縦軸はタイミング電圧(V)であり、横軸は時間(μs)である。
図4は、シャント抵抗rに流れる電流iのステップ応答を示しており、a)領域は、A/D変換部21への入力直前のフィルタ回路等による充電時間、及びセットアップ時間(約6μs)であり、b)領域は、1データのA/D変換部21での電流検出時間を含むA/D変換時間(2.6μs)であり、c)領域は、A/D変換部21中でのレジスタ等の設定処理時間(約1μs)である。シャント抵抗rに流れる電流iの変化が開始してからA/D変換部21の出力変化が完了するまでに必要な必要最低時間は、a)〜c)領域のトータル時間であり、約10μsecと見積もられる。
図5A,図5B,図5Cは、モータ相電圧波形、及び線間電圧波形である。モータ相電圧波形は、電圧指令値演算部222(図1)が生成する電圧指令値V 、V 、V に相当する。図5A,図5B,図5Cは、縦軸が電圧(V)であり、横軸が位相(deg)である。
図5A(a)は、基本的なU相,V相の相電圧波形であり、図5A(b)は、UV相の線間電圧波形であり、双方共に正弦波形を示す。U相,V相の相電圧波形は、位相が120°ずれている正弦波形である。また、ピーク値±100Vの相電圧は、線間電圧では、√3倍(±173V)のピーク電圧になる。
図5B(a)は、電圧利用率を向上させるために波形変形した相電圧変形波形であり、図5B(b)は、その線間電圧波形である。相電圧変形波形は、ピーク電圧±200Vの正弦波の線間電圧波形を維持しつつ、相電圧をピーク電圧±100Vに制限したものである。
図5C(a)は、電圧利用率向上のための波形変形とPWM過変調とを行ったときの相電圧波形であり、図5C(b)は、その線間電圧波形である。線間電圧波形は、ピーク電圧±200Vの状態が一定時間継続しており、正弦波ではない。また、図5C(a)の相電圧波形は、図5B(a)の相電圧波形変形の振幅を増加させた波形(原波形V相)に対して、±100Vを超える過変調部分(破線部分)をカットしたものである。
図6は、電圧指令値V 、V 、V の波形であり、図5C(a)の相電圧波形V,V、及び相電圧波形Vを全相重ね合わせものに相当するが、振幅が±130Vになっている。
この電圧指令値V 、V 、V は、過変調部分のカットのため、2つの相のピーク値が重なる期間が存在し、この期間では、他の一相は、正負反転した値になっている。破線の円で示した複数の期間がピーク値の重なる期間であり、例えば、破線の直線(PWM動作ピックアップポイント)で特定した期間は、U相、及びV相がピーク値(約130V)で重なっており、W相が−130Vである。また、ピーク値の重なる期間は、2つの電圧指令値が近似する期間であり、電流取得が困難な電流取得不可領域である。
図7は、図6の破線の直線で特定した期間について、三相の電圧指令値V 、V 、V と、単相三角波発生部227が生成した単相三角波とを重ねたものである。縦軸は、PWMカウント値(0〜PWM_Max)であり、横軸は時間である。この期間において、PWM信号生成部226が生成するPWM波形は、U相電圧Up=“1”であり、V相電圧Vp=“1”であり、W相電圧Wp=“0”である。
図3のPWMスイッチングパターンによれば、Up=1、Vp=1、Wp=0の状態は、負のW相電流−iを検出可能であるが、他の相電流を検出することができない。つまり、他の2相の電流(U相電流i、V相電流i)が検出できないので、モータ電流を検出することができない。そこで、電圧指令値補正処理部223は、2つの相のピーク値が重なる期間に対して、電圧指令値V 、及び電圧指令値V の何れか一方の値を減少させて、他の一相の電流検出期間を生成し、その後、減少させた電圧指令値を増加させて、辻褄合わせを行うことにする。
図8は、電圧指令値V を電圧指令値V よりもΔVUV 減少させた状態で、電圧指令値V 、V 、V と、単相三角波とを重ねたものである。電圧指令値V が単相三角波よりも低い期間、つまり、Up=0、Vp=1、Wp=0の期間が両側に発生し、V相電流iが検出可能になる。
ΔVUV は、単相三角波の傾斜に相電流検出に必要な時間(例えば、10μSec)を乗算した電圧である。つまり、ΔVUV は、単相三角波の周期と相電流検出に必要な時間との比と、電流指令値の最大値(ピーク値)との積である。これにより、A/D変換部21は、負のW相電流−i、及びV相電流iが検出可能になる。つまり、U相電流i=−(i+i)なので、モータ制御装置2は、直流電源Eに接続されたシャント抵抗rを用いて、全相の電流i,i,iを検出乃至演算することができる。
図9は、本発明の第1実施形態における電圧指令値の低下、及び増加を説明するための説明図である。この図9は、PWM過変調を行った電圧指令値V を減少/増加処理し、電圧指令値VU1 を出力する電圧指令値補正処理部223の処理を説明している。処理前の第一の電圧指令値V は、時刻t0から略直線的に増加し、時刻t1を介して、時刻t2で出力リミット電圧Vに到達し、時刻t4を介して、時刻t5で、略直線的に低下し、時刻t8で電圧0まで戻る台形状である。
処理後の電圧指令値VU1 は、時刻t0の電圧0から略直線的に増加し、時刻t2で出力リミット電圧V=Vu1 maxに到達し、第二の電圧指令値VV1 が所定電圧範囲内になる時刻t4で、擬似リミット電圧Vを出力し、時刻t5,t6を介して、時刻t7で略直線的に低下し、時刻t8で電圧0まで戻っている。
つまり、電圧指令値補正処理部223は、電圧指令値V と電圧指令値V とが所定値以内になる時刻t4に、絶対値が大きい方の電圧指令値V を所定電圧(V−V)だけ減少させ、該低下させた電圧指令値VU1 と電圧指令値V とが一致する時刻t6から、第2電圧指令値としての電圧指令値VU1 を第1電圧指令値としての電圧指令値V よりも増加させている。ここで、電圧指令値V を減少させた一定電圧Vを「擬似リミット電圧」ということにする。また、電圧指令値V と電圧指令値V とが所定電圧範囲内になるとは、該所定電圧が小さければ、電圧指令値V と擬似リミット電圧Vとが略一致することでもある。また、所定電圧(V−V)は、前記したΔVUV であり、単相三角波の周期(例えば、200μSec)と相電流検出に必要な必要最低時間(例えば、10μSec)との比と、電流指令値の最大値(ピーク値)との積である。
図10は、電圧指令値の補正処理を行う前後の電圧指令値の波形であり、図10(a)は、補正処理前の波形であり、図10(b)は、該補正処理前の波形に補正処理後の波形を重ねている。
図10(a)において、電圧指令値V 、V 、V は、互いに位相が120°ずれた、補正処理前の波形であり、電圧利用率を向上させるための波形変形、及びPWM過変調された波形である。第一の電圧指令値V は、0〜180°の正の台形波と、180°〜360°までの負の台形波とが連結されたものであり、第二の電圧指令値V は、120°〜300°までの正の台形波と、300°〜120°までの負の台形波とが連結されたものであり、第三の電圧指令値V は、240°〜60°までの正の台形波と、60°〜240°までの負の台形波とが連結されたものである。
図10(b)の補正処理後の電圧指令値VU1 、VV1 、VW1 は、減少/増加処理を行った波形であり、電圧指令値VU1 の絶対値は、電圧指令値V の絶対値が疑似リミット電圧Vまで立ち上がった時に減少を開始し、電圧指令値VV1 の絶対値は、電圧指令値V の絶対値が疑似リミット電圧Vまで立ち上がった時に減少を開始し、電圧指令値VW1 の絶対値は、電圧指令値V の絶対値が疑似リミット電圧Vまで立ち上がった時に減少を開始している。
モータ制御装置2は、三相交流モータ4が発生するトルクを目標値Tに制御するトルク制御装置である。モータ制御装置は、一般的に、d軸電流指令値Id=0としたとき、トルクはq軸電流指令値Iqに比例し、三相交流モータ4に印加される電圧と電流とは略比例する。本実施形態のモータ制御装置2は、トルクと電圧指令値VU1 、VV1 、VW1 とが略比例関係にあるという前提の下に、減少させた電圧指令値V の減少量(変化量)の時間積分と、増加させた電圧指令値V の増加量(変化量)の時間積分とを略等しくしている。
図11は、本発明の第1実施形態における電圧指令値の増加量を説明する説明図である。
電圧指令値VU1 の増加期間(t6〜t8)は、擬似リミット電圧Vを維持する時間Tの期間(t6〜t7)と、電圧指令値VU1 が低下する期間(t7〜t8)とがある。
(1)まず、電圧指令値の減少量(V −VU1 )の時間積分S1を演算する。つまり、時刻t4から電圧指令値V =擬似リミット電圧Vになる時刻t6まで、電圧指令値V と擬似リミット電圧Vとの差(V −V)の時間積分S1を演算する。
(2)次に、電圧指令値V =擬似リミット電圧Vになってから、電圧指令値VU1 =擬似リミット電圧Vを維持するまでの時間Tを演算する。増加した電流指令値(VU1 −V )の時間積分S2は、三角形の面積により求められ、S2=T×V/2である。したがって、T=2・S1/Vである。
(3)電圧指令値V の低下に伴い、時間Tが経過した時点(c点、t7)での電圧指令値VU1 と電圧指令値V との比率を維持するように、電圧指令値VU1 を低下させる。
つまり、時間Tが経過した時点(c点、t7)において、電圧指令値VU1 と電圧指令値V との比率K=VU1 (t7)/V(t7)を演算し、その後の電圧指令値VU1 (t)は、
U1 (t)=K・V (t)
で算出する。なお、時刻t8において、VU1 =V =0になったときに電圧指令値の増加補正は終了する。
(第2実施形態)
前記第1実施形態は、第一の電圧指令値V と第二の電圧指令値V とが所定範囲内になった場合であって、第一の電圧指令値V が低下するときに、第一の電圧指令値V を擬似リミット電圧Vまで減少させたが、第一の電圧指令値V が増加するときにも擬似リミット電圧Vまで減少させることができる。つまり、第一の電圧指令値V の増加時、及び減少時の双方で、擬似リミット電圧Vまで減少させることができる。
図12は、本発明の第2実施形態における電圧指令値の低下、及び増加を説明する説明図である。
電圧指令値補正処理部223は、第一の電圧指令値V が増加している場合に、電圧指令値V が擬似リミット電圧Vに到達する前は(t0〜t1)、電圧指令値VU1 =電圧指令値V を出力し、擬似リミット電圧Vを超えているときに(t1〜t2a)、電圧指令値VU1 =擬似リミット電圧Vを出力する。また、電圧指令値補正処理部223は、第三の電圧指令値V が減少している場合であって(t>t2)、擬似リミット電圧Vよりも低いときに(t2a〜t4)、電圧指令値VU1 =電圧指令値V =Vを出力する。
また、前記第1実施形態と同様に、電圧指令値補正処理部223は、第二の電圧指令値V が増加している場合であって、電圧指令値V が擬似リミット電圧Vを超えているときに(t4〜t6)、電圧指令値VU1 =擬似リミット電圧Vを出力する。また、第一の電圧指令値V の低下中においても、擬似リミット電圧Vを出力する期間があるので(t5〜t6)、電圧指令値補正処理部223は、第一の電圧指令値V の増加時(S3)と減少時(S4)との双方で、電圧指令値V を減少させ、電圧指令値VU1 =擬似リミット電圧Vを出力する。これにより、電流取得電圧指令値V が単相三角波よりも低い期間、つまり、Up=0、Vp=1、Wp=0の期間が単相三角波の両側に発生し(図8参照)、三相交流モータ4に流れる相電流iが検出可能になる。
そして、本実施形態では、電圧指令値V の減少量(変化量)の時間積分S3,S4の和が電圧指令値V の増加量(変化量)の時間積分S5に等しくなるように、電圧指令値VU1 を電圧指令値V よりも増加させる。つまり、第1実施形態と同様に、電圧指令値VU1 の増加時は、擬似リミット電圧Vを維持する時間Tとなる期間(t6〜t7)と、電圧指令値VU1 が減少する期間(t7〜t8)とを設け、電圧指令値補正処理部223は、電圧指令値V の増加量(変化量)の時間積分S5が電圧指令値V の低下量(変化量)の時間積分S3,S4の和になるようにしている。
図13は、電圧指令値の補正処理を行う前後の電圧指令値の波形であり、図13(a)は、補正処理前の電圧指令値V 、V 、V であり、図13(b)は、電圧指令値V 、V 、V に補正処理後の電圧指令値VU1 、VV1 、VW1 を重ね合わせたものである。
図13(a)は、図6、及び図10(a)と同一波形であり、2つの相のピーク値が重なる期間(電流取得不可領域(図6))が存在する。図13(b)は、2つの相のピーク値が重なる期間の両側で電圧指令値V 、V 、V のずらし処理を行っているので、三相交流モータ4に流れる相電流を検出できる。なお、ずらし時間は、シャント抵抗rに流れる電流iの変化が開始してからA/D変換部21のデータ取得時間(必要最低時間)である10μSec必要である。また、図8から分かるように、単相三角波の周期は、図6の電流取得不可領域の時間、つまり、PWM過変調になる時間に略一致乃至この時間よりも長くしている。
(比較例)
図14は、本発明の比較例のモータ制御装置の電圧指令値の減少/増加処理を説明するための説明図である。図14(a)は、電圧指令値、及び単相三角波の関係を示し、図14(b)は、減少/増加した電圧指令値、及び単相三角波の関係を示し、図14(c)は、PWM信号の波形を示し、図14(d)は、シャント抵抗に流れる電流波形を示す。
図14(a)において、3つの電圧指令値V ,V ,V は、その周期が単相三角波に比較して長いため、変化が少なく、直線的であるとする。また、2つの電圧指令値V ,V は、近似しており、所定電圧内に納まっているとする。図14(b)において、比較例のベクトル制御部は、単相三角波の前半部で、電圧指令値V を減少させ、単相三角波の後半部で電圧指令値V を増加させて、電圧指令値VW1 を出力している。
図14(c)において、PWM信号生成部は、電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 と、単相三角波とを比較し、電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の方が単相三角波よりも大きな値のときにHighレベルを出力し、電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の方が単相三角波よりも小さな値のときにLowレベルを出力する。つまり、PWM信号Uは、PWM信号Vよりも幅が狭い信号であり、PWM信号Vは、PWM信号Wよりも幅が狭い信号である。
ここで、電圧指令値VW1 は前半部で低下し、後半部で増加しているので、PWM信号Wは、パルス幅が前半部、及び後半部で負の時間軸方向に移動する。これにより、PWM信号Wは、電圧指令値V と単相三角波とを比較するときよりも、ΔTminの電流取得期間を得る。なお、電圧指令値V とV とは近似しているので(図14(a))、電圧指令値V と単相三角波とを比較するときのPWM信号Wは、PWM信号Vと略一致する。
図14(d)において、シャント抵抗rに流れる電流iは、1PWM周期の前半部において、PWM信号VからPWM信号Wを減じた信号(V−W)の部分で、負のW相電流(−i)を検出することができ、PWM信号UからPWM信号Vを減じた信号(U−V)の部分で、U相電流(i)を検出することができる。また、i+i+i=0の関係があるので、V相の相電流i=−(i+i)を演算することができる。なお、電圧指令値VW1 の増加量、及び減少量が同値であれば、1PWM周期の後半部においても、PWM信号WからPWM信号Vを減じた部分で、負のV相電流(−i)を検出することができる。
比較例のモータ制御装置は、三相の電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の何れか2つが近似し、所定範囲内に納まっているときに、1PWM周期の期間内で電圧指令値の減少、及び増加による辻褄合わせを行った。これに対して、第2実施形態のモータ制御装置2は、波形変形、及び過変調により、三相の電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の何れか2つが所定範囲内に納まっているときに、1PWM周期の両側の2箇所で、電圧指令値を減少させ、その後、辻褄合わせのための増加を行っている点で相違する。つまり、2つの第1電圧指令値VU1 の大きさの減少は、単相三角波の周期内に行っており、第1電圧指令値VU1 の大きさの増加は、単相三角波の周期外で行っている。なお、第2実施形態のモータ制御装置2は、過変調により、三相の電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の何れか2つが所定範囲内に納まる時間は、1PWM周期に略一致乃至この時間よりも長くしている。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態のモータ制御装置2は、過変調なる時間、つまり、三相の電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 のPWM出力限界付近で、電圧指令値の減少処理を行ったが、過変調でなくても、三相の電圧指令値VU1 ,VV1 ,VW1 の何れか2つが所定値以内になる時に、電圧指令値の減少処理を行うことができる。
(2)前記各実施形態の図9、及び図12は、電圧指令値が正の場合について説明したが、電圧指令値が負の場合も、同様に電圧指令値の減少/増加処理を行うことができる。負の場合を含めれば、モータ制御装置2は、何れか二相の第1電圧指令値の差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値を絶対値が小さい方の第1電圧指令値まで大きさを減少させ、さらに、第1電圧指令値の大きさを増加させ、大きさを減少させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分と、大きさを増加させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とは略等しくする。
(3)前記各実施形態の図9、及び図12は、トルク制御を前提として、電圧指令値の減少量の時間積分と、増加量の時間積分とを略等しくなるようにした。出力制御(パワー制御)の場合には、例えば、低下量の二乗を時間積分した二乗積分と増加量の二乗を時間積分した二乗積分とを略等しくすることもできる。
1 モータ制御システム
2 モータ制御装置
3 電力変換器
4 三相交流モータ
21 A/D変換部
22 ベクトル制御部
23 電流復元部
221 電流指令値演算部
2211 二軸電流指令値演算部
2212 二軸−三相変換部
2213 三相−二軸変換部
222 電圧指令値演算部
223 電圧指令値補正処理部
224 電圧指令値補正判定部
225 擬似リミット値
226 PWM信号生成部
227 単相三角波発生部
231 偏差演算部
232 設定部
233 A/D変換制御部
T 目標値(目標回転速度)
、I 、I 、I 、Id、Iq 電流指令値
、V 、V 電圧指令値(第1電圧指令値)
U1 、VV1 、VW1 電圧指令値(第2電圧指令値)
、V、W PWM信号
、i、i モータ電流
Id、Iq、Iu、Iv、Iw、入力電流
RE 復元電流
測定電流値(出力値)
偏差
規定幅データ(設定値)
E 直流電源
r シャント抵抗

Claims (10)

  1. 直流電力を交流電力に変換する電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記電圧指令値補正処理部は、何れか二相の第1電圧指令値の差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値の大きさを減少させ、該大きさを減少させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    大きさを減少させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分と、大きさを増加させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とは略等しい
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記電圧指令値補正処理部は、
    前記電圧指令値の低下開始から前記第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致するまでの低下時間は、前記直流側電流の変化開始から前記A/D変換部の出力変化が完了するまでの時間の最大値以上に設定される
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記低下させた電圧指令値は、絶対値が大きい方の第1電圧指令値と絶対値が小さい方の第1電圧指令値とが略一致した時の電圧指令値を、前記第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致するまで一定に維持するものであり、
    前記所定値は、前記直流側電流の変化開始から前記A/D変換部の出力変化が完了するまでの時間の最大値と前記単相三角波の周期との比と、前記第1電圧指令値の最大値との積により演算される
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のモータ制御装置であって、
    前記時間積分は、前記絶対値を二乗してから時間積分する二乗積分を含む
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  5. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記第1電圧指令値の大きさを増加させた電圧指令値は、前記第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致した時の電圧指令値を所定時間維持し、該所定時間維持した時の前記第2電圧指令値と前記第1電圧指令値との比を維持するように前記第2電圧指令値の大きさを低下させる
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  6. 直流電力を交流電力に変換する電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値、第二の第1電圧指令値、及び第三の第1電圧指令値からなり、
    前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値と前記第二の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値の大きさを減少させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第二の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第三の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値を絶対値が小さい方の第1電圧指令値まで大きさを減少させ、該大きさを減少させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    前記2つの大きさを減少させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分の和と、大きさを増加させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とが略等しい
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  7. 直流電力を交流電力に変換する電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値、第二の第1電圧指令値、及び第三の第1電圧指令値からなり、
    前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値と前記第二の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値を低下させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第二の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第三の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値を絶対値が小さい方の第1電圧指令値まで大きさを低下させ、該大きさを低下させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    前記2つの第1電圧指令値の大きさの減少は、前記単相三角波の周期内に行い、前記第1電圧指令値の大きさの増加は、前記単相三角波の周期外で行う
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  8. 三相交流モータと、該三相交流モータを駆動する電力変換器と、該電力変換器を制御するモータ制御装置とを備えるモータ制御システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    前記電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記電圧指令値補正処理部は、何れか二相の第1電圧指令値の差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値の大きさを減少させ、該大きさを減少させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    大きさを減少させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分と、大きさを増加させた第1電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とは略等しい
    ことを特徴とするモータ制御システム。
  9. 三相交流モータと、該三相交流モータを駆動する電力変換器と、該電力変換器を制御するモータ制御装置とを備えるモータ制御システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    前記電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値、第二の第1電圧指令値、及び第三の第1電圧指令値からなり、
    前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値と前記第二の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値を低下させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第二の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第三の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値を絶対値が小さい方の第1電圧指令値まで大きさを低下させ、該大きさを低下させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    前記2つの大きさを低下させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分の和と、大きさを増加させた電圧指令値の大きさの変化量の時間積分とが略等しい
    ことを特徴とするモータ制御システム。
  10. 三相交流モータと、該三相交流モータを駆動する電力変換器と、該電力変換器を制御するモータ制御装置とを備えるモータ制御システムであって、
    前記モータ制御装置は、
    前記電力変換器の直流側電流を検出するA/D変換部と、
    前記電力変換器を介して三相交流モータをベクトル制御するベクトル制御部と、
    前記直流側電流の値を用いて前記三相交流モータに流れるモータ相電流を復元する電流復元部とを備え、
    前記ベクトル制御部は、
    目標値、及び前記電流復元部が復元した復元電流を用いて、前記三相交流モータに印加する印加電圧を指令する第1電圧指令値を演算する電圧指令値演算部と、
    前記第1電圧指令値を補正する電圧指令値補正処理部と、
    前記電圧指令値補正処理部が補正した第2電圧指令値と単相三角波とを比較してPWM信号を生成し、前記電力変換器をPWM制御するPWM信号生成部とを備え、
    前記第1電圧指令値は、第一の第1電圧指令値、第二の第1電圧指令値、及び第三の第1電圧指令値からなり、
    前記電圧指令値補正処理部は、前記第一の第1電圧指令値と前記第二の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が小さい方の第1電圧指令値を低下させた電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第二の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第三の第1電圧指令値との差が所定値以内になる時に、絶対値が大きい方の第1電圧指令値を絶対値が小さい方の第1電圧指令値まで大きさを低下させ、該大きさを低下させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力し、
    前記第一の第1電圧指令値と前記第2電圧指令値とが略一致してから、前記第一の第1電圧指令値の大きさを増加させ、該大きさを増加させた第1電圧指令値を前記第2電圧指令値として出力するものであり、
    前記2つの第1電圧指令値の大きさの減少は、前記単相三角波の周期内に行い、前記第1電圧指令値の大きさの増加は、前記単相三角波の周期外で行う
    ことを特徴とするモータ制御システム。
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