JP2011166904A - 同期電動機の磁極位置検出装置 - Google Patents

同期電動機の磁極位置検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値を、簡便かつ確実に検出設定することができる同期電動機の磁極位置検出装置を得ることを目的とする。
【解決手段】印加時間Tinの初期値として、磁気飽和が確実に生じない小さい値T0に設定して加算電流評価値ΔImidを求め加算電流基準値ΔIstdとの大小を判定し、更に印加時間Tinを順次所定の時間ΔTinずつ増やして判定動作を繰り返し、判定結果が初めてΔImid>ΔIstdとなったときの印加時間Tinを電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとして設定する。
【選択図】図10

Description

この発明は、同期電動機の磁極位置を位置センサを用いることなく得ることが出来る同期電動機の磁極位置検出装置に関するものである。
同期電動機を精度良く制御する場合、同期電動機の磁極位置と同期電動機に流れる電流の情報が必要である。磁極位置情報は、位置センサ等を同期電動機に取付けることにより磁極位置情報を得ていたが、コスト削減、省スペース、信頼性の向上という観点から位置センサレス化が進んできている。
同期電動機の位置センサレス制御法として、例えば、特許文献1のような同期電動機の誘起電圧を利用した位置センサレス制御法や、例えば、特許文献2のような突極性を利用した位置センサレス制御法などがある。誘起電圧を利用した位置センサレス制御は、速度ゼロでは誘起電圧もゼロであるため、正しく回転子位置を推定することが出来ない。また、突極性を利用した位置センサレス制御は、磁極位置推定に利用する突極性が磁極位置の2倍の周期で変わるため、推定位置も磁極位置の2倍の周期となる。即ち、推定位置は同期電動機の磁極位置が0〜180度と180〜360度において、同じ値となって磁極位置を確実に検出するという点で十分とは言えない。
上記のことを勘案すると、少なくとも同期電動機を速度ゼロ付近から起動するときは、突極性を利用した位置センサレス制御法以外に、別途同期電動機の磁極位置情報を推定する方法が必要である。その方法として、例えば、特許文献3のような同期電動機の磁気飽和を利用した方法がある。
この方法は、互いに振幅が等しくかつ等間隔の位相の2n(nは相数で3以上の自然数)個の電圧ベクトルを同期電動機に印加したとき、位相が互いに180度異なる各一対の電圧ベクトル印加時に流れる電流検出値を互いに加算した加算電流値から磁極位置を検出するもので、この電圧ベクトルの印加により同期電動機が磁気飽和状態となることが前提となる。
また、同じく磁気飽和を利用して磁極位置を検出する方式として、例えば、特許文献4がある。この方法は、パルス電圧を印加したときの電流Hレベルのうちの最大値Imaxと、Imaxと180°位相差になるパルス電圧に対する電流Hレベルとの差電流ΔIbが所定値以上になるようにパルス電圧値を徐々に高めて電圧パルス値を自動調整するものである。
国際公開WO2002/091558号公報 国際公開WO2009/040965号公報 特許第4271397号公報 特開2008−054430号公報
特許文献3の磁極位置検出法を用いる場合、前述したように、同期電動機が磁気飽和するに十分な電流を流す必要がある。これは、磁気飽和が発生していないと、磁極位置に近い位相の電圧ベクトルを印加したときに流れる電流が磁極位置に近い位相に対して180度位相が異なる電圧ベクトルを印加したときに流れる電流と等しいが、磁気飽和が発生すると、前者が後者より大きくなり、この差電流から磁極位置の検出が可能になるという原理を利用しているからである。
そのために、同期電動機に印加する電圧ベクトル指令の印加時間を調整して同期電動機に流れる電流を調整する必要がある。ところが同期電動機の磁気飽和は、同期電動機の種類や容量などによって異なるため、特許文献3の方法を用いるためには、あらかじめ、人手を介して電動機毎に調整する必要があるためとても煩雑となる。もっとも、十二分に磁気飽和が起こるように過大な電流を流すことも考えられるが、不要な損失の増大を招き得策とは言えない。
また、特許文献4は、前述した方法を採用して電圧パルス値を自動調整するものであるが、差電流ΔIbは、同期電動機の磁極位置に応じてその大きさが変化するため、ある磁極位置で差電流ΔIbが所定値を満たしても、別の磁極位置では所定値以上とならない場合もあり、その結果、自動調整を行った電圧パルス値を用いて磁極位置検出を行う場合、磁極位置検出を失敗する可能性がある。
この発明は、以上のような従来の課題を解決するためになされたもので、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値を、簡便かつ確実に検出設定することができる同期電動機の磁極位置検出装置を得ることを目的とする。
この発明に係る同期電動機の磁極位置検出装置は、n(nは3以上の自然数)相の巻線を有する同期電動機に電圧ベクトル指令に基づく電圧ベクトルを印加する回路手段、同期電動機の各相巻線に流れる電流をトリガ信号のタイミングで検出する検出手段、および電圧ベクトル指令として互いに振幅が等しくかつ1周期(360度)内に等間隔の位相でそれぞれの印加時間をTinとする2n個の電圧ベクトルを演算して回路手段に出力するとともに各電圧ベクトルの印加終了時点で検出手段にトリガ信号を出力する演算手段を備え、
更に、演算手段は、電圧ベクトル指令に基づく各電圧ベクトルを同期電動機に印加したとき、位相が互いに180度異なる各一対の電圧ベクトル印加時に流れる該電圧ベクトルと同相の電流検出値を互いに加算したn個の加算電流値を演算するとともに、電圧ベクトルの印加で同期電動機が磁気飽和するよう印加時間Tinを設定することにより、n個の加算電流値に基づき同期電動機の停止時における磁極位置を検出する同期電動機の磁極位置検出装置において、
加算電流値に基づく加算電流評価値が電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値より大きい範囲で最小となるときの印加時間Tinを求め、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値Tinsとして設定する印加時間設定手段を備えたものである。
この発明は、以上のように、印加時間設定手段を備え、加算電流値に基づく加算電流評価値と電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値とを比較し、前者が後者より大きい範囲で最小となるときの電圧ベクトル印加時間Tinを求めることで、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値Tinsを簡便かつ確実に設定することができる。
本発明による同期電動機の磁極位置検出装置の構成を示す図である。 図1の回路手段3の構成例を示す図である。 図1の演算手段2の内部構成を示す図である。 各電圧ベクトルV1〜V6を印加したときに流れる電流波形およびトリガ信号Trのタイミングで検出される電流値を示すタイミングチャートである。 電圧ベクトルを示すベクトル図である。 各電圧ベクトルを出力する場合の、回路手段3のスイッチQ1〜Q6のON、OFF状態を示す図である。 加算電流値Δiu、Δiv、Δiwと磁極位置との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1において、磁極位置θを検出する動作を説明するためのフローチャートである。 加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値およびその真ん中の大きさの値ΔImidと磁極位置との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、図10とは異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、直交加算電流値iux、ivx、iwxと磁極位置との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2において、30度間隔の精度で磁極位置θを検出する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、15度間隔の精度で磁極位置θを検出する動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、図15とは異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、他の異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、他の異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、図19とは異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、他の異なる動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める、他の異なる動作を説明するためのフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による同期電動機の磁極位置検出装置の構成図である。図1において、同期電動機1は、U相、V相、W相の3相巻線を備えた同期電動機で、回転子に永久磁石を配置した永久磁石同期電動機とする。同期電動機1は、電圧を印加する回路手段3に接続されており、回路手段3と同期電動機1との間には、同期電動機1に流れる巻線電流を検出する検出手段4が接続されている。更に、この検出手段4より検出した巻線電流を取り込んで同期電動機1の磁極位置θを演算するとともに、この発明の要部であり後段で詳述する、電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを設定する印加時間設定手段101を有する演算手段2を備えている。また、演算手段2は電圧ベクトル指令Vrを回路手段3へ、トリガ信号Trを検出手段4へ出力する。
検出手段4は、トリガ信号Trのタイミングにより、同期電動機1の3相巻線を流れる電流のうち少なくとも2相分の電流から各相の巻線電流を検出し、検出した巻線電流を演算手段2へ出力する。なお、検出手段4は、3相電流のすべてを検出する方法でもよい。その他の方法として、検出手段4は、回路手段3の入力である直流母線電流を検出し、その直流母線電流より巻線電流を演算する方法でもよい。
回路手段3は、演算手段2の出力である電圧ベクトル指令Vrに基づいてPWMインバータなどの電力変換装置により同期電動機1に電圧を印加する。
回路手段3は、同期電動機1が、例えば3相巻線の場合、図2のような半導体スイッチQ1〜Q6の6つを有し、Q1とQ4、Q2とQ5、Q3とQ6はそれぞれ直列接続され、また、Q1とQ4、Q2とQ5、Q3とQ6の各対は、直流電源Edに並列に接続されている。Q1とQ4の中点PUは、同期電動機1のU相巻線に、Q2とQ5の中点PVは、同期電動機1のV相巻線に、Q3とQ6の中点PWは、同期電動機1のW相巻線にそれぞれ接続される。
なお、図2の半導体スイッチQ1〜Q6は、IGBTの図記号で記載しているが、MOSFETなどの他の半導体素子でも良い。回路手段3は、演算手段2からの電圧ベクトル指令Vrに基づいて半導体スイッチQ1〜Q6をON、OFFさせる。
演算手段2は、図3のように、検出手段4により検出した巻線電流を入力する電流入力回路5と、同期電動機1の磁極位置θの演算、回路手段3への電圧ベクトル指令Vrの設定、検出手段4へのトリガ信号Trの設定、そして、印加時間設定手段101に基づき回路手段3への電圧ベクトル指令Vrの印加時間を調整するCPU6と、電圧ベクトル指令Vrの印加パターンおよび電圧ベクトル印加時間を記憶するメモリ7と、CPU6からの電圧ベクトル指令Vrを回路手段3へ出力する電圧ベクトル出力回路8と、CPU6からのトリガ信号Trを検出手段4へ出力するトリガ出力回路9と、CPU6が演算する磁極位置θを出力する磁極位置出力回路10と、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを演算し出力する印加時間設定手段101とから構成されている。
次に、演算手段2が、60度間隔の精度で磁極位置θを推定出力する場合における動作の詳細について示す。先ず、その場合の動作原理について説明する。
図4は、演算手段2の動作を示したタイミングチャートであり、図5は、電圧ベクトルを示すベクトル図である。演算手段2は、図4のタイミングチャートのように、電圧ベクトルVrとして図5に示した電圧ベクトルV0〜V6を、V0→V1→V0→V2→V0→V3→V0→V4→V0→V5→V0→V6→V0の順序で出力する。
このとき回路手段3では、演算手段2から出力されるV0〜V6の電圧ベクトル指令Vrに基づいて、図6のように、半導体スイッチQ1〜Q6をON、OFFし、同期電動機1に電圧を印加する。
また、演算手段2は、電圧ベクトル指令VrとしてV1〜V6の各電圧ベクトルを出力した直後に、検出手段4へトリガ信号Trを出力する。検出手段4では、演算手段2からのトリガ信号Trに基づいて、同期電動機1へ流れるU相電流iu1〜iu6、V相電流iv1〜iv6、W相電流iw1〜iw6を検出する。
電圧ベクトル指令Vrとして出力するV0〜V6の各電圧ベクトルの出力時間を、同期電動機1の固定子が磁気飽和するのに十分な時間印加した場合、磁気飽和の影響により、例えば、下記(1)式で表される、同期電動機1のU相巻線と同位相方向の電圧ベクトルV1を印加したときに流れるU相電流iu1と、電圧ベクトルV1と位相が180度異なる電圧ベクトルV4を印加したときに流れるU相電流iu4とを加算した加算電流値ΔiuはΔiu≠0となる。なお、同期電動機1の固定子が磁気飽和しなければΔiu=0となる。
Δiu=iu1+iu4 ・・・(1)
同様に、同期電動機1のV相巻線と同位相方向の電圧ベクトルV3を印加したときに流れるV相電流iv3と、電圧ベクトルV3と位相が180度異なる電圧ベクトルV6を印加したときに流れるV相電流iv6とを加算した加算電流値Δivは、下記(2)式となり、また、同期電動機1のW相巻線と同位相方向の電圧ベクトルV5を印加したときに流れるW相電流iv5と、電圧ベクトルV5と位相が180度異なる電圧ベクトルV2を印加したときに流れるW相電流iw2とを加算した加算電流値Δiwは、下記(3)式となり、同期電動機1が磁気飽和する場合、Δiv≠0、Δiw≠0となる。
Δiv=iv3+iv6 ・・・(2)
Δiw=iw5+iw2 ・・・(3)
図7は、図4のタイミングチャートに示すように、電圧ベクトル指令Vrとして電圧ベクトルV1〜V6を順次印加した場合におけるΔiu、Δiv、Δiwの同期電動機1の磁極位置θに対する変化を表したものであり、Δiu、Δiv、Δiwは、同期電動機1の磁極位置θに応じて、その大きさが変化するという特徴がある。演算手段2では、この加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを利用して、同期電動機1の磁極位置θを演算する。以下にその具体例を示す。
図7から判るように、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwそれぞれの絶対値の大きさより、60度間隔の精度で同期電動機1の磁極位置を推定することが出来る。例えば、磁極位置θが0のとき、Δiuが最大値であり、磁極位置θが60度のとき、Δiwが最小値となる。このように、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値と磁極位置θとの関係は、磁極位置を60度毎に区分した区分番号mを用いると、以下の(4)式となり、磁極位置を60度間隔の精度で推定することが出来る。
Figure 2011166904
以上の動作原理に基づき、先ず、電圧ベクトル印加時間を調整しない場合における動作について示す。従って、メモリ7には、電圧ベクトル印加時間として、後述する電圧ベクトル指令Vrの印加時間を自動調整したことで得られる印加時間、即ち、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値が記憶されているものとする。そして、この場合の動作を説明した後、当該印加時間設定値を自動調整で求める場合の動作を詳細に説明するものとする。
メモリ7には、電圧ベクトル指令Vrとして出力する電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6のパターンが記憶されている。
そして、CPU6は、メモリ7に記憶されている電圧ベクトル印加時間Tinと電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6を読み込んで、図8のフローチャートのように、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力した後に、V1を電圧ベクトル印加時間Tin間だけ出力する。その後、トリガ信号Trを出力し、トリガ信号Trに基づいて検出手段4より検出した巻線電流iu1、iv1、iw1を入力する。そして、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力する。以上のような動作を電圧ベクトルV1〜V6まで順次終えるまで、即ち、図中のnを1〜6まで繰返したのち、上述した(1)〜(3)式に基づいて、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを演算し、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の最大より、上述した(4)式に従って、60度間隔の精度で磁極位置θを推定出力する。
次に、印加時間設定手段101による、電圧ベクトル印加時間Tinの自動調整について示す。CPU6は、図8のフローチャートに示すように、V1〜V6の6種類の電圧ベクトル指令Vrを同期電動機1に印加したときに流れる巻線電流より、V1〜V6の各電圧ベクトルと同位相である6通りの巻線電流のうち、位相が180度異なる組み合わせ毎の巻線電流を加算した加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを上述(1)〜(3)式を用いて演算し、上述(4)式に基づいてΔiu、Δiv、Δiwの絶対値が最大となるものを判別して磁極位置θを演算し出力する。
よって、磁極位置θを正しく求めるためには、0〜360度のどの磁極位置においても、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値が最大となるものを良好に判別出来れば良い。Δiu、Δiv、Δiwの絶対値が最大となるものを良好に判別するためには、回路手段3が出力する電圧のバラツキや検出手段4の電流センサの測定誤差、オフセット誤差や、電流センサに重畳するノイズによる検出手段4の検出誤差など、これら諸要因を包括して電流検出系の誤差要因と称するものとすると、当該誤差要因があっても、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値が最大となるものを良好に判別出来るようにすればよい。
そこで、この誤差要因を鑑みて加算電流基準値ΔIstdなるものを予め設定しておき、Δiu、Δiv、Δiwのうち絶対値が最大となるものをΔImaxとし、ΔImaxが下記(5)式を満たすようにすればよい。ΔIstdは、誤差要因の大きさを鑑みて、例えば、誤差要因の大きさの5倍、10倍や、回路手段3の定格出力電流の5%や10%などとして設定しておいても良い。
ΔImax>ΔIstd ・・・(5)
一方、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値は、同期電動機1の磁気飽和の度合いによって変わる。同期電動機1が磁気飽和しなければゼロであり、磁気飽和すればするほどΔiu、Δiv、Δiwの絶対値は大きくなる。同期電動機1の磁気飽和の度合い、即ち、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値は、同期電動機1に流れる電流の大きさによって変わるため、電圧ベクトル指令Vrの印加時間を調整することで、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値を調整することが出来る。
以上のことより、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値が最大となるものを良好に判別するためには、電圧ベクトル印加時間を調整して(5)式を満たすようにすれば良い。しかしながら、ΔImaxの値は、同期電動機1の磁極位置に依存して変化するため、ある磁極位置で(5)式を満たしても、別の磁極位置では(5)式を満たさない場合もある。
図9は、図7のΔiu、Δiv、Δiwの磁極位置に対する変化を絶対値で表したものである。例えば、同期電動機1の磁極位置0度は、ΔImaxが磁極位置0〜360度のうち最も大きくなる点の1つであり、この点で(5)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinを調整し、そのときImaxとΔIstdが図9のような関係になったとする。このとき自動調整により求めた印加時間Tinを用いて磁極位置検出を行なう場合、他の磁極位置ではΔImaxがΔIstdより小さくなり、即ち、(5)式を満たさなくなる場合が生じて、良好に磁極位置を検出することが出来ない場合がある。
理想的には、ΔImaxが最小となる磁極位置、例えば、磁極位置30度において、(5)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整行うことが出来れば、すべての磁極位置において(5)式を満たすことになる。しかし、電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整するときは、同期電動機1の磁極位置は分からないため、ΔImaxを用いて(5)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整しても、すべての磁極位置において、良好に磁極位置検出を行うための電圧ベクトル印加時間が得られるとは限らない。
そこで、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値のうち真ん中の大きさとなる値ΔImid(第1の加算電流評価値)を用いて、このΔImidが下記(6)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整するようにする。
ΔImid>ΔIstd ・・・(6)
ΔImidは、図9の太線のように、磁極位置に応じてその大きさが変化する。ΔImidの波形を見て分かるように、ΔImidは、常にΔImaxの最大値以下の値となり、かつ、ΔImidは、ΔImaxの最小値に近い値を取る。よって、(6)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinの自動調整を行い、自動調整により求めたTinにより磁極位置検出を行えば、同期電動機1の磁極位置によらず常に(5)式を満たすため、良好に磁極位置検出を行うことが出来る。
具体的には、図10のフローチャートのように行う。
先ず、電圧ベクトル印加時間Tinに、メモリ7に記憶されている電圧ベクトル印加時間では無く、磁気飽和が確実に生じない任意の小さい値の時間T0を初期設定する。
例えば、同期電動機1に流れる電流が、同期電動機1の定格電流の50%くらいになるようにT0を設定する。この場合、下記(7)式のように、同期電動機1の定数を用いた近似式より求めたT0を電圧ベクトル印加時間の初期値としてTinに設定するとよい。
Tin=Ld×((√3)×0.5×Is)/Vdc ・・・(7)
但し、Is:定格電流(実効値)、Ld:d軸インダクタンス、Vdc:直流母線電圧である。
図10に示すように、予め設定した電圧ベクトル印加時間T0により、印加時間設定手段101に基づきCPU6は、メモリ7に記憶されている電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6を読み込んで、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力した後に、V1を初期設定した電圧ベクトル印加時間T0間だけ出力する。その後、トリガ信号Trを出力し、トリガ信号Trに基づいて検出手段4より検出した巻線電流iu1、iv1、iw1を入力する。そして、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力する。以上のような動作を電圧ベクトルV1〜V6まで順次出力し終えるまで繰返したのち、上述(1)〜(3)式に基づいて加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを演算し、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImidを演算する。
そして、ΔImidが(6)式を満たさない場合は、初期設定したT0に任意の時間ΔTinだけ加算して電圧ベクトル印加時間を増やし、再度、電圧ベクトルV0とV1〜V6まで順次出力してΔImidを演算、(6)式を満たすか判定する。このように、V1〜V6までの6種類の電圧ベクトル指令を順次印加→ΔImidを演算→ΔImidが(6)式を満たすかの判別を1セットとして、電圧ベクトル印加時間Tinを変化させて、複数セット繰り返してΔImidが(6)式を満たすまで行い、ΔImidが(6)式を満たした時のTinを自動調整により得た、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとしてメモリ7に記憶する。
自動調整した後の磁極位置検出では、メモリ7に記憶したTinsを電圧ベクトル印加時間とし、図8のフローチャートに基づいて磁極位置検出を行う。
図10のフローチャートは、電圧ベクトル印加時間Tinの初期値T0を十分小さな値に設定し、TinをT0から順次増やすようにしてTinを自動調整しているが、図11のフローチャートに示すように、電圧ベクトル印加時間Tinの初期値であるT0として、磁気飽和が確実に生じる大きい値に設定しておき、TinをT0から順次ΔTinずつ減らすようにして、ΔImidが、下記(8)式を満たすかどうか判別し、ΔImidが(8)式を満たしたときのTinにΔTinを加算した値を電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとしてメモリ7に記憶するようにしても良い。
ΔImid<ΔIstd ・・・(8)
以上のように、この発明の実施の形態1においては、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImidと電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値ΔIstdとの比較演算に基づく自動調整により、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを簡便確実に得ることができ、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの内の最大値を確実に判別することができる。その結果、同期電動機の磁極位置を60度間隔の精度で推定検出する場合に通電する電流値を必要最低限の値に留めることが可能となり、低損失で長期使用に有利となる。
なお、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの内の最大値から磁極位置を推定する限りにおいては、60度に限らず他の角度間隔の精度での磁極位置検出も可能なことは言うまでもない。
実施の形態2.
ここでは、磁極位置を30度、15度間隔、更には7.5度間隔の精度で推定検出する場合の、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを自動調整で求める同期電動機の磁極位置検出装置について説明する。なお、回路構成は、実施の形態1の場合と同様であるので説明は省略する。
実施の形態1の場合と同様、先ず、演算手段2が、30度間隔の精度で磁極位置θを推定する場合の動作原理について説明する。
磁極位置を30度間隔で推定するために、電圧ベクトルV1〜V6に直交する成分の電流値を用いる。演算手段2からの電圧ベクトル指令Vrとして、同期電動機1のU相巻線と同位相方向の電圧ベクトルV1を印加したときに流れる電流において、電圧ベクトルV1と直交する電流成分iux1は、電圧ベクトルV1を印加した時にV相巻線に流れる電流iv1とW相巻線に流れる電流iw1を用いて下記(9)式により求めることが出来る。
iux1=iv1−iw1 ・・・(9)
同様にして、電圧ベクトルV2〜V6を同期電動機1に印加したときの、各電圧ベクトルに直交する電流iwx2〜ivx6は、下記(10)〜(14)式で表すことが出来る。
iwx2=iu2−iv2 ・・・(10)
ivx3=iw3−iu3 ・・・(11)
iux4=iv4−iw4 ・・・(12)
iwx5=iu5−iv5 ・・・(13)
ivx6=iw6−iu6 ・・・(14)
更に、下記(15)〜(17)式のように、電圧ベクトルV1を印加したときに、電圧ベクトルV1と直交する電流成分iux1と、電圧ベクトルV1と位相が180度異なる電圧ベクトルV4を印加したときに、電圧ベクトルV4と直交する電流成分iux4とを加算した直交加算電流値iux、電圧ベクトルV3を印加したときに、電圧ベクトルV3と直交する電流成分ivx3と、電圧ベクトルV3と位相が180度異なる電圧ベクトルV6を印加したときに、電圧ベクトルV6と直交する電流成分ivx6とを加算した直交加算電流値ivx、電圧ベクトルV2を印加したときに、電圧ベクトルV2と直交する電流成分iwx2と、電圧ベクトルV2と位相が180度異なる電圧ベクトルV5を印加したときに、電圧ベクトルV5と直交する電流成分iwx5とを加算した直交加算電流値iwxを演算する。
iux=iux1−iux4 ・・・(15)
ivx=ivx3−ivx6 ・・・(16)
iwx=iwx2−iwx5 ・・・(17)
図12は、同期電動機1の磁極位置θに対するiux、ivx、iwxの変化を表したものである。図12に示すように、iux、ivx、iwxは、磁極位置θに対し、180度の周期で変化するものとなる。
30度の間隔で磁極位置を推定するためには、先の(4)式により求めることができる、60度間隔で推定する磁極位置に対し、iux、ivx、iwxの大小関係を併用することにより、30度間隔の精度で磁極位置の推定を行う。
直交加算電流値iux、ivx、iwxにおいて、その大小関係に着目すると、下記(18)式の関係があることが分かる。
Figure 2011166904
(18)式において、例えば、区分番号m1が1a(区間:−30度〜0度)と区分番号m1が4a(区間:150度〜180度)において、両者とも大小関係がiux<0で同じになるが、(4)式のΔiu、Δiv、Δiwの関係より求めた区分番号mを用いることで両者のいずれに該当するかを判別することが出来る。
即ち、磁極位置を30度間隔の精度で推定するためには下記(19)式を用いる。
Figure 2011166904
また、磁極位置を更に細かく15度間隔の精度で推定したい場合は、上記(19)式と、下記(20)式を併用することで求めることが出来る。
Figure 2011166904
ここには記載を省略するが、特許文献3によれば、同様の方法を進めることにより、7.5度間隔の精度で磁極位置を推定することも可能である。
以上の動作原理に基づき、先ず、電圧ベクトル印加時間を調整しない場合における動作について示す。従って、メモリ7には、電圧ベクトル印加時間として、後述する電圧ベクトル指令Vrの印加時間を自動調整したことで得られる印加時間、即ち、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値が記憶されているものとする。そして、この場合の動作を説明した後、当該印加時間設定値を自動調整で求める場合の動作を詳細に説明するものとする。
メモリ7には、電圧ベクトル指令Vrとして出力する電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6のパターンが記憶されている。
そして、CPU6は、メモリ7に記憶されている電圧ベクトル印加時間Tinと電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6を読み込んで、図13(30度間隔で磁極位置推定)や図14(15度間隔で磁極位置推定)のフローチャートに示すように、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力した後に、V1を電圧ベクトル印加時間Tin間だけ出力する。その後、トリガ信号Trを出力し、トリガ信号Trに基づいて検出手段4より検出した巻線電流iu1、iv1、iw1を入力する。そして、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力する。以上のような動作を電圧ベクトルV1〜V6まで順次終えるまで繰返したのち、(1)〜(3)式に基づいて加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを演算し、(15)〜(17)式に基づいて直交加算電流値iux、ivx、iwxを演算する。そして、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の最大とiux、ivx、iwxの大小関係より(19)、(20)式に従って、30度または15度間隔の精度で磁極位置θを出力する。
次に、印加時間設定手段101による、電圧ベクトル印加時間Tinの自動調整について示す。30度、15度の間隔で磁極位置検出を行う場合、加算電流値ΔIu、ΔIv、ΔIwの絶対値の最大値を用いた判別の他に、例えば、30度の間隔で磁極位置検出を行う場合は、式(19)のように、直交加算電流値iux、ivx、iwxの正負を判別、即ち、ゼロクロス点を判別して磁極位置検出を行い、15度間隔で磁極位置検出を行う場合は、直交加算電流値iux、ivx、iwxそれぞれの大小関係を判別、即ち、iux、ivx、iwxそれぞれの交点を判別して磁極位置検出を行う。よって、30度、15度の間隔で磁極位置検出を行う場合は、ΔIu、ΔIv、ΔIwの絶対値の最大値が良好に判別出来るようにする以外に、iux、ivx、iwxのゼロクロス点とiux、ivx、iwxそれぞれの交点を良好に判別出来るようにしなければならない。
直交加算電流値iux、ivx、iwxのゼロクロス点とiux、ivx、iwxそれぞれの交点を良好に判別するためには、iux、ivx、iwxそれぞれの交点の大きさが、回路手段3が出力する電圧のバラツキや検出手段4の電流センサの測定誤差、オフセット誤差や、電流センサに重畳するノイズによる検出手段4の検出誤差などの電流検出系の誤差要因があっても、正または負の値どちらか一方の値にしかならないようすれば、iux、ivx、iwxのゼロクロス点を良好に判別出来る。また、上記のように、iux、ivx、iwxそれぞれの交点の大きさが、同誤差要因があっても、正または負の値どちらか一方の値にしかならないようになれば、iux、ivx、iwxそれぞれの交点を良好に判別することが出来る。
そこで、この誤差要因を鑑みて直交加算電流基準値Ix_stdなるものを予め設定しておき、iux、ivx、iwxそれぞれの交点の大きさをIx_nd(第2の加算電流評価値)とし、このIx_ndが下記(21)式を満たすよう電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整すれば良い。Ix_stdは、誤差要因の大きさを鑑みて、例えば、誤差要因の大きさの5倍、10倍や、回路手段3の定格出力電流の5%や10%などとして設定しておいても良い。
Ix_nd>Ix_std ・・・(21)
直交加算電流値iux、ivx、iwxは、図12のように、ほぼ同期電動機1の磁極位置に対して2倍の周期で変化する3相平衡の正弦波状となるので、iux、ivx、iwxそれぞれの交点の大きさIx_ndは、iux、ivx、iwxの振幅|Ix|の1/2となる。また、iux、ivx、iwxは、3相平衡の正弦波状であるため、iux、ivx、iwxの振幅|Ix|は、下記(22)式より求めることでき、Ix_ndは(23)式となる。
|Ix|=√(2×(iux+ivx+iwx)/3) ・・・(22)
Ix_nd=|Ix|/2 ・・・(23)
結局のところ、直交加算電流値iux、ivx、iwxのゼロクロス点とiux、ivx、iwxそれぞれの交点を良好に判別出来るようにするためには、下記(24)式を満たすように電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整すれば良い。
|Ix|/2>Ix_std ・・・(24)
具体的な自動調整は、以下のように図15のフローチャートに従って行う。
印加時間設定手段101に基づきCPU6は、先ず、電圧ベクトル印加時間Tinに任意の時間を初期設定する。図15のフローチャートに示すように行う場合、Tinを増加させてゆくため、初期設定する電圧ベクトル印加時間の初期値T0は、磁気飽和が確実に生じない小さい値に設定する。例えば、実施の形態1の(7)式のように、同期電動機1の定数を用いた近似式より求めたT0を電圧ベクトル印加時間の初期値としてTinに設定するとよい。
以上で設定した電圧ベクトル印加時間T0により、CPU6は、メモリ7に記憶されている電圧指令値V0、V1、V2、V3、V4、V5、V6を読み込んで、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間出力した後に、V1を初期設定した電圧ベクトル印加時間T0間だけ出力する。その後トリガ信号Trを出力し、トリガ信号Trに基づいて検出手段4より検出した巻線電流iu1、iv1、iw1を入力する。そして、電圧ベクトル指令VrとしてV0を一定時間T0出力する。以上のような動作を電圧ベクトルV1〜V6まで順次終えるまで繰返したのち、(1)〜(3)式に基づいて加算電流値Δiu、Δiv、Δiwを演算し、Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImidを演算する。
次に、上述(15)〜(17)式に基づいて、直交加算電流値iux、ivx、iwxを演算し、iux、ivx、iwxの振幅|Ix|を演算する。そして、ΔImidが(6)式を、|Ix|が(24)式を満たすか判定する。(6)式、(24)式を満たさない場合は、初期設定したT0に任意の時間ΔTinだけ加算して電圧ベクトル印加時間を増やして、再度、電圧ベクトルV0とV1〜V6まで順次出力して、ΔImidを演算、|Ix|を演算、(6)式、(24)式を満たすか判定する。このように、V1〜V6までの6種類の電圧ベクトル指令を順次印加→ΔImidを演算→|Ix|を演算→ΔImidが(6)式、|Ix|が(24)式を満たすかの判別を1セットとして、電圧ベクトル印加時間Tinを変化させて、複数セット繰り返してΔImidが(6)式、かつ|Ix|が(24)式を満たすまで行い、ΔImidが(6)式、|Ix|が(24)式を満たした時のTinを自動調整により得た電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとしてメモリ7に記憶する。
自動調整した後の磁極位置検出では、メモリ7に記憶したTinsを電圧ベクトル印加時間とし、図13、図14のフローチャートに基づいて磁極位置検出を行う。
図15のフローチャートは電圧ベクトル印加時間Tinの初期値T0を十分小さな値に設定し、TinをT0から順次増やすようにしてTinを自動調整しているが、図16のフローチャートに示すように、電圧ベクトル印加時間Tinの初期値であるT0として、磁気飽和が確実に生じる大きい値に設定しておき、TinをT0から順次ΔTinずつ減らすようにして、ΔImidが(8)式、|Ix|が下記(25)式を満たすかどうかを判別し、ΔImidが(8)式を満たしているか、または、|Ix|が(25)式を満たしたときのTinにΔTinを加算した値を電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとしてメモリ7に記憶するようにして、電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整しても良い。
|Ix|/2<Ix_std ・・・(25)
また、Tinを増やして電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整する場合において、ΔImidが(6)式を満たすことで必然的に|Ix|が(24)式を満たすならば、図15のフローチャートではなく、図10のフローチャートに従ってTinの自動調整を行ってもよく、逆に、|Ix|が(24)式を満たすことで必然的にΔImidが(6)式を満たすならば、図15のフローチャートではなく、図17のフローチャートに従ってTinの自動調整を行ってもよい。
また、Tinを減らして電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整する場合においても同様に、ΔImidが(8)式を満たすことで必然的に|Ix|が(25)式を満たすならば、図16のフローチャートではなく、図11のフローチャートに従ってTinの自動調整を行ってもよく、逆に、|Ix|が(25)式を満たすことで必然的にΔImidが(8)式を満たすならば、図16のフローチャートではなく、図18のフローチャートに従ってTinの自動調整を行ってもよい。
以上のように、この発明の実施の形態2においては、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImidと電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値ΔIstdとの比較演算、および直交加算電流値iux、ivx、iwxの振幅|Ix|/2=Ix_ndと電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値Ix_stdとの比較演算に基づく自動調整により、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsを簡便確実に得ることができ、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの内の最大値、および直交加算電流値iux、ivx、iwxのゼロクロス点とiux、ivx、iwxそれぞれの交点を確実に判別することができる。その結果、同期電動機の磁極位置を30度、15度間隔の精度更には7.5度間隔の精度で推定検出する場合に通電する電流値を必要最小限の値に留めることが可能となる。
なお、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの内の最大値および直交加算電流値iux、ivx、iwxのゼロクロス点とiux、ivx、iwxそれぞれの交点から磁極位置を推定する限りにおいては、上述の30、15、7.5度に限らず他の角度間隔の精度での磁極位置検出も可能なことは言うまでもない。
実施の形態3.
本実施の形態3では、先の実施の形態1に示した自動調整法において、さらに精度よく電圧ベクトル印加時間Tinを求める方法について示す。
60度間隔で磁極位置検出を行う場合、図8のフローチャートに示すように、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値で最大のΔImaxより磁極位置検出を行う。よって、電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整するためには、ΔImaxを利用すればよい。しかしながら、ΔImaxは、同期電動機1の磁極位置によって大きさが変化するため、ある磁極位置で自動調整行い、自動調整により求めた印加時間Tinを用いて、別の磁極位置で磁極位置検出を行ったときに、良好に磁極位置検出が出来るとは限らない。
電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整するときは、同期電動機1の磁極位置は分からないため、ΔImaxを用いて電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整しても、すべての磁極位置において、良好に、即ち、磁極位置の検出を可能とする必要最低限の電圧ベクトル印加時間Tinが得られるとは限らない。
そこで、実施の形態1では、加算電流値Δiu、Δiv、Δiwの絶対値のうち真ん中の大きさの値ΔImidを用いて電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整していた。実施の形態1の方法では、自動調整するときの磁極位置によらず、すべての磁極位置において、良好に磁極位置検出を行うための電圧ベクトル印加時間Tinを得ることが出来る。
しかるに、この必要最低限という要求を更に追求すると、自動調整で電圧ベクトル印加時間Tinを検出するときの条件によっては必ずしも十二分と言えない場合が存在する。
即ち、先の図9から判るように、30度、90度、150度、210度、270度、330度の磁極位置では、ΔImax=ΔImidであるため、磁極位置検出に必要最低限な電圧ベクトル印加時間Tinを求めることが出来るが、30度、90度、150度、210度、270度、330度以外の磁極位置ではΔImax≧ΔImidであるため、自動調整により求めた電圧ベクトル印加時間Tinは磁極位置検出に必要最低限な電圧ベクトル印加時間Tinより大きな値となる。
勿論、必要最低限な電圧ベクトル印加時間Tinより大きな値となっても、磁極位置検出は良好に行うことが出来るが、電圧ベクトル印加時間Tinが大きくなるということは、同期電動機1に流れる電流値も大きくなる。即ち、必要最低限な電圧ベクトル印加時間Tinより大きな値で磁極位置検出を行うと、同期電動機1に余分に電流を流すことになり損失が増加する。
そこで本実施の形態3では、同期電動機1が同期電動機1単体もしくは同期電動機1に結合されている負荷が軽く、同期電動機1の軸が動くことが出来る場合において、電圧ベクトル印加時間Tinの自動調整を開始するときの磁極位置がどこにあろうとも、同期電動機1の磁極位置を30度、90度、150度、210度、270度、330度のいずれか、従って、ΔImax=ΔImidが成立する磁極位置に動かしてから電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整する方法について示す。
同期電動機1は、回転子に永久磁石を配置した永久磁石同期電動機である。永久磁石同期電動機1に任意のγ軸方向に直流電圧を印加して直流電流を流すと、回転子の永久磁石磁束と固定子に直流電圧を印加して直流電流が流れることにより生じる固定子磁束とが作用し、同期電動機1の磁極位置は直流電圧を印加したγ軸方向に吸引されて磁極位置≒γ軸となる。この特徴を利用し、電圧ベクトル印加時間Tinを自動調整で求める時に、任意のγ軸として30度、90度、150度、210度、270度、330度のいずれかの1つの方向に直流電圧を印加することで、自動調整を開始するときの同期電動機1の磁極位置がどこにあろうとも、磁極位置を30度、90度、150度、210度、270度、330度のいずれかに設定出来る。磁極位置をずらした後は、実施の形態1と同様の方法により自動調整を行えばよい。
具体的な方法として、実施の形態1において図10のように電圧ベクトル印加時間Tinを順次増やして自動調整する場合、図19のフローチャートに示すように、印加時間設定手段101によりCPU6は、先ず、30×(2k−1)度方向(k=1、2、・・・6)に直流電圧ベクトル指令Vsdを回路手段3へ出力する。その後は、図10のフローチャートと同様に、V1〜V6までの6種類の電圧ベクトル指令を順次印加→ΔImidを演算→ΔImidが(6)式を満たすかの判別を1セットとして、電圧ベクトル印加時間Tinを変化させて、複数セット繰り返してΔImidが(6)式を満たすまで行い、ΔImidが(6)式を満たした時のTinを自動調整により得た電圧ベクトル印加時間設定値Tinsとしてメモリ7に記憶する。
また、磁極位置が30度、90度、150度、210度、270度、330度ではΔImax=ΔImidであるため、図20のフローチャートに示すように、CPU6は、30×(2k−1)度方向(k=1、2、・・・6)に直流電圧ベクトル指令Vsdを回路手段3へ出力し、V1〜V6までの6種類の電圧ベクトル指令を順次印加→ΔImaxを演算→ΔImaxが(5)式を満たすか判別を1セットとして、電圧ベクトル印加時間Tinを変化させて、複数セット繰り返してΔImaxが(5)式を満たすまで行い、ΔImaxが(5)式を満たした時のTinを自動調整により得た電圧ベクトル印加時間Tinsとしてメモリ7に記憶するようにしてもよい。
図19、図20のフローチャートでは、電圧ベクトル印加時間Tinを順次増やして自動調整しているが、電圧ベクトル印加時間Tinを順次減らして自動調整する場合は、図21、図22のフローチャートに示すように自動調整を行う。
直流電圧ベクトルVsdの大きさは、あらかじめ任意の値に設定しておいてもよいが、同期電動機1の種類(抵抗値)によって流れる電流値が異なってくる。同期電動機1に流れる電流値が変化すると固定子磁束の大きさも変化するため、回転子の永久磁石磁束と固定子磁束との作用による吸引力も変化し、場合によっては、磁極位置を動かすに十分な吸引力が得られなくなる。即ち、永久磁石磁束と固定子磁束の作用を利用して磁極位置を任意の方向に設定したい場合は、永久磁石磁束と固定子磁束の作用による吸引力が十分に得られるような電流値になるように、直流電圧ベクトルVsdを設定することが望ましい。
そこで、直流電圧ベクトルVsdを印加したときに吸引力が十分に得られるような電流値を電流指令値Isdとしてあらかじめ設定しておき、検出手段4により検出した巻線電流をフィードバックし、フィードバックした巻線電流を直流電圧ベクトルVsdを印加する方向と同位相方向に換算した電流値と電流指令値Isdとの差分を比例積分制御することにより得られる電圧指令値、いわゆる電流フィードバックにより得られる電圧指令値をVsdとすることで、同期電動機1の種類によらず、電流指令値どおりに電流を流すための直流電圧指令Vsdを設定することが出来る。
電流指令値Isdは、磁極位置を動かすに十分な吸引力が得られる電流値として、例えば、同期電動機1の定格電流値にするなど、ある程度大きな値に設定しておくことで、吸引力が強くなり、直流電圧ベクトル指令Vsdを印加した方向と磁極位置とを確実に一致させることが出来る。
なお、本実施の形態3の同期電動機1は、3相巻線を有する同期電動機として説明したが、n相巻線の同期電動機の場合、直流電圧ベクトル指令Vsdは下記(26)式の方向にすれば良い。
90×(2×k−1)/n ・・・(26)
但し、k=1、2、・・2nである。
以上のように、この発明の実施の形態3においては、自動調整で印加時間設定値Tinsの設定動作を開始する前に、同期電動機1に所定の直流電圧を印加することにより、同期電動機1の磁極位置が、30、90、150、210、270、330度のいずれかとなる位置まで同期電動機1を回動させるようにしたので、これらの位置では、加算電流値Δiu,Δiv、Δiwの絶対値の最大値ΔImaxと第1の加算電流評価値ΔImidとが一致し、磁極位置の検出を可能とする、より厳格な意味における必要最低限の電圧ベクトル印加時間設定値Tinsが得られる。
1 同期電動機、2 演算手段、3 回路手段、4 検出手段、5 電流入力回路、
6 CPU、7 メモリ、8 電圧ベクトル出力回路、9 トリガ出力回路、
10 磁極位置出力回路、101 印加時間設定手段。

Claims (6)

  1. n(nは3以上の自然数)相の巻線を有する同期電動機に電圧ベクトル指令に基づく電圧ベクトルを印加する回路手段、前記同期電動機の各相巻線に流れる電流をトリガ信号のタイミングで検出する検出手段、および前記電圧ベクトル指令として互いに振幅が等しくかつ1周期(360度)内に等間隔の位相でそれぞれの印加時間をTinとする2n個の電圧ベクトルを演算して前記回路手段に出力するとともに前記各電圧ベクトルの印加終了時点で前記検出手段に前記トリガ信号を出力する演算手段を備え、
    更に、前記演算手段は、前記電圧ベクトル指令に基づく各電圧ベクトルを前記同期電動機に印加したとき、位相が互いに180度異なる各一対の電圧ベクトル印加時に流れる該電圧ベクトルと同相の電流検出値を互いに加算した前記n個の加算電流値を演算するとともに、前記電圧ベクトルの印加で前記同期電動機が磁気飽和するよう前記印加時間Tinを設定することにより、前記n個の加算電流値に基づき前記同期電動機の停止時における磁極位置を検出する同期電動機の磁極位置検出装置において、
    前記加算電流値に基づく加算電流評価値が電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した加算電流基準値より大きい範囲で最小となるときの前記印加時間Tinを求め、前記磁極位置の検出を可能とする必要最低限の印加時間設定値Tinsとして設定する印加時間設定手段を備えたことを特徴とする同期電動機の磁極位置検出装置。
  2. 前記印加時間設定手段は、前記印加時間Tinの初期値として、前記磁気飽和が確実に生じない小さい値に設定して前記加算電流評価値を求め前記加算電流基準値との大小を判定し、更に前記印加時間Tinを順次所定の時間ΔTinずつ増やして前記判定動作を繰り返し、前記判定結果が初めて(前記加算電流評価値>前記加算電流基準値)となったときの前記印加時間Tinを前記印加時間設定値Tinsとして設定することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の磁極位置検出装置。
  3. 前記印加時間設定手段は、前記印加時間Tinの初期値として、前記磁気飽和が確実に生じる大きい値に設定して前記加算電流評価値を求め前記加算電流基準値との大小を判定し、更に前記印加時間Tinを順次所定の時間ΔTinずつ減らして前記判定動作を繰り返し、前記判定結果が初めて(前記加算電流評価値<前記加算電流基準値)となったときの前記印加時間Tinに前記時間ΔTinを加算した値を前記印加時間設定値Tinsとして設定することを特徴とする請求項1記載の同期電動機の磁極位置検出装置。
  4. 前記n=3の場合、
    前記印加時間設定手段は、前記加算電流評価値として前記3個の加算電流値Δiu,Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImid(第1の加算電流評価値)を設定するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の同期電動機の磁極位置検出装置。
  5. 前記n=3の場合、
    前記印加時間設定手段は、前記加算電流評価値として前記3個の加算電流値Δiu,Δiv、Δiwの絶対値の真ん中の大きさの値ΔImid(第1の加算電流評価値)を設定するとともに、
    位相が互いに180度異なる各一対の電圧ベクトル印加時に流れる該電圧ベクトルと直交する位相の電流検出値を互いに加算した3個の直交加算電流値iux,ivx、iwxに基づき算出されるIx_nd(第2の加算電流評価値)およびこの第2の加算電流評価値Ix_ndとの大小を判定するための、電流検出系の誤差要因に基づき予め設定した直交加算電流基準値を設定するようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の同期電動機の磁極位置検出装置。
  6. 前記印加時間設定手段は、前記印加時間設定値Tinsの設定動作を開始する前に、前記同期電動機の巻線に所定の直流電圧を印加することにより、前記同期電動機の磁極位置が、下式が成立する30、90、150、210、270、330度のいずれかとなる位置まで前記同期電動機を回動させるようにしたことを特徴とする請求項4または5に記載の同期電動機の磁極位置検出装置。
    ΔImax(前記加算電流値Δiu,Δiv、Δiwの絶対値の最大値)=前記第1の加算電流評価値ΔImid
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