JP2017017045A - セパレータ捲回装置及びセパレータ捲回体 - Google Patents

セパレータ捲回装置及びセパレータ捲回体 Download PDF

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Abstract

【課題】蛇行を抑制できるセパレータ捲回体等を提供する。
【解決手段】セパレータ捲回装置は、中心軸(CA)にそって軸穴(H)が設けられたコア(8)と、軸穴(H)に嵌められる巻取ローラーとを備え、コア(8)の直径と軸穴(H)の直径との差を、中心軸(CA)方向の幅で除算した値は、0.3以上1.5以下であり、セパレータ捲回体(10)の直径を軸穴(H)の直径で除算した値は、2.3以上3.5以下である。
【選択図】図6

Description

本発明は、コアに電池用セパレータを捲回したセパレータ捲回体等に関する。
リチウムイオン二次電池の内部において、正極及び負極は、多孔質のセパレータによって分離される。リチウムイオン二次電池の製造には、このセパレータを円筒形状のコアに捲回したものであるセパレータ捲回体が用いられる。
特許文献1は、コアの外径が5インチ以上であるセパレータ捲回体を開示している。特許文献2は、コアの外径が200mmであり、コアの軸受部の内径が75mmであるセパレータ捲回体を開示している。
国際公開WO2011/024849号(2011年3月3日公開) 特開2013−139340号公報(2013年7月18日公開)
図11は、コアの軸穴の内周面82bと、コアを回転させる巻取ローラーRとの関係を示す図である。巻取ローラーRは、その表面から突出する部材を有しており、その部材が突出することでコアの軸穴の内周面82bに押し付けることにより、内周面82bに一定の摩擦力を与え回転している巻取ローラーRの回転力を伝える表面突出機構を備える。
図11の(a)においてrにて示されるように、上記部材が巻取ローラーRの表面から突出する。このとき、図11の(b)に示されるように、表面突出機構が正常に作動せず、部分的に作動することがある。Xは、内周面82bと巻取ローラーRとの間の隙間のうち、コアの傾斜に寄与する長さを意味する。このXの値は、一般的な巻取ローラーRにおいては、0.2mm以下となる。図11の(c)においてraにて示されるように、上記部材が巻取ローラーRの表面から突出することもある。このとき、図11の(d)に示されるように、表面突出機構が正常に作動せず、部分的に作動することもある。
そして、電池用セパレータの応用製品(例えばリチウムイオン二次電池)を製造するときには、セパレータ捲回体のコアから電池用セパレータを繰り出して用いる。このとき、応用製品の所定の位置に向けて、電池用セパレータをまっすぐに巻き出せることが好ましい。しかし、電池用セパレータは、コアから巻き出されるときに蛇行することがある。特許文献1及び2では、この蛇行について考慮されていない。
本発明は、以上の問題に鑑み、上記Xの値が0.2mm以下となる一般的な巻取ローラーを用いた場合に、蛇行を抑制できるセパレータ捲回装置と、その製造装置が備えるコアとを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るセパレータ捲回装置は、中心軸にそって軸穴が設けられたコアと、前記軸穴に嵌められる巻取ローラーとを備え、前記コアの直径と前記軸穴の直径との差を、前記コアの前記中心軸方向の幅で除算した値は、0.3以上1.5以下であり、前記コアに電池用セパレータを捲回してなるセパレータ捲回体の直径を前記軸穴の直径で除算した値は、2.3以上3.5以下である。
本発明の一態様に係るセパレータ捲回体は、中心軸にそって軸穴が設けられたコアを備えるセパレータ捲回体であり、前記コアの直径と前記軸穴の直径との差を、前記コアの前記中心軸方向の幅で除算した値は、0.3以上1.5以下であり、前記コアに電池用セパレータを捲回してなるセパレータ捲回体の直径を前記軸穴の直径で除算した値は、2.3以上3.5以下である。
本発明は、従来のセパレータ捲回体よりも蛇行幅を抑制できるという効果を奏する。また、本発明は、蛇行幅が従来のセパレータ捲回体よりも小さいセパレータ捲回体を製造できるという効果を奏する。
リチウムイオン二次電池の断面構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の詳細構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の他の構成を示す模式図である。 セパレータをスリットするスリット装置の構成を示す模式図である。 図4に示されるスリット装置の切断装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態のセパレータ捲回体の構成を示す図である。 図6に示されるセパレータ捲回体のコアの軸穴に巻取ローラーを挿入したときの状態を示す側面図である。 図7に示される状態のコアにセパレータを捲回したときのセパレータ捲回体の状態を示す側面図である。 図6に示されるセパレータ捲回体の外径の計算方法を説明するための正面図である。 図6に示されるセパレータ捲回体の接着テープ周辺の拡大図である。 コアの軸穴の内周面と、コアを回転させる巻取ローラーとの関係を示す図である。
〔基本構成〕
本発明の目付量測定対象である電池用セパレータに関し、基本構成として、リチウムイオン二次電池、セパレータ、耐熱セパレータ、セパレータ・耐熱セパレータの製造方法、スリット装置、切断装置について順に説明する。
(リチウムイオン二次電池)
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池は、エネルギー密度が高く、それゆえ、現在、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末等の機器、自動車、航空機等の移動体に用いる電池として、また、電力の安定供給に資する定置用電池として広く使用されている。
図1は、リチウムイオン二次電池1の断面構成を示す模式図である。図1に示されるように、リチウムイオン二次電池1は、カソード11と、セパレータ12(電池用セパレータ)と、アノード13とを備える。リチウムイオン二次電池1の外部において、カソード11とアノード13との間に、外部機器2が接続される。そして、リチウムイオン二次電池1の充電時には方向Aへ、放電時には方向Bへ、電子が移動する。
(セパレータ)
セパレータ12は、リチウムイオン二次電池1の正極であるカソード11と、その負極であるアノード13との間に、これらに挟持されるように配置される。セパレータ12は、カソード11とアノード13との間を分離しつつ、これらの間におけるリチウムイオンの移動を可能にする多孔質フィルムである。セパレータ12は、その材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを含む。
図2は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の詳細構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が昇温したときの様子を示し、(c)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。図2の(a)に示されるように、セパレータ12には、多数の孔Pが設けられている。通常、リチウムイオン二次電池1のリチウムイオン3は、孔Pを介し往来できる。
ここで、例えば、リチウムイオン二次電池1の過充電、又は、外部機器の短絡に起因する大電流等により、リチウムイオン二次電池1は、昇温することがある。この場合、図2の(b)に示されるように、セパレータ12が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞する。そして、セパレータ12は収縮する。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の昇温も停止する。
しかし、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温する場合、セパレータ12は、急激に収縮する。この場合、図2の(c)に示されるように、セパレータ12は、破壊されることがある。そして、リチウムイオン3が、破壊されたセパレータ12から漏れ出すため、リチウムイオン3の移動は停止しない。ゆえに、昇温は継続する。
(耐熱セパレータ)
図3は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の他の構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。図3の(a)に示されるように、セパレータ12は、多孔質フィルム5と、耐熱層4とを備える耐熱セパレータであってもよい。耐熱層4は、多孔質フィルム5のカソード11側の片面に積層されている。なお、耐熱層4は、多孔質フィルム5のアノード13側の片面に積層されてもよいし、多孔質フィルム5の両面に積層されてもよい。そして、耐熱層4にも、孔Pと同様の孔が設けられている。通常、リチウムイオン3は、孔Pと耐熱層4の孔とを介し往来する。耐熱層4は、その材料として、例えば全芳香族ポリアミド(アラミド樹脂)を含む。
図3の(b)に示されるように、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温し、多孔質フィルム5が融解又は柔軟化しても、耐熱層4が多孔質フィルム5を補助しているため、多孔質フィルム5の形状は維持される。ゆえに、多孔質フィルム5が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞するにとどまる。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の過放電又は過充電も停止する。このように、セパレータ12の破壊が抑制される。
(セパレータ・耐熱セパレータの製造工程)
リチウムイオン二次電池1のセパレータ及び耐熱セパレータの製造は特に限定されるものではなく、公知の方法を利用して行うことができる。以下では、多孔質フィルム5がその材料として主にポリエチレンを含む場合を仮定して説明する。しかし、多孔質フィルム5が他の材料を含む場合でも、同様の製造工程により、セパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。
例えば、熱可塑性樹脂に無機充填剤又は可塑剤を加えてフィルム成形した後、該無機充填剤及び該可塑剤を適当な溶媒で洗浄除去する方法が挙げられる。例えば、多孔質フィルム5が、超高分子量ポリエチレンを含むポリエチレン樹脂から形成されてなるポリオレフィンセパレータである場合には、以下に示すような方法により製造できる。
この方法は、(1)超高分子量ポリエチレンと、無機充填剤(例えば、炭酸カルシウム、シリカ)、又は可塑剤(例えば、低分子量ポリオレフィン、流動パラフィン)とを混練してポリエチレン樹脂組成物を得る混練工程、(2)ポリエチレン樹脂組成物を用いてフィルムを成形する圧延工程、(3)工程(2)で得られたフィルム中から無機充填剤又は可塑剤を除去する除去工程、及び、(4)工程(3)で得られたフィルムを延伸して多孔質フィルム5を得る延伸工程を含む。なお、前記工程(4)を、前記工程(2)と(3)との間で行なうこともできる。
除去工程によって、フィルム中に多数の微細孔が設けられる。延伸工程によって延伸されたフィルムの微細孔は、上述の孔Pとなる。これにより、所定の厚さと透気度とを有するポリエチレン微多孔膜である多孔質フィルム5(耐熱層を有しないセパレータ12)が得られる。
なお、混練工程において、超高分子量ポリエチレン100重量部と、重量平均分子量1万以下の低分子量ポリオレフィン5〜200重量部と、無機充填剤100〜400重量部とを混練してもよい。
その後、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に耐熱層4を形成する。例えば、多孔質フィルム5に、アラミド/NMP(N−メチル−ピロリドン)溶液(塗工液)を塗布し、アラミド耐熱層である耐熱層4を形成する。耐熱層4は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。また、耐熱層4として、アルミナ/カルボキシメチルセルロース等のフィラーを含む混合液を塗工してもよい。
また、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に、ポリフッ化ビニリデン/ジメチルアセトアミド溶液(塗工液)を塗布(塗布工程)し、それを凝固(凝固工程)させることにより多孔質フィルム5の表面に接着層を形成することもできる。接着層は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。
塗工液を多孔質フィルム5に塗工する方法は、均一にウェットコーティングできる方法であれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用できる。例えば、キャピラリーコート法、スピンコート法、スリットダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、バーコーター法、グラビアコーター法、ダイコーター法などを採用できる。耐熱層4の厚さは塗工ウェット膜の厚み、塗工液中の固形分濃度によって制御できる。
なお、塗工する際に多孔質フィルム5を固定あるいは搬送する支持体としては、樹脂製のフィルム、金属製のベルト、ドラム等を用いることができる。
以上のように、多孔質フィルム5に耐熱層4が積層されたセパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。製造されたセパレータは、円筒形状のコアに巻き取られる。なお、以上の製造方法で製造される対象は、耐熱セパレータに限定されない。この製造方法は、塗工工程を含まなくてもよい。この場合、製造される対象は、耐熱層を有しないセパレータである。また、耐熱層に替えて他の機能層(例えば、後述の接着層)を有する接着セパレータを、耐熱セパレータと同様の製造方法により製造してもよい。
(スリット装置)
耐熱セパレータ又は耐熱層を有しないセパレータ(以下「セパレータ」)は、リチウムイオン二次電池1などの応用製品に適した幅(以下「製品幅」)であることが好ましい。しかし、生産性を上げるために、セパレータは、その幅が製品幅以上となるように製造される。そして、一旦製造された後に、セパレータは、製品幅に切断(スリット)される。
なお、「セパレータの幅」とは、セパレータの長手方向と厚み方向とに対し略垂直である方向の、セパレータの長さを意味する。以下では、スリットされる前の幅広のセパレータを「原反」と称し、スリットされたセパレータを特に「スリットセパレータ」と称する。また、スリットとは、セパレータを長手方向(製造におけるフィルムの流れ方向、MD:Machine direction)に沿って切断することを意味し、カットとは、セパレータを横断方向(TD:transverse direction)に沿って切断することを意味する。横断方向(TD)とは、セパレータの長手方向(MD)と厚み方向とに対し略垂直である方向を意味する。
図4は、セパレータをスリットするスリット装置6の構成を示す模式図であって、(a)は全体の構成を示し、(b)は原反をスリットする前後の構成を示す。図4の(a)に示されるように、スリット装置6は、回転可能に支持された円柱形状の、巻出ローラー61と、ローラー62〜69と、複数の巻取ローラー70U・70Lとを備える。スリット装置6には、後述する切断装置7がさらに設けられている。
(スリット前)
スリット装置6では、原反を巻きつけた円筒形状のコアcが、巻出ローラー61に嵌められている。図4の(b)に示されるように、原反は、コアcから経路U又はLへ巻き出される。巻き出された原反は、ローラー63〜67を経由し、ローラー68へ搬送される。搬送される工程において原反は、複数のセパレータにスリットされる。なお、ローラー67は、なくてもよい。このとき、この原反は、ローラー66からローラー68へ搬送される。
(スリット後)
図4の(b)に示されるように、複数のスリットセパレータの一部は、それぞれ、巻取ローラー70Uに嵌められた円筒形状の各コアu(ボビン)へ巻き取られる。また、複数のスリットセパレータの他の一部は、それぞれ、巻取ローラー70Lに嵌められた円筒形状の各コアl(ボビン)へ巻き取られる。なお、ロール状に巻き取られたスリットセパレータ及びコアu・lの一体物を「捲回体」と称する。
(切断装置)
図5は、図4の(a)に示されるスリット装置6の切断装置7の構成を示す図であって、(a)は切断装置7の側面図であり、(b)は切断装置7の正面図である。図5の(a)(b)に示されるように、切断装置7は、ホルダー71と、刃72とを備える。ホルダー71は、スリット装置6に備えられている筐体などに固定されている。そして、ホルダー71は、刃72と搬送されるセパレータ原反との位置関係が固定されるように、刃72を保持している。刃72は、鋭く研がれたエッジによってセパレータの原反をスリットする。
〔実施形態〕
≪セパレータ捲回体の構成≫
図6は、本発明の実施形態のセパレータ捲回体10の構成を示す図であって、(a)はコア8からセパレータ12が巻き出される前の状態を示す正面図であり、(b)は(a)の側面図であり、(c)はコア8からセパレータ12が巻き出された状態を示す正面図であり、(d)はコア8の寸法を測定している状態を示す斜視図である。図6の(a)〜(b)に示されるように、セパレータ捲回体10は、セパレータ12を捲回したコア8を備える。このセパレータ12は、上述のようにスリットされている。
(コア)
コア8は、外側円筒部81と、内側円筒部82と、複数のリブ83(支持部材)とを備え、上述のコアu・lと同じ機能を有する。コア8には、コア8の中心軸CAを中心とする軸穴Hが設けられている。
外側円筒部81は、その外周面81aにセパレータ12を巻くための円筒部材である。内側円筒部82は、外側円筒部81の内部に配され、軸穴Hを囲んでいる円筒部材である。リブ83は、外側円筒部81と内側円筒部82との間を支持し、かつ、互いに間隔をあけ配された8つの支持部材である。コア8には、外側円筒部81と内側円筒部82とリブ83とに囲まれた貫通穴hが形成されている。
コア8の材料は、ABS樹脂を含む。ただし、本発明のコアの材料はこれに限定されない。コアの材料として、ABS樹脂の他に、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、及び塩化ビニール樹脂などの樹脂を含んでもよい。コアの材料は、金属、紙、フッ素樹脂でないことが好ましい。
(セパレータ)
図6の(c)に示されるように、セパレータ12の外面には、製品の端部を表す印であるテープ120が付与されている。通常は、印としてこのようなテープを付与することが多いが、シール、スタンプ、又は印刷された印を付与してもよい。テープ120が付与される面は、セパレータ12の外面に限定されず、セパレータ12の内面であってもよい。
セパレータ12は、テープ120よりもコア8に近い側の内周部121と、テープ120よりもコア8から遠い側の外周部122とに分かれる。セパレータ12の一端は、接着テープ130(固定テープ)によってコア8と貼り付けられている。具体的には、セパレータ12の一端は、接着剤を備えた接着テープ130によって、外周面81aに固定されている。セパレータの一端を外周面81aに固定する手段は、接着テープ130の他、接着剤をセパレータ12の一端に直接塗布して固定する、又はクリップで固定する、などであってもよい。
セパレータ12には、外周面81aの凹凸が転写される。内周部121には、外周部122よりも、この凹凸が転写されやすい。このため、セパレータ12を電池の部品として用いるときには、テープ120で分けられた外周部122を用いる。内周部121の長さは3mである。本発明のセパレータの内周部の長さは、この長さに限定されない。
(コアの寸法測定方法)
図6の(d)に示されるように、外側円筒部81の外周面81aにノギスMの爪mを接触させることにより、外側円筒部81の直径を測定する。また、内側円筒部82の内周面82bにノギスMの爪nを接触させることにより、軸穴Hの直径を測定する。また、外側円筒部81の内周面81bと、内側円筒部82の外周面82aとに爪nを接触させることにより、リブ83のコア8の半径方向における長さを測定する。
(セパレータを捲回するときのコアの傾斜)
図7は、図6に示されるセパレータ捲回体10のコア8の軸穴Hに巻取ローラーRを挿入したときの状態を示す側面図であって、(a)はコア8が傾かずに巻取ローラーRに固定された状態を示し、(b)はコア8が巻取ローラーRに固定される前の状態を示し、(c)はコア8が傾いて巻取ローラーRに固定された状態を示し、(d)〜(e)はコア8の傾斜角度を計算するための寸法及び角度を示す。図7では、図面を明瞭にするために、セパレータ捲回体10の内側円筒部82の内周面82bと、巻取ローラーRとのみを、実線で示している。
巻取ローラーRは、その表面を突出させ、コア8の内側円筒部82の内周面82bに押し付けることにより、内周面82bに一定の摩擦力を与え回転している巻取ローラーRの回転力を伝える表面突出機構を備え、上述の巻取ローラー70U・70Lと同じ機能を有する。図7の(a)に示されるように、この表面突出機構が正常に作動すれば、コア8は、傾かずに巻取ローラーRに固定される。このとき、巻取ローラーRが回転することにより、コア8も回転する。そして、コア8の外側円筒部81の外周面81aに、セパレータ12が捲回される。
図7の(b)に示されるように、表面突出機構が作動していないときには、コア8は、重力にしたがって鉛直下方へたれさがる。隙間長さxは、内周面82bと巻取ローラーRとの間の隙間の最大長さである。
図7の(c)に示されるように、表面突出機構が正常に作動せず、部分的に作動するときには、コア8は、傾いて巻取ローラーRに固定されることがある。傾斜角度θ1は、コア8が図7の(b)に示される内周面82b(破線)から傾斜した角度である。内周面82bと巻取ローラーRとの間の隙間の最大長さは、図7の(b)に示される隙間長さxとおおむね同一である。なお、コア8を巻取ローラーRに脱着するときに、隙間長さxは例えば1mm以下程度となる。表面突出機構の機械的精度の誤差により、そのうちの0.2mm以下(上記式[1]のx(隙間長さ定数)に相当)が、コア8の傾斜に寄与する。
(コアの傾斜角度)
図7の(d)に示されるように、図7の(b)に示されるコア8を平面的にみたとき四角形を対角線で分割した三角形Tbについて、その寸法及び角度は、次式(1)(2)のように表せる。なお、角度θ2は、図7の(b)において、三角形Tbの、内周面82bが巻取ローラーRに接する側の頂点の角度である。
s=(w+φi1/2 ……(1)
cosθ2=φi/s ……(2)
式(1)(2)より、次式(3)が導かれる。
θ2=cos−1(φi/(w+φi1/2) ……(3)
φi:内周面82bの直径(軸穴Hの直径)〔mm〕
w:コア8の中心軸方向の幅〔mm〕
図7の(e)に示されるように、図7の(c)に示されるコア8を平面的にみたとき四角形を対角線で分割した三角形Tcについて、その寸法及び角度は、式(3)と同様に、次式(4)のように表せる。なお、角度θ3は、図7の(c)において、三角形Tcの、内周面82bが巻取ローラーRに接する側の、コア8の傾斜の起点となっている頂点の角度である。
θ3=cos−1((φi−x)/(w+φi1/2) ……(4)
このとき、傾斜角度θ1と、角度θ2・θ3とは、次式(5)のように関係する。
θ1=θ3−θ2 ……(5)
式(5)に式(3)(4)を代入することにより、次式(6)が導かれる。
θ1=cos−1((φi−x)/(w+φi1/2)−cos−1(φi/(w+φi1/2) ……(6)
(セパレータ12の蛇行幅)
図8は、図7の(c)に示される状態のコア8にセパレータ12を捲回したときのセパレータ捲回体10の状態を示す側面図であって、(a)はコア8の外側円筒部81の外周面81aの直径が比較的小さいときの状態を示し、(b)はこの直径が比較的大きいときの状態を示す。図8の(a)に示されるように、図7の(c)に示される状態のコア8にセパレータ12を捲回すると、セパレータ12は、コア8の中心軸CAと垂直な方向に対し傾く。このようなセパレータ捲回体10からセパレータ12が巻き出される位置は、蛇行幅dの範囲で変動する。この蛇行幅dは、次式(7)により表せる。
d=(2nt+φo)tanθ1 ……(7)
n:セパレータ12の捲回数
t:セパレータ12の厚み〔μm〕
φo:外周面81aの直径(コア8の直径)〔mm〕
ここで、セパレータ12の捲回数nは、次式(8)により表せる。
n=(φf−φo)/2t ……(8)
φf:セパレータ捲回体10の直径〔mm〕
図9は、図6の(a)に示されるセパレータ捲回体10の直径φfの計算方法を説明するための正面図であって、(a)はコア8に長さLのセパレータ12が捲回された状態を示し、(b)はコア8に捲回されているセパレータ12をコア8の半径方向に切断して平らに広げた状態を示し、(c)はコア8に捲回されているセパレータ12を切断せず平らに広げた状態を示す。
図9の(b)に示されるように、コア8に捲回されているセパレータ12をコア8の半径方向に切断して平らに広げたものを平面的にみたときの形状は、おおむね台形になる。この台形の短辺Poの長さは「πφo」と表せ、長辺Pfの長さは「πφf」と表せ、高さは「(φf−φo)/2」と表せる。ゆえに、この台形の面積は「π(φf+φo)*(φf−φo)/4」と表せる。
図9の(c)に示されるように、コア8に捲回されているセパレータ12を切断せず平らに広げたものを平面的にみたときの形状は、おおむね薄い長方形になる。この長方形の面積は「dL」と表せる。
この長方形の面積と上述の台形の面積とが等しいため、次式(9)が導かれる。
dL=π(φf+φo)*(φf−φo)/4 ……(9)
式(9)を変形することにより、次式(10)が導かれる。
φf=(4dL/π+φo1/2 ……(10)
式(7)より、傾斜角度θ1が小さくなるほど、蛇行幅dは小さくなることがわかる。また、図8の(b)に示されるように、直径φoが大きくなるほど、蛇行幅dは大きくなることがわかる。式(7)に式(6)を代入することにより、次式(11)が導かれる。d=(2nt+φo)tan(cos−1((φi−x)/(w+φi1/2)−cos−1(φi/(w+φi1/2)) ……(11)
(蛇行幅を抑制するための条件)
Figure 2017017045
表1は、種々のセパレータ捲回体10について、式(11)に示される蛇行幅dを計算した結果を示す。
発明者は、種々のセパレータ捲回体10について、式(11)に示される蛇行幅dを抑制するための条件を探求し、後述する条件を満たすときに、セパレータ12が蛇行する幅(以下「蛇行幅」)を顕著に抑制できることを見出した。
[第1の条件]
表1に示されるように、直径差(φo−φi)をコア8の幅wで除算した値((φo−φi)/w)が0.3以上1.5以下であるという条件(第1の条件)を満たす実施例1〜7では、蛇行幅dが1.00mm未満の範囲に含まれる。このように、第1の条件を満たすことによって、従来(例えば比較例1〜3)のセパレータ捲回体よりも蛇行幅dを抑制できる。なお、値((φo−φi)/w)は、0.3以上1.2以下であることが好ましい。このとき、蛇行幅dは、0.84mm以下の範囲に含まれる。また、値((φo−φi)/w)は、0.3以上0.7以下であることがより好ましい。このとき、蛇行幅dは、0.82mm以下の範囲に含まれる。
[第1の条件の技術的意義]
直径φoと直径φiとの差が大きくなるほど、蛇行幅dは大きくなる傾向にある。また、コア幅が小さくなるほど、蛇行幅dは大きくなる傾向にある。そして、値((φo−φi)/w)が1.5をこえると、コア幅の減少が蛇行幅の増加に寄与する程度が大きくなり、電池用セパレータのセパレータ捲回体として許容できないセパレータ12の蛇行が発生し得る。また、値((φo−φi)/w)が0.3未満であると、蛇行に悪い影響は無いものの、幅広いコアを小さな隙間で保持することになりコアの取り扱いが著しく困難となる。セパレータ捲回体10が第1の条件を満たすことにより、以上の問題を解消できる。
[第2の条件]
具体的には、直径φoが125mm未満であり、かつ、直径比(φo/φi)が1.25以上1.65以下であるという条件(第2の条件)を満たす実施例2〜8では、蛇行幅dが1.00mm未満である。このように、第2の条件を満たすことにより、従来(例えば比較例1〜3)のセパレータ捲回体よりも蛇行幅dを抑制できる。なお、直径比(φo/φi)は、1.27以上1.64以下であることが好ましい。このとき、蛇行幅dは、0.82mm以下の範囲に含まれる。また、第1の条件及び第2の条件を満たすセパレータ捲回体10も、本発明に含まれる。
[第2の条件の技術的意義]
直径φoが125mm以上であると、セパレータ捲回体10の搬送が困難になる可能性がある。また、直径比(φo/φi)が1.25未満であると、外側円筒部81と内側円筒部82とが近付き、コア8の側面の面積が減少する。このとき、セパレータ捲回体10を搬送するために、コア8の側面だけではなく、コア8に捲回されたセパレータ12の側面にも、運搬装置・人の指等の一部が接触する可能性がある。この接触により、セパレータ捲回体10の品質が低下し得る。また、直径比(φo/φi)が1.65をこえると、電池用セパレータのセパレータ捲回体として許容できないセパレータ12の蛇行が発生し得る。セパレータ捲回体10が第2の条件を満たすことにより、以上の問題を解消できる。
(巻き取り、繰り出し安定性)
セパレータ12を巻き取るときは、シワの発生を抑えるために、セパレータ12に張力を掛けて巻き取る。そのため、コア8の内側円筒部82と巻取ローラーRとの間にはセパレータ12に掛ける張力と釣り合う摩擦力が必要となる。同心円状の物体に作用するモーメントは、その同心円の半径に比例するため、最外周に掛かる力(張力)が一定である場合、半径が大きいほどこのモーメントは大きくなる。よって、張力と釣り合うコア8の、内側円筒部82と巻取ローラーRとの間の摩擦力は、セパレータ捲回体10の半径(以下「捲回体半径」)に比例して大きくなる。捲回体半径が大きくなると、張力と摩擦力とが釣り合うための表面突出機構の作用を強くする必要があり、コア8の変形や劣化の原因となり得る。また、表面突出機構に過度の負荷が掛かるため、故障の原因となり得る。
セパレータ捲回体10からセパレータ12を繰り出すときも同様に、繰り出し張力に釣り合う摩擦力を発生させる必要があり、捲回体半径が大きいほど摩擦力を大きくする必要がある。
[第3の条件]
発明者は、第1の条件又は第2の条件を満たした上で、セパレータ捲回体10の直径φfを直径φiで除算した値(φf/φi)が2.3以上3.5以下の条件を満たすことで表面突出機構への負荷を低減させることができることを見出した。なお、φf=(2nt+φo)である。
[第3の条件の技術的意義]
直径φfが大きくなるほど、セパレータ捲回体10の中心で釣り合うべき、上述の張力と摩擦力とは大きくなる傾向にある。また、直径φiが小さくなるほど、中心で釣り合うべき摩擦力は大きくなる傾向にある。そして、値(φf/φi)が3.5をこえると、電池用セパレータを安定的に巻き取り、または繰り出しすることができない可能性がある。また、値(φf/φi)が2.3を下回ると摩擦力に悪い影響は無いものの、巻き取ることができるセパレータ長さが極端に短くなり、電池(セパレータ捲回体10から繰り出したセパレータ12を用いる電池)製造時に、頻繁にセパレータ捲回体10を切り替えることが必要になる。その意味において、実施例8のセパレータ捲回体は、電池用セパレータのセパレータ捲回体として好ましくない。セパレータ捲回体10が第3の条件を満たすことにより、以上の問題を解消できる。そして、セパレータ12の巻き取り及び繰り出しが安定するため、従来のセパレータ捲回体よりも蛇行幅を抑制できる。
≪本実施形態の効果≫
上述の蛇行幅を抑制するための条件を満たすセパレータ捲回体10は、従来のセパレータ捲回体よりも蛇行幅dを抑制できる。電池用セパレータの蛇行修正(EPC;Edge Position Control)装置により修正可能な最大の蛇行幅は1mm程度である。このセパレータ捲回体10の蛇行幅は、このようなEPC装置により修正できる。すなわち、セパレータ捲回体10の蛇行幅dは1.00mm未満であることが好ましく、0.80mm以下であることがより好ましい。
(捲回体安定性)
セパレータ12をコア8に捲回する場合、コア8の直径が125mm未満であると、従来のコアに比べて捲回数が多くなる。そして、捲回数が多くなると、特に内側に捲回されたセパレータ12は、強固に巻き締る。このため、コアの直径が125mm未満であると巻ズレ(セパレータ捲回体10が、横からの衝撃によりタケノコ状にずれる現象)が生じにくく、横からの衝撃に強いセパレータ捲回体を実現できる。
(セパレータカール矯正)
セパレータ12をコア8に捲回する場合、コア8の直径が125mm未満であると、従来のコアに比べてコア8の外周面のカーブ(曲率)が大きくなる。セパレータ12が、異なる材料を含む表面と裏面との積層体である場合、その表面と裏面との物性差から「カール」と呼ばれる反りが発生することがある。このカールを矯正する方法の一つとして、望ましい方向(通常、上記物性差から生じる反りと反対の方向)へ外力を与えてセパレータ12を固定し、セパレータ12を構成する樹脂を塑性変形させる方法がある。コア8の直径が125mm未満であるとコア8に巻かれたセパレータ12のカーブが大きいため、繰り出したときに、このカールを小さく矯正しやすい。
(搬送容易性)
図6に示されるように、セパレータ捲回体10のコア8には、外側円筒部81と内側円筒部82とリブ83とに囲まれた隙間である貫通穴hが形成される。そして、貫通穴hのコア8の半径方向における長さが5mm以上であれば、セパレータ捲回体10を容易に搬送できる。これは、この隙間に移動体(運搬装置・人の指など)の一部を差し込むことにより、セパレータ捲回体10を容易に搬送できるからである。
(軽量化)
セパレータ捲回体10は、コア8が従来のコアよりも小径であるため、従来のセパレータ捲回体よりも軽量である。また、コア8が小径であるため、従来と同等の強度をより薄い肉厚で達成できる。このため、セパレータ捲回体10をさらに軽量化できる。また、セパレータ12として例えば比重2.0g/cm以上の無機化合物を含有する、従来よりも重い電池用セパレータを利用できる。
(凹凸の吸収)
図10は、図6に示されるセパレータ捲回体10の接着テープ130周辺の拡大図である。図10に示されるように、コア8の外周面81aには、接着テープ130によりセパレータ12の内周部121の一端が貼り付けられている。そして、内周部121は、接着テープ130を覆ってコア8に捲回されているため、一部分に凹凸が形成されている。
セパレータ12には、図2〜図3に示されるように孔Pとして無数の空隙が形成されている。このため、セパレータ12は、厚み方向に力を加えられたときに、その空隙率に応じて厚み方向に潰れることができると仮定してよい。例えば、セパレータ12の厚みが13μmであり、その空隙率が50%であるならば、コア8に捲回されたセパレータ12の厚みは、8層あたり約50μm減少できる。ゆえに、コア8に捲回されたセパレータ12は、外周面81aから離れる(内周部121の捲回数が増える)ほど、接着テープ130によるセパレータ12の凹凸は、セパレータ12の厚みの減少に吸収されて減っていく。
そして、例えば、コア8の直径が6インチであれば、コア8に8回捲回された内周部121の長さは、約3.8mになる。コア8の直径が5インチであれば、この長さは、約3.2mになる。つまり、コア8が小径であるほど、内周部121の捲回数を増やすことができる。上述のように、セパレータ捲回体10は、コア8が従来のコアよりも小径であるため、従来のセパレータ捲回体よりも、内周部121の捲回数を増やすことができる。そして、接着テープ130によるセパレータ12の凹凸を、セパレータ12の厚みの減少に従来よりも多く吸収できるため、従来よりも厚い(例えば、厚みが20μm以上100μm以下の)接着テープ130を利用できる。
(セパレータ捲回体の製造方法)
セパレータ捲回体10の製造方法も、本発明に含まれる。この製造方法は、図7に示されるように巻取ローラーRを軸穴Hに挿入し、コア8を巻取ローラーRに固定する工程と、図4に示されるように巻取ローラーR(図4では巻取ローラー70U・70L)とともに回転させたコア8(図4ではコアu・l)にセパレータ12を捲回する工程とを含む。
また、この製造方法において、上述の式(11)の値が1.00mm未満となるように、以下に列挙するパラメータを定めれば、蛇行幅dが1.00mm未満であるセパレータ捲回体10(例えば、実施例1〜8のセパレータ捲回体)を製造できる。
・コア8にセパレータ12を捲回した回数である捲回数n
・セパレータ12の平均厚みt〔μm〕
・コア8の直径φo〔mm〕
・軸穴Hの直径φi〔mm〕
・隙間長さ定数x(0.2mm)
・コア8の幅w〔mm〕
また、式(11)の値が0.80mm以下となるように、これらのパラメータを定めることが好ましい。これにより、蛇行幅dが0.80mm以下であるセパレータ捲回体10を製造できる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電池用セパレータ以外のフィルム及びその製造方法に利用できる。
8・u・l コア
10 セパレータ捲回体
70U・70L・R 巻取ローラー
81 外側円筒部
81a 外周面
82 内側円筒部
83 リブ(支持部材)
130 接着テープ(固定テープ)
CA 中心軸
H 軸穴
n 捲回数
φo コアの直径
φi コアの軸穴の直径

Claims (2)

  1. 中心軸にそって軸穴が設けられたコアと、
    前記軸穴に嵌められる巻取ローラーと、
    を備え、
    前記コアの直径と前記軸穴の直径との差を、前記コアの前記中心軸方向の幅で除算した値は、0.3以上1.5以下であり、
    前記コアに電池用セパレータを捲回してなるセパレータ捲回体の直径を前記軸穴の直径で除算した値は、2.3以上3.5以下であることを特徴とするセパレータ捲回装置。
  2. 中心軸にそって軸穴が設けられたコアを備えるセパレータ捲回体であり、
    前記コアの直径と前記軸穴の直径との差を、前記コアの前記中心軸方向の幅で除算した値は、0.3以上1.5以下であり、
    前記コアに電池用セパレータを捲回してなるセパレータ捲回体の直径を前記軸穴の直径で除算した値は、2.3以上3.5以下であることを特徴とするセパレータ捲回体。
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WO2015083705A1 (ja) * 2013-12-06 2015-06-11 東レバッテリーセパレータフィルム株式会社 ポリオレフィン微多孔膜、非水電解液系二次電池用セパレータ、ポリオレフィン微多孔膜捲回体、非水電解液系二次電池およびポリオレフィン微多孔膜の製造方法
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