JP2017015276A - 入浴システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明に係る浴室システムにおいては、浴室にて使用者が入浴する浴槽に湯水を供給する給湯装置と、使用者の生体情報または使用者の周囲環境のうち、少なくとも一方を検知する生体情報検知手段と、生体情報検知手段が検知する生体情報又は周囲環境情報を入力し、浴槽の入浴条件を表示する入浴条件表示手段とを備えるものである。
【選択図】図1
Description
図1から図8を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態1における入浴システムの概略図である。図1において、入浴システム1は、浴槽2、給湯装置3、給湯管4、浴室環境検知手段5、浴室環境制御手段6、リモコン装置7、生体情報検知手段8、制御部9等を備えている。尚、図中の点線はリモコン装置7から信号の流れを模式的の表すものであり、他の図においても同様である。
浴室17内の浴槽2に貯水される湯水は、給湯装置3から給湯管4を経由して供給される。また、
給湯装置3、浴室環境検知手段5、浴室環境制御手段6、及び生体情報検知手段8は、リモコン装置7と通信可能に構成され、リモコン装置7内に制御部9が配置されている。生体情報検知手段8は、使用者30の活動中の生体情報を検知し蓄積する構成になっている。
筋肉の動き(筋運動量)を検知する方法は、例えば筋肉の収縮時に皮膚に発生する電流を検知し、測定アルゴリズムによる処理により、筋肉の収縮の動き(筋運動量)を検知する。
上記に加え、例えば、生体情報検知手段8を複数装着した場合、各検知手段が接続している身体部分の筋運動量を検知することによって、身体の身体負荷が高い部分が推定でき、特に強い身体負荷の部分が推定できる。
不快指数=0.81*T+0.01U(0.99T−14.3)+46.3 (式1)
T:気温(℃),U:湿度(%)
また、体感温度の検知に関しては、使用者30の体温と外気温との差における、体感温度との関係性から、推定してもよい。尚、上記の場合において、例えば、体温と外気温による体感温度の関係について、予め生体情報検知手段8内の記憶部(図示せず)内にプログラムされていてもよい。また体温については、例えば使用者30の健康時に取得される体温を基準として、予め定められた値以上に高い又は低い場合は、体調不良と判定する等、使用者30の体調管理として使用されてもよい。
使用者30は入浴の準備をする際に、例えば、リモコン装置7と通信可能に接続され、浴室17の外に設置される第2のリモコン装置(図示せず)の操作部に含まれる入浴ボタンを押下する等によって、入浴準備操作を行う。入浴準備の操作があった場合、生体情報検知手段8による活動中の使用者30の各データを基に、制御部21内の体調判定手段15で使用者30の身体的負荷、体感温度、精神的負荷を推定し、体調が判定される。その判定の結果が第1通信手段22、第2通信手段23を使用してリモコン装置7内の制御部9へ送信される。また、浴室環境検知手段5により検知される浴室温度及び浴室湿度も制御部9へ送信される。
図5は、本発明に係る実施の形態1における入浴システムのフローチャートである。図5を参照して、入浴システム1の動作を説明する。図5において、使用者30は、生体情報検知手段8を取り付けた状態で活動することにより、活動中の体動、脈拍等の生体情報を取得、蓄積する(ステップS1)。
次に、使用者30が第2のリモコン装置等で入浴準備操作を行うと(ステップS2)、取得した生体情報のデータは、生体情報検知手段8、または制御部9において、使用者30の活動時の身体的負荷、体感温度、精神的負荷等を推定し、体調判定手段15にて使用者30の体調が判定され、制御部9へ判定データが格納される(ステップS3)。
本実施の形態1では、入浴条件作成手段13は、生体情報検知手段8により得られた身体状況の判定結果に基づいて、当日の使用者30が快適な入浴を行うための入浴条件を作成しても良い。
使用者30が快適に入浴するための入浴条件に関しては、例えば、浴槽の湯温及び湯量、浴槽内の水流、入浴時間、浴室の温度及び湿度等を制御する。
表2において、生体情報検知手段8による身体負荷、精神負荷、体感温度を含めた体調判定を基に、入浴条件作成手段13により作成された入浴条件1から入浴条件4のほか、予め記憶された標準の入浴条件を提示している。このように、入浴条件作成手段13により作成された入浴条件に加えて、標準の入浴条件をさらに提示しても良い。
表3は、表2に記載された身体負荷、精神負荷、体感温度を含めた体調判定に対応して、浴槽2の湯温条件、湯量条件、入浴時間、浴室17への送風の有無、浴槽内の水流の有無、浴室温度、及び浴室湿度を含む入浴条件である。湯温条件を「標準」、「高」、「低」で提示しているが、温度の数値で湯温条件を提示しても良い。また、湯量条件を「標準」、「多」、「少」で提示しているが、湯量の数値で湯量条件を提示しても良い。
尚、湯温条件等の具体的な数値は、例えば使用者30が任意に設定しても良い。また、湯温及び湯量条件は、給湯制御手段14が給湯装置3を制御する場合の目標値(目標湯温、目標湯量)になる。
図6は、本発明に係る実施の形態1における入浴システムの変形例を示す概略図である。
図6において、使用者30の入浴中には、入浴中の使用者30の生体情報を取得する入浴時生体情報検知手段18により、入浴中の使用者30の体温、心拍等を測定してもよい。入浴終了後は、活動中の生体情報及び身体負荷状態の判定結果、入浴中の生体情報、及び使用者30が選択した入浴条件を制御部9内の記憶部に蓄積する。制御部9は、活動中の生体情報、身体負荷状態の判定結果と、当日の入浴条件及び入浴データとを関連付けて記憶することが望ましい。
図7において、循環経路に微細気泡発生装置を組み込んでもよく、微細気泡による温浴効果を含んだ入浴条件を設定してもよい。また、浴槽2の湯水を循環させる循環ポンプ16は、複数備えられてもよく、浴槽2に設置される水流の吐出口の位置についてもこの限りでない。
図8において、表示10に複数の入浴条件を表示するとき、そのうちで特に推奨する入浴条件を強調して表示しても良い。図8の例では、入浴条件1を強調して表示している。強調する方法は、色を変えて表示する、点滅させるなど、いかなる方法でも良い。制御部9は、記憶部に蓄積された使用者30の過去の生体情報及び入浴条件において、例えば入浴中に検知する心拍変動等により快適な入浴がなされたと推定できる入浴条件がある場合には、その入浴条件を特に推奨する入浴条件として表示しても良い。
図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2における入浴システムの概略図を示すものである。
実施の形態2における入浴システム1は、単一の使用者30のみに適用されるだけでなく、浴室17を共用する複数の使用者30がいる場合にも適用可能である。
図9において、入浴システム1は、複数の使用者30に対応する複数の生体情報検知手段8を備える。各々の生体情報検知手段8により判定された生体情報及び体調判定結果と、使用者30ごとの対応関係を識別する識別番号等の情報を伴って、制御部9へ送信される。リモコン装置7には、複数の使用者30のうちの誰が入浴者かを特定するための個人特定装置(図示省略)が設けられる。個人特定装置は、例えば、入浴者を選択する入浴者選択ボタンで構成できる。使用者30は、入浴準備の際に、自身に対応する入浴者選択ボタンを押下した後、入浴開始ボタンを押下することで、入浴を開始する。制御部9は、個人特定装置により特定された使用者30ごとの生体情報及び体調判定結果に基づいて、入浴条件を作成及び提示する。
12 報知手段、13 入浴条件作成手段、14 給湯制御手段、15 体調判定手段、16 循環ポンプ、17 浴室、18 入浴時生体情報検知手段、20 検知部、21 制御部、22 第1通信手段、23 第2通信手段、30 使用者
Claims (9)
- 使用者が入浴する浴槽に湯水を供給する給湯装置と、
前記使用者の生体情報または前記使用者の周囲環境情報のうち、少なくとも一方を検知する生体情報検知手段と、
前記生体情報検知手段が検知する前記生体情報又は前記周囲環境情報を入力し、前記浴槽の入浴条件を表示する入浴条件表示手段と、
を備える入浴システム。 - 前記生体情報検知手段の検知結果を入力し、前記浴槽の目標湯温または目標湯量のうち、少なくとも一方を変更した入浴条件を作成する入浴条件作成手段と、
前記入浴条件作成手段が作成した入浴条件に前記給湯装置を制御する給湯制御手段と、を備える
請求項1に記載の入浴システム。 - 前記生体情報検知手段は、前記使用者の負荷状態を判定する体調判定手段を備え、
前記給湯制御手段は、前期体調判定手段の判定結果に応じて前記給湯装置を制御する
請求項2に記載の入浴システム。 - 前記体調判定手段は、前記使用者の身体負荷、精神負荷、及び体感温度のうち少なくとも1つ以上を判定する請求項3に記載の入浴システム。
- 前記入浴条件作成手段は、複数の入浴条件を作成し、
前記給湯制御手段は、前記複数の入浴条件のうちで前記使用者が選択した入浴条件に応じて前記給湯装置を制御する請求項2から4のいずれか一項に記載の入浴システム。 - 前記入浴条件作成手段は、前記使用者の過去に前記生体情報検知手段が検知した情報に応じて、前記入浴条件を作成する請求項2から5のいずれか一項に記載の入浴システム。
- 前記生体情報検知手段は、前記使用者の脈拍、体動、体温、発汗、筋収縮量、前記使用者の周囲の気温、及び前記使用者の周囲の湿度のうち、少なくとも1つを検知した結果から身体負荷を判定する請求項1から6のいずれか一項に記載の入浴システム。
- 前記入浴条件作成手段は、複数の前記生体情報検知手段の検知情報から前記入浴条件を作成する請求項2から7のいずれか一項に記載の入浴システム。
- 前記入浴条件は、入浴時間、浴室温度、浴室湿度、浴室への送風の有無、及び、浴槽中の水流の有無のうち、少なくとも一つの情報をさらに含む請求項1から7のいずれか一項に記載の入浴システム。
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