JP2022119580A - 体調管理システム - Google Patents

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聡司 峯澤
Satoshi Minesawa
真理 折戸
Mari Orito
茉莉花 服巻
Marika Fukumaki
遼 伏江
Ryo Fushie
拓也 古橋
Takuya Furuhashi
雅志 神谷
Masashi Kamiya
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Abstract

【課題】ユーザーの体調不良のリスクを効果的に低減することができる体調管理システムを提供する。【解決手段】体調管理システムは、空調機器300と、対象者の発汗状態に関連する生体情報を取得する生体センサ100と、生体センサ100によって取得した生体情報から対象者の発汗状態を推定する発汗状態推定手段401と、発汗状態推定手段401による推定結果に応じて、対象者の汗冷えを抑制するように空調機器300を制御する制御手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、体調管理システムに関するものである。
特許文献1は、生体情報検出装置に関するものである。特許文献1には、発汗量を検出して、熱中症の危険性を判定して警告を出力する技術が開示されている。
国際公開第2018/134896号
一般的に、子供および高齢者は、自らの体温を適切に管理することが苦手である。子供および高齢者等の体温管理が苦手なユーザーは、例えば、汗冷えによる体調不良のリスクが成人に比べて高い。上記特許文献1に記載の技術は、熱中症対策として警告を出力するものであり、汗冷えの対策をするものではない。
また、子供および高齢者等の体温管理が苦手なユーザーは、自らの体温調整のために空調機器を適切に操作することも苦手である。子供および高齢者等のユーザーは、例えば、特許文献1に記載の技術のような警告を受けたとしても、自らの体温を適切に調整することが難しい。
本開示は、上記のような課題を解決するためのものである。本開示の目的は、ユーザーの体調不良のリスクを効果的に低減することができる体調管理システムを提供することである。
本開示に係る体調管理システムは、空調機器と、対象者の発汗状態に関連する生体情報を取得する生体情報取得手段と、生体情報取得手段によって取得した生体情報から対象者の発汗状態を推定する発汗状態推定手段と、発汗状態推定手段による推定結果に応じて、対象者の汗冷えを抑制するように空調機器を制御する制御手段と、を備える。
本開示に係る体調管理システムであれば、ユーザーの体調不良のリスクを効果的に低減することができる。
実施の形態1の体調管理システムの全体構成を示すブロック図である。 実施の形態1の体調管理システムの機能ブロック図である。 発汗状態を示す各フェーズの例を示す図である。 実施の形態1の体調管理システムを構成するサーバ装置によって行われる汗冷え回避制御の一例を示すフロー図である。 実施の形態1におけるクラスター分析の例を示す図である。 実施の形態1の体調管理システムを構成するサーバ装置によって行われる異常環境報知の一例を示すフロー図である。 実施の形態1の体調管理システムの変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。各図における同一の符号は、同一の部分または相当する部分を示す。本開示では、重複する説明については、適宜に簡略化または省略する。なお、本開示は、その趣旨を逸脱しない範囲において、以下の実施の形態によって開示される構成のあらゆる組み合わせおよび変形例を含み得る。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の体調管理システムの全体構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態1の体調管理システムの機能ブロック図である。本実施の形態に係る体調管理システムは、対象者の生体情報を検出して、検出した生体情報に基づいて動作することで、当該対象者の体調不良のリスクを低減することが可能なシステムである。本実施の形態に係る食材管理システムは、生体センサ100、環境センサ200、空調機器300およびサーバ装置400を備えている。
生体センサ100は、対象者の発汗状態に関連する生体情報を取得する機器である。生体センサ100には、例えば、可視画像を撮影する可視カメラ、熱画像を撮影するサーモカメラおよびドップラーセンサ等の非接触式の機器が該当する。また、生体センサ100には、体温計または発汗量計等の接触式のウェアラブルセンサも該当する。
環境センサ200は、対象者がいる室内の環境に関するデータを取得する機器である。環境センサ200には、例えば、温度計、湿度計、CO2センサ、PMV計、風速計、騒音計および照度計等が該当する。なお、本開示に係る体調管理システムは、必ずしも環境センサ200を備えていなくてもよい。
空調機器300は、対象者がいる室内の空気調和を行う機器である。空調機器300には、エアコン、扇風機、脱衣室暖房機、浴室暖房機および換気扇等の各種の機器が該当する。空調機器300は、対象者の汗冷えを抑制する動作を行うことが可能に構成されている。空調機器300は、例えば、室内の温度および湿度の少なくとも一方を調整することで、対象者が汗をかきにくい環境を生成する。また、空調機器300は、例えば、汗による体温調整をサポートするために対象者に風を当てたり、汗による必要以上の体温低下を回避するために対象者への送風を避けたりしてもよい。
サーバ装置400には、使用者の家宅内に設置されるコンピュータ、家宅外に設置されている専用のサーバ、または複数のサーバからなるクラウドサーバ等が該当する。サーバ装置400は、生体センサ100が取得した情報に基づいて、対象者の発汗状態を推定する機能を有する。また、サーバ装置400は、対象者の発汗状態に応じて空調機器300を制御する機能を有する。
なお、本開示に係る体調管理システムは、生体センサ100、環境センサ200およびサーバ装置400を必ずしも備えていなくてもよい。例えば、サーバ装置400の機能の一部または全部は、空調機器300に備えられていてもよい。生体センサ100の機能の一部または全部は、空調機器300に備えられていてもよい。環境センサ200の機能の一部または全部は、空調機器300に備えられていてもよい。
本実施の形態においては、あくまで一例として、生体センサ100、環境センサ200、空調機器300およびサーバ装置400の全てを備える食材管理システムについて説明する。なお、本実施の形態における空調機器300の機能の一部は、例えば、サーバ装置400に備えられていてもよい。また、本実施の形態における空調機器300の機能の一部は、例えば、生体センサ100、環境センサ200、空調機器300およびサーバ装置400とは別の外部機器に備えられていてもよい。
図2に示すように、生体センサ100は、生体センシング手段101を備える。生体センシング手段は、対象者の発汗状態に関連する生体情報を取得する生体情報取得手段の一例を構成するものである。生体センシング手段101は、対象者の発汗状態に関連する生体情報を任意の方式によって取得する。
生体センシング手段101が取得する生体情報には、例えば、心拍数、皮膚温度、発汗量等の物理量が該当する。また、生体センシング手段101は、例えば、心拍波形等を計測して、計測したデータから間接的に生体情報を取得してもよい。例えば、心拍波形からは、発汗状態に関連する生体情報としてストレス値を導出することができる。なお、生体センシング手段101は、例えば、複数人の生体情報を取得可能に構成されていてもよい。
生体センサ100は、サーバ装置400と通信可能に接続されている。生体センサ100は、生体センシング手段101によって取得したデータをサーバ装置400へ送信するための通信手段102を有する。通信手段102による通信方式は、任意でよい。例えば、通信手段102は、近距離無線通信およびインターネット通信等の無線通信あるいは有線通信を利用して、サーバ装置400へデータを送信する。
図2に示すように、環境センサ200は、環境センシング手段201を備える。環境センシング手段は、対象者がいる室内の環境に関するデータを取得する環境情報取得手段の一例を構成するものである。体調管理システムは、異なる複数の環境センサ200を備えていてもよい。また、環境センサ200は、異なる複数の環境センシング手段201を備えた1つの機器として構成されていてもよい、環境センサ200は、サーバ装置400と通信可能に接続されている。環境センサ200は、環境センシング手段201によって取得したデータをサーバ装置400へ送信するための通信手段202を有する。通信手段202による通信方式は、任意でよい。
図2に示すように、空調機器300は、空調手段301および空調制御部302を備える。空調手段301は、温度調整、湿度調整、送風または換気等の機能を有するものである。空調手段301には、例えば、ファン、モータおよび熱交換器等の機器が該当する。空調制御部302は、サーバ装置400からの指示に従って、空調手段301を制御するものである。空調制御部302は、サーバ装置400からの指示に従って、空調機器300による送風方向、送風量および空調機器300の運転モードの変更等の制御を行う。本実施の形態における空調制御部302は、本開示に係る制御手段の一例を構成するものである。
本実施の形態において、空調機器300は、サーバ装置400からの指示に基づいて動作する。空調機器300は、サーバ装置400と通信可能に接続されている。空調機器300は、サーバ装置400と通信を行うための通信手段303を有する。通信手段303による通信方式は、任意でよい。
また、空調機器300は、報知手段304を備えていてもよい。報知手段304は、ユーザーに対して、光、音声文字、画像または動画等を用いて報知を行う。本実施の形態において、報知手段304は、サーバ装置400からの指示に基づいて報知を行う。なお、報知手段304による報知内容は、例えば、取扱説明書、WEBサイトまたはスマートフォンアプリ等によって説明がなされてもよい。例えば、「報知手段304を構成するLEDランプの点滅は、何かしらの異常が発生していることを示す」等の情報を、空調機器300の取扱説明書に記載しておいてもよい。
また、図2に示すように、本実施の形態において、サーバ装置400は、発汗状態推定手段401を備える。発汗状態推定手段401は、生体センサ100によって取得した生体情報から、対象者の発汗状態を推定するものである。
本開示における「発汗状態」とは、単に汗をかいているか否かだけではなく、汗のかきはじめであるか、汗を多量にかいている状態であるか、汗のひきはじめであるか、等の、発汗者の時系列に応じた状態を意味している。
図3は、発汗状態を示す各フェーズの例を示す図である。一例として、発汗状態推定手段401は、発汗量と経過時間とに応じたどのフェーズに対象者が属しているかの推定を行う。例えば、発汗状態推定手段は、対象者の発汗状態が、図3に示されるような4つのフェーズのどのフェーズであるかの推定を行う。この4つのフェーズは、定常フェーズ、発汗開始フェーズ、発汗中フェーズ、発汗終了フェーズである。定常フェーズとは、汗をかいていない無発汗の状態を意味する。発汗開始フェーズは、汗のかき始めを意味する。発汗中フェーズは、発汗開始フェーズの次のフェーズであり、多量の汗をかいている状態を意味する。発汗終了フェーズは、汗がひきはじめている状態を意味する。
一例として、生体センサ100が熱画像を取得するサーモカメラである場合には、発汗状態推定手段401は、画像処理を用いて発汗状態の推定を行う。発汗状態推定手段401は、例えば、生体センサ100によって取得した人形状の表面温度分布画像に対して、SIFT(Scale-invariant feature transform)等の画像処理を行い、特徴点を抽出する。これによりコールドスポット(発汗部分)およびホットスポット(発熱部分)の位置を導出することができる。発汗状態推定手段401は、これらのコールドスポットおよびホットスポットの比率、位置関係、大きさおよび時系列変化等から、発汗状態を推定することができる。
図2に示すように、本実施の形態において、サーバ装置400は、汗冷え回避制御手段402を備える。汗冷え回避制御手段402は、空調制御部302とともに、本開示に係る制御手段の一例を構成している。
汗冷え回避制御手段402は、発汗状態推定手段による推定結果に応じて、対象者の汗冷えを抑制するための制御を、空調機器300に命令する。空調機器300の空調制御部302は、汗冷え回避制御手段402からの命令に従って、空調手段301を動作させる。
対象者が発汗をしていない状態であれば、汗冷え回避制御手段402から空調機器300への命令は特には行われない。例えば、対象者の発汗状態が汗をかき始めの状態である場合には、汗による体温低下をサポートするために、風を当該対象者に当てるように、汗冷え回避制御手段402から空調機器300への命令が行われる。このとき、対象者が風を受けたくない人である場合には、当該対象者への送風を避けてもよい。
また、例えば、対象者の発汗状態が汗を定常的にかいている状態である場合には、過剰な体温低下による汗冷えを回避するため、当該対象者への送風を避けるように、汗冷え回避制御手段402から空調機器300への命令が行われる。例えば、対象者の発汗状態が汗の収まりそうな状態である場合には、空調機器300の設定温度をあげるように、汗冷え回避制御手段402から空調機器300への命令が行われる。
また、上記の例の他にも、汗冷えを抑制する動作として、各種の報知を報知手段304によって行っても良い。例えば、汗冷えを抑制するために、着替えを促すアラートを報知手段304から出してもよい。また、室内の温度ムラに応じて、対象者の位置を適切な位置へ移動させるためのアラートを報知手段304から出してもよい。
一例として、サーバ装置400は、ノイズ除去手段403を備えていてもよい。生体センサ100および環境センサ200によって取得した情報には、各種のノイズが含まれる可能性がある。ノイズは、例えば、室内の障害物の影響等を要因として発生する。ノイズ除去手段403は、生体センサ100および環境センサ200によって取得した情報から、異常値および外れ値をノイズとして除去する。これにより、発汗状態の推定等の精度を良好にすることができる。
また、サーバ装置400は、例えば、生体データ部404および環境データ部405を備える。生体データ部404は、生体センサ100で取得した生体情報を蓄積しているデータベースである。生体データ部404には、個人別の生体情報が保存される。環境データ部405は、環境センサ200で取得した環境情報を蓄積しているデータベースである。環境データ部405には、例えば、住宅別または部屋別の環境情報が保存される。生体データ部404および環境データ部405には、ノイズ除去手段403によってノイズが除去されたデータが保存される。
また、サーバ装置400は、例えば、属性データ部406を備える。属性データ部406は、対象者の性別、体格および年齢等の属性情報を個人別に蓄積しているデータベースである。属性データ部406へのデータの入力は、ユーザーによって行われる。なお、属性データ部406に保存されている属性情報は、生体データ部404に保存された情報から調整されてもよい。例えば、生体データ部404に保存されている熱画像データから体格を確認し、属性データ部406への登録時の体格から変化がある場合には、最新の情報として体格情報を更新してもよい。
本実施の形態において、発汗状態推定手段401は、生体データ部404、環境データ部405および属性データ部406に蓄積されたデータに基づいた推定を行うことで、精度の高い推定結果を得ることができる。
また、サーバ装置400は、通信手段407を備える。通信手段407は、サーバ装置400が生体センサ100、環境センサ200および空調機器300と通信を行うためのものである。通信手段407による通信方式は、任意のものでよい。
図4は、実施の形態1の体調管理システムを構成するサーバ装置400によって行われる汗冷え回避制御の一例を示すフロー図である。汗冷え回避制御とは、対象者の発汗状態に応じて当該対象者の汗冷えを抑制するように空調機器300を動作させるための制御である。
汗冷え回避制御のため、サーバ装置400は、まず、生体センサ100から、生体情報を取得する(ステップS101)。サーバ装置400は、例えば、表面温度分布の情報を含む熱画像データを生体センサ100から取得する。取得したデータは、生体データ部404に保存される。次に、生体データ部404に保存された生体情報から、発汗状態の推定が行われる(ステップS102)。なお、発汗状態の推定の際には、属性データ部406に保存された属性情報を用いることで、より精度の高い推定結果を得ることができる。そして、推定結果に応じて、汗冷えを抑制する動作を空調機器300に対して指示する。このとき、対象者が発汗していない場合、すなわち汗冷えのリスクがない場合には、特に指示を行わない。例えば、ステップS102とステップS103との間においては、汗冷えのリスクが高いか否かの判定処理が行われても良い。そして、判定結果に応じた制御指示がステップS103において行われてもよい。汗冷えのリスクが高いか否かの判定には、発汗状態の推定結果に加えて、例えば、環境データ部405に保存された環境情報が用いられてもよい。
以上に示した実施の形態に係る体調管理システムであれば、汗冷えによるユーザーの体調不良のリスクを効果的に低減することができる。
汗冷え回避制御が実施されると、空調機器300の動作によって室内の温熱環境および対象者の状態が変化する。ここで、空調機器300の制御内容を、汗冷え回避制御の実施後における室内の環境および対象者の状態に応じて調整してもよい。例えば、汗冷え回避制御手段402は、汗冷え回避制御の実施後における対象者の生体情報および室内の環境情報に応じた制御を行うように、空調制御部302へ指示を出す。本例によれば、リアルタイムで、対象者にとって適切な空調機器300の動作を行うことができる。
また、サーバ装置400は、例えば、温熱環境予測手段408および発汗予測手段409を備えていてもよい。温熱環境予測手段408は、温熱環境の推移を予測するものである。温熱環境予測手段408は、例えば、外部サーバ等から天気予報等の温熱環境に関連する情報を取得し、取得した情報に基づいて対象者がいる空間の温熱環境の推移を予測する。発汗予測手段409は、未来における対象者の発汗状態の予測を行うものである。発汗予測手段409は、例えば、生体センサ100によって取得されて生体データ部404に蓄積された過去から現在までの生体情報に基づいて、未来における対象者の発汗状態の予測を行う。例えば、対象者が日常的に運動を行う人である場合等においては、未来において運動によって汗をかく可能性が高いことを予測することができる。
汗冷え回避制御手段は、上述した温熱環境予測手段の予測結果および発汗予測手段の予測結果に応じて、対象者の汗冷えを抑制する動作を行うように、空調機器300に指示してもよい。本例であれば、未来において対象者が汗をかく状況に備えて、汗冷えを抑制する動作を空調機器300によって予め行うことができる。本例であれば、汗冷えによる体調不良のリスクを、より効果的に低減することができる。
また、サーバ装置400は、属性別環境データベース410を備えていてもよい。属性別環境データベース410は、正常または異常であると感じる温熱環境の情報を対象者の属性別に保有するデータベースである。属性とは、性別、年齢および体格を意味する。属性別環境データベース410は、生体情報、環境情報および人の状態の相関データを保有する。相関データには、正常であると感じる生体情報および環境情報の範囲および異常であると感じる生体情報および環境情報の範囲等の情報が含まれる。
属性別環境データベース410に保有される相関データは、例えば、クラスター分析手段411から得ても良いし、過去の知見および研究データ等から得てもよい。図5は、実施の形態1におけるクラスター分析の例を示す図である。クラスター分析手段411は、例えば、複数の住宅における生体情報および環境情報を取得し、取得した情報からクラスター分析を行う。生体情報および環境情報をパラメータとして分析することで、人の状態の分布を、正常と感じる状態と異常と感じる状態とに分けることができる。クラスター分析は、例えば、1日毎あるいは1月毎に行われ、分析結果は適宜更新される。
また、サーバ装置400は、属性別環境データベース410に保有されている情報に基づいた報知を行うための異常環境報知手段412を備えていてもよい。異常環境報知手段412は、現在の温熱環境が対象者にとっては正常であると感じられて対象者とは異なる属性の成人にとっては異常であると感じられる温熱環境である場合に、報知を行う。
例えば、高齢者自身の体感としては大丈夫と判断しているものの、当該高齢者がいる実際の環境は異常であるということがあり得る。この場合、高齢者は体調不良のリスクを抱えた状態で過ごすことになってしまう。属性別環境データベース410および異常環境報知手段412によればこのようなリスクを低減することができる。
異常環境報知手段412は、例えば、報知手段304にアラートを出させる。このとき、報知手段304は、対象者に対象を促すアラートを出す。このアラートは、対象者が対処を拒絶しないようなアラートであることが望ましい。例えば、「体が暑いと感じているようです。エアコンをつけた方がよいですよ。」等の文章によって、対象者に嫌悪感を抱かせないような報知を行うことが望ましい。また、例えば、「現在の環境は、成人の95%がエアコンをつける環境です。冷房をかけることをお勧めします。」等の文章によって、同調圧力を利用することも有効である。
図6は、実施の形態1の体調管理システムを構成するサーバ装置400によって行われる異常環境報知の一例を示すフロー図である。サーバ装置400は、まず、環境センサ200から、環境情報を取得する(ステップS201)。そして、取得した情報および属性別環境データベース410に保有されている情報に基づいて、現在の環境は一般成人が辛いと感じる環境であるか否か判定する(ステップS202)。一般成人にとって異常でない場合には、特に報知は行われない。
現在の環境が一般成人にとって異常である場合には、続いて、対象者が当該環境を辛いと感じるか否か判定する(ステップS203)。ステップS203において、対象者が異常であると感じないと判定した場合には、一般的には異常環境である旨を報知する(ステップS204)。このときには、上述したように、環境の改善を促す報知を行う。また、ステップS203において、対象者が異常であると感じると判定した場合には、異常環境である旨を報知する(ステップS205)。なお、各報知においては、異常の度合い、すなわち緊急性の報知も併せて行われてもよい。
また、体調管理システムは、現在の温熱環境に対する対象者の感覚を投票する投票手段と、この投票手段による投票結果を当該対象者に報知する投票結果報知手段と、を更に備えていてもよい。本例によれば、対象者は、自分の感じ方が他の人と比べてどうなのかを把握することができる。これにより、上述した異常環境報知による対処法の提示を受け入れやすくすることができる。
また、サーバ装置400は、異常状態推定手段413を備えていてもよい。異常状態推定手段413は生体情報に基づいて対象者の状態が異常であるか否かの推定を行うものである。一例として、異常状態推定手段413は、生体情報に加えて、環境情報および対象者の属性情報から対象者の状態を推定する。例えば、異常状態推定手段413は、室内温度が高くて対象者の体温が高い場合、熱中症のリスクが高いとして、異常状態であると推定する。また、異常状態推定手段413は、体調不良のリスクレベルも合わせて推定する。異常状態推定手段は、例えば、汗をかいている状態の対象者の体調不良リスクは低く、ぐったりして動かない状態の対象者の体調不良リスクは高いと推定する。
空調機器300の空調制御部302は、例えば、サーバ装置400からの指示を受けた場合において、異常状態推定手段413の推定結果に応じて動作してもよい。空調制御部302は、例えば、対象者の異常レベルが基準以下である場合には対象者の許可を得てから空調手段301を制御してもよい。異常レベルが基準以下の状態とは、例えば、汗をかいているだけの状態等である。本例であれば、家電が勝手に動くことによって対象者に不信感を与えることがない。また、空調制御部302は、例えば、対象者の異常レベルが基準を超える場合には対象者の許可を得ることなく自動で空調手段301を制御してもよい。異常レベルが基準を超える状態とは、例えば、対象者が熱中症で倒れている等の状態を意味する。本例であれば、対象者の状態に応じて、自動または承認制での動作が適切に行われる。
また、図7は、実施の形態1の体調管理システムの変形例を示す図である。本変形例において、体調管理システムは、通知手段の一例として、通知端末500を備える。通知端末500には、スマートフォン、タブレット、テレビまたはその他ディスプレイ等が該当する。通知端末500は、任意の通信方式によって、サーバ装置400と通信を行う。
通知端末500は、対象者が異常であると推定された場合に外部への通知を行うものである。外部とは、対象者の家族または所定の施設のスタッフ等を意味する。通知端末500を備える体調管理システムであれば、対象者本人による異常への対処が難しい場合において、対象者とは別の人による素早い対応が可能となる。
通知端末500による通知内容としては、異常状態の内容、緊急度レベル、推奨する対処案および異常状態になった経緯等が挙げられる。単なる異常の有無の通知ではなく、通知の理由および対象者の状況等を通知することで、より素早く適切な対処が可能となる。
100 生体センサ、 101 生体センシング手段、 102 通信手段、 200 環境センサ、 201 環境センシング手段、 202 通信手段、 300 空調機器、 301 空調手段、 302 空調制御部、 303 通信手段、 304 報知手段、 400 サーバ装置、 401 発汗状態推定手段、 402 汗冷え回避制御手段、 403 ノイズ除去手段、 404 生体データ部、 405 環境データ部、 406 属性データ部、 407 通信手段、 408 温熱環境予測手段、 409 発汗予測手段、 410 属性別環境データベース、 411 クラスター分析手段、 412 異常環境報知手段、 413 異常状態推定手段、 500 通知端末

Claims (7)

  1. 空調機器と、
    対象者の発汗状態に関連する生体情報を取得する生体情報取得手段と、
    前記生体情報取得手段によって取得した生体情報から前記対象者の発汗状態を推定する発汗状態推定手段と、
    前記発汗状態推定手段による推定結果に応じて、前記対象者の汗冷えを抑制するように前記空調機器を制御する制御手段と、
    を備える体調管理システム。
  2. 温熱環境の推移を予測する温熱環境予測手段と、
    未来における前記対象者の発汗状態を予測する発汗予測手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記温熱環境予測手段の予測結果および前記発汗予測手段の予測結果に応じて、前記対象者の汗冷えを抑制するように前記空調機器を制御する請求項1に記載の体調管理システム。
  3. 正常または異常であると感じる温熱環境の情報を対象者の属性別に保有する属性別環境データベースと、
    前記属性別環境データベースに保有されている情報に基づいて、現在の温熱環境が対象者にとっては正常であると感じられて対象者とは異なる属性の成人にとっては異常であると感じられる温熱環境である場合に報知を行う異常環境報知手段と、
    を備える請求項1または請求項2に記載の体調管理システム。
  4. 現在の温熱環境に対する対象者の感覚を投票する投票手段と、
    前記投票手段による投票結果を前記対象者に報知する投票結果報知手段と、
    を備える請求項3に記載の体調管理システム。
  5. 前記生体情報取得手段によって取得した生体情報から前記対象者の状態を推定する異常状態推定手段を備え、
    前記制御手段は、前記異常状態推定手段の推定結果に基づいて、前記対象者の異常レベルが基準以下である場合には前記対象者の許可を得てから前記空調機器を制御し、前記対象者の異常レベルが基準を超える場合には前記対象者の許可を得ることなく自動で前記空調機器を制御する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の体調管理システム。
  6. 前記異常状態推定手段によって対象者が異常であると推定された場合に、外部への通知を行う通知手段を更に備えた請求項5に記載の体調管理システム。
  7. 対象者がいる室内の環境情報を取得する環境情報取得手段を備え、
    前記制御手段は、前記空調機器の制御後の前記環境情報および前記生体情報に応じて、当該空調機器への制御内容を調整する請求項1から請求項6の何れか1項に記載の体調管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024150315A1 (ja) * 2023-01-11 2024-07-18 三菱電機株式会社 空気調和システム、異常報知方法及びプログラム

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