JP2017014761A - 開閉体緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き込み長さを長くしたとしても、ガイドレールの外形を大きくすることがない開閉体緩衝装置を提供する。【解決手段】開閉方向に延在するガイドレール1に取り付けられる被捕捉部材11と、開閉体2に取り付けられ、ガイドレール1に沿って開閉体2と共に開閉方向へ移動し、被捕捉部材11が取り付けられた所定の位置まで開閉体2が移動したときに被捕捉部材11を捕捉する捕捉引込機構20とを備え、捕捉引込機構20には、被捕捉部材11を捕捉したときに開閉体2を強制的に開閉方向へと移動させるばね226と、ばね226の付勢力を緩衝する直動式のダンパー221とが設けられ、ダンパー221のストローク方向が開閉体2の開閉方向に向けられて、このストローク方向に2つ以上のダンパー221が直列に配置されている。【選択図】図6

Description

本発明は、引き戸や抽斗などの開閉体を、開き際に強制的に緩やかに開かせる一方、閉じ際に強制的に緩やかに閉じることができる開閉体緩衝装置に関する。
開閉体緩衝装置は、例えば、建屋側のガイドレールに取り付けられ、このガイドレールの開側および閉側の両方にそれぞれ配設された2つの被捕捉部材と、引き戸側に取り付けられ、被捕捉部材を捕捉して引き戸を開方向または閉方向へ引き込むための捕捉引込機構とで構成されている。この捕捉引込機構は、ガイドレールの長手方向であって、引き戸の開閉方向に延在しており、その開側および閉側のそれぞれの端部には、それぞれの被捕捉部材と係合(捕捉)する捕捉部材(フック)が設けられている。
これらの開側および閉側の捕捉部材は、捕捉引込機構の内部で開閉方向にそれぞれスライド移動できるようになっている。また、開側および閉側の捕捉部材は、ばねによって開閉方向に連結されており、このばねのばね力によって互いに引き合うようになっている。さらに、開側および閉側の捕捉部材は、互いに引き合うばね力を緩衝するための直動式のダンパー(シリンダダンパー)によって連結されている。
このような構成を有する開閉体緩衝装置では、引き戸が閉側の所定の位置まで閉じられて閉側の捕捉部材が被捕捉部材を捕捉したときには、捕捉された閉側の被捕捉部材がばねの付勢力によって開側へ引き寄せられるようになる。これにより、引き戸は、その閉まり際に強制的に閉方向へと移動するようになる。
逆に、引き戸が開側の所定の位置まで開かれて開側の捕捉部材が被捕捉部材を捕捉したときには、ばねの付勢力によって、捕捉された開側の被捕捉部材が閉側へ引き寄せられるようになる。これにより、引き戸は、その開き際に強制的に開方向へと移動するようになる。
また、引き戸の開き際または閉じ際には、上述したダンパーがばねの付勢力を緩衝するので、引き戸は緩やかに開閉するようになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−170415号公報
このような開閉体緩衝装置が引き戸を引き込む長さは、捕捉引込機構が被捕捉部材を捕捉した位置から完全に引き戸が開く(閉じる)までの長さとなる。また、この引き込み長さは、上述したダンパーが緩衝することができる長さ(ダンパーストローク)よりも短く設定しなければならない。
一方、引き戸の用途や種類によっては、この引き込み長さを長く確保したい場合がある。そのためには、上述したダンパーの緩衝可能なストロークを長くしなければならず、ダンパー本体の径を一回り大きなものに変更しなければならない。そのため、捕捉引込機構の外形も一回り大きくなってしまうとともに、捕捉引込機構を内部に収容するガイドレールも外形(断面形状)を大きくしなければならない。その結果、引き込み長さ毎に異なる大きさのガイドレールを用意しなければならず、部品管理が煩わしくなってしまう。
また、ダンパー本体の径を変えずにストロークを長くすることも可能ではあるが、径方向への大きな圧力を小さな径で許容でき、かつ、長手方向のどの位置でも均一に圧力を許容するダンパーは高い精度が要求される。そのため、特注の高価なダンパーとなってしまい製品全体のコスト高になる。また、ストロークを長くするためにはダンパーロッドを長くしなければならないが、長いダンパーロッドは緩衝力によって座屈し易くなり、ダンパーの直動性を保つのが難しい。
さらに、ガイドレールは利用者から見える位置にあるため、ガイドレールの外形が大きいとガイドレールが外観上で目立ってしまい、引き戸全体の意匠性が損なわれてしまう。そのため、ガイドレールの外形を大きくするのは好ましくない。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、引き込み長さを長くしたとしても、ガイドレールの外形を大きくすることがない開閉体緩衝装置を提供するためのものである。
上述課題を解決するため、本発明は、開閉方向に延在するガイドレールに取り付けられる被捕捉部材と、開閉体に取り付けられ、前記ガイドレールに沿って前記開閉体と共に開閉方向へ移動し、前記被捕捉部材が取り付けられた所定の位置まで前記開閉体が移動したときに前記被捕捉部材を捕捉する捕捉引込機構とを備え、前記捕捉引込機構には、前記被捕捉部材を捕捉したときに前記引き戸を強制的に開閉方向へと移動させるばねと、前記ばねの付勢力を緩衝する直動式のダンパーとが設けられ、前記ダンパーのストローク方向が前記引き戸の開閉方向に向けられて、このストローク方向に2つ以上のダンパーが直列に配置されていることを特徴とする。
また、前記捕捉引込機構内で開閉方向に移動可能な中間ホルダーと、前記中間ホルダーに取り付けられるダンパーとが1ユニットとして構成されていてもよい。
さらに、前記引き戸を強制的に開閉方向へと移動させる前記ばねが1ユニットとして構成されていてもよい。
また、2つ以上の前記ダンパーは、それぞれストロークの同じものが使用されるようにすることができる。
さらに、前記被捕捉部材が前記ガイドレールの開側および閉側の両方に取り付けられ、前記捕捉引込機構には開側および閉側の前記被捕捉部材をそれぞれ捕捉して、前記引き戸を開方向または閉方向へと移動させるようにすることもできる。
本発明に係る開閉体緩衝装置では、直動式のダンパーのストローク方向が前記引き戸の開閉方向に向けられて、このストローク方向に2つ以上のダンパーが直列に配置されているので、引き戸の引き込み長さが短い開閉体緩衝装置で使用するダンパーを複数用いて製作することができる。そのため、使用するダンパーのストロークの和の分だけ、引き戸の引き込み長さを長くすることができる。
また、使用するダンパーの径方向の大きさは、引き込み長さの短いものと同じになるので、捕捉引込機構の長手方向の長さは長くなるが、径方向における外形は大きくならない。そのため、引き込み長さに関係なく、同じ大きさ(同じ断面形状)のガイドレールを使用することができる。その結果、複数種類のガイドレールを引き込み長さによって管理する必要がなく、部品の共通化を図れる。
さらに、従来と同じ大きさのガイドレールを使用できるので、ガイドレールを含めた引き戸装置全体の意匠性を損なうことなく、全体の美観をそのままにすることができる。
本発明に係る開閉体緩衝装置を備えた引き戸上部の正面図であって、引き戸が中間に位置する状態を示したものである。 図1の状態から引き戸を閉じた状態を示す正面図である。 図1の状態から引き戸を開いた状態を示す正面図である。 捕捉引込機構を単体で示したものであり、引き戸が中間に位置する状態(図1の状態)に対応する斜視図である。 捕捉引込機構を単体で示したものであり、引き戸を閉じた状態(図2の状態)に対応する斜視図である。 捕捉引込機構を右斜め上側から見た分解斜視図である。 中間ホルダーを単体で示したものであり、(A)は右斜め上側から見た斜視図、(B)は左斜め上側から見た斜視図である。 中間ホルダーを単体で示したものであり、(A)は左斜め下側から見た斜視図、(B)は右斜め下側から見た斜視図である。 第1変形例であって、ダンパーを3つ用いたものを示す斜視図である。 第2変形例であって、ばねを1本で構成したものを示す斜視図である。 第3変形例であって、2つのダンパーの向きを変えたものを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る開閉体緩衝装置10について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、開閉体緩衝装置10を引き戸装置に使用したものについて説明する。
図1は、本発明に係る開閉体緩衝装置10を備えた引き戸(開閉体)2の上部の正面図であって、引き戸2が開閉方向(紙面左右方向)における中間に位置する状態を示したものである。また、図2は、図1の状態から引き戸2を閉じた状態を示す正面図、図3は図1の状態から引き戸2を開いた状態を示す正面図である。
なお、以下の説明で使用する「戸閉側」とは、図1の左側をいうものとし、「戸開側」とは、図1の右側をいうものとする。
図1〜図3に示す引き戸装置は、建物の開口部の上縁部に沿って開閉方向に延在するガイドレール1と、このガイドレール1に沿って開閉方向へ移動することで開口部を開閉する引き戸2(開閉体)と、引き戸2の開き際または閉じ際に制動しつつ、この引き戸2を開位置または閉位置に誘導する開閉体緩衝装置10とで構成されている。
この開閉体緩衝装置10は、ガイドレール1の戸閉側に配設された被捕捉部材11と、ガイドレール1の戸開側に配設された被捕捉部材11と、このガイドレール1上を開閉方向に沿って走行可能な捕捉引込機構20とで構成されている。
戸開側および戸閉側の2つの被捕捉部材11は、図1に示すように、下側に向けて突出する2つの突部11aを有する形状にそれぞれ形成されている。これらの被捕捉部材11は、捕捉引込機構20の構造に合わせて、戸開側および戸閉側の所定の位置(引き戸2を開閉方向に誘導する位置)にそれぞれ取り付けられている。
捕捉引込機構20は、下側が開口する断面コ字形状のガイドレール1の内方に収容されており、ガイドレール1の開閉方向に沿って移動可能に取り付けられている。より詳細には、捕捉引込機構20には、その戸閉側と戸開側とのそれぞれにガイドローラ21(図1〜図3において、戸閉側に4個、戸開側に2個)が設けられており、このガイドローラ21がガイドレール1の転動部1a上を転動することによって、捕捉引込機構20がガイドレール1の開閉方向に自由に移動できるようになっている。
また、捕捉引込機構20の戸閉側には、詳細は後述する吊り下げ部300が設けられている。この吊り下げ部300には、引き戸2の一方の上端角部(図1の紙面左斜め上の角部)が取り付けられており、引き戸2を吊り下げる態様で支持している。
また、捕捉引込機構20ではないが、引き戸2の右側の上端角部にも吊り下げ部5が取り付けられている。この吊り下げ部5には、引き戸2の他方の上端角部(図1の紙面右斜め上の角部)が取り付けられており、引き戸2を吊り下げる態様で支持している。これにより、引き戸2は、ガイドレール1の転動部1aを転動可能なガイドローラ21によって、開閉方向にスムーズに開閉するようになる。
図4は、捕捉引込機構を単体で示したものであり、引き戸が中間に位置する状態(図1の状態)に対応する斜視図、図5は、引き戸を閉じた状態(図2の状態)に対応する斜視図である。また、図6は、捕捉引込機構を右斜め上側から見た分解斜視図である。
捕捉引込機構20は、図6に示すように、戸閉側に位置する第1キャッチ部100と、戸開側に位置する第2キャッチ部150とが設けられている。この第1キャッチ部100は、捕捉引込機構20の内部で開閉方向にスライド移動できるようになっており、閉じ際の所定の位置で戸閉側の被捕捉部材11の突部11aを捕捉する。また、第2キャッチ部150も捕捉引込機構20の内部で開閉方向へスライド移動できるようになっており、開き際の所定の位置で戸開側の被捕捉部材11の突部11aを捕捉する。
捕捉引込機構20は、図1に示すように、引き戸2が開閉方向における中間に位置する状態では、第1キャッチ部100および第2キャッチ部150が2つの被捕捉部材11の間に位置する。この状態では、第1キャッチ部100および第2キャッチ部150のいずれも被捕捉部材11の突部11aを捕捉していない。すなわち、この状態では、捕捉引込機構20は機能していない。この状態では、第1キャッチ部100は、捕捉引込機構20の本体側にロックされた状態で捕捉引込機構20の前端側に位置し、第2キャッチ部150もロックされた状態で捕捉引込機構20の後端側に位置する(図4参照)。
この図4の状態から引き戸2を戸閉側(図1の紙面左側)に移動させると、引き戸2の閉まり際に、上述したキャッチ部100のロックが解除され、第1キャッチ部100が戸閉側に位置する被捕捉部材11を捕捉する。
この状態では、図5に示すように、第1キャッチ部100が戸閉側の被捕捉部材11を捕捉しながら、ばね226(図6参照)の力で戸開側(図5の矢印L1方向)に移動する。すなわち、捕捉引込機構20は、捕捉した被捕捉部材11を引き戸2側(図1の右側。戸開側)に引き寄せるように作用する。これにより、引き戸2は、相対的に閉じる方向(図1の左側)へと強制的に移動し、図2に示すように、引き戸2が戸閉側の戸当りと当接するまで完全に閉じられるようになる。なお、この閉じられた状態では、第2キャッチ部150はロックされた状態で、同じ位置に留まっている。
一方、図4の状態から引き戸2を戸開側(図1の紙面右側)に移動させると、戸閉側の動きと同様な手順で、引き戸2が完全に開くときの開き際に、上述したキャッチ部150のロックが解除され、第2キャッチ部150が戸開側に位置する被捕捉部材11を捕捉する。
この状態(図示せず)では、第2キャッチ部150が戸開側の被捕捉部材11を捕捉しながら、ばね226の力で戸閉側に移動する。すなわち、捕捉引込機構20は、捕捉した被捕捉部材11を引き戸2側(図1の左側)に引き寄せるように作用する。これにより、引き戸2は、相対的に開く方向(図1の右側)へと強制的に移動し、図3に示すように、引き戸2が戸開側の戸当たりと当接するまで完全に開かれるようになる。なお、この戸開状態では、第1キャッチ部100はロックされた状態で、同じ位置に留まっている。
なお、捕捉引込機構20が被捕捉部材11の突部11aを捕捉する機構、第1キャッチ部100および第2キャッチ部150が捕捉引込機構20の内部で開閉方向にスライド移動できる構造、および、第1キャッチ部100および第2キャッチ部150がロック/ロック解除される機構については既知であり(例えば、特許文献1参照)、その詳細な構造・動作・作用についての説明は省略する。
捕捉引込機構20は、図4〜図6に示すように、2つのダンパー221が設けられている。このダンパー221は、ダンパーロッド221aがダンパーシリンダ221bに対して伸縮する直動式タイプのものであり、ダンパーロッド221aのストローク方向(伸縮方向)が引き戸2の開閉方向に沿うように向けられている。また、この2つのダンパー221は、ストローク方向に直列に配置されている。また、2つのダンパー221のストローク方向における軸線は、一致するようになっている。
このように配置することによって、図5に示すように、第1キャッチ部100がスライド移動する長さL2(引き戸2を引き込む長さ)は、2つのダンパー221のダンパーロッド221aがダンパーシリンダ221bに押し込まれる長さ(ダンパーストローク長さ)L2の合計となる。そのため、ダンパー221をストローク方向に直列に配置することで、ダンパー221を設けた数の分だけ引き込み長さL1を長くすることができる。
図6に戻って、捕捉引込機構20は、第1キャッチ部100を収容している第1ホルダー130と、第2キャッチ部150を収容している第2ホルダー160と、第1および第2ホルダー130、160の間に設けられた中間ホルダー400とを備えている。これらのホルダー130、160、400は、上側が開口する断面コ字形状のガイド部210の内側に収容されている。これらのホルダー130、160、400は、このガイド部210の長手方向に沿って引き戸2の開閉方向へと自由にスライド移動するようになっている。
図7は、中間ホルダー400を単体で示したものであり、(A)は右斜め上側から見た斜視図、(B)は左斜め上側から見た斜視図である。また、図8は、中間ホルダー400を単体で示したものであり、(A)は左斜め下側から見た斜視図、(B)は右斜め下側から見た斜視図である。
中間ホルダー400は、開閉方向に長尺な形状に形成されている。中間ホルダー400の上側の部分には、図7(A)(B)に示すように、ダンパー221のダンパーシリンダ221bを保持するためのダンパー収容溝467が形成されている。また、下側の部分には、図8(A)(B)に示すように、引張ばね収容溝461が形成されている。
ダンパー収容溝467は。開閉方向に亘って延在し、ダンパー221のダンパーシリンダ221bの外形に合わせて円弧状に形成されている。このダンパー収容溝467内には、ダンパーシリンダ221bが組み込まれ、ダンパー221の上下左右の位置が規制される。
また、中間ホルダー400の戸閉側の端部には、ダンパーのダンパーロッド221aを下側からスライド自在に支持する支持部465が形成されている。さらに、ダンパー収容溝467の戸開側の端部には、直列に接続されるダンパー221のダンパーロッド221aの先端部が固定されるダンパー受け部468が設けられている。これらの支持部465およびダンパー受け部468は、ダンパー収容溝467内に組み込まれたダンパー221の開閉方向の位置を規制する機能も果たしている。
引張ばね収容溝461は、開閉方向に亘って延在し、引張ばね226(図6参照)がその内部に入り込むようになっている。また、引張ばね収容溝461の戸開側の端部には、引張ばね226の一端が取り付けられる2つのばね受け427が設けられている。
2つのダンパーのうちの戸閉側のダンパー221は、図6に示すように、中間ホルダー400に取り付けられる。また、ダンパーロッド221aの先端部は、第1内包ホルダー130に設けられた受け部に固定される。また、戸開側のダンパー221は、第2内包ホルダー160のダンパー収容溝内に組み込まれ、そのダンパーロッド221aの先端部は、中間ホルダー400のダンパー受け部468に固定される。
一方、2つの引張ばねのうち戸閉側のばね226は、戸閉側の一端が第1内包ホルダー130のばね受けに固定され、戸開側の他端が中間ホルダー400のばね受け427に固定される。また、戸開側のばね226は、戸閉側の一端が中間ホルダー400のばね受け427に固定され、戸開側の他端が第2内包ホルダー160のばね受けに固定される。
これにより、第1内包ホルダー130、中間ホルダー400、第2内包ホルダー160は、2つのダンパー221および2つのばね226によって引き戸2の開閉方向に連結される。
上述した中間ホルダー400と、これに取り付けられるダンパー221およびばね226は、1つのユニットとして構成されている。すなわち、図9に示すように、引き戸2の引き込み長さL1(図5参照)をより長く確保するために、ダンパー221をさらに1つ追加して3つのダンパーで捕捉引込機構を構成しようとする場合、この1ユニットを追加で加えることで可能となる。このようにユニット化することで、ガイド部210の長さを長くするだけで、複数個のダンパーを使用した捕捉引込機構を製作することができる。
本発明の実施の形態に係る開閉体緩衝装置によれば、開閉方向に延在するガイドレール1に取り付けられる被捕捉部材11と、引き戸2に取り付けられ、ガイドレール1に沿って引き戸2と共に開閉方向へ移動し、被捕捉部材11が取り付けられた所定の位置まで引き戸2が移動したときに被捕捉部材11を捕捉する捕捉引込機構20とを備え、捕捉引込機構20には、被捕捉部材11を捕捉したときに引き戸2を強制的に開閉方向へと移動させるばね226と、ばね226の付勢力を緩衝する直動式のダンパー221とが設けられ、ダンパー221のストローク方向が引き戸2の開閉方向に向けられて、このストローク方向に2つのダンパー221が直列に配置されているので、ストロークの短いダンパー221を複数用いて引き戸2の引き込み長さL1(L2+L2)を長くすることができる。
また、使用するダンパー221の径方向の大きさが変わらないので、捕捉引込機構20の長手方向の長さは長くなるが、径方向における外形は大きくならない。そのため、引き込み長さL1に関係なく、同じ大きさ(同じ断面形状)のガイドレール1を使用することができる。その結果、複数種類のガイドレールを引き込み長さL1によって管理する必要がなく、部品の共通化を図れる。
さらに、従来と同じ大きさのガイドレール1を使用できるので、ガイドレール1を含めた引き戸装置全体の意匠性を損なうことなくそのままにすることができる。
また、2つ以上のダンパーを用いることで、開閉体緩衝装置としての最適な緩衝力に調整し易くなる。1本のダンパーで緩衝力を調整しようとすると、ダンパー内のオイル粘度等で調整するしかない。これに対し、2つ以上のダンパーを使用することができれば、様々なダンパーを組み合わせて使用することで緩衝力を調整することができる。そのため、最適な緩衝力を容易に得ることができるようになる。その結果、重い扉には大きな緩衝力を作用させ、軽い扉には小さな緩衝力を作用させるなど、扉に合わせて緩衝力を調整したりすることができる。
また、捕捉引込機構20内で開閉方向に移動可能な中間ホルダー400、中間ホルダー400に取り付けられるダンパー221、およびばね226が1ユニットとして構成されているので、2つ以上のダンパーを用いて捕捉引込機構を構成する場合に、このユニットを追加すればよくなる。そのため、引き込み長さL1の長い捕捉引込機構を部品の種類を増やすことなく簡単に構成することができる。
さらに、2つのダンパーは、それぞれストロークの同じものが使用されているので、使用するダンパーの種類を増やすことなく捕捉引込機構を構成することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る開閉体緩衝装置について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施の形態では、引き戸2について記載しているが、これに限定されるものではない。例えば、抽斗や観音開きの戸などを開閉する場合であっても、戸を強制的に閉じる方向に付勢する装置であれば、本発明を利用することができる。
また、本実施の形態では、引き戸の上部に開閉体緩衝装置10を設けているが、下部に設けることもできる。すなわち、ガイドレール1を開口部の下縁部に取り付けてある場合であっても、本発明に係る開閉体緩衝装置10をその下部に取り付けるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、引張ばね226および圧縮コイルばね113を、弾性体であるばねとして記載したが、ばねに限定されない。すなわち、弾性によって付勢力を生じさせるものであれば本発明に使用することができる。
さらに、本実施形態では、ガイドレール1側に被捕捉部材11を取り付け、引き戸2側に捕捉引込機構20を取り付けているが、逆であっても構わない。これによれば、引き戸2の構造に合わせて、取り付け易い方に捕捉引込機構20を構成することができ、設計自由度が広がる。
さらにまた、本実施形態では、引き戸2を開方向および閉方向のいずれにも引き込むことができる捕捉引込機構について説明したが、開方向或いは閉方向のどちらか一方のみに引き戸2を引き込むようにすることもできる。この場合、第1キャッチ部100または第2キャッチ部150のいずれかの機能を動作させないようにすることで実現することができる。
また、本実施の形態では、ダンパー221の数に合わせてばね226の数も追加しているが、例えば図10に示すように、ダンパー221の数が2つであっても1本のばね226で構成してもよい。この場合、ばね226の端部は、第1内包ホルダー130および第2内包ホルダー160に取り付けられる。すなわち、中間ホルダー400は、2つのダンパー221によって開閉方向に直列に連結されている。
このようにばね226を1本で構成することで、ばねの部品点数を少なくし、組立工数を減らすことができる。
さらに、本実施の形態では、2つのダンパー221のダンパーロッド221aがそれぞれ戸閉側に向くようにして取り付けられているが、それぞれのダンパーロッド221aが逆に向くようにして取り付けることもできる。また、2つのダンパー221のダンパーロッド221aがそれぞれ戸開側に向くようにして取り付けることもできる。すなわち、ダンパー221の向きは、構造や組立性などの観点から変更することができる。
例えば、図11に示すように、中間ホルダー600に2つのダンパー収容溝467を設けて、2つのダンパー221が中間ホルダー600に組み付けられるようにする。この中間ホルダー600は、長手方向における中央部を挟んで対称に形成されており、戸閉側と戸開側を逆向きにしても使用できるようになっている。これにより、第2内包ホルダーは、第1内包ホルダー130と同一構造にすることができ、さらなる部品の共通化を図ることができる。
一方、本実施の形態では、2つのダンパー221としてそれぞれ同一のものを使用しているが、ストローク等の特性が異なるダンパーを2つ用いることもできる。例えば、2つのダンパーのうち、1つのダンパーに緩衝力の強いものを使用し、他方に緩衝力の弱いものを使用する。これにより、緩衝力の弱いダンパーがはじめに動作し、その後に緩衝力の強いダンパーが動作するようになるので、引き戸2が完全に閉じる(開く)際で、より柔らかく引き戸を移動させることができる。このように、引き込み長さL1の前半と後半で緩衝力を変えることができる。
1 ガイドレール
1a 転動面
2 引き戸(開閉体)
5 吊り下げ部
10 開閉体緩衝装置
11 被捕捉部材
11a 突部
20 捕捉引込機構
21 ガイドローラ
100 第1キャッチ部
130 第1内包ホルダー
150 第2キャッチ部
160 第2内方ホルダー
210 ガイド部
221 ダンパー
221a ダンパーロッド
221b ダンパーシリンダ
226 引張ばね
300 吊り下げ部
400 中間ホルダー
427 ばね受け
461 引張ばね収容溝
467 ダンパー収容溝
465 支持部
468 ダンパー受け部
L1 引き戸2を引き込む長さ
L2 ダンパーストローク長さ

Claims (5)

  1. 開閉方向に延在するガイドレールに取り付けられる被捕捉部材と、
    開閉体に取り付けられ、前記ガイドレールに沿って前記開閉体と共に開閉方向へ移動し、前記被捕捉部材が取り付けられた所定の位置まで前記開閉体が移動したときに前記被捕捉部材を捕捉する捕捉引込機構とを備え、
    前記捕捉引込機構には、前記被捕捉部材を捕捉したときに前記開閉体を強制的に開閉方向へと移動させるばねと、前記ばねの付勢力を緩衝する直動式のダンパーとが設けられ、
    前記ダンパーのストローク方向が前記開閉体の開閉方向に向けられて、このストローク方向に2つ以上のダンパーが直列に配置されていることを特徴とする開閉体緩衝装置。
  2. 前記捕捉引込機構内で開閉方向に移動可能な中間ホルダーと、前記中間ホルダーに取り付けられるダンパーとが1ユニットとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載の開閉体緩衝装置。
  3. 前記開閉体を強制的に開閉方向へと移動させる前記ばねが1ユニットとして構成されていることを特徴とする請求項2に記載の開閉体緩衝装置。
  4. 2つ以上の前記ダンパーは、それぞれストロークの同じものが使用されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の開閉体緩衝装置。
  5. 前記被捕捉部材が前記ガイドレールの開側および閉側の両方に取り付けられ、前記捕捉引込機構には開側および閉側の前記被捕捉部材をそれぞれ捕捉して、前記開閉体を開方向または閉方向へと移動させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の開閉体緩衝装置。
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