JP2017014156A - ニトリル化合物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】穏和な反応条件下で、効率よく安全にニトリル化合物を製造する方法を提供する。【解決手段】ニトリル化合物の製造方法は、2価のニッケル化合物と、有機リン化合物と、金属粉末の存在下で、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを反応させて、炭素−炭素不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基を付加する。金属粉末は、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、およびマンガンより選択される。ニッケル化合物は、ニッケルのハロゲン化物塩、ニッケルのカルボン酸塩、およびニッケルのβ−ジケト化合物塩であることが好ましい。有機リン化合物は、トリフェニルホスフィンであることが好ましい。この有機化合物とアセトンシアンヒドリンの反応は、アルコール化合物の溶媒中、反応温度85℃〜90℃で行うことができる。【選択図】なし

Description

本発明は、アセトンシアノヒドリンを用いて炭素−炭素不飽和結合をヒドロシアノ化し、ニトリル化合物を製造する方法に関するものである。
ニトリル化合物は、医薬品、農薬、機能性色素材料、および機能性ポリマー等の原料や中間体、ならびにカルボン酸、エステル、アミン、およびアミド等の中間原料として有用な化合物である。従来のニトリル化合物の製造方法として、コバルト触媒を用いる方法(特許文献1参照)、ニッケル触媒を用いる方法(特許文献2から特許文献5参照)、パラジウム触媒を用いる方法(非特許文献1参照)等が挙げられる。しかしながら、これらの製造方法では、ニトリル源として極めて毒性が高いシアン化水素等を用いなければならない上、空気中での保存や取り扱いが困難なゼロ価の遷移金属錯体を用いる必要があった。
米国特許第2666780号明細書 米国特許出願公開第2005/0159614号明細書 米国特許第3655723号明細書 特開2003−55327号公報 特開2003−55328号公報
J.Am.Chem.Soc.,112(1969)
従来法では猛毒のシアン化水素を用いるため、漏えい対策、反応装置の防蝕措置、および反応液の除害措置を講ずる必要があった。また、空気中での保存や取り扱いが困難なゼロ価の遷移金属錯体を用いずに、目的のニトリル類を高収率で製造できる触媒の開発が求められていた。本発明は、このような従来技術の実状に鑑みてなされたものであり、ニトリル源としてシアン化水素を用いることなく、空気中で取り扱える2価のニッケル化合物を用いて、ニトリル化合物を効率よく製造することを目的とする。
本願発明者らは、ニッケル化合物と、有機リン化合物と、金属粉末とを含有する触媒を用いることで、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを反応させ、炭素−炭素不飽和結合にニトリル基が付加した化合物が得られることを見出した。この方法では、ニトリル源として猛毒のシアン化水素を用いる必要がない。また、この方法では、従来法で使用するゼロ価のニッケル化合物と比べて格段に安価でかつ取り扱いが容易な2価のニッケル化合物が使用できる。また、この方法では、反応溶媒としてメタノールが使用できる。また、この方法では、炭素−炭素不飽和結合を有する様々な種類の化合物をニトリル化できる。このように、本発明の方法は、既往の様々な問題点を克服したものである。
本願発明者らは、このような優れた特徴を有するニトリル化合物の製造方法に用いる触媒についてさらに鋭意研究した結果、2価のニッケル化合物と、ニッケルに配位するリン配位子と、所定の金属粉末とを含有する触媒の存在下で、炭素−炭素不飽和結合を有する化合物とアセトンシアンヒドリンとを反応させてシアノ基を導入することにより、シアン化水素を用いることなく種々のニトリル化合物が高収率で得られることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明のニトリル化合物の製造方法は、2価のニッケル化合物と、ニッケルに配位する有機リン化合物と、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、およびマンガンより選択される少なくとも一種の金属粉末の存在下で、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを反応させて、炭素−炭素不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基を付加する。
本発明によれば、ニトリル源としてシアン化水素を用いることなくニトリル化合物が得られる。また、本発明によれば、空気中で取り扱える2価のニッケル化合物を用いることで、ニトリル化合物が効率よく製造できる。
以下、本発明のニトリル化合物の製造方法について、実施形態と実施例に基づいて詳細に説明する。重複説明は適宜省略する。なお、2つの数値の間に「〜」を記載して数値範囲を表す場合には、この2つの数値も数値範囲に含まれるものとする。
本発明の実施形態に係るニトリル化合物の製造方法は、2価のニッケル化合物と、ニッケルに配位する有機リン化合物と、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、およびマンガンより選択される少なくとも一種の金属粉末の存在下で、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを反応させて、炭素−炭素不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基を付加する。アセトンシアンヒドリンを用いてニトリル化合物を製造するため、猛毒のシアン化水素をニトリル源として用いる必要がない。
本実施形態のニトリル化合物の製造方法では、原料である炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物は特に限定されず、従来のニトリル化合物の製造方法に用いる原料と同じ有機化合物が使用できる。このような有機化合物として、例えばビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン(以下「2−ノルボルネン」と記載することがある)骨格を含む化合物、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2, 5−ジエン(以下「2, 5−ノルボルナジエン」と記載することがある)、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−3−エン、およびトリシクロ[5.2.1.02,6]デカ−3,8−ジエン(以下「ジシクロペンタジエン」と記載することがある)等の環状化合物、ならびに1−ヘキセン、1,3−ブタジエン、およびスチレン等の鎖状化合物である炭化水素化合物が挙げられる。なお、置換基を有する炭化水素化合物を含み、原料が立体異性体や幾何異性体の混合物でも、単離せずにこの混合物のまま本実施形態の原料として用いることができる。
ニッケルはニトリル化合物の生成の際の触媒金属として機能する。ニッケル化合物は、ニッケルのハロゲン化物塩、水酸化物塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホンイミド化合物塩、カルボン酸塩、およびニッケルのβ−ジケト化合物塩より選ぶことができる。
ニッケル化合物としては、ふっ化ニッケル、塩化ニッケル、ヘキサアンミンニッケル塩化物、臭化ニッケル、ヨウ化ニッケル、水酸化ニッケル、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、りん酸ニッケル、過塩素酸ニッケル、ビス(トリフルオロメタンスルホニルイミド)ニッケル、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル、ギ酸ニッケル、酢酸ニッケル、トリフルオロ酢酸ニッケル、こはく酸ニッケル、しゅう酸ニッケル、乳酸ニッケル、酒石酸ニッケル、クエン酸ニッケル、安息香酸ニッケル、オクタン酸ニッケル、オレイン酸ニッケル、ステアリン酸ニッケルビス(2,4−ペンタンジオナト)ニッケル、ビス(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)ニッケル、およびビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)などが挙げられる。これらのニッケル化合物は、無水物であってもよいし水和物であってもよい。これらのニッケル化合物は、溶媒に可溶な塩の状態で用いることが望ましい。これらのニッケル化合物の中でも酢酸ニッケルが好ましい。
有機リン化合物はニッケルの配位子として機能する。有機リン化合物は、下記式(1)で表される単座のアルキルホスフィンまたはアリールホスフィンであってもよい。
Figure 2017014156
(R、R、Rは、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基またはアリール基を表す)
また、有機リン化合物は、下記式(2)で表される二座のアリールホスフィンであってもよい。
Figure 2017014156
(R、R、R、Rは、それぞれ炭素数6のアルキル基またはアリール基を表し、nは1〜6である)
また、有機リン化合物は、下記式(3)で表される二座のアルキルホスフィンまたはアリールホスフィンであってもよい。
Figure 2017014156
(R、R、R、Rは、それぞれ炭素数4〜6のアルキル基またはアリール基を表す)
また、有機リン化合物は、下記式(4)または下記式(5)に示す二座のアリールホスフィンであってもよい。
Figure 2017014156
Figure 2017014156
また、有機リン化合物は、下記式(6)で表される単座のアルキルホスファイトまたはアリールホスファイトであってもよい。
Figure 2017014156
(R、R、Rは、それぞれ炭素数1〜7のアルキル基またはアリール基を表す)
金属粉末は還元剤として機能する。金属粉末としては、粒子の直径の算術平均値である平均粒径が1μm〜200μmの粉末の金属が使用できる。平均粒径はJISで規定されるふるい分け法によって測定される。金属粉末の平均粒径は6μm〜10μmが特に好ましい。また、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンとの反応を行うときの溶媒は、アルコール化合物、アミド化合物、およびエーテル化合物より選ぶことができる。アルコール化合物として、メタノール、エタノール、および2−プロパノールなどが挙げられる。アミド化合物として、N−メチルピロリジノン、ジメチルホルムアミド、およびジメチルアセトアミドなどが挙げられる。エーテル化合物として、テトラヒドロフランなどが挙げられる。また、アセトニトリルなどのニトリル系溶媒、またはトルエンやキシレンなどの芳香族系溶媒を、ニトリル化反応の溶媒として用いてもよい。
炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンとの反応温度は、80℃〜100℃が好ましく、85℃〜90℃がより好ましい。反応温度が80℃より低いと、場合によってはニトリル化合物の収率が低下することがある。また、反応温度が100℃より高いと、場合によっては反応が過剰に進み、原料が分解したり、重合反応等の副反応が進行したりすることがある。炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンとの反応は、一般的にはオートクレーブなどの耐圧反応容器を用い、5気圧程度の窒素加圧下で行うことが好ましい。
原料の有機化合物が炭素−炭素不飽和結合を一つだけ含み、この不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基を付加する場合、ニッケル化合物の使用量は、この有機化合物に対して3mol%〜20mol%が好ましく、4mol%〜10mol%がより好ましく、5mol%がさらに好ましい。また、この場合、アセトンシアンヒドリンの使用量は、この有機化合物に対して0.8当量〜1.5当量が好ましく、0.9当量〜1.2当量がより好ましく、1.0当量がさらに好ましい。
原料の有機化合物が炭素−炭素不飽和結合を二つ含み、これらの不飽和結合を構成する一方の炭素にそれぞれニトリル基を付加する場合、すなわち原料の有機化合物の異なる二つの炭素にそれぞれニトリル基を付加する場合、ニッケル化合物の使用量は、この有機化合物に対して10mol%〜25mol%が好ましく、15mol%〜20mol%がより好ましい。また、この場合、アセトンシアンヒドリンの使用量は、この有機化合物に対して2.0当量〜4.0当量が好ましく、2.0当量〜3.0当量がより好ましい。
有機リン化合物の使用量は、ニッケル化合物に対して1当量〜4当量が好ましく、1.5当量〜2.5当量がより好ましく、2当量がさらに好ましい。また、金属粉末の使用量は、ニッケル化合物に対して2当量〜20当量が好ましく、5当量〜15当量がより好ましく、10当量がさらに好ましい。本実施形態のニトリル化合物の製造手順として、ニッケル化合物と、有機リン化合物と、金属粉末とを含む触媒系に、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを加えた後、加熱反応させる手順が挙げられるが、製造手順は特に制限がない。
実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
(各種ニッケル化合物を用いたニトリル化合物の製造)
まず、内容積50mLのステンレス製オートクレーブに、2−ノルボルネン(東京化成工業株式会社製社製、N0166)1.51g(2.50mmol)、アセトンシアンヒドリン(東京化成工業株式会社製、M0361)1.50mL(16.0mmol)、2価のニッケル化合物(0.80mmol)、トリフェニルホスフィン(純正化学株式会社製、49505−0401)0.42g(1.60mmol)、亜鉛粉末(ナカライテスク株式会社製、369−07、平均粒径約7μm)0.52g(8.0mmol)、およびメタノール(キシダ化学株式会社製、000−48663)5.0mLを収容した。その後、90℃で15時間加熱反応させた(下記化学反応式参照。式中の「mol%」は2−ノルボルネンに対する割合)。
Figure 2017014156
なお、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、無水ふっ化ニッケル(II)(NiF、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、342211−10G)、ふっ化ニッケル(II)4水和物(NiF・4HO、三津和化学薬品株式会社製、55971)、無水塩化ニッケル(II)(NiCl、キシダ化学株式会社製、010−53882)、塩化ニッケル(II)6水和物(NiCl・6HO、和光純薬株式会社製、141−01045)、ヘキサアンミンニッケル(II)塩化物([Ni(NH]Cl、三津和化学薬品株式会社製、64793)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、無水臭化ニッケル(II)(NiBr、和光純薬工業株式会社製、141−03402)、臭化ニッケル(II)n水和物(NiBr・nHO、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、233730−25G)、無水ヨウ化ニッケル(II)(NiI2、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、400777−5G)、ヨウ化ニッケル(II)n水和物(NiI・nHO、三津和化学薬品株式会社製、60286)、水酸化ニッケル(II)(Ni(OH)2、三津和化学薬品株式会社製、65025)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、過塩素酸ニッケル(II)6水和物(Ni(ClO・6HO、三津和化学薬品株式会社製、53376)、テトラフルオロほう酸ニッケル(II)6水和物(Ni(BF・6HO、Strem Chemicals, Inc.製、93−2841)、硫酸ニッケル(II)6水和物(NiSO・6HO、和光純薬工業株式会社製、144―01172)、硝酸ニッケル(II)6水和物(Ni(NO・6HO、和光純薬工業株式会社製、147−01101)、りん酸ニッケル(II)6水和物(Ni・6HO、三津和化学薬品株式会社製、54357)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、ギ酸ニッケル(II)2水和物(Ni(HCOO)・2HO、和光純薬工業株式会社製、148−01072)、酢酸ニッケル(II)4水和物(Ni(CHCOO)・4HO、キシダ化学株式会社製、010−53805)、トリフルオロ酢酸ニッケル(II)4水和物(Ni(CFCOO)・4HO、Fluorochem.Ltd製、005924)、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル(II)(Ni(CFSO、Strem Chemicals Inc.製、28−1700)、ビス(トリフルオロメタンスルホニルイミド)ニッケル(II)n水和物(Ni[(CFSONH]・nHO、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、776254−1G)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、しゅう酸ニッケル(II)2水和物(Ni(C)・2HO、三津和化学薬品株式会社製、53254)、乳酸ニッケル(II)3水和物(Ni(C・3HO、三津和化学薬品株式会社製、58175)、こはく酸ニッケル(II)4水和物 (Ni[C(COO)]・4HO、三津和化学薬品株式会社製、60136)、酒石酸ニッケル(II)3水和物(Ni(C)・3HO、三津和化学薬品株式会社製、62631)、ビス(2,4−ペンタンジオナト)ニッケル(II)(Ni(C、ナカライテスク株式会社製、242−15)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、ビス(2,4−ペンタンジオナト)ニッケル(II)2水和物(Ni(C・2HO、三津和化学薬品株式会社製、58324)、ビス(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ペンタンジオナト)ニッケル(II)n水和物(Ni(CHF・nHO、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、339709−5G)、安息香酸ニッケル(II)(Ni(CCOO)、キシダ化学株式会社製、020−53822)、安息香酸ニッケル(II)n水和物(Ni(CCOO)・nHO、三津和化学薬品株式会社製、62427)、シクロヘキサン酪酸ニッケル(II)(Ni[C11(CHCO、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、228303−5G)を使用した。
また、2価のニッケル化合物として、表1に示すように、クエン酸ニッケル(Ni(C・14HO、キシダ化学株式会社製、020−54692)、オクタン酸ニッケル(II)(Ni(C15COO)、三津和化学薬品株式会社製、62235)、オクタン酸ニッケル(II)n水和物(Ni(C15COO)・nHO、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、309990−5G)、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)ニッケル(II)(Ni(C1119、シグマアルドリッチジャパン合同会社製、403393−1G)、オレイン酸ニッケル(II)(Ni(C1733COO)2、三津和化学薬品株式会社製、61840)、ステアリン酸ニッケル(II)(Ni(C1735COO)、三津和化学薬品株式会社製、61903)を使用した。
反応終了後に室温まで冷却し、2−メチルナフタレンを内部標準物質として用いたガスクロマトグラフィーによりこの反応溶液を分析した。その結果、ノルボルネン−2−カルボニトリルが表1に示す収率で得られた。
Figure 2017014156
表1から、2価のニッケル化合物、トリフェニルホスフィン、および亜鉛粉末を含有する触媒が優れた性能を示すことが分った。なお、表1に示していないが、本実施例の2価のニッケル化合物に代えて、0価のニッケル化合物であるNi(PPh、Ni[P(OPh)、Ni(cod)、またはNi(CO)(PPhを用いた場合には、ノルボルネン−2−カルボニトリルが全く得られなかった。
(各種溶媒を用いたニトリル化合物の製造)
表2に示す溶媒を用いて、実施例17と同様にしてニトリル化合物を製造した。溶媒として、エタノール(和光純薬株式会社製、057−00451)、2−プロパノール(キシダ化学株式会社製、000−64785)、アセトニトリル(シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社製、34888−2.5L)、テトラヒドロフラン(キシダ化学株式会社製、000−76813)、ジメチルスルホキシド(和光純薬株式会社製、346−03615)、N,N−ジメチルホルムアミド(キシダ化学株式会社製、000−24935)、N,N−ジメチルアセトアミド(和光純薬株式会社製、042−02546)、N−メチルピロリドン(キシダ化学株式会社製、000−24935)、ジクロロメタン(キシダ化学株式会社製、000−23013)、およびヘキサン(キシダ化学株式会社製、000−36763)を使用した。その結果、実施例17と同様に、ノルボルネン−2−カルボニトリルが得られた。このときの収率を表2に示す。なお、表中の「quant.」は、ほぼ化学量論量の生成物が得られたことを示している(以下同様)。
Figure 2017014156
表2から、溶媒としてアルコール系溶媒やアミド系溶媒などを用いた場合でも、2−ノルボルネンからノルボルネン−2−カルボニトリルが得られることがわかった。なお、表2に示していないが、各種溶媒について、表1に示す2価のニッケル化合物を用いた場合でも、ノルボルネン−2−カルボニトリルが得られた。
(各種ニッケル化合物と各種金属粉末を用いたニトリル化合物の製造)
表3に示すニッケル化合物と金属粉末を用いて、実施例44と同様にしてニトリル化合物を製造した。亜鉛以外の金属粉末として、マグネシウム粉末(高純度化学株式会社製、MGE02PB、平均粒径約180μm)、アルミニウム粉末(高純度化学株式会社製、ALE11PB、平均粒径約3μm)、マンガン粉末(高純度化学株式会社製、MNE06PB、平均粒径約7μm)を用いた。
その結果、実施例44と同様に、ノルボルネン−2−カルボニトリルが得られた。このときの収率を表3に示す。また、表3に示していないが、亜鉛(砂状)(ナカライテスク株式会社製、36902−35、平均粒径約1.7mm以下)、亜鉛(粒状)(ナカライテスク株式会社製、36831−52、粒状粒径約5mm)、亜鉛(粒状)(ナカライテスク株式会社製、36819−45、金属粒径:中央部分の直径約5mm〜7mm、長さ約1cm〜2cm)、および亜鉛(華状)(ナカライテスク株式会社製、36823−75、金属華状約2cm〜4cm)のいずれの金属を用いても反応が進行しなかった。また、鉄粉末(和光純薬株式会社製、095−00755、平均粒径約150μm)または銅粉末(ナカライテスク株式会社製、094−14、平均粒径約7μm)を用いた場合には、ノルボルネン−2−カルボニトリルが全く得られなかった。
Figure 2017014156
(各種有機リン化合物を用いたニトリル化合物の製造)
表4に示す有機リン化合物を用いて、実施例17と同様にしてニトリル化合物を製造した。有機リン化合物として、メチルジフェニルホスフィン(下記式(7))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、244902−1G)、メチルジフェニルホスフィン(下記式(8))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、265020−1G)、トリ(o−トリル)ホスフィン(下記式(9))(和光純薬株式会社製、207−18552)、トリ(p−トリル)ホスフィン(下記式(10))(和光純薬株式会社製、201−18542)、トリ(p-フルオロフェニル)ホスフィン(下記式(11))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、39,509−9)を使用した。
また、有機リン化合物として、トリ(2,4,6−トリメチルフェニル)ホスフィン(下記式(12))(和光純薬株式会社製、325−91113)、トリナフチルホスフィン(下記式(13))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、667218−5G)、トリフェノキシホスフィン(下記式(14))(和光純薬株式会社製、208−07925)、亜りん酸トリ−o−トリル(下記式(15))(東京化成工業株式会社製、P1416)、亜りん酸トリ−p−トリル(下記式(16))(東京化成工業株式会社製、T1175)、亜りん酸トリメチル(下記式(17))(東京化成工業株式会社製、T0488)を使用した。
また、有機リン化合物として、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン(下記式(18))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、127566―5G)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(下記式(19))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、376728―1G)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(下記式(20))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、262048−25G)、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン(下記式(21))(シグマアルドリッチジャパン合同会社製、261947−25G)、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン(下記式(22))(和光純薬株式会社製、327−82903)を使用した。
また、有機リン化合物として、1,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン(下記式(23))(和光純薬株式会社製、024−18653)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(下記式(24))(和光純薬株式会社製、024−17053)、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン(下記式(25))(和光純薬株式会社製、029−17123)、ビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテル(下記式(26))(和光純薬株式会社製、320−84551)、キサントホス(下記式(27))(和光純薬株式会社製、021−17003)を使用した。その結果、ノルボルネン−2−カルボニトリルが表4に示す収率で得られた。
Figure 2017014156
Figure 2017014156
表4から、様々な有機リン化合物が、本実施形態のニトリル化合物の製造方法に使用できることがわかった。この中でも、トリフェニルホスフィンやビス[(2−ジフェニルホスフィノ)フェニル]エーテルを有機リン化合物として用いたニトリル化合物の製造方法が優れていた。なお、表4に示していないが、有機リン化合物ではないニッケル配位子のジベンジリデンアセトン、エチレングリコールジメチルエーテル、またはテトラメチルエチレンジアミンを用いた場合には、ノルボルネン−2−カルボニトリルが全く得られなかった。
(各種原料を用いたニトリル化合物の製造)
表5に示す原料、ニッケル化合物、および溶媒を用い、実施例17と同様にしてニトリル化合物を製造した。原料の炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物として、2,5−ノルボルナジエン(東京化成工業株式会社製、N0346)、ジシクロペンタジエン(東京化成工業株式会社製、D0443)、スチレン(シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社製、28−5435−5)、1−ヘキセン(和光純薬株式会社製、082−00465)、および2−アリルフェノール(東京化成工業株式会社製、A0233)を使用した。その結果、表5に示す生成物が得られた。このときの収率を表5に示す。表5より、鎖状または環状の様々な有機化合物を原料に用いた場合でも、目的物が高収率で得られた。また、2,5−ノルボルナジエンおよびジシクロペンタジエンのように、二つの炭素−炭素不飽和結合を含む原料を用いた場合でも、これら二つの炭素−炭素不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基がそれぞれ導入された。
Figure 2017014156
(比較例:有機リン化合物および金属粉末の少なくとも一方を欠く反応)
表6に示すように、トリフェニルホスフィンおよび亜鉛粉末の少なくとも一方を欠いた反応系でニトリル化合物の製造を試みた。表6から、ニッケル化合物、有機リン化合物、および金属粉末の全てが存在しないと、ニトリル化合物が得られないことがわかった。
Figure 2017014156
本発明は、猛毒のシアン化水素に代えてアセトンシアンヒドリンをニトリル源とするため、従来の製造法より安全かつ効率よくニトリル化合物を製造するのに有用である。本発明で触媒として用いられる2価のニッケル化合物は、既往の報告例で用いられているゼロ価の遷移金属錯体触媒と比べてはるかに安価であり、空気中での取り扱いや保存も可能である。また、本発明で得られるニトリル化合物は、高分子原料や医農薬中間体としての利用が可能である。これらのことから、本発明は、化学産業のグリーンプロセス化の発展に寄与する。

Claims (9)

  1. 2価のニッケル化合物と、ニッケルに配位する有機リン化合物と、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、およびマンガンより選択される少なくとも一種の金属粉末の存在下で、炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンを反応させて、前記炭素−炭素不飽和結合を構成する一方の炭素にニトリル基を付加するニトリル化合物の製造方法。
  2. 前記ニッケル化合物が、ニッケルのハロゲン化物塩、ニッケルのカルボン酸塩、およびニッケルのβ−ジケト化合物塩より選択される少なくとも一種である請求項1に記載のニトリル化合物の製造方法。
  3. 前記有機リン化合物が、下記式(1)で表される単座のアルキルホスフィンまたはアリールホスフィンである請求項1または2に記載のニトリル化合物の製造方法。
    Figure 2017014156
    (R、R、Rは、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基またはアリール基を表す)
  4. 前記有機リン化合物が、下記式(2)で表される二座のアリールホスフィンである請求項1または2に記載のニトリル化合物の製造方法。
    Figure 2017014156
    (R、R、R、Rは、それぞれ炭素数6のアルキル基またはアリール基を表し、nは1〜6である)
  5. 前記有機リン化合物が、下記式(3)で表される二座のアルキルホスフィンまたはアリールホスフィンである請求項1または2に記載のニトリル化合物の製造方法。
    Figure 2017014156
    (R、R、R、Rは、それぞれ炭素数4〜6のアルキル基またはアリール基を表す)
  6. 前記有機リン化合物が、下記式(4)または下記式(5)に示す二座のアリールホスフィンである請求項1または2に記載のニトリル化合物の製造方法。
    Figure 2017014156
    Figure 2017014156
  7. 前記有機リン化合物が、下記式(6)で表される単座のアルキルホスファイトまたはアリールホスファイトである請求項1または2に記載のニトリル化合物の製造方法。
    Figure 2017014156
    (R、R、Rは、それぞれ炭素数1〜7のアルキル基またはアリール基を表す)
  8. 炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンとの反応を、アルコール化合物、アミド化合物、およびエーテル化合物より選択される少なくとも一種の有機溶媒中で行う請求項1〜7のいずれかに記載のニトリル化合物の製造方法。
  9. 炭素−炭素不飽和結合を有する有機化合物とアセトンシアンヒドリンとの反応温度が85℃〜90℃である請求項1〜8のいずれかに記載のニトリル化合物の製造方法。
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