JP2017013271A - 巻付けラベル連続体の製造方法、及びラベル付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器に装着した際に捲れ難い巻付けラベルの製造方法であって、上基材原反の所望領域を簡単に除去して巻付けラベル連続体を製造する方法を提供する。
【解決手段】 本発明の巻付けラベル連続体11の製造方法は、表面に、粘着剤層4Aに対して剥離性を有する第1剥離層51Aと粘着剤層4Aに対する剥離強度が前記第1剥離層51Aよりも大きい第2剥離層52Aとが長さ方向に交互に並設された長尺帯状の下基材原反2Aを準備する下基材原反準備工程、長尺帯状の上基材原反3Aを準備する上基材原反準備工程、前記下基材原反2Aの表面に、粘着剤層4Aを介して前記上基材原反3Aの裏面を重ね合わせる積層工程、前記重ね合わせた上基材原反3Aのうち、前記第2剥離層52Aに対応する領域を除去する除去工程、を有する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、容器に巻き付けて装着される巻付けラベルであって、上基材が下基材に剥離可能に積層された巻付けラベル連続体の製造方法などに関する。
巻付けラベルは、容器に装着する前には平坦状であり、容器の周りに巻き付け、その第1側端部の表面に第2側端部の裏面を重ね合わせて接着することにより容器に装着されるラベルである(特許文献1)。
また、特許文献1のような1枚の基材からなる巻付けラベルの他、下基材と下基材に剥離可能に積層された上基材とを有する2層構造の巻付けラベルも知られている(特許文献2)。
かかる2層構造の巻付けラベルは、大面積の下基材の上に、小面積の上基材が剥離可能に積層されている。
このように大面積の下基材に小面積の上基材が剥離可能に積層された2層構造の巻付けラベルは、例えば、次のようにして製造される。
表面に剥離層がベタ状に設けられた長尺帯状の下基材原反を準備する。他方、裏面に粘着剤層がベタ状に設けられた上基材原反を準備する。この下基材原反の剥離層上に、上基材原反の粘着剤層を積層することにより、長尺帯状の2層積層体を作製する。この2層積層体のうち、上基材原反の面内に所定間隔をあけて環状の切込み線(上基材の外形を象った切込み線)を形成する。その後、上基材原反のうち、前記切込み線で囲われた領域以外の領域を、下基材原反から剥離除去することにより、複数の巻付けラベルが長手方向に連続的に繋がった巻付けラベル連続体を作製できる。この巻付けラベル連続体を所定長さで切断することにより、個々の巻付けラベルが得られる。
しかしながら、上記従来の製法で得られた巻付けラベルは、下基材の第1側端部の表面上に剥離層が存在するため、第2側端部の裏面が下基材の第1側端部の表面に十分な接着強度で接着せず、容器に装着した巻付けラベルが捲れ易いという問題点がある。
他方、下基材の第1側端部の表面上に剥離層を形成しなければ、巻付けラベル連続体の製造時に、上基材原反のうち切込み線で囲われた領域以外の領域を剥離除去できない。
特開2008−229926号公報 特開2003−108002号公報
本発明の第1の目的は、容器に装着した際に捲れ難い巻付けラベルの製造方法であって、上基材原反の所望領域を簡単に除去して巻付けラベル連続体を製造できる方法を提供することである。
本発明の第2の目的は、巻付けラベルが容器から捲れ難く、上基材を下基材から容易に剥離できるラベル付き容器を提供することである。
本発明の巻付けラベル連続体の製造方法は、表面に、粘着剤層に対して剥離性を有する第1剥離層と粘着剤層に対する剥離強度が前記第1剥離層よりも大きい第2剥離層とが長さ方向に交互に並設された長尺帯状の下基材原反を準備する下基材原反準備工程、長尺帯状の上基材原反を準備する上基材原反準備工程、前記下基材原反の表面に、粘着剤層を介して前記上基材原反の裏面を重ね合わせる積層工程、前記重ね合わせた上基材原反のうち、前記第2剥離層に対応する領域を除去する除去工程、を有する。
本発明の好ましい巻付けラベル連続体の製造方法は、前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の長さ方向第1側の縁部と第2剥離層の長さ方向第2側の縁部との間に、下基材原反の幅方向に帯状に延びる基材露出部が設けられる。
本発明の好ましい巻付けラベル連続体の製造方法は、前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の長さ方向第2側の縁部に、部分的に基材露出部が設けられる。
本発明の好ましい巻付けラベル連続体の製造方法は、前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の幅方向第1側の縁部に、部分的に基材露出部が設けられる。
本発明の別の局面によれば、ラベル付き容器を提供する。
本発明のラベル付き容器は、容器と、前記容器に装着された巻付けラベルと、を有し、前記巻付けラベルが、前記容器の周りに巻き付けられ、且つ第1側端部の表面に第2側端部の裏面を重ね合わせて接着することにより筒状に形成された下基材と、少なくとも下基材の第1側端部の表面を除いて前記下基材の表面に粘着剤層を介して積層された上基材と、を有し、前記下基材の表面のうち上基材が積層された領域に、前記粘着剤層に対して剥離性を有する第1剥離層が設けられ、且つ、その領域以外の領域に、粘着剤層に対する剥離強度が前記第1剥離層よりも大きい第2剥離層が設けられている。
本発明の製造方法によれば、巻付けラベル連続体を比較的容易に製造できる。かかる製法で製造された巻付けラベル連続体から得られる巻付けラベルは、容器に巻き付けて装着した際に、容器から捲れ難く、上基材を下基材から容易に剥離することもできる。
本発明の第1実施形態に係る巻付けラベルを表面側から見た平面図。 図1のII−II線で切断した断面図。 図1のIII−III線で切断した断面図。 図1のIV−IV線で切断した断面図。 図1のV−V線で切断した断面図。 (a)は、上基材を裏面側から見た平面図、(b)は、下基材を表面側から見た平面図。 本発明のラベル付き容器の正面図。 図7のVIII−VIII線で切断した拡大断面図。 ラベル付き容器の製造過程(巻付けラベルを容器に装着する過程)を示す正面図。 ラベル付き容器の使用状態を示す正面図。 図10のXI−XI線で切断した拡大断面図。ただし、上基材の中間部は同じ構造であるため、その中間部を省略している。 本発明の巻付けラベル連続体の製造装置の概略側面図。 図12の白抜き矢印XIII方向から見た平面図(下基材原反を表面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XIV方向から見た平面図(上基材原反を裏面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XV方向から見た平面図(積層体を表面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XVI方向から見た平面図(切込み線を形成した後の積層体を表面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XVII方向から見た平面図(第2剥離層に対応する領域を除去した後の積層体を表面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XVIII方向から見た平面図(切断線を形成した後の積層体を表面側から見た平面図)。 図12の白抜き矢印XIX方向から見た平面図(巻付けラベル連続体を表面側から見た平面図)。 第2実施形態に係る巻付けラベルを表面側から見た平面図。 同巻付けラベルを得るために、巻付けラベル連続体の切断箇所を示す平面図。 第5実施形態に係る巻付けラベルを表面側から見た平面図。 図22のXXIII−XXIII線で切断した断面図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、上基材、下基材、巻付けラベル及び巻付けラベル連続体の「表面」は、巻付けラベルを容器に装着した際に、容器の外側となる面を指し、同「裏面」は、その反対側の面を指す。上基材、下基材、巻付けラベル及び巻付けラベル連続体の「横方向」は、巻付けラベルを容器に装着した際に、容器の周方向となる方向を指し、同「縦方向」は、容器の軸方向となる方向を指す。
また、平面視形状は、表面に対して法線方向から見たときの形状である。また、角度及びその関係(例えば、直交、平行など)は、本発明の属する技術分野において許容される誤差範囲を含むものとする。例えば、直交などは、厳密な角度±10度の範囲内であることを意味し、好ましくは、±5度の範囲内である。さらに、「A〜B」という記載は、A以上B以下を意味する。
各断面図において、各層の大きさ及び厚みは、実際の製品とは異なっていることに留意されたい。
<第1実施形態>
[巻付けラベル]
図1乃至図5に於いて、本発明の巻付けラベル1は、下基材2と、下基材2の表面上に剥離可能に積層された上基材3と、を有する。
下基材2及び上基材3は、柔軟且つ薄いシートからなる。なお、本明細書において、シートとは、一般にフィルムと呼ばれている枚葉体が含まれる。
前記シートは、特に限定されず、例えば、合成樹脂シート、発泡樹脂シート、紙、合成紙、不織布、織り生地又はこれらから選ばれる少なくとも1種のシートを含む積層シートなどが挙げられる。
好ましくは、下基材2及び上基材3は、それぞれ独立して、合成樹脂シート、紙、合成紙又はこれらから選ばれる少なくとも1種を含む積層シートが用いられ、より好ましくは、合成樹脂シート、紙又はこれらの積層シートが用いられる。前記積層シートは、ガスバリア層や光バリア層などのバリア層が一体的に積層されていてもよい。バリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔又は金属蒸着膜などが挙げられる。
合成樹脂シートの材質は、特に限定されず、従来公知のものを用いることができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、環状オレフィン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体などのポリスチレン系樹脂;ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物などが挙げられる。
下基材2及び上基材3は、それぞれ独立して、透明又は非透明の何れでもよい。
下基材2及び上基材3の厚みは、特に限定されない。下基材2及び上基材3は、そのシートの材質にもよるが、それぞれ独立して、例えば、15μm〜500μmである。
また、下基材2及び上基材3には、意匠印刷が施される(意匠印刷は図示せず)。意匠印刷は、商品名、説明書きなどの所望の意匠を表すため、その意匠を印刷することをいう。例えば、下基材2の表面側から見たときに意匠を視認できるように、下基材2の表面に、意匠印刷が施される。下基材2として透明なシートが用いられる場合には、下基材2の表面に意匠印刷を施すことに代えて又はこれと併用して、下基材2の裏面に意匠印刷を施してもよい。また、上基材3の表面側から見たときに意匠を視認できるように、上基材3の表面に意匠印刷が施される。使用時に、上基材3を下基材2から引き剥がす本発明の巻付けラベル1にあっては、上基材3の裏面側から見たときに意匠を視認できるように、上基材3の裏面にも意匠印刷を施すことが好ましい。なお、上基材3の裏面側から視認できる意匠は、上基材3の表面側から見えないようにすることが好ましい。上基材3の裏面側から視認できる意匠を、上基材3の表面側から見えないようにする手段としては、例えば、上基材3として非透明なシートを用いること、或いは、上基材3として透明なシートを用い且つその透明なシートに非透明なインキで目隠し印刷を施すことなどが挙げられる。
下基材2及び上基材3の平面視形状は、特に限定されないが、通常、平面視略矩形状に形成される。矩形状は、長方形状又は正方形状であり、略矩形状は、厳密な長方形状又は正方形状の他、角部が丸みを帯びた長方形状又は正方形状、少なくとも1つの辺が弧状又は屈曲状などに形成された長方形状又は正方形状などが含まれる。
上基材3の面積は、下基材2の面積よりも小さく、上基材3は、少なくとも下基材2の第1側端部1aの表面を除いて下基材2に積層されている。
具体的には、上基材3の横方向長さは、下基材2の横方向長さよりも小さい。上基材3の縦方向長さは、下基材2の縦方向長さよりも小さくてもよいが、図示例では、上基材3の縦方向長さと下基材2の縦方向長さは同じである。
横方向長さが下基材2よりも小さい上基材3は、下基材2の横方向中央部に積層されており、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1bの表面上には、上基材3は積層されていない。従って、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1bは露出している。なお、下基材2の第1側端部1aは、横方向両側のうち何れか一方側(横方向第1側)において、縦方向に延在する帯状の部分であり、下基材2の第2側端部1bは、前記とは反対側(横方向第2側)において、縦方向に延在する帯状の部分である。
上基材3の裏面には、粘着剤層4が設けられている。なお、図6(a)において、粘着剤層4が設けられた領域を分かり易く図示するため、その領域に網掛けを付し、上基材3の裏面が露出した部分を空白にしている。
粘着剤層4は、上基材3の裏面全体に設けられていてもよく、上基材3の裏面の一部分を除いて設けられていてもよい。上基材3の裏面全体に粘着剤層4が設けられない場合(上基材3の裏面の一部分を除いて設けられている場合)、その粘着剤層4を設けない部分は特に限定されないが、好ましくは、粘着剤層4は、上基材3の周縁部又は周縁部の一部を除く上基材3の裏面に設けられ、より好ましくは、上基材3の縦方向第1側の縁部及び上基材3の縦方向第2側の縁部のうち少なくとも何れか一方を除く上基材3の裏面に設けられ、さらに好ましくは、上基材3の縦方向第1側及び第2側の縁部の僅かな部分を除く上基材3の裏面に設けられている。前記上基材3の縦方向第1側の縁部は、縦方向両側のうちの何れか一方側(縦方向第1側)において、横方向に延在する上基材3の縁部であり、前記上基材3の縦方向第2側の縁部は、前記とは反対側(縦方向第2側)において、横方向に延在する上基材3の縁部である。
従って、図示例では、上基材3の裏面のうち縦方向第1側及び第2側の縁部のうち僅かな部分は、(粘着剤層4を有さず)上基材3の裏面が露出した非粘着部を有する。
前記粘着剤層4は、公知の粘着剤からなる。粘着剤は、被着体に接着及び剥離可能で、剥離後、再接着できるもの(再貼付可能なもの)である。粘着剤は、特に限定されず、通常、感圧型粘着剤が用いられる。前記粘着剤は、透明、半透明又は非透明の何れでもよいが、上基材3の裏面に施した意匠を視認できるようにするため、好ましくは、透明又は半透明の粘着剤が用いられ、より好ましくは、透明なものが用いられる。前記感圧型粘着剤は、常温で粘着性を有し、加圧されることにより流動し被着体に接着するゲル状の粘着剤である。また、前記粘着剤層4を構成する粘着剤として、ホットメルト粘着剤を用いることもできる。ホットメルト粘着剤は、加熱することによって軟化して塗工できる粘着剤であって、常温で強い粘着力を有すると共に剥離可能な粘着性を有するものである。かかるホットメルト粘着剤も、感圧型粘着剤の範疇に含まれる。ホットメルト粘着剤は、特に限定されず、例えば、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体やポリスチレン−ポリブタジエン系ブロック共重合体などのゴム系ホットメルト粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などのエチレン系樹脂と粘着付与剤を主成分とするホットメルト粘着剤などの公知のものを用いることができる。
前記粘着剤層4の厚みは、特に限定されないが、通常、10μm〜30μmであり、好ましくは、15μm〜25μmである。粘着剤層4は、全体的に略均一な厚みで積層されていることが好ましい。
下基材2の表面には、第1剥離層51と第2剥離層52とが設けられ、また、下基材2の表面の一部分には、第1剥離層51及び第2剥離層52が設けられていない。第1剥離層51及び第2剥離層52が設けられていない部分は、下基材2の表面が露出している部分である。以下、この部分を基材露出部という場合がある。なお、図6(b)において、各領域を分かり易く図示するため、第1剥離層51が設けられた領域に無数のドットを付し、第2剥離層52が設けられた領域に斜線を付し、下基材2の表面が露出した部分を空白にしている。
前記下基材2の表面のうち上基材3が積層された領域に、前記第1剥離層51及び基材露出部が設けられ、且つ、その領域以外の領域に、前記第2剥離層52が設けられている。
第1剥離層51及び第2剥離層52は、何れも前記粘着剤層4に対して剥離性を有する層である。前記剥離性は、粘着剤層4の粘着剤の接着力を弱める性質をいう。従って、粘着剤層4は、基材露出部に対して剥離し難く(つまり、強い接着力で接着する)、第1剥離層51及び第2剥離層52の表面に対して剥離し易い(つまり、弱い接着力にて接着する)。
また、前記第2剥離層52は、その粘着剤層4に対する剥離強度が第1剥離層51のそれよりも大きい。換言すると、第1剥離層51と第2剥離層52を対比すると、粘着剤層4は、第1剥離層51よりも第2剥離層52に強く接着する。
従って、粘着剤層4に対する各剥離強度の大小は、次の不等号で示す関係を満たしている。
関係:基材露出部の粘着剤層4に対する剥離強度>第2剥離層52の粘着剤層4に対する剥離強度>第1剥離層51の粘着剤層4に対する剥離強度。
基材露出部の粘着剤層4に対する剥離強度は、例えば、3N/50mm〜5N/50mmである。第2剥離層52の粘着剤層4に対する剥離強度は、例えば、0.3N/50mm〜2.0N/50mmである。第1剥離層51の粘着剤層4に対する剥離強度は、例えば、0.05N/50mm〜0.25N/50mmである。
前記剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、幅50mm×長さ100mmの試験材料を被着体に貼り付け、その試験材料を、剥離方法:T型剥離、剥離速さ:300mm/分、温度:23℃の条件下で測定される値である。
基材露出部の粘着剤層4に対する剥離強度の測定では、試験材料として、粘着剤層4が積層された上基材3が用いられ、被着体として下基材2の表面が用いられる。第2剥離層52の粘着剤層4に対する剥離強度の測定では、試験材料として、粘着剤層4が積層された上基材3が用いられ、被着体として下基材2の第2剥離層52の表面が用いられる。第1剥離層51の粘着剤層4に対する剥離強度の測定では、試験材料として、粘着剤層4が積層された上基材3が用いられ、被着体として下基材2の第1剥離層51の表面が用いられる。
第1剥離層51及び第2剥離層52の厚みは、特に限定されないが、それぞれ独立して、例えば、1μm〜10μmであり、好ましくは2μm〜5μmである。
第2剥離層52は、下基材2の表面のうち、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1bの表面に設けられている。上述のように、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1b上には、上基材3が被さっていないので、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1bに設けられた第2剥離層52の表面は、露出している。
第1剥離層51及び基材露出部は、上基材3が積層された領域に設けられている。前記基材露出部は、その領域中でさらに複数箇所に設けられている。
具体的には、基材露出部は、平面視帯状の基材露出部61(以下、第1露出部61という)と、平面視点状の基材露出部62(以下、第2露出部62という)と、を有する。
前記第1露出部61は、下基材2の縦方向に帯状に延び、第1剥離層51の横方向第1側の縁部と第2剥離層52との間に設けられている。換言すると、第1露出部61は、下基材2の第1側端部1a側における第1剥離層51と第2剥離層52の境界部分に設けられている。図示例では、第1露出部61は、下基材2の縦方向第1側の縁から第2側の縁まで全体的に設けられている。もっとも、第1露出部61は、下基材2の縦方向全体に帯状に設けられている場合に限られず、縦方向に部分的に帯状に設けられていてもよい。
第1露出部61の横方向長さは、特に限定されないが、余りに小さいと、第1露出部61において上基材3が下基材2から剥がれ難くするという効果を十分に奏さず、余りに大きいと、上基材3のうち下基材2から剥がれる部分の面積が相対的に小さくなる。かかる観点から、第1露出部61の横方向長さは、1mm〜10mmが好ましく、1.5mm〜5mmがより好ましい。
前記第1露出部61は、下基材2の表面が露出した部分である。それ故、下基材2の第1側端部1a側において、第1剥離層51を第2剥離層52から少し離して設けることにより、前記第1露出部61を形成できる。
点状の第2露出部62の具体的な平面視形状は、特に限定されず、例えば、図示のような円状、その他、図示しないが、楕円状、矩形状、三角形状などが挙げられる。
前記第2露出部62は、1箇所でもよいが、好ましくは複数箇所設けられる。
例えば、第2露出部62は、第1剥離層51の横方向第2側の縁部及び第1剥離層51の縦方向第1側の縁部に設けられる。
第1剥離層51の横方向第2側の縁部に設けられた点状の第2露出部62は、縦方向に離れて複数箇所設けられ、好ましくは、縦方向に所望間隔を開けて2箇所〜4箇所設けられる。図示例では、第1剥離層51の横方向第2側の縁部に設けられた点状の第2露出部62は、縦方向中央部において縦方向に所望間隔を開けて2箇所設けられている。
第1剥離層51の縦方向第1側の縁部に設けられた点状の第2露出部62は、横方向に離れて複数箇所設けられ、好ましくは、横方向に所望間隔を開けて2箇所〜4箇所設けられ、より好ましくは、横方向第2側寄りで横方向に所望間隔を開けて2箇所〜4箇所設けられる。図示例では、第1剥離層51の縦方向第1側の縁部に設けられた点状の第2露出部62は、横方向第2側寄りで、横方向に所望間隔を開けて2箇所設けられている。
第2露出部62の面積は、特に限定されないが、余りに小さいと、第2露出部62において上基材3が下基材2から剥がれ難くするという効果を十分に奏さず、余りに大きいと、上基材3を下基材2から剥がし難くなる。かかる観点から、第2露出部62の面積は、2平方mm〜20平方mmが好ましく、3平方mm〜10平方mmがより好ましい。
第1剥離層51及び第2剥離層52の形成材料は、上記関係を満たすことを条件として特に限定されない。
通常、シリコーン樹脂を含む剥離剤は、粘着剤層4に対する剥離性に優れているので、第1剥離層51の形成材料としては、例えば、シリコーン樹脂を含む剥離剤が挙げられ、好ましくは、シリコーン樹脂を含む紫外線硬化型の剥離剤が挙げられる。
第1剥離層51のシリコーン樹脂の含有量は、特に限定されず、例えば、第1剥離層51の質量全体に対して(第1剥離層51の全体を100質量%とした場合)、5質量%〜50質量%であり、好ましくは、7質量%〜30質量%である。
また、第2剥離層52の形成材料としては、例えば、前記第1剥離層51の形成材料である剥離剤よりもシリコーン樹脂の含有量の小さい剥離剤などが挙げられる。
第2剥離層52のシリコーン樹脂の含有量は、特に限定されず、例えば、第2剥離層52の質量全体に対して(第2剥離層52の全体を100質量%とした場合)、0.5質量%〜15質量%であり、好ましくは、1質量%〜10質量%である。
上記巻付けラベル1の上基材3は、粘着剤層4を介して第1剥離層51の表面に接着されているが、第1露出部61及び第2露出部62において下基材2の表面に強く接着されているので、不用意に下基材2から剥がれることはない。
[ラベル付き容器]
図7及び図8は、容器7と、前記容器7に装着された巻付けラベル1と、を有するラベル付き容器10を示す。
前記巻付けラベル1は、上記[巻付けラベル]の欄で説明したものが用いられるが、容器7に対して位置固定するため、巻付けラベル1の下基材2の裏面には、接着剤層71が設けられている。
前記接着剤層71が設けられた巻付けラベル1は、前記容器7の周りに巻き付けられ、且つ第1側端部1aの表面に第2側端部1bの裏面を重ね合わせて接着することにより筒状に形成されている。
前記接着剤層71は、下基材2の裏面に公知の接着剤を塗布することによって形成できる。前記接着剤としては、特に限定されず、グルーなどの水系接着剤、ホットメルト型接着剤、溶剤型接着剤、水系エマルジョン型接着剤、感熱型接着剤などが挙げられる。
前記接着剤層71は、下基材2の裏面のうち少なくとも第1側端部1a及び第2側端部1bの裏面に設けられ、好ましくは下基材2の裏面において縦方向に帯状に設けられ、より好ましくは下基材2の裏面全体に設けられる。従って、巻付けラベル1は、少なくとも下基材2の第1側端部1aの裏面に設けられた接着剤層71を介して、容器7への装着位置に接着固定される。なお、図示例では、下基材2の裏面全体に接着剤層71が設けられているので、第2側端部1bの裏面を除く下基材2の裏面全体が容器7に接着されている。
かかるラベル付き容器10は、図9に示すように、巻付けラベル1の縦方向が容器7の軸方向となるようにして、巻付けラベル1の下基材2の第1側端部1aの裏面を、接着剤層71を介して容器7の外面に接着する。続いて、巻付けラベル1の横方向が容器7の周方向となるように、巻付けラベル1を容器7の周囲に巻き付け、下基材2の第2側端部1bの裏面を、接着剤層71を介して前記第1側端部1aの表面に接着する。このようにして図7及び図8に示すようなラベル付き容器10が得られる。
上述のように、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1b上には上基材3が積層されていないので、巻付けラベル1の装着時、第1側端部1aと第2側端部1bを重ね合わせて接着した部分(以下、重合接着部という)は、下基材2が2重に重なっている。上基材3と下基材2を有する本発明の巻付けラベル1においては、下基材2が2重に重なっている重合接着部が分厚く感じられることはない。また、前記重合接着部分は、上基材と下基材が積層された積層部を重ね合わせて接着した場合(この場合は、基材が4重に重なっている)に比して、腰が弱く、巻付けラベル1の端部が捲れ難い。
また、下基材2の第1側端部1aの表面には、第2剥離層52が設けられており、巻付けラベル1の装着時、下基材2の第2側端部1bの裏面に設けられた接着剤層71は、この第2剥離層52の表面に接着する。上述のように、第2剥離層52は、剥離性を有している。第2剥離層52の剥離性は、粘着剤層4の接着力を弱めるものであるが、接着剤層71に対しても同様に接着力を弱める作用を及ぼし得る。この点、第2剥離層52の粘着剤層4に対する剥離強度は第1剥離層51の剥離強度よりも大きい(第2剥離層52の剥離性は、第1剥離層51の剥離性よりも小さい)ので、重合接着部において、第2側端部1bは、第1側端部1aの表面(第2剥離層52の表面)に剥がれない程度の接着力で接着する。それ故、巻付けラベル1の端部が捲れ難いラベル付き容器10を提供できる。
上述のように、本発明の巻付けラベル1は、上基材3が下基材2に対して剥離可能に積層されている。このため、本発明のラベル付き容器10は、図10及び図11に示すように、上基材3の横方向第2側の縁部を指で捲り、上基材3を引き剥がすことができる。特に、上基材3の裏面の粘着剤層4は、剥離強度が比較的小さい第1剥離層51の表面上に貼付されているので、上基材3を小さな力で容易に引き剥がすことができる。
なお、第1剥離層51の横方向第2側の縁部及び第1剥離層51の縦方向第1側の縁部にそれぞれ設けられた第2露出部62及び第1露出部61において、上基材3の横方向第2側の縁部は粘着剤層4を介して下基材2の表面に直接接着されているので、前記上基材3の縁部が不用意に下基材2から剥がれるおそれがない。また、第2露出部62は点状であるので、上基材3の縁部を捲ってそれを容易に引き剥がすことができる。
また、第1剥離層51と第2剥離層52の境界部分に設けられた帯状の第1露出部61において、上基材3は粘着剤層4を介して下基材2の表面に直接接着されているので、図11に示すように、引き剥がした上基材3の横方向第1側の縁部において、上基材3が下基材2から剥がれ難くなっている。このため、上基材3が下基材2から完全に離れ難く、引き剥がした上基材3を、粘着剤層4を介して元のように下基材2に貼り直すことも可能である。
[巻付けラベル連続体の製造方法]
上記巻付けラベル1は、巻付けラベル連続体を所定長さで切断することによって得ることができる。前記巻付けラベル連続体は、複数の巻付けラベル1の前駆体の如きもので、概念上、複数の巻付けラベル1がその横方向に繋がったものと言える。
巻付けラベル連続体は、下基材原反と上基材原反を積層し、上基材原反の一部を除去することにより得られる。
具体的には、巻付けラベル連続体の製造方法は、下基材原反準備工程、上基材原反準備工程、積層工程、切り取り工程及び除去工程を少なくとも有し、必要に応じて、他の工程を有していてもよい。
これら各工程を1つの製造ラインで一連に行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を、1つのラインで行い、且つ残る工程を他の1つ又は2つ以上のラインで行ってもよい。また、前記各工程の全てを一の実施者が行ってもよいし、或いは、前記各工程から選ばれる1つ又は2つ以上の工程を一の実施者が行い、且つ残る工程を他の実施者が行ってもよい。
また、本発明の製造方法は、幅方向に1つの巻付けラベル1が長さ方向に複数に並んだ巻付けラベル連続体を製造する場合(単列の巻付けラベル連続体を製造する場合)、又は、1つの巻付けラベル1が長さ方向に並んだものを1列とし、それが幅方向に2列以上並設された巻付けラベル連続体を製造する場合(複列の巻付けラベル連続体を製造する場合)の何れにも適用できる。
前記複列の巻付けラベル連続体は、個々の巻付けラベル1を取り出す際に、各列ごとに切り離される。
以下、単列の巻付けラベル連続体を製造する場合を具体的に説明するが、複列の巻付けラベル連続体の製造についても単列を複列にすること以外は単列に準じて同様にして実施できる。
図12は、本発明の製造方法を実施する製造ラインの一例を示す。この製造ラインは、例えば、下基材原反及び上基材原反の準備工程から、巻付けラベル連続体の製造までを一連に行うものである。
[下基材原反準備工程]
下基材原反準備工程は、表面に、第1剥離層と第2剥離層とが長さ方向に交互に複数並設された長尺帯状の下基材原反を準備する工程である。
下基材原反は、上記[巻付けラベル]の欄の下基材2で例示したようなシートであって、長尺帯状に形成されたシートである。
本明細書において、長尺帯状は、長さ方向の長さが幅方向に比して十分に大きい平面視長方形状であり、例えば、長さ方向の長さが幅方向の長さの5倍以上、好ましくは20倍以上である。また、長尺帯状の長さ方向の長さは、例えば、10m以上であり、好ましくは100m以上である。
下基材原反の長さ方向は、下基材2の横方向に相当し、下基材原反の幅方向は、下基材2の縦方向に相当する。
後述するように、除去工程で下基材原反の幅方向両側部を除去することから、下基材原反の幅方向長さは、上記下基材2の縦方向長さよりも大きい。例えば、下基材原反の幅方向長さは、下基材2の縦方向長さ+5mm〜+30mmとされている。
図12において、ロールに巻かれた下基材原反2Aを、その長さ方向に繰り出してラインの下流側へと搬送する。なお、図12の細矢印は、下基材原反、上基材原反及び積層体などの搬送方向を示すものである。その搬送途中において、下基材原反2Aの表面に、第1剥離層51Aと第2剥離層52Aとを並べて設けていく。第2剥離層52Aは、上記[巻付けラベル]の欄の通り、粘着剤層4に対する剥離強度が第1剥離層51Aのそれよりも大きく、また、第1剥離層51A及び第2剥離層52Aの形成材料としては、剥離剤を用いることができる。
下基材原反2Aの搬送途中には、第1剥離剤塗布機M1及び第2剥離剤塗布機M2が配置されている。第1剥離剤塗布機M1は、第1剥離層51Aを形成するために設けられ、第2剥離剤塗布機M2は、第2剥離層52Aを形成するために設けられている。
前記各塗布機M1,M2は、特に限定されず、剥離剤の塗布方法に応じて適宜選択されるが、例えば、剥離剤を印刷法にて塗布する場合には、塗布機として凸版輪転機などの印刷機が用いられる。
下基材原反2Aの表面を第1剥離剤塗布機M1及び第2剥離剤塗布機M2に向けて搬送することにより、下基材原反2Aの表面に、図13に示すように、第1剥離層51Aと第2剥離層52Aを長さ方向に交互に順に形成する。ただし、第1剥離層51Aの長さ方向第1側の縁部と第2剥離層52Aの長さ方向第2側の縁部との間に、下基材原反2Aの幅方向に帯状に延びる基材露出部61A(第1露出部61A)が設けられる。この第1露出部61Aを設けるために、第1剥離層51Aの長さ方向第1側と第2剥離層52Aの長さ方向第2側との境界部分には剥離剤を塗布せず、その境界部分における下基材原反2Aの表面を無処理とする。
また、第1剥離層51Aの長さ方向第2側の縁部に、部分的に基材露出部62A(第2露出部62A)が設けられ、且つ、第1剥離層51Aの幅方向第1側の縁部に、部分的に基材露出部62A(第2露出部62A)が設けられる。これらの第2露出部62Aを設けるため、それらに対応する箇所には第1剥離層51Aを形成する剥離剤を塗布せず、その箇所における下基材原反2Aの表面を無処理とする。
なお、図13において、第1剥離層51Aが設けられた領域に無数のドットを付し、第2剥離層52Aが設けられた領域に斜線を付し、下基材原反2Aの表面が露出した部分を空白にしている。
第1剥離層51A及び第2剥離層52Aは、各剥離剤を塗布した後、剥離剤を固化方式に従って、紫外線照射又は乾燥などの処理を行うことによって形成されるが、その紫外線照射などの固化処理装置は図12に示していない。
[上基材原反準備工程]
上基材原反準備工程は、長尺帯状の上基材原反を準備する工程である。
本実施形態の上基材原反準備工程においては、裏面に粘着剤層が設けられた上基材原反を準備する。
上基材原反は、上記[巻付けラベル]の欄の上基材3で例示したようなシートであって、長尺帯状に形成されたシートである。
上基材原反の長さ方向は、上基材3の横方向に相当し、上基材原反の幅方向は、上基材3の縦方向に相当する。
後述するように、除去工程で上基材原反の幅方向両側部を除去することから、上基材原反の幅方向長さは、上記上基材3の縦方向長さよりも大きい。例えば、上基材原反の幅方向長さは、前記下基材原反2Aの幅方向長さと同じである。
図12において、ロールに巻かれた上基材原反3Aを、その長さ方向に繰り出してラインの下流側へと搬送する。その搬送途中において、上基材原反3Aの裏面に、粘着剤層4Aを形成する。粘着剤層4Aの形成材料としては、上記[巻付けラベル]の欄に記載のような粘着剤を用いることができる。上基材原反3Aの搬送途中には、粘着剤塗布機M3が配置されている。粘着剤塗布機M3は、粘着剤の塗布方法に応じて適宜選択されるが、例えば、ホットメルト型粘着剤を用いる場合には、塗布機としてホットメルトコーターなどのコーターが用いられる。
上基材原反3Aの裏面を前記粘着剤塗布機に向けて搬送することにより、上基材原反3Aの裏面に、図14に示すように、粘着剤層4Aを長さ方向に帯状に形成する。粘着剤層4Aは、上基材原反3Aの裏面全体にベタ状に設けてもよい。もっとも、上基材原反3Aの幅方向両側部を除去する際の切断箇所に粘着剤が存在すると切断具に粘着剤が付着することから、粘着剤層4Aは、上基材原反3Aの幅方向において3つに分けて形成されていることが好ましい。詳しくは、粘着剤層4Aは、上基材原反3Aの幅方向中央部において長さ方向に帯状に延びる広幅の第1粘着剤層41Aと、上基材原反3Aの幅方向両側部において長さ方向に帯状に延びる狭幅の第2及び第3粘着剤層42A,43Aと、からなる。第1粘着剤層41Aと第2及び第3粘着剤層42A,43Aとの間には、それぞれ、粘着剤層4Aが設けられていない領域B,Bが長さ方向に帯状に存在する。この粘着剤層4Aが設けられていない領域B,Bにおいて切断することにより、切断具に粘着剤が付着することを防止できる。
前記第1粘着剤層41Aの幅方向長さは、上記[巻付けラベル]の欄に記載の上基材3の裏面に設けられた粘着剤層4の縦方向長さと同じである。
なお、図14において、粘着剤層4Aが設けられた領域に網掛けを付し、粘着剤層4Aが設けられていない領域を空白にしている。
[積層工程]
積層工程は、前記下基材原反2Aの表面に、粘着剤層4Aを介して前記上基材原反3Aの裏面を重ね合わせる工程である。
図12において、下基材原反2Aの表面上に上基材原反3Aの裏面を重ね合わせ、その重ね合わせた原反をニップロールM4,M4に通すことにより、上基材原反3A及び下基材原反2Aを有する積層体8Aが形成される。
図15は、積層体8Aを表面側から見た平面図である。
下基材原反2Aの表面には、第2剥離層52A、第1露出部61A及び第2露出部62Aを含む第1剥離層51Aが長さ方向に順に形成されている。これらが形成された下基材原反2Aに、粘着剤層4Aが設けられた上基材原反3Aを重ね合わせ、ニップロールM4,M4にて押圧すると、粘着剤層4Aの裏面が第1露出部61A及び第2露出部62A並びに第1剥離層51A及び第2剥離層52Aの表面に接着し、積層体8Aが得られる。
[第1切り取り工程]
第1切り取り工程は、積層体8Aのうち上基材原反3Aのみを所定形状に切断する工程である。
図12において、積層体8Aを下流側に搬送し、上基材原反3Aの表面側から、ダイロールなどの切断具M5を用いて、上基材原反3Aの長さ方向に所定間隔を開けて複数の切込み線を形成する。この切込み線は、(下基材原反2Aには至らず)上基材原反3Aの厚み方向に貫通する切断線である。前記切込み線は、平面視無端状に形成され、好ましくは、平面視略矩形状に形成される。
図16に示すように、前記平面視略矩形状の切込み線91Aは、第1露出部61Aと第2剥離層52Aの長さ方向第2側との境界部分に略沿って幅方向に形成された第1切込み911Aと、第1剥離層51Aの長さ方向第2側の縁部と第2剥離層52Aの長さ方向第1側の縁部との境界部分に略沿って幅方向に形成された第2切込み912Aと、第2粘着剤層42Aの外側において第2粘着剤層42Aに略沿って長さ方向に形成された第3切込み913Aと、第3粘着剤層43Aの外側において第3粘着剤層43Aに略沿って長さ方向に形成された第4切込み914Aと、からなる。
[第1除去工程]
第1除去工程は、上基材原反3Aのうち前記切込み線91Aで囲われた領域以外の領域を除去する工程である。
図12において、積層体8Aから上基材原反3Aのうち切込み線91Aで囲われた領域以外の領域(以下、この領域を不要領域という)を、回収ロールM6に巻き取りながら除去する。前記不要領域は、図16に示すように、平面視において恰も梯子のような形状をしている。図16において、不要領域を分かり易くするために、その領域に網掛けを付している。この不要領域のうち隣接する第1切込み911Aと第2切込み912Aとの間の領域は、第2剥離層52Aに対応している。つまり、前記不要領域は、第1粘着剤層41Aを介して第2剥離層52Aに接着されているので、前記不要領域は、下基材原反2Aから容易に剥離可能である。
図17は、前記不要領域を除去した後の積層体8Aを表面側から見た平面図である。図示のように、前記不要領域を除去することにより、第2剥離層52Aの表面が露出する。
[第2切り取り工程]
第2切り取り工程は、不要領域を除去した積層体8Aの幅方向両側部を除去するために、積層体8Aを切断する工程である。
図12において、不要領域を除去した積層体8Aを下流側に搬送し、積層体8Aの表面側から、ロールカッターやスリッターなどの切断具M7を用いて、積層体8Aの幅方向両側部を分離する一対の切断線を形成する。各切断線は、積層体8Aの厚み方向に貫通する切断線である。前記切断線は、長さ方向に延びる平面視直線状に形成される。
図18に示すように、前記長さ方向に延びる切断線92A,93Aは、幅方向両側に一対形成される。一方の切断線92Aは、第1粘着剤層41Aと第2粘着剤層42Aとの間(粘着剤層4Aが設けられていない領域B)に略沿って直線状に形成され、もう一方の切断線93Aは、第1粘着剤層41Aと第3粘着剤層43Aとの間(粘着剤層4Aが設けられていない領域B)に略沿って直線状に形成される。粘着剤層4Aが設けられていない領域Bに切断具M7を作用させるため、切断具M7に粘着剤が付着することはない。
前記各切断線92A,93Aは、上基材原反3Aと下基材原反2Aが重なっている領域においては上基材原反3A及び下基材原反2Aの双方を切断し、下基材原反2Aのみの領域(前記不要領域を除去することにより、第2剥離層52Aの表面が露出した領域)においては下基材原反2Aを切断する。前記各切断線92A,93Aを形成することにより、積層体8Aの幅方向両側部は細長い帯状となり、積層体8Aから分離される。
図18において、積層体の幅方向両側部を分かり易くするために、その側部に網掛けを付している。
[第2除去工程]
第2除去工程は、前記各切断線で積層体8Aから分離された、幅方向両側部を除去する工程である。
図12において、積層体8Aの幅方向両側部(細長い帯状部分)を、回収ロールM8に巻き取りながら除去する。
これを除去することにより、図19に示すように、巻付けラベル連続体11が得られる。
この巻付けラベル連続体11について、第2剥離層52Aの長さ方向中央部で幅方向に切断することにより、図1乃至図5に示す巻付けラベル1が得られる。図19に、巻付けラベル1を得るための切断箇所を太矢印で示す。
本発明の製造方法によれば、上基材原反3Aの不要領域を簡単に除去して、比較的容易に巻付けラベル連続体11を製造できる。この巻付けラベル連続体11から得られた巻付けラベル1は、上述のように、容器7に装着した際に、第2側端部1bが不用意に第1側端部1aから捲れることもなく、良好なラベル付き容器10を提供できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で、適宜変更することができる。以下、本発明の他の実施形態を説明する。ただし、以下の他の実施形態の説明においては、上記実施形態と異なる事項について主として説明し、上記実施形態と同様の構成及び効果については、その説明を省略し且つ用語及び符号を援用する場合がある。
<第2実施形態>
上記第1実施形態の巻付けラベル1は、下基材2の第1側端部1a及び第2側端部1bの表面には上基材3が積層されていないが、例えば、図20に示すように、下基材2の第1側端部1aのみに上基材3が積層されず、且つ下基材2の第2側端部1bの表面に上基材3が剥離可能に積層されていてもよい。
このような巻付けラベル1は、上記実施形態の製造方法と同様にして得られた巻付けラベル連続体11を切断して巻付けラベル1を得る際に、図21に示すように、第1剥離層51Aの長さ方向第2側の縁部と第2剥離層52Aの長さ方向第1側の縁部との境界部分(図中、太矢印で示す箇所)に沿って巻付けラベル連続体11を幅方向に切断することにより、得ることができる。
<第3実施形態>
また、上記第1実施形態の巻付けラベル1は、第1露出部61A及び第2露出部62Aが設けられているが、(1)第1露出部61Aが設けられていない場合、(2)複数の第2露出部62Aのうち少なくとも1つの第2露出部62Aが設けられていない場合、(3)複数の第2露出部62Aの全てが設けられていない場合、(4)第1露出部61A及び第2露出部62Aの双方が設けられていない場合、であってもよい(図示せず)。これらの露出部を設けない場合には、その露出部の部分には、第1剥離層51Aが形成される。
<第4実施形態>
上記第1実施形態の巻付けラベル連続体11の製造方法では、切り取り工程及び除去工程を2回行っているが、例えば、第2切り取り工程及び第2除去工程を省略してもよい。
この製造方法で得られた巻付けラベル連続体11からは、上基材3の縦方向長さが下基材2の縦方向長さよりも小さい巻付けラベル1が得られる(図示せず)。
<第5実施形態>
また、図22及び図23に示すように、上基材3の横方向第2側の縁部が、部分的に延出されていてもよい。この延出部31は、上基材3の縁部から下基材2の横方向第2側に向かって延出されている。延出部31の平面視形状は、特に限定されず、例えば、図22に示すように略半円状、その他図示しないが、略半楕円状、略三角形状、略四角形状などが挙げられる。かかる延出部31は、上記ラベル付き容器10において上基材3を引き剥がす際(図10及び図11)の摘み部として機能する。
また、このような延出部31が設けられる場合、延出部31の先端側に第2露出部62が設けられていることが好ましい。
1 巻付けラベル
10 ラベル付き容器
11 巻付けラベル連続体
1a 第1側端部
1b 第2側端部
2 下基材
2A 下基材原反
3 上基材
3A 上基材原反
4,4A 粘着剤層
51A 第1剥離層
52A 第2剥離層
61,62,61A,62A 基材露出部
7 容器

Claims (5)

  1. 表面に、粘着剤層に対して剥離性を有する第1剥離層と粘着剤層に対する剥離強度が前記第1剥離層よりも大きい第2剥離層とが長さ方向に交互に並設された長尺帯状の下基材原反を準備する下基材原反準備工程、
    長尺帯状の上基材原反を準備する上基材原反準備工程、
    前記下基材原反の表面に、粘着剤層を介して前記上基材原反の裏面を重ね合わせる積層工程、
    前記重ね合わせた上基材原反のうち、前記第2剥離層に対応する領域を除去する除去工程、
    を有する巻付けラベル連続体の製造方法。
  2. 前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の長さ方向第1側の縁部と第2剥離層の長さ方向第2側の縁部との間に、下基材原反の幅方向に帯状に延びる基材露出部が設けられる、請求項1に記載の巻付けラベル連続体の製造方法。
  3. 前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の長さ方向第2側の縁部に、部分的に基材露出部が設けられる、請求項1または2に記載の巻付けラベル連続体の製造方法。
  4. 前記下基材原反準備工程において、第1剥離層の幅方向第1側の縁部に、部分的に基材露出部が設けられる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の巻付けラベル連続体の製造方法。
  5. 容器と、前記容器に装着された巻付けラベルと、を有し、
    前記巻付けラベルが、前記容器の周りに巻き付けられ、且つ第1側端部の表面に第2側端部の裏面を重ね合わせて接着することにより筒状に形成された下基材と、少なくとも下基材の第1側端部の表面を除いて前記下基材の表面に粘着剤層を介して積層された上基材と、を有し、
    前記下基材の表面のうち上基材が積層された領域に、前記粘着剤層に対して剥離性を有する第1剥離層が設けられ、且つ、その領域以外の領域に、粘着剤層に対する剥離強度が前記第1剥離層よりも大きい第2剥離層が設けられている、ラベル付き容器。
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