JP2017012963A - 物品検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサの作動状態を容易に確認することができる物品検査装置を提供すること。【解決手段】カプセル重量選別装置1は、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34Aの中から少なくとも1つのセンサを動作確認対象として指定するタッチパネル表示器50と、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの作動状態を監視し、監視結果に応じた表示態様で作動状態をタッチパネル表示器50に表示する表示制御部41と、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、動作確認用のセンサを備える物品検査装置に関する。
食品等の生産ラインにおいては物品検査装置が組み込まれて用いられており、この物品検査装置は、生産された物品が前段から順次搬入され、搬入された物品を搬送しながら物品の重量等について検査し、検査結果に応じて選別機構により後段に搬出または生産ラインから排除するようになっている。
このような物品検査装置においては、検査後の被検査物が均質な製品であること等に対して科学的な根拠を与えるバリデーションが要求されていて、搬入された被検査物が検査され、検査結果に応じて正しく選別されることを所定の手順で確認し、記録することが必要である。これに対し、従来、特許文献1に示すように、装置の動作を確認するためのセンサを備え、このセンサによってエラーが検出された部位を表示画面に表示するようにした保護テープ貼り付け装置が知られている。
特開2007−173305号公報
しかしながら、物品検査装置においてセンサ自体が正常に機能するか否かは、人が確認する必要があるため、従来の物品検査装置では、センサ自体が正常であるか否かをオペレータがセンサの取り付け位置で確認する必要があった。このため、従来の物品検査装置は、装置の構造を理解することがオペレータに要求されてしまい、通常の技能を持つオペレータにはセンサ自体の作動状態を容易に確認することができなかった。
そこで、本発明は、前述のような従来の問題を解決するためになされたもので、センサの作動状態を容易に確認することができる物品検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る物品検査装置は、被検査物が搬送される搬送路を有し、前記搬送路で前記被検査物を搬送する搬送部と、前記搬送路に設けられ、前記被検査物を検査して検査データを出力する検査部と、前記検査データに基づいて前記被検査物の良否を判定する判定部と、前記搬送路での前記被検査物の通過、または装置の動作状態を検出する複数のセンサと、を備える物品検査装置において、前記複数のセンサの中から少なくとも1つのセンサを動作確認対象として指定するセンサ指定部と、表示部と、前記センサ指定部で指定されたセンサの作動状態を監視し、監視結果に応じた表示態様で前記作動状態を前記表示部に表示する表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、センサの監視結果に応じた表示態様でセンサの作動状態が表示されるため、例えば、センサ指定部で指定されたセンサの作動状態が、指定後の所定時間内に被検査物の通過を検出したか否かの監視結果に応じた表示態様で表示される。このため、指定されたセンサの作動状態を容易に確認することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、前記搬送部は、前記被検査物の搬送方向に平行に仕切られた複数の検査レーンを有し、前記検査レーンを前記搬送路として前記被検査物を搬送し、前記検査部が複数の前記検査レーン毎に設けられたことを特徴とする。
この構成により、複数の検査レーンを用いて被検査物を搬送および検査できるため、多数の被検査物を効率良く検査することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、前記表示制御部は、前記センサ指定部で指定されたセンサの検出時間が短い場合、前記装置の動作状態を監視するセンサの作動状態とは異なる表示態様で前記作動状態を前記表示部に表示することを特徴とする。
この構成により、センサの検出時間が短いために目視で確認することが困難な場合でも、このような検出状態を表示部の表示態様から確認することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、前記搬送部は、前記被検査物が搬送される前記搬送路を、前記判定部の判定結果に応じて切替えるゲートを有し、前記センサは、前記ゲートによって選択された前記搬送路での前記被検査物の通過を検出するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、ゲートによって選択された搬送路での被検査物の通過を容易に確認することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、前記搬送部は、前記判定部の判定結果に応じて前記被検査物が搬送される前記搬送路を切替えるゲートを有し、前記センサは、前記ゲートの切替え動作を確認するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、搬送路を切替えるゲートの切替え動作を容易に確認することができる。
また、本発明に係る物品検査装置において、前記搬送部は、前記被検査物を前記搬送路で搬送する搬送機構を有し、前記センサは、前記搬送機構の駆動状態を確認するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、被検査物を搬送路で搬送する搬送機構の駆動状態を容易に確認することができる。
本発明は、センサの作動状態を容易に確認することができる物品検査装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置の概略構成を示す図であり、保護扉の開扉時の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置の概略構成を示す図であり、保護扉の閉扉時の状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置の内部構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置の搬送部の詳細を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置の制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置においてOK/NGゲートの動作確認時のタッチパネル表示器の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置においてOK側選別確認時のタッチパネル表示器の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置において+NG/−NGゲートの動作確認時のタッチパネル表示器の表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカプセル重量選別装置において+NG側および−NG側の選別確認時のタッチパネル表示器の表示例を示す図である。
以下、本発明に係る物品検査装置としてのカプセル重量選別装置の実施形態について図面を参照して説明する。図1〜図9は、本発明に係るカプセル重量選別装置の一実施形態を示している。
図1、図2、図3において、物品検査装置としてのカプセル重量選別装置1は、カプセル型錠剤の生産ラインの下流側に設置されており、カプセル型錠剤を被検査物Wとしてこの被検査物Wの重量を測定するようになっている。
また、カプセル重量選別装置1は、測定により得られた測定値(以下、計量値という)に応じ、計量値が基準範囲内の被検査物Wを後段に搬出し、計量値が基準範囲外の被検査物を生産ラインから排除するようになっている。
カプセル重量選別装置1は、装置本体部2と、この装置本体部2に対して開閉自在に設けられた保護扉3、4、5とを備えている。保護扉3は装置本体部2の正面上部に設けられ、保護扉4は装置本体部2の正面下部に儲けられ、保護扉5は装置本体部2の側面に設けられている。
保護扉3、4、5は、装置本体部2の内部に設けられた後述する検査レーン8および検査部としての計量部20を覆っている。保護扉3、4、5は、透明な樹脂板等から構成されており、これにより、保護扉3、4、5を通して検査レーン8および計量部20の作動状態を外部から確認できるようになっている。
装置本体部2には、保護扉3、4、5の開扉状態を検知する開扉センサ3A、4A、5Aがそれぞれ設けられている。
装置本体部2の上部には、上段の生産ラインから供給された長尺状のカプセル型錠剤等を被検査物Wとして一時的に貯留する3つのホッパ6が設けられている。装置本体部2の正面には3つの傾斜板7が設けられている。
傾斜板7の上面はOK品搬送路31を構成しており、このOK品搬送路31は、ホッパ6に貯留された被検査物Wのうち、カプセル重量選別装置1において良品と判定されたものを、保護扉4に形成された開口部4Bを通して図示しない下段の生産ライン(梱包行程等)に搬出する。
装置本体部2には、複数の検査レーン8と、この複数の検査レーン8にそれぞれ対応するマガジン9、搬送機構10および計量部20が設けられている。本実施形態では、30の検査レーン8、マガジン9、搬送機構10および計量部20が装置本体部2に設けられている。検査レーン8は、被検査物Wの搬送方向に平行になるように仕切られており、この検査レーン8を搬送路として被検査物Wが搬送される。
マガジン9は、ホッパ6の底部から自重により供給された被検査物Wを、その長辺方向が上下方向になる姿勢で整列させて収納する。そして、マガジン9は、その下端部から1つの被検査物Wを搬送機構10に供給する。
搬送機構10は、マガジン9から供給された被検査物Wを計量部20に搬送する。計量部20は、はかり機構で構成された荷重センサを下方に配置した秤量台21を備えており、搬送機構10から秤量台21上に搬送された被検査物Wの荷重に応じて得られる検査データとしての計量値を出力する。
図4において、装置本体部2は、OK品搬送路31を構成する傾斜板7の内部に、NG品搬送路32、+NG品搬送路33および−NG品搬送路34が形成されている。NG品搬送路32は、傾斜板7の上部の内側にOK品搬送路31と略並行になるように形成されている。
NG品搬送路32の下端部には+NG品搬送路33および−NG品搬送路34が並列して形成されている。すなわち、NG品搬送路32は、その下方で+NG品搬送路33と−NG品搬送路34とに分岐している。
OK品搬送路31およびNG品搬送路32の上端部の近傍には、OK/NGゲート23が設けられている。OK/NGゲート23の装置内側(図4の右方向)には、計量部20(図3参照)が配置されている。
OK/NGゲート23は、その上面がOK品搬送路31に連続する姿勢となるOK位置(図4で実線で示す)とNG品搬送路32に連続する姿勢となるNG位置(図4で破線で示す)との間で回動するようになっている。OK/NGゲート23は、OK位置のときに被検査物WをOK品搬送路31に案内し、NG位置のときに被検査物WをNG品搬送路32に案内する。
NG品搬送路32の下端部には、+NG/−NGゲート24が設けられている。+NG/−NGゲート24は、+NG品搬送路33を閉塞するとともにNG品搬送路32と−NG品搬送路34とを連通させる−NG位置(図4で実線で示す)と、−NG品搬送路34を閉塞するとともにNG品搬送路32と+NG品搬送路33とを連通させる+NG位置(図4で破線で示す)との間で回動するようになっている。
+NG/−NGゲート24は、+NG位置のときに被検査物WをNG品搬送路32から+NG品搬送路33に案内し、−NG位置のときに被検査物WをNG品搬送路32から−NG品搬送路34に案内するようになっている。
これらのOK品搬送路31、NG品搬送路32、+NG品搬送路33、−NG品搬送路34、および検査レーン8は、被検査物Wが搬送される搬送部30を構成している。なお、被検査物Wは、OK品搬送路31、NG品搬送路32、+NG品搬送路33、−NG品搬送路34を自重により流下することで、搬送される。
また、装置本体部2は、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34A、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、制御回路40およびタッチパネル表示器50を備えている。
OK側選別確認センサ31Aは、OK品搬送路31の上端部に設けられており、被検査物WがOK品搬送路31を通過したことを検出し、検出信号を制御回路40に出力するようになっている。
+NG側選別確認センサ33Aは、+NG品搬送路33に設けられており、被検査物Wが+NG品搬送路33を通過したことを検出し、検出信号を制御回路40に出力するようになっている。
−NG側選別確認センサ34Aは、−NG品搬送路34に設けられており、被検査物Wが−NG品搬送路34を通過したことを検出し、検出信号を制御回路40に出力するようになっている。
このように、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33Aおよび−NG側選別確認センサ34Aは、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24によって選択された搬送路での被検査物Wの通過を検出するためのセンサである。
搬送機構10が駆動している場合は、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33Aまたは−NG側選別確認センサ34Aの何れかが被検査物Wの通過を検出するため、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33Aおよび−NG側選別確認センサ34Aは、搬送機構10の駆動状態を確認するためのセンサでもある。
OK/NGゲートセンサ23Aは、OK/NGゲート23の近傍に設けられており、OK/NGゲート23がOK位置とNG位置の何れにあるかを検出し、検出信号を制御回路40に出力するようになっている。
+NG/−NGゲートセンサ24Aは、+NG/−NGゲート24の回動支点に設けられており、+NG/−NGゲート24が+NG位置と−NG位置の何れにあるかを検出し、検出信号を制御回路40に出力するようになっている。
このように、OK/NGゲートセンサ23Aおよび+NG/−NGゲートセンサ24Aは、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24の切替え動作を確認するためのセンサである。
制御回路40は、カプセル重量選別装置1の装置全体の動作を制御するようになっている。制御回路40は、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34A、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24Aおよび開扉センサ3A、4A、5Aと電気的に接続されている。
また、制御回路40は、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24が備える図示しないアクチュエータに電気的に接続されており、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24の動作を制御するようになっている。
図5に示すように、制御回路40は判定部43を有し、この判定部43は、各検査レーン8の計量部20に基づいて所定の重量範囲との比較を行うことで、被検査物WをOK品、+NG品、−NG品の何れかに判定を行い、判定結果をタッチパネル表示器50に表示させる。
判定部43は、被検査物Wの計量値が所定の良品範囲内のものをOK品として判定する。制御回路40は、OK品の判定に応じてOK/NGゲート23をOK位置に切替える。これにより、計量済みの被検査物Wは、OK品搬送路31を通過する。
一方、判定部43は、被検査物Wの計量値が所定の良品範囲の上限を超えるものを+NG品として判定する。制御回路40は、+NG品の判定に応じて、OK/NGゲート23をNG位置に切替えるとともに、+NG/−NGゲート24を+NG位置に切替える。これにより、計量済みの被検査物Wは、NG品搬送路32を経て+NG品搬送路33を通過する。
また、判定部43は、被検査物Wの計量値が所定の良品範囲の下限未満のものを−NG品として判定する。制御回路40は、−NG品の判定に応じて、OK/NGゲート23をNG位置に切替えるとともに、+NG/−NGゲート24を−NG位置に切替える。これにより、計量済みの被検査物Wは、NG品搬送路32を経て−NG品搬送路34を通過する。
本実施形態では、カプセル重量選別装置1は、被検査物を検査する通常の検査モード、または装置の動作確認を行う動作確認モードを実行するようになっている。制御回路40はモード切替制御部42を備えており、このモード切替制御部42は、タッチパネル表示器50へのオペレータの操作信号を受けて、装置の動作モードを検査モードまたは動作確認モードに切替えるようになっている。
ここで、動作確認モードでは、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34Aの動作確認が行われるようになっている。動作確認モードにおいて、タッチパネル表示器50からは、オペレータによりこれらのOK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34Aの中から少なくとも1つのセンサが動作確認対象として指定される。
また、制御回路40は、動作確認モードにおいてセンサの作動状態をタッチパネル表示器50に表示させる表示制御部41を備えている。
表示制御部41は、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの作動状態を監視し、監視結果に応じた表示態様で作動状態をタッチパネル表示器50に表示するようになっている。
例えば、表示制御部41は、タッチパネル表示器50にセンサの作動状態を単に表示するだけでなく、作動状態の監視結果に応じて表示態様を異ならせるようになっている。
具体的には、表示制御部41は、タッチパネル表示器50で指定されたセンサが被検査物Wの通過を検出するセンサの場合に、被検査物Wが小さいときや被検査物Wの移動速度が速いときにはセンサの検出時間が数十ミリ秒程度と短くなり、このような検出状態をそのまま監視結果として表示すると、人の目では検出状態を認識できない。このような場合に、センサの検出状態を、装置の動作状態を監視するセンサのような通常の動作状態監視のセンサの作動状態とは異なる色彩等で表示したり、被検査物Wの通過検出を知らせる文字等を併せて表示することで、短い時間の検出状態をオペレータに認識させることができる。
また、表示制御部41は、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの中に、検出の反応が遅いものがある場合、通常の反応のセンサとは異なる表示態様でこのセンサの作動状態をタッチパネル表示器50に表示してもよい。
なお、モード切替制御部42は、保護扉3、4、5の開扉が検知されていることが開扉センサ3A、4A、5Aによって検知されているときは、オペレータの安全を確保するインターロック機能として、搬送機構10を停止させるようになっている。
次に、動作確認モードにおけるタッチパネル表示器50の表示例を説明する。図6〜図9に示すように、タッチパネル表示器50に表示される動作確認モードの表示画面は、動作状態表示領域60a、センサ種類指定領域60b、動作確認情報領域60cを有する。動作状態表示領域60aは、搬送機構10の動作状態と動作確認モード状態であることを示す「センサー確認」を表示する。また、センサ種類指定領域60bは、動作確認情報領域60cに動作確認情報を表示させるセンサの種類が記載された複数の枠上のタグで構成され、指定されたタグに応じて動作確認情報領域60cに表示されるセンサの種類が切り替わる。動作確認情報領域60cは、センサ種類指定領域60bで指定されたタグが示すセンサについて全検査レーン8の動作確認状態を表示する。
本実施形態では、センサ種類指定領域60bに、OK/NGゲートボタン51と、OK側選別確認ボタン52と、+NG/−NGゲートボタン53と、±NG側選別確認ボタン54とを表示している。このように構成することで、各検査レーン8で同じセンサ種別の動作確認を全検査レーン8を含む一覧表示で表示することができる。
図6は、OK/NGゲート23の動作確認をするときのタッチパネル表示器50の表示例である。図6において、ゲート動作の確認には、搬送機構10の駆動が不要なため、動作確認情報領域60cには、「運転不可」が表示され、動作状態表示領域60aには、搬送機構10が停止状態であることを示す「停止中」が表示されている。
OK/NGゲートボタン51は、OK/NGゲートセンサ23Aを指定してOK/NGゲート23を動作させるためのボタンである。図6では、OK/NGゲートセンサ23Aが指定されて、OK/NGゲート23の動作確認のための表示が行われた状態を示している。
図6において、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、OK/NGゲート切替状態表示部57が設けられている。OK/NGゲート切替状態表示部57には、30の検査レーン8の全てについて、OK/NGゲート23がOK方向(OK位置)またはNG方向(NG位置)の何れにあるかが、ランプの点灯と不点灯、または、ランプの色彩等により表示されている。
OK/NGゲート切替状態表示部57において、各検査レーン8のOK/NGゲート23の検出状態は、レーン番号1からレーン番号10のグループと、レーン番号11からレーン番号20のグループと、レーン番号21からレーン番号30のグループとに分割して表示されている。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、現在の状態とは反対の状態への切替えを所望するOK/NGゲート23がある検査レーン8を選択するための検査レーン選択領域55が表示されており、オペレータは、検査レーン選択領域55にレーン番号を入力することで、選択操作を行う。検査レーン選択領域55は、1つの検査レーン8の選択、複数の検査レーン8の選択、または、グループ単位での検査レーン8の選択が可能になっている。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、OK/NGゲート23の切替えを実行するための動作ボタン56が表示されており、この動作ボタン56をオペレータが押すことで、選択済みの検査レーン8のOK/NGゲート23が、現在とは逆方向に切替えられる。すなわち、OK方向となっているOK/NGゲート23は、動作ボタン56が押されるとNG方向に反転される。
図7は、OK側選別確認センサ31Aの検出状態を確認するときのタッチパネル表示器50の表示例である。図7では、OK側選別確認ボタン52が押されたことで、OK側選別確認センサ31Aが指定され、動作確認情報領域60cには、OK側選別確認センサ31Aの検出状態が表示されている。また、センサが被検査物Wを検出できるように被検査物Wを搬送させる搬送機構10の駆動用の「運転可」のボタンが表示され、このボタンを押すことで搬送機構10が運転を開始し、動作状態表示領域60aには、搬送機構10が作動中であることを示す「運転中」が表示されている。
また、図7は、全検査レーン8のOK/NGゲート23をOK方向に切替えた後に、「運転可」のボタンが押されて運転を開始し、オペレータがホッパ6から被検査物Wを供給してレーン番号1からレーン番号10に被検査物Wを搬送させ、OK側選別確認センサ31Aが被検査物Wを検知することを確認している例を示している。なお、OK/NGゲート23のOK方向への切替えは、表示制御部41がOK側選別確認センサ31Aが指定されたときに行うようにしているが、判定部43が動作確認モードの場合には被検査物Wの計量値に対して全てOKと判定し、通常の検査モードのようにOK/NGゲート23を切替えるようにしてもよい。
図7において、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、OK側選別確認センサ検出状態表示部63が設けられている。OK側選別確認センサ検出状態表示部63には、30の検査レーン8の全てについて、被検査物Wに対するOK側選別確認センサ31Aの検知または未検知が、ランプの点灯と不点灯、または、ランプの色彩等により表示されている。
OK側選別確認センサ検出状態表示部63において、各検査レーン8のOK側選別確認センサ31Aの検出状態は、レーン番号1からレーン番号10のグループと、レーン番号11からレーン番号20のグループと、レーン番号21からレーン番号30のグループとに分割して表示されている。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、NG側選択ボタン61およびOK側選択ボタン62が設けられており、このNG側選択ボタン61およびOK側選択ボタン62の何れかを押すことで、オペレータは、レーン番号1からレーン番号10のグループのOK/NGゲート23を、NG位置またはOK位置に切替えることができる。
図8は、+NG/−NGゲート24の動作確認をするときのタッチパネル表示器50の表示例である。図8では、+NG/−NGゲートボタン53が押されたことで、+NG/−NGゲートセンサ24Aが指定され、動作確認情報領域60cに+NG/−NGゲートセンサ24Aの検出状態が表示されている。また、ゲート動作の確認には搬送機構10の駆動が不要なため、動作確認情報領域60cには、「運転不可」が表示され、動作状態表示領域60aには、搬送機構10が停止状態であることを示す「停止中」が表示されている。
図8において、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、+NG/−NGゲート切替状態表示部67が設けられている。+NG/−NGゲート切替状態表示部67には、30の検査レーン8の全てについて、+NG/−NGゲートセンサ24Aにより検出された+NG/−NGゲート24の検出状態が+NG方向(+NG位置)または−NG方向(−NG位置)の何れであるかが、ランプの点灯と不点灯、または、ランプの色彩等により表示されている。
+NG/−NGゲート切替状態表示部67において、各検査レーン8の+NG/−NGゲート24は、レーン番号1からレーン番号10のグループと、レーン番号11からレーン番号20のグループと、レーン番号21からレーン番号30のグループとに分割して表示されている。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、現在の状態とは反対の状態への切替えを所望する+NG/−NGゲート24がある検査レーン8を選択するための検査レーン選択領域65が表示されており、オペレータは、検査レーン選択領域65にレーン番号を入力することで、選択操作を行う。検査レーン選択領域65は、1つの検査レーン8の選択、複数の検査レーン8の選択、または、グループ単位での検査レーン8の選択が可能になっている。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、+NG/−NGゲート24の切替えを実行するための動作ボタン66が表示されており、この動作ボタン66をオペレータが押すことで、選択済みの検査レーン8の+NG/−NGゲート24が、現在とは逆方向に切替えられる。すなわち、+NG/−NGゲート24は、現在の方向が+NG方向の場合は、動作ボタン66が押されると−NG方向に反転される。
図9は、+NG側選別確認センサ33Aと−NG側選別確認センサ34Aとの検出状態を確認するときのタッチパネル表示器50の表示例である。図9では、±NG側選別確認ボタン54が押されたことで、±NG側選別確認用のセンサが指定され、動作確認情報領域60cに+NG側選別確認センサ33Aと−NG側選別確認センサ34Aの検出状態が表示されている。また、センサが被検査物Wを検出できるように被検査物Wを搬送させる搬送機構10の駆動用の「運転可」のボタンが表示され、このボタンを押すことで搬送機構10が運転を開始し、動作状態表示領域60aには、搬送機構10が作動中であることを示す「運転中」が表示されている。
また、図9は、全検査レーン8のOK/NGゲート23をNG方向に切替え、+NG/−NGゲート24を+NG方向に切替えた後に、「運転可」のボタンが押されて運転を開始し、オペレータがホッパ6から被検査物Wを供給してレーン番号1からレーン番号30の全検査レーン8に被検査物Wを搬送させ、+NG側選別確認センサ33Aが被検査物Wを検出することを確認している例を示している。なお、OK/NGゲート23のNG方向への切替えおよび+NG/−NGゲート24の+NG方向への切替えは、表示制御部41が、±NG側選別確認用のセンサが指定されたときに行うようにしているが、判定部43が動作確認モードの場合には被検査物Wの計量値に対して全て+NGと判定し、通常の検査モードのようにOK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24を切替えるようにしてもよい。
図9において、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、+NG側選別確認センサ検出状態表示部73と、−NG側選別確認センサ検出状態表示部74が設けられている。+NG側選別確認センサ検出状態表示部73には、30の検査レーン8の全てについて、被検査物Wに対する+NG側選別確認センサ33Aの検知または未検知が、ランプの点灯と不点灯、または、ランプの色彩等により表示されている。同様に、−NG側選別確認センサ検出状態表示部74には、30の検査レーン8の全てについて、被検査物Wに対する−NG側選別確認センサ34Aの検知または未検知が、ランプの点灯と不点灯、または、ランプの色彩等により表示されている。
+NG側選別確認センサ検出状態表示部73および−NG側選別確認センサ検出状態表示部74において、各検査レーン8の+NG側選別確認センサ33Aまたは−NG側選別確認センサ34Aの検出状態は、レーン番号1からレーン番号10のグループと、レーン番号11からレーン番号20のグループと、レーン番号21からレーン番号30のグループとに分割して表示されている。
図9では、レーン番号1からレーン番号30の全検査レーン8に被検査物Wを搬送させて+NG側選別確認センサ33Aを通過させたにもかかわらず、+NG側選別確認センサ検出状態表示部73においてレーン番号18が未検知を示しており、これにより、レーン番号18の+NG側選別確認センサ33Aが故障していることがわかる。
また、タッチパネル表示器50の動作確認情報領域60cには、+NG側選択ボタン71および−NG側選択ボタン72が設けられており、+NG側選択ボタン71および−NG側選択ボタン72の何れかを押すことで、オペレータは、所定の検査レーン8またはグループの+NG/−NGゲート24を、+NG位置または−NG位置に切替えることができる。
以上、検査部が秤量台21上の被検査物Wの荷重を計測する方式のカプセル重量選別装置1を例に説明したが、本発明は、他の方式で検査する他の物品検査装置として、例えば、被検査物WにX線を照射してその透過量から被検査物Wの質量、欠陥、異物の有無等を検査するX線検査装置、磁界の変化や被検査物Wの残留磁気を検出して金属異物を検出する金属検出装置にも同様に適用できる。
以上説明したように、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1は、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34Aの中から少なくとも1つのセンサを動作確認対象として指定するタッチパネル表示器50と、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの作動状態を監視し、監視結果に応じた表示態様で作動状態をタッチパネル表示器50に表示する表示制御部41と、を備えている。
この構成により、OK/NGゲートセンサ23A、+NG/−NGゲートセンサ24A、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33A、−NG側選別確認センサ34Aの監視結果に応じた表示態様でこれらのセンサの作動状態が表示されるため、例えば、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの作動状態が、指定後の所定時間内に被検査物Wの通過を検出したか否かの監視結果に応じた表示態様で表示される。このため、指定されたセンサの作動状態を容易に確認することができる。
また、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1において、搬送部30は、被検査物Wの搬送方向に平行に仕切られた複数の検査レーン8を有し、この検査レーン8を搬送路として被検査物Wを搬送し、計量部20が複数の検査レーン8毎に設けられたことを特徴とする。
この構成により、複数の検査レーン8を用いて被検査物Wを搬送および検査できるため、多数の被検査物Wを効率良く検査することができる。
また、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1において、表示制御部41は、タッチパネル表示器50で指定されたセンサの検出時間が短い場合、装置の動作状態を監視するセンサの作動状態とは異なる表示態様で作動状態をタッチパネル表示器50に表示することを特徴とする。
この構成により、センサの検出時間が短いために目視で確認することが困難な場合でも、このような検出状態をタッチパネル表示器50の表示態様から確認することができる。
また、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1において、搬送部30は、被検査物Wが搬送される搬送路を判定部43の判定結果に応じて切替えるOK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24を有する。そして、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33Aおよび−NG側選別確認センサ34Aは、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24によって選択された搬送路での被検査物Wの通過を検出するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24によって選択された搬送路での被検査物Wの通過を容易に確認することができる。
また、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1において、搬送部30は、判定部43の判定結果に応じて被検査物Wが搬送される搬送路を切替えるOK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24を有し、OK/NGゲートセンサ23Aおよび+NG/−NGゲートセンサ24Aは、OK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24の切替え動作を確認するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、搬送路を切替えるOK/NGゲート23および+NG/−NGゲート24の切替え動作を容易に確認することができる。
また、本実施形態に係るカプセル重量選別装置1において、搬送部30は、被検査物Wを搬送路で搬送する搬送機構10を有し、OK側選別確認センサ31A、+NG側選別確認センサ33Aおよび−NG側選別確認センサ34Aは、搬送機構10の駆動状態を確認するためのセンサであることを特徴とする。
この構成により、被検査物Wを搬送路で搬送する搬送機構10の駆動状態を容易に確認することができる。
以上のように、本発明に係る物品検査装置は、センサの作動状態を容易に確認することができるという効果を有し、動作確認用のセンサを備える物品検査装置として有用である。
1 カプセル重量選別装置(物品検査装置)
3 保護扉
3A 開扉センサ
4 保護扉
4A 開扉センサ
5 保護扉
5A 開扉センサ
8 検査レーン
10 搬送機構
20 計量部(検査部)
23 OK/NGゲート(ゲート)
23A OK/NGゲートセンサ(センサ)
24 +NG/−NGゲート(ゲート)
24A +NG/−NGゲートセンサ(センサ)
30 搬送部
31 OK品搬送路(搬送路)
31A OK側選別確認センサ(センサ)
32 NG品搬送路(搬送路)
33 +NG品搬送路(搬送路)
33A +NG側選別確認センサ(センサ)
34 −NG品搬送路(搬送路)
34A −NG側選別確認センサ(センサ)
41 表示制御部
43 判定部
50 タッチパネル表示器(センサ指定部、表示部)
W 被検査物

Claims (6)

  1. 被検査物が搬送される搬送路を有し、前記搬送路で前記被検査物を搬送する搬送部(30)と、
    前記搬送路に設けられ、前記被検査物を検査して検査データを出力する検査部(20)と、
    前記検査データに基づいて前記被検査物の良否を判定する判定部(43)と、
    前記搬送路での前記被検査物の通過、または装置の動作状態を検出する複数のセンサ(23A、33A、34A)と、を備える物品検査装置(1)において、
    前記複数のセンサの中から少なくとも1つのセンサを動作確認対象として指定するセンサ指定部(50)と、
    表示部(50)と、
    前記センサ指定部で指定されたセンサの作動状態を監視し、監視結果に応じた表示態様で前記作動状態を前記表示部に表示する表示制御部(41)と、を備えたことを特徴とする物品検査装置。
  2. 前記搬送部は、前記被検査物の搬送方向に平行に仕切られた複数の検査レーン(8)を有し、前記検査レーンを前記搬送路として前記被検査物を搬送し、
    前記検査部が複数の前記検査レーン毎に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。
  3. 前記表示制御部は、前記センサ指定部で指定されたセンサの検出時間が短い場合、前記装置の動作状態を監視するセンサの作動状態とは異なる表示態様で前記作動状態を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物品検査装置。
  4. 前記搬送部は、前記被検査物が搬送される前記搬送路を、前記判定部の判定結果に応じて切替えるゲート(23、24)を有し、
    前記センサは、前記ゲートによって選択された前記搬送路での前記被検査物の通過を検出するためのセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の物品検査装置。
  5. 前記搬送部は、前記判定部の判定結果に応じて前記被検査物が搬送される前記搬送路を切替えるゲートを有し、
    前記センサは、前記ゲートの切替え動作を確認するためのセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の物品検査装置。
  6. 前記搬送部は、前記被検査物を前記搬送路で搬送する搬送機構(10)を有し、
    前記センサは、前記搬送機構の駆動状態を確認するためのセンサであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の物品検査装置。
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