JP2017011811A - 変圧器の無停電切替装置及び無停電切替方法 - Google Patents

変圧器の無停電切替装置及び無停電切替方法 Download PDF

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将史 塩田
Masashi Shiota
将史 塩田
鈴木 隆
Takashi Suzuki
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Abstract

【課題】 負荷側に接続されている種々の機器に悪影響を与えることなく無停電で変圧器の交換作業を実施することができる変圧器の無停電切替装置及び無停電切替方法を提供すること。
【解決手段】 第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替えるために使用する変圧器の無停電切替装置であって、
第1の負荷変圧器Aの出力と前記対象負荷群との間に直列接続された第1の低圧開閉器Aに並列接続する第1の電磁接触器Aと、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源と、前記インバータ電源の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器Bと、前記インバータ電源から前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相または前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる制御部とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変圧器の無停電切替装置及び無停電切替方法に関するものである。
配電線路に使用されている負荷変圧器を交換する際、低圧負荷側の需要家に対しては工事対象の低圧配電線を無停電で工事を実施する必要がある。
従来、このような無停電工事に際しては、機械式のスイッチにより給電系統を切り替える低圧用瞬時切替装置が用いられていた。
なお、無停電工事に使用する無停電電源装置として下記の特許文献1に開示された技術が知られている。
また、無停電救済作業方法として下記の特許文献2に開示された技術が知られている。
特開平8−33238号公報 特開2011−41427号公報
しかしながら、機械式のスイッチにより給電系統を切り替える方法にあっては、切替元と切替先の位相を考慮せずに切り替えているため、位相差に起因する急激な電圧変化によって負荷に悪影響を与えたうえ、機械式のスイッチによる瞬時停電が起こり、負荷側に接続されている高性能のUPS(無停電電源装置)が僅かな時間の瞬時停電を検出し、バックアップ動作に移行してしまい、警報音を鳴動させてしまうといった問題が生じていた。
本発明は、このような問題を解決すべくなされたもので、その目的は負荷側に接続されている種々の機器に悪影響を与えることなく無停電で変圧器の交換作業を実施することができる変圧器の無停電切替装置及び無停電切替方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る変圧器の無停電切替装置は、第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替えるために使用する変圧器の無停電切替装置であって、
第1の負荷変圧器Aの出力と前記対象負荷群との間に直列接続された第1の低圧開閉器Aに並列接続する第1の電磁接触器Aと、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源と、このインバータ電源の入力を前記第2の負荷変圧器Bの出力に接続する第1の接続端子P1と、前記インバータ電源の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器Bと、前記インバータ電源の出力を前記対象負荷群へ給電可能な状態に接続する第2の接続端子P2と、前記インバータ電源から前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相または前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる制御部とを備え、
前記制御部が、
前記第1の電磁接触器Aを投入状態とし、次いで前記第1の低圧開閉器Aを手動操作により開放状態に切り替える操作指示を出力し、その指示に従い前記第1の低圧開閉器Aが開放状態に切り替えられたことを確認した条件で前記第1の負荷変圧器Aの取外しシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から出力させ、前記対象負荷群を前記インバータ電源からの給電状態に制御した後、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御する第1の制御手段と、
前記対象負荷群を前記インバータ電源から給電する状態において前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源の出力電圧位相が前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で前記第2の電磁接触器Bを投入状態とし、前記対象負荷群を前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態に制御すると共に前記インバータ電源を停止状態に制御する第2の制御手段と、
を備えることを特徴とする。
また、前記対象負荷群に対する前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態及び前記インバータ電源の停止状態において第1の負荷変圧器Aを新たな物に交換した後、前記対象負荷群を前記第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻す準備段階を終えた段階で、
前記第1の負荷変圧器Aの取付けシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第2の負荷変圧器Bの位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から発生させる制御動作を実行すると共に前記第2の電磁接触器Bを開放状態にする第3の制御手段と、
前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に前記第1の電磁接触器Aを投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源を停止状態に制御した状態で前記第1の低圧開閉器Aを投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御し、前記対象負荷群を前記第1の低圧開閉器Aを介した第1の負荷変圧器Aからの給電状態に制御する第4の制御手段と、
をさらに備え、前記第2の負荷変圧器Bによる給電状態から第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻すことを特徴とする。
本発明に係る変圧器の無停電切替方法は、第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替える変圧器の無停電切替方法であって、
第1の負荷変圧器Aの出力と前記対象負荷群との間に直列接続された第1の低圧開閉器Aに並列接続する第1の電磁接触器Aと、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源と、このインバータ電源の入力を前記第2の負荷変圧器Bの出力に接続する第1の接続端子P1と、前記インバータ電源の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器Bと、前記インバータ電源の出力を前記対象負荷群へ給電可能な状態に接続する第2の接続端子P2と、前記インバータ電源から前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相または前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる制御手段とを備えた無停電切替装置を用意し、
前記無停電切替装置に、
前記第1の電磁接触器Aを投入状態とし、次いで前記第1の低圧開閉器Aを手動操作により開放状態に切り替える操作指示を出力し、その指示に従い前記第1の低圧開閉器Aが開放状態に切り替えられたことを確認した条件で前記第1の負荷変圧器Aの取外しシーケンスの起動指示を受けた後、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した出力電圧を前記インバータ電源から出力させ、前記対象負荷群を前記インバータ電源からの給電状態に制御した後、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御する第1の制御段階と、
前記対象負荷群に対する前記インバータ電源から給電する状態において前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源の出力電圧位相が前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で前記第2の電磁接触器Bを投入状態とし、前記対象負荷群を前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態に制御すると共に前記インバータ電源を停止状態に制御する第2の制御段階と、
を実行させ、第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された前記対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替えることを特徴とする。
また、前記対象負荷群に対する前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態及び前記インバータ電源の停止状態において第1の負荷変圧器Aを新たな物に交換した後、前記対象負荷群を前記第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻す準備段階を終えた段階で、
前記無停電切替装置に、
前記第1の負荷変圧器Aの取付けシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第2の負荷変圧器Bの位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から発生させる制御動作を実行すると共に前記第2の電磁接触器Bを開放状態にする第3の制御段階と、
前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に前記第1の電磁接触器Aを投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源を停止状態に制御した状態で前記第1の低圧開閉器Aを投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御し、前記対象負荷群を前記第1の低圧開閉器Aを介した第1の負荷変圧器Aからの給電状態に制御する第4の制御段階と、
を実行させ、前記第2の負荷変圧器Bによる給電状態から第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻すことを特徴とする。
本発明によれば、第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替える際に、インバータ電源を起動し、その出力電圧位相を切替元の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させ、その同期状態で対象負荷群に対しインバータ電源からの給電状態に制御し、その給電状態において切替先の負荷変圧器Bの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させ、インバータ電源の出力電圧位相が前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で第2の電磁接触器Bを投入状態とし、対象負荷群に対し第2の負荷変圧器Bからの給電状態に制御すると共に、インバータ電源を停止状態に制御するように構成したため、切替元と切替先の出力電圧位相差が無い状態で切替を実行することができ、電圧位相差に起因する急激な電圧変化を生じさせることなく無停電の切替操作を円滑に行うことができる。
また、機械式のスイッチを用いず、切替元の変圧器出力電圧とインバータ電源の出力電圧の位相が同期した状態でインバータ電源からの給電状態に切り替え、インバータ電源からの給電状態になったならば切替先の出力電圧位相に同期させ、同期した状態になったならばインバータ電源からの給電を切替先の変圧器からの給電に移すため、瞬時停電が起こり得ず、UPSなどの高性能の機器の誤動作を防ぐことが可能になる。
そして、インバータ電源の起動時間を短くすることにより、インバータ電源の発熱を最小限度に抑えることができ、インバータ電源の小型化と軽量化を図ることができる。
なお、インバータ電源の出力電圧位相の合わせ込みを行う場合、1〜2秒程度の時間をかけて行うことにとより、急激な負荷電圧・電流の変化を引き起こすことなく、円滑に切替動作を実施することができる。
本発明に係る無停電切替装置の一実施の形態を示すブロック構成図である。 実施形態における制御部の制御盤の構成例を示す図である。 図1の実施形態における制御部が実行する電磁接触器などの制御対象の動作を示すタイムチャートである。 実施形態(負荷変圧器交換前1/2)における制御部の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 実施形態(負荷変圧器交換前2/2)における制御部の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 本発明に係る無停電切替装置を交換対象の負荷変圧器に接続する前の給電状態を示す図である。 本発明に係る無停電切替装置を交換対象の負荷変圧器に接続した直後の状態(時刻t0の状態)を示す図である。 無停電切替装置の電磁接触器Aを投入した時の状態(時刻t1の状態)を示す図である。 無停電切替装置の低圧開閉器Aを手動で開放した時の状態(時刻t2の状態)を示す図である。 無停電切替装置に内蔵のインバータ電源を起動し、その出力電圧を切替元の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させた時の状態(時刻t3の状態)を示す図である。 インバータ電源の出力電圧位相が負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期した状態で、電磁接触器Aを開放し、対象負荷群に対しインバータ電源からのみの給電にした時の状態(時刻t4の状態)を示す図である。 インバータ電源の出力電圧位相を切替先の負荷変圧器Bの出力電圧位相に切替えた時の状態(時刻t5の状態)を示す図である。 インバータ電源の出力電圧位相を切替先の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で、電磁接触器Bを投入し、切替先の負荷変圧器Bからの給電状態にして、インバータ電源を停止させた時の状態(時刻t6の状態)を示す図である。 実施形態(負荷変圧器交換後1/2)における制御部の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 実施形態(負荷変圧器交換後2/2)における制御部の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。 負荷変圧器Aの交換作業完了後に、インバータ電源を再起動し、インバータ電源出力電圧を負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させた時の状態(時刻t7の状態)を示す図である。 インバータ電源の出力電圧位相が負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で、電磁接触器Bを開放し、対象負荷群に対しインバータ電源からの給電にした時の状態(時刻t8の状態)を示す図である。 インバータ電源の出力電圧位相を切替元の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させた時の状態(時刻t9の状態)を示す図である。 電磁接触器Aを投入し、インバータ電源を停止させた時の状態(時刻t10の状態)を示す図である。 低圧開閉器Aを投入後、電磁接触器Aを開放し、負荷変圧器Aの取付け工事が完了した状態(時刻t11の状態)を示す図である。 無停電切替装置を外し、負荷変圧器Aの交換前の線路状態に戻った状態または(時刻t12の状態)を示す図である。
以下、本発明を図示する実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る実施の形態を示すブロック構成図である。
同図において、(1)は無停電切替装置である。この無停電切替装置(1)は、切替元の負荷変圧器A(25)の出力側に接続された対象負荷群(27)への給電を切替先の負荷変圧器B(26)の出力側に切り替えるために使用する装置であって、無停電切替装置(1)の構成要素は図中の実線で示している。構成要素以外は破線で示している。
無停電切替装置(1)は、負荷変圧器A(25)の出力と対象負荷群(27)との間に直列接続された第1の低圧開閉器A(20)に並列接続可能な第1の電磁接触器A(14)と、負荷変圧器A(25)の出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源(11)と、このインバータ電源(11)の入力を前記第2の負荷変圧器B(26)の出力に接続する第1の接続端子P1と、前記インバータ電源(11)の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器B(13)と、インバータ電源(11)の出力を対象負荷群(27)へ給電可能な状態に接続する第2の接続端子P2と、負荷変圧器A(25)の出力電圧位相または負荷変圧器B(26)の出力電圧位相に同期した位相の出力電圧をインバータ電源(11)から出力させる制御部(12)を備えている。
また、電磁接触器A(14)の通過電流を監視するためのクランプ式の変流器CT1(15)を備えている。同様に、低圧開閉器A(20)の通過電流を監視するためのクランプ式の変流器CT2(16)を備え、さらに電磁接触器B(13)の通過電流を監視するための貫通型の変流器CT3(17)を備えている。
制御部(12)には、変流器CT1〜3(15)〜(17)の検出信号が破線で示すように入力されると共に、接続端子P1の負荷変圧器B(26)の出力が出力位相取り込み用として入力されている。また、接続端子P3の負荷変圧器A(25)の出力が出力位相取り込み用として入力されている。
制御部(12)からは、第1の電磁接触器A(14)及びを第2の電磁接触器B(13)を開放/投入状態に制御する制御信号が破線で示すように出力されると共に、インバータ電源(11)の位相制御信号が出力されている。
この無停電切替装置(1)を接続する対象負荷群(27)への給電線路は、6.6kV3相3線式の高圧送電線路(22)から高圧カットアウト(23)を介して交換対象負荷変圧器A(25)の1次側に接続し、当該変圧器A(25)の2次側出力を低圧開閉器A(20)を経由して対象負荷群(27)に給電するように構成されている。
負荷変圧器A(25)の交換作業のために使用する切替先の給電線路は、6.6kV3相3線式の高圧送電線路(22)から高圧カットアウト(24)を介して負荷変圧器B(26)の1次側に接続し、当該変圧器B(26)の2次側出力を低圧開閉器B(21)を経由して負荷群(28)に給電するように構成されている。
すなわち、無停電切替装置(1)を接続する前の負荷群(27)、(28)への給電線路は、後述する図6のように構成されている。
無停電切替装置(1)を使用する場合、次のような準備作業が必要である。
すなわち、第1の接続端子P1を第2の負荷変圧器B(26)の出力に接続すると共に、第2の接続端子P2を対象負荷群(27)へ給電可能な状態に接続し、さらに第1の電磁接触器A(14)を低圧開閉器A(20)に並列接続して無停電切替可能な状態にする。
このような準備作業を終えた後、制御部(12)の制御盤を操作し、自動制御動作を開始させる。
切替元の負荷変圧器A(25)の出力側に接続された対象負荷群(27)への給電を切替先の負荷変圧器B(26)の出力側に切り替えるための制御動作は、次のような第1〜第2の制御段階で構成される。
すなわち、電磁接触器A(14)を投入状態とし、次いで低圧開閉器A(20)を手動操作により開放状態に切り替える指示を出力し、その指示に従い低圧開閉器A(20)が開放状態に切り替えられたことを確認した条件で制御盤のスイッチ操作により第1の負荷変圧器A(25)の取外しシーケンスの起動指示を受けたならば、インバータ電源(11)を起動し、当該インバータ電源(11)から負荷変圧器A(25)の出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させ、この状態で電磁接触器A(14)を開放状態に制御し、対象負荷群(27)に対しインバータ電源(11)からの給電状態に制御する第1の制御段階と、
対象負荷群(27)に対しインバータ電源(11)からの給電状態において負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を監視し、インバータ電源(11)の出力電圧位相を負荷変圧器B(26)の出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源(11)の出力電圧位相が負荷変圧器B(26)の出力電圧位相に同期した状態で電磁接触器B(13)を投入状態とし、対象負荷群(27)に対し負荷変圧器B(26)からの給電状態に制御する共にインバータ電源(11)を停止状態に制御する第2の制御段階とで構成される。
一方、負荷変圧器A(25)を新たな物に交換した後、対象負荷群(27)への給電元を新たな負荷変圧器A(25)の出力側に切戻す制御動作は、次のような第3、第4の制御段階で構成される。
すなわち、第1の負荷変圧器A(25)の取付けシーケンスの起動指示を制御盤のスイッチ操作により受けたならば、まず、負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧をインバータ電源(11)から出力させると共に電磁接触器B(13)を開放状態にする第3の制御段階と、第1の負荷変圧器A(25)の出力電圧位相を監視し、インバータ電源(11)の出力電圧位相を第1の負荷変圧器A(25)の出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に第1の電磁接触器A(14)を投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源(11)を停止状態に制御した状態で第1の低圧開閉器A(20)を投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、第1の電磁接触器A(14)を開放状態に制御し、対象負荷群(27)に対し第1の低圧開閉器A(20)を介した第1の負荷変圧器A(25)からの給電状態に制御する第4の制御段階とで構成される。
図2は、制御部(12)の制御盤(120)の構成を示す図であり、電源SW(121)、SW1(122)、SW2(123)、SW3(124)を備え、さらに電源ランプ(125)、開放ランプ(127)、投入ランプ(129)、電源位相ランプ(126)、負荷位相ランプ(128)、異常ランプ(130)を備えている。
電源SW(121)は、無停電切替装置(1)の電源を投入するスイッチである。また、SW1(122)は負荷変圧器A(25)の取外しシーケンスの起動を指示するスイッチ、SW2(123)は負荷変圧器A(25)の交換後の取付けシーケンスの起動を指示するスイッチである。SW3(124)は電磁接触器A(14)の開放及びシーケンスの停止を指示するスイッチである。
電源ランプ(125)は無停電切替装置(1)の電源が投入状態であることを表示するランプ、開放ランプ(127)は低圧開閉器A(20)の開放準備が完了したことを示すランプ、投入ランプ(129)は低圧開閉器A(20)の投入準備が完了したことを示すランプ、電源位相ランプ(126)は電磁接触器B(13)が投入状態になっていることを示すランプ、負荷位相ランプ(128)は電磁接触器A(14)が投入状態になっていることを示すランプ、異常ランプ(130)は制御動作が異常になっていることを示すランプである。
図3は、切替元の負荷変圧器A(25)の出力側に接続された対象負荷群(27)への給電を切替先の負荷変圧器B(26)の出力側に切り替えるための制御動作と、負荷変圧器A(25)を新たな物に交換した後、対象負荷群(27)への給電元を新たな負荷変圧器A(25)の出力側に切戻す制御動作における低圧開閉器A(20)などの各構成要素の動作を時刻t0〜t12の順で時系列に示したタイミングチャートである。
図4及び図5は、切替元の負荷変圧器A(25)の出力側に接続された対象負荷群(27)への給電を切替先の負荷変圧器B(26)の出力側に切り替えるための制御動作を実行する制御部(12)の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、このフローチャート及び図3のタイミングチャートを参照しつつ実施形態に係る動作を説明する。
まず、無停電切替装置(1)の接続前は、図6のように構成されていた対象負荷群(27)への給電線路に、給電状態を維持したまま、無停電切替装置(1)を接続し、図7のような接続状態とする。
このような準備作業が終了したならば、制御盤(120)の電源SW(121)をオン操作し、無停電切替装置(1)の電源を投入する(図4ステップ401)。
次に、電磁接触器A(14)を投入し、負荷位相ランプ(128)を点灯させる(ステップ402)。続いて、電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により監視し(ステップ403)、通過電流がゼロではないことを確認する(ステップ404)。
図8は、電磁接触器A(14)を投入した状態を示すものである。
通過電流がゼロであった場合には、電磁接触器A(14)が正常に作動していないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ、異常終了させ、装置を停止させる(ステップ405,406)。
しかし、通過電流がゼロではなかった場合、電磁接触器A(14)が正常に作動していることになるので、当該電磁接触器A(14)の並列接続先の低圧開閉器A(20)の手動開放操作を操作員に指示するために開放ランプ(127)を点灯させる(ステップ407)。
そこで、操作員により、低圧開閉器A(20)が手動で開放され(図3のt1)(ステップ408)、SW1(122)の操作を待ち、SW1(122)が操作され(ステップ409)、負荷変圧器A(25)の取外しシーケンスを起動することが指示されたならば、以下の手順で取外しシーケンスを制御する。
図9は低圧開閉器A(20)が手動で開放された時の状態を示す図である。
この取外しシーケンスでは、まず、低圧開閉器A(20)の通過電流を変流器CT2(16)により監視し、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ410,411)。通過電流がゼロでなかった場合、当該低圧開閉器A(20)は開放されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ412)、異常終了とし、装置を停止させる(ステップ413)。
しかし、通過電流がゼロであった場合、当該低圧開閉器A(20)は確実に開放されていることが確認できたことになるので、負荷変圧器A(25)の出力電圧位相を検出する(ステップ414)。これは、負荷変圧器A(25)の出力側の接続端子P3と制御部(12)との間に接続した変圧器位相取り込み用の監視線の入力電圧位相を監視することによって検出する。
次いで、インバータ電源(11)を起動し(図3のt2)、当該インバータ電源(11)からステップ414で検出した負荷変圧器A(25)の出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる(ステップ415)。
図10は、インバータ電源(11)を起動したときの状態を示す図である。
このインバータ電源(11)を起動した後、電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により所定時間(例えば、10ms)の間、監視し(ステップ417)、電流値が減少傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を増加させるようにインバータ電源(11)を制御し(ステップ416)、電流値に変化が無ければ、電磁接触器A(14)を開放させる(図3のt3)(図5ステップ418)。
すなわち、電磁接触器A(14)の方がインバータ電源(11)より多くの電力を供給している時に、電磁接触器A(14)を開放すると、インバータ電源(11)で対象負荷群(27)に電力を供給しきれない可能性や、出力電圧が著しく低下し、対象負荷群の装置に悪影響が出る可能性がある。このような事態を解消するために、電磁接触器A(14)の通過電流が減少傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を電磁接触器A(14)に流れる負過電流より大きくするように制御する。
図11は、電磁接触器A(14)を開放した時の状態を示す図である。
次に、電磁接触器A(14)を開放し(ステップ418)、当該電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により監視し(ステップ419)、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ420)。通過電流がゼロでなかった場合、当該電磁接触器A(14)は開放されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ421)、異常終了とし、装置を停止させる(ステップ422)。
しかし、通過電流がゼロであった場合、当該電磁接触器A(14)は確実に開放されていることが確認できたことになるので、今度は切替先の負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を検出する(ステップ423)。そして、負荷変圧器B(26)の出力電圧位相とインバータ電源(11)の出力電圧位相を比較する(ステップ425)。
比較の結果、出力電圧位相に誤差があった場合、インバータ電源(11)の出力電圧位相をシフトさせる(ステップ424)。その結果、両者が一致したならば(同期したならば)、電磁接触器B(13)を投入し、電源位相ランプ(126)を点灯させる(ステップ426)。そして、電磁接触器B(13)の通過電流を変流器CT3(17)により監視し(ステップ427)、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ428)。通過電流がゼロであった場合、当該電磁接触器B(13)は投入されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ429)、異常終了とし、装置を停止させる(ステップ430)。
しかし、通過電流がゼロでなかった場合、当該電磁接触器B(13)は確実に投入され、負荷電流を供給していることが確認できたことになるので、当該電磁接触器B(13)の通過電流を変流器CT3(17)により所定時間(例えば、10ms)の間、監視し(ステップ432)、電流値が増加傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を減少させるようにインバータ電源(11)を制御し(ステップ431)、電流値に変化が無ければ、インバータ電源(11)を停止させる(ステップ433)。すなわち、インバータ電源(11)の出力電圧位相と負荷変圧器B(26)の出力電圧位相とが同期したならば、対象負荷群(27)へはインバータ電源(11)に代わって負荷変圧器B(26)の出力電圧を給電する状態に切り替えるが、所定時間(例えば、10ms)の間、負荷電流値に変化がなくなり、負荷電流値が安定してきたらインバータ電源(11)を停止させ、インバータ電源(11)の起動時間を短くする。
図12は、負荷変圧器B(26)の出力位相に同期した位相の電圧をインバータ電源(11)から供給している状態を示す図である。
図13は、電磁接触器B(13)を投入し、インバータ電源(11)を停止させた後、負荷変圧器A(25)を取り外した状態を示す図である。
図14〜図15は、負荷変圧器B(26)側に切り替えた後、負荷変圧器A(25)を新しい物に交換し、対象負荷群(27)への給電元を負荷変圧器A(25)側に切り戻す際の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、このフローチャートを参照しつつ切戻し制御動作を説明する。
まず、負荷変圧器A(25)を新しい物に交換し、交換前の状態に接続して図16のような接続状態に戻したならば、無停電切替装置(1)の負荷変圧器A(25)の取付けシーケンス起動スイッチSW2(123)をオン操作する(ステップ141)。ここで、交換後の負荷変圧器Aは符号(25X)として表記する。
この後、負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を検出し(ステップ142)、インバータ電源(11)を起動し、検出した位相と同期した位相の出力電圧を出力させ、対象負荷群(27)への給電状態とする(ステップ143)。
次に、電磁接触器B(13)の通過電流を変流器CT3(17)によって監視し(ステップ145)、所定時間計測し(例えば10ms)、電流値が減少傾向にあった場合にはインバータ電源(11)の出力電流を増加させるように制御し(ステップ144)、電流値に変化がない場合には電磁接触器B(13)を開放し、図17のような状態とし、インバータ電源(11)のみからの給電状態にする。(ステップ146)
次に、電磁接触器B(13)の通過電流を変流器CT3(17)により監視し(ステップ147)、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ148)。通過電流がゼロでなかった場合には、電磁接触器B(13)は開放されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ149)、異常終了と判断し、装置を停止させる(ステップ150)。
通過電流がゼロであった場合には、電磁接触器B(13)は確実に開放されていることになるので、今度は切替元の負荷変圧器A(25X)の出力電圧位相を検出し(ステップ151)、負荷変圧器A(25X)の出力電圧位相とインバータ電源(11)の出力電圧位相を比較する(ステップ153)。
比較の結果、出力電圧位相に誤差があった場合、インバータ電源(11)の出力電圧位相をシフトさせる(ステップ152)。この状態を図18に示す。その結果、両者が一致したならば(同期したならば)、電磁接触器A(14)を投入し、負荷位相ランプ(128)を点灯させる(ステップ154)。そして、電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により監視し(ステップ155)、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ156)。
通過電流がゼロであった場合、当該電磁接触器A(14)は投入されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ157)、異常終了とし、装置を停止させる(ステップ158)。
しかし、通過電流がゼロでなかった場合、当該電磁接触器A(14)は確実に投入され、負荷電流を供給していることが確認できたことになるので、当該電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により所定時間(例えば、10ms)の間、監視し(ステップ160)、電流値が増加傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を減少させるようにインバータ電源(11)を制御し(ステップ159)、電流値に変化が無ければ、インバータ電源(11)を停止させる(ステップ161)。すなわち、インバータ電源(11)の出力電圧位相と負荷変圧器A(25X)の出力電圧位相とが同期したならば、対象負荷群(27)へはインバータ電源(11)に代わって負荷変圧器A(25)の出力電圧を給電する状態に切り替えるが、所定時間(例えば、10ms)の間、負荷電流値に変化がなくなり、負荷電流値が安定してきたらインバータ電源(11)を停止させ、インバータ電源(11)の起動時間を短くする。この状態を図19に示す。
インバータ電源(11)を停止させたならば、低圧開閉器A(20)の投入ランプ(129)を点灯させ(ステップ162)、低圧開閉器A(20)の手動による投入操作を促す。そこで、低圧開閉器A(20)の手動投入操作が行われたならば(ステップ163)、電磁接触器A(14)を開放する(ステップ164)。この状態を図20に示す。
最後に、電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により監視し(ステップ165)、通過電流がゼロであるか否かを確認する(ステップ166)。
通過電流がゼロでなかった場合、当該電磁接触器A(14)は開放されていないことになるので、異常ランプ(130)を点灯させ(ステップ167)、異常終了とし、装置を停止させる(ステップ168)。
通過電流がゼロであった場合、当該電磁接触器A(14)は確実に開放されていることが確認できたので、電源SW(121)をOFFに操作し、装置を停止させる。(ステップ169)装置を停止させた後は、接続端子P1〜P3から本装置接続線を取外し、図21のように無停電切替装置(1)を撤去する。
また、上記制御動作において、インバータ電源(11)の起動時間は3〜5秒程度に設定しているが、必要に応じて、短縮または延長することができる。
1 無停電切替装置
P1 接続端子
P2 接続端子
P3 接続端子
11 インバータ電源
12 制御部
13 電磁接触器B
14 電磁接触器A
15 変流器(CT1)
16 変流器(CT2)
17 変流器(CT3)
20 低圧開閉器A
21 低圧開閉器B
22 高圧送電線路(6.6kV3相3線式)
23 高圧カットアウト
24 高圧カットアウト
25 負荷変圧器A
26 負荷変圧器B
27 対象負荷群
28 負荷群
25X 交換済負荷変圧器
制御部(12)には、変流器CT1〜3(15)〜(17)の検出信号が破線で示すように入力されると共に、接続端子P1の負荷変圧器B(26)の出力が出力位相取り込み用として入力されている。また、接続端子P3の負荷変圧器A(25)の出力が出力位相取り込み用として入力されている。
制御部(12)からは、第1の電磁接触器A(14)及び第2の電磁接触器B(13)を開放/投入状態に制御する制御信号が破線で示すように出力されると共に、インバータ電源(11)の位相制御信号が出力されている。
無停電切替装置(1)を使用する場合、次のような準備作業が必要である。
すなわち、第1の接続端子P1を第2の負荷変圧器B(26)の出力に接続すると共に、第2の接続端子P2を対象負荷群(27)へ給電可能な状態に接続し、さらに第1の電磁接触器A(14)を低圧開閉器A(20)に並列接続して無停電切替可能な状態にする。
このような準備作業を終えた後、制御部(12)の制御盤(120)を操作し、自動制御動作を開始させる。
切替元の負荷変圧器A(25)の出力側に接続された対象負荷群(27)への給電を切替先の負荷変圧器B(26)の出力側に切り替えるための制御動作は、次のような第1〜第2の制御段階で構成される。
すなわち、電磁接触器A(14)を投入状態とし、次いで低圧開閉器A(20)を手動操作により開放状態に切り替える指示を出力し、その指示に従い低圧開閉器A(20)が開放状態に切り替えられたことを確認した条件で制御盤(120)のスイッチ操作により第1の負荷変圧器A(25)の取外しシーケンスの起動指示を受けたならば、インバータ電源(11)を起動し、当該インバータ電源(11)から負荷変圧器A(25)の出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させ、この状態で電磁接触器A(14)を開放状態に制御し、対象負荷群(27)に対しインバータ電源(11)からの給電状態に制御する第1の制御段階と、
対象負荷群(27)に対しインバータ電源(11)からの給電状態において負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を監視し、インバータ電源(11)の出力電圧位相を負荷変圧器B(26)の出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源(11)の出力電圧位相が負荷変圧器B(26)の出力電圧位相に同期した状態で電磁接触器B(13)を投入状態とし、対象負荷群(27)に対し負荷変圧器B(26)からの給電状態に制御すると共にインバータ電源(11)を停止状態に制御する第2の制御段階とで構成される。
一方、負荷変圧器A(25)を新たな物に交換した後、対象負荷群(27)への給電元を新たな負荷変圧器A(25X)の出力側に切戻す制御動作は、次のような第3、第4の制御段階で構成される。
すなわち、第1の負荷変圧器A(25)の取付けシーケンスの起動指示を制御盤(120)のスイッチ操作により受けたならば、まず、負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧をインバータ電源(11)から出力させると共に電磁接触器B(13)を開放状態にする第3の制御段階と、第1の負荷変圧器A(25)の出力電圧位相を監視し、インバータ電源(11)の出力電圧位相を第1の負荷変圧器A(25)の出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に第1の電磁接触器A(14)を投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源(11)を停止状態に制御した状態で第1の低圧開閉器A(20)を投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、第1の電磁接触器A(14)を開放状態に制御し、対象負荷群(27)に対し第1の低圧開閉器A(20)を介した第1の負荷変圧器A(25)からの給電状態に制御する第4の制御段階とで構成される。
すなわち、電磁接触器A(14)の方がインバータ電源(11)より多くの電力を供給している時に、電磁接触器A(14)を開放すると、インバータ電源(11)で対象負荷群(27)に電力を供給しきれない可能性や、出力電圧が著しく低下し、対象負荷群(27)の装置に悪影響が出る可能性がある。このような事態を解消するために、電磁接触器A(14)の通過電流が減少傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を電磁接触器A(14)に流れる負過電流より大きくするように制御する。
図12は、負荷変圧器B(26)の出力位相に同期した位相の電圧をインバータ電源(11)から供給している状態を示す図である。
図13は、電磁接触器B(13)を投入し、インバータ電源(11)を停止させた後、負荷変圧器A(25)を取り外した状態を示す図である。
図14〜図15は、負荷変圧器B(26)側に切り替えた後、負荷変圧器A(25)を新しい物に交換し、対象負荷群(27)への給電元を負荷変圧器A(25X)側に切り戻す際の制御アルゴリズムを示すフローチャートである。
以下、このフローチャートを参照しつつ切戻し制御動作を説明する。
まず、負荷変圧器A(25)を新しい物に交換し、交換前の状態に接続して図16のような接続状態に戻したならば、無停電切替装置(1)の負荷変圧器A(25X)の取付けシーケンス起動スイッチSW2(123)をオン操作する(ステップ141)。ここで、交換後の負荷変圧器Aは符号(25X)として表記する。
この後、負荷変圧器B(26)の出力電圧位相を検出し(ステップ142)、インバータ電源(11)を起動し、検出した位相と同期した位相の出力電圧を出力させ、対象負荷群(27)への給電状態とする(ステップ143)。
しかし、通過電流がゼロでなかった場合、当該電磁接触器A(14)は確実に投入され、負荷電流を供給していることが確認できたことになるので、当該電磁接触器A(14)の通過電流を変流器CT1(15)により所定時間(例えば、10ms)の間、監視し(ステップ160)、電流値が増加傾向にあれば、インバータ電源(11)の出力電流を減少させるようにインバータ電源(11)を制御し(ステップ159)、電流値に変化が無ければ、インバータ電源(11)を停止させる(ステップ161)。すなわち、インバータ電源(11)の出力電圧位相と負荷変圧器A(25X)の出力電圧位相とが同期したならば、対象負荷群(27)へはインバータ電源(11)に代わって負荷変圧器A(25X)の出力電圧を給電する状態に切り替えるが、所定時間(例えば、10ms)の間、負荷電流値に変化がなくなり、負荷電流値が安定してきたらインバータ電源(11)を停止させ、インバータ電源(11)の起動時間を短くする。この状態を図19に示す。

Claims (4)

  1. 第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替えるために使用する変圧器の無停電切替装置であって、
    第1の負荷変圧器Aの出力と前記対象負荷群との間に直列接続された第1の低圧開閉器Aに並列接続する第1の電磁接触器Aと、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源と、このインバータ電源の入力を前記第2の負荷変圧器Bの出力に接続する第1の接続端子P1と、前記インバータ電源の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器Bと、前記インバータ電源の出力を前記対象負荷群へ給電可能な状態に接続する第2の接続端子P2と、前記インバータ電源から前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相または前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる制御部とを備え、
    前記制御部が、
    前記第1の電磁接触器Aを投入状態とし、次いで前記第1の低圧開閉器Aを手動操作により開放状態に切り替える操作指示を出力し、その指示に従い前記第1の低圧開閉器Aが開放状態に切り替えられたことを確認した条件で前記第1の負荷変圧器Aの取外しシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から出力させ、前記対象負荷群を前記インバータ電源からの給電状態に制御した後、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御する第1の制御手段と、
    前記対象負荷群を前記インバータ電源から給電する状態において前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源の出力電圧位相が前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で前記第2の電磁接触器Bを投入状態とし、前記対象負荷群に対し前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態に制御すると共に前記インバータ電源を停止状態に制御する第2の制御手段と、
    を備えることを特徴とする変圧器の無停電切替装置。
  2. 前記対象負荷群に対する前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態及び前記インバータ電源の停止状態において第1の負荷変圧器Aを新たな物に交換した後、前記対象負荷群を前記第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻す準備段階を終えた段階で、
    前記第1の負荷変圧器Aの取付けシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第2の負荷変圧器Bの位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から発生させる制御動作を実行すると共に前記第2の電磁接触器Bを開放状態にする第3の制御手段と、
    前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に前記第1の電磁接触器Aを投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源を停止状態に制御した状態で前記第1の低圧開閉器Aを投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御し、前記対象負荷群を前記第1の低圧開閉器Aを介した第1の負荷変圧器Aからの給電状態に制御する第4の制御手段と、
    をさらに備え、前記第2の負荷変圧器Bによる給電状態から第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻すことを特徴とする請求項1に記載の変圧器の無停電切替装置。
  3. 第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替える変圧器の無停電切替方法であって、
    第1の負荷変圧器Aの出力と前記対象負荷群との間に直列接続された第1の低圧開閉器Aに並列接続する第1の電磁接触器Aと、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧に対応する電圧を発生可能なインバータ電源と、このインバータ電源の入力を前記第2の負荷変圧器Bの出力に接続する第1の接続端子P1と、前記インバータ電源の入力と出力との間に並列接続された第2の電磁接触器Bと、前記インバータ電源の出力を前記対象負荷群へ給電可能な状態に接続する第2の接続端子P2と、前記インバータ電源から前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相または前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した位相の出力電圧を出力させる制御手段とを備えた無停電切替装置を用意し、
    前記無停電切替装置に、
    前記第1の電磁接触器Aを投入状態とし、次いで前記第1の低圧開閉器Aを手動操作により開放状態に切り替える操作指示を出力し、その指示に従い前記第1の低圧開閉器Aが開放状態に切り替えられたことを確認した条件で前記第1の負荷変圧器Aの取外しシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を検出し、その検出した位相に同期した出力電圧を前記インバータ電源から出力させ、前記対象負荷群を前記インバータ電源からの給電状態に制御した後、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御する第1の制御段階と、
    前記対象負荷群に対する前記インバータ電源から給電する状態において前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行し、インバータ電源の出力電圧位相が前記第2の負荷変圧器Bの出力電圧位相に同期した状態で前記第2の電磁接触器Bを投入状態とし、前記対象負荷群を前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態に制御すると共に前記インバータ電源を停止状態に制御する第2の制御段階と、
    を実行させ、第1の負荷変圧器Aの出力側に接続された前記対象負荷群への給電を第2の負荷変圧器Bの出力側に切り替えることを特徴とする変圧器の無停電切替方法。
  4. 前記対象負荷群に対する前記第2の負荷変圧器Bからの給電状態及び前記インバータ電源の停止状態において第1の負荷変圧器Aを新たな物に交換した後、前記対象負荷群を前記第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻す準備段階を終えた段階で、
    前記無停電切替装置に、
    前記第1の負荷変圧器Aの取付けシーケンスの起動指示を受けた後に、前記第2の負荷変圧器Bの位相を検出し、その検出した位相に同期した位相の出力電圧を前記インバータ電源から発生させる制御動作を実行すると共に前記第2の電磁接触器Bを開放状態にする第3の制御段階と、
    前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相を監視し、当該インバータ電源の出力電圧位相を前記第1の負荷変圧器Aの出力電圧位相に同期させる制御動作を実行すると共に前記第1の電磁接触器Aを投入状態に切り替えた後、次いでインバータ電源を停止状態に制御した状態で前記第1の低圧開閉器Aを投入状態とする手動操作指示を出し、当該指示に従い手動操作が行われた段階で、前記第1の電磁接触器Aを開放状態に制御し、前記対象負荷群を前記第1の低圧開閉器Aを介した第1の負荷変圧器Aからの給電状態に制御する第4の制御段階と、
    を実行させ、前記第2の負荷変圧器Bによる給電状態から第1の負荷変圧器Aからの給電状態に切り戻すことを特徴とする請求項3に記載の変圧器の無停電切替方法。

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