JP3950340B2 - 系統切換装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2系統電源を切り換える系統切換装置、特に系統電源や負荷に制約を持たせない回路方式の系統切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の系統切換装置は、各電源を双方向で切り換える機械的開閉器を負荷との間に設け、開閉器と負荷との間にサイリスタスイッチとリアクトルとの直列回路を接続する回路構成で、手動切換および自動切換の区別なく、切換時に電源間ラップ切換を行なうことにより出力の無瞬断性能を実現させる方式か、またはサイリスタスイッチのみで回路を構成し、ラップ切換を行なわずに負荷に影響がない程度の出力瞬断切換を行なう方式としていた。
【0003】
図11は上述した従来の系統切換装置の一例を示す主回路結線図である。図において、2つの系統入力電源1A,1Bが機械的切換開閉器2の両固定接点に接続され、その可動接点から導出される出力端10が負荷5に接続されている。切換開閉器2のA側固定接点と出力端10との間に、サイリスタスイッチ3Aとリアクトル4Aとの直列回路からなる半導体切換分路が並列に接続され、同様に切換開閉器2のB側固定接点と出力端10との間に、サイリスタスイッチ3Bとリアクトル4Bとの直列回路からなる半導体切換分路が並列に接続されている。切換開閉器2は切換指令▲1▼によってA側固定接点へ切り換えられ、切換指令▲3▼によってB側固定接点へ切り換えられる。サイリスタスイッチ3Aはオン指令▲2▼によってオン制御され、サイリスタスイッチ3Bはオン指令▲4▼によってオン制御される。
【0004】
図11の主回路には、各系統入力電源A,Bの停電等の不足電圧を検出する不足電圧検出回路27A,27Bが設けられ、両系統間の電圧の同期状態、すなわち周波数、電圧、および位相が一致していることを検出する同期検出回路25が設けられている。
【0005】
図12は切換指令▲1▼,▲2▼およびオン指令▲3▼,▲4▼を発生するための論理ゲート回路14の一構成例を示すものである。論理ゲート回路14はANDゲート141〜144、ORゲート145,146、およびANDゲート147,148を備えている。この論理ゲート回路14には手動切換用の手動切換スイッチ151が付属しており、これをA側に切り換えることにより切換開閉器2に対し切換指令▲1▼を与えると共にサイリスタスイッチ3Aにオン指令▲2▼を与え、B側に切り換えることにより切換開閉器2に対し切換指令▲3▼を与えると共にサイリスタスイッチ3Bにオン指令▲4▼を与える。
【0006】
ANDゲート141には、手動切換スイッチ151からA側切換指令151A、同期検出回路25からの同期検出信号、および不足電圧検出回路27Aの不足電圧検出信号の反転信号が入力される。ANDゲート142には、不足電圧検出回路27Aの不足電圧検出信号、および不足電圧検出回路27Bの不足電圧検出信号の反転信号が入力される。ANDゲート143には、手動切換スイッチ151からB側切換指令151B、同期検出回路25からの同期検出信号、および不足電圧検出回路27Bの不足電圧検出信号の反転信号が入力される。ANDゲート144には、不足電圧検出回路27Bの不足電圧検出信号、および不足電圧検出回路27Aの不足電圧検出信号の反転信号が入力される。ORゲート145には、ANDゲート141の出力信号、およびANDゲート144の出力信号が入力される。ORゲート146には、ANDゲート142の出力信号、およびANDゲート143の出力信号が入力される。ANDゲート147には、ORゲート145の出力信号、およびORゲート146の出力信号の反転信号が入力される。最後に、ANDゲート148には、ORゲート146の出力信号、およびORゲート145の出力信号の反転信号が入力される。
【0007】
常時は、機械的切換開閉器2の切換位置に応じて系統入力電源1A,1Bのいずれかから負荷5に給電している。系統入力電源を手動で切り換える場合、例えば両系統入力電源とも正常な状態で系統入力電源1Aから系統入力電源1Bへと切り換える場合、手動切換スイッチ151をA側からB側に切り換える。手動切換スイッチ151がA側にあったときは、ANDゲート141、ORゲート145、およびANDゲート147を介して切換開閉器2に対し切換指令▲1▼が与えられ、サイリスタスイッチ3Aに対しオン指令▲2▼が与えられている。このとき、ANDゲート148は不動作であり、B側の切換指令▲3▼およびオン指令▲4▼は出力されていない。手動切換スイッチ151がB側に切り換えられることにより、ANDゲート141は出力オフに、ANDゲート143が出力オンとなる。これによりORゲート146を介してANDゲート148が出力オンに、ANDゲート147が出力オフになり、切換開閉器2に対しB側への切換指令▲3▼が、またサイリスタスイッチ3Bに対しオン指令▲4▼がそれぞれ与えられる。
【0008】
周知のごとく機械的切換開閉器2は可動接点がA側固定接点からB側固定接点へと切り換わる切換動作に所定の切換時間を要するため、その可動接点がA側固定接点から開離され、B側固定接点に接触するまでの、いわゆる開極時間中は、B側のサイリスタスイッチ3Bとの間でラップして給電しながら切換を行なう、いわゆるラップ切換を行なう。このラップ切換により出力無瞬断切換、すなわち停電が全く無い切換を実現する。切換開閉器2の可動接点がB側固定接点に接触すると、再び切換開閉器2からの給電となり、切換動作が完了する。切換開閉器2の可動接点がB側固定接点に接触した状態では、負荷電流は切換開閉器2を介して流れ、サイリスタスイッチ3Bとリアクトル4Bとの直列回路にはほとんど流れなくなる。
【0009】
系統入力電源1Bから1Aへの切換動作の場合も、上記と同様に機械的切換開閉器2に対しA側への切換指令▲1▼を与える共に、A側サイリスタスイッチ3Aヘオン指令▲2▼を与える。このようにサイリスタスイッチ3Aをオンさせることにより、無瞬断切換を実現させる。
【0010】
自動切換の場合は、不足電圧検出回路27Aまたは27Bの不足電圧検出により切換動作が開始される。例えば、A系統入力電源1Aが停電することによりB系統入力電源1Bへと自動切換を行なう場合、まず不足電圧検出回路27Aが動作し不足電圧検出信号を発生することにより、ANDゲート142が出力オンとなり、ORゲート146およびANDゲート148を介して切換開閉器2に対し切換指令▲3▼を発すると共にサイリスタスイッチ3Bに対しオン指令▲4▼を与える。これにより、手動の場合と同様にB系統入力電源1Bへの切換を遂行することができる。このときA側は、ANDゲート141,144が共に出力オフになるので、切換指令▲1▼およびオン指令▲2▼は共にオフになっている。
【0011】
図13は、図11の回路から機械的開閉器2およびリアクトル4A,4Bを省略し、単にサイリスタスイッチ3A、3Bの切換のみによって系統入力電源の切換を行なうものである。系統切換の場合は、まず給電系統側のサイリスタスイッチにオフ指令を与え、わずかな停電時間(瞬断時間)の後に切換先系統側のサイリスタスイッチにオン指令を与える。すなわち、本方式では系統間に横流を生じる原因となるラップ時間を無くし、負荷5に大きな影響を及ぼさない数ms程度の出力瞬断時間を設けて切換を行なう。言うまでもなくこの回路はサイリスタスイッチ3Aまたは3Bに常時、負荷電流を流す方式である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図11,12に示すように切換開閉器2とサイリスタスイッチ3A,3Bによってラップ切換を行なう方式では、そのラップ期間中に両系統間の電圧差または位相差により両系統間に横流が流れる。そこで、同期検出の条件として、電圧差および位相差が無い状態条件のほかに、サイリスタスイッチ3A,3Bと直列にリアクトル4A,4Bを接続し、両系統間に流れる横流を抑制している。
【0013】
図13に示すようにサイリスタスイッチ3A,3Bのみで構成する系統切換装置はサイリスタスイッチに負荷電流を連続通電するので、サイリスタ素子のオン電圧による出力電圧降下や、そのオン電圧と負荷電流との積に相当する損失熱が発生する。このため、強制冷却用の冷却装置が必要となる。
【0014】
図11に示すように開閉器とサイリスタスイッチの併用方式とした場合は、サイリスタスイッチの発生損失熱をほとんど皆無にすることができ、冷却装置が不要となるが、前述のようなラップ切換による装置適用上の制約が生じる。特に、給電系統の異常時に正常系統へ切り換える自動切換においては、上位電源系統に負荷が接続されている場合、系統切換装置の負荷電流とラップによる上位系統負荷への給電が重畳されるため、その系統に接続された負荷の容量によっては、出力電圧の低下や上位遮断器のシャントトリップにより負荷停止の可能性も発生する。リアクトル値の選定により横流の抑制もある程度は可能であるが、あらゆるシステムヘの適用に関しては、装置設計上の自由度が少ない。
【0015】
本発明は、切換性能を低下させることなく、装置設計上の自由度の大きな系統切換装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、2つの電源系統のいずれか一方から他方へと負荷への給電系統を切り換える系統切換装置において、負荷と電源系統との間に接続され負荷への給電系統を機械的に切り換える切換開閉器と、それぞれサイリスタスイッチとリアクトルとの直列回路からなり切換開閉器の各系統側主接点と共通の可動主接点との間に並列に接続された半導体切換分路と、両電源系統間の手動切換を実施する際は、切換開閉器への切換指令と切換先の系統電源側に接続されたサイリスタスイッチとに同時にオン指令を与えて出力無瞬断切換を行ない、給電中の電源系統に異常が発生し不足電圧検出信号が出力されたときに実施される自動切換の場合は、第一に切換開閉器にのみ切換指令を与え、切換開閉器の主接点が異常系統側から切り離され装置出力端でゼロ電圧を検出した後または負荷に影響がない時間の瞬断時間の後に切換先の電源系統側のサイリスタスイッチにオン指令を与え、出力瞬断切換を行なう論理ゲート回路と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、自動切換における自動切換装置の適用上の制約を解消させることができる。
【0017】
請求項2に係る発明は、2つの電源系統のいずれか一方から他方へと負荷への給電系統を切り換える系統切換装置において、前記負荷と前記電源系統との間に接続され前記負荷への給電系統を機械的に切り換える切換開閉器と、それぞれサイリスタスイッチとリアクトルとの直列回路からなり前記切換開閉器の各系統側主接点と共通の可動主接点との間に並列に接続された半導体切換分路と、前記両電源系統間の手動切換を実施する際は、前記切換開閉器への切換指令と切換先の系統電源側に接続されたサイリスタスイッチとに同時にオン指令を与えて出力無瞬断切換を行ない、給電中の電源系統に異常が発生し不足電圧検出信号が出力されたときに実施される自動切換の場合は、異常系統側の給電電圧不足の検出によりまず前記切換開閉器にのみ切換指令を与え、切換開閉器の主接点が異常系統側から切り離され給電電流がゼロになったことを検出した後または負荷に影響がない時間の瞬断時間の後に切換先の電源系統側のサイリスタスイッチにオン指令を与え、出力瞬断切換を行なう論理ゲート回路と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の一形態を図1〜3を参照して説明する。図1,2において、図11,12と同一ないし対応する部分については同一符号を付してそれらの個々の説明を省略する。
【0023】
図1の主回路構成は図11のそれと同一である。ただし、ここには出力端11の不足電圧を、計器用変圧器12を介して検出する不足電圧検出回路(0V−DET)13が設けられており、出力端電圧がゼロになると不足電圧検出回路13はゼロ電圧検出信号D0を出力する。
【0024】
図2に示す論理ゲート回路14は、図12のそれとの比較において、後者のANDゲート147,148を除去し、新たにANDゲート149,150、ORゲート151,152、およびANDゲート153〜156を付加したものに相当する。ANDゲート149はANDゲート142の出力信号、およびゼロ電圧検出信号D0を入力とし、ANDゲート150はANDゲート144の出力信号、およびゼロ電圧検出信号D0を入力とする。ORゲート151はANDゲート141,150の出力信号を入力とし、ORゲート152はANDゲート143,149の出力信号を入力とする。ANDゲート153は切換開閉器2をA系統側に切り換えるための切換信号▲1▼を出力するためのゲートであって、ORゲート145の出力信号、およびORゲート146の出力信号の反転信号を入力とする。ANDゲート154は切換開閉器2をB系統側に切り換えるための切換信号▲3▼を出力するためのゲートであって、ORゲート146の出力信号、およびORゲート145の出力信号の反転信号を入力とする。ANDゲート155はサイリスタスイッチ3Aにオン指令▲2▼を出力するためのゲートであって、ORゲート151の出力信号、およびORゲート152の出力信号の反転信号を入力とする。ANDゲート156はサイリスタスイッチ3Bにオン指令▲4▼を出力するためのゲートであって、ORゲート152の出力信号、およびORゲート151の出力信号の反転信号を入力とする。
【0025】
図1,2に示す系統切換装置の作用について説明する。まず手動切換により、例えばA系統入力電源1AからB系統入力電源1Bへと切り換える場合について説明する。まず手動切換スイッチ151をB側に切り換える。これにより、ANDゲート153が“0”出力になるとともに、同期検出回路25が同期状態を検出し(同期検出信号25が“1”であり)、かつB系統入力電源1B側に不足電圧が発生していない(不足電圧検出回路27Bが“0”出力である)ことを条件として、ANDゲート143が“1”出力となり、まずORゲート146を介してANDゲート154から切換指令▲3▼が出力され、それと同時にサイリスタスイッチ3Aのオン指令▲2▼がオフされ、サイリスタスイッチ3Bがオン指令▲4▼によりオン制御される。こうすることにより、前述のごとく切換開閉器2の切換期間中はサイリスタスイッチ3Bとのラップ切換により無瞬断切換が可能となる。切換開閉器2の切換完了後は切換開閉器2がサイリスタスイッチ3Bおよびリアクトル4Bを短絡し、負荷電流は切換開閉器2を介して流れ、サイリスタスイッチ3Bおよびリアクトル4Bからなる直列回路にはほとんど流れなくなる。
【0026】
次に、給電系統に異常が発生し、正常系統への自動切換を行なう場合、例えばA系統入力電源1Aに異常が発生し、正常なB系統入力電源1Bへと切り換える場合について説明する。この場合、図3に示すように、まずA系統の不足電圧検出回路27Aが不足電圧検出信号D0を出力し、これにより切換指令▲1▼およびオン指令▲2▼がオフになるとともに、ANDゲート142、ORゲート146およびANDゲート154を介して切換指令▲3▼が発せられる。切換指令▲3▼により切換開閉器2がB系統入力電源1B側への切換動作を開始するが直ちに切換が行なわれる訳ではなく、当初はアーク放電の形でA系統入力電源1Aから不完全ではあるが負荷電流を流し続ける。A側の開極動作が進み、ある段階で不足電圧検出回路13がゼロ電圧検出信号D0を出力すると、ANDゲート149が動作出力を発し、そこで初めてORゲート152を介してANDゲート156が動作し、サイリスタスイッチ3Bにオン指令▲4▼を送出する。これによって負荷電流はB系統入力電源1Bからサイリスタスイッチ3Bおよびリアクトル4Bを介して給電されることになる。切換過程がさらに進行し、切換開閉器2のB系統側への切換動作が完了すると、負荷電流は切換開閉器2を介して流れ、サイリスタスイッチ3Bおよびリアクトル4Bからなる直列回路にはほとんど流れなくなる。このとき、サイリスタスイッチ3Bおよびリアクトル4Bの回路は切換開閉器2によって短絡され、負荷電流はほとんど流れない。以上により、系統入力電源間にラップ期間を設定することなく系統入力電源間の切換を遂行することができる。この実施の形態ではサイリスタスイッチのオン指令の送出を遅らせる時間は、出力端10の電圧検出に依存し、切換開閉器2の機械的特性には依存しない。そのため、手動切換か自動切換かの切換方式を選択することにより、いかなるシステムヘも適用可能な系統切換装置を構成することができる。
【0027】
<実施の形態2>
第2の実施の形態について、図4,5を参照して説明する。図4の主回路における各系統入力電源1A,1Bの電流回路にはそれぞれ電流検出器17A,17Bが配置され、それぞれ電流検出回路18A,18Bを介して各系統入力電源の供給電流(I−A),(I−B)を検出する。この検出電流を、図1,2の不足電圧検出信号D0の代わりに用いる。すなわちANDゲート149にはANDゲート142の出力およびA系統側の検出電流(I−A)を入力し、ANDゲート150にはANDゲート144の出力およびB系統側の検出電流(I−B)を入力する。電流検出回路18A,18Bは、それぞれ電流がゼロまたはほとんどゼロになったことを検出して動作出力“1”を発する。
【0028】
この実施の形態は、第1の実施の形態における出力端10の不足電圧検出回路13によるゼロ電圧検出の条件を、互いに相手側系統のゼロ電流検出に置き換えたものに相当する。例えば、A系統側からB系統側への自動切換を行なう場合、第1の実施の形態におけるゼロ電圧検出信号D0の発生条件が、ここではA系統側のゼロ電流検出信号の発生を条件とすることになる。他は、第1の実施の形態と実質的に異なることはない。
【0029】
<実施の形態3>
図6〜8は第3の実施の形態を示すものである。図6に示す主回路においては、図1におけるリアクトル4A,4Bを除去し、サイリスタスイッチ3A,3Bの代わりにダイオードブリッジ回路21A、21B、およびその直流端子間に接続された自己消弧素子22A,22B、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)からなる半導体切換分路を備えたものである。周知のように、自己消弧素子はゲート指令によりオン/オフ動作の制御が可能であり、これを用いることにより、切換のラップ時間を自在に調整することが可能となる。上述した機械的切換開閉器2の特性による切換時間に合わせた、自己消弧素子22A,22Bへの適正タイミングでのオン/オフ指令により、最短のラップ時間による切換動作が可能になる。
【0030】
図7に示す論理ゲート回路14は、図2のそれとの比較において、後者のオン指令▲2▼,▲4▼の発生のためのORゲート151,152およびANDゲート155,156を省略し、それに代えて自己消弧素子22A,22Bに対しオン/オフ指令▲5▼,▲6▼を送出するためのゲート電圧制御回路158を設けたものに相当する。この論理ゲート回路14では、ゲート電圧制御回路158に、ANDゲート149,150およびORゲート145,146の各出力信号が導入され、前述のオン指令▲2▼,▲4▼の発生/消滅のタイミングで自己消弧素子22A,22Bに対してオン/オフ指令▲5▼,▲6▼を送出する。
【0031】
この実施の形態においては、常時は切換開閉器2のみから給電しており、オン/オフ指令▲5▼,▲6▼はオフ状態にあって、自己消弧素子22A,22Bはオフ状態にある。手動切換、例えばA系統からB系統へと切り換える場合、切換スイッチ151をB系統側へと切り換えることから始まることは、すでに図1,図2を参照して述べたところと同様であり、同期検出回路25の同期検出、および不足電圧検出回路27Bの不動作を条件としてANDゲート143を動作させ、その動作出力によりORゲート146を介してANDゲート154から切換開閉器2に対してまず切換指令▲3▼を与える。それと同時にゲート電圧制御回路158を介してオン/オフ指令▲5▼をオフにして自己消弧素子22Aをオフにし、オン/オフ指令▲6▼をオンにして自己消弧素子22Bをオンにする。この後、機械的な切換開閉器2がB側入力電源系統1B側への切換が完了することにより切換動作が終了する。切換開閉器2の切換動作終了後、適当な時点でオン/オフ指令▲6▼をオフにする。
【0032】
次に、上記に準じてA系統の電圧低下によりA系統からB系統へと切り換える場合について説明する。この場合、図8に示すように、A系統側の不足電圧検出回路27Aがゼロ電圧検出信号D0を出力することにより、ANDゲート142が動作出力を発し、それによりゲート電圧制御回路158を介してまずオン/オフ指令▲6▼をオンとし、自己消弧素子22Bをオン動作させてB系統入力電源1Bからの給電とする。このオン時点ではA側自己消弧素子22Aもまだオン動作しており、両系統自己消弧素子22A,22Bによるラップ切換を行なう。予め内部設定されている極短時間のラップ時間の後、A側自己消弧素子22Aのオン/オフ指令▲5▼をオフとしA側自己消弧素子22Aをオフとする。この後、切換開閉器2の可動主接点がB系統側に接触し、その後、適当な時点でオン/オフ指令▲6▼をオフにすることにより一連の切換過程が終了する。この実施の形態における切換過程は自己消弧素子22A,22Bのゲート制御により、切換中の極短時間の間だけ両系統からの給電がラップするラップ切換となり、横流抑制用のリアクトルを不要にすることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、機械的切換開閉器を用い給電の発生損失や電圧降下を最小に抑え、かつ切換性能を向上させるために、手動切換の場合と自動切換の場合とで切換方式を変える方式とすることにより、システム設計の自由度の大きい系統切換装置を提供することができる。
【0034】
また、半導体スイッチング素子のみによる無瞬断切換を実現する系統切換装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による系統切換装置の第1の実施の形態を示す主回路結線図。
【図2】図1の装置の切換制御を実施する論理ゲート回路の一構成例を示す結線図。
【図3】図1,2の装置における自動切換動作時のタイムチャート。
【図4】本発明による系統切換装置の第2の実施の形態を示す主回路結線図。
【図5】図4の装置の切換制御のための論理ゲート回路の一構成例を示す結線図。
【図6】本発明による系統切換装置の第3の実施の形態を示す主回路結線図。
【図7】図6の装置の切換制御のための論理ゲート回路の一構成例を示す結線図。
【図8】図6,7の装置における自動切換動作時のタイムチャート。
【図9】本発明による系統切換装置の第4の実施の形態を示す主回路結線図。
【図10】本発明による系統切換装置の第5の実施の形態を示す主回路結線図。
【図11】従来の系統切換装置の一例を示す主回路結線図。
【図12】図11の装置の切換制御のための論理ゲート回路の一構成例を示す結線図。
【図13】従来の系統切換装置の他の構成例を示す主回路結線図。
【符号の説明】
1A A系統入力電源
1B B系統入力電源
2 切換開閉器
3A A系統サイリスタスイッチ
3B B系統サイリスタスイッチ
4A,4B リアクトル
5 負荷
13 不足電圧検出回路
14 論理ゲート回路
18A,18B 電流検出回路
21A,21B ダイオードブリッジ回路
22A,22B 自己消弧素子
25 同期検出回路
27A,27B 不足電圧検出回路
151 手動切換スイッチ
141〜144 ANDゲート
145,146 ORゲート
149,150 ANDゲート
151,152 ORゲート
153〜156 ANDゲート
158 ゲート電圧制御回路

Claims (2)

  1. 2つの電源系統のいずれか一方から他方へと負荷への給電系統を切り換える系統切換装置において、
    前記負荷と前記電源系統との間に接続され前記負荷への給電系統を機械的に切り換える切換開閉器と、
    それぞれサイリスタスイッチとリアクトルとの直列回路からなり前記切換開閉器の各系統側主接点と共通の可動主接点との間に並列に接続された半導体切換分路と、
    前記両電源系統間の手動切換を実施する際は、前記切換開閉器への切換指令と切換先の系統電源側に接続されたサイリスタスイッチとに同時にオン指令を与えて出力無瞬断切換を行ない、給電中の電源系統に異常が発生し不足電圧検出信号が出力されたときに実施される自動切換の場合は、第一に前記切換開閉器にのみ切換指令を与え、切換開閉器の主接点が異常系統側から切り離され装置出力端でゼロ電圧を検出した後または負荷に影響がない時間の瞬断時間の後に切換先の電源系統側のサイリスタスイッチにオン指令を与え、出力瞬断切換を行なう論理ゲート回路と、
    を備えたことを特徴とする系統切換装置。
  2. 2つの電源系統のいずれか一方から他方へと負荷への給電系統を切り換える系統切換装置において、
    前記負荷と前記電源系統との間に接続され前記負荷への給電系統を機械的に切り換える切換開閉器と、
    それぞれサイリスタスイッチとリアクトルとの直列回路からなり前記切換開閉器の各系統側主接点と共通の可動主接点との間に並列に接続された半導体切換分路と、
    前記両電源系統間の手動切換を実施する際は、前記切換開閉器への切換指令と切換先の系統電源側に接続されたサイリスタスイッチとに同時にオン指令を与えて出力無瞬断切換を行ない、給電中の電源系統に異常が発生し不足電圧検出信号が出力されたときに実施される自動切換の場合は、異常系統側の給電電圧不足の検出によりまず前記切換開閉器にのみ切換指令を与え、切換開閉器の主接点が異常系統側から切り離され給電電流がゼロになったことを検出した後または負荷に影響がない時間の瞬断時間の後に切換先の電源系統側のサイリスタスイッチにオン指令を与え、出力瞬断切換を行なう論理ゲート回路と、
    を備えたことを特徴とする系統切換装置。
JP2002026622A 2002-02-04 2002-02-04 系統切換装置 Expired - Fee Related JP3950340B2 (ja)

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