JP2017009994A - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、安価な構成で、記録媒体を案内時の帯電量を減らす事ができ、定着ニップへ記録媒体を案内するガイド部材を備えた定着装置を提供することを課題としている。【解決手段】ガイド部材30は、用紙Pを定着ニップNへ案内するためのガイド面としての第一ガイド面301、第一ガイド面301に連続して設けられる第二ガイド面302を有する。第一ガイド面301と第二ガイド面302の境界部分である境目部304は、R0.2〜0.3の曲面を有する。ガイド部材30の第一ガイド面301は、定着ローラ22と加圧ローラ23の接線N2(あるいは、定着ニップの定着ニップ面N1)に対して平行に設けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置および定着装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機における画像形成装置においては、定着部材と加圧部材の間に形成される定着ニップによって、記録媒体表面上の現像剤像を加熱および加圧する事により、当該現像剤像を記録媒体に定着させる定着装置が設けられる。そして、この様な定着装置においては、記録媒体を定着ニップへ正しく案内するためのガイド部材が設けられる。
例えば、特許文献1(特開2008−64834号公報)では、図9に示す様に、加熱ローラ100と加圧ローラ101によって形成される定着ニップNよりも用紙Pの搬送方向上流側に、入口ガイド102が形成される。用紙Pは、入口ガイド102によって案内され、先端当接部102aに当接しながら定着ニップNへ運ばれる事で、S字状に湾曲した状態で搬送され、おもて面と裏面の搬送の速度差を先端当接部102aで打ち消している。
ところで、ガイド部材(入口ガイド)を金属製の導電性部材とする場合、用紙Pとガイド部材の接触によって用紙Pからガイド部材に電荷が流れ込み、ガイド部材が帯電する。特に引用文献1の様に、用紙Pに当接する入口ガイド102の部分が先端当接部102aの様な凸部の場合、先端当接部102aに電荷が溜まりやすく、先端当接部102aの帯電量が大きくなりやすい。そして、帯電した先端当接部102aに用紙Pが当接することにより、用紙P上のトナー画像を乱し、異常画像の原因となる。
これに対して、入口ガイド102にシール部材を貼り付けたり、コーティングを施すことにより、その表面の電気抵抗を向上させ、上記不具合を防止する事もできるが、コストアップにつながってしまう。
また、入口ガイド102を樹脂等の非導電性材料により構成することもできるが、先端当接部102aと用紙Pの表面が摺接する事により、先端当接部102aが帯電してしまう。
入口ガイド102にカーボン等を含有する樹脂部材を用いる事で、入口ガイド102の電気抵抗を小さくすることができ、帯電量を減らす事ができるが、同じくコストアップの問題や成型が難しくなるという課題がある。また、入口ガイド102は、定着ニップの近くに設けられるため、耐熱性が求められると同時に、用紙Pを案内するために平滑性が求められるが、カーボン等を含有する樹脂部材の場合、耐熱性と表面の平滑性の両立が困難である。
この様な事情から、本発明では、安価な構成で、記録媒体を案内時の帯電量を減らす事ができ、定着ニップへ記録媒体を案内するガイド部材を備えた定着装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明は、定着部材と、前記定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップへ記録媒体を案内するガイド部材とを有する定着装置において、前記ガイド部材は、搬送される記録媒体の表面に当接し、記録媒体を所定の方向へ案内するガイド面を有し、前記ガイド面が、前記定着部材と前記加圧部材の接線に対して平行に設けられる事を特徴とする。
本発明の定着装置によれば、記録媒体を案内するガイド面が、定着部材と加圧部材との接線に対して平行に設けられる。これにより、記録媒体がガイド面から定着ニップへ搬送される際に、ガイド面が、搬送される記録媒体に対して凸部になることがなく、記録媒体をガイド面に対して面接触させることができる。このため、記録媒体がガイド面の凸部に点接触する場合と比較して、記録媒体の案内時のガイド面の帯電量を小さくする事ができ、記録媒体表面上の現像剤像の定着時の画像乱れ等の悪影響を低減する事ができる。
画像形成装置の概略構成図である。 従来の定着装置について説明する断面図である。 本発明の実施形態に係るガイド部材を示す概略図である。 第一実施形態に係る定着装置の構成を示す断面図である。 用紙搬送時の様子を示す断面図である。 第二実施形態の定着装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 第二実施形態に係る定着装置及びその周辺の構成を示す断面図である。 図7の詳細図である。 従来の画像形成装置の概略構成図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1に示すカラー画像形成装置1の中央には、4つのプロセスユニット9Y,9M,9C,9Kが着脱可能に設けられた画像形成部2が配置されている。各プロセスユニット9Y,9M,9C,9Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的な各プロセスユニット9としては、表面上に現像剤としてのトナーを担持可能なドラム状の回転体である感光体ドラム10と、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11と、感光体ドラム10の表面にトナーを供給する現像ローラ13を有する現像装置12等を備えている。
画像形成装置1の上部には、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の各色トナーが充填されたトナーボトル26Y,C,M,Kが着脱可能に設けられている。そして、このトナーボトル26Y,C,M,Kから各現像装置12との間に設けた補給路を介して、各色の現像装置12に各色トナーが補給される。
プロセスユニット9の下方には、露光部3が配置されている。露光部3は、画像データに基づいて、レーザ光を発するように構成されている。
画像形成部2の上方には転写部4が配置されている。転写部4は、無端状の中間転写ベルト16と、各プロセスユニット9の感光体ドラム10に対して中間転写ベルト16を挟んだ対向位置に配置されている一次転写ローラ17と、転写部材としての二次転写ローラ18と、対向部材としての二次転写バックアップローラ14と、クリーニングバックアップローラ15と、テンションローラ27と、ベルトクリーニング装置28とを備える。
中間転写ベルト16は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ14、クリーニングバックアップローラ15及びテンションローラ27によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ14を回転駆動することによって、中間転写ベルト16は図の矢印Aで示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ17は、それぞれ、各感光体ドラム10との間で中間転写ベルト16を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ17には、電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ17に印加されるようになっている。
二次転写ローラ18は、二次転写バックアップローラ14との間で中間転写ベルト16を挟み込んで、転写ニップとしての二次転写ニップMを形成している。また、上記一次転写ローラ17と同様に、二次転写ローラ18にも電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ18に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置28は、中間転写ベルト16に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置28で回収された廃トナーは、廃トナー移送ホースを介して廃トナー収容器に収容される。
給紙部5は、画像形成装置1の下部に位置しており、記録媒体としての用紙Pを収容した給紙カセット19や、給紙カセット19から用紙Pを搬出する給紙ローラ20等からなっている。
搬送路6は、給紙部5から搬出された用紙Pを搬送する搬送経路であり、一対のレジストローラ21の他、後述する排紙部8に至るまで、搬送ローラ対が搬送路6の途中に適宜配置されている。
定着装置7は、加熱源によって加熱される定着部材としての定着ローラ22、その定着ローラ22を加圧可能な、加圧部材としての加圧ローラ23等を有している。定着ローラ22は、加圧ローラ23との間で定着ニップNを形成する。
排紙部8は、画像形成装置1の搬送路6の最下流に設けられる。この排紙部8には、用紙Pを外部へ排出するための一対の排紙ローラ24と、排出された用紙Pをストックするための排紙トレイ25とが配設されている。
画像形成部2、露光部3、転写部4等は、用紙Pに画像を形成するための画像形成手段である。
以下、図1を参照して上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
画像形成装置1において、画像形成動作が開始されると、各プロセスユニット9Y,9C,9M,9Kの感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム10に露光部3によって露光される画像情報は、所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。各感光体ドラム10上には静電潜像が形成され、各現像装置12に蓄えられたトナーが、ドラム状の現像ローラ13によって感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像(現像剤像)として可視像化される。
転写部4では、二次転写バックアップローラ14の回転駆動により中間転写ベルト16が図の矢印Aの方向に走行駆動される。また、各一次転写ローラ17には、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加される。これにより、一次転写ニップにおいて転写電界が形成され、各感光体ドラム10に形成されたトナー画像は一次転写ニップにて中間転写ベルト16上に順次重ね合わせて転写される。
一方、画像形成動作が開始されると、画像形成装置1の下部では、給紙部5の給紙ローラ20が回転駆動することによって、給紙カセット19に収容された用紙Pが搬送路6に送り出される。搬送路6に送り出された用紙Pは、レジストローラ21によってタイミングを計られて、二次転写ローラ18と二次転写バックアップローラ14との間の二次転写ニップに送られる。このとき、中間転写ベルト16上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、二次転写ニップに転写電界が形成されている。二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト16上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置7へと搬送され、定着ローラ22と加圧ローラ23とによって用紙Pが加熱及び加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、定着ローラ22から分離され、搬送ローラ対によって搬送され、排紙部8において排紙ローラ24によって排紙トレイ25へと排出される。
以上の説明は、用紙P上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット9Y,9C,9M,9Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニット9を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
搬送路6の経路上で、定着装置7よりも用紙Pの搬送方向上流側(以下、用紙Pの搬送方向を、単に搬送方向とも呼ぶ。)には、搬送される用紙Pを定着装置7の定着ニップNへ案内するためのガイド部材が設けられる。
図2は従来のガイド部材について説明した図である。
図2に示す様に、定着ニップNの搬送方向上流側に、樹脂材料によって形成されるガイド部材40が設けられる。ガイド部材40は、その角部401で、搬送されてくる用紙Pに対して点接触し、用紙Pを定着ニップNへと案内する。
しかし上記の構成では、角部401の位置で電荷が溜まりやすく、角部401と用紙Pの表面が摺接する事により、角部401が帯電して用紙Pの表面上のトナー画像の乱れの原因となってしまう問題がある。
ガイド部材は、電気的には中抵抗と言われる抵抗値(108Ω〜1012Ω)であることが好ましい。これは、仮にガイド部材に導電性材質を用いた場合に、用紙Pの保持する電荷、あるいは転写手段により用紙Pに与えられている電荷が、ガイド部材との接触によりガイド部材に流れ込み、用紙上のトナー像の乱れ、転写手段における転写工程の不具合の原因になるためである。これに対して、ガイド部材の表面に中抵抗のコーティングや貼り付け部材を付与することでこのような不具合を防止することができるが、コストアップにつながってしまう。
また、図2のガイド部材40の様に、ガイド部材に非導電性材質を用いた場合には、ガイド部材と用紙Pの摺接によりガイド部材が帯電し、用紙上のトナー像を乱す不具合が発生する。これに対して、カーボン等を材質に含有させて電気抵抗を下げることで、このような不具合を解消させることができるが、コストアップや成型性の低下の原因となってしまう。
以上の様な課題を解決する構成として、以下、本実施形態のガイド部材について説明する。
図3に示す様に、本実施形態のガイド部材30は、搬送方向の下流側で、定着ローラ22の側に面取り(図の点線部)をする。ガイド部材30は、用紙Pを定着ニップNへ案内するためのガイド面としての第一ガイド面301、第一ガイド面301に連続して設けられる第二ガイド面302を有する。第一ガイド面301と第二ガイド面302の境界部分である境目部304は、R0.2〜0.3の曲面を有する。境目部304を曲面にする事により、境目部304での用紙Pとの摩擦を低減する事ができる。第一ガイド面301は、搬送方向下流側端部303を有する。
次に、図4を用いて、本発明の第一実施形態のガイド部材30と各部材の位置関係について説明する。
図4に示す様に、本実施形態では、第一ガイド面301は、定着ローラ22と加圧ローラ23の接線N2(あるいは、定着ニップの定着ニップ面N1)に対して平行に設けられる。これにより、図5に示す様に、用紙Pが第一ガイド面301から定着ニップNへと搬送される際に、第一ガイド面301が、搬送される用紙Pに対して凸部になることがなく、用紙Pに面接触しながら定着ニップNへ用紙Pを案内する事ができる。
第一ガイド面301は、ガイド部材30の搬送方向の最も下流側に設けられる第一ガイド面である。また、図4に示す様に、第一ガイド面301の搬送方向下流側端部303と定着ニップNの入口部との間には約7mm〜10mmの間隔が設けられる。
図4に示す様に、第二ガイド面302は、搬送方向上流側から下流側にかけて、加圧ローラ23の側から定着ローラ22の側へ傾斜する傾斜面である。第二ガイド面302がこの様な傾斜を有する事により、用紙Pを第二ガイド面302によって矢印Cの方向へ案内し、定着ローラ22の側へ導く事ができる。第二ガイド面302は、用紙Pの搬送方向下流側先端部を案内する機能が主であるため、摩擦係数の小さい平滑な表面性が好ましい。
また、第一ガイド面301(特に、第一ガイド面301の搬送方向下流側端部303)は、その全面が接線N2よりも定着ローラ22の側に設けられる。
これにより、用紙Pが、第一ガイド面301から定着ニップNへ案内される際に、定着ローラ22の表面に沿って搬送されやすくなる。定着ローラ22は、加圧ローラ23よりもその剛性が高く設けられているため、用紙Pを定着ローラ22の表面に沿わせる事で、用紙Pの搬送姿勢が安定し、用紙Pをより精度良く定着ニップNへ搬送することができる。
第一ガイド面301を定着ローラ22の側に設ける事により、上記の効果を得られる一方で、第一ガイド面301と用紙Pの間で発生する摩擦力が大きくなり、第一ガイド面301の帯電量が大きくなる。つまり、第一ガイド面301が接線N2上、あるいは、それよりも加圧ローラ23の側に配置される場合と比較すると、用紙Pが、第一ガイド面301と定着ニップNの定着ローラ22の側の面との間で挟み込まれるので、用紙Pと第一ガイド面301の間で発生する摩擦力は大きくなる。
しかしこの場合でも、本実施形態のガイド部材30では、第一ガイド面301が接線N2に対して平行に設けられることにより、前述した第一ガイド面301の帯電量を減らす効果が得られる。このため、第一ガイド面301を定着ローラ22の側に設けた事により、用紙Pと第一ガイド面301の間で発生する摩擦力が大きくなった場合でも、第一ガイド面301の帯電量が大きくなり過ぎず、用紙Pの表面上のトナー画像に悪影響を及ぼしにくい。
ガイド部材30は、定着ニップNの入口部分に設けられるため、高温になりやすく、耐熱性が求められる。また、紙詰まり処理等の際にユーザーが触れる可能性がある事から、その表面温度を80度以下に抑えることのできる部材が求められる。そして、用紙Pを案内する際に摩擦抵抗を大きくしない為に、凹凸の少ない平滑な表面性も同時に求められる。
以上の事から、本実施形態のガイド部材30には、耐熱性の樹脂材料で、寸法の安定性に優れ、表面を平滑にする事ができるLCP(液晶ポリマー)が用いられる。耐熱性と強度の保持のため、樹脂材料に強化フィラーを混合して形成してもよい。ただ、この混合物がガイド部材30の表面に析出し、表面の平滑性を阻害することがあるため、本実施形態では採用していない。また、成形性の観点から、カーボン等の配合量を低く抑えている。
第一ガイド面301の表面粗さは、小さすぎれば、第一ガイド面301と用紙Pの接触面積が大きくなってガイド部材30の帯電量が増加する原因となるし、逆に表面粗さが大きすぎれば、表面の凹凸が用紙Pの案内を阻害してしまう。
ここで、本実施形態の第一ガイド面301は、帯電防止を重視してその表面粗さを決定する事ができ、第一ガイド面301の表面粗さは50μm〜150μmに設定される。
上記の第一ガイド面301の表面粗さは、その表面にシボ加工を施すことにより設定してもよいし、その他の方法でも、上記の表面粗さが得られればよい。
以下、本発明の第二実施形態の定着装置について説明する。本実施形態の定着装置は、図6に示すモノクロの画像形成装置に適用されたものであり、まず図6の画像形成装置について、図1のカラー画像形成装置と異なる点を説明する。
本実施形態の画像形成装置1は、給紙部5と、画像形成部2と、定着装置7と、排紙部8等を有する。
画像形成部2は、露光装置や現像装置、清掃部材等が配置される。画像形成部2では現像装置に蓄えられたトナーが、対向部材としての感光体ドラム10に供給されることにより、静電潜像は顕像であるトナー画像として可視像化される。
一方、給紙部5から給紙された用紙Pは、レジストローラ21によってタイミングを計られ、感光体ドラム10と、転写部材としての転写ローラ34のニップ部に送られる。そしてニップ部において、用紙Pにトナー画像が転写される。
画像が転写された用紙Pは、搬送経路を搬送されて定着装置7へ送られ、定着ローラ22と加圧ローラ23のニップ部で加熱及び加圧されてトナー画像が用紙Pに定着される。
画像が定着された用紙Pは、分離部材35によって定着ローラ22から分離され、さらに下流側へ搬送される。
そして、排紙部8において、排紙ローラ24によって排紙トレイ25へと排出される。
図7および図8(図7の詳細図で、各部材の位置関係などをより詳細に示した図である)に示す様に、本発明の第二実施形態の定着装置では、ガイド部材30の第一ガイド面301は、定着ローラ22と感光体ドラム10の共通接線Dに対して平行になる様に設けられる(図示例では、接線Dの一部と第一ガイド面301が一致している)。定着ローラ22と感光体ドラム10の接線Dは、用紙Pを転写ニップMから定着ニップNへ搬送する搬送路6(図1参照)に近似するので、第一ガイド面301が接線Dに平行に設けられる事により、搬送される用紙Pに対して第一ガイド面301が略平行になり、第一ガイド面301が用紙Pに面接触する。これにより、用紙Pの案内時に第一ガイド面301に電荷が溜まりにくくなり、ガイド部材30が用紙Pの表面上のトナー画像を乱して画像チリの原因になる等、トナー画像への悪影響を低減する事ができる。
定着ニップNの搬送方向上流側には、ガイド部材30に対向して、対向ガイド部材33が設けられる。対向ガイド部材33は、搬送方向上流側から下流側へ向かうに従って、定着ニップN(あるいは接線D)の側へ傾斜して設けられる。これにより、用紙Pが搬送される搬送経路の幅が、定着ニップNへ向かうに従って狭められ、用紙Pが正しい搬送方向へ案内される。
ガイド部材30を第一ガイド部材とした場合、第一ガイド部材30の搬送方向上流側には、用紙Pを案内するための第二ガイド部材31および第三ガイド部材32が、接線Dよりも加圧ローラ23の側(接線Dを挟んで第一ガイド面301が設けられる側とは反対側)に設けられる。接線Dと、第一ガイド部材30、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32および転写ローラ34の間には、用紙Pが通過し得る所定の範囲の空間Bが設けられる。
定着ローラ22および加圧ローラ23の回転速度は、転写ローラ34および感光体ドラム10の回転速度よりも遅く設定される。定着ニップNにおける線速を、転写ニップMにおける線速よりも遅くすることにより、用紙Pが定着装置7の側へ引っ張られる事を防止するためである。この際、両者の線速差により、用紙Pにたるみを生じるが、用紙Pを空間Bの範囲でたるませ、当該たるみを吸収する事ができる。
仮に、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32を、接線D上、あるいは、それよりも定着ローラ22の側に設けると、用紙Pを転写ニップMから定着ニップNへ搬送時に、用紙Pが、第二ガイド部材31あるいは第三ガイド部材32と大きな摩擦力を伴って摺接する。これにより、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32が帯電し、前述の画像チリなどの不具合につながってしまう。
本実施形態では、第一ガイド部材30、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32を接線Dよりも加圧ローラ23の側に設けることにより、用紙Pを空間Bの位置で加圧ローラ23の側にたるませる事ができ、用紙Pが、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32と強く摺接し、大きな摩擦力が発生する事を防止できる。なお、第二ガイド部材31および第三ガイド部材32は一つの部材であってもよいし、三つ以上のガイド部材がこの位置に設けられていてもよい。
また、第二実施形態においては、第一ガイド面301を、接線Dよりも定着ローラ22の側に設けることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
第二実施形態の構成では、直接転写方式の画像形成装置について説明したが、図1の様な中間転写方式の画像形成装置に対しても本願発明を適用できるのはもちろんである。また逆に、第一実施形態の構成を図6で示した直接転写方式の画像形成装置に適用できることはもちろんである。
1 画像形成装置
7 定着装置
10 感光体ドラム(対向部材)
14 二次転写バックアップローラ(対向部材)
18 二次転写ローラ(転写部材)
22 定着ローラ(定着部材)
23 加圧ローラ(加圧部材)
30 ガイド部材(第一ガイド部材)
301 ガイド面
302 第二ガイド面
303 搬送方向下流側端部
34 転写ローラ(転写部材)
D 接線
N 定着ニップ
N1 定着ニップ面
N2 接線
M 転写ニップ
特開2008−64834号公報

Claims (9)

  1. 定着部材と、前記定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップへ記録媒体を案内するガイド部材とを有する定着装置において、
    前記ガイド部材は、搬送される記録媒体の表面に当接し、記録媒体を所定の方向へ案内するガイド面を有し、
    前記ガイド面が、前記定着部材と前記加圧部材の接線に対して平行に設けられる事を特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイド面の記録媒体の搬送方向下流側端部が、前記定着部材と前記加圧部材の接線よりも前記定着部材の側に設けられる請求項1記載の定着装置。
  3. 前記ガイド面が、前記定着部材と前記加圧部材の接線よりも前記定着部材の側に設けられる請求項2記載の定着装置。
  4. 定着部材と、前記定着部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップへ記録媒体を案内するガイド部材とを有する定着装置において、
    前記ガイド部材は、搬送される記録媒体の表面に当接し、記録媒体を所定の方向へ案内するガイド面を有し、
    前記ガイド面が、定着装置よりも記録媒体の搬送方向上流側に設けられ、記録媒体に画像を転写するための転写部材に対向して、前記転写部材との間で転写ニップを形成する対向部材と、前記定着部材との共通接線に対して平行に設けられる事を特徴とする定着装置。
  5. 前記ガイド面を第一ガイド面とした場合、前記ガイド部材は、前記第一ガイド面よりも記録媒体の搬送方向上流側に第二ガイド面を有し、
    前記第二ガイド面は、記録媒体の搬送方向の上流側から下流側にかけて、前記加圧部材の側から前記定着部材の側への傾斜を有する請求項1から4いずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記ガイド面が樹脂材料によって形成される請求項1から5いずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ガイド面の表面粗さが50μm〜150μmである請求項1から6いずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記ガイド面にシボ加工が施される請求項1から7いずれか1項に記載の定着装置。
  9. 請求項1から8いずれか1項に記載の定着装置を有する画像形成装置。
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