JP2017009876A - 潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法 - Google Patents

潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、潜像担持体の評価を安価に行うに関する。【解決手段】画像形成装置Gkは、潜像担持体評価装置40を搭載している。潜像担持体評価装置40は、エンジン部21のプリンタエンジンの静電潜像が形成されている感光体へトナーを供給して該静電潜像を現像する現像部に、一定電圧の現像電力を電源部23から供給する。電流検出部23aは、この現像電力の電流値を現像電流値として検出して、検出信号をコントローラ10へ出力する。コントローラ10のCPU11は、現像電流値を示す検出信号に基づいて感光体31の表面電位状況を判定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法に関し、詳細には、電子写真方式の画像形成において電潜像の形成される潜像担持体の評価を行う潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法に関する。
電子写真方式を用いた画像形成装置においては、所定速度で回転駆動される感光体(潜像担持体)を、帯電部で一様に帯電させ、露光部で画像データに基づいて変調されたレーザ光を照射して、感光体面に静電潜像を形成する。画像形成装置は、さらに、感光体に対向配置された現像ローラ等の現像部材を有する現像部により、静電潜像の形成された感光体面にトナーを搬送し、所定の極性・電位の一様な電圧を現像バイアスとしてを印加して、感光体の静電潜像部位との電位差を生じさせて、トナーを感光体上の静電潜像部位に静電吸着させて現像する。
この現像部では、現像ローラ等の現像部材を用いてトナーを感光体表面に接する部位にトナー搬送を行う方式が広く採用されており、現像部の出力として、一般的に、直流電圧に対して帯電部のAC帯電電圧の周波数の数倍の周波数に設定された交流電圧を重畳した電圧が用いられる。
画像形成装置は、この現像電圧を画像データに基づいて制御することで、画像濃度に応じたトナー量を現像部から感光体へ供給させて、画像データに応じた画像濃度の印刷画像を出力する。
ところが、印刷画像にムラが発生して、印刷画像の品質が低下することがある。この印刷画像にムラが発生する要因の一つに、感光体の表面電位のムラがある。感光体の表面電位は、感光体の帯電電圧、レーザ光の露光量によって決まるが、感光体の厚みムラ、偏心等によっても、表面電位にムラが発生する。
そして、従来、感光体の表面電位を、表面電位検出装置で検出して、感光体の特性評価を行う技術がある(特許文献1参照)。
この特許文献1には、感光体の表面電位を検出する表面電位検出装置として、表面電位計を用いることが、開示されている。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、感光体の表面電位ムラを表面電位計を用いて検出して、感光体の評価を行っている。したがって、高価な表面電位計を用いる必要があり、潜像担持体である感光体の評価に必要な費用が高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、潜像担持体の評価を安価に行うことを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の潜像担持体評価装置は、静電潜像の形成されている潜像担持体へ現像剤を供給して該静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段に所定電圧の現像電力を供給する現像電力供給手段と、前記現像電力の電流値を現像電流値として検出する現像電流検出手段と、前記現像電流値に基づいて前記潜像担持体の表面電位状況を判定する判定手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、潜像担持体の評価を安価に行うことができる。
本発明の一実施例を適用した画像形成装置のブロック図。 画像形成装置の要部概略構成図。 潜像担持体評価装置の機能ブロック図。 感光体表面電位と画像濃度の関係を示す図。 画像濃度と現像電流の関係を示す図。 ベタ画像出力時の現像電流波形の一例を示す図。 グラデーション画像出力時のグラデーション画像と現像電流波形の一例を示す図。 感光体評価処理を示すフローチャート。 感光体評価におけるベタ画像の形成と現像電流検出の説明図。 感光体評価処理におけるサンプリング点と検出電圧値の一例を示す図。 図10の感光体評価処理のサンプリング点、検出電圧値、変化量および差分を示す図。 感光体表面電位ムラがある場合の感光体評価処理におけるサンプリング点と検出電圧値の一例を示す図。 図12の感光体評価処理のサンプリング点、検出電圧値、変化量および差分を示す図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図13は、本発明の潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の潜像担持体評価装置、画像形成装置及び潜像担持体評価方法の一実施例を適用した画像形成装置Gkのブロック構成図である。
図1において、画像形成装置Gkは、コントローラ10、エンジン21、操作パネル22及び電源部23等を備えている。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit )11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、NVRAM(Nonvolatile Random Access Memory)14、ネットワークI/F(インターフェイス)15、エンジンI/F16及びパネルI/F17等を備えている。上記各部11〜17は、バス18で接続されている。
操作パネル22は、例えば、テンキー、スタートキー、戻るキー、メニューキー等の画像形成装置Gkの操作を行うのに必要な各種操作キーを備えるとともに、液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display)等を備えている。操作パネル22は、上記各操作キーから画像形成装置Gkを動作させる各種操作が行われると、操作内容をコントローラ10へ出力し、コントローラ10からの表示データをディスプレイに表示する。なお、ディスプレイは、ディスプレイ上へのタッチ操作を検知するタッチ機能を備えたものであってもよい。この場合、コントローラ10は、ディスプレイの画面上に、各種機能ボタンを表示させ、該機能ボタンへのタッチ操作が検出されると、該機能ボタンに割り付けられたボタン機能の操作として認識する。
エンジン21は、プリンタエンジン30(図2参照)、スキャナエンジン、ファクシミリエンジン等の各種画像処理を行うエンジンを総称したものである。
スキャナエンジンは、原稿を主走査及び副走査して、原稿の画像を所定の解像度で読み取って画像データをコントローラ10へ出力するという画像入力処理を行う。ファクシミリエンジンは、相手ファクシミリ装置から送信されてくるファクシミリデータを受信して、プリンタエンジン30で該ファクシミリデータに基づいて画像を記録出力するファクシミリ出力処理を行う。また、ファクシミリエンジンは、スキャナエンジンの読み取った原稿の画像データを相手ファクシミリ装置にファクシミリ送信するファクシミリ送信処理を行う。
プリンタエンジン30は、図2に示すように、電子写真方式のプリンタエンジン30が用いられており、図2の矢印方向に回転される感光体31の周囲に、帯電部32、露光部33、現像部34、転写部35及びクリーニング部36等が配設されている。プリンタエンジン30は、回転される感光体31と転写部35との間に、給紙部から送り出された用紙Pが搬送ローラ37aにより搬送される。
プリンタエンジン30は、帯電部32が、後述する電源部23から供給される高圧交流電力を利用して、矢印方向に回転される感光体31を一様に帯電させ、露光部33が、画像データに基づいて変調したレーザ光を感光体31に照射して、静電潜像を形成する。
プリンタエンジン30は、現像部34に現像電圧を供給して、静電潜像の形成された感光体31に、現像部34からトナーを付与させて静電潜像を現像してトナー画像を感光体31上に形成する。プリンタエンジン30は、感光体31のトナー画像が転写部35の位置に回転してくると、転写部35に、感光体31上のトナー画像を、搬送ローラ37aによって搬送されてきた用紙Pに転写させる。
プリンタエンジン30は、トナー画像の転写の完了した感光体31を、クリーニング部36でクリーニングと除電を行って、再度画像形成に供する。
画像形成装置Gkは、トナー画像の転写された用紙Pを、搬送ローラ37bによって図示しない定着部へ搬送して、定着部でトナー画像を用紙Pに定着させ、トナー画像の定着の完了した用紙Pを図示しない排紙部へ排出する。
電源部23は、図示しないが、AC(交流)100V等の商用の外部電源電力が、電源コード及びプラグを通して供給される。電源部23は、該外部電源電力から画像形成装置Gk内部で必要な各種AC電力及びDC(直流)電力を生成して、各部へ電源電力を供給する。
電源部23は、エンジン21、特に、プリンタエンジン30に、帯電電力、露光電力、現像電力、転写電力等の画像形成に必要な各種電源電力を供給する。電源部23は、これらの各種電源電力のうち、現像部34へ供給する現像電力の電流値を検出する電流検出部23aを備えている。電源部23は、コントローラ10からの制御信号に応じた現像電圧の現像電力を現像部34へ出力する。電流検出部23aは、この現像電力の電流値(以下、適宜、現像電流値という。)を検出して電圧変換し、電圧値を検出信号としてコントローラ10へフィードバックする。
次に、コントローラ10について説明する。ROM12は、コントローラ10内でのデータの処理や管理及び周辺モジュールを制御するためのプログラム及び必要な各種データを格納している。具体的には、ROM12は、画像形成装置Gkとしての基本処理プログラム、ファームウェア及び本発明の潜像担持体評価方法を実行するプログラム等の各種プログラムを格納しているとともに、これらの各プログラムを実行するのに必要な各種データを格納している。
CPU11は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて、RAM13をワークメモリとして利用しつつ、画像形成装置Gkの各部を制御して、各種画像処理を行うとともに、後述する本発明の潜像担持体評価方法を実行する。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして利用される。また、RAM13は、印刷データ(画像データ)を一時記憶するバッファ、該印刷データを実際の印刷に適した描画データに変換して展開されるビットマップメモリ及び本発明の潜像担持体評価方法で処理する各種データを一時記憶するメモリ等として利用される。
NVRAM14は、画像形成装置Gkの電源がOFFのときにも記憶内容を保持するメモリである。NVRAM14は、画像形成装置Gkの電源がOFFの際にも保持する必要のあるデータとして、例えば、システム設定値、本発明の潜像担持体評価方法で用いる基準差分ak、基準変化量bk及び後述する検出信号値等がCPU11の制御下で格納される。基準差分ak、基準変化量bkについては、後で詳細に説明する。なお、画像形成装置Gkは、不揮発性メモリとして、図1では、NVRAM14を備えているが、不揮発性メモリとしては、NVRAMに限るものではなく、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等であってもよい。
ネットワークI/F15は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network )、インターネット等のネットワークNWに接続されている。ネットワークI/F15は、CPU11の制御下で、ネットワークNW上の他の画像形成装置Gk及び図示しない情報処理装置等と通信する。特に、ネットワークI/F15は、CPU11の制御下で、他の画像形成装置Gkとの間で、印刷要求、印刷結果応答等のデータやコマンドの授受を行う。
エンジンI/F16は、上記エンジン21が接続されている。エンジンI/F16は、コントローラ10からエンジン21への制御信号や描画データ(画像データ)等のデータの出力を行う。また、エンジンI/F16は、エンジン21からコントローラ10へのステータス信号、スキャナ画像データ、受信画像データ等の取得を行う。
パネルI/F17は、操作パネル22に接続されており、CPU11と上記操作パネル22との間の信号の授受を行う。
そして、上記コントローラ10、電流検知部23aを備えた電源部23は、本発明のプリンタエンジン30の潜像担持体である感光体31の評価を安価に行う潜像担持体評価装置40として機能している。
画像形成装置Gkは、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の潜像担持体評価方法を実行するプログラムを読み込んでROM12等に導入することで、後述する潜像担持体の評価を安価に行う潜像担持体評価方法を実行する潜像担持体評価装置40を備えた画像形成装置として構築されている。この情報処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
そして、画像形成装置Gkは、本発明の潜像担持体評価方法を実行するプログラムが導入されることで、図3に示す機能ブロックが構築される。
すなわち、画像形成装置Gkは、本発明の潜像担持体評価方法を実行するプログラムが導入されると、その潜像担持体装置40に、図3に示すように、現像部41、現像電力供給部42、現像電流検出部43、判定部44及び記憶部45が構築される。
現像部41は、現像部34により構築され、静電潜像の形成されている潜像担持体である感光体31へトナー(現像剤)を供給して該静電潜像を現像する。したがって、現像部41は、現像手段として機能している。
現像電力供給部42は、電源部23により構築され、現像部41に所定電圧の現像電力を供給する。したがって、現像電力供給部42は、現像電力供給手段として機能している。
現像電流検出部43は、電流検出部32aにより構築され、現像電力供給部42から現像部41へ供給される現像電力の電流値を現像電流値として検出する。ただし、現像電流検出部43は、検出した現像電流値を電圧に変換して検出電圧値を示す検出信号として判定部44へ出力する。したがって、現像電流検出部43は、現像電流検出手段として機能している。
判定部44は、コントローラ10のCPU11により構築されており、現像電流検出部43の検出する現像電流値(検出信号)に基づいて潜像担持体である感光体31の表面電位状況を判定する。したがって、判定部44は、判定手段として機能している。
記憶部45は、コントローラ10のROM12、または、NVRAM14により構築されている。記憶部45は、現像電力供給部42から潜像担持体である感光体31へ少なくとも該感光体31の一周分、現像電力が供給されたときに現像電流検出部43が検出する現像電流値を、電圧変換した検出電圧を記憶する。したがって、記憶部45は、記憶手段として機能している。また、記憶部45は、上記基準差分ak、基準変化量bkを記憶する。基準差分akは、現像電流値(検出電圧)の最低電流値(最低電圧値)と最高電流値(最高電圧値)との差分aが、感光体表面電位に異常なムラがあるか否かを判定する基準となる差分である(図9参照)。基準変化量bkは、所定の基準期間における現像電流値(検出電圧)の変化量bが、感光体表面電位に異常なムラがあるか否かを判定する基準となる変化量である(図9参照)。そして、この場合、判定部44は、記憶部45に記憶されている所定の基準期間であるサンプリング間隔の現像電流値(検出電圧)の変化量bが、所定の基準変化量bkを超えていること、該現像電流値(検出電圧)の最低電流値(最低電圧値)と最高電流値(最高電圧値)との差分aが、所定の基準差分akを超えていること、のうち、少なくともいずれかの状態が発生すると、感光体31に異常な表面電位ムラがあると判定する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の画像形成装置Gkは、その潜像担持体装置40が、潜像担持体である感光体31の評価を安価に行う。
本実施例の画像形成装置Gkは、感光体31の評価、特に、表面電位のムラを、現像電流値に基づいて安価に行う。
そこで、まず、画像形成装置Gkのプリンタエンジン30における画像形成手順について説明する。
画像形成装置Gkは、プリンタエンジン30において、感光体31に対して、以下のプロセスを繰り返し行うことで、画像形成する。
1)感光体31を帯電部32により帯電させて、図4に示すように、電位を下げる。
2)帯電した感光体31を露光して、図4に示すように、電位を上げる。
3)感光体31の表面電位に応じて、現像部34から感光体31へトナーが移動する。
4)感光体31の表面電位上のトナーを紙Pに転写する。
5)感光体31上に残ったトナーをクリーニング部36でクリーニングする。
6)感光体31に残った電荷を消す。
ここで、図4に示すように、1)の帯電後の感光体31の電位を、帯電電位Vt、2)の露光後の感光体31の電位を、感光体表面電位Vs、3)の現像後の感光体31の電位を、現像電位Vgとする。
図4に示すように、感光体31の表面電位Vsは、帯電電位Vtに対して、現像電位Vgが、地肌ポテンシャルとして示す電位分だけ高く、この現像電位Vgに対して、露光による感光体表面電位Vsとの差電位に応じてトナーの転移による現像が行われる。
そして、帯電電位Vtは、帯電部32の出力電圧によって決まり、感光体表面電位Vsは、帯電電位Vtと露光量に依存する。
すなわち、感光体表面電位Vsと現像電位Vgの差から、画像濃度が決まる。したがって、現像電位Vgが一定電圧であると、画像濃度は、感光体表面電位Vsによって決まる。
また、画像濃度と現像電流の関係において、実験の結果より、図5に示すように、現像電流は、画像濃度に依存する。図5において、画像濃度は、数字が大きいほど濃く、現像電流[μA]は、数値が大きいほど、電流値が大きい。図5から分かるように、画像濃度が濃くなるのにともなって、現像電流は、大きくなる。したがって、画像濃度が一定であるときは、現像電流は、一定電流である。
すなわち、画像形成装置Gkは、ベタ画像を印刷出力するときには、図6に示すように、電源部23から一定の現像電流を現像部34へ供給する。
また、画像形成装置Gkは、グラデーション画像を印刷出力するときには、図7に示すように、画像濃度の変化に応じた現像電流を、電源部23から現像部34へ供給する。
したがって、一定濃度の画像出力命令であるにもかかわらず、現像電流が変化するときには、感光体表面電位にムラがあることになる。
要約すると、トナーが感光体31上へ現像される際に現像部34と感光体31の間に流れる現像電流は、感光体31に移動するトナー量(画像濃度)と相関性がある。画像濃度は、感光体表面電位Vsと現像電位Vgの差(|Vs−Vg|)によって決まり、現像部34が定電位(定電圧)であると、画像濃度は、感光体表面電位Vsによって決まる。
したがって、一定濃度の画像を現像する際の現像電流は、感光体表面電位にムラがないと、一定であるが、感光体表面電位Vsにムラがあると、画像濃度にもムラが発生し、それに応じて現像電流がゆれる。
そこで、本実施例の画像形成装置Gkは、この特性を利用して、現像電流に基づいて感光体表面電位Vsのムラを検出する。画像形成装置Gkは、ベタ画像を形成するときの現像電流を、電流検出部23aで検出して検出電圧に電圧変換して、検出信号としてCPU11へ出力する。そして、CPU11は、感光体31一周分の検出電圧値の変化、基準差分ak、基準変化量bkに基づいて感光体31の表面電位のムラを評価する。
そして、画像形成装置Gkは、NVRAM14(記憶部45)に、上記基準変化量bk及び基準差分akを予め記憶している。なお、画像形成装置Gkは、操作パネル22を設定手段として、該操作パネル22の操作等によって、基準差分ak、基準変化量bkに対して、ユーザによって変更操作が行われると、CPU11が、変更後の基準差分ak、基準変化量bkをNVRAM14に記憶する。
画像形成装置Gkは、基準差分ak、基準変化量bkが記憶されている状態で、適宜のタイミングに、図8に示す潜像担持体である感光体31の表面電位のムラを評価する感光体評価処理を行う。
画像形成装置Gkは、所定間隔毎に、前回の感光体表面電位ムラ測定実行から予め設定されている一定時間以上経過したかチェックする(ステップS101)。
ステップS101で、前回測定から一定時間以上経過していないと(ステップS101で、NOのとき)、CPU11は、所定時間後に再度、一定時間以上経過したかチェックする。
ステップS101で、前回測定から一定時間以上経過していると(ステップS101で、YESのとき)、CPU11は、印刷実行中であるかチェックする(ステップS102)。
ステップS102で、印刷実行中であると(ステップS102で、YESのとき)、CPU11は、印刷が完了するのを待つ(ステップS102)。
ステップS102で、印刷実行中でないと(ステップS102で、NOのとき)、CPU11は、感光体一周分一定濃度画像出力命令をエンジン21へ出力する(ステップS103)。すなわち、CPU11は、ベタ画像の印刷出力命令を出す。
エンジン21のプリンタエンジン30は、ベタ画像の印刷出力命令に応じて、露光部33がベタ画像の露光を行い、図9(a)に示すように、現像部34が、電源部23からの所定現像電圧による現像電流によって感光体31へベタ画像のトナー画像を現像する。画像形成装置Gkは、この現像においては、予め設定した感光体31の基準点から基準点までベタ画像を形成する。
このとき、電流検出部23aが、図9(b)に示すように、感光体31の基準点から基準点までの一周分の現像における現像電流値を検出し、電圧変換して検出信号としてコントローラ10のCPU11へ出力する。
CPU11は、この電流検出部23aからの検出信号(現像電流値)を取得し(ステップS104)、検出信号値(現像電流値)の差分と変化量を算出する(ステップS105)。
現像電流値の変化量bは、上述のように、所定の基準期間(サンプリング間隔)における現像電流値の変化量であり、差分aは、一周分の現像電流値の最低電流値と最高電流値との差分である。
CPU11は、算出した差分aが、基準差分(一定値)ak以上であるかチェックする(ステップS106)。
ステップS106で、算出した差分aが基準差分ak以上であると(ステップS106で、YESのとき)、CPU11は、フラグAを立てる(ステップS107)。CPU11は、フラグAを立てると、算出した変化量bが基準変化量(一定値)bk以上であるかチェックする(ステップS108)。
ステップS106で、算出した差分aが基準差分ak未満であると(ステップS106で、NOのとき)、CPU11は、フラグAを立てることなく、算出した変化量bが基準変化量bk以上であるかチェックする(ステップS108)。
ステップS108で、算出した変化量bが基準変化量bk以上であると(ステップS108で、YESのとき)、CPU11は、フラグBを立てる(ステップS109)。CPU11は、フラグBを立てると、フラグAが立っているか、フラグAが発生しているか否かチェックする(ステップS110)。
ステップS108で、算出した変化量bが基準変化量bk未満であると(ステップS108で、NOのとき)、CPU11は、フラグBを立てることなく、フラグAが立っているかチェックする(ステップS110)。
ステップS110で、フラグAが立っていると(ステップS110で、YESのとき)、CPU11は、フラグA発生を操作パネル22のディスプレイに表示する等の方法で通知する(ステップS111)。
CPU11は、フラグA発生を通知すると、フラグBが立っているか、フラグBが発生しているか否かチェックする(ステップS112)。
ステップS110で、フラグAが立っていないと(ステップS110で、NOのとき)、CPU11は、フラグAの発生通知を行うことなく、フラグBが立っているか否かチェックする(ステップS112)。
ステップS112で、フラグBが立っていると(ステップS112で、YESのとき)、CPU11は、フラグB発生を操作パネル22のディスプレイに表示する等の方法で通知して、方評価処理を終了する(ステップS111)。
ステップS112で、フラグBが立っていないと(ステップS112で、NOのとき)、CPU11は、フラグB発生の通知を行うことなく、感光体評価処理を終了する(ステップS111)。
上記感光体評価処理の結果、いま、所定のサンプリング間隔で、現像電流を検出してその検出電圧値が、図10に示すような状態であったとする。この場合、サンプリング点(30点)、検出電圧値、変化量b及び差分aは、図11に示すような表で示すことができる。
いま、基準差分akが、「1.2」V、基準変化量bkが、「0.5」Vであったとする。図11から分かるように、差分aが、「1」であり、基準差分akの「1.2」よりも小さいため、差分aについては、感光体31の表面電位に、異常なムラはないと判断することができる。また、変化量bは、その最大値が、「0.1」であり、基準変化量bkの「0.5」よりも小さいため、変化量bについても、感光体31の表面電位に、異常なムラはないと判断することができる。
また、上記感光体評価処理の結果、いま、所定のサンプリング間隔で、現像電流を検出してその検出電圧値が、図12に示すような状態であったとする。この場合、サンプリング点(30点)、検出電圧値、変化量b及び差分aは、図13に示すような表で示すことができる。
いま、上記同様に、基準差分akが、「1.2」V、基準変化量bkが、「0.5」Vであったとする。図13から分かるように、差分aが、「1」であり、基準差分akの「1.2」よりも小さいため、差分aについては、感光体31の表面電位に、異常なムラはないと判断することができる。また、変化量bは、その最大値が、「0.7」であり、基準変化量bkの「0.5」よりも大きいため、変化量bについては、感光体31の表面電位に、異常なムラがあると判断することができる。
なお、上記説明においては、電流検出部23aは、現像電流値を検出して、その検出電流を電圧値に変換して検出信号として、コントローラ10へ出力して、CPU11が、検出信号に基づいて感光体31の表面電位のムラを評価している。ところが、電流検出部23aは、検出した現像電流値を、そのままコントローラ10へ出力して、CPU11が現像電流値に基づいて感光体31の表面電位のムラを評価してもよい。
このように、本実施例の画像形成装置Gkが搭載する潜像担持体評価装置40は、静電潜像の形成されている感光体(潜像担持体)31へトナー(現像剤)を供給して該静電潜像を現像する現像部(現像手段)41と、前記現像部41に所定電圧の現像電力を供給する現像電力供給部(現像電力供給手段)42と、前記現像電力の電流値を現像電流値として検出する現像電流検出部(現像電流検出手段)43と、前記現像電流値に基づいて前記感光体31の表面電位状況を判定する判定部(判定手段)44と、を備えている。
したがって、感光体31の表面電位状況を現像電流の変化として検出することができ、感光体31の表面電位ムラの正確な状況を安価に検出することができる。
また、本実施例の画像形成装置Gkが搭載する潜像担持体評価装置40は、静電潜像の形成されている感光体(潜像担持体)31へトナー(現像剤)を供給して該静電潜像を現像する現像処理ステップと、前記現像処理ステップへ所定電圧の現像電力を供給する現像電力供給処理ステップと、前記現像電力の電流値を現像電流値として検出する現像電流検出処理ステップと、前記現像電流値に基づいて前記感光体31の表面電位状況を判定する判定処理ステップと、を有する潜像担持体評価方法を実行する。
したがって、感光体31の表面電位状況を現像電流の変化として検出することができ、感光体31の表面電位ムラの正確な状況を安価に検出することができる。
さらに、本実施例の潜像担持体評価装置40は、前記現像電力供給部42から前記感光体31へ少なくとも該感光体31の一周分、前記現像電力が供給されたときの前記現像電流値を記憶する記憶部(記憶手段)45を、さらに備え、前記判定部44が、前記記憶部45に記憶されている前記現像電流値のうち、所定の基準期間における該現像電流値の最大変化量bが、所定の基準変化量bkを超えていること、該現像電流値の最低電流値と最高電流値との差分aが、所定の基準差分akを超えていること、のうち、少なくともいずれかの状態が発生すると、前記感光体31に異常な表面電位ムラがあると判定する。
したがって、現像電流の変化を基準変化量bkと基準差分akと比較することで、感光体31の表面電位ムラの有無を判定することができ、感光体31の表面電位ムラのより正確な状況をより安価に検出することができる。
また、本実施例の潜像担持体評価装置40は、前記基準期間を設定する操作パネル(設定手段)22を、さらに備えている。
したがって、測定対象の感光体31の状態、画像形成装置Gkの機種、ユーザの要望等に応じて基準期間を設定することで、感光体31の必要な表面電位状況を適切にかつ安価に検出することができる。
そして、画像形成装置Gkは、上記潜像担持体評価装置40を搭載している。
したがって、画像形成装置Gkは、搭載する感光体31の表面電位状況を正確かつ安価に検出することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
Gk 画像形成装置
10 コントローラ
21 エンジン
22 操作パネル
23 電源部
23a 電流検出部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 NVRAM
15 ネットワークI/F
16 エンジンI/F
17 パネルI/F
18 バス
30 プリンタエンジン
31 感光体
32 帯電部
33 露光部
34 現像部
35 転写部
36 クリーニング部
37a、37b 搬送ローラ
P 用紙
40 潜像担持体評価装置
41 現像部
42 現像電力供給部
43 現像電流検出部
44 判定部
45 記憶部
特開2010−117580号公報

Claims (5)

  1. 静電潜像の形成されている潜像担持体へ現像剤を供給して該静電潜像を現像する現像手段と、
    前記現像手段に所定電圧の現像電力を供給する現像電力供給手段と、
    前記現像電力の電流値を現像電流値として検出する現像電流検出手段と、
    前記現像電流値に基づいて前記潜像担持体の表面電位状況を判定する判定手段と、
    を備えていることを特徴とする潜像担持体評価装置。
  2. 前記潜像担持体評価装置は、
    前記現像電力供給手段から前記潜像担持体へ少なくとも該潜像担持体の1周分、前記現像電力が供給されたときの前記現像電流値を記憶する記憶手段を、
    さらに備え、
    前記判定手段は、
    前記記憶手段に記憶されている前記現像電流値のうち、所定の基準期間における該現像電流値の最大変化量が、所定の基準変化量を超えていること、該現像電流値の最低電流値と最高電流値との差分が、所定の基準差分を超えていること、のうち、少なくともいずれかの状態が発生すると、前記潜像担持体に異常な表面電位ムラがあると判定することを特徴とする請求項1記載の潜像担持体評価装置。
  3. 前記潜像担持体評価装置は、
    前記基準期間を設定する設定手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項2記載の潜像担持体評価装置。
  4. 一様に帯電された潜像担持体へ画像データに基づいた静電潜像を形成し、現像電力供給手段が、所定電圧の現像電力を現像手段へ供給して、該現像手段が、該潜像担持体へ現像剤を供給して該静電潜像を現像することで、画像形成するとともに、該線像担持体の表面ムラを評価する潜像担持体評価部を搭載する画像形成装置であって、
    前記潜像担持体評価部として、
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の潜像担持体評価装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 静電潜像の形成されている潜像担持体へ現像剤を供給して該静電潜像を現像する現像処理ステップと、
    前記現像処理ステップへ所定電圧の現像電力を供給する現像電力供給処理ステップと、
    前記現像電力の電流値を現像電流値として検出する現像電流検出処理ステップと、
    前記現像電流値に基づいて前記潜像担持体の表面電位状況を判定する判定処理ステップと、
    を有することを特徴とする潜像担持体評価方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018155837A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、膜厚差推定方法および管理システム

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