JP2017008921A - 送風装置および掃除機 - Google Patents

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和彦 塩沢
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亮介 早光
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Abstract

【課題】インペラを上側から覆うインペラハウジングに流路を形成する構造を有するため円滑な流路を形成しにくく、排気効率を高めることが難しいという問題があり、インペラから径方向外側に放出された排気を円滑にモータ内部に誘導できる送風装置を提供する。
【解決手段】上下に延びる中心軸を中心とするシャフト31と、シャフトを囲むステータ40と、ステータを収容し軸方向に延びる筒状のハウジング20と、を有するモータ10と、シャフトの上側に連結されたインペラ70と、インペラを収容し吸気口を有するインペラハウジング80と、インペラの径方向外側に位置する外周筒部を有する排気誘導部材60と、を備え、インペラハウジングは、インペラの上側を覆うインペラハウジング本体部と、インペラハウジング本体部の外周縁から径方向外側に延びる外周部83と、を有し、外周部の上面は、インペラハウジング本体部の上面に対して下側に凹む送風装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、送風装置および掃除機に関する。
掃除機に搭載される送風装置として、例えば特許文献1および特許文献2に開示されたものがある。これらの送風装置(電動送風機)は、インペラから放出された排気をモータの内部に導入することでモータを冷却する構成を有する。
特開1998−252693号公報 特開2007−192072号公報
インペラ(送風ファン)を上側から覆うインペラハウジング(ファンカバー又はファンケース)に流路を形成する構造を有するため円滑な流路を形成しにくく、排気効率を高めることが難しいという問題があった。
本発明の一つの態様は、インペラから径方向外側に放出された排気を円滑にモータ内部に誘導できる送風装置の提供を目的とする。
本発明の例示的な一の実施形態に係る送風装置は、上下に延びる中心軸を中心とするシャフトと、前記シャフトを囲むステータと、前記ステータを収容し軸方向に延びる筒状のハウジングと、を有するモータと、前記シャフトの上側に連結されたインペラと、前記インペラを収容し吸気口を有するインペラハウジングと、前記インペラの径方向外側に位置する外周筒部を有する排気誘導部材と、を備え、前記インペラハウジングは、前記インペラの上側を覆うインペラハウジング本体部と、前記インペラハウジング本体部の外周縁から径方向外側に延びる外周部と、を有し、前記外周部の上面は、前記インペラハウジング本体部の上面に対して下側に凹む。
本発明によれば、インペラから径方向外側に放出された排気を円滑にモータ内部に誘導できる。
図1は、実施形態の送風装置を示す断面図。 図2は、実施形態の送風装置の分解斜視図。 図3は、実施形態のモータを下側から見た斜視図。 図4は、実施形態のステータの斜視図。 図5は、ステータと、回路基板と、下蓋を示す分解斜視図。 図6は、モータの平断面図。 図7は、回転センサの実装態様を示す説明図。 図8は、排気誘導部材の部分断面斜視図。 図9は、インペラ、排気誘導部材、インペラハウジングの一部を拡大して示す断面図。 図10は、インペラの動翼の平面図。 図11は、送風装置を有する掃除機の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るモータについて説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等とを異ならせる場合がある。
また、図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系を示す。XYZ座標系において、Z軸方向は、図1に示す中心軸Jの軸方向と平行な方向とする。Y軸方向は、Z軸方向と直交する方向であって図1の左右方向とする。X軸方向は、Y軸方向とZ軸方向との両方と直交する方向とする。
また、以下の説明においては、中心軸Jの延びる方向(Z軸方向)を上下方向とする。Z軸方向の正の側(+Z側)を「上側(軸方向上側)」と呼び、Z軸方向の負の側(−Z側)を「下側(軸方向下側)」と呼ぶ。なお、上下方向、上側および下側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係や方向を限定しない。また、特に断りのない限り、中心軸Jに平行な方向(Z軸方向)を単に「軸方向」と呼び、中心軸Jを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸Jを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、本実施形態の送風装置を示す断面図である。図2は、本実施形態の送風装置の分解斜視図である。
送風装置1は、図1および図2に示すように、モータ10と、インペラ70と、排気誘導部材60と、インペラハウジング80と、を備える。
モータ10の上側(+Z側)に、排気誘導部材60が取り付けられる。インペラハウジング80は排気誘導部材60の上側に取り付けられる。排気誘導部材60とインペラハウジング80との間にインペラ70が収容される。インペラ70は、中心軸J周りに回転可能にモータ10に取り付けられる。
[モータ]
図3は、本実施形態のモータを下側から見た斜視図である。
モータ10は、図1に示すように、ハウジング20と、下蓋22と、シャフト31を有するロータ30と、ステータ40と、回路基板50と、下側ベアリング52aおよび上側ベアリング52bと、を備える。すなわち、モータ10は、シャフト31と、ステータ40と、ハウジング20と、を有する。
ハウジング20は、ロータ30と、ステータ40とを収容する有蓋の円筒容器である。ハウジング20は、筒状であり、ステータ40を収容し軸方向に延びる。ハウジング20は、円筒状の周壁21と、周壁21の上端に位置する上蓋部23と、上蓋部23の中央部に位置する上側ベアリング保持部27と、を有する。ハウジング20の内側面に、ステータ40が固定される。上側ベアリング保持部27は、上蓋部23の中央部から上側へ突出する筒状である。上側ベアリング保持部27は、内部に上側ベアリング52bを保持する。
図2に示すように、ハウジング20の周壁21と上蓋部23とのエッジ部21aには、複数の貫通孔25、26が設けられている。3箇所の貫通孔25および3箇所の貫通孔26は、軸周りに交互に位置する(図6参照)。貫通孔25、26は、周壁21の上部側から上蓋部23の外縁部に達している。貫通孔25、26は、周壁21において径方向に貫通する。また、貫通孔25、26は、上蓋部23の径方向外縁部の近傍において上下方向に貫通している。
ハウジング20の下側(−Z側)の開口部に下蓋22が取り付けられる。下蓋22の中央部に、下蓋22の下面から下側へ突出する筒状の下側ベアリング保持部22cが設けられている。下側ベアリング保持部22cは下側ベアリング52aを保持する。
図3に示すように、下蓋22には、軸周りの3箇所に、径方向に幅を持った円弧状の貫通孔22aが設けられている。下蓋22の外周端には、下蓋22の外周部を直線状に切り欠いた切欠部22bが3箇所設けられている。ハウジング20の下側の開口端20aと切欠部22bとの間の隙間がモータ10の下側開口部24である。
ロータ30は、図1に示すように、シャフト31と、ロータマグネット33と、下側磁石固定部材32と、上側磁石固定部材34と、を備える。ロータマグネット33は、シャフト31を径方向外側で軸周り(θz方向)に囲む円筒状である。下側磁石固定部材32および上側磁石固定部材34は、ロータマグネット33と同等の直径を有する円筒状である。下側磁石固定部材32および上側磁石固定部材34は、ロータマグネット33を軸方向両側から挟み込んでシャフト31に取り付けられている。上側磁石固定部材34は、中心軸方向の上側部分に、下側(ロータマグネット33側)よりも小さい直径の小径部34aを有する。
シャフト31は、上下に延びる中心軸Jを中心とする。シャフト31は、下側ベアリング52aと上側ベアリング52bとによって軸周り(θz方向)に回転可能に支持されている。インペラ70は、シャフト31の上側に連結される。より詳細に述べると、シャフト31の上側(+Z側)の端部にインペラ70が取り付けられる。インペラ70は、シャフト31と一体となって軸周りに回転する。
図4は、本実施形態のステータの斜視図である。図5は、ステータ40と、回路基板50と、下蓋22を示す分解斜視図である。図6は、モータ10の平断面図である。
ステータ40は、ロータ30の径方向外側に位置する。すなわち、ステータ40は、シャフト31を囲む。ステータ40は、ロータ30を軸周り(θz方向)に囲んでいる。ステータ40は、図4および図5に示すように、ステータコア41と、複数(3つ)の上側インシュレータ43と、複数(3つ)の下側インシュレータ44と、コイル42と、を有する。
ステータコア41は、図5に示すように、コアバック部41aと、複数(3つ)のティース部41bを有する。コアバック部41aは中心軸周りのリング状である。コアバック部41aは、軸周りに3箇所の直線部41cと、3箇所の円弧部41dとが交互に位置する構成を有する。ティース部41bは、それぞれ直線部41cの内周面から径方向内側に延びている。ティース部41bは周方向に均等な間隔で配置される。コアバック部41aの円弧部41dの上面には、それぞれ、ステータ40の内側に排気を案内する傾斜部材46が配置される。傾斜部材46は、径方向外側から内側へ向かうに従い厚さが薄くなる形状を有する。
上側インシュレータ43は、ステータコア41の上面と側面の一部を覆う絶縁部材である。上側インシュレータ43は、3つのティース部41bにそれぞれ対応して設けられる。上側インシュレータ43は、コアバック部41aの上側に位置する上側外周壁部43aと、ティース部41bの先端の上側に位置する上側内周壁部43eと、上側外周壁部43aと上側内周壁部43eとを径方向に連結し、ティース部41bのコイル42が巻かれる部位の上側に位置する上側絶縁部43dと、を有する。
下側インシュレータ44は、ステータコア41の下面と側面の一部を覆う絶縁部材である。下側インシュレータ44は、3つのティース部41bにそれぞれ対応して設けられる。下側インシュレータ44は、コアバック部41aの下側に位置する下側外周壁部44aと、ティース部41bの先端の下側に位置する下側内周壁部44cと、下側外周壁部44aと下側内周壁部44cとを径方向に連結し、ティース部41bのコイル42が巻かれる部位の下側に位置する下側絶縁部44bと、を有する。
ステータコア41のティース部41bを上下方向に挟み込むように上側インシュレータ43と下側インシュレータ44が配置される。上側インシュレータ43の上側絶縁部43dと下側インシュレータ44の下側絶縁部44bとに覆われるティース部41bの周囲にコイル42が巻き回される。
ステータコア41のコアバック部41a上に位置する3つの上側外周壁部43aは、ステータコア41の上側においてコイル42を取り囲む。上側外周壁部43aは、周方向の両端に第1側端面43bと第2側端面43cとを有する。第1側端面43bは、径方向に対して傾斜し、径方向外側に面する傾斜面である。第2側端面43cは、径方向に対して傾斜し、径方向内側に面する傾斜面である。上側外周壁部43aの外周面のうち、直線部41c上に位置する部分は、直線部41cの外周面と揃った軸方向に延びる平坦面43fとされる。平坦面43fの周方向の両側には、ハウジング20の内周面に沿って配置される円弧状の面が設けられる。
図6に示すように、周方向において隣り合う上側外周壁部43a同士は所定の間隔で離間されている。隣り合う上側外周壁部43aにおいて、一方の上側外周壁部43aの第1側端面43bと、他方の上側外周壁部43aの第2側端面43cとは、周方向に対向して配置される。第1側端面43bの径方向に対する傾斜度合いと、第2側端面43cの径方向に対する傾斜度合いは異なる。より詳細には、隣り合う上側外周壁部43aの間に形成される隙間CLの径方向外側の開口部90の周方向の幅は、径方向内側の開口部91の周方向の幅よりも広い。
隙間CLの下方にはコアバック部41a上に配置された傾斜部材46が位置する(図5参照)。傾斜部材46は、第1側端面43bと第2側端面43cとの間に挟まれている。隙間CLは、ハウジング20の貫通孔26の内側に位置する。貫通孔26と隙間CLは、ハウジング20の外側から流入する排気をステータ40の内側に案内する空気流路となる。上側から見た隙間CLの径方向に対する傾き方向(径方向外側から内側へ向かう方向)は、排気誘導部材60から放出される排気の周方向の流通方向と一致する。すなわち、インペラ70の回転方向と一致する。
図6に示すように、隙間CLの入口側の開口部90を相対的に大きくしていることで、貫通孔26からより多くの排気を吸入させることができ、出口側の開口部91の幅を相対的に狭くしていることで、隙間CLから放出される空気をより正確に狙った位置(コイル42)に向けて流通させることができる。
図5に示すように、コアバック部41aの下側に位置する3つの下側外周壁部44aは、ステータコア41の下側においてコイル42を取り囲む。周方向に隣り合う下側外周壁部44aの間には隙間が空いているが、下側外周壁部44a同士は周方向で互いに接触していてもよい。下側外周壁部44aの外周面のうち、コアバック部41aの直線部41cの下側に位置する部分は、直線部41cの外周面と揃った軸方向に延びる平坦面44dとされる。平坦面44dの周方向の両側には、ハウジング20の内周面に沿って配置される円弧状の面が設けられる。
平坦面44d上には、軸方向に延びる複数(図示では3つ)の板状部45が設けられる。図6に示すように、板状部45は平坦面44dにほぼ垂直に立っている。板状部45の径方向外側の先端はハウジング20の内周面に達する。板状部45は、下側外周壁部44aとハウジング20との間の領域を、周方向に複数の領域に区画する。
回路基板50は、図1および図5に示すように、ステータ40と下蓋22との間に配置される。回路基板50は、円形リング状の本体部50aと、本体部50aの外周縁から径方向に対して斜め方向の外側に突出する3つの突出部50bと、を有する。本体部50aはシャフト31が挿通される貫通孔を有する。回路基板50は、下側インシュレータ44に固定される。
回路基板50には、図6に示すように、3つの回転センサ51が少なくとも実装される。回転センサ51は例えばホール素子である。回路基板50は、コイル42と電気的に接続されていてもよい。この場合に、コイル42に対して駆動信号を出力する駆動回路が回路基板50に実装されていてもよい。
図7は、回転センサ51の実装態様を示す説明図である。
回転センサ51は、図6および図7に示すように、周方向に隣り合う下側内周壁部44cの先端部の間に挟まれて配置される。3つの回転センサ51は、周方向に120°おきの等間隔に配置される。回転センサ51の径方向内側の面は、ロータマグネット33と対向する。本実施形態の場合、ロータマグネット33は、ロータ30の軸方向の中心部に配置されている。そのため、回転センサ51は、回路基板50からロータマグネット33までの軸方向長さに相当する長さのリード51aにより回路基板50と接続される。
下側内周壁部44cの先端部に、回転センサ51を支持する機構を設けてもよい。例えば、回転センサ51を挿入する凹部を設け、回転センサ51の径方向の移動を抑制することができる。あるいは、スナップフィット等により回転センサ51を下側内周壁部44cに固定してもよい。
図3に示すように、下蓋22は、ステータ40と回路基板50を収容したハウジング20の開口端20aに取り付けられる。図1に示すように、下蓋22の3つの貫通孔22aは、少なくとも一部が回路基板50の本体部50aの外周端よりも径方向外側に位置する。
下蓋22の外周の切欠部22bは、軸方向に見て、ステータコア41の直線部41cと、上側インシュレータ43の平坦面43fと、下側インシュレータ44の平坦面44dとにほぼ一致して配置される。図1に示すように、モータ10の下面の下側開口部24は、ステータ40とハウジング20との間の空気流路FPの排気口となる。
[排気誘導部材、インペラ、インペラハウジング]
次に、排気誘導部材60、インペラ70、インペラハウジング80について説明する。
図8は、排気誘導部材60を下側から見た部分断面斜視図である。図9は、インペラ70、排気誘導部材60、インペラハウジング80の一部を拡大して示す断面図である。
排気誘導部材60は、モータ10に取り付けられる。排気誘導部材60は、円板リング状の支持体66aと、支持体66aの外周縁から下側に延びる円筒状の隔壁リング66bと、複数(図示では6つ)の上側誘導部64と、上側誘導部64の径方向外側に接続された筒状の外周筒部65と、支持体66aの外周縁から上側に突出する円環状の突出部66cと、上側誘導部64より下側において外周筒部65の内周面に設けられた複数(図示では6つ)の下側誘導部67とを有する。すなわち、排気誘導部材60は、外周筒部65を有する。複数の上側誘導部64は、径方向において、隔壁リング66bの外周面と外周筒部65の内周面とを連結する。外周筒部65は、インペラ70の径方向外側に位置する。
支持体66aは、図8に示すように、中央部の下面から下側へ延びる円筒状の取付リング68と、支持体66aの下面から下側へ突出する3つの円柱凸部69と、を有する。
3つの円柱凸部69は、同等の直径および高さを有し、周方向に120°おきの等間隔で配置される。本実施形態において、円柱凸部69は中空であり、下側の端面69aの中央に、軸方向に貫通する貫通孔69bを有する。
排気誘導部材60は、モータ10のハウジング20に取り付けられる。図9に示すように、排気誘導部材60の取付リング68には、ハウジング20の上側ベアリング保持部27が挿入される。排気誘導部材60の取付リング68の下面と円柱凸部69の下側の端面69aとは、ハウジング20の上蓋部23の上面と接触する。円柱凸部69の貫通孔69bと上蓋部23のねじ孔23aに挿通されるボルトBTにより、排気誘導部材60とモータ10とが締結される。
図8に示すように、それぞれの上側誘導部64は、径方向から見て上面64aが傾斜した三角形状を有している。上面64aは、インペラの回転方向に沿って下側に向かって傾斜している。隣り合う上側誘導部64同士の間には、それぞれ上下方向に貫通する上下貫通孔62が設けられている。上下貫通孔62は、上側誘導部64と同数(図示では3つ)設けられている。上側誘導部64は、インペラ70の回転方向に傾いた方向に流れる排気を上面64aの傾斜に沿わせて効率よく上下貫通孔62に誘導する。
複数の下側誘導部67は、上下貫通孔62の下側にそれぞれ位置する。下側誘導部67は、インペラ70より下側に位置する。下側誘導部67は、外周筒部65の内面から径方向内側に突出する。下側誘導部67は、ハウジング20の貫通孔25、26に嵌る。下側誘導部67は、上側から下側に向かって徐々に径方向内向きの突出高さが高くなっている。下側誘導部67は、下側に向かうにしたがって徐々に径方向内側に傾斜する傾斜面67aを有する。上記の構成によって、傾斜面67aは、上下貫通孔62を通過して流れる排気を径方向内側の貫通孔25、26を介しモータ10の内部に誘導する。
排気誘導部材60は、金型成型により生産できる。排気誘導部材60が樹脂材料からなる場合は排気誘導部材60は、例えば射出成型により製造される。排気誘導部材60の下側誘導部67は、上下貫通孔62の直下に位置している。下側誘導部67の傾斜面67aは、上下貫通孔62を介し上側に臨んでいる。排気誘導部材60は、上側を臨む全ての面が、上側から見える位置に配置されている。すなわち、排気誘導部材60は、上側を臨む全ての面が、上側から見て、互いに異なる位置に設けられている。同様に、下側を臨むすべての面が、下側から見て互いに異なる位置に設けられている。これにより、排気誘導部材60は、上下一対の金型(上金型および下金型)により成型することができる。より具体的には、排気誘導部材60は、上側を臨む面を上金型により成形し、下側を臨む面を下金型により成形することができ、軸方向以外に動作するスライド金型を用いることなく安価に製造できる。
ここで、上側を臨む面とは、法線ベクトルが+Z方向のベクトル要素を有している面を意味する。また、下側を向く面とは、法線ベクトルが−Z方向のベクトル要素を有している面を意味する。したがって、斜め上側を向く面は、軸方向上側を臨む面であり、斜め下側を向く面は、軸方向下側を臨む面である。
なお、図8に示すように排気誘導部材60のパーティングラインPLは、下側誘導部67の傾斜面67aの上端から上側誘導部64の下面に沿って設けられる。
インペラ70は、シャフト31の上側に連結されている。インペラ70は、上側に開口した吸気口70aから吸入された流体を、内部の流路を介して径方向外側へ向かって放出する。インペラ70は、インペラ本体71と、インペラハブ72とを有する。
インペラ本体71は、ベース部73と、複数の動翼74と、シュラウド75とを有する。ベース部73は円盤状であり、中央部に軸方向に貫通する貫通孔73aを有する。ベース部73の貫通孔73aの周囲は、上側に張り出した円錐面状の斜面部73bとされている。動翼74は、ベース部73の上面において径方向の内側から外側へ延びる、周方向に湾曲した板状部材である。動翼74は、軸方向に沿って起立して配置される。シュラウド75は、軸方向の上側に向かって先窄まりの円筒状である。シュラウド75の中央の開口部がインペラ70の吸気口70aである。ベース部73とシュラウド75は、動翼74により連結されている。
図10は、インペラ70の動翼74の平面図である。
複数の動翼74は、図10に示すように、ベース部73の上面に周方向(θZ方向)に沿って配置されている。動翼74は、図1に示すように、ベース部73の上面から、軸方向に沿って垂直に起立している。
本実施形態においては、3種類の動翼74が、同じ種類同士で周方向に沿って等間隔に配置される。本実施形態において複数の動翼74は、複数(3つ)の第1の動翼74aと、複数(3つ)の第2の動翼74bと、複数(6つ)の第3の動翼74cを含む。3つの第1の動翼74aは、周方向において120°おきの等間隔に配置される。第2の動翼74bは、周方向に隣り合う第1の動翼74aの中間位置に配置される。3つの第2の動翼74bも、周方向において120°おきの等間隔に配置される。第3の動翼74cは、周方向に隣り合う第1の動翼74aと第2の動翼74bの中間位置に配置される。6つの第3の動翼74cは、周方向において60°おきの等間隔に配置される。
動翼74は、平面視(XY面視)で、ベース部73の上面上において、曲率を持って延びている。動翼74の一端は、ベース部73の外周縁に位置する。動翼74の他端は、ベース部73の外周縁よりも径方向内側に位置する。
すなわち、第1の動翼74a、第2の動翼74b、第3の動翼74cの径方向外側の端部は、いずれもベース部73の外周縁に位置する。一方、第1の動翼74aの内周側の端部P1は、最もベース部73の中心寄りに位置する。第2の動翼74bの内周側の端部P2は、第1の動翼74aの端部P1よりも径方向外側に位置する。第3の動翼74cの内周側の端部P3は、第2の動翼74bの端部P2よりもさらに径方向外側に位置する。
第1の動翼74a、第2の動翼74b、および第3の動翼74cは、いずれも反時計回り方向に弓なりに湾曲した形状を有する。
第1の動翼74aは、曲率半径の異なる4つの円弧からなる。第1の動翼74aの凸状の翼面74dは、長さ方向に3つの変曲点CP11、CP12、CP13を有する。
第2の動翼74bは、曲率半径の異なる3つの円弧からなる。第2の動翼74bの凸状の翼面74eは、長さ方向に2つの変曲点CP21、CP22を有する。
第3の動翼74cは、曲率半径の異なる2つの円弧からなる。第3の動翼74cの凸状の翼面74fは、長さ方向に1つの変曲点CP31を有する。
本実施形態において、第1の動翼74aの変曲点CP11と、第2の動翼74bの変曲点CP21と、第3の動翼74cの変曲点CP31は、ベース部73において同一の半径位置C1上に配置される。また、第1の動翼74aの半径位置C1よりも外側の部分の曲率半径と、第2の動翼74bの半径位置C1よりも外側の部分の曲率半径と、第3の動翼74cの半径位置C1よりも外側の部分の曲率半径は、互いに一致する。
次に、第1の動翼74aの変曲点CP12と、第2の動翼74bの変曲点CP22と、第3の動翼74cの端部P3は、ベース部73において同一の半径位置C2上に配置される。また、第1の動翼74aの半径位置C1と半径位置C2との間の部分の曲率半径と、第2の動翼74bの半径位置C1と半径位置C2との間の部分の曲率半径と、第3の動翼74cの半径位置C1と半径位置C2との間の部分の曲率半径は、互いに一致する。
次に、第1の動翼74aの変曲点CP13と、第2の動翼74bの端部P2は、ベース部73において同一の半径位置C3上に配置される。また、第1の動翼74aの半径位置C2と半径位置C3との間の部分の曲率半径と、第2の動翼74bの半径位置C2と半径位置C3との間の部分の曲率半径は、互いに一致する。
本実施形態の動翼74(74a〜74c)は、インペラ70の径方向の領域ごとに、翼面74d〜74fの曲率半径を異ならせている。一方、異なる種類の動翼74(第1の動翼74a〜第3の動翼74c)であっても、同じ径方向の領域に属する部分は、互いに同一の曲率半径に設定される。
本実施形態において、半径位置C3は、インペラハウジング80の吸気口80aに軸方向から見て一致する。したがって、吸気口80aの内側には、第1の動翼74aの変曲点CP13よりも内周側の部分のみが配置される。
インペラハブ72は、軸方向に延びる筒部72aと、筒部72aの外周面の下部から径方向外側に広がる円盤状のフランジ部72bと、フランジ部72bの上面から上側に突出する複数の凸部72cと、を有する。筒部72aは、上側の先端部に先窄まりのテーパー状の斜面部72dを有する。
インペラハブ72は、筒部72aをベース部73の貫通孔73aに下側から挿入することでインペラ本体71に取り付けられる。筒部72aは貫通孔73aに圧入してもよいし、接着剤等を用いて固着させてもよい。インペラハブ72のフランジ部72bは、インペラ本体71を下側から支持する。フランジ部72b上の凸部72cは、ベース部73の下面の凹部73cに嵌合する。凸部72cと凹部73cとが嵌合することで、インペラ本体71とインペラハブ72との周方向の相対移動が抑制される。
インペラハブ72がフランジ部72bを備えていることで、フランジ部72bによってインペラ本体71を径方向の広い範囲にわたって下方から支持することができる。これにより、インペラ70を安定的に保持することができ、高速回転時の安定性を高くなる。
インペラ70において、インペラハブ72の筒部72aの先端の斜面部72dと、ベース部73の斜面部73bとは、上下方向に滑らかに接続されている。斜面部72dと斜面部73bとが、インペラ70の吸気口70aから吸入した流体を径方向外側へ案内する円環状斜面70bを構成する。
円環状斜面70bをインペラ本体71とインペラハブ72とにより構成することで、ベース部73の斜面部73bを高くしなくても、筒部72a(斜面部72d)の長さを大きくすることで、円環状斜面70bの最大高さを大きくすることができる。したがって、ベース部73の厚さの増加を抑制しつつ、好ましい形状の円環状斜面70bを実現することができる。
インペラハブ72は金属製であることが好ましい。これにより、シャフト31とインペラ70とを強固に連結することができる。したがって、インペラ70を安定的に高速回転させることができる。また、斜面部72dを金属面とすることができるため、円環状斜面70bの上側先端の表面を平滑化することができる。
インペラ70は、インペラハブ72の筒部72aに下側からシャフト31の上端部を嵌め込むことで、シャフト31に固定される。シャフト31と連結されたインペラ70は、図1および図9に示すように、排気誘導部材60の円環状の突出部66cの内側に配置される。したがって、突出部66cは、インペラ70の排気口70cの近傍に位置する。
突出部66cは、後述するインペラハウジング80の排気ガイド部83とともに、インペラ70から放出される排気を下側へ案内する。ここで、本実施形態においては、排気ガイド部83は、外周部に対応する。また、本実施形態では、突出部66cの外周面は、径方向外側に向かうに従って下方へ傾斜する傾斜面である。突出部66cの外周面は外側に凸の滑らかな曲面形状である。
突出部66cの外周面の下端は、円筒状の隔壁リング66bの外周面と滑らかに連続している。したがって、突出部66cの下端の水平方向に対する傾斜角度はほぼ90°である。突出部66cの上端は、インペラ70のベース部73の外周端の径方向のすぐ外側に位置する。突出部66cの上端は、ベース部73の下面よりも上側に位置する一方、ベース部73の外周端の上面よりも下側に位置する。
本実施形態の送風装置1では、突出部66cが上記した形状および配置を有することで、インペラ70から放出される空気を、流れを乱れさせることなく円滑に下方へ案内することができる。インペラ70の排気口70cの下端では、ベース部73の外周端からほぼ水平方向に空気が放出される。本実施形態では、突出部66cの上端がベース部73の上面よりも下がった位置にあるため、放出された空気が突出部66cに衝突することなく、突出部66cの外周面に沿って案内される。これにより、効率よく空気を搬送することができる。
インペラハウジング80は、インペラ70を収容し吸気口80aを有する。すなわち、インペラハウジング80は、図1および図9に示すように、上側に吸気口80aを有し、軸方向上側へ向かって先窄まりの円筒状である。インペラハウジング80は、吸気口80aの開口端に位置する吸気ガイド部81と、インペラ70の上側を覆いインペラ70を収容するインペラハウジング本体部82と、インペラハウジング本体部82の外周縁から径方向外側および下側へスカート状に延びる排気ガイド部83と、排気ガイド部83の外周縁から上側に延びる外周取付リング84と、を有する。本実施形態においては、外周取付リング84は、突出部に対応する。すなわち、インペラハウジング80は、インペラハウジング本体部82と、排気ガイド部83と、を有する。
インペラハウジング本体部82は、インペラ70の上側を覆う。インペラハウジング本体部82は、インペラ70のシュラウド75に倣った断面形状を有する。インペラハウジング本体部82の内側面(下面)は、シュラウド75の外側面(上面)と、一様な間隔で対向する。
インペラハウジング本体部82の内周側の上端部に、径方向内側へ突出する円環状の吸気ガイド部81が位置する。吸気ガイド部81は、図9に示すように、シュラウド75の上端面75bを上側から覆っている。吸気ガイド部81の下面と、シュラウド75の上端面75bとの間には、径方向に延びる狭幅の隙間が存在する。
インペラハウジング本体部82の外周側の端部には、シュラウド75の外周端を下側へ回り込み屈曲された周縁屈曲部82aが設けられている。周縁屈曲部82aは、下側に延びてシュラウド75の外側端面を径方向外側から囲む。周縁屈曲部82aの内周面とシュラウド75の外側端面との間には、軸方向上側に延びる狭幅の隙間が存在する。
排気ガイド部83は、インペラハウジング本体部82の外周縁から径方向外側に延びる。より正確に述べると、排気ガイド部83は、インペラハウジング本体部82の外周縁から径方向外側および下側に延びる。排気ガイド部83は、インペラの径方向外側に位置する。これにより、図1に示すように、排気ガイド部83は、インペラ70から径方向外側へ放出される排気を下側へ案内する排気流路92を構成する。排気ガイド部83の内周面は、上端から下端に向かって水平方向から鉛直方向に向かって滑らかに傾斜する。排気ガイド部83の内周面は、下端において、排気誘導部材60の外周筒部65の内周面になだらかに接続され、排気流路92の外周側の壁面を構成する。
外周取付リング84は、排気ガイド部83の径方向外側に位置する。外周取付リング84は、軸方向上側に延びる。外周取付リング84は、円筒形状を有している。すなわち、外周取付リング84は、筒状である。外周取付リング84は、上部から径方向外側に延びるフランジ部84aを有している。より詳細な構成を述べると、外周取付リング84は、上端から径方向外側に延びるフランジ部84aを有している。外周取付リング84の外周面は、排気誘導部材60の外周筒部65の内周面と嵌合する。すなわち、外周取付リング84の外周面は、外周筒部65の内周面の少なくとも一部と固定される。また、フランジ部84aは、外周筒部65の上端と接触して、排気誘導部材60に対するインペラハウジング80の上下方向の位置を決める。すなわち、フランジ部84aは、外周筒部65の上面の少なくとも一部と接触する。
ところで、インペラハウジング80および排気誘導部材60は、樹脂部材等の金型成型により製造される。本実施形態に示すように、下側誘導部67により複雑に最適化された流路を構成する場合には、インペラハウジング80と排気誘導部材60とを別部材から構成することが好ましい。排気誘導部材60は、下側誘導部67を有するために金型構成を考慮するとインペラハウジング80と一体に成型することが困難である。つまり、インペラハウジング80と排気誘導部材とを単一部材にした際には、上下にスライドする金型で成型することができないが、インペラハウジング80と排気誘導部材60とを別部材にすることで、上下にスライドする金型で個別の部材を成型することができる。本実施形態においては、インペラハウジング80が外周取付リング84を有するために、互いに別部材として構成されたインペラハウジング80および排気誘導部材60を強固に固定することができる。また、外周取付リング84がフランジ部84aを有することによって、さらに強固に固定することができる。
排気ガイド部(外周部)83の上面には、周方向に延びる凹部86が設けられている。すなわち、排気ガイド部83の上面は、インペラハウジング本体部82の上面に対して下側に凹む。排気ガイド部83の上面に対して下側に凹む凹部86は、周方向に延びる。ここで「インペラハウジング本体部82の上面に対して下側に凹んで凹部86」の定義について説明する。凹部86は、底面86aを有する。また凹部86は、底面86aの径方向内側に底面86aより上側に位置する排気ガイド部83の上面が位置しており、さらに底面86aの径方向外側に底面86aより上側に位置する面が位置してる表面形状の部分である。すなわち、凹部86は、底面86aと、底面86aの径方向内側および外側に位置し底面86aより上側に位置する面とを有する表面形状部分を意味する。凹部86は、周縁屈曲部82a、排気ガイド部83および外周取付リング84により構成される。インペラハウジング80は、凹部86が設けられることで排気ガイド部83の肉厚が均一化されている。また、凹部86には、外周取付リング84とインペラハウジング本体部82の周縁屈曲部82aを径方向に繋ぐリブ85が設けられている。すなわち、排気誘導部材60は、周方向に並ぶ複数のリブ85を有する。複数のリブ85は、排気ガイド部83の上面と外周取付リング84とを連結する。
インペラハウジング80は、金型成型により生産される。すなわち、インペラハウジング80は、2つ以上の金型同士の隙間に、流動状態の材料を注入し固化させて製造される。本実施形態のインペラハウジング80は、樹脂材料からなり射出成型により作製される。また、インペラハウジング80をアルミニウム合金製とする場合には、インペラハウジング80は、アルミニウムダイカストにより作製される。金型成型により製造される成形品は、材料が固化する際の収縮により厚肉部の表面にひけを生じ寸法精度を低下させる虞がある。また、アルミニウムダイカストを行う場合には、厚肉部の内部に気孔(巣)が生じて強度を低下させる虞がある。
本実施形態のインペラハウジング80は、外周取付リング84とインペラハウジング本体部82の周縁屈曲部82aとの間に凹部86が設けられている。これにより、インペラハウジング80は、排気ガイド部83の肉厚を均一化して排気ガイド部83の周囲にヒケが生じることを抑制できる。また、同様に、インペラハウジング80は、排気ガイド部83の内部に気孔が生じることを抑制できる。さらに、本実施形態のインペラハウジング80は、凹部86にリブ85が設けられていることで、インペラハウジング本体部82に対し外周取付リング84の剛性を高めることができる。これにより、インペラハウジング80は、外周取付リング84において、排気誘導部材60と強固に固定することができる。
本実施形態の送風装置1は、モータ10によりインペラ70を回転させることで、図1に示すように、吸気口80aからインペラ70内に空気を引き込み、インペラ70内の空気流路を介して径方向外側へ空気を放出する。インペラ70から放出された排気は、排気流路92を通過して排気誘導部材60に流入する。排気流路92は、インペラハウジング80の排気ガイド部83の内周面と突出部66cの外周面の間に位置する。排気流路92は、インペラ70から径方向外側に向かって放出された排気を下側に向けて上側誘導部64の領域に排気を流入させる。上側誘導部64は、インペラ70から吐出された周方向の流動成分を有する排気を下向きに滑らかに誘導し、上下貫通孔62に案内する。上下貫通孔62を通過した排気は、外周筒部65の内周面に沿って下側に流れ、下側誘導部67により径方向内側に向かって案内され、貫通孔25、26からモータ10の内部に流入する。
貫通孔25を介してモータ10の内部に流入した排気は、図6に示すステータ40とハウジング20との間の空気流路FPに流入する。空気流路FP内において、排気は下側へ流れる。空気流路FP内には、図4に示したように、直線部41c(ステータコア41)の外周面が露出しており、排気により冷却される。空気流路FP内には複数の板状部45が位置しており、空気流路FP内を流通する排気を整流する。空気流路FPを流通した排気は、モータ10の下側開口部24から下方へ排出される。
貫通孔26を介してモータ10内に流入した排気は、図6に示すように、隙間CLを介してステータ40の内側へ流入する。隙間CLを構成する第1側端面43bと第2側端面43cと傾斜部材46は、隙間CLを通過する排気をコイル42の側面に案内する。この構成により、モータ10の発熱部位であるコイル42を効率よく冷却することができる。排気はコイル42の周囲を下方へ向かって流通し、モータ10下面の貫通孔22aから下方へ排出される。
本実施形態の送風装置1によれば、インペラ70から径方向外側に放出された排気を排気ガイド部83、上側誘導部64および下側誘導部67により円滑にモータ10の内部に誘導できる。これにより、送風装置1は、高い排気効率を維持しつつモータ10を冷却できる。
本実施形態の送風装置1によれば、インペラ70から径方向外側放出された排気を、インペラハウジング80および排気誘導部材60によって、モータ10の内部に誘導する排気流路92の外側壁面を構成する。このため、インペラハウジング80のみで排気流路92の外側壁面を構成する場合と比較して、より円滑に最適化された排気流路92を構成できる。したがって、本実施形態によれば、インペラ70から径方向外側に放出された排気を円滑にモータ10内部に誘導できる送風装置を提供できる。
図11は、本実施形態に記載の送風装置1を有する掃除機100の斜視図である。掃除機100は、上述の実施形態および変形例の送風装置、を有する。これにより、掃除機100の送風効率を向上することができる。なお、実施形態および変形例の送風装置は、掃除機100に限らず、他の電気機器にも搭載できる。
以上に、本発明の実施形態および変形例を説明したが、実施形態および各変形例における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはない。
1…送風装置、10…モータ、20…ハウジング、31…シャフト、40…ステータ、60…排気誘導部材、65…外周筒部、67…下側誘導部、70…インペラ、84a…フランジ部、80…インペラハウジング、81…吸気ガイド部(外周部)、82…インペラハウジング本体部、83…排気ガイド部(外周部)、84…外周取付リング(突出部)、85…リブ、100…掃除機、J…中心軸

Claims (7)

  1. 上下に延びる中心軸を中心とするシャフトと、前記シャフトを囲むステータと、前記ステータを収容し軸方向に延びる筒状のハウジングと、を有するモータと、
    前記シャフトの上側に連結されたインペラと、
    前記インペラを収容し吸気口を有するインペラハウジングと、
    前記インペラの径方向外側に位置する外周筒部を有する排気誘導部材と、
    を備え、
    前記インペラハウジングは、
    前記インペラの上側を覆うインペラハウジング本体部と、
    前記インペラハウジング本体部の外周縁から径方向外側に延びる外周部と、を有し、
    前記外周部の上面は、前記インペラハウジング本体部の上面に対して下側に凹む、送風装置。
  2. 前記排気誘導部材は、前記インペラよりも下側において、前記外周筒部の内面から内側に突出する下側誘導部をさらに有する、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記外周部は、前記インペラハウジング本体部の外周縁から径方向外側および下側に延び前記インペラの径方向外側に位置する、請求項1に記載の送風装置。
  4. 前記インペラハウジングは、
    前記外周部の径方向外側に位置し、軸方向に延びる筒状の突出部をさらに有し、
    前記突出部の外周面は、前記外周筒部の内周面の少なくとも一部と固定される、請求項2に記載の送風装置。
  5. 前記突出部は、上部から径方向外側に延びるフランジ部を有し、
    前記フランジ部は、前記外周筒部の上面の少なくとも一部と接触する。請求項4に記載の送風装置。
  6. 前記排気誘導部材は、前記外周部の上面と前記突出部とを連結し、周方向に並ぶ複数のリブを有する、請求項4に記載の送風装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の送風装置を有する、掃除機。
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