JP2023054481A - 遠心式送風機 - Google Patents

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修三 小田
Shuzo Oda
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Abstract

【課題】騒音の発生を抑えつつ、スライド型によるシュラウド62、インペラカップ66、複数の翼60の一体成形を可能にした遠心式送風機10を提供する。【解決手段】遠心式送風機10では、カバー領域62bは、シュラウド62をファン軸線Saを含む平面で切断した断面図において、ファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成されている。シュラウド62は、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dからファン径方向DRrの内側端部62eに向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。インペラカップ66のうちファン軸線方向DRaの一方側には、ファン径方向DRrの外側から内側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている傾斜面67が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、遠心式送風機に関するものである。
従来、遠心式送風機では、軸線を中心とする円周方向に並べられている複数の翼と、複数の翼に対してファン軸線方向一方側に配置されているシュラウドと複数の翼に対してファン軸線方向の他方側に配置されている主板とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
シュラウドのうち軸線を中心とする径方向の内側には、吸気口が設けられている。シュラウドのうちファン軸線方向他方側の裏面は、径方向の外側から径方向の内側に進むほどファン軸線方向一方側に向かう曲面形状に形成されている。
ここで、主板に対してファン軸線方向の他方側には、電動モータのロータをその径方向外側から支持されているインペラカップが設けられている。インペラカップのうち軸線を中心とする径方向寸法は、吸気口のうち軸線を中心とする径方向寸法に比べて大きくなっている。
電動モータのロータが軸線を中心として回転することにより、インペラカップが軸線を中心として回転する。このとき、主板、複数の翼、シュラウドがインペラカップとともに回転する。この際に、ファン軸線方向一方側から吸気口に流入された空気流が複数の翼のうち隣り合う2つの翼の間の複数の空気流路を通して径方向外側に吹き出される。
特開2019-203481号公報
本発明者は、上記特許文献1を参考にして、吸気口に流入される空気流をシュラウドおよび主板の間の複数の空気流路にスムーズに流通させることにより、騒音の発生を抑えることを検討した。
本発明者の検討によれば、軸線を含む面でシュラウドを切断した断面図において、シュラウドのうちインペラカップに対して軸線方向に重なる領域であるカバー領域を、ファン軸線方向の他方側に凸となる円弧状に形成することが必要となる。
しかし、シュラウド、インペラカップ、複数の翼、および主板を樹脂材料等によって一体成形する場合において、インペラカップおよび主板とシュラウドとの間の複数の空気流路をスライド型を用いて成形する場合には、シュラウドの形状が制限される。
例えば、シュラウド、インペラカップ、複数の翼、および主板に対してスライド型を径方向内側にスライドして抜くことを可能にするには、シュラウドおよび主板の間に0deg以上の角度を有する傾斜角を備える形状が必要となる。
しかし、主板の形状によっては、0deg以上の傾斜角を実現することができない場合がある。このため、スライド型を用いてシュラウド、インペラカップ、複数の翼、および主板を一体成形する場合には、シュラウドのカバー領域を上述の断面円弧状に形成することができない場合がある。
そこで、本発明者の主板以外の、シュラウド、複数の翼、およびインペラカップ(すなわち、筒部)をスライド型を用いて一体成形することを検討した。
本発明は上記点に鑑みて、騒音の発生を抑えつつ、主板を除いた、シュラウド、複数の翼、および筒部をスライド型を用いて一体成形することを可能とした遠心式送風機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、遠心式送風機であって、
軸線(Sa)を中心とする円周方向(Edr)に並べられている複数の翼(60)と、
軸線が延びる方向を軸線方向(DRa)としたとき、複数の翼を軸線方向の一方側から覆うように形成され、かつ軸線を中心とするリング状に設けられ、軸線方向に開口する吸気口(62a)を軸線を中心とする径方向の内側に形成するシュラウド(62)と、
複数の翼を軸線方向の他方側から覆うように形成され、かつ軸線を中心とするリング状に設けられ、さらに軸線方向に開口する開口部(64a)を径方向の内側に形成する主板(64)と、
開口部内に配置され、かつ軸線を中心とする円筒状に形成され、さらに電動モータ(14)の回転力によって軸線を中心とする回転が可能に構成されている筒部(66)と、を備え、
複数の翼、シュラウド、筒部が、一体に構成されている一体化構成物(94)を構成し、
筒部および主板とシュラウドとの間で、かつ複数の翼のうち隣り合う2つの翼の間には、空気流路(68)が設けられており、
筒部は、主板に対して相対移動が不能になるように連結され、
電動モータの回転力によって複数の翼、シュラウド、筒部、および主板が円周方向の一方側(DRf)に回転する際に、軸線方向の一方側から吸気口に吸い込まれた空気を空気流路を通して径方向の外側に吹き出し、
シュラウドのうち軸線方向の他方側には、筒部を軸線方向の一方側を覆うように形成されているカバー領域(62b)が設けられ、カバー領域は、シュラウドを軸線を含む面で切断した断面図において、軸線方向の他方側に凸となる弧状に形成されており、
シュラウドは、カバー領域のうち径方向の外側端部(62d)からシュラウドのうち径方向の内側端部(621)に向かうほど軸線方向の一方側に進むように形成されており、
筒部のうち軸線方向の一方側端部には、端面(67)が設けられており、
軸線方向に直交し、径方向に直交する線を第1仮想線(230)とし、第1仮想線に直交し、かつカバー領域に接する接線を第2仮想線(162b)としたとき、筒部の端面および第2仮想線が平行、或いは端面および第2仮想線の間の軸線方向の距離(ZL)が径方向の内側から外側に向かうほど大きくなるようにカバー領域および端面が形成されている。
以上により、シュラウドのカバー領域は、シュラウドを軸線を含む面で切断した断面図において、軸線方向の他方側に凸となる弧状に形成されている。シュラウドは、カバー領域のうち径方向の外側端部(62d)からシュラウドのうち径方向の内側端部に向かうほど軸線方向の一方側に進むように形成されている。
したがって、吸気口に吸い込まれた空気をカバー領域に沿って円滑に流すことができる。このため、空気が空気流路に流れる際に生じる騒音の発生を抑えることができる。
さらに、端面および第2仮想線が平行、或いは端面および第2仮想線の間の軸線方向の距離が径方向の内側から外側に向かうほど大きくなるようにカバー領域および端面が形成されている。このため、シュラウド、複数の翼、および筒部を一体成形する場合において、空気流路のうちカバー領域および端面の間の領域(220)をスライド型を用いて成形する際に、カバー領域および傾斜面の間からスライド型を径方向の外側に抜くことができる。
以上により、騒音の発生を抑えつつ、シュラウド、複数の翼、および筒部をスライド型を用いて一体成形することを可能とした遠心式送風機を提供することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において、遠心式送風機をファン軸線を含む平面で切断した断面図である。 第1実施形態において、図1中II-II断面図であり、電動モータの図示を省略したものであり、主板、複数の翼、およびインペラカップの斜斜面の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において、図1中のシュラウドおよび吸気孔内をファン軸線方向の一方側から視た図である。 第1実施形態において、図3中のIV-IV断面図であり、インペラカップおよび複数の翼の説明を補助するための図である。 第1実施形態において、図1中のシュラウドのカバー領域およびインペラカップの傾斜面を含む部分を拡大した部分拡大図である。 第1実施形態において、図2中の2つの翼を模式的に示し、インペラカップの傾斜面において2つの翼周辺を拡大した図であり、傾斜面のインペラ傾斜角の説明を補助するための部分拡大図である。 第1実施形態において、図6中のVII-VII断面図であり、インペラカップの傾斜面のうち翼の負圧面側の部位のインペラ傾斜角の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において、図6中のVIII-VIII断面図であり、インペラカップの傾斜面のうち翼の正圧面側の部位のインペラ傾斜角の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において、図1中の主板単体を軸線を含む平面で切断した断面図である。 第1実施形態において、図1中のインペラカップの傾斜面および主板の主板内周面を含む部分を拡大した断面図であり、傾斜面および主板内周面によって構成されているV字状の凹部を説明を補助するための図である。 第1実施形態において、図6中のXI-XI断面図であり、インペラカップの傾斜面のうち、翼の正圧面側の部位のインペラ傾斜角の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において、図6中のXII-XII断面図であり、インペラカップの傾斜面のうち、翼の負圧面側の部位のインペラ傾斜角の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において、図4中の翼およびインペラカップの傾斜面を含む部分を部分した部分拡大図であり、インペラカップの傾斜面のうちファン径方向の内側端部を径方向の内側から視た図である。 第1実施形態の対比例の遠心式送風機にて、シュラウド、インペラカップ、主板をファン軸線を含む平面で切断した図であり、シュラウド、インペラカップ、複数の翼、および主板を一体成形するための制約の説明を補助するための図である。 第1実施形態において図1のシュラウド、インペラカップ、主板のうちファン軸線を中心線とする右側半分を拡大した図であり、アンダーカット領域の説明を補助するための断面図である。 第1実施形態において図15中のシュラウドのカバー領域の仮想接線とインペラカップの傾斜面との関係の説明を補助するための図であり、仮想接線と傾斜面とが平行になるように形成されている状態を示す図である。 第1実施形態において図15中のシュラウドのカバー領域の仮想接線とインペラカップの傾斜面との関係の説明を補助するための図であり、ファン径方向の内側から外側に進むほど仮想接線と傾斜面との間の距離が小さくなる状態を示す図である。 第1実施形態の変形例において、複数の翼のうち2つの翼を模式的に示し、2つの翼を模式的に示し、2つの翼をファン軸線方向の一方側から視た図であり、2つの翼の正圧面と負圧面との形状の説明を補助するための図である。 第1実施形態において、図1のインペラを製造するための製造工程の詳細を示すフローチャートである。 第1実施形態において、図18の複数の翼、インペラカップ、およびシュラウドを一体成形するための製造工程、およびこの製造工程で用いられる金型の説明を補助するための図である。 第1実施形態の対比例において、複数の翼、インペラカップ、シュラウド、および主板をファン軸線を含む平面で切断した断面図のうち、ファン軸線を中心線とする右側半分を示す断面図である。 第2実施形態において、主板および複数の翼をファン軸線方向の一方側から視た図である。 第2実施形態において、図22中のXXIII-XXIII断面図であり、主板の主板内周面のうち正圧面側の部位の主板傾斜角、およびシュラウドおよび主板の間の領域の説明を補助するための断面図である。 第2実施形態において、図22中のXXIV-XXIV断面図であり、主板の主板内周面のうち負圧面側の部位の主板傾斜角、およびシュラウドおよび主板の間の領域の説明を補助するための断面図である。 第3実施形態において、主板および複数の翼をファン軸線方向の一方側から視た図である。 第3実施形態において、図25中のXXVI-XXVI断面図であり、主板の主板内周面のうち負圧面側の部位の主板傾斜角、およびシュラウドおよび主板の主板外周面の間の領域の説明を補助するための断面図である。 第3実施形態において、図25中のXXVII-XXVII断面図であり、主板の主板内周面のうち正圧面側の部位の主板傾斜角、およびシュラウドおよび主板の主板外周面の間の領域の説明を補助するための断面図である。 第3実施形態において、図25のXXVIII矢視図であり、主板の主板外周面の間の領域の説明を補助するための断面図である。 他の実施形態において、遠心式送風機のうちインペラカップおよび主板の一部を拡大した部分拡大図であり、主板の主板内周面の説明を補助するための部分断面図である。 他の実施形態において、遠心式送風機のうちインペラカップおよび主板の一部を拡大した部分拡大図であり、主板の主板外周面の説明を補助するための部分断面図である。 他の実施形態において、遠心式送風機のうちインペラカップおよび主板の一部を拡大した部分拡大図であり、主板の主板外周面、主板内周面の説明を補助するための部分断面図である。 他の実施形態において、シュラウドのカバー領域およびインペラカップの傾斜面を含む部分を拡大した部分拡大図であり、第1実施形態の図5に相当する拡大図である。 他の実施形態において、主板のうちファン径方向の内側およびインペラカップのうちファン径方向の外側を含む部位を拡大した部分拡大図であり、第1実施形態の図27に相当する拡大図である。 他の実施形態において、図33中のXXXIV部の部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本実施形態の遠心式送風機10について図1、図2等を参照して説明する。図1は、本実施形態においてファン軸線Saを含む平面で切断した遠心式送風機10の軸方向断面図である。
図1の矢印DRaは、ファン軸線Saのファン軸線方向DRaを示している。ファン軸線方向DRaはファン軸線Saが延びるファン軸線方向である。図1の矢印DRrは、ファン軸線Saを中心とするファン径方向DRrを示している。図2は図1中のII-II断面図であり、図2において、矢印Edrは、ファン軸線Saを中心とする円周方向Edrを示している。図2において、図示を明確化するために複数の翼60の断面ハッチングの図示を省略している。
図1および図2に示すように、遠心式送風機10は、ターボ型送風機であって、ケーシング12、電動モータ14、およびインペラ16を備える。
ケーシング12は、電動モータ14、およびインペラ16を、遠心式送風機10の外部の塵および汚れから保護する。ケーシング12は、電動モータ14、およびインペラ16を収容している。ケーシング12は、例えば樹脂材料によって構成されている。ケーシング12は、インペラ16に比べて、ファン径方向DRrの寸法が大きい略円盤形状を成している。
ケーシング12は、第1カバー部120および第2カバー部121を備える。第1カバー部120は、インペラ16に対してファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。第1カバー部120は、インペラ16をファン軸線方向DRaの一方側から覆うように形成されている。
第1カバー部120は、ファン軸線Saを中心とするリング状に形成されている。第1カバー部120のうちファン径方向DRrの内側には、ファン軸線方向DRaに貫通する空気吸入口221aが形成されている。空気吸入口221aは、ファン軸線方向DRaの一方側から空気が流入される空気入口を構成する。
第1カバー部120のうち空気吸入口221aを構成する周縁には、ベルマウス部221bが設けられている。ベルマウス部221bは、遠心式送風機10に対してファン軸線方向DRaの一方側から空気吸入口221aへ流入する空気を円滑にシュラウド62の吸気孔62aに導く役割を果たす。
図1に示すように、第1カバー部120のうちファン軸線Saを中心とする径方向外側には、第1周縁部222が設けられている。第1周縁部222は、円周方向Edrに亘って形成されている。
第2カバー部121は、ファン軸線Saを中心とするリング状に形成されている。第2カバー部121は、インペラ16の複数の翼60、シュラウド62、主板64に対してファン軸線方向DRaの他方側に配置されている。第2カバー部121は、複数の翼60、シュラウド62、主板64に対してファン軸線方向DRaの他方側から覆うように形成されている。
第2カバー部121のうちファン軸線Saを中心とする径方向外側には、第2周縁部242が設けられている。第2周縁部242は、円周方向Edrに亘って形成されている。
第2周縁部242は、第1周縁部222とともに、インペラ16から吹き出だされる空気を吹き出す空気吹出口12aを形成している。空気吹出口12aは、ケーシング12のうちファン軸線Saを中心とした全周に亘って形成されている。
なお、第1周縁部222および第2周縁部242の間には、図示しない複数の支柱が設けられている。複数の支柱は、円周方向Edrに並べられている。複数の支柱は、第1周縁部222と第2周縁部242とを連結している。
図1に示すように、電動モータ14は、第2カバー部121のうちファン軸線Saを中心とする径方向内側に配置されている。電動モータ14はアウターロータ型ブラシレスDCモータである。本実施形態では、電動モータ14のうちファン径方向DRrの最大寸法は、シュラウド62の吸気孔62aのうちファン径方向DRrの最大寸法に比べて、大きくなっている。
電動モータ14は、ロータ40、回転軸42、ステータハウジング44、ステータコイル46、およびベアリング48a、48bを備える。ロータ40は、ロータカップ140、および複数の永久磁石144を備える。ロータカップ140は、鉄等の磁性体によってファン軸線Saを中心とする略円筒状に形成されている。
具体的には、ロータカップ140は、円筒部142、および蓋部143を備える。円筒部142は、ファン軸線Saを中心とする円筒状に形成されている。蓋部143は、円筒部142に対してファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。
蓋部143は、円筒部142をファン軸線方向DRaの一方側から覆うように形成されている。具体的には、蓋部143は、回転軸42が固定される凹部140aを構成するボス部143aと、ボス部143aおよび円筒部142の間に配置されている傾斜部143bとを備える。
傾斜部143bは、ファン径方向DRrの内側からファン径方向DRrの外側に進むほど、ファン軸線方向DRaの他方側に向かうように傾斜状に形成されている。傾斜部143bは、後述するように、空気吸入口221a、吸気孔62aを通して流入される空気をファン径方向DRrの外側に案内する。
複数の永久磁石144は、それぞれ、円筒部142のうちファン径方向DRrの内側において円周方向Edrに並べられている。複数の永久磁石144は、それぞれ、円筒部142の内周面に固定されている。
回転軸42は、ファン軸線Saを中心とする円柱状に形成されている。回転軸42のうちファン軸線方向DRaの一方側端部は、ロータカップ140の凹部140aに嵌め込まれている。このことにより、回転軸42がロータカップ140に固定されていることになる。回転軸42は、例えば鉄、ステンレス、または黄銅等の金属材料によって構成されている。
ステータハウジング44は、ファン軸線Saを中心とする円筒状に形成されている。ステータハウジング44は、回転軸42に対してファン径方向DRrの外側に配置されている。
ベアリング48a、48bは、ステータハウジング44および回転軸42の間に配置されている。ベアリング48a、48bは、それぞれ、ファン軸線方向DRaに並べられている。ベアリング48a、48bは、それぞれ、ステータハウジング44によって支持され、ファン軸線Saを中心とする回転が可能になるように回転軸42を支持する。
ステータコイル46は、電線が巻かれている複数の巻線を備え、複数の巻線は、それぞれ、円周方向Edrに並べられている。ステータコイル46は、後述するように、ロータ40の複数の永久磁石144に対して回転磁界を与えることにより、ロータ40をファン軸線Saを中心として回転させる回転力をロータ40に与える。
図1に示すように、インペラ16は、遠心式送風機10に適用される遠心式の羽根車である。インペラ16は、ファン回転方向DRfにファン軸線Saを中心として回転することにより、矢印FLaのようにファン軸線方向DRaの一方側から空気吸入口221aを介して空気を吸い込む。
本実施形態のファン回転方向DRfは、円周方向Edrの一方側を意味する。インペラ16は、インペラ16に対してファン軸線Saを中心とする径方向外側へ矢印FLbのように、その吸い込んだ空気を吹き出す。
具体的に、本実施形態のインペラ16は、複数の翼60、シュラウド62、主板64、およびインペラカップ66を備える。なお、説明の便宜上、図2に示すように、複数の翼60を翼60a、60b、60c、60d、60e、60g、60h、60i、60j、60k、60l、60mとも記す。
複数の翼60は、それぞれ、図1、図2、および図3に示すように、円周方向Edrに並べられている。図2に示すように、複数の翼60は、それぞれ、翼形状を構成する正圧面160aおよび負圧面160bを有している。
正圧面160aは、複数の翼60のそれぞれにおいて、円周方向Edrの一方側(すなわち、ファン回転方向DRf)に形成される。正圧面160aは、インペラ16がファン回転方向DRfに回転する際に、複数の翼60のそれぞれにおいて、正圧が作用する面である。
負圧面160bは、複数の翼60のそれぞれにおいて、円周方向Edrの他方側に形成される。負圧面160bは、インペラ16がファン回転方向DRfに回転する際に、複数の翼60のそれぞれにおいて、負圧が作用する面である。
具体的には、図3に示すように、複数の翼60のそれぞれにおいて、ファン軸線Saを中心とする径方向内側は、空気吸入口221a内に位置する。
主板64およびインペラカップ66とシュラウド62との間で、かつ複数の翼52のうち隣り合う2つの翼52の間には、図2に示すように、空気が流れる空気流路68が形成されている。すなわち、空気流路68は、複数の翼60において隣り合う2つの翼60のうち円周方向Edrの他方側の翼60における正圧面160aと、前記2つの翼60のうち円周方向Edrの一方側の翼60における負圧面160bとの間に形成されている。空気流路68は、主板64とシュラウド62との間に形成されている。空気流路68は、インペラカップ66とシュラウド62との間に形成されている。
本実施形態では、2つの翼60の一方の翼60における正圧面160aと、他方の翼60における負圧面160bとが空気流路68を介してファン径方向DRrに亘って沿うように形成されている。
複数の翼60は、それぞれ、図1に示すように、シュラウド62に連結されている。複数の翼60は、図4、図7、および図8に示すように、インペラカップ66に連結されている。複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66は、樹脂材料によって構成されている。複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66は、後述するように、スライド型を用いて一体化されている一体化構成物を構成する。
なお、本実施形態において、スライド型を用いて複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を成形する際に必要となる制約については、後述する。
シュラウド62は、図1に示すように、ファン径方向DRrへ円盤状に拡がる形状を成している。シュラウド62は、複数の翼60をファン軸線方向DRaの一方側から覆うように形成されている。シュラウド62は、複数の翼60をファン軸線方向DRaの一方側から支える。
シュラウド62のうちファン径方向DRrの内側には、ケーシング12の空気吸入口221aからの空気が矢印FLaのように吸い込まれる吸気孔62aが形成されている。したがって、シュラウド62は、リング状を成している。
シュラウド62は、図1および図4に示すように、リング内周端部621およびリング外周端部622を有している。リング内周端部621は、シュラウド62のうちファン径方向DRrにおける内側に設けられた端部である。リング内周端部621は、吸気孔62aを形成している。
リング外周端部622は、シュラウド62のうちファン径方向DRrにおける外側に設けられた端部である。リング外周端部622は、複数の翼60および主板64とともに、複数の空気流路68のそれぞれの空気出口68aを形成する。
シュラウド62は、図1に示すように、リング外周端部622からリング内周端部621に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように傾斜状に形成されている。
具体的には、シュラウド62のうちファン軸線方向DRaの他方側には、インペラカップ66に対してファン軸線方向DRaに重なる領域であるカバー領域62bが設けられている。カバー領域62bは、図1および図15に示す断面図において、ファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成されている。図15は、図1中のシュラウド62およびインペラカップ66を含む部分を拡大した部分拡大図である。
シュラウド62は、図15に示すように、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dからリング内周端部621に進むほど、ファン軸線方向DRaの一方側に進むように傾斜状に形成されている。
このことにより、複数の空気流路68に流入される空気がシュラウド62から剥離することを抑えることができる。
シュラウド62は、ケーシング12の第1カバー部120によってファン軸線方向DRaの一方側から覆われている。シュラウド62は、図1に示すように、第1カバー部120の経路形成部120aとの間に、迷路状の隙間62cを形成する経路形成部62fを構成する。
本実施形態では、シュラウド62と第1カバー部120との間の隙間62cに空気が流れることを抑えるラビリンス機構を構成する。
図1に示すように、インペラカップ66は、ファン軸線Saを中心とする円筒状に形成されている。インペラカップ66は、第2カバー部121に対してファン径方向DRrの内側に配置されている。インペラカップ66は、主板64に対してファン径方向DRrの内側に配置されている筒部である。すなわち、インペラカップ66は、主板64の開口部64a内に配置されている。
インペラカップ66は、電動モータ14のロータ40のロータカップ140に対してファン径方向DRrの外側に配置されている。インペラカップ66は、電動モータ14のロータ40のロータカップ140に対して支持されている。このため、インペラカップ66は、電動モータ14の回転力によってファン軸線Saを中心として回転が可能に構成されている。
インペラカップ66のうちファン軸線方向DRaの一方側には、図1および図5に示すように、端面としての傾斜面67が形成されている。傾斜面67は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほど、ファン軸線方向DRaの他方側に進むように傾斜状に形成されている。
傾斜面67は、円周方向Edrに亘って形成されている。傾斜面67は、複数の翼60のそれぞれの正圧面160aおよび負圧面160bに対してファン軸線方向DRaにおいて、重なるように配置されている。
本実施形態において、図2に示す傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aは、円周方向Edrに亘って、ファン軸線方向DRaにおいて同一位置に配置されている。
傾斜面67のうちファン径方向DRrの内側端部67bは、後述するように、円周方向Edrの位置によって、ファン軸線方向DRaにおける位置が異なる。
本実施形態では、インペラカップ66のうち複数の翼60に対してファン軸線方向DRaに重なる領域には、図7、図8に示すように、複数の翼60に連結される連結部70が形成されている。
連結部70は、インペラカップ66のうち傾斜面67に対してファン径方向DRrの内側に設けられている。
図7は、図6中VII-VII断面図である。図7は、傾斜面67のうち翼60cに対してファン軸線方向DRaの他方側において翼60cの負圧面160b付近の断面図である。図8は、図6中VIII-VIII断面図である。図8は、傾斜面67のうち翼60dに対してファン軸線方向DRaの他方側において翼60dの正圧面160a付近の断面図である。図6は、図2中のインペラ16のうち翼60c、60d付近の部分拡大図である。図6において、図示を明確化するために翼60c、60dの断面ハッチングの図示を省略している。
主板64は、図9に示すように、ファン軸線方向DRaに貫通する開口部64aを有してファン軸線Saを中心とするリング状に形成されている。主板64は、インペラカップ66に対してファン径方向DRrの外側に設けられている。主板64は、複数の翼60をファン軸線方向DRaの他方側から覆うように形成されている。
具体的には、主板64は、図9に示すように、ファン軸線Saを中心とするリング状に形成されている主板外周面170と、主板外周面170に対してファン径方向DRrの内側に配置されている主板内周面171とを備える。
主板外周面170は、インペラカップ66の傾斜面67に対してファン径方向DRrの外側に配置されている主板流路面である。主板外周面170は、傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aに対してファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。主板外周面170は、円周方向Edrに亘って形成されている。主板外周面170は、シュラウド62に対してファン軸線方向DRaの他方側に配置されている。主板外周面170は、複数の翼60とシュラウド62とともに、複数の空気流路68を形成する。
主板内周面171は、主板外周面170とインペラカップ66の傾斜面67との間に配置されている。主板内周面171は、ファン径方向DRrの内側からファン径方向DRrの外側に進むほどファン軸線方向DRaの一方側に向かうように傾斜状に形成されている内周傾斜面である。主板内周面171は、円周方向Edrに亘って形成されている。主板内周面171は、インペラカップ66の傾斜面67とともに、ファン軸線方向DRaの他方側に凹むV字状の凹部を構成する。
本実施形態の主板内周面171は、インペラカップ66の傾斜面67に沿って流れる空気を主板外周面170に案内する役割を果たす。
主板64のうちファン径方向DRrの内側は、図10に示すように、内周面180、181、およびラジアル面182を備える段差形状を構成する。
内周面180、181は、互いにファン径方向DRrにずれて配置され、かつファン軸線方向DRaに亘って形成されている。内周面180、181は、それぞれ、円周方向Edrに亘って形成されている。内周面180は、内周面181に対してファン径方向DRrの外側で、かつファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。
ラジアル面182は、ファン径方向DRrに亘って形成される第2ラジアル面である。ラジアル面182は、円周方向Edrに亘って形成されている。ラジアル面182は、内周面180、181の間に配置されている。
インペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側は、外周面190、191、およびラジアル面192を備える段差形状を構成する。
外周面190、191は、互いにファン径方向DRrにずれて配置され、かつファン軸線方向DRaに亘って形成されている。外周面190、191は、それぞれ、円周方向Edrに亘って形成されている。外周面190は、外周面191に対してファン径方向DRrの外側で、かつファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。
ラジアル面192は、ファン径方向DRrに亘って形成される第1ラジアル面である。ラジアル面192は、円周方向Edrに亘って形成されている。ラジアル面192は、外周面190、191の間に配置されている。
本実施形態では、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側とが嵌合された状態になっている。このことにより、インペラカップ66は主板64に対して相対移動が不能になるように連結されている。
内周面180および外周面190は、隙間200(すなわち、第1隙間)を介して対向している。内周面181および外周面191は、隙間201(すなわち、第1隙間)を介して対向している。ラジアル面182、192は、隙間202(すなわち、第2隙間)を介して対向している。
隙間200、201、202は、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側との間に迷路状の空気流路を構成する。
以上により、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側との間に空気が流れることを抑えるラビリンス構造を構成する。
次に、本実施形態のインペラカップ66の傾斜面67の詳細について図2、図7、図8、図11、図12、図13を参照して説明する。
まず、図11、図12に示すように、ファン軸線Saを含んだ平面によってインペラカップ66を切断した断面面において、ファン軸線Saに直交する仮想面210と傾斜面67との間で形成される狭角の角度をインペラ傾斜角θとする。
ここで、狭角とは、図11、図12に示すように、仮想面210と傾斜面67との間に形成される2つの角θ、βのうち小さい角度を有する角θである。
図8は、インペラカップ66のうち翼60dとファン軸線方向DRaに重なる領域において、翼60dの正圧面160a付近の断面図である。図7は、インペラカップ66のうち翼60cとファン軸線方向DRaに重なる領域において、翼60cの負圧面160b付近の断面図である。
図11は、翼60dの正圧面160aおよび翼60cの負圧面160bの間の中継傾斜部168において翼60cの正圧面160a付近の断面図である。
図12は、翼60cの負圧面160bおよび翼60dの負圧面160bの間の中継傾斜部168において翼60dの負圧面160b付近の断面図である。
本実施形態の中継傾斜部168は、傾斜面67において、複数の翼60のうち隣り合う2つの翼の間に形成される領域である。つまり、傾斜面67は、複数の中継傾斜部168を構成することになる。例えば、翼60c、60dの間の中継傾斜部168は、傾斜面67のうち翼60dから翼60cへファン回転方向DRfに向けて形成されている領域である。
図8、図11のインペラ傾斜角θは、円周方向Edrにおいて傾斜面67のうち翼60dの正圧面160a側の部位のインペラ傾斜角である。図7、図12のインペラ傾斜角θは、円周方向Edrにおいて傾斜面67のうち翼60cの負圧面160b側の部位のインペラ傾斜角である。
ここで、傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aは、円周方向Edrに亘ってファン径方向DRrにおいて同一位置に配置されている。傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aは、円周方向Edrに亘ってファン軸線方向DRaにおいて同一位置に配置されている。
傾斜面67の複数の中継傾斜部168において、傾斜面67のファン径方向DRrの内側端部67bは、円周方向Edrに亘ってファン径方向DRrにおいて同一位置に配置されている。
傾斜面67のうち翼60dの正圧面160a側は、図13に示すように、傾斜面67のうち翼60cの負圧面160b側に比べて、傾斜面67のファン径方向DRrの内側端部67bがファン軸線方向DRaの他方側に位置する。
ここで、傾斜面67の内側端部67bは、翼60dの正圧面160a側から翼60cの負圧面160b側へファン回転方向DRfに進むほど、ファン軸線方向DRaの一方側に徐々に進むように形成されている。
図13中の符号167aは、内側端部67bのうち翼60cの負圧面160b側の端部である。図13中の符号167bは、内側端部67bのうち翼60dの正圧面160a側の端部である。
ここで、図15に示すように、空気流路68のうちインペラカップ66の傾斜面67とシュラウド62との間に形成されているアンダーカット領域220をファン軸線Saを含む平面で切断した断面の面積を流路断面積とする。
翼60d、60cの間の中継傾斜部168において、翼60dの正圧面160aから翼60cの負圧面160bへファン回転方向DRfに進むほど、インペラ傾斜角θが徐々に大きくなる。このことにより、翼60dの正圧面160aから翼60cの負圧面160bへファン回転方向DRfに進むほど、流路断面積が徐々に小さくなる。
したがって、翼60d、60cの間の中継傾斜部168において、翼60dの正圧面160a側を流れる空気の流速を下げて、翼60cの負圧面160bを流れる空気の流速を上げることができる。このため、翼60dの正圧面160a側を流れる空気の流速と、翼60cの負圧面160bを流れる空気の流速との間の流側差を小さくすることができる。よって、流側差によって生じる騒音の発生を抑えることができる。
このような翼60d、60cの間の中継傾斜部168の傾斜形状は、複数の中継傾斜部168のうち、翼60d、60cの間の中継傾斜部168以外の他の中継傾斜部168において、同様に形成されている。
次に、本実施形態において、スライド型を用いて複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を成形する際に必要となる制約について図6、図15、図16、図17を参照して説明する。
まず、スライド型を用いて、図14に示すように、複数の翼60、シュラウド62、インペラカップ66、および主板64を一体成形することが考えられる。図14では、複数の翼60の図示を省略している。この場合、例えば、スライド型93xをシュラウド62、複数の翼60、および主板64に対して径方向内側にスライドして抜くことを可能にする必要がある。
この場合、図14に示すように、シュラウド62および主板64の間に0deg以上の傾斜角θdを有する形状が必要となる。
図14は、遠心式送風機をファン軸線Saを含む平面で切断した断面図であり、図14の鎖線64yは、主板64の表面64xをファン軸線方向一方側に平行移動させた仮想面である。
しかし、主板64の形状によっては、0deg以上の傾斜角θdを実現することができない場合がある。
これに対して、本実施形態では、吸気孔62aから吸入される空気を空気流路68に円滑に流入させるために、シュラウド62は、図15に示すように、構成されている。すなわち、シュラウド62は、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dから内側端部62eに向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。
ここで、図16、図17において、ファン軸線方向DRaに直交し、ファン径方向DRrに直交する線を仮想線230とする。仮想線230は、図16、図17において、紙面に直交する第1仮想線である。
さらに、仮想線230に直交し、かつカバー領域62bに接する接線を仮想接線162b(すなわち、第2仮想線)とする。
カバー領域62bおよび傾斜面67は、図16に示すように、傾斜面67および仮想接線162bが平行になるように形成されている。
或いは、カバー領域62bおよび傾斜面67は、図17に示すように、傾斜面67および仮想接線162bの間のファン軸線方向DRaの距離ZLがファン径方向DRr内側からファン径方向DRr外側に向かうほど大きくなるように形成されている。
図18に示すように、複数の翼60のそれぞれにおいてファン径方向DRrの外側端部を外側端部61hとする。複数の翼60のそれぞれにおいてファン径方向DRrの内側端部を内側端部61eとする。図18において、図示を明確化するために翼60c、60dの断面ハッチングの図示を省略している。
正圧面160a、負圧面160bは、内側端部61eから外側端部61hに進むほど、翼60間の距離XRが大きくなるように形成されている。翼60間の距離XRは、正圧面160aおよび負圧面160bの間の距離である。
本実施形態では、正圧面160aは、図18に示すように、ファン軸線方向DRaから視て円周方向Edrの一方側に凸となる円弧状に形成されている。
負圧面160bは、ファン軸線方向DRaから視て円周方向Edrの一方側に凸となる円弧状に形成されている。図18において、図示を明確化するために翼60c、60dの断面ハッチングの図示を省略している。
このように複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66が構成されている。このため、スライド型を用いる金型成形によって複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を一体成形することができる。
次に、図19のフローチャートに沿って、インペラ16の製造工程について説明する。図19に示すように、先ず、ステップS01において、複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66の成形が行われる。
具体的には、図20に示すように、複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66が、金型を用いた射出成形によって一体に成形される。
金型は、キャビティ型、コア型、および複数のスライド型93を含んで構成されている。キャビティ型、コア型は、ファン軸線方向DRaに開閉する可能に構成されている。コア型は、キャビティ型に対してファン軸線方向DRaの他方側に設けられる金型である。
複数のスライド型93は、インペラカップ66とシュラウド62との間に形成されているアンダーカット領域220を形成するために用意される。複数のスライド型93は、空気流路69の個数分、用意されている。
まず、ステップ01の成形工程では、キャビティ型、コア型の間に複数のスライド型93が並べられた状態で、キャビティ型、コア型の間に溶融された樹脂材料が注入される。その後、樹脂材料が冷却されて固化した一体化構成物94がキャビティ型、コア型の間に形成される。
さらに、キャビティ型、コア型をファン軸線方向DRaに分離して、キャビティ型、コア型の間から一体化構成物94および複数のスライド型93を取り出す。この際に、複数のスライド型93は、複数の翼60のうち隣り合う2つの翼60の正圧面160a、負圧面160bに沿ってファン径方向DRrの外側にスライド移動される。
その後、一体化構成物94から複数のスライド型93を矢印Suの如く、ファン径方向DRrの外側で、かつファン軸線方向DRaの他方側にスライドして抜かれる。このことにより、一体化構成物94から複数のスライド型93を分離することになる。
このため、複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を一体化した一体化構成物94の成形が完了する。
次に、ステップ02の成形工程では、金型を用いた樹脂成形によって主板64を成形する。
次に、ステップ03の接合工程では、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側とが嵌合して、主板64に複数の翼60を接着によって接合する。このことにより、インペラ16の成形が完了することになる。
次に、本実施形態の遠心式送風機10の作動について説明する。
まず、電動モータ14において、ステータコイル46に三相交流電流が流れると、ステータコイル46に回転磁界が発生する。これに伴い、ロータ40が回転磁界によって回転する。この際に、ロータ40がインペラカップ66を介してインペラ16に回転力を与える。このため、インペラ16は、ファン回転方向DRfに回転する。
この際に、ファン軸線方向DRaの一方側からケーシング12の空気吸入口221aを通して流入される空気が矢印FLaのように吸気孔62aに吸い込まれる。
この吸い込まれた空気の一部は、複数の空気流路68のそれぞれに流れる。
ここで、シュラウド62のうちカバー領域62bは、ファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成されている。このため、吸気孔62aに吸い込まれる空気は、シュラウド62から剥離することなく、シュラウド62に沿ってファン径方向DRrの外側に流れる。
これに加えて、吸気孔62aに吸い込まれる空気のうちシュラウド62に沿って流れる一部の空気以外の他の空気は、ロータカップ140の傾斜部143b、インペラカップ66の傾斜面67、主板内周面171、および主板外周面170に沿って流れる。
このように複数の空気流路68のそれぞれに流れる空気は、遠心力によってファン径方向DRrの外側に流れる。そして、この流れる空気は、空気出口68aを通して空気吹出口12aから矢印FLbのように吹き出される。
以上説明した本実施形態によれば、遠心式送風機10は、複数の翼60、シュラウド62、インペラカップ66が、一体に構成されている一体化構成物94を構成し、インペラカップ66は主板64に対して嵌合されている。
シュラウド62のうちファン軸線方向の他方側は、インペラカップ66をファン軸線方向の一方側を覆うように形成されているカバー領域62bを有している。カバー領域62bは、シュラウド62をファン軸線Saを含む平面で切断した断面図において、ファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成されている。
ここで、シュラウド62は、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dからファン径方向DRrのリング内周端部621に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。
インペラカップ66のうちファン軸線方向DRaの一方側には、ファン径方向DRrの外側から内側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている傾斜面67が設けられている。
以上によれば、カバー領域62bは、シュラウド62をファン軸線Saを含む平面で切断した断面図において、ファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成されている。シュラウド62は、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dからシュラウド62のうちファン径方向DRrのリング内周端部621に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。
このため、吸気孔62aを通して吸入される空気をシュラウド62のうちリング内周端部621からカバー領域62bの外側端部62dに沿って流すことができる。これにより、空気が空気流路68に流れる際に生じる騒音の発生を抑えることができる。
ここで、図21に示すように、インペラカップ66aおよび主板64が一体化されている場合には、インペラカップ66aおよび主板64とシュラウド62との間の距離XMがファン径方向DRrの内側から外側に向かうほど大きくなる場合がある。
この場合、インペラカップ66aおよび主板64とシュラウド62との間のスライド型93Aをファン径方向内側にスライドして抜くことができない場合がある。
これに対して、本実施形態では、シュラウド62は、カバー領域62bのうちファン径方向DRrの外側端部62dからファン径方向DRrの内側端部62eに向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。
これに加えて、ファン軸線方向DRaに直交し、ファン径方向DRrに直交する仮想線230に直交し、かつカバー領域62bに接する接線を仮想接線162bとする。
カバー領域62bおよび傾斜面67は、傾斜面67および仮想接線162bが平行になるように形成されている。或いは、カバー領域62bおよび傾斜面67は、傾斜面67および仮想接線162bの間のファン軸線方向DRaの距離ZLがファン径方向DRr内側からファン径方向DRr外側に向かうほど大きくなるように形成されている。このため、複数の翼60、シュラウド62、インペラカップ66を一体成形する場合に、次の通りになる。
すなわち、カバー領域62bおよび傾斜面67の間のアンダーカット領域220を形成する際に、スライド型93をカバー領域62bおよび傾斜面67の間からファン径方向DRrの外側に抜くことが可能になる。
以上により、騒音の発生を抑えつつ、主板64を除いた、シュラウド62、複数の翼60、およびインペラカップ66をスライド型を用いて一体成形することを可能になる。
このように構成される本実施形態によれば、(1)(2)(3)(4)(5)(6)の効果を得ることができる。
(1)インペラカップ66の傾斜面67は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの他方側に進むように形成されている。このため、吸気孔62aを通して吸入される空気をカバー領域62bおよび傾斜面67の間を通して径方向外側に円滑に流すことができる。これにより、空気が空気流路68に流れる際に生じる騒音の発生を抑えることができる。
(2)正圧面160a、負圧面160bは、内側端部61eから外側端部61hに進むほど、翼60間の距離XRが大きくなっている。
したがって、スライド型93をカバー領域62bおよび傾斜面67の間からファン径方向DRrの外側に容易に抜くことが可能になる。
(3)本実施形態では、主板64は、傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aに対してファン軸線方向DRaの一方側に配置され、かつ円周方向Edrに亘って形成される主板外周面170を備える。
ここで、スライド型を用いるための制約および空気流れによる騒音低下を目的とする場合、図15に示すように、傾斜面67をファン径方向DRrの内側に延長した延長線167cと仮想接線162bとの間に空気出口68aを設ける場合が考えられる。この場合、吸気孔62aに対して空気出口68aがファン軸線方向DRaの他方側に位置することになる。
すなわち、延長線167cと仮想接線162bとの間に空気出口68aを設ける場合には、本実施形態の場合に比べて、吸気孔62aおよび空気出口68aの間の距離が大きくなる。このため、遠心式送風機10の体格が大きくなる。
しかし、遠心式送風機10は、空気出口68aのファン軸線方向DRaの位置が性能に対する寄与度が高い。このため、遠心式送風機10は、空気出口68aのファン軸線方向DRaの位置によって性能が変化する。遠心式送風機10の性能とは、騒音性能、効率等を含む。
これに対して、本実施形態では、主板64の主板外周面170は、上述の如く、傾斜面67のうちファン径方向DRrの外側端部67aに対してファン軸線方向DRaの一方側に配置されている。
このため、従来の遠心式送風機10と同一の体格で、性能への寄与度の高い空気出口68aのファン軸線方向DRaの位置を変える必要が無い。すなわち、本実施形態によれば、スライド型を用いる制約を満たしつつ、性能、体格を従来の遠心式送風機と同一にすることができる。
(4)主板64は、主板外周面170と傾斜面67との間に配置され、かつ円周方向Edrに亘って形成され、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている主板内周面171を備える。
したがって、傾斜面67に沿って流れる空気を主板外周面170に円滑に案内することができる。
(5)ファン軸線Saを含んだ平面によって傾斜面67を切断した断面面において、ファン軸線Saに直交する仮想面210と傾斜面67との間で形成される狭角の角度をインペラ傾斜角θとする。
空気流路68のうちシュラウド63およびインペラカップ66の間のアンダーカット領域220をファン軸線Saを含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とする。
ここで、傾斜面67のうち正圧面160a側は、傾斜面67のうち負圧面160b側に比べて、傾斜面67のうち径方向の内側端部67bが、ファン軸線方向Draの他方側に配置されている。
傾斜面67の内側端部67bは、翼60dの正圧面160a側から翼60cの負圧面160b側へファン回転方向DRfに進むほど、ファン軸線方向DRaの一方側に徐々に進むように形成されている。
したがって、インペラ傾斜角θは、正圧面160a側から負圧面160b側に向かって円周方向Edrの一方側に進むほどが徐々に大きくなる。このことにより、正圧面160a側から負圧面160b側に向かって円周方向Edrの一方側に進むほどアンダーカット領域220の流路断面積が徐々に小さくなる。
このため、アンダーカット領域220のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度を下げて、アンダーカット領域220のうち負圧面160b側を流れる空気流の速度を上げることができる。
このため、アンダーカット領域220のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度と、負圧面160b側を流れる空気流の速度との差分を小さくすることができる。
ここで、アンダーカット領域220のうち正圧面160a側を流れる空気流と負圧面160b側を流れる空気流との間に双方の空気流の速度の差が生じる場合に、双方の空気流の摩擦によって騒音が発生する虞がある。
これに対して、本実施形態では、上述の如く、双方の空気流の速度の差分を小さくすることができる。これにより、当該差分を起因とする騒音の発生を下げることができる。
(6)本実施形態では、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側との間には、迷路状の隙間が構成されている。したがって、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側とは、ラビリンス構造を構成することになる。よって、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側との間に空気が流れることを抑えることができる。
(第2実施形態)
本第2実施形態の遠心式送風機10では、上記第1実施形態の遠心式送風機10において、主板内周面171の傾斜角を変化させるようにした例について図22、図23、図24を参照して説明する。
図22は、主板64および複数の翼60をファン軸線方向DRaの一方側から視た図である。図23は図22中XXIII-XXIII断面図であり、図24は図22中XXIV-XXIV断面図である。図22において、図示を明確化するために複数の翼60の断面ハッチングの図示を省略している。
本実施形態では、ファン軸線Saを含んだ平面によって主板64の主板内周面171を切断した断面面において、ファン軸線Saに直交する仮想面240と主板内周面171との間で形成される狭角の角度を主板傾斜角θaとする。ここで、仮想面240と主板内周面171との間で形成される角θa、βaのうち、角度が小さい角を狭角θaという。
図23、図24に示すように、空気流路68のうちシュラウド62および主板64の間の領域174をファン軸線Saを含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とする。
図23中の主板傾斜角θaは、円周方向Edrにおいて主板64の主板内周面171のうち、翼60lの正圧面160a側の主板傾斜角である。図24中の主板傾斜角θaは、円周方向Edrにおいて主板64の主板内周面171のうち、翼60kの負圧面160b側の主板傾斜角である。
本実施形態では、複数の翼60は、上述の如く、正圧面160aおよび負圧面160bが、主板64の主板内周面171に対してファン軸線方向DRaに重なるように配置されている。
主板内周面171のうちファン径方向DRrの内側端部173は、円周方向Edrに亘ってファン軸線方向DRaの位置が同一に配置されている。主板内周面171のうちファン径方向DRrの内側端部173は、円周方向Edrに亘ってファン径方向DRrの位置が同一に配置されている。
主板内周面171のうちファン径方向DRrの外側端部172は、円周方向Edrに亘ってファン軸線方向DRaの位置が同一に配置されている。主板内周面171のうちファン径方向DRrの外側端部172は、円周方向Edrにおいて負圧面160bから正圧面160aに向かうほどファン径方向DRrの位置が外側に向かうように形成されている。
ここで、主板傾斜角θaは、翼60lの正圧面160aから翼60kの負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど徐々に大きくなる。このことにより、正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど、領域174の流路断面積が徐々に小さくなる。このような主板傾斜角θaを有する主板64の構造は、複数の翼60のうち翼60l、60k以外の隣り合う2つの翼60の間においても、同様に構成されている。
以上説明した本実施形態によれば、遠心式送風機10では、主板64の主板傾斜角θaは、正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど徐々に大きくなる。
このことにより、正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど、領域174の流路断面積が徐々に小さくなる。したがって、領域174のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度を下げて、領域174のうち負圧面160b側を流れる空気流の速度を上げることができる。
このため、領域174のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度と、領域174のうち負圧面160b側を流れる空気流の速度との差分を小さくすることができる。これにより、当該差分を起因とする騒音を下げることができる。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、シュラウド62および主板64の間の領域174の流路断面積を円周方向Edrによって異なるように構成した例について説明した。しかし、シュラウド62および主板64の主板外周面170の間の領域175の流路断面積を円周方向Edrによって異なるように構成した本実施形態について図25、図26、図27、図28を参照して説明する。図25において、図示を明確化するために複数の翼60の断面ハッチングの図示を省略している。
図25は、主板64および複数の翼60をファン軸線方向DRaの一方側から視た図である。図26は図25中XXVI-XXVI断面図であり、図27は図25中XXVII-XXVII断面図である。図28は図25中XXVIII矢視図である。
本実施形態では、ファン軸線Saを含んだ平面によって主板64を切断した断面面において、ファン軸線Saに直交する仮想面240と主板内周面171との間で形成される狭角の角度を主板傾斜角θbとする。ここで、仮想面240と主板内周面171との間で形成される角θb、βbのうち、角度が小さい角θbを狭角という。
図26、図27に示すように、空気流路68のうちシュラウド62および主板64の主板外周面170の間の領域175をファン軸線Saを含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とする。
図26中の主板傾斜角θbは、円周方向Edrにおいて主板64の主板内周面171のうち、翼60lの負圧面160b側の主板傾斜角である。図27中の主板傾斜角θbは、円周方向Edrにおいて主板64の主板内周面171のうち、翼60kの正圧面160a側の主板傾斜角である。
本実施形態では、複数の翼60は、上述の如く、正圧面160aおよび負圧面160bが、主板64の主板内周面171、主板外周面170に対してファン軸線方向DRaに重なるように配置されている。
主板内周面171のうちファン径方向DRrの内側端部173は、円周方向Edrに亘ってファン軸線方向DRaの位置が同一に配置されている。主板内周面171のうちファン径方向DRrの内側端部173は、円周方向Edrに亘ってファン径方向DRrの位置が同一に配置されている。
主板内周面171のうちファン径方向DRrの外側端部172は、図28に示すように、円周方向Edrに亘ってから正圧面160aから負圧面160bに向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に向かうように形成されている。主板内周面171のうちファン径方向DRrの外側端部172は、円周方向Edrに亘ってファン径方向DRrの位置が同一になるように形成されている。主板傾斜角θbは、翼60lの正圧面160aから翼60kの負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど徐々に小さくなっている。
翼60lの正圧面160aから翼60kの負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど主板外周面170がファン軸線方向DRaの一方側に徐々に進むように形成されている。このことにより、翼60lの正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど、領域175の流路断面積が徐々に小さくなる。
このような領域175の流路断面積を有する主板64の構造は、複数の翼60のうち翼60l、60k以外の隣り合う2つの翼60の間においても、同様に構成されている。
以上説明した本実施形態によれば、遠心式送風機10の主板64は、正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど主板外周面170がファン軸線方向DRaの一方側に徐々に進むように形成されている。このことにより、正圧面160aから負圧面160bに向かって円周方向Edrの一方側に進むほど、領域175の流路断面積が徐々に小さくなる。
このため、領域175のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度を下げて、領域175のうち負圧面160b側を流れる空気流の速度を上げることができる。このため、領域175のうち正圧面160a側を流れる空気流の速度と負圧面160b側を流れる空気流の速度との差分を小さくすることができる。これにより、当該差分を起因とする騒音の発生を下げることができる。
(他の実施形態)
(1)上記第1~第3実施形態では、インペラカップ66が主板64に対して相対移動が不能になるように連結するために、主板64とインペラカップ66とが嵌合された状態になっている例について説明したが、これに代えて、(a)(b)のようにしてもよい。
(a)インペラカップ66が主板64に対して相対移動が不能になるように連結するために、主板64とインペラカップ66とが接着剤によって接着された状態になっていてもよい。
(b)インペラカップ66が主板64に対して相対移動が不能になるように連結するために、主板64とインペラカップ66とが図32、図33、図34に示すように溶着された状態になっていてもよい。
図32に示す具体例では、主板64のうちファン径方向DRrの内側で、かつファン軸線方向DRaの一方側が接合部630にてインペラカップ66に溶着されている。図32は、主板64の主板内周面171およびインペラカップ66の傾斜面67を含む部分を拡大した部分拡大図である。
この場合、溶着する前の主板64のうちファン径方向DRrの内側の部位には、図32中一点鎖線に示すように、ファン軸線方向DRaの一方側に突起する突起部630aが形成されている。
一方、溶着する前において、主板64がインペラカップ66に組み合わさった状態で、インペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側の部位は、図32中鎖線に示すように、主板64の突起部630aが干渉するように形成されている。そして、インペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側が主板64の突起部630aに溶着されて接合部630が形成されることになる。
図33、図34に示す具体例では、主板64のうちファン径方向DRrの内側で、かつファン軸線方向DRaの他方側が接合部631にてインペラカップ66に溶着されている。図33は、主板64のうちファン径方向DRrの内側およびインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側を含む部位を拡大した部分拡大図である。図34は図33中のXXXIV部の部分拡大図である。
この場合、溶着する前のインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側には、図33中鎖線に示すように、ファン軸線方向DRaの他方側に突起する突起部631aが形成されている。
溶着する前において、主板64がインペラカップ66に組み合わさった状態で、主板64のうちファン径方向DRrの内側の部位は、図33、図34中一点鎖線に示すように、インペラカップ66の突起部631aが干渉するように形成されている。
そして、インペラカップ66の突起部631aが主板64に溶着されて接合部631が形成されることになる。
(2)上記第1~第3実施形態では、主板64は、主板外周面170および主板内周面171によって構成されている例について説明した。しかし、これに代えて、(c)、(d)、(e)のように主板64を構成してもよい。
(c)主板64は、図29に示すように、主板外周面170、および主板内周面171によって構成されている。主板内周面171は、主板傾斜面171aおよび主板直交面171bを備える。
主板傾斜面171aは、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。主板傾斜面171aは、ファン軸線方向DRaに亘って形成されている。
主板直交面171bは、主板傾斜面171aに対してファン軸線方向DRaの他方側に配置されている。主板直交面171bは、ファン軸線方向DRaに亘って形成されている。主板直交面171bは、円周方向Edrに亘って形成されている。
(d)主板64は、図30に示すように、主板外周面170、および主板内周面171によって構成されている。主板外周面170は、ファン軸線方向DRaに沿うように形成されている。主板内周面171は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に進むように形成されている。
(e)主板64は、図31に示すように、主板外周面170、および主板内周面171によって構成されている。主板外周面170は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に滑らかに進むように形成されている。主板内周面171は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほどファン軸線方向DRaの一方側に滑らかに進むように形成されている。
(3)上記第1、第2、第3実施形態では、複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を樹脂材料によって一体成形した例について説明した。しかし、樹脂材料以外に例えば金属材料によって複数の翼60、シュラウド62、およびインペラカップ66を一体成形してもよい。
(4)上記第1~第3実施形態では、インペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側に、2つの外周面190、191を設けた例について説明した。
これに限らず、主板64のうちファン径方向DRrの内側とインペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側との間にラビリンス構造を構成するのであれば、インペラカップ66のうちファン径方向DRrの外側に、3つ以上の外周面を設けてもよい。
この場合、主板64のうちファン径方向DRrの内側に、3つ以上の内周面を構成することになる。
(5)上記第1~第3実施形態では、インペラカップ66のうちファン軸線方向DRaの一方側に形成されている端面を傾斜面67とした例について説明した。傾斜面67は、ファン径方向DRrの内側から外側に向かうほど、ファン軸線方向DRaの他方側に進むように形成されている端面である。
しかし、これに代えて、インペラカップ66のうちファン軸線方向DRaの一方側に形成されている端面を、ファン軸線方向DRaに直交する平面としてもよい。
(6)上記第1~第3実施形態では、カバー領域62bをファン軸線方向DRaの他方側に凸となる円弧状に形成した例について説明したが、これに限らず、カバー領域62bの形状は、円弧状に限らず、弧状であればよい。
(7)なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
このように構成されている本実施形態において次のような特許請求の範囲を構成してもよい。すなわち、遠心式送風機は、電動モータは、開口部内においてインペラ筒部に対して径方向の内側に配置され、インペラ筒部に支持されて、回転力をインペラ筒部に与えるロータを備える。
ロータは、軸線を中心として筒状に形成されて筒部と、筒部の中空部をファン軸線方向の一方側から覆うように形成されている。ロータは、径方向の内側から外側に向かうほどファン軸線方向の他方側に向かうように形成され、かつ吸気口に吸い込まれた空気を空気流路に案内する蓋部を備える。
10 遠心式送風機
14 電動モータ
60 翼
62 シュラウド
62a 吸気孔
62b カバー領域
64 主板
66 インペラカップ
68 空気流路
67 傾斜面
94 一体化構成物

Claims (10)

  1. 遠心式送風機であって、
    軸線(Sa)を中心とする円周方向(Edr)に並べられている複数の翼(60)と、
    前記軸線が延びる方向を軸線方向(DRa)としたとき、前記複数の翼を前記軸線方向の一方側から覆うように形成され、かつ前記軸線を中心とするリング状に設けられ、前記軸線方向に開口する吸気口(62a)を前記軸線を中心とする径方向の内側に形成するシュラウド(62)と、
    前記複数の翼を前記軸線方向の他方側から覆うように形成され、かつ前記軸線を中心とするリング状に設けられ、さらに前記軸線方向に開口する開口部(64a)を前記径方向の内側に形成する主板(64)と、
    前記開口部内に配置され、かつ前記軸線を中心とする円筒状に形成され、さらに電動モータ(14)の回転力によって前記軸線を中心とする回転が可能に構成されている筒部(66)と、を備え、
    前記複数の翼、前記シュラウド、前記筒部が、一体に構成されている一体化構成物(94)を構成し、
    前記筒部および前記主板と前記シュラウドとの間で、かつ前記複数の翼のうち隣り合う2つの翼の間には、空気流路(68)が設けられており、
    前記筒部は、前記主板に対して相対移動が不能になるように連結され、
    前記電動モータの前記回転力によって前記複数の翼、前記シュラウド、前記筒部、および前記主板が前記円周方向の一方側(DRf)に回転する際に、前記軸線方向の一方側から前記吸気口に吸い込まれた空気を前記空気流路を通して前記径方向の外側に吹き出し、
    前記シュラウドのうち前記軸線方向の他方側には、前記筒部を前記軸線方向の一方側を覆うように形成されているカバー領域(62b)が設けられ、前記カバー領域は、前記シュラウドを前記軸線を含む面で切断した断面図において、前記軸線方向の他方側に凸となる弧状に形成されており、
    前記シュラウドは、前記カバー領域のうち前記径方向の外側端部(62d)から前記シュラウドのうち前記径方向の内側端部(621)に向かうほど前記軸線方向の一方側に進むように形成されており、
    前記筒部のうち前記軸線方向の一方側端部には、端面(67)が設けられており、
    前記軸線方向に直交し、前記径方向に直交する線を第1仮想線(230)とし、前記第1仮想線に直交し、かつ前記カバー領域に接する接線を第2仮想線(162b)としたとき、前記筒部の前記端面および前記第2仮想線が平行、或いは前記端面および前記第2仮想線の間の前記軸線方向の距離(ZL)が前記径方向の内側から外側に向かうほど大きくなるように前記カバー領域および前記端面が形成されている遠心式送風機。
  2. 前記筒部の前記端面(67)は、前記径方向の外側から前記径方向の内側に向かうほど前記軸線方向の一方側に進むように形成されている傾斜面である請求項1に記載の遠心式送風機。
  3. 前記主板は、前記傾斜面の前記径方向の外側端部(67a)に対して前記軸線方向の一方側に配置され、かつ前記円周方向に亘って形成される主板流路面(170)を備える請求項2に記載の遠心式送風機。
  4. 前記主板は、前記主板流路面と前記筒部の前記傾斜面との間に配置され、かつ前記円周方向に亘って形成され、前記径方向(DRr)の内側から外側に向かうほど前記軸線方向の一方側に進むように形成されている内周傾斜面(171)を備える請求項3に記載の遠心式送風機。
  5. 前記複数の翼のうち隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の他方側に配置されている翼は、前記円周方向(Edr)の一方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に正圧が作用する正圧面(160a)を備え、
    前記隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の一方側に配置されている翼は、前記円周方向の他方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に負圧が作用する負圧面(160b)を備え、
    前記軸線方向(DRa)に直交する仮想面(210)と前記傾斜面との間で形成される狭角の角度をインペラ傾斜角(θ)とし、
    前記空気流路のうち前記シュラウドおよび前記筒部の間の領域(220)を前記軸線を含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とした場合に、
    前記正圧面側から前記負圧面側に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記インペラ傾斜角が徐々に大きくなることにより、前記正圧面側から前記負圧面側に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記流路断面積が徐々に小さくなる請求項2ないし4のいずれか1つに記載の遠心式送風機。
  6. 前記傾斜面のうち前記正圧面側は、前記傾斜面のうち前記負圧面側に比べて、前記傾斜面のうち前記径方向の内側端部(67b)が、前記軸線方向の他方側に配置されており、
    前記傾斜面のうち前記径方向の前記内側端部は、前記正圧面側から前記負圧面側に向かって前記円周方向の一方側に進むほど、前記軸線方向の一方側に徐々に進むように形成されている請求項5に記載の遠心式送風機。
  7. 前記複数の翼のうち隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の他方側に配置されている翼は、前記円周方向(Edr)の一方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に正圧が作用する正圧面(160a)を備え、
    前記隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の一方側に配置されている翼は、前記円周方向の他方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に負圧が作用する負圧面(160b)を備え、
    前記正圧面および前記負圧面が、前記主板の前記内周傾斜面(171)に対して前記軸線方向に重なるように配置されており、
    前記軸線方向に直交する仮想面(240)と前記内周傾斜面との間で形成される狭角の角度を主板傾斜角(θa)とし、
    前記空気流路のうち前記シュラウドおよび前記主板の間の領域(174)を前記軸線を含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とした場合に、
    前記正圧面から前記負圧面に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記主板傾斜角が徐々に大きくなることにより、前記正圧面から前記負圧面に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記流路断面積が徐々に小さくなる請求項4に記載の遠心式送風機。
  8. 前記複数の翼のうち隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の他方側に配置されている翼は、前記円周方向(Edr)の一方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に正圧が作用する正圧面(160a)を備え、
    前記隣り合う2つの翼のうち前記円周方向の一方側に配置されている翼は、前記円周方向の他方側に形成され、かつ前記円周方向の一方側に前記回転する際に負圧が作用する負圧面(160b)を備え、
    前記正圧面および前記負圧面は、前記主板の前記主板流路面に対して前記軸線方向に重なるように配置されており、
    前記空気流路のうち前記シュラウドおよび前記主板流路面(170)の間の領域(175)を前記軸線を含んだ平面によって切断した断面の面積を流路断面積とした場合に、
    前記正圧面から前記負圧面に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記主板流路面が前記軸線方向の一方側に徐々に進むように形成されることにより、前記正圧面から前記負圧面に向かって前記円周方向の一方側に進むほど前記流路断面積が徐々に小さくなるように形成されている請求項4に記載の遠心式送風機。
  9. 前記筒部のうち前記径方向の外側は、前記径方向にずれて配置され、かつ前記軸線方向に亘って形成されている2つの外周面(190、191)を備える段差形状を構成し、
    前記主板のうち前記径方向の内側は、前記径方向にずれて配置され、かつ前記軸線方向に亘って形成されている2つの内周面(180、181)を備える段差形状を構成し、
    前記筒部のうち前記径方向の外側と前記主板のうち前記径方向の内側とが互いに嵌合された状態で、前記2つ以上の外周面は、それぞれ、隙間(200、201)を介して前記2つ以上の内周面のうち対応する内周面に対向することにより、前記筒部のうち前記径方向の外側と前記主板のうち前記径方向の内側との間に空気が流れることを抑えるラビリンス構造を構成する請求項2ないし8のいずれか1つに記載の遠心式送風機。
  10. 前記筒部のうち前記径方向の外側は、前記2つの外周面の間に配置され、前記径方向に亘って形成される第1ラジアル面(192)を備え、
    前記主板のうち前記径方向の内側は、前記2つの内周面の間に配置され、前記径方向に亘って形成される第2ラジアル面(182)を備え、
    前記隙間を第1隙間としたとき、前記第1ラジアル面と前記第2ラジアル面とが第2隙間(202)を介して対向することにより、前記ラビリンス構造を構成する請求項9に記載の遠心式送風機。
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