JP6421881B2 - ターボファン - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年11月23日に出願された日本特許出願番号2015−228268号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本開示は、送風機に適用されるターボファンに関するものである。
例えば特許文献1には、従来技術に含まれるターボファンが開示されている。この特許文献1に開示されたターボファンは、空気調和機用のファンである。詳しく言えば、その特許文献1のターボファンは、種々のターボファンの中でも、翼がシュラウドリングと主板とで囲まれたクローズドターボファンとなっている。
特許文献1のターボファンでは、クローズドターボファンの基本構成であるシュラウドリングと複数枚の翼とファンボス部および主板を含むファン本体とから成る3部品のうち、ファン本体と翼とが一体成形されている。また、シュラウドリングはファン本体とは別部品として成形されている。特許文献1のターボファンは、そのシュラウドリングがファン本体へ接合されることによって構成されている。更に、特許文献1のターボファンでは、そのシュラウドリングをファン本体へ接合する際の溶着性が改善されている。
特許第4317676号公報
特許文献1に記載されたようなクローズドターボファンにおいて、発明者は、特許文献1のターボファンとは異なる成形部品の構成を考えた。具体的に発明者が考えた構成では、ファン本体が、径方向内側のファンボス部と、径方向外側の下側板とに分けて構成される。そして、その下側板は、シュラウドリングに対し翼を挟んだ反対側に設けられる。更に、シュラウドリングと複数枚の翼とファンボス部とが一体に成形され一成形部品としてのファン本体部材を構成する。その一方で、下側板は、そのファン本体部材とは別部品として成形された上で、その成形後にファン本体部材へ組み付けられる。
例えば、このようなファンボス部と下側板とが別部品として成形されるターボファンでは、そのファンボス部と下側板と接合ガタによって、ファンボス部と下側板との間に微小な隙間が発生する可能性がある。そして、発明者の詳細な検討の結果、その隙間が発生した場合には、ターボファンの回転に伴って、ターボファンから吹き出された空気がその隙間を通って翼相互間の翼間流路へ流入する逆流現象が生じるということが見出された。この逆流現象は翼間流路において下側板の表面から空気流れを剥離させる原因となり、ターボファンの性能を悪化させてしまうという事態を生じる。例えば、その空気流れの剥離は、ファンボス部と下側板との間の隙間から空気が流出する際の流速が高いほど生じやすくなる。
本開示は上記点に鑑みて、ファンボス部と下側板との間の隙間から翼間流路への空気流れ込みに起因して下側板から空気流れが剥離することを抑制することが可能なターボファンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の1つの観点によれば、本開示のターボファンは、
送風機に適用されファン軸心まわりに回転することで送風するターボファンであって、
ファン軸心まわりに配置された複数枚の翼、空気が吸い込まれる吸気孔が形成され複数枚の翼に対しファン軸心の軸方向における一方側に設けられその複数枚の翼のそれぞれに連結されたシュラウドリング、および、送風機の非回転部材に対してファン軸心まわりに回転可能に支持され複数枚の翼のそれぞれに対しシュラウドリング側とは反対側に連結されたファンボス部を有するファン本体部材と、
ファンボス部の径方向外側に嵌合した状態で、複数枚の翼が軸方向での上記一方側とは反対側の他方側に有する他方側翼端部のそれぞれに接合されている他端側側板とを備え、
複数枚の翼は、その複数枚の翼のうち互いに隣り合う翼同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路を形成し、
他端側側板は、ファン軸心の径方向においてファンボス部との間に嵌合隙間を生じさせ、
嵌合隙間に対応した仮想の基準隙間が想定され、軸方向におけるその基準隙間の長さがその軸方向における他端側側板の軸方向肉厚とされ、空気が通過する通路としての基準隙間の通路断面積が軸方向における何れの箇所でも嵌合隙間の軸方向向きの最小通路断面積で一定とされ、且つ、ファン軸心に直交する断面における基準隙間の断面形状が軸方向における何れの箇所でも一様とされた場合において、嵌合隙間は、他端側側板に対し翼間流路側とは反対側にある空気が嵌合隙間を通過して翼間流路へ流出するときの流出流速が、基準隙間を通過して翼間流路へ流出するときよりも低減されるように形成されている。
上述のように、嵌合隙間は、他端側側板に対し翼間流路側とは反対側にある空気が嵌合隙間を通過して翼間流路へ流出するときの流出流速が、上記の基準隙間を通過して翼間流路へ流出するときよりも低減されるように形成されている。そのため、その基準隙間から空気が翼間流路へ流れ込む場合に比して、嵌合隙間から翼間流路へ流れ込む場合の空気の勢いが抑制される。従って、その嵌合隙間から翼間流路への空気流れ込みに起因して他端側側板(すなわち、上記下側板)から空気流れが剥離することを抑制することが可能である。
第1実施形態において送風機の外観を表した斜視図である。 ファン軸心を含む平面で切断した送風機の軸方向断面図、すなわち、図1のII−II断面図である。 図2におけるIII矢視図において、ターボファンと回転軸と回転軸ハウジングとを抜粋した図である。 第1実施形態において、ターボファンが有する複数枚の翼のうち互いに隣り合う2枚の翼を抜粋して示した図であって、その2枚の翼をファン軸心方向の一方側から見た図である。 第1実施形態のターボファンの詳細形状を説明するための図であって、図2の左側半分を図示した断面図において、ターボファンと回転軸と回転軸ハウジングとを抜粋した図である。 図5のVI部分を拡大した詳細図である。 第1実施形態と対比される比較例を示した図であって、第1実施形態の図2に相当する断面図である。 上記比較例において図7のVIII部分を拡大した詳細図であって、ファン本体部材および他端側側板を抜粋した図である。 第1実施形態においてターボファンの製造工程を示したフローチャートである。 第1実施形態において、ファン本体部材を成形する成形用金型の概略構成を示した模式図である。 第1実施形態において、図6に対し空気流れを破線矢印として追記した図である。 第2実施形態において図5のVI部分を拡大した詳細図であって、第1実施形態の図6に相当する断面図である。 第3実施形態において図5のVI部分を拡大した詳細図であって、第1実施形態の図6に相当する断面図である。 第4実施形態において図5のVI部分を拡大した詳細図であって、第1実施形態の図6に相当する断面図である。 第5実施形態において図5のVI部分を拡大した詳細図であって、第4実施形態の図14に相当する断面図である。 第5実施形態において、図15の途中隙間を流れる空気の流速が含む速度成分を示した図である。 第6実施形態において図5のVI部分を拡大した詳細図であって、第3実施形態の図13に相当する断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。なお、後述する他の実施形態を含む以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態において送風機10の外観を表した斜視図である。また、図2は、ファン軸心CLを含む平面で切断した送風機10の軸方向断面図、すなわち、図1のII−II断面図である。図2の矢印DRaは、ファン軸心CLの軸方向DRaすなわちファン軸心方向DRaを示している。また、図2の矢印DRrは、ファン軸心CLの径方向DRrすなわちファン径方向DRrを示している。
図1および図2に示すように、送風機10は遠心式送風機であり、詳細に言えばターボ型送風機である。送風機10は、その送風機10の筐体であるケーシング12、回転軸14、回転軸ハウジング15、電動モータ16、電子基板17、ターボファン18、ベアリング28、およびベアリングハウジング29等を備えている。
ケーシング12は、電動モータ16、電子基板17、およびターボファン18を、送風機10外部の塵および汚れから保護する。そのために、ケーシング12は、電動モータ16、電子基板17、およびターボファン18を収容している。また、ケーシング12は、第1ケース部材22と第2ケース部材24とから構成されている。
その第1ケース部材22は例えば樹脂で構成されており、ターボファン18よりも大径であって略円盤形状を成している。第1ケース部材22は、第1カバー部221と第1周縁部222と複数本の支柱223とから構成されている。
第1カバー部221は、ターボファン18に対しファン軸心方向DRaにおける一方側に配置され、そのターボファン18の一方側を覆っている。ここで、ターボファン18を覆うこととは、ターボファン18の少なくとも一部分を覆うことである。
第1カバー部221の内周側には、第1カバー部221をファン軸心方向DRaに貫通した空気吸入口221aが形成されており、空気は、この空気吸入口221aを介してターボファン18へ吸い込まれる。また、第1カバー部221は、その空気吸入口221aの周縁を構成するベルマウス部221bを有している。このベルマウス部221bは、送風機10の外部から空気吸入口221aへ流入する空気を円滑に空気吸入口221a内へと導く。
図1および図2に示すように、第1周縁部222は、ファン軸心CLまわりにおいて第1ケース部材22の周縁を構成している。複数本の支柱223はそれぞれ、ファン軸心方向DRaにおいて第1カバー部221からケーシング12の内側へ突き出ている。また、支柱223は、ファン軸心CLと平行な中心軸を有する厚肉の円筒形状を成している。支柱223の内側には、第1ケース部材22と第2ケース部材24とを結合するビス26が挿通されるビス孔が形成されている。
第1ケース部材22の各支柱223は、ファン径方向DRrにおいてターボファン18よりも外側に配置されている。そして、第1ケース部材22および第2ケース部材24は、支柱223の先端が第2ケース部材24に突き当てられた状態で、支柱223内に挿通されたビス26によって結合されている。
第2ケース部材24は、第1ケース部材22と略同じ直径の略円盤形状を成している。第2ケース部材24は、例えば鉄やステンレス等の金属または樹脂で構成されており、電動モータ16および電子基板17を覆うモータハウジングとしても機能する。第2ケース部材24は、第2カバー部241と第2周縁部242とから構成されている。
第2カバー部241は、ターボファン18および電動モータ16に対しファン軸心方向DRaにおける他方側に配置され、そのターボファン18および電動モータ16の他方側を覆っている。第2周縁部242は、ファン軸心CLまわりにおいて第2ケース部材24の周縁を構成している。
第1周縁部222および第2周縁部242は、ケーシング12において空気を吹き出す空気吹出部を構成している。そして、第1周縁部222および第2周縁部242は、ファン軸心方向DRaにおける第1周縁部222と第2周縁部242との間に、ターボファン18から吹き出た空気を吹き出す空気吹出口12aを形成している。
その空気吹出口12aは、詳細に言えば、送風機10のファン側面に形成されており、ファン軸心CLを中心としたケーシング12の全周にわたって開口しターボファン18からの空気を吹き出す。なお、支柱223が設けられている箇所では、ケーシング12からの空気の吹出しは支柱223に妨げられるので、空気吹出口12aがケーシング12の全周にわたって開口していることとは、おおよそ全周にわたって開口していることを含む意味である。
回転軸14および回転軸ハウジング15は各々、例えば鉄、ステンレス、または黄銅等の金属で構成されている。回転軸14は、図2に示すように円柱形状の棒材であり、回転軸ハウジング15とベアリング28の内輪とへそれぞれ圧入等されている。そのため、回転軸ハウジング15は回転軸14とベアリング28の内輪とに対して固定されている。また、ベアリング28の外輪はベアリングハウジング29に対し圧入等されることで固定されている。そのベアリングハウジング29は、例えばアルミニウム合金、黄銅、鉄、またはステンレス等の金属で構成され、第2カバー部241に固定されている。
従って、回転軸14および回転軸ハウジング15は、第2カバー部241に対してベアリング28を介して支持されている。すなわち、回転軸14および回転軸ハウジング15は、第2カバー部241に対し、ファン軸心CLを中心として回転自在になっている。
それと共に、回転軸ハウジング15は、ケーシング12内において、ターボファン18が有するファンボス部56の内周孔56aに嵌め入れられている。例えば回転軸14および回転軸ハウジング15は予め相互に固定された状態で、ターボファン18のファン本体部材50にインサート成型される。これにより、回転軸14および回転軸ハウジング15は、ターボファン18のファンボス部56に相対回転不能に連結される。すなわち、回転軸14および回転軸ハウジング15は、ファン軸心CLを中心としてターボファン18と一体的に回転する。
電動モータ16はアウターロータ型ブラシレスDCモータである。電動モータ16は電子基板17と共に、ファン軸心方向DRaにおいてターボファン18のファンボス部56と第2カバー部241との間に配置されている。そして、電動モータ16は、モータロータ161とロータマグネット162とモータステータ163とを備えている。モータロータ161は鋼板等の金属で構成され、例えばその鋼板がプレス成形されることによりモータロータ161が形成されている。
ロータマグネット162は永久磁石であって、例えばフェライトやネオジウム等を含むゴムマグネットで構成されている。そのロータマグネット162はモータロータ161に一体固定されている。また、モータロータ161は、ターボファン18のファンボス部56に固定されている。すなわち、モータロータ161およびロータマグネット162は、ファン軸心CLを中心としてターボファン18と一体的に回転する。
モータステータ163は、電子基板17に電気的に接続されたステータコイル163aおよびステータコア163bを含んで構成されている。モータステータ163は、ロータマグネット162に対し微小な隙間を空けて径方向内側に配置されている。そして、モータステータ163は、ベアリングハウジング29を介して第2ケース部材24の第2カバー部241に固定されている。
このように構成された電動モータ16では、モータステータ163のステータコイル163aへ外部電源から通電されると、そのステータコイル163aによってステータコア163bに磁束変化が生じる。そして、そのステータコア163bでの磁束変化は、ロータマグネット162を引き寄せる力を発生する。モータロータ161は、ベアリング28により回転可能に支持されている回転軸14に対して固定されているので、上記ロータマグネット162を引き寄せる力を受けてファン軸心CLまわりに回転運動をする。要するに、電動モータ16は、通電されることにより、モータロータ161が固定されたターボファン18をファン軸心CLまわりに回転させる。
ターボファン18は、図2および図3に示すように、送風機10に適用されるインペラである。ターボファン18は、所定のファン回転方向DRfへファン軸心CLまわりに回転することで送風する。すなわち、ターボファン18は、ファン軸心CLまわりに回転することにより、矢印FLaのようにファン軸心方向DRaの一方側から空気吸入口221aを介して空気を吸い込む。そして、ターボファン18は、ターボファン18の外周側へ矢印FLbのように、その吸い込んだ空気を吹き出す。
具体的に、本実施形態のターボファン18は、ファン本体部材50と他端側側板60とを有している。そして、そのファン本体部材50は、複数枚の翼52とシュラウドリング54とファンボス部56とから構成されている。このファン本体部材50は例えば樹脂製であり、1回の射出成形によって形成されている。従って、複数枚の翼52、シュラウドリング54、およびファンボス部56は一体に構成され、何れもファン本体部材50と同じ樹脂で構成されている。更に言えば、ファン本体部材50は一体成形品であるので、複数枚の翼52とシュラウドリング54との間に両者を溶着等によって接合するための接合部位は存在しない。そして、複数枚の翼52とファンボス部56との間にも両者を溶着等によって接合するための接合部位は存在しない。
複数枚の翼52は、ファン軸心CLまわりに配置されている。詳細には、複数枚の翼52すなわちファンブレード52は、互いの間に空気が流れる間隔を空けつつ、ファン軸心CLの周方向へ並んで配置されている。
また、翼52はそれぞれ、翼52のうちファン軸心方向DRaで上記一方側に設けられた一方側翼端部521と、翼52のうちファン軸心方向DRaでその一方側とは反対側の他方側に設けられた他方側翼端部522とを有している。
また、複数枚の翼52はそれぞれ、図4に示すように、翼形状を構成する正圧面524および負圧面525を有している。そして、複数枚の翼52は、その複数枚の翼52のうち互いに隣り合う翼52同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路52aを形成している。言い換えれば、複数枚の翼52のうち隣り合う2枚の翼52の一方が有する正圧面524と他方が有する負圧面525との間には、翼間流路52aが形成されている。
シュラウドリング54は、図2および図3に示すように、ファン径方向DRrへ円盤状に拡がる形状を成している。そして、そのシュラウドリング54の内周側には、ケーシング12の空気吸入口221aからの空気が矢印FLaのように吸い込まれる吸気孔54aが形成されている。従って、シュラウドリング54は環形状を成している。
また、シュラウドリング54は、リング内周端部541とリング外周端部542とを有している。そのリング内周端部541は、シュラウドリング54のうちファン径方向DRrにおける内側に設けられた端部であり、吸気孔54aを形成している。また、リング外周端部542は、シュラウドリング54のうちファン径方向DRrにおける外側に設けられた端部である。
また、シュラウドリング54は、複数枚の翼52に対しファン軸心方向DRaにおける一方側すなわち空気吸入口221a側に設けられている。それと共に、シュラウドリング54は、その複数枚の翼52のそれぞれに連結されている。言い換えれば、シュラウドリング54は、その翼52のそれぞれに対し一方側翼端部521にて連結されている。
図2および図3に示すように、ファンボス部56は、ファン軸心CLまわりに回転可能な回転軸14に回転軸ハウジング15を介して固定されているので、送風機10の非回転部材としてのケーシング12に対してファン軸心CLまわりに回転可能に支持されている。
また、ファンボス部56は、複数枚の翼52のそれぞれに対しシュラウドリング54側とは反対側に連結されている。詳しく言うと、ファンボス部56のうち翼52に対して連結する翼連結部位561の全体は、ファン径方向DRrにおいてシュラウドリング54全体に対し内側に設けられている。すなわち、ファンボス部56は、他方側翼端部522のうちファン径方向DRrで内側寄りの部分にて、翼52のそれぞれに対して連結されている。従って、複数枚の翼52が、ファンボス部56とシュラウドリング54とを橋渡しするように結合させる結合リブとしての機能を兼ね備えているので、複数枚の翼52、ファンボス部56、およびシュラウドリング54の一体成形が可能となっている。
また、ファンボス部56は、ターボファン18内の気流を案内するボス案内面562aを有している。そのボス案内面562aは、ファン径方向DRrへ拡がる湾曲面であり、空気吸入口221aへ吸い込まれファン軸心方向DRaを向いた空気流れをファン径方向DRrの外側へ向くように案内する。
すなわち、ファンボス部56は、このボス案内面562aを有するボス案内部562を有している。そして、そのボス案内部562は、ファン軸心方向DRaにおいてボス案内部562の一方側にボス案内面562aを形成している。
また、ファンボス部56を回転軸14に固定するために、ファンボス部56の内周側には、ファンボス部56をファン軸心方向DRaへ貫通した内周孔56aが形成されている。
また、ファンボス部56は、ボス外周端部563と環形状の環状延設部564とを有している。そのボス外周端部563は、ファンボス部56のうちファン径方向DRrにおける外側に設けられた端部である。詳細に言えば、ボス外周端部563は、ボス案内部562の周縁を形成する端部である。
環状延設部564は円筒状のリブであり、ボス外周端部563からファン軸心方向DRaの他方側(すなわち、空気吸入口221a側とは反対側)へ延設されている。この環状延設部564の内周側には、モータロータ161が嵌め込まれて格納されている。すなわち、環状延設部564は、モータロータ161を格納するロータ格納部として機能する。そして、環状延設部564がモータロータ161に固定されることにより、ファンボス部56は、そのモータロータ161に固定されている。
他端側側板60は、ファン径方向DRrへ円盤状に拡がる形状を成している。そして、その他端側側板60の内周側には、他端側側板60をその厚み方向へ貫通した側板嵌合孔60aが形成されている。従って、他端側側板60は環形状を成している。他端側側板60は例えば、ファン本体部材50とは別個に成形される樹脂成形品である。
また、他端側側板60は、ファン径方向DRrにおけるファンボス部56の外側に嵌合した状態で、複数枚の翼52が有する他方側翼端部522のそれぞれに接合されている。その他端側側板60と翼52との接合は、例えば振動溶着または熱溶着によって行われる。従って、他端側側板60と翼52との溶着による接合性に鑑みて、他端側側板60およびファン本体部材50の材質は熱可塑性樹脂であることが好ましく、更に言えば、同種材であることが好ましい。
このように他端側側板60が翼52に接合されることによって、ターボファン18はクローズドファンとして完成する。そのクローズドファンとは、複数枚の翼52の相互間に形成された翼間流路52aのファン軸心方向DRaにおける両側がシュラウドリング54および他端側側板60で覆われたターボファンである。すなわち、シュラウドリング54は、その翼間流路52aに面し翼間流路52a内の空気流れを案内するリング案内面543を有している。また、他端側側板60は、翼間流路52aに面し翼間流路52a内の空気流れを案内する側板案内面603を有している。
この側板案内面603は、リング案内面543に対し翼間流路52aを挟んで対向すると共に、ボス案内面562aに対しファン径方向DRrにおいて外側に配置されている。また、側板案内面603は、ボス案内面562aに沿った空気流れを円滑に吹出口18aまで導く役割を果たす。そのために、ボス案内面562aおよび側板案内面603は各々、三次元的に湾曲した仮想の一湾曲面のうちの一部と他部とを構成する。言い換えれば、ボス案内面562aおよび側板案内面603は、そのボス案内面562aと側板案内面603との境目で屈曲していない1つの湾曲面を構成する。
また、他端側側板60は、側板内周端部601と側板外周端部602とを有している。その側板内周端部601は、他端側側板60のうちファン径方向DRrにおける内側に設けられた端部であり、側板嵌合孔60aを形成している。また、側板外周端部602は、他端側側板60のうちファン径方向DRrにおける外側に設けられた端部である。
その側板外周端部602およびリング外周端部542は、ファン軸心方向DRaにおいて互いに離れて配置されている。そして、側板外周端部602およびリング外周端部542は、翼間流路52aを通過した空気が吹き出る吹出口18aを、その側板外周端部602とリング外周端部542との間に形成している。
また、図2および図5に示すように、複数枚の翼52はそれぞれ翼前縁523を有している。その翼前縁523とは、翼52のうち、吸気孔54aを通過して翼52相互間の翼間流路52aに流れる空気の気流方向すなわち矢印FLa、FLbに沿って流れる空気の気流方向における上流側に構成された端縁である。この翼前縁523は、ファン径方向DRrにおいてリング内周端部541に対し内側へ張り出している。更に言えば、翼前縁523は、ボス外周端部563に対してもファン径方向DRrにおいて内側へ張り出している。
具体的に、翼前縁523は、2本の前縁523a、523bすなわち第1前縁523aおよび第2前縁523bから構成されている。その第1前縁523aおよび第2前縁523bはそれぞれ直線的に延びるように形成され、第1前縁523aおよび第2前縁523bは直列に連結されている。
そして、第1前縁523aはシュラウドリング54のリング内周端部541に接続されている。すなわち、第1前縁523aは、シュラウドリングへ接続するリング側接続端523cを有している。その一方で、第2前縁523bは、ファンボス部56のボス案内面562aに接続されている。すなわち、第2前縁523bは、ファンボス部56へ接続するボス側接続端523dを有している。
図5に示す他端側側板60は、上述したように、翼52の他方側翼端部522に例えば溶着によって接合されている。その一方で、他端側側板60は、ファン径方向DRrにおけるファンボス部56の外側に嵌合しているものの、そのファンボス部56に対して直接に接合されているわけではない。そのため、図5のVI部分を拡大した図6に示すように、他端側側板60は、ファン径方向DRrにおいてファンボス部56との間に微小幅の嵌合隙間604を生じさせている。すなわち、他端側側板60は、嵌合隙間604に面する側板嵌合面605を有している。そして、ファンボス部56は、嵌合隙間604に面するボス嵌合面565を有している。
そのボス嵌合面565は、側板嵌合面605に対し嵌合隙間604を挟んで対向する面である。従って、ボス嵌合面565は、ファン軸心方向DRaにおいて、ボス外周端部563から、環状延設部564のうちボス外周端部563側の一部分にまで及ぶように形成されている。
また、他端側側板60は、側板内周端部601にてファン軸心方向DRaの他方側へ突き出た内周端突出部606を有している。この内周端突出部606は、図5に示すファン軸心CLまわりの全周にわたって筒状に形成されている。そして、図6に示すように、内周端突出部606は、ファン径方向DRrにおけるその内周端突出部606の内側にて嵌合隙間604に面している。従って、他端側側板60の側板嵌合面605は、ファン軸心方向DRaにおいて、側板内周端部601から内周端突出部606にまで及ぶように形成されている。
詳細には、嵌合隙間604は、ファン軸心方向DRaにおいて他端側側板60に対する他方側の空間と翼間流路52aとを連通させる隙間である。従って、嵌合隙間604は、その嵌合隙間604のうちファン軸心方向DRaで一方側に位置する隙間一方端604aと、ファン軸心方向DRaで他方側に位置する隙間他方端604bとを有している。そして、ファンボス部56のボス嵌合面565は、隙間一方端604aを形成するボス側一方端形成部565aと、隙間他方端604bを形成するボス側他方端形成部565bとを有している。これと同様に、側板嵌合面605は、隙間一方端604aを形成する側板側一方端形成部605aと、隙間他方端604bを形成する側板側他方端形成部605bとを有している。
そのボス側一方端形成部565aは、ボス嵌合面565のうちファン軸心方向DRaでの一方側の端に位置し、ボス側他方端形成部565bは、ボス嵌合面565のうちファン軸心方向DRaでの他方側の端に位置する。これと同様に、側板側一方端形成部605aは、側板嵌合面605のうちファン軸心方向DRaでの一方側の端に位置し、側板側他方端形成部605bは、側板嵌合面605のうちファン軸心方向DRaでの他方側の端に位置する。
また、図6に示すように、ボス嵌合面565は、そのボス嵌合面565のうちファン軸心方向DRaでの一方側寄りに、ボス傾斜面565cを有している。このボス傾斜面565cは、ファン軸心CLに対して傾斜したテーパ面であり、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど拡径するように形成されている。そして、ボス傾斜面565cは、ボス側一方端形成部565aからファン軸心方向DRaの他方側へ延設されている。
また、側板嵌合面605は、そのボス傾斜面565cに対し嵌合隙間604を挟んで対向する側板傾斜面605cを有している。この側板傾斜面605cは、ファン軸心CLに対して傾斜したテーパ面であり、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど拡径するように形成されている。そして、側板傾斜面605cは、側板側一方端形成部605aからファン軸心方向DRaの他方側へ延設されている。なお、ファン軸心CLに直交する平面に対してボス傾斜面565cおよび側板傾斜面605cが成す角度をαとし、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど拡径するテーパの成す角度を正方向の角度とした場合、その角度αは「0°<α<90°」の範囲にある。また、ボス傾斜面565cおよび側板傾斜面605cは互いに同じテーパ角度である必要はない。
ここで、ターボファン18の詳細な形状について説明する。図5および図6に示すように、ボス嵌合面565にはボス傾斜面565cが含まれているので、ファン軸心CLを中心としたボス側一方端形成部565aの外径D3は、ボス側他方端形成部565bの外径D2よりも大きい。従って、ボス側一方端形成部565aの外径D3がファンボス部56の最大外径Dmaxとなっている。ファン本体部材50において、このファンボス部56の最大外径Dmaxは、シュラウドリング54の最小内径D1よりも小さくなっている。言い換えれば、ファンボス部56の全体が、ファン径方向DRrにおいてリング内周端部541よりも内側に配置されている。
なお、シュラウドリング54の最小内径D1とは、リング内周端部541の内径、すなわち吸気孔54aの外径である。そして、本実施形態では、環状延設部564の外径はボス側他方端形成部565bの外径D2に一致する。ファン本体部材50を成形する上で、環状延設部564の外径は、ボス側他方端形成部565bの外径D2と同じまたはそれ以下になっていることが好ましい。
側板嵌合面605について見ると、その側板嵌合面605には側板傾斜面605cが含まれているので、側板嵌合面605は、ボス側一方端形成部565aよりもファン軸心方向DRaでの他方側の位置にて側板嵌合面605の内径が最小となるように形成されている。要するに、側板側他方端形成部605bの内径D4が、側板嵌合面605の最小内径Dminすなわち他端側側板60の最小内径Dminとなっている。そして、その側板嵌合面605の最小内径Dminは、ボス側一方端形成部565aの外径D3よりも小さい。以上のようにターボファン18の径方向寸法について見ると、「D1>D3>D4>D2」という関係が成立している。
このようにボス嵌合面565および側板嵌合面605が形成されていることの意義を説明するために、図7および図8に示す仮想の送風機10zを比較例として想定する。すなわち、この比較例の送風機10zが有するターボファン18zには、図7および図8に示すように、本実施形態の嵌合隙間604に対応した基準隙間604zが形成されているものとする。この基準隙間604zは、本実施形態のターボファン18に対しボス傾斜面565c、側板傾斜面605c、および内周端突出部606が設けられずに、ボス嵌合面565および側板嵌合面605がファン軸心方向DRaにおける何れの箇所でも一定の円形断面であると仮定して定義される。そして、比較例の送風機10zは、基準隙間604zを除き本実施形態の送風機10と同じ構成を備えている。
詳細に言えば、比較例のターボファン18zでは、ファン軸心方向DRaにおける基準隙間604zの長さが他端側側板60の軸方向肉厚H4とされる。その軸方向肉厚H4とは、ファン軸心方向DRaにおける他端側側板60の肉厚であって、他端側側板60に局所的に形成された局所形状(例えば、本実施形態の内周端突出部606)を他端側側板60から除いた場合に平均値として得られる一般肉厚である。
また、空気が通過する通路としての基準隙間604zの通路断面積はファン軸心方向DRaにおける何れの箇所でも一定とされ、且つ、嵌合隙間604のファン軸心方向DRa向きの最小通路断面積と同じ面積とされる。そのファン軸心方向DRa向きの最小通路断面積とは、本実施形態の嵌合隙間604をファン軸心CLに直交する軸直交断面で切断して得られる断面積の最小値である。すなわち、ファン軸心方向DRa向きの最小通路断面積は、ファンボス部56と他端側側板60との間に生じるファン径方向DRrの嵌合ガタに対応する。
また、上記軸直交断面における基準隙間604zの断面形状がファン軸心方向DRaにおける何れの箇所でも一様とされる。
このような基準隙間604zがターボファン18zに生じているので、ターボファン18zが回転し翼52相互間の翼間流路52aへ空気が矢印FL1のように流れる場合、ターボファン18zから吹き出された空気が矢印FL2、FL3、FL4のように基準隙間604zを通って翼52相互間の翼間流路52aへ流入する逆流現象が生じる。
この逆流現象は本実施形態でも生じうる。但し、他端側側板60に対し翼間流路52a側とは反対側にある側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。本実施形態の嵌合隙間604は、比較例の基準隙間604zに比してこのように形成されている。
なぜなら、本実施形態のターボファン18には、図6に示すようにボス傾斜面565c、側板傾斜面605c、および内周端突出部606が設けられている。これにより、嵌合隙間604を側板外部空気が通過する際の通路長が、基準隙間604zを側板外部空気が通過する際の通路長よりも長くなっているからである。すなわち、上記の流出流速が低減されるように嵌合隙間604が形成されていることとは、嵌合隙間604を側板外部空気が通過する際の通路長が基準隙間604zを側板外部空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、嵌合隙間604が形成されていることである。要するに、本実施形態の嵌合隙間604では比較例の基準隙間604zに比して、通路長が長いことに起因にして空気流れに対する圧損が大きくなっており、その分、流出流速が低減されるということである。
なお、図5に示すように、本実施形態の他端側側板60は内周端突出部606を有しているので、ファン軸心方向DRaにおける嵌合隙間604の幅H5は他端側側板60の軸方向肉厚H4よりも大きくなっている。また、流出流速の低減には、流出流速を零にすることが含まれる。また、嵌合隙間604の上記通路長とは、言い換えれば、嵌合隙間604を通過する空気が隙間他方端604bから隙間一方端604aに至るまでの流通長さであり、比較例における基準隙間604zの通路長に関しても同様である。
次に、本実施形態のターボファン18の軸方向寸法について見ると図5に示すように、ファン軸心方向DRaにおいて、所定の基準位置Pstからリング側接続端523cまでの高さH2は、その基準位置Pstから、吹出口18aのうちファン軸心方向DRaの一方側に位置する一方端18bまでの高さH1よりも大きくなっている。それと共に、そのリング側接続端523cまでの高さH2は、上記基準位置Pstから、ファン軸心方向DRaにおけるリング内周端部541の一方側の端541aまでの高さH3よりも小さくなっている。要するに、「H1<H2<H3」という関係が成立している。
言い換えれば、リング側接続端523cは、吹出口18aの一方端18bよりも、ファン軸心方向DRaにおいて一方側に位置している。そして、そのリング側接続端523cは、ファン軸心方向DRaにおけるリング内周端部541の一方側の端541aよりも、ファン軸心方向DRaにおいて他方側に位置している。なお、上記基準位置Pstは、図5では、吹出口18aのうちファン軸心方向DRaの他方側に位置する他方端18cとされているが、何れの場所でも構わない。
次に、ターボファン18の翼前縁523について見ると、その翼前縁523のボス側接続端523dにおいて翼前縁523に接する仮想接線Ltgを想定した場合、その仮想接線Ltgは、ファン軸心CLに対し、ファン軸心方向DRaにおける仮想接線Ltgの一方側がファン径方向DRrの外側を向くようにして傾いている。翼前縁523は、このように構成されている。要するに、翼前縁523がボス側接続端523dにおいてファン軸心CLに対し成す角度AGbすなわち図5の対軸心角度AGbは、ファン軸心CLとの関係においては「0°<AGb<90°」となっている。
また、翼前縁523とボス案内面562aとの関係においては、翼前縁523がボス側接続端523dにおいてボス案内面562aに対し成す角度AGg、すなわちファン径方向DRrにおいて翼前縁523に対する外側に形成される図5の対案内面角度AGgは、おおよそ70°以上であることが好ましい。ボス案内面562aに沿って流れる空気を翼間流路52aへ円滑に導入するためである。なお、本実施形態では図5に示すように、その対案内面角度AGgは90°である。
このように構成されたターボファン18は、図2および図3に示すようにモータロータ161と一体にファン回転方向DRfへ回転運動する。それに伴い、ターボファン18の翼52が空気に運動量を与え、ターボファン18は、そのターボファン18の外周に開口した吹出口18aから径方向外側へ空気を吹き出す。このとき、吸気孔54aから吸い込まれ翼52によって送り出された空気すなわち吹出口18aから吹き出された空気は、ケーシング12が形成する空気吹出口12aを経由して送風機10の外部へ放出される。
次に、図9のフローチャートに沿って、ターボファン18の製造方法を説明する。図9に示すように、先ず、ファン本体部材成形工程としてのステップS01において、ファン本体部材50の成形が行われる。すなわち、ファン本体部材50の構成要素である複数枚の翼52とシュラウドリング54とファンボス部56とが一体成形される。
具体的には図10に示すように、複数枚の翼52、シュラウドリング54、およびファンボス部56が、ファン軸心方向DRaに開閉する一対の成形用金型91、92を用いた射出成形によって一体に成形される。その一対の成形用金型91、92は、一方側金型91と他方側金型92とを含んで構成されている。そして、その他方側金型92は、ファン軸心方向DRaにおいて一方側金型91に対し他方側に設けられる金型である。
このファン本体部材50の成形では、翼52の正圧面524上および負圧面525上に成形用金型91、92のパーティングライン跡PLmが線状に形成される。すなわち、正圧面524のうちファン径方向DRrでパーティングライン跡PLmよりも外側を占める正圧面外側領域524b、および、負圧面525のうちファン径方向DRrでパーティングライン跡PLmよりも外側を占める負圧面外側領域525bは何れも、他方側金型92により形成される。そして、正圧面524のうちファン径方向DRrでパーティングライン跡PLmよりも内側を占める正圧面内側領域524c、および、負圧面525のうちファン径方向DRrでパーティングライン跡PLmよりも内側を占める負圧面内側領域525cは何れも、一方側金型91により形成される。そのパーティングライン跡PLmとは、射出成形において一方側金型91と他方側金型92との間のパーティングラインLptがファン本体部材50の表面に転写されて出来た跡である。パーティングラインLptは例えば図4に二点鎖線で図示されている。
正圧面外側領域524bは、言い換えれば図10に示すように、正圧面524のうちボス外周端部563よりもファン径方向DRrで外側に設けられる領域である。また、正圧面内側領域524cは、正圧面524のうち正圧面外側領域524bよりもファン径方向DRrで内側に設けられる領域である。これと同様に、負圧面外側領域525bは、言い換えれば、負圧面525のうちボス外周端部563よりもファン径方向DRrで外側に設けられる領域である。また、負圧面内側領域525cは、負圧面525のうち負圧面外側領域525bよりもファン径方向DRrで内側に設けられる領域である。なお、正圧面524上および負圧面525上においてパーティングライン跡PLmは、図2に示すリング内周端部541からボス外周端部563にまで線状に延びるように形成される。
図9のフローチャートにおいてステップS01の次はステップS02へ進む。他端側側板成形工程としてのステップS02において、他端側側板60の成形が、例えば射出成形によって行われる。なお、ステップS01とステップS02とのうち何れが先に実行されても構わない。
ステップS02の次はステップS03へ進む。接合工程としてのステップS03において、図2に示す他端側側板60がファンボス部56の径方向外側に嵌合される。それと共に、他端側側板60が、翼52の他方側翼端部522のそれぞれに接合される。その翼52と他端側側板60との接合は、例えば振動溶着または熱溶着によって行われる。このステップS03が完了することで、ターボファン18は完成する。
上述したように、本実施形態によれば、図6に示す嵌合隙間604は、他端側側板60に対し翼間流路52a側とは反対側にある側板外部空気が嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速が、図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減されるように形成されている。そのため、その基準隙間604zから空気が翼間流路52aへ流れ込む場合に比して、嵌合隙間604から翼間流路52aへ流れ込む場合の空気の勢いが抑制される。
これに対し、図8に示すように比較例のターボファン18zでは、空気の勢いがあまり抑制されずに基準隙間604zからの逆流空気が、翼間流路52aを矢印FL1のように流れる主流空気へ、矢印FL2、FL3、FL4のように合流する。そのため、上記比較例では、他端側側板60上のTR部分にて空気流れが剥離し易くなっている。なお、上記逆流空気とは、上記側板外部空気のうち嵌合隙間604または基準隙間604zを通って翼間流路52aへ流れ込む空気のことである。
従って、本実施形態では、図6に示す嵌合隙間604から翼間流路52aへの空気流れ込みに起因して他端側側板60から空気流れが剥離することを抑制することが可能である。その結果として、ターボファン18の風量増加および騒音低減などであるファン性能の向上を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図6および図8に示すように、上記の流出流速が低減されるように嵌合隙間604が形成されていることとは、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の通路長が基準隙間604zを逆流空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、嵌合隙間604が形成されていることである。従って、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことでその逆流空気の流量を低減することができる。それと共に、嵌合隙間604から翼間流路52aへの空気流れ込みに起因した他端側側板60からの空気流れ剥離を抑制することができる。その結果として、ターボファン18の風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図6に示すように、ボス側一方端形成部565aは、そのボス側一方端形成部565aの外径D3がボス側他方端形成部565bの外径D2よりも大きくなるように形成されている。従って、嵌合隙間604が上記比較例の基準隙間604zのように単にファン軸心方向DRaへ延びている場合と比較して、空気通路としての嵌合隙間604の通路長を長く確保することが容易である。これにより、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。
また、本実施形態によれば、側板嵌合面605の最小内径Dminは、ボス側一方端形成部565aの外径D3よりも小さい。従って、嵌合隙間604の通路長を長く確保しつつ、その嵌合隙間604の通路幅を狭めて形成することが可能である。これにより、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。
また、本実施形態によれば、ボス嵌合面565に含まれるボス傾斜面565cは、図6および図11に示すように、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど拡径するように形成されている。従って、矢印FL5のように嵌合隙間604から翼間流路52aへ流れ込むときの逆流空気流れの向きを、矢印FL6のように翼間流路52aを径方向外側へ向かう空気流れに沿いやすくすることが可能である。これによっても、上記他端側側板60からの空気流れ剥離を抑制する作用を得ることが可能である。そのため、ターボファン18の風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図5に示すように、ファン軸心方向DRaにおける嵌合隙間604の幅H5は他端側側板60の軸方向肉厚H4よりも大きい。従って、嵌合隙間604の通路長を長く確保し、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。その結果として、嵌合隙間604を通過する逆流空気の流量を低減し、ターボファン18の風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図6に示すように、他端側側板60の内周端突出部606は、ファン軸心CLまわりの全周にわたって筒状に形成されている。従って、内周端突出部606が全周にわたっていない場合と比較して、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。すなわち、嵌合隙間604を通過する逆流空気の流量を低減する作用を大きくすることが可能である。
また、本実施形態によれば、図5および図6に示すように、ファンボス部56の最大外径Dmaxは、シュラウドリング54の最小内径D1よりも小さい。従って、図10のようにファン軸心方向DRaを成形用金型91、92の開閉方向として、複数枚の翼52とシュラウドリング54とファンボス部56とを容易に一体成形することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の第3実施形態以降でも同様である。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、上記の側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、図7および図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。但し、本実施形態では嵌合隙間604の形状が第1実施形態とは異なる。
具体的には図12に示すように、ファン軸心CLに直交する平面に対して側板傾斜面605cが成す角度α1は、その平面に対してボス傾斜面565cが成す角度α2よりも小さくなっている。従って、ボス傾斜面565cと側板傾斜面605cとの間隔がファン軸心方向DRaの一方側ほど広くなっている。すなわち、その側板傾斜面605cは、側板傾斜面605cとボス傾斜面565cと間でファン径方向DRrに生じる径方向間隔がファン軸心方向DRaの一方側ほど拡がるように形成されている。
このようなボス傾斜面565cと側板傾斜面605cとが設けられていることから、本実施形態では、第1実施形態と同様に、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の通路長が上記比較例の基準隙間604zを逆流空気が通過する際の通路長よりも長くなっている。それに加えて本実施形態では、第1実施形態とは異なり、逆流空気が通過する通路としての嵌合隙間604の通路断面積が翼間流路52aへ近づくほど大きくなっている。上記の流出流速が低減されるように嵌合隙間604が形成されていることとは、嵌合隙間604がこのように形成されていることである。
従って、本実施形態によれば、嵌合隙間604の通路長を長くすることによって、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やし、それにより、その逆流空気の流量を低減することができる。これに加えて、嵌合隙間604における翼間流路52a側での通路断面積の拡大によって、逆流空気が翼間流路52aへ流出するときの流出流速を低減することができる。これにより、嵌合隙間604からの逆流空気が、翼間流路52aを流れる空気に合流しやすくなる。なお、上記嵌合隙間604の通路断面積とは、嵌合隙間604を流れる逆流空気の主流方向に直交する断面における嵌合隙間604の断面積である。
また、本実施形態によれば、側板傾斜面605cは、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど拡径し且つファン径方向DRrにおける側板傾斜面605cとボス傾斜面565cとの間隔がファン軸心方向DRaの一方側ほど拡がるように形成されている。従って、嵌合隙間604の通路長を上記比較例の基準隙間604zに比して長くできると共に、嵌合隙間604の通路断面積を翼間流路52a側で拡大させることができる。これにより、嵌合隙間604の圧損増大による逆流空気の流量低減と、嵌合隙間604における翼間流路52a側での通路断面積の拡大による逆流空気の流出流速低減とを併せて実現することが可能である。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、上記の側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、図7および図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。但し、本実施形態では嵌合隙間604の形状が第1実施形態とは異なる。
具体的には図13に示すように、ボス傾斜面565cおよび側板傾斜面605cが設けられていない。従って、ボス嵌合面565の直径は、ファン軸心方向DRaにおける何れの箇所でも変わらない。そして、側板嵌合面605の直径も、ファン軸心方向DRaにおける何れの箇所でも変わらない。すなわち、図6に示すボス側他方端形成部565bの外径D2は、ボス側一方端形成部565aの外径D3と同じである。
但し、第1実施形態ほどではないが本実施形態でも、図13に示すように、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の通路長が上記比較例の基準隙間604zを逆流空気が通過する際の通路長よりも長くなっている。なぜなら、本実施形態でも第1実施形態と同様に、他端側側板60が内周端突出部606を有しているからである。
上述したように、本実施形態によれば、ボス嵌合面565がボス傾斜面565cを有していないので、ファンボス部56の最大外径Dmaxを小さくすることができる。従って、ファンボス部56の最大外径Dmaxをシュラウドリング54の最小内径D1よりも小さくするという条件の下で、ファンボス部56の最大外径Dmaxに余裕を持たせることが可能である。
本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。
本実施形態でも、第1実施形態と同様に、上記の側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、図7および図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。但し、本実施形態では嵌合隙間604の形状が第1実施形態とは異なる。
具体的には図14に示すように、嵌合隙間604は、その嵌合隙間604のうちの一部分として途中隙間604cを有している。この途中隙間604cは、ファン軸心方向DRaにおいて嵌合隙間604のうちの中間部分に配置されている。そして、途中隙間604cは、ファン径方向DRrに沿って面状に拡がる隙間となっている。
また、ボス嵌合面565は、その途中隙間604cに面するボス途中面565dを含み、側板嵌合面605は、途中隙間604cに面しボス途中面565dに対して対向する側板途中面605dを含んでいる。このボス途中面565dおよび側板途中面605dは、ファン軸心CLに直交する平面で構成されている。
従って、途中隙間604cを流れる逆流空気はファン径方向DRrの外側を向いて流れる。このようなことから、ファン軸心CLを含む軸方向断面における嵌合隙間604の断面形状はクランク状となっている。なお、本実施形態では、第1実施形態とは異なり、ボス傾斜面565cおよび側板傾斜面605cは設けられていない。
上述したように、本実施形態によれば、嵌合隙間604は、軸方向断面におけるその嵌合隙間604の断面形状がクランク状となるように形成されている。従って、嵌合隙間604にラビリンス構造を備えさせることができる。そして、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損をそのラビリンス構造によって増やし、それにより、その逆流空気の流量を低減することができる。
また、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第4実施形態と異なる点を主として説明する。
本実施形態でも、第4実施形態と同様に、上記の側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、図7および図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。但し、本実施形態では嵌合隙間604の形状が第4実施形態とは異なる。
具体的には図15に示すように、ファン軸心CLに直交する平面に対してボス途中面565dおよび側板途中面605dが成す角度α3が負の値である。すなわち、その角度α3は「−90°<α<0°」の範囲にある。従って、そのボス途中面565dおよび側板途中面605dによって形成される途中隙間604cでは、図16に示すように、ファン軸心CLに直交する平面に対し斜め向きの流速V1で逆流空気が流れる。そして、その途中隙間604cにおける逆流空気の流速V1は、径方向外側向きの速度成分V1rと、ファン軸心方向DRaの他方側を向いた速度成分V1aとから構成されている。
上述したように、本実施形態によれば、図15および図16に示すように、嵌合隙間604の一部分である途中隙間604cでは、ファン軸心方向DRaの他方側を向いた速度成分V1aを含む流速V1で空気が流れる。従って、第4実施形態のラビリンス構造に比して更に、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増大させることが可能である。
また、本実施形態では、前述の第4実施形態と共通の構成から奏される効果を第4実施形態と同様に得ることができる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第3実施形態と異なる点を主として説明する。
本実施形態でも、第3実施形態と同様に、上記の側板外部空気が本実施形態の嵌合隙間604を通過して翼間流路52aへ流出するときの流出流速は、図7および図8に示す比較例の基準隙間604zを通過して翼間流路52aへ流出するときよりも低減される。但し、本実施形態では嵌合隙間604の形状が第3実施形態とは異なる。
具体的には図17に示すように、ボス嵌合面565は、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど縮径している。本実施形態では、ボス嵌合面565は段階的に縮径している。従って、ファン軸心CLを中心としたボス側一方端形成部565aの外径D3は、ボス側他方端形成部565bの外径D2よりも小さい。従って、ボス側他方端形成部565bの外径D2がファンボス部56の最大外径Dmaxとなっている。
このようなボス嵌合面565の形状から、ファン径方向DRrにおけるボス嵌合面565と側板嵌合面605との間隔がファン軸心方向DRaの一方側ほど拡がっている。
従って、本実施形態では、第3実施形態と同様に、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の通路長が上記比較例の基準隙間604zを逆流空気が通過する際の通路長よりも長くなっている。それに加え、第3実施形態とは異なり、逆流空気が通過する通路としての嵌合隙間604の通路断面積が翼間流路52aへ近づくほど大きくなっている。上記の流出流速が低減されるように嵌合隙間604が形成されていることとは、嵌合隙間604がこのように形成されていることである。
従って、嵌合隙間604の通路長を長くすることによって、第3実施形態と同様に、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の圧損を増やし、それにより、その逆流空気の流量を低減することができる。これに加えて本実施形態では、嵌合隙間604における翼間流路52a側での通路断面積の拡大によって、逆流空気が翼間流路52aへ流出するときの流出流速を低減することができる。
また、本実施形態によれば、ボス嵌合面565は、ファン軸心方向DRaにおける一方側ほど縮径し且つファン径方向DRrにおけるボス嵌合面565と側板嵌合面605との間隔がファン軸心方向DRaの一方側ほど拡がるように形成されている。従って、嵌合隙間604の通路断面積を翼間流路52a側で拡大させ、それにより、逆流空気が翼間流路52aへ流出するときの流出流速を低減することができる。
また、本実施形態では、前述の第3実施形態と共通の構成から奏される効果を第3実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の第6実施形態において、他端側側板60は内周端突出部606を有しているが、これは一例である。例えば、その内周端突出部606が設けられておらず、嵌合隙間604を逆流空気が通過する際の通路長が上記比較例の基準隙間604zを逆流空気が通過する際の通路長と同じになっていることも想定できる。要するに、逆流空気が通過する通路としての嵌合隙間604の通路断面積が翼間流路52aへ近づくほど大きくなっていればよい。そのようになっていたとしても、嵌合隙間604における翼間流路52a側での通路断面積の拡大によって、逆流空気が翼間流路52aへ流出するときの流出流速を低減することができる。
(2)上述の各実施形態において、翼前縁523は、その翼前縁523に接する図5の仮想接線Ltgがファン軸心CLに対して傾くように構成されているが、その仮想接線Ltgがファン軸心CLに対して平行になるように構成されていても差し支えない。すなわち、ファン本体部材50を成形するための金型がファン軸心方向DRaへ抜ければ良いので、上記仮想接線Ltgがファン軸心CLに対し、ファン軸心方向DRaにおける仮想接線Ltgの一方側がファン径方向DRrの内側を向くようにして傾いていなければ良い。
(3)上述の各実施形態において、電動モータ16はアウターロータ型ブラシレスDCモータであるが、そのモータ形式に限定はない。例えば、電動モータ16はインナーロータ型モータであってもよいし、ブラシ付きモータであってもよい。
(4)上述の各実施形態において、図2に示すように、環状延設部564は、ボス外周端部563からファン軸心方向DRaの他方側へ延設されているが、これは一例である。例えば、ファン径方向DRrでボス外周端部563よりも内側の部位からファン軸心方向DRaの他方側へ延設されていても差し支えない。また、環状延設部564は円筒状のリブであるが、その形状に限定はない。更に言えば、ファンボス部56はその環状延設部564を有していなくてもよい。
なお、本開示は上記した実施形態に限定されるものではない。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、嵌合隙間は、他端側側板に対し翼間流路側とは反対側にある空気が嵌合隙間を通過して翼間流路へ流出するときの流出流速が、基準隙間を通過して翼間流路へ流出するときよりも低減されるように形成されている。
また、第2の観点によれば、上記のように流出流速が低減されるように嵌合隙間が形成されていることとは、嵌合隙間を空気が通過する際の通路長が基準隙間を空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、嵌合隙間が形成されていることである。従って、嵌合隙間を空気が通過する際の圧損を増やすことでその空気の流量(すなわち、逆流空気の流量)を低減することができる。それと共に、嵌合隙間から翼間流路への空気流れ込みに起因した他端側側板からの空気流れ剥離を抑制することができる。その結果として、ターボファン18の風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、第3の観点によれば、上記のように流出流速が低減されるように嵌合隙間が形成されていることとは、空気が通過する通路としての嵌合隙間の通路断面積が翼間流路へ近づくほど大きくなるように嵌合隙間が形成されていることである。従って、嵌合隙間における翼間流路側での通路断面積の拡大によって、逆流空気が翼間流路へ流出するときの流出流速を低減することができる。
また、第4の観点によれば、上記のように流出流速が低減されるように嵌合隙間が形成されていることとは、嵌合隙間を空気が通過する際の通路長が基準隙間を空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、且つ、空気が通過する通路としての嵌合隙間の通路断面積が翼間流路へ近づくほど大きくなるように、嵌合隙間が形成されていることである。従って、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことでその逆流空気の流量を低減することができる。これに加えて、嵌合隙間における翼間流路側での通路断面積の拡大によって、逆流空気が翼間流路へ流出するときの流出流速を低減することができる。
また、第5の観点によれば、ボス側一方端形成部は、そのボス側一方端形成部の外径がボス側他方端形成部の外径よりも大きくなるように形成されている。従って、嵌合隙間が例えば上記基準隙間のように単に軸方向へ延びている場合と比較して、空気通路としての嵌合隙間の通路長を長く確保することが容易である。これにより、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。
また、第6の観点によれば、側板嵌合面の最小内径は、ボス側一方端形成部の外径よりも小さい。従って、嵌合隙間の通路長を長く確保しつつ、その嵌合隙間の通路幅を狭めて形成することが可能である。これにより、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。
また、第7の観点によれば、ボス傾斜面は、軸方向における一方側ほど拡径するように形成されている。従って、嵌合隙間から翼間流路へ流れ込むときの空気流れの向きを、翼間流路を径方向外側へ向かう空気流れに沿いやすくすることが可能である。これによっても、上記他端側側板からの空気流れ剥離を抑制する作用を得ることが可能である。そのため、ターボファン18の風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、第8の観点によれば、側板傾斜面は、軸方向における一方側ほど拡径し且つ径方向における側板傾斜面とボス傾斜面との間隔が一方側ほど拡がるように形成されている。従って、嵌合隙間の通路長を上記基準隙間に比して長くできると共に、嵌合隙間の通路断面積を翼間流路側で拡大させることができる。これにより、嵌合隙間の圧損増大による逆流空気の流量低減と、嵌合隙間における翼間流路側での通路断面積の拡大による逆流空気の流出流速低減とを併せて実現することが可能である。
また、第9の観点によれば、嵌合隙間は、ファン軸心を含む断面におけるその嵌合隙間の断面形状がクランク状となるように形成されている。従って、嵌合隙間にラビリンス構造を備えさせることができる。そして、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損をそのラビリンス構造によって増やし、それにより、その逆流空気の流量を低減することができる。
また、第10の観点によれば、嵌合隙間は、その嵌合隙間のうちの一部分として途中隙間を有し、その途中隙間では、軸方向の他方側を向いた速度成分を含む流速で空気が流れる。従って、途中隙間を流れる逆流空気の流速が、軸方向の他方側を向いた速度成分を含まない場合と比較して、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増大させることが可能である。
また、第11の観点によれば、ボス嵌合面は、軸方向における一方側ほど縮径し且つ径方向におけるボス嵌合面と側板嵌合面との間隔が軸方向の一方側ほど拡がるように形成されている。従って、嵌合隙間の通路断面積を翼間流路側で拡大させ、それにより、逆流空気が翼間流路へ流出するときの流出流速を低減することができる。
また、第12の観点によれば、軸方向における嵌合隙間の幅は軸方向肉厚よりも大きい。従って、嵌合隙間の通路長を長く確保し、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。その結果として、嵌合隙間を通過する逆流空気の流量を低減し、ターボファンの風量増加および騒音低減を図ることが可能である。
また、第13の観点によれば、内周端突出部は、ファン軸心まわりの全周にわたって筒状に形成されている。従って、内周端突出部が全周にわたっていない場合と比較して、嵌合隙間を逆流空気が通過する際の圧損を増やすことができる。すなわち、嵌合隙間を通過する逆流空気の流量を低減する作用を大きくすることが可能である。
また、第14の観点によれば、ファンボス部の最大外径は、シュラウドリングの最小内径よりも小さい。従って、ファン軸心の軸方向を金型の抜き方向(すなわち、金型の開閉方向)として、複数枚の翼とシュラウドリングとファンボス部とを容易に一体成形することができる。

Claims (14)

  1. 送風機(10)に適用されファン軸心(CL)まわりに回転することで送風するターボファンであって、
    前記ファン軸心まわりに配置された複数枚の翼(52)、空気が吸い込まれる吸気孔(54a)が形成され前記複数枚の翼に対し前記ファン軸心の軸方向(DRa)における一方側に設けられ該複数枚の翼のそれぞれに連結されたシュラウドリング(54)、および、前記送風機の非回転部材(12)に対して前記ファン軸心まわりに回転可能に支持され前記複数枚の翼のそれぞれに対し前記シュラウドリング側とは反対側に連結されたファンボス部(56)を有するファン本体部材(50)と、
    前記ファンボス部の径方向外側に嵌合した状態で、前記複数枚の翼が前記軸方向での前記一方側とは反対側の他方側に有する他方側翼端部(522)のそれぞれに接合されている他端側側板(60)とを備え、
    前記複数枚の翼は、該複数枚の翼のうち互いに隣り合う翼同士の間にそれぞれ、空気が流れる翼間流路(52a)を形成し、
    前記他端側側板は、前記ファン軸心の径方向(DRr)において前記ファンボス部との間に嵌合隙間(604)を生じさせ、
    前記嵌合隙間に対応した仮想の基準隙間(604z)が想定され、前記軸方向における該基準隙間の長さが該軸方向における前記他端側側板の軸方向肉厚(H4)とされ、空気が通過する通路としての前記基準隙間の通路断面積が前記軸方向における何れの箇所でも前記嵌合隙間の前記軸方向向きの最小通路断面積で一定とされ、且つ、前記ファン軸心に直交する断面における前記基準隙間の断面形状が前記軸方向における何れの箇所でも一様とされた場合において、前記嵌合隙間は、前記他端側側板に対し前記翼間流路側とは反対側にある空気が前記嵌合隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときの流出流速が、前記基準隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときよりも低減されるように形成されているターボファン。
  2. 空気が前記嵌合隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときの前記流出流速が、前記基準隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときよりも低減されるように、前記嵌合隙間が形成されていることとは、前記嵌合隙間を空気が通過する際の通路長が前記基準隙間を空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、前記嵌合隙間が形成されていることである請求項1に記載のターボファン。
  3. 空気が前記嵌合隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときの前記流出流速が、前記基準隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときよりも低減されるように、前記嵌合隙間が形成されていることとは、空気が通過する通路としての前記嵌合隙間の通路断面積が前記翼間流路へ近づくほど大きくなるように前記嵌合隙間が形成されていることである請求項1に記載のターボファン。
  4. 空気が前記嵌合隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときの前記流出流速が、前記基準隙間を通過して前記翼間流路へ流出するときよりも低減されるように、前記嵌合隙間が形成されていることとは、前記嵌合隙間を空気が通過する際の通路長が前記基準隙間を空気が通過する際の通路長よりも長くなるように、且つ、空気が通過する通路としての前記嵌合隙間の通路断面積が前記翼間流路へ近づくほど大きくなるように、前記嵌合隙間が形成されていることである請求項1に記載のターボファン。
  5. 前記嵌合隙間は、前記軸方向で前記一方側に位置する隙間一方端(604a)と、前記軸方向で前記他方側に位置する隙間他方端(604b)とを有し、
    前記ファンボス部は、前記嵌合隙間に面するボス嵌合面(565)を有し、
    該ボス嵌合面は、前記隙間一方端を形成するボス側一方端形成部(565a)と、前記隙間他方端を形成するボス側他方端形成部(565b)とを有し、
    前記ボス側一方端形成部は、該ボス側一方端形成部の外径(D3)が前記ボス側他方端形成部の外径(D2)よりも大きくなるように形成されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載のターボファン。
  6. 前記他端側側板は、前記嵌合隙間に面する側板嵌合面(605)を有し、
    前記側板嵌合面は、前記ボス側一方端形成部よりも前記軸方向での前記他方側の位置にて前記側板嵌合面の内径が最小となるように形成され、
    前記側板嵌合面の最小内径(D4)は、前記ボス側一方端形成部の外径よりも小さい請求項5に記載のターボファン。
  7. 前記ボス嵌合面は、前記ボス側一方端形成部から前記軸方向の前記他方側へ延設され前記ファン軸心に対して傾斜したボス傾斜面(565c)を含み、
    該ボス傾斜面は、前記軸方向における前記一方側ほど拡径するように形成されている請求項6に記載のターボファン。
  8. 前記側板嵌合面は、前記隙間一方端を形成する側板側一方端形成部(605a)と、該側板側一方端形成部から前記軸方向の前記他方側へ延設され前記ファン軸心に対して傾斜した側板傾斜面(605c)とを含み、
    前記側板傾斜面は、前記軸方向における前記一方側ほど拡径し且つ前記径方向における前記側板傾斜面と前記ボス傾斜面との間隔が前記一方側ほど拡がるように形成されている請求項7に記載のターボファン。
  9. 前記嵌合隙間は、前記ファン軸心を含む断面における該嵌合隙間の断面形状がクランク状となるように形成されている請求項5ないし8のいずれか1つに記載のターボファン。
  10. 前記嵌合隙間は、該嵌合隙間のうちの一部分として途中隙間(604c)を有し、
    該途中隙間では、前記軸方向の前記他方側を向いた速度成分(V1a)を含む流速(V1)で空気が流れる請求項9に記載のターボファン。
  11. 前記他端側側板は、前記嵌合隙間に面する側板嵌合面(605)を有し、
    前記ファンボス部は、前記嵌合隙間に面するボス嵌合面(565)を有し、
    該ボス嵌合面は、前記軸方向における前記一方側ほど縮径し且つ前記径方向における前記ボス嵌合面と前記側板嵌合面との間隔が前記一方側ほど拡がるように形成されている請求項1、3、4のいずれか1つに記載のターボファン。
  12. 前記他端側側板は、該他端側側板のうち前記径方向における内側に設けられた側板内周端部(601)と、該側板内周端部にて前記軸方向の前記他方側へ突き出た内周端突出部(606)とを有し、
    前記内周端突出部は、前記径方向における該内周端突出部の内側にて前記嵌合隙間に面し、
    前記軸方向における前記嵌合隙間の幅(H5)は前記軸方向肉厚よりも大きい請求項1ないし11のいずれか1つに記載のターボファン。
  13. 前記内周端突出部は、前記ファン軸心まわりの全周にわたって筒状に形成されている請求項12に記載のターボファン。
  14. 前記ファンボス部の最大外径(Dmax)は、前記シュラウドリングの最小内径(D1)よりも小さい請求項1ないし13のいずれか1つに記載のターボファン。
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