JP2017008795A - オイル供給機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】スティックの発生を抑制することができると共にストロークを短くすることができるオイル供給機構を提供する。
【解決手段】オイルの供給を制御するためのオイル供給機構100であって、オイルが流通するエンジンのオイル通路15に設けられる弁座120と、弁座120に対して近接離間可能であり、弁座120に近接して着座することでオイル通路15を閉塞すると共に、弁座120から離間して離座することでオイル通路15を開放するポペットバルブ130と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンのオイルの供給を制御するためのオイル供給機構の技術に関する。
従来、エンジンのオイルの供給を制御するためのオイル供給機構が公知となっている。このようなオイル供給機構は、一般的にハウジング内を摺動するスプール式のバルブを用いてオイル通路を開閉している。例えば、特許文献1に記載の如くである。
図5(a)に示すように、特許文献1に記載のオイル供給機構(油量調整装置)は、ハウジング910、隔壁920、バルブ930、スプリング940及びソレノイド950を具備する。
ハウジング910は、軸線方向を前後方向に向けた略筒状に形成される。ハウジング910は、外部に開口すると共に互いに前後方向に間隔を空けて配置される流入孔911、流出孔912及びリーク孔913を具備する。流入孔911は、ハウジング910の前側面に形成される。流出孔912及びリーク孔913は、ハウジング910の前後中途部に形成される。流入孔911、流出孔912及びリーク孔913は、ハウジング910の内部空間を介して互いに連通される(図5(b)参照)。
隔壁920は、略円板状に形成される。隔壁920は、ハウジング910の内部空間に設けられ、流出孔912及びリーク孔913を前後に仕切る。隔壁920は、板面を前後方向に貫通する隔壁側連通孔921を具備する。
バルブ930は、前端部が閉塞する有底略筒状に形成される。バルブ930は、隔壁920の前方に配置され、ハウジング910に対して前後方向に摺動可能に構成される。バルブ930は、底面(底壁)を前後方向に貫通するバルブ側連通孔931を具備する。バルブ930の底面には、流入孔911から流入したオイルからの圧力が加わる。また、バルブ930内には、バルブ側連通孔931からオイルが流入する。
スプリング940は、隔壁920とバルブ930との間に設けられ、バルブ930を前方向に付勢する。
ソレノイド950は、隔壁920を挟んでバルブ930と前後方向に並べて配置される。ソレノイド950は、コイル951等によってシャフト952を前後方向に移動可能に構成される。シャフト952は、隔壁側連通孔921の後方に配置される。
このように構成される前記オイル供給機構は、シャフト952を前方向に移動させて隔壁側連通孔921を閉塞し、バルブ930内に流入するオイルによってバルブ930内の圧力を高くする。これにより、バルブ930の底面に加わるオイルの圧力とバルブ930内の圧力とを釣り合わせ、スプリング940の付勢力によってバルブ930を前方向に摺動させる。こうして、流出孔912を閉塞する。
また、前記オイル供給機構は、図5(b)に示すように、シャフト952を後方向に移動させて隔壁側連通孔921を開放し、バルブ930内に流入したオイルを隔壁側連通孔921及びリーク孔913を介して外部に排出する。これにより、バルブ930内の圧力を低くして、バルブ930の底面に加わるオイルの圧力によってバルブ930を後方向に摺動させ、流出孔912を開放する。
このように構成される前記オイル供給機構は、ハウジング910とバルブ930とのクリアランスC(摺動部分)にオイルが侵入し、当該オイルに含まれる異物がクリアランスCに噛み込んでしまう可能性がある。これにより、スティック等の不具合が発生してしまう可能性がある。
また、前記オイル供給機構は、スプール式のバルブを用いる都合上、オイルの供給流量を調節するためにはバルブ930を大きく摺動させる必要がある。すなわち、前記オイル供給機構は、バルブのストローク(図5(b)に示す符号A1参照)が長くなってしまうため、大型化してしまう可能性がある。
特開2014−152789号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題はスティックの発生を抑制することができると共にストロークを短くすることができるオイル供給機構を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、オイルが流通するエンジンのオイル通路に設けられる弁座と、前記弁座に対して近接離間可能であり、前記弁座に近接して着座する又は前記弁座から離間して離座することで前記オイル通路を開閉するポペットバルブと、を具備するものである。
請求項2においては、前記オイル通路は、前記エンジンのピストンジェットにオイルを供給するものである。
請求項3においては、前記オイル通路を開放させるように前記ポペットバルブを付勢する付勢部材と、前記オイル通路を閉塞させるように前記ポペットバルブを駆動する駆動部と、をさらに具備するものである。
請求項4においては、前記ポペットバルブは、前記弁座に着座することで前記オイル通路を直接閉塞すると共に前記弁座から離座することで前記オイル通路を直接開放する直動式のバルブとして構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、スティックの発生を抑制することができると共にストロークを短くすることができる。
請求項2においては、ピストンが焼き付くことを抑制できる。
請求項3においては、駆動部に不具合が発生した場合でもオイル通路を開放することができる。
請求項4においては、簡単な構造でオイル通路を開閉することができる。
エンジンの構成及びオイルの流れを示す模式図。 本発明の一実施形態に係るオイル供給機構を示す側面断面図。 オイル通路を閉塞した状態を示す側面断面図。 オイル通路を開放した状態を示す側面断面図。 (a)従来のオイル供給機構において流出孔を閉塞している状態を示す側面断面図。(b)同じく、流出孔を開放している状態を示す側面断面図。
以下では、図中の矢印U、矢印D、矢印F及び矢印Bで示した方向を、それぞれ上方向、下方向、前方向及び後方向と定義して説明を行う。
以下では、本発明の一実施形態に係るオイル供給機構100について説明する。
まず、図1を参照してオイル供給機構100が設けられるエンジン1の構成の概要及びエンジン1におけるオイルの流れについて説明する。
エンジン1は、4つの気筒を具備する直列4気筒型である。エンジン1は、オイルポンプ11、オイルフィルタ12、メインギャラリ13、メインメタル/コンロッドメタル14、オイル通路15、ピストンジェット16、チェーンジェット17、チェーンテンショナー18、可変バルブタイミング機構(VVT)19、ラッシュアジャスタ(HLA)20、カムジャーナル21及びカムシャワー22を具備する。
オイルポンプ11は、オイルパン(不図示)に貯溜されたオイルを吸入して当該オイルを下流へ圧送するものである。オイルポンプ11は前記エンジン1によって駆動されると共に、当該エンジン1の回転数に応じた回転数で駆動される。オイルポンプ11の下流には、オイルから異物等を取り除くためのオイルフィルタ12が配置される。
オイルフィルタ12を流通したオイルは、メインギャラリ13及びクランク軸(不図示)を支持するメインメタルとコンロッド(不図示)を支持するコンロッドメタル(メインメタル/コンロッドメタル14)へと送られる。
また、オイルフィルタ12を流通したオイルは、ピストン(不図示)にオイルを噴射するピストンジェット16にオイルを供給するためのオイル通路15を流通してピストンジェット16へと送られる。
また、オイルフィルタ12を流通したオイルは、チェーンジェット17、チェーンテンショナー18、可変バルブタイミング機構19、ラッシュアジャスタ20、カムジャーナル21及びカムシャワー22へと送られる。
次に、オイル供給機構100の構成について説明する。
オイル供給機構100は、ピストンジェット16へのオイルの供給を制御するためのものである。オイル供給機構100は、オイル通路15の中途部に配置される。図2に示すように、オイル供給機構100は、ハウジング110、弁座120、ポペットバルブ130、スプリング140及びソレノイド150を具備する。
ハウジング110は、略円筒状に形成される部材である。ハウジング110は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。ハウジング110の前部の外径は、後部の外径よりも小さくなるように形成される。ハウジング110は、流入孔111、流出孔112、連通部113、挿通部114及びテーパ部115を具備する。
流入孔111は、ハウジング110の外周面における前部(外径が小さい部分の前後中途部)に形成される開口部である。流入孔111は、ハウジング110の外周面からハウジング110の中心に向かって径方向に延びるように形成される。流入孔111は、略円状に形成される。流入孔111は、周方向に略同一の間隔を空けて複数形成される。流入孔111は、オイルの流通方向における上流側でオイルポンプ11(図1参照)及びオイルフィルタ12(図1参照)と接続される。
流出孔112は、ハウジング110の前側面に形成される開口部である。流出孔112は、正面視略円状に形成される。流出孔112は、オイルの流通方向における下流側でピストンジェット16(図1参照)と接続される。
連通部113は、流入孔111と流出孔112とを連通するための部分(内部空間)である。連通部113は、正面視略円状に形成される。連通部113は、流出孔112の後方に配置され、流出孔112から後方向に延びるように形成される。連通部113は、流出孔112と同心上に配置される。連通部113には、大径部113a及び小径部113bが形成される。
大径部113aは、連通部113の前端部に形成される。大径部113aの内径は、流出孔112の内径よりも小さくなるように形成される。
小径部113bは、連通部113の大径部113aを除く部分に形成される。小径部113bは、大径部113aから後方向に延びるように形成される。小径部113bの内径は、大径部113aの内径よりも小さくなるように形成される。小径部113bと大径部113aとの間には、板面を前方向に向けて配置される段差面が形成される。小径部113bの前端部は、流入孔111と連通する。
挿通部114は、ハウジング110に形成される孔である。挿通部114は、連通部113の小径部113bの内径よりも小さい内径を有する正面視略円状に形成される。挿通部114は、連通部113の後方に配置され、小径部113bから後方向に延びるように形成される。挿通部114は、連通部113と同心上に配置される。
テーパ部115は、挿通部114の後方に配置され、挿通部114から後方向に延びるように形成される。テーパ部115は、後方向に向かうにつれて内径が徐々に大きくなるように形成される。
このように構成されるハウジング110には、オイルポンプ11(図1参照)によって吐出されるオイルが流入孔111から流入する。当該流入したオイルは、連通部113を流通した後で流出孔112を流通し、ピストンジェット16(図1参照)に供給される。このように、流入孔111、流出孔112及び連通部113は、オイル通路15の一部として形成される。
弁座120は、略円環状に形成される部材である。弁座120の外径は、連通部113の大径部113aの内径と略同一の大きさとなるように形成される。弁座120の前後方向幅は、大径部113aの前後方向幅と略同一となるように形成される。弁座120は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。弁座120は、連通部113の大径部113aに圧入される等してハウジング110に固定される。これにより、弁座120は、オイル通路15に配置される。弁座120は、貫通孔121を具備する。
貫通孔121は、弁座120を前後方向に貫通する孔である。貫通孔121の前端部から前後中途部までは、後方向に向かうにつれて内径が徐々に小さくなるようなテーパ状に形成される。また、貫通孔121の前後中途部(前記テーパ状に形成される部分の端部)から後端部までは、内径が一定となるように形成される。貫通孔121の後端部の内径は、挿通部114の内径よりも小さくなるように形成される。このような貫通孔121は、流出孔112と連通部113の小径部113bとを連通する。
ポペットバルブ130は、オイル通路15を開閉するためのものである。ポペットバルブ130は、略円柱状に形成される。ポペットバルブ130は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。ポペットバルブ130は、弁座120の後方に配置される。ポペットバルブ130は、軸部131、フランジ部132及び当接部133を具備する。
軸部131は、ポペットバルブ130の前端部から後端部に亘って形成される。軸部131の外径は、ハウジング110の挿通部114の内径と略同一の大きさとなるように形成される。軸部131の後端部は、挿通部114に挿通され、挿通部114を前後方向に摺動可能に構成される。軸部131の後端部を除く部分は、挿通部114から前方向に突出し、連通部113内に配置される。軸部131は、連通部113に対して径方向にある程度(摺動しない程度に)大きな隙間を空けて配置される。
フランジ部132は、軸部131の前後中途部に形成される。フランジ部132は、軸部131から径方向外側に延びるような略円板状に形成される。フランジ部132は、弁座120の後側面と対向する。フランジ部132は、連通部113に対して径方向にある程度(摺動しない程度に)大きな隙間を空けて配置される。
当接部133は、軸部131の前端部に形成される。当接部133は、前方向に向かうにつれて外径が徐々に小さくなるようなテーパ状に形成される。当接部133の前端部(外径が最も小さい部分)の外径は、弁座120の貫通孔121の後端部(内径が一定となる部分)の内径よりも小さくなるように形成される。当接部133の後端部(外径が最も大きい部分)の外径は、貫通孔121の後端部の内径よりも大きくなるように形成される。
このようなポペットバルブ130は、後述するソレノイド150によって駆動されてオイル通路15を直接的に開閉する(後述するプランジャ154と一体的に移動することで弁座120に対して近接離間する)直動式のバルブとして構成される。
スプリング140は、金属によって形成された線状の部材(線材)を螺旋状(コイル状)に成形したねじりコイルスプリングである。スプリング140は、弁座120とポペットバルブ130のフランジ部132との間に圧縮された状態で配置される。スプリング140は、ポペットバルブ130を後方向、すなわち弁座120に対して離間する方向に付勢する。
ソレノイド150は、ポペットバルブ130を駆動させるためのものである。ソレノイド150は、ケース151、ボビン152、コイル153及びプランジャ154を具備する。
ケース151は、略筒状に形成される部材である。ケース151は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。ケース151は、ハウジング110の後部(外径が大きい部分)の内側に配置される。ケース151は、プランジャ収納部151a及びコイル収納部151bを具備する。
プランジャ収納部151aは、ケース151の径方向内側に形成される。プランジャ収納部151aは、後端部が閉塞する有底略筒状に形成される。プランジャ収納部151aは、ハウジング110のテーパ部115の後方に配置される。
コイル収納部151bは、ケース151の径方向外側に形成される。コイル収納部151bは、後述するボビン152及びコイル153を収納可能に形成される。
ボビン152は、略筒状に形成される部材である。ボビン152には、前端部及び後端部にフランジ部が形成される。ボビン152は、軸線方向を前後方向に向けて配置され、後端部を除いてケース151のコイル収納部151bに収納される。ボビン152の後端部は、ケース151から上方向に突出する。
コイル153は、ボビン152に巻回される銅線によって構成される。コイル153は、コイル収納部151bに収納される。コイル153は、図示せぬ電源と接続される。コイル153には、前記電源からコイル153に電流が流されることによって磁力が発生する。
プランジャ154は、ケース151のプランジャ収納部151aの内径と略同一の外径を有する略円柱状に形成される。プランジャ154は、軸線方向を前後方向に向けて配置される。プランジャ154は、後部がプランジャ収納部151aに収納され、ポペットバルブ130と同心上に配置される。プランジャ154の前部は、プランジャ収納部151aから前方向に突出する。プランジャ154は、ポペットバルブ130の後方に配置される。プランジャ154の前端部は、ポペットバルブ130の後端部と連結される。これにより、プランジャ154は、ポペットバルブ130と共に移動可能に構成される。このようなプランジャ154には、テーパ部154aが形成される。
テーパ部154aは、プランジャ154の前端部に形成される。テーパ部154aは、前方向に向かうにつれて内径が徐々に小さくなるように形成される。テーパ部154aは、ハウジング110のテーパ部115と略同一形状に形成される。
次に、オイル供給機構100の動作について説明する。
オイル供給機構100の動作としては、閉塞された状態のオイル通路15を開放する動作及び開放された状態のオイル通路15を閉塞する動作がある。
まず、図2に示す開放された状態のオイル通路15を閉塞する動作について説明する。
なお、図2に示す状態において、ソレノイド150のコイル153には、電流が流されていないものとする。
まず、オイル供給機構100は、前記電源を動作させてコイル153に電流を流し、コイル153に磁力を発生させる。プランジャ154は、前記磁力によって前方向に吸引される。これにより、図3に示すように、プランジャ154及びポペットバルブ130は、スプリング140の付勢力に抗して前方向に移動される。このとき、ポペットバルブ130は、連通部113に対して摺動することなく前方向に移動される。なお、図3に黒塗りで示す矢印は、ポペットバルブ130及びプランジャ154の移動方向を示している。また、図3に白塗りで示す矢印は潤滑油の流れを示している。これは、図4及び図5においても同様である。
ポペットバルブ130は、前方向に移動されることによって弁座120に接近される。そして、ポペットバルブ130の当接部133は、弁座120の貫通孔121と当接される。これにより、ポペットバルブ130は、弁座120に着座して流出孔112(貫通孔121)と連通部113との連通状態を解除し、オイル通路15を閉塞する。
本実施形態に係るオイル供給機構100は、弁座120にポペットバルブ130を当接させてオイル通路15を閉塞することで、オイル通路15を確実に閉塞する(オイルを漏れ難くする)ことができる。例えば、図5(a)に示す構成のように、バルブ930内の圧力変動を利用してバルブ930をハウジング910に対して摺動させる場合には、流出孔912(オイル通路15)を閉塞していてもバルブ930内にオイルが流入し、当該オイルがハウジング910とバルブ930の外周面とのクリアランスC(摺動部分)から流出孔912に漏れる可能性がある。
これに対して、本実施形態に係るオイル供給機構100は、ポペットバルブ130を弁座120に当接させてオイル通路15を閉塞するため、オイル通路15を閉塞した状態において、前記クリアランスCのようなオイルが漏れ易い箇所が形成されることがない。このため、オイル供給機構100は、オイルを漏れ難くする(締め切り性を向上する)ことができる。
次に、閉塞された状態のオイル通路15を開放する動作について説明する。
まず、図3に示すオイル供給機構100は、前記電源の動作を停止させ、コイル153に電流が流れないようにする。これにより、コイル153に発生していた磁力がなくなって、プランジャ154は、前記磁力による吸引が解除される。このため、図4に示すように、プランジャ154及びポペットバルブ130は、スプリング140の付勢力によって後方向に移動される。このとき、ポペットバルブ130は、連通部113に対して摺動することなく後方向に移動される。
これにより、ポペットバルブ130は、弁座120から離座して流出孔112(貫通孔121)と連通部113とを連通させ、オイル通路15を開放する。
本実施形態に係るオイル供給機構100は、弁座120からポペットバルブ130を離間させてオイル通路15を開放することで、ポペットバルブ130を僅かに移動させるだけで全開状態にすることができる。このため、オイル供給機構100は、速やかにオイルの供給流量を増大させることができる。例えば、図5(b)に示す構成のように、スプール式のバルブ(バルブ930)を用いた場合には、バルブ930をある程度摺動させなければオイルの供給流量を確保することができない(図5(b)に示す符号A1参照)。
これに対して、オイル供給機構100は、ポペットバルブ130を用いているため、短いストロークでオイルの供給流量を増大させることができる(図4に示す符号A参照)。また、オイル供給機構100は、短いストロークでオイルの供給流量を減少させることができる。すなわち、オイル供給機構100は、短いストロークでオイルの供給流量を調節することができる(図4に示す符号A参照)。このため、オイル供給機構100は、ハウジング110等を小型化することができる。
また、オイル供給機構100は、コイル153に電流を流していないとき(非通電時)にオイル通路15を開放することで、前記電源が故障する等してコイル153に電流を流すことができない場合でも、オイル通路15を常に開放することができる。これによれば、オイル供給機構100は、ソレノイド150に不具合が発生してプランジャ154を移動させることができなくなった場合でも、ピストンジェット16(図1参照)にオイルを供給することができる。このため、オイル供給機構100は、ピストン(不図示)が焼き付いてしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るオイル供給機構100は、ポペットバルブ130を連通部113に対して摺動させることなくオイル通路15を開閉することができる。これによれば、オイル供給機構100は、ハウジング110とポペットバルブ130との摺動部分を減らすことができるため、オイルに含まれる異物が前記摺動部分に噛み込むことを抑制できる。このため、オイル供給機構100は、前記異物が噛み込むことに起因するスティックの発生を抑制することができる。
また、オイル供給機構100は、前記異物が噛み込むことに起因するスティックの発生を抑制できるため、オイルから前記異物を取り除く必要がなくなる。すなわち、オイル供給機構100によれば、オイルフィルタ12(図1参照)を用いなくても、スティック等の不具合の発生を抑制することができる。これにより、前記不具合の発生を抑制する目的でオイルフィルタ12(図1参照)を設ける必要がなくなるため、エンジン1の部品点数を削減することができる。
また、オイル供給機構100は、ポペットバルブ130を連通部113に対して摺動させないようにすることで、連通部113等を高精度に加工する必要がなくなる。このため、オイル供給機構100は、ハウジング110等の各部材を簡単に製造することができる。
また、図1に示すオイル供給機構100は、スティックの発生を抑制しつつピストンジェット16にオイルを供給することで、ピストンジェット16に確実にオイルを供給することができる。このため、オイル供給機構100は、前記ピストンが焼き付いてしまうことを抑制できる。
また、オイル供給機構100は、ソレノイド150によってポペットバルブ130を移動させてオイル通路15を開閉する直動式のバルブを用いることによって、簡単な構造とすることができる。例えば、パイロット式のバルブによってオイル通路15を開閉する場合、オイル通路15を開閉するバルブ(メインバルブ)の背面に圧力室を形成したり、前記圧力室にオイルを供給するための所定の通路等を形成する必要がある。これに対して、オイル供給機構100は、直動式のバルブ(ポペットバルブ130)を用いることで前記圧力室や前記所定の通路を形成する必要がないため、簡単な構造でオイル通路15を開閉することができる。
以上の如く、本実施形態に係るオイル供給機構100は、オイルが流通するエンジン1のオイル通路15に設けられる弁座120と、前記弁座120に対して近接離間可能であり、前記弁座120に近接して着座する又は前記弁座120から離間して離座することで前記オイル通路15を開閉するポペットバルブ130と、を具備するものである。
このように構成することにより、スティックの発生を抑制することができると共にストロークを短くすることができる。
また、前記オイル通路15は、前記エンジン1のピストンジェット16にオイルを供給するものである。
このように構成することにより、前記ピストンが焼き付くことを抑制できる。
また、前記オイル通路15を開放させるように前記ポペットバルブ130を付勢するスプリング140(付勢部材)と、前記オイル通路15を閉塞させるように前記ポペットバルブ130を駆動するソレノイド150(駆動部)と、をさらに具備するものである。
このように構成することにより、ソレノイド150に不具合が発生した場合でもオイル通路15を開放することができる。
また、前記ポペットバルブ130は、前記弁座120に着座することで前記オイル通路15を直接閉塞すると共に前記弁座120から離座することで前記オイル通路15を直接開放する直動式のバルブとして構成されるものである。
このように構成することにより、簡単な構造でオイル通路15を開閉することができる。
なお、本実施形態に係るスプリング140は、本発明に係る付勢部材の実施の一形態である。
また、本実施形態に係るソレノイド150は、本発明に係る駆動部の実施の一形態である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るオイル供給機構100は、ピストンジェット16にオイルを供給するための通路(オイル通路15)に設けられるものとしたが、本発明に係るオイル供給機構が設けられる場所はこれに限定されるものでない。すなわち、本発明に係るオイル供給機構は、エンジン1のピストンジェット16以外の部分にオイルを供給するための通路に設けられていても良い。
また、本発明に係るポペットバルブの形状は、本実施形態に限定されるものでない。例えば、本発明に係るポペットバルブは、略円柱状に形成される軸部と略半球状の頭部とを有するような形状であっても良い。
また、本発明に係るポペットバルブは、パイロット式のバルブのように、オイル通路を開閉するバルブ(メインバルブ)の背面の空間(圧力室)へのオイルの供給を制御するものであっても良い。この場合、本発明に係るポペットバルブは、前記圧力室にオイルを供給するための所定の通路に設けられるものであっても良い。
また、本実施形態に係るオイル供給機構100は、コイル153に電流を流したとき(通電時)にオイル通路15を閉塞すると共に、コイル153に電流を流していないとき(非通電時)にオイル通路15を開放するものとしたが、本発明に係るオイル供給機構は、これに限定されるものでない。例えば、本発明に係るオイル供給機構は、通電時にオイル通路15を開放すると共に非通電時にオイル通路15を閉塞するものであっても良い。
また、本実施形態に係るオイル供給機構100は、螺旋状のねじりコイルスプリングによってポペットバルブ130を付勢するものとしたが、本発明に係る付勢部材の構成は、これに限定されるものでなく、例えば、略円錐状のねじりコイルスプリング等であっても良い。また、本発明に係る付勢部材は、ポペットバルブ130を付勢するものであればスプリングに限定されるものでなく、例えば、弾性体等であっても良い。
また、本実施形態に係るオイル供給機構100は、ソレノイド150によってポペットバルブ130を駆動させるものとしたが、本発明に係る駆動部の構成はこれに限定されるものでない。
また、本発明に係るオイル供給機構は、挿通部114の内周面とポペットバルブ130の外周面との間を通ってソレノイド150の内部空間に流入したオイルを排出するための連通路を具備するものであっても良い。
前記連通路は、例えば、ポペットバルブ130の内部を前端部から後端部に亘って延びるように形成される。前記連通路は、ポペットバルブ130の前側面で外部に開口する。前記連通路は、ポペットバルブ130の後端部における外周面で外部に開口する。これによって、前記連通路は、ポペットバルブ130がオイル通路15を閉塞したときに、弁座120の貫通孔121とソレノイド150の内部空間とを連通する。
このような連通路によれば、本発明に係るオイル供給機構は、ソレノイド150の内部空間に流入したオイルを弁座120の貫通孔121に流出させる(排出する)ことができるため、ソレノイド150の内部空間にオイルが流入することに起因する圧力上昇を防止できる。これにより、ソレノイド150の内部空間の圧力と弁座120の貫通孔121内の圧力との差圧を小さくすることができる。これによれば、本発明に係る付勢部材は、前記小さくなった差圧に打ち勝ってポペットバルブ130を移動させれば良くなるため、付勢力を小さくすることができる。また、ソレノイド150は、小さい付勢力に抗してポペットバルブ130を駆動させれば良くなるため、推力を小さくすることができる。従って、本発明に係るオイル供給機構は、スプリング140及びソレノイド150等を小型化することができる。
1 エンジン
15 オイル通路
100 オイル供給機構
120 弁座
130 ポペットバルブ

Claims (4)

  1. オイルが流通するエンジンのオイル通路に設けられる弁座と、
    前記弁座に対して近接離間可能であり、前記弁座に近接して着座する又は前記弁座から離間して離座することで前記オイル通路を開閉するポペットバルブと、
    を具備する、
    オイル供給機構。
  2. 前記オイル通路は、
    前記エンジンのピストンジェットにオイルを供給する、
    請求項1に記載のオイル供給機構。
  3. 前記オイル通路を開放させるように前記ポペットバルブを付勢する付勢部材と、
    前記オイル通路を閉塞させるように前記ポペットバルブを駆動する駆動部と、
    をさらに具備する、
    請求項1又は請求項2に記載のオイル供給機構。
  4. 前記ポペットバルブは、
    前記弁座に着座することで前記オイル通路を直接閉塞すると共に前記弁座から離座することで前記オイル通路を直接開放する直動式のバルブとして構成される、
    請求項3に記載のオイル供給機構。
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