JP2017008492A - 雨樋構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テラス(構造物)に設けられた軒樋3と、テラスの柱13に固定された竪樋4と、軒樋3と竪樋4とを接続する接続部材5と、を有する雨樋構造1において、竪樋4は、軒樋3の排水口31の鉛直方向の下側に間隔をあけて設けられているとともに、柱13と同じ幅寸法に形成されて柱13に重なるように配置されていて、接続部材5は、軒樋3と竪樋4との間を覆い軒樋3と竪樋4との間に着脱可能なカバー部材52を有する。
【選択図】図2
Description
また、軒樋には、たまったゴミをとるために、ゴミ取り用の開口が形成され、この開口を塞ぐキャップが設けられている。
また、軒樋と竪樋との間に横樋やエルボを設けると部品が多くなり、施工に手間がかかるという問題があった。
また、柱と同じ幅寸法の竪樋が柱と重なるように配置されるため、竪樋と柱とが一体化されて意匠性を向上することができる。
更に、接続部材は、軒樋と竪樋との間に着脱可能なカバー部材を有することにより、仮に軒樋と竪樋との間にゴミが詰まった場合には、カバー部材を外せばこのゴミを容易に取り除くことができる。これにより、従来のような雨樋から突出するゴミ取り用の開口を開閉するキャップを設置しなくてもよいため意匠性を向上することができる。
このような構成とすることにより、カバー部材をベース部材に対して容易に着脱することができる。また、カバー部材がベース部材を介して構造物に取り付けられるため、雨水がカバー部材とベース部材との間を通り、構造物に直接あたることがないため、竪樋と柱との間に雨水が入り込むことを防止できる。
このような構成とすることにより、雨水が竪樋と柱との間に入り込むことを防止できる。
このような構成とすることにより、各部材のそれぞれの形状によって凹部の形状が異なる場合でも、同一のカバー部材を使用して凹部の形状に合わせた凸部を容易に形成することができる。
図1および図2に示すように、本実施形態による雨樋構造1は、テラス(構造物、図1参照)11の屋根(図1参照)12の雨水を排水するため設けられていて、屋根12と接続された前枠2に一体に形成された軒樋3と、テラス11の柱13に固定された竪樋4と、軒樋3と竪樋4とを接続する接続部材5と、を有している。
前枠2は、屋根12の軒先に沿って略水平方向に延在していて、一対の柱13,13の上端部13b,13b間を架け渡すように設けられている。
ここで、前枠2の延在方向を幅方向とし、この幅方向に直交する水平方向を前後方向とする。また、前後方向の前枠2に対する屋根12側を後側とし、屋根12側に対する前枠2側を前側とする。また、以下の説明における各部材の向きは、各部材がテラス11に設置された際の向きとしている。
軒樋3には、柱13と幅方向に重なる位置に雨水が排水される排水口31(図2参照)が設けられている。排水口31の下側には、軒樋3を流れてきた水を竪樋4へスムーズに流すためのアタッチメント32が設けられている。
前枠2の軒樋3よりも後側の部分で屋根12(図1参照)の前端部を覆う部分を枠部21とすると、枠部21は幅方向に延在する筒状に形成されている。前枠2の幅方向の両端部には、枠部21および軒樋3の幅方向の両端部を塞ぐ前枠カバー材22(図1および図2参照)が設けられている。
枠部21の前面の上側は、軒樋3と一体化しており、下側は板面が前後方向を向く平面状に形成されている。ここで、枠部21の前面の下側を枠部21の前面21aとする。
前枠2は、枠部21の前面21aが柱13の前面13aよりもやや前側に配置される。
竪樋4は、柱13に固定される第1樋部材41と、第1樋部材41に係止される第2樋部材42と、を有している。
一対の第1側板部412,412は、水平断面において後端部から第1屈曲部412aに向かって漸次幅方向の外側に延び、第1屈曲部412aから第2屈曲部412bに向かって漸次幅方向の内側(一対の第1側板部412,412が互いに近接する側)に延び、第2屈曲部412bよりも前側は、前後方向の前側に延びて一対の第1側板部412,412が平行となるように形成されている。
第1樋部材41の幅寸法は、柱13の幅寸法よりも小さく形成されている。
前板部421は、後面の幅方向の両端部近傍それぞれに後方に突出する2つの突条421a,421aが上下方向全体にわたって形成されている。前板部421は、幅寸法が柱13の幅寸法と略同じ寸法に形成されている。
一対の第2側板部422,422の内側には、第1樋部材41の一対の第1側板部412,412が挿入可能となっている。
図5乃至図7に示すように、ベース部材51は、板面が前後方向を向き枠部21の前面21aに固定される固定板部511と、板面が幅方向を向き固定板部511の幅方向の両端部から前方に突出する一対のベース側板部512,512と、固定板部511および一対のベース側板部512,512の下側に設けられて竪樋4の上端部4a近傍の内側に挿入される筒状の竪樋挿入部513と、竪樋挿入部513と固定板部511および一対のベース側板部512,512とを接続するとともに竪樋4の上部に載置される接続板部514と、を有している。
固定板部511の下側には、固定板部511よりも後方に突出し、枠部21の前面21aの下端部21b、柱13の前面13aおよび竪樋4の上端部4aに囲まれた凹部6(図3参照)に嵌合可能なベース凸部515が設けられている。ベース凸部515の内部515aは、後方に開口する空部となっている。
竪樋挿入部513は、上端部513dの高さがベース側板部512,512の下端部512eおよびベース凸部515の下端部515bと略同じ高さに配置されている。
接続板部514の上面には、一対のベース側板部512,512それぞれと竪樋挿入部513との間に前後方向に延びる段部514b,514bが形成されている。接続板部514の上面は、段部514bのベース側板部512側が段部514bの竪樋挿入部513側よりも上側に配置されている。
前板部521は、下側521aの板面が略長方形状で、上側521bの板面が下側から上側に向かって漸次幅寸法が大きくなる略台形状に形成されている。前板部521は、一対のベース側板部512,512の前端部512bに沿って、上側から下側に向かって漸次後方となるように斜めに配置されている。
前板部521の下側521aの幅寸法は、竪樋4の第2樋部材42の前板部421の幅寸法と略同じ寸法となるように形成されている。前板部521の上側521bの幅寸法は、下側から上側に向かって漸次大きい寸法に形成されている。
一対のカバー側板部522,522の下側522a,522aは、それぞれ板面が幅方向を向く鉛直面となるように配置されている。一対のカバー側板部522,522の上側522b,522bは、それぞれ前板部521の上側521bの幅方向の両端部の傾斜に対応し、上側から下側に向かって漸次幅方向の内側となる斜めに配置されている。
このため、前板部521および一対のカバー側板部522,522で囲まれた空間は、下側よりも上側の方が平面視において大きくなるように形成されている。
また、一対のカバー側板部522,522の下側522a,522aは、カバー部材52がベース部材51に取り付けられると一対のベース側板部512を外側から挟持するように構成されている。
一対のカバー側板部522,522は、それぞれ下端部522d近傍がその上側よりも後方に突出している。この突出している部分をカバー凸部522eとすると、カバー凸部522eは、枠部21の前面21aの下端部21b、柱13の前面13aおよび竪樋4の上端部4aに囲まれた凹部6(図3参照)に挿入可能に構成されている。
カバー凸部形成部525は、カバー側板部522の下側522a後端部522fからカバー側板部522の上側522bの後端部522gの位置まで延びる2つの切り取り線525a,525bが上下方向に間隔をあけて示されている。
なお、カバー凸部形成部525は、凹部6の形状に合わせていずれの切り取り線525a,525bでも切断しないで使用することも可能である。本実施形態では、カバー凸部形成部525は、切り取りやすいように板厚が薄く形成されている。
一対の内板部523,523には、後端部523cかつ下端部523d近傍に、後側に突出する内板凸部523e,523eが形成されている。この内板凸部523e,523eは、ベース凸部515の内部515aに挿入可能に構成されている。
水返し部524は、ベース部材51の接続板部514の一対の段部514b,514bの内側の前側の上部に載置可能に構成されている。
カバー部材52のカバー凸部522eは凹部6に挿入されて嵌合される。
水返し部524は、ベース部材51の接続板部514の一対の段部514b,514bの内側の前側の上部に載置され、水返し部524の内部が、ベース部材51の竪樋挿入部513の内部と連続している。
このとき、接続部材5を通過する雨水は、水返し部524にあたり、竪樋挿入部513を通ることで、竪樋4の軸中心に向かって竪樋4の内部に入り込むことができる。
上述した本実施形態による雨樋構造1では、竪樋4は、軒樋3の排水口31の鉛直方向の下側に設けられていることにより、軒樋3と竪樋4との間に横樋やエルボを設置する必要がないため、意匠性を向上することができる。また、軒樋3と竪樋4との間の部材を少なくすることができるため、容易に施工することができる。
また、柱13と同じ幅寸法の竪樋4が柱13と重なるように配置されるため、竪樋4が柱13と一体化されて意匠性を向上することができる。
更に、接続部材5は、軒樋3と竪樋4との間に着脱可能なカバー部材52を有することにより、仮に軒樋3と竪樋4との間にゴミが詰まってしまった場合には、カバー部材52を外せばこのゴミを容易に取り除くことができる。これにより、従来のように雨樋から突出するゴミ取り用の開口を開閉するキャップを設置しなくてもよいため意匠性を向上することができる。
例えば、上記の実施形態では、軒樋3は前枠2に一体に形成されているが、前枠2と別に形成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、ベース部材51が前枠2の枠部21の前面21aに固定されているが、前枠2の枠部21の前面21a以外のテラス11の部材に固定されていてもよい。また、本実施形態の雨樋構造は、テラス11以外の構造物に設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、枠部21の前面21aの下端部21b、柱13の前面13aおよび竪樋4の上端部4aに囲まれた凹部6が形成されていて、この凹部6に接続部材5のベース凸部515およびカバー凸部522eが挿入されるように構成されているが、凹部6が形成されておらず、接続部材5にベース凸部515およびカバー凸部522eが形成されていない形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、カバー部材52に水返し部524が設けられているが、設けられていなくてもよい。
また、ベース部材51に対するカバー部材52の着脱構造は、上記以外の構造であってもよい。
また、上記の実施形態では、竪樋4は、第1樋部材41および第2樋部材42の2部材によって角筒状に形成されているが、1つの部材で角筒状に形成されていてもよい。
また、竪樋4は、柱13と一体に形成されていれば、角筒以外の形状であってもよい。
2 前枠
3 軒樋
4 竪樋
5 接続部材
6 凹部
11 テラス(構造物)
13 柱
31 排水口
41 第1樋部材
42 第2樋部材
51 ベース部材
52 カバー部材
522e カバー凸部(凸部)
524 水返し部
525 カバー凸部形成部(凸部形成部)
525a,525b 切り取り線
Claims (4)
- 構造物に設けられた軒樋と、前記構造物の柱に固定された竪樋と、前記軒樋と前記竪樋とを接続する接続部材と、を有する雨樋構造において、
前記竪樋は、前記軒樋の排水口の鉛直方向の下側に間隔をあけて設けられているとともに、前記柱と同じ幅寸法に形成されて該柱に重なるように配置されていて、
前記接続部材は、前記軒樋と前記竪樋との間を覆い前記軒樋と前記竪樋との間に着脱可能なカバー部材を有することを特徴とする雨樋構造。 - 前記接続部材は、前記カバー部材が着脱可能でかつ前記構造物に固定されたベース部材を有する請求項1に記載の雨樋構造。
- 前記カバー部材には、軒樋の雨水を竪樋の軸中心へガイドする水返し部が形成されている請求項1又は2に記載の雨樋構造。
- 前記軒樋は、前記構造物の記載に設けられた前枠に一体に形成され、
該前枠の前面の下端部、前記柱の前面および前記竪樋の上端部に囲まれた凹部が形成されていて、
前記カバー部材は、前記凹部に嵌合可能な凸部を形成するための凸部形成部を有し、
該凸部形成部には、前記前枠、前記柱および前記竪樋のそれぞれ形状によって異なる形状となる前記凹部に嵌合可能な凸部を形成可能な切り取り線が示されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の雨樋構造。
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