JP2017006573A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータがロック状態になっても、モータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を防止しながら、最適な方法でモータの再起動動作を図り、効率よく運転動作が完了する洗濯機を実現する。
【解決手段】インバータ回路57により駆動され洗濯物を収容する回転ドラム20や撹拌翼を回転させるモータ24と、モータ24の電流をシャント抵抗62a〜62cで検知する電流検知部46と、モータ24の過電流を検知する過電流検知部47とを備え、電流検知部46で検出したグランドからシャント抵抗62a〜62cに向けて流れる負方向の電流の絶対値により過電流検知部47がモータ24の過電流を検知すると、モータ24の動作を変更することを特徴とする洗濯機としたことにより、モータがロック状態になっても、モータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を防止しながら、最適な方法でモータの再起動動作を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータの回転制御を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、キャリヤ信号とロータの磁極位置検出信号に同期してロータの磁極位置の電気角を検出しモータを制御している。キャリヤ信号の周波数を高くすることでロータの磁極位置の検出の分解能を高くし、波形記憶手段に記憶した正弦波データを呼び出してキャリヤ信号と比較し正弦波になるようにPWM(Pulse Width Modulation)制御することで洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータの制御性能を向上させていた。たとえば3シャント方式の場合、モータの3相の電流をシャント抵抗の両端の電圧値としてマイコンのADポートに入力し、ロータの磁極位置を検出したセンサー信号に基づき、モータの巻き線にIPM(インテリジェントパワーモジュール)内に構成された6個のIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のゲートをスイッチングし正弦波状の電流が流れるようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
そして、このようにPWM制御してモータを駆動する洗濯機の場合、給水工程で水が回転ドラム内に給水されると洗濯物に水分が吸収され負荷が大きくなりモータを起動制御する時に瞬間的に大きなトルクが必要となる。予め規格で定められた洗濯物に合わせて起動トルクは設定されているが、柔道着のような厚手で水の吸湿性が良い綿素材の洗濯物の場合は、柔道着に水分が吸った状態で丸まりアンバランス状態となってしまった場合や、洗濯物が回転ドラムと水槽の間にかみ込んだ場合などは、モータの起動トルクが不足し回転ドラムが反転起動できずモータがロックする恐れがある。
そのためモータがロックしているかモータのセンサー信号で検知し、モータがロックした場合は、モータに印加する電圧を所定量上昇させ、モータの起動トルクを上げ回転ドラムを起動させることで洗濯工程を継続できるよう駆動制御していた。さらに、回転ドラム破損やモータあるいはモータ駆動回路の損傷というような、洗濯物のアンバランスや過重量に起因する重大な不具合を防止するため、モータ駆動回路に流れる電流を検知し、過電流となった場合にはモータ駆動を停止することが行なわれている。
ここで行なわれる従来の過電流検知方法は、通常、電流検知ICをマイコンの外に配置しモータに流れる電流をシャント抵抗によりIGBTのエミッタからシャント抵抗を通してグランドに向けて流れる正の方向の電流を検知し、電流検知IC内のコンパレータで比較し設定値より大きい場合に過電流異常として検知していた。この時、グランドからシャント抵抗に向けて流れる負方向の電流は検知せず、正方向の電流のみを対象として検知していた(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−153082号公報 特開2003−265883号公報
しかしながら、前記従来の過電流検知方式の洗濯機の場合、過電流検知方式は、シャン
ト抵抗からグランドに対して正方向の電流だけを検知する構成のため、グランドからシャント抵抗に向けて流れる逆方向の負電流がIGBTに並列接続されている下アーム側のFWD(還流ダイオード)に流れる還流電流が検知できず、IGBTの保護は出来てもFWDの保護が出来ず、FWDに過電流が流れ、最終的にFWDが熱破壊するという課題がある。
FWDがショートモードで熱破壊すると、次のタイミングで上アーム側のIGBTがONした瞬間にIPMの上下アームが短絡するため過電流検知が働き、IGBTをターンOFFさせるが、ターンOFFした瞬間に下アーム側のIGBTのゲート部がサージで破壊するという課題もある。
また、下アーム側のIGBTのゲートと下アーム側のゲート駆動用の制御IC(LVIC)がパターンで繋がっているため、下アーム側のゲートが熱破壊すると下アーム側のIGBTを制御しているLVICも破壊し、IGBTの15V系の制御電源がショートし、結果としてその15V系の電源は、基板のスイッチング電源から供給しているので、スイッチング電源の2次側がショートするため洗濯機の電源が落ち、以後、洗濯機の電源入りスイッチを押しても電源が入らないという不良となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯物が回転ドラム内でアンバランス状態となってしまったり、洗濯物が水槽と回転ドラムの間に挟みこまれ回転ドラムがロック状態になっても、モータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を防止しながら、最適な方法でモータの再起動動作を図り、効率よく運転動作が完了する洗濯機を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動され洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータと、前記モータの電流を少なくとも1つ以上のシャント抵抗で検知する電流検知部と、モータの過電流を検知する過電流検知部とを備え、前記電流検知部で検出したグランドからシャント抵抗に向けて流れる負方向の電流の絶対値により前記過電流検知部がモータの過電流を検知すると、前記モータの動作を変更する構成としたものである。
これによって、モータがロックし、モータに流す電流が急激に上昇しても、モータ駆動用のパワー半導体素子であるIPMを熱的に保護しながらモータの動作を変更して、最適な方法で再起動させることができる。
本発明の洗濯機は、洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータがロックし、モータに流す電流が急激に上昇しても、モータ駆動用のパワー半導体素子であるIPMを熱的に保護しながらモータを最適な方法で再起動させ、効率よく運転動作が完了する洗濯機を実現することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の縦断面図 同洗濯機の制御回路のブロック構成図 同洗濯機の制御回路の電流検知部のブロック構成図 同洗濯機のモータに印加する電圧波形図 同洗濯機の制御動作フローチャート 同洗濯機の洗濯物噛み込み時の動作フローチャート 本発明の実施の形態2における洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態3における洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態4における洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態5における洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態6における洗濯機の動作フローチャート
第1の発明は、交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動され洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータと、前記モータの電流を少なくとも1つ以上のシャント抵抗で検知する電流検知部と、モータの過電流を検知する過電流検知部とを備え、前記電流検知部で検出したグランドからシャント抵抗に向けて流れる負方向の電流の絶対値により前記過電流検知部がモータの過電流を検知すると、前記モータの動作を変更する構成としたものである。これによって、洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータがロックし、モータに流す電流が急激に上昇しても、モータ駆動用のパワー半導体素子であるIPMを熱的に保護しながらモータを最適な方法で再起動させ、効率よく運転動作が完了する洗濯機を実現することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止する構成としたものである。これによって、モータがロックし、モータに流す電流が急激に上昇しても、モータ駆動用のパワー半導体素子であるIPMを熱的に保護しながらモータの動作を変更して再起動させることができる。また、電流検知部で検出した負方向の電流の絶対値を予め設定した値と比較し、負方向の電流の絶対値が規定値を超える場合、少なくとも下アーム側のIGBTを全てOFFすることでIGBTに逆並列に接続されたFWD(還流ダイオード)の過電流による破壊を防止することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止させ、その停止回数に応じて前記モータの再起動の時間を変更する構成としたものである。これによって、再起動回数が多い場合は、再起動する時間が長くなるように再起動時間が設定されており、FWDの接合温度を規定値以下にしながらモータを最適な方法で再起動させ、洗濯物を洗濯機に入れ布量判定後に表示される洗濯乾燥時間に近い時間で洗濯を完了させることができる。
第4の発明は、上記第1または第2の発明において、前記負方向の電流の絶対値に応じて前記モータの再起動回数を変更する構成としたものである。これによって、負方向の電流の絶対値により判断するので、より確実にFWDを保護しながらモータを決められた回数まで再起動させることができる。
第5の発明は、上記第1または第2の発明において、前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止させ、前記モータを再起動する時は、前記モータの回転方向を変える構成としたものである。これによって、モータが停止した場合でもモータを逆回転させることで、物理的に回転ドラムと水槽の間に挟まった布を剥がす機会が増えることでトラブルを解消することができ、さらに、モータ駆動用のパワー半導体素子であるIPMを熱的に保護しながらモータを最適な方法で再起動させることができる。
第6の発明は、上記第1または第2の発明において、前回の負方向の電流の絶対値が規定値を越えた時の負方向の電流の絶対値に応じて前記モータの再起動までの時間を変更する構成としたものである。これによって、モータ駆動用のパワー素子の接合温度を予め設計した温度以下にしながらモータを決められた時間で再起動させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る洗濯機の縦断面図、図2は同洗濯機の制御回路のブロック構成図、図3は同洗濯機の制御回路の電流検知部のブロック構成図、図4は同洗濯機のモータに印加する電圧波形図、図5は同洗濯機の制御動作フローチャート、図6は同洗濯機の洗濯物噛み込み時の動作フローチャートである。
図1に示すように、回転ドラム20は、有底円筒形に形成し外周部に多数の通水孔21を全面に設け、水槽22内に回転自在に配設している。回転ドラム20の回転中心に略傾斜方向に回転軸(回転中心軸)23を設け、回転ドラム20の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設している。水槽22の外底面に取り付けたDCブラシレスモータ(以下モータと称する)24の回転は、モータ24の回転軸に固着した駆動プーリ25と、回転軸23の端部に固設した従動プーリ26との間に張架したVベルト27により回転軸23に伝動され、回転ドラム20を正転、逆転方向に回転駆動せしめる。回転ドラム20の内壁面に数個の突起板28を設けて、衣類を回転方向に持ち上げ落下させるという撹拌動作、いわゆるたたき洗いを行う。
洗濯機本体29の正面側の上向き傾斜面29aに設けた開口部29bを蓋体30により開閉自在に覆い、この蓋体30を開くことにより、水槽22の水槽衣類出入口22aおよび回転ドラム20の回転ドラム衣類出入口20aを介して、回転ドラム20内に洗濯物を出し入れできるようにしている。なお、蓋体30は、運転動作中の使用者の安全性を保持するためフタロック72を動作せしめて開かないようにすることが可能な構成を有する。
水槽22は、洗濯機本体29にばね31、ダンパー32により揺動可能に吊り下げて防振支持されており、水槽22の下部に排水経路33の一端を接続し、排水経路33の他端を排水弁19に接続して水槽22内の洗濯水を排水するようにしている。
洗濯機本体29の前部上部には、洗剤を収納する洗剤投入箱34を引き出し自在に収容する洗剤ケース35を設けている。この洗剤ケース35には、洗濯機本体29の後部上部に設けられた給水弁(給水手段)36と連通する第1の給水ホース(第1の給水経路)37aが接続されており、また、水槽22と連通する第2の給水ホース(第2の給水経路)37bが接続されている。そして、給水弁36が開くことにより、第1の給水ホース37aを介して洗剤ケース35に水道水が供給され、その水道水が洗剤投入箱34上に散水された後、水道水と洗剤と一緒に第2の給水ホース37bを介して水槽22内に投入されるように構成している。
洗剤ケース35には、第1の給水ホース37aの接続部の近傍に第3の給水ホース(第3の給水経路)37cの一端が接続され、第3の接続ホース37cの他端は、回転ドラム20の回転ドラム衣類出入口20aから回転ドラム20内部に向けて給水する位置に開口する給水口金38に接続されている。なお、水位検知手段39は、水槽22内の水位を検知するものである。水槽22の内底部には、洗濯水を加熱するヒータ70と洗濯水の温度を検知する温度検知手段71を備え、回転ドラム20内の洗濯物を温水洗浄する機能を有している。
図2、図3、図4を用いてモータ24の駆動方法などを説明する。図2において、メモリ65は、洗い、すすぎ、脱水等の各工程の動作の内容や、工程の実行順序等のプログラムを記憶している。マイコン64は、メモリ65に記憶されたプログラムに従って、給水
弁36の開閉と排水弁19のON/OFF切り替えを制御するとともに、モータ24を制御することにより上記の各工程を実行する。また、マイコン64は、洗濯の予約等の信号を表示部45から入力し、動作の経過等を表示部45に表示する。
商用電源53(交流電源)から出力される交流電圧は整流回路55に供給され、整流回路55で脈流状の直流電圧に変換される。整流回路55には、ダイオードブリッジが使用されている。整流回路55で整流された直流電圧は平滑用のコンデンサ56a、56bで平滑化される。コンデンサ56aの正極性側は、整流回路55の正極出力端子に接続されている。コンデンサ56aの負極性側とコンデンサ56bの正極性側は商用電源53の一端に(リアクトルであるチョークコイル54が接続されていない側)に接続されている。コンデンサ56bの負極性側は、整流回路55の負極出力端子に接続されている。そして、コンデンサ56a、56bで平滑化された直流電圧が、モータ24を駆動するインバータ回路57に印加される。この直流電圧は、IPM(インテリジェントパワーモジュール)を構成するIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のP側の電源に供給される。
IPMとして構成されたインバータ回路57は、直流電圧を三相交流電圧に変換するスイッチング手段として、3個の上アーム側のIGBT(UPが58a、VPが58b、WPが58c)と、3個の下アーム側のIGBT(UNが59a、VNが59b、WNが59c)を三相全波ブリッジ構成とし、上アーム側のIGBTに逆並列に接続された3個の上アーム側のFWD(還流ダイオード)60a、60b、60cと、下アーム側のIGBTに逆並列に接続された3個の下アーム側のFWD(還流ダイオード)61a、61b、61cと、図に記載していないが上アーム側のIGBTの制御IC(HVIC)と下アーム側の制御IC(LVIC)マイコンから信号が入ると下アーム側のIGBTをOFFして保護するCIN端子、保護が働くとマイコン64のIGBT駆動部41にIPMの6個のIGBTのゲート駆動信号をOFFさせるためのFO端子からなり、上アーム側のIGBT58a〜58cと下アーム側のIGBT59a〜59cの、対となるIGBT同士の各接続点がモータ24の各相(U相、V相、W相)ステータ巻線U、V、Wに接続されている。また、上アーム側のIGBT58a〜58cおよび下アーム側のIGBT59a〜59cの各ゲートはIGBT駆動部41に接続されている。
シャント抵抗62aは、下アーム側のUNのIGBT59aのエミッタとグランド間に接続され、シャント抵抗62bは、下アーム側のVNのIGBT59bのエミッタとグランド間に接続され、シャント抵抗62cは、下アーム側のWNのIGBT59cのエミッタとグランド間に接続され、モータ24の相電流を電圧に変化して、マイコン64の電流検知部46に出力し、モータ24の、たとえばU相からV相、V相からW相、W相からU相に流れる相電流を検出する。
本実施の形態の洗濯機の特徴ある構成は、上記シャント抵抗62a、62b、62cに流れる正方向の電流だけでなく負方向の電流も検出できる電流検知部46を備えたことである。
電流検知部46について、以下、詳細に説明する。電流検知部46は、下アーム側のUNのIGBT59aのエミッタからシャント抵抗62aを通ってグランドに流れる正方向の電流と、さらにグランドからシャント抵抗62aを通って下アーム側のIGBT59a(UN)のエミッタから下アーム側のIGBT59aに逆並列接続された下アーム側のFWD61aのアノードからカソードに流れる負方向の電流を検出し、また、下アーム側のVNのIGBT59bのエミッタからシャント抵抗62bを通ってグランドに流れる正方向の電流と、さらにグランドからシャント抵抗62bを通って下アーム側のIGBT59b(VN)のエミッタから下アーム側のIGBT59bに逆並列接続された下アーム側の
FWD61bのアノードからカソードに流れる負方向の電流を検出し、また、下アーム側のWNのIGBT59cのエミッタからシャント抵抗62cを通ってグランドに流れる正方向の電流と、さらにグランドからシャント抵抗62cを通って下アーム側のIGBT59c(WN)のエミッタから下アーム側のIGBT59cに逆並列接続された下アーム側のFWD61cのアノードからカソードに流れる負方向の電流を検出する。
図3は、電流検知部46の内部構成を示す。以下、その構成の詳細および電流検知部46に接続された過電流検知部47と併せてそれらの動作について説明する。
図3に示すように、シャント抵抗62aをシャント電圧端子121に、シャント抵抗62bをシャント電圧端子122に、シャント抵抗62cをシャント電圧端子123にそれぞれ接続し、マルチプレクサ125で順次シャント抵抗62a、62b、62cとの接続を切り替え、マルチプレクサ125に接続されたオペアンプ127の一方の入力端子に接続されて、順次切り替えられるシャント抵抗からの電圧がマイコンのA/D出力端子から出力される。
基準電圧120は、オペアンプ127の他方の入力端子に接続され、マルチプレクサ125でそれぞれのシャント抵抗の電圧を所定のタイミングで切り替え増幅される。オペアンプ127で増幅された信号は、LPF(ローパスフィルター)128で高周波ノイズを除去した後、マイコンのA/Dポート131へ接続され、並列にコンパレータ129の入力端子に接続される。コンパレータ129は、マイコンからのA/D出力された基準値130とLPF128でフイルターリングした各相の相電流を比較した結果を過電流検知部47へ出力する。
過電流検知部47は、過電流検知すると、IPMのCIN端子をHiにして下アーム側のIGBTのゲートを全てOFFにする。またIPMのFo端子からマイコン64にFo出力が入ると、マイコン64のIGBT駆動部41は、IPMへ6個のIGBTのゲート信号をOFFして保護動作モードに入る。また、電流検知部46および過電流検知部47の機能をマイコンのハードに取り込んだ構成の物もある。
次に、インバータ回路57がモータ24に印加する電圧波形について図4を用いて説明する。図4の(b)は、図4の(a)に示すモータ回転子の位置信号Hu、Hv、Hwに基づいてモータ24を一定の回転数で定常的に駆動させるときのモータ24のU相ステータ巻線Uに印加する電圧Eu(以下、印加電圧Euという)、V相ステータ巻線Vに印加する電圧Ev(以下、印加電圧Evという)、W相ステータ巻線Wに印加する電圧Ew(以下、印加電圧Ewという)を示している。
印加電圧Eu、Ev、Ewを得るために、マイコン64は以下のように動作する。
上アーム側のIGBT58a〜58cのゲートに供給される駆動信号P1と下アーム側のIGBT59a〜59cのゲートに供給される駆動信号P2は、正弦波状の電流をモータ24に流すためのもので、図4の(c)に示すキャリヤ周波数の周期の三角波と正弦波の大小関係を比較して得られるもので、それぞれ図4の(d1)、(d2)に示すような信号として得られる。
このようにして得られる駆動信号P1がIGBT駆動部41によって上アーム側のIGBT58aのゲートに供給される。また、駆動信号P2はIGBT駆動部41によって下アーム側のIGBT59aのゲートに供給される。これにより、U相ステータ巻線Uに印加される電圧E0uは図4の(e)に示すようなPWM(Pulse Width Modulation)制御された波形となる。この波形は実質的に図4の(b)に示した印
加電圧Euと等価である。また、インバータ回路57は、図4の(b)に示すように、U相を基準とした場合は印加電圧Euに対して電気角で240°位相の遅れた印加電圧EvをV相ステータ巻線Vに、120°位相の遅れた印加電圧EwをW相ステータ巻線Wにそれぞれ印加する。このようにモータ24の各相ステータ巻線に各々位相のずれた正弦波状の電圧を印加することでモータ24の回転子が正転方向に回転する。
洗濯の各工程におけるモータ制御について図5のフローチャートを用いて説明する。洗い、すすぎ、脱水等の各工程の動作の内容や、工程の実行順序等に基づくマイコン64からの指示により、図5のステップ200でモータ回転制御が開始される。ステップ201で各種初期値設定を行い、ステップ202でPWM制御部43のキャリヤ信号発生回路のカウントを開始させ、ステップ203でセンサー信号検出部42によって検出したモータ24の回転子の位置信号Hu、Hv、Hwに応じて、PWM制御部43によりIGBT駆動部41を駆動する。
ステップ204で、キャリヤ割り込み信号を検出して割り込み信号が発生するとステップ205に進み、キャリヤ信号割り込みサブルーチンを実行する。キャリヤ信号割り込みの優先度は異常割り込みを除き、最も高い優先度とする。ここで、60°(180°、360°の設定も可能)の位置信号が変化する間のキャリヤ信号をカウントすることにより電気角速度を検出し、電気角速度から算出される電気角に応じてメモリ65より正弦波データを呼び出し、PWM制御データとし、ステップ206で、IGBT駆動部41でIPM(インバータ回路57)の6個のIGBTのゲートをON、OFFさせ、モータ24を正弦波駆動する。
ステップ207では、ホール素子63a、63b、63cで回転子の磁極位置を検出し、そのエッジ信号をセンサー信号検出部42で検出し、割り込み信号が発生したかどうかを検出し、割り込み信号が発生するとステップ208に進み、位置信号割り込みサブルーチンを実行する。位置信号割り込みの優先度は、キャリヤ信号割り込みに次ぐ優先度に設定する。ここでは、回転周期と回転数の検出、60°(180°、360°の設定も可能)ごとの電気角の設定、キャリヤ信号1周期の電気角の演算等の処理を実行する。
ステップ209にて工程の終了判定を行い、工程続行ならばステップ204に戻り、行程終了ならばステップ210でIGBTをすべてオフし、ステップ211でキャリヤ信号のカウントを停止させ、ステップ212にて次行程に移行する。
次に、図6で、本発明の洗濯機で洗濯の運転モードで洗濯物が回転ドラム20と水槽22の間に噛み込んだ場合の制御の内容を説明する。洗濯物が■み込みモータロック時の処理はステップ220からスタートする。モータ24の回転子の磁極位置を検知するセンサー信号検出部42に、回転子の位置信号Hu、Hv、Hwが入力され、ステップ221で、位置信号の割り込みが発生したかを確認する。
位置信号の割り込みがあった場合は、位置信号Hu、Hv、HwのHi、Loのパターン信号の組み合わせから信号ごとに設定されているメモリ65のデータテーブルからデータを読み出し、マイコン64のゲート信号駆動部から複数個のIGBTのゲート信号を位置信号に応じてON、OFFするステップ222、および規定のDUTYでPWM出力するステップ223を実行する。
ステップ224で、タイマーで規定時間を監視し、規定時間経過後にステップ225でタイマーリセットし、ステップ226で規定時間以内に位置信号Hu、Hv、Hwに変化があったか否かを確認し、たとえば、回転ドラム20がロックし、位置信号Hu、Hv、Hwに変化がなければ、ステップ227でモータ巻き線に印加している電圧を規定量UP
するため、IGBTのゲート信号のONとOFFの比率であるDUTY比率を上げる。次にステップ228でDUTY比率が規定の最大値まで達したか否か判断し、最大値に達していない場合はステップ224〜ステップ228の動作を繰り返し、最大値までモータ巻き線に印加する電圧を規定時間で規定量上げる。
次に、その時の電流の流れを図2の制御回路の構成図で説明する。たとえば、上アーム側のIGBT58aがON、下アーム側のIGBT59bと59cがONすると、電流は、整流回路55(全波整流ダイオード)とコンデンサ56a、56bで倍電圧整流されたP電圧からの電流が、上アーム側のIGBT58aからモータ24のU相巻き線からV相巻き線を通り、下アーム側のIGBT59bと59cがONしているので、一方には下アーム側のIGBT59bからシャント抵抗62bを通りグランドに流れ、もう一方には下アーム側のIGBT59cからシャント抵抗62cを通ってグランドに電流が流れる。
また、起動時のモータ24の巻き線U相、V相、W相に印加する電圧は規定値となるように、下アーム側のIGBT59bと下アーム側のIGBT59cは常時ONで、上アーム側のIGBT58aをPWMチョッピングしてモータ24の各巻き線に印加する電圧を制御する。
また、上アーム側のIGBT58aをPWM制御すると、上アーム側のIGBT58aがONの時、P電圧から上アーム側のIGBT58aのコレクタ、エミッタを通りU相巻き線まで流れ、中性点からV相巻き線とW相巻き線に分岐する。一方は、モータ24のU相巻き線からV相巻き線に流れ、下アーム側のIGBT59bのコレクタからエミッタを通りシャント抵抗62aを通りグランドに正方向の電流が流れ、もう一方は、モータ24のU相巻き線からW相巻き線に流れ、下アーム側のIGBT59cのコレクタ、エミッタを通りシャント抵抗62cを通りグランドに正方向の電流が流れる。
次に上アーム側のIGBT58aがPWM制御でOFFした時、モータ24の巻き線のインダクタンス成分の影響で下アーム側のFWD61aに還流電流が流れる。その電流経路は、モータ24のU相巻き線からV相巻き線を通り下アーム側のIGBT59bのエミッタ、コレクタを通った電流と、モータ24のU相巻き線からW相巻き線を通り下アーム側のIGBT59cのエミッタ、コレクタを流れた電流とが、グランドからシャント抵抗62aへ逆向きの負電流となって流れ、下アーム側のFWD61aを通りモータ24のU相巻き線に電流は還流する。
この還流の状況について図2において矢印および具体的電流値で例示した。U相巻き線に流れた20Aの電流がV相巻き線とW相巻き線とに10Aずつ分岐して流れ、それぞれ下アーム側のIGBT59b(59c)、シャント抵抗62b(62c)を通って合流し、20Aの電流となって下アーム側のFWD61aを通ってモータ24のU相巻き線に還流する。
従来のインバータ駆動されるモータを使用した洗濯機の過電流検知手段は、下アーム側のIGBTがONした時、IGBTのコレクタ、エミッタを通り、シャント抵抗からグランドに正方向に流れる電流をコンパレータで予め設定した規定値と比較し、各相の電流が大きい場合、過電流と検知しマイコンはIPMのCIN端子をHiにして下アーム側のIGBTのゲートをOFFしモータを停止させていた。
これに対し、本発明の洗濯機は、過電流検知手段として、上アーム側のIGBT58a、58b、58cがPWM制御でOFFした時に、シャント抵抗62a、62b、62cのグランドからシャント抵抗を通って下アーム側のFWD61a、61b、61cのアノードからカソードに流れる負方向の電流を検出し、負方向の電流の絶対値により、モータ
24の駆動を一旦停止した後、駆動条件を変更して再起動する等、モータ24の動作を変更することを特徴としたものである。
本発明にかかる洗濯機は、以上のような構成としたことで、洗濯物が水槽と回転ドラムの間に挟みこまれ回転ドラムがロック状態になっても、モータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を防止しながら、最適な方法でモータの再起動動作を制御することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の洗濯機について図7のフローチャートで説明する。図7において、ステップ230でモータ24の回転制御を開始し、ステップ231で、モータ24の位置信号Hu、Hv、Hwがマイコン64に入力されると、位置信号Hu、Hv、Hwの組み合わせにより、モータ24を駆動している6個のIGBTを駆動するIGBT駆動部41は、メモリ65からモータ24の3相の巻き線に正弦波電流を流すように予め設定されているデータを読み出して、IGBTのゲートを制御してモータ24の回転制御が行なわれる。
ステップ232で、シャント抵抗62a、62b、62cのグランドからシャント抵抗を通って下アーム側のFWD61a、61b、61cのアノードからカソードに流れる負方向の電流を検出し、U相、V相、W相巻き線に流れる負方向の電流を検出し、ステップ233で負方向の電流の絶対値を規定値と比較し、大きいか否かを電流検知部46で判断し規定値より大きい場合、ステップ234でモータ24を停止させる。
本実施の形態の洗濯機は、以上のような構成としたことで、電流検知部46で検出した負方向の電流の絶対値を予め設定した規定値と比較し、負方向の電流の絶対値が規定値を超える場合、少なくとも下アーム側のIGBTを全てOFFすることでモータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を確実に防止することができる。
また、電流検知部46で検出した負方向の電流の絶対値を予め設定した値と比較し、負方向の電流の絶対値が規定値を超える場合、少なくとも下アーム側のIGBTを全てOFFすることでIGBTに逆並列に接続されたFWDの過電流による破壊を防止することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の洗濯機は、上記実施の形態1または2の洗濯機で、過電流を検知してモータ24を停止した後の再起動の動作に特徴を有する。その動作について、図8のフローチャートで説明する。
ステップ300でモータ再起動制御を開始する。ステップ301で、電流検知部46で負方向の電流値の絶対値を測定し、負方向の電流値の絶対値が規定値と比較し大きい場合、ステップ302で、過電流検知した回数をカウンターC1に1を加え、ステップ303でモータ24を一時停止させる。
次に、ステップ304で過電流検知の回数が1回目か判断し、1回目の場合ステップ305でモータ24の再起動時間をT1秒とする。1回目ではない場合はステップ306で、過電流検知した回数が2回目か判断し、2回目の場合はステップ307でモータ24の再起動時間をT2秒とする。2回目ではない場合はステップ308で過電流検知した回数が3回目か判断し、3回目の場合はステップ309でモータ24の再起動時間をT3秒とする。3回目ではない場合はステップ310で過電流検知した回数が4回目か判断し、4回目の場合はステップ311でモータ24の再起動時間をT4秒とする。4回目ではない場合はステップ312で過電流検知した回数が5回目か判断し、5回目の場合はステップ
313でモータ24の再起動時間をT5秒とする。5回目ではない場合は、ステップ314でカウンターC1を0にリセットする。
上記の再起動時間の長さは、通常、T1<T2<T3<T4<T5に設定する。
本実施の形態の洗濯機は、以上のような構成としたことで、電流検知部46で検出した負方向の電流の絶対値を予め設定した規定値と比較し、負方向の電流の絶対値が規定値を超える場合、少なくとも下アーム側のIGBTを全てOFFすることでIGBTに逆並列に接続されたFWDの過電流による破壊を防止することができる。
また、負方向の電流値の絶対値が規定値を超えた回数に応じて再起動する時間を変更することで、モータ駆動用のパワー半導体素子の接合温度を予め設計した温度以下にしながら最短で適切な時間T1秒からT5秒でモータ24を再起動させることができ、洗濯物を洗濯機に入れ布量判定後に表示される洗濯乾燥時間に近い時間で洗濯を完了させることができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の洗濯機は、上記実施の形態1または2の洗濯機で、過電流を検知してモータ24を停止した後の再起動の動作に特徴を有する。その動作について、図9のフローチャートで説明する。
ステップ340でモータ再起動制御を開始する。ステップ341で、電流検知部46で負方向の電流値の絶対値を測定し、負方向の電流値の絶対値が規定値と比較し大きい場合、ステップ342で、負方向の電流値の絶対値をA1に記憶し、ステップ343でモータ24を停止する。
次に、ステップ344でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が15A未満の時、ステップ345で再起動回数をC1回とする。ステップ346でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が17A未満の時、ステップ347で再起動回数をC2回とする。ステップ348でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が19A未満の時、ステップ349で再起動回数をC3回とする。ステップ350でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が21A未満の時、ステップ351で再起動回数をC4回とする。ステップ352でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が23A未満の時、ステップ353で再起動回数をC5回とし、ステップ354で再起動回数をクリアする。
上記の再起動回数は、C1>C2>C3>C4>C5に設定する。
本実施の形態の洗濯機は、以上のような構成としたことで、電流検知部46で検出した負方向の電流値の絶対値に応じてモータ24の再起動回数を変更することで、モータ駆動用のパワー半導体素子の接合温度を予め設計した温度以下にしながらモータ24を決められた回数まで再起動させることができ、モータ24停止後の再起動の適切な回数をC1からC5回に設定でき、確実にモータ駆動用のパワー半導体素子を保護しながら、その時の負方向の電流値に応じてモータ24を起動制御することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の洗濯機は、負方向の電流が規定値以上となりモータ24を停止させた後の再起動時に、モータ24の回転方向を変えることを特徴とするもので、その動作について、図10のフローチャートで説明する。
ステップ360のモータ回転方向変更制御の時、ステップ361で、電流検知部46で
負方向の電流値を絶対値を測定し、負方向の電流値の絶対値が規定値と比較し大きい場合、ステップ362でモータ24を一旦停止する。次にステップ363でモータ24の回転方向を変更し、ステップ364で所定時間経過したか判断し、所定時間経過していれば、ステップ365でモータ24の回転方向を反転させ起動制御させる。
本実施の形態の洗濯機は、以上のような構成としたことで、負方向の電流が規定値以上となりモータ24を停止させた後、前記モータ24を再起動する時は、モータ24の回転方向を変更することで、モータ駆動用のパワー半導体素子の接合温度を、予め設計した温度以下にしながらモータ24を再起動させることができる。
また、このことにより、たとえば洗濯物が回転ドラム20と水槽22の間に少し噛み込み電流検知部46で検出した電流が規定値を超えモータ24が停止した場合でも、モータ24を逆回転させることで、物理的に回転ドラム20と水槽22の間に挟まった洗濯物を剥がす機会が増えることでトラブルを解消することができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6の洗濯機は、前回の負方向の電流の絶対値が規定値を越えた時の負方向の電流の絶対値に応じてモータ24の再起動までの時間を変更することを特徴とするもので、その動作について、図11のフローチャートで説明する。
ステップ320でモータ再起動制御を開始する。ステップ321で、電流検知部46で負方向の電流値の絶対値を測定し、負方向の電流値の絶対値が規定値と比較し大きい場合、ステップ322で、負方向の電流値の絶対値をA1に記憶し、ステップ323でモータ24を一旦停止する。
ステップ324でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が15A未満の時、ステップ325で再起動の時間をTN1秒とする。ステップ326でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が17A未満の時、ステップ327で再起動の時間をTN2秒とする。ステップ328でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が19A未満の時、ステップ329で再起動の時間をTN3秒とする。ステップ330でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が21A未満の時、ステップ331で再起動の時間をTN4秒とする。ステップ332でA1に記憶した負方向の電流の絶対値が23A未満の時、ステップ333で再起動の時間をTN5秒とし、ステップ334で再起動時間をクリアする。
上記の再起動時間は、TN1<TN2<TN3<TN4<TN5に設定する。
なお、ステップ324、326、328、330および332の各判定ステップにおいて、判定結果がNoの場合は、それまでの再起動時間を維持して次のステップに進む。
本実施の形態の洗濯機は、以上のような構成としたことで、前回の負方向の電流の絶対値が規定値を越えた時の負方向の電流の絶対値に応じて前記モータ24の再起動までの時間を変更することで、モータ駆動用のパワー半導体素子の接合温度を予め設計した温度以下にしながらモータ24を決められた時間で再起動させることができる。
以上のように、本発明の洗濯機は、少なくともグランドからシャント抵抗に向けて流れる負方向の電流を検知する電流検知部を具備し、電流検知部で検出したグランドからシャント抵抗に流れる負方向の電流の絶対値によりモータの動作を変更する構成とすることで、洗濯物が水槽と回転ドラムの間に挟みこまれる等により回転ドラムがロック状態になっても、モータ駆動用のパワー半導体素子の熱破壊を防止しながら、最適な方法でモータの
再起動動作を制御することができるので、家庭用、業務用の洗濯機等として有用である。
19 排水弁
20 回転ドラム
22 水槽
23 回転軸
24 DCブラレスモータ(モータ)
25 駆動プーリ
26 従動プーリ
27 Vベルト
29 洗濯機本体
31 ばね
32 ダンパー
33 排水経路
36 給水弁
41 IGBT駆動部
42 センサー信号検出部
43 PWM制御部
45 表示部
46 電流検知部
47 過電流検知部
53 商用電源(交流電源)
54 チョークコイル
55 整流回路
56a、56b コンデンサ
57 インバータ回路
58a、58b、58c 上アーム側のIGBT
59a、59b、59c 下アーム側のIGBT
60a、60b、60c 上アーム側のFWD(還流ダイオード)
61a、61b、61c 下アーム側のFWD(還流ダイオード)
62a、62b、62c シャント抵抗
63a、63b、63c ホール素子
64 マイコン
65 メモリ
70 ヒータ
121、122、123 シャント電圧端子
125 マルチプレクサ
127 オペアンプ
128 LPF
129 コンパレータ
131 マイコンのA/Dポート

Claims (6)

  1. 交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動され洗濯物を収容する回転ドラムや撹拌翼を回転させるモータと、前記モータの電流を少なくとも1つ以上のシャント抵抗で検知する電流検知部と、モータの過電流を検知する過電流検知部とを備え、前記電流検知部で検出したグランドからシャント抵抗に向けて流れる負方向の電流の絶対値により前記過電流検知部がモータの過電流を検知すると、前記モータの動作を変更することを特徴とする洗濯機。
  2. 前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止することを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止させ、その停止回数に応じて前記モータの再起動の時間を変更することを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 前記負方向の電流の絶対値に応じて前記モータの再起動回数を変更する請求項1または2記載の洗濯機。
  5. 前記負方向の電流の絶対値が規定値以上の時に前記モータを停止させ、前記モータを再起動する時は、前記モータの回転方向を変えることを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
  6. 前回の負方向の電流の絶対値が規定値を越えた時の負方向の電流の絶対値に応じて前記モータの再起動までの時間を変更することを特徴とする請求項1または2記載の洗濯機。
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