JP2017006485A - 血液浄化装置及び血液浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】血液浄化治療が行われる場合、工程信号に基づいて血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が可能とされるとともに、血液浄化治療が行われない場合、配管内の透析液の充填又は流通を防止することができる血液浄化装置及び血液浄化システムを提供する。【解決手段】受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段13と、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管とを具備した血液浄化装置において、制御手段13は、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とするものである。【選択図】図5

Description

本発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置及び血液浄化システムに関するものである。
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、病院等の医療施設内に設けられた透析室に複数設置され、当該透析室内で多数の患者に対する透析治療(血液浄化治療)が施されるようになっている。また、それぞれの透析装置は、例えば特許文献1にて開示されているように、透析液供給装置から送信された工程信号を受信し、その工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が行われるよう構成されていた。
特開2004−16412号公報
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、工程信号に基づいて一律に動作するよう構成されていたので、血液浄化治療を行う予定がない(稼働しない)透析装置も他の透析装置と同様に動作してしまい、その配管内に透析液を充填及び流通させてしまうという不具合があった。したがって、血液浄化治療を行う予定がない(稼働しない)透析装置の配管は、終日、透析液が満たされた状態となってしまい、生菌の繁殖や炭酸カルシウムの析出の虞があるとともに、不要な透析液を使用するのでコストが嵩んでしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、血液浄化治療が行われる場合、工程信号に基づいて血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が可能とされるとともに、血液浄化治療が行われない場合、配管内の透析液の充填又は流通を防止することができる血液浄化装置及び血液浄化システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段と、前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管とを具備した血液浄化装置において、前記制御手段は、血液浄化治療が行われない場合、前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とすることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、前記配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、工程信号を送信し得るとともに、透析液を供給可能な透析液供給装置と、該透析液供給装置から受信した工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記透析液供給装置から供給された透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管を有する複数の血液浄化装置と、前記透析液供給装置から受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段とを具備した血液浄化システムにおいて、前記制御手段は、血液浄化治療が行われない場合、前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の血液浄化システムにおいて、前記待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、前記配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得ることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は請求項5記載の血液浄化システムにおいて、患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたことを特徴とする。
請求項1、4の発明によれば、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とするので、血液浄化治療が行われる場合、工程信号に基づいて血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が可能とされるとともに、血液浄化治療が行われない場合、配管内の透析液の充填又は流通を防止することができる。
特に、待機状態において配管に清浄水を充填させた状態とするものの場合、生菌の繁殖や炭酸カルシウムの析出を防止できるとともに、不要な透析液の使用を回避でき、コストを低下させることができるとともに、電力供給を遮断させた停止状態とするものの場合、電力消費量を削減することができる。
請求項2、5の発明によれば、待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得るので、当初、血液浄化治療が行われる予定がない場合であっても、急遽、血液浄化治療を行う必要が生じた場合、配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を行わせることができる。
請求項3、6の発明によれば、患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたので、より円滑且つ確実に、血液浄化治療が行われない予定を把握させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置及び透析液供給装置を示すブロック図 同血液浄化装置の装置本体を示す斜視図 同血液浄化装置を示す模式図 同血液浄化装置(血液浄化治療が行われない状態)を示す模式図 同血液浄化装置が受信する工程信号、及び使用する場合、使用しない場合の工程信号の受信に伴う動作を示すタイムチャート 同血液浄化装置において待機状態から使用する場合に切り替える際のタイムチャート 他の実施形態における血液浄化治療の有無を判定するための画面 更に他の実施形態における血液浄化治療の有無を判定するための画面 本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置が受信する工程信号、及び使用する場合、使用しない場合の工程信号の受信に伴う動作を示すタイムチャート
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図1〜4に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された透析液供給装置2と、通信システムSとを有して構成される。
透析液供給装置2は、清浄水(RO水)及び透析液原液を用いて所定濃度の透析液を作製し得るとともに、各血液浄化装置1に作製した透析液を供給可能なものである。また、透析液供給装置2には、配管を消毒するための次亜塩素酸を導入し得る消毒用薬液導入部と、配管内に析出した炭酸塩を溶解するための酢酸を導入し得る酸洗浄用薬液導入部とが配設されており、透析治療が行われていない時間帯に行われる洗浄消毒工程時に、必要な薬剤を任意選択的に送液可能とされている。
かかる透析液供給装置2は、配管Nを介して複数の血液浄化装置1のそれぞれと接続されており、血液浄化装置1のそれぞれに透析液(透析液供給装置2で作製された透析液)、所定の洗浄液(例えば、清浄水)及び消毒等における必要な薬液等の所定の液体を供給し得るよう構成されている。なお、透析液供給装置2には、透析液供給や洗浄又は消毒に関する制御内容の指示及び所定の表示を行わせ得るタッチパネルが配設されている。
さらに、透析液供給装置2には、マイコン等が配設されており、当該マイコンと各血液浄化装置1とが配線αを介して電気的に接続されているとともに、かかる配線αを介して工程信号が各血液浄化装置1に送信されるよう構成されている。工程信号は、予め設定されたプログラムに従って出力される信号から成り、図5に示すように、血液浄化装置1における装置本体8の配管(透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2等)を洗浄及び消毒させる洗浄・消毒工程、血液浄化装置1の配管内の液体の流通を停止させるプリセット工程、血液浄化装置1の配管内の液体を透析液に置換させる液置換工程及び血液浄化治療を行わせる治療工程等から構成されている。
血液浄化装置1は、透析治療を行うための透析装置から成り、図3に示すように、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bを有する血液回路3と、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bの間に介装されて血液回路3を流れる血液を浄化するダイアライザ4(血液浄化器)と、動脈側血液回路3aに配設されて駆動によって送液可能な血液ポンプ5と、動脈側血液回路3aに接続された動脈側エアトラップチャンバ6と、静脈側血液回路3bに接続された静脈側エアトラップチャンバ7と、ダイアライザ4に透析液を導入する透析液導入ラインL1と、ダイアライザ4から排液を排出する透析液排出ラインL2と、制御手段13とを有して構成されている。
なお、血液浄化装置1は、図2に示すように、透析装置本体8と、該透析装置本体8に取り付けられる血液浄化器(ダイアライザ4)と、該血液浄化器に接続される血液回路3とを有して構成されており、透析装置本体8には、血液ポンプ5の他、表示手段Mが取り付けられている。表示手段Mは、タッチパネルから成るもので、血液浄化治療に関わる所定の表示が可能とされているとともに、画面の所定部位を触れることにより所定の入力が可能とされている。
動脈側血液回路3aは、その先端にコネクタcが接続されており、当該コネクタcを介して動脈側穿刺針aが接続可能とされるとともに、途中にしごき型の血液ポンプ5及び動脈側エアトラップチャンバ6が配設されている。一方、静脈側血液回路3bは、その先端にコネクタdが接続されており、当該コネクタdを介して静脈側穿刺針bが接続可能とされるとともに、途中に静脈側エアトラップチャンバ7が接続されている。
そして、動脈側血液回路3aの先端に接続された動脈側穿刺針a及び静脈側血液回路3bの先端に接続された静脈側穿刺針bを患者に穿刺した状態で、血液ポンプ5を駆動させると、患者の血液は、動脈側エアトラップチャンバ6で除泡(気泡の除去)がなされつつ動脈側血液回路3aを通ってダイアライザ4に至り、該ダイアライザ4によって血液浄化が施された後、静脈側エアトラップチャンバ7で除泡(気泡の除去)がなされつつ静脈側血液回路3bを通って患者の体内に戻るようになっている。これにより、患者の血液を血液回路3の動脈側血液回路3aの先端から静脈側血液回路3bの先端まで体外循環させつつダイアライザ4にて浄化し得るのである。
静脈側エアトラップチャンバ7には、当該静脈側血液回路3b内の液圧に基づいて静脈圧を検出可能な静脈圧センサPが接続されており、かかる静脈圧センサPにて体外循環する血液の液圧(静脈圧)を検出し得るよう構成されている。これにより、血液回路3にて体外循環する血液の静脈圧を監視し、治療中における患者の容態変化を把握し得るようになっている。
ダイアライザ4は、その筐体部に、血液導入口4a(血液導入ポート)、血液導出口4b(血液導出ポート)、透析液導入口4c(透析液流路入口:透析液導入ポート)及び透析液導出口4d(透析液流路出口:透析液導出ポート)が形成されており、このうち血液導入口4aには動脈側血液回路3aが、血液導出口4bには静脈側血液回路3bがそれぞれ接続されている。また、透析液導入口4c及び透析液導出口4dは、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
ダイアライザ4内には、複数の中空糸膜(不図示)が収容されており、この中空糸が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかるダイアライザ4内には、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路(血液導入口4aと血液導出口4bとの間の流路)及び透析液が流れる透析液流路(透析液導入口4cと透析液導出口4dとの間の流路)が形成されている。そして、血液浄化膜を構成する中空糸膜には、その外周面と内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
さらに、本実施形態に係る動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、血液浄化治療中、動脈側血液回路3a又は静脈側血液回路3bを流れる血液中の気体(気泡)を検出し得る気泡検出器(B1、B2)が接続されている。また、動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、開閉によって流路を閉塞又は開放可能なクランプ手段Va、Vbが取り付けられている。
一方、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2には、所定濃度に調製された透析液をダイアライザ4に送液しつつ、当該ダイアライザ4から透析液と共に老廃物等(排液)を排出させる複式ポンプ9が接続されている。すなわち、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2に跨って複式ポンプ9が配設されており、かかる複式ポンプ9を駆動させることにより、ダイアライザ4に対して透析液導入ラインL1にて透析液を導入及び透析液排出ラインL2にて透析液(排液)を排出させ得るよう構成されているのである。
また、透析液導入ラインL1には、電磁弁V1、V3、V8及び濾過フィルタF1、F2が接続されており、ダイアライザ4に導入する透析液を濾過フィルタF1、F2にて濾過し得るとともに、電磁弁V1、V3、V8にて任意タイミングで流路を遮断又は開放可能とされている。なお、透析液導入ラインL1は、バイパスラインL4、L5にて透析液排出ラインL2と接続されており、これらバイパスラインL4、L5には、電磁弁V4、V5がそれぞれ接続されている。
さらに、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ9を迂回する迂回ラインL3、L6が接続されており、迂回ラインL6には電磁弁V6が接続されるとともに、迂回ラインL3には除水ポンプ10が接続されている。これにより、血液回路3にて患者の血液を体外循環させる過程で除水ポンプ10を駆動させることにより、ダイアライザ4を流れる血液から水分を取り除いて除水し得るようになっている。
また、透析液排出ラインL2における複式ポンプ9より上流側(図3中右側)には、当該複式ポンプ9における透析液排出ラインL2の液圧調整を行う加圧ポンプ11が接続されており、当該加圧ポンプ11と複式ポンプ9との間からは、脱ガスチャンバ12を介して迂回ラインL7が延設されている。透析液排出ラインL2及びそこから分岐する迂回ラインL7には、電磁弁V2、V7がそれぞれ接続されており、任意タイミングで透析液の流路を遮断又は開放可能とされている。
上記した装置本体8内の透析液導入ラインL1や透析液排出ラインL2等は、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管を構成するものである。すなわち、血液浄化装置1は、液置換工程の工程信号を受信すると、装置本体8の配管内を透析液に置換して充填させるとともに、治療工程の工程信号を受信すると、装置本体8の配管内で透析液を流通させてダイアライザ2による血液浄化治療を可能とするのである。
また、血液浄化治療(透析治療)が行われていない時間帯であって、ダイアライザ4が血液浄化装置1に取り付けられない状態においては、図4に示すように、カプラCによって透析液導入ラインL1の先端と透析液排出ラインL2の先端とが接続されたバイパス状態とすることができる。このカプラCは、透析液導入ラインL1の先端及び透析液排出ラインL2の先端を接続可能な接続具から成り、透析液導入ラインL1を流通する液体がカプラCを介して透析液排出ラインL2に流通するのを許容している。
通信システムSは、患者の治療スケジュールを記憶可能な記憶手段(例えばメモリ等)を具備したコンピュータ等から成るものである。この通信システムSにて記憶される治療スケジュールは、血液浄化装置1毎の血液透析治療(血液浄化治療)の有無又は頻度、治療開始時刻及び終了時刻、治療時間等、当該血液浄化装置1の稼動状況に関わる情報から成る。
より具体的には、通信システムSは、血液浄化治療に際しての予約内容や予約の変更内容(治療開始時刻及び終了時刻)、その患者に必要な治療時間等を操作者が入力及び記憶可能とされた予約管理システムを兼用するもので、その記憶された情報に基づいて所定の日の患者の治療スケジュールを設定可能とされたものである。かかる通信システムSは、LAN(ローカルエリアネットワーク:構内通信網)の配線βを介して各血液浄化装置1と接続されており、記憶された患者の治療スケジュール等の情報を各血液浄化装置1に送信可能とされている。そして、通信システムSから治療スケジュール等の情報を受信したそれぞれの血液浄化装置1は、その治療スケジュールに基づいて稼動することにより、血液浄化治療がスムーズに行われるようになっている。
制御手段13は、血液浄化装置1が具備する種々アクチュエータやセンサ等と電気的に接続されたマイコンから成るもので、透析液供給装置から受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作(液置換工程及び治療工程)又は当該血液浄化治療に関連する動作(洗浄・消毒工程、プリセット工程等)を行わせるものである。また、制御手段13は、治療工程の工程信号を受信すると、図5に示すように、初期段階でダイアライザ4を取り付ける等の治療準備のための準備工程が行われるとともに、終了段階で血液浄化装置1における装置本体8の配管内の透析液を排出する排出工程が行われるよう構成されている。
ここで、本実施形態に係る制御手段13は、その制御手段13が配設された血液浄化装置1において血液浄化治療が行われない場合(使用しない場合)、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、図5に示すように、血液浄化装置1における装置本体8の配管に清浄水(RO水)を充填させた待機状態とするよう構成されている。すなわち、液置換工程の直前において洗浄・消毒工程が行われ、装置本体8の配管内が洗浄水としての清浄水で充填されていることから、血液浄化治療が行われない場合、複式ポンプ9を停止させることにより、配管内に清浄水を充填した状態が保持されて待機状態となるのである。
しかるに、血液浄化治療が行われない場合、図4に示すように、複式ポンプ9を停止させつつ電磁弁V8を閉状態とすることにより、配管内に清浄水を充填した状態が保持されて待機状態となるものとしてもよい。この場合、電磁弁V8を閉状態として透析液供給装置2からの透析液が装置本体8の配管内に流れてしまうのを確実に防止できるので、待機状態における当該配管内の清浄水の充填状態を確実に保持することができる。
また、本実施形態に係る血液浄化装置1は、通信システムSから受信した患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされている。例えば、通信システムSから受信した患者のスケジュールの日付に基づいて次の治療日(次回に使用される稼働日)を認識し、血液浄化治療が行われない日の場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、装置本体8の配管に清浄水を充填させた待機状態とする。
しかるに、血液浄化治療の有無についての判定は、上記実施形態に限定されず、図7に示すように、装置内に設定された患者のスケジュール(本実施形態においては各曜日の午前、午後及び夜間)に基づいて治療当日の曜日に治療予定の患者がいない場合、血液浄化治療が行われないと判定するようにしてもよい。さらに、図8に示すように、各血液浄化装置1において曜日毎の装置の使用の有無を設定・記憶させておき、当日に治療予定の患者がいない場合、血液浄化治療が行われないと判定するようにしてもよい。
一方、本実施形態に係る血液浄化装置1は、図6に示すように、待機状態のとき、例えば表示手段Mで表示された所定の操作ボタンを触れる等、所定の操作が行われることを条件として、装置本体8の配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得るようになっている。すなわち、血液浄化治療が行われないと判定された血液浄化装置1において、液置換工程及び治療工程の工程信号を受信すると、既述のように、配管に清浄水を充填させた待機状態とされるのであるが、他の血液浄化装置1が故障等した場合、急遽使用したい場合があるので、所定の操作を行うことにより、装置本体8の配管に透析液を充填して液置換工程を行うとともに、当該配管に透析液を流通させて治療工程を行わせることができるのである。
上記実施形態によれば、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、配管に清浄水を充填させた待機状態とするので、工血液浄化治療が行われる場合、工程信号に基づいて血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が可能とされるとともに、血液浄化治療が行われない場合、配管内の透析液の充填又は流通を防止することができる。特に、待機状態において配管に清浄水を充填させた状態とされているので、生菌の繁殖や炭酸カルシウムの析出を防止できるとともに、不要な透析液の使用を回避でき、コストを低下させることができる。
また、待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得るので、当初、血液浄化治療が行われる予定がない場合であっても、急遽、血液浄化治療を行う必要が生じた場合、配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を行わせることができる。さらに、患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたので、より円滑且つ確実に、血液浄化治療が行われない予定を把握させることができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図1〜4に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された透析液供給装置2と、通信システムSとを有して構成される。
ここで、本実施形態に係る制御手段13は、その制御手段13が配設された血液浄化装置1において血液浄化治療が行われない場合(使用しない場合)、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、図9に示すように、電力供給を遮断させた停止状態とするよう構成されている。また、電力供給を遮断させた停止状態においては、複式ポンプ9が停止することから、第1の実施形態と同様、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、血液浄化装置1における装置本体8の配管に清浄水(RO水)を充填させた状態となる。
本実施形態によれば、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、電力供給を遮断させた停止状態とするので、血液浄化治療が行われる場合、工程信号に基づいて血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作が可能とされるとともに、血液浄化治療が行われない場合、配管内の透析液の充填又は流通を防止することができる。特に、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、電力供給を遮断させた停止状態とするので、電力消費量を削減することができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば通信システムSを具備しない血液浄化システムに適用してもよく、この場合、血液浄化治療の有無について各血液浄化装置1にて判定させる(例えば、事前に表示手段Mの所定部位に表示した操作ボタンを触れて入力することにより、その血液浄化装置1の使用の有無を判定させる等)こととなる。
また、LANの配線βを介さず各血液浄化装置1と通信システムSとを接続するもの(例えば双方向の通信が不可能なもの、或いは無線にて通信が可能なもの)であってもよい。なお、本実施形態においては、血液透析(HD)、ECUM又はHDF(血液透析濾過)の如き治療形態が可能とされた血液透析装置に適用しているが、これに代えて他の血液浄化治療(例えば、血液濾過(HF)又は持続緩徐式血液濾過(CHF)等の治療)を施すことが可能な血液浄化装置に適用してもよい。
制御手段は、血液浄化治療が行われない場合、工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とする血液浄化装置及び血液浄化システムであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 血液浄化装置
2 透析液供給装置
3 血液回路
4 ダイアライザ(血液浄化器)
5 血液ポンプ
6 動脈側エアトラップチャンバ
7 静脈側エアトラップチャンバ
8 装置本体
9 複式ポンプ
10 除水ポンプ
11 加圧ポンプ
12 脱ガスチャンバ
13 制御手段
S 通信システム

Claims (6)

  1. 受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段と、
    前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管と、
    を具備した血液浄化装置において、
    前記制御手段は、血液浄化治療が行われない場合、前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とすることを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、前記配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得ることを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。
  4. 工程信号を送信し得るとともに、透析液を供給可能な透析液供給装置と、
    該透析液供給装置から受信した工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記透析液供給装置から供給された透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とする配管を有する複数の血液浄化装置と、
    前記透析液供給装置から受信した工程信号に基づいて、血液浄化治療を行うための動作又は当該血液浄化治療に関連する動作を行わせる制御手段と、
    を具備した血液浄化システムにおいて、
    前記制御手段は、血液浄化治療が行われない場合、前記工程信号が液置換工程及び治療工程のとき、前記配管に清浄水を充填させた待機状態とする、又は電力供給を遮断させた停止状態とすることを特徴とする血液浄化システム。
  5. 前記待機状態のとき、所定の操作が行われることを条件として、前記配管に透析液を充填又は流通させて血液浄化治療を可能とし得ることを特徴とする請求項4記載の血液浄化システム。
  6. 患者の治療スケジュールに基づいて血液浄化治療の有無について判定可能とされたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の血液浄化システム。
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