JP2017006272A - 水素水ミスト発生装置および水素水ミストサウナ装置 - Google Patents

水素水ミスト発生装置および水素水ミストサウナ装置 Download PDF

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Takahiro Kurafuchi
孝浩 藏渕
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Abstract

【課題】水素水としての効能を十分に得ることができる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを発生させることが可能な、水素水ミスト発生装置を提供する。
【解決手段】水素水ミスト発生装置は、筐体2と、筐体2内部へ水を供給する水供給源3と、筐体2内部と水供給源3とを接続する水供給管4と、筐体2内部へ水素ガスを供給する水素ガス供給源5と、筐体2内部と水素ガス供給源5とを接続する水素ガス供給管6と、水素ガスが溶解した水素水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ノズル8と、筐体2とミスト噴霧ノズル8とを接続する水素水流通管7と、ミスト噴霧ノズル8近傍の水素水流通管7内を通過する水素水を加熱する熱源9と、を備える。筐体2内部の水および水素ガスは、常温近傍で保持されている。
【選択図】図1

Description

本開示は、水素水ミスト発生装置と、それを備えた水素水ミストサウナ装置とに関する。
従来、数μm〜数100μmの水滴径を有する温水ミストを浴室内に噴霧して体に浴びることによる、発汗促進、血流促進、肌の保湿、リフレッシュおよびリラックスなどの効能を得ることを目的とした、ミストサウナ装置が開発されている。
例えば特許文献1には、給湯機器などの熱源機からの高温水を、ノズルを用いて浴室内にミスト状に噴霧するミストサウナ装置であって、浴室外に設けたエアポンプからの空気圧と給湯圧でノズルよりミストを発生させるように構成したミストサウナ装置が開示されている。特許文献1で開示されているミスト噴霧ノズルには、該ノズルへ高温水を供給する給湯配管、および、エアポンプから圧搾空気を供給する空気配管が接続されている。ノズルに供給された高温水は、エアポンプからの空気圧で強制的にミスト噴霧される。
また、水素ガスが溶解した水である水素水は、従来、皮膚や髪の抗酸化といったアンチエイジングを目的に使用されている。そこで、この水素水をミストサウナに活用することで、噴霧された水素水ミストを皮膚や髪のすみずみまで行き渡らせて、より効果的に水素水の上記効能を享受できることが提案されている。
特開2002−360656号公報
特許文献1に開示されている装置を、高温水への空気の溶解という観点から見ると、ノズル内もしくはノズル先端のミスト噴霧部においては高温水と圧搾空気が接触するため、大気圧下で高温水と空気が接触する場合と比較して、高温水への空気の溶解が促進されていると想定される。したがって、給湯配管内の高温水中と比較して、ノズルから噴霧されるミスト中には、上述のようにノズル部で空気が溶解した分だけ多くの溶存空気が含まれると考えられる。
しかしながら、特許文献1に開示されている装置を水素水ミストを発生させるという用途に適用するために、特許文献1で開示されているミスト噴霧方式において圧搾空気を圧縮水素に置き換えて利用し、水素ガスが溶解した高温水を噴霧して水素水ミストを生成しようとしても、水素水の上記効能を十分に得られる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを得ることは難しい。
そこで、本開示は、水素水としての効能を十分に得ることができる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを発生させることが可能な、水素水ミスト発生装置を提供することを目的とする。
本開示は、
筐体と、
前記筐体内部へ水を供給する水供給源と、
前記筐体内部と前記水供給源とを接続する水供給管と、
前記筐体内部へ水素ガスを供給する水素ガス供給源と、
前記筐体内部と前記水素ガス供給源とを接続する水素ガス供給管と、
水素ガスが溶解した水素水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ノズルと、
前記筐体内部と前記ミスト噴霧ノズルとを接続する水素水流通管と、
前記ミスト噴霧ノズル近傍の前記水素水流通管内を通過する水素水を加熱する熱源と、
を備え、
前記筐体内部の水および水素ガスが、常温近傍で保持されている、
水素水ミスト発生装置を提供する。
本開示の水素水ミスト発生装置によれば、水素水としての効能を十分に得ることができる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを発生させることが可能である。
図1は、本開示の実施形態1に係る水素水ミスト発生装置の一例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置の一例を示す概略図である。 図2は、本開示の実施形態2に係る水素水ミスト発生装置の一例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置の一例を示す概略図である。 図3は、図2に示す水素水ミストサウナ装置の動作を示すフローチャートである。 図4は、本開示の実施形態3に係る水素水ミスト発生装置の一例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置の一例を示す概略図である。 図5は、本開示の実施形態4に係る水素水ミスト発生装置の一例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置の一例を示す概略図である。
本開示者らは、「背景技術」の欄に記載した特許文献1に記載された装置を水素水ミスト発生装置として適用するために、特許文献1で開示されているミスト噴霧方式において圧搾空気を圧縮水素に置き換えて利用し、水素ガスが溶解した高温水を噴霧して水素水ミストを生成しようとしても、以下の2点の理由から、高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを得ることは難しいということを見出した。
1点目の理由は、高温水と水素ガスとの接触時間である。水素が高温水中に溶解するためには高温水との接触が不可欠である。しかし、特許文献1に開示された方式を採用した場合には、高温水と水素ガスとはノズル部で瞬間的に接触するのみであり、接触後ただちにノズルから噴霧されてミストとなる。すなわち水素には、高温水中に飽和溶解度近くまで溶解するのに十分な高温水との接触時間が与えられていない。その結果、ノズルから噴霧されるミスト中に含まれる水素の溶解量は、飽和溶解度と比べて非常に少なくなる。
2点目の理由は、水素ガスと接触する水の温度である。一般的に気体は、温度が低いほど液体中への溶解度が高くなる。これは、液体中の気体分子は、温度が上昇すると活発に動く結果、溶液から出ていきやすくなるためである。特許文献1に開示された方式を採用した場合には、水素ガスと接触する水は高温であるため、常温の水と接触する場合と比較して水中に溶解できる水素ガス量が少なくなる。
以上の理由により、特許文献1で開示されているミスト噴霧方式においては、水素ガスのミスト中への溶解量は少なく、そのため、当該ミストを浴びた場合、水素水としての効能を十分には得られないと考えられる。
そこで、本開示者らは、上記理由に鑑み、水素水としての効能を十分に得ることができる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを発生させることを目的として、鋭意検討の末、以下の水素水ミスト発生装置に至った。
本開示の第1の態様に係る水素水ミスト発生装置は、筐体と、前記筐体内部へ水を供給する水供給源と、前記筐体内部と前記水供給源とを接続する水供給管と、前記筐体内部へ水素ガスを供給する水素ガス供給源と、前記筐体内部と前記水素ガス供給源とを接続する水素ガス供給管と、水素ガスが溶解した水素水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ノズルと、前記筐体内部と前記ミスト噴霧ノズルとを接続する水素水流通管と、前記ミスト噴霧ノズル近傍の前記水素水流通管内を通過する水素水を加熱する熱源と、を備え、前記筐体内部の水および水素ガスが、常温近傍で保持されている。
第1の態様に係る水素水ミスト発生装置では、水供給源から供給された水、および水素ガス供給源から供給された水素ガスが、筐体内部において常温近傍で保持される。なお、ここでいう常温近傍とは、装置を使用する地域や季節に応じて変動するため特には限定されないが、例えば0〜30℃の温度範囲のことをいう。上述したように、一般的に気体は温度が低いほど液体中への溶解度が高くなる。すなわち、常温近傍の水と水素ガスとを接触させる第1の態様に係る水素水ミスト発生装置の場合、高温水と水素ガスとを接触させる従来のミスト発生装置と比較して、より多くの水素ガスを水中に溶解させることができる。第1の態様に係る水素水ミスト発生装置ではさらに、上述のような水素ガスの水への溶解に有利な条件の下で、水と水素ガスとを筐体内で十分な時間保持できる。したがって、第1の態様に係る水素水ミスト発生装置は、常温近傍の条件下での飽和溶解度近くまで水素ガスを溶解させた水を筐体内に得ることができる。このことは、噴霧ミスト中の水素ガス溶解量を多くするという観点から見て、非常に好適である。
さらに、第1の態様に係る水素水ミスト発生装置では、筐体内圧を駆動力として水素水流通管を介してミスト噴霧ノズルへ送られる水素水が、ミスト噴霧ノズルへ到達する直前に熱源によって適温まで加熱され、加熱直後にミストとして噴霧される。仮に、水素水を加熱した状態で、水素の溶解量が平衡状態に達するのに十分な時間保持した場合、一度常温近傍で水中に溶解した水素ガスのうち、加熱された水温での水素ガスの飽和溶解度を超える分は、水素水中から放出される。しかしながら第1の態様に係る水素水ミスト発生装置では、水素水は加熱された後、水素ガスを放出するのに十分な時間を与えられることなく、ただちにミストとして噴霧される。これにより、噴霧されたミスト中には、飽和溶解度近くまで、もしくは過飽和に水素ガスが含まれる。
以上により、第1の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、水素水としての効能を発現するのに十分な量の水素ガスを溶解し、かつミストサウナとしての使用に適した温度に加熱された水素水ミストを、人体表面に到達させることができる。ミストは、浴用やシャワー用の水と比較して水滴径が非常に小さく、比表面積が大きい。そのため、水素水をミストとして使用する場合、浴用やシャワー用として水素水を使用する場合よりも水中に溶解した水素が圧倒的に放出されやすい。よって、水素が十分に溶解した水素水によるミストサウナを実現するためには、ノズルから噴霧される時点で水中に水素ガスを飽和溶解度近くまで、もしくは過飽和に溶解させておくことができる第1の態様に係る水素水ミスト発生装置が非常に有効となる。
第2の態様において、例えば、第1の態様に係る水素水ミスト発生装置では、前記筐体内部の水および水素ガスが、大気圧よりも高い圧力で保持されていてもよい。
ヘンリーの法則が示す通り、気体の溶解度はその気体の分圧に比例する。したがって、第2の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、筐体内部で水と水素ガスとを接触させる際に、大気圧下で両者を接触させた場合と比較して非常に多量の水素ガスを水中に溶解させることができる。
第3の態様において、例えば、第1または第2の態様に係る水素水ミスト発生装置では、前記水素ガス供給源から前記筐体内部への水素ガス供給圧力が、前記水供給源から前記筐体内部への水供給圧力よりも高くてもよい。
筐体の内圧を特に制御しない場合、通常、筐体の内圧は水供給源から筐体内部への水供給圧力近傍に保持される。第3の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、筐体内の圧力が水供給源から筐体内部への水供給圧力に保持されている場合でも水素を筐体内部に供給できるので、筐体内部へ水素を供給する際に、水素ガス供給圧力に応じて筐体の内圧を複雑に制御する必要がなく、装置の動作が簡単になる。
第4の態様において、例えば、第1〜第3の態様のいずれか1つの態様に係る水素水ミスト発生装置は、前記筐体内部の圧力を計測する圧力センサーと、前記筐体内部の水面高さを計測する水位センサーとをさらに備えていてもよく、前記圧力センサーおよび水位センサーによって前記筐体内部の圧力および水位が制御されてもよい。
第4の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、圧力センサーおよび水位センサーによって筐体内部の圧力および水位を制御することができるので、筐体内部の圧力および水位を一定範囲内に保つことが可能となり、安定的に水素水ミストを発生させることができる。
第5の態様において、例えば、第1〜第4の態様のいずれか1つの態様に係る水素水ミスト発生装置は、前記熱源により加熱された前記水素水流通管内の前記水素水の温度を計測する温度センサーをさらに備えていてもよく、前記温度センサーによって前記熱源の出力が制御されてもよい。
第5の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、所望の温度を有する水素水ミストを容易に発生させることができる。
第6の態様において、例えば、第1〜第5の態様のいずれか1つの態様に係る水素水ミスト発生装置は、前記水素水流通管に設けられた三方バルブと、前記水供給源と前記三方バルブとを接続する水流通管とをさらに備えていてもよく、前記三方バルブによって、前記筐体から前記三方バルブを経由して前記ミスト噴霧ノズルへの水素水流通と、前記水流通管から前記三方バルブを経由して前記ミスト噴霧ノズルへの水流通とが切り替えられてもよい。
第6の態様に係る水素水ミスト発生装置によれば、1つの装置で、水素水ミストと水素を含まない水のミストとの両方を発生させることができる。
本開示の第7の態様に係る水素水ミストサウナ装置は、第1〜第6の態様のいずれか1つの態様に係る水素水ミスト発生装置と、前記水素水ミスト発生装置のミスト噴霧ノズルが空間内部に設置された浴室と、を備える。
第7の態様に係る水素水ミストサウナ装置は、第1〜第6の態様のいずれか1つの態様に係る水素水ミスト発生装置を備えているので、水素水としての効能を発現するのに十分な量の水素ガスを溶解し、かつミストサウナとしての使用に適した温度に加熱された水素水ミストを、人体表面に到達させることができる。
第8の態様において、例えば、第7の態様に係る水素水ミストサウナ装置は、前記浴室の空間内部の上方に設置された水素センサーと、前記浴室の空間内部の上方に設置された防爆換気扇とをさらに備えていてもよく、前記水素センサーによって前記浴室の空間内部の水素濃度が所定値以上となったことが検知された場合に、前記水供給管から前記筐体への水供給および前記水素ガス供給管から前記筐体への水素ガス供給が停止されるとともに、前記防爆換気扇の作動により前記浴室の空間内部の気体が浴室外へ排気されてもよい。
第8の態様に係る水素水ミスト発生装置は、水素ガスの漏洩に伴う事故を未然に防ぐことが可能な、安全性に優れた装置である。
以下、本開示の水素水ミスト発生装置および水素水ミストサウナ装置の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態は一例であり、本開示は以下の実施形態に限定されない。また、以下の実施形態では、同一部材に同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
(実施形態1)
実施形態1として、本開示の水素水ミスト発生装置の一例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置とについて、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態の水素水ミスト発生装置を備えた水素水ミストサウナ装置の構成を示す概略図である。
水素水ミストサウナ装置100は、浴室1と、水素水ミスト発生装置とを備える。水素水ミスト発生装置は、筐体2と、筐体2内部へ水を供給する水供給源3と、筐体2内部と水供給源3とを接続する水供給管4と、筐体2内部へ水素ガスを供給する水素ガス供給源5と、筐体2内部と水素ガス供給源5とを接続する水素ガス供給管6と、水素ガスが溶解した水素水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ノズル8と、筐体2内部とミスト噴霧ノズル8とを接続する水素水流通管7と、ミスト噴霧ノズル8近傍の水素水流通管7内を通過する水素水を加熱する熱源9と、を備えている。水素水ミスト発生装置において、ミスト噴霧ノズル8は浴室1の空間内部に設置されている。熱源9は、ミスト噴霧ノズル8近傍の水素水流通管7の周囲に設けられている。ミスト噴霧ノズル8の先端には、ミストを噴霧するための微小な孔が設けられている。
次に、水素水ミストサウナ装置100の各構成について、具体的に説明する。
浴室1の素材には、一般的な浴室用として用いられるものが使用可能である。浴室1の内壁素材としては、例えば、樹脂、陶磁器、ステンレス、ホーロー、木質などが用いられる。また、浴室1には必要に応じて出入口、換気口、窓などを設けることができる。これらの素材も、一般的な浴室に準じて採用され得る。
筐体2は、水および水素の透過を抑制する機能を有し、かつ、筐体2内部に保持する水および水素ガスの圧力によって変形しない機械的強度を有する。筐体2の材料としては、例えば、金属、樹脂、内壁を樹脂で被覆した金属などが挙げられる。
水供給源3には、例えば水道水を用いることができる。また、水供給管4は、その内部を流通する水を漏洩せず、かつその水圧に耐える機械的強度を有することが求められる。具体的には、一般に用いられる水道管を適用することが可能である。素材としては例えば、金属、樹脂、内壁を樹脂で被覆した金属などを用いることができる。
水素ガス供給源5には、水素ボンベ、水電解装置から生成される水素、天然ガスを改質して得られる水素などを用いることができる。また、水素ガス供給管6には、その内部を流通する水素ガスを漏洩せず、かつそのガス圧力に耐える機械的強度を有することが求められる。具体的には、一般に用いられる水素ガス配管を適用することが可能である。素材としては例えば、ステンレス等の金属、樹脂、内壁を樹脂で被覆した金属などを用いることができる。
水素水流通管7およびミスト噴霧ノズル8に要求される素材としての要件は、基本的に水供給管4と同様であるが、熱源9によって加熱される点を鑑みれば、さらに耐熱性が要求される。具体的には、ステンレスなどの金属などが使用できる。
熱源9は、水素水流通管7内部を流通する水素水の温度を、常温からミストサウナとしての適温まで速やかに上昇させる機能を有する。具体的には、ガス給湯器などで用いられるガスバーナー、電気ヒーターなどを採用できる。
次に、水素水ミストサウナ装置100の動作、すなわち水素水ミスト発生装置の動作について説明する。
水素水ミスト発生装置では、水供給源3から水供給管4を介して筐体2内部へ、水供給源3の水圧を駆動力として水が供給される。すなわち、水供給源3に水道水が利用される場合は、水道水の圧力を水供給圧力として筐体2内部へ水が供給される。また、水素ガス供給源5から水素ガス供給管6を介して筐体2内部へ、水素ガス供給源5のガス圧力を駆動力として水素ガスが供給される。このとき、筐体2の内圧を特に制御せずに、筐体2の内圧を水供給管4よりかかる水供給圧力とほぼ等しい圧力で保持してもよい。筐体2の内圧が水供給管4よりかかる水供給圧力とほぼ等しい圧力で保持されており、そこへ図1に示すように筐体2の底部から筐体2内の水中へバブリングによって水素が供給される場合は、筐体2内部へ水素ガスを供給するために、水素ガス供給管6よりかかる水素ガス供給圧力は水供給管4よりかかる水供給圧力よりも高い値に設定される。なお、筐体2の内圧を制御した上で水素を筐体2内に供給することも可能である。したがって、水素ガス供給管6よりかかる水素ガス供給圧力は、水素ガスが供給される際の筐体2の内圧に応じて適宜設定されればよく、必ずしも水供給管4よりかかる水供給圧力よりも高い値に設定される必要はない。筐体2内部に供給された水と水素ガスは、常温で十分な時間筐体2内部で保持される。したがって、水中への水素ガス溶解量は、筐体2内部の温度および圧力における飽和溶解度に達する。水中への水素ガス溶解量をより増加させるために、筐体2の内圧を大気圧よりも高い圧力としてもよい。筐体2の内圧が水供給管4よりかかる水供給圧力とほぼ等しい圧力で保持される場合は、水供給圧力を大気圧よりも高く設定してもよい。
以上により、筐体2内部に水素水が生成される。この水素水は、筐体2の内圧を駆動力として水素水流通管7へ送出され、最終的にミスト噴霧ノズル8から浴室1内へ噴霧される。熱源9は、ミスト噴霧ノズル8に達する直前の水素水流通管7内部を流通する水素水を、ミストサウナとしての適温まで加熱する。水素水の水温を上昇させると溶解水素の放出が促されるため、水素水はできる限り短時間で加熱され、その後遅滞なくミスト噴霧ノズル8から噴霧されることが望ましい。
例えば特許文献1に開示されているミストサウナ装置のように、従来のミストサウナ装置では、水中へ溶解するガスは、ミスト噴射ノズル近傍で高温水と接触する構成になっている。この構成を水素水ミストの発生に適用した場合には、上述のとおり、第一に水とガスとの接触時間が短いという課題が存在する。水素ガスが高温水中に溶解し得るのは、高温水と水素ガスが接触している間のみである。しかしながらこの構成では、高温水と水素ガスはノズルからの噴霧直前に瞬間的に接触するのみであるから、水素ガスが飽和溶解度近くまで溶解するための時間としては不十分である。さらに第二には、水素ガスが溶解する水の温度が高いという課題が存在する。気体の分子運動の観点から、一般的に高温であるほど気体の水への溶解量は少なくなる。この構成では、水をまず熱源器によって加熱した後に水素ガスと接触させる。このため、加熱前の水に水素ガスを溶解させるのに比べて、水素ガス溶解量の面で不利となる。これら2つの水素溶解量に関する課題は、浴用やシャワー用の水と比較して水滴径が非常に小さく水滴の比表面積が大きいミストにおいては、より顕著となる。
これに対して、本実施形態の水素水ミスト発生装置では、水と水素ガスとの接触時間に関する上記第一の課題が解決される。これは、本実施形態の水素水ミスト発生装置では、水と水素ガスとを筐体2内部において十分な時間接触させる構成となっているためである。さらに、水素ガスが溶解する水の温度に関する上記第二の課題も解決される。これは、本実施形態の水素水ミスト発生装置では、筐体2内部において水素ガスが水に溶解するときの温度が常温近傍に保持されているためである。加えて、筐体2内部において水素ガスが、例えば水道水圧のような大気圧よりも高い圧力で水と接触する場合は、ヘンリーの法則から考えて、大気圧下で水素ガスを水と接触させる場合に比べて水素溶解量の点で有利である。また、本実施形態の水素水ミスト発生装置は、水素水がミスト噴霧ノズル8へ到達する直前に加熱され、その直後にミストとして噴霧される構成を有している。この点も、水素溶解量の面から鑑みて好適である。これは、水素水が加熱により水素ガスを放出するのに十分な時間を与えないためである。さらには、本実施形態の水素水ミスト発生装置は、筐体2の内圧を駆動力として筐体2から水素水流通管7へ水素水を送出し、噴霧直前まで水素水をその圧力に保つ構成を有している。この構成は、加熱による水素ガスの放出を抑制し、噴霧ミスト中に溶解する水素ガス量を多くすることに役立っている。
以上により、本実施形態の水素水ミスト発生装置によれば、飽和溶解度近くまで、もしくは過飽和に水素ガスが含まれ、かつ適温に加熱された水素水ミストを発生させることができる。すなわち、本実施形態の水素水ミスト発生装置によれば、水素水としての効能を十分に得ることができる程度まで高濃度に水素ガスが溶解した水素水ミストを発生させることが可能である。なお、本実施形態では、水素水ミスト発生装置を水素水ミストサウナ装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、水素水ミスト発生装置はミストサウナ以外の用途、例えば美容機器などにも適用可能である。なお、以下の実施形態に係る水素水ミスト発生装置についても同様である。
(実施形態2)
実施形態2として、本開示の水素水ミスト発生装置の別の例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置とについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態の水素水ミスト発生装置を備えた水素水ミストサウナ装置の構成を示す概略図である。
本実施形態の水素水ミストサウナ装置200は、水素水ミスト発生装置が、筐体2の内圧を計測する圧力センサー10、筐体2内部の水面高さを計測する水位センサー11、および熱源9により加熱された水素水の温度を計測する温度センサー12をさらに備えている点以外は、実施形態1の水素水ミストサウナ装置100と同様の構成を有する。そのため、ここでは、筐体2の内圧を計測する圧力センサー10、筐体2内部の水面高さを計測する水位センサー11、および水素水の温度を計測する温度センサー12についてのみ説明する。
本実施形態の水素水ミスト発生装置には、筐体2に、筐体2の内圧を計測する圧力センサー10が設けられている。実施形態1でも説明したように、筐体2の内圧は、例えば大気圧以上、水素ガス供給圧力と水供給圧力とのうち大きい方の圧力以下の範囲内に設定される。そのため、圧力センサー10には、その測定可能範囲が筐体2の内圧がとり得る圧力範囲を含むものが選択される。また、圧力センサー10のうち水素ガスおよび水と接触する部分は、上記圧力範囲の水素ガスまたは水との接触によって圧力計測に影響を及ぼすほどの劣化もしくは変形が起きない材料によって形成される。例えば、金属、樹脂、表面を樹脂で被覆した金属等が利用できる。
本実施形態の水素水ミスト発生装置には、筐体2に、筐体2内部の水面高さを計測する水位センサー11も設けられている。水位センサー11のうち水素ガスおよび水と接触する部分は、筐体2の上記圧力範囲の水素ガスまたは水との接触によって水位計測に影響を及ぼすほどの劣化もしくは変形が起きない材料によって形成される。例えば、金属、樹脂、表面を樹脂で被覆した金属等が利用できる。
圧力センサー10および水位センサー11の検知部は、筐体2への水および水素ガスの供給、筐体2からの水素水の流出、並びに、圧力センサー10および水位センサー11の相互の計測、のいずれも妨げる位置でなければ、筐体2内部のどの位置に配置されていてもよい。
本実施形態の水素水ミスト発生装置には、さらに、水素水流通管7内部を流れる水素水のうち、熱源9によって加熱される部分の水温を計測する温度センサー12も設けられている。温度センサー12の測定可能範囲は、温度センサー12の測定部を流れる水素水の温度範囲を含んでいればよい。例えば、少なくとも、常温以上、ミストサウナの適温以下の温度範囲が含まれていればよい。温度センサー12のうち水素水と接触する部分は、上記温度範囲の水素水との接触によって温度計測に影響を及ぼすほどの劣化もしくは変形がおきない材料によって形成される。例えば、金属、樹脂、表面を樹脂で被覆した金属等が利用できる。
次に、水素水ミストサウナ装置200の動作、すなわち水素水ミスト発生装置の動作について説明する。
水素水ミストサウナ装置200の水素水ミスト発生装置の動作は、圧力センサー10、水位センサー11および温度センサー12に関する動作が追加されている点以外は、実施形態1で示した水素水ミストサウナ装置100の場合と同じである。そのため、ここでは主に、圧力センサー10、水位センサー11および温度センサー12に関係する動作を中心に、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
水素水ミスト発生装置の作動を開始させると、水位センサー11が筐体2内の現在水位を計測し(S1)、現在水位と予め設定した所定水位範囲とを比較する(S2)。現在水位が所定水位範囲よりも低い場合には、水供給管4から筐体2内に水が一定期間供給される(S3)。これらの動作と同時に、水素水流通管7によって筐体2内から水素水が流出する(S4)。通常、筐体2内の圧力および水素水流通管7への水素水流出圧力は、水供給管4からの水供給圧力とほぼ等しくなっている。よって、筐体2内へ供給される水の体積は、筐体2から流出する水素水の体積とほぼ等しくなる。このとき、流出した水素水中に含まれている水素ガスの分だけ、筐体2内の水量は増加することになり、これに伴って筐体2内の現在水位は上昇する。なお、この一連の動作中は、筐体2の現在水位の計測結果に応じて水素ガスを供給する必要は無い。
筐体2の現在水位が所定水位範囲よりも高くなった場合には(S5)、水素ガス供給管6から筐体2内に水素ガスが一定期間供給される(S6)。本実施形態では水素ガスは筐体2内の水中に供給され、このときの水素ガス供給圧力は、筐体2内の圧力、言い換えれば水供給管4からの水供給圧力よりも高い必要がある。現在水位が所定水位範囲内である場合は、水および水素ガスの供給が一定期間停止される(S7)。なお、S1〜S7の動作は、ミストサウナの使用終了が確認されるまで(S8)続けられる。これらの動作と同時に、水素水流通管7によって筐体2内から水素水が流出するので(S4)、その分だけ水量は減少する。これに伴って、筐体2内の現在水位は下降する。このとき、筐体2内の水位を上昇させない範囲内で、水供給管4から筐体2内へ水を供給してもよい。
現在水位と所定水位範囲との位置関係がいずれの場合においても、圧力センサー10が筐体2内の圧力を計測し(S9)、計測圧力と予め設定した所定圧力範囲とを比較する(S10)。計測圧力が所定圧力範囲を上回った場合には、水および/または水素ガスの供給量を減少させることで所定圧力範囲内への回復を行う(S11)。逆に、計測圧力が所定圧力範囲を下回った場合には(S12)、水および/または水素ガスの供給量を増加させることで所定圧力範囲内への回復を行う(S13)。なお、S9〜S13の動作は、ミストサウナの使用終了が確認されるまで(S14)続けられる。
以上により、ミストサウナ使用中は筐体2内の圧力および水位が一定範囲内に保たれる。
筐体2から水素水流通管7を介してミスト噴霧ノズル8からの水素水ミスト噴霧が開始された後(S15)、熱源9による水素水の加熱が開始される(S16)。加熱された水素水の温度は温度センサー12で計測され(S17)、その計測値が所定温度範囲内になるよう熱源9の出力がフィードバック制御される(S18)。これにより、水素水ミストの温度がミストサウナの適温に保持される。水素水ミストサウナ装置200の作動開始後、水素水ミストの温度が適温となった段階で、浴室1内でミストを浴びることが可能となる(S19)。ミストサウナ使用中も、加熱された水素水の温度は温度センサー12で計測され(S20)、その計測値が所定温度範囲内になるよう熱源9の出力がフィードバック制御される(S21〜S23)。なお、S20〜S23の動作は、ミストサウナの使用終了が確認されるまで(S24)続けられる。
水素水ミストサウナ装置200の使用終了時(S25)には、まず熱源9の加熱が停止し(S26)、次いで筐体2からの水素水流出が停止し(S27)、その後筐体2への水および水素ガスの供給が停止する(S28)。
以上のとおり、本実施形態の水素水ミスト発生装置によれば、実施形態1の水素水ミスト発生装置と同様の効果に加えて、筐体2内部の圧力および水位を一定範囲内に保つことが可能となり、安定的に水素水ミストを発生させることができ、さらに所望の温度を有する水素水ミストを容易に発生させることができる。
(実施形態3)
実施形態3として、本開示の水素水ミスト発生装置のさらに別の例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置とについて、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態の水素水ミスト発生装置を備えた水素水ミストサウナ装置の構成を示す概略図である。
本実施形態の水素水ミストサウナ装置300は、水素水ミスト発生装置が水素水流通管7に設けられた三方バルブ13と、水供給源3と三方バルブ13とを接続する水流通管14とをさらに備えている点以外は、実施形態1の水素水ミストサウナ装置100と同様の構成を有する。そのため、ここでは、三方バルブ13および水流通管14についてのみ説明する。
三方バルブ13および水流通管14は、その内部を流通する水を漏洩せず、かつその水圧に耐える機械的強度を有することが求められる。具体的には、一般に用いられる水道配管部材を適用することが可能である。素材としては例えば、金属、樹脂、内壁を樹脂で被覆した金属などを用いることができる。
三方バルブ13は、水素水流通管7の道中に設けられる。また、水流通管14は、水供給源3と三方バルブ13を接続するように設けられる。三方バルブ13は、水素水流通管7の筐体2側から水素水流通管7のミスト噴霧ノズル8側への水素水流通と、水流通管14から水素水流通管のミスト噴霧ノズル8側への水流通とを切り替えられる機能を有し、また、このように動作するよう、各配管と接続される。
次に、水素水ミストサウナ装置300の動作について説明する。水素水ミストサウナ装置300の動作は、三方バルブ13および水流通管14に関する動作が追加されている点以外は、実施形態1で示した水素水ミストサウナ装置100の場合と同じである。そのため、ここでは主に、三方バルブ13および水流通管14に関係する動作について説明する。
三方バルブ13が、水素水流通管7の筐体2側から水素水流通管7のミスト噴霧ノズル8側へ水素水を流通するように設定された場合には、本実施形態の水素水ミスト発生装置は、実施形態1の水素水ミスト発生装置と全く同じ動作をする。このとき、水供給源3から水流通管14を介して三方バルブ13に到達した水の流通は、三方バルブ13で封止される。
三方バルブ13が、水流通管14から水素水流通管7のミスト噴霧ノズル8側へ水を流通するように設定された場合には、水素水流通管7のミスト噴霧ノズル8には水が流通し、当該水は熱源9で加熱された後ミスト噴霧ノズル8から噴霧される。噴霧されるミストは、水素ガスを含まない水により形成される。このとき、水素水流通管7の筐体2側から三方バルブ13に到達した水素水の流通は、三方バルブ13で封止される。
以上のとおり、本実施形態の水素水ミスト発生装置によれば、実施形態1の水素水ミスト発生装置と同様の効果に加えて、水素水を含むミストと含まないミストの双方を使用することが可能となる。なお、本実施形態の水素水ミスト発生装置が、実施形態2の水素水ミスト発生装置に設けられている圧力センサー10、水位センサー11および温度センサー12をさらに有することも可能である。
(実施形態4)
実施形態4として、本開示の水素水ミスト発生装置のさらに別の例と、それを備えた水素水ミストサウナ装置とについて、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態の水素水ミスト発生装置を備えた水素水ミストサウナ装置の構成を示す概略図である。
本実施形態の水素水ミストサウナ装置400は、浴室1に水素センサー15および防爆換気扇16が設けられ、さらに水素水ミスト発生装置の水供給管4および水素供給管6に電磁弁17および電磁弁18がそれぞれ設けられている点以外は、実施形態1の水素水ミストサウナ装置100と同様の構成を有する。そのため、ここでは、水素センサー15、防爆換気扇16および電磁弁17,18についてのみ説明する。
水素センサー15および防爆換気扇16は、少なくとも浴室1内の雰囲気に触れる部分については、高湿度に耐える素材を適用することが必要である。さらに、防爆換気扇16は、少なくとも浴室1内の雰囲気に触れる部分については、電気的接点が露出していないことが必要である。
水素センサー15および防爆換気扇16は、浴室1の内部空間の上方に設置される。これにより、空気よりも軽く上方に集まりやすい水素ガスの濃度をより敏感に検知し、かつ効率的に浴室1外へ排気することができる。電磁弁17は水供給管4の道中に、および、電磁弁18は水素ガス供給管6の道中に、それぞれ設けられる。
次に、水素水ミストサウナ装置400の動作について説明する。水素水ミストサウナ装置400の動作は、水素センサー15、防爆換気扇16および電磁弁17,18が追加されている点以外は、実施形態1で示した水素水ミストサウナ装置100の場合と同じである。そのため、ここでは、主に、水素センサー15、防爆換気扇16および電磁弁17,18に関係する動作について説明する。
水素センサー15は、水素水ミストサウナ装置400の動作時には常に浴室1内の水素濃度を検知する。水素センサー15が検知した水素濃度が所定値以上となった場合には、水素センサー15が水素ガス漏洩の旨を発報すると同時に、電磁弁17,18および防爆換気扇16がただちに動作する。電磁弁17,18の動作により、水供給管4から筐体2への水供給、および、水素ガス供給管6から筐体2への水素ガス供給が停止する。また、防爆換気扇16の動作により、浴室1内の気体が浴室1外へ排気される。
すなわち、本実施形態の水素水ミストサウナ装置400では、浴室1内に所定上限濃度を超えて水素ガスが漏洩した場合には、漏洩の事実をミストサウナ使用者に通知すると同時に、安全に浴室1内の水素濃度を下げる。したがって、本実施形態の水素水ミストサウナ装置400によれば、浴室内への水素ガスの漏洩に伴う事故を未然に防ぐことができる。
なお、水素水ミストサウナ装置400の水素水ミスト発生装置が、実施形態2および3の水素水ミスト発生装置と同様の構成を有することも可能である。
本開示の水素水ミスト発生装置は、噴霧するミスト中に含まれる溶解水素量を向上することができるので、ミストサウナおよび美容機器など、水素水ミストが使用されるあらゆる用途への利用が可能である。また、本開示の水素水ミストサウナ装置は、噴霧するミスト中に含まれる溶解水素量を向上することができるので、住宅浴室用や公共浴場用の健康増進設備等として好適に利用できる。
1 浴室
2 筐体
3 水供給源
4 水供給管
5 水素ガス供給源
6 水素ガス供給管
7 水素水流通管
8 ミスト噴霧ノズル
9 熱源
10 圧力センサー
11 水位センサー
12 温度センサー
13 三方バルブ
14 水流通管
15 水素センサー
16 防爆換気扇
17,18 電磁弁
100,200,300,400 水素水ミストサウナ装置

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内部へ水を供給する水供給源と、
    前記筐体内部と前記水供給源とを接続する水供給管と、
    前記筐体内部へ水素ガスを供給する水素ガス供給源と、
    前記筐体内部と前記水素ガス供給源とを接続する水素ガス供給管と、
    水素ガスが溶解した水素水をミスト状に噴霧するミスト噴霧ノズルと、
    前記筐体内部と前記ミスト噴霧ノズルとを接続する水素水流通管と、
    前記ミスト噴霧ノズル近傍の前記水素水流通管内を通過する水素水を加熱する熱源と、
    を備え、
    前記筐体内部の水および水素ガスが、常温近傍で保持されている、
    水素水ミスト発生装置。
  2. 前記筐体内部の水および水素ガスが、大気圧よりも高い圧力で保持されている、
    請求項1に記載の水素水ミスト発生装置。
  3. 前記水素ガス供給源から前記筐体内部への水素ガス供給圧力が、前記水供給源から前記筐体内部への水供給圧力よりも高い、
    請求項1または2に記載の水素水ミスト発生装置。
  4. 前記筐体内部の圧力を計測する圧力センサーと、
    前記筐体内部の水面高さを計測する水位センサーと、をさらに備え、
    前記圧力センサーおよび水位センサーによって前記筐体内部の圧力および水位が制御される、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の水素水ミスト発生装置。
  5. 前記熱源により加熱された前記水素水流通管内の前記水素水の温度を計測する温度センサーをさらに備え、
    前記温度センサーによって前記熱源の出力が制御される、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の水素水ミスト発生装置。
  6. 前記水素水流通管に設けられた三方バルブと、
    前記水供給源と前記三方バルブとを接続する水流通管と、をさらに備え、
    前記三方バルブによって、前記筐体から前記三方バルブを経由して前記ミスト噴霧ノズルへの水素水流通と、前記水流通管から前記三方バルブを経由して前記ミスト噴霧ノズルへの水流通とが切り替えられる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の水素水ミスト発生装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の水素水ミスト発生装置と、
    前記水素水ミスト発生装置のミスト噴霧ノズルが空間内部に設置された浴室と、
    を備えた、水素水ミストサウナ装置。
  8. 前記浴室の空間内部の上方に設置された水素センサーと、
    前記浴室の空間内部の上方に設置された防爆換気扇と、
    をさらに備え、
    前記水素センサーによって前記浴室の空間内部の水素濃度が所定値以上となったことが検知された場合に、前記水供給管から前記筐体への水供給および前記水素ガス供給管から前記筐体への水素ガス供給が停止されるとともに、前記防爆換気扇の作動により前記浴室の空間内部の気体が浴室外へ排気される、
    請求項7に記載の水素水ミストサウナ装置。
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