JP2017006244A - X線診断装置、及びその作動方法 - Google Patents

X線診断装置、及びその作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】事前に撮影したCT画像を用いることにより、被ばくを低減し、感度を向上するX線診断装置を提供する。【解決手段】CTデータ表示部124に表示されたCT画像において、細胞を採取する鉗子を進める気管支のルートと、腫瘍にアプローチする気管支をSagittal断面、又はAxial断面上で決定し、撮影角演算部126において、気管支と腫瘍の位置から、トモシンセシス像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な撮影角を算出する。演算された撮影角は撮影角記憶部128に記憶され、検査実施時に制御部118に入力され、撮影が実施される。X線検出部110から出力されたX線信号は、トモシンセシス画像構成部132に入力され、撮影角記憶部128に記憶された角度情報に従って、トモシンセシス画像を構築し、表示部116に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、X線を利用して被験体内の撮像対象についてトモシンセシス画像を構築、表示するX線診断技術に関する。
X線診断装置は、被検体にX線を照射し、透過X線をX線検出器で検出することで被検体のX線信号を得る。そして、画像処理部でX線信号を処理することにより、表示部にX線画像又は透視画像を表示する。
このようなX線診断装置においては、CT(Computed Tomography)画像上ですりガラス状陰影(Ground Glass Opacity)を呈す、内部の細胞密度が小さい腫瘍の場合、透視画像では腫瘍を視認することができないケースがある。そのため、肺の末梢腫瘍の細胞を採取する気管支内視鏡を使った生検検査において、腫瘍と細胞を採取するために使用する鉗子等の器具の位置関係を把握することができない。
そこで、近年、腫瘍と鉗子の位置関係を把握するために、360°のデータを撮影し、3次元画像を構築するコーンビーム技術や、事前に撮影したCTデータから構築した3Dデータを透視像に合成し、内視鏡の現在位置の情報を提供することにより、検査手技をサポートする技術や、装置に設置した穿刺針の位置を考慮して撮影回転角を設定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特表2013−529533号公報
しかしながら、従来技術においては、腫瘍を視認することは可能だが、対象としている腫瘍の位置に最適な撮影角度の検討がされておらず、対象腫瘍以外も含む360°のデータを撮影しているため、被ばく線量が多くなっていた。また、事前に撮影した3次元管腔像を透視変換して、特定の方向、例えば気管支鏡から見た2次元管腔像として透視画像と重ね合わせて表示をしているが、初期位置を合せる際に、気管支の位置の認識に誤りがあった場合、正確に腫瘍にたどり着くことができない恐れがあった。更に、特許文献1の場合、対象が乳がんであるため穿刺針の位置等がほぼ固定された構成が開示されており、腫瘍近傍の気管支の位置を正確に認識して鉗子を挿入する場合等において、被曝量の低減を図ることは困難であった。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、CT画像から第一目的物と近傍の第二目的物の位置を認識することにより被爆を低減し、感度を向上して採取を行うX線診断装置、及びその作動方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像とする画像処理部と、CTデータに基づくCT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算する撮影角演算部と、撮影角で撮影を行うよう制御する制御部と、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築するトモシンセシス画像構成部と、トモシンセシス画像を表示する表示部と、を備える構成のX線診断装置を提供する。
また、上記の目的を達成するため、本発明においては、X線診断装置の作動方法であって、X線診断装置は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像し、CTデータに基づくCT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算し、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築し、得られたトモシンセシス画像を表示部に表示するX線診断装置の作動方法を提供する。
本発明によれば、第一目的物を視認できる上に、第一目的物と第二目的物の位置関係を低被ばくで把握し、事前に予定した場所から第一目的物を正確に採取することができる。
実施例1に係るX線診断装置の全体構成を説明するための図である。 実施例1に係る、気管支と腫瘍の位置から撮影角を算出する手法を説明するための図である。 実施例1に係る、気管支と腫瘍の位置から撮影角を算出する手順を示した図である。 実施例2に係る、撮影角θ1の角度データを撮影し、トモシンセシス像を表示することを示した図である。 実施例2に係る、撮影角θ1の角度データを撮影し、トモシンセシス像を表示する手順を示した図である。 実施例3に係る、腫瘍近傍のすべての気管支の撮影角θ(i)を算出し、優先順に記憶することを示した図である。 実施例3に係る、優先順の決定方法の一例を説明するための図である。 実施例3に係る、腫瘍近傍のすべての気管支の撮影角θ(i)を算出し、優先順に記憶する手順を示した図である。 実施例4に係る、腫瘍近傍のすべての気管支を含む撮影角θ(f)を算出する手法を示した図である。 実施例4に係る、腫瘍近傍のすべての気管支を含む撮影角θ(f)を算出する手順を示した図である。 実施例5に係る、X線の吸収の高い組織を避けるための撮影角θzを算出する手法を示した図である。 実施例5に係る、撮影角θzを算出する手順を示した図である。 実施例6に係る、撮影角度ごとのしぼり幅を事前に決定する手法を示した図である。 実施例6に係る、撮影角度ごとのしぼり幅を算出する手順を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において、トモシンセシス画像中の第一目的物、第二目的物として、それぞれ腫瘍、気管支を例示して説明するが、それらに限定されるものではない。
実施例1は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像とする画像処理部112と、CT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算する撮影角演算部126と、当該撮影角で撮影を行うよう制御する制御部118と、当該撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築するトモシンセシス画像構成部と、トモシンセシス画像を表示する表示部116とを備えるX線診断装置の実施例である。また、X線診断装置の作動方法であって、X線診断装置は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像し、CTデータに基づくCT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算し、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築し、得られたトモシンセシス画像を表示部に表示するX線診断装置の作動方法の実施例である。
図1は実施例1のX線診断装置の一構成例の全体を示す図である。X線診断装置は、被検体100を載せる天板106と、被検体100にX線を照射するX線源102と、被検体100に対するX線照射領域を設定するしぼり装置104と、X線源102に電力供給を行なう高電圧発生部108と、X線源102に対向する位置に配置され、被検体100を透過したX線を検出するX線検出器110と、X線検出器110から出力されたX線信号に対して画像処理を行なう画像処理部112と、画像処理部112から出力されたX線画像(透視画像を含む、以下同じ)を記憶する画像記憶部114と、X線画像を表示する表示部116と、上記の各構成要素を制御する制御部118と、制御部118に対して指令を行なう操作部120とを備えている。
X線源102は、高電圧発生器108から電力供給を受けてX線を発生させるX線管球を有する。また、X線源102には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。
しぼり装置104は、X線源102から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をそれぞれ移動することにより、被検体100に対するX線照射領域を決定する。上述の通り、しぼり装置104も制御部118によって制御される。
X線検出器110は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されて構成されており、X線源102から照射され、被検体100を透過したX線の入射量に応じたX線信号を検出して出力する機器である。
画像処理部112は、X線検出部110から出力されたX線信号を画像処理し、画像処理されたX線画像を出力する。画像処理は、ガンマ変換、階調変換処理、画像の拡大・縮小等である。画像記憶部114は、画像処理部112から出力されたX線画像を記憶する。表示部116は、画像処理部112から出力されたX線画像、又は画像記憶部114に記憶されたX線画像を表示する。
本実施例のX線診断装置においては、以上説明した基本構成部に加え、点線で囲まれたトモシンセシス画像部121を更に備えている。このともシンセシス画像部121の構成について説明する。
CTデータ記憶部122は、事前に撮影したCTデータを記憶している。CTデータ表示部124は、CTデータ記憶部122からユーザ操作により呼び出された画像を表示する。CTデータ表示部124に表示されたCT画像に基づき、ユーザが第一目的物である腫瘍を採取する際に、腫瘍を採取する鉗子を進める第二目的物としての気管支のルートが決定され、最後に第一目的物である腫瘍にアプローチする第二目的物である気管支を決定する。
撮影角演算部126において、前記で決定された第一目的物である腫瘍と、第二目的物のである気管支との位置から、トモシンセシス画像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な撮影角を算出する。この際、予め取得したCT画像をX線検査装置が配置されている実空間上に配置する必要がある。CT画像上で角度算出した値を基に、実空間におけるトモシンセシス画像での撮影角度を算出する必要があるためである。
上記の配置の方法として、例えばX線検査装置で取得したX線透視画像上での特徴部位と、CT画像上での特徴部位と、を比較照合することにより行う方法や、被検体にマーカーを付加してCT画像取得時にこれを含むように撮影し、X線透視画像取得時には、CT画像取得時に付加したマーカーと同一位置にマーカーを被検体に付加し、透視画像で得たマーカーとCT画像上でのマーカーと、を比較照合することにより行う方法がある。演算された撮影角は撮影角記憶部128に記憶され、検査を実施時にX線診断装置の制御部118に自動的に入力され、自動、もしくは手動により撮影が実施される。
しぼり幅演算部154は、演算された各撮影角度におけるしぼり装置104のしぼり幅を演算する。算出された各撮影角度におけるしぼり幅は、しぼり幅記憶部156に記憶され、X線検査を実施する時にX線診断装置の制御部118に入力され、しぼり装置104のしぼり幅を自動で制御することで、本実施例のX線診断装置は更なる低被ばくでの検査を実現することができる。
演算された撮影角に従って撮影された複数角度のX線信号は、X線検出部110から出力され、トモシンセシス画像構成部132に入力される。トモシンセシス画像構成部132は、入力されたデータを用いて、撮影角記憶部128に記憶された角度情報に従って、トモシンセシス画像を構築し、トモシンセシス画像記憶部132に記憶する。トモシンセシス画像記憶部132に保存されたX線画像は表示部116に表示する。
以上、本実施例のX線診断装置の全体構成を説明したが、以上の構成中、X線源102、しぼり装置104、天板106、高電圧発生部108、X線検出器110を除く構成ブロックは、少なくとも一台の中央処理部(CPU)、記憶部、キーボード等の入力部、ディスプレイ等を備えたコンピュータで構成することが可能である。すなわち、画像記憶部114、CTデータ記憶部122、撮影角記憶部128、しぼり幅記憶部156、トモシンセシス画像記憶部134はコンピュータの記憶部で、操作部120、操作部130はその入力部で、表示部116、CTデータ表示部124はそのディスプレイで、その他の制御部118、画像処理部112、撮影角演算部126、しぼり幅演算部154、トモシンセシス画像構成部132などの機能ブロックはそのCPUで実行されるプログラムで構成することができる。
図2を用いて、本実施例のX線診断装置のCTデータ表示部124上で撮影角θ1を求める手法について説明をする。CTデータ表示部124上に、図2に示すSagittal断面像、又はAxial断面像を表示し、第一目的物である腫瘍138と、腫瘍の細胞を採取するためガイドシースや鉗子を挿入する第二目的物である気管支136の位置を決定する。腫瘍138と気管支136の位置関係より、トモシンセシス画像で腫瘍138と気管支136の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な撮影角140が決定され、撮影角記憶部128に撮影角140の数値が記憶される。この撮影角140は、検査を実施時にX線診断装置の制御部118に自動的に入力され、自動、もしくは手動によりトモシンセシス撮影が実施される。
撮影角140に従って撮影された複数角度のX線信号は、X線検出部110から出力され、トモシンセシス画像構成部132に入力される。入力されたデータは、撮影角記憶部128に記憶された角度情報に従って、トモシンセシス画像を構築し、トモシンセシス画像記憶部132に記憶されると共に、表示部116に表示される。
図3を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理について説明する。同図に見るように、CTデータ表示部124上にSagittal断面像、又はAxial断面像を表示し、腫瘍138と腫瘍の細胞を採取するため気管支136の位置を決定する(S301)。気管支136と腫瘍138の中心間の距離をd、気管支136の半径をr1、腫瘍138の半径をr2とする。腫瘍138と気管支136の共通内接線aを引き、下式で中心角θを求める(S302)。
cosθ = 1 - 2 * ((r1 + r2) / d )^2 ‐‐- (式1)
続いて、トモシンセシス像上で気管支136と腫瘍138のY方向の位置関係を認識するための撮影角θ1を下式で求める(S302)。
θ1 = ( 180 - θ ) ‐‐- (式2)
本実施例のX線診断装置によれば、腫瘍等の第一目的物を視認できる上に、腫瘍と鉗子の深さ方向の位置関係を低被ばくで把握することが可能となる。それにより、事前に予定した場所から第一目的物の腫瘍の細胞を採取することができるため、悪性腫瘍から正確に悪性細胞を採取する感度が向上する。また、予定通りに細胞を採取できないことによる、細胞の取り直しの頻度が低下することにより、検査時間が短縮し、被検者の精神的、肉体的な苦痛を低減することができる。
実施例2は、X線画像とトモシンセシス像を表示部116に並べて表示可能なX線診断装置、並びにX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置を説明するが、装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図4、図5を使って実施例1との差異を中心に説明する。
本実施例では、実施例1で決定した撮影角θ1の情報に従って、X線撮影してデータを得、得られたデータに基づくX線画像を表示部116に表示する。好適には、図4に示すように、透視像とトモシンセシス像を並べて表示する。すなわち、透視機能を備えたX線診断装置において、透視像401を表示部116の左側に表示し、この透視像を見ながら、細胞を採取する鉗子142を予定していた腫瘍近傍の気管支まで進んだ後、実施例1で決定した撮影角θ1に従って複数角度のデータを撮影し、トモシンセシス像402を作成して表示部116に表示する。
図5を使って実施例2のX線診断装置の動作処理について説明する。生検検査時、透視画像を見ながら鉗子を腫瘍の近傍の気管支まで入れる(S501)。制御部118に入力された撮影角θ1に従って、自動、もしくは手動で角度データを撮影し、トモシンセシス画像を構築する(S502)。透視像401とトモシンセシス画像402を同時に表示し(S503)、ユーザが目的の気管支に到達していることを確認した後、腫瘍の細胞を採取する(S504)。CT画像とX線画像の空間位置を一致させる手段は、例えば、CT画像を特定の方向から見た2D像に変換し、2D画像同士で位置の整合を取る手法や、位置センサーを使用した手法などが考えられる。
本実施例のX線診断装置によれば、表示部に透視像とトモシンセシス像を並べて表示可能であるため、実施例1の効果に加え、ユーザによる腫瘍の細胞の採取を確実なものとすることができる。
実施例3は、撮影角演算部128は、腫瘍近辺の気管支毎の撮影角を演算し、制御部118は、予め決定した優先順位に従って当該撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の実施例である。また、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、予め決定した優先順位に従って対応する撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。更に、X線診断装置のトモシンセシス画像部121が、腫瘍からの距離が近い気管支から遠い気管支の順などで優先優位を決定するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図6A、図6B、図7を使って実施例1との差異を中心に実施例3のX線診断装置について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、腫瘍と近傍の複数の気管支との撮影角θ(i)を求めることである。気管支は複雑に枝分かれをしているため、第一目的物である末梢腫瘍の周辺には複数の気管支が存在する。そのため、透視像を見ながら鉗子を腫瘍近傍まで移動するが、実施例1によってトモシンセシス像を構築時、予定していた第二目的物である気管支から外れていた場合に、鉗子と腫瘍が視認できず、再撮影の可能性がある。
そこで、本実施例においては、図6Aに示すように、生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支各々と腫瘍との撮影角θ(i)を求め、優先順位をつけて撮影角θ(i)を記憶しておくことにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、予め設定した優先順位を参考にして、腫瘍138と鉗子142の位置関係を認識できるようになる。
図6Bを用いて、本実施例における優先順位の決定方法の一例を説明する。この優先順位は、X線診断装置が自動決定することができるが、ユーザが操作部130を用いて手動で設定することも可能である。すなわち、撮影されたCT画像において、腫瘍138からの距離が近い気管支139から遠い気管支140の順に、もしくは優先順位が一番高い気管支に近い気管支から遠い気管支の順に、または太い気管支に近い気管支の順に、腫瘍138へ到達しやすい順に等の判断基準に基づき、トモシンセシス画像部121の撮影角演算部126が自動的に優先順位(1)、(2)、(3)、(4)‐-‐を決定するプログラムを構成することで実現できる。もちろん、ユーザがCTデータ表示部1245に表示されたCT画像を使って決定することも可能である。
予定と異なる気管支に鉗子142が入っていた場合、撮影実施時に鉗子142と腫瘍138が同時に画面上に表示されない。その場合であっても、本実施例のX線診断装置で設定した優先順位に従って、次の優先順位の撮影角に従って自動、もしくは手動で撮影を行うことにより、短時間で、腫瘍138と鉗子142の位置関係を認識し腫瘍の細胞を採取することが可能となる。
図7を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理を説明する。事前CT画像のSagittal断面、又はAxial断面において、腫瘍と近傍のすべての気管支の位置を特定する(S701)。腫瘍とすべての気管支の共通内接線a(i)を引き、それぞれの中心角θ(i)を下式で算出する(S702)。
cosθ(i) = 1 - 2 * ((r1(i) + r2) / d(i) )^2 ‐‐- (式3)
次に、トモシンセシス像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な角θ1(i)を下式で算出する(S703)。
θ1(i) = ( 180 - θ(i) ) ‐‐- (式4)
そして、撮影角演算部126は、腫瘍周辺のすべての気管支の撮影角θ1(i)を算出し、上述した優先順位をつけて撮影角記憶部128に記憶し(S704)、目的の気管支に到達できていなかった場合に、記憶した優先順位に従って撮影を実施する(S705)。
本実施例のX線診断装置によれば、第一目的物の腫瘍の細胞をより確実に採取することができる。
実施例4は、撮影角演算部126は、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、制御部118は、全ての当該撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御する構成の実施例である。また、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、全ての撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図8、図9を使って実施例1、実施例3との差異を中心に説明する。
本実施例が実施例1及び実施例2と異なる点は、腫瘍と近傍の複数の気管支との撮影角θ(f)を求めることである。図6Bに模式的に示したように、気管支は複雑に枝分かれをしているため、末梢腫瘍の周辺には複数の気管支が存在する。透視像を見ながら鉗子を腫瘍近傍まで移動するが、実施例1によってトモシンセシス像を構築時、予定していた気管支から外れていた場合に、鉗子と腫瘍が視認できず、再撮影の可能性がある。そこで、本実施例においては、図8に示したように、生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支全てとの間の撮影角θ(f)を求めることにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、腫瘍と気管支の位置関係を認識できるようになる。
図9を用いて本実施例の動作処理を説明する。事前CT画像のSagittal断面、又はAxial断面において、腫瘍と近傍のすべての気管支の位置を特定する(S901)。腫瘍とすべての気管支の共通内接線a(i)を引き、それぞれの中心角θ(i)を下式で算出する(S902)。
cosθ(i) = 1 - 2 * ((r1(i) + r2) / d(i) )^2 ‐‐- (式5)
トモシンセシス像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な角θ1(i)を下式で算出する(S903)。
θ1(i) = ( 180 - θ(i) ) ‐‐- (式6)
最後に、腫瘍周辺のすべての気管支の撮影角θ1(i)とすべての気管支の撮影角の合計θ(f)を記憶する(S904)。
θ(f) = Σ θ(i) ‐‐- (式7)
以上説明したように、本実施例によれば、予め生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支全てとの間の撮影角を求めておくことにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、腫瘍と気管支の位置関係を短時間に認識できる。
実施例5は、撮影角演算部126は、X線高吸収組織が最も入り込まない角度で撮影角を決定する構成を備え、X線高吸収組織によるトモシンセシス像の画像劣化を抑制するX線診断装置の実施例である。また、X線高吸収組織が最も入り込まない角度で撮影角を決定するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図10、図11を使って実施例1との差異を中心に説明する。
図10に示すように、腫瘍138と鉗子142の撮影ライン上にX線高吸収組織144、例えば肋骨、心臓、椎体が存在する場合、撮影後に構築するトモシンセシス像の画像が劣化する要因となる。そこで、本実施例においては、CTデータ表示部上124に表示した3次元像において、X線高吸収組織144が撮影ライン上にもっとも入り込まない撮影角θzを決定することにより、画像劣化を抑制する。
図11を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理を説明する。CTデータ表示部124に表示した3次元像において、腫瘍138とその近傍の気管支136、X線高吸収組織144、例えば肋骨、椎体、心臓の位置を特定する(S1101)。特定したこれらの位置関係に基づき、第一目的物である腫瘍と第二目的物である気管支の撮影ライン上に、X線高吸収組織144が最も入り込まない撮影角θzを決定し(S1102)、撮影角記憶部128に記憶する。検査時は、事前に求めた撮影角θzを自動、もしくは手動で装置に反映し、撮影を実施する(S1103)。
本実施例によれば、骨や心臓などのX線の吸収の高いX線高吸収組織の位置の情報を追加することにより、X線の吸収が高い組織を避けて撮影を実施するため、画像劣化を抑制することができる。
実施例6は、CTデータに基づくCT画像と、X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出するしぼり幅演算部を更に備え、制御部は、撮影角で撮影する時に、X線しぼり幅に基づきX線をしぼるよう制御する構成のX線診断装置の実施例である。また、CT画像と、X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出し、撮影角で撮影する時に、X線しぼり幅に基づきX線をしぼるよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図12、図13を使って他の実施例との差異を中心に説明する。
以上で説明した各実施例の構成において、腫瘍と鉗子の相互位置関係を把握することを目的とした場合、周辺組織の画像が全て見えることは必須ではない。そこで、本実施例においては、図1に示したX線源102に取り付けられたしぼり装置104を用いて、周辺組織の画像を撮影することなく被ばく線量を低減する。
図12に示すように、X線透視撮影装置におけるX線管球部150の回転軌道148はX線管球の回転中心146を中心にして円軌道となっているので、CTデータ表示部124に表示した3次元像において、X線管の回転中心146をCT画像上に設定することにより、回転軌道148をCT画像上で把握することができる。
そこで、撮影開始角度(A)時のX線管と目的気管支までの垂直方向の距離をh1、腫瘍までの垂直方向の距離をh2とした場合、h1、h2におけるX線の広がりを求めることにより、鉗子と腫瘍を含む断面の擬似透視像152を求める。図1のトモシンセシス画像部121のしぼり幅演算部154で、擬似透視像152における、撮影開始角度(A)時の左右のX線しぼりの幅を決定する。そして、撮影角度(B)を経由して、撮影終了角度(C)までのすべての角度におけるしぼり幅を算出し、しぼり幅記憶部156に記憶する。撮影時にX線管の回転中心146とCT像の位置を合せる手段は、例えば、CT画像を特定の方向から見た2D像に変換し、2D画像同士で位置の整合を取る手法や、位置センサーを使用した手法、X線管球部150に取り付けたレーザー光等と用いる手法が考えられる。
次に、図13を用いて、実施例6のX線診断装置の動作処理について説明する。撮影開始角度(A)時のX線管と目的気管支までの垂直方向の距離をh1、腫瘍までの垂直方向の距離をh2とし、h1、h2におけるX線の広がりを求めることにより、目的鉗子と腫瘍を含む断面の擬似透視像152を求める(S1302)。しぼり幅演算部154にて、擬似透視像152上で腫瘍138と鉗子142が表示されている範囲以外をしぼり幅とすることにより、左右のしぼり幅を決定する(S1303−S1305)。撮影終了角度を(C)までのすべての角度における左右のしぼり幅を算出し、しぼり幅記憶部156に記憶する(S1305)。
図示は省略するが、同様の検討を直行する断面に対して実施することにより、上下のしぼり幅を決定する(S1306)ことも可能となる。検査時は、しぼり幅記憶部156に記憶された値に応じて、各角度におけるしぼり幅を変更することにより、腫瘍138と鉗子142の相互位置関係をより低被ばく量で視認することが可能となる(S1307)。
すなわち、本実施例のX線診断装置によれば、腫瘍と鉗子の相互位置関係をより低被ばく量で視認することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。更に、上述した各構成、機能、制御部等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。
以上詳述した本発明によれば、すりガラス状陰影を呈す第一目的物を視認できる上に、第一目的物と第二目的物の位置関係を低被ばくで把握することが可能となる。それにより、事前に予定した場所から第一目的物を採取することができるため、例えば悪性腫瘍から正確に悪性細胞を採取する感度が向上する。また、予定通りに細胞を採取できないことによる、細胞の取り直しの頻度が低下することにより、検査時間が短縮し、被検者の精神的、肉体的な苦痛を低減することができる。
本発明によれば、肺がん検診で早期に発見された病変が、肺がんかどうかを確定するための生検手技を低被ばく下で高感度に検査を実施する手段を提供することができ、これまで、微小病変に対しては、病変が透視画像下で視認できるまで成長するまで経過を観察していた施設に対して、より早期の段階で悪性かどうかを判定できる手段を提供することが可能となる。
100 被検体
102 X線源
104 しぼり装置
106 天板
108 高電圧発生部
110 X線検出器
112 画像処理部
114 画像記憶部
116 表示部
118 制御部
120 操作部
121 トモシンセシス画像部
122 CTデータ記憶部
124 CTデータ表示部
126 撮影角演算部
128 撮影角記憶部
130 操作部
132 トモシンセシス画像構成部
134 トモシンセシス画像記憶部
136、139、141 気管支
138 腫瘍
140 撮影角
142 鉗子
144 X線高吸収組織(肋骨、椎体、心臓)
146 X線管球の回転中心
148 X線管球の回転軌道
150 X線管球
152 擬似透視像
154 しぼり幅演算部
156 しぼり幅記憶部
401 透視像
402 トモシンセシス像
本発明は、X線を利用して被体内の撮像対象についてトモシンセシス画像を構築、表示するX線診断装置、及びその作動方法に関する。
X線診断装置は、被検体にX線を照射し、透過X線をX線検出器で検出することで被検体のX線信号を得る。そして、画像処理部でX線信号を処理することにより、表示部にX線画像又は透視画像を表示する。
このようなX線診断装置においては、CT(Computed Tomography)画像上ですりガラス状陰影(Ground Glass Opacity)を呈す、内部の細胞密度が小さい腫瘍の場合、透視画像では腫瘍を視認することができないケースがある。そのため、肺の末梢腫瘍の細胞を採取する気管支内視鏡を使った生検検査において、腫瘍と細胞を採取するために使用する鉗子等の器具の位置関係を把握することができない。
そこで、近年、腫瘍と鉗子の位置関係を把握するために、360°のデータを撮影し、3次元画像を構築するコーンビームCT技術や、事前に撮影したCTデータから構築した3Dデータを透視像に合成し、内視鏡の現在位置の情報を提供することにより、検査手技をサポートする技術や、装置に設置した穿刺針の位置を考慮して撮影回転角を設定する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特表2013−529533号公報
しかしながら、従来技術においては、腫瘍を視認することは可能だが、対象としている腫瘍の位置に最適な撮影角度の検討がされておらず、対象腫瘍以外も含む360°のデータを撮影しているため、被ばく線量が多くなっていた。また、事前に撮影した3次元管腔像を透視変換して、特定の方向、例えば気管支内視鏡から見た2次元管腔像として透視画像と重ね合わせて表示をしているが、初期位置を合せる際に、気管支の位置の認識に誤りがあった場合、正確に腫瘍にたどり着くことができない恐れがあった。更に、特許文献1の場合、対象が乳がんであるため穿刺針の位置等がほぼ固定された構成が開示されており、腫瘍近傍の気管支の位置を正確に認識して鉗子を挿入する場合等において、被ばく線量の低減を図ることは困難であった。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、CT画像から第一目的物と近傍の第二目的物の位置を認識することにより被ばく線量を低減し、感度を向上して採取を行うX線診断装置、及びその作動方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像とする画像処理部と、予め取得したCT画像を用いて、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算する撮影角演算部と、撮影角で撮影を行うよう制御する制御部と、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築するトモシンセシス画像構成部と、トモシンセシス画像を表示する表示部と、を備える構成のX線診断装置を提供する。
また、上記の目的を達成するため、本発明においては、X線診断装置の作動方法であって、X線診断装置は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像し、予め取得したCT画像を用いて、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算し、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築し、得られたトモシンセシス画像を表示部に表示するX線診断装置の作動方法を提供する。
本発明によれば、第一目的物を視認できる上に、第一目的物と第二目的物の位置関係を低被ばくで把握し、事前に予定した場所から第一目的物を正確に採取することができる。
実施例1に係るX線診断装置の全体構成を説明するための図である。 実施例1に係る、気管支と腫瘍の位置から撮影角を算出する手法を説明するための図である。 実施例1に係る、気管支と腫瘍の位置から撮影角を算出する手順を示した図である。 実施例2に係る、撮影角θ1の角度データを撮影し、トモシンセシス像を表示することを示した図である。 実施例2に係る、撮影角θ1の角度データを撮影し、トモシンセシス像を表示する手順を示した図である。 実施例3に係る、腫瘍近傍のすべての気管支の撮影角θ1(i)を算出し、優先順に記憶することを示した図である。 実施例3に係る、優先順の決定方法の一例を説明するための図である。 実施例3に係る、腫瘍近傍のすべての気管支の撮影角θ1(i)を算出し、優先順に記憶する手順を示した図である。 実施例4に係る、腫瘍近傍のすべての気管支を含む撮影角θ(f)を算出する手法を示した図である。 実施例4に係る、腫瘍近傍のすべての気管支を含む撮影角θ(f)を算出する手順を示した図である。 実施例5に係る、X線の吸収の高い組織を避けるための撮影角θzを算出する手法を示した図である。 実施例5に係る、撮影角θzを算出する手順を示した図である。 実施例6に係る、撮影角度ごとのしぼり幅を事前に決定する手法を示した図である。 実施例6に係る、撮影角度ごとのしぼり幅を算出する手順を示した図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において、トモシンセシス画像中の第一目的物、第二目的物として、それぞれ腫瘍、気管支を例示して説明するが、それらに限定されるものではない。
実施例1は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像とする画像処理部112と、CT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算する撮影角演算部126と、当該撮影角で撮影を行うよう制御する制御部118と、当該撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築するトモシンセシス画像構成部132と、トモシンセシス画像を表示する表示部116とを備えるX線診断装置の実施例である。また、X線診断装置の作動方法であって、X線診断装置は、被検体にX線を照射して被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像し、予め取得したCT画像を用いて、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算し、撮影角で撮影したX線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築し、得られたトモシンセシス画像を表示部に表示するX線診断装置の作動方法の実施例である。
図1は実施例1のX線診断装置の一構成例の全体を示す図である。X線診断装置は、被検体100を載せる天板106と、被検体100にX線を照射するX線源102と、被検体100に対するX線照射領域を設定するしぼり装置104と、X線源102に電力供給を行なう高電圧発生部108と、X線源102に対向する位置に配置され、被検体100を透過したX線を検出するX線検出器110と、X線検出器110から出力されたX線信号に対して画像処理を行なう画像処理部112と、画像処理部112から出力されたX線画像(透視画像を含む、以下同じ)を記憶する画像記憶部114と、X線画像を表示する表示部116と、上記の各構成要素を制御する制御部118と、制御部118に対して指令を行なう操作部120とを備えている。
X線源102は、高電圧発生器108から電力供給を受けてX線を発生させるX線管球を有する。また、X線源102には、特定のエネルギーのX線を選択的に透過させるX線フィルタなどを有していてもよい。
しぼり装置104は、X線源102から発生したX線を遮蔽するX線遮蔽用鉛板を複数有し、複数のX線遮蔽用鉛板をそれぞれ移動することにより、被検体100に対するX線照射領域を決定する。上述の通り、しぼり装置104も制御部118によって制御される。
X線検出器110は、例えば、X線を検出する複数の検出素子が二次元アレイ状に配置されて構成されており、X線源102から照射され、被検体100を透過したX線の入射量に応じたX線信号を検出して出力する機器である。
画像処理部112は、X線検出部110から出力されたX線信号を画像処理し、画像処理されたX線画像を出力する。画像処理は、ガンマ変換、階調変換処理、画像の拡大・縮小等である。画像記憶部114は、画像処理部112から出力されたX線画像を記憶する。表示部116は、画像処理部112から出力されたX線画像、又は画像記憶部114に記憶されたX線画像を表示する。
本実施例のX線診断装置においては、以上説明した基本構成部に加え、点線で囲まれたトモシンセシス画像部121を更に備えている。このトモシンセシス画像部121の構成について説明する。
CTデータ記憶部122は、事前に撮影したCTデータを記憶している。CTデータ表示部124は、CTデータ記憶部122からユーザ操作により呼び出された画像を表示する。CTデータ表示部124に表示されたCT画像に基づき、ユーザが第一目的物である腫瘍を採取する際に、腫瘍を採取する鉗子を進める第二目的物としての気管支のルートが決定され、最後に第一目的物である腫瘍にアプローチする第二目的物である気管支を決定する。
撮影角演算部126において、前記で決定された第一目的物である腫瘍と、第二目的物のである気管支との位置から、トモシンセシス画像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な撮影角を算出する。この際、予め取得したCT画像をX線検査装置が配置されている実空間上に配置する必要がある。CT画像上で角度算出した値を基に、実空間におけるトモシンセシス画像での撮影角度を算出する必要があるためである。
上記の配置の方法として、例えばX線検査装置で取得したX線透視画像上での特徴部位と、CT画像上での特徴部位と、を比較照合することにより行う方法や、被検体にマーカーを付加してCT画像取得時にこれを含むように撮影し、X線透視画像取得時には、CT画像取得時に付加したマーカーと同一位置にマーカーを被検体に付加し、透視画像で得たマーカーとCT画像上でのマーカーと、を比較照合することにより行う方法がある。演算された撮影角は撮影角記憶部128に記憶され、検査を実施時にX線診断装置の制御部118に自動的に入力され、自動、もしくは手動により撮影が実施される。
しぼり幅演算部154は、演算された各撮影角度におけるしぼり装置104のしぼり幅を演算する。算出された各撮影角度におけるしぼり幅は、しぼり幅記憶部156に記憶され、X線検査を実施する時にX線診断装置の制御部118に入力され、しぼり装置104のしぼり幅を自動で制御することで、本実施例のX線診断装置は更なる低被ばくでの検査を実現することができる。
演算された撮影角に従って撮影された複数角度のX線信号は、X線検出部110から出力され、トモシンセシス画像構成部132に入力される。トモシンセシス画像構成部13は、入力されたデータを用いて、撮影角記憶部128に記憶された角度情報に従って、トモシンセシス画像を構築し、トモシンセシス画像記憶部13に記憶する。トモシンセシス画像記憶部132に保存されたX線画像は表示部116に表示する。
以上、本実施例のX線診断装置の全体構成を説明したが、以上の構成中、X線源102、しぼり装置104、天板106、高電圧発生部108、X線検出器110を除く構成ブロックは、少なくとも一台の中央処理部(CPU)、記憶部、キーボード等の入力部、ディスプレイ等を備えたコンピュータで構成することが可能である。すなわち、画像記憶部114、CTデータ記憶部122、撮影角記憶部128、しぼり幅記憶部156、トモシンセシス画像記憶部134はコンピュータの記憶部で、操作部120、操作部130はその入力部で、表示部116、CTデータ表示部124はそのディスプレイで、その他の制御部118、画像処理部112、撮影角演算部126、しぼり幅演算部154、トモシンセシス画像構成部132などの機能ブロックはそのCPUで実行されるプログラムで構成することができる。
図2を用いて、本実施例のX線診断装置のCTデータ表示部124上で撮影角θ1を求める手法について説明をする。CTデータ表示部124上に、図2に示すSagittal断面像、又はAxial断面像を表示し、第一目的物である腫瘍138と、腫瘍の細胞を採取するためガイドシースや鉗子を挿入する第二目的物である気管支136の位置を決定する。腫瘍138と気管支136の位置関係より、トモシンセシス画像で腫瘍138と気管支136の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な撮影角140が決定され、撮影角記憶部128に撮影角140の数値が記憶される。この撮影角140は、検査を実施時にX線診断装置の制御部118に自動的に入力され、自動、もしくは手動によりトモシンセシス撮影が実施される。
撮影角140に従って撮影された複数角度のX線信号は、X線検出部110から出力され、トモシンセシス画像構成部132に入力される。入力されたデータは、撮影角記憶部128に記憶された角度情報に従って、トモシンセシス画像を構築し、トモシンセシス画像記憶部13に記憶されると共に、表示部116に表示される。
図3を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理について説明する。同図に見るように、CTデータ表示部124上にSagittal断面像、又はAxial断面像を表示し、腫瘍138と腫瘍の細胞を採取するため気管支136の位置を決定する(S301)。気管支136と腫瘍138の中心間の距離をd、気管支136の半径をr1、腫瘍138の半径をr2とする。腫瘍138と気管支136の共通内接線aを引き、下式で中心角θを求める(S302)。
cosθ = 1 - 2 * ((r1 + r2) / d )^2 ‐‐- (式1)
続いて、トモシンセシス像上で気管支136と腫瘍138のY方向の位置関係を認識するための撮影角θ1を下式で求める(S302)。
θ1 = ( 180 - θ ) ‐‐- (式2)
本実施例のX線診断装置によれば、腫瘍等の第一目的物を視認できる上に、腫瘍と鉗子の深さ方向の位置関係を低被ばくで把握することが可能となる。それにより、事前に予定した場所から第一目的物の腫瘍の細胞を採取することができるため、悪性腫瘍から正確に悪性細胞を採取する感度が向上する。また、予定通りに細胞を採取できないことによる、細胞の取り直しの頻度が低下することにより、検査時間が短縮し、被検の精神的、肉体的な苦痛を低減することができる。
実施例2は、X線画像とトモシンセシス像を表示部116に並べて表示可能なX線診断装置、並びにX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置を説明するが、装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図4、図5を使って実施例1との差異を中心に説明する。
本実施例では、実施例1で決定した撮影角θ1の情報に従って、X線撮影してデータを得、得られたデータに基づくX線画像を表示部116に表示する。好適には、図4に示すように、透視像401とトモシンセシス画像402を並べて表示する。すなわち、透視機能を備えたX線診断装置において、透視像401を表示部116の左側に表示し、この透視像を見ながら、細胞を採取する鉗子142を予定していた腫瘍近傍の気管支まで進んだ後、実施例1で決定した撮影角θ1に従って複数角度のデータを撮影し、トモシンセシス像402を作成して表示部116に表示する。
図5を使って実施例2のX線診断装置の動作処理について説明する。生検検査時、透視画像を見ながら鉗子を腫瘍の近傍の気管支まで入れる(S501)。制御部118に入力された撮影角θ1に従って、自動、もしくは手動で角度データを撮影し、トモシンセシス画像を構築する(S502)。透視像401とトモシンセシス画像402を同時に表示し(S503)、ユーザが目的の気管支に到達していることを確認した後、腫瘍の細胞を採取する(S504)。CT画像とX線画像の空間位置を一致させる手段は、例えば、CT画像を特定の方向から見た2D像に変換し、2D画像同士で位置の整合を取る手法や、位置センサーを使用した手法などが考えられる。
本実施例のX線診断装置によれば、表示部に透視像とトモシンセシス像を並べて表示可能であるため、実施例1の効果に加え、ユーザによる腫瘍の細胞の採取を確実なものとすることができる。
実施例3は、撮影角演算部12は、腫瘍近辺の気管支毎の撮影角を演算し、制御部118は、予め決定した優先順位に従って当該撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の実施例である。また、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、予め決定した優先順位に従って対応する撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。更に、X線診断装置のトモシンセシス画像部121が、腫瘍からの距離が近い気管支から遠い気管支の順などで優先優位を決定するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図6A、図6B、図7を使って実施例1との差異を中心に実施例3のX線診断装置について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、腫瘍と近傍の複数の気管支との撮影角θ1(i)を求めることである。気管支は複雑に枝分かれをしているため、第一目的物である末梢腫瘍の周辺には複数の気管支が存在する。そのため、透視像を見ながら鉗子を腫瘍近傍まで移動するが、実施例1によってトモシンセシス像を構築時、予定していた第二目的物である気管支から外れていた場合に、鉗子と腫瘍が視認できず、再撮影の可能性がある。
そこで、本実施例においては、図6Aに示すように、生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支各々と腫瘍との撮影角θ1(i)を求め、優先順位をつけて撮影角θ1(i)を記憶しておくことにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、予め設定した優先順位を参考にして、腫瘍138と鉗子142の位置関係を認識できるようになる。
図6Bを用いて、本実施例における優先順位の決定方法の一例を説明する。この優先順位は、X線診断装置が自動決定することができるが、ユーザが操作部130を用いて手動で設定することも可能である。すなわち、撮影されたCT画像において、腫瘍138からの距離が近い気管支139から遠い気管支14の順に、もしくは優先順位が一番高い気管支に近い気管支から遠い気管支の順に、または太い気管支に近い気管支の順に、腫瘍138へ到達しやすい順に等の判断基準に基づき、トモシンセシス画像部121の撮影角演算部126が自動的に優先順位(1)、(2)、(3)、(4)‐-‐を決定するプログラムを構成することで実現できる。もちろん、ユーザがCTデータ表示部12に表示されたCT画像を使って決定することも可能である。
予定と異なる気管支に鉗子142が入っていた場合、撮影実施時に鉗子142と腫瘍138が同時に画面上に表示されない。その場合であっても、本実施例のX線診断装置で設定した優先順位に従って、次の優先順位の撮影角に従って自動、もしくは手動で撮影を行うことにより、短時間で、腫瘍138と鉗子142の位置関係を認識し腫瘍の細胞を採取することが可能となる。
図7を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理を説明する。事前CT画像のSagittal断面、又はAxial断面において、腫瘍と近傍のすべての気管支の位置を特定する(S701)。腫瘍とすべての気管支の共通内接線a(i)を引き、それぞれの中心角θ(i)を下式で算出する(S702)。
cosθ(i) = 1 - 2 * ((r1(i) + r2) / d(i) )^2 ‐‐- (式3)
次に、トモシンセシス像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な角θ1(i)を下式で算出する(S703)。
θ1(i) = ( 180 - θ(i) ) ‐‐- (式4)
そして、撮影角演算部126は、腫瘍周辺のすべての気管支の撮影角θ1(i)を算出し、上述した優先順位をつけて撮影角記憶部128に記憶し(S704)、目的の気管支に到達できていなかった場合に、記憶した優先順位に従って撮影を実施する(S705)。
本実施例のX線診断装置によれば、第一目的物の腫瘍の細胞をより確実に採取することができる。
実施例4は、撮影角演算部126は、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、制御部118は、全ての当該撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御する構成の実施例である。また、腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、全ての撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図8、図9を使って実施例1、実施例3との差異を中心に説明する。
本実施例が実施例1及び実施例と異なる点は、腫瘍と近傍の複数の気管支との撮影角θ(f)を求めることである。図6Bに模式的に示したように、気管支は複雑に枝分かれをしているため、末梢腫瘍の周辺には複数の気管支が存在する。透視像を見ながら鉗子を腫瘍近傍まで移動するが、実施例1によってトモシンセシス像を構築時、予定していた気管支から外れていた場合に、鉗子と腫瘍が視認できず、再撮影の可能性がある。そこで、本実施例においては、図8に示したように、生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支全てとの間の撮影角θ(f)を求めることにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、腫瘍と気管支の位置関係を認識できるようになる。
図9を用いて本実施例の動作処理を説明する。事前CT画像のSagittal断面、又はAxial断面において、腫瘍と近傍のすべての気管支の位置を特定する(S901)。腫瘍とすべての気管支の共通内接線a(i)を引き、それぞれの中心角θ(i)を下式で算出する(S902)。
cosθ(i) = 1 - 2 * ((r1(i) + r2) / d(i) )^2 ‐‐- (式5)
トモシンセシス像で腫瘍と気管支の深さ方向(Y方向)の位置関係を認識するために必要な角θ1(i)を下式で算出する(S903)。
θ1(i) = ( 180 - θ(i) ) ‐‐- (式6)
最後に、腫瘍周辺のすべての気管支の撮影角θ1(i)とすべての気管支の撮影角の合計θ(f)を記憶する(S904)。
θ(f) = Σ θ1(i) ‐‐- (式7)
以上説明したように、本実施例によれば、予め生検検査時に鉗子が到達する可能性のある腫瘍近傍の複数の気管支全てとの間の撮影角を求めておくことにより、検査時に予定の気管支から外れた場合でも、腫瘍と気管支の位置関係を短時間に認識できる。
実施例5は、撮影角演算部126は、X線高吸収組織が最も入り込まない角度で撮影角を決定する構成を備え、X線高吸収組織によるトモシンセシス像の画像劣化を抑制するX線診断装置の実施例である。また、X線高吸収組織が最も入り込まない角度で撮影角を決定するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図10、図11を使って実施例1との差異を中心に説明する。
図10に示すように、腫瘍138と鉗子142の撮影ライン上にX線高吸収組織144、例えば肋骨、心臓、椎体が存在する場合、撮影後に構築するトモシンセシス像の画像が劣化する要因となる。そこで、本実施例においては、CTデータ表示部124に表示した3次元像において、X線高吸収組織144が撮影ライン上にもっとも入り込まない撮影角θzを決定することにより、画像劣化を抑制する。
図11を用いて、本実施例のX線診断装置の動作処理を説明する。CTデータ表示部124に表示した3次元像において、腫瘍138とその近傍の気管支136、X線高吸収組織144、例えば肋骨、椎体、心臓の位置を特定する(S1101)。特定したこれらの位置関係に基づき、第一目的物である腫瘍と第二目的物である気管支の撮影ライン上に、X線高吸収組織144が最も入り込まない撮影角θzを決定し(S1102)、撮影角記憶部128に記憶する。検査時は、事前に求めた撮影角θzを自動、もしくは手動で装置に反映し、撮影を実施する(S1103)。
本実施例によれば、骨や心臓などのX線の吸収の高いX線高吸収組織の位置の情報を追加することにより、X線の吸収が高い組織を避けて撮影を実施するため、画像劣化を抑制することができる。
実施例6は、CTデータに基づくCT画像と、X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出するしぼり幅演算部を更に備え、制御部は、撮影角で撮影する時に、X線しぼり幅に基づきX線をしぼるよう制御する構成のX線診断装置の実施例である。また、CT画像と、X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出し、撮影角で撮影する時に、X線しぼり幅に基づきX線をしぼるよう制御するX線診断装置の作動方法の実施例である。本実施例のX線診断装置の装置構成は図1に示した実施例1の装置構成と同じであるので、ここでは、図12、図13を使って他の実施例との差異を中心に説明する。
以上で説明した各実施例の構成において、腫瘍と鉗子の相互位置関係を把握することを目的とした場合、周辺組織の画像が全て見えることは必須ではない。そこで、本実施例においては、図1に示したX線源102に取り付けられたしぼり装置104を用いて、周辺組織の画像を撮影することなく被ばく線量を低減する。
図12に示すように、X線透視撮影装置におけるX線管球150の回転軌道148はX線管球の回転中心146を中心にして円軌道となっているので、CTデータ表示部124に表示した3次元像において、X線管の回転中心146をCT画像上に設定することにより、回転軌道148をCT画像上で把握することができる。
そこで、撮影開始角度(A)時のX線管と目的気管支までの垂直方向の距離をh1、腫瘍までの垂直方向の距離をh2とした場合、h1、h2におけるX線の広がりを求めることにより、鉗子と腫瘍を含む断面の擬似透視像152を求める。図1のトモシンセシス画像部121のしぼり幅演算部154で、擬似透視像152における、撮影開始角度(A)時の左右のX線しぼりの幅を決定する。そして、撮影角度(B)を経由して、撮影終了角度(C)までのすべての角度におけるしぼり幅を算出し、しぼり幅記憶部156に記憶する。撮影時にX線管の回転中心146とCT像の位置を合せる手段は、例えば、CT画像を特定の方向から見た2D像に変換し、2D画像同士で位置の整合を取る手法や、位置センサーを使用した手法、X線管球150に取り付けたレーザー光等と用いる手法が考えられる。
次に、図13を用いて、実施例6のX線診断装置の動作処理について説明する。撮影開始角度(A)時のX線管と目的気管支までの垂直方向の距離をh1、腫瘍までの垂直方向の距離をh2とし、h1、h2におけるX線の広がりを求めることにより、目的鉗子と腫瘍を含む断面の擬似透視像152を求める(S1302)。しぼり幅演算部154にて、擬似透視像152上で腫瘍138と鉗子142が表示されている範囲以外をしぼり幅とすることにより、左右のしぼり幅を決定する(S1303−S1305)。撮影終了角度を(C)までのすべての角度における左右のしぼり幅を算出し、しぼり幅記憶部156に記憶する(S1305)。
図示は省略するが、同様の検討を直行する断面に対して実施することにより、上下のしぼり幅を決定する(S1306)ことも可能となる。検査時は、しぼり幅記憶部156に記憶された値に応じて、各角度におけるしぼり幅を変更することにより、腫瘍138と鉗子142の相互位置関係をより低被ばく量で視認することが可能となる(S1307)。
すなわち、本実施例のX線診断装置によれば、腫瘍と鉗子の相互位置関係をより低被ばく量で視認することが可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。更に、上述した各構成、機能、制御部等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。
以上詳述した本発明によれば、すりガラス状陰影を呈す第一目的物を視認できる上に、第一目的物と第二目的物の位置関係を低被ばく線量で把握することが可能となる。それにより、事前に予定した場所から第一目的物を採取することができるため、例えば悪性腫瘍から正確に悪性細胞を採取する感度が向上する。また、予定通りに細胞を採取できないことによる、細胞の取り直しの頻度が低下することにより、検査時間が短縮し、被検の精神的、肉体的な苦痛を低減することができる。
本発明によれば、肺がん検診で早期に発見された病変が、肺がんかどうかを確定するための生検手技を低被ばく線量下で高感度に検査を実施する手段を提供することができ、これまで、微小病変に対しては、病変が透視画像下で視認できるまで成長するまで経過を観察していた施設に対して、より早期の段階で悪性かどうかを判定できる手段を提供することが可能となる。
100 被検体
102 X線源
104 しぼり装置
106 天板
108 高電圧発生部
110 X線検出器
112 画像処理部
114 画像記憶部
116 表示部
118 制御部
120 操作部
121 トモシンセシス画像部
122 CTデータ記憶部
124 CTデータ表示部
126 撮影角演算部
128 撮影角記憶部
130 操作部
132 トモシンセシス画像構成部
134 トモシンセシス画像記憶部
136、139、141 気管支
138 腫瘍
140 撮影角
142 鉗子
144 X線高吸収組織(肋骨、椎体、心臓)
146 X線管球の回転中心
148 X線管球の回転軌道
150 X線管球
152 擬似透視像
154 しぼり幅演算部
156 しぼり幅記憶部
401 透視像
402 トモシンセシス

Claims (15)

  1. 被検体にX線を照射して前記被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像とする画像処理部と、
    CT(Computed Tomography)データに基づくCT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算する撮影角演算部と、
    前記撮影角で撮影を行うよう制御する制御部と、
    前記撮影角で撮影した前記X線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築するトモシンセシス画像構成部と、
    前記トモシンセシス画像を表示する表示部と、を備える、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  2. 請求項1に記載のX線診断装置であって、
    前記第一目的物は腫瘍であり、前記第二目的物は気管支である、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  3. 請求項2に記載のX線診断装置であって、
    前記撮影角演算部は、前記腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、
    前記制御部は、予め決定した優先順位に従って対応する前記撮影角で撮影するよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  4. 請求項2に記載のX線診断装置であって、
    前記撮影角演算部は、前記腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、
    前記制御部は、全ての前記撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  5. 請求項2に記載のX線診断装置であって、
    前記撮影角演算部は、X線高吸収組織が最も入り込まない角度で前記撮影角を決定する、ことを特徴とするX線診断装置。
  6. 請求項1に記載のX線診断装置であって、
    前記CT画像と、前記X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、前記撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出するしぼり幅演算部を更に備え、
    前記制御部は、前記撮影角で撮影する時に、前記X線しぼり幅に基づき前記X線をしぼるよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  7. 請求項1に記載のX線診断装置であって、
    前記表示部に、前記X線画像と前記トモシンセシス画像を並べて表示する、
    ことを特徴とするX線診断装置。
  8. X線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    被検体にX線を照射して前記被検体の透過X線を検出して得たX線信号をX線画像し、
    CT(Computed Tomography)データに基づくCT画像を使って、トモシンセシス画像で第一目的物と第二目的物の位置関係を認識するために必要な撮影角を演算し、
    前記撮影角で撮影した前記X線信号に基づき、トモシンセシス画像を構築し、
    得られた前記トモシンセシス画像を表示部に表示する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  9. 請求項8に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記第一目的物は腫瘍であり、前記第二目的物は気管支である、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  10. 請求項9に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    前記腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、
    予め決定した優先順位に従って対応する前記撮影角で撮影するよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  11. 請求項10に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    前記腫瘍からの距離が近い気管支から遠い気管支の順に前記優先優位を決定する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  12. 請求項9に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    前記腫瘍の近辺の気管支毎の撮影角を演算し、
    全ての前記撮影角を含む撮影角で撮影するよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  13. 請求項9に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    X線高吸収組織が最も入り込まない角度で前記撮影角を決定する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  14. 請求項8に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記X線診断装置は、
    前記CT画像と、前記X線を発生するX線管球の回転系の情報に基づき、前記撮影角各々におけるX線しぼり幅を算出し、
    前記撮影角で撮影する時に、前記X線しぼり幅に基づき前記X線をしぼるよう制御する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
  15. 請求項8に記載のX線診断装置の作動方法であって、
    前記表示部に前記X線画像と前記トモシンセシス画像を並べて表示する、
    ことを特徴とするX線診断装置の作動方法。
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