JP2016168120A - 医用画像処理装置および医用画像処理装置における画像表示制御方法 - Google Patents

医用画像処理装置および医用画像処理装置における画像表示制御方法 Download PDF

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慎太郎 舟迫
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和代 斎藤
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Abstract

【課題】観察したい関心領域や注入する造影領域を適切に設定するとともに、造影剤がその関心領域や造影領域に適切に投与された撮影画像を取得することができる医用画像処理装置および医用画像処理装置における画像表示制御方法を提供する。【解決手段】本実施形態に係る医用画像処理装置は、3次元画像で示された第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定部と、設定された前記3次元の関心領域を撮影した第2の画像の入力を受け付ける撮影画像入力部と、入力された前記第2の画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算部と、計算された前記関心領域のCT値を判定し、前記第2の画像の表示を制御する表示制御部と、を備える。【選択図】 図2

Description

本発明の一態様としての本実施形態は、医用画像処理装置および医用画像処理装置における画像表示制御方法に関する。
従来のX線CT(Computed Tomography)装置は、X線を利用して被検体(患者)をスキャンし、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、患者の内部を画像化する装置である。具体的には、X線CT装置は、被検体を中心とする円軌道に沿って、患者に対しX線を異なる方向から複数回曝射する。X線CT装置は、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された検出データは、データ収集部によりA/D(Analog to Digital)変換された後、コンソール装置に送信される。
コンソール装置は、検出データに前処理等を施し投影データを生成する。そして、コンソール装置は、投影データに基づく再構成処理を行ない、断層画像データや、複数の断層画像データに基づくボリュームデータを生成する。ボリュームデータは、被検体の三次元領域に対応するCT値の三次元分布を表すデータセットである。
X線CT装置は、上記ボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行なうことができる。以下、ボリュームデータをレンダリングすることによりMPR表示された断面画像を「MPR画像」という場合がある。MPR画像としては、例えば、体軸に対する直交断面を示すアキシャル像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面を示すサジタル像、及び体軸に沿って被検体を横切りした断面を示すコロナル像がある。さらに、MPR画像は、ボリュームデータにおける任意断面の画像(オブリーク像)を含む場合もある。生成された複数のMPR画像は、表示部等に同時に表示される。
また、X線CT装置を用いてCT透視(CTF:Computed Tomography Fluoroscopy)を行なう方法がある。CT透視とは、患者にX線を連続的に照射することにより、被検体の関心部位に関するCT画像をリアルタイム(逐次)に得る方法である。この場合、小さな病変や正常部位とのX線透過性がほとんど変わらない病変は、CT透視による検査では診断が困難なことがある。そこで、CT透視を行う検査では、より正確な診断をするために造影剤を使用することがある。
造影剤を用いたCT透視による検査では、一般的には造影剤を静脈に注射して被検体を撮影するようになっている。造影剤を用いることにより、小さな病変や正常部位とのX線透過性がほとんど変わらない病変も明瞭に描出されるので、造影剤を用いたCT透視による検査では、より正確な診断が可能となっている(特許文献1参照)。
国際公開第02008/099876号
しかしながら、従来のX線CT装置に関する技術では、造影剤を用いた造影検査を行う際、造影剤を被検体に注入後、関心領域における造影剤の到達状況をCT値の変化により判断して撮影するリアルプレップ撮影が行われていた。
従来のリアルプレップ撮影では、被検体のアキシャル断面に関心領域を設定していたため、複雑な形状を有する関心領域を適切に設定することは困難であった。また、造影剤を注入する針が外れた場合には関心領域に十分な造影剤を投与することができず、得られる撮影画像では適切に診断することが困難となる。
そこで、観察したい関心領域や注入する造影領域を適切に設定するとともに、造影剤がその関心領域や造影領域に適切に投与された撮影画像を取得することができる医用画像処理装置および医用画像処理装置における画像表示制御方法が望まれていた。
本実施形態の医用画像処理装置は、上述した課題を解決するために、3次元画像で示された第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定部と、設定された前記3次元の関心領域を撮影した第2の画像の入力を受け付ける撮影画像入力部と、入力された前記第2の画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算部と、計算された前記関心領域のCT値を判定し、前記第2の画像の表示を制御する表示制御部と、を備える。
本実施形態の医用画像処理装置を備えるX線CT装置を示す構成例を示す図。 本実施形態の医用画像処理装置を備えるX線CT装置の機能を示すブロック図。 本実施形態に係る医用画像処理装置を備えるX線CT装置の動作を示すフローチャート。 本実施形態に係る医用画像処理装置を備えるX線CT装置の動作を示すフローチャート。 本実施形態の位置決め画像用の3次元画像を示したヘリカルスキャノ画像の説明図。 本実施形態に係る医用画像処理装置の構造抽出部が、ヘリカルスキャノ画像から特徴点を検出した結果を一覧にまとめた、特徴点検出結果を示した説明図。 本実施形態に係る医用画像処理装置の関心領域設定部が、ヘリカルスキャノ画像に含まれる組織の中から関心領域の選択を受け付けて、ヘリカルスキャノ画像に3次元の関心領域を設定する説明図。 本実施形態に係る医用画像処理装置の表示装置に、ヘリカルスキャノ画像がMPR画像で表示され、このヘリカルスキャノ画像に3次元の関心領域が設定されたことを示した説明図。 本実施形態に係る医用画像処理装置の表示装置に、ヘリカルスキャノ画像がMPR画像で表示され、このヘリカルスキャノ画像に3次元の関心領域が設定されたことを示した説明図。 本実施形態に係る医用画像処理装置が、表示装置に警告メッセージを表示したときの具体例を示す説明図。
本実施形態に係る医用画像処理装置(コンソール)を備えるX線CT装置及び医用画像処理装置における画像表示制御方法について、添付図面を参照して説明する。
なお、本実施形態の医用画像処理装置を備えるX線CT装置には、X線管と検出器とが1体として被検体の周囲を回転する回転/回転(ROTATE/ROTATE)タイプと、リング状に多数の検出素子がアレイされ、X線管のみが被検体の周囲を回転する固定/回転(STATIONARY/ROTATE)タイプ等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本発明を適用可能である。ここでは、現在、主流を占めている回転/回転タイプとして説明する。
図1は、本実施形態の医用画像処理装置を備えるX線CT装置を示す構成例を示す図である。
図1は、本実施形態の医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1を示す。X線CT装置1は、大きくは、スキャナ装置11及び画像処理装置12によって構成される。X線CT装置1のスキャナ装置11は、通常は検査室に設置され、患者O(被検体)に関するX線の透過データを生成するために構成される。一方、画像処理装置12は、通常は検査室に隣接する制御室に設置され、透過データを基に投影データを生成して再構成画像の生成・表示を行なうために構成される。
X線CT装置1のスキャナ装置11は、X線管21、絞り(コリメータ)22、X線検出器23、DAS(Data Acquisition System)24、回転部25、X線高電圧装置26、絞り駆動装置27、回転駆動装置28、天板30、天板駆動装置31、コントローラ32、及びウェッジ(X線ビームフィルタ)33を設ける。
X線管21は、X線高電圧装置26から供給された管電圧に応じて金属製のターゲットに電子線を衝突させることでX線を発生させ、X線検出器23に向かって照射する。X線管21から照射されるX線によって、ファンビームX線やコーンビームX線が形成される。X線管21は、X線高電圧装置26を介したコントローラ32による制御によって、X線の照射に必要な電力が供給される。
絞り22は、絞り駆動装置27によって、X線管21から照射されるX線の照射範囲(照射野)を調整する。すなわち、絞り駆動装置27により絞り22の開口を調整することによって、ファン角及びコーン角におけるX線照射範囲を変更できる。
ウェッジ33は、X線管21から照射されたX線が患者Oを透過する前に、低エネルギーのX線成分を低減させる。ウェッジ33は、ウェッジ駆動装置(図示しない)によって、絞り22の開度に応じてX方向における凹部の幅が調整される。ウェッジ33は、例えば、装備された、数種類の凹部をもつ複数のウェッジの中から絞り22の開度に応じて選択されるものである。
X線検出器23は、チャンネル方向に複数、及び列(スライス)方向に単数の検出素子を有する1次元アレイ型の検出器である。又は、X線検出器23は、マトリクス状、すなわち、チャンネル方向に複数、及びスライス方向に複数の検出素子を有する2次元アレイ型の検出器(マルチスライス型検出器ともいう。)である。X線検出器23がマルチスライス型検出器である場合、1回転のスキャン(CT撮影及びCT透視)で列方向に幅を有する3次元領域のデータを収集することができる(ボリュームスキャン)。X線検出器23は、X線管21から照射されたX線を検出する。
DAS24は、X線検出器23の各検出素子が検出する透過データの信号を増幅してデジタル信号に変換して検出データを生成する。DAS24の検出データは、スキャナ装置11のコントローラ32を介して画像処理装置12に供給される。なお、CT透視を行なう場合、DAS24は、検出データの収集レートを短くする。
回転部25は、X線管21、絞り22、X線検出器23、DAS24、X線高電圧装置26、及び絞り駆動装置27を一体として保持する。回転部25は、X線管21とX線検出器23とを対向させた状態で、X線管21、絞り22、X線検出器23、DAS24、X線高電圧装置26、及び絞り駆動装置27を一体として患者Oの周りに回転できるように構成されている。X線高電圧装置26は、回転部25に保持されるものであってもよい。なお、回転部25の回転中心軸と平行な方向をZ方向、そのZ方向に直交する平面をX方向、Y方向で定義する。
X線高電圧装置26は、コントローラ32による制御によって、X線の照射に必要な電力をX線管21に供給する。
絞り駆動装置27は、コントローラ32による制御によって、絞り22におけるX線のファン角及びコーン角における照射範囲を調整する機構を有する。
回転駆動装置28は、コントローラ32による制御によって、回転部25がその位置関係を維持した状態で空洞部の周りを回転するように回転部25を回転させる機構を有する。
天板30は、患者Oを載置可能である。
天板駆動装置31は、コントローラ32による制御によって、天板30をY方向に沿って昇降動させると共に、Z方向に沿って進入/退避動させる機構を有する。回転部25の中央部分は開口を有し、その開口部の天板30に載置された患者Oが挿入される。
コントローラ32は、図示しない制御回路としてのCPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を備える。コントローラ32は、画像処理装置12からの指示によってX線検出器23、DAS24、X線高電圧装置26、絞り駆動装置27、回転駆動装置28、天板駆動装置31、及びウェッジ駆動装置(図示しない)等の制御を行なってスキャンを実行させる。
X線CT装置1の画像処理装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、ネットワーク(Local Area Network)Nと相互通信可能である。画像処理装置12は、大きくは、制御回路としてのCPU41、メモリ42、HDD(Hard Disc Drive)43、入力装置44、表示装置45、及びIF(Interface)46等の基本的なハードウェアから構成される。CPU41は、共通信号伝送路としてのバスを介して、画像処理装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。なお、画像処理装置12は、記録媒体ドライブ47を具備する場合もある。
CPU41は、半導体で構成された電子回路が複数の端子を持つパッケージに封入されている集積回路(LSI)の構成をもつ制御装置である。医師等の操作者によって入力装置44が操作等されることにより指令が入力されると、CPU41は、メモリ42に記憶しているプログラムを実行する。又は、CPU41は、HDD43に記憶しているプログラム、ネットワークNから転送されてHDD43にインストールされたプログラム、又は記録媒体ドライブ47に装着された記録媒体から読み出されてHDD43にインストールされたプログラムを、メモリ42にロードして実行する。
メモリ42は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶装置である。メモリ42は、IPL(Initial Program Loading)、BIOS(Basic Input/Output System)及びデータを記憶したり、CPU41のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いられたりする。
HDD43は、磁性体を塗布又は蒸着した金属のディスクが着脱不能で内蔵されている構成をもつ記憶装置である。HDD43は、画像処理装置12にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS(Operating System)等も含まれる)や、データを記憶する記憶装置である。また、OSに、術者等の操作者に対する表示装置45への情報の表示にグラフィックを多用し、基礎的な操作を入力装置44によって行なうことができるGUI(Graphical User Interface)を提供させることもできる。
入力装置44は、操作者によって操作が可能なポインティングデバイスであり、操作に従った入力信号がCPU41に送られる。
表示装置45は、図示しない画像合成回路、VRAM(Video Random Access Memory)、及びディスプレイ等を含んでいる。画像合成回路は、画像データに種々のパラメータの文字データ等を合成した合成データを生成する。VRAMは、合成データをディスプレイに展開する。ディスプレイは、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)等によって構成され画像を表示する。
IF46は、パラレル接続仕様やシリアル接続仕様に合わせたコネクタによって構成される。IF46は、各規格に応じた通信制御を行ない、電話回線を通じてネットワークNに接続することができる機能を有しており、これにより、X線CT装置1をネットワークN網に接続させる。
画像処理装置12は、スキャナ装置11のDAS24から入力された検出データ(生データ)に対して対数変換処理や感度補正等の補正処理(前処理)を行なって投影データを生成してHDD43等の記憶装置に記憶させる。また、画像処理装置12は、前処理された投影データに対して散乱線の除去処理を行なう。画像処理装置12は、X線曝射範囲内の投影データの値に基づいて散乱線の除去を行なうものであり、散乱線補正を行なう対象の投影データ又はその隣接投影データの値の大きさから推定された散乱線を、対象となる投影データから減じて散乱線補正を行なう。画像処理装置12は、補正された投影データに基づいて、スキャンに基づくCT画像データを生成(再構成)してHDD43等の記憶装置に記憶させたり、CT画像として表示装置45に表示させたりする。
画像処理装置12は、再構成された複数のCT画像データを補間処理することによってボリュームデータを生成することができる。ボリュームデータの再構成としては、例えば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上述のようにX線検出器23としてマルチスライス型検出器を用いてボリュームスキャンが行なわれることにより、画像処理装置12は、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。
そして、画像処理装置12は、再構成されたボリュームデータに対するレンダリング処理を行なう。例えば、画像処理装置12は、ボリュームデータに対してボリュームレンダリング処理を施すことにより、3次元画像をCT画像データとして生成する。3次元画像とは、患者Oの3次元的な構造を2次元的に表示させるための画像である。また、画像処理装置12は、ボリュームデータに対して所望の方向にレンダリング処理を施すことにより、MPR画像を画像データとして生成する。MPR画像とは、患者Oの所望の断面を示す画像である。MPR画像としては、直交三断面であるアキシャル像、サジタル像、コロナル像がある。なお、画像処理装置12は、任意断面を示すオブリーク像をMPR画像として生成してもよい。
図2は、本実施形態の医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1の機能を示すブロック図である。
図2に示すように、X線CT装置1の医用画像処理装置12のCPU41がプログラムを実行することによって、X線CT装置1の医用画像処理装置12は、第1のスキャン制御部51、第1の画像データ生成部52、第1の画像生成部53、構造抽出部54、関心領域設定部55、第2のスキャン制御部56、第2の画像データ生成部57、第2の画像生成部58、撮影画像入力部59、造影値計算部60、及び表示制御部61として機能する。
なお、X線CT装置1の医用画像処理装置12を構成する各構成要素51乃至61は、CPU41がプログラムを実行することによって機能するものとするが、その場合に限定されるものではない。X線CT装置1を構成する各構成要素51乃至61の全部又は一部を、ハードウェアとしてX線CT装置1に設ける場合であってもよい。
第1のスキャン制御部51は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)を生成するための生データを収集する機能を有する。この場合、第1のスキャン制御部51は、コントローラ32を制御して、X線高電圧装置26からX線管21に管電流や管電圧が供給され、患者OにX線が照射される。
なお、本実施形態では、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)は、通常撮影時(第2の画像を取得する撮影時)よりも低線量であって、ヘリカルスキャン方式によって撮影された画像(以下、これをヘリカルスキャノ画像ともいう。)のことをいう。
また、本実施形態では、通常撮影時を示す第2の画像は、後述する第2のスキャン制御部56において本スキャン(本撮影)を実行することにより取得される。そこで、本スキャンを実行する前に、リアルプレップと呼ばれる造影タイミング同期スキャン機構を第1のスキャン制御部51に設け、関心領域(ROI:Region Of Interest)などの指定部位におけるCT値の変化をCT透視技術で監視し、指定されたCT値以上になったとき、第2のスキャン制御部56において本スキャンを実行するようにしてもよい。
例えば、第1のスキャン制御部51は、設定された3次元の関心領域のCT値の変化を監視して、その3次元の関心領域のCT値が予め指定されたCT値になったとき、設定された3次元の関心領域の撮影を開始させ、第2の画像を生成させる撮影指示を出力する。
この場合、第1のスキャン制御部51は、3次元の関心領域のCT値が予め指定されたCT値になったとき、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、第2のスキャン制御部56と連動することができるので、第2の画像を生成させる撮影指示を出力して、第2のスキャン制御部56に本スキャンを実行させることができる。
本実施形態の場合には、本スキャンを実行させる前に、このような造影タイミング同期スキャン機構(いわゆるリアルプレップ)を適用することができるので、患者OにX線が照射される回数を減らすことができ、患者Oに対する被曝量を低減することができる。
第1の画像データ生成部52は、スキャナ装置11のDAS24から入力された検出データ(生データ)に対して対数変換処理や感度補正などの補正処理を行なって投影データを生成し、HDD43に記憶させる。また、第1の画像データ生成部52は、HDD43から入力される投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の投影データを生成し、複数断面の投影データを基に、位置決め画像用の3次元画像データ(第1の画像データ)を生成(再構成)して、HDD43等の記憶装置に記憶させる。
第1の画像生成部53は、再構成された位置決め画像用の3次元画像データに対し、ボリュームレンダリングを実行する機能を有する。第1の画像生成部53は、位置決め画像用の3次元画像データにボリュームレンダリングを実行することにより位置決め画像用の3次元画像を生成する。本実施形態において、位置決め画像用の3次元画像データは、表示装置45に、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)として表示される。
構造抽出部54は、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)から解剖学的位置を示す構造を抽出する機能を有する。例えば、構造抽出部54は、位置決め画像用の3次元画像から、自動的に人体組織の特徴点(アナトミカルランドマーク)を検出して、解剖学的位置に対応する組織や臓器を抽出する。
関心領域設定部55は、位置決め画像用の3次元画像データ(第1の画像データ)に、3次元の関心領域を設定する機能を有する。なお、ヘリカルスキャン方式以外の撮影によって得られた位置決め画像を用いて関心領域を設定する形態であっても良いが、本実施形態は、関心領域設定部55において、3次元画像データに3次元の関心領域を設定することにより、複雑な形状を有する臓器や組織に関心領域を設定したり、造影剤の投与の状況を確認すべく血管等を指定することができる。
第2のスキャン制御部56は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、患者Oに造影剤を持続的に注入させながら、本スキャンを実行してビュー毎に生データを収集する機能を有する。すなわち、第2のスキャン制御部56は、コントローラ32を制御して、高電圧電源26からX線管21に管電流や管電圧が供給され、患者OにX線が照射され、3次元画像に設定した3次元の関心領域の撮影を制御する。
第2の画像データ生成部57は、スキャナ装置11のDAS24から入力された検出データ(生データ)に対して対数変換処理や感度補正などの補正処理を行なって投影データを生成して、HDD43等に記憶させる。また、第2の画像データ生成部57は、HDD43から入力される投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の投影データを生成し、複数断面の投影データを基に、3次元の関心領域を含む本スキャンの撮影画像データ(第2の画像データ)を生成(再構成)して、HDD43等の記憶装置に記憶させる。
第2の画像生成部58は、再構成された撮影画像データ(第2の画像データ)に対し、ボリュームレンダリングを実行する機能を有する。第2の画像生成部58は、撮影画像データにボリュームレンダリングを実行することにより撮影画像としての3次元画像(第2の画像)を生成する。本実施形態において、撮影画像データは、表示装置45に撮影画像(第2の画像)として表示される。
撮影画像入力部59は、設定された3次元の関心領域を撮影した撮影画像(第2の画像)の入力を受け付ける機能を有している。本実施形態では、第2の画像生成部58において、撮影画像(第2の画像)を生成するようになっているが、これに限定されるものではない。例えば、撮影画像入力部59は、ネットワークNを介して外部装置から撮影画像の入力を受け付けるようにしてもよい。また、撮影画像入力部59は、ネットワークNを介して外部装置からボリュームデータを取得して、第2の画像生成部58において、撮影画像を生成するようにしてもよい。
造影値計算部60は、入力された撮影画像(第2の画像)において、3次元の関心領域のCT値を計算する機能を有する。例えば、造影値計算部60は、3次元の関心領域のCT値の変化量を計算することができるので、3次元の関心領域における画素あたりの変化量と画素数により、CT値の変化量を計算するようにしてもよい。また、造影値計算部60は、第2のスキャン制御部56において単純スキャンを実施する場合は、造影剤を用いた撮影画像のCT値から単純スキャンで撮影されたCT値の差分を計算し、その差分を3次元の関心領域のCT値の変化量として計算するようにしてもよい。また、造影値計算部60は、3次元の関心領域において、画素値が変化したボクセル数の比率により3次元の関心領域のCT値の変化量として計算するようにしてもよい。
また、造影値計算部60は、3次元の関心領域のCT値の変化量の平均値を計算するようにしてもよい。また、造影値計算部60は、3次元の関心領域における複数画素のCT値の平均値、または複数画素のCT値の変化量の平均値を計算するようにしてもよい。
なお、単純スキャンとは、造影剤を用いないでCT検査を行うことをいうものとする。
表示制御部61は、計算されたCT値を判定して、撮影画像(第2の画像)の表示を制御する機能を有している。例えば、表示制御部61は、計算されたCT値の変化量が所定の閾値を満たすか否かを判定し、CT値の変化量が閾値未満の場合は、撮影された撮影画像(第2の画像)について警告を表示することができる。
なお、造影値計算部60がCT値の変化量の平均値を計算した場合には、表示制御部61は、その計算されたCT値の変化量の平均値が閾値未満の場合に、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。また、表示制御部61は、造影値計算部60において計算されたCT値の絶対値に基づいて、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。
また、造影値計算部60が関心領域における複数画素のCT値の平均値または複数画素のCT値の変化量の平均値を計算した場合には、表示制御部61は、複数画素のCT値の平均値の絶対値または複数画素のCT値の変化量の平均値の絶対値に基づいて、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。
なお、本実施形態におけるCTの絶対値とは、符号を持たないCT値の値(大きさ)を示すものであり、水のCT値を0としたときの患者OのX線吸収の程度を示す値のことをいう。
続いて、本実施形態に係るX線CT装置1の動作を、図3及び4に示すフローチャートを用いて説明する。
(造影結果判定処理)
図3及び図4は、本実施形態に係る医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、X線CT装置1は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)を生成するための生データを収集する。具体的には、X線CT装置1は、患者Oを撮影し、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)を撮影する(ステップS001)。この場合、第1のスキャン制御部51は、コントローラ32を制御して、X線高電圧装置26からX線管21に管電流や管電圧が供給され、患者OにX線が照射される。
X線CT装置1は、スキャナ装置11のDAS24から入力された検出データに対して対数変換処理や感度補正などの補正処理を行なって投影データを生成して、HDD43に記憶させる。また、第1の画像データ生成部52は、HDD43から入力される投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の投影データを生成し、複数断面の投影データを基に、位置決め画像用の3次元画像データを生成(再構成)して、HDD43の記憶装置に記憶させる。
次に、X線CT装置1は、再構成された位置決め画像用の3次元画像データに対して、ボリュームレンダリングを実行する。第1の画像生成部53は、位置決め画像用の3次元画像データにボリュームレンダリングを実行することにより、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)を生成する(ステップS003)。本実施形態では、位置決め画像用の3次元画像データは、表示装置45に位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)として表示される。
図5は、本実施形態の位置決め画像用の3次元画像を示したヘリカルスキャノ画像P1の説明図である。
図5に示すように、ヘリカルスキャノ画像P1は、一例として、患者Oの位置決め画像としての3次元画像データに、ボリュームレンダリングが実行された3次元画像であることを示している。
次に、X線CT装置1は、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)から解剖学的位置を示す構造を抽出する(ステップS005)。
例えば、本実施形態に係る医用画像処理装置12の構造抽出部54は、位置決め画像用の3次元画像を示すヘリカルスキャノ画像P1から、解剖学的な特徴点(アナトミカルランドマーク)を検出し、検出した特徴点に対応する組織や臓器を抽出する。
図6は、本実施形態に係る医用画像処理装置12の構造抽出部54が、ヘリカルスキャノ画像P1から特徴点を検出した結果を一覧にまとめた、特徴点検出結果を示した説明図である。
図6に示すように、医用画像処理装置12の構造抽出部54は、図5に示したヘリカルスキャノ画像P1から、特徴点として、肝臓下縁、右腎臓上下縁、左腎臓上下縁、腹部大動脈などを検出したことを示している。
また、本実施形態に係る医用画像処理装置12の構造抽出部54は、抽出した特徴点検出結果の中から、撮影範囲を十分に含む組織のみをリスト化し、ユーザに選択可能となるように表示装置45に表示する。
例えば、図6の特徴点検出結果の場合には、肝臓については下縁しか検出されていないので選択可能な組織リストから除外し、右腎臓、左腎臓および腹部大動脈に基づいて選択可能な組織リストを構成する。
次に、X線CT装置1は、位置決め画像用の3次元画像データ(第1の画像データ)に、3次元の関心領域を設定する(ステップS007)。
図7は、本実施形態に係る医用画像処理装置12の関心領域設定部55が、ヘリカルスキャノ画像P1に含まれる組織の中から関心領域の選択を受け付けて、ヘリカルスキャノ画像P1に3次元の関心領域を設定する説明図である。
図7に示すように、ヘリカルスキャノ画像P1の組織リストには、右腎臓、左腎臓、及び腹部大動脈などが表示されており、医用画像処理装置12は、入力装置44により、左腎臓が選択されたことを示している。この場合、ユーザがマウスやキーボードなどの入力装置44を用いて左腎臓を選択すると、医用画像処理装置12は、ヘリカルスキャノ画像P1における左腎臓を3次元の関心領域RI1として設定し、その3次元の関心領域RI1を強調表示することができる。
なお、本実施形態では、医用画像処理装置12のCPU41が構造抽出部54を備えているため、特徴点(アナトミカルランドマーク)を検出する機能により、解剖学的位置に対応する組織や臓器を3次元の関心領域RI1として設定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、関心領域設定部55は、位置決め画像用の3次元画像データに3次元の関心領域RI1を設定できればよく、解剖学的位置に限定されるものではない。
図8は、本実施形態に係る医用画像処理装置12の表示装置45に、ヘリカルスキャノ画像がMPR画像で表示され、このヘリカルスキャノ画像に3次元の関心領域RI2が設定されたことを示した説明図である。
図8に示すように、医用画像処理装置12の表示装置45には、患者Oのヘリカルスキャノ画像(位置決め画像用の3次元画像)が、アキシャル像P2a、コロナル像P2c、サジタル像P2s等のMPR画像により表示されている。この場合、医用画像処理装置12は、関心領域RI2を3次元的な領域(球体や立方体など)として設定することができる。すなわち、操作者は、MPR画像として示されるアキシャル像P2a、コロナル像P2c、サジタル像P2sに、関心領域RI2を3次元的な領域として設定することができる。なお、関心領域RI2は、球体、立方体、矩形、または円形に限定されるものではない。
図9は、本実施形態に係る医用画像処理装置12の表示装置45に、ヘリカルスキャノ画像がMPR画像で表示され、このヘリカルスキャノ画像に3次元の関心領域RI3が設定されたことを示した説明図である。
図9に示すように、医用画像処理装置12の表示装置45には、患者Oのヘリカルスキャノ画像(位置決め画像用の3次元画像)が、4つのアキシャル像P3a1からP3a4と、コロナル像P3c等のMPR画像により表示されている。この場合、医用画像処理装置12は、コロナル像P3cにおいて関心領域RI3を設定することができ、また、4つのアキシャル断面a1からa4が、4つのアキシャル像P3a1からP3a4として表示されている。
なお、関心領域RI3は、各アキシャル断面a1からa4において組織の形状が異なるので、医用画像処理装置12の関心領域設定部55は、アキシャル像P3a1の関心領域RS1、アキシャル像P3a2の関心領域RS2、アキシャル像P3a3の関心領域RS3、及びアキシャル像P3a4の関心領域RS4を、それぞれ設定することができるようになっている。
図3のフローチャートに戻り、医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1は、ヘリカルスキャノ画像データ(位置決め画像用の3次元画像データ)に3次元の関心領域を設定すると(ステップS007)、結合子Aを介して、図4のフローチャートに移動する。
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1は、スキャナ装置11のコントローラ32を制御して、患者Oに造影剤を持続的に注入させながら、本スキャンを実行しビュー毎に生データを収集する。この場合、第2のスキャン制御部56は、コントローラ32を制御して、高電圧電源26からX線管21に管電流や管電圧が供給され、患者OにX線が照射されて、位置決め画像用の3次元画像に設定した3次元の関心領域の撮影(第2の画像の撮影)を行う(ステップS009)。
X線CT装置1は、スキャナ装置11のDAS24から入力された検出データ(生データ)に対して対数変換処理や感度補正などの補正処理を行なって投影データを生成して、HDD43に記憶させる。また、第2の画像データ生成部57は、HDD43から入力される投影データを基に、z軸方向に直交する複数断面の投影データを生成し、複数断面の投影データを基に、3次元の関心領域を含む本スキャンの撮影画像データ(3次元画像データ)を生成(再構成)して、HDD43の記憶装置に記憶させる。
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置12は、再構成された撮影画像データに対し、ボリュームレンダリングを実行する。第2の画像生成部58は、撮影画像データにボリュームレンダリングを実行することにより撮影画像としての3次元画像(第2の画像)を生成する(ステップS011)。
そして、本実施形態に係る医用画像処理装置12は、位置決め画像用の3次元画像に設定した3次元の関心領域を撮影した撮影画像(第2の画像)の入力を受け付ける。本実施形態では、撮影画像入力部59は、第2の画像生成部58から第2の画像の入力を受け付ける(ステップS013)。
次に、本実施形態に係る医用画像処理装置12は、入力された撮影画像(第2の画像)において、3次元の関心領域のCT値の変化量に基づいて造影値を計算する(ステップS015)。例えば、造影値計算部60は、3次元の関心領域における画素あたりの変化量と画素数により、CT値の変化量(造影効果結果値)を計算することができる。
具体的には、第2の画像の撮影により、1画素あたりの最大変化を計算し、閾値として500HU以上の画素値の変化を造影剤による適正な撮影と判定することができる。また、適正な撮影と判定された画素が、例えば10個以上ある場合は、その3次元の関心領域の撮影を適正と判断することもできる。さらに、CT値の変化量として画素値の変化量とその画素数との積を取り、画素値変化の体積を用いて判断するようにしてもよい。
また、第2のスキャン制御部56において単純スキャンを実施した場合、造影値計算部60は、造影剤を用いた撮影画像のCT値から単純スキャンで撮影されたCT値の差分を計算し、その差分を3次元の関心領域のCT値の変化量として計算するようにしてもよい。一般的には、造影剤を使用した第2のスキャンを実行する前に造影剤を使用しない単純スキャンを行うため、造影剤によって撮影された第2の画像の3次元の関心領域から、単純スキャンで撮影された3次元の関心領域のCT値の変化量を、容易に計算することができる。
また、造影値計算部60は、3次元の関心領域において、画素値が変化したボクセル数の比率により3次元の関心領域のCT値の変化量として計算するようにしてもよい。例えば、関心領域におけるボクセル数のうち、所定の画素値が変化したボクセル数の比を算出し、その比率により3次元の関心領域の造影値として計算することができる。
X線CT装置1は、計算されたCT値の変化量(造影効果結果値)が所定の閾値を満たすか否かを判定し(ステップS017)、造影効果結果値が所定の閾値以上の場合には(ステップS017のYES)、X線CT装置1は、次の撮影シーケンスに移行する(ステップS019)。
この場合、例えば、X線CT装置1は、患者Oの他の部位を第1の画像として撮影してもよく、また、他の患者(被検体)の撮影を開始するようにしてもよい。なお、閾値は、関心領域の組織や臓器ごとに設定することができるようになっている。
一方、造影値計算部60で計算された造影効果結果値が、所定の閾値未満の場合には(ステップS017のNO)、X線CT装置1は、撮影画像(第2の画像)の3次元の関心領域を表示するとともに、3次元の関心領域における閾値未満の領域を強調表示する警告メッセージを表示する(ステップS021)。
図10は、本実施形態に係る医用画像処理装置12が、表示装置45に警告メッセージを表示したときの具体例を示す説明図である。
図10に示すように、医用画像処理装置12の表示装置45には撮影画像(第2の画像)P4が表示されており、撮影画像P4における関心領域RI1を表示するとともに、関心領域RI1における閾値未満の領域RI4が強調表示されている。
関心領域RI1内の領域RI4は、造影効果結果値が所定の閾値未満であるため、表示装置45には、「画素値変化量が設定値未満のため計画した造影画像が得られない可能性があります。」と、警告メッセージが表示されている。
なお、医用画像処理装置12の表示制御部61は、警告メッセージの表示と、閾値未満の領域RI4が強調表示されているが、表示方法はこの形態に限定されるものではなく、例えば、関心領域RI1内の画素値変化量のヒストグラムを作成し、画素値変化を分布で表示するようにしてもよい。
そして、本実施形態では、撮影画像(第2の画像)の撮影を中止するか、または撮影を休止するかを選択するようになっており(ステップS023)、検査を中止する場合は(ステップS023のYES)、医用画像処理装置12は、第2のスキャン制御部56を制御して患者Oの撮影を中止し、検査を中止する(ステップS025)。この場合、医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1は、造影結果判定処理を終了する。
一方、検査を中止しない場合には(ステップS023)、医用画像処理装置12は、撮影を休止するようになっており(ステップS027)、例えば、図10の表示装置45に示すように、X線CT装置1は撮影を10秒間休止し、10秒後に再び撮影画像(第2の画像)の撮影を行う(ステップS029)。
なお、図10では、休止する時間は、例示として10秒に設定されているが、10秒に限定されるものではなく、ユーザが任意に設定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1は、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)に関心領域を設定し、その設定された3次元の関心領域を撮影した撮影画像(第2の画像)の入力を受け付ける。X線CT装置1は、入力された撮影画像において、3次元の関心領域のCT値の変化量を計算し、造影効果結果値が所定の閾値を満たすか否かを判定し、造影効果結果値が閾値未満の場合は、撮影された撮影画像について警告を表示する。
これにより、本実施形態に係る医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1によれば、観察したい関心領域や注入する造影領域を適切に設定するとともに、造影剤がその関心領域や造影領域に適切に投与された撮影画像を取得することができる。
したがって、本実施形態に係る医用画像処理装置12を備えるX線CT装置1によれば、患者Oの関心領域RI1に十分な造影剤が投与できたか否かを判断することができるとともに、高品質の画像を撮影させることができる。
特に、本実施形態では、観察したい3次元の関心領域や注入する造影領域を適切に設定することができるので、操作者は、高品質な画像に基づいて、的確な画像診断を行うことができる。例えば、病気の内容または種類によっては患者の関心領域に造影剤を投与できないことがあるため、操作者は、そのような病気であることを判断することができる。
また、造影効果結果値により医用画像処理装置12が表示装置45に警告メッセージを表示するようになっているが、操作者が撮影画像(第2の画像)を観察することにより、造影剤の投与は適切である、という判断をすることもできる。
また、本実施形態では、造影値計算部60は、3次元の関心領域のCT値の変化量の平均値を計算することができる、また3次元の関心領域における複数画素のCT値の平均値、または複数画素のCT値の変化量の平均値を計算することもできる。
したがって、表示制御部61は、その計算されたCT値の変化量の平均値が閾値未満の場合に、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。また、表示制御部61は、造影値計算部60において計算されたCT値の絶対値に基づいて、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。
また、造影値計算部60が関心領域における複数画素のCT値の平均値または複数画素のCT値の変化量の平均値を計算した場合において、表示制御部61は、複数画素のCT値の平均値の絶対値または複数画素のCT値の変化量の平均値の絶対値に基づいて、第2の画像について警告を表示するように制御するようにしてもよい。
また、本実施形態の形態では、例えば、第1のスキャン制御部51に、リアルプレップと呼ばれる造影タイミング同期スキャン機構を設けることができ、第1のスキャン制御部51は、第2のスキャン制御部56に第2の画像を生成させる撮影指示を出力することができる。
この場合、第1のスキャン制御部51は、3次元の関心領域を繰り返し撮影させ、造影タイミング同期のための複数の参照用画像を複数撮影させる指示を出す。そして、撮影された複数の参照用画像は、撮影画像入力部59に入力される。
これにより、撮影画像入力部59は、3次元の関心領域を繰り返し撮影した複数の参照用画像の入力を受け付けることができる。なお、この参照用画像は、第1の画像と同様に、低線量で撮影された撮影画像とする。そして、造影値計算部60は、複数の参照用画像において、3次元の関心領域のCT値を計算する。
また、第1のスキャン制御部51は、複数の参照用画像において、関心領域設定部55で設定された3次元の関心領域のCT値の変化を監視して、3次元の関心領域のCT値が予め指定されたCT値になったとき、関心領域設定部55で設定された3次元の関心領域の本スキャン(本撮影)を開始させ、第2の画像を生成させる撮影指示を第2のスキャン制御部56に出力する。
このように、位置決め画像用の3次元画像(第1の画像)と複数の参照用画像は、ともに低線量で撮影された画像(例えば、同程度の低線量の画像)であり、複数の参照用画像の3次元の関心領域のCT値の変化によって指定されたCT値になったとき、本スキャンである第2の画像の撮影が開始される。なお、本スキャンである第2の画像は線量が相対的に高いが、本スキャンを1回実施するだけで造影剤の注入が成功した画像を得ることができる。
これにより、本実施形態に係る医用画像処理装置12は、造影タイミング同期スキャン機構を設けることによって、本スキャンの精度や確度を高めることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線CT装置
12 医用画像処理装置
41 CPU
43 HDD
44 入力装置
45 表示装置
51 第1のスキャン制御部
52 第1の画像データ生成部
53 第1の画像生成部
54 構造抽出部
55 関心領域設定部
56 第2のスキャン制御部
57 第2の画像データ生成部
58 第2の画像生成部
59 撮影画像入力部
60 造影値計算部
61 表示制御部

Claims (16)

  1. 3次元画像で示された第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定部と、
    設定された前記3次元の関心領域を撮影した第2の画像の入力を受け付ける撮影画像入力部と、
    入力された前記第2の画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算部と、
    計算された前記関心領域のCT値を判定し、前記第2の画像の表示を制御する表示制御部と、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 前記造影値計算部は、
    前記関心領域のCT値の変化量を計算し、
    前記表示制御部は、
    計算された前記CT値の変化量が閾値未満の場合は、撮影された前記第2の画像について警告を表示するように制御する
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記造影値計算部は、
    前記CT値の変化量の平均値を計算し、
    前記表示制御部は、
    計算された前記CT値の変化量の平均値が閾値未満の場合は、撮影された前記第2の画像について警告を表示するように制御する
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記表示制御部は、
    計算された前記CT値の絶対値に基づいて、撮影された前記第2の画像について警告を表示するように制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記造影値計算部は、
    前記関心領域における複数画素のCT値の平均値または前記複数画素のCT値の変化量の平均値を計算し、
    前記表示制御部は、
    前記複数画素のCT値の平均値の絶対値または前記複数画素のCT値の変化量の平均値の絶対値に基づいて、撮影された前記第2の画像について警告を表示するように制御する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記造影値計算部は、
    前記3次元の関心領域における画素あたりの変化量と画素数により、前記CT値の変化量を計算する
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記造影値計算部は、
    造影剤を用いた前記第2の画像のCT値から単純スキャンで撮影されたCT値の差分を計算し、その差分を前記3次元の関心領域のCT値の変化量として計算する
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記造影値計算部は、
    前記3次元の関心領域において、画素値が変化したボクセル数の比率により前記3次元の関心領域のCT値の変化量として計算する
    請求項1または2に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記第1の画像から解剖学的位置を示す構造を抽出する構造抽出部を、さらに備え、
    前記関心領域設定部は、
    前記第1の画像における前記解剖学的位置を示す構造に基づいて、前記3次元の関心領域を設定する
    請求項1から8のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記表示制御部は、
    計算された前記CT値の変化量が前記閾値未満の場合、前記第2の画像の前記3次元の関心領域を表示するとともに、前記3次元の関心領域における前記閾値未満の領域を強調表示する
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記閾値は、前記関心領域の組織や臓器ごとに設定される
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記表示制御部は、
    計算された前記CT値の変化量が前記閾値未満の場合、前記第2の画像の撮影を中止するか、または撮影を休止するかの選択を表示する
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  13. 前記第1の画像は、
    前記第2の画像を取得する撮影時よりも低線量であって、ヘリカルスキャン方式により撮影された画像である
    請求項1から12のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  14. 3次元画像で示される第1の画像を生成するためのスキャン制御を行うスキャン制御部と、
    生成された前記第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定部と、
    設定された前記3次元の関心領域を繰り返し撮影した複数の参照用画像の入力を受け付ける撮影画像入力部と、
    入力された前記複数の参照用画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算部と、を備え、
    前記スキャン制御部は、
    さらに、前記複数の参照用画像において、設定された前記3次元の関心領域のCT値の変化を監視して、前記3次元の関心領域のCT値が予め指定されたCT値になったとき、設定された前記3次元の関心領域の本撮影を開始させ、第2の画像を生成させる撮影指示を出力する
    医用画像処理装置。
  15. 3次元画像で示された第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定ステップと、
    設定された前記3次元の関心領域を撮影した第2の画像の入力を受け付ける撮影画像入力ステップと、
    入力された前記第2の画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算ステップと、
    計算された前記関心領域のCT値を判定し、前記第2の画像の表示を制御する表示制御ステップと、
    を含む医用画像処理装置における画像表示制御方法。
  16. 3次元画像で示される第1の画像を生成するためのスキャン制御を行うスキャン制御ステップと、
    生成された前記第1の画像に3次元の関心領域を設定する関心領域設定ステップと、
    設定された前記3次元の関心領域を繰り返し撮影した複数の参照用画像の入力を受け付ける撮影画像入力ステップと、
    入力された前記複数の参照用画像において、前記3次元の関心領域のCT値を計算する造影値計算ステップと、
    前記複数の参照用画像において、設定された前記3次元の関心領域のCT値の変化を監視し、前記3次元の関心領域のCT値が予め指定されたCT値になったとき、設定された前記3次元の関心領域の本撮影を開始させ、第2の画像を生成させる撮影指示を出力する撮影指示ステップと、
    を含む医用画像処理装置における画像表示制御方法。
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