JP2017005116A - 部品ケースの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】体格の大型化を抑制しつつ部品ケースの固定強度を高める、部品ケースの固定構造を提供する。【解決手段】本明細書で開示するコンデンサユニット4の固定構造では、少なくとも2個のコンデンサ2、3を収容する樹脂ケース5は、底部10に樹脂ケース5の外側面10bに開口する下面凹部27を有する。下面凹部27は、樹脂ケース5の底部10のうち、2個のコンデンサ2、3の側面部2a、3aと側面部2b、3bの間の丸角部2c、3cで挟まれた部分であって側面部2a、3bと対向する他の部位の厚みよりも厚みが大きい凸部12に設けられている。下面凹部27は、コンデンサ2、3の捲回軸J、Kに直交する断面におけるその内部空間28(水平方向凹部28a、28b)の幅Wが当該下面凹部27の開口幅Dよりも大きい。【選択図】図2

Description

本明細書が開示する技術は、複数の電子部品を収容する部品ケースの固定構造に関する。
電子部品を収容する部品ケースの固定構造に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるものがある。この技術では、コンデンサ素子(電子部品)を樹脂ケース(部品ケース)に収容するとともにコンデンサ素子の周囲空間にモールド樹脂を充填する。これにより、コンデンサ素子を樹脂ケース内に固定するとともに水分の浸入や熱影響からコンデンサ素子を保護する。そして、自動車などに搭載可能にするために、金属製の外装ケース(外側ケース)に樹脂ケースを収容する。外装ケース内における樹脂ケースの固定は、走行中に路面や駆動系から加わる振動に耐え得るようにボルトによる堅固なねじ締結により行われる。
特開2013−211325号公報
ところで、ハイブリッド車などの電動車両においては、近年、フロントコンパートメントやリアコンパートメントなどに多くの車載機器が搭載される。そのため、これらの車内空間の搭載密度が高まる傾向にあり、特許文献1の技術に代表されるような内部に部品ケースを収容する外側ケースも体格が極力小さい方が望ましい。しかし、上記のように従来は、耐振動のために外側ケースに対して部品ケースをボルトなどの固定手段で固定する構成を採っていた。そのため、外側ケース内にボルトなどによる固定構造を設ける必要があることから、外側ケースの体格が大きく、外側ケースの小型化を難しくしていた。本明細書は、体格の大型化を抑制しつつ部品ケースの固定強度を高める、部品ケースの固定構造を提供する。
本明細書が開示する技術は、丸角柱状の外形を有する少なくとも2個の電子部品を収容する部品ケースを外側ケースに収容して固定する、部品ケースの固定構造に関する。その部品ケースは、2個の電子部品の第1側面が部品ケースの底壁部に対向するとともに、第1側面に隣り合う第2側面同士が対向するように2個の電子部品を収容する。その部品ケースは、その底壁部に当該部品ケースの下面に開口する下面凹部を有している。下面凹部は、部品ケースの底壁部のうち、2個の電子部品の第1側面と第2側面の間の丸角部で挟まれた部分であって第1側面と対向する他の部位の厚みよりも厚みが大きい厚肉部に設けられている。下面凹部は、電子部品の丸角柱軸線に直交する断面におけるその内部空間の幅が当該下面凹部の開口幅よりも大きい。これに対して、外側ケースは、その内周面に側面凹部又は側面凸部を有している。そして、下面凹部の内部空間を含む部品ケースと外側ケースの間の空間に、充填材が側面凹部又は側面凸部よりも上まで満たされる。
上記の構造により、外側ケースの側面凹部に入り込む充填材や外側ケースの側面凸部の周囲を埋めたりする充填材が部品ケースの高さ方向に加わる振動や外力(以下「振動など」と称する)に対してアンカーとして機能する。部品ケースの下面凹部は、その内部空間の幅が下面凹部の開口幅よりも大きい。換言すると、下面凹部は、部品ケースの底壁の拡がり方向に窪む水平方向凹部を有する。そのため、下面凹部に入り込む充填材が部品ケースの幅又は奥行き方向に加わる振動などに対してアンカーとして機能する。また、下面凹部内において、この水平方向凹部に入り込む充填材が部品ケースの高さ方向に加わる振動などに対してもアンカーとして機能する。
上記した固定構造は、特に、丸角柱状の2個の電子部品を収容する部品ケースにおいて、2個の電子部品の夫々の第1側面と前記第2側面の間の丸角部で挟まれた部分の底壁部に形成される厚肉部(第1側面と対向する他の部位の厚みよりも厚みが大きい厚肉部)を利用する。この厚肉部を利用して、アンカー効果が得られるように、内部空間の幅が開口幅よりも大きい下面凹部を形成する。本明細書が開示する固定構造は、これまで利用されていなかった厚肉部にアンカー効果のある凹部(下面凹部)を形成することで、部品ケースの体格を大きくすることなく、部品ケースの固定強度を確保することができる。別言すれば、上記の固定構造は、ボルトによる堅固なねじ締結構造によることなく部品ケースの固定強度を確保しつつ、外側ケース内に部品ケースを固定することが可能になり、外側ケースの体格の小型化に寄与する。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
コンデンサユニットの斜視図である。 (A)は、コンデンサユニットをXY平面でカットした断面図であり、(B)は、同ユニットをYZ平面でカットした断面図である。 実施例の部品ケースの固定構造の例として、インバータケースの一部を示す斜視図であり、コンデンサユニットを収容する前のものである。 コンデンサユニットを収容したインバータケースの一部を示す斜視図である。 インバータケースを図4のV−V線でカットした断面図である。 コンデンサユニットの改変例の斜視図である。
図面を参照して実施例の部品ケースの固定構造を説明する。この実施例は、コンデンサユニットの樹脂ケースを電動車両のインバータに固定する構造に適用したものである。樹脂ケースが、少なくとも2個の電子部品を収容する部品ケースの一例に相当する。なお、電動車両には、燃料電池車や、走行用のモータとエンジンを共に備えるハイブリッド車も含む。本実施例では、ハイブリッド車を例に挙げて説明する。
まず、ハイブリッド車の構成を簡単に説明する。ハイブリッド車は、走行用の駆動源として、モータとエンジンを備える。モータの出力トルクとエンジンの出力トルクは、動力分配機構で適宜に分配/合成され、自動変速機やプロペラシャフトなどを介して駆動輪に伝達される。モータを駆動する電力は交流である。そのため、バッテリの直流電力をインバータで交流電力に変換してモータに供給する。バッテリとインバータの間に直流電圧を昇圧したり降圧したりする電圧コンバータを介在させる場合もある。このようなインバータや電圧コンバータには、IGBTなどのスイッチング素子が用いられる。またスイッチングによる脈流を抑制する目的やスイッチングノイズを除去する目的などで、大容量のコンデンサが用いられる。本実施例では、このような大容量コンデンサとして2個のフィルムコンデンサを用いるとともに、これらを樹脂ケースに収容してコンデンサユニットを構成する。本明細書では、以下、フィルムコンデンサのことを単にコンデンサと称する。
次に、このようなコンデンサユニットについて説明する。図1に、コンデンサユニット4の斜視図を示す。図2(A)に、コンデンサユニット4をXY平面でカットした断面図を示し、図2(B)に、コンデンサユニット4をYZ平面でカットした断面図を示す。図1に示すように、コンデンサユニット4の樹脂ケース5は、耐熱性及び耐薬品性に優れた合成樹脂(例えば、PPS;ポリフェニレンサルファイド)を有底の角筒形状に一体に成形したものである。本実施例では、そのフィルムの捲回軸J、Kが樹脂ケース5の底部10に平行(図1に示す座標系のX軸)方向になるように並べた2個のコンデンサ2、3を収容する。換言すると、コンデンサ2、3は、夫々の側面部2b、3bが対向するように樹脂ケース5に収容されている。つまり、樹脂ケース5の開口に対して、コンデンサ2、3は、横置き状態に並べられている。以下、本明細書では、図1やその他の図に表す座標系のX、Y、Zの各軸のことを、夫々単に、X軸、Y軸、Z軸と表現する。また、Z軸の正方向を上方や上側と表現したり、Z軸の負方向を下方や下側と表現したりする場合もある。
コンデンサ2、3は、丸角柱状の外形を有する。コンデンサ2、3は、典型的には、金属化フィルムを丸角柱状に捲回したフィルムコンデンサである。「丸角柱状に捲回」とは、金属化フィルムの捲回軸J、Kの方向から見た場合のコンデンサ2、3の形状、又は、金属化フィルムの捲回軸に直交する面でコンデンサ2、3を切断した断面形状が、角丸矩形になるように金属化フィルムを捲回することを意味する。金属化フィルムは、例えば、帯状の絶縁フィルムの片面にアルミニウムなどの金属を蒸着したものである。典型的には、これを2枚、重ね合わせてロール状に所定の回数巻き付けてコンデンサ2、3の本体部を形成する。本体部には、2枚の金属化フィルムの夫々に電気的に接続される接続端子(不図示)が設けられており、これらの端子がコンデンサ2、3の電極として機能する。これらの端子が接続されるバスバ(不図示)は、例えば、樹脂ケース5の上方(Z軸の正方向)の開口から外部に露出する。
このようにコンデンサユニット4に収容されるコンデンサ2、3は、それらの四隅の角部が丸い丸角形状を有する(丸角部2c、3c)。そのため、図2(B)に示すように、本実施例の樹脂ケース5では、周壁部のうち、長手方向(Y軸方向)の一端側に配置される短側壁部6の内周面6aにおいては、コンデンサ2の丸角部2cの形状に合わせた曲率半径を有する曲面部11aを形成する。また、短側壁部6に対向して他端側に配置される短側壁部7の内周面7aにおいては、コンデンサ3の丸角部3cの形状に合わせた曲率半径を有する曲面部11bを形成する。そして、内周面6aと底部10の内側面10aを曲面部11aで接続し、内周面7aと内側面10aを曲面部11bで接続している。本実施例のコンデンサ2、3は、図1及び図2に示すように、外観形状が同様である。そのため、丸角部2c、3cの形状も両者同じであり、それらに対応する曲面部11a、11bの曲率半径も同様に設定されている。コンデンサ2とコンデンサ3の外観形状が異なる場合には、それらの丸角部の形状に適した曲率半径に曲面部11a、11bの形状が設定される。
このような曲面部11a、11bが内周面6a、7aに形成される樹脂ケース5は、その底部10の長手方向(Y軸方向)中央に内側に突出する凸部12が形成されている。即ち、樹脂ケース5は、2個のコンデンサ2、3の夫々の丸角部2c、3cで挟まれた部分の底部10に他の部位(例えば、コンデンサ2、3の側面部2a、3aに対向する部分)の厚みよりも厚みが大きい厚肉部として、凸部12を備えている。前述したように、コンデンサ2、3は、樹脂ケース5内においては、夫々の側面部2b、3bが対向している。そのため、凸部12は、例えば、コンデンサ2が収容される側においては、コンデンサ2の丸角部2cの形状に合わせた曲率半径を有する曲面部11cを形成し、またコンデンサ3が収容される側においては、コンデンサ3の丸角部3cの形状に合わせた曲率半径を有する曲面部11dを形成している。これにより、凸部12は、これらの曲面部11c、11dを介して底部10の内側面10aに接続される。樹脂ケース5の周壁部のうち、残りの短手方向(X軸方向)の一端側に配置される長側壁部8と他端側に配置される長側壁部9については、夫々の内周面8a、9aが底部10の内側面10aに対して直角に立ち上がるように接続されている。
本実施例の樹脂ケース5は、収容するコンデンサ2、3の丸角部2c、3cに対応して丸角部2c、3cが対向する底部10の内側面10aに曲面部11a、11b、11c、11dを形成している。そのため、このような曲面部11a−11dが形成される部位は、その厚み(肉厚)が他の部位の厚みよりも大きく(厚く)なる。そこで、樹脂ケース5では、曲面部11a−11dが形成される厚肉部位に溝深さが深い側壁凹部21、22や下面凹部27を形成している。即ち、短側壁部6と底部10が接続される厚肉部位の外周面6bにおいて、底部10の長手方向(Y軸の負方向)に窪む側壁凹部21を形成し、また短側壁部7と底部10が接続される厚肉部位の外周面7bにおいて、底部10の長手方向(Y軸の正方向)に窪む側壁凹部22を形成する。側壁凹部21、22は、いずれもコンデンサ2、3の捲回軸J、Kの方向(樹脂ケース5の短手方向(X軸方向))に長側壁部8、9を貫通するように形成されている。
また、凸部12が形成される底部10の長手方向(Y軸方向)中央において、高さ方向(Z軸の正方向)に窪んで外側面10bに開口する下面凹部27を形成する。樹脂ケース5は、後述するように、インバータケース30に収容された場合、底部10の外側面10bが底部31に対向して重量方向下側に向く(図3参照)。そのため、本明細書では、このような凹部27を「下面凹部27」と称する。下面凹部27は、コンデンサ2、3の捲回軸J、Kに直交する断面、つまりYZ平面において、内部空間28の幅Wが下面凹部27の開口幅Dよりも大きい(図2(B)参照)。即ち、内部空間28は、底部10の長手方向(Y軸方向)の両側(Y軸の正方向及び負方向)に窪む水平方向凹部28a、28bを備えている(図2(A)参照)。この内部空間28は、コンデンサ2、3の捲回軸J、Kの方向(樹脂ケース5の短手方向(X軸方向))に底部10の凸部12内を通って樹脂ケース5の長側壁部8、9を貫通するように形成されている。
なお、本実施例の樹脂ケース5においては、長側壁部8の外周面8bや長側壁部9の外周面9bには、側壁凹部21、22、下面凹部27が貫通することによる凹部以外は、凹部や凸部が形成されていないが、後述する溝深さが浅い凹部など、任意形状の凹部や凸部が形成される場合もある。
コンデンサ2、3が収容される樹脂ケース5の内部には、短側壁部6、7、長側壁部8、9からなる周壁全周の内周面6a、7a、8a、9a及び底部10の内側面10aと、コンデンサ2、3の側面部2a、2b、3a、3bなどの外周面との間に形成される隙間SPが存在する。この隙間SPには、モールド用の樹脂材が充填されてコンデンサ2、3の周囲がモールド樹脂で封止される。図1及び図2に示すコンデンサユニット4は、樹脂材が充填される前の状態であり、モールド樹脂が表されていないことに注意されたい。
このように構成されるコンデンサユニット4は、例えば、図3に示すように、インバータケース30のコンデンサ搭載スペース30aに収容される。図3に、インバータケース30の一部が表された斜視図を示す。図3に示すコンデンサユニット4は、モールド樹脂41が充填されており、コンデンサ2、3はその中に埋もれて樹脂封止されている。この図においても、バスバを図示していないことに注意されたい。
インバータケース30は、例えば、アルミニウム製であり、コンデンサ搭載スペース30aに隣接して、リアクトルや複数のパワーカードを積層した積層ユニットを収容するリアクトル搭載スペース30bが設けられている。そのため、リアクトル搭載スペース30bは、図3に示す座標系のX軸方向に幅広く拡がるように形成されているが、この図では、その一部のみが表されており残りの大部分は省略されている。パワーカードは、複数のIGBTやそれらの周辺回路などを樹脂モールドしたパワーモジュールである。本実施例では、コンデンサ搭載スペース30aを周壁部32−35により囲むとともに、周壁部34によりコンデンサ搭載スペース30aとリアクトル搭載スペース30bの間を仕切っている。周壁部32などの外周面には、インバータケース30を電動車両のフロントコンパートメントやリアコンパートメントなどの車内空間内に固定し得る不図示の固定機構が形成されている。
本実施例のインバータケース30は、周壁部32の内周面32aに側面凹部37が設けられている。また、周壁部33の内周面33aに側面凹部38が設けられている。側面凹部37、38は、例えば、それらのXZ面上のサイズがコンデンサユニット4に形成されている側壁凹部21、22の開口サイズとほぼ同様に設定されている。また、側面凹部37、38の形成位置は、例えば、コンデンサ搭載スペース30aに収容された状態のコンデンサユニット4の側壁凹部21、22の高さ方向(Z軸方向)位置に適合するように設定されている。側面凹部37、38のサイズや形成位置あるいは形成個数は、後述する充填材42によるアンカー機能の効果に応じて、個別具体的な実験や計算機シミュレーションなどにより適宜設定される。なお、側面凹部37は、周壁部32の内周面33aから短側壁部7に向かって突出する側面凸部であってもよい。側面凹部38も同様に側面凸部であってよい。
コンデンサユニット4がコンデンサ搭載スペース30aに収容されると、例えば、図4に示すように、コンデンサユニット4の周囲空間が充填材42で埋められる。つまり、コンデンサユニット4は、コンデンサ搭載スペース30a内にポッティングされる。図4に、コンデンサユニット4を収容したインバータケース30の一部が表された斜視図を示す。この図においても、図3と同様に、リアクトル搭載スペース30bの一部が表され、リアクトル搭載スペース30bの残部を省略していることに注意されたい。
このように本実施例では、インバータケース30のコンデンサ搭載スペース30aに収容されるコンデンサユニット4は、その周囲空間、即ちコンデンサユニット4の短側壁部6、7、長側壁部8、9の外周面6b、7b、8b、9b及び底部10の外側面10bとインバータケース30の周壁部32−35の内周面との間に形成される隙間に充填材42が充填される。
充填材42は、例えば、ウレタンを主原料とする合成樹脂であり、コンデンサユニット4に充填するモールド樹脂41よりも柔らかい。このような柔らかい充填材42を、コンデンサ搭載スペース30aに収容されるコンデンサユニット4の周囲空間に充填することにより、例えば、走行中に路面や駆動系などの外部から入力される振動に耐え得る耐振動特性を高めている。なお、充填材42は、充填剤、ポッティング剤又はポッティング材と称されることもある。
充填材42は、コンデンサ搭載スペース30a内において、コンデンサユニット4と、周壁部(短側壁部6、7、長側壁部8、9)及び底部31との隙間のすべてに充填される。そのため、インバータケース30の周壁部32−35に形成される側面凹部37、38の内側にも入り込む。この様子は、これらの側面凹部37、38の形成位置において、YZ平面でカットした断面によく表されているので、ここからは、その断面が表されている図5を参照しながら説明する。図5に、インバータケース30を図4のV−V線でカットした断面図を示す。
図5に示すように、コンデンサユニット4と周壁部32−35の間に充填される充填材42は、周壁部32に形成される側面凹部37の内部に入り込み、またコンデンサ2、3を収容する樹脂ケース5の側壁凹部21、22の内部にも入り込む。これにより、樹脂ケース5の短側壁部6の側壁凹部21と、インバータケース30の周壁部32の側面凹部37との間に位置する充填材42がコンデンサユニット4を固定するアンカーとして機能する。また、短側壁部7の側壁凹部22内に位置する充填材42と、周壁部33の側面凹部38の周囲を埋める充填材42がコンデンサユニット4を固定するアンカーとして機能する。これらのアンカーとして機能する充填材42は、外部から入力される振動などによって、コンデンサユニット4に対してインバータケース30の開口側(Z軸の正方向)に向く力が働いた場合にそれに抗して振動などを弱める。
また、コンデンサユニット4とインバータケース30の底部31の間に充填される充填材42は、樹脂ケース5の底部10に形成される下面凹部27にも入り込む。下面凹部27に入り込んだ充填材42は、内部空間28に充満する。そのため、内部空間28を構成する水平方向凹部28a、28bにも充填材42が充填される。下面凹部27は、樹脂ケース5の長手方向中央において、樹脂ケース5の長側壁部8、9を貫通するように樹脂ケース5の短手方向に延びている。これにより、このような樹脂ケース5の短手方向に線条に下面凹部27に入り込む充填材42がコンデンサユニット4を固定するアンカーとして機能する。そのため、このような下面凹部27内の充填材42が、外部から入力される振動などによってコンデンサユニット4の長手方向(Y軸方向)に向く力が働いた場合にそれに抗して振動などを弱める。また、下面凹部27の水平方向凹部28a、28bに入り込んだ充填材42は、コンデンサユニット4に対してインバータケース30の開口側(Z軸の正方向)に向く力が働いた場合にそれに抗して振動などを弱める。
このように本実施例のインバータケース30にコンデンサユニット4を固定する構造では、少なくとも2個のコンデンサ2、3を収容する樹脂ケース5は、その底部10に当該樹脂ケース5の外側面10bに開口する下面凹部27を有している。下面凹部27は、樹脂ケース5の底部10のうち、2個のコンデンサ2、3の側面部2a、3aと側面部2b、3bの間の丸角部2c、3cで挟まれた部分であって側面部2a、3bと対向する他の部位の厚みよりも厚みが大きい凸部12に設けられている。下面凹部27は、コンデンサ2、3の捲回軸J、Kに直交する断面におけるその内部空間28(水平方向凹部28a、28b)の幅Wが当該下面凹部27の開口幅Dよりも大きい。これに対して、インバータケース30は、その周壁部32の内周面32aに側面凹部37と、周壁部33の内周面33aに側面凹部38とが設けられている。
これにより、下面凹部27の内部空間28(水平方向凹部28a、28b)を含む樹脂ケース5とインバータケース30の間の隙間空間に、充填材42が側面凹部37、38よりも上まで満たされることによって、インバータケース30の側面凹部37、38に入り込む充填材42が樹脂ケース5の高さ方向(Z軸方向)に加わる振動などに対してアンカーとして機能する。樹脂ケース5の下面凹部27は、その内部空間28(水平方向凹部28a、28b)の幅Wが下面凹部27の開口幅Dよりも大きい。そのため、下面凹部27に入り込む充填材42が樹脂ケース5の幅又は奥行き方向に加わる振動などに対してアンカーとして機能する。また、下面凹部27内において、この水平方向凹部28a、28bに入り込む充填材42が樹脂ケース5の高さ方向に加わる振動などに対してもアンカーとして機能する。
特に、下面凹部27は、底部10において他の部位よりも厚みが大きい凸部12に形成されている。凸部12は、底部10において、コンデンサ2、3の丸角部2c、3cが対向することによって、他の部位よりも厚みが大きくなっている。この、厚みが大きい凸部12はこれまで有効に利用されず、いわば無駄な領域であった。実施例の固定構造では、この凸部12を利用して、アンカー効果が得られるように、内部空間の幅Wが開口幅Dよりも大きい下面凹部27を形成する。凸部12に下面凹部27を形成することで、樹脂ケース5の体格を大きくすることなく、樹脂ケース5の固定強度を確保することができる。別言すれば、上記の固定構造は、ボルトによる堅固なねじ締結構造によることなく樹脂ケース5の固定強度を確保しつつ、インバータケース30内に樹脂ケース5を固定することが可能になり、インバータケース30の体格を小型化することができる。また、側面凹部37、38に入り込む充填材42に加えて、下面凹部27内の内部空間28(水平方向凹部28a、28b)に入り込む充填材42も、樹脂ケース5の高さ方向に加わる振動などに抗するアンカーとして働くため、樹脂ケース5の固定強度が高められる。
なお、図6に示すように、コンデンサユニット4の改変例として、樹脂ケース5の長側壁部8、9に溝深さが浅い側壁凹部23を追加してもよい。即ち、改変例のコンデンサユニット14では、短側壁部6の側壁凹部21と下面凹部27(水平方向凹部28a)とを繋げるように側壁凹部23、24を設け、また短側壁部7の側壁凹部22と下面凹部27(水平方向凹部28b)とを繋げるように側壁凹部25、26を設ける。これにより、側壁凹部21及び水平方向凹部28aが側壁凹部23、24を介して矩形の環状に繋がる。また、側壁凹部22及び水平方向凹部28bが側壁凹部25、26を介して矩形の環状に繋がる。そのため、応力が集中し易い側壁凹部21、22の両端部分における充填材42の端部が、側壁凹部24−27に入り込む充填材42に接続されるので、側壁凹部24−27に入り込む充填材42に応力を分散させることが可能になる。
上記の実施例では、2個のコンデンサ2、3を樹脂ケース5に収容する場合を例示して説明したが、コンデンサの個数は、3個以上であってもよい。3個以上の場合には、列状に並べられた複数のコンデンサのうち、両側のコンデンサ以外は、側面部2a(第1側面)に隣り合う両側の側面部2b(第2側面)が、隣り合うコンデンサの側面部2b(第2側面)に対向する。そのため、両側のコンデンサ以外は、側面部2a(第1側面)の両側に位置する丸角部2cに対して、夫々凸部12(厚肉部)が設けられる。
実施例の技術に関する留意点を述べる。コンデンサ2、3が「少なくとも2個の電子部品」の一例に相当する。樹脂ケース5が部品ケースの一例に相当する。側面部2a、3aが第1側面の一例に相当する。側面部2b、3bが第2側面の一例に相当する。底部10が底壁部の一例に相当する。凸部12が厚肉部の一例に相当する。インバータケース30が外側ケースの一例に相当する。内周面32a、33aが、外側ケースの内周面の一例に相当する。捲回軸J、Kが丸角柱軸線の一例に相当する。開口幅Dが「開口の幅」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、3:コンデンサ
2a、2b、3a、3b:側面部
2c、3c:丸角部
4:コンデンサユニット
5:樹脂ケース
6、7:短側壁部
8、9:長側壁部
10:底部
11a−11d:曲面部
12:凸部
21−26:側壁凹部
27:下面凹部
28:内部空間
28a、28b:水平方向凹部
30:インバータケース
31:底部
32−35:周壁部
37:側面凹部
38:側面凸部
41:モールド樹脂
42:充填材
D:開口幅
J、K:捲回軸
W:内部空間の幅

Claims (1)

  1. 丸角柱状の外形を有する少なくとも2個の電子部品を収容する部品ケースを外側ケースに収容して固定する、部品ケースの固定構造であり、
    前記部品ケースは、前記2個の電子部品の第1側面が当該部品ケースの底壁部に対向するとともに、前記第1側面に隣り合う第2側面同士が対向するように前記2個の電子部品を収容しており、
    前記部品ケースは、前記2個の電子部品の夫々の前記第1側面と前記第2側面の間の丸角部で挟まれた部分の前記底壁部に、前記第1側面と対向する他の部位の厚みよりも厚みが大きい厚肉部を備えており、
    前記厚肉部に、前記部品ケースの下面に開口している下面凹部であって前記電子部品の丸角柱軸線に直交する断面における内部空間の幅が前記開口の幅よりも大きい下面凹部が設けられており、
    前記外側ケースは、その内周面に側面凹部又は側面凸部が設けられており、
    前記下面凹部の内部空間を含む前記部品ケースと前記外側ケースの間の空間が、前記側面凹部又は前記側面凸部よりも上まで充填材で満たされていることを特徴とする部品ケースの固定構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024080021A1 (ja) * 2022-10-14 2024-04-18 株式会社村田製作所 コンデンサ、コンデンサバンク、及び、コンデンサ用外装ケース

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