JP2016139640A - 電子部品を収容するケースの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】体格の大型化を抑制しつつ耐振動特性に優れた電子部品を収容するケースの固定構造を提供する。【解決手段】コンデンサユニット10は、コンデンサ2、3を収容する樹脂ケース11の周壁部13に凹部14−19を有している。これらの凹部14−19は、コンデンサ2、3の丸角部に対向する部位の外側面13bに位置する。また、インバータハウジング30は、その周壁部32に、充填材40で満たされている凹部34−39を有する。凹部14−19と凹部34−39に入り込む充填材40がアンカーとして機能するため、コンデンサユニット10はインバータハウジング30から抜け難くなる。したがって、ボルトなどの締結手段が不要なのでインバータハウジング30の体格の大型化が抑制される。【選択図】図4

Description

本明細書が開示する技術は、電子部品を収容するケースをハウジングに固定する固定構造に関する。
電子部品を収容するケースを電力変換器などのハウジングに固定する固定構造に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるものがある。この技術では、コンデンサ素子(電子部品)を樹脂ケースに収容するとともにコンデンサ素子の周囲空間にモールド樹脂を充填する。その構造により、コンデンサ素子を樹脂製のケース内に固定するとともに水分の浸入や熱影響からコンデンサ素子を保護する。そして、自動車などに搭載可能にするために、金属製のハウジングにケースを収容して固定する。ハウジング内におけるケースの固定は、走行中に路面や駆動系から加わる振動に耐え得るようにボルトによる堅固なねじ締結により行われる。
特開2013−211325号公報
ところで、ハイブリッド車などの電動車両においては、近年、フロントコンパートメントやリアコンパートメントなどに多くの車載機器が搭載される。そのため、これらの車内空間の搭載密度が高まる傾向にあり、特許文献1の技術に代表されるようなハウジングも体格が極力小さい方が望ましい。しかし、上記のように従来は、耐振動のためにハウジングに対してケースをボルトなどの固定手段で固定する構成を採っていた。ハウジング内にボルトなどによる固定構造を設ける必要があることから、ハウジングの体格が大きくなりがちであった。本明細書は、電子部品を収容するケースをハウジングに固定する固定構造に関し、体格の大型化を抑制する固定構造を提供する。
本明細書が開示する電子部品を収容するケースの固定構造は、ケースがその外側面に凹部を有する。この凹部は、電子部品の丸角部に対向する部位の外側面に位置する。また、ハウジングは、その内側面に、充填材で満たされている凹部又は充填材に埋もれている凸部を有する。ケースの凹部とハウジングの凹部に入り込んだ充填材、又は、充填材に埋まっている凸部がアンカーとして機能する。そのため、ボルトによる堅固なねじ締結構造を設けることなく、ハウジング内にケースを固定することが可能になる。よって、ねじ締結構造などに要する空間を省略でき、ハウジングの体格の大型化が避けられる。また、ケースの凹部は、電子部品の角丸部に対向する部位であって、もともと無駄な空間となっていた部位に設けられる。従って、凹部のための空間をわざわざケースに設ける必要がなく、ケースの大型化が避けられる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
(A)は、コンデンサユニットの斜視図であり、(B)は、(A)の同ユニットをXY平面でカットした断面図である。 実施例の固定構造の例として、インバータハウジングの一部を示す斜視図であり、コンデンサユニットを収容する前のものである。 コンデンサユニットを収容したインバータハウジングの一部を示す斜視図である。 (A)は、インバータハウジングを図3のIV-A線でカットした断面図であり、(B)は、同ハウジングを図4(A)のIV-B線でカットした断面図である。 (A)は、コンデンサを横置き状態で収容したコンデンサユニットの斜視図である。(B)は、(A)のコンデンサユニットを収容するインバータハウジングの一部を示す斜視図である。 (A)は、図5のインバータハウジングを同図(B)のVI-A線でカットした断面図であり、(B)は、インバータハウジングを図6(A)のVI-B線でカットした断面図である。
図面を参照して実施例の電子部品を収容するケースの固定構造を説明する。この実施例は、電子部品を収容するケースとしてのコンデンサユニットを、電動車両のインバータのハウジングに固定する構造に関する。電動車両には、通常の電気自動車のほか、走行用のモータとエンジンを共に備えるハイブリッド車が含まれる。電動車両には、燃料電池車も含まれる。本実施例では、ハイブリッド車を例に挙げて説明する。
まず、ハイブリッド車の構成を簡単に説明する。ハイブリッド車は、走行用の駆動源として、モータとエンジンを備える。モータの出力トルクとエンジンの出力トルクは、動力分配機構で適宜に分配/合成され、車軸を介して駆動輪に伝達される。モータを駆動する電力は交流である。そのため、バッテリの直流電力をインバータで交流電力に変換してモータに供給する。バッテリとインバータの間に直流電圧を昇圧したり降圧したりする電圧コンバータを介在させる場合もある。このようなインバータや電圧コンバータには、IGBTなどのスイッチング素子が用いられる。またスイッチングによる脈流を抑制する目的で、大容量のコンデンサが用いられる。本実施例では、大容量コンデンサとして複数のフィルムコンデンサを用いるとともに、これらを樹脂ケースに収容してコンデンサユニットを構成する。本明細書では、以下、フィルムコンデンサのことを単にコンデンサと称する。
次に、このようなコンデンサユニットについて説明する。図1(A)に、コンデンサユニット10の斜視図を示し、図1(B)に、コンデンサユニット10をXY平面でカットした断面図を示す。図中のZ軸正方向が上方に相当する。以下の図でも同様である。
図1(A)に示すように、コンデンサユニット10の樹脂ケース11は、耐熱性及び耐薬品性に優れた合成樹脂(例えば、PPS;ポリフェニレンサルファイド)を有底の筒形状に一体に成形したものである。本実施例では、そのフィルムの捲回軸線J,Kが樹脂ケース11の底面に垂直(図1に示す座標系のZ軸)方向になるように並べた2個のコンデンサ2、3を収容する。コンデンサ2、3は、丸角柱状の外形を有する。そのため、樹脂ケース11は、コンデンサ2、3の丸角柱形状に合わせた丸角の矩形を長手方向に2つ連結したような開口形状を有する筒壁状の周壁部13を備えている。コンデンサが、1個の場合には、周壁部13は、例えば、コンデンサ2の丸角柱形状と相似形を成す丸角矩形状の開口形状を有する筒壁状に形成される。
樹脂ケース11の周壁部13は、その厚さ(壁厚)が全周に亘ってほぼ同一に形成されている。そのため、周壁部13の内側面13aと同様に、外側面13bも角部が丸くなるように周壁部13が形成されている。つまり、周壁部13は、その内側面13a及び外側面13bのいずれについても、コンデンサ2、3の丸角に合わせて、角部が丸角に形成されている。例えば、コンデンサ2の周囲を囲む周壁部13の一部は、丸角部11a、11b、11c、11dを備えており、またコンデンサ3の周囲を囲む周壁部13の残部は、丸角部11e、11f、11g、11hを備えている。
ただし、周壁部13の底部の範囲においては、これらの丸角部11a−11hは、形成されておらず、フランジ部12が形成されている。フランジ部12は、全体として矩形状を成すように形成されている。そのため、コンデンサ2の捲回軸線J又はコンデンサ3の捲回軸線Kからみると、樹脂ケース11はその外周輪郭形状が矩形になる。即ち、図1(B)に示すコンデンサユニット10の断面形状から判るように、コンデンサ2、3の捲回軸線J、Kの方向からみると、樹脂ケース11は、その外周輪郭としてフランジ部12の矩形状が現れる。
換言すると、例えば、コンデンサ2、3が収容される樹脂ケースが、このような丸角部11a−11hが形成されることのない単なる矩形状(中空直方体)の有底の箱体であった場合には、そのような箱体の底部の壁厚部分を残して角部を面取りして丸角形状に形成する。つまり、図1(B)に示すように、内側に収容されるコンデンサ2の各丸角部に対向する夫々の部位の外側面13bに凹部14、15、16、17、18、19を形成することにより、樹脂ケース11が形成される。
コンデンサ2、3は、典型的には、金属化フィルムを丸角柱状に捲回したフィルムコンデンサである。「丸角柱状に捲回」とは、金属化フィルムの捲回軸線J、Kの方向から見た場合のコンデンサ2、3の形状、又は、金属化フィルムの捲回軸線に直交する面でコンデンサ2、3を切断した断面形状が、角丸矩形になるように金属化フィルムを捲回することを意味する。金属化フィルムは、例えば、帯状の絶縁フィルムの片面にアルミニウム等の金属を蒸着したものである。典型的には、これを2枚、重ね合わせてロール状に所定の回数巻き付けてコンデンサ2、3の本体部を形成する。本体部には、2枚の金属化フィルムのそれぞれに電気的に接続される接続端子(不図示)が設けられており、これらの端子がコンデンサ2、3の電極として機能する。これらの端子が接続されるバスバ(不図示)は、例えば、樹脂ケース11の上方(Z軸の正方向)の開口から外部に露出する。
コンデンサ2、3が収容される樹脂ケース11の内部には、周壁部13の内側面13aとコンデンサ2、3の外側面との間に形成される隙間SPが存在する。この隙間SPには、モールド用の樹脂材が充填されてコンデンサ2、3の周囲がモールド樹脂で封止される。図1(A)及び(B)に示すコンデンサユニット10は、樹脂材が充填される前の状態であり、モールド樹脂が表されていないことに注意されたい。
このように構成されるコンデンサユニット10は、例えば、図2に示すように、インバータハウジング30のコンデンサ搭載スペース30aに収容される。図2に、インバータハウジング30の一部が表された斜視図を示す。図2に示すコンデンサユニット10は、モールド樹脂20が充填されており、コンデンサ2、3はその中に埋もれて樹脂封止されている。この図においても、バスバが図示されていないことに注意されたい。
インバータハウジング30は、例えば、アルミニウム製であり、上面が開口している有底筒状の容器である。インバータハウジング30には、コンデンサ搭載スペース30aに隣接して、リアクトルや複数のパワーカードを積層した積層ユニットを収容するリアクトル搭載スペース30bが設けられている。そのため、リアクトル搭載スペース30bは、図2に示す座標系のX軸方向に幅広く拡がるように形成されているが、この図では、その一部のみが表されており残りの大部分は省略されている。パワーカードは、複数のIGBTやそれらの周辺回路などを樹脂モールドしたパワーモジュールである。
本実施例では、コンデンサ搭載スペース30aとリアクトル搭載スペース30bの間を仕切るセパレータ33をインバータハウジング30内に設けている。なお、周壁部32の外側面32bには、インバータハウジング30を電動車両のフロントコンパートメントやリアコンパートメントなどの車内空間内に固定し得る不図示の固定機構が形成されている。以下、本明細書では、このセパレータ33を、コンデンサ搭載スペース30aを区画形成する周壁部32の一部として、周壁部32に含めて説明する。
インバータハウジング30の周壁部32には、矩形状の凹部が複数箇所に形成されている。本実施例では、例えば、周壁部32のうち、コンデンサ搭載スペース30aの長手方向(Y軸方向)に沿った長壁部の内側面32aに、凹部34、35、36、37、38、39が形成されている。このうちの凹部37−39は、セパレータ33に当たる長壁部に形成される。つまり、周壁部32のうち、短手方向(X軸方向)に対向する2枚の長壁部の夫々に凹部を3箇所形成する(一方に凹部34−36、他方に凹部37−39)。これらの凹部37−39は、コンデンサ搭載スペース30aの高さ方向(Z軸方向)に対しては、後で説明するように、コンデンサ搭載スペース30aに収容されるコンデンサユニット10の位置関係により決められている。本実施例では、コンデンサユニット10が底部31に接しないようにコンデンサ搭載スペース30aに収容されるのに対して、凹部37−39は、例えば、周壁部32の高さ方向(Z軸方向)のほぼ中央に位置するように夫々配置されている。
コンデンサユニット10がコンデンサ搭載スペース30aに収容されると、例えば、図3に示すように、コンデンサユニット10の周囲空間が充填材40で埋められる。つまり、コンデンサユニット10は、コンデンサ搭載スペース30a内にポッティングされる。図3に、コンデンサユニット10を収容したインバータハウジング30の一部が表された斜視図を示す。この図においても、図2と同様に、リアクトル搭載スペース30bの一部が表され、リアクトル搭載スペース30bの残部が省略されていることに注意されたい。このように本実施例では、インバータハウジング30のコンデンサ搭載スペース30aに収容されるコンデンサユニット10は、その周囲空間、即ちコンデンサユニット10の周壁部13の外側面13bとインバータハウジング30の周壁部32の内側面32aとの間に形成される隙間SPに充填材40が充填される。
充填材40は、例えば、ウレタンを主原料とする合成樹脂であり、コンデンサユニット10に充填するモールド樹脂20よりも柔らかい。このような柔らかい充填材40を、コンデンサ搭載スペース30aに収容されるコンデンサユニット10の周囲空間に充填することにより、例えば、走行中に路面や駆動系などの外部から入力される振動に耐え得るように耐振動特性を高めている。なお、充填材40は、充填剤、ポッティング剤又はポッティング材と称されることもある。充填材40は、コンデンサユニット10と周壁部32の隙間SPのすべてに充填される。そのため、周壁部32に形成される凹部34−39の内側にも入り込む。この様子は、これらの凹部34−39の形成位置において、XY平面でカットした断面やXZ平面でカットした断面に、よく表されているので、ここからは、これらの断面図が表されている図4を参照しながら説明する。図4(A)に、インバータハウジング30を図3のIV-A線でカットした断面図を示し、図4(B)に、インバータハウジング30を図4(A)のIV-B線でカットした断面図を示す。
図4(A)に示すように、コンデンサユニット10と周壁部32の間に充填される充填材40は、周壁部32に形成される凹部34−39のすべてに対してその内部に入り込み、またコンデンサ2、3を収容する樹脂ケース11の凹部14−19のすべてに対してその内部にも入り込む。そのため、図4(B)に示すように、樹脂ケース11の周壁部13の凹部15、18と、インバータハウジング30の周壁部32の凹部35、38との間に位置する充填材40がコンデンサユニット10を固定するアンカーとして機能する。このようなアンカー機能を効果的に発揮させるためには、コンデンサ搭載スペース30aの高さ方向において、周壁部32の凹部34−39が形成される範囲内に、樹脂ケース11のフランジ部12の一部が位置するように、コンデンサ搭載スペース30a内にコンデンサユニット10を収容する必要がある。
即ち、外部から入力される振動などによって、コンデンサユニット10に対してインバータハウジング30の開口側に向く力が働いた場合には、周壁部13の凹部15、18と周壁部32の凹部35、38との間に存在する充填材40がコンデンサユニット10の開口方向(Z軸の正方向)の移動を妨げる。例えば、周壁部13の凹部15と周壁部32の凹部35との間の場合には、凹部15の上側面15aと凹部35の上側面35aが開口方向(Z軸の正方向)に加わる応力を受ける。また、周壁部13の凹部18と周壁部32の凹部38との間の場合には、凹部18の上側面18aと凹部38の上側面38aが開口方向(Z軸の正方向)に加わる応力を受ける。上側面とは、開口方向(Z軸の正方向)の側に位置する面のことである(以下、本明細書において同じ)。つまり、凹部15と凹部35の間において両方の凹部に跨がるように存在する充填材40がアンカーとして機能する。凹部18と凹部38の間においても同様である。また、周壁部13の凹部14、16、17、19と周壁部32の凹部34、36、37、39とについても、同様に、夫々の部位に存在する充填材40がアンカーとして機能する。そのため、インバータハウジング30内に樹脂ケース11、ひいてはコンデンサユニット10を固定することができる。
なお、このような凹部14−19を、樹脂ケース11に収容されるコンデンサ2、3の各丸角部に対向する夫々の部位の外側面13bに形成するのではなく、例えば、周壁部32の他の部位に形成する場合には、凹部の深さを確保すべく、周壁部32の壁厚(肉厚)を大きくする(厚くする)必要が生じる。そのため、コンデンサユニット10が大型化する。また、周壁部32の壁厚(肉厚)を大きくする(厚くする)ことなく、周壁部32の他の部位にこのような凹部を形成した場合には、凹部の深さが不十分であったり、あるいは、凹部の形成箇所の周壁部32の壁厚(肉厚)が小さく(薄く)なってしまう。凹部の深さが不十分な場合には充分なアンカー効果が得られない。また、周壁部の壁厚が薄くなる場合には、樹脂ケース11の機械的強度の低下を招いたり、樹脂ケース11を成形する際における成形型内における樹脂素材の流れに影響を与えて良好な成形になり難い。
ところで、コンデンサ2、3は、フィルムの捲回軸線J,Kが樹脂ケース11の側面に垂直(X軸)方向になるように並べて、つまりコンデンサ2、3を横置き状態にして樹脂ケースに収容される場合もある。このような場合のコンデンサユニット50やインバータハウジング60の構成について、図5、6を参照して説明する。図5(A)に、コンデンサ2、3を横置き状態で収容したコンデンサユニット50の斜視図を示す。図5(B)に、コンデンサユニット50を収容するインバータハウジング60の一部が表された斜視図を示す。また、図6(A)に、インバータハウジング60を図5(B)のVI-A線でカットした断面図を示す。さらに、図6(B)に、インバータハウジング60を図6(A)のVI-B線でカットした断面図を示す。
コンデンサユニット50は、樹脂ケース51にコンデンサ2、3を収容したユニットである。樹脂ケース51は、上部に開口を有する有底筒状の箱体である。樹脂ケース51は、前述した樹脂ケース11と同様に、耐熱性及び耐薬品性に優れた合成樹脂(例えば、PPS;ポリフェニレンサルファイド)を有底の筒形状に一体成形したものである。図6(B)に示すように、周壁部52の内側面52aは、コンデンサ2、3の外径、特に丸角に合わせて底部から内側面52aに立ち上がる範囲に曲面部51a、51bが形成されている。そのため、樹脂ケース51の底部の方向に向くコンデンサ2、3の丸角の位置に対応する周壁部52の部位の壁厚が大きい(厚い)。そこで、樹脂ケース51では、この部分の外側面52bに凹部53、55を形成している。つまり、周壁部52のうち、内側に収容されるコンデンサ2、3の各丸角部に対向する夫々の部位の外側面52bに凹部53、55を形成している。
このように構成されるコンデンサユニット50は、インバータハウジング60のコンデンサ搭載スペース60aに収容される。インバータハウジング60は、先のインバータハウジング30と同様に、アルミニウム製であり、上面が開口している有底筒状の容器である。コンデンサ搭載スペース60aの隣には、セパレータ63を介してリアクトル搭載スペース60bが設けられている。インバータハウジング60は、その周壁部62のうち、コンデンサ搭載スペース60aの短手方向(X軸方向)に沿った短壁部の内側面62aに、凹部64、65が形成されている。周壁部62のうち、長手方向(Y軸方向)に対向する2枚の短壁部の夫々に凹部を1箇所形成する(一方に凹部64、他方に凹部65)。これらの凹部64、65は、コンデンサ搭載スペース60aの高さ方向(Z軸方向)に対しては、コンデンサ搭載スペース60aに収容されるコンデンサユニット50の位置関係により決められている。本実施例では、コンデンサ搭載スペース60aの高さ方向において、周壁部62の凹部64、65が形成される範囲内に、樹脂ケース51の凹部53、55の少なくとも一部が位置するように、コンデンサ搭載スペース60a内にコンデンサユニット50を収容する。なお、図5及び図6に示す符号62bは、周壁部62の外側面を示す。また、符号61は、インバータハウジング60の底部を示す。
これにより、コンデンサユニット50とインバータハウジング60の周壁部62との間に充填材40が充填されると、充填材40が周壁部62に形成される凹部64、65に対してその内部に入り込み、またコンデンサ2、3を収容する樹脂ケース51の凹部53、55に対してその内部にも入り込む。そのため、図6(B)に示すように、樹脂ケース51の周壁部52の凹部53と、インバータハウジング60の周壁部62の凹部64との間、つまり、凹部53と凹部64の間において両方の凹部に跨がるように存在する充填材40がアンカーとして機能する。また、周壁部52の凹部55と周壁部62の凹部65との間においても同様である。
即ち、外部から入力される振動などによって、コンデンサユニット50に対してインバータハウジング60の開口側に向く力が働いた場合には、周壁部52の凹部53、55と周壁部62の凹部64、65との間に存在する充填材40がコンデンサユニット50の開口方向(Z軸の正方向)の移動を妨げる。例えば、周壁部52の凹部53と周壁部62の凹部64との間の場合には、凹部53の下側面53aと凹部64の上側面64aが開口方向(Z軸の正方向)に加わる応力を受ける。また、周壁部52の凹部55と周壁部62の凹部65との間の場合には、凹部55の下側面55aと凹部65の上側面65aが開口方向(Z軸の正方向)に加わる応力を受ける。下側面とは、底部方向(Z軸の負方向)の側に位置する面のことである(以下、本明細書において同じ)。このように充填材40がアンカーとして機能する。これにより、前述したインバータハウジング30にコンデンサユニット10を固定する構造と同様に、インバータハウジング60内に樹脂ケース51、ひいてはコンデンサユニット50を固定することができる。
以上説明したように本実施例のインバータハウジング30(60)にコンデンサユニット10(50)を固定する構造では、コンデンサユニット10(50)は、コンデンサ2、3を収容する樹脂ケース11(51)の周壁部13(52)に凹部14−19(53、55)を有しており、これらの凹部14−19(53、55)は、コンデンサ2、3の丸角部に対向する部位の外側面13b(52b)に位置する。また、インバータハウジング30(60)は、その周壁部32(62)に、充填材40で満たされている凹部34−39(64、65)を有する。これにより、このような凹部34−39(64、65)に入り込む充填材40がアンカーとして機能するため、ボルトによる堅固なねじ締結構造を設けることなく、インバータハウジング30(60)内にコンデンサユニット10(50)(樹脂ケース11(51))を固定することができる。ねじ締結構造などを備える必要がないので、インバータハウジング30(60)の体格の大型化を抑えることができる。また、インバータハウジング30(60)内は充填材40で満たされるため、耐振動特性が向上する。
上記の実施例では、インバータハウジング30の周壁部32に凹部34−39を設けたり、インバータハウジング60の周壁部62に凹部64、65を設けたりしたが、これらの凹部に代えて、又はこれらの凹部に加えて、インバータハウジング30、60に周壁部32、62から突出する凸部を周壁部32、62に形成してもよい。このような場合には、周壁部32、62から突出する凸部の下側面と、コンデンサユニット10の樹脂ケース11に形成される凹部14−19の上側面と、の間において、凸部の周囲を埋める充填材40や、これら両側面間に挟まれて両者間に跨がるように存在する充填材40がアンカーとして機能する。そのため、ボルトによる堅固なねじ締結構造を設けることなく、インバータハウジング30、60内にコンデンサユニット10、50(樹脂ケース11、51)を固定することができる。この場合も、ねじ締結構造などを備える必要がないので、インバータハウジング30、60の体格の大型化を抑えることができる。また、インバータハウジング30、60内は充填材40で満たされるため、耐振動特性が向上する。
上記の実施例では、インバータハウジング30、60のコンデンサ搭載スペース30a、60aの短手方向(X軸方向)に対向する周壁部32、62(セパレータ33、63を含む)の内側面32a、62aに、凹部を夫々3箇所ずつ設けたり(凹部34−39)、凹部を夫々1箇所ずつ設けたり(凹部64、65)した。そのような凹部は、周壁部32、62の内側面32a、62aの夫々に任意の個数を設けてもよい。また、コンデンサ搭載スペース30a、60aの長手方向(Y軸方向)に沿って帯状又は線条に長い凹部を設けてもよい。さらに、コンデンサ搭載スペース30a、60aの高さ方向(Z軸方向)に、凹部34−39、64、65や帯状又は線条に長い凹部を2段以上設けてもよい。これらの凹部は、コンデンサ搭載スペース30a、60aを囲む周壁部32、62が外部から入力される振動や加圧力に耐え得る機械的強度の範囲で設けられる。
上記の実施例では、コンデンサ2、3は、その外形が丸角柱状を有するものであったが、例えば、捲回軸線J、K方向からみたコンデンサの外形が小判形状を成すものでもよい。その場合には、これらのコンデンサを収容する樹脂ケース11、51もその小判形状に相似形で大きい開口を有するように形成する。
「ケース(ハウジング)の周壁部の外側面」とは、有底筒状のケース(ハウジング)において筒の外側の面を意味する。「ケース(ハウジング)の周壁部の内側面」とは、有底筒状のケース(ハウジング)において筒の内側の面を意味する。ケースをハウジングに収容すると、ケースの周壁部の外側面がハウジングの周壁部の内側面に対向する。ケースの周壁部の外側面に凹部を設け、ハウジングの周壁部の内側面に凹部あるいは凸部を設け、それら凹部が充填材で満たされることで(及び凸部が充填材に埋もれることで)、ケースがハウジングの上部開口から抜け出てしまうことが防止される。
実施例技術に関する留意点を述べる。コンデンサ2、3が電子部品の一例に相当する。樹脂ケース11、51が「電子部品を収容するケース」の一例に相当する。インバータハウジング30、60が、「ケースを収容するハウジング」の一例に相当する。捲回軸線J、Kが「電子部品の丸角柱の捲回軸線」の一例に相当する。凹部14−19、53、55が「ケースの凹部」の一例に相当する。凹部34−39、64、65が「ハウジングの凹部」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、3:コンデンサ
10、50:コンデンサユニット
11、51:樹脂ケース
11a−11h:丸角部
12:フランジ部
13、52:周壁部
13a、52a:内側面
13b、52b:外側面
14−19、53、55:凹部
20:モールド樹脂
30、60:インバータハウジング
30a、60a:コンデンサ搭載スペース
30b、60b:リアクトル搭載スペース
31、61:底部
32、62:周壁部
32a、62a:内側面
32b、62b:外側面
33、63:セパレータ
34−39、64、65:凹部
40:充填材
J、K:捲回軸線
SP:隙間

Claims (1)

  1. 丸角柱状の外形を有する電子部品を収容するケースの固定構造であり、
    内部に前記電子部品を収容するケースと、
    上部が開口しており、前記ケースを収容するハウジングと、を備えており、
    前記ケースの外側面と前記ハウジングの内側面との間が充填材で満たされており、
    前記ケースは、前記電子部品の丸角柱の捲回軸線方向からみたときの外周輪郭形状が矩形であり、前記外側面であって前記電子部品の丸角部に対向する部位に前記充填材で満たされている凹部を有しており、
    前記ハウジングは、前記内側面に、前記充填材で満たされている凹部又は前記充填材に埋もれている凸部を有していることを特徴とする電子部品を収容するケースの固定構造。
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