JP2017003404A - 欠陥検査方法および装置 - Google Patents

欠陥検査方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017003404A
JP2017003404A JP2015117115A JP2015117115A JP2017003404A JP 2017003404 A JP2017003404 A JP 2017003404A JP 2015117115 A JP2015117115 A JP 2015117115A JP 2015117115 A JP2015117115 A JP 2015117115A JP 2017003404 A JP2017003404 A JP 2017003404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
distance
light
image
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015117115A
Other languages
English (en)
Inventor
小西 孝明
Takaaki Konishi
孝明 小西
中野 博之
Hiroyuki Nakano
博之 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2015117115A priority Critical patent/JP2017003404A/ja
Priority to US15/098,525 priority patent/US20160364851A1/en
Publication of JP2017003404A publication Critical patent/JP2017003404A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/954Inspecting the inner surface of hollow bodies, e.g. bores
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/8851Scan or image signal processing specially adapted therefor, e.g. for scan signal adjustment, for detecting different kinds of defects, for compensating for structures, markings, edges

Landscapes

  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

【課題】検査装置との相対速度および距離が変動する構造物の表面欠陥を、高速かつ高精度に検査する。【解決手段】構造物の表面に沿って移動し前記構造物表面を撮像する撮像機1と、前記撮像機1の撮像領域に光を照射する投光装置8と、前記撮像機1において撮像された光の撮像位置から求めた前記構造物表面までの距離を用いて前記撮像機のレンズ位置を制御する第1の制御部と、前記撮像機において撮像された光の周波数から求めた前記構造物との相対移動速度を用いて前記撮像機の駆動電荷転送速度を制御する第2の制御部10から構成されることを特徴とする欠陥検査装置。【選択図】 図3

Description

本発明は、構造物表面の欠陥の検査方法および装置に関する。
近年、トンネルなどの社会インフラ構造物においては、老朽化による耐久性の低下が社会的に問題となっており、維持管理のための定期的な検査と補修作業の必要性が高まっている。従来の定期検査においては、近接目視検査や打音検査が実施されているが、人手による作業のため効率が悪く、全面検査には数時間を要する。そのため、供用中構造物における検査が困難で、使用していない時間帯での検査、もしくは、一時的に供用を停止して検査する必要があり、検査頻度の低下や構造物稼働率の低下が問題となっていた。
そこで、走行車両に搭載したカメラを用いた検査方法が提案されている。例えば、トンネル壁面の画像を撮像し検査する装置として、特許文献1がある。この特許文献には、トンネル内走行車両に搭載した一次元センサカメラを用いて、トンネル壁面に対して進行方向と直交方向の断面スキャンを行い、順次データを蓄積することで、トンネル壁面の展開画像を得る装置について記載されている。
また、検査対象の高速移動に対応したカメラとして、時間遅延積分型(TDI:Time Delay Integration)カメラがある。図1に、TDIカメラの全体構造概略を、図2に、視野垂直方向からみた構造を示す。TDIカメラ1は、検査対象表面の測定点2から散乱した光を、レンズ3を介して受光素子4上に集光し、受光素子4で光電変換した電荷を読み出す際に、隣接する受光素子に転送を実施する。このときに、TDIカメラ1と検査対象の相対移動速度と、受光素子4の電荷転送のタイミングを合わせることで、転送回数だけ電荷を蓄積することができる。これにより、通常のカメラでは撮像露光時間が短くなってしまう高速移動する検査対象に対して、TDIカメラを使用することで露光時間を長くし高いS/Nで撮像することが可能である。
TDIカメラを用いて、高速移動する検査対象を検査する方法として、例えば、特許文献2がある。この特許には、半導体ウェーハ等を対象とした表面検査において、TDIカメラのラインレート(電荷転送速度)より高速にステージをスキャンした場合に、電荷加算ずれを補正して画像のボケを回避し、高速検査を可能とする方法について記載されている。
特開平06−042300号公報 特開2010−256340号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の方法にあっては、速度の増加に伴う蓄積時間の減少によって低下する画像コントラストを強調する構成は含んでおらず、高速化への対応が困難である。また、列車の振動に起因する撮像距離の変動によって発生する画像のボケを回避する構成については述べられていない。また、上述の特許文献2に記載の方法にあっては、検査対象との相対速度が既知のシステムにおける速度比率の制御および補正方法について述べられているが、検査対象との相対速度が未知の場合については述べられていない。また、撮像距離の変動によって発生する画像のボケを回避する構成についても述べられていない。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、検査装置との相対速度および距離が変動する構造物表面の欠陥の検査を、高速かつ高精度に実施することができる欠陥検査方法および装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、構造物の表面に沿って移動し前記構造物表面を撮像する撮像機と、前記撮像機の撮像領域に光を照射する投光装置と、前記撮像機において撮像された光の撮像位置から求めた前記構造物表面までの距離を用いて前記撮像機のレンズ位置を制御する第1の制御部と、前記撮像機において撮像された光の周波数から求めた前記構造物との相対移動速度を用いて前記撮像機の駆動電荷転送速度を制御する第2の制御部を有することを特徴とする。
本発明によれば、検査装置との相対速度および距離が変動する構造物表面の欠陥の検査を、高速かつ高精度に実施することが可能となる。
TDIカメラの構造の一例を示す図である。 TDIカメラの撮像原理を説明するための図である。 実施例1による表面検査装置の全体構成を検査対象の構造物とともに概略的に示す図である。 実施例1による表面検査装置における各機能の詳細を示すフロー図である。 撮像装置および投光装置の構成概要を示す図である。 投光装置の光照射位置と撮像装置の集光の関係を示す図である。 撮像対象までの距離が一定の場合の撮像画像の一例を示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合の投光装置の光照射位置と撮像装置の集光の関係を示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合の撮像画像の一例を示す図である。 撮像画像の輝線を抽出した画像の一例を示す図である。 撮像画像の輝線の中心線を抽出した画像の一例を示す図である。 撮像画像の中心線位置の変動パラメータを示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合の各変動パラメータを示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合のレンズ制御位置の一例を示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合においてレンズ制御を実施した場合の撮像画像の一例を示す図である。 投光装置の光照射位置と撮像装置の集光の関係を示す図である。 撮像対象が移動している場合に撮像画像で測定される光強度変動の一例を示すグラフである。 撮像対象が移動している場合に撮像画像で測定される光強度変動の周波数分布の一例を示すグラフである。 撮像対象の移動速度が変動した場合に撮像画像で測定される光強度変動の一例を示すグラフである。 撮像対象の移動速度が変動した場合に撮像画像で測定される光強度変動の周波数分布の一例を示すグラフである。 別の構成による投光装置の光照射位置と撮像装置の集光の関係を示す図である。 撮像対象までの距離が変動した場合の視野大きさの変動を示す図である。 撮像画像のデジタルズーム範囲を示す図である。 撮像画像にデジタルズーム処理を実施した画像を示す図である。 デジタルズーム処理画像から欠陥領域を抽出した画像を示す図である。 別の構成による撮像装置および投光装置の構成概要を示す図である。
以下、実施例を、図面を用いて説明する。尚、下記はあくまでも実施例に過ぎず、発明の内容は下記態様に限定されるものでないことは言うまでもない。
図3から図26を用いて、装置を用いた検査の概要について説明する。
図3は、本実施例の検査を実施するための装置の概要である。装置は、検査対象である構造物5の表面を撮像するTDIカメラ1、TDIカメラ1の撮像領域6に向けて光線7A、7Bを照射する投光装置8を備えている。また、TDIカメラ1から送られる画像を処理する画像処理部9、画像処理部9の結果を用いてTDIカメラ1を制御する制御部10、画像処理部での処理結果を表示する表示部11、処理結果を記憶する記憶部12を備えている。
図4は、本実施例の検査方法を含む構造物検査プロセスのブロック図である。S101において検査が開始されると、S102において、検査装置が移動し、S103において検査対象である構造物5の表面の撮像が実施される。撮像された画像は、S104において画像中の投光装置8から照射された光の輝線が抽出される。抽出された光の輝線の位置、輝線幅、および、輝度変動周波数の情報を用い、S105において、検査装置のTDIカメラ1から構造物5の表面までの距離データ106、および、構造物5に対する検査装置の移動相対速度データ107が算出される。距離データ106はS108において、TDIカメラ1の現在の焦点距離設定と整合しているかを判定され、整合している場合はそのまま、整合していない場合はS109においてレンズ位置制御が実施される。次に、速度データ107はS110において、TDIカメラ1の現在の電荷転送速度と整合しているかを判定され、整合している場合はそのまま、整合していない場合はS111においてカメラ電荷転送速度制御が実施される。また、S104における輝線抽出と同時に、S112において、撮像画像の視野大きさの変動が補正され、S113において画像中の欠陥が抽出され、撮像画像および欠陥データはS114において表示部11への表示と記憶部12への保存が実施される。その後、S115において、検査対象領域全ての撮像が完了したかどうかが判断され、未完了の場合はS102に戻り、検査対象領域を移動して引き続き撮像が実施される。全ての撮像が完了した場合には、プロセスはS116に進み、検査が終了する。以下、各ステップにおける詳細について個別に説明する。
まず、図5から図18を用いて、撮像画像から距離を演算し、レンズ位置を制御する方法について説明する。
図5に、TDIカメラ1と投光装置8の外観図を、図6にTDIカメラ1と撮像対象表面との結像関係を説明するための図を示す。投光装置8からは、撮像対象の表面に向かって光線7A、7Bの2本の光が照射されている。光線7A、7Bは、TDIカメラ1と撮像対象との相対移動方向y軸に平行に配置され、撮像対象表面の照射点13に向けて光が照射される。なお、光線7A、7Bの照射方向は、任意に定めた撮像対象までの距離において、照射点13の1点に照射されることとする。また、光線7A、7Bのなす角は、撮像対象までの距離の変動範囲内において、照射点が1点とみなせる範囲で設定する。撮像対象表面の照射点13は、TDIカメラ1のレンズ3を介して受光素子4上に集光され、照射点13以外の領域に比べ高い輝度をもつ点として撮像画像上に測定される。図7に、TDIカメラ1と検査対象表面との距離が一定の場合の、TDIカメラ1の撮像画像例を示す。なお、撮像画像はレンズを介し撮像対象と倒立の関係にあり、上下左右が反転するが、説明の便宜のため、これ以降は撮像対象に正立方向となるよう、撮像画像については撮像対象表面に投影した像としてx軸およびy軸を反転させて表示、説明する。また、距離の演算方法の説明に用いる撮像画像においては、本来撮像されている、検査対象の傷など、距離演算に関わらないものの表示を省略する。TDIカメラ1と撮像対象とは、図5におけるy軸方向に相対的に移動しており、また、TDIカメラ1ではy軸方向に電荷転送が行われているため、撮像画像14は、y軸方向の移動距離に対応した長さをもつ連続画像となる。照射点13から集光された輝度の高い点は、輝線15として現れ、移動方向に対応するようにy軸方向に長さをもつ。TDIカメラ1と撮像対象との距離が一定の場合には、撮像画像上の輝線15は一定のx座標となり、また、結像関係も変わらないことから、輝線の幅も一定となる。なお、投光装置8は、レーザなどを利用し、後述する速度測定に用いるためのコヒーレントな光を照射する手段であれば強度の制限は無く、同様の効果が得られる別の手段を用いても良い。
図8に、撮像対象の表面との距離が変動した場合のTDIカメラ1と撮像対象表面との結像関係を説明するための図を示す。また、図9に、距離が変動した場合の、TDIカメラ1の撮像画像例を示す。レンズ位置が固定された状態で距離が変動する場合、図6に示した結像関係は崩れることになり、照射点13の受光素子4上の集光位置がずれる。その結果、距離の変動に伴い、撮像画像14にぼけが生じる、すなわち、撮像画像14上の輝線15の幅が太くなる。このとき、距離が短くなる場合、距離が長くなる場合の、いずれの場合にもぼけが生じることになり、結像関係が崩れた場合には必ず輝線15は太くなる。また、レンズ位置が固定された状態で距離が変動する場合、レンズ倍率も変動することになるため、光線7A、7Bが照射される照射点13の集光画素位置は、受光素子4上でx軸方向に変動する。そのため、距離の変動に伴い、撮像画像14上の輝線15の中心x座標が変動する。このとき、距離が短くなる場合、x座標は図9におけるx軸正方向に移動し、距離が長くなる場合、x座標はx軸負方向に移動する。すなわち、距離が変動した場合には、撮像画像は図9に示すように、輝線15の中心座標および幅が変動した撮像画像が得られ、また、輝線15の中心座標から、距離の変動方向および絶対距離が一意に求められる。
以上の距離演算方法について、図9から図13を用いて、具体的なプロセスを説明する。
まず、撮像された画像からは、図4のステップS104において、輝線が抽出される。撮像画像14上では、照射点13からの光は他の領域より明るく撮像される。そこで、例えば輝度の二値化処理のような画像処理によって、図10に示すように、輝線15を抽出する。次に、抽出した輝線15の領域から、例えば細線化処理のような画像処理を行い、図11に示すように、輝線15の中心線16を抽出する。以上の画像処理により、図12に示すように、撮像画像14のx軸方向の中心である中心軸17、距離整合時の輝線中心位置である基準位置18、距離変動時の輝線の中心である中心線16から、中心軸から基準位置までの距離w、基準位置から距離変動時の中心線の距離Δwが求められる。次に、画像の輝線中心線の距離変動Δwから、撮像対象までの距離の変動Δaを求める。図13に、TDIカメラ1と撮像対象表面との結像関係を説明するための図を示す。ここで、距離変動前におけるレンズ3と撮像対象との距離をa、撮像対象の距離の変動量をΔa、レンズ3から受光素子4までの距離をb、TDIカメラ1の中心軸と光線7A、7Bとの距離をl、距離変動前におけるTDIカメラ1の中心軸から照射点13の受光位置までの距離をw、距離変動による撮像画像の輝線受光位置の変動をΔwとする。なお、w、Δwは、図12において求めた距離と同じものである。各々の距離は、次の関係式(1)で表される。
l/(a−Δa)=(w+Δw)/b ・・・(1)
よって、撮像対象までの距離変動は、
Δa=a−l・b/(w+Δw) ・・・(2)
と計算できる。以上より、画像の輝線中心線Δwから、撮像対象までの距離Δaが求められる。Δaは、距離データ106に格納され、図4における距離整合ステップS108に送られ、距離が整合していない場合、すなわち、Δaが0でない場合には、S109においてレンズ位置制御が実施される。
次に、図13を用いて、求めた距離変動量からレンズ位置を制御する方法について説明する。
図4の距離整合ステップS108において、距離が整合していないと判断されると、S109において、距離を整合させ、結像関係が保たれるよう、レンズ3の位置が制御される。このとき、レンズ3の焦点距離をfとすると、距離変動前の結像関係は、レンズ3と撮像対象との距離a、レンズ3から受光素子4までの距離bを用いて、以下の式(3)で表される。
1/a+1/b=1/f ・・・(3)
ここで、Δaの距離変動が起きた場合に、結像関係を保つように制御したレンズ3の移動距離をΔDとすると、結像関係式は(4)で表される。
1/(a−Δa−ΔD)+1/(b+ΔD)=1/f ・・・(4)
以上より、レンズ移動距離ΔDは、距離変動前におけるレンズ3と撮像対象との距離a、レンズ3から受光素子4までの距離b、レンズ3の焦点距離f、撮像対象の距離の変動量Δaの関数として表され、レンズ制御位置が一意に求まる。
このようにして求められたレンズ移動距離ΔDに基づき、TDIカメラ1のレンズ3の軸方向位置を物理的に制御することで、図14に示すように、距離の変動に対し、常に焦点のあった画像を取得することができる。このとき、撮像画像は図15のようになり、距離の変動により輝線15はx軸方向の位置は変動するが、結像関係が崩れることによるぼけは生じず、輝線15の幅は一定となる。
以上の方法により、TDIカメラ1の撮像画像から距離を求め、距離の変動に対し常に焦点の合った画像となるようレンズ位置を制御する。
次に、図16から図21を用いて、撮像画像から相対移動速度を演算し、TDIカメラの駆動速度を制御する方法について説明する。
図16に、TDIカメラ1と投光装置8の外観図を示す。投光装置8内のレーザ20A、20Bからは、撮像対象表面の照射点13に向かって光線7A、7Bの2本の光が照射されている。レーザ20A、20B、および、光線7A、7Bは、TDIカメラ1の撮像軸方向z軸に対し傾き角θで対称に配置される。このとき、例えば、レーザ20Aの周波数をF1、レーザ20Bの周波数をF2(=F1+Δf)とすると、照射点13では干渉が生じる。そのため、照射点13からの光を集光する受光素子4では、図17に示すような光強度の合成振動が発生する。撮像対象が静止している場合、合成振動の周波数は、2つのレーザの周波数の差であるΔfとなる。図18に、受光素子4で検知した光強度変動信号をFFT処理した結果を示す。周波数は、合成振動の周波数であるΔfで最大レベルとなる。次に、撮像対象が速度voで、図16の右から左へ移動していた場合を考える。このとき、照射点13における光線7A、7Bの周波数は、ドップラー効果により、撮像対象の速度voに応じて変動する。それぞれの変動後の周波数は、レーザの波長をλ、光線の撮像軸に対する傾きをθとして、次の式で表される。
F1'=F1+vo/(λ・sinθ) ・・・(5)
F2'=F2−vo/(λ・sinθ) ・・・(6)
このときの受光素子4における光強度は、図19に示すように、合成振動の周波数が変動することになる。このときの合成振動の周波数は、次の式で表される。
F2'−F1'=Δf−2・vo/(λ・sinθ) ・・・(7)
図20に、受光素子4で検知した光強度変動信号をFFT処理した結果を示す。合成振動の周波数は、撮像対象が静止している場合のΔfから、撮像対象の速度voにより定まる値だけシフトする。これにより、2つのレーザの干渉により発生する合成周波数の変動を求めることで、撮像対象の移動速度voを計算することができる。
一方で、TDIカメラ1での撮像において、電荷転送速度を整合し電荷を蓄積するためには、撮像対象の速度voと、TDIカメラ1の電荷転送速度viの間に、レンズ3の倍率M(=a/b)を介し、次の関係式が成立する。
vo=M・vi ・・・(8)
この式を用い、上記方法で計算したvoと、レンズ3の制御位置から求まる倍率Mから、電荷転送速度が整合するviを計算し、TDIカメラ1の駆動電荷転送速度を制御する。
なお、投光装置8内に配置されるレーザは、周波数差のある光線7A、7Bが照射される構成であれば図16に示す構成に限られず、例えば、図21に示すように、1つのレーザ20Aから照射された光を、ビームスプリッタ21とミラー22を用いて2つの光線に分け、そのうち一方を周波数シフタ23を用いて周波数差をつけるような構成としても良い。また、上記説明では、光線7Bを光線7Aより高い周波数としたが、この周波数の大小は逆としても良く、光線7Bの周波数を低くしても良い。その場合には、式(5)、式(6)、式(7)で示した周波数シフトの正負が逆転する。
以上の方法によって、TDIカメラ1の撮像画像から相対移動速度を求め、常に感度が一定となるようTDIカメラ1の電荷転送速度を制御する。
次に、撮像した画像から欠陥を検出する方法について説明する。
図22に示すように、撮像距離の変動によって焦点を合わせるようにレンズ3を制御した場合には、撮像距離によって倍率が異なるため、撮像対象の視野範囲が変動することとなる。そこで、図4のステップS112において、撮像画像の視野大きさの補正が実施され、一定の視野大きさとするためにデジタルズームを適用する。図23に、TDIカメラ1と撮像対象におけるデジタルズーム適用範囲を説明するための図を、図24に、図22に示す撮像画像のデジタルズーム範囲を示す。デジタルズーム幅Vは、デジタルズーム適用前の撮像画像に対し、撮像距離が近い位置では広く、撮像距離が遠い位置では狭くなる。また、デジタルズーム幅Vより、デジタルズーム適用範囲の受光素子4の画素数が決定される。受光素子4の幅P、撮像時のレンズ3と撮像対象との距離a、レンズ3から受光素子4までの距離bを用いて、受光素子4の画素数mは、次の式(5)で計算される。
m=(1/P)・V・(b/a) ・・・(5)
図24に、デジタルズームを適用した撮像画像例を示す。このとき、撮像距離によって変動していた輝線15が一定のx座標位置となるような画像処理結果となる。なお、デジタルズーム画像19に輝線15は含まれなくても良い。以上の方法によってデジタルズームを画像19は、S113に送られ、傷などの欠陥抽出処理が実施される。
図24に示したデジタルズーム画像19に置いては、傷や亀裂などの欠陥25が存在する。傷や亀裂は、構造物の元々の表面模様領域に対して比較的暗く撮像される。そこで、例えば、輝度の二値化処理のような画像処理によって、デジタルズーム画像19から暗く撮像された欠陥25のみが抽出され、図25に示す出力画像、または、欠陥位置、長さなどの欠陥情報データを得る。なお、欠陥部分を抽出する画像処理については、同様の効果が得られる別の処理を用いても良く、例えば、境界抽出処理などを用いても構わない。また、欠陥部分のみを抽出する処理の前もしくは後に、平滑化処理のようなノイズ除去処理を必要に応じて追加しても構わない。また、欠陥と構造物の元々の表面の輝度の関係については、必ずしも欠陥部分を暗く撮像される部分と判定する必要はなく、例えば、補助照明などを併用して欠陥部分を構造物表面に対し明るく撮像できるようにし、二値化処理などの画像処理を行っても良い。さらに、必要に応じて、亀裂部分の有無を判定する処理を追加し、設定した検査目的と検査基準に応じて、例えば、欠陥のサイジング(長さ算出、幅算出)処理を行い、予め定めた基準の値を超えるか否かによって合否を判定する処理としても良い。
以上の方法によって、TDIカメラ1の撮像画像から欠陥部分を抽出する。
得られた欠陥情報データは、ステップS114において、表示部11へ表示、または、記憶部12に記憶される。その後、S113において、検査領域全体の撮像が完了したか否かを判断する。撮像が未実施の領域がある場合は、検査はS102に戻り、未実施領域への移動、撮像処理が実施される。全ての領域での撮像が完了し、未実施領域がない場合には、検査はS114に進み、検査が完了する。
以上の方法により、高速移動中において、構造物表面の欠陥をより高精度に検査可能となる。すなわち、高速移動中に構造物表面を一定の倍率かつ一定の感度で撮像でき、営業運転速度においても構造物表面の欠陥をより高精度に検査可能となる。
なお、検査装置は、図26に示すように、図3に示した装置に移動体26を加え、TDIカメラ1、投光装置8、画像処理部9、制御部10、表示部11、記憶部12を移動体26に搭載し、検査対象である構造体5に沿って移動する構成としても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・TDIカメラ
2・・・測定点
3・・・レンズ
4・・・受光素子
5・・・構造物
6・・・撮像領域
7A、7B・・・光線
8・・・投光装置
9・・・画像処理部
10・・・制御部
11・・・表示部
12・・・記憶部
13・・・照射点
14・・・撮像画像
15・・・輝線
16・・・中心線
17・・・中心軸
18・・・基準位置
19・・・デジタルズーム画像
20A、20B・・・レーザ
21・・・ビームスプリッタ
22・・・ミラー
23・・・周波数シフタ
25・・・欠陥
26・・・移動体
S101・・・検査開始ステップ
S102・・・移動ステップ
S103・・・撮像処理ステップ
S104・・・輝線抽出ステップ
S105・・・距離演算および速度演算ステップ
106・・・距離データ
107・・・速度データ
S108・・・距離整合判定ステップ
S109・・・レンズ位置制御ステップ
S110・・・速度整合判定ステップ
S111・・・カメラ駆動速度制御ステップ
S112・・・視野補正ステップ
S113・・・欠陥抽出ステップ
S114・・・撮像画像表示および撮像画像保存ステップ
S115・・・検査完了判定ステップ
S116・・・検査終了ステップ

Claims (4)

  1. 構造物の表面に沿って移動し前記構造物表面を撮像する撮像機と、
    前記撮像機の撮像領域に光を照射する投光装置と、
    前記撮像機において撮像された光の撮像位置から求めた前記構造物表面までの距離を用いて前記撮像機のレンズ位置を制御する第1の制御部と、
    前記撮像機において撮像された光の周波数から求めた前記構造物との相対移動速度を用いて前記撮像機の駆動電荷転送速度を制御する第2の制御部とを備えたことを特徴とする構造物の欠陥検査装置。
  2. 請求項1記載の構造物の欠陥検査装置において、
    撮像画像の視野補正機能をもつ画像処理部を備えることを特徴とする構造物の欠陥検査装置。
  3. 請求項1又は2における欠陥検査装置において、
    前記相対移動速度は、前記撮像機において撮像された光強度変動信号をFFT処理して求めることを特徴とする構造物の欠陥検査装置。
  4. 構造物の表面に沿って移動し前記構造物表面を撮像する手順と、
    撮像領域に光を照射する手順と、
    撮像された光の撮像位置から求めた前記構造物表面までの距離を用いて前記撮像機のレンズ位置を制御する手順と、
    前記撮像機において撮像された光の周波数から求めた前記構造物との相対移動速度を用いて前記撮像機の駆動電荷転送速度を制御する手順とを有することを特徴とする構造物の欠陥検査方法。
JP2015117115A 2015-06-10 2015-06-10 欠陥検査方法および装置 Pending JP2017003404A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117115A JP2017003404A (ja) 2015-06-10 2015-06-10 欠陥検査方法および装置
US15/098,525 US20160364851A1 (en) 2015-06-10 2016-04-14 Defect inspection method and apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015117115A JP2017003404A (ja) 2015-06-10 2015-06-10 欠陥検査方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017003404A true JP2017003404A (ja) 2017-01-05

Family

ID=57516187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015117115A Pending JP2017003404A (ja) 2015-06-10 2015-06-10 欠陥検査方法および装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160364851A1 (ja)
JP (1) JP2017003404A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6381094B1 (ja) * 2018-01-30 2018-08-29 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システム
WO2018207265A1 (ja) * 2017-05-09 2018-11-15 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システムとその方法及びそのプログラム
WO2019167658A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 国立研究開発法人理化学研究所 撮像装置および撮像システム

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102231570B1 (ko) * 2017-02-27 2021-03-25 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 진공 탈가스 조의 진단 지원 장치, 진단 지원 방법, 진단 방법 및 보수 방법
JP6664016B2 (ja) * 2018-03-22 2020-03-13 三菱重工業株式会社 調整力計量装置、調整力計量システム、調整力計量方法、プログラム、及び、計測器
CA3050491A1 (en) * 2018-07-24 2020-01-24 Alberta Centre For Advanced Mnt Products Automated system to verify structural integrity of a structure
US10753882B1 (en) * 2019-04-10 2020-08-25 Griffyn Robotech Private Ltd. Inspection and cosmetic grading through image processing system and method

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4675728A (en) * 1985-03-01 1987-06-23 C.T.S. Consulting Personnel Svcs., Inc. Apparatus for performing internal inspection of piping
CA2568021A1 (fr) * 2006-11-20 2008-05-20 Colmatec Inc. Dispositif pour mesurer des fissures dans des conduites
US8917203B2 (en) * 2011-06-21 2014-12-23 Honeywell International Inc. Motion-based adaptive frequency estimation of a doppler velocity sensor

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018207265A1 (ja) * 2017-05-09 2018-11-15 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システムとその方法及びそのプログラム
JP6381094B1 (ja) * 2018-01-30 2018-08-29 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システム
JP2019132644A (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システム
WO2019151134A1 (ja) * 2018-01-30 2019-08-08 株式会社シーパーツ タイヤ劣化評価システム
WO2019167658A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 国立研究開発法人理化学研究所 撮像装置および撮像システム
JP2019153848A (ja) * 2018-02-28 2019-09-12 国立研究開発法人理化学研究所 撮像装置および撮像システム
JP7075092B2 (ja) 2018-02-28 2022-05-25 国立研究開発法人理化学研究所 撮像装置および撮像システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20160364851A1 (en) 2016-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017003404A (ja) 欠陥検査方法および装置
EP2993463B1 (en) Fluorescence imaging autofocus systems and methods
US20170249753A1 (en) Defect observation apparatus
TWI678592B (zh) 檢查方法與檢查裝置
US20160211112A1 (en) Method and Apparatus for Reviewing Defects
JP2011064693A (ja) 弱い光及び蛍光の光の用途において信号対ノイズ比、解像度、又は合焦品質を犠牲にすることなく検査速度を最適化するための方法
JP2010048587A (ja) パターン欠陥検査装置および方法
JP2016180637A (ja) 欠陥検査装置および方法
KR101809504B1 (ko) 비파괴 검사를 위한 연속파 선형 레이저 스캐닝 열화상 장치 및 방법
JP2011158260A (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
US10766654B2 (en) Inspection device and production management method
CN112119297A (zh) 晶片检查装置和晶片检查方法
JP2004012301A (ja) パターン欠陥検出方法およびその装置
US10731971B1 (en) Method of measuring 3D profile
TWI607253B (zh) 自動對焦系統、方法及影像檢測儀器
KR100926019B1 (ko) 결함 입자 측정 장치 및 결함 입자 측정 방법
JP2007205828A (ja) 光学画像取得装置、パターン検査装置、光学画像取得方法、及び、パターン検査方法
WO2012042715A1 (ja) 検査装置
JP2012058206A (ja) マスクの欠陥検査方法及び欠陥検査装置
JP6566903B2 (ja) 表面欠陥検出方法および表面欠陥検出装置
TW201826013A (zh) 參照圖像確認方法、光罩檢測方法及光罩檢測裝置
JP5760066B2 (ja) 欠陥検査装置及び欠陥検査方法
JP2005315792A (ja) 欠陥検査分類装置
JP2019135464A (ja) パターン検査方法およびパターン検査装置
JP2013164422A (ja) 検査装置および検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170113