JP2017003135A - 熱源設備及び熱源設備制御方法 - Google Patents
熱源設備及び熱源設備制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017003135A JP2017003135A JP2015114190A JP2015114190A JP2017003135A JP 2017003135 A JP2017003135 A JP 2017003135A JP 2015114190 A JP2015114190 A JP 2015114190A JP 2015114190 A JP2015114190 A JP 2015114190A JP 2017003135 A JP2017003135 A JP 2017003135A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- heat source
- cold
- flow rate
- hot water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 47
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 526
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 claims abstract description 421
- 238000001816 cooling Methods 0.000 claims abstract description 216
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims abstract description 52
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 claims abstract description 49
- 239000003507 refrigerant Substances 0.000 claims description 16
- 101150110009 SCN11A gene Proteins 0.000 abstract description 21
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 abstract 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 43
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 35
- 101100095796 Caenorhabditis elegans sig-7 gene Proteins 0.000 description 20
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 20
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 20
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 13
- 230000008859 change Effects 0.000 description 11
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 10
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 10
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 10
- 238000013480 data collection Methods 0.000 description 10
- 238000013524 data verification Methods 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 9
- 102100026038 Lens fiber membrane intrinsic protein Human genes 0.000 description 7
- 101710115990 Lens fiber membrane intrinsic protein Proteins 0.000 description 7
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 7
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 6
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000004378 air conditioning Methods 0.000 description 5
- 238000005265 energy consumption Methods 0.000 description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 4
- 238000013461 design Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000013481 data capture Methods 0.000 description 2
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 2
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 2
- 230000002528 anti-freeze Effects 0.000 description 1
- 239000012267 brine Substances 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012544 monitoring process Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M sodium;chloride;hydrate Chemical compound O.[Na+].[Cl-] HPALAKNZSZLMCH-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Other Air-Conditioning Systems (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
Description
また、特許文献2には、「少なくとも冷却塔出口1aの冷却水温度および第1熱交換器出口11aの冷水温度を入力値とし、冷却塔ファン10、ポンプ2、4などの消費電力の合計値を求めるシミュレーションを行うシミュレータ51と、前記冷却水温度および前記冷水温度の入力値を変化させてシミュレータ51に入力し、そのシミュレーションの結果から前記消費電力の合計値が最小となる前記冷却水温度および前記冷水温度を最適値として取得する最適値取得部52と、実際の前記冷却水温度および前記冷水温度を最適値取得部52によって取得された最適値に設定する制御値設定部53を備えた。」と記載されている(要約参照)。
そして空調設備は、これら温度計の測定結果にもとづいて、消費エネルギ量、運転コスト又は排出二酸化炭素量が最低となるように運転される。
また、特許文献2に記載される冷却システムは、外気温湿度センサや室内温度センサ等のセンサを有する。そして冷却システムは、これらセンサの計測値を用いて、消費電力が最小となるように運転される。
特許文献1,2ともセンサに異常が発生した場合の対応について記載されていないので、この点において改善の余地がある。
図1に示すように、熱源設備1は制御装置5で制御される。
熱源設備1には、冷却塔2と、冷却水ポンプ4と、熱源機3と、往ヘッダ(熱源側往ヘッダ31a,負荷側往ヘッダ32a)と、還ヘッダ(熱源側還ヘッダ31b,負荷側還ヘッダ32b)と、冷温水ポンプ(冷温水一次ポンプ33,冷温水二次ポンプ34)と、が備わっている。負荷側往ヘッダ32aと負荷側還ヘッダ32bには負荷10が接続されている。
なお、熱源側往ヘッダ31aと、熱源側還ヘッダ31bとは、バイパス配管41によって接続されている。
冷却塔2は冷却ファン20を有する。冷却ファン20はインバータ20iを有し回転速度制御が可能に構成される。冷却塔2には、冷却水ポンプ4によって熱源機3から冷却水Wcが送水される。冷却塔2に送水された冷却水Wcは、冷却ファン20の駆動で送風される外気との熱交換で冷却されて熱源機3に戻る。
冷温水一次ポンプ33と冷温水二次ポンプ34は、それぞれインバータ33i,34iを有し、回転速度制御が可能になっている。
実施例1の熱源設備1において、第1熱交換器30bは凝縮器であって第2熱交換器30dは蒸発器になる。
遠心圧縮機30aは第2熱交換器30d(蒸発器)で蒸発(気化)した冷媒R1を圧縮して第1熱交換器30b(凝縮器)に送り込む。第1熱交換器30bに送り込まれた冷媒R1は、冷却塔2から送水される冷却水Wcとの熱交換で冷却されて凝縮(液化)する。第1熱交換器30bで液化した冷媒R1は膨張弁30cで減圧されて第2熱交換器30d(蒸発器)に流入する。第2熱交換器30dに流入した冷媒R1は熱源側還ヘッダ31bから送水される冷温水Whcとの熱交換で蒸発(気化)し、遠心圧縮機30aで圧縮されて第1熱交換器30bに送り込まれる。
そして、冷温水一次ポンプ33によって熱源側還ヘッダ31bの冷温水Whcが熱源機3に送水されるときに負荷側還ヘッダ32bに貯留されている冷温水Whcが熱源側還ヘッダ31bに流入する。
外気湿度センサSns2は、熱源設備1が設置される環境における外気の湿度(相対湿度)を計測し、計測信号(外気湿度信号Sig2)を出力する。外気湿度信号Sig2は制御装置5に入力される。
冷却塔出口温度センサSns3は、冷却塔2から熱源機3に送水される冷却水Wcの水温を計測し、計測信号(冷却塔出口温度信号Sig3)を出力する。冷却塔出口温度信号Sig3は制御装置5に入力される。
冷却塔入口温度センサSns4は、熱源機3から冷却塔2に送水される冷却水Wcの水温を計測し、計測信号(冷却塔入口温度信号Sig4)を出力する。冷却塔入口温度信号Sig4は制御装置5に入力される。冷却塔入口温度センサSns4によって計測される温度を、冷却塔入口温度と適宜称する。
還水温センサSns6は、熱源側還ヘッダ31bにおける冷温水Whcの水温を計測し、計測信号(還水温信号Sig6)を出力する。還水温信号Sig6は制御装置5に入力される。
往水温センサSns7は、負荷側往ヘッダ32aにおける冷温水Whcの水温を計測し、計測信号(往水温信号Sig7)を出力する。往水温信号Sig7は制御装置5に入力される。
冷温水流量センサSns8は、負荷側還ヘッダ32bから熱源側還ヘッダ31bに向かって流れる冷温水Whcの流量(還水流量)を計測し、計測信号(還水流量信号Sig8)を出力する。還水流量信号Sig8は制御装置5に入力される。
W=Ce・Eref+Cg・Gref+Ce・Ecp+Ce・Ecwp+Ce・Ect ・・・(1)
Eref:熱源機3の電力消費量
Gref:熱源機3の燃料消費量
Ecp:冷温水一次ポンプ33の電力消費量
Ecwp:冷却水ポンプ4の電力消費量
Ect:冷却塔2(冷却ファン20)の電力消費量
Ce:電力消費量の換算係数
Cg:燃料消費量の換算係数
一次エネルギ、二酸化炭素排出量、エネルギ使用量は環境に与える負荷を示す指標であるので、実施例1における評価関数Wは、熱源機3、冷温水一次ポンプ33、冷却水ポンプ4、冷却塔2(冷却ファン20)の駆動で環境に与える負荷を定量化したものとなる。
シミュレータ5aは、後記する冷却水流量マップMP1及び冷却水温マップMP2を生成し、生成した冷却水流量マップMP1及び冷却水温マップMP2を制御装置5に送る。制御装置5に送られた冷却水流量マップMP1及び冷却水温マップMP2は、制御装置5のメモリ(不図示)等に格納される。
図2に示すように、冷却水Wcの流量(冷却水流量Fwc)を小さくすると、冷却水Wcを送り出す冷却水ポンプ4(図1参照)の一次エネルギは減少するが、熱源機3に供給される冷却水流量Fwcが小さくなるので熱源設備1(図1参照)のCOP(Coefficient of Performance)が下がって一次エネルギが大きくなる。なお、熱源設備1のCOPは、熱源機3の冷却量を熱源機3、冷却水ポンプ4、冷却ファン20及び冷温水一次ポンプ33の消費エネルギの和で除した値である。
また、冷却水Wcの温度(冷却塔2から流出する冷却水Wcの温度であり、「冷却塔出口温度T2out」と称する)を高くすると冷却塔2の一次エネルギは小さくなるが、熱源機3の一次エネルギが大きくなる。
また、冷温水Whcの流量(冷温水流量Fwhc)が小さくなって冷温水一次ポンプ33(図1参照)の一次エネルギが小さくなる。
つまり、制御装置5は、冷却塔出口温度T2outが冷却水温目標値を維持するような回転速度で冷却ファン20を駆動し、冷却水流量Fwcが冷却水流量目標値となるような回転速度で冷却水ポンプ4を駆動する。また、制御装置5は、冷温水流量Fwhcが冷温水流量目標値となるような回転速度で冷温水一次ポンプ33を駆動する。
また、外気湿球温度Tawは、外気温度(外気乾球温度Tad)と外気の相対湿度(外気湿度Ha)から算出される。外気湿度Haは、外気乾球温度Tadと外気湿球温度Tawの偏差と相関しているので、この相関関係にもとづいて外気湿球温度Tawが算出される。
また、図3の(b)に示す冷却水温マップMP2には、熱源機負荷率Wrkが60%で外気湿球温度Tawが27℃の場合、27.5℃が冷却塔出口温度T2outの最適値となることが示されている。
さらに、制御装置5は、冷温水流量センサSns8から入力される還水流量信号Sig8にもとづき冷温水Whcの流量を算出(取得)し、この流量を冷温水流量Fwhcとする。そして制御装置5は、取得した熱源機入口温度Tinと熱源機出口温度Toutと冷温水流量Fwhcとから熱源機負荷率Wrkを算出(取得)する。
また、制御装置5は、取得した外気湿球温度Tawと熱源機負荷率Wrkに対応する冷却塔出口温度T2outを冷却水温マップMP2から選択し、選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水の水温の目標値(冷却水温目標値)に設定する。
制御装置5は、熱源機負荷率Wrkが中間値である場合も同様の線形補間によって冷却水流量Fwcを算出する。
また、制御装置5は、冷却水温マップMP2においても同様にして、外気湿球温度Tawや熱源機負荷率Wrkが中間値である場合の冷却塔出口温度T2outを算出する。
このときシミュレータ5aは、冷却水流量Fwcと冷却塔出口温度T2outを様々に変化させながら電力消費量(Eref,Ecp,Ecwp,Ect)と燃料消費量(Gref)を算出し、評価関数W(一次エネルギ)が最小になる冷却水流量Fwcと冷却塔出口温度T2outと冷温水流量Fwhcを抽出する。このようにして抽出された冷却水流量Fwcが熱源機負荷率Wrkと外気湿球温度Tawの組み合わせごとに配置されて図3の(a)に示す冷却水流量マップMP1が設定される。また、このようにして抽出された冷却塔出口温度T2outが熱源機負荷率Wrkと外気湿球温度Tawの組み合わせごとに配置されて図3の(b)に示す冷却水温マップMP2が設定される。さらに、抽出された冷温水流量Fwhcが熱源機負荷率Wrkと外気湿球温度Tawの組み合わせごとに配置されて図示しない冷温水流量マップが設定される。冷却水温マップMP2は予め外気湿球温度Tawと負荷率(熱源機負荷率Wrk)のすべての組み合わせについて予めシミュレータ5aが計算することによって、設定される。
また、還水温センサSns6、往水温センサSns7、又は冷温水流量センサSns8に異常が発生する等して、制御装置5に、還水温信号Sig6と往水温信号Sig7と還水流量信号Sig8の少なくとも1つが正常に入力されない場合、制御装置5は熱源機負荷率Wrkを算出(取得)できない。
また、図3の(b)に示す一例で所定の標準温度を27℃とした場合、ミュレータ5aは、熱源機負荷率Wrkが60%であれば冷却塔出口温度T2outとして27.5℃を選択し、熱源機負荷率Wrkが65%であれば冷却塔出口温度T2outとして27.6℃を選択する。そして制御装置5は、冷却水温マップMP2から選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定する。
また、図3の(b)に示す一例で所定の標準負荷率を100%とした場合、制御装置5は、外気湿球温度Tawがマイナス9℃であれば冷却塔出口温度T2outとして12℃を選択し、外気湿球温度Tawが27℃であれば冷却塔出口温度T2outとして27.8℃を選択する。そして制御装置5は、冷却水温マップMP2から選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定する。
冷却塔入口温度センサSns4によって計測される冷却塔入口温度が熱源機3の許容する設定値よりも高い場合、制御装置5は冷却水Wcの流量を最大流量とする。冷却塔入口温度センサSns4のセンサ異常の場合にも同様とする。
図4に示すように、制御装置5は、データ取込部50、データ収集・検証部51、最適演算部52、及びローカル制御部53を有する。
熱源機設定部52aは、熱源機3(図1参照)が複数台備わる場合の運転台数や優先順位、運転台数を変更する閾値を演算する。
冷温水流量比処理部52bは、冷温水一次ポンプ33を回転速度制御するための制御信号を設定して出力する。また、冷温水流量比処理部52bは、冷温水流量目標値を設定する。
冷温水往温度処理部52cは、熱源機3から送出される冷温水Whcの水温(熱源機出口温度Tout)を設定する。
冷却水流量比処理部52dは冷却水流量目標値を設定する。
冷却塔出口温度処理部52eは冷却水温目標値を設定する。
ローカル制御部53は、冷却水流量比処理部52dが設定する流量比(冷却水流量目標値)に対応する回転速度で冷却水ポンプ4を駆動するための制御信号を冷却水ポンプ4に対して出力する。
また、ローカル制御部53は、冷却塔出口温度処理部52eが設定する冷却塔出口温度T2out(冷却水温目標値)が維持されるように冷却ファン20を駆動する。ローカル制御部53は、冷却塔出口温度センサSns3から出力される冷却塔出口温度信号Sig3をフィードバック信号として冷却ファン20の回転速度を調節し、冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に維持する。
さらにローカル制御部53は、冷温水流量処理部52fが設定する冷温水流量Fwhc(冷温水流量目標値)となるように冷温水一次ポンプ33を駆動する。
データ収集・検証部51が、外気温度信号Sig1と外気湿度信号Sig2の少なくとも一方に異常が発生したと判定した場合、制御装置5は外気湿球温度Tawの算出(取得)が不可能な状態と判定する。
この場合、制御装置5冷却水流量比処理部52dは外気湿球温度Tawを所定の標準温度(例えば、27℃)に設定(固定)する。そして冷却水流量比処理部52dは、外気湿球温度Tawが所定の標準温度である場合の熱源機負荷率Wrkに対応する流量比(冷却水流量Fwc)を冷却水流量マップMP1にもとづいて選択し、選択した流量比を冷却水流量目標値に設定する。
制御装置5冷却塔出口温度処理部52eは外気湿球温度Tawを所定の標準温度(例えば、27℃)に設定(固定)する。そして冷却塔出口温度処理部52eは、外気湿球温度Tawが所定の標準温度である場合の熱源機負荷率Wrkに対応する冷却塔出口温度T2outを冷却水温マップMP2にもとづいて選択し、選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定する。
また、冷温水流量比処理部52bは外気湿球温度Tawを所定の標準温度(例えば、27℃)に設定(固定)する。そして冷温水流量比処理部52bは、外気湿球温度Tawが所定の標準温度である場合の熱源機負荷率Wrkに対応する冷温水流量Fwhcを図示しない冷温水流量マップにもとづいて選択し、選択した冷温水流量Fwhcを冷温水流量目標値に設定する。
この場合、冷却水流量比処理部52dは熱源機負荷率Wrkを所定の標準負荷率(例えば、100%)に設定(固定)する。そして冷却水流量比処理部52dは、熱源機負荷率Wrkが所定の標準負荷率である場合の外気湿球温度Tawに対応する流量比(冷却水流量Fwc)を冷却水流量マップMP1にもとづいて選択し、選択した流量比を冷却水流量目標値に設定する。
冷却塔出口温度処理部52eは熱源機負荷率Wrkを所定の標準負荷率(例えば、100%)に設定(固定)する。そして冷却塔出口温度処理部52eは、熱源機負荷率Wrkが所定の標準負荷率である場合の外気湿球温度Tawに対応する冷却塔出口温度T2outを冷却水温マップMP2にもとづいて選択し、選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定する。
また、冷温水流量比処理部52bは熱源機負荷率Wrkを所定の標準負荷率(例えば、100%)に設定(固定)する。そして冷温水流量比処理部52bは、熱源機負荷率Wrkが所定の標準負荷率である場合の外気湿球温度Tawに対応する冷温水流量Fwhcを図示しない冷温水流量マップにもとづいて選択し、選択した冷温水流量Fwhcを冷温水流量目標値に設定する。
この場合、制御装置5は、外気湿球温度Tawを所定の標準温度(例えば、27℃)に設定する。さらに、図3の(a)に示す冷却水流量マップMP1にもとづいて、外気湿球温度Tawが所定の標準温度(27℃)における熱源機負荷率Wrkに対応した冷却水流量Fwcを選択し、これを冷却水流量目標値とする。
同様に制御装置5は、図3の(b)に示す冷却水温マップMP2にもとづいて、外気湿球温度Tawが所定の標準温度(27℃)における熱源機負荷率Wrkに対応した冷却塔出口温度T2outを選択し、これを冷却水温目標値とする。
同様に制御装置5は、図示しない冷温水流量マップにもとづいて、外気湿球温度Tawが所定の標準温度(27℃)における熱源機負荷率Wrkに対応した冷温水流量Fwhcを選択し、これを冷温水流量目標値とする。
同様に制御装置5は、図3の(b)に示す冷却水温マップMP2にもとづいて、熱源機負荷率Wrkが所定の標準負荷率(100%)における外気湿球温度Tawに対応した冷却塔出口温度T2outを選択し、これを冷却水温目標値とする。
同様に制御装置5は、図示しない冷温水流量マップにもとづいて、熱源機負荷率Wrkが所定の標準負荷率(100%)における外気湿球温度Tawに対応した冷温水流量Fwhcを選択し、これを冷温水流量目標値とする。
データ収集・検証部51は、少なくとも、外気温度信号Sig1と外気湿度信号Sig2と還水温信号Sig6と往水温信号Sig7と還水流量信号Sig8に異常があるか否かを判定する。
計測信号に異常がない場合(ステップS1→No)、データ収集・検証部51は手順をステップS2に進める。
具体的に最適演算部52は、外気湿球温度Tawと熱源機負荷率Wrkに対応する冷却水流量Fwcを冷却水流量マップMP1にもとづいて選択し、選択した冷却水流量Fwcを冷却水流量目標値に設定する。また、最適演算部52は、外気湿球温度Tawと熱源機負荷率Wrkに対応する冷却塔出口温度T2outを冷却水温マップMP2にもとづいて選択し、選択した冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定する。
そして最適演算部52は手順をステップS8に進める。
本設定により、制御装置5は、冷却水流量目標値と冷却水温目標値とをほぼ同時に(時間的に差がない状態で)変更でき、各設置値を熱源機3の運転範囲に収めることができる。
例えば、冷却水流量目標値が変化した場合、ローカル制御部53は冷却水流量目標値の変化量に応じて冷却水ポンプ4の回転速度(制御量)を変化させる。このとき、ローカル制御部53は冷却水ポンプ4の回転速度(制御量)が上限を超えないように規制する。これによって、冷却水ポンプ4の回転速度が上限を超えることが回避される。
なお、ローカル制御部53は冷却ファン20や冷温水一次ポンプ33に対しても同様に上下限処理を実施し、冷却ファン20や冷温水一次ポンプ33の回転速度(制御量)が上限を超えないように規制する。
例えば、冷却水流量目標値が大きく変化した場合には冷却水ポンプ4の回転速度(制御量)の変化幅を大きくすることが必要になる。しかしながら冷却水ポンプ4の回転速度が大きく変化すると冷却水Wcの流量が大きく変化するので、冷却水Wcが流入する熱源機3や冷却水ポンプ4自身に過剰な負荷が入力されることになる。
ローカル制御部53は、冷却塔出口温度センサSns3から出力される冷却塔出口温度信号Sig3をフィードバック信号とするフィードバック制御によって、冷却ファン20の回転速度を調節し、冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に維持する。
図6は熱源機負荷率と、冷却水流量の相関関係の一例を示すグラフである。図6は横軸が熱源機負荷率Wrkを示し縦軸が冷却水流量Fwcを示す。図6に示す一例では、熱源機負荷率WrkがWa%まで冷却水流量Fwc(流量比)がFa%で一定であり、その後は、熱源機負荷率Wrkの上昇に応じて冷却水流量Fwcが直線的に上昇する。そして、熱源機負荷率WrkがWb%まで上昇した時点で冷却水流量Fwcが100%に達する。このような相関関係は、熱源機3の特性として設定される。
そこで、図1に示す制御装置5は、外気温度センサSns1又は外気湿度センサSns2に異常が発生する等して外気湿球温度Tawを取得できない場合、還水温信号Sig6と往水温信号Sig7と還水流量信号Sig8とから算出(取得)する熱源機負荷率Wrkに対応する冷却水流量Fwcを図6に示す相関関係から取得する。そして制御装置5は、取得した冷却水流量Fwcを冷却水流量目標値に設定する。
このように、制御装置5が外気湿球温度Tawを取得できない状態から復帰した場合に熱源設備1(図1参照)は、制御装置5によって外気湿球温度Tawが算出される状態に復帰する。
実施例2の熱源設備1では、外気温度センサSns1と外気湿度センサSns2の少なくとも一方に異常が発生した状態における制御装置5の処理手順が実施例1の場合と異なっている。
図7は、実施例2において制御装置が熱源設備を制御するフロー(その1)を示す図であり、図8は、実施例2において制御装置が熱源設備を制御するフロー(その2)を示す図である。図7のフローと図8のフローは接合子Aを介して接続されている。
図7,8を参照して、外気温度センサSns1と外気湿度センサSns2の少なくとも一方に異常が発生した状態で制御装置5が熱源設備1を制御する手順を説明する(適宜図1〜4参照)。
制御装置5は、各センサから入力される計測信号に異常がない場合(図7のステップS1→No)、手順をステップS2に進めて外気湿球温度Tawと熱源機負荷率Wrkを算出する(図7のステップS2)。そして制御装置5は手順を図8のステップS6に進める。
また、実施例2の熱源設備1は、外気湿度センサSns2に異常が発生した場合であっても外気温度センサSns1に異常が発生していなければ(図7のステップS41→No)、外気乾球温度Tadに応じて外気湿球温度Tawが算出されるので、外気湿球温度Tawが標準温度に固定(設定)される実施例1よりも効率よく運転される。
なお、図9に示す熱源設備1aにおいて、図1に示す熱源設備1と同じ構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
熱源機3A,熱源機3B,及び熱源機3Cは,制御装置5で運転状態の監視と運転停止を行う(図示せず)。
さらに、第1冷却塔2Aから第1熱源機3Aに送水される冷却水Wcの水温を計測する冷却塔出口温度センサSns3Aと、第2冷却塔2Bから第2熱源機3Bに送水される冷却水Wcの水温を計測する冷却塔出口温度センサSns3Bと、第3冷却塔2Cから第3熱源機3Cに送水される冷却水Wcの水温を計測する冷却塔出口温度センサSns3Cと、が備わっている。
例えば、第1熱源機3Aがターボ冷凍機、第2熱源機3Bが吸収冷温水機、第3熱源機3Cが排熱投入型吸収冷温水機であるような構成であってもよい。
なお、図9のように熱源機が複数備えられる構成における熱源設備1aのCOPは、各熱源機(3A〜3C)の冷却量の総和を各熱源機(3A〜3C)、各冷却水ポンプ(4A〜4C)、各冷却ファン(20A〜20C)及び各冷温水一次ポンプ(33A〜33C)の消費エネルギの和で除した値である。
ここで、各熱源機(3A,3B,3C)の負荷率は、熱源側還ヘッダ31bから熱源機3に向かって流れる冷温水Whcの水温(熱源機入口温度Tin)と、熱源機3から熱源側往ヘッダ31aに向かって流れる冷温水Whcの水温(熱源機出口温度Tout)と、冷温水Whcの流量(冷温水流量Fwhc)を運転している冷温水一次ポンプ(33A,33B,33C)の定格流量で案分した値とを基に算出される冷却負荷を各熱源機(3A,3B,3C)の定格能力で除したものである。
なお、図11に示す台数制御用冷却水流量マップMP10は、数値が記載されている熱源機が運転され、バツ印が記載されている熱源機は運転されないことを示している。同様に、図12に示す台数制御用冷却水温マップMP20は、数値が記載されている熱源機が運転され、バツ印が記載されている熱源機は運転されないことを示している。
図12に示す台数制御用冷却水温マップMP20も同様である。
なお、冷温水流量の計測ができない場合、ローカル制御部53は、冷温水一次ポンプのインバータ周波数を定格のインバータ周波数に変更する。
換言すると、熱源設備1aは評価関数Wが最小になるように制御されることによって、熱源設備1aは、最高のCOPで運転されることになり、ひいては、一次エネルギ、二酸化炭素排出量、エネルギ使用量等、環境へ与える負荷が最小になる。
例えば、評価関数Wは実施例1と同様に一次エネルギを示す。
制御装置5は、熱源機負荷率Wrkが100%以下の場合は、1台の熱源機(例えば、第1熱源機3A)を運転する場合と、2台の熱源機(例えば、第1熱源機3Aと第2熱源機3B)を運転する場合と、3台の熱源機を運転する場合と、の全ての場合について評価関数Wを評価する。
そして制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却水流量Fwcを選択し、これを冷却水流量目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却塔出口温度T2outを選択し、これを冷却水温目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷温水流量Fwhcを選択し、これを冷温水流量目標値とする。
そして制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却水流量Fwcを選択し、これを冷却水流量目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却塔出口温度T2outを選択し、これを冷却水温目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷温水流量Fwhcを選択し、これを冷温水流量目標値とする。
そして制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却水流量Fwcを選択し、これを冷却水流量目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷却塔出口温度T2outを選択し、これを冷却水温目標値とする。また、制御装置5は、評価関数Wが最小になる冷温水流量Fwhcを選択し、これを冷温水流量目標値とする。
この場合、各月ごとに予想される負荷率(平均値)や外気湿球温度(平均値)が予測(設定)されており、その負荷率や湿球温度等に応じて、各月ごとに設定されている運転台数で熱源機(3A,3B,3C)が運転される構成とすることが可能である。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
また、図9に示す熱源設備1aでは、熱源側還ヘッダ31bと、各熱源機(3A,3B,3C)との間に、各熱源機(3A,3B,3C)に対応するように冷温水流量センサ(Sns8A,Sns8B,Sns8C)が設置されている。しかしながら、この構成に限定されず、熱源水還ヘッダ31bと熱源側往ヘッダ32bとの間に冷温水流量センサが設置されてもよい。この場合、各熱源機(3A,3B,3C)における各熱源機負荷率Wrkは、以下の方法で算出される。まず、制御装置5は、熱源水還ヘッダ31bと熱源側往ヘッダ32bとの間に設置された冷温水流量センサで計測された冷温水Whcの流量と、往水温センサSns7による冷温水の温度(冷温水往温度)の信号と、還水温センサSns6による冷温水の温度(冷温水還温度)の信号とを基に熱源設備1a全体の負荷を算出する。その後、制御装置5は、算出された熱源設備1a全体の負荷を、運転している各熱源機(3A,3B,3C)の定格能力の比率で案分された値を各熱源機(3A,3B,3C)の負荷とする。そして、制御装置5は、この負荷を各熱源機(3A,3B、3C)の定格負荷で除した値を各熱源機3の負荷率として設定してもよい。
また、冷温水一次ポンプ33の流量は、冷温水一次ポンプ33の流量−圧力特性と配管の圧力損失特性からインバータ周波数と流量の関係を予め求めておき、冷温水流量の設定値からインバータ周波数を制御装置5が設定してもよい。この場合、冷温水流量センサSns8が不要になるので、熱源設備1(1a)のコストダウンを図ることができる。
この構成に限定されず、制御装置5は、熱源機負荷率Wrkや外気湿球温度Tawが変化するたびに評価関数Wを計算し、当該評価関数Wが最小となるような冷却水流量Fwcと、冷却塔出口温度T2outと、冷温水流量Fwhcと、を算出する構成であってもよい。そして、算出した冷却水流量Fwcを冷却水流量目標値に設定し、冷却塔出口温度T2outを冷却水温目標値に設定し、冷温水流量Fwhcを冷温水流量目標値に設定する構成であってもよい。
制御装置5のローカル制御部53は、制御装置5外部に設置されている他の演算器で実行されてもよい。このようにすることで、制御装置5が故障した場合でも、制御装置5及びローカル制御部53による個別の制御が可能となる。
さらに、冷温水Whcの流量は、熱源機3又は熱源機(3A,3B,3C)個別に流れる冷温水の流量の計測ができている場合、制御装置5が、計測された冷温水の流量を基に、冷温水流量設定値となるよう冷温水一次ポンプ33のフィードバック制御を行ってもよい。また、熱源機3又は熱源機(3A,3B,3C)個別に流れる冷温水の流量が計測できない場合、冷温水一次ポンプ33の流量が冷温水流量設定値となるように冷温水一次ポンプ33のインバータ周波数と、冷温水の流量との関係から、冷温水一次ポンプ33のインバータ周波数を設定してもよい。
また、制御装置5と、ローカル制御部53とを他の演算器等で個別に実現されている場合、制御装置5及びローカル制御部53による冷却水の流量の熱源機3又は熱源機(3A,3B,3C)に対する個別制御は、熱源機3又は熱源機(3A,3B,3C)から送信される冷却水流量比信号を用いてもよい。このようにすることで、負荷率の計測センサ(外気温度センサSns1,外気湿度センサSns2,冷却塔出口温度センサSns3,冷却塔入口温度センサSns4,還水温センサSns6,往水温センサSns7,冷温水流量センサSns8)が故障した場合でも熱源設備1,1aを制御可能とすることができる。
また,冷却塔の回転数制御は,冷却塔のファンを複数台として冷却水出口温度が制御目標値となるようにON−OFF制御してもよい。
また、シミュレータ5aが制御装置5に搭載されていてもよい。そして、この場合、シミュレータ5aが、図4の最適演算部52の機能を有していてもよい。
あるいは、外気温度センサSns1,外気湿度センサSns2,冷却塔出口温度センサSns3,冷却塔入口温度センサSns4,還水温センサSns6,往水温センサSns7,冷温水流量センサSns8が出力する信号を取り込み、インバータ4i,20i,33i,34iに制御信号を出力する図示しない指示調節器が備えられてもよい。
2 冷却塔
2A 第1冷却塔
2B 第2冷却塔
2C 第3冷却塔
3 熱源機
3A 第1熱源機
3B 第2熱源機
3C 第3熱源機
4 冷却水ポンプ
4A 第1冷却水ポンプ
4B 第2冷却水ポンプ
4C 第3冷却水ポンプ
5 制御装置
5a シミュレータ
20 冷却ファン
20A 第1冷却ファン
20B 第2冷却ファン
20C 第3冷却ファン
30b 第1熱交換器
30d 第2熱交換器
33,33A,33B,33C 冷温水一次ポンプ(冷温水ポンプ)
R1 冷媒
Sns1 外気温度センサ
Sns2 外気湿度センサ
Sns3 冷却塔出口温度センサ
Sns4 冷却塔入口温度センサ
Sns6 還水温センサ(冷温水入口温度センサ)
Sns7 往水温センサ(冷温水出口温度センサ)
Sns8,Sns8A,Sns8B,Sns8C 冷温水流量センサ
Whc 冷温水
Wc 冷却水
Claims (16)
- 冷却水を冷却する冷却塔と、
前記冷却塔に備わる冷却ファンと、
前記冷却塔で冷却された前記冷却水と冷媒が熱交換する第1熱交換器及び前記冷却水と熱交換した後の前記冷媒と負荷から送水される冷温水が熱交換する第2熱交換器を備える熱源機と、
前記冷却塔で冷却された前記冷却水を前記熱源機に送水する冷却水ポンプと、
前記冷温水を前記負荷から前記熱源機に送水する冷温水ポンプと、
前記熱源機に流入する前記冷温水の流量を計測する冷温水流量センサと、
前記熱源機に流入する前記冷温水の入口温度を計測する冷温水入口温度センサと、
前記熱源機から送出される前記冷温水の出口温度を計測する冷温水出口温度センサと、
外気温度センサ及び外気湿度センサと、
前記冷却ファン、前記冷却水ポンプ及び前記冷温水ポンプの駆動で環境に与える負荷を定量化した評価関数を設定するとともに、前記評価関数が最小になるように前記冷却ファン及び前記冷却水ポンプを制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、
前記外気温度センサが計測する大気の乾球温度と前記外気湿度センサが計測する大気の相対湿度とから算出する大気の湿球温度にもとづくとともに、
前記冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから算出する前記熱源機の負荷率にもとづいて、前記評価関数を最小にするような前記冷却水の流量及び水温を設定し、
設定した前記冷却水の流量を維持するように前記冷却水ポンプを制御し、設定した前記冷却水の水温を維持するように前記冷却ファンを制御し、
前記湿球温度を算出できない状態の場合には前記湿球温度を所定の標準温度に設定して前記冷却水の流量及び水温を設定し、
前記負荷率を算出できない状態の場合には前記負荷率を所定の標準負荷率に設定して前記冷却水の流量及び水温を設定することを特徴とする熱源設備。 - 前記制御装置は、
前記外気湿度センサに異常が発生した場合には、前記相対湿度の所定値と前記外気温度センサが計測する前記乾球温度とから前記湿球温度を算出し、
前記外気温度センサに異常が発生した場合には、前記乾球温度として想定し得る最高温度と前記外気湿度センサが計測する前記相対湿度とから前記湿球温度を算出し、
前記外気湿度センサと前記外気温度センサに異常が発生した場合には、前記湿球温度を算出できない状態であると判定して前記湿球温度を前記標準温度に設定することを特徴とする請求項1に記載の熱源設備。 - 前記制御装置は、
前記湿球温度を算出できない状態の場合は、前記冷却水の流量及び水温を、前記湿球温度が前記標準温度であるときの前記負荷率に対応した前記冷却水の流量及び水温を設定し、
前記負荷率を算出できない状態の場合は、前記冷却水の流量及び水温を、前記負荷率が前記標準負荷率であるときの前記湿球温度に対応した前記冷却水の流量及び水温を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱源設備。 - 前記制御装置は、
前記湿球温度を算出できない状態の場合、
前記冷温水の流量を計測する冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから前記負荷率を算出し、
さらに、ローカル制御に切替えることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の熱源設備。 - 前記ローカル制御は、前記負荷率との相関関係に基づいて算出した前記負荷率から前記冷却水流量を算出する
又は、前記熱源機が出力する、前記熱源機自身が必要とする冷却水の流量を基に、前記冷却水の流量を制御することを特徴とする請求項4に記載の熱源設備。 - 前記熱源機が複数台備わって、前記冷却塔、前記冷却水ポンプ及び前記冷温水ポンプが前記熱源機と同数備わり、
前記制御装置は、前記湿球温度と、前記負荷率と、にもとづいて、前記評価関数を最小にするような前記熱源機の運転台数と、運転される前記熱源機に流入する前記冷却水の流量及び水温とを設定し、
設定した前記冷却水の流量となるようにそれぞれの前記冷却水ポンプを制御し、設定した前記冷却水の水温を維持するようにそれぞれの前記冷却ファンを制御し、
前記湿球温度を算出できない状態の場合には前記湿球温度を所定の標準温度に設定して前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定し、
前記負荷率を算出できない状態の場合には前記負荷率を所定の標準負荷率に設定して前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱源設備。 - 前記制御装置は、
前記湿球温度を算出できない状態の場合は、前記湿球温度が前記標準温度であるときの前記負荷率に対応した前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定し、
前記負荷率を算出できない状態の場合は、前記負荷率が前記標準負荷率であるときの前記湿球温度に対応した前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定することを特徴とする請求項6に記載の熱源設備。 - 前記制御装置は、
前記湿球温度を算出できない状態及び前記負荷率を算出できない状態から復帰した場合には、
前記湿球温度を、前記外気温度センサが計測する大気の乾球温度と前記外気湿度センサが計測する大気の相対湿度から算出し、
前記負荷率を、前記冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから算出する状態に戻ることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の熱源設備。 - 冷却水を冷却する冷却塔と、
前記冷却塔に備わる冷却ファンと、
前記冷却塔で冷却された前記冷却水と冷媒が熱交換する第1熱交換器及び前記冷却水と熱交換した後の前記冷媒と負荷から送水される冷温水が熱交換する第2熱交換器を備える熱源機と、
前記冷却塔で冷却された前記冷却水を前記熱源機に送水する冷却水ポンプと、
前記冷温水を前記負荷から前記熱源機に送水する冷温水ポンプと、
前記熱源機に流入する前記冷温水の流量を計測する冷温水流量センサと、
前記熱源機に流入する前記冷温水の入口温度を計測する冷温水入口温度センサと、
前記熱源機から送出される前記冷温水の出口温度を計測する冷温水出口温度センサと、
外気温度センサ及び外気湿度センサと、を備える熱源設備を制御装置が制御するときの熱源設備制御方法であって、
前記冷却ファン、前記冷却水ポンプ及び前記冷温水ポンプの駆動で環境に与える負荷を定量化した評価関数を設定するステップと、
前記外気温度センサが計測する大気の乾球温度と前記外気湿度センサが計測する大気の相対湿度とから大気の湿球温度を算出するステップと、
前記冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから前記熱源機の負荷率を算出するステップと、
算出した前記湿球温度及び前記負荷率にもとづいて、前記評価関数を最小にするような前記冷却水の流量及び水温を設定するステップと、
設定した前記冷却水の流量となるように前記冷却水ポンプを制御し、設定した前記冷却水の水温を維持するように前記冷却ファンを制御するステップと、を有し、
前記湿球温度を算出できない状態の場合には、前記湿球温度を算出するステップにおいて当該湿球温度が所定の標準温度に設定され、
前記負荷率を算出できない状態の場合には、前記負荷率を算出するステップにおいて当該負荷率が所定の標準負荷率に設定されることを特徴とする熱源設備制御方法。 - 前記湿球温度を算出するステップでは、
前記外気湿度センサに異常が発生した場合には前記相対湿度の所定値と前記外気温度センサが計測する前記乾球温度とから前記湿球温度が算出され、
前記外気温度センサに異常が発生した場合には前記乾球温度として想定し得る最高温度と前記外気湿度センサが計測する前記相対湿度とから前記湿球温度が算出され、
前記外気湿度センサと前記外気温度センサに異常が発生した場合には前記湿球温度が前記標準温度に設定されることを特徴とする請求項9に記載の熱源設備制御方法。 - 前記冷却水の流量及び水温と前記冷温水の流量を設定するステップでは、
前記湿球温度を算出できない状態の場合、
前記湿球温度が前記標準温度であるときの前記負荷率に対応して前記冷却水の流量及び水温が設定され、
前記負荷率を算出できない状態の場合、
前記負荷率が前記標準負荷率であるときの前記湿球温度に対応して前記冷却水の流量及び水温が設定され、冷温水流量制御がローカル制御に切り替わることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の熱源設備制御方法。 - 前記冷却水の流量及び水温を設定するステップでは、
前記湿球温度を算出できない状態の場合、
前記冷温水の流量を計測する冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから前記負荷率が算出され、さらに前記評価関数に基づくことなく、前記冷却水の流量の制御を行うローカル制御に切替えられることを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載の熱源設備制御方法。 - 前記ローカル制御は、前記負荷率との相関関係に基づいて算出した前記負荷率から前記冷却水流量を算出する
又は、前記熱源機が出力する、前記熱源機自身が必要とする冷却水の流量を基に、前記冷却水の流量を制御することを特徴とする請求項12に記載の熱源設備。 - 前記熱源機が複数台備わって、前記冷却塔、前記冷却水ポンプ及び前記冷温水ポンプが前記熱源機と同数備わる場合において、
前記冷却水の流量及び水温を設定するステップでは、前記湿球温度と、前記負荷率と、にもとづいて、前記評価関数を最小にするような前記熱源機の運転台数と、運転される前記熱源機に流入する前記冷却水の流量及び水温が設定され、
前記湿球温度を算出できない状態の場合には前記湿球温度を所定の標準温度に設定して前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定し、
前記負荷率を算出できない状態の場合には前記負荷率を所定の標準負荷率に設定して前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の熱源設備制御方法。 - 前記冷却水の流量及び水温を設定するステップでは、
前記湿球温度を算出できない状態の場合、前記湿球温度が前記標準温度であるときの前記負荷率に対応した前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温が設定され、
前記負荷率を算出できない状態の場合、前記負荷率が前記標準負荷率であるときの前記湿球温度に対応した前記熱源機の運転台数と前記冷却水の流量及び水温を設定が設定されることを特徴とする請求項14に記載の熱源設備制御方法。 - 前記湿球温度を算出できない状態及び前記負荷率を算出できない状態から復帰した場合に、
前記外気温度センサが計測する大気の乾球温度と前記外気湿度センサが計測する大気の相対湿度とから前記湿球温度が算出され、
前記冷温水流量センサが計測する前記冷温水の流量と前記冷温水出口温度センサが計測する前記冷温水の水温と前記冷温水入口温度センサが計測する前記冷温水の水温とから前記負荷率が算出される状態に戻るステップを備えることを特徴とする請求項9から請求項15までのいずれか1項に記載の熱源設備制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015114190A JP6523798B2 (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 熱源設備及び熱源設備制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015114190A JP6523798B2 (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 熱源設備及び熱源設備制御方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017003135A true JP2017003135A (ja) | 2017-01-05 |
JP2017003135A5 JP2017003135A5 (ja) | 2018-01-18 |
JP6523798B2 JP6523798B2 (ja) | 2019-06-05 |
Family
ID=57753765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015114190A Active JP6523798B2 (ja) | 2015-06-04 | 2015-06-04 | 熱源設備及び熱源設備制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6523798B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108870646A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-23 | 上海雁文智能科技有限公司 | 基于温度传感器参数的楼宇能耗诊断系统及使用方法 |
JP2020134128A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社中部プラントサービス | 冷却水系統設備及びその制御装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI791122B (zh) * | 2019-08-07 | 2023-02-01 | 郭勝欽 | 智慧節能冷卻系統、及其控制器與控制方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05187683A (ja) * | 1992-01-08 | 1993-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の制御装置 |
JP2009204213A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Daikin Ind Ltd | 空調制御システム |
JP2013127348A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 遠隔監視制御システムおよびその運転方法 |
-
2015
- 2015-06-04 JP JP2015114190A patent/JP6523798B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05187683A (ja) * | 1992-01-08 | 1993-07-27 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の制御装置 |
JP2009204213A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Daikin Ind Ltd | 空調制御システム |
JP2013127348A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Hitachi Plant Technologies Ltd | 遠隔監視制御システムおよびその運転方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108870646A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-23 | 上海雁文智能科技有限公司 | 基于温度传感器参数的楼宇能耗诊断系统及使用方法 |
JP2020134128A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | 株式会社中部プラントサービス | 冷却水系統設備及びその制御装置 |
JP2021105516A (ja) * | 2019-02-15 | 2021-07-26 | 株式会社中部プラントサービス | 冷却水系統設備、冷却水系統設備の制御装置、制御方法、制御プログラム、冷却塔の制御装置、制御方法及び制御プログラム |
JP2022075895A (ja) * | 2019-02-15 | 2022-05-18 | 株式会社中部プラントサービス | 冷却水系統設備、冷却水系統設備の制御装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6523798B2 (ja) | 2019-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6334230B2 (ja) | 冷凍機システム | |
JP5029913B2 (ja) | 空調システム及びその制御方法 | |
JP5085716B2 (ja) | サーバ室管理用の空調システム、およびこれを利用したサーバ管理用システム、空調制御方法 | |
JP5501179B2 (ja) | フリークーリング併用中温熱源システム | |
JP5761960B2 (ja) | 熱源装置 | |
US20120078424A1 (en) | Central cooling and circulation energy management control system | |
US20130274948A1 (en) | Heat source system and method for controlling the number of operated devices in heat source system | |
EP2442043B1 (en) | Freezer device | |
JP5622859B2 (ja) | 熱源装置 | |
JP2017101862A (ja) | 熱源制御システムおよび制御方法 | |
KR20110104054A (ko) | 부하 처리 밸런스 설정 장치 | |
JP2007127321A (ja) | 冷凍機の冷水負荷率制御装置 | |
US20140374497A1 (en) | Heat source system, control device thereof, and control method thereof | |
JP4988682B2 (ja) | 空気調和装置用熱源機の制御装置及びその制御方法 | |
US20140214365A1 (en) | Method for the diagnostic analysis of a heating, ventilation and air-conditioning system (hvac) | |
JP5013974B2 (ja) | 冷却水温度の推測方法および推測装置 | |
WO2017033240A1 (ja) | データ取得システム、異常検知システム、冷凍サイクル装置、データ取得方法、及び異常検知方法 | |
JP6523798B2 (ja) | 熱源設備及び熱源設備制御方法 | |
JP2009276004A (ja) | フリークーリングシステムのフリークーリング有効・無効判定方法 | |
JP2007303725A (ja) | 熱源機運転台数決定装置および方法 | |
JP4503630B2 (ja) | 空気調和システム及びその制御方法 | |
JP2009041886A (ja) | 空調熱源設備の性能評価装置 | |
JP2019143817A (ja) | 一体型空気調和装置の管理装置および管理プログラム | |
KR102521851B1 (ko) | 칠러 시스템 | |
US11566828B2 (en) | Systems and methods for humidity control in an air conditioning system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190423 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6523798 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |