JP2017002953A - 密封装置 - Google Patents

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JP2017002953A
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西村 宣宏
Nobuhiro Nishimura
宣宏 西村
昌道 稀代
Masamichi Kidai
昌道 稀代
中山 健一
Kenichi Nakayama
健一 中山
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Abstract

【課題】リップ摺動部における摺動抵抗が小さく、しかも背面圧が作用してもシールリップが開きにくい構造の密封装置を提供する。
【解決手段】軸41の周面に摺動可能に接触することにより密封流体をシールするシールリップ14を有し、シールリップ14のリップ端外周部にスプリング装着溝18が設けられ、装着溝18にスプリング19が装着される。シールリップ14には密封流体による正面圧が作用するほか、背面圧が作用する。装着溝18の内面とスプリング19との間に径方向間隙cを設定する。シールリップ14に背面圧が作用したとき、シールリップ14のリップ端が背面圧に押されて拡径し、径方向間隙cが消失することにより、スプリング19がシールリップ14に対する締め付け作用を発揮する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シール技術に係る密封装置に関する。本発明の密封装置は例えば、自動車等の車両の内燃機関におけるバルブステムシールとして用いられる。
従来から図3に示すように、バルブステム41を往復動可能に挿通するバルブステムガイド31に装着されるバルブステムシール11が知られており、このバルブステムシール11には、バルブステム41の周面(外径面)に摺動可能に接触することによりオイル室側Oのオイルをシールするシールリップ14と、ポート圧負荷時のオイル漏れ量を安定化させるため、シールリップ14のポート側Pにて同じくバルブステム41の周面に摺動可能に接触する背圧リップ20とが設けられている(特許文献1参照)。
シールリップ14は、そのリップ端(リップ先端部)14aをオイル室側Oのほうへ向けて設けられ、反対に背圧リップ20は、そのリップ端20aをポート側Pのほうへ向けて設けられている。また、シールリップ14のリップ端14aの外周部にスプリング装着溝18が設けられるとともにこのスプリング装着溝18に環状のスプリング19が装着され、このスプリング19がその径方向バネ性によってリップ端14aを締め付けている。
特開2010−242823号公報
ところで、近年における自動車のトレンドとして低燃費化が求められており、これに伴ってエンジンの小型化やターボチャージャーの付与などによりポート圧が上昇する傾向にあるため、バルブステムシール11にも高背圧化の対応が求められる。
上記図3の技術はこのため、高背圧に対応し得るよう特に背圧リップ20を備えているが、以下の点で更なる改良の余地がある。
すなわち上記図3の技術は、シールリップ14および背圧リップ20よりなる2つのリップを備え、両リップ14,20が共にバルブステム41の周面に対し摺動する。したがってリップ14,20による摺動抵抗が増加してしまうことが懸念される。
このため、摺動抵抗が小さく、かつ背面圧が作用してもシールリップが開きにくい構造のシールが求められる。
本発明は以上の点に鑑みて、リップ摺動部における摺動抵抗が小さく、しかも背面圧が作用してもシールリップが開きにくい構造の密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の密封装置は、軸の周面に摺動可能に接触することにより密封流体をシールするシールリップを有し、前記シールリップのリップ端外周部にスプリング装着溝が設けられ、前記スプリング装着溝に環状のスプリングが装着され、前記シールリップには、前記密封流体による正面圧が作用するほかに、背面圧が作用する密封装置において、前記スプリング装着溝の内面と前記スプリングとの間に径方向間隙を設定し、前記シールリップに前記背面圧が作用したとき、前記シールリップのリップ端が前記背面圧に押されて拡径し、前記径方向間隙が消失することにより、前記スプリングが前記シールリップに対する締め付け作用を発揮することを特徴とする。
上記構成を備える本発明の密封装置においては、シールリップが設けられているが、上記図3の技術における背圧リップに相当する第2リップは設けられておらず、よってリップの数が1つのみとされている。したがって従来対比でリップの数が減じられているため、摺動抵抗を低減させることが可能とされる。
また、唯一のリップであるシールリップにおいて、スプリング装着溝の内面とスプリングとの間に径方向間隙が設定されているため、シールリップに背面圧が作用する以前の通常作動時には、シールリップのみがそのゴム弾性で軸を締め付け、スプリングは締め付け作用を発揮しない。したがってこのように初期的にスプリングが締め付け作用を発揮しないため、摺動抵抗を低減させることが可能とされる。
また、シールリップに背面圧が作用して所定値に達すると、シールリップのリップ端が背面圧に押され拡径して径方向間隙が消失し、消失後は、スプリングがシールリップに対する締め付け作用を発揮する。したがって背面圧の作用時に軸への締め付け力が増大するため、シールリップが軸から離れて開いてしまうのを抑制することが可能とされる。
シール各部位の寸法の大小関係としては、シールリップが軸の周面に摺動可能に接触した状態におけるスプリング装着溝の溝底部の径寸法をスプリングの内径寸法よりも小さく設定し、これによりスプリング装着溝の内面とスプリングとの間に径方向間隙を設定する。また、シールリップに背面圧が作用してシールリップのリップ端が前記背面圧に押され拡径したときの前記スプリング装着溝の溝底部の径寸法を前記スプリングの内径寸法よりも大きくなるように設定し、これによりスプリングにシールリップに対する締め付け作用を発揮させる。
本発明においては、リップ摺動部における摺動抵抗が小さい密封装置を提供することができ、しかも、背面圧が作用してもシールリップが開きにくい構造の密封装置を提供することができる。
本発明の実施例に係る密封装置の装着状態を示す半裁断面図 同密封装置の詳細を示す図であって、(A)は通常作動時の断面図、(B)は背面圧作用時の断面図 従来例に係る密封装置の装着状態を示す半裁断面図
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置の断面を示している。当該実施例に係る密封装置は、自動車等の車両の内燃機関におけるバルブステムシール11として用いられるものであって、オイル室側Oからオイルによる正面圧が作用するほかに、ポート側Pから背面圧が作用する。
当該実施例に係るバルブステムシール11は、内径軸孔32にバルブステム41を軸方向往復動可能に挿通する筒状のバルブステムガイド31に装着されるものであって、バルブステムガイド31の外径面に嵌合される筒状の嵌合部12と、嵌合部12のオイル室側端部から径方向内方へ向けて一体成形された内向きフランジ状のリップ保持部13とを有し、このリップ保持部13によって、バルブステム41の周面(外径面)に摺動可能に接触するシールリップ14が保持されている。上記図3の技術における背圧リップに相当する第2リップは設けられておらず、よってシールリップ14は、当該シール11における唯一のリップとされている。
また、バルブステムシール11は、筒状部15aおよびフランジ部15bを一体に備えて半裁断面略L字形とされた金属環15と、金属環15に被着(架橋接着)されたゴム状弾性体16とを有し、このゴム状弾性体16によって、上記シールリップ14と、バルブステムガイド31の外径面に所定の嵌合代をもって嵌合される内径ゴム部17とが一体に成形されている。
シールリップ14は、そのリップ端(リップ先端部)14aをオイル室側Oへ向けた形状とされている。また、リップ端14の外周面に環状のスプリング装着溝(スプリングホルダ)18が設けられ、この装着溝18に環状のスプリング(ガータスプリング)19が装着されている。
また、図2(A)に拡大し示すように、スプリング装着溝18の溝底部とスプリング19との間に径方向間隙cが設定されており、図2(B)に示すように、シールリップ14に背面圧Pが作用すると、シールリップ14のリップ先端部14aが背面圧Pに押されて拡径し(矢印D)、径方向間隙cが消失して、スプリング19がシールリップ14に対する締め付け作用を発揮するように構成されている。
各部位の寸法諸元は、以下のように設定されている。
通常作動時・・・・
すなわち図2(A)に示すように、シールリップ14がバルブステム41の周面に摺動可能に接触した状態であってかつ背面圧Pが作用していない通常作動時においては、スプリング装着溝18の溝底部の径寸法dがスプリング19の自由状態における内径寸法dよりも小さく設定され(d<d)、これによりスプリング装着溝18の溝底部とスプリング19との間に径方向間隙cが設定されている。図面において径方向間隙cの大きさは誇張して描かれており、実際には微小な間隙であっても良い。
背面圧作用時・・・・
また、図2(B)に示すように、シールリップ14に背面圧Pが作用してシールリップ14のリップ端14aが背面圧Pに押されて拡径したときのスプリング装着溝18の溝底部の径寸法dがスプリング19の自由状態における内径寸法d(図2(A)参照)よりも大きくなるように設定され(d>d)、これによりスプリング19がシールリップ14に対する締め付け作用を発揮する。
尚、図2(A)の通常作動時および図2(B)の背面圧作用時の何れにおいても、シールリップ14はそのリップ端14aの内周部(摺動部)をもってバルブステム41の周面に摺動可能に接触した状態を維持している。したがってシールリップ14のリップ端14aがバルブステム41の周面から離れてシールリップ14が開いてしまうと云う事態は発生しない。
上記構成のバルブステムシール11においては、シールリップ14が当該シール11における唯一のリップとされ、上記図3の技術と比較してリップの数が減じられているため、これに伴って摺動抵抗を低減させることが可能とされている。
また、唯一のリップであるシールリップ14において、スプリング装着溝18の溝底部とスプリング19との間に径方向間隙cが設定されているため、図2(A)に示したシールリップ14に背面圧Pが作用する以前の通常作動時には、シールリップ14のみがそのゴム弾性でバルブステム41を締め付け、スプリング19は未だ締め付け作用を発揮しない。したがってこのようにスプリング19が未だ締め付け作用を発揮しないため、これによっても摺動抵抗を低減させることが可能とされている。
また、図2(B)に示したようにシールリップ14に背面圧Pが作用して所定値に達すると、シールリップ14のリップ端14aが背面圧Pに押されて拡径することにより径方向間隙cが消失し、消失後は、スプリング19がシールリップ14に対する締め付け作用を発揮する。したがって背面圧Pの作用時にバルブステム41への締め付け力が増大するため、シールリップ14がバルブステム41の周面から離れて開いてしまうのを抑制することが可能とされている。
したがって以上により、リップ摺動部における摺動抵抗が小さいシール11を提供することができ、しかも、背面圧Pが作用してもシールリップ14が開きにくい構造のシール11を提供することができる。
11 バルブステムシール(密封装置)
12 嵌合部
13 リップ保持部
14 シールリップ
14a リップ端
15 金属環
15a 筒状部
15b フランジ部
16 ゴム状弾性体
17 内径ゴム部
18 スプリング装着溝
19 スプリング
31 バルブステムガイド
32 内径軸孔
41 バルブステム(軸)
c 径方向間隙
背面圧
O オイル室側
P ポート側

Claims (2)

  1. 軸の周面に摺動可能に接触することにより密封流体をシールするシールリップを有し、
    前記シールリップのリップ端外周部にスプリング装着溝が設けられ、前記スプリング装着溝に環状のスプリングが装着され、
    前記シールリップには、前記密封流体による正面圧が作用するほかに、背面圧が作用する密封装置において、
    前記スプリング装着溝の内面と前記スプリングとの間に径方向間隙を設定し、
    前記シールリップに前記背面圧が作用したとき、前記シールリップのリップ端が前記背面圧に押されて拡径し、前記径方向間隙が消失することにより、前記スプリングが前記シールリップに対する締め付け作用を発揮することを特徴とする密封装置。
  2. 請求項1記載の密封装置において、
    前記シールリップが前記軸の周面に摺動可能に接触した状態における前記スプリング装着溝の溝底部の径寸法を前記スプリングの内径寸法よりも小さく設定するとともに、前記シールリップに前記背面圧が作用して前記シールリップのリップ端が前記背面圧に押され拡径したときの前記スプリング装着溝の溝底部の径寸法を前記スプリングの内径寸法よりも大きく設定したことを特徴とする密封装置。
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