JP2016098933A - バルブステムシール - Google Patents

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賢太郎 小澤
Kentaro Ozawa
賢太郎 小澤
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Abstract

【課題】背圧によるバルブステム104の外周面104aに対する背圧リップ13の摺動抵抗の増大を抑制することによってバルブステム104の作動性を良好に維持可能なバルブステムシール1を提供する。【解決手段】バルブガイド105の外周に装着される筒状基部11と、この筒状基部11の端部からバルブガイド105と反対側へ延び、バルブステム104の外周面104aに摺動可能に密接されるシールリップ12と、筒状基部11の端部からバルブガイド105側へ延び、バルブステム104の外周面104aに摺動可能に密接される背圧リップ13を備えるバルブステムシール1において、背圧リップ13を内周側から弾性的に支持する支持環16が設けられ、この支持環16は、背圧リップ13に作用する背圧の上昇によって最も縮径された時の内径がその内周側に位置するバルブステム104の外径より大きい状態に維持されるものである。【選択図】図1

Description

本発明は、例えばエンジンの吸・排気バルブのバルブステムと、これを軸方向移動自在に支持するバルブステムガイドとの間を密封するバルブステムシールに関する。
自動車用エンジンの吸・排気バルブのバルブステムと、これを軸方向移動自在に支持するバルブステムガイドとの間は、バルブステムシールによって密封されている。図3は、バルブステムシールを設けたエンジンの排気バルブを示す断面図、図4は、従来のバルブステムシールを示す断面図である。
図3において、参照符号101はエンジンのシリンダヘッド、102はシリンダヘッド101に形成された排気ポート、103は排気ポート102を開閉する傘型のバルブ、104はバルブ103から延びるバルブステム、105はバルブステム104が挿通され、このバルブステム104を軸方向移動自在に支持するバルブガイド、106はバルブステム104を介してバルブ103を閉弁方向へ付勢するスプリング、107はバルブステム104の上端に設けられたリフタ108に接触されると共に、カムシャフト107aによって1回転する度に、スプリング106を圧縮させながらリフタ108及びバルブステム104を介してバルブ103を開弁方向へ押し下げるカムである。バルブガイド105の上部には、バルブガイド105の上部の外周側に位置してシリンダヘッド101に形成された油室109内のエンジンオイルをシール対象とするバルブステムシール110が装着されている。
バルブステムシール110は、詳しくは図4に示すように、バルブガイド105の上部外周面に密嵌される筒状基部111と、その上端から延び、バルブステム104の外周面に摺動可能に密接されるシールリップ112と、筒状基部111を補強する金属環113からなるものであって、油室109内のエンジンオイルが、バルブステム104の外周面とバルブガイド105の内周面との間の隙間δへ流入するのを制限するものである。言い換えれば、隙間δへ適量のエンジンオイルが流入するのを許容することによって、バルブステム104とバルブガイド105との間の潤滑を図っている。
近年、自動車用エンジンには、高出力化を図るために過給圧装置が装着され、あるいはトラック等の車両ではエネルギの有効利用を図るため、例えば長い坂を下る時の補助ブレーキとして排気ブレーキが装着されることがあるが、このような装置が動作しているときには、排気ポート102における排ガスの圧力が著しく上昇する。そして、この排ガス圧力がバルブステム104とバルブガイド105の間の隙間δを通じてバルブステムシール110のシールリップ112の内周面に背圧として負荷された場合、シールリップ112が拡径変形され、油室109からバルブステム104とバルブガイド105の隙間δ側へ通過するエンジンオイルの流量が大きく変化してしまうおそれがある。したがって、このような条件で使用されるバルブステムシール110には、シールリップ112の内周面に背圧が負荷されるのを防止するための背圧リップ114が設けられる。
特開平10−205623号公報
しかしながら、バルブステムシール110に背圧リップ114を設けた場合は、バルブステム104とバルブガイド105の間の隙間δを通じて導入される背圧Pは、背圧リップ114の外周面に作用し、このためバルブステム104の外周面に対する背圧リップ114の締め付け力が増大し、バルブステム104の往復動に対する摺動抵抗が大きくなって、燃費の向上を阻害するおそれがある。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、背圧によるバルブステムの外周面に対する背圧リップの摺動抵抗の増大を抑制することによってバルブステムの作動性を良好に維持可能なバルブステムシールを提供することにある。
本発明は、上述した目的を達成するため、以下の手段を採用した。
すなわち本発明に係るバルブステムシールは、バルブガイドの外周に装着される筒状基部と、この筒状基部の端部から前記バルブガイドと反対側へ延び、前記バルブガイドに挿通されたバルブステムの外周面に摺動可能に密接されるシールリップと、前記筒状基部の端部から前記バルブガイド側へ延び、前記バルブステムの外周面に摺動可能に密接される背圧リップを備えるバルブステムシールにおいて、前記背圧リップを内周側から弾性的に支持する支持環が設けられ、この支持環は、前記背圧リップに作用する背圧の上昇によって最も縮径された時の内径がその内周側に位置する前記バルブステムの外径より大きい状態に維持されるものであることを特徴とする(請求項1)。
上記構成において、シールリップは、バルブガイドと反対側からバルブステムの外周面とバルブガイドの内周面との間の隙間へのオイルの流量を制限するものであり、背圧リップは、バルブステムの外周面とバルブガイドの内周面との間の隙間を通じて負荷される背圧を遮断するものである。そして、背圧の上昇による背圧リップの縮径変形は、この背圧リップを内周側から弾性的に支持する支持環によって抑制されるので、バルブステムの往復動に対する背圧リップの摺動抵抗の増大が抑制され、また、支持環は、背圧リップに作用する背圧の上昇によって縮径されてもバルブステムの外周面と全周接触してバルブステムを締め付けることがないため、支持環とバルブステムの摺動による摺動抵抗の増大も生じない。
また、本発明は上記目的を達成するため更に以下の手段を採用してもよい。
すなわち上記構成のバルブステムシール(請求項1)において、支持環は、円周方向1か所で切断された形状であって円周方向両端が互いに離間対向した金属環からなることを特徴とする(請求項2)。
上記構成によれば、背圧リップの内周面への支持環の組み付け性に優れたものとすることができる。
本発明に係るバルブステムシールによれば、背圧によるバルブステムの外周面に対する背圧リップの摺動抵抗の増大を抑制し、バルブステムの作動性を良好に維持することができる。
本発明のバルブステムシールをバルブガイドと共に示す断面図である。 本発明のバルブステムシールに用いられる支持環を軸心の延長方向から見た図である。 バルブステムシールを設けたエンジンの排気バルブを示す断面図である。 従来のバルブステムシールをバルブガイドと共に示す断面図である。
以下、本発明に係るバルブステムシールの好ましい実施の形態について、図1及び図2を参照して説明する。
図1において、バルブステムシール1以外の各部は先に説明した図3及び図4と同様であって、すなわち参照符号104はエンジンの不図示の排気ポートを開閉するバルブから延びるバルブステム、参照符号105はエンジンのシリンダヘッドを貫通して設けられ、バルブステム104を軸方向移動自在に支持する円筒状のバルブガイドで、バルブガイド105の下端は排気ポートに開口しており、バルブガイド105の上部外周側に存在する油室109内にはエンジンオイルが貯留されている。
バルブステムシール1は、筒状基部11と、その上端から延びて、バルブステム104の外周面104aに摺動可能に密接されるシールリップ12及び背圧リップ13と、筒状基部11を補強する円筒状の金属環14とを備える。筒状基部11、シールリップ12及び背圧リップ13は互いに連続して形成されており、ゴム状弾性材料(ゴム材料又はゴム状弾性を有する合成樹脂材料)で金属環14に一体成形されたものである。
バルブステムシール1における筒状基部11は、内周面がバルブガイド105の上部外周面に適当なつぶし代をもって密接した状態で装着されるものであって、金属環14の内周面に一体的に加硫接着されている。
シールリップ12は、そのヒール12bが金属環14の上端に屈曲形成された内向き鍔部14aの内径端部近傍に加硫接着され、そこから上方(バルブガイド105と反対側)へ延びて、上端近傍の内周に形成されたリップ先端12aが、バルブガイド105に挿通されたバルブステム104の外周面104aに摺動可能に密接されている。また、このシールリップ12の外周には、バルブステム104に対する所定の緊迫力を付与するためのガータスプリング15が円周方向の張力を与えられた状態で装着されている。
背圧リップ13は、金属環14の内向き鍔部14aの内径端部近傍から下方(バルブガイド105側)へ円錐筒状に延び、そのリップ先端13aが、バルブステム104の外周面104aに摺動可能に密接されることによって、バルブガイド105の下方の排気ポートからバルブステム104とバルブガイド105の間の隙間δを通じてバルブガイド105と背圧リップ13の間の空間に導入される排ガス圧力Pが、シールリップ12に負荷されないように、これを遮断するものである。
背圧リップ13の内周面、詳しくは金属環14の内向き鍔部14aに接着された背圧リップ13のヒール13bとリップ先端13aの間の撓み変形可能な部分である腰部13cの内周面には、背圧リップ13を内周側から弾性的に支持する支持環16が設けられている。
なお、支持環16は、背圧(圧力)負荷時に、背圧リップの変形(接触幅増加)を抑制でき、かつ、バルブステム104の外周面と接触しない位置にあることが望ましい。したがって図1に示すように背圧リップ13の付け根部分である腰部13cの内周面に保持されている。
支持環16は、図2に示すように円周方向1か所で切断された形状であって、円周方向両端16a,16aが互いに離間対向した略C字形の金属環からなり、背圧リップ13の腰部13cの内周面に形成された円周溝13dに保持されている。そしてこの支持環16のばね定数は、背圧リップ13に作用する背圧(排ガス圧力)Pの上昇によって最も縮径された時の内径が、その内周側に位置するバルブステム104の外径よりわずかに大きい状態に維持されるように設定されている。
以上のように構成された図示の実施の形態において、シールリップ12は、油室109内のエンジンオイルが、バルブステム104の外周面104aとバルブガイド105の内周面105aとの間の隙間δへ流入するのを制限するものである。言い換えれば、隙間δへ適量のエンジンオイルが流入するのを許容することによって、バルブステム104とバルブガイド105との間の潤滑を図っている。
また、背圧リップ13は、バルブステム104の外周面104aとバルブガイド105の内周面105aとの間の隙間δを通じてバルブガイド105と背圧リップ13の間の空間に導入される排ガス圧力による背圧Pが、シールリップ12の内周に負荷されることのないように、これを遮断するものである。そして、背圧Pの上昇による背圧リップ13の縮径変形は、この背圧リップ13の腰部13cを内周側から弾性的に支持する支持環16によって抑制されるので、バルブステム104の往復動に対する背圧リップ13の摺動抵抗の増大が抑制される。
しかも、支持環16のばね定数は、背圧リップ13に作用する排ガス圧力による背圧Pの上昇によって最も縮径された時の内径が、その内周側に位置するバルブステム104の外径よりわずかに大きい状態に維持されるように設定されているため、背圧リップ13に作用する背圧Pの上昇によって縮径されても、支持環16の内径部がバルブステム104の外周面104aと全周接触してバルブステム104を締め付けることがない。したがって支持環16とバルブステム104の摺動による摺動抵抗の増大も生じない。
すなわち上述のように、背圧リップ13に作用する背圧Pが上昇しても、背圧リップ13の縮径変形による摺動抵抗の増大が抑制されると共に、支持環16が縮径してバルブステム104と摺動することによる摺動抵抗の増大も防止されるので、バルブステム104の作動性を良好に維持することができ、燃費向上に対する要求を満足することができる。
なお、支持環16は、円周方向両端16a,16aが互いに当接するまで縮径された状態でもその内周側に位置するバルブステム104の外周面104aよりわずかに大径となるようにしても良い。
このように構成すれば、背圧リップ13を介して支持環16が背圧Pによる縮径力を受けても、この支持環16は、円周方向両端16a,16aが互いに当接するまで縮径された後は、それ以上縮径されることがなく、すなわち支持環16は、バルブステム104の外周面104aと全周接触しないように縮径が制限されることから、支持環16が縮径によってバルブステム104を締め付けることがない。したがってこの場合も、支持環16とバルブステム104の摺動による摺動抵抗の増大が防止される。またこの場合、支持環16のばね定数を上述と同様に設定したうえで、円周方向両端16a,16aによって縮径を制限した構成としても良い。
1 バルブステムシール
11 筒状基部
12 シールリップ
13 背圧リップ
16 支持環
16a 円周方向両端
104 バルブステム
105 バルブガイド

Claims (2)

  1. バルブガイドの外周に装着される筒状基部と、この筒状基部の端部から前記バルブガイドと反対側へ延び、前記バルブガイドに挿通されたバルブステムの外周面に摺動可能に密接されるシールリップと、前記筒状基部の端部から前記バルブガイド側へ延び、前記バルブステムの外周面に摺動可能に密接される背圧リップを備えるバルブステムシールにおいて、前記背圧リップを内周側から弾性的に支持する支持環が設けられ、この支持環は、前記背圧リップに作用する背圧の上昇によって最も縮径された時の内径がその内周側に位置する前記バルブステムの外径より大きい状態に維持されるものであることを特徴とするバルブステムシール。
  2. 支持環が、円周方向1か所で切断された形状であって円周方向両端が互いに離間対向した金属環からなることを特徴とする請求項1に記載のバルブステムシール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023226558A1 (zh) * 2022-05-27 2023-11-30 安徽威灵汽车部件有限公司 流体阀、热管理系统和车辆

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