JP2016541000A - 最適化された計時器用バレル - Google Patents

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Abstract

ドラム(2)を有する計時器用バレル(1)を製造する方法であって、ドラムは、ばね(3)を収容するチャンバ(4)の第1のばね支持面(20)を備え、コア(9)をガイドするボア(11)が内側当接面(12)と外側当接面(13)の間に設けられている。チャンバ(4)の側方にあるばね支持面(20)にはDLC被覆が施され、ボア(11)はマスクされてDLC被覆を避け、内側当接面(12)又は外側当接面(13)にはDLC被覆が施されず、あるいはマスクされた領域を例外としてドラム(2)全体にわたってDLC処理が施された後にはDLC被覆が施されない第1のボア(11)を例外としてドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される。【選択図】 図6

Description

本発明は、第1のばね支持面によって部分的に限界を定められたチャンバ内において少なくとも1つのらせん巻きばねを受ける少なくとも1つのドラムを有する計時器用バレルに関し、前記ドラムには、コア又はアーバーの回転をガイドする第1のボアが少なくとも設けられ、前記第1のボアは、一方の側で前記第1のばね支持面に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にある。
本発明は、このようなバレルを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのようなバレルを少なくとも1つ有する計時器に関する。
本発明は、ばねとの摩擦に起因する摩耗からバレルを保護するための計時器用バレルを製造する方法に関する。
本発明は、摩擦接触するばねを有する計時器機構の分野に関し、より詳細には、メインばねバレル及び打撃バレルを有する計時器機構の分野に関する。
バレルは、機械式腕時計のエネルギー貯蔵器である。バレルは、特に、ドラムを有しており、ドラムは、歯車列と連係し、内部チャンバにおいて少なくとも1つのらせんばねを受けるように構成しており、このらせんばねは、その内側端にてアーバー又はコアにフックされている。一又は複数のばねを受けるチャンバは、全体的にカバーによって閉じられたり、通常アーバーやコア上にあるラチェット車によって直接閉じられたりする。
ドラム、そして、場合によっては、カバー又はラチェット車も、DLC処理又は別の耐摩耗処理によって被覆することができる。特に、PVD又はCVD被覆である。これによって、メインばねの摩擦によって引き起こされる内表面での摩耗を減らして長寿命化することができる。そして、製品の信頼性も向上することができる。
このようにして保護されたバレルのパフォーマンスを時間にわたって観察することによって、このような処理に固有な性質に起因して、このような処理が表面処理、コア処理又は被覆、スプレー又は他の処理であるかどうかにかかわらず(これらのすべてを「処理」と呼ぶ)、耐摩耗処理された領域の表面特性及び摩擦特性に起因して、回転する箇所で過剰な摩耗が発生することがある。これによって、回転軸などを損傷してしまうことがある。
SOWIND SA名義の国際特許出願WO2013/132076A1は、2つのラチェット車カバーを有する同じドラム内に2つの重なり合ったチャンバが設けられたバレルを開示している、このカバーの一方は、第1のチャンバ用の第1のハブと同軸の第2のチャンバ用の第2のハブと一体的である。
本発明は、あらゆる種類のばねに対して耐摩耗性が良好でありピボットにおいて耐摩耗性が良好なバレルを作ることを提案するものである。
このために、本発明は、 第1のばね支持面によって部分的に限界を定められたチャンバ内において少なくとも1つのらせん巻きばねを受ける少なくとも1つのドラムを有する計時器用バレルであって、前記ドラムには、コア又はアーバーの回転をガイドする第1のボアが少なくとも設けられ、前記第1のボアは、一方の側で前記第1のばね支持面に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にあり、少なくとも前記チャンバの側方の前記第1のばね支持面には、前記ばねとの摩擦時に摩耗に対抗するようにDLC被覆が施され、前記第1のボアには、いずれのDLC被覆も施されない。
本発明は、このようなバレルを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのようなバレルを少なくとも1つ有する計時器に関する。
本発明は、ばねとの摩擦に起因する摩耗に対して保護される計時器用バレルを製造する方法に関し、ばねを受けるチャンバの側方に第1のばね支持面を有するようにドラムを作り、前記ドラムには、少なくとも第1のボアが設けられ、前記第1のボアは、一方の側で第1の内側側壁に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にあり、DLC処理の作用を回避するように少なくとも前記第1のボアがマスクされ、マスクされた領域を例外として前記ドラム全体にDLC処理を施す。
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
カバーによって閉じられるドラムを有する本発明に係るバレルについての回転軸を通る概略断面図である。 ばねを受けるチャンバとは反対側の外側から見た図1のバレルドラムの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの内側から見た図1のバレルドラムの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの内側から見た図1のバレルカバーの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの反対側の外側から見た図1のバレルカバーの概略斜視図である。 マスキングツールを装備しており、ドラムの耐摩耗処理用の保持道具にマウントされている図1のバレルドラムについての回転軸を通る概略断面図である。 マスキングツールを装備しており、カバーの耐摩耗処理用の保持道具にマウントされている図1のバレルカバーについての回転軸を通る概略断面図である。 図8〜10は、本発明のバレルの異なる変種(これに制限されない)についての回転軸を通る断面図である。図8においては、アーバーがコアを形成しており、そのコア上でドラムが回転し、アーバーは、ばねチャンバを閉じるラチェット車を支えている。 平滑なアーバーを有しており、このアーバー上でドラムが回転し、アーバーは、ばねチャンバを閉じるためのカバーを駆動するためのコア及びスリーブを支えている。 平滑なアーバーを有しており、このアーバー上でドラムが回転し、アーバーは、コアを支えており、ばねチャンバを閉じるカバーを駆動する。 本発明に係るバレルを有するムーブメントを有する計時器のブロック図である。
本発明は、摩擦接触するばねを有する計時器機構の分野に関し、より詳細には、メインばねバレル及び打撃バレルを有する計時器機構の分野に関する。
回転する領域において摩耗の問題を防ぐために、材料の硬度を高める耐摩耗処理は、それが熱又は誘導の処理、表面処理、被覆、スプレー又は他の処理(これらのすべてを「処理」と呼ぶ)であるかにかかわらず、回転が発生する面(アーバーのボア、支持面)に対して施すことを避けなければならない。より詳細には、本発明は、好ましいことに、ばねと摩擦接触することが多い表面がDLC処理又は同様の処理によって保護されている場合、制限された量のDLC又は他のPVD/CVD被覆(及び同様の方法)でさえもピボットに堆積させることを避ける。これによって、ボンディング層とサブ層を堆積させるプロセス時にキャリヤーガスを浸透させないことを確実にすることができる。
したがって、本発明は、第1のばね支持面20によって部分的に限界を定められたチャンバ4内で少なくとも1つのらせん巻きばね3を受ける少なくとも1つのドラム2を有する計時器用バレル1に関する。この第1のばね支持面20は、少なくとも1つのこのようなばね3のエッジ6に面しているドラム2の第1の内側側壁5、又は内側周部面7(一般的に、ドラム2は、ここに、ばね3をフックする周部フック手段8を有する)、あるいは、好ましくは、この第1の内側側壁5及び周部内壁7の両方を有する。両方を有する後者に基づいて本発明を具体的に説明する。当業者であれば、面5及び7の一方のみの場合を推定する方法を知っているであろう。
ドラム2は、コア9又はアーバー10の回転をガイドする第1のボア11を少なくとも有する。この第1のボア11は、一方の側で第1の内側側壁5に隣接している第1の内側当接面12が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面13が境界の外側にある。
本発明によると、少なくとも第1のばね支持面20には、ばね3との摩擦時に摩耗に対抗するためにDLC被覆が施され、少なくとも第1のボア11には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1のボア11、第1の内側当接面12には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1の外側当接面13には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の好ましい実施形態の1つにおいて、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の内側当接面12を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の外側当接面13を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特に好ましい実施形態の1つにおいて、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11及び第1の内側当接面12は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11には、第1の内側当接面の被覆とは異なる被覆が施される。
ドラム2に適用した保護の方法を、場合に応じて、カバー22又はラチェット車130に適用可能である。これは、一又は複数のばね3を受けるチャンバ4を閉じる。
したがって、好ましいことに、チャンバ4を閉じるように、第1の内側側壁5と反対側において、バレル1は、第2のばね支持面30を有するカバー22又はラチェット車130を有する。具体的には、この第2のばね支持面30は、第1の内側側壁5とは反対側に、第2の内側側壁14を有する。カバー22又はラチェット車130には、バレル1の構成に応じて、コア9又はアーバー10又はスリーブ16の回転をガイドする第2のボア15が設けられている。
チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130は、好ましくは、第2の内側当接面17を有する。これは、一方の側にて第2のばね支持面30、特に、第2の内側側壁14に隣接しており、他方の側にて、第2のボア15に隣接している。
同様に、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130は、チャンバ4の反対側にて第2の外側当接面18を有しており、これは、第2のボア15に隣接している。
本発明の特定の実施形態において、少なくとも第2のばね面30、特に、チャンバ4の側方にある第2の内側側壁14の面には、一又は複数のばね3との摩擦時の摩耗に対抗するためにDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、この第2のボア15には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第2の内側当接面17には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、好ましいことに、第2の外側当接面18には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第2のボア15、第2の内側当接面17及び第2の外側当接面18には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第2のボア15を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア15及び第2の内側当接面17を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれの耐摩耗被覆もいずれのDLC被覆も施されない第2のボア15及び第2の外側当接面18を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれの耐摩耗被覆もいずれのDLC被覆も施されない第2のボア15及び第2の内側当接面17第2の外側当接面18を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15及び第2の内側当接面17は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15、第2の内側当接面17及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15には、第2の内側当接面17及び/又は第2の外側当接面18の被覆とは異なる被覆が施される。
本発明は、さらに、このようなバレル1を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメント100に関する。
本発明は、さらに、このようなムーブメント100を少なくとも1つ及び/又はこのようなバレル1を少なくとも1つ備える計時器200に関する。
本発明は、さらに、ばねとの摩擦に起因する摩耗からバレルを保護するための計時器用バレル1を製造する方法に関する。この方法によると、
− ドラム2は、第1のばね支持面20を有するように作られ、ドラム2には、少なくとも第1のボア11が設けられ、この第1のボア11は、一方の側で第1のばね支持面20に隣接している第1の内側当接面12が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面13が境界の外側にある。
− 少なくとも第1のボア11が、DLC処理の作用を回避するようにマスクされる。
− マスクされた領域を例外として、DLC処理がドラム2全体にわたって施される。
本方法の特定の実装例において、第1のボア11がマスクされていれば、第1の内側当接面12もマスクされる。
本方法の特定の実装例において、第1のボア11がマスクされていれば、第1の外側当接面13もマスクされる。
特定の実装例においては、ドラム2は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている。
特定の実装例において、第1のボア11は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11及び第1の内側当接面12は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11には、第1の内側当接面12及び/又は第1の外側当接面13に施される被覆とは異なる別の被覆処理が施される。
本方法の特定の実装例において、少なくとも1つのばねを受けるチャンバ4を閉じるように、第2のばね支持面30と第2のボア15を有するカバー22又はラチェット車130が設けられ、第2のボア15は、一方の側で第2の内側当接面17が境界の外側にあり、他方の側で第2の外側当接面18が境界の外側にあり、
− 少なくとも第2のボア15は、DLC処理の作用を回避するためにマスクされ、
− マスクされた領域を例外として、DLC処理がカバー22又はラチェット車130の全体にわたって施される。
本方法の特定の実装例において、第2のボア15がマスクされていれば、第1の内側当接面17もマスクされる。
本方法の特定の実装例において、第2のボア15がマスクされていれば、第2の外側当接面18もマスクされる。
特定の実装例においては、カバー22又はラチェット車130は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている。
特定の実装例において、第2のボア15は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第2のボア15及び第2の内側当接面17は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第2のボア15及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15には、第2の内側当接面17及び/又は第2の外側当接面18に施された被覆処理とは異なる別の被覆が施される。
図6及び7は、ボア及び隣接した支持面をマスクする手段を用いて、耐摩耗処理、特に、DLC処理、を施すための道具を示している。
− 図6におけるドラム2に対して、特に、黄銅で作られる、導電性の段付きリング35は、ドラム2のボア11内の肩部37が前側面36を介して第1の外側当接面13上に支えられるように摺動自在にマウントされる。この段付きリング35上にて導電性のリング34が進められ、導電性のリング34は、前側面38を介して第1の内側当接面12上に支えられる。段付きリング35は、円錐形の肩部を有する導電性支持体39に支えられ、この肩部上に段付きリング35の食付き部351が位置する。好ましくは、ドラム2は、黄銅又は同様の材料で作られる。
− 同様に、図7において、カバー22に対して、特に、黄銅で作られた、導電性の段付きリング30が、摺動自在にマウントされ、カバー22のボア15内の肩部32が前側面31を介して第1の外側当接面18に支えられる。導電性のリング34がこの段付きリング30上で進められ、前側面33を介して第2の内側当接面17上で支えられる。段付きリング30は、肩部を有する導電性支持体39に支えられ、この肩部上に段付きリング30の食付き部301が位置する。好ましくは、カバー22は、黄銅又は同様の材料で作られる。
本発明は、第1のばね支持面によって部分的に限界を定められたチャンバ内において少なくとも1つのらせん巻きばねを受ける少なくとも1つのドラムを有する計時器用バレルに関し、前記ドラムには、コア又はアーバーの回転をガイドする第1のボアが少なくとも設けられ、前記第1のボアは、一方の側で前記第1のばね支持面に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にある。
本発明は、このようなバレルを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのようなバレルを少なくとも1つ有する計時器に関する。
本発明は、ばねとの摩擦に起因する摩耗からバレルを保護するための計時器用バレルを製造する方法に関する。
本発明は、摩擦接触するばねを有する計時器機構の分野に関し、より詳細には、メインばねバレル及び打撃バレルを有する計時器機構の分野に関する。
バレルは、機械式腕時計のエネルギー貯蔵器である。バレルは、特に、ドラムを有しており、ドラムは、歯車列と連係し、内部チャンバにおいて少なくとも1つのらせんばねを受けるように構成しており、このらせんばねは、その内側端にてアーバー又はコアにフックされている。一又は複数のばねを受けるチャンバは、全体的にカバーによって閉じられたり、通常アーバーやコア上にあるラチェット車によって直接閉じられたりする。
ドラム、そして、場合によっては、カバー又はラチェット車も、DLC処理又は別の耐摩耗処理によって被覆することができる。特に、PVD又はCVD被覆である。これによって、メインばねの摩擦によって引き起こされる内表面での摩耗を減らして長寿命化することができる。そして、製品の信頼性も向上することができる。
このようにして保護されたバレルのパフォーマンスを時間にわたって観察することによって、このような処理に固有な性質に起因して、このような処理が表面処理、コア処理又は被覆、スプレー又は他の処理であるかどうかにかかわらず(これらのすべてを「処理」と呼ぶ)、耐摩耗処理された領域の表面特性及び摩擦特性に起因して、回転する箇所で過剰な摩耗が発生することがある。これによって、回転軸などを損傷してしまうことがある。
SOWIND SA名義の国際特許出願WO2013/132076A1は、2つのラチェット車カバーを有する同じドラム内に2つの重なり合ったチャンバが設けられたバレルを開示している、このカバーの一方は、第1のチャンバ用の第1のハブと同軸の第2のチャンバ用の第2のハブと一体的である。
本発明は、あらゆる種類のばねに対して耐摩耗性が良好でありピボットにおいて耐摩耗性が良好なバレルを作ることを提案するものである。
このために、本発明は、第1のばね支持面によって部分的に限界を定められたチャンバ内において少なくとも1つのらせん巻きばねを受ける少なくとも1つのドラムを有する計時器用バレルであって、前記ドラムには、コア又はアーバーの回転をガイドする第1のボアが少なくとも設けられ、前記第1のボアは、一方の側で前記第1のばね支持面に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にあり、少なくとも前記チャンバの側方の前記第1のばね支持面には、前記ばねとの摩擦時に摩耗に対抗するようにDLC被覆が施され、前記第1のボアには、いずれのDLC被覆も施されず、前記第1の内側当接面又は前記第1の外側当接面にはいずれのDLC被覆も施されず、あるいはいずれのDLC被覆も施されない前記第1のボアを例外として前記ドラムの表面にはすべてDLC被覆が施される。
本発明は、このようなバレルを少なくとも1つ有する計時器用ムーブメントに関する。
本発明は、このようなムーブメントを少なくとも1つ及び/又はこのようなバレルを少なくとも1つ有する計時器に関する。
本発明は、ばねとの摩擦に起因する摩耗に対して保護される計時器用バレルを製造する方法に関し、ばねを受けるチャンバの側方に第1のばね支持面を有するようにドラムを作り、前記ドラムには、少なくとも第1のボアが設けられ、前記第1のボアは、一方の側で第1の内側側壁に隣接している第1の内側当接面が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面が境界の外側にあり、DLC処理の作用を回避するように少なくとも前記第1のボアがマスクされ、マスクされた領域を例外として前記ドラム全体にDLC処理を施す。
添付図面を参照しながら下記の詳細な説明を読むことで、本発明の他の特徴及び利点を理解することができるであろう。
カバーによって閉じられるドラムを有する本発明に係るバレルについての回転軸を通る概略断面図である。 ばねを受けるチャンバとは反対側の外側から見た図1のバレルドラムの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの内側から見た図1のバレルドラムの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの内側から見た図1のバレルカバーの概略斜視図である。 ばねを受けるチャンバの反対側の外側から見た図1のバレルカバーの概略斜視図である。 マスキングツールを装備しており、ドラムの耐摩耗処理用の保持道具にマウントされている図1のバレルドラムについての回転軸を通る概略断面図である。 マスキングツールを装備しており、カバーの耐摩耗処理用の保持道具にマウントされている図1のバレルカバーについての回転軸を通る概略断面図である。 図8〜10は、本発明のバレルの異なる変種(これに制限されない)についての回転軸を通る断面図である。図8においては、アーバーがコアを形成しており、そのコア上でドラムが回転し、アーバーは、ばねチャンバを閉じるラチェット車を支えている。 平滑なアーバーを有しており、このアーバー上でドラムが回転し、アーバーは、ばねチャンバを閉じるためのカバーを駆動するためのコア及びスリーブを支えている。 平滑なアーバーを有しており、このアーバー上でドラムが回転し、アーバーは、コアを支えており、ばねチャンバを閉じるカバーを駆動する。 本発明に係るバレルを有するムーブメントを有する計時器のブロック図である。
本発明は、摩擦接触するばねを有する計時器機構の分野に関し、より詳細には、メインばねバレル及び打撃バレルを有する計時器機構の分野に関する。
回転する領域において摩耗の問題を防ぐために、材料の硬度を高める耐摩耗処理は、それが熱又は誘導の処理、表面処理、被覆、スプレー又は他の処理(これらのすべてを「処理」と呼ぶ)であるかにかかわらず、回転が発生する面(アーバーのボア、支持面)に対して施すことを避けなければならない。より詳細には、本発明は、好ましいことに、ばねと摩擦接触することが多い表面がDLC処理又は同様の処理によって保護されている場合、制限された量のDLC又は他のPVD/CVD被覆(及び同様の方法)でさえもピボットに堆積させることを避ける。これによって、ボンディング層とサブ層を堆積させるプロセス時にキャリヤーガスを浸透させないことを確実にすることができる。
したがって、本発明は、第1のばね支持面20によって部分的に限界を定められたチャンバ4内で少なくとも1つのらせん巻きばね3を受ける少なくとも1つのドラム2を有する計時器用バレル1に関する。この第1のばね支持面20は、少なくとも1つのこのようなばね3のエッジ6に面しているドラム2の第1の内側側壁5、又は内側周部面7(一般的に、ドラム2は、ここに、ばね3をフックする周部フック手段8を有する)、あるいは、好ましくは、この第1の内側側壁5及び周部内壁7の両方を有する。両方を有する後者に基づいて本発明を具体的に説明する。当業者であれば、面5及び7の一方のみの場合を推定する方法を知っているであろう。
ドラム2は、コア9又はアーバー10の回転をガイドする第1のボア11を少なくとも有する。この第1のボア11は、一方の側で第1の内側側壁5に隣接している第1の内側当接面12が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面13が境界の外側にある。
本発明によると、少なくとも第1のばね支持面20には、ばね3との摩擦時に摩耗に対抗するためにDLC被覆が施され、少なくとも第1のボア11には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1の内側当接面12には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1の外側当接面13には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の好ましい実施形態の1つにおいて、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の内側当接面12を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の外側当接面13を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特に好ましい実施形態の1つにおいて、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア11及び第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13を例外として、ドラム2の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11及び第1の内側当接面12は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金で作られている場合はアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11には、第1の内側当接面の被覆とは異なる被覆が施される。
ドラム2に適用した保護の方法を、場合に応じて、カバー22又はラチェット車130に適用可能である。これは、一又は複数のばね3を受けるチャンバ4を閉じる。
したがって、好ましいことに、チャンバ4を閉じるように、第1の内側側壁5と反対側において、バレル1は、第2のばね支持面30を有するカバー22又はラチェット車130を有する。具体的には、この第2のばね支持面30は、第1の内側側壁5とは反対側に、第2の内側側壁14を有する。カバー22又はラチェット車130には、バレル1の構成に応じて、コア9又はアーバー10又はスリーブ16の回転をガイドする第2のボア15が設けられている。
チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130は、好ましくは、第2の内側当接面17を有する。これは、一方の側にて第2のばね支持面30、特に、第2の内側側壁14に隣接しており、他方の側にて、第2のボア15に隣接している。
同様に、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130は、チャンバ4の反対側にて第2の外側当接面18を有しており、これは、第2のボア15に隣接している。
本発明の特定の実施形態において、少なくとも第2のばね面30、特に、チャンバ4の側方にある第2の内側側壁14の面には、一又は複数のばね3との摩擦時の摩耗に対抗するためにDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、この第2のボア15には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第2の内側当接面17には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、好ましいことに、第2の外側当接面18には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、第2のボア15、第2の内側当接面17及び第2の外側当接面18には、いずれのDLC被覆も施されない。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第2のボア15を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべてDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれのDLC被覆も施されない第1のボア15及び第2の内側当接面17を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれの耐摩耗被覆もいずれのDLC被覆も施されない第2のボア15及び第2の外側当接面18を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、いずれの耐摩耗被覆もいずれのDLC被覆も施されない第2のボア15及び第2の内側当接面17第2の外側当接面18を例外として、チャンバ4を閉じるカバー22又はラチェット車130の表面にはすべて耐摩耗被覆又はDLC被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15及び第2の内側当接面17は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15、第2の内側当接面17及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15には、第2の内側当接面17及び/又は第2の外側当接面18の被覆とは異なる被覆が施される。
本発明は、さらに、このようなバレル1を少なくとも1つ有する計時器用ムーブメント100に関する。
本発明は、さらに、このようなムーブメント100を少なくとも1つ及び/又はこのようなバレル1を少なくとも1つ備える計時器200に関する。
本発明は、さらに、ばねとの摩擦に起因する摩耗からバレルを保護するための計時器用バレル1を製造する方法に関する。この方法によると、
− ドラム2は、第1のばね支持面20を有するように作られ、ドラム2には、少なくとも第1のボア11が設けられ、この第1のボア11は、一方の側で第1のばね支持面20に隣接している第1の内側当接面12が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面13が境界の外側にある。
− 少なくとも第1のボア11が、DLC処理の作用を回避するようにマスクされる。
− マスクされた領域を例外として、DLC処理がドラム2全体にわたって施される。
本方法の特定の実装例において、第1のボア11がマスクされていれば、第1の内側当接面12もマスクされる。
本方法の特定の実装例において、第1のボア11がマスクされていれば、第1の外側当接面13もマスクされる。
特定の実装例においては、ドラム2は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている。
特定の実装例において、第1のボア11は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11及び第1の内側当接面12は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第1のボア11、第1の内側当接面12及び第1の外側当接面13は、ドラム2がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはドラム2がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第1のボア11には、第1の内側当接面12及び/又は第1の外側当接面13に施される被覆とは異なる別の被覆処理が施される。
本方法の特定の実装例において、少なくとも1つのばねを受けるチャンバ4を閉じるように、第2のばね支持面30と第2のボア15を有するカバー22又はラチェット車130が設けられ、第2のボア15は、一方の側で第2の内側当接面17が境界の外側にあり、他方の側で第2の外側当接面18が境界の外側にあり、
− 少なくとも第2のボア15は、DLC処理の作用を回避するためにマスクされ、
− マスクされた領域を例外として、DLC処理がカバー22又はラチェット車130の全体にわたって施される。
本方法の特定の実装例において、第2のボア15がマスクされていれば、第1の内側当接面17もマスクされる。
本方法の特定の実装例において、第2のボア15がマスクされていれば、第2の外側当接面18もマスクされる。
特定の実装例においては、カバー22又はラチェット車130は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている。
特定の実装例において、第2のボア15は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第2のボア15及び第2の内側当接面17は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実装例において、第2のボア15及び第2の外側当接面18は、カバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金によって作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいはカバー22又はラチェット車130がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される。
特定の実施形態において、第2のボア15には、第2の内側当接面17及び/又は第2の外側当接面18に施された被覆処理とは異なる別の被覆が施される。
図6及び7は、ボア及び隣接した支持面をマスクする手段を用いて、耐摩耗処理、特に、DLC処理、を施すための道具を示している。
− 図6におけるドラム2に対して、特に、黄銅で作られる、導電性の段付きリング35は、ドラム2のボア11内の肩部37が前側面36を介して第1の外側当接面13上に支えられるように摺動自在にマウントされる。この段付きリング35上にて導電性のリング34が進められ、導電性のリング34は、前側面38を介して第1の内側当接面12上に支えられる。段付きリング35は、円錐形の肩部を有する導電性支持体39に支えられ、この肩部上に段付きリング35の食付き部351が位置する。好ましくは、ドラム2は、黄銅又は同様の材料で作られる。
− 同様に、図7において、カバー22に対して、特に、黄銅で作られた、導電性の段付きリング30が、摺動自在にマウントされ、カバー22のボア15内の肩部32が前側面31を介して第1の外側当接面18に支えられる。導電性のリング34がこの段付きリング30上で進められ、前側面33を介して第2の内側当接面17上で支えられる。段付きリング30は、肩部を有する導電性支持体39に支えられ、この肩部上に段付きリング30の食付き部301が位置する。好ましくは、カバー22は、黄銅又は同様の材料で作られる。

Claims (45)

  1. 第1のばね支持面(20)によって部分的に限界を定められたチャンバ(4)内において少なくとも1つのらせん巻きばね(3)を受ける少なくとも1つのドラム(2)を有する計時器用バレル(1)であって、
    前記ドラム(2)には、コア(9)又はアーバー(10)の回転をガイドする第1のボア(11)が少なくとも設けられ、
    前記第1のボア(11)は、一方の側で前記第1のばね支持面(20)に隣接している第1の内側当接面(12)が境界の外側にあり、
    他方の側で第1の外側当接面(13)が境界の外側にあり、
    少なくとも前記チャンバ(4)の側方の前記第1のばね支持面(20)には、前記ばね(3)との摩擦時に摩耗に対抗するようにDLC被覆が施され、
    前記第1のボア(11)には、いずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とするバレル(1)。
  2. 前記第1の内側当接面(12)には、いずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
    前記第1の内側当接面(12)又は前記第1の外側当接面(13)にはいずれのDLC被覆も施されず、あるいはいずれのDLC被覆も施されない前記第1のボア(11)を例外として前記ドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される
  3. 前記第1の外側当接面(13)には、いずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
  4. 前記第1のボア(11)、前記第1の内側当接面(12)及び前記第1の外側当接面(13)には、いずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
  5. いずれのDLC被覆も施されない前記第1のボア(11)を例外として前記ドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
  6. いずれのDLC被覆も施されない前記第1のボア(11)及び前記第1の内側当接面(12)を例外として前記ドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項2に記載のバレル(1)。
  7. いずれのDLC被覆も施されない前記第1のボア(11)及び前記第1の外側当接面(13)を例外として前記ドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項3に記載のバレル(1)。
  8. いずれのDLC被覆も施されない前記第1のボア(11)及び前記第1の内側当接面(12)及び前記第1の外側当接面(13)を例外として前記ドラム(2)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項4に記載のバレル(1)。
  9. 前記第1のボア(11)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
  10. 前記第1のボア(11)及び前記第1の内側当接面(12)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項2に記載のバレル(1)。
  11. 前記第1のボア(11)及び前記第1の外側当接面(13)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項1に記載のバレル(1)。
  12. 前記第1のボア(11)、前記第1の内側当接面(12)及び前記第1の外側当接面(13)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項4に記載のバレル(1)。
  13. 前記第1のボア(11)には、前記第1の内側当接面(12)及び/又は前記第1の外側当接面(13)の被覆とは異なる被覆が施される
    ことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のバレル(1)。
  14. 前記チャンバ(4)を閉じるように、第1の内側側壁(5)とは反対側で、前記バレルは、カバー(22)又はラチェット車(130)を有し、これは、第2のばね支持面(30)を有し、かつ、前記コア(9)又は前記アーバー(10)又はスリーブ(16)の回転をガイドする第2のボア(15)を有し、
    前記チャンバ(4)を閉じる前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)は、前記第2のばね支持面(30)及び前記第2のボア(15)に隣接している第2の内側当接面(17)と、及び前記チャンバ(4)の反対側で前記第2のボア(15)に隣接している第2の外側当接面(18)とを有し、
    少なくとも前記チャンバ(4)の側方の前記第2のばね支持面(30)の表面には、前記少なくとも1つのばね(3)との摩擦時に摩耗に対抗するようにDLC被覆が施され、
    前記第2のボア(15)には、いずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のバレル(1)。
  15. 前記第2の内側当接面(17)にはいずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  16. 前記第2の外側当接面(18)にはいずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  17. 前記第1のボア(11)、前記第2の内側当接面(17)及び前記第2の外側当接面(18)にはいずれのDLC被覆も施されない
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  18. いずれのDLC被覆も施されない前記第2のボア(15)を例外として前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  19. いずれのDLC被覆も施されない前記第2のボア(15)及び前記第2の外側当接面(17)を例外として前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  20. いずれのDLC被覆も施されない前記第2のボア(15)及び前記第2の外側当接面(18)を例外として前記チャンバ(4)を閉じる前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項16に記載のバレル(1)。
  21. いずれのDLC被覆も施されない前記第2のボア(15)、前記第2の内側当接面(17)及び前記第2の外側当接面(18)を例外として前記チャンバ(4)を閉じる前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)の表面にはすべてDLC被覆が施される
    ことを特徴とする請求項17に記載のバレル(1)。
  22. 前記第2のボア(15)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項13に記載のバレル(1)。
  23. 前記第2のボア(15)及び前記第2の内側当接面(17)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項15に記載のバレル(1)。
  24. 前記第2のボア(15)及び前記第2の外側当接面(18)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項14に記載のバレル(1)。
  25. 前記第2のボア(15)、前記第2の内側当接面(17)及び前記第2の外側当接面(18)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金で作られている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項17に記載のバレル(1)。
  26. 前記第2のボア(15)には、前記第2の内側当接面(17)及び/又は前記第2の外側当接面(18)の被覆とは異なる被覆が施される
    ことを特徴とする請求項14〜25のいずれかに記載のバレル(1)。
  27. 請求項1〜26のいずれかに記載のバレル(1)を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする計時器用ムーブメント(100)。
  28. 請求項27に記載のムーブメント(100)を少なくとも1つ及び/又は請求項1〜27に記載のバレル(1)を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする計時器(200)。
  29. ばねとの摩擦に起因する摩耗に対して保護される計時器用バレル(1)を製造する方法であって、
    ばねを受けるチャンバ(4)の側方に第1のばね支持面(20)を有するようにドラム(2)を作り、
    前記ドラム(2)には、少なくとも第1のボア(11)が設けられ、
    前記第1のボア(11)は、一方の側で前記第1の内側側壁(5)に隣接している第1の内側当接面(12)が境界の外側にあり、他方の側で第1の外側当接面(13)が境界の外側にあり、
    DLC処理の作用を回避するように少なくとも前記第1のボア(11)がマスクされ、
    マスクされた領域を例外として前記ドラム(2)全体にわたってDLC処理を施す
    ことを特徴とする方法。
  30. マスクされる際に、前記第1の内側当接面(12)もマスクされる
    ことを特徴とする請求項29に記載の方法。
  31. マスクされる際に、前記第1の外側当接面(13)もマスクされる
    ことを特徴とする請求項29又は30に記載の方法。
  32. 前記ドラム(2)は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている
    ことを特徴とする請求項29〜31のいずれかに記載の方法。
  33. 前記第1のボア(11)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項29〜32のいずれかに記載の方法。
  34. 前記第1のボア(11)及び前記第1の内側当接面(12)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項29〜32のいずれかに記載の方法。
  35. 前記第2のボア(11)及び前記第1の外側当接面(13)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項29〜32のいずれかに記載の方法。
  36. 前記第2のボア(11)、前記第1の内側当接面(12)及び前記第1の外側当接面(13)は、前記ドラム(2)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記ドラム(2)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項29〜32のいずれかに記載の方法。
  37. 前記第1のボア(11)には、第1の内側当接面(12)及び/又は前記第1の外側当接面(13)に施された被覆とは異なる被覆が施される
    ことを特徴とする請求項29〜36のいずれかに記載の方法。
  38. 少なくとも1つのばねを受けるチャンバ(4)を閉じるように、第2のばね支持面(30)と第2のボア(15)を有するカバー(22)又はラチェット車130が設けられ、
    前記第2のボア(15)は、一方の側で第2の内側当接面(17)が境界の外側にあり、他方の側で第2の外側当接面(18)が境界の外側にあり、
    DLC処理の作用を回避するために少なくとも前記第2のボア(15)がマスクされその領域を例外として前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)の全体にわたってDLC処理が施される
    ことを特徴とする請求項29〜31のいずれかに記載の方法。
  39. マスクされる際に、前記第2の内側当接面(17)もマスクされる
    ことを特徴とする請求項38に記載の方法。
  40. マスクされる際に、前記第2の内側当接面(17)もマスクされる
    ことを特徴とする請求項38又は39に記載の方法。
  41. 前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)は、黄銅又はニッケルシルバー又はアルミニウム合金で作られている
    ことを特徴とする請求項38〜40のいずれかに記載の方法。
  42. 前記第2のボア(15)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項38〜40のいずれかに記載の方法。
  43. 前記第2のボア(15)及び前記第2の内側当接面(17)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項38〜41のいずれかに記載の方法。
  44. 前記第2のボア(15)及び前記第2の外側当接面(18)は、前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金によって形成されている場合にはアノダイジング処理が施され、あるいは前記カバー(22)又は前記ラチェット車(130)がアルミニウム合金以外の材料で作られている場合にはAu、Ni、NiP、ドープされたNi、Cr、CrN、Sn及びTaの一又は複数の被覆が施される
    ことを特徴とする請求項38〜41のいずれかに記載の方法。
  45. 前記第2のボア(15)には、前記第2の内側当接面(17)及び/又は前記第2の外側当接面(18)に施される被覆とは別の異なる被覆が施される
    ことを特徴とする請求項38〜44のいずれかに記載の方法。
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