JP2016540572A5 - - Google Patents

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アクセスデバイスおよび該デバイスを備えたアセンブリ
本発明は、少なくとも1つの侵襲性器具と、対象のアクセスポートを通して対象内に少なくとも一つの侵襲性の器具を導入するよう構成されたアクセスデバイスとを備えたアセンブリに関する。本発明はさらに、アクセスデバイスに関する。
本発明によるアセンブリおよびアクセスデバイスを、医療および非医療用途の両方に使用することができる。後者の例としては、届きにくい位置での機械的なおよび/または電子的なハードウェアの検査および/または修復を含む。したがって、上述の対象は、例えば、ヒトまたは動物の体だけでなく、機械的なおよび/または電子的なハードウェアでもあり得る。したがって、内視鏡アプリケーションや侵襲性器具のような、以下の説明で使用される用語は、広範な態様で解釈されなければならない。
低侵襲性の外科的介入にターゲット領域を露出させるための大きな切開部を必要とする外科的介入技術の変化、すなわち、ターゲット領域へのアクセスを確立するための自然開口または小さな切開部のみを必要とするということは、周知であり、現在も進行中のものである。低侵襲性の外科的介入を行う際に、医師等のオペレータは、その体のアクセスポートを通して、ヒトまたは動物の体内へ侵襲性器具を導入して案内するために配置されたアクセスデバイスを必要とする。ヒトまたは動物の患者への瘢痕組織形成および痛みを軽減するために、アクセスポートは、好ましくは、皮膚および下層組織内の単一の小さな切開部によって提供される。その点で、身体の自然開口を使用することが可能であれば、さらによい。さらに、アクセスデバイスは、好ましくは、オペレータが、侵襲性器具が提供する少なくとも1つの自由度を制限することを可能にする。このようにして、オペレータは、使用される器具の衝突のリスク低下を伴って、人間工学的かつ正確に、ヒトまたは動物の体内のターゲット領域に必要なアクションを実行することができる。
外科的侵襲性器具およびこれらの器具がターゲット領域に向かって案内される内視鏡は、当該分野で周知である。侵襲性器具および内視鏡はどちらも、そのナビゲーションやステアリング(操向)機能を強化するステアリング可能チューブを備えることができる。このようなステアリング可能チューブは、好ましくは、少なくとも1つの可撓性領域を含む近位端部分と、少なくとも1つの可撓性領域を含む遠位端部分と、剛体の中間部分とを備え、ステアリング可能チューブは、剛性中間部分に対する近位端部分の少なくとも一部の湾曲(deflection)を遠位端部分の少なくとも一部の関連する湾曲に変換するように構成されたステアリング装置をさらに含む。
さらに、ステアリング可能チューブは、好ましくは、チューブの近位端部分および遠位端部分の可撓性領域の数と、ステアリング装置のステアリング部材の所望の実現に応じて、複数の同軸に配置された円筒要素(外側要素と、内側要素と、1つまたは複数の中間要素とを含む)を備え、すなわち、すべてのステアリング部材を単一の中間要素に配置することが可能であり、またはステアリング部材を異なるセットに分割し、ステアリング部材の各セットは異なる中間部材に配置される。ステアリング装置は、ステアリング部材としてのサブミリメートルの直径を有する従来のステアリングケーブルを含んでもよく、ステアリングケーブルは、チューブの近位端部分の関連する可撓性領域と遠位端部分の関連する可撓性領域との間に配置されている。しかし、ステアリングケーブルは多くの周知の欠点を有するため、それらを回避すること、および1つまたは複数の中間要素の一体部分を形成する長手方向要素の1つまたは複数のセットによってステアリング部材を実現することが好ましい。射出成形やめっきなどの適切な材料付加技術を用いて、または、例えば、レーザ切断、光化学エッチング、ディーププレス、ドリルまたはフライス加工などの従来のチッピング技術、または高圧ウォータジェット切断システムなどの、適切な材料除去技術によって、中間要素の各々を製造することができる。前述の材料除去技術のレーザ切断は、合理的な経済状況の下で、材料の非常に正確かつクリーンな除去を可能にするため、非常に有効である。上述のステアリング可能チューブの設計および製造やそのステアリング装置に関するさらなる詳細は、例えば、国際公開第2009/112060号パンフレット、国際公開第2009/127236号パンフレット、米国特許出願公開第13/160、949号明細書、および米国特許出願公開第13/548、935号明細書に記載されており、これらすべては、本明細書にその全体が参照により援用されている。
ステアリング可能な侵襲性器具は、一般的には、チューブを操向するために、および/またはステアリング可能チューブの遠位端部分に配置されたツールを操作するために、ステアリング可能チューブの近位端部分に配置されたハンドルを含む。このようなツールを、例えば、カメラや、はさみ、鉗子などの手動マニピュレータや、電気、超音波、または光エネルギー源などのエネルギー源を用いたマニピュレータとすることができる。
本出願において、「近位」および「遠位」の用語は、例えば、器具や内視鏡を操作する医師であるオペレータに対して定めている。例えば、近位端部分は、医師の近傍に位置する部分として解釈され、遠位端部分は、医師から離れて位置する部分として解釈されるべきである。
低侵襲性の外科的介入で使用される一般的なシングルポートのアクセスデバイスにより、一般に、単一の切開部または自然開口を通して、ヒトまたは動物の体内に2つ以上のステアリング可能な侵襲性器具を導入し案内することが可能となる。組織の除去のために、典型的には2つのステアリング可能器具が必要とされ、例えば把持鉗子を備えた第1の器具は、除去される組織を掴むために使用され、例えば電気機械式切断デバイスを備えた第2の器具は、組織を切開するために使用される。この非限定的な例での2つのステアリング可能器具は、アクセスデバイスの一般的な案内装置を通して導入され、この案内装置は、一般に、各器具について別個の管腔を含む案内チューブを含むため、器具のステアリング可能チューブは、案内チューブの径方向に互いに対して密に離間されている。2つの器具がこのようにして互いに密接に体内に入るにつれて、ステアリング可能器具の遠位端部分の近傍に、制御可能ウェッジ、膨縮可能バルーン、またはスプレッダアームのような拡張手段を設けること、あるいは器具の遠位端部分の十分なトライアンギュレーションを実現するために、すなわち、手術部位でツールを操作および配置するための十分なスペースを提供する器具の遠位端部分の幾何学的配向を実現するために、予め曲げられまたはステアリング可能な案内チューブおよび/または内視鏡を使用することが必要とされる。例えば、米国特許出願公開第2008/0188868号明細書および国際公開第2011/014711号パンフレットに記載されているような当該分野で周知のアクセスデバイスは、十分なトライアンギュレーションを実現するために上述の対策の少なくとも一方を適用する。
上記文献に記載されているもののような既知のアクセスデバイスの欠点は、拡張手段の実施のため、これらのアクセスデバイスの構成がより複雑であり、したがってより高価であることであり、ここで、拡張手段は、アクセスデバイスの使用時に対象内に位置するアクセスデバイスの遠位側に配置され、そして、拡張手段は、アクセスデバイスの使用時に対象外に位置するアクセスデバイスの近位側に配置された制御手段によって操作される。上述したように、本発明の意味するところでの対象は、ヒトまたは動物の体に限定されるものではなく、機械的なおよび/または電子的なハードウェアであってもよい。
本発明の目的は、少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具とアクセスデバイスとを備えるアセンブリを提供することであり、このアセンブリは、上記の既知のアクセスデバイスの欠点を回避するか、少なくとも低減する。
アクセスデバイスによって受け入れ案内され得る少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具の遠位端部分のトライアンギュレーションを確立するための複雑さを低減した構成を有するアクセスデバイスを提供することもまた、本発明の目的である。
本発明によるアセンブリの実施形態において、アセンブリは、少なくとも1つの侵襲性器具と、対象のアクセスポートを介して対象内にこの少なくとも1つの侵襲性器具を導入するように構成されたアクセスデバイスとを備え、
侵襲性器具は、
剛性の細長い管状体を備えた剛性の侵襲性器具と、
少なくとも1つの可撓性領域を含む近位端部分、少なくとも1つの可撓性領域を含む遠位端部分、および剛性中間部分を有する細長い管状体を備えたステアリング可能な侵襲性器具であり、当該ステアリング可能な侵襲性器具が、剛性中間部分に対する近位端部分の少なくとも一部の湾曲を、遠位端部分の少なくとも一部の関連する湾曲に変換するように構成されたステアリング装置をさらに備える、ステアリング可能な侵襲性器具
の少なくとも一方であり、
アクセスデバイスは、
侵襲性器具を受け入れ、少なくとも1つの案内方向で対象に案内するように構成された案内装置と、
ステアリング可能な侵襲性器具の近位端部分の少なくとも一部と剛性中間部分との間の少なくとも1つの角度を設定するように構成された湾曲設定装置と
を備える。
上述のように、本発明の意味するところの対象は、ヒトまたは動物の体に限定されるものではなく、機械的なおよび/または電子的なハードウェアであってもよい。ヒトまたは動物の体のアクセスポートは、好ましくは、皮膚および下層組織内の単一の小さな切開部によって提供される。しかし、介入に応じて、アクセスポートを、体の自然開口によって提供することも可能である。
上述のように、ステアリング可能な侵襲性器具におけるステアリング可能チューブは、好ましくは、チューブの近位端部分および遠位端部分の可撓性領域の数と、ステアリング装置のステアリング部材の所望の実現に応じて、複数の同軸に配置された円筒要素(外側要素と、内側要素と、1つまたは複数の中間要素とを含む)を備え、すなわち、すべてのステアリング部材を単一の中間円筒要素に配置することが可能であり、またはステアリング部材を異なるセットに分割し、ステアリング部材の各セットは異なる中間円筒要素に配置される。したがって、本発明によるステアリング可能な侵襲性器具の細長い管状体は、好ましくは、上述のようにいくつかの円筒要素を含む。ステアリング可能な侵襲性器具のステアリング装置は、従来のステアリングケーブルを含むことができるが、好ましくは、中間要素の一体部分を形成する長手方向要素の1つまたは複数のセットを含む。長手方向要素は、長手方向スリットが中間要素の壁に形成された後に、中間要素の壁の一部を残していることが好ましい。長手方向スリットは、レーザ切断によって形成されるのが好ましいが、当業者は、他の適切な材料除去技術の知識を有するであろう。中間要素自体の製造中に、長手方向要素を形成することも可能である。これを、射出成形またはめっきのような適切な材料付加技術によって行うことができる。
本発明によるアクセスデバイスは、例えば、2つのステアリング可能な侵襲性器具を受け入れ、対象内に案内するための案内装置を備える。本発明による他の実施形態では、案内装置は、剛性の侵襲性器具と、ステアリング可能な侵襲性器具または2つのステアリング可能器具と、1つの剛性器具とを受け入れ案内することができる。明らかに、ステアリング可能器具と剛性器具の多くの組み合わせが可能であることは当業者には理解されよう。しかし、腹腔鏡手術の基本的な概念の1つであるトライアンギュレーションを確立するために、正常な解剖学的面に沿って、組織の切開を容易にするために、組織の牽引を可能にするように、本発明によるアセンブリは、アクセスデバイスとともに少なくとも1つのステアリング可能器具の適用を必要とする。案内装置は、好ましくは、アセンブリの侵襲性器具を受け入れ案内するようにそれぞれが構成されている複数の管腔を含む剛性の管状部材である。環状の案内装置の外径は、それらが外科的介入での使用のために組み合わされたときに、滑り嵌めを確立するために標準的なトロカールの内径部に適合されるのが好ましい。
本発明によるアセンブリは、ステアリング可能器具の近位端部分の少なくとも一部と剛性中間部分との間の少なくとも1つの角度を設定するための湾曲設定装置(deflection setting arrangement)を備える。この態様において、剛性中間部分を相互接続する可撓性領域とステアリング可能器具の近位端部分との間の角度を設定できることが好ましい。本発明によるステアリング可能器具のステアリング装置は、剛性中間部分に対する近位端部分の少なくとも一部の湾曲を、遠位端部分の少なくとも一部の関連する湾曲に変換するように構成されているため、剛性中間部分を相互接続する可撓性領域とステアリング可能器具の近位端部分との間の角度を設定することにより、結果として、剛性中間部分を相互接続する可撓性領域とステアリング可能器具の遠位端部分との間の関連する角度を好適に設定する。
本発明の説明において、剛性中間部分を相互接続する可撓性領域とステアリング可能器具の遠位端部分との間の角度をトライアンギュレーション角度と呼ぶ。上記の例にもかかわらず、ステアリング可能器具の遠位端部分の任意の他の可撓性領域と剛性中間部分との間の関連する角度を、ステアリング可能器具の近位端部分と遠位端部分の可撓性領域の特定の相互接続に応じて、ステアリング可能器具の近位端部分で角度を設定した結果として想定できることは、当業者には理解されよう。また、遠位端部分の角度を、近位端部分の角度と同じにすることができ、例えば増幅または減衰手段の使用により、近位端部の角度より大きくまたは小さくすることもできるため、器具の遠位端部で想定される角度は、器具の近位端部で設定される角度に関連していることに留意されたい。
ステアリング可能器具の近位端部分の角度と遠位端部分の角度との間の実際の関係に関係なく、すなわち、互いに比較して等しい、より大きい、またはより小さいということに関係なく、本発明によるアセンブリの湾曲設定装置は、剛性中間部分に対して器具の近位端部分の少なくとも一部の湾曲を設定および固定することによって、ステアリング可能器具の遠位端のトライアンギュレーション角度の設定を可能にする。
上記に基づいて、本発明によるアセンブリにより、従来のアクセスデバイスの遠位側に従来の拡張手段を配置する必要がなくなることは明らかであり、この従来のアクセスデバイスの使用の際の従来の拡張手段は、対象の内部に配置される。代わりに、本発明によるアセンブリは、本発明によるアセンブリのステアリング可能器具の近位端部分の操作により、トライアンギュレーションの確立を可能にする。本発明によるアセンブリのアクセスデバイスは、複雑さを低減した構成を有し、したがって、信頼性の向上とコスト低減をもたらすことは、当業者には明らかであろう。トライアンギュレーションを確立するための単純な構成にもかかわらず、本発明によるアクセスデバイスは、ステアリング可能器具およびステアリング可能器具の遠位端部分に配置された任意の関連ツールを移動させることができる多様な自由度を制御することに関して、従来のアクセスデバイスによって提供されるのと同じ機能を提供する。
本発明によるアセンブリの別の実施形態において、アクセスデバイスは、
案内装置の案内方向でアクセスデバイスに対して侵襲性器具の位置を設定するように構成された位置設定装置と、
案内装置の案内方向に延びる回転軸線を中心とした侵襲性器具の回転を設定するように構成された回転設定装置と
の少なくとも一方をさらに備える。
位置設定装置は、侵襲性器具と係合する摺動手段を用いて実現され得る。摺動手段が、案内装置または任意の他の適切な機構に接続された、例えば摺動アームを用いて実現できることは、当業者には理解されよう。本発明によるアセンブリの利点は、位置設定装置が、器具のそれぞれについて個別に、アクセスデバイスに対する侵襲性器具の位置の設定を可能にすることである。このように、位置設定装置は、ステアリング可能器具およびステアリング可能器具の遠位端の関連ツールの動きの重要な自由度を制御可能にすることができる。
本発明によるアセンブリの利点は、回転設定装置が、器具のそれぞれについて個別に、ステアリング可能器具の遠位端部分および関連ツールの異なる作業面の設定を可能にすることである。このように、回転設定装置は、ステアリング可能器具およびステアリング可能器具の遠位端の関連ツールの動きの別の重要な自由度を制御可能にすることができる。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、回転設定装置は、ピンと、ピンに係合するための少なくとも1つの受入れ手段とを有するフレームを備える。受入れ手段は、例えば凹部とすることができる。フレームが複数の凹部を含む場合、凹部は、器具の剛性中間部分の長手方向軸線と同軸に配置される仮想円筒の外周に応じて配置されるのが好ましい。異なる凹部は、特定の凹部にピンを係合させる際に設定される異なる回転角度を可能にする。
ピンは、好ましくは、案内装置の案内方向に延びている。この態様において、回転設定装置を、案内装置の案内方向に、フレームを介してピンに接続される器具を案内するために使用することもできる。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、ピンおよびフレームの一方は、アームを介して案内装置に旋回可能に接続されている。好ましくは、アームは、ピンおよびフレームの一方が器具の剛性中間部分の長手方向軸線に平行に延びる長手方向軸線を有する仮想円筒の外周に応じて移動可能であるように配置されている。回転設定装置の本実施形態の利点は、回転角度を、フレームの特定の凹部を選択することなく変更できることである。その結果、フレームは、1つの凹部を有することを単に必要とする可能性がある。しかし、冗長性の理由のために、フレームは、それにもかかわらず、複数の凹部を設けることができる。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、湾曲設定装置は、ステアリング可能な侵襲性器具の近位端部分の少なくとも1つの可撓性領域の両側でステアリング可能な侵襲性器具と係合するように構成されたブラケットを含む。好ましくは、ブラケットは、器具の剛性中間部分と近位端部分を相互接続する可撓性領域の両側でステアリング可能な侵襲性器具と係合する。上述したように、この態様では、トライアンギュレーション角度を設定することができる。なお、上述のブラケットおよびステアリング可能器具の係合にもかかわらず、ステアリング可能器具は、ステアリング可能器具の長手方向軸線の周りを回転可能であることに留意すべきである。
さらに、ステアリング可能器具の近位端部分と遠位端部分の可撓性領域の特定の相互接続に応じて、ブラケットを、近位端の可撓性領域のグループの両側でステアリング可能器具と係合するように構成し、これによりトライアンギュレーション角度を設定することも可能であることが、当業者には理解されよう。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、回転設定装置と湾曲設定装置の少なくとも一部は、単一の構成要素へと一体化されている。このように、ステアリング可能器具とステアリング可能器具の遠位端の関連ツールの動きの2つの自由度を、本発明によるアセンブリの単一部品によって制御することができる。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、案内装置は、侵襲性器具が、シャフトの案内方向にシャフトを通過できるように構成された少なくとも1つの管腔を有する剛性シャフトを含む。使用されていない、すなわち、器具により占有されていない管腔を、従来から知られている閉鎖手段によって閉鎖することができる。使用されていないそれぞれの管腔を閉鎖することにより、外科的介入が行われるべき体腔を膨張させるために使用され得るガスの漏れ経路を防ぐことができる。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、管腔の少なくとも近位端部分は、テーパ形状を有する。管腔のテーパ形状の利点は、器具の遠位端部分に配置された鉗子やはさみなどのツールを有する器具を管腔内に容易に挿入できることである。例えば、鉗子および器具が管腔に挿入され得る前に、ジョーがまず、鉗子と管腔のアクセスポートの周囲の壁との間の相互作用の結果として、閉じた状態に強制される必要があるため、鉗子のジョーはわずかに開いた状態にあると、管腔への鉗子の挿入を複雑にし得る。特に、動作のスピードが重要である状況で、侵襲性器具の挿入が妨げられることは重大な欠点である。貴重な時間の損失は、手術中に、ヒトまたは動物への脅威をもたらすことになり得る。また、壊れやすいツールが使用されている場合、挿入が妨げられると、このようなツールを損傷する恐れがある。管腔のテーパ形状は、上記の欠点を軽減するか、少なくとも低減することができる。管腔の近位端部分に加えて、管腔の遠位端部分がテーパ形状を有することができることは、当業者には理解されよう。その遠位端部分での管腔のテーパ形状は、侵襲性器具の引き戻しの際の、管腔へのツールの挿入に有効であり得る。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、管腔の壁は、管腔の長さに沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部を設けている。最小限の寸法を有する位置にもたらされた後でさえツールは、管腔の内径の外に延びることが起こり得る。管腔の径方向にいくつかの追加のスペースを提供することによって、管腔の長さに沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部は、これらのツールが、それにもかかわらず、管腔を通じて挿入され通過され得ることを可能にする。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、シャフトの外壁は、シャフトの長さの少なくとも一部に沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部を設けている。外科的介入が行われるターゲット領域の周囲に十分なスペースを作成するために、体腔は、通常、二酸化炭素(CO)などのガスを使用して膨張される。このガスは、通常、従来のアクセスデバイスのシャフトの外壁と従来のトロカールの内壁との間の隙間を通して体腔内に供給される。このアプローチの欠点は、十分の数ミリメートルオーダでのかなりの隙間が必要とされることである。本発明によるアクセスデバイスのシャフトの外壁と従来のトロカールの内壁との間にかなり小さい隙間を可能にするため、シャフトの長さの少なくとも一部に沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部は、少なくとも後者の欠点を低減する。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、シャフトの外壁は、管腔の遠位端部分に少なくとも1つの管腔の開口を大きくするために、少なくとも1つの管腔の軸線方向に配置された少なくとも1つの細長いスロットを設けている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部と少なくとも1つの細長いスロットは、シャフトの周方向に互いに隣接して配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部は、少なくとも1つの細長いスロットとしてシャフトの近位端部分に向かってシャフトの軸線方向に少なくとも均等に遠くに延びるように配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、アクセスデバイスは、シャフトの近位端に配置された連結装置の第1の要素と、キャッピング要素(閉蓋要素)をさらに含み、キャッピング要素は、連結装置の第2の要素を含み、第2の要素は、キャッピング要素をシャフトの近位端と接続するための第1の要素と接続可能であり、キャッピング要素は、キャッピング要素の近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも第1の貫通穴を含む第1のセットの貫通穴を設け、少なくとも第1の貫通穴は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも第1の貫通穴は、キャッピング要素の遠位端面に向かって狭まるように構成されたテーパ形状を少なくとも部分的に有する。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、連結装置の第1および第2の要素は、バヨネット連結およびクリックオン連結の一方を提供するように配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、アセンブリは、シャフトの少なくとも1つの管腔を流体密に封止するように構成された少なくとも第1の封止装置をさらに備える。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、シャフトの近位端面に接続されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置された少なくとも第2の貫通穴を含む第2のセットの貫通穴を設けた弾性材料を含む第1の部材を含み、少なくとも第2の貫通穴は、少なくとも第2の貫通穴の周囲の前記弾性材料の内面を画定するように配置され、弾性材料の内面は、少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するために、少なくとも1つの侵襲性器具の近位端部分の外面の少なくとも一部を囲むように構成されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、封止装置は、第1の部材に接続された第2の部材をさらに含み、第2の部材は、少なくとも第1のバルブが第1の位置にあるときに少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように、および少なくとも第1のバルブが第2の位置にあるときに少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するように、配置された少なくとも第1のバルブを含む第1のセットのバルブを設けた剛性材料を含む。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも第1のバルブは、少なくとも3つのバルブ部分が第1の位置にあるときに少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように、および少なくとも3つのバルブ部分が第2の位置にあるときに少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するように、構成された少なくとも3つのバルブ部分を画定するように配置された少なくとも2つの交差スリットを設けた弾性材料を含む。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、第1の部材と第2の部材との間に配置された第3の部材をさらに含み、第3の部材は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置された少なくとも第3の貫通穴を含む第3のセットの貫通穴を設けた剛性材料を含む。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、第2の部材は、調整可能な接続装置(connecting arrangement)の少なくとも第1の要素を含み、第3の部材は、調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素を含み、少なくとも第1の要素および少なくとも第2の要素は、ロックされた状態で互いに第2の部材と第3の部材の調整可能な接続を可能にするように構成され、第1のセットのバルブは、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするために、ロックされた状態で第3のセットの貫通穴と整列して配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素は、少なくとも1つの凹部を含み、調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素は、少なくとも1つの突出部を含む。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、封止装置は、キャッピング要素とシャフトの近位端面との間に配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、キャッピング要素と封止装置は、一体ユニットを形成するように配置されている。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、ブラケットは、少なくとも1つの侵襲性器具の近位端部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された少なくとも第1の受入れスペースを含み、ブラケットは、受入れスペース内で侵襲性器具の一部を保持するように構成された保持部材を備える。
本発明によるアセンブリの別の実施形態では、ブラケットと保持部材は、一体ユニットを形成するように配置されている。
本発明の態様は、対象のアクセスポートを介して対象内に少なくとも1つの可撓性領域を有する近位端部分を含む少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具を導入するように構成されたアクセスデバイスであり、アクセスデバイスは、
シャフトの近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも1つの管腔を有する剛性シャフトと、
ステアリング可能な侵襲性器具の近位端部分の可撓性領域の両側でステアリング可能な侵襲性器具と係合するように構成されたブラケットを備えた湾曲設定装置と
を含む。
本発明によるアクセスデバイスの一実施形態において、アクセスデバイスは、
シャフトに対してステアリング可能な侵襲性器具の位置を設定するように構成された位置設定装置と、
シャフトの軸線方向に延びる回転軸線を中心としたステアリング可能な侵襲性器具の回転を設定するように構成された回転設定装置と
の少なくとも一方をさらに備える。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、回転設定装置は、ピンと、このピンと係合するための凹部のような少なくとも1つの受入れ手段とを有するフレームを備える。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、ピンおよびフレームの一方は、アームを介してシャフトに旋回可能に接続されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、回転設定装置と湾曲設定装置の少なくとも一部は、単一の構成要素に一体化されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、管腔の少なくとも近位端部分は、テーパ形状を有する。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、管腔の壁は、管腔の長さに沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部を設けている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、シャフトの外壁は、シャフトの長さの少なくとも一部に沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部を設けている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、シャフトの外壁は、管腔の遠位端部分に少なくとも1つの管腔の開口を大きくするために、少なくとも1つの管腔の軸線方向に配置された少なくとも1つの細長いスロットを設けている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部と少なくとも1つの細長いスロットは、シャフトの周方向に互いに隣接して配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部は、少なくとも1つの細長いスロットとしてシャフトの近位端部分に向かってシャフトの軸線方向に少なくとも均等に遠くに延びるように配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、アクセスデバイスは、シャフトの近位端に配置された連結装置の第1の要素と、キャッピング要素とをさらに含み、キャッピング要素は、連結装置の第2の要素を含み、第2の要素は、キャッピング要素をシャフトの近位端と接続するための第1の要素と接続可能であり、キャッピング要素は、キャッピング要素の近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも第1の貫通穴を含む第1のセットの貫通穴を設け、少なくとも第1の貫通穴は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも第1の貫通穴は、キャッピング要素の遠位端面に向かって狭まるように構成されたテーパ形状を少なくとも部分的に有する。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、連結装置の第1および第2の要素は、バヨネット連結およびクリックオン連結の一方を提供するように配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、アクセスデバイスは、シャフトの少なくとも1つの管腔を流体密に封止するように構成された少なくとも第1の封止装置をさらに備える。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、シャフトの近位端面に接続されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置された少なくとも第2の貫通穴を含む第2のセットの貫通穴を設けた弾性材料を含む第1の部材を含み、少なくとも第2の貫通穴は、少なくとも第2の貫通穴の周囲の弾性材料の内面を画定するように配置され、弾性材料の内面は、少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するために、少なくとも1つの侵襲性器具の近位端部分の外面の少なくとも一部を囲むように構成されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、封止装置は、第1の部材に接続された第2の部材をさらに含み、第2の部材は、少なくとも第1のバルブが第1の位置にあるときに少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように、および少なくとも第1のバルブが第2の位置にあるときに少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するように、配置された少なくとも第1のバルブを含む第1のセットのバルブを設けた剛性材料を含む。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも第1のバルブは、少なくとも3つのバルブ部分が第1の位置にあるときに少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように、および少なくとも3つのバルブ部分が第2の位置にあるときに少なくとも1つの管腔に流体密シールを提供するように、構成された少なくとも3つのバルブ部分を画定するように配置された少なくとも2つの交差スリットを設けた弾性材料を含む。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、少なくとも第1の封止装置は、第1の部材と第2の部材との間に配置された第3の部材をさらに含み、第3の部材は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置された少なくとも第3の貫通穴を含む第3のセットの貫通穴を設けた剛性材料を含む。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、第2の部材は、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素を含み、第3の部材は、調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素を含み、少なくとも第1の要素および少なくとも第2の要素は、ロックされた状態で互いに第2の部材と第3の部材の調整可能な接続を可能にするように構成され、第1のセットのバルブは、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするために、ロックされた状態で第3のセットの貫通穴と整列して配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素は、少なくとも1つの凹部を含み、調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素は、少なくとも1つの突出部を含む。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、封止装置は、キャッピング要素とシャフトの近位端面との間に配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、キャッピング要素と封止装置は、一体ユニットを形成するように配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、ブラケットは、少なくとも1つの侵襲性器具の近位端部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された少なくとも第1の受入れスペースを含み、ブラケットは、受入れスペース内で前記侵襲性器具の一部を保持するように構成された保持部材を備える。
本発明によるアクセスデバイスの別の実施形態では、ブラケットと保持部材は、一体ユニットを形成するように配置されている。
本発明の態様は、対象のアクセスポートを介して対象内に少なくとも1つの侵襲性器具を導入するように構成されたアクセスデバイスで使用するための封止装置であり、この封止装置は、少なくとも1つのバルブを備えた第1のセットのバルブおよび調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素を設けた弾性材料を含む第1の部材と、少なくとも1つの貫通穴を含む第1のセットの貫通穴および調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素を設けた剛性材料を含む第2の部材であって、少なくとも第1の要素と少なくとも第2の要素は、ロックされた状態で互いに第1の部材と第2の部材の調整可能な接続を可能にするように構成され、第1のセットのバルブは、ロックされた状態で第1のセットの貫通穴と整列して配置されている、第2の部材と、を含む。
本発明による封止装置の別の実施形態では、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素は、少なくとも1つの凹部を含み、調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素は、少なくとも1つの突出部を含む。
本発明による封止装置の別の実施形態では、第1のセットのバルブの少なくとも1つのバルブは、少なくとも3つのバルブ部分が第1の少なくとも部分的に開いた位置にあるときに侵襲性器具の通過を可能にするように、および少なくとも3つのバルブ部分が第2の閉じた位置にあるときに流体密シールを提供するように構成された少なくとも3つのバルブ部分を画定するように配置された少なくとも2つの交差スリットを設けた弾性材料を含む。
本発明による封止装置の別の実施形態では、封止装置は、第2の部材に接続された第3の部材をさらに含み、第3の部材は、ロックされた状態で第2の部材の第1のセットの貫通穴および第1の部材の第1のセットのバルブと整列して配置された第2のセットの貫通穴を設けた弾性材料を含んでいる。
本発明の態様は、対象のアクセスポート通して対象内に少なくとも1つの侵襲性器具を導入するように構成されたアクセスデバイスであり、アクセスデバイスは、シャフトの近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも1つの管腔を有する剛性シャフトと、シャフトの近位端面と接続可能であるキャッピング要素であって、キャッピング要素は、キャッピング要素の近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも第1の貫通穴を含む第1のセットの貫通穴を設け、少なくとも第1の貫通穴は、少なくとも1つの管腔への少なくとも1つの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されている、キャッピング要素と、キャッピング要素とシャフトの近位端面との間に配置されている本発明による封止装置と、を含む。
本発明の態様は、対象のアクセスポートを介して対象内に少なくとも1つの侵襲性器具を導入するように構成されたアクセスデバイスであり、アクセスデバイスは、シャフトの近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも1つの管腔を有する剛性シャフトを備え、シャフトは、シャフトの長さの少なくとも一部に沿って延びるように配置された少なくとも1つの細長い凹部を設けた外壁を含み、シャフトの外壁は、管腔の遠位端部分で少なくとも1つの管腔の増大した開口を提供するように少なくとも1つの管腔の軸線方向に配置された少なくとも1つの細長いスロットをさらに設けている。
本発明によるアクセスデバイスの一実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部と少なくとも1つの細長いスロットは、シャフトの周方向に互いに隣接して配置されている。
本発明によるアクセスデバイスの一実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部は、少なくとも1つの細長いスロットとしてシャフトの近位端部分に向かってシャフトの軸線方向に少なくとも均等に遠くに延びるように配置されている。
本発明の態様は、上述した実施形態の任意の組み合わせによる、少なくとも1つの侵襲性器具とアクセスデバイスを備えたアセンブリである。
本発明によるアクセスデバイスの上述した実施形態のさまざまな特徴の有効な効果が、上述した本発明によるアセンブリの実施形態の同様の特徴の有効な効果と同様であることは、当業者には理解されよう。
本発明のこれらおよび他の特徴ならびに効果が、本発明の好ましい例示的な実施形態が示される図面を参照して、以下でより詳細に説明されよう。当業者には、本発明の他の代替のおよび等価な実施形態が考案され、本発明の範囲から逸脱することなく実施され得ることが理解されよう。
本発明によるアセンブリの非限定的な実施形態の概略平面図を示している。本実施形態では、アセンブリは、アクセスデバイスの湾曲設定装置による器具の近位端部分の湾曲の結果としてその遠位端部分についてのトライアンギュレーションがなされた2つのステアリング可能な侵襲性器具を含む。 図1aに示すようなアセンブリの実施形態の概略斜視図を示している。 図1aおよび図1bに示すように、本発明によるアセンブリの非限定的な実施形態の平面図を示しており、遠位端部分に配置されているツールは、互いに向かって指している。 図1cに示すようなアセンブリの実施形態の概略斜視図を示している。 本発明による剛性の侵襲性器具の非限定的な実施形態の平面図を示している。 本発明によるステアリング可能な侵襲性器具の非限定的な実施形態の平面図を示している。 ステアリング可能器具の細長い管状体の非限定的な実施形態の詳細な斜視図を提供している。 図2cに示すような細長い管状体の遠位端部分のより詳細な図を提供している。 図2cに示すようなステアリング可能器具の細長い管状体の長手方向の断面図を示している。 図2cに示すようなステアリング可能器具の細長い管状体の長手方向の断面図を示しており、第1の近位のおよび第1の遠位の可撓性領域が屈曲されることによるステアリング装置の動作を説明している。 図2fに示すようなステアリング可能器具の細長い管状体の長手方向の断面図を示しており、追加的に、第2の近位のおよび第2の遠位の可撓性領域が屈曲されることによるステアリング装置の動作をさらに説明している。 図2cに示すような細長い管状体の一部の斜視図を示しており、ここでは、外筒要素は、細長い管状体の第1の近位可撓性領域と第1の遠位可撓性領域を相互接続する中間円筒要素の壁に長手方向スリットを設けた後に得られた長手方向のステアリング要素の例示的な実施形態を示すために、部分的に除去されている。 1つの近位可撓性領域と1つの遠位可撓性領域を有するステアリング可能器具の例示的な実施形態の縦断面図を示している。 図2iに示すステアリング可能器具の3つの円筒要素の斜視分解図を示している。 図2jに示すステアリング可能器具の中間円筒要素の例示的な実施形態の展開されたバージョンの平面図を示している。 本発明によるアセンブリの湾曲設定装置のブラケットの非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 図3aに示すブラケットの概略側面図を示している。 湾曲設定装置のブラケットの別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 図3cに示すブラケットの概略側面図を示している。 湾曲設定装置のブラケットのさらに別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 図3eに示すブラケットの実施形態の底面図を示している。 本発明によるアクセスデバイスの回転設定装置の別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 図4aに示すアクセスデバイスの回転設定装置の実施形態の概略斜視図を示しており、回転設定装置のアームは、互いに対して異なる位置にある。 本発明によるアセンブリの位置設定装置の別の非限定的な実施形態の平面図を示している。 図5aに示すアクセスデバイスの実施形態の断面図を示している。 本発明によるアクセスデバイスの剛性シャフトの一部の非限定的な実施形態の概略的な斜視図と縦断面図の組み合わせを示している。 本発明によるアクセスデバイスの剛性シャフトの一部の別の非限定的な実施形態の概略的な斜視図と縦断面図の組み合わせを示している。 本発明によるアクセスデバイスの剛性シャフトの一部のさらに別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 本発明によるアクセスデバイスの剛性シャフトの別の非限定的な実施形態の概略側面図を示している。 本発明によるキャッピング要素と封止装置に接続されたシャフトの近位端の非限定的な実施形態の概略断面図を示している。 本発明による封止装置の非限定的な実施形態の概略分解図を示している。 本発明による封止装置の非限定的な実施形態の、特に封止装置の第2の部材の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。 本発明によるキャッピング要素とブラケットの両方の非限定的な実施形態の概略平面図を示している。 本発明によるアクセスデバイスの別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。
図面は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。図面において、同一の構成要素は同じ参照符号で示されている。
図1aは、本発明によるアセンブリ1の非限定的な実施形態の概略平面図を示している。本実施形態では、アセンブリ1は、2つの非限定的な同一のステアリング可能な侵襲性器具10、20と、非限定的な実施形態のアクセスデバイス30とを備えている。本発明によるアセンブリ1の別の実施形態において、非同一の侵襲性器具を使用することができることは、当業者には理解されよう。例えば、剛性器具およびステアリング可能器具またはさまざまなツールを備えた2つのステアリング可能器具の両方を使用することができる。以下に、まず、本発明によるアセンブリの侵襲性器具の非限定的な実施形態の詳細を説明する。次に、本発明によるアセンブリのアクセスデバイスの非限定的な実施形態の詳細を説明する。
侵襲性器具
図2aは、剛性の侵襲性器具240の非限定的な実施形態の平面図を示している。図1aに示すようなステアリング可能な侵襲性器具10、20の非限定的な実施形態の詳細は、図2b〜図2kに関連して、それらのいずれかについて説明されている。
図2aに示すような剛性の侵襲性器具240は、近位端部分241および遠位端部分243を有する細長いシャフト242を備える。遠位端部分243に、例えば鉗子であるツール2が配置されている。近位端部分241に、ハンドル3が、ツール2を操作するために、すなわち鉗子のジョーを開閉するように構成されて配置されている。
図2bは、図1aに示すような同一のステアリング可能な侵襲性器具10、20の一方の平面図を示している。ステアリング可能器具10は細長い管状体18を備え、この管状体18は、2つの可撓性領域14、15を含む近位端部分11、2つの可撓性領域16、17を含む遠位端部分13、および剛性中間部分12を有する。遠位端部分13に鉗子2が配置されている。近位端部分11に、ハンドル3が、鉗子2のジョーを開閉するように構成されて配置されている。
図2cは、ステアリング可能器具10の細長い管状体18の詳細な斜視図であり、細長い管状体18が、いくつかの同軸に配置された層、すなわち遠位端13で第1の可撓性領域16の後に終端する外筒要素104を含む円筒要素から成ることを示している。図2dは、遠位端部分13のより詳細な図であり、遠位端部分が3つの共軸に配置された層、すなわち内筒要素101、第1の中間円筒要素102、および第2の中間円筒要素103である円筒形要素を含んでいることを示している。図2cに示すような細長い管状体18が、合計4つの円筒要素を備えることは、当業者には明らかであろう。図2cに示す実施形態による細長い管状体18は、ステアリング装置のステアリング部材が配置されている2つの中間円筒要素102および103を備える。図2cに示すような細長い管状体18の例示的な実施形態におけるステアリング装置は、細長い管状体18の近位端部分11に2つの可撓性領域14、15と、細長い管状体18の遠位端部分13に2つの可撓性領域16、17と、関連する近位端部分11の可撓性領域と遠位端部分13の可撓性領域との間に配置されたステアリング部材とを備えている。ステアリング部材の実際の配置は図2eに示され、図2eは、図2cに示すような細長い管状体18の例示的な実施形態の概略縦断面図である。
図2eは、上述の4つの層すなわち円筒要素、すなわち、内筒要素101、第1の中間円筒要素102、第2の中間円筒要素103、および外筒要素104を示している。
内筒要素101は、内筒要素101の長さに沿って見ると、ステアリング可能器具10の遠位端部分13に配置された剛性リング111と、第1の可撓性部分112と、第1の中間剛性部分113と、第2の可撓性部分114と、第2の中間剛性部分115と、第3の可撓性部分116と、第3の中間剛性部分117と、第4の可撓性部分118と、ステアリング可能器具10の近位端部分11に配置された剛性先端部分119とを備えている。
第1の中間円筒要素102は、第1の中間円筒要素102の長さに沿って見ると、剛性リング121と、第1の可撓性部分122と、第1の中間剛性部分123と、第2の可撓性部分124と、第2の中間剛性部分125と、第3の可撓性部分126と、第3の中間剛性部分127と、第4の可撓性部分128と、剛性先端部分129とを備えている。剛性リング121と、第1の可撓性部分122と、第1の中間剛性部分123と、第2の可撓性部分124と、第2の中間剛性部分125と、第3の可撓性部分126と、第3の中間剛性部分127と、第4の可撓性部分128と、剛性先端部分129との長手方向の寸法は、それぞれ、剛性リング111と、第1の可撓性部分112と、第1の中間剛性部分113と、第2の可撓性部分114と、第2の中間剛性部分115と、第3の可撓性部分116と、第3の中間剛性部分117と、第4の可撓性部分118と、剛性先端部分119との長手方向の寸法に略等しく、同様にこれらの部分と一致している。
第2の中間円筒要素103は、第2の中間円筒要素103の長さに沿って見ると、第1の剛性リング131と、第1の可撓性部分132と、第2の剛性リング133と、第2の可撓性部分134と、第1の中間剛性部分135と、第1の中間可撓性部分136と、第2の中間剛性部分137と、第2の中間可撓性部分138と、剛性先端部分139とを備えている。第1の剛性リング131と、第2の剛性リング133および第2の可撓性部分134を伴う第1の可撓性部分132と、第1の中間剛性部分135と、第1の中間可撓性部分136と、第2の中間剛性部分137と、第2の中間可撓性部分138と、剛性先端部分139との長手方向の寸法は、それぞれ、剛性リング111と、第1の可撓性部分112と、第1の中間剛性部分113と、第2の可撓性部分114と、第2の中間剛性部分115と、第3の可撓性部分116と、第3の中間剛性部分117と、第4の可撓性部分118と、剛性先端部分119との長手方向の寸法に略等しく、同様にこれらの部分と一致している。
外筒要素104は、外筒要素104の長さに沿って見ると、第1の剛性リング141と、第1の可撓性部分142と、第1の中間剛性部分143と、第2の可撓性部分144と、第2の剛性リング145とを備えている。第1の可撓性部分142と、第1の中間剛性部分143と、第2の可撓性部分144との長手方向の寸法は、それぞれ、第2の可撓性部分134と、第1の中間剛性部分135と、第1の中間可撓性部分136との長手方向の寸法に略等しく、同様にこれらの部分と一致している。剛性リング141は、剛性リング133とほぼ同じ長さを有し、それに接続されている。好ましくは、剛性リング145は、剛性リング145と第2の中間剛性部分137との間の適切な接続を行うためにそれぞれに必要とされる長さにわたってのみ第2の中間剛性部分137と重なっている。剛性リング111、121、および131の端面を、互いに接続することができ、剛性先端部分119、129、および139の端面も同様である。
内筒要素101の外径が第1の中間円筒要素102の内径にほぼ等しく、第1の中間円筒要素102の外径が第2の中間円筒要素103の内径にほぼ等しく、第2の中間円筒要素103の外径が外筒要素104の内径にほぼ等しくなるように、および互いに隣接する円筒要素の揺動移動が可能であるように、円筒要素101、102、103、および104の内径および外径は選択されている。
図2eから理解されるように、近位端部分11の可撓性領域14は、第2の中間円筒要素103の部分134、135、および136により、遠位端部分13の可撓性領域16に接続され、これにより、ステアリング可能器具10のステアリング装置の長手方向のステアリング部材の第1のセットを形成している。さらに、近位端部分11の可撓性領域15は、第1の中間円筒要素102の部分122、123、124、125、126、127、および128により、遠位端部分13の可撓性領域17に接続され、これにより、ステアリング装置の長手方向のステアリング部材の第2のセットを形成している。上述のような構成の使用により、ステアリング可能器具10が二重湾曲のために使用されることを可能にする。この構成の動作原理は、図2fおよび2gに示される例に関して説明する。
便宜上、円筒要素101、102、103、および104の異なる部分は、領域151〜160に分類されており、次のように画定される。領域151は、剛性リング111、121、および131を備える。領域152は、部分112、122、および132を備える。領域153は、剛性リング133および141と部分113および123を備える。領域154は、部分114、124、134、および142を備える。領域155は、部分115、125、135、および143を備える。領域156は、部分116、126、136、および144を備える。領域157は、剛性リング145と、それと一致する部分117、127、および137の一部を備える。領域158は、領域157の外側に、部分117、127、および137の一部を備える。領域159は、部分118、128、および138を備える。最後に、領域160は、剛性先端部分119、129、および139を備える。
ステアリング可能器具10の遠位端部分13の少なくとも一部を湾曲させるために、領域158に、任意の半径方向に、曲げ力を加えることができる。図2fおよび図2gに示される例によれば、領域158は、領域155に対して下向きに曲げられている。したがって、領域156は、下向きに曲げられている。第2の中間剛性部分137と第2の剛性リング133との間に配置されている第2の中間円筒要素103の部分134、135、および136を備えた第1のセットのステアリング部材のため、領域156の下曲げは、領域155に対する領域154の上曲げへの第1のセットのステアリング部材の長手方向の変位によって伝えられる。これは、図2fおよび図2gの両方に示されている。
なお、図2fに示すように、領域156の例示的な下曲げは、単に、器具の遠位端で領域154の上曲げをもたらすだけであることに留意されたい。領域156の曲げの結果としての領域152の曲げは、領域152と領域154との間に配置されている領域153によって防がれる。続いて、曲げ力が、任意の半径方向で、領域160に印加されると、領域159も曲げられる。図2gに示すように、領域160は、図2fに示す領域160の位置に対して上向きに曲げられている。したがって、領域159は、上向きに曲げられている。剛性リング121と剛性先端部分129との間に配置されている第1の中間円筒要素102の部分122、123、124、125、126、127、および128を備えた第2のセットのステアリング部材のため、領域159の上曲げは、図2fに示すその位置に対する領域152の下曲げへの第2のセットのステアリング部材の長手方向の変位によって伝えられる。
上述のように、領域152の曲げが、領域159の曲げによってのみ支配されるのに対し、図2gは、この曲げが領域156の曲げによってのみ支配されているので、図2fに示すような領域154での器具の最初の曲げが維持されることをさらに示している。領域152および154は、互いに独立して湾曲可能であるという事実に起因して、ステアリング可能器具10の遠位端部分13に、互いに独立している位置および長手軸線方向を与えることが可能である。特に、遠位端部分13は、有利なS字形状をとることができる。例えば、欧州特許出願公開第708609号明細書に記載の既知の器具では、位置および長手軸線の方向は常に連結されており、個別に制御され得ない。互いに対して領域152および154を独立して曲げる機能が、遠位端部分13の、したがって全体としてステアリング可能器具10の操作性をかなり向上させることは、当業者には理解されよう。
明らかに、ステアリング可能器具10の遠位端部分13および近位端部分11の曲げ半径および全長に関しての特定の要件に対応するように、または、少なくとも一部の近位端部分11の曲げと少なくとも一部の遠位端部分13の曲げとの間の増幅または減衰比に対応するように、図2e〜図2gに示される可撓性部分の長さを変化させることが可能である。
ステアリング可能な侵襲性器具10のステアリング装置は、ステアリング部材として従来のステアリングケーブルを備えてもよい。しかし、従来のステアリングケーブルの周知の欠点に起因し、ステアリング部材は、1つまたは複数の中間円筒要素102、103の一体部分を形成する長手方向要素の1つまたは複数のセットを備えることが好ましい。長手方向要素は、中間円筒要素102、103の壁に、残りの長手方向のステアリング要素を画定する長手方向スリットが設けられた後に、中間円筒要素102、103の壁の残りの部分を備えることが好ましい。
後者の長手方向のステアリング要素の製造に関するさらなる詳細は、その近位端部分11と遠位端部分13の両方に1つだけの可撓性領域を備えるステアリング可能器具の例示的な実施形態について、図2i〜図2kを参照して提供されている。
図2iは、3つの同軸に配置された円筒要素、すなわち、内筒要素2202、中間円筒要素2203、および外筒要素2204を備えたステアリング可能器具2201の長手方向の断面を示している。内筒要素2202は、器具2201の遠位端部分13に配置された第1の剛性先端部分2221と、第1の可撓性部分2222と、中間剛性部分2223と、器具2201の近位端部分11に配置された第2の可撓性部分2224および第2の剛性先端部分2225とを備えている。
また、外筒要素2204は、第1の剛性部分2241と、第1の可撓性部分2242と、中間剛性部分2243と、第2の可撓性部分2244と、第2の剛性部分2245とを備えている。円筒要素2202および2204の異なる部分の長さは、ほぼ同じであり、このため、円筒要素2202が円筒要素2204に挿入されると、異なる部分が互いに対して配置される。また、中間円筒要素2203は、第1の剛性部分2231と第2の剛性先端部分2235を有し、これらは、組み立てられた状態では、2つの他の円筒要素のそれぞれの対応する剛性部分2221、2241と2225、2245との間に位置している。中間円筒要素2203の中間部分2333は、以下に説明するように、異なる形態および形状を有することができる3つ以上の別個の長手方向要素を備える。要素2202が要素2203に挿入され、2つの組み合わされた要素2202、2203が要素2204に挿入されることによる、3つの円筒要素2202、2203、および2204の組み立て後に、3つの円筒要素2202、2203、および2204の端面は、一体ユニットを有するように両端で互いに接続される。
図2jに示す実施形態では、中間円筒要素2203の中間部分2333は、均一な断面を有するいくつかの長手方向要素2338を備え、このため、中間部分2333は、図2kに中間円筒要素2203の展開された状態で示されるような、一般的な形状および形態を有する。また、図2kから、中間部分2333は、中間円筒部分2203の周囲全体にわたる等間隔の平行ないくつかの長手方向要素2338によって形成されることが、明らかとなる。好適には、複数の長手方向要素2338が少なくとも3つあり、このため、器具2201は、任意の方向に完全に制御可能となるが、任意のより多くの数も同様に可能である。このような中間部分の製造は、射出成型またはめっき技術によって、あるいは所望の内径および外径を有する円筒チューブから開始して、中間円筒要素2203の所望の形状で終端するために必要な円筒チューブの壁の一部を除去することで、最も好適に行われる。
材料の除去を、例えば、レーザ切断、光化学エッチング、ディーププレス、ドリルまたはフライス加工などの従来のチッピング技術、高圧ウォータジェット切断システム、または利用可能な任意の適切な材料除去プロセスのような、さまざまな技術を用いて行うことができる。好ましくは、レーザ切断が使用され、これにより、合理的な経済状況の下で、材料の非常に正確かつクリーンな除去を可能とする。上述のプロセスは、従来のステアリングケーブルを先端部分に何らかの方法で接続する必要がある場合に、従来の器具で必要とされる中間円筒要素の異なる部分を接続するための追加のステップを必要とせず、部材2203をいわば1つのプロセスで作成できる便利な方法である。それぞれの可撓性部分2222、2224、2242、および2244を有する内筒要素2202および外筒要素2204を作成するために、同じタイプの技術を使用することができる。
図2hは、上述のように近位可撓性領域14と遠位可撓性領域16を相互接続する第2の中間円筒要素103の壁に長手方向スリット5を設けた後に得られた長手方向のステアリング要素4の例示的な実施形態を示している。
図2eに示すような可撓性部分112、132、114、142、116、144、118、および138を、2008年10月3日に出願された欧州特許出願公開第08004373.0号明細書の5頁の15〜26行目に記載の方法によって得ることができるが、可撓性部分を作成するために、任意の他の適切なプロセスを使用することができる。
また、図2eに示されるように、長手方向のステアリング部材の第1および第2のセットをそれぞれ形成する、第1の中間円筒要素102の部分122、123、124、125、126、127、および128と、第2の中間円筒要素103の部分134、135、および136とが、図2hに示すような長手方向のステアリング要素4として実現される場合、上述の製造方法を使用することができる。さらに、欧州特許出願公開第08004373.0号明細書に記載の任意の実施形態を、本発明に従って使用することができる。
あるいは、長手方向要素4を、例えば欧州特許出願公開第708609号明細書に記載の分野で知られている任意の他の技術によって、得ることもできる。これらの部分に使用される長手方向要素4の構成についての唯一の制限は、可撓性部分が一致するこれらの場所では、本器具の完全な可撓性が維持されなければならないということである。
図2eおよび図2iにそれぞれ示すステアリング可能器具の例示的な実施形態に関連して上述したような、同軸に配置された異なる層、すなわち円筒要素101、102、103、104、2202、2203、および2204は、多層システムを作るのに適していることを条件とした任意の公知の方法によって作成され得る。多層システムは、近位端部分から遠位端部分に動きを伝達するための長手方向要素の少なくとも2つの別個のセットを含むステアリング可能器具であると理解されるべきである。異なる円筒要素のアセンブリも同様に実現することができる。異なる円筒要素を作成する好ましい方法は、上述の、2008年10月3日に出願された欧州特許出願公開第08004373.0号明細書に記載されており、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
アクセスデバイス
図1aは、本発明によるアセンブリ1のアクセスデバイス30の非限定的な実施形態をさらに示している。アクセスデバイス30は、ステアリング可能器具10、20を受け入れ、その案内方向で対象内に案内するように構成された、案内装置33を備える。対象を、ヒトまたは動物の体とすることができるだけでなく、機械的なおよび/または電子的なハードウェアとすることもできる。
図1bは、図1aに示すようなアセンブリ1の同じ非限定的な実施形態の斜視図を示している。これにより、ステアリング可能器具10、20が配置される管腔34aおよび34bのより分かりやすい図が提供される。図1bに示すアクセスデバイス30の非限定的な実施形態では、案内装置は、3つの目に見える管腔34a、34b、および34cを含む剛性シャフト33である。管腔の数を、介入のタイプと、この介入を実行するために必要な器具の数に応じて任意の必要な数とすることができる。図1aおよび図1bに示すように、管腔34aおよび34bは、ステアリング可能器具10、20のそれぞれによって占有され、この器具10、20はシャフト33の案内方向に案内される。占有されていない管腔34cは、既知の閉鎖手段35cによって塞がれる。既知の閉鎖手段の例として、シャッタまたはバルブが挙げられる。閉鎖手段は、介入が行われるべき対象からのガスの漏れ経路を防ぐことができる。図1bに示されている閉鎖手段は、手動操作可能な流体密シャッタ35cである。
2つのステアリング可能器具10、20がシャフト33を介して案内されるため、ステアリング可能器具10、20の中間剛性部分12、22は、シャフト33の径方向に互いに密接に配置される。管腔34aと34bとの間の典型的な直線距離は2mm〜15mmの範囲である。当業者には、実際の値が介入のタイプに特に依存することが理解されよう。結果として、遠位端部分13、23のトライアンギュレーションが、遠位端部分13と23との間に十分な距離を提供するために必要とされ、これにより、手術部位で遠位端部分13、23に配置されるツール2の快適な操作および配置を可能にする。また、遠位端部分13、23のトライアンギュレーションは、遠位端部分13、23および関連ツール2の衝突の危険性を減らすことができる。アクセスデバイス30の近位側で、近位端部分11、21はまた、ステアリング可能器具10、20の制御ハンドル3の快適な操作を可能にするために離間される必要がある。
図2fおよび図2gならびに対応する上記の説明から、器具の任意の径方向の近位端部分11の少なくとも一部の湾曲を、反対の径方向の遠位端部分13の少なくとも一部の湾曲に変換できることは、当業者には理解されよう。しかし、近位端部分および遠位端部分の少なくとも一部と同一の径方向の湾曲も可能である。以下でより詳細に説明するように、180°に等しいねじれの角度でステアリング装置の長手方向のステアリング部材を配置することによって、これを達成することができる。
図1a〜図1dに示すようにステアリング可能な侵襲性器具10、20の遠位端部分13、23のトライアンギュレーションを達成するために、可撓性領域14および16を相互接続する少なくとも長手方向のステアリング部材は、ねじれの角度で配置される必要がある。長手方向のステアリング部材のこのような構成は、図2hに示されており、これにより、近位可撓性領域14と遠位可撓性領域16を相互接続する長手方向要素4がねじれの角度で配置されていることが分かる。
本発明の文脈では、ねじれの角度は、細長い管状体の長手方向要素の第1の先端部分の第1の位置と、細長い管状体の長手方向要素の第2の先端部分の第2の位置との間の細長い管状体の外周に沿った角度として画定される。図2hに示される細長い管状体18の一部の例示的な実施形態では、ねじれの角度は、細長い管状体18の近位可撓性領域14での長手方向要素4の第1の先端部分の位置と、細長い管状体18の遠位可撓性領域16での長手方向要素4の第2の先端部分の位置との間のステアリング可能器具10の細長い管状体18の中間円筒要素103の外周に沿った角度として画定される。ねじれの角度を、0°〜360の任意の角度とすることができる。
ねじれの角度が180°に等しい場合、近位可撓性領域14の径方向の湾曲の結果としての遠位可撓性領域16の径方向の湾曲は、細長い管状体18の剛性中間部分12に対して同じ方向にある。近位端部分と遠位端部分との径方向の湾曲のこの関係は、図1a〜図1dに示されるように、本発明によるアセンブリ1のステアリング可能器具10、20の遠位端部分13、23のトライアンギュレーションを確立するために必要とされる。ねじれの角度が0°に等しい場合、近位可撓性領域の径方向の湾曲の結果としての遠位可撓性領域の径方向の湾曲は、図2fおよび図2gに示されるような反対の方向にある。
図1a〜図1dは、遠位端部分13、23のトライアンギュレーションが、アクセスデバイス30の近位側に配置された湾曲設定装置31を用いて器具10、20の近位端部分11、21を湾曲することによって確立されることを示している。既知のアクセスデバイスに反して、本発明によるアセンブリ1のアクセスデバイス30は、アクセスデバイスの遠位側に配置される従来の拡張手段の使用が不要であり、この拡張手段は、アクセスデバイスの近位側に配置された制御手段によって操作される。従来の拡張手段の周知の例としては、制御可能ウェッジや膨縮可能バルーンが挙げられる。一般に侵襲性器具の遠位端部分のトライアンギュレーションを達成するための他の既知の手段としては、ステアリング可能器具の遠位端部分の近傍に配置されたスプレッダアームの使用や、事前に曲げられたもしくはステアリング可能な案内チューブおよび/または内視鏡の使用が挙げられる。
本発明によるアセンブリ1は、ステアリング可能器具10の近位端部分11の少なくとも一部と剛性中間部分12との間の少なくとも1つの角度を設定するように構成された、湾曲設定装置31を備える。この態様において、剛性中間部分12を相互接続する可撓性領域14とステアリング可能器具10の近位端部分11との間の角度を設定できることが好ましい。本発明によるステアリング可能器具10のステアリング装置は、剛性中間部分12に対する近位端部分11の少なくとも一部の湾曲を、遠位端部分13の少なくとも一部の関連する湾曲に変換するように構成されているため、剛性中間部分12を相互接続する可撓性領域14とステアリング可能器具10の近位端部分11との間の角度を設定することにより、結果として、剛性中間部分12を相互接続する可撓性領域16とステアリング可能器具10の遠位端部分13との間の関連する角度を好適に設定する。
本発明の説明において、剛性中間部分12を相互接続する可撓性領域16とステアリング可能器具10の遠位端部分13との間の角度を、トライアンギュレーション角度と呼ぶ。上記の例にもかかわらず、ステアリング可能器具10の遠位端部分13の任意の他の可撓性領域と剛性中間部分12との間の関連する角度を、ステアリング可能器具10の近位端部分11で角度を設定した結果として想定できることは、当業者には理解されよう。これは、ステアリング可能器具の近位端部分と遠位端部分での可撓性領域の特定の相互接続に依存する。また、遠位端部分13の角度を、近位端部分の角度と同じにすることができ、例えば増幅または減衰手段の使用により、近位端部11の角度より大きくまたは小さくすることができるため、器具の遠位端部13で想定される角度は、器具の近位端部11で設定される角度に関連していることに留意されたい。
ステアリング可能器具の近位端部分の角度と遠位端部分の角度との間の実際の関係に拘わらず、すなわち、互いに比較して等しい、より大きい、またはより小さいということに関係なく、本発明によるアセンブリ1の湾曲設定装置31は、剛性中間部分12に対して器具10の近位端部分11の少なくとも一部の湾曲を設定および固定することによって、ステアリング可能器具の遠位端部分13のトライアンギュレーション角度の設定を可能にする。
上記に基づいて、本発明によるアセンブリ1により、アクセスデバイスの遠位側に上記のような従来の拡張手段を配置する必要がなくなることは明らかであり、この従来のアクセスデバイスの使用の際の従来の拡張手段は、手術中の対象の内部に位置している。代わりに、本発明によるアセンブリ1は、本発明によるアセンブリ1のステアリング可能器具10の近位端部分11の操作により、トライアンギュレーションの確立を可能にする。本発明によるアセンブリ1のアクセスデバイス30は、複雑さを低減した構成を有し、したがって、信頼性の向上とコスト低減をもたらすことは、当業者には明らかであろう。
トライアンギュレーションを確立するための単純な構成にもかかわらず、本発明によるアクセスデバイス30は、ステアリング可能器具10およびステアリング可能器具10の遠位端部分13に配置された任意の関連ツール2を移動することができる多様な自由度を制御することに関して、従来のアクセスデバイスによって提供されるのと同じ機能を提供する。さらに、アクセスデバイス30の複雑さを低減した構成は、滅菌の問題に対して有益であり得る。
図1a〜図1dは、器具10、20の剛性中間部分12、22および近位端部分11、21を相互接続する近位可撓性領域14、24の両側で、ステアリング可能器具10、20と接触して係合しているブラケットを備えた湾曲設定装置31の非限定的な実施形態を示している。上述したように、この態様では、トライアンギュレーション角度を設定することができる。この態様では、ステアリング可能器具10、20の動きに関する1つの自由度を、本発明によるアセンブリ1によって制御することができる。適切なトライアンギュレーション角度を設定した後、オペレータは、もはやこの点に注意を払う必要はない。したがって、オペレータは、介入を実行することに焦点を当てることができる。
なお、上記のブラケット31およびステアリング可能器具10、20の係合にもかかわらず、ステアリング可能器具10、20はその長手方向軸線の周りを個々に回転可能であることに留意すべきである。さらに、ステアリング可能器具の近位端部分と遠位端部分にそれぞれ配置された可撓性領域の特定の相互接続に応じて、ブラケット31は、近位端部分11の可撓性領域のグループの両側でステアリング可能器具10、20と係合するように構成され、これによりトライアンギュレーション角度を設定することも可能であることが、当業者には理解されよう。
図1cおよび1dは、遠位端部分13、23に配置されたツール2を、それらが互いに対向する方向に第2の近位可撓性領域15、25を曲げた結果として互いに向かって指すように配置することができることを示している。上記に基づいて、第2の近位可撓性領域15、25および第2の遠位可撓性領域17、27を両方の器具10、20に相互接続している長手方向のステアリング部材のセットが、ねじれの角度で配置されないこと、すなわち異なって、ステアリング部材のこれらのセットのねじれの角度が0°に等しいことは、当業者には明らかであろう。近位の可撓性領域の径方向の湾曲と遠位の可撓性領域の径方向の湾曲との間の後者の関係の第1の利点は、細長い管状体の近位端部分に配置されているハンドルの衝突が回避され得ることである。第2の利点は、オペレータが、従来の腹腔鏡検査の侵襲性器具の動作に関するユーザ体験と少なくとも同様である、本発明によるアセンブリ1のステアリング可能器具10、20の操作に関するユーザ体験を有することである。
図1a〜図1dは、同じ種類の本発明によるアセンブリ1のブラケット31が、ステアリング可能器具10、20の両方のために使用されることを示している。図1a〜図1dに示すように、ブラケット31は、ステアリング可能器具10、20のいずれかに逆さに使用される。このアプローチの利点は、器具10、20の各々には固有のブラケットを設ける必要がないことである。本発明の範囲内で想定され得るブラケット31の他の例示的な実施形態が、ステアリング可能器具10、20の両方に使用され得るが、図1a〜図1dおよび図3a〜図3fに示されるブラケット31の例示的な実施形態の場合に必要とされるような器具のいずれかに逆さに使用される必要がないことは、当業者には理解されよう。
図3aは、1つのトライアンギュレーション角度を設定するために使用され得るブラケット31の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。図3bは、図3aに示すブラケット31の概略側面図を示している。図3aおよび図3bに示すようなブラケット31は、この非限定的な実施形態ではチャネルである第1の受入れ手段36を備える。第1の受入れ手段36は、ステアリング可能器具10の剛性中間部分12を受け入れるように構成されている。ブラケット31は、この非限定的な実施形態ではスリットである第2の受入れ手段37をさらに備える。スリットは、ステアリング可能器具10の第1の近位可撓性領域14と第2の近位可撓性領域15との間に配置された近位端部分11の一部との解除可能な連結を提供するように構成されている。なお、ブラケット31およびステアリング可能器具10の係合にもかかわらず、ステアリング可能器具10は、好ましくはステアリング可能器具10の長手方向軸線の周りを回転可能であることに留意すべきである。
クランプのような第1のおよび/または第2の受入れ手段の他の実施形態が、本発明の範囲内に含まれるものと想定され得ることは、当業者には明らかであろう。しかし、ブラケット31およびステアリング可能器具10の係合にもかかわらず、ステアリング可能器具10は、好ましくはステアリング可能器具10の長手方向軸線の周りを回転可能であることに留意すべきである。
図1a〜図1dから理解されるように、近位可撓性領域14は、チャネル36とスリット37との間に配置されることが好ましい。トライアンギュレーション角度は、予め設定されており、10°〜45°の範囲で任意の値を有することができる。図3aおよび図3bに示すような例示的な実施形態によるブラケット31を使用すると、トライアンギュレーション角度をある値から別の値に変更する必要があるかもしれない場合には、それぞれが異なる予め設定されたトライアンギュレーション角度を有するブラケット31のセットへのアクセスを有することが必要とされる可能性がある。特定の状況では、これは不利かもしれない。
図3cは、図3aおよび図3bに示されるようなブラケット31の欠点を軽減することができる、ブラケット31の別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。図3dは、図3cに示すブラケット31の概略側面図を示している。図3cおよび図3dに示すようなブラケット31は、3つのスリット37、38、39を備えており、各スリットは、ステアリング可能器具10の剛性中間部分12に対して異なる角度で第1の近位可撓性領域14と第2の近位可撓性領域15との間に配置された近位端部分11の一部と解除可能な連結を確立するように構成されている。好ましくは、近位可撓性領域14は、チャネル36とスリット37、38、39の1つとの間に配置される。スリット37、38、39の各々によって設定され得るトライアンギュレーション角度の値は、予め設定されており、10°〜45°の範囲の任意の値、例えば、スリット37については10°、スリット38については25°、スリット39については40°を有することができる。しかし、例えば、スリット37については20°、スリット38については30°、スリット39については40°の他の値を想定できることは、当業者には明らかであろう。
図1a〜図1dに示されるような本発明によるアセンブリ1の非限定的な実施形態では、アセンブリ1は、回転設定装置をさらに備え、この回転設定装置は、案内装置の案内方向に、すなわち剛性シャフト33の案内方向に延びる回転軸線を中心とした侵襲性器具10の回転を設定するように構成されている。本発明によるアセンブリ1の利点は、回転設定装置が、器具のそれぞれについて個別に、ステアリング可能器具10、20の遠位端部分13、23および関連ツール2の異なる作業面の設定を可能にすることである。このように、回転設定装置は、ステアリング可能器具10、20およびステアリング可能器具10、20の遠位端の関連ツール2の動きの別の重要な自由度を制御可能にすることができる。
図1a〜図1dは、アクセスデバイス30の回転設定装置の非限定的な実施形態を示しており、回転設定装置は、ピン50と、ピン50に係合するための1つの凹部40を有するブラケット31とを備えている。回転設定装置のこの非限定的な実施形態によれば、湾曲設定装置のブラケット31は、フレームのために使用される。この態様において、回転設定装置および湾曲設定装置の一部を、単一の構成要素に、すなわちブラケット31と一体化することができる。その結果、ステアリング可能器具10とステアリング可能器具10の遠位端13の関連ツール2の動きの2つの自由度を、本発明による単一のブラケット31によって制御することができる。
図3eは、3つの第2の受入れ手段、すなわち、上述したような事前に設定される異なるトライアンギュレーション角度を設定するためのスリット37、38、および39、ならびにそれぞれが回転設定装置のピン50と係合するように構成された5つの第3の受入れ手段40、41、42、43、および44を備えたブラケット31の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。ブラケット31が第2および第3の受入れ手段の両方の任意の必要な数を含み得ることは、当業者には理解されよう。
図3fは、図3eに示すブラケット31の実施形態の底面図を示している。図3eに示すようなブラケット31の非限定的な実施形態では、第3の受入れ手段40、41、42、43、および44は、ピン50との解除可能な連結を可能とするように構成された凹部である。凹部40、41、42、43、および44は、ステアリング可能器具10の剛性中間部分12と同軸に配置された仮想円筒の外周に応じて配置される。このようにして、異なる凹部40、41、42、43、および44は、異なる回転角度がピン50との係合の際に設定されることを可能にする。クランプのような第3の受入れ手段の他の実施形態が、本発明の範囲内に含まれるものと想定され得ることは、当業者には明らかとされよう。
図3eおよび図3fにそれぞれ示すようなブラケット31の5つの凹部40、41、42、43、および44は、−45°〜+45°の範囲で任意の値を有することができる事前に設定される回転角度を提供し、例えば、スリット42については−30°、スリット41については−15°、スリット40については0°、スリット43については+15°、およびスリット44については+30°である。しかし、他の値を想定できることは、当業者には明らかとされよう。
図4aは、本発明によるアクセスデバイス30の回転設定装置の別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。本実施形態によれば、ピン50はアーム51を介して案内装置33に旋回可能に接続され、このアーム51は、凹部40を介して係合されているピン50およびブラケット31が、器具10の剛性中間部分12の長手方向軸線に平行に延びる長手方向軸線を有する仮想円筒の外周に従って移動可能であるように配置されている。図4aに示す回転設定装置の実施形態の利点は、回転角度を、アーム51の回転により設定できることである。したがって、複数の第3の受入れ手段を有してブラケット31を設ける必要はなく、いずれか1つが特定の回転角度を設定するために選択されなければならないかもしれない。その結果、ブラケット31は、単に、1つの第3の受入れ手段、すなわち図4aに示すような凹部40を有する必要があるかもしれない。しかし、冗長性の理由のために、それにもかかわらず、ブラケット31を、複数の凹部、例えば、図3eおよび図3fに示すようなブラケット31の非限定的な実施形態による5つの凹部40、41、42、43、および44を有して設けることもできる。
図4aに示すような回転設定装置の例示的な実施形態によれば、上述の仮想円筒の外周に応じたアーム51の動きを、ソケットスクリュなどの締結手段52によって制限することができる。この目的のために使用することができる適切な締結手段については、当業者には公知であろう。
さらに、回転設定装置の他の実施形態が本発明の範囲内に想定され得ることは、当業者には理解されよう。1つのこのような例示的な実施形態(不図示)を、アームが第1の部分および第2の部分を備える回転設定装置とすることができる。アームの第1の部分および第2の部分を互いに、例えばヒンジを介して、旋回可能に連結することができる。アームの第2の部分が案内装置に接続されるのに対して、アームの第1の部分は、例えばピンに接続される。アームの第1の部分が、器具の剛性中間部分の長手方向軸線に平行に延びる長手方向軸線を有する仮想円筒の外周に応じて移動するように、アームの第2の部分に対してアームの第1の部分を変位させることにより、適切な回転角度を設定することができる。
図4bは、図4aに示すような本発明によるアクセスデバイス30の回転設定装置の実施形態の概略斜視図を示しており、アーム51が互いに対して異なる位置にあることにより、上述の異なる回転設定を確立する。
本発明によるアセンブリ1は、位置設定装置をさらに備え、この位置設定装置は、案内装置の案内方向で、すなわち剛性シャフト33の案内方向でアクセスデバイス30に対して侵襲性器具10、20の位置を設定するように構成されている。図1a〜図1dは、本発明によるアセンブリ1の位置設定装置の非限定的な実施形態を示しており、位置設定装置は、上述の回転設定装置のピン50を備える。また、ピン50は、剛性シャフト33の案内方向に延びている。このように、ピン50を、剛性シャフト33の案内方向で、ブラケット31の第3の受入れ手段を介してピン50に接続された器具10を案内するために使用することもできる。アクセスデバイス30に対するステアリング可能器具10、20の位置は、当業者には知られている任意の適切な固定手段によって、固定され得る。
図1a〜図1d、図4aおよび図4bに示すような本発明によるアセンブリ1の位置設定装置の利点は、図1a〜図1dに示すように、器具10、20のそれぞれについて個別に、アクセスデバイス30に対する侵襲性器具10、20の位置の設定を可能にすることである。
上記に基づいて、本発明による位置設定装置が、簡単な態様で、ステアリング可能器具10、20およびステアリング可能器具10、20の遠位端部13、23の関連ツール2の動きの重要な自由度を制御することができることは、当業者には明らかであろう。さらに、本発明によるアセンブリ1が、アクセスデバイスに対する侵襲性器具の位置と、これらの器具の遠位端部分のトライアンギュレーション角度と、ステアリング可能器具の回転とを設定するための装置を組み合わせることができることは、当業者には理解されよう。その結果、ステアリング可能な侵襲性器具の動きの少なくとも3つの自由度を、非常に便利かつ単純な方法で制御することができる。
図5aは、本発明によるアセンブリ1の位置設定装置の別の非限定的な実施形態を示しており、摺動部を含む位置設定装置は、器具10をアクセスデバイス30に対して配置することができるように、互いに対して摺動可能に配置されたアーム60、61を備える。上記のように、本発明によるアセンブリ1の位置設定装置の利点は、図5aに示すように、侵襲性器具10、20のそれぞれについて個別に、アクセスデバイス30に対する侵襲性器具10、20の位置の設定を可能にすることである。
図5aは、本発明によるアセンブリ1の湾曲設定装置の別の非限定的な実施形態をさらに示しており、湾曲設定手段は、ステアリング可能器具10の第1の近位可撓性領域14と第2の近位可撓性領域15との間に配置された近位端部分11の一部と係合するように構成された係合手段62を備える。なお、係合手段62は、好ましくは、係合手段62と係合されている間にその長手方向軸線を中心としたステアリング可能器具10の回転を可能にするように構成されていることに留意されたい。
図5aに示すような摺動手段のアーム60に装置62を締結するための管状案内シャフトおよび締結ノブを備えた装置62のような係合手段のための適切な実施形態を当業者が知ることは、理解されよう。締結ノブの中心線の周りの管状案内シャフト62の位置を変化させることによって、トライアンギュレーション角度の異なる値を設定することができる。
図5bは、図5aに示すアクセスデバイス30の実施形態の断面図を示している。図5bは、摺動手段のアーム60、61の実施例を示している。
図6aは、本発明によるアクセスデバイス30の剛性シャフト33の一部の非限定的な実施形態の概略斜視図と縦断面図の組み合わせを示している。図6aに示すように、剛性シャフト33は、2つの管腔34a、34bを含んでいる。この組み合わせ図は、管腔34aの近位端部分のテーパ形状70を示している。
管腔34aおよび34bの少なくとも1つのテーパ形状70の利点は、その遠位端部分に配置された鉗子やはさみなどのツールを有する器具を管腔内に容易に挿入できることである。例えば、鉗子および器具を管腔に挿入する前に、ジョーはまず、鉗子と管腔のアクセスポートの周囲の壁との間の相互作用の結果として、閉じた状態に強制される必要があるため、鉗子のジョーは、管腔への鉗子の挿入を複雑にし得るわずかに開いた状態にあり得る。特に、動作のスピードが重要である状況で、侵襲性器具の挿入が妨げられることは、重大な欠点である。貴重な時間の損失は、手術中に、ヒトまたは動物への脅威をもたらすことになり得る。
また、壊れやすいツールが使用されている場合、妨げられた挿入により、このようなツールを損傷する恐れがある。管腔34aおよび34bの少なくとも1つのテーパ形状70は、上記の欠点を軽減するか、少なくとも低減することができる。
管腔の近位端部分に加えて、管腔の遠位端部分がテーパ形状70を有することができることは、当業者には理解されよう。その遠位端部分での管腔のテーパ形状70は、侵襲性器具の引き戻しの際の、管腔へのツールの挿入に有効であり得る。
図6bは、本発明によるアクセスデバイス30の剛性シャフト33の一部の別の非限定的な実施形態の概略斜視図と縦断面図の組み合わせを示している。図6bに示すように、剛性シャフト33は、管腔の長さに沿って延びる2つの細長い凹部80、81を有する2つの管腔34a、34bを含んでいる。最小限の寸法を有する位置にもたらされた後でさえツールは、管腔の内径の外に延びることが起こり得る。管腔の径方向にいくつかの追加のスペースを提供することによって、管腔の長さに沿って延びる2つの細長い凹部80、81は、これらのツールが、それにもかかわらず、管腔を通じて挿入され通過され得ることを可能にする。管腔の周囲に沿った細長い凹部の数および配置が、特定の介入のために必要とされる特定のツールの形状に構成され得ることは、当業者には明らかであろう。
図6cは、本発明によるアクセスデバイス30の剛性シャフト33の一部のさらに別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。図6cは、非限定的な例として、剛性シャフト33の一部の長さに沿って延びる6つの細長い凹部90を示している。介入の要件に応じて、細長い凹部90が、シャフト33の長さの一部に沿ってのみ延び得ることは、当業者には理解されよう。また、剛性シャフト33の周囲に沿った細長い凹部90の数および配置を、特定の介入の特定の要件に適合させることができる。
シャフト33の外径は、それらが外科的介入での使用のために組み合わされたときに、滑り嵌めを確立するために標準的なトロカール(不図示)の内径部に適合されるのが好ましい。しかし、外科的介入が行われるターゲット領域の周囲に十分なスペースを作成するために、体腔は、通常、二酸化炭素(CO)などのガスを使用して膨張される。このガスは、通常、従来のアクセスデバイスのシャフトの外壁と従来のトロカールの内壁との間の隙間を介して体腔内に供給される。このアプローチの欠点は、十分の数ミリメートルオーダでのかなりの隙間が必要とされることである。図6cに示される細長い凹部90は、それらが、本発明によるアクセスデバイス30の剛性シャフト33の外壁と従来のトロカールの内壁との間のかなり小さい隙間を可能にするため、少なくとも後者の欠点を低減する。この方法では、シャフトの断面を大きくすることができ、これは少なくとも第1の管腔34a、34b、34c、34dの直径に有効であり、これをさらに大きくすることもできる。
また、細長い凹部90は、例えば、聴覚的および/または視覚的に、任意の吹送損失(insufflation loss)を外科医に通知する手段を提供する。アクセスデバイス30のシャフト33がトロカールから遠くに引き戻され過ぎた場合、吹送ガスは、吹送ガスの漏れ経路として作用する少なくとも第1の凹部90を介して体腔外に流れることができる。例えば、外科医または他の人が、体腔から吹送ガスが漏れるのを聞くことができる。さらにトロカール内にシャフト33を移動させることにより、吹送損失を無くすことができるか、または少なくとも低減することができる。
図6dは、本発明によるアクセスデバイスの剛性シャフト33の別の非限定的な実施形態の概略側面図を示しており、このシャフト33は、上述の凹部90の非限定的な実施形態を含んでいる。さらに、図6dは、管腔34aの軸線方向におけるシャフト33の外壁の細長いスロット91aの配置に起因して増大した開口を設けた、少なくとも管腔34aの遠位端部分の非限定的な実施形態を示している。このように、シャフトの遠位端部分で所定の長さに沿って、管腔34a、34b、34c、34dの少なくとも1つが、外壁で開口している。図6dに示すような少なくとも管腔34aの遠位端部分の実施形態の利点は、増大した開口が、流動的かつ機械的なクリーニング手段のための管腔34aへの容易なアクセスを可能にするため、管腔34aの遠位端部分の増大した開口は、シャフト33の改善されたクリーニングを容易にすることである。この実施形態の別の利点は、シャフト33の製造性が、管腔の製造中の管腔の増大した開口を介した容易な材料除去に起因して向上することである。当然のことながら、管腔の遠位端部分のこの実施形態を、アクセスデバイスの要件に応じてシャフト33で適用される選択された管腔またはすべての管腔の一方に適用することができる。
図6dに概略的に示すシャフト33の例示的な実施形態では、細長い凹部90は、増大した開口を管腔34aに提供する細長いスロット91aよりもシャフトの近位端部分に向かってシャフト33の軸線方向にさらに延びている。当然のことながら、シャフト33の別の実施形態では、少なくとも1つの細長い凹部を、細長いスロット91aのようにシャフトの近位端部分に向かってシャフト33の軸線方向に均等に遠くに延びるように配置することができる。後者の場合には、吹送損失は、後の段階で、すなわち、少なくとも1つの細長い凹部が、シャフト33の外壁の少なくとも一部を囲むように配置されたトロカールのシールを通過する必要があるため、シャフト33はトロカールからさらに引き戻されるときに、検出されることになる。
図6dは、細長い凹部90および細長いスロット91aが、シャフト33の周方向に互いに隣接して配置されていることを示している。
1つまたは複数の開いた管腔34a、34b、34c、34dおよび1つまたは複数の細長い凹部90を有する装置は、対象のアクセスポートを通して対象に少なくとも一つの侵襲性器具を導入するように構成された任意のアクセスデバイスにおいて使用され得ることが分かっている。したがって、本発明はまた、細長い器具を受け入れるためにそれぞれ配置された少なくとも1つの管腔を有するシャフトを備えたアクセスデバイスに適用され、シャフトは少なくとも1つの細長いスロットを設けた外壁を有し、少なくとも1つの細長いスロットは、前記管腔の遠位端部分に前記少なくとも1つの管腔の増大した開口を設けるために前記少なくとも1つの管腔の軸線方向に配置され、同様に、少なくとも1つの細長い凹部は、シャフトの周方向に前記少なくとも1つの細長いスロットに隣接して配置される。
図7aは、本発明の実施形態によるキャッピング要素303と封止装置306に接続されたシャフト33の近位端の非限定的な実施形態の概略断面図を示している。図7aから、シャフト33の近位端が連結装置の第1の要素301を備えることが分かり、この第1の要素301は、前記シャフト33の一体部分であるのが好ましい。キャッピング要素303は、連結装置の第2の要素302を備える。第2の要素302は、キャッピング要素303をシャフト33の近位端に接続する第1の要素301に接続され得る。図7aに示す連結装置の非限定的な実施形態において、第1の要素301および第2の要素302は、バヨネット連結を提供するように配置されている。連結装置の別の例示的な実施形態によれば、第1の要素301および第2の要素302は、クリックオン連結を提供するように配置され得る。しかし、当業者に知られている任意の他の連結/分離構成を同様に適用することができる。
図7aは、キャッピング要素303が、少なくとも第1の貫通穴304aと、キャッピング要素303の近位端面と遠位端面との間にそれぞれの通路を提供するように両側に配置されたさらなる貫通穴304bとを含む第1のセットの貫通穴を設けていることを、概略的に示している。少なくとも第1の貫通穴304aとさらなる貫通穴304bは、それぞれ、管腔34aと管腔34bの少なくとも1つへの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されている。
図7aは、少なくとも第1の貫通穴304aとさらなる貫通穴304bが、キャッピング要素303の遠位端面に向かって狭まるように構成されたテーパ形状305a、305bを少なくとも部分的に有することを示している。図7aから分かるように、少なくとも第1の貫通穴304aとさらなる貫通穴304bのテーパ形状305a、305bは、キャッピング要素303の遠位端面よりもキャッピング要素303の近位端面でより大きな直径を有する。少なくとも第1の貫通穴304aとさらなる貫通穴304bの少なくとも部分的なテーパ形状305a、305bの結果として、侵襲性器具の挿入性が向上される。
また、図7aは、本発明によるアクセスデバイスが、シャフト33の管腔34aと管腔34bを流体密に封止するように構成された少なくとも第1の封止装置306をさらに備える。図7aに示す非限定的な実施形態では、少なくとも第1の封止装置306は、シャフト33の近位端面に接続されている。封止装置306は、すべての状況下で少なくともシャフト33の管腔34aと管腔34bを流体密に封止する必要があり、すなわち、第1の状況では、ステアリング可能なまたは剛性の侵襲性器具がシャフト33の管腔34aと管腔34bの少なくとも1つに挿入され、第2の状況では、侵襲性器具が管腔34aと管腔34bのいずれにも挿入されない。なお、本出願の文脈において、剛性の侵襲性器具の用語は、特に断らない限り、ステアリング可能でない侵襲的器具として解釈されるべきであることに留意されたい。
また、図7aに示す実施形態によれば、少なくとも第1の封止装置306は、少なくとも第2の貫通穴308aと、それぞれの管腔34aと管腔34bの少なくとも1つへの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されたさらなる貫通穴308bとを含む第2のセットの貫通穴を設けた、弾性材料を含む第1の部材307を備える。少なくとも第2の貫通穴308aは、少なくとも第2の貫通穴308aの周囲の弾性材料の内面を画定するように配置されている。弾性材料の内面は、シャフト33の管腔34aに流体密シールを提供するために、侵襲性器具の近位端部分の外面の少なくとも一部を囲むように構成されている。同じことが、シャフト33の管腔34bに流体密シールを提供することに関して、第2のセットの貫通穴のさらなる貫通穴308bに適用される。
本出願の説明では、封止装置306の第1の部材307に適用するのに適した弾性材料は、弾性材料に設けられた貫通穴を通じて挿通される侵襲性器具の外面と当接し、それを維持することが可能である材料として解釈されるべきである。このように、弾性材料は、シャフト33のそれぞれの管腔の流体密シールを可能にする。適切な弾性材料の例としては、例えば、TPO、TPU、TPSのような熱可塑性エラストマー(TPE)である、シリコーンまたはエラストマーが挙げられる。
図7aは、少なくとも第2の貫通穴308aとさらなる貫通穴308bが、それぞれ整列したシャフト33の管腔34aと34bのそれぞれの最小直径よりも小さいそれぞれの直径を有することを、概略的に示している。また、本発明による非限定的な実施形態では、封止装置306の第1の部材307は円盤状である。当然のことながら、封止装置306の第1の部材307に設けられた第2のセットの貫通穴の、貫通穴の数は、アクセスデバイスのシャフト33のための要件に応じて選択され得る。しかし、実際には、第2のセットの貫通穴の、貫通穴の数は、キャッピング要素303に設けられた第1のセットの貫通穴の数と、アクセスデバイスのシャフト33の管腔の数に等しい。
さらに、図7aの非限定的な実施形態は、封止装置306が、第3の部材313を介して第1の部材307と接続可能な第2の部材309をさらに備えることを、概略的に示している。第2の部材309は、少なくとも第1のバルブ310aが第1の位置すなわち少なくとも部分的に開いた位置にあるとき、管腔34aへの侵襲性器具の挿入を可能にするように、および、少なくとも第1のバルブ310aが第2の位置すなわち閉じた位置にあるとき、管腔34aのための流体密シールを提供するように、配置された少なくとも第1のバルブ310aを備えた第1のセットのバルブを設けた弾性材料を含んでおり、後者の位置では、侵襲性器具は、少なくとも第1のバルブ310aを通して挿入されない。同じことが、さらなるバルブ310bが第1の位置すなわち少なくとも部分的に開いた位置にあるときに、管腔34bへの侵襲性器具の挿入を可能にすること、および、さらなるバルブ310bが第2の位置すなわち閉じた位置にあるとき、管腔34bのための流体密シールを提供することに関して、第1のセットのバルブのさらなるバルブ310bに適用される。
本出願の文脈では、封止装置306の第2の部材309に適用するのに適した弾性材料は、侵襲性器具が第1のセットのバルブのうちの1つのバルブを介して挿入されるときにその形状を維持することが可能である材料として解釈されるべきである。第2の部材309およびバルブを製造するのに適した弾性材料の例としては、例えば、TPO、TPU、TPSのような熱可塑性エラストマー(TPE)である、シリコーンまたはエラストマーが挙げられる。当然のことながら、第2の部材309のための弾性材料は、第2の部材のバルブのための弾性材料とは異なる可能性がある。
当然のことながら、封止装置306の第2の弾性部材309に設けられた第1のセットのバルブの、バルブの数は、アクセスデバイスのシャフト33のための要件に応じて選択され得る。しかし、実際には、第1のセットのバルブの、バルブの数が、好ましくは、キャッピング要素303に設けられた第1のセットの貫通穴の、貫通穴の数、およびアクセスデバイス30のシャフト33の管腔の数と同様に、封止装置306の第1の弾性部材307に設けられた第2のセットの貫通穴の、貫通穴の数に等しい。
さらに、図7aの非限定的な実施形態は、少なくとも第1の封止装置306が、第1の部材307と第2の部材309との間に配置された第3の部材313をさらに含むことを、概略的に示している。第3の部材313は、剛性材料を含んでいる。第3の部材313を製造するのに適した剛性材料の例としては、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)やポリカーボネート(PC)のような熱可塑性ポリマーである、ポリマーが挙げられる。
第3の剛性部材313は、シャフト33の管腔34aへの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置された少なくとも第3の貫通穴314aを含む第3のセットの貫通穴を設けている。第3のセットの貫通穴のさらなる貫通穴314bはまた、シャフト33の管腔34bへの侵襲性器具の挿入を可能にするように配置されている。また、本発明による非限定的な実施形態では、封止装置306の第3の部材313は円盤状である。
さらに、図7aに概略的に示すような非限定的な実施形態によれば、封止装置306が、キャッピング要素303とシャフト33の近位端面との間に配置されていることが分かる。組み立てられた状態で、すなわち、第1の要素301と第2の要素302が互いに接続されている場合、第2の要素302は、シャフト33の近位端面に対して封止装置306を流体密にクランプする。使用時、第1のセットのバルブのバルブ310aおよび310bがそれぞれ管腔34aおよび34bと整列するように、第2の弾性部材309は、第1の要素301によって提供される適切な開口内に配置される。使用時、第1の細長い侵襲性器具がシャフト33の第1の管腔に挿入される場合、第3の部材313は、弾性の第2の部材309が所定の位置に保持されることを注意するように、第3の剛性部材313は、第2の弾性部材309の上部に配置されて固定され、このようにして、第2の弾性部材309のバルブのそれぞれは、第3の部材313のそれぞれの貫通穴、およびアクセスデバイス30のシャフト33のそれぞれの管腔との整列配置を維持する。第3の剛性部材313および第2の弾性部材309を互いに固定するために、好ましくは、第2の弾性部材309は少なくとも1つの凹部317を設け、第3の剛性部材313は少なくとも1つの突出部318を含み、ここで、第2の弾性部材309の少なくとも1つの凹部317は、ロックされた状態を形成するために第3の部材313の少なくとも1つの突出部318を収容するように構成されている。第3の剛性部材313の少なくとも1つの突出部318および第2の弾性部材309の少なくとも1つの凹部317は、バヨネットロック、スナップフィットロック、およびクリックオンロックの1つを形成するように配置され得る。当然のことながら、代替的に、第3の剛性部材313は、少なくとも1つの凹部を設けることができ、第2の弾性部材は、第3の部材313と第2の部材309との間の連結を確立するための少なくとも1つの突出部を含む。
使用時、第1の弾性部材307の第2のセットの貫通穴の貫通穴308aおよび308bが、それぞれ、少なくとも1つの管腔34aおよび34bへの侵襲性器具の挿入を可能にするために、第3の剛性部材313のそれぞれの貫通穴314aおよび314b、第2の弾性部材309のそれぞれのバルブ310aおよび310b、ならびにシャフト33のそれぞれの管腔34aおよび34bに対して整列するように、第1の弾性部材307は、第3の剛性部材313の上部に配置される。第1の弾性部材307は、好ましくは、第3の剛性部材313と化学的に接続されるか、または化学的に結合される。これを、例えば、いわゆる2つの構成要素(2k)の射出成形技術を適用することによって行うことができ、ここで、第3の剛性部材313は2つの構成要素の第1の構成要素を含み、弾性の第1の部材307は2つの構成要素の第2の構成要素を含む。第1の構成要素に適した材料の例としては、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)やポリカーボネート(PC)のような熱可塑性ポリマーである、ポリマーが挙げられる。第2の構成要素のための適切な材料の例としては、例えば、TPO、TPU、TPSのような熱可塑性エラストマー(TPE)である、シリコーンまたはエラストマーが挙げられる。
最後に、使用時、キャッピング要素303の第1のセットの貫通穴の貫通穴304aおよび304bが、それぞれ、少なくとも1つの管腔34aおよび34bへの侵襲性器具の挿入を可能にするために、第1の弾性部材307の第2のセットの貫通穴の貫通穴308aおよび308b、第3の剛性部材313のそれぞれの貫通穴314aおよび314b、第2の弾性部材309のそれぞれのバルブ310aおよび310b、ならびにシャフト33のそれぞれの管腔34aおよび34bに対して整列するように、キャッピング要素303は、少なくとも第1の弾性部材307と係合するように配置される。
キャッピング要素303は、連結装置の第1の要素301と第2の要素302を互いに接続することによって、シャフト33の近位端面と接続可能である。連結装置は、バヨネットロック、スナップフィットロック、およびクリックオンロックの1つを形成するように配置され得る。
封止装置306は、これらの管腔の少なくとも1つでの侵襲性器具の挿入を可能にするために、封止装置306を所定に位置に維持するように配置され、シャフト33の管腔と整列されたキャッピング要素303と連携して使用することができる別々の構成要素として提供され得る。しかし、当然のことながら、本発明の別の非限定的な実施形態によれば、キャッピング要素303および封止装置306もまた、一体ユニット、すなわちこれらの要素が互いに固定されたユニットを形成するように配置され得る。この場合、キャッピング要素303を取り除くと、封止装置306は自動的に取り除かれる。
また、細長い器具のためのアクセス可能であるべきシャフトの任意形状の管腔を封止するために、図7aに示す封止装置を使用できることがわかり、このようなシールは、器具が管腔に挿入される状況でも、挿入されない状況でも流体密にされるべきである。その基本的な形態において、本発明のこの部分は、少なくとも1つのバルブを含む第1のセットのバルブおよび調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素(317)を設けた弾性材料を含む第1の部材と、少なくとも1つの貫通穴を含む第1のセットの貫通穴および調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素(318)を設けた剛性材料を含む第2の部材であって、少なくとも第1の要素(317)と少なくとも第2の要素(318)は、ロックされた状態で互いに第1の部材と第2の部材の調整可能な接続を可能にするように構成され、第1のセットのバルブは、ロックされた状態で第1のセットの貫通穴と整列して配置されている、第2の部材と、を備える封止装置に関する。
封止装置306の第1の部材307、第2の部材309、および第3の部材313、ならびにキャッピング要素303は、要素の別個のセットとして提供されてもよい。あるいは、それらは、第3の剛性部材313が第2の弾性部材309の上部に配置され固定され、第1の弾性部材307が第3の剛性部材313の上部に配置され固定され、最後に、キャッピング要素303が第1の弾性部材307の上部に配置され固定される、相互に固定された状態で提供されてもよい。
図7bは、本発明による封止装置306の非限定的な実施形態の概略分解図を示している。この例示的な実施形態によれば、封止装置306の第1の部材307は、4つの貫通穴308a、308b、308c、および308dを含む第2のセットの貫通穴を設け、封止装置306の第2の部材309は、4つのバルブ310a、310b、310c、および310dを含む第1のセットのバルブを設けることは明らかに分かり、封止装置306の第3の部材313は、4つの貫通穴314a、314b、314c、および314dを含む第3のセットの貫通穴を設け、その貫通穴314bおよび314dのみを図7bに見ることができる。
また、図7bは、第2の弾性部材309が例示的な数の3つの凹部317、319、および320を設けること、および第3の剛性部材313が、ロックされた状態で第2の弾性部材309と第3の剛性部材313を互いに固定するように配置された3つの突出部318、321、および322を含むことを示している。
図7cは、本発明による封止装置306の非限定的な実施形態の、特に封止装置306の第2の部材309の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。第1のセットのバルブは、例示的な数の4つのバルブ310a、310b、310c、および310dを備え、それぞれが、少なくとも2つの交差スリット311aおよび311bを設けた弾性材料を備えている。これらの交差スリットは、少なくとも3つのバルブ部分を画定するように配置され得る。図7cに示すような封止装置306の第2の部材309の例示的な実施形態では、4つのバルブ310a、310b、310c、および310dのそれぞれの弾性材料は、それぞれのバルブについて4つのバルブ部分を画定する2つの交差スリット311aおよび311bを設けている。バルブ310aの場合には、これらのバルブ部分は、310a−I、310a−II、310a−III、および310a−IVとして、それぞれ示されている。
特定のバルブのバルブ部分が第1の位置すなわち少なくとも部分的に開いた位置にあるとき、この特定のバルブは、バルブが整列配置された状態で、シャフト33の管腔への侵襲性器具の挿入を可能にする。特定のバルブのバルブ部分が第2の位置すなわち閉じた位置にあるとき、この特定のバルブは、バルブが整列配置された状態で、シャフトの管腔のための流体密シールを提供する。本出願の文脈では、第2の部材309の第1のセットのバルブの任意のバルブ310a、310b、310c、および310dに適用するのに適した弾性材料は、侵襲性器具がバルブから引き戻されるときに元の形状を再開することが可能である材料として解釈されるべきである。第2の部材309およびバルブを製造するのに適した弾性材料の例としては、例えば、TPO、TPU、TPSのような熱可塑性エラストマー(TPE)である、シリコーンまたはエラストマーが挙げられる。当然のことながら、第2の部材309のための弾性材料は、第2の部材のバルブのための弾性材料とは異なる可能性がある。
また、当然のことながら、封止装置306の第2の部材309の非限定的な実施形態によれば、バルブのバルブ部分は、バルブの少なくとも一部と、侵襲性器具の細長い本体の外壁の少なくとも一部との接触時に開くように構成され得る。このようにして、バルブのバルブ部分と侵襲性器具の細長い本体の遠位端部分に配置されているツールとの間の接触を、好適に防ぐことができ、少なくとも最小にすることができる。
第2の部材309のバルブは、好ましくは受動的な要素であり、すなわち、第1の位置すなわち少なくとも部分的に開いた位置と第2の位置すなわち閉じた位置との間でそれらを動作するための任意の電気的接続を必要としないが、当然のことながら、電気作動バルブを実装することもできる。
非限定的な実施形態の封止装置306の第2の部材309は円盤状であることは、当業者には理解されよう。
図8aは、本発明によるキャッピング要素303とブラケット31の両方の非限定的な実施形態の概略平面図を示している。第1のセットの貫通穴のいずれか1つの貫通穴と整列配置されているアクセスデバイスのシャフトの管腔のいずれか1つへの侵襲性器具の改良された挿入を容易にするために、キャッピング要素303は、少なくとも部分的にテーパ形状を有する、例示的な数の4つの貫通穴304a、304b、304c、および304dを備えた第1のセットの貫通穴を設けていることが分かる。
また、図8aは、侵襲性器具の近位端部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された第1の受入れスペース315を備えたブラケット31の非限定的な実施形態を概略的に示している。ブラケット31は、受入れスペース内の侵襲性器具の近位端部分の一部を保持するように構成された保持部材316を備えている。保持部材316は、好ましくは、外科医が片手だけで侵襲性器具の細長い管状体の近位端部分の少なくとも一部を挿入することができることを可能にする。また、保持部材は、侵襲性器具の細長い管状体の近位端部分の除去も単に片手を使用することによって達成することができるように、構成され配置され得る。非限定的な実施形態では、保持部材316は、スナップロック要素を備えることができる。
当然のことながら、ブラケット31と保持部材316を、図8aに示すアクセスデバイス30の例示的な実施形態に示されるように組み立てられ得る別個の構成要素として設けることができる。しかし、当然のことながら、本発明によるアクセスデバイス30の別の非限定的な実施形態では、ブラケット31と保持部材316を、一体ユニットを形成するように配置することができる。例えば、弾性特性を有するアルミニウム合金である、材料の一片からブラケット31と保持部材316を製造することによって、これを行うことができる。好ましくは、アルミニウム合金は、それを強化するためにコーティングされることになる。ブラケット31と保持部材316を、例えば旋削およびフライス加工によって、作製することができる。当業者に知られている他の適切な製造技術にも適用され得ることが理解されよう。
図8bは、本発明によるアクセスデバイス30の別の非限定的な実施形態の概略斜視図を示している。本実施形態では、シャフト33の近位端は、シャフト33の管腔と整列配置されている第1のセットの4つの貫通穴304a、304b、304c、および304dを設けたキャッピング要素303に接続されていることが分かる。
また、シャフト33は、アクセスデバイス30のシャフト33がトロカールから遠くに引き戻され過ぎた場合、すなわち、トロカールとアクセスデバイス30のシャフト33との間の流体密シールを確立したトロカールの封止部材を過ぎた場合に、吹送ガスの漏れ経路として作用し得る少なくとも1つの細長い凹部90を設けていることが、観察され得る。
また、図8bは、アクセスデバイス30のブラケット31を概略的に示している。ブラケット31の各々は、侵襲性器具の近位端部分の少なくとも一部を受け入れるように構成された受入れスペース315を含んでいる。また、ブラケット31の各々は、受入れスペースでの侵襲性器具の近位端部分の一部を保持するように構成された保持部材316を含んでいる。
本発明の範囲は、上記で説明した例に限定されるものではないが、そのいくつかの修正および改変は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱することなく可能であることは、当業者には明らかとされよう。本発明を、図面に詳細に例示および説明したが、このような例示および説明は、例示的すなわち単なる例であり、限定的ではないと考えられるべきである。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、好適となり得る開示された実施形態の任意の組み合わせを含む。
開示された実施形態への変形を、図面、明細書、および添付の特許請求の範囲の検討から、請求された発明を実施する際に、当業者が理解し行うことができる。明細書および特許請求の範囲において、「含む、備える(「comprising」)」の用語は、他の要素を排除するものではなく、不定冠詞「a」または「an」は、複数を排除するものではない。実際には、「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。特定の特徴が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせを有効に使用できないことを示すものではない。請求項における任意の参照符号は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (14)

  1. 対象のアクセスポートを通して前記対象外へ少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具(10、20)を案内するように構成されたアクセスデバイス(30)であって、
    前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具が、
    近位領域(158)および前記近位領域(158)に対して遠位に位置する少なくとも1つの近位可撓性領域(156)を備える近位端部分(11、21)と、少なくとも1つの遠位可撓性領域(154)を備える遠位端部分(13、23)と、剛性中間部分(155)とを有する細長い管状体(18)であり、前記ステアリング可能な侵襲性器具が、前記剛性中間部分(155)に対する前記少なくとも1つの近位可撓性領域(156)の湾曲を、前記少なくとも1つの遠位可撓性領域(154)の関連する湾曲に変換するように構成されたステアリング装置をさらに備える、管状体を具備し、
    前記アクセスデバイス(30)が、
    第1の複数の管腔(34a、34b、34c、34d)のうちの少なくとも1つの管腔を含む、長手方向に延在すると共に剛性を有するシャフト(33)であり、前記少なくとも1つの管腔が、該シャフト(33)の近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置され、前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具を受け入れ、前記シャフトの前記長手方向に平行な方向で前記対象外へ案内するように構成されている、シャフト(33)と、
    前記シャフトに接続され、前記長手方向に平行な方向で前記シャフトに対して前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具の位置を設定するように構成された、位置設定装置と
    前記位置設定装置に接続され、前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具(10、20)の前記近位領域(158)を解除可能に連結するように構成されたブラケット(31)を備えた、湾曲設定装置であり、もって、前記少なくとも1つの近位可撓性領域(156)と前記剛性中間部分(155)との間の角度を設定し、ひいては前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具(10、20)の前記少なくとも1つの遠位可撓性領域(154)と前記剛性中間部分(155)との間のトライアンギュレーション角度を設定して、前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具が、前記湾曲設定装置に連結されると、前記長手方向に平行な前記方向に移動することができるようになっている、湾曲設定装置と
    を備える、アクセスデバイス(30)。
  2. 前記シャフト(33)の軸線方向に延びる回転軸線を中心とした前記ステアリング可能な侵襲性器具(10、20)の回転を設定するように構成された回転設定装置をさらに備え、
    前記回転設定装置が、ピン(50)と、前記ピン(50)と係合するための少なくとも1つの受入れ手段(40、41、42、43、44)と有するフレーム(31)とを備える、請求項1に記載のアクセスデバイス(30)。
  3. 前記ピン(50)および前記フレーム(31)のうちの一方が、アーム(51)を介して前記シャフト(33)に旋回可能に接続されている、請求項2に記載のアクセスデバイス(30)。
  4. 前記第1の複数の管腔のうちの前記少なくとも1つの管腔の壁には、前記少なくとも1つの管腔の長さに沿って延びる少なくとも1つの細長い凹部(80、81)が設けられている、請求項1に記載のアクセスデバイス(30)。
  5. 前記シャフト(33)の外壁には、前記シャフトの長さの少なくとも一部に沿って延びる前記少なくとも1つの細長い凹部(90)が設けられている、請求項1に記載のアクセスデバイス(30)。
  6. 前記シャフト(33)の近位端に配置された連結装置の第1の要素(301)と、
    キャッピング要素(303)とをさらに備え、
    前記キャッピング要素(303)が、前記連結装置の第2の要素(302)を備え、前記第2の要素(302)が、前記キャッピング要素(303)を前記シャフト(33)の前記近位端と接続するための前記第1の要素(301)と接続可能であり、前記キャッピング要素(303)には、前記キャッピング要素(303)の近位端面と遠位端面との間に通路を提供するように配置された少なくとも第1の貫通穴を備える第2の複数の貫通穴(304a、304b、304c、304d)が設けられており、前記少なくとも第1の貫通穴が、前記少なくとも第1の複数の管腔(34a、34b、34c、34d)のうちの前記少なくとも1つの管腔の内外への前記少なくとも1つの侵襲性器具(10、20、240)の案内を可能にするように配置されており、
    前記アクセスデバイスが、前記キャッピング要素(303)と前記シャフト(33)の前記近位端面との間に配置され、前記シャフト(33)の前記第1の複数の管腔(34a、34b、34c、34d)のうちの前記少なくとも1つの管腔を流体密に密封するように構成された、少なくとも第1の密封装置(306)をさらに備え、
    前記第1の密封装置(306)が、
    第3の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)および調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素(317)が設けられた弾性材料を含む第1の部材(309)と、
    第4の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)および前記調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素(318)が設けられた剛性材料を含む第2の部材(313)であり、前記少なくとも第1の要素(317)と前記少なくとも第2の要素(318)が、ロックされた状態で互いに前記第1の部材(309)と前記第2の部材(313)の調整可能な接続を可能にするように構成され、前記第3の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)が、前記ロックされた状態で前記第4の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)と整列して配置されている、第2の部材(313)と、
    前記第2の部材(313)に接続された第3の部材(307)であり、前記第3の部材(307)が、前記ロックされた状態で、前記第2の部材(313)の前記第4の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)および前記第1の部材(309)の前記第3の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)と整列して配置されている第5の複数の貫通穴(308a、308b、308c、308d)が設けられた弾性材料を含む、第3の部材(307)と
    を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアクセスデバイス(30)。
  7. 前記第2の部材(309)が、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素(317)を備え、前記第3の部材(313)が、前記調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素(318)を備え、前記少なくとも第1の要素(317)および前記少なくとも第2の要素(318)が、ロックされた状態で互いに前記第2の部材(309)と前記第3の部材(313)の調整可能な接続を可能にするように構成され、前記第3の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)が、前記少なくとも1つの管腔の内外への前記少なくとも1つの侵襲性器具(10、20、240)の案内を可能にするように、前記ロックされた状態で前記第4の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)と整列して配置されており、前記調整可能な接続装置の前記少なくとも第1の要素(317)が、少なくとも1つの凹部を備え、前記調整可能な接続装置の少なくとも前記第2の要素が、少なくとも1つの突出部を備える、請求項6に記載のアクセスデバイス(30)。
  8. 止装置(306)を備え、
    前記封止装置(306)が、
    第1の複数のセットのバルブ(310a、310b、310c、310d)と、調整可能な接続装置の少なくとも第1の要素(317)とが設けられた弾性材料を含む第1の部材(309)と、
    第2の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)と、前記調整可能な接続装置の少なくとも第2の要素(318)とが設けられた剛性材料を含む第2の部材(313)であり、前記少なくとも第1の要素(317)および前記少なくとも第2の要素(318)が、ロックされた状態で互いに前記第1の部材(309)と前記第2の部材(313)の調整可能な接続を可能にするように構成され、前記第1の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)が、前記ロックされた状態で前記第2の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)と整列して配置されている、第2の部材(313)と、
    前記第2の部材(313)に接続された第3の部材(307)であり、前記ロックされた状態で前記第2の部材(313)の前記第2の複数の貫通穴(314a、314b、314c、314d)および前記第1の部材(309)の前記第1の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)と整列して配置された第3の複数の貫通穴(308a、308b、308c、308d)が設けられ弾性材料を含んでいる第3の部材(307)と
    を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアクセスデバイス(30)
  9. 前記調整可能な接続装置の前記少なくとも第1の要素(317)が、少なくとも1つの凹部を備え、前記調整可能な接続装置の前記少なくとも第2の要素が、少なくとも1つの突出部を備える、請求項8に記載のアクセスデバイス(30)
  10. 前記第1の複数のバルブ(310a、310b、310c、310d)の少なくとも1つのバルブは、少なくとも2つの交差スリット(311a、311b)が設けられた弾性材料を含み、前記少なくとも2つの交差スリットは、少なくとも3つのバルブ部分(310a−I、310a−II、310a−III、310a−IV)が第1の少なくとも部分的に開いた位置にあるときに侵襲性器具(10、20、240)の通過を可能にするように構成された前記少なくとも3つのバルブ部分(310a−I、310a−II、310a−III、310a−IV)であって、前記少なくとも3つのバルブ部分(310a−I、310a−II、310a−III、310a−IV)が第2の閉じた位置にあるときに流体密シールを提供するように構成された前記少なくとも3つのバルブ部分(310a−I、310a−II、310a−III、310a−IV)を画定するように配置されている、請求項8または9に記載のアクセスデバイス(30)
  11. 記シャフト(33)は、前記シャフト(33)の長さの少なくとも一部に沿って延びるように配置された少なくとも1つの細長い凹部(90)が設けられた外壁を備え、前記シャフトの前記外壁には、前記第1の複数の管腔(34a、34b、34c、34d)のうちの前記少なくとも1つの管腔の遠位端部分で前記第1の複数の管腔のうちの前記少なくとも1つの管腔の増大した開口を提供するように前記少なくとも1つの管腔の軸線方向に配置された少なくとも1つの細長いスロット(91a、91c)がさらに設けられている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアクセスデバイス(30)。
  12. 前記少なくとも1つの細長い凹部(90)および前記少なくとも1つの細長いスロット(91a、91c)が、前記シャフト(33)の周方向に互いに隣接して配置されている、請求項1に記載のアクセスデバイス(30)。
  13. 前記少なくとも1つの細長い凹部(90)が、前記少なくとも1つの細長いスロット(91a、91c)として前記シャフトの近位端部分に向かって前記シャフト(33)の軸線方向に少なくとも均等に延びるように配置されている、請求項1または1に記載のアクセスデバイス(30)。
  14. 少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具(10、20、240)、および請求項1〜13のいずれか一項に記載のアクセスデバイス(30)を備えたアセンブリ(1)であって、
    前記少なくとも1つのステアリング可能な侵襲性器具が、近位領域(158)および前記近位領域(158)に対して遠位に位置する少なくとも1つの近位可撓性領域(156)を含む近位端部分(11、21)と、少なくとも1つの遠位可撓性領域(154)含む遠位端部分(13、23)と、剛性中間部分(155)とを有する細長い管状体(18)を備え、前記ステアリング可能な侵襲性器具は、前記剛性中間部分(155)に対する前記少なくとも1つの近位可撓性領域(156)の湾曲を、前記少なくとも1つの遠位可撓性領域(154)の関連する湾曲に変換するように構成されたステアリング装置をさらに含む、アセンブリ(1)。
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