例示的な実施形態の詳細な説明が、様々な図を参照して今から説明される。この説明は、可能な実施の詳細な例を提供するが、詳細は例であって、本出願の範囲を決して限定するものではないことが意図されていることに留意されたい。本明細書で使用される場合、冠詞「a」または「an」は、さらなる修飾または特徴付けがなされない限り、例えば、「1または複数」または「少なくとも1つ」を意味すると理解されることができる。また、本明細書で使用される場合、ユーザ機器(UE)という語句は、無線送受信ユニット(WTRU)という語句と同じものを意味すると理解されることができる。
図1Aは、1または複数の開示される実施形態が実施されうる例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムであってよい。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能にする。例えば、通信システム100は、CDMA、TDMA、FDMA、直交FDMA(OFDMA)およびシングルキャリアFDMA(SC−FDMA)など、1または複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102cおよび/または102d(一般的に、あるいは集合的にWTRU102と呼ばれうる)、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成されることができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定若しくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサおよび家電製品などを含むことができる。
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106/107/109、インターネット110および/またはネットワーク112などの1または複数の通信ネットワークへのアクセスを円滑化するために、WTRU102a、102b、102c、102dの少なくとも1つとワイヤレスでインターフェースを取るように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例えば、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは各々、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
基地局114aは、RAN103/104/105の部分とすることができ、RAN103/104/105は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれうる特定の地理的領域内で、無線信号を送信および/または受信するように構成されうる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。従って、一実施形態では、基地局114aは、送受信機を3つ、すなわち、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態では、基地局114aは、MIMO技術を利用することができ、従って、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
基地局114a、114bは、エアインターフェース115/116/117を介して、WTRU102a、102b、102c、102dの1または複数と通信することができ、エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
より具体的には、上述したように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC−FDMAなどの、1または複数のチャネルアクセス方式を利用できる。例えば、RAN103/104/105内の基地局114a並びにWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用してエアインターフェース115/116/117を確立しうるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
別の実施形態では、基地局114a、並びにWTRU102a、102b、102cは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTEアドバンスト(LTE−A)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立しうる進化型UMTS地上無線アクセス(E−UTRA)などの無線技術を実施することができる。
他の実施形態では、基地局114a、並びにWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV−DO、暫定標準2000(IS−2000)、暫定標準95(IS−95)、暫定標準856(IS−856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM進化型高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードBまたはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を円滑化するために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態では、基地局114bおよびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE−Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。図1Aに示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することができる。従って、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介して、インターネット110にアクセスする必要がないことがある。
RAN103/104/105は、コアネットワーク106/107/109と通信することができ、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーションおよび/またはVoIP(Voice over IP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dの1または複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、課金サービス、モバイル位置情報サービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。図1Aには示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信できることが理解されよう。例えば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN103/104/105に接続されるのに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。
コアネットワーク106/107/109は、PSTN108、インターネット110および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしてもサービスすることができる。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内のTCP、UDPおよびIPなど、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークとデバイスとからなるグローバルシステムを含みうる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1または複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたは全ては、マルチモード機能を含むことができ、すなわち、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる。例えば、図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用可能な基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用可能な基地局114bと通信するように構成されうる。
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、送受信機120、送受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、GPSチップセット136および他の周辺機器138を含むことができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。また、実施形態は、基地局114a、114b、および/または、限定される訳ではないが、基地局(BTS)、Node−B、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ホームノードB(eNodeB)、ホームevolvedノードB(HeNB)、ホームevolvedノードBゲートウェイ、プロキシノード等の、基地局114a、114bが表し得るノードが、図1Bに図示され本明細書で説明される要素の一部または全てを含み得ることを企図している。
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送受信要素122に結合することができる。図1Bは、プロセッサ118と送受信機120を別々のコンポーネントとして示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合できることが理解できよう。
送受信要素122は、エアインターフェース115/116/117を介して、基地局(例えば基地局114a)に信号を送信し、または基地局から信号を受信するように構成されることができる。例えば、一実施形態では、送受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態では、送受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態では、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成されることができる。送受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成されうることが理解されよう。
また、図1Bでは送受信要素122が単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。従って、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117を介して無線信号を送信および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば複数のアンテナ)を含むことができる。
送受信機120は、送受信要素122によって送信される信号を変調し、送受信要素122によって受信された信号を復調するように構成されうる。上述したように、WTRU102はマルチモード機能を有することができる。従って、送受信機120は、WTRU102が、例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット若しくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合され、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。また、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、RAM、ROM、ハードディスクまたは他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティックおよびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態では、プロセッサ118は、WTRU102上に物理的に配置されていない、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などのメモリから情報を入手でき、それらにデータを記憶することができる。
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他のコンポーネントへの電力の分配および/または制御を行うように構成されうる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1または複数の乾電池(例えば、ニッケル−カドミウム(NiCd)、ニッケル−亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば経度および緯度)を提供するように構成されうる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117を介して位置情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信した信号のタイミングに基づいて自らの位置を判定することができる。WTRU102は、一実施形態との整合性を保ちながら任意の適切な位置判定方法を用いて、位置情報を獲得できることが理解されよう。
プロセッサ118は、他の周辺機器138にさらに結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線若しくは無線接続性を提供する、1または複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、およびインターネットブラウザなどを含むことができる。
図1Cは、一実施形態に係る、RAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN103は、UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN103は、コアネットワーク106aとも通信することができる。図1Cに示されるように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含むことができ、ノードB140a、140b、140cは各々、エアインターフェース115を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。ノードB140a、140b、140cは各々、RAN103内の特定のセル(図示されず)に関連付けることができる。RAN103は、RNC142a、142bも含むことができる。RAN103は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびRNCを含むことができることが理解されよう。
図1Cに示されるように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信することができる。また、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して互いに通信することができる。RNC142a、142bの各々は、それが接続されたそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成されることができる。また、RNC142a、142bの各々は、アウターループ電力制御、負荷制御、アドミッション制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能およびデータ暗号化など、他の機能を実施またはサポートするように構成可能である。
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106aの部分として示されているが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営できることが理解されよう。
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続されうる。MSC146はMGW144に接続されうる。MSC146とMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。
RAN103内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148にも接続されうる。SGSN148はGGSN150に接続されうる。SGSN148とGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
上述したように、コアネットワーク106は、ネットワーク112にも接続されることができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
図1Dは、一実施形態に係る、RAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。上述したように、RAN104は、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するためにE−UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク107とも通信可能である。
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことができるが、RAN104は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含みうることが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施可能である。従って、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用し、WTRU102aとの間で無線信号を送受信することができる。
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けられ、無線リソース管理判定、ハンドオーバ判定、並びにアップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング等を処理するように構成されることができる。図1Dに示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信することができる。
図1Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162、サービングゲートウェイ164およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166を含むことができる。上記要素の各々は、コアネットワーク107の部分として示されるが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営されうることが理解されよう。
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続されることができ、制御ノードとしてサービスすることができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラ活動化/非活動化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME162は、RAN104とGSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のための制御プレーン機能も提供することができる。
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続されうる。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ164は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング(anchoring)、ダウンリンクデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能な場合に行うページングのトリガ、並びにWTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能も実行することができる。
サービングゲートウェイ164は、PDNゲートウェイ166にも接続されることができ、PDNゲートウェイ166は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108の間のインターフェースとしてサービスするIPゲートウェイ(例えばIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはIPゲートウェイと通信することができる。また、コアネットワーク107は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
図1Eは、一実施形態に係る、RAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を利用して、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信する、アクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに説明するように、WTRU102a、102b、102cの異なる機能エンティティと、RAN105と、コアネットワーク109との間の通信リンクは、参照点として定義されることができる。
図1Eに示されるように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含むことができるが、RAN105は、一実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局とASNゲートウェイとを含むことができることが理解されよう。基地局180a、180b、180cは各々が、RAN105内の特定のセル(図示されず)に関連付けられ、各々が、エアインターフェース117を介してWTRU102a、102b、102cと通信する1または複数の送受信機を含むことができる。一実施形態では、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。従って、基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類およびサービス品質(QoS)ポリシ実施などの、モビリティ管理機能も提供することができる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントとしてサービスすることができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109へのルーティングなどを担うことができる。
WTRU102a、102b、102cとRAN105の間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実施するR1参照点として定義されうる。また、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示されず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109の間の論理インターフェースは、R2参照点として定義されることができ、R2参照点は、認証、認可、IPホスト構成管理および/またはモビリティ管理のために使用されることができる。
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、WTRUハンドオーバおよび基地局間でのデータの転送を円滑化するためのプロトコルを含む、R8参照点として定義されうる。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182の間の通信リンクは、R6参照点として定義されうる。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連するモビリティイベントに基づいたモビリティ管理を円滑化するためのプロトコルを含むことができる。
図1Eに示されるように、RAN105はコアネットワーク109に接続されうる。RAN105とコアネットワーク109の間の通信リンクは、例えばデータ転送およびモビリティ管理機能を円滑化するためのプロトコルを含む、R3参照点として定義されうる。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP−HA)184と、認証認可課金(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含むことができる。上記要素の各々は、コアネットワーク109の部分として示されているが、これらの要素の任意の要素は、コアネットワーク運営体とは異なるエンティティによって所有および/または運営されうることが理解されよう。
MIP−HAは、IPアドレス管理を担うことができ、WTRU102a、102b、102cが、異なるASNの間で、および/または異なるコアネットワークの間でローミングを行うことを可能にする。MIP−HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスの間の通信を円滑化することができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証およびユーザサービスのサポートを担うことができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとの網間接続を円滑化することができる。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑化することができる。また、ゲートウェイ188は、ネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線または無線ネットワークを含むことができる。
図1Eには示されていないが、RAN105は他のASNに接続され、コアネットワーク109は他のコアネットワークに接続されうることが理解されよう。RAN105と他のASNの間の通信リンクはR4参照点として定義されることができ、R4参照点は、RAN105と他のASNの間で、WTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク109と他のコアネットワークの間の通信リンクはR5参照点として定義され、R5参照点は、ホームコアネットワークと在圏コアネットワークの間の網間接続を円滑化するためのプロトコルを含むことができる。
LTE無線通信システムでは、無線送受信ユニット(WTRU)は、WTRUの構成の1または複数の態様を再構成することができるシグナリング、例えば、L3/RRCシグナリングを受信することができる。そのような態様は、1または複数のL1/PHYパラメータまたはL2パラメータ(例えば、MAC、RLC、および/もしくはPDCP)の再構成を含むことができる。そのような再構成は、ハンドオーバ手順がトリガされることができるようなモビリティ制御要素を含むことができる。
WTRU状態は、EPS接続管理(ECM)接続状態およびアイドル状態と、無線リソース制御(RRC)接続状態およびアイドル状態とを含むことができる。実施形態は、RRCアイドル状態およびRRC接続状態における非同期状態において、ユーザプレーン待ち時間が生じ得ることを認識している。
eノードB(eNB)内キャリアアグリゲーションを使用してマルチセル動作をサポートし得るLTEシステムでは、そのようなシグナリングは、1または複数のセカンダリセル(SCell)の追加、変更および/または削除を含むことができる、複数のセル(例えば、プライマリセル(PCell)および/または1もしくは複数のSCell)上におけるWTRUの動作と関連付けられたパラメータを再構成することができる。
再構成手順が成功した場合、WTRUは、RRCメッセージ(例えば、RRC接続再構成完了)を準備することができる。RRCメッセージは、再構成手順をトリガした再構成メッセージによってシグナリングされたような構成をWTRUが適用したことを示すことができる。WTRUは、RRCメッセージを準備した場合、RRCメッセージを、eNBへの送信のために、シグナリング無線ベアラ(SRB)にサブミットすることができる。
WTRUは、RRC接続再構成手順を実行することができない場合、再構成シグナリングの受信前に使用した構成を保つことができ、再確立原因を再構成失敗に設定して、RRC接続再確立手順を開始することができる。
RRCメッセージの送信は、成功した場合は、WTRUが、対応するeNBに対する無線インターフェースを使用して、まだ通信することができることを示すことができる。WTRUが、(例えば、スケジューリング要求のために)ランダムアクセス手順を実行する場合、WTRUは、アップリンク送信タイミングの同期を取り、プロセスにおける送信電力を設定することができる。SRBに対する送信のためにデータが利用可能になった場合、WTRUは、スケジューリング要求(SR)をトリガすることができる。SRは、そのようなリソースが構成され、利用可能である場合は、専用PUCCHリソースを使用して(D−SR)、またはランダムアクセスチャネル(RACH)を使用して(例えば、RA−SRを使用して)、実行されることができる。
WTRUは、デュアルコネクティビティ、例えば、WTRUが異なるeNBと関連付けられたセルのリソースにアクセスすることができる構成を用いて構成されることができる。ネットワークは、例えば、MeNBにおいて終端する単一のMME/S1−c接続を使用して、接続性を制御することができる。
制御プレーンの観点からは、WTRUは、第1のeNB(例えば、MeNB)とのRRC接続を確立していることができ、1または複数のセルが第2のeNB(例えば、SeNB)と関連付けられることができる構成をサポートすることができる。RRC接続がMeNBにおいて終端すると仮定されることができる場合、完了メッセージが、MeNB内のRRCエンティティによって受信されることができる。
ユーザプレーンアーキテクチャの観点からは、ネットワークは、MeNBにおいて(例えば、1もしくは複数もしくは全てのEPSベアラのための)S1−uを終端することができ、またはSeNBにおいて(例えば、1もしくは複数のEPSベアラのための)S1−uを終端することができる。
SRBデータのL2トランスポートおよび/またはユーザプレーントラフィックの観点からは、所与の無線ベアラのためのデータは、単一のL2経路を使用して、またはどちらかのL2経路を使用して(例えば、DLマルチフロー)、ネットワークからWTRUに送信されることができる。送信されるデータは、単一のL2経路を使用して、またはどちらかのL2経路を使用して(例えば、ULマルチフロー)、WTRUからネットワークに送信されることができる。マルチフローは、2つ以上のeNBと関連付けられた異なるセルにそれが概念的にマッピングされることができるように、ベアラの構成によって実現されることができる。
トランスポートベアラ機能は、サービス品質(QoS)関連態様の組み合わせとして、および/またはルーティング機能に関して、モデル化されることができる。QoS関連態様は、(例えば、最大もしくは保証された)ビットレート、または最大許容待ち時間などに関して、パラメータ化されることができる。ベアラのためのルーティングは、(例えば、GTP−uに基づいたまたはIPトンネルに基づいたトンネリング機能を使用する)物理または論理ポイントツーポイントトランスポート経路を使用して、達成されることができる。
プライマリMACエンティティおよびセカンダリMACエンティティは、異なるeNB(例えば、MeNBおよびSeNB)のセルに概念的に関連する別個のプロセスであることができる。プライマリMACエンティティおよびセカンダリMACエンティティは、第1のeNB(例えば、MeNB)および第2のeNB(例えば、SeNB)と概念的に関連付けられたUu(L1/PHY)を区別するMACエンティティであることができる。WTRUは、MeNBと関連付けられたプライマリMACエンティティと、SeNBと関連付けられたセカンダリMACエンティティとを有することができる。
プライマリMACエンティティは、WTRUがRRC接続を確立したPCellを用いるように構成されるMACエンティティに対応することができる。セカンダリMACエンティティは、特別なセルを用いるように構成されることができ、その場合、セルは、アップリンクキャリアおよび追加のPUCCHリソースを用いて構成されることができる。
待ち時間は、コンテンションベース(CB)の送信では短縮されることができる。例えば、CB送信は、アップリンク同期が取られたWTRUが、あらかじめスケジューリング要求を送信することなしに、アップリンクデータを送信することを可能にすることができる。ある実施形態では、CBリソースの静的な割り当ては、回避されることができ、CBリソースは、動的に割り当てられることができ、それは、アップリンク負荷に依存することができる。CB送信のためのアップリンクリソースブロックの動的な割り当ては、ダウンリンク物理制御チャネル(PDCCH)を使用して、達成されることができる。ある実施形態では、CBグラントは、アップリンクCB送信のスケジューリングに影響を与えることなく、サブフレームベースで未使用リソースに割り当てられることができる。
コンテンションベースの無線ネットワーク一時識別子(CB−RNTI)は、PDCCH上でCBアップリンクグラントを識別することができる。ある実施形態では、CBアップリンクグラントは、アップリンクCB送信のために使用されるフォーマットを有することができ、例えば、リソースブロック、変調および符号化方式、およびトランスポートフォーマットを指定することができる。他の実施形態では、WTRUは、専用C−RNTIに宛てられたグラントに加えて、CB−RNTIに宛てられたCBアップリンクグラントを求めてリッスンすることができる。ある実施形態では、セル内の利用可能なCB−RNTIは、RRC接続セットアップ中に、各WTRUにブロードキャストされ、またはシグナリングされることができる。ある実施形態では、WTRUは、復号のためにCB−RNTIまたはC−RNTIを選択することができ、それが、下位互換性を提供することができる。
ある実施形態では、共用されるCBリソースを使用する場合の衝突の可能性は、WTRUが、その無線ベアラのサブセットと関連付けられた送信のために、リソースを選択的に使用することを可能にすることによって、減少させることができる。
類似のシステムからのリソースは、集約されることができる(例えば、デュアルコネクティビティを使用するR12 LTE eNB内アグリゲーション)。異なるシステムからのリソースは(例えば、R12 LTE/WiFiインターネットワーキング)は、集約されることができる。オペレータは、トラフィックを、マクロセルまたはeNBから、ホットスポットオーバーレイネットワークを提供することができる別のセルまたはeNBにオフロードすることができる。トラフィックは、断続的なウェブブラウジングから高精細ビデオサービスにまでわたることができる。そのようなアプリケーションのユーザは、オフローディング決定を可能にすることができる低速および/または予測可能なモビリティパターンを有することができる。
スマートフォンは、多数のアプリケーションをサポートすることができ、マクロセル内の輻輳に寄与することができる。アプリケーションは、断続的なバックグラウンドデータトラフィックを生成することができ、それは、ユーザ介入から直接的には発生しないことができる。断続的な小さいデータ転送は、制御プレーントラフィックに関して、オーバヘッド(例えば、RRC接続を確立するための、および/もしくはRRC接続を維持するためにリソースのコミットメントを確立するためのUu上のL3シグナリング、並びに/またはベアラを確立し、移動し、および/もしくは切断するためのRANとCNとの間のシグナリング)を生み出すことができる。
ユーザプレーン待ち時間は、複数のシナリオにおいて生じ得る。例えば、待ち時間は、RRC IDLE状態および非同期状態からの新しいデータセッションのためのWTRUの最初の送信中に生じ得る。待ち時間は、非同期状態における相対的に長い期間の非アクティビティの後には、RRC CONNECTED状態からの既存のデータセッションのための送信バースト中にも生じ得る。ECM/RRC−IDLEからECM/RRC−CONNECTEDへの遷移において、ボトルネックは、しばしば、S1接続性および/またはセキュリティアクティブ化をセットアップするために使用されることができる手順であることができる。
同じシステム(例えば、LTE)内におけるアグリゲーションが使用されることができる。無線システムによって使用されるQoSアーキテクチャおよびモビリティ管理は、無線リソース管理および/またはモビリティ管理を含むことができ、例えば、QoS保証を提供するための、ネットワークによる制御に依存することができる。例えば、ネットワークは、トラフィックのタイプの間の区別、および/または接続性がシステムにおいてどのように管理されるかの観点からオフロードの候補とすることができるトラフィックのQoS基準に関する区別を行わないことがある。モバイルデバイスの接続性のいくつかの態様、およびネットワークに対するそれに関連する影響は、トラフィックおよび/またはデバイスの1または複数のクラスについては緩和されることができる。
異なるシステムにわたるオフローディングおよび/またはアグリゲーションは、統合がどれだけ良好に実行されることができるか、および/または結果のシステムがどれだけ効率的になることができるかに応じて制限されることができる。異なる無線アクセス技術の間の対話がオフローディングを可能にし得る。複雑さが、コアネットワークにおいて、WTRUにおいて、および/またはRANにおいて増加させられ得る。
接続管理の異なるレベルが、効率的なオフローディングおよび/またはリソースの効率的なアグリゲーションを可能にするために、システムにおいて提供されることができる。WiFiオフロードホットスポットは、マクロセルよりも小さくなりうるカバレッジを有することができ、オーバーレイネットワークを提供することができる、互換性のある無線アクセス技術を使用するセルを用いて置き換えられることができる。セルに対するアクセス方法は、モバイルデバイスが、本明細書で開示される方法を使用して、セル、例えば、レガシセルにアクセスすることができるように、論理的に分離されることができる。待ち時間は、相対的に長い期間の非アクティビティの後などには、ユーザプレーン送信について短縮されることができる。
開示される発明は、相対的に管理されない接続性によって特徴付けられ得る。マクロシステムとの統合の難しさ、並びに/またはWiFiインターフェースについてのWTRU挙動を観察および/もしくは制御する難しさは、減少させ、または排除され得る。
開示される発明は、3GPP LTE技術および関連する仕様との関連において説明されるが、複数の無線レイヤにアクセスする、並びに/またはWiFi、WCDMA、HSPA、HSUPA、および/もしくはHSDPAに基づいた他の3GPP技術など、複数の無線アクセス技術に接続する、他の無線技術にも等しく適用可能とすることができる。
階層化された接続性を用いるように構成されたWTRUは、それが適用可能な状態(例えば、LTE対応WTRUについてはIDLE/CONNECTED)に従ってレガシRRC手順を実行することができるように、第1のレイヤ(例えば、プライマリレイヤ)においては第1の(例えば、レガシ)挙動に従って動作することができ、それが少なくとも第2のレイヤにおける動作を可能にすることができるように、本明細書で説明される手順のいずれかを実行することもできる。レイヤは、同じサービングセルまたは異なるサービングセルの機能および/またはリソースの論理的なグループ化とすることができ、それは、異なるeNBと関連付けられることができる。
ある実施形態では、プライマリレイヤは、レガシLTE挙動、第2のレイヤの構成を可能にする1または複数の追加の手順を含むことができる挙動に類似すること、および/またはそれを含むことができる。
ある実施形態では、WTRUは、1もしくは複数の特定のベアラの別個の構成(例えば、EPS、もしくはDRB構成)、別個のセキュリティコンテキスト、および/または別個の物理レイヤ構成のうちの1または複数を、メモリ内に保つことができる。WTRUは、おそらくは、IDLEまたはCONNECTEDであるRRC状態とは独立して、それらの構成態様の1または複数を使用して、送信を実行することができる。物理レイヤ構成は、特にCONNECTEDモードにある同じサービングセル(のセット)、および/もしくはIDLEモードにキャンピングするために使用されるセル、またはCONNECTEDもしくはIDLEモードにある別個のサービングセル(のセット)を使用することができる。
ある実施形態では、セルの別個のセットは、おそらく、例えば、シナリオの中でもとりわけ、別個のセカンダリMACインスタンスが構成されることができる場合は、セカンダリレイヤのために構成されることができる。セルの別個のセットのうちの1または複数のセルは、セカンダリMACインスタンスのために構成されることができる。
ある実施形態では、プライマリレイヤは、レガシタイプのアクセス、または(例えば、おそらくは、セカンダリレイヤのシグナリングおよび/もしくは構成のために対応する手順におけるサポートによって増強される)単一の接続性動作に対応することができるアクセスのうちの1または複数に対応することができる、1もしくは複数の機能および/または1もしくは複数の挙動と見なされ得る。セカンダリレイヤは、ネットワークに対するさらなる接続性を可能にするために使用され得る、他の追加のリソースまたは技法(例えば、シグナリング、構成態様、および/または追加の手順)を含むことができる。
ある実施形態では、プライマリレイヤ(例えば、第1のレイヤ)は、LTE RATなどの第1の無線アクセス技術と関連付けられた方法、ロジックおよび/または挙動に従ったWTRUの動作に対応し得る。セカンダリレイヤは、本明細書で説明される方法などによる方法、ロジックおよび/または挙動に従ったWTRUの動作に対応し得る。セカンダリベアラは、セカンダリレイヤのために確立されたユーザプレーン接続に対応し得る。セカンダリベアラは、WTRUとゲートウェイノードなどのネットワークノードとの間のデータのルーティングを可能にし得る。セカンダリ接続またはセカンダリ接続性は、WTRUがデータをセカンダリレイヤに送信すること、および/またはセカンダリレイヤから受信することを可能にし得る接続性に対応し得る。セカンダリRRC接続は、セカンダリレイヤに対するアクセスの制御プレーンに固有となり得る方法および手順に対応し得る。
図2Aは、以下の状態、すなわち、EMM登録、ECM接続およびRRC接続における、例示的なシステム構成要素の図である。これは状態Cとして知られている。EMM登録状態では、WTRUはLTEネットワークにアタッチされ、EPSベアラが確立される。ECM接続状態では、物理的リソースが、例えば、データ無線ベアラ(DRB)およびシグナリング無線ベアラ(SRB)などの無線リソース、並びにS1ベアラおよびS1シグナリング接続などのネットワークリソースが、ECM接続のために割り当てられる。RRC接続状態では、RRC接続が確立される。
図2Bは、以下の状態、すなわち、EMM登録、ECMアイドルおよびRRCアイドルにおける、例示的なシステム構成要素の図である。これは状態Dとして知られている。EMM登録状態では、WTRUはLTEネットワークにアタッチされ、EPSベアラが確立される。ECMアイドル状態では、ECM接続は存在せず、割り当てられる物理的リソースは存在しない。RRCアイドル状態では、RRC接続は存在しない。
図2Cは、以下の状態、すなわち、EMM登録、ECM非アクティブおよびRRC非アクティブにおける、例示的なシステム構成要素の図である。EMM登録状態では、WTRUはLTEネットワークにアタッチされ得、EPSベアラが確立され得る。ECM非アクティブおよびRRC非アクティブ状態は、待ち時間を短縮するために使用され得る例示的な状態を示している。例えば、ECM非アクティブ状態は、例えば、セカンダリレイヤにわたる、WTRUとRAN(例えば、eNB)との間の無線リソースを能動的に管理して、または能動的に管理せずに、ECM接続が維持される状態に対応することができる。図2Cにおける例に示されるように、ECM非アクティブ/RRC非アクティブ状態における動作の例では、S1ベアラおよびS1シグナリング接続などの、ECM接続およびネットワークリソースは、データ無線ベアラ(DRB)および/またはシグナリング無線ベアラ(SRB)などの無線リソースが、アクティブであることができる間も、またはアクティブでないことがある間も、能動的に維持されることができる。RRC接続も、RRC非アクティブ状態では、非アクティブであること/能動的に更新されないことができる。
例えば、RRC非アクティブ/ECM非アクティブ状態は、セカンダリレイヤにおけるWTRUによる何らかの形態の自律的モビリティを可能にするために、セカンダリレイヤにおいて使用されることができる。例えば、WTRUがアクティブな接続(例えば、ECM接続)を維持していたかのように、コアネットワークリソースを維持することによって、WTRUは、RANリソース(例えば、eNB)にアクセスするときに、以前にECM接続が確立され、維持されていたことを示す表示をネットワークに送信することができ、それは、アクセスRANノードを介して、WTRUが事前構成されたECMリソースを使用することを可能にするために、ネットワークが再構成を実行することを可能にする。例えば、eNBに到達すると、WTRUは、完全なRRC接続を確立することなく(例えば、RRC非アクティブを維持している間に)、セカンダリレイヤについてのWTRUのECM接続と関連付けられたリソースを識別するデータおよび/またはシグナリングをeNBに送信することができ、eNBは、それを使用して、コアネットワーク内において送信をルーティングすることができる。したがって、例では、RRC非アクティブ状態は、ネットワークにアクセスするためにWTRUによって使用される無線リソースを能動的に管理するRANノードを用いずに、WTRUのための専用リソース(例えば、ECM接続、S1シグナリング接続、S1ベアラ、EPSベアラなど)を維持する、コアネットワークによって特徴付けられることができる。WTRUは、プライマリレイヤが、RRC接続状態またはRRCアイドル状態にあることができる間、セカンダリレイヤにおいてRRC非アクティブ状態を利用することができる。
そのような技法は、無線リソースの能動的な管理なしに待ち時間を短縮するために、WTRUが、セカンダリレイヤにおいて制限されたネットワーク接続を維持することを可能にし得る。例では、階層化された接続性を用いて動作するWTRUは、プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあることができ、それが第2のレイヤを用いるように構成されている間、第1のセル上にキャンピングすることができ、例えば、特定のサービスのために、セル内のリソースを使用することができる。特定のサービスの例は、アプリケーションのバックグラウンドダウンロード、アイドルアプリケーションによって生成されたバックグラウンドトラフィック、または非アクティビティの期間の後に続くバーストにおける最初のパケットの送信などの短い待ち時間を必要とするサービスを含む、ベストエフォートサービスを含むが、これらに限定されるわけではない。
リソースが使用されることができるセルは、プライマリレイヤがその上にキャンピングするのと同じセル(第1のセル)とすることができる。これは、セルベースの階層化と呼ばれることがある。エアインターフェースの観点からは、階層化は、WTRUが、QoS管理されたアクセスに関連する(例えば、QoS管理されたサービスのための)ダウンリンクデータ到着についてのページングをレガシ挙動に従ってモニタリングし続けている間、論理的に分離された(例えば、ベストエフォートまたは短い待ち時間の)アクセス方法と概念的に見なされることができる。ある実施形態では、階層化は、キャンピング原理からのアクセス原理の分離を可能にし得る方法のセットと見なされることができる。
セルは、第1のセルと関連付けられた同じeNBの第2のセルとすることもできる。これは、eNBベースの階層化と呼ばれることがある。エアインターフェースの観点からは、ある実施形態では、階層化は、キャリアアグリゲーションを使用して無線リソースを管理するための方法と概念的に見なされることができる。ある実施形態では、階層化は、eNB内対話が仮定されないことがある場合、IDLEモードセル選択または再選択と所与のeNBについてのアクセス原理との間の分離を可能にし得る方法のセットと見なされることができる。
セルは、異なるネットワークノードの第2のセルとすることもできる。これは、eNB間階層化と呼ばれることがある。エアインターフェースの観点からは、階層化は、異なるeNBのセルにアクセスする方法と概念的に見なされることができる。ある実施形態では、階層化は、IDLEモードセル選択または再選択とネットワーク対話が仮定されることができるような制限なしのアクセス原理との間の分離を可能にすることができる方法のセットと見なされることができる。
これらの例のいずれでも、ネットワークは、QoS管理されたサービスのための、もしくは階層化された接続性のためにWTRUの構成を更新するためのプライマリレイヤにおけるページングなど、またはネットワークからのQoS管理を使用しないことがあるデータ、もしくは短い待ち時間要件を有するデータのためのセカンダリ接続性によってなど、複数の方法を使用して、WTRUに到達することができる。WTRUは、QoS管理されたサービスのために、またはセカンダリ接続性がセカンダリ接続性を使用するアップリンク送信についてのWTRUの必要に十分でないことがある場合、プライマリレイヤにおいてRRC接続を確立することによってなど、複数の方法を使用して、ネットワークにアクセスすることができる。WTRUは、例えば、ネットワークによるQoS管理を使用しないことがあるデータ、または短い待ち時間アクセスを必要とするデータなど、任意のデータのためにセカンダリ接続性を使用して、ネットワークにアクセスすることができる。
ある実施形態では、階層化は、無線リソースの厳格な管理があまり役立たないことがある、またはeNBの1つもしくは複数セルにとって望ましくないことがある場合など、確立されたRRC接続が存在しない場合であっても、WTRUとネットワークが、例えば、WTRUとアクセスゲートウェイ(GW)との間でL2トランスポート接続を維持するように、利用されることができる。
プライマリレイヤとセカンダリレイヤは、並列的に使用されることができる。ある実施形態では、セカンダリレイヤは、プライマリレイヤをオフロードするために使用されることができる。階層化された接続性を用いて動作するWTRUは、プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあることができ、第1のセルのリソースを使用することができる。リソースは、1または複数の特定のサービスのために、例えば、VoIPなど、QoS管理されたサービスのために、使用されることができるが、それは、第2のレイヤを用いるように構成されることもでき、セル内のリソースを使用することができる。リソースは、1または複数の他の特定のサービスのために使用されることができる。そのような他のサービスは、アプリケーションのバックグラウンドダウンロード、アイドルアプリケーションによって生成されたバックグラウンドトラフィック、または非アクティビティの期間の後に続くバーストにおける最初のパケットの送信などの短い待ち時間を必要とするサービスを含む、ベストエフォートサービスとすることができる。
リソースが使用されることができるセルは、第1のセルとすることができる(例えば、セルベースの階層化)。エアインターフェースの観点からは、階層化は、セル内で無線リソースを管理するための方法(例えば、RRM方法)と概念的に見なされることができる。異なる送信、ユーザトラフィック、および/またはサービスは、同じセルに対して、異なるリソース割り当て、スケジューリング、並びに/または接続性方法および原理を使用することができ、それは同時のこともある。
セルは、第1のセルと関連付けられた同じeNBの第2のセルとすることもできる(例えば、eNBベースの階層化)。エアインターフェースの観点からは、階層化は、キャリアアグリゲーションを使用して無線リソースを管理するための方法(例えば、eNB内キャリアアグリゲーション方法)と概念的に見なされることができる。異なる送信、ユーザトラフィック、および/またはサービスは、関係する各セルについてとは異なって、同じeNBに対して、異なるリソース割り当て、スケジューリング、並びに/または接続性方法および原理を(例えば、同時に)使用することができる。
セルは、異なるネットワークノードの第2のセルとすることもできる(例えば、eNB間階層化)。エアインターフェースの観点からは、階層化は、異なるeNBのセルにアクセスするための方法(例えば、eNB間キャリアアグリゲーション方法またはデュアルコネクティビティ方法)と概念的に見なされることができる。異なる送信、ユーザトラフィック、および/またはサービスは、異なるリソース割り当て、スケジューリング、並びに/または接続性方法および原理を使用することができ、それは同時のこともあるが、異なるeNBと関連付けられた異なるセルに対してである。これらの方法および原理は、以下でさらに説明される。
論理ノード(例えば、制御プレーン(CP)アンカ)は、制御プレーンのためのアンカ、および/または適用可能な場合は、セカンダリRRC接続のためのアンカとして動作することができる。このノードは、eNBとすることができる。eNBは、例えば、RRCなど、L3プロトコルを使用して、WTRUのセカンダリ接続性の少なくともいくつかの態様を制御することができる。eNBは、RRCプロトコルを使用するWTRUへの専用またはブロードキャスト送信を使用するシグナリング内に含まれることができる1または複数の構成態様(例えば、セキュリティ、セカンダリレイヤのためのアクセスパラメータ)を、別のネットワークノード、例えば、MMEから受信することができる。例えば、そのようなeNBは、MeNBとすることができる。ある実施形態では、MeNBは、デュアルコネクティビティのために定義されたMeNBに類似し得る。
ノードは、MMEまたはプロキシ機能とすることができる(例えば、プロキシMME)。MMEは、例えば、NASなど、より高位のレイヤのプロトコルを使用して、WTRUのセカンダリ接続性の少なくともいくつかの態様を制御することができる。WTRUは、NAS手順を使用して、MMEから、1または複数の構成態様(例えば、セキュリティ、セカンダリレイヤのためのアクセスパラメータ)を受信することができる。シグナリングは、RRCプロトコルを使用して、例えば、専用またはブロードキャスト送信を使用して、搬送されることができる。
論理ノードは、セキュリティのためのアンカとして動作することができる。例えば、ノードは、MMEまたはプロキシ機能とすることができる(例えば、プロキシMME)。セキュリティプロトコルは、例えば、MMEが制御プレーンアンカである場合、構成、鍵導出および/または鍵再生成などのセキュリティ機能のためのWTRUのセカンダリ接続性については、MMEにおいて終端することができる。これはMMEライトと呼ばれ得る。
ノードはeNBとすることができる。セキュリティプロトコルは、例えば、eNBが制御プレーンアンカである場合、構成、鍵導出および/または鍵再生成などのセキュリティ機能のためのWTRUのセカンダリ接続性については、eNBにおいて終端することができる。セキュリティプロトコルは、例えば、eNBがセカンダリ接続性のために使用されるベアラのための終端点である場合、L2および/またはユーザプレーン暗号化および/または認証のためのWTRUのセカンダリ接続性については、eNBにおいて終端することができる。ある実施形態では、eNBは、ソースeNBなど、別のネットワークノードから、1または複数の構成態様(例えば、セキュリティコンテキスト、セキュリティ鍵、L2順序付け情報を含むことができるベアラ情報、セカンダリレイヤのためのアクセスパラメータ)を受信することができる。ソースeNBは、例えば、セカンダリレイヤ原理に従ってWTRUと以前にデータを交換したeNB、またはWTRUがプレゼンス通知もしくはセカンダリレイヤのためのルーティング更新手順を最後に完了したeNBとすることができる。
ノードは、ゲートウェイとすることができる。セキュリティプロトコルは、例えば、ゲートウェイがセカンダリ接続性のために使用されるベアラのための終端点である場合、L2および/またはユーザプレーン暗号化および/または認証のためのWTRUのセカンダリ接続性については、ゲートウェイにおいて終端することができる。
論理ノード(例えば、ユーザプレーン(UP)アンカ)は、ユーザプレーンのためのアンカとして動作することができる。ノードはeNBとすることができる。ベアラは、ユーザプレーントラフィックのためのWTRUのセカンダリ接続性については、eNBにおいて終端することができる。ノードは、ゲートウェイとすることができる。ゲートウェイは、ベアラを終端させることができる。ゲートウェイは、例えば、ゲートウェイがセカンダリ接続性のために使用されるベアラのための終端点である場合、IPトンネルを終端させることができる。
局所的なブレークアウトは、無線アクセスネットワークにおいてサポートされ得る。
L2トランスポートにおけるセキュリティが、サポートされることができる。同じセキュリティコンテキストが、複数のセルに対して使用されることができる。例えば、WTRUは、eNB毎の代わりに、同じセキュリティアンカポイントによってサービスされるエリアにおいて(例えば、MME毎および/またはゲートウェイ毎に)、同じセキュリティコンテキストを使用することができる。ある実施形態では、WTRUは、複数のeNB/セルとともに同じセキュリティコンテキストを使用することができ、それは、必要に応じて、セキュリティコンテキストを更新することを含むことができる。例えば、WTRUは、同じセキュリティアンカと関連付けられたセルのための通知/ルーティング更新手順の実行に成功した場合、アクティブなセキュリティコンテキストを更新することができる。セキュリティは無効にされることもできる。
セカンダリ接続性またはそれの関連する構成の部分が、複数のセルに対して確立されること、および/または適用可能であることができる。例えば、WTRUは、ひとたびセカンダリ接続性を用いるように構成されると、所与のセルのために、僅かしかもしくは全くRRC専用シグナリングを用いずに、および/または最低限のRRC関与しか用いずに、L2および/またはPHYにおいて送信を実行することができる。
マクロカバレッジが、プライマリレイヤにおいて存在することができる。セカンダリ接続性を用いるように構成されたWTRUは、WTRUがプライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあるか、それともRRC CONNECTEDモードにあるかに関わらず、セカンダリレイヤと関連付けられた方法に従ってリソースにアクセスすることができる。ある実施形態では、セカンダリ接続性と関連付けられた方法の利用可能性および/または使用は、プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにキャンピングするためのセルの選択に依存することができる。
方法は、セカンダリアクセスレイヤを実施するために、単独で、または他の方法と組み合わされて使用されることができる。例えば、制御プレーンでは、方法は、WTRUが、ネットワーク接続性管理手順を、例えば、RAN(例えば、eNBの1つまたはサブセット)とCN(例えば、MMEゲートウェイ)との間のS1接続性の管理のための手順を実行することを可能にするために使用されることができる。ある実施形態では、これらの手順は、RRC状態とは独立に、および/またはRRC接続を確立することなく、達成されることができる。WTRUは、自律的モビリティを実行することができる。WTRUは、セルにおけるそのプレゼンスをネットワークに通知することができる。いくつかの例示的な方法が、以下で説明される。
WTRUは、プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモード挙動に従って動作することができる。WTRUは、階層化された接続性をサポートすることができ、1または複数のセカンダリレイヤを用いて並列的に動作するように構成されることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、プライマリレイヤにおいて使用されるセル選択手順とは独立であり得る、セカンダリレイヤのためのWTRU自律的モビリティ(例えば、セル選択手順)を実行することができる。ある実施形態では、WTRUが、プライマリレイヤにとって適切なセルを選択し、そのセルが、階層化された接続性をサポートする場合、WTRUは、そのセルがそれのセカンダリ接続性にとっても適切であると決定したならば、プライマリレイヤのセル選択プロセスの結果をセカンダリレイヤのために使用することができる。
WTRUが、プライマリレイヤにとって適切なセルを選択し、セカンダリレイヤのために異なるセルを選択した場合、WTRUは、セカンダリレイヤから切り離して、プライマリレイヤにおいて自律的モビリティ(例えば、セル選択または再選択)を実行することができる。
ある実施形態では、プライマリレイヤにおける接続モードへの遷移は、L3/サービスベースの態様、トラフィック要件関連の態様、および/またはリソース利用可能性関連の態様に基づいて実施されることができる。
プライマリレイヤにおけるRRC CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、送信のために利用可能な何らかのデータがセカンダリレイヤを使用する送信に対して適用可能であることができないと決定した場合に、開始されることができる。これは、NASシグナリング(例えば、NASサービス要求および/もしくはTAU手順)もしくはRRCシグナリング(例えば、RRC接続確立)などの制御プレーンシグナリング、並びに/またはセカンダリレイヤに対して適用可能であることができないサービスのためのユーザプレーンデータを含むことができる。
プライマリレイヤにおけるRRC CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、セカンダリレイヤ上におけるそれの動作についての1または複数の基準が満たされることができないと決定した場合に、開始されることができる。これらの基準は、QoS特性を含むことができる。QoS特性は、トラフィックのタイプ(例えば、セカンダリ接続性がそのタイプのトラフィックまたはサービスに適用可能であるかどうか)とすることができる。QoS特性は、ビットレート(例えば、1もしくは複数の適用可能なサービスのビットレートが閾値を上回るかどうか、および/またはセカンダリ接続がそのようなビットレートをサポートすることができるかどうか)とすることができる。QoS特性は、パケット到着間隔時間(例えば、1もしくは複数の適用可能なサービスの到着間隔時間が閾値を下回るか、それとも上回るか、および/またはセカンダリ接続がそのような時間にとって適切であるかどうか)とすることができる。QoS特性は、1または複数の内部バッファレベル(例えば、1もしくは複数の適用可能なサービスの内部バッファレベルおよび/もしくは満杯率が閾値を下回るか、それとも上回るか、並びに/またはセカンダリ接続がそのようなレベルにとって適切であるかどうか)とすることができる。WTRUは、セカンダリ接続を用いて動作していることができ、観測されたQoSが不十分である、および/もしくは悪化していると決定すること、並びに/または新しいサービスは追加の接続性を使用することができると決定することができる。WTRUは、例えば、追加のリソースを獲得するために、プライマリレイヤにおいてCONNECTEDモードへの遷移を開始することができる。
CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、セカンダリ接続性はもはや利用可能ではないと決定した場合に、発生することができる。WTRUは、それがもはやそれのセカンダリ接続をサポートするセルのカバレッジ下にいないと決定することができる。CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、セカンダリ接続性はもはや適切ではないと決定した場合に、発生することができる。WTRUは、無線状態がある閾値を下回ったと決定することができる。CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、セカンダリ接続性は無効なことがあると決定した場合に、発生することができる。WTRUは、それが階層化された接続性をサポートすることができるセルのカバレッジ内にいるが、そのセルはもはやWTRUがそれのために構成されたものと同じエリアに属さないと決定することができる。
CONNECTEDモードへの遷移は、WTRUが、セカンダリ接続性は損なわれていることがあると決定した場合に、発生することができる。WTRUは、例えば、時間有効性の失効、ある情報が更新される必要があり得ることの検出、セカンダリ接続性のための構成を適用することの失敗(例えば、セル内においてシステム情報を獲得することの失敗)の後に、セカンダリ接続のための古い構成を有することがある。
WTRUは、セカンダリ接続を用いて動作していることができ、それがもはや階層化された接続性をサポートするセルのカバレッジ内にいないと決定することができる。再選択の試みに続いて、WTRUは、ある長さの時間の後、そのようなセルの識別に失敗することができる。WTRUは、例えば、アクティブなサービスを維持するためのリソースを獲得するために、プライマリレイヤにおいてCONNECTEDモードへの遷移を開始することができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、それがもはやプライマリレイヤにとって適切ないかなるセルのカバレッジ内にもいないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、それがもはやプライマリレイヤにおいてそれがキャンピングしているセルのためのネットワークにアタッチされていないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、それがもはや階層化された接続性をサポートするセルのカバレッジ内にいないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、それが階層化された接続性をサポートするセルのカバレッジ内にいるが、そのセルはWTRUの構成の少なくとも1つの態様に一致しないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。例えば、セルは、セカンダリレイヤに適用可能なアクティブなサービスの最低限の基準をサポートしないことがある。例えば、セルは、セカンダリレイヤのためのWTRUの構成内で示されたのと同じグループおよび/またはエリアの一部ではないことがある。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、プライマリレイヤのためのTAU手順、例えば、MMEエリアの変更を実行する場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、セルの変更がセカンダリレイヤについて発生し、そのセルが階層化された接続性をサポートし、そのセルがセカンダリ接続性のためにそれが使用していた先のセルと同じカバレッジエリアの一部であると決定した場合、セカンダリレイヤについてのWTRUのロケーションをネットワークに通知するための手順を開始することができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、特定のイベントの後、ある長さの時間が経過したと決定した場合、セカンダリレイヤについてのWTRUのロケーションをネットワークに通知するための手順を開始することができる。イベントは、プレゼンス通知の送信、プレゼンス通知もしくはルーティング更新もしくはロケーション更新のための手順の完了、(例えば、ネットワークによって正常に肯定応答が行われた場合)セカンダリレイヤ上で実行された送信、(例えば、送信がユーザプレーンデータを含んでいた場合、および/もしくはWTRUによって正常に受信され、肯定応答が行われた場合)セカンダリレイヤ上で実行された送信の正常な復号、プライマリレイヤにおいてRRC接続モードにある場合に、プライマリレイヤを使用して送信もしくは受信される、セカンダリ接続性の構成もしくは再構成などの制御プレーンシグナリング、もしくはセカンダリRRC接続を使用して送信もしくは受信される制御プレーンシグナリング、並びに/またはプライマリレイヤにおける(例えば、ネットワークから受信されたシグナリングによって引き起こされた場合の)RRC接続モードからアイドルモードへの遷移とすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、セカンダリ接続性を用いるように構成されており、例えば、その構成が有効である場合に、WTRUが、セカンダリ接続性に適用可能なサービスおよび/またはベアラについて、新しいデータがアップリンクにおける送信のために利用可能になったと決定した場合、セカンダリ接続性に適用可能な方法を使用して、アクセスを開始することができる。アクセスは、リソースがセカンダリ接続性のために利用可能であるとWTRUが最初に決定した場合に(例えば、セルがセカンダリ接続性にとって適切であり得ると、例えば、十分な無線リンク品質にあり得るとWTRUが決定した場合に)、開始されることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、セカンダリ接続性を用いるように構成されている場合、例えば、その構成が有効であり、WTRUが、それがダウンリンク送信の受信の実行を開始することができることを示すシグナリングを受信した場合、セカンダリ接続性に適用可能な方法を使用して、アクセスを開始することができる。アクセスは、WTRUが、セカンダリ接続性のためにリソースが利用可能であると最初に決定した場合に(例えば、WTRUが、セルがセカンダリ接続性にとって適切であり得ると、例えば、十分な無線リンク品質にあり得ると決定した場合に)、開始されることができる。
WTRUは、プライマリレイヤにおいて、CONNECTEDモード挙動に従って動作することができる。WTRUは、階層化された接続性をサポートすることができ、セカンダリアクセスを用いるように構成されることができる。このサポートは、eNBとのWTRU能力交換の一部として示されることができ、階層化された接続性を用いて並列的に動作するように構成されることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあるWTRUは、セカンダリ接続の1または複数の態様を構成することができる制御シグナリングを受信することができる。その構成は、WTRUが、セカンダリレイヤのためのトラフィックを取り扱うことができるゲートウェイとの間のルーティングを確立することを可能にし得る。
シグナリングは、L3(例えば、RRC)シグナリング、またはより高位のレイヤ(例えば、NAS)のシグナリングとすることができ、それは、RRC PDUでトランスポートされることができ、または構成サーバからのIPを使用することができる。WTRUは、RRC接続再構成手順の一部として、セカンダリレイヤのために構成され得る。セカンダリ接続性を構成するためのRRCまたはNAS手順が使用され得る。手順は、セカンダリレイヤのためのセキュリティを構成することができる。手順は、セキュリティが正常にアクティブ化された場合に、成功することができる。セキュリティアクティブ化は、初期構成手順の一部とすることができ、または別個の手順とすることができる。
セカンダリ接続の構成可能な態様は、制御プレーンアンカ(例えば、プロキシMME)の識別情報、セカンダリレイヤのための(例えば、エリア固有の)WTRUの識別情報、適用可能なダウンリンク周波数、1もしくは複数の物理セル識別情報のリスト、WTRU自律的モビリティのためのモビリティパラメータ、(例えば、システムブロードキャスト構成などの)セル固有の制御シグナリングが存在するかどうか、および/またはセカンダリレイヤのセルのリソースにアクセスするときに適用可能とすることができる(例えば、セカンダリRRC接続を使用するなどする)WTRU固有の制御シグナリングなどの、制御プレーン構成とすることができる。
セカンダリ接続の別の構成可能な態様は、セキュリティアンカの識別情報(例えば、セカンダリレイヤのためのサービングゲートウェイと異なる場合、それは制御プレーンアンカ、例えば、プロキシMMEとすることができる)、並びに/またはセキュリティアルゴリズムおよび/もしくは鍵を含むパラメータなどのセキュリティ構成などの、セキュリティ構成とすることができる。
セカンダリ接続の別の構成可能な態様は、パケットフィルタとすることができる。WTRUは、(フローもしくは個々のパケットとしての)トラフィック、および/または(フローもしくはそれらの組み合わせとしての)サービスを、WTRUが(例えば、本明細書で説明されるような特定のポリシに従って)異なるレイヤに向かって誘くことを可能にする構成を受信することができる。
セカンダリ接続の別の構成可能な態様は、ポリシとすることができる。WTRUは、1もしくは複数のどのエリア、1もしくは複数のどのセル、並びに/またはどのような条件(例えば、ビットレート、データ量、パケット到着間隔時間および/もしくは他のQoS関連の閾値)の下で、WTRUがセカンダリレイヤへの送信を開始することができるかを、WTRUが決定することを可能にする構成を受信することができる。
セカンダリ接続の別の構成可能な態様は、物理レイヤ構成とすることができる。WTRUは、例えば、セカンダリレイヤのセルのリソースにアクセスするための、デフォルトの物理レイヤパラメータ、および/またはセルもしくはエリア固有のパラメータを提供する構成を受信することができる。
セカンダリ接続の別の構成可能な態様は、セカンダリレイヤのためのルーティングパラメータまたはベアラ構成とすることができる。これらは、例えば、サービングゲートウェイの識別情報、または例えば、トンネリングパラメータを含む、ルーティング構成を含むことができる。これらが構成内に存在しない場合、WTRUは、プレゼンス通知に類似した手順を使用して、パラメータを獲得することができる。
WTRUは、階層化された接続性のために構成されることができる。プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあるWTRUは、本明細書で開示される態様の任意のサブセットまたは組み合わせなど、セカンダリ接続の1または複数の態様を再構成することができる制御シグナリングを受信することができる。
セカンダリレイヤの構成は、例えば、IDLEモードに移行する場合、またはプライマリレイヤにおける障害の場合など、プライマリレイヤ構成の態様が削除されること、または無効にされることがある場合でさえも、有効であり続けることができる。WTRUは、セカンダリ接続性のための構成であって、そのような構成を追加し、変更し、または削除することができるシグナリング以外の、プライマリレイヤにおいて発生するイベントに僅かしかまたは全く依存しない構成を考えることができる。例えば、そのような構成は、WTRUが、プライマリレイヤのためのRRC CONNECTEDモードからRRC IDLEモードへの遷移(または逆方向の遷移)を実行する場合でさえも、有効であると見なされることができる。
WTRUが、プライマリレイヤのためのRRC IDLEモードにある場合に、セカンダリレイヤのための構成をいつ自律的に無効にすべきかを決定することができる方法の例が、本明細書で説明される。
プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUがプライマリレイヤのためのRRC接続再確立を開始した場合、例えば、WTRUが再確立手順に失敗した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。WTRUは、それがネットワークから切り離されていると決定した場合、またはそれがもはやプライマリレイヤのためにネットワークにアタッチされていないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。例えば、WTRUは、切り離し手順を開始し(例えば、WTRUをオフにし、EPSサービスを無効にするなど)、DETACH REQUESTメッセージを送信することができる。WTRUは、プライマリレイヤのためのDETACH REQUESTメッセージを、MMEから受信することができる。WTRUは、EMM原因が「暗黙的に切り離された」であるSERVICE REJECTまたはTRACKING AREA UPDATE REJECTなどのEMMメッセージを、MMEから受信することができる。切り離し手順は、セカンダリレイヤのためとすることができ、その場合、WTRUは、メッセージをプロキシMMEから受信することができる。EMM原因は、例えば、「暗黙的に切り離されたセカンダリレイヤ」など、セカンダリレイヤに固有とすることができる。ATTACHがレイヤ固有である場合、シグナリングは、各レイヤに対して独立して適用されることができる。
WTRUは、それがもはや階層化された接続性をサポートするセルのカバレッジ内にいないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
WTRUは、それが階層化された接続性をサポートするセルのカバレッジ内にいるが、そのセルはWTRUの構成の態様に一致しないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。例えば、セルは、セカンダリレイヤに適用可能なアクティブなサービスの最低限の基準をサポートしないことがある。例えば、セルは、セカンダリレイヤのためのWTRUの構成内で示されたのと同じグループおよび/またはエリアの一部ではないことがある。
WTRUは、セキュリティが失敗したと決定した場合、または例えば、セカンダリレイヤ認証手順の失敗時に、セキュリティがプライマリレイヤのためにアクティブ化されることができなかったと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
WTRUは、階層化された接続性をサポートしないセル、および/または例えば、制御プレーンアンカの観点からは、同じエリアの一部ではないことがあるセルへのモビリティを示すことができるハンドオーバコマンドを受信した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
WTRUは、セカンダリレイヤのためのそれの構成と組み合わすと、全WTRU能力を超過することがあり、レイヤの一方の接続性が損なわれることがある、プライマリレイヤのための構成を受信した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。WTRUは、プライマリレイヤのための受信された構成を優先し、それを適用することができる。WTRUは、それがもはやセカンダリ接続性のために構成されることができないことをネットワークに示す手順を開始することができる。この表示は、プレゼンス通知内に含まれることができる。
WTRUは、それがプライマリレイヤにアクセスすることができないと決定した場合、セカンダリレイヤのための構成を無効にすることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、セカンダリ接続性を用いるように構成されており(例えば、その構成が有効である場合に)、WTRUが、セカンダリ接続性に適用可能なサービスおよび/またはベアラについて、新しいデータがアップリンクにおける送信のために利用可能になったと決定した場合、セカンダリ接続性に適用可能な方法を使用して、アクセスを開始することができる。これは、リソースがセカンダリ接続性のために利用可能であるとWTRUが最初に決定した場合に(例えば、セルがセカンダリ接続性にとって適切であると、例えば、十分な無線リンク品質にあるとWTRUが決定した場合に)、行われることができる。
プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードにあり、階層化された接続性のために構成されたWTRUは、WTRUが、セカンダリ接続性を用いるように構成されており(例えば、その構成が有効である場合に)、WTRUが、それがダウンリンク送信の受信を実行することができることを示すシグナリングを受信した場合、セカンダリ接続性に適用可能な方法を使用して、アクセスを開始することができる。これは、リソースがセカンダリ接続性のために利用可能であるとWTRUが最初に決定した場合に(例えば、セルがセカンダリ接続性にとって適切であると、例えば、十分な無線リンク品質にあるとWTRUが決定した場合に)、行われることができる。
ある実施形態では、WTRUは、プライマリレイヤとセカンダリレイヤとの間およびそれとは反対の1または複数のベアラを再構成することを可能にさせられることができる。そのような再構成は、自律的に、またはネットワーク制御を介して達成されることができる。そのような再構成は、サービス継続性を実施するために使用されることができる。再構成は、第1のレイヤと関連付けられたベアラの第2のレイヤへの再割り当てを含むことができる。例示的なネットワーク制御される再構成手順では、L3およびL2(PDCP/RLC/MAC)からの再構成は、セキュリティ継続性を伴って(すなわち、セキュリティを変更することなく)実行されることができる。別の例では、手順は、DRBに関係するEPS−ベアラを構成更新と再関連付けすることができる。L3およびL2の観点からは、ある実施形態では、例示的なWTRU開始される手順は、RRC接続再確立手順に類似することができる。1または複数の手順は、プレゼンス通知手順と組み合わされる(またはそれと連続して、例えば、それの後に達成される)ことができる。
再構成は、関係するサービスおよび/またはデータフローを、異なるレイヤおよび/または異なるQoS構成に対応することができるベアラに再割り当てする、NASレイヤから成ることができる。例えば、これは、セカンダリレイヤの使用がQoS構成インデックス(QCI)によって表される場合に、発生することができる。
ECM挙動は、セカンダリレイヤ原理に従ったアクセスを可能にするために、例えば、新しいECM状態および新しい状態遷移によって増強されることができる。例えば、ECMアイドルおよびECM接続状態に加えて、ECM非アクティブ状態は、本明細書で開示されるマルチレイヤ接続性および他の原理をサポートすることができる。
WTRUは、階層化された接続性原理に従って接続性をサポートすることができ、セカンダリ接続を用いて並列的に動作するように構成されることができる。サポートは、eNBとのWTRU能力交換において示されることができる。
新しいECM状態は、WTRUおよび/または関係するEPSベアラのための確立されたS1シグナリング接続およびS1ベアラが存在する間、WTRUが、(例えば、新しいまたは増強されたモードで)動作することを可能にし得る。動作は、関連するRRC接続および構成されたDRBを用いて、および用いずに可能にされ得る。RRC接続が存在しない場合、WTRUは、例えば、プレゼンス通知または経路更新手順によって、ネットワークがS1接続を管理することを可能にする1または複数の手順を実施することができる。待ち時間は、そのような動作モードを可能にすることによって、短縮されることができる。例えば、待ち時間は、WTRUが拡張された送信非アクティビティを有するときに、ネットワークおよびWTRUが、ECM接続を維持するために、その動作モードを使用する場合に、短縮されることができる。
ある実施形態では、新しいECM非アクティブ状態は、以下の特性のうちの少なくとも1つを有することができ、すなわち、WTRUは、ECM接続、例えば、確立されたNASシグナリング接続を有することができ、WTRUは、ネットワークリソース、例えば、S1シグナリング接続および/またはS1ベアラを割り当てられていることができ、並びにWTRUは、RRC接続を介して、物理無線リソース、例えば、データ無線ベアラ(DRB)および/またはシグナリング無線ベアラ(SRB)を割り当てられていないことがある。非アクティブ状態は、WTRUとネットワークECMエンドポイント(例えば、MME)との間でL2トランスポート経路がひとたび再確立されると、ECM接続が再開することができるように、維持されることができる。
情報は、動作をサポートするために、WTRU内に維持され得る。例えば、最後にECM接続状態にあったときに獲得された1または複数の準備された値が維持され得る。ある実施形態では、既に準備された値(例えば、IMSI、LTE K)に加えて、WTRUは、先のECM接続状態中に獲得されることができた「使用中APN」、「GUTI」、「TAI」および「NASセキュリティコンテキスト」のうちの少なくとも1つについての現在の値を(ECM非アクティブ状態のサポートにおいて)維持することができる。
ECM−IDLE状態への遷移中に維持されるNAS状態のサブセットも、ECM非アクティブ状態のサポートにおいて維持されることができる。例えば、WTRUは、TAIリスト、WTRU IPアドレス、および使用されたAPN−AMBR(UL)のうちの少なくとも1つを維持することができる。ECM−CONNECTED状態に移行するときに保たれるNAS状態のサブセットも、WTRUによって維持されることができる。例えば、WTRUは、TFT、QCIおよびEPSベアラIDなど、トランスポートベアラの構成の1または複数の態様を維持することができる。
以下で説明されるように、WTRUは、RRCプロトコルに関連する追加の状態情報を維持することができる。
ECM非アクティブ状態のサポートにおいて維持される情報は、ECM非アクティブ状態のL3モデル化に、例えば、それが過渡状態を表すか、それともアクティブに送信している場合でさえもWTRUがとどまることができる定常状態を表すかに依存することができる。維持される情報または態様は、そのような動作モードを使用する場合にL2トランスポートのために使用されるモデル化に依存することができる。例えば、関連する情報は、ユーザプレーンデータをトランスポートするために、専用EPSベアラが使用されるか、それとも共用EPSベアラが使用されるかに依存することができる。
WTRUは、ECM接続状態からECM非アクティブ状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、1または複数のイベントに応答して、発生する(すなわち、トリガされる)ことができる。1つのイベントは、eNBからのシグナリングの受信など、ネットワーク制御されるイベントとすることができる。例えば、eNBは、WTRUによる低アクティビティ、または非アクティビティの期間を検出することができる。WTRUは、L3/NASシグナリングなどの制御シグナリングを受信した場合、ECM非アクティブ状態に遷移することができる。ある実施形態では、そのようなシグナリングは、RRC非アクティブ状態への遷移も追加的にトリガすることができる。言い換えると、ECMとRRCは、直接的な関係を有することができる。
WTRUは、RRC非アクティブ状態またはそれのためのシグナリングに応答して、ECM接続状態からECM非アクティブ状態に遷移することができる。WTRUは、それがRRC非アクティブ状態に移行することができると決定した場合、ECM非アクティブ状態に自律的に遷移することができる。例えば、WTRUは、RRC接続を解放するL3シグナリングなど、制御シグナリングを受信することができる。そのようなシグナリングは、WTRUが、ECM−IDLE状態の代わりに、ECM非アクティブ状態に移行することができることを示す表示を含むことができる。
WTRUは、ECM非アクティブ状態からECM接続状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、RRC接続状態またはそれのためのシグナリングに応答して、発生することができる。言い換えると、ECMとRRCは、直接的な関係を有することができる。例えば、WTRUは、それがRRC接続状態にあると決定した場合、ECM接続状態に遷移することができる。
WTRUは、WTRUがNASサービス要求を開始したのに応答して、ECM非アクティブ状態からECM接続状態に遷移することができる。例えば、WTRUは、それが、セカンダリレイヤアクセス原理に適用可能ではないサービスのためのNASサービス要求を実行した場合、ECM接続状態への遷移を開始することができる。
WTRUは、ECM非アクティブ状態からECMアイドル状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、RRCアイドル状態またはそれのためのシグナリングに応答して発生し得る。言い換えると、ECMとRRCは、直接的な関係を有することができる。
WTRUは、非アクティビティタイマの満了に応答して、ECM非アクティブ状態からECMアイドル状態に遷移することができる。そのようなタイマは、WTRUがECM非アクティブ状態に入ったときに最初に開始されることができる。非アクティビティタイマは、WTRUがプレゼンス通知/ルーティング更新手順を正常に完了した場合、またはWTRUが送信を正常に実行した場合、再始動されることができる。
WTRUは、例えば、新しいRRC状態または新しい状態遷移の実施によって、増強されることができる。WTRUは、階層化された接続性原理に従って接続性をサポートすることができ、セカンダリ接続を用いて並列的に動作するように構成されることができる。サポートは、eNBとのWTRU能力交換において示されることができる。例えば、RRCアイドルおよびRRC接続状態に加えて、RRC非アクティブ状態は、本明細書で開示されるマルチレイヤ接続性および他の原理をサポートすることができる。
新しいRRC状態は、WTRUおよび/または関係するEPSベアラのための確立されたS1シグナリング接続およびS1ベアラが存在する間、WTRUが、(例えば、増強されたモードで)動作することを可能にすることができる。動作は、関連するRRC接続および構成されたDRBを用いて、および用いずに可能にされることができる。RRC接続が存在しない場合、WTRUは、例えば、プレゼンス通知または経路更新手順によって、ネットワークがS1接続を管理することを可能にする1または複数の手順を実施することができる。待ち時間は、そのような動作モードを可能にすることによって、短縮されることができる。例えば、待ち時間は、ネットワークとWTRUが、長期にわたる送信非アクティビティの間でさえも、有効なセキュリティアソシエーション/コンテキストおよび有効なベアラ構成をそれによって維持する動作モードを可能にすることによって、短縮されることができる。
WTRUは、新しい状態と関連付けられた1または複数の手順を実行するための構成を使用して、新しいRRC状態、例えば、RRC非アクティブ状態を実施することができる。例示的な構成は、アップリンク同期チャネルのためのパラメータを、そのようなチャネルが定義される場合、含むことができる。構成は、RRC非アクティブ状態において利用可能なリソース、例えば、CB−PUSCHなどのリソース、同期チャネルのためのリソースの動的スケジューリングのためのスケジューリングパラメータ、例えば、RNTIを含むことができる。構成は、L3接続識別情報を含むことができる。構成は、セキュリティコンテキストおよび識別情報を含むことができる。
新しいRRC状態、例えば、RRC非アクティブ状態は、RRC接続が再開され得るように、またはL2トランスポート経路がWTRUとネットワークS1−uエンドポイントとの間でひとたび再確立されると、先のRRC接続から状態の少なくともいくつかを再使用する新しいRRC接続が、確立され得るように、維持されることができる。これは待ち時間を短縮することができる。
新しい状態は、CONNECTED状態に類似したベアラ構成を維持することができる。そのような状態は、トランスポートベアラの構成のために有益な態様、例えば、EPSベアラIDを含むことができる。そのような状態は、無線ベアラ(SRBおよび/またはDRB)の構成のために有益な1または複数の態様も含むことができる。
RRC非アクティブ状態のサポートにおいて維持される情報/態様は、RRC非アクティブ状態のL3モデル化に、例えば、それが過渡状態を表すか、それともアクティブに送信している場合でさえもWTRUがとどまることができる状態を表すかに依存することができる。例えば、過渡状態は、例えば、データの送信を開始するときにCONNECTEDに遷移することによって、非アクティブからCONNECTEDへの遷移をスピードアップすることができる。定常または固定状態は、CONNECTED状態に速やかに遷移しないことがある。維持される情報または態様は、そのような動作モードを使用する場合にL2トランスポートのために使用されるモデル化に依存することができる。例えば、関連する情報は、ユーザプレーンデータをトランスポートするために、専用EPSベアラが使用されるか、それとも共用EPSベアラが使用されるかに依存することができる。
新しい状態、例えば、非アクティブ状態は、ASセキュリティコンテキストを含むことができる。ASセキュリティコンテキストは、新しい鍵を導出するために、再開するコンテキストとして、または共用されるベアラの検討のために、使用されることができる。
新しい状態、例えば、非アクティブ状態は、ECGI(セルグループ識別情報)を含み得る。ECGIは、そのような動作モードのためのトランスポートレイヤ接続性の維持のモデル化が、セル(またはeNB)レベルにおけるWTRUのロケーションの知識に基づく場合、有益であり得る。そのような場合、WTRUは、例えば、プレゼンス通知/ルーティング更新手順を使用して、更新されたL2トランスポートを保つことができる。
新しい状態、例えば、非アクティブ状態は、有効な無線ネットワーク一時識別子(RNTI)またはC−RNTIなど、スケジューリングに関連するいくつかの態様を含むことができる。例えば、RNTIは、コンテンションを使用する共用リソース上での送信のために使用されることができる(例えば、コンテンションベースのPUSCH送信のためのCB−RNTI)。WTRUは、適用可能なデータの送信のためにセカンダリレイヤ接続性を使用してセルのリソースにアクセスするために、そのようなRNTIを使用することができる。
新しい状態、例えば、非アクティブ状態は、物理レイヤ構成に関連する態様を含むことができる。
新しい状態、例えば、RRC非アクティブ状態への状態遷移、および新しい状態からの状態遷移は、上述された対応する新しいECM状態(例えば、ECM非アクティブ状態)のためのものと同じまたは類似のロジックに従うことができる。ある実施形態では、ECM非アクティブ状態への/からの遷移のためのものと同じトリガが、RRC非アクティブ状態への/からの遷移に対して適用可能であり得る。
WTRUは、RRC接続状態からRRC非アクティブ状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、eNBからのシグナリングの受信など、ネットワーク制御に応答して発生し得る。例えば、WTRUは、RRC接続を解放する、L3シグナリングなどの制御シグナリングを受信することができる。そのようなシグナリングは、WTRUが、RRC IDLE状態の代わりに、RRC非アクティブ状態に移行することができることを示す表示を含むことができる。
WTRUは、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、新しいサービス要求に応答して発生し得る。WTRUは、セカンダリ接続性を使用する送信に対して関連するデータが適用可能でない新しいサービスが、上位レイヤによって要求された場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。これは、例えば、そのような新しいサービスがNASサービス要求をトリガした場合に発生し得る。
WTRUは、ULデータ到着に応答して、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。WTRUは、セカンダリ接続性を使用する送信に対して適用可能でない新しいデータが、WTRUのバッファにおいて利用可能になった場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。これは、例えば、そのようなデータがBSRをトリガした場合に発生し得る。
WTRUは、DLデータ到着に応答して、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。WTRUは、それがRRC接続を確立することができることを示す表示をネットワークから受信した場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。そのような表示は、ページング受信に基づくことができる。明示的な表示が、ページングメッセージ内に存在することができる。表示は、各レイヤのためのページング機会の別個のセットにも基づくことができる。表示は、特定のRNTIを使用してランダムアクセスを実行する順序(例えば、ランダムアクセス順序のためのDCIフォーマット1A)など、(e)PDCCH受信にも基づくことができる。
WTRUは、TAU要求に応答して、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。WTRUは、それが、例えば、プライマリレイヤのための、TA手順を実行することができると決定した場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。
WTRUは、非アクティビティタイマに応答して、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。WTRUは、非アクティビティタイマが満了したと決定した場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。そのようなタイマは、それが非アクティブ状態に入ったとき、または再び入ったときに、開始されることができる。タイマは、例えば、WTRUがプレゼンス通知/ルーティング更新手順を正常に完了したとき、WTRUが送信を正常に実行および/もしくは受信したとき、またはWTRUがセカンダリ接続に適用可能なダウンリンク制御シグナリングを正常に受信したとき、再始動されることができる。WTRUは、CONNECTEDモードに遷移することができ、ネットワークは、WTRUがRRC非アクティブまたはRRCアイドルモードに遷移して戻ることができるかどうかを決定することができる。
WTRUは、プレゼンス通知/ルーティング更新に応答して、RRC非アクティブ状態からRRC接続状態に遷移することができる。WTRUは、例えば、手順がRRC接続の確立を要求したときに、それがプレゼンス通知/ルーティング更新手順を実行することができると決定した場合、RRC CONNECTEDへの遷移を開始することができる。例えば、WTRUは、ルーティングおよびL2接続性を最新に保つように構成されることができる。そのような維持は、セカンダリ接続を使用する送信のために、いずれかのデータが求められる前に、実行されることができる。
WTRUは、RRC非アクティブ状態にとどまること、すなわち、RRC非アクティブ状態からRRC非アクティブ状態へのループ遷移を行うことができる。ある実施形態では、このループ遷移は、セカンダリアクセスにとって適切なセルのセル選択または再選択に応答して発生し得る。セカンダリアクセスにとって適切なセルは、例えば、セカンダリアクセスをサポートするセル、セルのリスト内のセル、および/またはセカンダリアクセス構成が有効なエリアを定義するセルのグループ/セットの一部であるセルとすることができる。WTRUは、セルの特性を決定することができる。決定は、ブロードキャストシステム情報、またはセカンダリアクセスの構成と一緒に受信されたセルについての情報に基づくことができる。
WTRUは、RRC非アクティブ状態にとどまること、すなわち、RRC非アクティブ状態からRRC非アクティブ状態へのループ遷移を行うことができる。ある実施形態では、このループ遷移は、非アクティビティタイマが動作している間に、発生することができる。タイマは、WTRUが非アクティブ状態に入ったとき、または再び入ったときに、開始され得る。タイマは、例えば、WTRUがプレゼンス通知/ルーティング更新手順を正常に完了したとき、WTRUが送信を正常に実行および/もしくは受信したとき、またはWTRUがセカンダリ接続に適用可能なダウンリンク制御シグナリングを正常に受信したとき、再始動され得る。
WTRUは、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移することができる。ある実施形態では、この遷移は、有効性の失効、すなわち、セカンダリアクセスの構成の非有効性または構成の削除に応答して、発生することができる。より一般的には、WTRUは、それがもはやセカンダリアクセスのための構成に従って動作しないと決定した場合、RRC IDLE状態に遷移することができる。
WTRUは、セル再選択の実行の失敗、フォワードモビリティ、プレゼンス通知/ルーティング更新、または階層化された接続性アクセスをサポートしないセルの選択に応答して、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移することができる。WTRUは、それがもはやセカンダリアクセスをサポートするセルにおいて動作しないと決定した場合、RRC IDLE状態に遷移することができる。
WTRUは、セカンダリアクセスを用いた動作の失敗に応答して、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移することができる。WTRUは、それが無線リンク品質が閾値を下回ったと決定した場合、それが無線リンク問題を経験した場合、DL RLF(例えば、HARQ失敗、L1同期外れ)が発生した場合、またはUL RLF(例えば、HARQ再送の最大回数への到達、RLC失敗、不成功のランダムアクセス)が発生した場合、RRC IDLE状態に遷移することができる。WTRUは、それがアップリンク同期の獲得および/または維持に失敗したと決定した場合、RRC IDLE状態に遷移することができる。
WTRUは、非アクティビティタイマに応答して、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移することができる。WTRUは、それが非アクティビティタイマが満了したと決定した場合、RRC IDLE状態に遷移することができる。タイマは、WTRUが非アクティブ状態に入ったとき、または再び入ったときに、開始されることができる。タイマは、WTRUがプレゼンス通知/ルーティング更新手順を正常に完了したとき、WTRUが送信を正常に実行および/もしくは受信したとき、またはWTRUがセカンダリ接続に適用可能なダウンリンク制御シグナリングを正常に受信したとき、再始動されることができる。
WTRUは、WTRUが電源オフを開始したのに応答して、RRC非アクティブ状態からRRCアイドル状態に遷移することができる。
WTRUは、RRC非アクティブ状態において、セルを選択または再選択することができる。これは、制御シグナリングを用いて発生することができる。例えば、WTRUは、セカンダリアクセスを構成する制御シグナリング、および/またはそれがRRC CONNECTEDからRRC非アクティブ状態への遷移を開始することができることをWTRUに示す制御シグナリングを受信することができる。そのような制御シグナリングは、この非アクティブ状態に対して適用可能なセルについての情報を含むことができ、それが、セル選択または再選択手順をもたらすことができる。例えば、制御シグナリングは、情報要素内に存在することができる。情報要素は、例えば、idleModeMobilityControlInfoに類似することができる。情報要素は、セル再選択手順のためのプライオリティ情報を示すことができる。
ある実施形態では、WTRUは、選択されたセルがセカンダリレイヤアクセスを、および/またはECM/RRC非アクティブ状態にあるWTRUをサポートするかどうかを、セル再選択手順中(または後)に決定するために示される、プライオリティを使用することができる。セルがそのアクセスタイプをサポートしない場合、WTRUは、別の状態、例えば、RRC−IDLEへの遷移を開始することができる。これは、タイマがセカンダリレイヤ構成を無効にした場合に発生し得る。セルがそのアクセスタイプをサポートしない場合、WTRUは、CONNECTED状態への遷移を開始することができる。そのような場合、WTRUは、セカンダリレイヤアクセスを用いないように明示的に再構成され得る。
WTRUは、eNBの制御下で無線リソースにアクセスするために、セカンダリレイヤ(例えば、セカンダリRRC接続)において、eNBと制御シグナリングを交換することができる。無線リソースは、例えば、ゲートウェイへのユーザデータの送信、および/またはゲートウェイからのユーザデータの受信のために、並びにプロキシMMEへの制御情報の送信、および/またはプロキシMMEからの制御情報の受信のために、利用されることができる。
制御シグナリングは、セカンダリレイヤのための制御プレーン接続を確立することができる。セカンダリRRC接続は、プライマリレイヤにおけるいずれのRRC接続とも独立して、存在することができ、例えば、それは、WTRUがプライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードにある場合でさえ、存在することができる。
セカンダリRRC接続は、アクセスされ得るリソースおよび関連するパラメータを決定するために、WTRUおよびeNBによって維持されるセカンダリRRC構成と関連付けられ得る。リソースおよびパラメータは、そのようなプロトコルがセカンダリレイヤにおいて利用される場合、物理レイヤ(例えば、電力制御、リファレンス信号および/または物理チャネル構成のために)、MAC、並びにRLCおよびPDCPに関することができる。セカンダリRRC構成は、データの送信および受信のための論理チャネル、並びに制御情報の送信および受信のための論理チャネルを可能にし得る。情報がそこに宛てられるまたはそこから発信される各ネットワークエンティティに対して、制御情報の送信および受信のための論理チャネルが存在し得る。
WTRUは、プライマリレイヤにおけるRRC接続の確立に類似した手順を使用して、セカンダリRRC接続を確立することができる。セカンダリRRCメッセージは、WTRUとゲートウェイおよび/またはプロキシMMEなどの別のネットワークエンティティとの間の通信のためのペイロードを含むことができる。ペイロードは、eNBによって解釈されることなく、例えば、メッセージの一部として含まれる識別情報またはアドレスに基づいて、ネットワークエンティティに転送される、またはネットワークエンティティから転送されることができる。
WTRUは、ネットワークからの、またはプライマリレイヤにおける無線リンク障害の検出のために使用されるものに類似した基準を使用する無線リンク障害の検出からのシグナリング(例えば、明示的なシグナリング)に基づいて、セカンダリRRC接続を解放することができる。WTRUは、タイマが満了した場合、セカンダリRRC接続を自律的に解放することができる。タイマは、WTRUが制御情報またはデータを受信または送信した場合、開始または再始動され得る。セカンダリRRC接続を解放すると、WTRUは、関連するRRC構成を解放することができる。
WTRUは、セカンダリRRC接続の確立を要求する初期メッセージの一部として、またはセルにアクセスするための特定のリソース(例えば、PRACHプリアンブル)の選択によって暗黙的に、能力(例えば、最大帯域幅、データレート、アンテナポートおよび/またはサポートされる特徴)の表示を提供することができる。表示は、テーブルエントリに対するインデックスを含むことができる。選択されたインデックスは、WTRUがそれについての1もしくは複数の能力または全ての能力を満たすエントリのサブセットの中で、最も高い能力に対応するものであり得る。この手法は、eNBが、WTRUとeNBとの間、またはプロキシMMEとeNBとの間で大量のシグナリング交換を行わずに、WTRUにとって適切な構成を迅速に決定することを可能にすることができる。テーブルは事前定義され得る。テーブルは、(例えば、プライマリレイヤにおける)MMEによるセカンダリレイヤの構成のセットアップ時に、提供されることができる。
制御シグナリングは、WTRUとeNBとの間のステートレスな要求−応答タイプのシグナリングを含むことができる。
例えば、そのようなシグナリングは、例えば、異なるセルのリソースを使用した最後の送信以降、またはいずれのセルにおいてもある長さの時間にわたって、データおよび/または制御プレーンシグナリングのためのいかなる送信もその中で実行したことのないセルに入ったWTRUが、WTRUのロケーションをネットワークに決定させることができるように、本明細書で開示されるようなプレゼンス通知要求および/または手順を含むことができる。
シグナリングは、WTRUがアクセスされ得るリソースおよび関連するパラメータを用いて構成されることができるように、専用リソース構成要求を含むことができる。リソースおよびパラメータは、そのようなプロトコルがセカンダリレイヤにおいて利用される場合、物理レイヤ(例えば、電力制御、リファレンス信号および/または物理チャネル構成のために)、MAC、並びにRLCおよびPDCPに関することができる。例えば、WTRUは、WTRUが、(存在する場合は)共通の、セル固有のリソースにアクセスするための有効な構成を、セカンダリレイヤのための(例えば、エリア固有の構成もしくはセル固有の構成のための)初期構成において、または関係するセルのための(例えば、セル固有の構成のための)ブロードキャストチャネル上で受信されたものとして有さない場合、要求を実行することができる。
シグナリングは、例えば、RLC/MAC上でのeNBに向けたシグナリングのための、(例えば、セキュリティアクティブ化を行わないCCCH論理チャネル上での)SRB0などの共通制御チャネルを使用して交換され得る。そのようなシグナリングは、認証目的のために、ショートMAC−Iを含むことができる。
そのようなシグナリングは、例えば、WTRUがそのような構成を受信した時から、WTRUがその構成がもはや有効であることができないと決定することができるまで、1または複数の構成態様に取って代わることができる。WTRUは、それが異なるセルを選択した場合、それがプレゼンス通知手順を実行した場合、および/またはある時間期間が経過した後、構成がもはや有効ではないと決定することができる。
WTRUは、それのセカンダリ接続のためのWTRU固有のパラメータを(例えば、プレゼンス通知の送信の後に続いて)、および/またはそれのセカンダリ接続のためのセル固有のパラメータを受信することができる。一実施形態では、WTRUは、それのセカンダリ接続性のための1または複数の構成態様を、システム情報ブロードキャストの一部として受信することができる。1つの構成態様は、セカンダリ接続性についてのサポートの表示を含むことができる。例えば、WTRUは、例えば、受信されたシステム情報内のシステム情報ブロック(SIB)の存在から、そのような接続性に関連する情報の存在を検出することによって、セルがセカンダリ接続性をサポートすると決定することができる。別の構成態様は、デフォルトの物理レイヤ構成とすることができる。別の構成態様は、コンテンションベースのアクセスのための構成パラメータ、例えば、コンテンションベースのPUSCHのためのCB−RNTIとすることができる。別の構成態様は、セル固有のアップリンク同期チャネルのための構成パラメータとすることができる。
L2/PHYアクセス手順は、プライマリレイヤにおいて、RRC状態とは独立に実行され得る。ユーザプレーンの場合、本明細書で説明される技法は、ユーザプレーンデータの送信が、RRC状態とは独立に、例えば、RRC接続を用いずに発生するように、デプロイされることができる。技法は、おそらくはS1接続を含む、L2トランスポート経路が、例えば、本明細書で説明される技法を使用して、必要に応じて再確立または更新されることができるように、デプロイされることもできる。
L2プロトコルは、シングルコネクティビティまたはデュアルコネクティビティの拡張として、モデル化されることができる。シングルコネクティビティの拡張としてのモデル化に関して、一実施形態では、WTRUは、シングルコネクティビティレイヤを用いて任意の与えられた時間にアクティブであり得る。例えば、WTRUは、それがセカンダリ接続性のために構成され得る間、プライマリレイヤにおいてIDLEモードであることができる。この場合、WTRUは、ダウンリンク受信およびアップリンク送信のために、HARQプロセスの単一のセットを用いる単一のMACエンティティを実施することができる。例示的な実施では、RRC非アクティブからRRC CONNECTEDモードへの遷移は、例えば、RLCがリセットされることができ、PDCPが再確立されることができ、MACがリセットされることができる、L2プロトコルのためのハンドオーバに類似した挙動をトリガすることができる。そのようなL2再構成は、RRC接続の確立の完了後にベアラが再開された場合など、PDCP SRの送信も含むことができる。別の例では、WTRUは、それがRRC非アクティブからRRC CONNECTEDモードへの遷移を実行する場合、RRC接続を確立する前に、RRC IDLEモードに最初に遷移することができる。
デュアルコネクティビティの拡張としてのモデル化に関して、WTRUは、同時に複数のレイヤを用いてアクティブであることができる。例えば、WTRUは、それがセカンダリ接続性のために構成され得る間、プライマリレイヤにおいてRRC CONNECTEDモードであることができる。WTRUは、ダウンリンク受信およびアップリンク送信のために、各々がHARQプロセスの独自のセットを用いる、レイヤ毎に1つのMACエンティティを実施することができる。WTRUは、単一のレイヤを用いるようにWTRUを再構成する制御シグナリングを受信することができ、その場合、WTRUは、セカンダリ接続と関連付けられた適用可能なベアラおよびMACエンティティを除いて、L2プロトコルのためのハンドオーバ挙動に類似した挙動をトリガすることができる。
トランスポートレイヤ接続性は、維持されることができる。一実施形態では、セカンダリ接続性および待ち時間短縮利益は、ネットワークがそれによって非アクティブなWTRUのためのデータ経路を維持するモード動作によって実現されることができる。L2トランスポートは、(RANにおいてX2転送を用いる、または用いない)専用S1トランスポート、および(RANにおいてX2転送を用いる、または用いない)共用S1トランスポートのうちの1または複数に従って、実現されることができる。
データ経路は、セル、eNBまたは複数のそれら、例えば、トラッキングエリア(TA)の粒度のWTRUのロケーションに関して、管理されることができる。粒度は、ネットワークがWTRUのロケーションをいかにして追跡するかに依存することができる。粒度は、WTRUのロケーション情報を獲得するために使用される方法に依存することができる。例えば、ネットワークは、1または複数の方法に従って、WTRUのロケーションを知らされることができる。ロケーションを決定する第1の方法は、定期的であるかどうかに関わらず、WTRUからのキープアライブ信号の送信に基づくことができる。ロケーション決定は、例えば、セルを変更するごとの、WTRU登録手順にも基づくことができる。セル変更は、フォワードハンドオーバメカニズムを使用するWTRUの自律的モビリティの結果、または異なるセルの選択をもたらすセル再選択手順の結果とすることができる。ロケーション決定は、例えば、WTRUが送信すべきデータを有する場合、プレゼンス通知/ルーティング更新手順にも基づくことができる。ロケーション決定は、トラッキングエリア更新(TAU)にも基づくことができる。技法に関わらず、結果の情報は、所与のWTRUへのデータ、または所与のWTRUからのデータについてのルーティングを更新するために、ネットワークによって使用されることができる。
ルーティングは、SCGベアラを用いるシングルコネクティビティ(SC)またはデュアルコネクティビティ(DC)の原理を適用することによって、CNルーティング、例えば、S1終端に基づいて、実現され得る。例えば、ネットワークは、S1シグナリング接続(S1−C)および1または複数のS1ベアラ(S1−U)を含むことができる、S1接続を更新する。
ルーティングは、MCGベアラを用いるシングルコネクティビティ(SC)またはデュアルコネクティビティ(DC)の原理を適用することによって、RANルーティング、例えば、X2トンネリングに基づいて、実現され得る。例えば、WTRUは、MeNBと関連付けられたRRCコンテキストを維持する。これは、アクティブか、非アクティブか、それとも断続的にアクティブかに関わらず、MMEおよびコアネットワークからWTRUの接続性の多くを隠すことができる。DCの原理に従って、WTRUのためのS1−cは、MeNBにおいて終端されたままであることができる。S1を維持しながらX2接続性を更新および管理するための方法は、ネットワークトポロジ、例えば、DCアーキテクチャ1A対3Cに対応することができる。
WTRUは、セカンダリレイヤにおけるそれのプレゼンスまたはロケーションをネットワークに知らせることができる。ネットワークは、通知を受信することができ、WTRUのためのルーティングを更新することができる。
プレゼンス通知は、手順、アップリンクにおいてWTRUによって送信されるメッセージ、および/またはアップリンクにおいてWTRUによって送信されるデータとすることができる。プレゼンス通知は、WTRUがその上にキャンピング、またはそれに接続されることができるセルを示すことができる。WTRUは、それのセカンダリレイヤ接続性のためにアクセス可能であり得るセルを報告することができる。
ネットワークは、セカンダリレイヤに適用可能なデータについてのダウンリンクデータ到着の場合に、WTRUにいかにして到達すべきかをそれが決定することができるように、プレゼンス通知内で受信された情報を使用および/または記憶することができる。ネットワークは、ルーティング更新および/または経路更新を開始するために、WTRUによって受信されたプレゼンス通知を使用することができる。WTRUのためのユーザデータのトランスポートは、WTRUとゲートウェイとの間で可能とすることができる。
プレゼンス通知は、ゲートウェイとeNBとの間のトンネルのセットアップを開始するために、eNBによって使用されることができる。プレゼンス通知は、WTRUのロケーション(例えば、ロケーションエリアもしくはトラッキングエリア)についてネットワークを更新するために、または適切なルーティングのためにゲートウェイにIPメッセージを送信するために使用されることができる。
アップリンクデータ送信の場合、WTRUは、アップリンクデータ送信を実行するために、および/または例えば、アップリンクデータ送信と同時もしくはその前に、ネットワーク内においてルーティング情報を更新するために、プレゼンス通知を使用することができる。
プレゼンス通知は、例えば、アップリンクデータが、例えば、セカンダリレイヤにマッピングされるサービスのために到着した場合に、WTRUによってトリガされることができる。WTRUは、セカンダリレイヤに適用可能なモビリティイベントの結果として、プレゼンス通知をトリガすることができる。モビリティイベントは、WTRU自律の、例えば、セル選択または再選択とすることができる。モビリティイベントは、新しいターゲットセルの選択を含むことができる。モビリティイベントは、WTRUがその上にキャンピングされた、またはそれに接続された最後のセルとは異なるエリアに属することができる、新しいターゲットセルの選択を含むことができる。エリアは、トラッキングエリア、サービングゲートウェイエリア、MMEライトエリア、および/または定義されることができる他の任意のエリアに対応することができる。
プレゼンス通知は、ダウンリンク開始された要求、例えば、ページング、またはダウンリンクデータもしくは任意のルーティング更新要求メッセージの受信の結果として、WTRUによってトリガされることができる。
プレゼンス通知は、eNB上でのダウンリンクデータ受信の結果として、例えば、セル内のWTRUについてのセカンダリレイヤのための最初の送信の場合、またはある長さの時間が経過して以降のセル内のWTRUについてのセカンダリレイヤのための最初の送信の場合、WTRUによってトリガされることができる。プレゼンス通知は、WTRUが、WTRUのロケーションがネットワークに知られる結果をもたらす手順をまだ実行していない場合、例えば、少なくともある長さの時間が経過して以降まだ実行していない場合、トリガされることができる。
プレゼンス通知は、WTRU固有の識別子、認証トークン(例えば、ショートMAC−I)、および/またはWTRU内に記憶されたゲートウェイトンネルエンドポイントID(TEID)を含むことができる。プレゼンス通知は、最後に接続されたMME(もしくはプロキシMME)もしくはゲートウェイの識別情報(例えば、GW ID)、またはゲートウェイアドレスを含むことができる。この情報は、ロケーションエリア更新(例えば、トラッキングエリア)またはゲートウェイエリア更新の検出時に、プレゼンス通知内に収めて送信されることができる。プレゼンス通知は、メッセージがトリガされた理由(例えば、ULデータ送信、ネットワークからの経路更新要求、DLデータ送信のためのネットワークからの経路更新要求、および/またはDLデータの受信)の表示を含むことができる。プレゼンス通知は、モバイルIPバインディング更新メッセージを含むことができる。プレゼンス通知は、APNアドレスを含むことができ、そのため、ネットワークは、APNを用いるGTP−Uを生成することができる。
プレゼンス通知メッセージは、ネットワークに送信される制御メッセージ、および/またはeNBに(例えば、直ちに)送信され得るデータを含むことができる。ULメッセージは、サービングeNBに通知し、経路通知/更新を実行することができる、RRCメッセージに対応することができる。RRC接続要求は、要求の理由を示し、本明細書で開示される情報のいくつかを提供し、WTRUが経路更新を実行していることを示すことができる。
MAC制御要素は、このUL送信/通知を開始するために、使用され得る。接続要求MAC制御要素は、WTRUがデータを開始したいこと、および/または経路更新を実行したいことを示すために、使用され得る。例えば、MAC制御要素は、WTRUに提供される利用可能なゲートウェイトンネルエンドポイントID、および/またはゲートウェイ(GW)識別情報を含むことができる。(例えば、プロキシMMEに送信される)NASメッセージは、この情報を提供し、経路更新を実行するために、使用され得る。IPメッセージが使用され得る。情報をどこにルーティングすべきかをeNBに知らせるために、いくつかの情報が、L2メッセージに追加され得る。
WTRUは、選択されたeNBへのULデータ送信を開始することができる。受信GWは、WTRUを識別することができ、データがどのGWにルーティングされ得るかを知ることができる。WTRUは、ULデータと一緒に、eNBへの情報のいくつかを示すことができ、それらは、GW TEID、および/またはGW IDもしくはゲートウェイアドレスを含むことができる。この情報は、MACヘッダ内に収めて運ばれることができ、またはより高位のレイヤの信号内にカプセル化されることができる。WTRUは、ネットワークからの確認メッセージが受信されるまで、この情報をそれのULデータ送信のいずれか(または全て)に追加することができる。WTRUは、1または複数の初期データ送信とともにこの情報を送信し、その後、通常のデータ送信を続行することができる。ULデータが利用可能でない場合、これは、ダミーULパケットの送信によって実行されることができる。
UL開始されるデータ送信の場合、WTRUは、ULデータ送信を開始および/または続行することができる。WTRUは、ULデータ送信を続行する前に、経路切り換え(例えば、バインディング)が実行された旨のネットワークからの応答を待つことができる。WTRUは、それがeNBへの接続を有する限り、またeNBがそれに止めるように告げるまで、ULデータ送信を続行することができる。
図3は、プレゼンス通知のための例示的な呼フローを示している。ターゲットeNBは、プレゼンス通知(例えば、経路切り換え要求)メッセージを受信することができ、UL送信がネットワークに既に接続されていることができるWTRUについての経路切り換えメッセージに対応することができると決定することができる。これは、ゲートウェイとのルーティング更新またはトンネル確立手順を開始するように、eNBをトリガすることができる。
メッセージ内で受信された情報を使用するターゲットeNBは、それのサービングGWまたはそれのMME(もしくはプロキシMME)と交信し、WTRUを識別するためにGWトンネルエンドポイントID(TEID)を提供することができ、WTRUによって提供されたMME(もしくはプロキシMME)IDまたはGW IDを含むことができる。この情報は、例えば、ゲートウェイへの新しい制御メッセージ(例えば、経路更新要求)上で、ゲートウェイに提供されることができる。経路更新要求は、以前の接続上でWTRUとともに確立されたベアラに対して割り当てられた(例えば、ULプレゼンスインジケータ内で提供される)GW TEIDを含むことができる。eNBは、与えられたWTRUに対して任意の後続DLデータを送信するために使用され得るeNBトンネルエンドポイントIDを作成し、経路更新要求メッセージ内に収めて提供することができる。
経路切り換え要求メッセージの受信時に、GWは、それのルーティングテーブルまたはトンネルIDエンドポイントを更新し、そのWTRUに送信されるいずれの後続メッセージに対しても、それらを使用することができる。GWは、eNBまたはWTRUにメッセージを提供し返して、新しいGWトンネルエンドポイントID(それが変化した場合)、または新しいGW ID(それが変化した場合)を提供することができる。失敗メッセージが、生成され、WTRUに送信されることができる。
ネットワークは、それが最新の情報を有するかどうかをWTRUに依存することによって決定して、あらゆるセルロケーションにおいて更新を行うことができるが、しかしながら、これは、いくつかのアーキテクチャにとっては望ましくないことがある。ネットワークは、あらゆるロケーションエリア更新において、WTRUに依存して更新を行うことができる(例えば、ネットワークは、ロケーションエリア内において、少なくともWTRUロケーションを知ることができる)。ゲートウェイは、最後に受信された経路更新に基づいて、WTRUロケーションを知ることができる。ゲートウェイは、例えば、タイマベースのメカニズム(例えば、ある期間の非アクティビティが経過するまで、ロケーション情報は有効である)、および/またはWTRUがセカンダリレイヤとアイドル、非アクティブ、もしくはオフ状態にあることを示すeNBもしくはプロキシMMEもしくはMMEからの表示に従って、WTRUのeNB固有のロケーションが有効であると仮定することができる。ゲートウェイは、最後のロケーションがまだ有効であると仮定することができる(例えば、常に初期的に仮定することができる)。ゲートウェイは、ピング(ping)を送信することができ、または定期的なロケーション更新を要求することができる。
ゲートウェイは、プレゼンス通知メッセージまたはWTRUロケーション更新要求を要求するために、WTRUと交信することができる。これは、例えば、DLデータの受信時に、および/またはゲートウェイがWTRUについての最新のロケーション情報を有さないことがあるとの決定時に、もしくはWTRUがアイドルモードにあるとの決定時に、開始されることができる。本明細書で開示される例は、個別に、または任意の組み合わせで使用されることができる。
図4は、セカンダリレイヤ上で送信され得る例示的なメッセージフローを示している。少なくとも1つのデータパケットが、ゲートウェイから、最後に知られたまたは報告されたロケーションエリアまたはトラッキングエリアの一部であるeNBに送信され得る。ゲートウェイは、1または限られた数のパケットを送信することができ、残りのデータの送信を続行するために、eNBの1つから経路更新メッセージを受信するのを待つことができる。eNBから経路更新要求メッセージを受信すると、ネットワークは、ルーティング経路を更新することができ、対応するeNB上でデータ送信を続行することができる。
WTRUにそれのロケーションを報告するように要求するDLメッセージが、トリガされ、セカンダリレイヤ上で送信され得る。図5は、プライマリレイヤ上で送信され得る階層化された接続性のための例示的なメッセージフローを示している。ゲートウェイは、所与のWTRUに対してDLメッセージまたはページング要求を送信するために、最後に報告されたロケーションエリアと関連付けられたeNBに対する要求を生成することができる。例えば、ゲートウェイは、WTRUのトラッキング/ロケーションエリア内のeNBにWTRUロケーション更新要求を送信することができる。ロケーション更新要求メッセージは、WTRU識別情報、および/またはそのWTRUのために使用され得る潜在的なGW TEIDを含むことができる。
ゲートウェイメッセージ(例えば、IPメッセージ)が、作成され、ロケーションエリア内のeNBに送信され得る。eNBは、セルに接続されていないWTRUのために使用される送信機会(例えば、ページング機会)に、このメッセージをWTRUにトランスペアレントに転送することができる。
eNBに接続されていないWTRUのためのロケーション更新要求の受信時に、または(例えば、WTRU固有のベアラ上ではなく)知られていないWTRUのための共通トンネル上でのDLデータパケットの受信時に、eNBは、WTRUを見つけるために、ページングに似たメッセージの送信をトリガすることができる。このメッセージは、RRCメッセージ(例えば、RRCロケーション更新要求)とすることができる。経路更新要求など、追加された原因を有することができるページングメッセージが、使用されることができる。WTRUに送信されるDLページングメッセージは、WTRUがULプレゼンス表示メッセージ内でエコーバックすることができる、トンネルIDおよび/またはGW IDを含むことができる。
ある実施形態では、おそらくはWTRUの観点からは、「階層化されたeNB」は、構成態様に、例えば、WTRUの構成においてセカンダリレイヤに関連付けられた1または複数のサービングセルに対応することができる。そのようなセルは、セルグループとしてグループ化されることができ、および/またはセカンダリMACインスタンスに関連付けられることができる。ネットワークの観点からは、「階層化されたeNB」は、MeNBに接続することができるMMEとの(例えば、EPSベアラの調整および/もしくは他のCN制御プレーン機能のための)対話が可能であり得、並びに/またはRAN制御プレーン機能(例えば、RRM、RRC構成、および/もしくはアクセス制御)のためのMeNBとのeNB間シグナリングが可能であり得る、ノードに対応することができる。
WTRUは、プライマリレイヤ上でページングされ、交信が行われ得る。WTRUがプライマリレイヤに接続している場合、プライマリレイヤは、セカンダリレイヤを使用してプレゼンス通知を送信するようにWTRUをトリガするために使用されることができる。ゲートウェイは、経路更新メッセージまたは接続要求メッセージを要求するために、メッセージをMMEに送信することができる。MMEは、セカンダリレイヤへの接続を確立するようにWTRUに要求するために、ページングメッセージ(例えば、レガシページングメッセージ)を使用することができる。メッセージは、要求が、WTRUがセカンダリレイヤをアクティブ化し、アップリンクプレゼンス表示メッセージをセカンダリレイヤに送信することであることを示すことができる。メッセージは、要求が、サービスがセカンダリレイヤにマッピングされることであることを示すために、使用されることができる。MME(またはプロキシMME)は、WTRUのための経路更新メッセージをトリガするために使用され得る、新しい要求メッセージを送信することができる。MME(またはプロキシMME)は、要求またはページングメッセージをeNB(例えば、トラッキングエリア(もしくはロケーションエリア)内の1もしくは複数もしくは全てのeNB、または接続モードの場合にWTRUがそれに接続されるeNB)に送信することができる。
要求の受信時に、プライマリレイヤ内のeNBは、(例えば、WTRUがアイドルモードにある場合)ページング要求メッセージを開始することができ、またはWTRUがプライマリレイヤ上で接続モードにある場合、専用接続上でメッセージを送信することができる。
ページング要求メッセージは、ページングが(例えば、セカンダリレイヤへの接続を開始するために)ULプレゼンス表示メッセージをトリガするためであることを示すことができる。
WTRUが接続モードにある場合、セカンダリレイヤ接続(例えば、セカンダリレイヤ上でのロケーション更新要求)を開始するようにWTRUに告げるために、RRCメッセージが使用され得る。RRC再構成メッセージが、この目的のために使用され得る。
ページング受信またはプレゼンス通知要求の受信時に、WTRUは、(例えば、セカンダリレイヤが非アクティブ化されている場合)セカンダリレイヤ上で1または複数の測定を開始することができる。WTRUは、例えば、セルがまだ選択されていない場合、(例えば、構成パラメータおよびオフセットに依存する)そのレイヤ内で検出された最良のセルを選択することができる。WTRUは、プレゼンス通知手順を開始することができる。
適切なセルが見つからない場合、またはプレゼンス通知手順が失敗した(例えば、プレゼンス通知の送信が不成功だった、および/もしくはWTRUがある長さの時間内に応答を受信しなかった)場合、WTRUは、プライマリレイヤ上でアップリンクRRC接続要求を開始することができる。WTRUは、セカンダリにおけるセルの検出の失敗を示すことができ、および/またはセカンダリレイヤにおいてもはやサービスされることができないサービスを示すことができる。WTRUは、失敗を示すために、(例えば、それがマクロセルに既に接続されている場合)ULメッセージを開始することができる。WTRUは、NAS応答メッセージを送信することができる。
WTRUは、セキュリティコンテキストを有することができ、プライマリレイヤにおいて確立されたRRC接続が存在しなくても、または使用されている場合はセカンダリレイヤにおいてさえも、セカンダリレイヤのために、セキュリティアクティブ化されていると見なされることができる。セカンダリレイヤは、ネットワークによるWTRUの認証および/もしくはWTRUによるネットワークの認証、ユーザプレーンおよび/もしくは制御プレーンデータの暗号化、並びに/または制御プレーンデータのインテグリティ保護をサポートすることができる。
セキュリティ機能は、少なくともマルチレイヤアクセスの構成時(例えば、初期構成または再構成時)に、WTRUおよびネットワークによって導出される鍵材料によってサポートされることができる。
マルチレイヤアクセスの構成時、WTRUは、少なくとも1つの鍵を決定することができ、それは、セカンダリレイヤにおいてセキュリティ機能をサポートすることができる、セカンダリレイヤマスタ鍵(KMSL)とすることができる。鍵KMSLは、例えば、(ユーザデータまたは制御用など)あるタイプのデータの暗号化またはインテグリティ保護のために使用される他の鍵を導出するために使用され得る。KMSL鍵は、セカンダリレイヤにおいて制御およびセキュリティ機能を担当するネットワークエンティティ内に記憶されることができる。そのようなエンティティは、MMEから論理的に分離されることができ、プロキシMMEとすることができる。プロキシMMEは、ゲートウェイと同じノードとすることができる。
KMSL鍵は、プライマリレイヤにおいてセキュリティ機能をサポートするために使用される鍵KASMEと同じであるように決定され得る。鍵KASMEは、安全なシグナリングメカニズムを使用して、MMEからプロキシMMEに転送され得る。WTRUは、KASME鍵が更新されるときはいつでも、KMSL鍵を更新することができる。
KMSL鍵は、KASME鍵および別の鍵から導出され得る。KMSL鍵は、NH導出機能を使用して、以前のNHパラメータ(またはKeNB)に基づいた、NHパラメータから成ることができる。以前のNHパラメータは、プライマリレイヤにおいて一番最近に導出されたNHパラメータとすることができる。KMSL鍵は、マルチレイヤアクセスの構成または再構成時に、WTRUおよびMMEの両方によって導出されることができ、KMSL鍵は、プロキシMMEに転送されることができる。KMSL鍵の更新は、プロキシMMEからの要求時に、MMEによって実行されることができ、新しい鍵は、プロキシMMEに転送されることができる。WTRUとプロキシMMEとの間で行われた手順の結果として、KMSL鍵が更新された場合、WTRUは、鍵導出においてプロキシMMEによって伝えられたNCCパラメータを使用することができる。WTRUは、プライマリまたはセカンダリレイヤにおける鍵導出において使用された最新のNCCパラメータに1を加えたものに等しいNCCパラメータを使用することができる。
KMSL鍵は、ユーザデータの暗号化のために使用される鍵(KUPenc)、シグナリングの暗号化のために使用される鍵(KCPenc)、および/またはインテグリティ保護のために使用される鍵(KIP)など、セカンダリレイヤにおいて特定の目的のために使用される追加の鍵の導出のための基礎として使用されることができる。これらの鍵の導出は、特定のアルゴリズムタイプのディスティングィッシャ(distinguisher)、およびその値が、例えば、新しい鍵導出のたびに変化しうる、少なくとも1つの追加のパラメータを使用することができる。例えば、いくつかのソリューションでは、認証手順において使用されるパラメータRANDは、追加の鍵を導出するために使用され得る。
ユーザデータの暗号化のための終端点が、ゲートウェイであり得る場合、対応する鍵(KUPenc)は、プロキシMMEによって計算され、ゲートウェイに伝えられ得る。
無線リソースの割り当てのための制御プロトコル(セカンダリRRC)のための終端点がeNBにあり得る場合、メッセージの暗号化およびインテグリティ保護のための鍵は、プロキシMMEによって計算され、eNBに伝えられることができる。そのような鍵は、WTRUとプロキシMMEの間の制御情報の送信のために使用される鍵とは異なりうる。
ネットワークによるWTRUの認証、および/またはWTRUによるいくつかのネットワーク要素の認証は、WTRUによるネットワークリソースのアクセスを可能にする手順中など、異なる機会に行われ得る。ひとたびセカンダリレイヤが構成され、またWTRUおよびプロキシMMEにおいて、(例えば、鍵材料を含む)適切なセキュリティコンテキストが確立されると、そのような認証手順は、MMEを省くことができる。
例えば、セカンダリレイヤのセルのリソースにアクセスするため、WTRUは、セルを制御しているeNBに、ネットワークがダウンリンクトラフィックを適切にルーティングすることを可能にしうるプレゼンス表示メッセージを送信することができる。このWTRUに向けてトラフィックを再ルーティングする前に、ネットワークは、WTRUを認証することができ、WTRUは、ネットワークを認証することができる。手順は、鍵材料のリフレッシュも可能にすることができる。
認証手順は、ネットワークによって開始され得る。認証手順は、プロキシMMEまたはゲートウェイなどのネットワークノードによって開始され得る。これは、例えば、WTRUがセカンダリレイヤにおいて新しいセルにアクセスするための手順を開始した結果として起こり得る。WTRUは、アクセス手順の最初のメッセージにおいて、GUTI、TMSIもしくはトンネル識別情報などの識別情報パラメータ、暗号化されたトンネル識別情報、または一時セカンダリレイヤ識別情報(TSLI)のうちの少なくとも1つを提供することができる。セルを制御するeNBは、この情報をゲートウェイまたはプロキシMMEに転送することができる。ゲートウェイは、最初にメッセージをeNBから受信することができ、認証手順を開始するようにプロキシMMEに要求することができる。
プロキシMMEは、提供された識別情報パラメータに基づいて、WTRUを識別することができ、パラメータRANDおよび認証トークンAUTNを決定することによって、認証手順を開始することができる。パラメータRANDは、ランダムに選択され得、AUTNは、KMSL鍵およびRANDパラメータに基づいて、計算され得る。プロキシMMEは、新しい一時セカンダリレイヤ識別情報(TSLI)をWTRUに割り当てることができる。これらのパラメータは、eNBに送信され、要求されたアクセスを有するWTRUに転送することができる。
応答の受信時に、WTRUは、ローカルに記憶されたKMSL鍵および提供されたRANDパラメータに基づいて、AUTNが予想された結果と一致することを検証することができる。AUTNが受信されたが、予想された結果と一致しない場合、WTRUは、セカンダリレイヤ構成を解放することができ、および/またはプライマリレイヤ上でNASシグナリングを通してMMEに通知することができる。それ以外の場合、WTRUは、応答RESを計算することができ、鍵を導出(またはリフレッシュ)することができる。WTRUは、アクセス手順(またはプレゼンス表示手順)の第2のメッセージにおいて、応答RESをeNBに送信することができる。
プロキシMMEは、例えば、パラメータRESが、RANDパラメータおよびKMSL鍵に基づいて計算された予想された応答(XRES)と一致した場合、認証が成功したと見なすことができる。
認証手順は、WTRUによって開始され得る。例えば、認証は、セカンダリレイヤにおいて新しいセルにアクセスするための手順の一部とすることができる。WTRUは、パラメータRANDおよび認証トークンAUTNを決定することができる。パラメータRANDは、事前定義された範囲からWTRUによってランダムに選択されることができ、またはそれがアクセスしようと試みているセルによってシステム情報から提供されることができる。WTRUは、KMSL鍵が最後に変更されて以降の、以前のいずれの認証手順においても使用されたことのない、可能な値のセットの中からRANDパラメータを選択することができる。AUTNパラメータは、ネットワーク開始された手順におけるように、KMSL鍵およびRANDパラメータから導出されることができる。WTRUは、これらのパラメータ(RANDおよびAUTN)、並びに識別情報パラメータを、プレゼンス表示を搬送するのと同じメッセージとすることができるメッセージの一部として、セルに送信することができる。WTRUは、プロキシMMEのアドレスを提供することもできる。
セルを制御するeNBは、情報をプロキシMMEに(例えば、直接的に)転送することができ、または情報をゲートウェイに転送することができ、それは、それをプロキシMMEに中継することができる。プロキシMMEは、ローカルに記憶されたKMSL鍵に基づいて、受信された認証トークンAUTNが予想された結果と一致するかどうかを検証することができ、検証が成功した場合、認証が成功したと決定することができる。プロキシMMEは、また、応答RESを計算し、WTRUによるその後の認証を目的として、eNBを通してそれをWTRUに伝えることができる。このメッセージの受信時に、WTRUは、応答RESを、RANDおよびローカルに記憶されたKMSL鍵に基づいて計算された予想された応答XRESと比較することができる。RESが受信されたが、予想された結果XRESと一致しない場合、WTRUは、セカンダリレイヤ構成を解放することができ、および/またはプライマリレイヤ上でNASシグナリングを通してMMEに通知することができる。
認証手順の一部として、プロキシMMEおよびWTRUは、例えばユーザデータの暗号化のための新しい鍵(KUPenc)、シグナリングの暗号化のための新しい鍵(KCPenc)および/またはインテグリティ保護のための新しい鍵(KIP)など、新しい鍵を導出することができる。導出は、KMSL鍵、RANDパラメータ、およびそれぞれのアルゴリズムタイプのディスティングィッシャのうちの少なくとも1つに基づくことができる。導出は、トンネル識別情報などの識別情報パラメータ、暗号化されたトンネル識別情報、または一時セカンダリレイヤ識別情報(TSLI)を使用することもできる。
WTRUは、WTRU開始される認証手順の場合、認証パラメータ(RANDおよび/またはAUTN)を含むメッセージの送信を完了した後、送信および/または受信のための新しい鍵を使用し始めることができる。WTRUは、ネットワーク開始される認証手順の場合、AUTNの検証が成功したならば、認証パラメータ(RANDおよび/またはAUTN)を含むメッセージをプロキシMMEから受信した後、送信および/または受信のための新しい鍵を使用し始めることができる。
プロキシMMEは、送信および受信のための新しい鍵を使用し始めることができ、WTRU開始される認証手順の場合、AUTNの検証が成功したならば、認証パラメータ(RANDおよび/またはAUTN)を含むメッセージをWTRUから受信した後、新たに導出された鍵の少なくとも1つをゲートウェイに伝えることができる。プロキシMMEは、送信および受信のための新しい鍵を使用し始めることができ、ネットワーク開始される認証手順の場合、認証パラメータ(RANDおよび/またはAUTN)を含むメッセージの送信を完了した後、新たに導出された鍵の少なくとも1つをゲートウェイに伝えることができる。鍵リフレッシュは、メッセージにおいてフラグを使用して示された(例えば、明示的に示された)場合に、発生することができる。
WTRUは、認証手順または関連するプレゼンス表示手順の一部として、一時セカンダリレイヤ識別情報(TSLI)を割り当てられることができる。識別情報は、WTRU、プロキシMME、および/またはゲートウェイによって知られることができ、WTRUがプレゼンス表示を送信した後、またはWTRUが新しいセルもしくは新しいeNBのセルにアクセスした後、または認証手順が実行されるときに、変更されることができる。
TSLIは、TEID、ゲートウェイ識別情報とTEIDの組み合わせ、eNB識別情報とTEIDの組み合わせ、および/またはプロキシMMEによって選択された任意の識別情報を含むことができる。これらの値はいずれも、例えば、KCPencまたはKUPencなどの鍵を使用して、暗号化されることができる。
WTRUは、例えば、プレゼンス表示メッセージ内に、認証と関連付けられたパラメータ(例えば、RAND)とともに、TSLIを含むことができる。これは、認証のためのプロキシMMEによるWTRUの識別を可能にすることができる。
新しいTSLI値は、例えば、成功した認証の後、KCPencまたはKUPencなどの鍵を用いておそらくは暗号化されるメッセージに収めて、プロキシMMEまたはゲートウェイによってWTRUに提供されることができる。新しいTSLI値の提供は、異なるeNBへのプレゼンス表示の送信をモニタリングしている攻撃者が、それらが同じWTRUから発しているかどうかを決定することを不可能にすることができるので、WTRUトラッキングに対する保護を提供することができる。
制御またはユーザデータに対する暗号化は、暗号鍵としてのKCPencまたはKUPencと、暗号化が実行されるプロトコルレイヤにおけるあらゆるPDUに含まれることができるシーケンス番号から提供されるCOUNTパラメータとに基づくことができる、暗号アルゴリズムに従うことができる。暗号アルゴリズムは、鍵再利用の確率を低減させるための追加のパラメータとして、TSLIもしくはTEID、またはそれらの関数を使用することができる。
WTRUがプレゼンス表示メッセージを送信する場合、暗号化が、メッセージの少なくとも一部に適用されることができる。メッセージを適切なゲートウェイに転送するためにeNBによって使用されることができるゲートウェイ識別情報、およびプレゼンス表示を送信したWTRUを識別するためにゲートウェイによって必要とされ得るTSLIなどの、メッセージのいくつかの部分は、暗号化の対象外とすることができる。
図6は、例示的な2層セキュリティモデルを示している。図6のセキュリティモデルは、コアネットワーク(例えば、WTRU−MME)およびRAN(例えば、WTRU−eNB)の両方において、制御プレーンメッセージの暗号(例えば、暗号化)を可能にすることができ、制御プレーンメッセージのインテグリティ保護を提供することができる。セキュリティモデルは、RAN(例えば、WTRU−eNB)レベルにおいて、ユーザプレーンメッセージの暗号(例えば、暗号化)を可能にすることができる。
マルチレイヤモードの下で動作する場合、WTRUは、例えば、マルチレイヤエリア内でeNBからeNBに移動するとき、セキュリティ手順の実行を省くことができる。
ネットワークは、WTRUとサービングゲートウェイとの間でユーザプレーンパケットのエンドツーエンド暗号化およびインテグリティ保護を可能にすることができる。これは、マルチレイヤエリア内でeNBからeNBに移動するとき、モビリティメカニズムを実行する必要性を回避することができる。
図6は、エンドツーエンドWTRU−SGWセキュリティを実現しうるネットワークを示している。WTRUとSGWとの間のセキュリティアソシエーションをセットアップするために、またeNBとWTRUとの間のユーザプレーンセキュリティアソシエーションのスケールダウンされたバージョンを提供するために、インターフェースが使用されることができる。図7および図8は、エンドツーエンドWTRU−SGWセキュリティを提供するために使用され得る例示的なネットワーク構成を示している。ユーザプレーンインテグリティなし(no-integrity)保護が、提供されることができる。ユーザプレーンインテグリティ保護が、WTRUとSGWとの間に追加されることができる。
図9は、エンドツーエンドWTRU−SGWセキュリティを提供しうる例示的なメッセージフローを示している。901において、WTRUは、アタッチ要求をeノードB(eNB)に送信することによって、アタッチ手順を開始することができる。902において、eNBは、S1−MME制御メッセージ(例えば、初期WTRUメッセージ)内に含まれるアタッチ要求メッセージをMMEに転送することができる。
903において、WTRU、MMEおよび/またはHSSは、インテグリティ保護およびNASをアクティブ化するために、認証およびNASセキュリティセットアップを実行することができる。904において、MMEは、ロケーション更新要求(例えば、MME識別情報、IMSI、ME識別情報(IMEISV)、MME能力、ULRフラグ、IMSボイスオーバPSセッションの同種サポート、WTRU SRVCC能力、および/または等価PLMリスト)メッセージを、HSSに送信することができる。
905において、HSSは、ロケーション更新肯定応答(IMSI、加入データ)メッセージをMMEに送信することによって、ロケーション更新要求に肯定応答を行うことができる。加入データは、1または複数のPDN加入コンテキストを含むことができる。各PDN加入コンテキストは、EPS契約されたQoSプロファイルおよび契約されたAPN−AMBRを含むことができる。加入データは、WTRUがマルチレイヤモードで動作可能であるかどうかを示すことができ、および/またはこのWTRUにマルチレイヤサービスを提供することができる好ましいSGWのアドレスを示すことができる。
906において、MMEは、セッション要求を作成することができる。契約されたPDNアドレスが、このAPNのために、WTRUに対して割り当てられた場合、PDN加入コンテキストは、WTRUのIPv4アドレス、IPv6プレフィックス、および/またはPDN GW識別情報を含むことができる。PDN加入コンテキストが、契約されたIPv4アドレスおよび/またはIPv6プレフィックスを含む場合、MMEは、PDNアドレス内でそれを示すことができる。初期要求を示す要求タイプについては、WTRUがAPNを提供しない場合、MMEは、デフォルトベアラアクティブ化のために、デフォルトAPNに対応するPDN GWを使用することができる。WTRUがAPNを提供した場合、このAPNが、デフォルトベアラアクティブ化のために利用されることができる。
MMEは、サービングGWを選択することができ、EPSベアラ識別情報を、WTRUと関連付けられたデフォルトベアラに対して割り当てることができる。WTRUが、マルチレイヤモードでの動作が可能である場合、MMEは、例えば、地理的もしくはトポロジ条件を使用して、またはWTRU加入のように好ましいSGWを使用して、適切なSGWを選択することができる。MMEは、セッション作成要求(例えば、IMSI、MSISDN、制御プレーンのためのMME TEID、PDN GWアドレス、PDNアドレス、APN、RATタイプ、デフォルトEPSベアラQoS、PDNタイプ、APN−AMBR、EPSベアラ識別情報、プロトコル構成オプション、ハンドオーバ表示、ME識別情報(IMEISV)、ユーザロケーション情報(ECGI)、WTRUタイムゾーン、ユーザCSG情報、MS情報変更報告サポート表示、選択モード、課金特性、トレースリファレンス、トレースタイプ、トリガId、OMC識別情報、最大APN制限、デュアルアドレスベアラフラグ、プロトコルタイプオーバS5/S8、サービングネットワーク、および/またはWTRUマルチレイヤ能力)メッセージを、選択されたサービングGWに送信することができる。
907において、サービングGWは、それのEPSベアラテーブル内に新しいエントリを作成することができ、セッション作成要求メッセージを、906において受信されたPDN GWアドレスによって示されるPDN GWに送信することができる。サービングGWは、それが922においてベアラ変更要求メッセージを受信することができるまで、ダウンリンクデータ通知メッセージをMMEに送信することなく、それがPDN GWから受信することができたいずれのダウンリンクパケットもバッファすることができる。
WTRUがマルチレイヤモードにある場合、SGWは、UP_Securityモードコマンド/完了動作が正常に実行されるまで、WTRUへのいずれのダウンリンクパケットも、またはWTRUからのいずれのアップリンクパケットも処理することができない。
動的PCCがデプロイされ、ハンドオーバ表示が存在しない場合、PDN GWは、908において、IP−CANセッション確立手順を実行することができる。
909において、PGWは、それのEPSベアラコンテキストテーブル内にエントリを作成することができ、デフォルトベアラのための課金Idを生成することができる。エントリは、PGWが、SGWとパケットデータネットワークとの間でユーザプレーンPDUをルーティングし、課金を開始することを可能にすることができる。
PDN GWは、セッション作成応答(例えば、ユーザプレーンのためのPDN GWアドレス、ユーザプレーンのPDN GW TEID、制御プレーンのPDN GW TEID、PDNタイプ、PDNアドレス、EPSベアラ識別情報、EPSベアラQoS、プロトコル構成オプション、課金Id、ペイロード圧縮禁止、APN制約、原因、MS情報変更報告アクション(開始)(PDN GWがセッション中にWTRUのロケーション情報を受信したと決定した場合)、CSG情報報告アクション(開始)(PDN GWがセッション中にWTRUのユーザCSG情報を受信したと決定した場合)、および/またはAPN−AMBR)メッセージを、サービングGWに返信することができる。
910において、サービングGWは、セッション作成応答(例えば、PDNタイプ、PDNアドレス、ユーザプレーンのためのサービングGWアドレス、S1−UユーザプレーンのためのサービングGW TEID、制御プレーンのためのサービングGW TEID、EPSベアラ識別情報、EPSベアラQoS、アップリンクトラフィックのためのPDN GWにおけるPDN GWアドレスおよびTEID(GTPベースのS5/S8)もしくはGRE鍵(PMIPベースのS5/S8)、プロトコル構成オプション、ペイロード圧縮禁止、APN制約、原因、MS情報変更報告アクション(開始)、CSG情報報告アクション(開始)、APN−AMBR、並びに/またはマルチレイヤモード対応)メッセージを、MMEに返信することができる。
911において、MMEは、アタッチ了承(例えば、APN、GUTI、PDNタイプ、PDNアドレス、TAIリスト、EPSベアラ識別情報、セッション管理要求、プロトコル構成オプション、NASシーケンス番号、NAS−MAC、IMSボイスオーバPSセッションサポート表示、緊急サービスサポートインジケータ、LCSサポート表示、および/またはマルチレイヤモード対応)メッセージを、eノードBに送信することができる。このS1制御メッセージは、WTRUのためのASセキュリティコンテキスト情報、ハンドオーバ制約リスト、EPSベアラQoS、WTRU−AMBR、EPSベアラ識別情報、並びにユーザプレーンのために使用されるサービングGWにおけるTEID、およびユーザプレーンのためのサービングGWのアドレスを含むことができる。
912において、eノードBは、EPS無線ベアラ識別情報を含むRRC接続再構成メッセージを、WTRUに送信することができ、アタッチ了承メッセージも、WTRUに送信されることができる。WTRUは、それがセッション管理要求内で受信することができた、ネゴシエートされたQoS、無線プライオリティ、パケットフローId、および/またはTIを、GERANまたはUTRANを介してアクセスする場合に使用するために、記憶することができる。APNは、WTRUに提供されて、アクティブ化されたデフォルトベアラが関連付けられたAPNをそれに通知する。WTRUは、1または複数のトラフィックフローを取り扱うアプリケーションにEPSベアラQoSパラメータを提供することができる。EPSベアラQoSのアプリケーション使用は、実施依存とすることができる。WTRUは、セッション管理要求内に含まれるEPSベアラQoSパラメータに基づいて、RRC接続再構成を拒否しないことがある。WTRUがマルチレイヤモードで動作している場合、eNBは、制御プレーン暗号およびインテグリティ保護を可能にすることができる。ユーザプレーンセキュリティは、WTRUとSGWとの間で実行されることができる。
913において、WTRUは、RRC接続再構成完了メッセージを、eノードBに送信することができる。914において、eノードBは、初期コンテキスト応答メッセージを、MMEに送信することができる。この初期コンテキスト応答メッセージは、S1_U参照点上でダウンリンクトラフィックのために使用される、eノードBのTEIDおよびeノードBのアドレスを含むことができる。
915において、WTRUがマルチレイヤモードで動作している場合、MMEは、RANコンテキストセットアップメッセージをSGWに送信することができ、WTRUのためのSGWセキュリティコンテキストを提供する。916において、SGWは、セキュリティモードコマンド(例えば、選択されたSGWアルゴリズムおよび/またはeKSI)を送信することができる。917において、WTRUは、SGWセキュリティモード完了(SGW−MAC)メッセージを用いて、SGWに応答することができる。
918において、eNBは、RRC暗号化およびインテグリティ保護を可能にするために、LWセキュリティモードコマンドを送信することができる。919において、WTRUは、LWセキュリティモード完了メッセージを用いて、応答することができる。
920において、WTRUは、直接転送メッセージをeノードBに送信することができる。直接転送メッセージは、アタッチ完了(EPSベアラ識別情報、NASシーケンス番号、NAS−MAC)メッセージを含むことができる。921において、eノードBは、アタッチ完了メッセージを、アップリンクNASトランスポートメッセージに収めて、MMEに転送することができる。
MMEが、914において初期コンテキスト応答メッセージを、921においてアタッチ完了メッセージを受信した場合、922において、MMEは、ベアラ変更要求(例えば、EPSベアラ識別情報、eノードBアドレス、eノードB TEID、および/またはハンドオーバ表示)メッセージを、サービングGWに送信することができる。MMEは、ベアラ変更要求メッセージを使用して、WTRUセキュリティコンテキストを渡すことができる。
923において、サービングGWは、ベアラ変更応答(EPSベアラ識別情報)メッセージを新しいMMEに送信することによって、肯定応答を行うことができる。サービングGWは、それのバッファされたダウンリンクパケットを送信することができる。MMEが、既存のベアラ変更要求メッセージを使用して、WTRUセキュリティコンテキストを渡した場合、SGWは、セキュリティモード手順を実行することができる。
WTRUは、階層化された接続性をサポートすることができる。WTRUは、プライマリレイヤにおいてRRC IDLEモードであることができる。WTRUは、(例えば、送信のために利用可能なアップリンクデータ、および/またはページングの受信のために)それがネットワークにアクセスすることができると決定することができる。WTRUは、RRC CONNECTEDモードに移行し、階層化された接続性に対するWTRU能力を示し、セカンダリ接続性を使用して動作するための構成をネットワークから受信することができる。
構成は、RRCによって受信されることができ、MMEから受信されたNASメッセージを含むことができる。構成は、セキュリティパラメータ、IPトンネリングパラメータ、並びに/またはデフォルトの物理および/もしくはL2構成を含むことができる。そのような構成は、パケットフィルタなどのアップリンクトラフィックのためのポリシ、並びに到着間隔時間、ビットレート、およびQoSレベルに関連するパラメータも含むことができる。WTRUは、ポリシおよび/またはパラメータを使用して、WTRUが、(レガシ)プライマリレイヤにアクセスし、それを使用することによって、または(利用可能な場合)セカンダリレイヤにアクセスし、それを使用することによって、適用可能なデータを送信することができるかどうかを後で決定することができる。構成は、セルが階層化された接続性のために利用可能かどうかを決定するための1または複数の技法も含むことができ、それは、周波数情報、セル識別情報、または測定構成などを含むことができる。
(例えば、WTRUがCONNECTEDモードに保たれているか、それとも解放されてIDLEモードにあるかに関わらず)プライマリレイヤのための手順(例えば、レガシ手順)および挙動と並行して、WTRUは、それがセカンダリ接続性のための候補として適切なセルを選択することができるように、(構成されている場合は)測定を、および/または(例えば、WTRUが適用可能なセル識別情報のリストを用いて構成されていない場合は)システム情報獲得を開始することができる。WTRUは、例えば、適用可能なデータのための送信が有益であり得ると決定した場合、手順を開始することができる。
図10は、マルチレイヤモードにおけるベアラ確立のための例示的なメッセージフローを示している。1006において、認証手順が完了している場合、MMEは、セッション作成要求をSGW選択手順中に識別されたSGWに送信することによって、ベアラの作成を要求することができる。MMEは、WTRUがマルチレイヤモードで動作していることをSGWに示すことができる。1007において、サービングGWは、セッション作成要求をPDN GWに送信することができる。1008において、PCEF開始されたIPCANセッションが、確立および/または変更されることができる。1009において、PDN GWは、セッション作成応答をサービングGWに送信することができる。
1010において、SGWは、ベアラセットアップ手順を実行することができ、おそらく、例えば、マルチレイヤモードで動作しているWTRUに対してSGWセキュリティ手順が完了されるまで、ULまたはDLパケットを処理しないことをSGWに示すことができる、マルチレイヤコンテキストを確立することができる。SGWは、マルチレイヤコンテキストが確立されたことを、例えば、セッション作成応答メッセージ内で、MMEに知らせることができ、MMEは、本明細書で開示されるようなSGWセキュリティモード手順の実行をトリガするために、無線リソースがいつセットアップされるかを、SGWに知らせることができる。
1011において、マルチレイヤ動作がセットアップされている場合、MMEは、セキュリティ手順がマルチレイヤモードで実行されることができること、およびSGWにおけるトンネルエンドポイント情報がWTRUに伝達されることができることを、eNBに知らせることができる。
1012において、eNBは、図11に示されるような、マルチレイヤSGWのTEIDおよびトランスポートレイヤアドレスを含む、マルチレイヤモードで動作しているSGWのためのトンネルエンドポイント情報を渡すことができる。WTRUは、新しいターゲットeNBにおけるデータ無線ベアラの確立時に、マルチレイヤエリアを越えてeNBにアクセスする場合に、この情報を使用することができる。1013において、WTRUは、構成完了メッセージをeNBに送信することができる。1014において、eNBは、コンテキストセットアップ応答をMMEに送信することができる。
本明細書で説明されたプロセスおよび手段は、任意の組み合わせで適用されることができ、他の無線技術に、および他のサービスのために適用されることができる。
WTRUは、物理デバイスの識別情報を指すこと、または加入関連の識別情報などのユーザの識別情報、例えば、MSISDN、SIP URIなどを指すことができる。WTRUは、アプリケーションベースの識別情報、例えば、アプリケーション毎に使用されることができるユーザ名を指すことができる。
上記では特徴および要素が特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用されることができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用されることができることを当業者は理解しよう。また、本明細書で説明された方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行するための、コンピュータ可読媒体内に包含された、コンピュータプログラム、ソフトウェアまたはファームウェアで実施されることができる。コンピュータ可読媒体の例は(有線または無線接続上で送信される)電子信号およびコンピュータ可読記憶媒体を含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定されることなく、ROM、RAM、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体並びにCD−ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。ソフトウェアと連携するプロセッサは、WTRU、UE、端末、基地局、RNCまたは任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波送受信機を実施するために使用されることができる。