JP2016539724A - 釘に基づく柔軟な股関節固定システム - Google Patents

釘に基づく柔軟な股関節固定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016539724A
JP2016539724A JP2016537539A JP2016537539A JP2016539724A JP 2016539724 A JP2016539724 A JP 2016539724A JP 2016537539 A JP2016537539 A JP 2016537539A JP 2016537539 A JP2016537539 A JP 2016537539A JP 2016539724 A JP2016539724 A JP 2016539724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
flexible member
fixation
sleeve
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016537539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016539724A5 (ja
JP6486362B2 (ja
Inventor
ラリー・ダブリュー・エームケ
スティーヴン・ピー・ホースト
マーク・ビー・ソマーズ
ブライアン・アール・コンリー
Original Assignee
アキュームド・エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アキュームド・エルエルシー filed Critical アキュームド・エルエルシー
Publication of JP2016539724A publication Critical patent/JP2016539724A/ja
Publication of JP2016539724A5 publication Critical patent/JP2016539724A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486362B2 publication Critical patent/JP6486362B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/72Intramedullary pins, nails or other devices
    • A61B17/7233Intramedullary pins, nails or other devices with special means of locking the nail to the bone
    • A61B17/7241Intramedullary pins, nails or other devices with special means of locking the nail to the bone the nail having separate elements through which screws pass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/74Devices for the head or neck or trochanter of the femur
    • A61B17/742Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck
    • A61B17/744Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck the longitudinal elements coupled to an intramedullary nail
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/56Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor
    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
    • A61B17/68Internal fixation devices, including fasteners and spinal fixators, even if a part thereof projects from the skin
    • A61B17/74Devices for the head or neck or trochanter of the femur
    • A61B17/742Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck
    • A61B17/748Devices for the head or neck or trochanter of the femur having one or more longitudinal elements oriented along or parallel to the axis of the neck with means for adapting the angle between the longitudinal elements and the shaft axis of the femur

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

方法、デバイス、およびキットを含む、股関節固定のためのシステム。システムは、近位大腿骨に長手方向で入れられるように構成された髄内釘を備えてもよい。システムはまた、釘を通って横断方向で配置されるように構成された固定要素を備えてもよく、それによって、固定要素はその長軸に沿って釘内で摺動可能であり、釘を出て近位大腿骨の骨頭まで延在し、骨頭内で固定される。柔軟な部材は、釘内に配置され、固定要素を配置した後に近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて、可逆的に変形するように構成されて、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成されてもよい。

Description

優先出願の相互参照
本出願は、2013年12月9日に出願された米国仮特許出願第61/913,593号に基づくとともに、米国特許法第119条(e)項に基づくその利益を主張し、すべての目的のために、該出願の全体を参照により本明細書に組み込む。
股関節は、大腿骨の骨頭と骨盤の寛骨臼との関節接合によって形成される滑膜関節である。股関節は、特に、ヒトが立っているとき、歩いているとき、または走っているときの身体の重量を支持する。
大腿骨の外傷によって近位大腿骨が股関節付近で骨折する場合がある。骨折の位置および重症度に応じて、大腿骨頭が人工器官と置換されることも、大腿骨が治癒する間、大腿骨頭を定位置で保持するために、埋め込まれた固定デバイスを用いて骨が安定化されることもある。
髄内釘およびねじを伴う釘に基づく固定デバイスが、一般に、固定に利用される。釘は、軸線方向で近位大腿骨にその近位端から入れられる。次に、ねじが、近位大腿骨にその外側から、釘および大腿骨頸部を通して斜めに挿入され、大腿骨頭に挿入される。ねじは、釘に対して約125°の角度で位置して、大腿骨頭/頸部と大腿骨幹との間の角度を構成してもよい。ねじおよび釘は両方とも、一般に骨折の両側にかかる。したがって、ねじは大腿骨頭から釘に負荷を伝達することができ、それによって骨折した大腿骨をより効率的に安定化し、治癒を改善することができる。
ねじは釘に対して固定されなくてもよい。その代わりに、ねじは、その長軸に対して平行に、釘によって画成されるアパーチャ内で摺動するように許容されてもよい。より具体的には、ねじは、骨折を動的に圧迫するため、設置後に(解剖学的に)外側に移動できるようにされてもよく、それによって骨折の治癒を促し改善することができる。
ねじが移動できることによって、性能を劇的に改善することができる。しかしながら、固定デバイスは常に良好な成果を提供するわけではない。場合によっては、大腿骨頭はカットアウトによって損傷し、その場合、大腿骨頭がねじに対して移動することによって、ねじが大腿骨頭の関節面を通して突出し、かつ/または大腿骨頭を開裂させる。
改善された釘に基づく股関節固定システムが必要とされている。
本開示は、方法、デバイス、およびキットを含む、股関節固定のためのシステムを提供する。システムは、近位大腿骨に長手方向で入れられるように構成された髄内釘を備えてもよい。システムはまた、釘を通って横断方向で配置されるように構成された固定要素を備えてもよく、それによって、固定要素はその長軸に沿って釘内で摺動可能であり、釘を出て近位大腿骨の骨頭まで延在し、骨頭内で固定される。柔軟な部材は、釘内に配置され、固定要素を配置した後に近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて、可逆的に変形するように構成されて、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成されてもよい。
本開示の態様による、骨折した近位大腿骨内に設置され、髄内釘と釘を通って斜めに摺動可能に延在する固定要素とを含み、釘がエラストマーを含む柔軟な部材を包含する、例示の柔軟な股関節固定システムの選択された態様を示す正面図である。 近位大腿骨がない状態で取った、釘に対する固定要素の角運動を仮想輪郭線で示す、図1の股関節固定システムを示す部分正面図である。 摺動可能な固定要素に沿ってその前端からシステムを見た、図2の線3-3にほぼ沿って取った図1の股関節固定システムを示す部分図である。 システムの中央面を通る図3の線4-4にほぼ沿って取った、図1の股関節固定システムを示す部分断面図である。 本開示の態様による、髄内釘および摺動可能な固定要素を含み、釘がエラストマーを含む柔軟な部材を包含する、別の例示の柔軟な股関節固定システムを示す図3とほぼ同様に取った部分図である。 システムの中央面を通る図5の線6-6にほぼ沿って取った、図5の固定システムを示す部分断面図である。 本開示の態様による、髄内釘および摺動可能な固定要素を含み、釘が弓ばねとして構造化された柔軟な部材を包含する、別の例示の柔軟な股関節固定システムを示す部分正面図である。 弓ばねを通る図7の線8-8にほぼ沿って取った、図7の股関節固定システムを示す部分断面図である。 弓ばねを通る図8の線9-9にほぼ沿って取った、図7の固定システムを示す部分断面図である。 本開示の態様による、髄内釘および摺動可能な固定部材を含み、釘がそれぞれ釘と一体的に形成される柔軟な部材およびスリーブを包含する、さらに別の例示の柔軟な股関節固定システムを示す部分正面図である。 摺動可能な固定要素がない状態で、図10の線11-11にほぼ沿って取った、図10の股関節固定システムを示す部分側面図である。 摺動可能な固定要素がない状態で、図10の線12-12にほぼ沿って取った、図10の股関節固定システムを示す部分立面図である。 図11とほぼ同様に取った、柔軟な部材の変形可能な接続要素の間に配設された柔軟な材料を有する、図10の股関節固定システムの修正形態を示す部分立面図である。 図11とほぼ同様に取った、スリーブと釘の中間である各開口部内に配設される柔軟な材料を有する、図10の股関節固定システムの別の修正形態を示す部分立面図である。
本開示は、方法、デバイス、およびキットを含む、股関節固定のためのシステムを提供する。システムは、近位大腿骨に長手方向で入れられるように構成された髄内釘を備えてもよい。システムはまた、釘を通って横断方向で配置されるように構成された固定要素を備えてもよく、それによって、固定要素はその長軸に沿って釘内で摺動可能であり、釘を出て近位大腿骨の骨頭まで延在し、骨頭内で固定される。柔軟な部材は、釘内に配置され、固定要素を配置した後に近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて、可逆的に変形するように構成されて、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成されてもよい。
本開示の股関節固定システムは、移植組織と骨の境界面(大腿骨頭内)で作られるピーク負荷を低減し、それによって、最終的には大腿骨頭を通る移植組織のカットアウトに結び付き得る微小亀裂形成の傾向を低減する、低減された剛性(より高い柔軟性)を有してもよい。したがって、股関節固定システムは、大腿骨頭を通るカットアウトの出現率が低くなること、患者の快適さが改善されること、力の緩衝がより良好であること、摩耗を通して生じる切屑が少ないこと、および/またはその他など、既存の股関節固定システムを超える様々な利点を有してもよい。
本開示のさらなる態様について、(I)釘に基づく柔軟な股関節固定システムの概要、(II)骨固定の方法、(III)システム構成要素の組成、(IV)キット、および(V)実施例という、以下のセクションにおいて記載する。
I. 釘に基づく柔軟な股関節固定システムの概要
このセクションは、髄内釘の外に延在し、柔軟な境界面によって釘に対して角度配向される、ねじなどの摺動可能な固定要素を有する、例示の釘に基づく股関節固定システムについて記載する。
図1〜図4は、骨折した近位大腿骨52内に設置された(図1)、または大腿骨がない状態の(図2〜図4)、例示の股関節固定システム50の様々な図を示す。システム50(交換可能に、移植組織またはデバイスと呼ばれる)は、摺動可能な固定要素56(交換可能に締結具と呼ばれる)が交差する、髄内釘54を含んでもよい。固定要素56は、58で運動矢印によって示されるように、釘に対して軸線60上で摺動可能である(図2を参照)。軸線は、固定要素の中央長軸と同軸であってもよく、より詳細に後述するように、移動可能であって、62の仮想輪郭線および63の運動矢印で示される、釘に対する固定要素の角度配向を変更してもよい。固定要素は、その角度配向が変動するとその長軸に沿って摺動する能力を保持してもよい。いくつかの実施形態では、固定システムが大腿骨内に完全に設置された後、固定要素は釘内で摺動不能であってもよい。いくつかの実施形態では、固定要素は、固定要素の長軸に平行な両方向で摺動可能であってもよい。いくつかの実施形態では、固定要素は、固定要素の長軸に沿って外側へと摺動可能であって、内側へは摺動不能であってもよい。
釘54は、近位大腿骨52の髄管64に、その近位端から入れられるように構成されてもよい(図1を参照)。釘の端部は、近位大腿骨に入れた後、平面であるか、窪んでいるか、または突出してもよい。釘は、後方領域68から突出する前方領域66を有してもよい。前方領域は、後方領域よりも小さい平均直径を有してもよく、前方領域は軸または軸体として、後方領域は頭として説明されてもよい。釘は、釘の前方領域および/または前方境界に向かって先細であってもよい。釘は、前方および後方領域66、68が同軸であるように、線形であってもよい。あるいは、釘は、図示されるように、長手方向の曲りを有してもよく、それによって前方および後方領域は、特に、少なくとも約1、2、4、または6°互いから角度的にオフセットされる。
釘は、釘の対向する側壁領域の間など、釘を通って横断方向(直交方向または斜め方向)で延在する、1つ以上の横断方向アパーチャ70、72を画成してもよい。各アパーチャは、係止(例えば、ねじ付き)または非係止アパーチャであってもよい。近位側アパーチャ70は、釘の後方領域68によって画成されてもよい。近位側アパーチャは、固定要素がアパーチャを通って延在している状態で、固定要素56の領域を受け入れ、それを取り囲むようにサイズ決めされてもよい。近位側アパーチャは、後述するように、固定要素が近位側アパーチャに入れられる前は、部分的に埋められているかまたは塞がれていてもよい。
釘はまた、釘の前方領域66を大腿骨の骨幹領域に取り付ける、骨ねじ74など、少なくとも1つの他の締結具を受け入れる、1つ以上の遠位側の横断方向アパーチャ72を画成してもよい。釘はさらに、釘の後方境界から釘内へと延在する、軸方向ボア76をさらに画成してもよい(図4を参照)。軸方向ボア76は、後方領域に入り、後方領域を通って、前方領域に入るのみであって、釘を完全に貫通しないか、または釘の全長を通るなど、釘の長さの任意の適切な部分に沿って延在してもよい。いくつかの実施形態では、釘は、2つ以上の近位側固定要素56を受け入れる、2つ以上の近位側アパーチャを画成してもよい。
近位側アパーチャ70(および/または固定要素56)は、釘54を横断して、特に、約110°超過、または約110〜150、120〜140、もしくは120〜130°の鈍角など、釘に対して斜めの角度で延在してもよい。近位側アパーチャは、円筒状であってもなくてもよく、またはアパーチャに沿って直径が変動してもしなくてもよい。
近位側アパーチャの壁は、固定要素に接触するように構成されてもされなくてもよい。例えば、スリーブ78(交換可能にブッシングと呼ばれる)など、少なくとも1つの支承部材は、アパーチャ内に位置決めおよび/または装着されてもよい(図3および図4を参照)。スリーブは、固定要素が釘内で摺動するのを許容した状態で、固定要素に接触してもよい。スリーブは、釘54と固定要素56との間の分離を維持してもよい。スリーブは、固定要素の軸体の直径よりもわずかに大きいチャネル79を画成して、スリーブに対する固定要素の角度配向を実質的に何も変更することなく、固定要素がチャネル79内で摺動できるようにしてもよい。
柔軟な部材80は、横断方向アパーチャ70の内部で少なくとも部分的に釘54内に入れられてもよく(図2〜図4を参照)、固定要素56と別個であってもよい。柔軟な部材は、あるいは、付勢部材または変形可能な部材として記載されることがある。柔軟な部材80は、図2に62および63で示される、釘54に対する固定要素56の角運動を許容する、柔軟な境界面82(変形可能および/または付勢境界面として記載されることがある)の少なくとも一部を形成する。例えば、対象者(移植組織のレシピエント)が立っているときまたは歩いているときなど、骨を介して固定要素56の端部に加えられる下向きの力または荷重84は、固定要素56にトルクを加える。トルクは、柔軟な部材80の変形と、それに伴う固定要素の角度配向の変化を引き起こすことがある。柔軟な部材の変形によって、股関節に加えられる負荷の一部が吸収されてもよく、股関節の使用中(歩いているときなど)における負荷の伝達を制御し和らげる助けとなってもよい。固定要素56は、荷重84に応じて、62で示される内反方向でその角度配向を変化させてもよい(図2を参照)。取り付けられた大腿骨頭85は固定要素とともに移動して、大腿骨頭の内反移動を生じさせることができ、それによって固定要素が大腿骨頭に対して移動する傾向が低減されてもよい。
固定要素の角度配向に対する変化は、対象者が移動するにつれて動的であってもよい。例えば、これらの変化は、対象者が歩くときは周期性であってもよい。固定要素は、荷重84が加えられると(即ち、関連する大腿骨が対象者の体重を支えているとき)、より垂直な配向に向かって移動してもよく、荷重84が除去されると(例えば、反対側の大腿骨が対象者の体重を支えているとき)、より斜めの配向に戻ってもよい。
柔軟な境界面82は、固定要素56が、通常の使用中における比較的中立または非負荷の(「ホーム」)構成から、特に約5もしくは2°未満、および/または少なくとも約0.2、0.5、もしくは1°などの任意の適切な量で、釘54に対するその角度配向を変化させるのを許容してもよい。釘から最も遠い固定要素の端部は、通常の使用中における中立もしくは非負荷の構成から、特に約5mmもしくは2mm未満、または約0.5mmもしくは1mm超過の、最大運動範囲を有してもよい。
柔軟な部材(および/または柔軟な境界面)は弾性(交換可能に、伸縮性)であり、即ち、柔軟な部材(および/または柔軟な境界面)は、変形された後(即ち、変形力/荷重が除去された後)にその前の形状およびサイズを回復することができる。柔軟な部材(および/または柔軟な境界面)の弾性は、エネルギーを貯蔵し、次に貯蔵されたエネルギーを使用して、荷重が低減または除去されると、中立/非荷重位置または配向に向かって固定要素を押し戻す。柔軟な部材は粘弾性であってもよい。いくつかの実施形態では、柔軟な部材はばねとして記載されてもよい。柔軟な部材は、エネルギーを吸収してクッションとして機能してもよく、特に立ち上がること、歩くこと、走ることなどによって生じる急な衝撃を吸収する、機械的ダンパーとして作用することができる。
いくつかの実施形態では、柔軟な部材は、非線形の荷重抵抗/吸収を提供してもよい。例えば、柔軟な部材が変形されると、さらなる変形は次第に困難になることがあり、さらなる変形に要する荷重は非線形的に増加することがある。柔軟な部材は、単一の材料で形成されてもよく、または最適な緩衝を提供するために、金属およびポリマーなど、2つ以上の材料の合成物であってもよい。
柔軟な部材80は、任意の適切な位置および構造を有してもよい。柔軟な部材は、釘によって少なくとも部分的に包含されてもよく、したがって、少なくとも部分的にまたは完全に、釘54内部および/またはその横断方向アパーチャ内に配設されてもよい。釘の設置前に柔軟な部材を釘内に完全に入れることによって、固定要素のいずれかの突出する部分による干渉を受けることなく、釘を大腿骨内へと前進させるのが容易になってもよい。柔軟な部材は、特に、少なくとも部分的にまたは主に固定要素の下(下方)に、少なくとも部分的にまたは主に固定要素の上(上方)に、またはその両方で配設されてもよい。したがって、柔軟な部材は、固定要素の軸体部分を挟んでもよく、かつ/または軸体部分を取り囲んでもよい。
柔軟な部材、またはその少なくとも一部分は、釘とは別個であるかまたは釘と連続していてもよい。柔軟な部材は、単一の変形可能な要素のみ、または柔軟な部材を集合的に形成する上側および下側の変形可能な要素86、88など、2つ以上の別個の変形可能な要素を含んでもよい(図3および図4を参照)。例えば、図示される実施形態では、要素86および88は、それぞれ固定要素56の上および下に配設される(即ち、要素は集合的に、固定要素の一部分を上下から挟む)。釘に対する柔軟な部材の運動を制限するため、柔軟な部材および/または各変形可能な要素は、釘に画成された補完的な陥凹部に受け入れられる、突出するキー90を形成してもよく、またはその逆であってもよい。別の方法として、またはそれに加えて、スリーブ78および柔軟な部材80の当接面、ならびに/あるいは柔軟な部材80および釘54の内壁(横断方向アパーチャ70によって形成される)の当接面は、補完的な表面形状92、即ち突出部(例えば、かえし/隆起)とそれに対応する刻み目または陥凹部(例えば、溝)とを有してもよい。補完的な表面形状は、スリーブ78、柔軟な部材80、および/または釘54の互いに対する並進移動および/または回転移動を制限してもよい。
柔軟な部材80は、釘54に対する固定要素56の角運動(および/または角運動の径方向で均一なもしくは径方向で不均一な範囲)に対して、径方向で均一なまたは径方向で不均一な抵抗を提供してもよい。例えば、図示される実施形態では、柔軟な部材80は、固定要素56の周りで対称的に位置決めされない(図3を参照)。柔軟な部材は、図示されるように、固定要素56の任意の部分を完全に取り囲まなくてもよく、または固定要素に沿った1つ以上の位置で、固定要素の周りを完全に延在してもよい。また、柔軟な部材の厚さは、固定要素の周りで、および/または固定要素に沿って変動しても(もしくはしなくても)よい。図3では、柔軟な部材80は、スリーブおよび固定要素の上方および下方に位置決めされるが、スリーブおよび固定要素の対向する側には実質的に位置決めされず、それによって、固定要素の角運動は、3つの相互に直交する面のうちの1つの面(ここでは、釘54および固定要素56の長軸によって画成される垂直面)に実質的に拘束される。柔軟な部材はまた、スリーブに沿って変動する厚さを有してもよい。例えば、図示される実施形態では、柔軟な部材は、釘の内側付近の固定要素の上方よりも下方でより厚いが、この関係は、釘の外側付近では逆転される(図3および図4を参照)。したがって、柔軟な部材は、図示されるように、面内の対向する回転方向における固定要素の角運動に対する差動抵抗を提供してもよく、または両方の回転方向で均等な抵抗を提示してもよい。
いくつかの実施形態では、固定要素の角運動は、前額面に実質的に制限されてもよく、それによって固定要素の前後運動が前額面での運動よりも少なくなる。しかしながら、システムは、固定要素の前後運動の任意の適切な量を許容するように設計されてもよい。
固定要素は、角度配向が変化すると固定要素および/または釘に対して固定されるかもしくは可動であってもよい、枢動軸または回転中心を中心にしてその角度配向を変更してもよい。枢動軸または回転中心は、釘の内側または外側であってもよい。
図示される実施形態では、固定要素56は、釘54および固定要素56によって集合的に画成される第1の面において、第1の面に直交するとともに固定要素56の長軸を包含する第2の面よりも大きい角運動範囲を有する。また、第1の面内における固定要素56の角運動に対する抵抗、および/または角運動範囲は、固定要素の中立もしくは非負荷(ホーム)位置から、対向する回転方向(図2の時計方向(固定要素の固定部分の場合、内反)および反時計方向(固定要素の固定部分の場合、外反))で異なっていてもよい。非負荷の配向から、釘に対してより直交する配向(図2の時計方向)への固定要素の移動に対する抵抗は、釘に対してより直交しない配向(図2の反時計方向)への固定要素の移動に対する抵抗よりも低くてもよく、またはその逆であってもよい。
柔軟な部材80および/またはその変形可能な各要素86、88は任意の適切な性質を有してもよい。柔軟な部材は、例えば、ポリマーで形成されてもよく、エラストマー部材として説明されてもよい。柔軟な部材は、現場で(例えば、釘の近位側アパーチャ70内および/またはスリーブ78の周りで)形成されてもよく、または釘(および/またはスリーブ)とは別個に形成され、次に形成後に(例えば、釘の製造中もしくは固定システムを設置する外科処置中に)釘(および/またはスリーブの周り)に入れられてもよい。変形可能な要素は集合的に、スリーブ78の周りを不完全に延在して、固定システム50が大腿骨内に設置された後に、固定要素56の前側および後側にそれぞれ配設される一対のギャップ94a、94bを形成してもよい(即ち、釘の前側および後側にそれぞれ近付く)。あるいは、柔軟な部材80は固定要素を円周方向で取り囲んでもよい。
柔軟な部材の壁厚は均一であってもよく、またはばらついてもよい。例えば、図示される実施形態では、変形可能な要素86、88はそれぞれ、アパーチャ70の対向する端部の間で先細である。上側の変形可能な要素86は(設置後に)釘の解剖学的に内側に向かって先細であり、下側の変形可能な要素88は(設置後に)反対方向で、即ち釘の解剖学的に外側に向かって先細である。
固定要素56は、釘54内に部分的かつ摺動可能に配設されるように、また釘の内側から出て、大腿骨頸部96を通って、大腿骨頭85内へとその中で固定するために延在するように構成されてもよい(図1を参照)。固定要素は、軸体98と、軸体の前端から内側に延在する骨固定部分100とを有してもよい。軸体98は、柔軟な境界面82の変形によって生じる軸体の様々な角度配向で、釘の内部で軸体の長軸に平行に摺動するように構成されてもよい。軸体は、単一の個片であるか、または大腿骨の内部もしくは外部で組み立てられてもよい、2つ以上の個片であってもよい。軸体は少なくとも全体的に円筒状であってもよい。軸体は、軸体が釘および/またはその中のスリーブ内に配設されると、固定要素が固定要素の長軸を中心にして旋回しないように形作られてもよい。例えば、軸体は、特に、近位側アパーチャ70またはその中のスリーブ78によって画成される、対応するもしくは補完的な領域を係合する、軸体に沿って延在する1つ以上の平坦部、溝102、および/または隆起を有してもよい。
固定要素の溝102(または隆起)はさらに、または別の方法として、釘54に接続され(図4を参照)、固定要素がその長軸を中心にして旋回するのを防ぐように構成された、止めねじ104などの回転防止要素によって係合されてもよい。止めねじは、釘とねじ込み係合されて、止めねじの前端領域が固定要素56の溝102の1つの中へと突出するように、釘内において軸線方向で前進可能であってもよい。止めねじは、固定要素がその長軸に沿って外側および内側の両方で摺動するのを許容してもよく、または内側(もしくは内側および外側の両方)への摺動を制限してもよい。止めねじはまた、釘に対する固定要素の角度配向に対する変更が、柔軟な部材の変形に対する変更とは独立して起こらないように制限してもよい。いくつかの実施形態では、止めねじは、その後端領域から離れる軸線方向に対して、またその方向で、ばねなどを介して、軸線方向で付勢される前端領域を有してもよい。この配置では、止めねじの前端領域は、固定要素が釘に対するその角度配向を変更したとき、溝102の1つの中に留まるように付勢される。
骨固定部分100は、固定要素を大腿骨頭内で固定させる1つ以上の固定機構を形成するため、固定要素56の軸体98よりも幅広であってもよい(またはそうでなくてもよい)。図示される実施形態では、骨固定部分100は、骨固定部分を大腿骨頭85に取り付ける雄ねじ106を画成する(図1を参照)。したがって、固定要素はねじであってもよい。他の実施形態では、骨固定部分100は、特に、大腿骨頭内における固定をもたらす、1つ以上のブレード、フランジ、スパイク、展開可能な鉤爪など、またはそれらの任意の組み合わせを画成してもよい。
固定要素56は他の任意の適切な構造を有してもよい。固定要素は、固定要素56および釘54が両側にかかる少なくとも1つの骨折108を横切ってなど、大腿骨に対して圧迫を加えるように構成されてもよい(図1を参照)。固定要素は、圧縮ねじおよび/またはドライバに対する取付けのための雌ねじ110を画成してもよく、ならびに/あるいは固定要素を通って延在する軸方向ボア112を画成してもよい(図4を参照)。固定要素はまた、固定要素を骨内へとねじ込むかもしくは別の方法で押し込むドライバによって係合される、内側および/または外側ドライバ係合構造114を画成してもよい。ドライバ係合構造は、例えば、少なくとも1つのスロット、ソケット(例えば、六角ソケット)、外部平坦部(例えば、切子面がある六角形の周囲)などであってもよい。
股関節固定システム50に適切であり得る、近位大腿骨および/または他の骨のための固定システムのさらなる態様については、セクションVなど、本明細書のいずれかの場所に、また参照により本明細書に組み込む、2013年12月9日付の米国仮特許出願第61/913,611号に記載されている。
II. 骨固定の方法
このセクションは、本明細書に開示するデバイスのいずれかを使用する、骨固定の例示的な方法について記載する。このセクションに記載される方法ステップは、任意の適切な順序および組み合わせで行われてもよく、本明細書のいずれかの場所に記載される他の任意のステップまたはデバイスの特徴と組み合わされてもよい。
固定すべき骨が選択されてもよい。骨は、特に、大腿骨または上腕骨であってもよい。骨は、少なくとも1つの骨折など、少なくとも1つの不連続性を有してもよい。不連続性は、骨の近位領域に位置してもよい。例えば、不連続性は、骨幹と骨頭との間にほぼ位置してもよい。いくつかの実施形態では、骨は、大腿骨の頸部、転子間、および/または転子貫通領域(1つ以上)を交差する少なくとも1つの骨折を有する、骨折した近位大腿骨であってもよい。したがって、骨折(1つ以上)は、大腿骨頸部、大転子、小転子、骨幹、またはそれらの組み合わせと交差してもよい。
骨は、固定移植組織(交換可能に、固定構造と呼ばれる)の少なくとも一部分を受け入れるように準備されてもよい。例えば、固定要素および他の締結具を受け入れる、1つ以上の穴が骨に穿孔されてもよい。また、必要に応じて、釘を受け入れるため、髄管がアクセスされ拡幅されてもよい。さらに、骨折(1つ以上)を軽減するため、骨片が互いに対して動かされてもよい。皮膚および他の上にある軟組織を通る1つ以上の切開が、骨にアクセスするために形成されてもよい。
釘は、骨に軸線方向で配置されるように選択されてもよい。釘は、固定要素のサイズ、骨のサイズおよび状態(例えば、骨折もしくは他の不連続性の位置と数)、および/または他のものに基づいて選択されてもよい。
釘は、骨ねじなどの1つ以上の締結具を用いて骨に取り付けられてもよい。釘は、骨内において長手方向で配置されてもよい。
固定要素の骨固定部分は骨頭に入れられてもよい。例えば、骨固定部分は、特に、トルク(即ち、骨固定部分を旋回させることによる)、衝撃力(例えば、固定要素の一部分を叩く)、またはそれらの組み合わせを加えることによって、骨頭に打ち込まれてもよい。固定要素の骨固定部分および軸体は、単位体として骨に入れられてもよく、または骨固定部分が骨内に設置された後、軸体の少なくとも一部が骨に入れられてもよい。
固定要素の一部分は釘のアパーチャに入れられてもよい。固定要素およびアパーチャは、少なくとも全体的に互いに対して同軸で、固定要素の軸体が釘の内側から外に延在する状態で配置されてもよい。釘のアパーチャ内における固定要素の一部分の配置は、固定要素の固定部分を骨頭に入れる前、その間、および/またはその後に行われてもよい。例示的な実施形態では、固定要素の固定部分は、釘のアパーチャに通され、近位大腿骨の骨頭に入れられ、釘が大腿骨に入れられた後、任意に大腿骨に固定される。
柔軟な部材は、釘と固定要素との間に柔軟な境界面の少なくとも一部を形成するように選択されてもよい。柔軟な部材は、釘とともに予め組み立てられるかまたは予め形成されてもよく(即ち、製造中)、そのため、釘の選択によって柔軟な部材も選択される。あるいは、柔軟な部材(または少なくともその変形可能な要素)は、外科医もしくは助手によって手術室でなど、製造後に釘/固定要素と動作可能に関連付けられてもよい。
柔軟な部材は、特に、対象者(移植組織のレシピエント)の体重、年齢、健康状態、適応度、活動度、またはそれらの組み合わせなど、対象者の1つ以上の特性に基づいて、手術中に選択されてもよい。患者特異的である柔軟な部材の選択は、対象者に適切な方法で負荷の緩衝を変調してもよく、かつ/または有効な治癒のために対象者が必要とする骨折部位(1つ以上)における微細動の量を最適化してもよい。柔軟な部材は、除去可能/交換可能な構成要素(1つ以上)の場合、任意の適切な時に釘および/または固定要素と組み合わされてもよい。したがって、柔軟な部材の選択は、釘に挿入される柔軟な部材および/またはその変形可能な要素を選択することを含んでもよく、ならびに/あるいは、異なる柔軟な部材(例えば、変形に対する異なる抵抗を有する)を包含する一連の釘から、適切な柔軟な部材をすでに包含している釘を選択することを含んでもよい。
切開(1つ以上)は移植組織の上で閉じられてもよい。移植組織は、恒久的に適所に残されてもよく、または骨が治癒した後に除去されてもよい。
III. システム構成要素の組成
このセクションは、股関節固定システムの構成要素の構造に関する例示的な材料について記載する。
釘、固定要素(および/または他の締結具)、ならびに柔軟な部材/柔軟な境界面は、任意の適切な生体適合性材料(1つ以上)で形成されてもよい。釘、固定要素、および/または柔軟な部材(および/またはその変形可能な要素)に適切であり得る、例示的な生体適合性材料としては、(1)金属(例えば、チタンもしくはチタン合金、コバルトおよびクロムを含む合金(コバルトクロム)、ステンレス鋼など)、(2)プラスチック/ポリマー(例えば、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ナイロン、ポリプロピレン、および/もしくはPMMA/ポリヒドロキシエチルメタクリレート(PHEMA))、(3)合成材料(例えば、炭素繊維および/もしくはセラミックを含有するポリマーマトリックス(PEEKなど))、(4)生体再吸収性(生体吸収性)材料またはポリマー(例えば、α-ヒドロキシカルボン酸のポリマー(例えば、ポリ乳酸(PLLA、PDLLA、および/もしくはPDLAなど)、ポリグリコール酸、ラクチド/グリコリドコポリマーなど)、ポリジオキサノン、ポリカプロラクトン、ポリトリメチレンカーボネート、ポリエチレンオキシド、ポリ-β-ヒドロキシブチラート、ポリ-β-ヒドロキシプロピナート、ポリ-δ-バレロラクトン、他の生体再吸収性ポリエステルなど)、ならびに/あるいはその他のものが挙げられる。
例示的な実施形態では、釘は金属で形成され、固定要素のすべてまたは一部は金属で形成され、柔軟な部材/柔軟な境界面は金属(例えば、ばね鋼)、ポリマー(例えば、エラストマー(熱可塑性ポリウレタンなど))、またはそれらの組み合わせで形成される。いくつかの実施形態では、柔軟な部材/柔軟な境界面は、例えば、金属部分(例えば、コアもしくは基部)およびポリマー部分(例えば、金属部分上に配設されるコーティング)を含んでもよい。ポリマー部分は、形成中に(ポリマー部分を金属部分上にオーバーモールディングすること、および/またはポリマー部分を金属部分と釘との間に成型することなどによって)、あるいは形成後に(接着剤、ボンディングなどを用いて)金属部分に取り付けられてもよい。
IV. キット
固定システムは、構成要素の少なくとも1つに対する2つ以上の異なる選択肢を備えたシステムまたはキットとして提供されてもよい。例えば、システム/キットは、異なるサイズおよび/または形状の2つ以上の釘、異なるサイズ(例えば、異なる長さ/直径)および/または形状の2つ以上の固定要素、ならびに/あるいは異なる変形性(例えば、一対の直交面内における異なる可撓性/剛性、運動範囲、相対的変形性など)の2つ以上の柔軟な部材を含んでもよい。2つ以上の柔軟な部材は、釘に挿入可能であってもよく、またはそれぞれの釘に予め取り付けられてもよく、それによって釘は、互いに区別可能な変形性を備えた柔軟な部材の組を形成する。
V. 実施例
以下の実施例は、例示的な股関節固定デバイス、およびデバイスを設置して近位大腿骨を固定する方法を含む、本開示の選択された態様および実施形態について記載する。これらの実施例それぞれに記載するデバイスの構成要素、態様、および特徴は、任意の適切な組み合わせで、互いに、かつ上述したデバイスと組み合わされてもよい。これらの実施例は、例証のためのものであり、本開示の全範囲を限定するものではない。
(実施例1)
可撓的に装着されたスリーブを備える股関節固定システム
この実施例は、柔軟な部材80を介して釘54内に装着され、摺動する固定要素56の一部分を取り囲む、スリーブ78としての支承部材を有する、例示の股関節固定システム120について記載する(図5および図6を参照)。
システム120は、固定システム50に関して上述した要素および特徴の任意の適切な組み合わせを有してもよい(図1〜図4を参照)。例えば、スリーブ78は、スリーブの上方および下方にそれぞれ配設された一対の変形可能な要素86、88を介して、釘54の近位側アパーチャ70内に装着されてもよい。スリーブ78と変形可能な要素86、88との間の境界面にある補完的な表面形状92は、変形可能な要素に対するスリーブの滑りを制限してもよい。システム50(例えば、図4を参照)とは対照的に、補完的な表面形状は、変形可能な要素86、88と横断方向アパーチャ70の壁との間の境界面にはなくてもよく、それによって変形可能な要素を形成後にアパーチャ70に挿入することが可能になってもよい。下側の変形可能な要素88は、釘の内側では上側の変形可能な要素86よりも厚く、釘の外側では上側の変形可能な要素よりも薄くてもよい。他の実施形態では、変形可能な要素86、88は互いと一体的に形成されてもよい。他の実施形態では、表面形状92は、スリーブ78と変形可能な要素86、88との間にはなくてもよい。
スリーブ78は、例えば、金属および/または硬質プラスチックで形成されて、固定要素56が軸線方向で摺動するのを容易にしてもよい。スリーブは、釘の近位側アパーチャ70に完全に収容されるように構成されてもよく、または釘の外側に突出してもよい。スリーブは均一な壁厚を有してもよく、または、スリーブに可撓性を付与し、釘内でのスリーブの保定を改善するため、壁厚は変動してもよい。いくつかの実施形態では、スリーブは、スリーブが釘から滑り出るのを防ぐため、その長手方向中央の部分では幅が狭くてもよい。
(実施例2)
釘に収容されたばねを備える股関節固定システム
この実施例は、ばね142として形成された柔軟な部材80を含む柔軟な境界面82を収容する釘54を含む、股関節固定システム140について記載する(図7〜図9を参照)。
股関節固定システム140は、股関節固定システム50および120に関して上述した要素および特徴の任意の適切な組み合わせを有してもよい(図1〜図6を参照)。しかしながら、股関節固定システム140は、変形可能な要素86、88の代わりにばね142を利用してもよく、スリーブ78は省略されてもよい(図8および図9を図3および図4と比較)。したがって、固定要素56は、アパーチャ70の内壁と摺動可能に接触して位置決めされてもよい(図8および図9を参照)。
ばね142は固定要素56の下方に位置してもよい。ばねは、アパーチャ70の壁に画成された陥凹部(例えば、スロット)に受け入れられて、ばねをアパーチャ内で保定する、1つ以上のタブ144を有してもよい。ばねは、離隔された位置で釘によって支持されて、弓ばね(梁ばねとも呼ばれる)を作り出してもよい。ばねは、離隔された位置のほぼ中間であるばねの中央位置で、固定要素56に接触してもよい。例えば、ばねは、固定要素56の軸体によって画成される軸線方向溝102に受け入れられる隆起146を画成して、固定要素が設置後にその長軸を中心にして旋回しないようにしてもよい。
(実施例3)
釘に対するねじ付きインサートを備える股関節固定システム
この実施例は、固定要素56の一部分を受け入れるスリーブを提供する別個のインサートを受け入れる釘54を含む、例示の股関節固定システムについて記載する。
インサートは、釘54の近位側アパーチャ70内に配設され、インサートの雄ねじとアパーチャ0によって画成される雌ねじとの間のねじ込み係合などを用いて、釘に取り付けられてもよい。固定要素56は、インサートのアパーチャ内を摺動可能に延在してもよい。インサートは、柔軟な部材を含むかまたは保持して、柔軟な境界面を作り出してもよい。柔軟な部材は、インサートの本体とは別個に、または一体的に形成されてもよい。適切であり得るねじ付きインサートのさらなる態様は、参照により本明細書に組み込む、2013年12月9日付の米国仮特許出願第61/913,611号に記載されている。
(実施例4)
一体的なスリーブを備える釘
この実施例は、釘と一体的に形成され、固定要素56を受け入れるようにサイズ決めされたスリーブ78を包含する釘54を含む、例示の股関節固定システムについて記載する(図10〜図14を参照)。この実施例の固定システムは、固定システム50、120、および/または140に関して上述した要素および特徴の任意の適切な組み合わせを含んでもよい。
図10〜図12は、スリーブ78と、釘54と、スリーブ78から釘54までそれぞれ延在する複数の接続要素162(例えば、支柱)とを含む、例示的な股関節固定システム160を示す。スリーブ78、釘54、および接続要素162はすべて、互いに一体的に形成されてもよい。接続要素162はそれぞれ可逆的に変形可能である。したがって、接続要素は、柔軟な部材80と、柔軟な境界面82の少なくとも一部とを集合的に形成する。接続要素はそれぞれ、アパーチャ70の壁からスリーブ78まで別個に延在し、または接続要素の少なくとも部分集合が、壁とスリーブ78の中間で互いに接合してもよい。各接続要素162は、アパーチャ70の壁とスリーブ78との間の非線形経路(例えば、曲線経路)に沿って延在してもよい。非線形経路は、一回または複数回、方向を転換および/または反転してもよい。各接続要素162は、アパーチャ70の下側壁もしくは底壁領域から、またはアパーチャ70の上側壁もしくは頂壁領域から延在してもよい。あるいは、1つ以上の接続要素は、アパーチャの頂壁および底壁領域の中間であるアパーチャ70の側壁領域から、スリーブまで延在してもよい。接続要素は、接続要素が互いに対して移動するのを許容する、開口部164と側面を接してもよい。接続要素は、固定要素56が釘に対するその角度配向を変更すると変形してもよく、互いに結合して角度配向の変更を制限し、角度配向のさらなる変更に対する抵抗を増加させてもよい。
釘54、スリーブ78、および接続要素162は、鋳造もしくは成型されてもよく、または放電加工、レーザー加工、化学エッチングなどによって、材料を除去することによって一個片の前駆体から形成されてもよい。
図13は、股関節固定システム160の変形版である股関節固定システム180を示す(図10〜図12も参照)。より具体的には、変形可能な材料(例えば、エラストマー)が開口部164の部分集合に入れられて、接続要素162の対の間に変形可能な要素182を作り出している。変形可能な要素182は、現場で成型されてもよく、または別個に形成され、次に開口部164に挿入されてもよい。
図14は、股関節固定システム160の変形版である別の股関節固定システム200を示す(図10〜図12も参照)。図示される実施形態では、変形可能な要素182は各開口部164を埋める。
(実施例5)
選択された実施形態I
この実施例は、釘と摺動する固定要素との間に柔軟な境界面を有する股関節固定システム、および股関節固定のための釘および固定要素を設置する方法の選択された実施形態について記載する。
項1 (A)大腿骨に長手方向で入れられるように構成された釘と、(B)大腿骨の骨頭に取り付けられ、釘に部分的に受け入れられるように構成された固定要素と、(C)釘と固定要素との間に形成され、柔軟な部材を含む柔軟な境界面とを備え、固定要素が軸線に沿って摺動可能であり、柔軟な境界面の可逆的な変形によって、軸線が釘に対して移動可能(例えば、枢動可能)である、股関節固定のためのシステム。
項2 柔軟な部材が少なくとも1つのばねを含む、項1のシステム。
項3 少なくとも1つのばねが、コイルばね、梁ばね、および/またはねじりばねを含む、項2のシステム。
項4 柔軟な部材が、少なくとも部分的にエラストマーで形成された変形可能な要素を含み、エラストマーが任意に熱可塑性ポリウレタンを含む、項1〜3のいずれかのシステム。
項5 柔軟な部材の少なくとも一部分が粘弾性である、項1〜4のいずれかのシステム。
項6 固定要素が、大腿骨の骨頭内に配設されるように構成された固定部分を有し、柔軟な境界面が、固定部分が中立/非負荷位置から下には移動できるが上には移動できないように構成される、項1〜5のいずれかのシステム。
項7 固定要素が非負荷構成から軸線を外れて移動するのに対する抵抗が軸対称ではなく、任意に、固定要素が前額面内で角度配向を変更するのに対する抵抗が軸対称ではなく、さらに任意に、前額面内における固定要素の内反角運動に対する抵抗が、固定要素の外反角運動に対する抵抗よりも低い、項1〜6のいずれかのシステム。
項8 固定要素が1つの面内でのみ角移動可能である、項7のシステム。
項9 固定要素が長軸を画成し、柔軟な境界面が、長軸を包含し前額面に直交して配置される第2の面内よりも、前額面内において、角運動に対する固定要素の抵抗を高くするように構成される、項7のシステム。
項10 固定要素が長軸を画成し、柔軟な境界面が、長軸を包含し前額面に直交して配向される第2の面内よりも、前額面内において、角運動のより広い範囲を固定要素が有することを可能にする、項1〜7および9のいずれかのシステム。
項11 釘および固定要素が第1の面を集合的に画成し、固定要素が、第1の面内、および長軸を包含し第1の面に直交する第2の面内で角運動することができる、項1〜7、9、および10のいずれかのシステム。
項12 少なくとも部分的に釘内に配設され、固定要素と同軸で配置されるスリーブをさらに備える、項1〜11のいずれかのシステム。
項13 柔軟な部材が、スリーブと釘の内壁領域との間で、少なくとも部分的に釘内に配設される、項12のシステム。
項14 柔軟な部材の第1の変形可能な要素が、スリーブと釘によって画成されるアパーチャの上側内壁領域との間に配設され、柔軟な部材の第2の変形可能な要素がスリーブとアパーチャの下側内壁領域との間に配設される、項13のシステム。
項15 柔軟な部材が固定要素の長軸と同軸で配置される、項1〜14のいずれかのシステム。
項16 柔軟な部材が、複数の開口部を画成する変形可能な要素を含む、項1〜15のいずれかのシステム。
項17 複数の開口部を画成する変形可能な要素が、内側スリーブと、外側スリーブと、内側および外側スリーブを互いに対して接続する複数の接続要素とを含む、項16のシステム。
項18 固定要素が内側スリーブを通って延在するように構成される、項17のシステム。
項19 柔軟な部材が、釘と一体的に形成された変形可能な要素を含む、項1のシステム。
項20 釘と一体的に形成された変形可能な要素が、スリーブと、スリーブを釘に接続する複数の接続要素とを含む、項19のシステム。
項21 釘が、固定要素が中で摺動するアパーチャを画成し、アパーチャのサイズおよび/または形状が、固定要素によって加えられる変形力に応じて可変である、項1〜20のいずれかのシステム。
項22 (A)大腿骨に長手方向で入れられる釘と、(B)大腿骨の骨頭に取り付けられ、釘を通って延在する軸線上で固定要素が釘に対して摺動可能であるようにして、釘に部分的に受け入れられるように構成され、固定要素および釘の中間で動作可能な柔軟な境界面が可逆的に変形することによって、軸線が移動可能(例えば、枢動可能)である、固定要素とを備える、股関節固定のためのシステム。
項23 釘が本体を有し、柔軟な境界面が本体と連続している、項22のシステム。
項24 (A)大腿骨内に長手方向で釘を配設するステップと、(B)固定要素が釘から大腿骨の骨頭まで延在するようにして、固定要素を大腿骨内に配設するステップとを含み、固定要素が、軸線に沿って摺動可能であり、固定要素と釘の中間にある柔軟な境界面の変形によって角移動可能である、股関節固定の方法。
項25 釘および固定要素を受け入れる対象者の1つ以上の特性に基づいて、柔軟な境界面の少なくとも1つの交換可能である変形可能な要素を選択するステップをさらに含む、項24の方法。
項26 1つ以上の特性が対象者の体重を含む、項25の方法。
項27 選択するステップの後に、釘内に少なくとも1つの変形可能な要素を配設するステップをさらに含む、項25または26の方法。
(実施例6)
選択された実施形態II
この実施例は、釘と摺動する固定要素との間に柔軟な境界面を有する、釘に基づく股関節固定システム、および股関節固定のための釘および固定要素を設置する方法のさらなる選択された実施形態について記載する。
項1 (A)対象者の近位大腿骨に長手方向で入れられるように構成された髄内釘と、(B)近位大腿骨に入れられ、釘を横断方向で通り、それによって固定要素がその長軸に沿って釘内で摺動可能であり、釘から出て近位大腿骨の骨頭まで延在し、骨頭内で固定されるように構成された、固定要素と、(C)釘内に位置し、釘および固定部材が対象者の近位大腿骨に埋め込まれた後に対象者によって近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更する、柔軟な部材とを備える、股関節固定のためのシステム。
項2 柔軟な部材がエラストマーを含む、項1のシステム。
項3 エラストマーが粘弾性である、項2のシステム。
項4 釘がアパーチャを画成し、釘のアパーチャ内に位置するとともに、固定要素の一部分を取り囲み、固定要素がスリーブ内を長手方向で摺動するのを許容するように構成された、スリーブをさらに備える、項1〜3のいずれかのシステム。
項5 スリーブおよび釘が互いとは別個に形成される、項4のシステム。
項6 柔軟な部材の少なくとも一部分が、スリーブとアパーチャの壁との間に配設される、項4または5のシステム。
項7 スリーブおよび柔軟な部材が互いに異なる材料で形成される、項5のシステム。
項8 スリーブが金属で形成され、柔軟な部材がポリマーを含む、項4〜7のいずれかのシステム。
項9 柔軟な部材が釘とスリーブとの間にその場形成される、項5〜8のいずれかのシステム。
項10 柔軟な部材およびスリーブが、柔軟な部材およびスリーブの互いに対する移動を制限する補完的な表面形状を有する、項4〜9のいずれかのシステム。
項11 釘が、柔軟な部材が中に装着されるアパーチャを画成する、項1〜10のいずれかのシステム。
項12 柔軟な部材およびアパーチャの壁が、柔軟な部材のアパーチャからの除去を制限する補完的な表面形状を有する、項11のシステム。
項13 柔軟な部材が、互いに別個に形成された一対の変形可能な要素を含む、項1〜12のいずれかのシステム。
項14 柔軟な部材がばねを含む、項1〜13のいずれかのシステム。
項15 柔軟な部材の少なくとも一部分が釘と連続している、項1のシステム。
項16 固定要素が、固定要素を大腿骨の骨頭内で固定させる雄ねじを有する、項1〜15のいずれかのシステム。
項17 (A)近位大腿骨に長手方向で入れられ、横断方向アパーチャを画成するように構成された髄内釘と、(B)釘の横断方向アパーチャ内に装着されたスリーブと、(C)近位大腿骨に入れられ、スリーブを横断方向で通るように構成され、それによってねじがその長軸に沿ってスリーブ内で摺動可能であり、釘を出て近位大腿骨の骨頭まで延在して骨頭とねじ込み係合される、ねじと、(D)スリーブとアパーチャの壁との間で釘内に位置し、ねじの配置後に近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更する、柔軟な部材とを備える、股関節固定のためのシステム。
項18 (A)髄内釘を長手方向で対象者の近位大腿骨に入れるステップと、(B)固定要素を近位大腿骨内へと横断方向で、かつ釘を通して横断方向で入れ、それによって固定要素がその長軸に沿って釘内で摺動可能であり、釘を出て近位大腿骨の骨頭まで延在し、骨頭内で固定される、ステップとを任意の順序で含み、柔軟な部材が、釘内に位置し、固定要素を配置した後に対象者によって近位大腿骨の骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、釘に対する固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成される、股関節固定の方法。
項19 対象者の1つ以上の特性に基づいて柔軟な部材を選択するステップをさらに含み、柔軟な部材が、互いに対して異なる変形性を有する2つ以上の柔軟な部材の組から選択される、項18の方法。
項20 2つ以上の異なる柔軟な部材の組が、2つ以上の異なる柔軟な部材の1つをそれぞれ包含する2つ以上の釘の組によって提供される、項19の方法。
上述した開示は、独立した有用性を有する複数の別個の発明を包含してもよい。これらの発明をそれぞれその好ましい形態で開示してきたが、多数の変形が可能であるために、本明細書に開示し例証するそれらの具体的な実施形態は限定的な意味で見なされるべきではない。本発明の主題は、本明細書に開示する様々な要素、特徴、機能、および/または性質のすべての新規かつ非自明の組み合わせおよび下位組み合わせを含む。以下の特許請求の範囲は、新規かつ非自明であると見なされる特定の組み合わせおよび下位組み合わせを特定して指摘する。特徴、機能、要素、および/または性質の他の組み合わせおよび下位組み合わせで具体化される発明は、本出願または関連出願による優先権を主張する出願において特許請求されていることがある。かかる特許請求の範囲も、異なる発明または同じ発明のどちらを対象にしているかにかかわらず、また元の特許請求の範囲よりも広い範囲、狭い範囲、等しい範囲、または異なる範囲であるかにかかわらず、本開示の発明の主題に含まれるものと見なされる。さらに、特定された要素に対する第1、第2、または第3などの序数は、要素同士を区別するために使用され、別の具体的な記述がない限り、かかる要素の特定の位置または順序を示すものではない。
50 股関節固定システム
52 近位大腿骨
54 髄内釘
56 固定要素
58 運動矢印
60 軸線
62 仮想輪郭線
63 運動矢印
64 髄管
66 前方領域
68 後方領域
70 アパーチャ
72 アパーチャ
74 骨ねじ
76 軸方向ボア
78 スリーブ
79 チャネル
80 柔軟な部材
82 柔軟な境界面
84 荷重
85 大腿骨頭
86 変形可能な要素
88 変形可能な要素
90 キー
92 表面形状
94a ギャップ
94b ギャップ
96 大腿骨頸部
98 軸体
100 骨固定部分
102 溝
104 止めねじ
106 雄ねじ
108 骨折
110 雌ねじ
112 軸方向ボア
114 ドライバ係合構造
120 股関節固定システム
140 股関節固定システム
142 ばね
144 タブ
146 隆起
160 股関節固定システム
162 接続要素
164 開口部
180 股関節固定システム
182 変形可能な要素
200 股関節固定システム

Claims (20)

  1. 対象者の近位大腿骨に長手方向で入れられるように構成された髄内釘と、
    前記近位大腿骨に入れられ、前記釘を横断方向で通り、それによって固定要素がその長軸に沿って前記釘内で摺動可能であり、前記釘から出て前記近位大腿骨の骨頭まで延在し、前記骨頭内で固定されるように構成された、固定要素と、
    前記釘内に位置し、前記釘および前記固定部材が前記対象者の前記近位大腿骨に埋め込まれた後に前記対象者によって前記近位大腿骨の前記骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、前記釘に対する前記固定要素の角度配向を可逆的に変更する、柔軟な部材と、
    を備える、股関節固定のためのシステム。
  2. 前記柔軟な部材がエラストマーを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記エラストマーが粘弾性である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記釘がアパーチャを画成し、前記釘の前記アパーチャ内に位置するとともに、前記固定要素の一部分を取り囲み、前記固定要素がスリーブ内を長手方向で摺動できるように構成された、スリーブをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記スリーブおよび前記釘が互いとは別個に形成される、請求項4に記載のシステム。
  6. 前記柔軟な部材の少なくとも一部分が、前記スリーブと前記アパーチャの壁との間に配設される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記スリーブおよび前記柔軟な部材が互いに異なる材料で形成される、請求項5に記載のシステム。
  8. 前記スリーブが金属で形成され、前記柔軟な部材がポリマーを含む、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記柔軟な部材が前記釘と前記スリーブとの間にその場形成される、請求項5に記載のシステム。
  10. 前記柔軟な部材および前記スリーブが、前記柔軟な部材および前記スリーブの互いに対する移動を制限する補完的な表面形状を有する、請求項5に記載のシステム。
  11. 前記釘が、前記柔軟な部材が中に装着されるアパーチャを画成する、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記柔軟な部材および前記アパーチャの壁が、前記柔軟な部材の前記アパーチャからの除去を制限する補完的な表面形状を有する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記柔軟な部材が、互いに別個に形成された一対の変形可能な要素を含む、請求項1に記載のシステム。
  14. 前記柔軟な部材がばねを含む、請求項1に記載のシステム。
  15. 前記柔軟な部材の少なくとも一部分が前記釘と連続している、請求項1に記載のシステム。
  16. 前記固定要素が、前記固定要素を前記大腿骨の前記骨頭内で固定させる雄ねじを有する、請求項1に記載のシステム。
  17. 近位大腿骨に長手方向で入れられ、横断方向アパーチャを画成するように構成された髄内釘と、
    前記釘の前記横断方向アパーチャ内に装着されたスリーブと、
    前記近位大腿骨に入れられ、前記スリーブを横断方向で通るように構成され、それによってねじがその長軸に沿って前記スリーブ内で摺動可能であり、前記釘を出て前記近位大腿骨の骨頭まで延在して前記骨頭とねじ込み係合される、ねじと、
    前記スリーブと前記アパーチャの壁との間で前記釘内に位置し、前記ねじの配置後に前記近位大腿骨の前記骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、前記釘に対する前記固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成される、柔軟な部材と、
    を備える、股関節固定のためのシステム。
  18. 髄内釘を長手方向で対象者の近位大腿骨に入れるステップと、
    固定要素を前記近位大腿骨に、かつ前記釘を通して横断方向で入れ、それによって前記固定要素がその長軸に沿って前記釘内で摺動可能であり、前記釘を出て前記近位大腿骨の骨頭まで延在し、前記骨頭内で固定される、ステップと、
    を任意の順序で含み、
    柔軟な部材が、前記釘内に位置し、前記固定要素を配置した後に前記対象者によって前記近位大腿骨の前記骨頭に加えられる負荷に応じて可逆的に変形して、前記釘に対する前記固定要素の角度配向を可逆的に変更するように構成される、股関節固定の方法。
  19. 前記対象者の1つ以上の特性に基づいて前記柔軟な部材を選択するステップをさらに含み、前記柔軟な部材が、互いに対して異なる変形性を有する2つ以上の柔軟な部材の組から選択される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記2つ以上の異なる柔軟な部材の組が、前記2つ以上の異なる柔軟な部材の1つをそれぞれ包含する2つ以上の釘の組によって提供される、請求項19に記載の方法。
JP2016537539A 2013-12-09 2014-12-09 釘に基づく柔軟な股関節固定システム Active JP6486362B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361913611P 2013-12-09 2013-12-09
US61/913,611 2013-12-09
PCT/US2014/069367 WO2015089086A1 (en) 2013-12-09 2014-12-09 Nail-based compliant hip fixation system

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016539724A true JP2016539724A (ja) 2016-12-22
JP2016539724A5 JP2016539724A5 (ja) 2018-01-18
JP6486362B2 JP6486362B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=53269973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016537539A Active JP6486362B2 (ja) 2013-12-09 2014-12-09 釘に基づく柔軟な股関節固定システム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9433448B2 (ja)
EP (2) EP3079612B1 (ja)
JP (1) JP6486362B2 (ja)
ES (1) ES2805053T3 (ja)
PT (1) PT3079612T (ja)
WO (1) WO2015089086A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019537168A (ja) * 2016-11-10 2019-12-19 エルジー・ケム・リミテッド 導電性フィルムおよびその製造方法
WO2020049709A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 株式会社オーミック 大腿骨固定器具

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9308031B2 (en) 2007-01-26 2016-04-12 Biomet Manufacturing, Llc Lockable intramedullary fixation device
US9320551B2 (en) * 2007-01-26 2016-04-26 Biomet Manufacturing, Llc Lockable intramedullary fixation device
DE102013005414A1 (de) * 2013-03-28 2014-10-02 Dietmar Wolter Osteosynthesesystem für die multidirektionale, winkelstabile Versorgung von Frakturen von Röhrenknochen umfassend einen Marknagel und Knochenschrauben
US9526542B2 (en) * 2014-05-07 2016-12-27 Acumed Llc Hip fixation with load-controlled dynamization
US10080596B2 (en) 2013-12-09 2018-09-25 Acumed Llc Hip fixation with load-controlled dynamization
US9895178B2 (en) * 2015-04-24 2018-02-20 Biomet Manufacturing, Llc Variable angle locking insert for intramedullary nail
CA2986540A1 (en) * 2015-05-22 2016-12-01 Stryker European Holdings I, Llc Implant system for bone fixation
US9895177B2 (en) 2016-01-15 2018-02-20 ARTHREX, GmbH Bone fixation device for treatment of femoral fractures
WO2018042595A1 (ja) * 2016-09-01 2018-03-08 株式会社オーミック 大腿骨固定器具
US10299847B2 (en) * 2016-09-22 2019-05-28 Globus Medical, Inc. Systems and methods for intramedullary nail implantation
US10492803B2 (en) 2016-09-22 2019-12-03 Globus Medical, Inc. Systems and methods for intramedullary nail implantation
US11083503B2 (en) 2016-09-22 2021-08-10 Globus Medical, Inc. Systems and methods for intramedullary nail implantation
CN107744403A (zh) * 2017-10-27 2018-03-02 中国人民解放军第七五医院 一种适用于股骨近端骨折的髓内钉
WO2019140438A1 (en) 2018-01-15 2019-07-18 Sands Steven Saam Hybrid intramedullary rods
FR3088783B1 (fr) 2018-11-15 2020-11-27 Thales Sa Procede et systeme d'estimation des attenuations des liens montants respectifs de station(s) d'acces satellitaire nominale(s) a un satellite de telecommunications a tres haut debit vhts
US11633219B2 (en) 2019-06-26 2023-04-25 Globus Medical, Inc. Fenestrated pedicle nail
US11497612B1 (en) * 2020-01-27 2022-11-15 Omnes Medical, Inc. Femoral neck preserving stem hip implant
WO2021176272A1 (en) 2020-03-06 2021-09-10 Stryker European Operations Limited Set screw for femoral nail
WO2021242211A1 (ru) * 2020-05-28 2021-12-02 Андрей Николаевич КОВАЛЕВ Интрамедуллярный телескопический фиксатор (варианты)
CN116133605A (zh) 2020-05-29 2023-05-16 史赛克欧洲运营有限公司 用于髓内钉的漏斗孔
KR102519621B1 (ko) * 2020-06-22 2023-04-06 박명식 대퇴경간부 각도고정장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108237A (ja) * 1995-08-23 1997-04-28 Biomat 上大腿骨端骨接合術のためのインプラント
US20060200160A1 (en) * 2005-02-18 2006-09-07 Ebi, L.P. Internal fixation assemblies and associated instruments
JP2007268279A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Depuy Products Inc 髄内釘インプラント組立て品、キットおよび方法
WO2008098728A2 (en) * 2007-02-12 2008-08-21 Stryker Trauma Gmbh Fixation device
JP2010523295A (ja) * 2007-04-19 2010-07-15 ストライカー トラウマ ゲーエムベーハー 荷重制御のためのバレル及びエンドキャップを備える股関節骨折装置
JP2011229908A (ja) * 2010-04-08 2011-11-17 Kumamoto Univ インプラント
US20120109128A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Robert Frigg Bone Implant

Family Cites Families (93)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2699774A (en) 1952-05-12 1955-01-18 Livingston Herman Harrison Bone pin locking device
CH602091A5 (ja) 1976-06-03 1978-07-31 Huggler Arnold
US4399813A (en) 1981-01-22 1983-08-23 Barber Forest C Apparatus and method for removing a prosthesis embedded in skeletal bone
US4657001A (en) 1984-07-25 1987-04-14 Fixel Irving E Antirotational hip screw
US4776330A (en) 1986-06-23 1988-10-11 Pfizer Hospital Products Group, Inc. Modular femoral fixation system
US5176681A (en) 1987-12-14 1993-01-05 Howmedica International Inc. Intramedullary intertrochanteric fracture fixation appliance and fitting device
US4959064A (en) 1988-10-07 1990-09-25 Boehringer Mannheim Corporation Dynamic tension bone screw
US5032125A (en) 1990-02-06 1991-07-16 Smith & Nephew Richards Inc. Intramedullary hip screw
US5041116A (en) 1990-05-21 1991-08-20 Wilson James T Compression hip screw system
US5098434A (en) 1990-11-28 1992-03-24 Boehringer Mannheim Corporation Porous coated bone screw
EP0636346A1 (en) 1993-07-23 1995-02-01 Massimo Santangelo Device for preventive support of the femur
ATE188363T1 (de) 1994-02-21 2000-01-15 Collux Ab Implantat für die behandlung von frakturen des femur
US5578035A (en) 1995-05-16 1996-11-26 Lin; Chih-I Expandable bone marrow cavity fixation device
US5976139A (en) 1996-07-17 1999-11-02 Bramlet; Dale G. Surgical fastener assembly
GB9613994D0 (en) 1996-07-04 1996-09-04 Dall Vagn E Hip compression screw assemblies and joints therefor
US6106528A (en) * 1997-02-11 2000-08-22 Orthomatrix, Inc. Modular intramedullary fixation system and insertion instrumentation
DE19750493A1 (de) 1997-11-14 1999-06-02 Medos Medizintechnik Gmbh Implantat zur Stabilisierung einer Fraktur und Schraube zur Verwendung in der Chirurgie
US6261289B1 (en) 1998-10-26 2001-07-17 Mark Levy Expandable orthopedic device
US6783529B2 (en) * 1999-04-09 2004-08-31 Depuy Orthopaedics, Inc. Non-metal inserts for bone support assembly
US6296645B1 (en) 1999-04-09 2001-10-02 Depuy Orthopaedics, Inc. Intramedullary nail with non-metal spacers
US6221074B1 (en) 1999-06-10 2001-04-24 Orthodyne, Inc. Femoral intramedullary rod system
JP4242588B2 (ja) 1999-12-03 2009-03-25 ジンテーズ ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング 髄内釘
US6562042B2 (en) 2000-02-02 2003-05-13 Owen A. Nelson Orthopedic implant used to repair intertrochanteric fractures and a method for inserting the same
US6645209B2 (en) 2000-04-04 2003-11-11 Synthes (Usa) Device for rotational stabilization of bone segments
FR2811539B1 (fr) 2000-07-11 2002-09-20 Michael Aghion Dispositif universel de protection de broches chirurgicales
JP4278289B2 (ja) 2000-07-27 2009-06-10 有限会社ケイオーアイ 髄内釘
US6443954B1 (en) 2001-04-24 2002-09-03 Dale G. Bramlet Femoral nail intramedullary system
US6648889B2 (en) 2001-04-24 2003-11-18 Dale G. Bramlet Intramedullary hip nail with bifurcated lock
AR036872A1 (es) 2001-08-13 2004-10-13 Du Pont Compuesto de antranilamida, composicion que lo comprende y metodo para controlar una plaga de invertebrados
US6835197B2 (en) 2001-10-17 2004-12-28 Christoph Andreas Roth Bone fixation system
US20100268285A1 (en) 2001-10-18 2010-10-21 Orthoip, Llc Bone screw system and method for the fixation of bone fractures
US20090048606A1 (en) 2001-10-18 2009-02-19 Fxdevices Llc Guide system and method for the fixation of bone fractures
US7955388B2 (en) 2006-11-01 2011-06-07 Acumed Llc Orthopedic connector system
US20060155281A1 (en) 2002-10-01 2006-07-13 Thomas Kaup Device for fixing bones
DE20219683U1 (de) 2002-12-19 2004-04-29 Stryker Trauma Gmbh Osteosynthesehilfsmittel
DE20300987U1 (de) 2003-01-23 2003-04-10 Stryker Trauma Gmbh Implantat für die Osteosynthese
ES2354878T3 (es) 2003-04-09 2011-03-18 Synthes Gmbh Clavo intramedular para la fijación de fracturas de fémur.
EP1624820B1 (en) 2003-05-17 2011-11-16 Depuy International Limited An intramedullary nail assembly
WO2004110292A2 (en) 2003-06-12 2004-12-23 Disc-O-Tech Medical Technologies, Ltd. Plate device
EP1631206B1 (de) 2003-06-12 2007-10-10 Synthes GmbH Chirurgischer nagel
DE20309399U1 (de) 2003-06-18 2003-08-28 Stryker Trauma Gmbh Knochennagel, insbesondere proximaler Femurnagel
US7135023B2 (en) 2003-07-07 2006-11-14 Watkins William T Compression bone screw device
US7455673B2 (en) 2003-07-08 2008-11-25 Yechiel Gotfried Intramedullary nail system and method for fixation of a fractured bone
US20050055024A1 (en) 2003-09-08 2005-03-10 James Anthony H. Orthopaedic implant and screw assembly
CN100393287C (zh) 2003-09-18 2008-06-11 斯恩蒂斯有限公司 用于治疗股骨骨折的装置
US7601153B2 (en) 2003-12-25 2009-10-13 Homs Engineering Inc. Intramedullary nail
US7947043B2 (en) 2004-01-20 2011-05-24 Depuy Products, Inc. Intramedullary nail and associated method
US8092454B2 (en) 2004-03-11 2012-01-10 Sohngen Gary W Fixation instrument for treating a bone fracture
JP2008500844A (ja) 2004-03-26 2008-01-17 スミス アンド ネフュー インコーポレーテッド 大腿骨骨折の治療方法及び大腿骨骨折用デバイス
US8734448B2 (en) 2004-04-12 2014-05-27 Navin N Thakkar Implant assembly for proximal femoral fracture
US7175626B2 (en) 2004-06-15 2007-02-13 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Dynamic compression device and driving tool
ES2306976T3 (es) * 2004-09-27 2008-11-16 Orthofix S.R.L. Tornillo intramedular para el tratamiento de fracturas proximales de femur.
GB0504382D0 (en) 2005-03-03 2005-04-06 Depuy Int Ltd Intra-medullary fixation device
US7951198B2 (en) 2005-05-10 2011-05-31 Acumed Llc Bone connector with pivotable joint
US20070270846A1 (en) * 2006-03-31 2007-11-22 Metzinger Anthony J Fixture, intramedullary nail kit and method of presetting a nail assembly
US7503919B2 (en) 2006-04-28 2009-03-17 James Albert Shaw Locking compression hip screw
WO2008022136A2 (en) 2006-08-14 2008-02-21 Smith & Nephew, Inc. Fracture fixation device
US20080140077A1 (en) 2006-12-09 2008-06-12 Adel Kebaish Femoral Universal Nail
US8961522B2 (en) 2007-01-25 2015-02-24 Biomet C.V. Flexible shaft reduction tool
US7763023B2 (en) 2007-02-09 2010-07-27 Yechiel Gotfried Intramedullary nail system and method for fixation of a fractured bone
WO2008102016A2 (de) 2007-02-23 2008-08-28 Zimmer Gmbh Implantat zur frakturversorgung
US7918853B2 (en) 2007-03-20 2011-04-05 Smith & Nephew, Inc. Orthopaedic plate and screw assembly
US8177786B2 (en) 2007-03-30 2012-05-15 Depuy Products, Inc. Orthopaedic trauma hip screw assembly and associated method
WO2008128663A2 (en) 2007-04-19 2008-10-30 Stryker Trauma Gmbh Hip fracture device with static locking mechanism allowing compression
AU2008256740A1 (en) 2007-05-25 2008-12-04 Zimmer, Gmbh Reinforced intramedullary nail
CA2690786C (en) 2007-06-22 2015-12-15 Anthem Orthopaedics Van, Llc Intramedullary rod for pivoting a fastener
US8157803B1 (en) 2007-08-21 2012-04-17 Surgical Implant Generation Network Bone fixation using an intramedullary nail interlocked with a buttress member
US8632543B2 (en) * 2007-09-28 2014-01-21 Biomet C.V. Composite intramedullary nail
US8114079B2 (en) 2008-03-31 2012-02-14 Depuy Products, Inc. Intramedullary nail with coupled shafts
US8100911B2 (en) 2008-06-30 2012-01-24 Depuy Products, Inc. Fracture fixation apparatus
US8790343B2 (en) 2008-10-11 2014-07-29 Epix Orthopaedics, Inc. Intramedullary rod with pivotable and fixed fasteners and method for using same
JP5681111B2 (ja) * 2008-11-06 2015-03-04 シンセス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングSynthes Gmbh 髄内転子間固定インプラント用の一方向摺動装置
US8808292B2 (en) 2008-11-11 2014-08-19 Zimmer Gmbh Orthopedic screw
JP5686742B2 (ja) 2008-12-17 2015-03-18 ジンテス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 総金属製緩衝椎骨間インプラント
WO2010091242A1 (en) 2009-02-05 2010-08-12 Novalign Orthopaedics, Inc. Proximal femur fixation apparatus, systems and methods with angled elongate elements
US9295504B2 (en) 2009-03-31 2016-03-29 Biomet C.V. Intramedullary nail with locking key
US8449544B2 (en) 2009-06-30 2013-05-28 Smith & Nephew, Inc. Orthopaedic implant and fastener assembly
US8414582B2 (en) 2009-07-01 2013-04-09 Synthes Usa, Llc Intramedullary nail and protruding screw locking mechanism
ES2522822T3 (es) * 2009-08-13 2014-11-18 Cork Institute Of Technology Clavos intramedulares para reducción de fractura de hueso largo
US20130041414A1 (en) 2010-03-10 2013-02-14 Advanced Orthopaedic Solutions, Inc. Telescoping Bone Screw
US8287540B2 (en) 2010-06-18 2012-10-16 Kettering University Easily implantable and stable nail-fastener for skeletal fixation and method
US8790379B2 (en) 2010-06-23 2014-07-29 Zimmer, Inc. Flexible plate fixation of bone fractures
US8876821B2 (en) * 2010-11-24 2014-11-04 Kyle Kinmon Intramedullary nail, system, and method with dynamic compression
WO2012107056A1 (en) 2011-02-08 2012-08-16 Stryker Trauma Gmbh Implant system for bone fixation
US9295508B2 (en) 2012-02-03 2016-03-29 Zimmer, Inc. Bone plate for elastic osteosynthesis
CN104411259B (zh) 2012-02-08 2017-06-13 Epix整形外科股份有限公司 具有可连续调节的瞄准组件的植入体插入装置
EP2712562B1 (en) 2012-10-01 2015-07-29 Stryker Trauma GmbH Intramedullary nail and implant system comprising the nail
US9381052B2 (en) 2012-11-12 2016-07-05 Navid Ziran Dynamic axial nail for intramedullary treatment of long bone fractures
US9044283B2 (en) 2013-01-31 2015-06-02 Stryker Trauma Gmbh Bone nail with smooth trailing end
US9320555B2 (en) 2013-01-31 2016-04-26 Stryker European Holdings I, Llc Modular lag screw
US10123828B2 (en) 2013-03-15 2018-11-13 Epix Orthopaedics, Inc. Implantable device with pivotable fastener and self-adjusting set screw
JP6355029B2 (ja) 2013-04-11 2018-07-11 学校法人 久留米大学 骨接合具
GB2523803A (en) 2014-03-06 2015-09-09 Nat Univ Ireland Components for bone fixation devices

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09108237A (ja) * 1995-08-23 1997-04-28 Biomat 上大腿骨端骨接合術のためのインプラント
US20060200160A1 (en) * 2005-02-18 2006-09-07 Ebi, L.P. Internal fixation assemblies and associated instruments
JP2007268279A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Depuy Products Inc 髄内釘インプラント組立て品、キットおよび方法
WO2008098728A2 (en) * 2007-02-12 2008-08-21 Stryker Trauma Gmbh Fixation device
JP2010523295A (ja) * 2007-04-19 2010-07-15 ストライカー トラウマ ゲーエムベーハー 荷重制御のためのバレル及びエンドキャップを備える股関節骨折装置
JP2011229908A (ja) * 2010-04-08 2011-11-17 Kumamoto Univ インプラント
US20120109128A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Robert Frigg Bone Implant

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019537168A (ja) * 2016-11-10 2019-12-19 エルジー・ケム・リミテッド 導電性フィルムおよびその製造方法
WO2020049709A1 (ja) * 2018-09-07 2020-03-12 株式会社オーミック 大腿骨固定器具
JP6685529B1 (ja) * 2018-09-07 2020-04-22 株式会社オーミック 大腿骨固定器具
US11259850B2 (en) 2018-09-07 2022-03-01 Omic Corporation Femur fixation apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
PT3079612T (pt) 2020-07-16
EP3756596A1 (en) 2020-12-30
EP3079612B1 (en) 2020-06-24
EP3079612A4 (en) 2017-09-20
WO2015089086A1 (en) 2015-06-18
JP6486362B2 (ja) 2019-03-20
US9433448B2 (en) 2016-09-06
US20150157369A1 (en) 2015-06-11
ES2805053T3 (es) 2021-02-10
EP3079612A1 (en) 2016-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6486362B2 (ja) 釘に基づく柔軟な股関節固定システム
US9433451B2 (en) Hip fixation system with a compliant fixation element
US11179184B2 (en) Systems and methods for intramedullary nail implantation
JP4309763B2 (ja) 骨固定装置用近位留め具
JP7216481B2 (ja) 上腕骨近位安定化システム
US20060149255A1 (en) Spinal implant kit
US20040010257A1 (en) Bone fixation system
US10743923B2 (en) Fixation system and method for Hoffa fractures
JP6486363B2 (ja) プレートに基づく柔軟な股関節固定システム
EP3735192B1 (en) Bone fixation with a plate and a coupler connected by flexible members
AU2002250488A1 (en) Distal bone anchors for bone fixation with secondary compression
EP1379186A1 (en) Distal bone anchors for bone fixation with secondary compression
US10675071B2 (en) System and method for bone fixation using a plate straddled by a retainer
US11883080B1 (en) Reverse dynamization implants
US11801078B2 (en) Systems and methods for intramedullary nail implantation
JP6486365B2 (ja) 柔軟な固定要素を備えた股関節固定システム
JP6780076B2 (ja) 荷重制御型ダイナミゼーションを用いた股関節固定
JP2023105819A (ja) 髄内釘移植のためのシステム及び方法
CN116761564A (zh) 用于假体周围骨板的靶向系统

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486362

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150