JP2016538489A - クイックカップリング - Google Patents
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Abstract
クイックカップリングにおいて、パイプニップル11がソケット10の孔を通り係合する。結合された状態をロックするため、パイプニップル11の第1環状溝15がソケット10内のロック・リングを捉えるべく働く。スリーブ12は、パイプニップル11上を移動可能で、組立て前の状態においてパイプニップル11の第1環状溝15に保持される内側突出部21を有する。パイプニップル11がソケット10内に挿入される時、スリーブ12が、ソケット10に当接し、その後、カップリングが適切にロックされていれば第2環状溝17に内側突出部21が捉えられるまで、パイプニップル11に沿って移動する。ロック・リングが第1環状溝15に捉えられるまでパイプニップル11がソケット10内で移動していない場合には、スリーブ12の外に第2環状溝17が見えたままとなり、不適切な結合状態が示される。【選択図】図2
Description
本発明はクイックカップリングに関する。
請求項1のプリアンブルの特徴を有するクイックカップリングは、特許文献1から周知である。パイプニップル上には円周溝が備えられ、その円周溝がソケット内に配置されたロック・リングを捉えるまで、パイプニップルが圧縮ばねの力に抗してソケット内へ押し込まれる。圧縮ばねは、円周溝がロック・リングを捉えてカップリングをロックしていない限りは、パイプニップルをソケットの外へ押し出すように寸法設定されている。したがって、ソケットの外側から環状の溝が見えたままになり、それによってこのカップリングがロックされていないことが示される。
本発明の包括的な目的は、先行技術と同様のクイックカップリングの場合に生じる欠点を、少なくとも部分的に克服することである。より具体的な目的は、パイプニップルとソケットの間におけるロック状態が安価な追加要素によって検出可能となるクイックカップリングの提供にあると見ることができる。
この目的は請求項1のクイックカップリングによって達成される。請求項1に記載のスリーブは、単純かつ軽量の構造要素であり、周知のクイックカップリングの上を行く次に挙げる利点を提供する。
(a)周知のクイックカップリング内に存在し、カップリング内における必要空間を増加している圧縮ばねが省かれる。本発明のカップリングは、全体的な長さがより短い。
(b)ソケット内へのパイプニップルの移動時に克服しなければならないばね力が存在しないことから、本発明のカップリングは、より楽に扱える。
(c)本発明に採用されているスリーブは、パイプニップルの外側に配置され、したがって‐‐周知のカップリングの圧縮ばねがないことに加えて‐‐中を通る流体との接触がない。
(d)スリーブは、ソケットの内部設計に影響を与えない。
(e)外側スリーブは、塵埃に対するカップリングのソケットの保護に使用できる。
(a)周知のクイックカップリング内に存在し、カップリング内における必要空間を増加している圧縮ばねが省かれる。本発明のカップリングは、全体的な長さがより短い。
(b)ソケット内へのパイプニップルの移動時に克服しなければならないばね力が存在しないことから、本発明のカップリングは、より楽に扱える。
(c)本発明に採用されているスリーブは、パイプニップルの外側に配置され、したがって‐‐周知のカップリングの圧縮ばねがないことに加えて‐‐中を通る流体との接触がない。
(d)スリーブは、ソケットの内部設計に影響を与えない。
(e)外側スリーブは、塵埃に対するカップリングのソケットの保護に使用できる。
請求項2〜5に記載の発明の特徴は、それの製造および取り扱いという観点において特に有用である。
請求項6の実施形態においては、スリーブが、汚れに対してこのカップリングを保護する追加の機能を有する。
請求項7の処置は、スリーブに、それが機能するために有利な弾性を提供する。請求項8によれば、このカップリングのロック状態を的確に可視化する。
以下、次に列挙する図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示されているクイックカップリングは、ソケット10、ソケット内への挿入に適合されたパイプニップル11、およびパイプニップル11上においてスライド可能なスリーブ12を有する。
図2によれば、パイプニップル11に、第1の環状溝15および、それと間隔が開けられ、パイプニップル11の挿入端16から離れる側に配置される第2の環状溝17が備えられる。第1の環状溝15は、ソケットの内側に配置されるロック・リング(図示せず)を捉え、またスリーブ12を組立て前の位置に保持するべく働く。第2の環状溝17は、このカップリングのロック状態についてのインジケータとして働く。
図3および4に示されているスリーブ12は、それの一端に外向きに突出するフランジ20を有し、それがカップリングの組立て状態においてソケット10に当接する。それの反対側の端の近くのスリーブ12の内側には、環状溝15、17を捉えることができるように寸法設定された環状突出部21がある。このため、スリーブ12は、さらに、突出部21の軸の幅を超えて展開する2つの対向する切欠き22を有する。これらの切欠きは、突出部21が環状溝15および17を捉えるために必要になる。
カップリングの組立て時には、最初にスリーブ12が、パイプニップル11の上に設けられて、第1の環状溝15に捉えられそこに確保される。パイプニップル11は、第1の環状溝15がソケット10の内側に配置されたロック・リングに捉えられ、それによってカップリングがロックされるまでソケット10内に押し込まれる。この移動の間においては、最初に、スリーブ12のフランジ20がソケット10の端壁に当接し、その後、スリーブ12がパイプニップル11に沿って押される。
ロック・リングがパイプニップル11の第1の環状溝15によって捉えられるロック状態においては、内側の突出部21が第2の環状溝17によって捉えられる。これは、第2の環状溝17がスリーブ12内に消えるという事実によって認識できる。それに加えて、第2の環状溝17によってスリーブ12の突出部21が捉えられたことは、切欠き22のエリア内から確認できる。組立ての後に環状溝17が見えていれば、そのことは、組立てプロセスが不完全であったことを示す。
このインジケータ機能に加えて、切欠き22は、金属またはプラスチックから作られるとし得るスリーブ12に、特定の弾性を与え、その結果、スリーブ12は、パイプニップル11の上に、また環状溝15、17の外側にもとどまることができる。
結合を解除するときは、パイプニップル11がソケット10から引き出される。解除プロセスは、たとえば欧州特許第EP0467381号の図12に示されている形式を取ることができる解除ツールを用いて行なわれる。スリーブ12が押し戻された後に、そのツールの縦割りに2分した管状の半分のそれぞれをパイプニップル11とスリーブ12の開口の間のギャップ内に挿入し、ロック・リングを第1の環状溝15から解放できる。
同じ解除ツールが、環状溝17から環状溝15へスリーブ12を押し戻すために使用され得る。これは、多数回にわたるスリーブ12の使用を可能にする。
図5および6に示されている代替実施形態においては、スリーブ12のエンド・フランジが、スリーブの端から間隔が開けられる外側シーリング・リップ30で置き換えられ、このシーリング・リップが、ソケット10の端における限界停止部としての働きだけでなく、付加的に、カップリングの内側への塵埃の侵入に対して保護を提供する。
10 ソケット
11 パイプニップル
12 スリーブ
15 第1の環状溝
16 パイプニップル11の挿入端
17 第2の環状溝
20 フランジ
21 突出部
22 切欠き
30 シーリング・リップ
11 パイプニップル
12 スリーブ
15 第1の環状溝
16 パイプニップル11の挿入端
17 第2の環状溝
20 フランジ
21 突出部
22 切欠き
30 シーリング・リップ
ソケットおよびパイプニップルを備え、パイプニップルが、ソケット内への挿入に適合された挿入端と、ソケット内においてパイプニップルをロックするための第1の凹部とを有するクイックカップリングは、特許文献1から周知である。パイプニップル上には円周溝が備えられ、その円周溝がソケット内に配置されたロック・リングを捉えるまで、パイプニップルが圧縮ばねの力に抗してソケット内へ押し込まれる。圧縮ばねは、円周溝がロック・リングを捉えてカップリングをロックしていない限りは、パイプニップルをソケットの外へ押し出すように寸法設定されている。したがって、ソケットの外側から環状の溝が見えたままになり、それによってこのカップリングがロックされていないことが示される。
この目的は、ソケットとパイプニップルとを備えるクイックカップリングであって、パイプニップルが、ソケット内への挿入に適合された挿入端およびソケット内においてパイプニップルをロックするための第1の凹部を有し、パイプニップル上をスライドするべく適合されたスリーブが提供され、スリーブが、ソケットに当接して配置されるべく適合された形態、およびパイプニップルの第1の凹部と係合するための内側突出部を有し、パイプニップルが、挿入端から離れる側に第2の凹部を有し、この第2の凹部が、パイプニップルとソケットのロック状態においてスリーブの内側突出部を受け入れるクイックカップリングによって達成される。スリーブは、単純かつ軽量の構造要素であり、周知のクイックカップリングの上を行く次に挙げる利点を提供する。
(a)周知のクイックカップリング内に存在し、カップリング内における必要空間を増加している圧縮ばねが省かれる。本発明のカップリングは、全体的な長さがより短い。
(b)ソケット内へのパイプニップルの移動時に克服しなければならないばね力が存在しないことから、本発明のカップリングは、より楽に扱える。
(c)本発明に採用されているスリーブは、パイプニップルの外側に配置され、したがって‐‐周知のカップリングの圧縮ばねがないことに加えて‐‐中を通る流体との接触がない。
(d)スリーブは、ソケットの内部設計に影響を与えない。
(e)外側スリーブは、塵埃に対するカップリングのソケットの保護に使用できる。
(a)周知のクイックカップリング内に存在し、カップリング内における必要空間を増加している圧縮ばねが省かれる。本発明のカップリングは、全体的な長さがより短い。
(b)ソケット内へのパイプニップルの移動時に克服しなければならないばね力が存在しないことから、本発明のカップリングは、より楽に扱える。
(c)本発明に採用されているスリーブは、パイプニップルの外側に配置され、したがって‐‐周知のカップリングの圧縮ばねがないことに加えて‐‐中を通る流体との接触がない。
(d)スリーブは、ソケットの内部設計に影響を与えない。
(e)外側スリーブは、塵埃に対するカップリングのソケットの保護に使用できる。
好ましい実施形態においては、パイプニップル上の両方の凹部が、環状溝として形成される。スリーブ内の突出部を環状とすること、スリーブがソケットと当接するための外側突出部を有すること、その外側突出部をスリーブの端部と一体の環状フランジとすることができる。これらの特徴は、それの製造および取り扱いという観点において特に有用である。
別の実施形態においては、外側突出部をスリーブの周囲のシーリング・リップ(30)として形成できる。この場合においては、スリーブが、汚れに対してこのカップリングを保護する追加の機能を有する。
スリーブは、このカップリングのロックされていない状態において、パイプニップルの第2の凹部を可視にする2つの対向する切欠きを有し得る。これは、スリーブに、それが機能するために有利な弾性を提供する。それに加えて、このカップリングのロック状態を的確に可視化する。
特許文献2は、カップリングを開示しているが、パイプニップルがソケット内にニップルをロックするための凹部を有してなく、またニップルに沿ってスライド可能なスリーブまたはリテーナが、その種の凹部による係合のための内側突出部を欠いているという点において本発明とは異なる。この先行技術のカップリングは、したがって相当に異なる構造を有し、本発明によって達成される利点を提供することはない。
特許文献2は、カップリングを開示しているが、パイプニップルがソケット内にニップルをロックするための凹部を有してなく、またニップルに沿ってスライド可能なスリーブまたはリテーナが、その種の凹部による係合のための内側突出部を欠いているという点において本発明とは異なる。この先行技術のカップリングは、したがって相当に異なる構造を有し、本発明によって達成される利点を提供することはない。
Claims (8)
- ソケット(10)と、パイプニップル(11)とを備え、前記パイプニップル(11)が、前記ソケット(10)内への挿入に適合され、前記ソケット(10)内において前記パイプニップル(11)をロックするための第1の凹部(15)を有するクイックカップリングにおいて、
前記パイプニップル(11)上をスライドするべく適合されたスリーブ(12)が提供され、前記スリーブが、前記ソケット(10)に当接して配置されるべく適合された形態(20)、および前記パイプニップル(11)の前記第1の凹部(15)と係合するための内側突出部(21)を有することと、
前記パイプニップル(11)が、前記第1の凹部(15)から離れる側に第2の凹部(17)を有し、前記第2の凹部が、前記パイプニップル(11)と前記ソケット(10)のロック状態において前記スリーブ(12)の前記内側突出部(21)を受け入れることと、
を特徴とするクイックカップリング。 - 前記パイプニップル(11)上の両方の凹部が環状溝(15、17)として形成される、請求項1に記載のクイックカップリング。
- 前記スリーブ(12)内の前記突出部(21)が環状である、請求項1に記載のクイックカップリング。
- 前記スリーブ(12)が前記ソケットと当接するための外側突出部(20、30)を有する、請求項1に記載のクイックカップリング。
- 前記外側突出部が前記スリーブ(12)の前記端部と一体の環状フランジ(20)である、請求項4に記載のクイックカップリング。
- 前記外側突出部が前記スリーブ(12)の周囲のシーリング・リップ(30)として形成される、請求項4に記載のクイックカップリング。
- 前記スリーブ(12)は、前記ソケット(10)から離れる側の端に切欠き(22)が形成される、請求項1に記載のクイックカップリング。
- 前記スリーブ(12)は、2つの対向する切欠き(22)を有し、それが、前記カップリングがロックされていない状態において、前記パイプニップル(11)の前記第2の凹部(17)を可視にする、請求項7に記載のクイックカップリング。
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