JP2016536554A - 冷凍保存用途向けの回収アセンブリ - Google Patents

Abstract

本発明は、冷凍保存デバイス内で液体窒素などの冷却剤の損失を低減させる回収アセンブリに関する。回収アセンブリは、円錐形の漏斗アセンブリ（３２）を含み、漏斗アセンブリは、少なくとも部分的に冷却剤（１２）で充填予定の冷凍保存容器（１６）のアクセス開口部に漏斗アセンブリ（３２）を取り付けるための支持体（４０）を含む。容器から試験片ホルダ（１８）を抜き取るとき、円錐形の漏斗部分によって、余分な冷却剤を収集して容器内へ戻すことができる。漏斗アセンブリは、漏斗アセンブリの貫通口の寸法を修正する絞りブラインドアセンブリ（３６）を含むことができる。ブラインドの貫通口の上で傾斜した向きに試験片ホルダを支持するために、少なくとも１つの外方へ延びる凹部（３８）を設けることができる。

Description

本発明は、冷凍サンプル（ｃｒｙｏｓａｍｐｌｅ）の冷凍保存に使用可能な冷却剤の消費および損失を低減させる回収アセンブリおよび冷凍保存デバイスに関する。したがって、本発明は、冷凍サンプルを処理または検査し、ならびに冷凍サンプルをサンプル容器に挿入しまたはサンプル容器から抜き取るアセンブリおよび関連するデバイスに関する。

たとえば生物材料のサンプルを凍結しながら、液体窒素の温度、すなわち摂氏−１９６°でサンプル材料の活力を維持することは、生物学、薬理学、医学、および生物工学の分野で広く知られている。冷凍サンプルと呼ばれる凍結予定のサンプルは、慣習的に、サンプル容器に入れて収納および移送される。冷凍タンク（ｃｒｙｏｔａｎｋ）とも呼ばれるそのようなサンプル容器は、典型的には、液体窒素で充填される。さらに、そのような容器は熱的に絶縁されており、いわゆるデュワー容器に類似し、またはデュワー容器を含むことができる。

そのような容器内へのサンプルの挿入および容器からのサンプルの抜き取りまたは取り出しは、非常に重要になることがある。特に、充填されたサンプル容器からサンプルを取り出しまたは抜き取るとき、無視できない量の窒素がこぼれたり、またはその他の場合には、むしろ容器を制御されない形のままにすることがある。冷却剤がこぼれたり無駄になったりするだけでなく、周囲の空気に気体窒素が混入する。したがって、健康または窒息の特定のリスクがさらに進むことがある。

特許文献１は、サンプルおよび／またはサンプル容器を処理するときに周囲の比較的湿った空気の接触を防止する態様に関する。ここでは、サンプル容器および／またはサンプル上の氷の形成ならびにそれらの発達が、様々な方法で防止される。処理中にサンプルおよび／またはサンプル容器全体を受ける保護容器を提供することが提案されている。さらに、保護容器内に存在する周囲ガスを乾燥させて冷却し、かつ／またはそれを保護ガスと交換するように保護容器に連結された気候制御機器が提供される。したがって、好ましくは、サンプルおよび／またはサンプル容器上の氷の形成を防止するために、保護容器内に人工の雰囲気が生み出される。

そのような保護雰囲気を提供する技術的な機器はかなり複雑で、コストがかかる。

米国特許第２００６／０１５６７５３号

したがって、本発明の目的は、冷却剤が制御されずに逃げることを低減および防止する回収アセンブリとともに、改善された冷凍保存デバイスを提供することである。さらに、冷却剤の消費および廃棄は、低いまたは少なくとも適度なレベルで維持されるべきである。さらなる目的は、そのようなデバイスの動作上の安全性を高め、冷却剤、たとえば液体窒素への制御されない大量の露出から作業員を保護することである。

第１の態様では、冷凍保存デバイス向けの回収アセンブリが提供される。回収アセンブリは、支持体を有する円錐形の漏斗アセンブリを含む。回収アセンブリは、冷凍保存デバイスの冷却剤を回収するように特に適合され、そのように動作可能である。支持体によって、漏斗アセンブリ、したがって回収アセンブリ全体を、容器のアクセス開口部上に、またはアクセス開口部に取り付けることができ、この容器は、典型的には、少なくとも部分的に冷却剤、たとえば液体窒素で充填予定の冷凍保存容器またはサンプル容器である。容器は、中に配置された液体冷却剤の恒久的な蒸発冷却を可能にするように頂部が開いているデュワー容器を構成することができる。回収アセンブリは、特に容器からサンプルを抜き取るとき、冷却剤の回収のために容器の上部アクセス開口部に取り付けられるように適用される。

回収アセンブリは、支持体に向かって収束する少なくとも１つの円錐形の漏斗部分をさらに含む。したがって、回収アセンブリは、たとえば支持体から拡散して延びる円形の形状または円形の横断面の漏斗を含むことができる。円錐形の漏斗部分によって、冷凍サンプルの抜き取り中にサンプルまたはそれぞれの試験片ホルダから垂れたり流れ落ちたりすることがある余分な冷却剤を、制御された形で収集し、容器内へ戻すことができる。

このようにして、回収アセンブリは、冷却剤の消費を節約および低減させるのに役立ち、１つまたはいくつかの冷凍サンプルを装備する試験片ホルダから抜き取りまたは取り出す場合に、冷却剤をサンプル容器内へ容易かつ効率的に戻すことを可能にする。

好ましい実施形態では、回収アセンブリの支持体は、容器の上部ネック部分および／または上縁を受けるように適用される。典型的にはデュワー容器を構成する容器は、その上部遠位端に向かって円錐形とすることができる。このようにして、前記容器の上縁または上端は、回収アセンブリの支持体内に受け入れることができ、支持体は、回収アセンブリの漏斗アセンブリと一体形成することができる。より基本的な実施形態では、支持体は、漏斗アセンブリの下縁部と一致することができ、したがって漏斗アセンブリの円錐形の側壁部分の下縁部は、支持体を形成することができる。

好ましくは、回収アセンブリの支持体およびサンプル容器の上部ネック部分は、それに対応して、回収アセンブリとサンプル容器との相互の解放可能なしっかりとした組み立てを可能にするような形状である。

容器のアクセス開口部に取り付け予定の支持体は、好ましくは、前記容器に機械的に係合可能である。特に、支持体およびアクセス開口部は、ポジティブ係合するロッキング手段、バヨネットキャップ、ねじ連結、または相互係合するボルトおよび凹部など、典型的には相互に係合する固定手段の形の締結具を含む。このようにして、回収アセンブリとサンプル容器との信頼性が高く耐久性のある相互締結および連係を確立することができる。

別の実施形態によれば、漏斗アセンブリは、漏斗アセンブリの内側横断面を横切って延びるブラインドアセンブリをさらに含む。ブラインドアセンブリによって、貫通口の寸法を減少または増大させるように、漏斗アセンブリのアクセス開口部または貫通口の実際の寸法を修正することができる。このようにして、環境との熱交換、したがって冷却剤の蒸発速度を調節することができる。さらに、ブラインドアセンブリによって、蒸気を通す閉鎖をサンプル容器に提供することができる。このようにして、普通なら偶発的にプローブ容器に入ることがある外部の物質、粒子、または要素の侵入から、容器のアクセス開口部を実際上保護することができる。同時に、ブラインドアセンブリは、冷却剤の蒸発冷却を妨げない。

可変のブラインドアセンブリによって、冷却剤を使って働く作業員の安全性を増大させることができる。さらに、ブラインドアセンブリによって、周囲環境中の気体冷却剤の量および液体冷却剤の量を比較的低いレベルで維持することができる。このようにして、有利には、操作者に対する火傷および窒息のリスクを低減させることができる。

さらに好ましい実施形態では、ブラインドアセンブリは、サンプル容器に組み立てられたときに前記容器のアクセス開口部と実質上同一平面になる貫通口を提供し、それを含む。ブラインドアセンブリの貫通口は、可変の寸法であり、必要に応じて操作者によって修正可能である。操作者が試験片ホルダまたは冷凍サンプルをサンプル容器から抜き取り、またはサンプル容器内へ収納することを意図する場合、ブラインドアセンブリの貫通口は、少なくとも一時的に増大させることができる。少なくとも１つの試験片ホルダが多数の冷凍サンプルとともに液体冷却剤中に維持および浸漬されるだけである収納モードでは、冷却剤が蒸発して逃げることを低減させるため、ブラインドアセンブリの貫通口の寸法を最小まで低減させることができる。

さらに好ましい実施形態では、ブラインドアセンブリは、その貫通口の寸法を修正する絞りブラインド（ｉｒｉｓ ｂｌｉｎｄ）を含む。さらに、絞りブラインド機構は、たとえば光学分野で広く普及しており、市販されている。

さらに好ましい実施形態では、ブラインドアセンブリ、特に絞りブラインドアセンブリは、回収アセンブリの漏斗アセンブリ内に一体化される。好ましくは、絞りブラインドの貫通口の寸法を修正するように動作可能な作動部材が、漏斗アセンブリの外側からアクセス可能である。特に、作動部材は、漏斗アセンブリから径方向に外方へ延びる。この一体の実施形態では、絞りブラインドアセンブリは、好ましくは、最終的に漏斗アセンブリの内側側壁を流れ落ちることがある液体冷却剤が絞りブラインドアセンブリを通って漏れるのが実際上妨げられるように、漏斗アセンブリ内に気密および／または液密に配置される。

さらに好ましい実施形態では、漏斗アセンブリは、ブラインドの貫通口の上方で傾斜した向きに試験片ホルダを受けて支持するために、好ましくはブラインドアセンブリの上方に位置する、少なくとも１つの外方へ延びる凹部を内壁部分に含む。凹部は、持ち上げられた試験片ホルダを傾斜した向きで支持するように、斜めのまたは傾斜した底部部分を含むことができる。

別の実施形態によれば、漏斗アセンブリは、外方へ延びる凹部の反対側でその上端から斜めに延びる追加の支持体をさらに含む。このようにして、持ち上げられた試験片ホルダを、支持体のオリフィスおよび／またはブラインドアセンブリの上方で、支持された傾斜した向きに維持することができる。追加の支持体は、漏斗アセンブリの上縁部に変位可能または旋回可能に取り付けられる。このようにして、支持体は、試験片支持構成で必要に応じた向きおよび位置にすることができる。使用されない場合、または必要とされない場合、支持体は、たとえば漏斗アセンブリの内側側壁に対して内方へ旋回させることができる。別法として、支持体はまた、外方へ旋回させることができ、またはさらに、漏斗アセンブリから切り離しもしくは取り外すこともできる。

追加の支持体は、凹部内に提供される傾斜した向きの試験片ホルダに対して保持手段およびホルダを提供するために、漏斗アセンブリ内へ径方向に内方へ少なくとも部分的に延びることができる。

さらに好ましい実施形態では、漏斗アセンブリは、熱的に絶縁された材料および／または熱絶縁性の構造を含む。したがって、漏斗アセンブリは、非熱伝導材料からなる。このようにして、回収アセンブリの動作上の安全性をさらに増大させることができる。漏斗アセンブリへの接触またはその処理は、操作者の皮膚を損傷しない。したがって、火傷のリスクを実質上低減させることができる。

さらに好ましい実施形態では、回収アセンブリは、サンプル容器に解放可能に取り付け可能である。特に、回収アセンブリの支持体とサンプル容器のアクセス開口部とは、解放可能に係合可能である。このようにして、回収アセンブリは、多種多様なサンプル容器とともに任意に使用することができる。冷凍サンプルが専用の容器内に収納されたまま、回収アセンブリを取り外すことができ、この回収アセンブリは、少なくともサンプルをそこから抜き取るための他のサンプル容器とともに使用することができる。したがって、単一の回収アセンブリを、いくつかのサンプル容器とともに効率的に使用することができる。ここで、回収アセンブリおよびサンプル容器は、サンプル容器および回収アセンブリの共通の交換を有効にするために、標準的な相互締結を含み、またはそれを形成することが有益である。

さらに別の実施形態では、ブラインドアセンブリは、環状の枠と、枠の平面内を延びる複数の径方向に変位可能な区分とをさらに含む。これらの区分は、典型的には、ブラインドの貫通口の寸法を修正または変更するために、径方向に変位可能であり、最終的にはまた、接線または円周方向に変位可能である。

ブラインドの貫通口の寸法は、貫通口の横断面または直径が試験片ホルダの外側寸法より小さくなるような程度まで低減させることができることがさらに考えられる。このようにして、実質上閉じたブラインドは、持ち上げられた試験片ホルダに対する支持構造としてさらに働くことができる。特に絞りブラインドの区分が十分な機械的な安定性を提供するとき、持ち上げられた試験片ホルダを実質上閉じたブラインド上へ配置することができる。

そのような構成では、少なくとも１つ、好ましくは２つの反対側に位置しかつ径方向に内方へ旋回された追加の支持体が、漏斗アセンブリの上縁部から径方向に内方へ延びることは、閉じたブラインド上に載せられているときに試験片ホルダを直立の向きで維持するのに有利である。

さらに別の態様では、本発明はまた、少なくとも１つの試験片、特に冷凍サンプルを収納するように適用された冷凍保存デバイスに関する。冷凍保存デバイスは、液体窒素などの液体冷却剤を収容するための容器を含む。前記容器は、遠位上端にアクセス開口部をさらに含む。さらに、冷凍保存デバイスは、上記のような回収アセンブリを含み、それを装備する。ここで、回収アセンブリは、その支持体を介してアクセス開口部上に取り付けられており、または前記アクセス開口部に取り付けられるように簡単に動作可能とすることができる。

さらなる好ましい実施形態では、回収アセンブリは、好ましくは解放可能かつ再構成可能に、アクセス開口部上に着脱可能に取り付けられる。これにより、試験片または冷凍サンプルを容器に入れなければならないとき、または容器から取り出ささなければならないときはいつでも、回収アセンブリを様々なサンプル容器に任意に結合することが可能になる。

さらなる実施形態によれば、回収アセンブリはまた、少なくとも容器からアクセス開口部を通って試験片、たとえば冷凍サンプルを抜き取る抜き取りアセンブリを含む。回収アセンブリの抜き取りアセンブリは、少なくとも１つの試験片を把持し、それを冷却剤から上方へサンプル容器のアクセス開口部を通って引き上げるように特に適用される。

回収アセンブリと抜き取りアセンブリとは、解放可能に結合することができ、または一体形成することができる。回収アセンブリと抜き取りアセンブリとの解放可能な結合の場合、回収アセンブリは、他のたとえば静止して動かない抜き取りアセンブリとともに使用することができ、この抜き取りアセンブリは、たとえば、部屋の天井に取り付けることができる。回収アセンブリと抜き取りアセンブリとの一体化された配置の場合、回収アセンブリをサンプル容器のアクセス開口部上に取り付けることで、サンプル容器に対する抜き取りアセンブリの適当な位置を直ちに提供する。このようにして、抜き取りアセンブリの別個の位置決めおよび構成が不要になる。

抜き取りアセンブリが回収アセンブリに取り付けられるさらなる実施形態では、抜き取りアセンブリは、漏斗部分の上端の上方に位置する引っ張りデバイスを支持するために、回収アセンブリの漏斗部分を通って延びる少なくとも１つの支柱または類似の支持構造を含むことができる。引っ張りデバイスは、可撓性ストラップまたはチェーンを含むことができ、それによって、サンプル容器内に位置する少なくとも１つの試験片を把持し、それをサンプル容器から持ち上げることができる。

本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を本発明に加えることができることが、当業者にはさらに明らかであろう。さらに、添付の特許請求の範囲内で使用されるあらゆる参照符号は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではないことに留意されたい。

以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照することによって、より詳細に説明する：

収納構成における回収アセンブリを装備する冷凍保存デバイスを概略的に示す図である。 試験片ホルダがデバイスから抜き取られた状態における図１によるデバイスを示す図である。 実質上閉じた構成における絞りブラインドアセンブリを概略的に示す図である。 実質上開いた構成における絞りブラインドアセンブリを示す図である。

図１および図２に示す冷凍保存デバイス１０は、典型的にはデュワー容器として設計されたサンプルまたは収納容器１６を含む。収納容器１６は、実質上非熱伝導性のデュワー壁構造１４を含む。したがって、収納容器１６の周囲壁は、熱的に絶縁されている。

収納容器１６は、ボトルネックに似たものとすることができる収束するネック部分３０を含む。ネック部分３０は、その上端に、環状の縁２８を含み、縁２８は、図１および図２による実施形態では、試験片ホルダ１８に連係されたハンガ２４のフック２６に係合する働きをする。試験片ホルダ１８は、様々な冷凍サンプルを受けるための多数のコンパートメントまたは容器２０を含む。図１に示す収納モードで、試験片ホルダ１８は、典型的には摂氏−１９６°の液体窒素を含む液体冷却剤１２中に完全に浸漬されることが意図される。

冷凍保存デバイス１０は、収納容器１６のネック部分３０のアクセス開口部上に組み立て予定の円錐形の漏斗３４を含む漏斗アセンブリ３２をさらに装備する。漏斗３４は支持体４０を含み、その下縁部４２は、収納容器１６のネック部分３０に摩擦係合することができる。したがって、漏斗３４の下部部分は支持構造４０を提供し、支持構造４０によって、漏斗アセンブリ３２を収納容器１６上にしっかりと取り付けることができる。

参照番号４１によって示すように、支持構造４０およびネック部分３０は、たとえばバヨネット固定具、ねじ連結などのポジティブ係合するロッキング手段の形で、または相互に対応する凹部およびボルトもしくはピンによって、相互に対応する締結具を含むことができる。

漏斗アセンブリ３２によって、引き上げられて持ち上げられた試験片ホルダ１８を、図２に示すように傾斜した向きにすることができ、それによって余分な冷却剤１２’を収納容器１６内へ戻すことを可能にする。漏斗３４は上方方向へ向かって径方向に広がり、径方向に拡散しているため、持ち上げられた試験片ホルダ１８から流れ落ちることができる液体冷却剤１２は、サンプル容器１６のアクセス開口部の寸法と比較すると比較的大きい面積にわたって収集することができる。

さらに、図１および図２に示すように、漏斗３４はまた、漏斗３４の内壁から延びる径方向に外方へ延びるノッチまたは凹部３８を含む。図２に示すように、凹部３８は、斜めのまたは傾斜した底部部分４６と、それぞれの側壁部分４４とを含む。傾斜した底部部分４６によって、凹部３８は、持ち上げられた試験片ホルダ１８をブラインドアセンブリ３６の貫通口５２の上方で傾斜した向きに支持するように動作可能である。

傾斜した向きで維持されるとき、余分な冷却剤は、図２に示すように、様々な液滴１２’の形で、試験片ホルダ１８の様々な冷凍サンプルコンパートメント２０から垂れたり流れ落ちたりすることができる。追加として、回収アセンブリは、追加の支持体４９を備えることができ、追加の支持体４９は、たとえば、漏斗３４の上端または上縁４８にヒンジによって旋回式に配置される。

そのような追加の支持体は、径方向に内方へ旋回された支持体に寄りかかったとき、試験片ホルダ１８を傾斜した向きで支持、保持、および安定化するために、少なくとも部分的に径方向に内方へ延びるように折り畳むことができる。使用されない場合、支持体４９は、漏斗アセンブリ３２の内壁に当接するように径方向に内方へ旋回させることができる。別法として、支持体４９は、漏斗アセンブリ３２の内壁を邪魔しないように、径方向に外方へ旋回させることができる。別法として、支持体４９は、上縁４８に取り外し可能または着脱可能に配置することができる。

追加として、図１〜４に示すように、漏斗アセンブリ３２は、絞りブラインドアセンブリ３６をさらに含み、絞りブラインドアセンブリ３６は、漏斗３４の下縁部４２の上方に配置され、漏斗３４全体を横切って延びる。絞りブラインドアセンブリ３６は、環状の枠５０と、そこから径方向に内方へ延びる様々な絞り区分５４とを含む。様々な絞り区分５４は、図３および図４に示す少なくとも２つの最端の構成間で、径方向および／または接線方向に変位可能である。

様々な絞り区分５４は、枠５０から径方向に外方へ延びる作動部材５６にさらに動作可能に連結および係合される。作動部材５６をたとえば図３に示す１時の構成から図４に示す１１時の構成に向かってねじりまたは変位させることによって、様々な絞り区分５４を径方向に外方へ同時に変位させることができ、それにより、貫通口５２の寸法を、図４に５２’で示す最大に増大させた構成に向かって増大させることができる。特に図示しないが、絞りブラインドアセンブリ３６の作動部材５６は、好ましくは、漏斗３４から径方向に外方へ突出する。

簡単にするためのだけの理由で、様々な絞り区分５４は、図２の概略図には別個に示されていない。可変の寸法の絞りブラインドアセンブリ３６によって、液体冷却剤１２の蒸発速度を調節することができ、減少させることができる。このようにして、蒸発または液体冷却剤１２による環境の汚染を最小まで低減させることができ、それによって動作上の安全性を高め、火傷または窒息のリスクを低減させることができる。

さらに、図１および図２に示すように、漏斗３４はまた、漏斗３４の内壁から延びる径方向に外方へ延びるノッチまたは凹部３８を含む。図２に示すように、凹部３８は、斜めのまたは傾斜した底部部分４６と、それぞれの側壁部分４４とを含む。傾斜した底部部分４６によって、凹部３８は、持ち上げられた試験片ホルダ１８をブラインドアセンブリ３６の貫通口５２の上方で傾斜した向きに支持するように動作可能である。ここで、旋回可能または着脱可能な支持体４９は、持ち上げられた試験片ホルダ１８を傾斜した向きで維持するために特に使用される。

追加として、持ち上げられた試験片ホルダ１８を閉じた絞りブラインドアセンブリ３６上に配置することが考えられる。試験片ホルダは、絞りブラインドが開いた構成にあるとき、収納容器１６から持ち上げることができる。その後、絞りブラインドアセンブリ３６の貫通口５２の寸法は、残りの貫通口５２の直径が試験片ホルダ１８の横断面より小さくなるような程度まで低減させることができる。次いで、試験片ホルダ１８は、絞りブラインドアセンブリ３６の区分上へ配置することができる。そのような構成で、少なくとも１つの支持体４９またはいくつかの支持体４９は、試験片ホルダ１８を安定した向き、たとえば直立または傾斜した構成で維持するように動作可能である。

絞りブラインドアセンブリ３６の区分５４上または径方向に外方へ延びる凹部３８内のいずれかで傾斜した向きで維持されるとき、余分な冷却剤は、図２に示すように、様々な液滴１２’の形で、試験片ホルダ１８の様々な冷凍サンプルコンパートメント２０から垂れたり流れ落ちたりすることができる。追加として、しかしここでは図示しないが、回収アセンブリは、追加の支持体を備えることができ、追加の支持体は、たとえば、漏斗３４の上端または上縁４８にヒンジによって旋回式に配置される。

そのような支持体は、径方向に内方へ旋回された支持体に寄りかかった試験片ホルダ１８を傾斜した向きで支持、保持、および安定化するために、少なくとも部分的に径方向に内方へ延びるように折り畳むことができる。

収納容器１６からの試験片ホルダの持ち上げは、手動で、たとえばハンガ２４またはフック２６のいずれかを作業員の手で把持することによって、提供することができる。別法または追加として、図１に示すように、抜き取りアセンブリ６０を提供することができ、抜き取りアセンブリ６０は、たとえば、チェーン６４または同等の可撓性ストラップに対する偏りホイール（ｄｅｆｌｅｃｔｉｏｎ ｗｈｅｅｌ）として働くプーリ６２を含む。チェーンは、試験片ホルダ１８の上端に設けられた対応するフック２６に係合するフック６８を含むことができる。

図１にさらに示すように、プーリ６２は、天井６６上に取り付けられる。チェーン６４の他方の自由端部に横方向、側方、またはさらに下向きの引っ張り負荷を及ぼすことによって、試験片または試験片ホルダ１８を持ち上げることができ、漏斗アセンブリ３２の上縁部４８のレベルよりも上へ引き上げることができる。別法として、図示しないが、プーリは、プーリ６２に対する支持を提供するために、たとえば漏斗アセンブリから上方へ延びる少なくとも１つ、好ましくは２つまたは３つの円周方向に分散された支柱によって、漏斗アセンブリに解放可能に取り付け、固定することができる。

１０ 冷凍保存デバイス
１２ 冷却剤
１４ デュワー壁構造
１６ 収納容器
１８ 試験片ホルダ
２０ コンパートメント
２４ ハンガ
２６ フック
２８ 縁
３０ ネック部分
３２ 漏斗アセンブリ
３４ 漏斗
３６ 絞りブラインドアセンブリ
３８ 凹部
４０ 支持構造
４１ 締結具
４２ 縁部
４４ 側壁部分
４６ 底部部分
４８ 縁部
４９ 支持体
５０ 枠
５２ 貫通口
５４ 絞り区分
５６ 作動部材
６０ 抜き取りアセンブリ
６２ プーリ
６４ チェーン
６６ 天井
６８ フック

Claims (14)

1. 冷凍保存デバイス向けの回収アセンブリであって、円錐形の漏斗アセンブリ（３２）を含み、該漏斗アセンブリは、冷却剤（１２）で少なくとも部分的に充填される冷凍保存容器（１６）のアクセス開口部に該漏斗アセンブリ（３２）を取り付けるための支持体（４０）を含む、前記回収アセンブリ。
2. 支持体（４０）は、容器（１６）の上部ネック部分（３０）および／または上縁（２８）を受けるように適用される、請求項１に記載の回収アセンブリ。
3. 漏斗アセンブリ（３２）は、該漏斗アセンブリ（３２）の内側横断面を横切って延びるブラインドアセンブリ（３６）をさらに含む、請求項１または２に記載の回収アセンブリ。
4. ブラインドアセンブリ（３６）は、可変の寸法の貫通口（５２）を提供する、請求項３に記載の回収アセンブリ。
5. ブラインドアセンブリ（３６）は、絞りブラインドを含む、請求項３または４に記載の回収アセンブリ。
6. ブラインドアセンブリ（３６）の作動部材（５６）は、漏斗アセンブリ（３２）の外周の外側へまたは外周から延びる、請求項３〜５に記載の回収アセンブリ。
7. 漏斗アセンブリ（３２）は、容器（１６）のアクセス開口部の上方で傾斜した向きに試験片ホルダ（１８）を支持するために、少なくとも１つの外方へ延びる凹部（３８）を内壁部分上に含む、請求項１〜６のいずれか１項に記載の回収アセンブリ。
8. 少なくとも１つの凹部（３８）は、ブラインドアセンブリ（３６）の上方に位置する、請求項７に記載の回収アセンブリ。
9. 外方へ延びる凹部（３８）の反対側で漏斗アセンブリ（３２）の上端から斜めに延びる追加の支持体（４９）をさらに含む、請求項７または８に記載の回収アセンブリ。
10. 漏斗アセンブリ（３２）は、熱的に絶縁された材料および／または熱的に絶縁された構造を含む、請求項１〜９のいずれか１項に記載の回収アセンブリ。
11. 回収アセンブリは、容器（１６）に解放可能に取り付け可能である、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の回収アセンブリ。
12. ブラインドアセンブリ（３６）は、環状の枠（５０）と、該枠（５０）の平面内を延びる複数の径方向に変位可能な区分（５４）とを含む、請求項３〜１１のいずれか１項に記載の回収アセンブリ。
13. 少なくとも１つの試験片を収納する冷凍保存デバイスであって：
    − 遠位上端にアクセス開口部を含む、液体冷却剤（１２）を収容する容器（１６）と、
    − 請求項１〜１２のいずれか１項に記載の回収アセンブリとを含み、ここで、該回収アセンブリは、その支持体（４０）を介して該アクセス開口部上に取り付けられる、前記冷凍保存デバイス。
14. 回収アセンブリは、容器（１６）のアクセス開口部上に着脱可能に取り付けられる、請求項１３に記載の冷凍保存デバイス。

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