JP2016535838A5 - - Google Patents

Claims (25)

1. 往復ピストン機械のための長さ調節可能なコネクティングロッド（１）であって、
   小径のコネクティングロッド穴（２）を備えた少なくとも一つの第一ロッド部（６）と、大径のコネクティングロッド穴（４）を備えた第二ロッド部（９）とを有し、前記二つのロッド部（６、９）は互いに向かって、及び／又は互いの中へ、入れ子状に移動可能であり、
   前記第二ロッド部（９）は案内シリンダ（８）を形成するとともに、前記第一ロッド部（６）は前記案内シリンダ（８）内において長手方向に変位可能であるピストン部材（７）を形成し、前記ピストン部材（７）の前記大径のコネクティングロッド穴（４）に対向する側において、前記第二ロッド部（９）と前記ピストン部材（７）との間に第一高圧室（１０）が設けられ、この第一高圧室に少なくとも一つの第一油路（２０）が通じており、
   前記第一高圧室（１０）から少なくとも一つの第一戻り油路（２２）が延出しており、その第一戻り油路の流出断面が、制御弁（１３）によって第一位置において閉塞可能であるとともに、第二位置において開放可能であり、
   前記ピストン部材（７）は、複動型のピストンとして構成されていることを特徴とするコネクティングロッド（１）。
2. 前記制御弁（１３）の前記第一位置は、前記第一ロッド部（６）の延長位置（Ａ）と関連付けられるとともに、
   前記制御弁（１３）の前記第二位置は、前記第一ロッド部（６）の短縮位置（Ｂ）と関連付けられることを特徴とする請求項１に記載のコネクティングロッド（１）。
3. 前記第一ロッド部（６）は、前記延長位置（Ａ）と前記短縮位置（Ｂ）との両方において、前記第二ロッド部（９）に対して油圧ロック可能であることを特徴とする請求項２に記載のコネクティングロッド（１）。
4. 前記制御弁（１３）は、前記コネクティングロッド（１）の前記第二ロッド部（４）の収容ボア（１４）内において軸方向に変位可能な制御ピストン（１５）を備える、請求項１から３のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
5. 前記制御ピストン（１５）は、戻しバネ（１６）によって前記第一位置に移動可能であるとともに、作動力によって前記戻しバネ（１６）の力に抗して前記第二位置に移動可能である、請求項４に記載のコネクティングロッド（１）。
6. 前記ピストン部材（７）の前記小径のコネクティングロッド穴（２）に対向する側において、前記第二ロッド部（９）に固定連結される保持部（３３）と前記ピストン部材（７）との間に第二高圧室（１１）が設けられ、この第二高圧室に少なくとも一つの第二油路（３０）が通じていることを特徴とする請求項４又は５に記載のコネクティングロッド（１）。
7. 前記第二油路（３０）に、前記第一高圧室（１０）の方向に開く第二逆止弁（３１）が設けられている、請求項６に記載のコネクティングロッド（１）。
8. 前記第二高圧室（１１）から少なくとも一つの第二戻り油路（３２）が延出しており、その第二戻り油路の流出断面が、前記制御弁（１３）によって前記第二位置において閉塞可能であるとともに、前記第一位置において開放可能であることを特徴とする請求項６又は７に記載のコネクティングロッド（１）。
9. 前記第一及び第二戻り油路（２２、３２）のみが前記制御弁（１３）によって制御可能であることを特徴とする請求項８に記載のコネクティングロッド（１）。
10. 前記第二油路（３０）は、前記コネクティングロッド（１）の長手方向軸心（１ａ）を含む、前記コネクティングロッド（１）の長手方向中心面（ε）の外側に配置されていることを特徴とする請求項６から９のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
11. 前記第二戻り油路（３２）は、前記コネクティングロッド（１）の長手方向軸心（１ａ）を含む、前記コネクティングロッド（１）の長手方向中心面（ε）の外側に配置されていることを特徴とする請求項８から１０のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
12. 前記保持部（３３）は、前記案内シリンダ（８）内に突出する交換可能なストッパスリーブによって形成されることを特徴とする請求項６から１１のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
13. 前記ストッパスリーブは前記第二ピストン部（９）に螺合されている、請求項１２に記載のコネクティングロッド（１）。
14. 前記第二油路（３０）への供給断面は、前記制御弁（１３）によって前記第一位置において閉塞可能であるとともに、前記第二位置において開放可能であることを特徴とする請求項６から１３に記載のコネクティングロッド（１）。
15. 前記制御ピストン（１５）の作動は、油圧による液圧的に、又は電磁的に、行われることを特徴とする請求項４から１４のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
16. 前記制御ピストン（１５）の作動は、戻しバネ（１６）の力に抗して行われることを特徴とする請求項１５に記載のコネクティングロッド（１）。
17. 前記制御ピストン（１５）は、強磁性材料から構成されている、又は、クランクケースに設けられた誘導コイル（４１）と相互作用する永久磁石を有することを特徴とする請求項１５又は１６に記載のコネクティングロッド（１）。
18. 前記制御ピストン（１５）は、少なくとも一つのロック部材（４３、４４）によって、少なくとも一つの位置にロック可能である、請求項１５から１７のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
19. 前記制御ピストン（１５）は、バネ付勢押圧部によって形成された、請求項１８に記載のコネクティングロッド（１）。
20. 前記ロック部材（４３、４４）は、前記制御ピストン（１５）の移動方向に対して横断方向で、これに作用するバネ付勢押圧体を有することを特徴とする請求項１８又は１９に記載のコネクティングロッド（１）。
21. 前記制御弁（１３）に通じる供給ライン（２５）に、少なくとも一つの逆流絞り（２９）が配置されていることを特徴とする請求項１から２０のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
22. 前記第一油路（２０）への供給断面は、前記制御弁（１３）によって前記第二位置において閉塞可能であるとともに、前記第一位置において開放可能であることを特徴とする請求項１から２１のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
23. 前記往復ピストン機械が内燃機関である、請求項１から２２のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
24. 前記第一油路（２０）に、前記第一高圧室（１０）の方向に開く第一逆止弁（２１）が設けられている、請求項１から２３のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。
25. 前記ピストン部材（７）は、段付きピストンとして構成されている、請求項１から２４のいずれか一項に記載のコネクティングロッド（１）。