JP2016532831A - ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッド - Google Patents

ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッド Download PDF

Info

Publication number
JP2016532831A
JP2016532831A JP2016520782A JP2016520782A JP2016532831A JP 2016532831 A JP2016532831 A JP 2016532831A JP 2016520782 A JP2016520782 A JP 2016520782A JP 2016520782 A JP2016520782 A JP 2016520782A JP 2016532831 A JP2016532831 A JP 2016532831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
weight
fineness
brane
equal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016520782A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6525973B2 (ja
Inventor
ロベルタ アルファーニ
ロベルタ アルファーニ
ファビオ コラッツァ
ファビオ コラッツァ
フラヴィオ ランピネッリ
フラヴィオ ランピネッリ
アンドレア ボンファンティ
アンドレア ボンファンティ
パオロ ヴァロット
パオロ ヴァロット
ローラ サンマレッリ
ローラ サンマレッリ
アリアンナ ベロッティ
アリアンナ ベロッティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Italcementi SpA
Brembo SpA
Original Assignee
Freni Brembo SpA
Italcementi SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=49000543&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2016532831(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Freni Brembo SpA, Italcementi SpA filed Critical Freni Brembo SpA
Publication of JP2016532831A publication Critical patent/JP2016532831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6525973B2 publication Critical patent/JP6525973B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/02Compositions of linings; Methods of manufacturing
    • F16D69/027Compositions based on metals or inorganic oxides
    • F16D69/028Compositions based on metals or inorganic oxides containing fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/04Portland cements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/02Compositions of linings; Methods of manufacturing
    • F16D69/027Compositions based on metals or inorganic oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/00241Physical properties of the materials not provided for elsewhere in C04B2111/00
    • C04B2111/00362Friction materials, e.g. used as brake linings, anti-skid materials

Abstract

摩擦材料は、水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなり、ブレーキパッド及び産業上の応用への利用をなす。【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッドに関する。
本発明は、よく知られているように、広範囲の作動状態において一貫して信頼できる性能を保証するような組成を有するブレーキパッドの摩擦材料の分野から成る。
特に、車両のためのディスクブレーキパッドは、信頼性と長い寿命を同時に満足させながら、極端で厳しい作業環境下で作動するので、製造業者は、摩擦材料の特徴及び性能を絶えず改善しようとしている。
ブレーキパッドは、通常金属で作られている支持基体と、様々な材料を含んでなる摩擦層とで形成される。摩擦材料の特性及び組成により、効率(すなわち制動力)やパッドの寿命を助長することが可能である。
当技術分野において、ブレーキパッドの初期の摩擦材料は、アスベストを含む組成を有していた。しかしながら、この分野でも、アスベストの危険性により、その使用がまず妨げられ、その後に禁止されると直ちに、代用の化合物が求められた。
従って、アスベストを含む摩擦材料で得られたものに対して等しいか改善された性能によって特徴付けられる製品を達成することを可能にする置換材料が探索され、こうして、例えば、鋼及び可変量の様々なタイプの金属(例えば銅、アルミニウム、亜鉛等)を含むとともに、結合要素として、フェノール樹脂及び/又は変性フェノール樹脂のなかでシリコン樹脂やエポキシアクリル樹脂のような熱硬化性樹脂を含んでなる置換材料が開発された。
これらの熱硬化性樹脂は、摩擦材料の組成の全重量に対して重量で8〜20%の割合でブレーキパッドの摩擦材料中に存在しており、制動能力、耐摩滅性、耐摩耗性等のようなブレーキパッドの優れた最終性能を保証しながら、ブレーキング混合物の熱間成形を可能にする必要がある。
しかしながら、熱硬化性フェノール樹脂の使用には幾つかの欠点があり、第1に環境の維持能力及び潜在的な毒性の問題である。実際に、それは、加工中及び最終製品の使用中の両方で熱−酸化分解反応からフェノール、ホルムアルデヒド及び誘導体を放出する樹脂を扱っている。規則EC 1272/2008により、フェノールは、皮膚との長い間の接触の場合に有害で且つクラス3の突然変異を起こし得る有害物質として分類される。従って、環境中のフェノールの放出を減少させるための代替物の探索は、あらゆる分野で活発である。
結果として、そのような問題が摩擦材料の分野にも生じた。実際に、各片の摩擦材料は少量のフェノール及びホルムアルデヒドを放出するだけであるが、路上の多数の車両及び前記摩擦材料を使用する多数の産業上の応用の両方により、放出されるフェノールの全体量は、著しいものとなる。
従って、本発明の目的は、先行技術によるフェノール樹脂を含んだ摩擦材料の欠点を克服しながら、高い環境の維持能力を保証する一方で、熱機械的な規格のような要求された技術的規格を同時に満足させ得る組成を有する摩擦材料を識別することである。
本発明の更なる目的は、ブレーキパッド及び他の産業上の応用におけるそのような摩擦材料の使用である。
従って、本発明の主題は、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなるブレーキパッドの摩擦材料であって、前記結合剤は、3500〜9000ブレーン(blaine)粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する。
本発明の更なる主題は、摩擦材料及び金属支持基体を含んでなるブレーキパッドであって、前記摩擦材料は、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなり、前記結合剤は、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する。
さらに、本発明の主題は、摩擦材料を達成するために、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物の利用であって、前記結合剤は、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有し、また、ブレーキパッド及び他の産業上の応用における前記摩擦材料の利用である。
従って、本発明は、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなる摩擦材料に関し、前記結合剤は、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する。
本発明による摩擦材料中に存在する水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、ブレーキパッドの全面的に改善された性能を保証しながら、熱硬化性樹脂(一般にブレーキング混合物の熱間成形を可能にするために摩擦材料の組成の全重量に対して重量で8〜20%の割合で存在する)に完全に取って代わる。
実際に、制動能力、耐摩滅性、耐摩耗性等は、熱硬化性樹脂結合剤により達成される先行技術によるブレーキパッドと比較することができる。
従って、本発明による摩擦材料は、あらゆるタイプの熱硬化性樹脂が結合剤として使用されるが、この熱硬化性樹脂に基づいた材料を使用する従来の製品に対して、耐摩耗性、寿命継続及び他の特徴について同等の性能を提供するという点で完全に予期しない利点によって特徴付けられる。
従って、本発明による摩擦材料の第1の利点は、環境においてフェノールの放出が無いことを確認することができ、本発明による摩擦材料は、明らかに改善された環境上の維持能力と共に、等しい他の熱機械的な特徴を有して、そのような問題を克服する、特に興味のある材料を表わす。
その上、フェノール樹脂はまさに性質として熱硬化性であるので、結合剤としてのフェノール樹脂の存在は、ブレーキパッドを得るために130℃よりも低くない加工温度(成形)を必要とする。
そのような樹脂について、実際に、結合作用は、130℃よりも低くない温度条件によって引き起こされる硬化を介してのみ生じる。ある場合には、130℃よりも低くない温度で次の橋かけ処理を実行することが必要である。
本発明の主題である、水硬性結合剤に基づいた結合合成物の使用の場合には、結合部分の硬化工程は、以下に報告される水硬性結合剤の定義によれば、水の存在によって引き起こされる。
従って、ブレーキパッドの製造工程中、相当低い温度が約90℃未満で使用され、セメントに基づいた物品に関する先行技術に従って、水硬性結合剤の硬化工程を短いエージングに一義的に速め、硬化工程をブレーキパッド製造工程の成形時間と両立できるようにする。
90℃未満の温度の成形条件下でのフェノール樹脂の使用は、所望の特徴を有するブレーキパッドの生成に必要な結合作用を引き起こすことはない。
先行技術から分かるように、モルタル/セメントペーストのようなセメントに基づいた材料は、300℃より高い熱処理にさらされた場合、製品の最終的な物理機械的特性の漸進的な損失を被る。実際に、エージングのタイプにかかわらず、熱処理されない同一の試料と比較して、300℃で熱処理されたモルタルの試料の弾性モジュールの性能低下は、初期値に対して約30%に及ぶ。
これらの仮定から、水硬性結合剤に基づいた結合合成物が、熱硬化性樹脂の代りに摩擦材料中の結合剤として使用できることは、全く予期していなく驚くべきことであり、また、ブレーキシステムが機械的「剪断」(剪断応力)条件下で高い局所的温度(eve>600℃)にさらされることを考慮しながら、こうして得られた摩擦材料が必要な規格に適合することもほとんど予期していないことが明白である。
本発明によるブレーキパッドの摩擦材料は、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなり、前記結合剤は、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する。
本発明による用語「水硬性結合剤に基づいた結合合成物」は、上述した水硬性結合剤、恐らく添加剤及び無機タイプの付加物を含んでなる粉末材料を意味する。用語「水硬性結合剤」は、水と混合され、4℃(水が液体形態ではもはや存在しないが、固体である温度)より高い温度条件に関係なく水和によって硬化され、そして硬化後に抵抗と安定性を維持する粉末材料を意味する。
本発明による水硬性結合剤の調製に使用できるクリンカーは、UNI EN 197.1規格により定義されるようなポルトランドセメントクリンカー、すなわち、少なくとも2/3の量のケイ酸カルシウム(3CaO・SiO)及び(2CaO・SiO)と、Al、Fe及び他の酸化物である残部とを含んでなる水硬性材料である。
さらに好適には、「水硬性結合剤」はI 52.5Rタイプのポルトランドセメントに基づいており、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する。
セメントのブレーン粉末度は、規格UNI EN 196−6 第4部に記載されたブレーン法に従って測定され、特に、セメントの粉末度は、特定の寸法及び多孔性の成形されたセメント床に定量の空気を流すのにかかる時間を観測することにより、特定の表面として測定される。
規格化された条件下で、セメントの特定の表面は√tに比例し、ここで、tは、成形されたセメント床に任意量の空気を流すための時間である。
この方法は絶対的であるというよりむしろ相対的であり、従って、既知の特定の表面(NISTポルトランドセメント粉末度規格3774cm/g)の参考見本は、装置の測定に必要である。
実際に、これら特定のタイプのセメントの選択は、熱的安定性及び機械抵抗をさらに増加させることを可能にし、約6500ブレーン粉末度を得るためにさらに粉砕されたI 52.5Rタイプのポルトランドセメントの場合に最大となる。
水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、さらに骨材を含むことができる。
本発明による骨材、あるいは不活性骨材としても定義される不活性物質は、以下のものを含むことができる:
−本発明によれば、40ミクロンに等しい最大直径dmaxを有する、UNI EN 206規格に定義された粉末や砂のような細かい骨材;
−40ミクロンより大きいdmaxを有する細かくない骨材。
骨材は、粉砕あるいは球状のどちらの形状でも、例えばセラマイズ(ceramized)された軽量タイプの大理石パウダーとして、石灰石骨材、石英あるいはケイ素石灰石骨材から適宜選択することができる。
上述したように、本発明による用語「水硬性結合剤に基づいた結合合成物」は、水硬性結合剤、恐らく添加剤及び無機タイプの付加物を含んでなる粉末材料を意味する。従って、合成物は、さらに、採鉱又はポゾラン起源の原材料、有機質及び/又は無機質のピグメントあるいは他の物質の中から選択された1つ以上の補助の物質を含んでいてよい。採鉱又はポゾラン原材料については、マイクロシリカ、シリカフューム、スラグ、フライアッシュ、メタカオリン及び天然ポゾラン、石灰石及び天然炭酸カルシウムを意味する。本発明の目的のために、水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、試剤あるいは防水又は疎水性添加物を含んでいてよい。そのような試剤は、例えばポリビニルアルコール及びシランの混合物、すなわちアルキルオキシシランのような有機質又は有機シリカ質の広範囲な化合物を含む。上記成分に加え、本発明の主題の摩擦材料中に存在する水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、混合物の特性を特定の要件に適応させるために様々な他の添加物を含んでいてよい。そのような添加物の例は、好適にはポリカルボン酸タイプのスーパー流動化剤、収縮防止剤、硬化及び/又はシージング促進剤、例えばセルロース又はラチスのような流動性又は物理機械特性変性剤、膨張剤、曝気剤、脱気剤あるいは粘着剤である。そのような添加物は本発明の目的には任意である。
水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、また、最終の応用に従って選択される、金属繊維、ガラス繊維等の無機繊維と、珪灰石と、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、アラミド繊維等の有機繊維とのような異なる性質の追加の繊維を含んでいてよい。
水硬性結合剤に基づいた結合合成物は、摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で5〜30%の割合を有し、好適には10〜15%の変化する割合を有し、そしてさらに好適には、摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で約12%に等しい。
摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で約12%の好適な百分率は、熱−酸化条件下において「剪断」作用での機械的シール特性に関して最適の摩擦材料を得ることを可能にする。
本発明のために、水硬性結合剤の硬化工程で必要な追加の水は、摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で5〜20%の変化する割合、好適には重量で8〜15%の変化する割合、より好適には重量で10〜12%の変化する割合で含まれる。
本発明による摩擦材料は、結合合成物に加え、用語「複合混合物」により本発明において定義されている、繊維、潤滑材、研摩材、摩擦変性剤及び/又は他の追加の材料を含んでいてよい。
本発明による摩擦材料は、重量で5〜20%の変化する割合で水硬性結合剤に基づいた結合合成物に加え、重量で5〜15%の変化する割合の潤滑材、重量で8〜25%の変化する割合の少なくとも1つの研摩材、重量で8〜25%の変化する割合の炭素を含む少なくとも1つの成分、重量で15〜30%の変化する割合の少なくとも1つの変性剤を含んでなる複合混合物を有しており、すべての割合は摩擦材料を構成する組成の全重量に対して計算される。
任意として、本発明による摩擦材料は、摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で7〜30%の変化する割合で1つ以上の繊維を含んでいてよい。
繊維の中で選択される本発明による摩擦材料に使用される繊維の可能な例としては、ポリアクリロニトリル、PAN、ポリアラミド、セルロース繊維、金属繊維に基づいた繊維を示すことができる。
本発明による摩擦材料中の繊維は、好適にはスチール繊維及びアラミド繊維である。
潤滑材の中で選択される本発明による摩擦材料に使用される潤滑材の可能な例としては、有機潤滑材、金属潤滑材、金属硫化物混合物(硫化錫、硫化亜鉛、硫化鉄、硫化モリブデン等)、窒化ホウ素、錫パウダー及び亜鉛パウダーを示すことができる。
本発明による摩擦材料中の潤滑材は、好適には金属硫化物から選択される。
モース硬さに基づいて分類される研摩材から選択される本発明による摩擦材料に使用される研摩材の可能な例としては、鉱物繊維、酸化ジルコニウム、ジルコニア、ケイ酸ジルコニウム、雲母、アルミナ、セラミック繊維;ケイ酸カルシウム、マグネシウム、ジルコニウム及び/又はアルミニウム;合成鉱物繊維(ハードウール(hardwool)、スラグウール、岩綿等)、シリカ、二酸化ケイ素、砂、炭化ケイ素、酸化鉄、クロム鉄鉱、酸化マグネシウム及びチタン酸カリウムを示すことができる。
本発明による摩擦材料中の研摩材は、好適には、6より大きいモース硬さスケールによる硬さを有する、金属酸化物及び他の研摩材から選択される。
炭素を含む成分から選択される本発明による摩擦材料に使用される成分の可能な例としては、天然グラファイト、合成グラファイト、石油コークス、脱硫石油コークス及びカーボンブラックを示すことができる。
本発明による摩擦材料中の炭素を含む上記成分は、好適にはグラファイト及びコークスから選択される。
変性剤から選択される本発明による摩擦材料に使用される変性剤の可能な例としては、石灰、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、滑石、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、バライト、フッ素化合物、金属パウダー、ゴムパウダー状のゴム又は粉々にした再生ゴム、及び様々なタイプの摩擦パウダーである。
本発明による摩擦材料中の変性剤は、好適にはバライト、ゴム及び金属パウダーから選択される。
本発明による好適な摩擦材料は、6500ブレーン粉末度を有するポルトランドセメント タイプI 52.5Rに基づいた結合合成物と、水と、好適には金属酸化物、スチール繊維、アラミド繊維、クロム鉄鉱、金属硫化物、グラファイト、コークス、金属パウダー、バライト及びゴムから選択される成分を含む複合混合物とから成る。
本発明による摩擦材料を組み込んだブレーキパッドの斜視図である。 セメントの無い参照用ブレーキパッドのテストAK Master及びAMSを受けた後の状態を示す。 ブレーキパッドFB45のテストAK Master及びAMSを受けた後の状態を示す。
図1は、本発明の実施例による摩擦材料を組み込んだブレーキパッドを示す。
上記にリストしたような幾つかの成分は、摩擦材料を形成し、示唆した方法及び比率で混合された場合に、結合剤としてのあらゆるタイプのフェノール樹脂を完全に無い状態で、フェノール樹脂を含んでいる材料の性能に等しいかそれより高い性能を提示する一群の摩擦材料を提供する。
摩擦材料の完全な均質化のために、摩擦材料を構成するセメント、水及び他の成分は、適切な比率で、塊のない且つ適正な粘稠度を有する均質な混合物を得るまで混合され、こうしてブレーキパッドを得る成形工程にさらされる。
こうして達成されたブレーキング混合物は、4〜90℃、好適には40〜80℃の範囲の温度、及び2〜6KN/cm、好適には4〜5KN/cmの範囲の圧力で圧縮成形工程にさらされ、これら温度及び圧力条件は、本発明による摩擦材料から始まるブレーキパッドの成形には最適である。
パッドは、空気中で1週間エージングした後に、調整され塗装される。パッドは、成形から約28日間エージングした後に、下記に示されるように、特徴付けられテストされる。
選択された処方で成形工程を通して完成されたパッドの特徴付けは、次の様相の評価に基づく:
A)縁部外形の均一性及び規則正しさ並びに形状のきずが無いこと;
B)圧縮性及び表面硬さ;
C)「AK Master」及び「AMS」と称されるテストを通して決定される摩擦材料の摩擦特性。
特性付けA)及びB)は次のテストを通して達成される:
A)縁部外形の均一性及び規則正しさ並びに形状の傷がないこと;これは、基本的に以下のパラメーターについての観察から成る成形テストの評価で対処する:A1)材料を鋳型に均質に充填し、結果として傷のない製品を達成すること:A2)起こり得る表面の酸化や異常な膨らみの観察;そのような観察は、視覚的な確認や、製品の平面及び平行測定を通して行われる。
B)ISO−6310による「圧縮性」及びJIS D4421による「表面硬さ」;圧縮性及び表面硬さは、パッドの縁部と内部部分との機械的特性の同質性を示す。
C)摩擦特性
摩擦材料の摩擦特性は、「SAE J2522」(「AK Master」と称される)及び「AMS」と称されるテストを通して決定される。
「AK Master」というテストは、1対のパッドが様々な制動状況でテストされる間、試用期間位相の後に、複数回の制動作動が異なる圧力で、低速、中速、高速で、そして冷間制動やハイウェー制動のような特定の制動でシミュレートされる性能テストである。
「AMS」というテストは、高く且つ繰り返しの応力におけるブレーキシステムの挙動のテストであり、ブレーキシステムが経験し得る極限状況をシミュレートする。これは、100km/hから0までの高圧での10回連続の制動作動で対処する。AK Masterテストに関し、より高い圧力ではあるが、同じ温度が到達する。このテストを通して、摩擦及び流体の消費が測定される。
本発明による摩擦材料の主な利点は、前記材料に基づいた他の産業上の応用と同様に、環境中にフェノールをまったく放出せずに環境に易しいブレーキパッドを達成可能にすることである。
さらに、結合合成物の特別の特徴は、結合剤としてのあらゆるタイプのフェノール樹脂を完全に無い状態で、フェノール樹脂を含んでいる材料の性能に等しいかそれより高い性能を保証する摩擦材料を達成することを可能にしている。
本発明の他の特徴及び利点は、限定的ではない例として報告された下記の実施例から明らかとなるであろう。
実施例1
下記の表1で報告した組成による摩擦材料(FB41)を準備した。
Figure 2016532831
特に、約6500ブレーン(blaine)の粉末度を得るために十分に粉砕された、カルスコ(Calusco)のセメント工場製のポルトランドセメント タイプI 52.5Rを含む結合合成物を使用した摩擦材料を準備した。そのような結合合成物は、摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で11.79%に等しい割合で加えられ、カルスコのセメント工場製のセメント結合剤 ポルトランドタイプI 52.5Rに付加して、結合合成物の全重量に対して重量で1.15%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200(ポリビニルアルコール及びシランの混合物、すなわちアルキルオキシシラン)を含む。
本実施例で使用される複合混合物は、
酸化アルミニウム及び酸化マグネシウム 12
スチール繊維 27.2
アラミド繊維 2.2
クロマイト 4.3
硫化錫及び硫化モリブデン 7.6
グラファイト 6.5
コークス 12
金属パウダー 17.4
バライト 8.7
ゴム 2.2
から成る。
複合混合物の%は、複合混合物のみの全重量に対する重量の百分率である。
こうして達成された摩擦材料を、77cmの表面及び1cmに等しい厚さを有するパッドを達成する鋳型を使用して、80℃及び4.5KN/cmに等しい温度及び圧力の条件下での圧縮によって成形した。
より詳細には、本実施例において報告されたテストで使用される鋳型は、フェラーリ(Ferrari)F152バックサイズ及びアルファ(Alfa)939フロントサイズに相当する、77cmの表面及び1cmに等しい厚さを有するパッドを達成する鋳型である。
パッドを、空気中で1週間エージングした後に、調整し塗装した。その後、パッドを、成形から約28日間エージングした後に、下記に示されるように、特徴付けしテストした。
表1で報告された処方から得られたパッドを、視覚的に観察し、表面の酸化も異常な膨らみも無かった。
次に、JIS D4421規格に従って得られた製品のHRR表面硬さの測定を行い、91の平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。
前記様相は、局所的な分離点が無く、従って高い耐摩耗性によって特徴付けられた摩擦材料を達成するのに非常に重要である。
従って、縁部外形の均一性及び規則正しさ並びに縁部に対するパッドの中央部の同質性は、結合剤としてフェノール樹脂を使用するパッドの共通の値に関して、類似するか改善したパッドの摩耗を有するための重要な要素である。
ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、40に等しい平均値を強調した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.33−0.33mm(この値は一対のパッドで行った測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.42に等しい平均摩擦係数を示した。
それは、要求された規格に完全に従って摩擦係数の値を対処する。
前記値は、熱硬化性樹脂で達成されたパッドのために得られたものに調和する。
テストAK−MASTERを通して既にテストされたパッドは、テストAMSにさらされた。
テストAK−Masterに関して、テストAMSは、同じ温度だがより高圧力下で行い、ブレーキ流体の摩擦及び消費を測定する。
また、テストAMSに従ったテストは、肯定的な結果を有した。摩擦係数に関して得られた性能は、高温でも良好である。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.11−0.11mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい値を示した。
また、この値は、熱硬化性樹脂で達成されたパッドのために得られたものに調和する。
摩耗は非常に少なく、本発明によるブレーキパッドの堅固さを確認する。
ディスク及びパッドの外観は、ディスクの表面に幾つかの小さな介在物だけで、いかなる分離・クラックを観察されなかった。
実施例2
下記の表2で報告した組成による摩擦材料(FB42)を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、セメント タイプIV/B(P) 32.5R(6000ブレーン)を含む結合合成物を使用して準備した。そのような結合合成物は、摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で11.80%に等しい割合で加えられ、セメント結合剤 タイプIV/B(P) 32.5R(6000ブレーン)に付加して、結合合成物の全重量に対して重量で1.15%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200(ポリビニルアルコール及びシランの混合物、すなわちアルキルオキシシラン)を含む。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表2で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、90の平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、40に等しい平均値を強調した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.29−0.40mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.41に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.10−0.08mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい値を示した。
実施例3
下記の表3で報告した組成による摩擦材料(FB45)を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、ポルトランドスラグセメント II B−S 42.5N(4200ブレーン)を含む結合合成物を使用して準備した。そのような結合合成物は、摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で11.80%に等しい割合で加えられ、セメント結合剤 タイプIV/B(P) 32.5R(4200ブレーン)に付加して、結合合成物の全重量に対して重量で1.15%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200(ポリビニルアルコール及びシランの混合物、すなわちアルキルオキシシラン)を含む。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表3で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、91に等しい平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、38に等しい平均値を示した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.34−0.30mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.40に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.08−0.08mm(この値は一対のパッドで実施した測定指す)に等しい値を示した。
図2及び3は、テストAK Master及びAMSを受けた後のブレーキパッドを示す。より詳細には、セメントの無い参照用パッド(図2)及びパッドFB45(図3)を撮影した。
実施例4(石灰質セメント)
下記の表4で報告した組成による摩擦材料を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、セメントCEM II/A−LL 42.5R カルスコ(3800ブレーン)を含む結合合成物を使用して準備した。そのような結合合成物は、摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で12%に等しい割合で加えられた。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表4で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、90に等しい平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、40に等しい平均値を示した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.33−0.35mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.40に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.07−0.09mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい値を示した。
実施例5(セメント タイプI及びスラグ)
下記の表5で報告した組成による摩擦材料を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、ポルトランドセメント タイプI 52.5R カルスコ(6500ブレーン)、高炉スラグ(4000ブレーン)、及び摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で12.5%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200を含む結合合成物を使用して準備した。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表5で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、90に等しい平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、41に等しい平均値を示した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.30−0.32mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.39に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.08−0.09mm(この値は一対のパッドで実施した測定指す)に等しい値を示した。
実施例6(セメント タイプI及びメタカオリン)
下記の表6で報告した組成による摩擦材料を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、ポルトランドセメント タイプI 52.5R カルスコ(6500ブレーン)、メタカオリン(メタスター(Metastar)501−イメリーズ(Imerys))、及び摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で12.5%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200を含む結合合成物を使用して準備した。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表6で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、90に等しい平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、40に等しい平均値を示した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.35−0.34mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.38に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.10−0.11mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい値を示した。
実施例7(セメント タイプI及びフライアッシュ)
下記の表7で報告した組成による摩擦材料を準備した。
Figure 2016532831
摩擦材料は、ポルトランドセメント タイプI 52.5R カルスコ(6500ブレーン)、フライアッシュ、及び摩擦材料を構成する組成の全重量に対して重量で12.5%に等しい割合の防水添加剤 シール(Seal)200を含む結合合成物を使用して準備した。
本実施例で使用される複合混合物は、実施例1で使用される混合物と同じである。
例えば実施例1で記載した同じ工程を通して、表7で報告された処方から始まるブレーキパッドを達成した。
こうして得た製品の表面硬さHRRの測定は、JIS D4421規格に従って実施され、90に等しい平均値を得るとともに、パッドの縁部と中央部との機械的特性の良好な同質性を観察した。ISO−6310に従った「圧縮性」のテストは、42に等しい平均値を示した。
前述したテスト「AK Master」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.32−0.34mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい驚くべき値を示し、また0.36に等しい平均摩擦係数を示した。
テスト「AMS」に従ってテストしたパッドは、ディスク及びパッドの摩耗及び外観に関して0.09−0.11mm(この値は一対のパッドで実施した測定を指す)に等しい値を示した。

Claims (10)

  1. ブレーキパッドの摩擦材料であって、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含んでなり、前記結合剤が、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する、摩擦材料。
  2. 前記水硬性結合剤がポルトランドセメントに基づいている、請求項1に記載の摩擦材料。
  3. 前記水硬性結合剤が、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有するポルトランドセメント タイプI 52.5Rに基づいている、請求項1又は2に記載の摩擦材料。
  4. 前記結合合成物が、前記摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で5〜30%の割合、好適には10〜15%の割合、そしてさらに好適には前記混合物の全重量に対して重量で約12%に等しい割合を示す、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の摩擦材料。
  5. 前記摩擦材料が、重量で5〜30%の割合の結合合成物と、重量で5〜20%の割合の水と、好適には重量で5〜15%の割合の少なくとも1つの潤滑材を有する複合混合物、好適には重量で8〜25%の割合の少なくとも1つの研摩材、好適には重量で8〜25%の割合の炭素を含む少なくとも1つの成分、好適には重量で15〜30%の割合の少なくとも1つの変性剤を有する複合混合物とを含んでなり、すべての前記割合が前記摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して計算される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の摩擦材料。
  6. 前記複合混合物が、前記摩擦材料を構成する混合物の全重量に対して重量で7〜30%の割合の1つ以上の繊維を含んでなる、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の摩擦材料。
  7. 前記摩擦材料が、6500ブレーン粉末度を有するポルトランドセメント タイプI 52.5Rに基づいた結合合成物と、水と、金属酸化物、スチール繊維、アラミド繊維、クロマイト、金属硫化物、グラファイト、コークス、金属パウダー、バライト及びゴムから任意に選択された成分を含む複合混合物とを含んでなる、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の摩擦材料。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の摩擦材料及び金属支持基体を含んでなる、ブレーキパッド。
  9. ブレーキパッドの摩擦材料を達成するために、ポルトランドセメント、ポゾランセメント及びスラグセメントの中から選択された水硬性結合剤に基づいた結合合成物の利用であって、前記結合剤が、3500〜9000ブレーン粉末度、好適には4000〜7000ブレーン粉末度、そしてさらに好適には6500ブレーンに等しい粉末度を有する、利用。
  10. ブレーキパッド及び産業上の応用おいて、好適にはブレーキパッドにおいて、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の水硬性結合剤に基づいた結合合成物を含む摩擦材料の利用。
JP2016520782A 2013-06-17 2014-06-16 ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッド Active JP6525973B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT000998A ITMI20130998A1 (it) 2013-06-17 2013-06-17 Materiale di attrito per pastiglie frenanti e relative pastiglie frenanti
ITMI2013A000998 2013-06-17
PCT/IB2014/062258 WO2014203142A1 (en) 2013-06-17 2014-06-16 Friction material for brake pads and related brake pads

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016532831A true JP2016532831A (ja) 2016-10-20
JP6525973B2 JP6525973B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=49000543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016520782A Active JP6525973B2 (ja) 2013-06-17 2014-06-16 ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッド

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9810277B2 (ja)
EP (1) EP3011197B1 (ja)
JP (1) JP6525973B2 (ja)
CN (1) CN105531495B (ja)
IT (1) ITMI20130998A1 (ja)
WO (1) WO2014203142A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3056756B1 (de) 2015-02-13 2019-08-21 Schunk Carbon Technology GmbH Reibbelagwerkstoff
US10702918B2 (en) * 2015-09-29 2020-07-07 Höganäs Ab (Publ) Iron-based composite powder
ITUB20155005A1 (it) * 2015-10-23 2017-04-23 Italcementi Spa Materiali di attrito migliorati per pastiglie frenanti a base di composizioni leganti e relative pastiglie frenanti
CN105422699A (zh) * 2015-12-08 2016-03-23 安徽创新电磁离合器有限公司 一种摩擦片毛坯件及其制造方法
CN105422701A (zh) * 2015-12-08 2016-03-23 安徽创新电磁离合器有限公司 一种耐用刹车片及其制造方法
CN105422700A (zh) * 2015-12-08 2016-03-23 安徽创新电磁离合器有限公司 一种制动器钢纤维摩擦片及其制造方法
CN105508478A (zh) * 2015-12-08 2016-04-20 安徽创新电磁离合器有限公司 一种耐高温的刹车片及其制造方法
CN105387106A (zh) * 2015-12-08 2016-03-09 安徽创新电磁离合器有限公司 一种制动器石棉摩擦片及其制造方法
CN105422697A (zh) * 2015-12-08 2016-03-23 安徽创新电磁离合器有限公司 一种制动器芳纶纤维摩擦片及其制造方法
US9915331B2 (en) 2016-01-15 2018-03-13 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Wet friction materials including calcium silicate
US10132375B2 (en) 2016-05-18 2018-11-20 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Wet friction materials having friction modifier carrier
IT201800009461A1 (it) * 2018-10-15 2020-04-15 Heidelbergcement Ag Materiali di attrito a ridotto tempo di stoccaggio per pastiglie frenanti a base di composizioni leganti e relative pastiglie frenanti
RU208906U1 (ru) * 2021-05-04 2022-01-21 Акционерное общество "Термостойкие изделия и инженерные разработки" (АО "ТИИР") Фрикционное изделие

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63170252A (ja) * 1986-12-23 1988-07-14 セムコム コーポレーション セメンタイト複合材料
JPH02503334A (ja) * 1988-01-28 1990-10-11 ハイピリオン・カタリシス・インターナシヨナル 炭素フィブリル
JPH0469421A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Toyota Motor Corp ブレーキ用摩擦材料

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1967224A (en) * 1932-10-25 1934-07-24 Johns Manville Friction element and method of making the same
US2110571A (en) * 1936-04-20 1938-03-08 Arthur F Elerath Frictional composition
US2420475A (en) * 1942-01-10 1947-05-13 Herbert H Greger Friction composition and method of preparing the same
GB1267370A (en) * 1968-10-04 1972-03-15 Bp Chem Int Ltd Phenolic resin binder composition for friction elements
US3684062A (en) * 1969-02-14 1972-08-15 Kelsey Hayes Co Friction lining composition
US3967037A (en) * 1974-04-12 1976-06-29 Owens-Corning Fiberglas Corporation Friction material for brake linings and the like
US4482385A (en) * 1983-06-30 1984-11-13 Research One Limited Partnership Cementitious composite material with stainless steel particulate filler
US4792361A (en) * 1986-08-08 1988-12-20 Cemcom Corp. Cementitious composite friction compositions
US5250588A (en) * 1990-01-16 1993-10-05 Ceram Sna Inc. Organic friction material composition for use to produce friction linings
US5433774A (en) * 1990-08-02 1995-07-18 Miba Frictec Gesellschaft M.B.H. Friction lining and process for the production thereof
CN1053951C (zh) * 1996-05-10 2000-06-28 董文瑞 一种刹车片及其制备方法
US5918429A (en) * 1997-08-13 1999-07-06 The Quikrete Companies Method and apparatus for providing concrete products having improved surface and structural characteristics
US6451105B1 (en) * 2000-11-17 2002-09-17 Raymond C. Turpin, Jr. Cementitious composition with limestone accelerator
DE10113918C2 (de) 2001-03-07 2003-04-24 Becorit Gmbh Gesinterte anorganische Granulate und Formkörper auf Basis von Kohlenstoff und/oder Molybdänverbindungen in einer keramischen Matrix, deren Herstellung sowie deren Verwendung
CN101423745B (zh) * 2007-10-29 2012-06-06 比亚迪股份有限公司 一种摩擦制动材料及其制备方法
US7927417B2 (en) * 2008-02-04 2011-04-19 Capitol Aggregates, Ltd. Cementitious composition and apparatus and method for manufacturing the same
US7799128B2 (en) * 2008-10-10 2010-09-21 Roman Cement, Llc High early strength pozzolan cement blends

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63170252A (ja) * 1986-12-23 1988-07-14 セムコム コーポレーション セメンタイト複合材料
JPH02503334A (ja) * 1988-01-28 1990-10-11 ハイピリオン・カタリシス・インターナシヨナル 炭素フィブリル
JPH0469421A (ja) * 1990-07-09 1992-03-04 Toyota Motor Corp ブレーキ用摩擦材料

Also Published As

Publication number Publication date
CN105531495A (zh) 2016-04-27
US20160131215A1 (en) 2016-05-12
EP3011197B1 (en) 2019-08-07
ITMI20130998A1 (it) 2014-12-18
US9810277B2 (en) 2017-11-07
EP3011197A1 (en) 2016-04-27
WO2014203142A1 (en) 2014-12-24
CN105531495B (zh) 2019-02-01
JP6525973B2 (ja) 2019-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6525973B2 (ja) ブレーキパッドの摩擦材料及び関連するブレーキパッド
CN108350965B (zh) 改善的基于粘结组合物的用于刹车片的摩擦材料和相关刹车片
KR102116768B1 (ko) 브레이크용 마찰 재료
CN112752912B (zh) 用于制备摩擦材料、尤其是用于制造制动衬块的方法及相关制动衬块
EP3128201A2 (en) Friction material, in particular for the manufacturing of a brake pad, and associated preparation methods
KR102237886B1 (ko) 마찰재 조성물, 마찰재 및 마찰 부재
CN112840142B (zh) 基于粘合剂组合物的用于制动衬块的具有低存储时间的摩擦材料和相关的制动衬块
CN104295644B (zh) 用于铝合金摩擦盘的制动器衬片及其制备方法
WO2021148959A1 (en) Method for making a friction material, in particular for making brake pads and relative brake pads
IT202000011716A1 (it) Pastiglia del freno con un materiale di attrito avente un legante geopolimerico
JP5169368B2 (ja) 自己治癒性水和硬化物及び低反応活性セメント材料
KR20180045600A (ko) 고pH 실리카퓸 혼입 저점도 고강도 콘크리트 조성물 및 이의 생산방법
GB2357517A (en) Friction material
JPH0515658B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180516

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180815

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181004

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20181005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190507

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6525973

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250