JP2016532458A - 緑内障の処置のために患者の眼に植え込まれるドレン弁 - Google Patents
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Abstract
緑内障の処置のために患者の眼(O)に外科的に植え込まれるドレン弁(10)であって、主本体(11)、及びこの主本体(11)に一端(12’)が接続された排出管(12)を備え、この排出管(12)が、その遠位先端部が眼球(GO)の前房(CA)内に進入して、房水(UA)の外部への排出が可能となるよう、眼(O)に植え込まれるように構成され、この弁(10)が、次の一連の著しい改善によって特徴付けられる:1)弁(10)を植え込む外科手術中に排出管(12)の長さの適合(f1)を可能にする、排出管(12)の抜き出し可能な構成(12a、12b);2)眼球(GO)の表面に対する排出管(12)の半径方向(IR)の寸法を縮小するのに適した排出管(12、12a、12b)の扁平又は平らな断面形状(12’);3)眼球(GO、CA)の内部に進入するように構成された排出管(12)の先端部分(12f)と排出管(12)の残りの部分(12b’)との間に妨害物を含まない接続;4)眼球(GO)の表面に接触している主本体(11)の下面又は下端面(S’’)に沿って形成された一連の保持バッグ又は区画(11b)であって、弁のこの主本体(11)を貫通して延在する、対応する貫通孔(11a)に関連し、かつ、植え込まれると、弁のゾーンにおける目玉の潤滑を改善するように、房水(UA)を受け取って保持するのに適している、一連の保持バッグ又は区画(11b);5)植え込まれると、房水(UA)を移送してドレン弁(10)の周りの潤滑を改善するために、眼球に接触していない、弁の主本体(11)の外輪(S’)に形成された末広の扇型開口部(11c);及び6.例えば、外科手術中に、眼球の表面に弁を固定する糸を挿入するための孔(11d)の虹彩に近接した配置を可能にする、従来のドレン弁に対して修正された構造。これらの改善により、ドレン弁(10)は、緑内障の処置の医療分野で使用される現在知られているドレン弁に対して、大幅に改善された、優れた性能を保障する。【選択図】図2A
Description
本発明は、一般に、眼疾患の処置及び治療のための植え込み医療器具の分野に関し、より詳細には、眼の角膜と虹彩との間の前房内にある房水を外部に排出して、眼球内の房水の圧力を低下させるために、緑内障に罹患している患者の眼に外科的に植え込むのに適したドレン弁に関する。
本発明の分野の従来技術は、緑内障の処置のための植え込み可能なドレン弁を提供し、このドレン弁は、典型的には、主本体を備え、この主本体は、一端が主本体に接続された排出管に結合されている。
ドレン弁の主本体は、外科医によって、患者の結膜の下の領域における眼球表面に植え込まれるが、排出管は、その先端部が前房内に進入してこの前房から房水を排出するように植え込まれる。
より詳細には、排出管は、ドレン弁の主本体に接続された第1の端部、及び主本体に接続された端部とは反対側の第2の遠位端部を有し、この第2の遠位端部は、その先端部が眼球表面を穿通して対応する前房内に進入するように、手術中に外科医によって植え込まれる。
このようにして、ドレン弁は、外科医によって患者の眼の中に植え込まれると、前房に進入した排出管の遠位端部によって、眼球の内部から外部への房水の排出が可能となり、この房水は、この弁の主本体によって受け取られ、次いで、結膜の下の領域における同じ主本体の外部に流れる。
この弁の植え込みは、眼球内に含まれる房水の排出の結果、例えば、眼内圧力を大幅に低下させるため、患者が罹患している緑内障の処置に有効である。
既知のドレン弁では、眼球の内部に進入するように患者の眼に植え込まれた対応する排出管、特に、この弁の主本体に接続されたその近傍の排出管の部分が、外科手術中に眼球の外面に配置され、この部分は、通常は円形の断面を有する。
ところで、排出管のこの特定の円形の断面は、例えば、眼表面の妨害物となり、この妨害物は、眼表面を潤滑するために頻繁に閉じたり開けたりしなければならない瞼の動きを妨げると、弁が植え込まれた患者に不快感を与える原因となることが分かった。
情報を完全にするために、図8の図面は、従来技術に適合した従来型のドレン弁を示し、このドレン弁は、このような円形断面を有する排出管を備える。
しかしながら、これらだけが、緑内障の治療のために医療分野で現在使用されている既知のドレン弁の不都合、制約、及び欠点ではない。
実際、ドレン弁は、緑内障の治療に現在利用可能なドレン弁は、例えば、ドレン弁の植え込み手術中に生じることがあり、かつ外科医が求めることがあるいくつかの重要な要求及び必要性に十分に対応しないようである。
例えば、既知のドレン弁では、患者の眼に弁を植え込むための外科手術の特定の状況及び状態に合わせて、排出管が植え込まれて眼の内部に進入する位置と弁自体との間の距離を外科医が適合させる、即ち、増減することができない。
更に、既知のドレン弁に見られ得る最後であるが重要な不都合は、ドレン弁の本体とこの本体が植え込まれる眼球の外面との間の接触ゾーンに生じる、感染を引き起こす可能性のある不十分な潤滑性によるものである。
より詳細には、この重要な不都合は、既知のドレン弁の主本体が、時には、このドレン弁が配置されて植え込まれる眼球の外面のゾーンを連通させることができるいくつかの貫通孔を備え、このドレン弁の主本体の上面に眼球内から来る排出された房水が流れる。
既知のドレン弁の更なる制約及び不都合は、外科手術中に眼球上のドレン弁の主本体を安定に固定するために、ドレン弁の主本体を目玉の外面に固定する糸を通すための固定孔を虹彩に可能な限り近づけなければならないことに関連している。
代わりに、残念なことに、既知のドレン弁は、これらの固定孔と虹彩との間の一定の距離を伴うような構成を有し、上述の理由から、即ち、この弁の主本体を眼球の表面により安定させて確実に固定するためには、この距離を小さくすることが有用であろう。
眼内圧を調節するために前房内に含まれる房水を排出する原理に基づいた、緑内障の処置用の既知のドレン弁の中で、特に、いわゆる「Ahmed弁」について述べる。
いずれの場合も、このタイプの弁はまた、緑内障の処置において広い用途をこれまで、そしてこれからも有するにもかかわらず、更なる改善を必要とするため、既に述べた不都合及び制約から免れられるものではない。
従って、本発明の第1の目的は、現在の弁に対する著しい改善である、緑内障の処置のために眼に植え込まれるドレン弁を製造することであり、このドレン弁は、緑内障の処置の医療分野で現在使用されている既知のドレン弁を実際に悪化させ、従って、この既知のドレン弁の性能及び有効性を大幅に制限する様々な多数の不都合、例えば、既に列記され、説明された不都合を効果的に改善するのに特に適している。
本発明の更なる目的はまた、患者の眼に容易に植え込むことができる緑内障の処置のためのドレン弁を製造することであり、このドレン弁は、既知の使用されている弁に対して、弁の植え込みの段階中に、外科医に更に優れた幅広い動作の可能性を提供し、例えば、結膜の下側の眼球の表面に固定される弁の主本体と、排出管が、その先端部が眼球の内部に進入するように植え込まれる位置との間の距離を、眼球の特定の構造を考慮して、外科医が変更及び適合させることが可能となる。
これらの目的は、主な独立請求項1、11、及び16によって規定される特徴を有する、緑内障の処置のための、植え込まれる改善された弁によって十分に達成されると見なされる。
本発明の特定の実施形態及び有利な実施形態は、他の従属請求項によってさらに規定される。
本発明のこれら及び他の目的、特徴、及び利点は、添付の図面を参照して、非限定例として示される本発明の好ましい実施形態の1つの以下の説明によってより明白かつ明確になるであろう。
図面を参照すると、緑内障を処置するために患者の眼Oに外科的に植え込まれる、特に、角膜CORと虹彩IRとの間の眼球GOの前房CAに含まれる房水UAを排出する機能を有する、本発明によるドレン弁の全体が10で示されている。
本発明を容易かつ明確に理解するために、図9Aは、本発明のドレン弁10を受け取り、このドレン弁が植え込まれるように用意された、各部が前述された眼Oのゾーンを模式的に示している。
詳細には、ドレン弁10は:
・全体が11で示されている主本体;及び
・全体が12で示されている、主本体11に一端が接続された排出管を備える。
・全体が11で示されている主本体;及び
・全体が12で示されている、主本体11に一端が接続された排出管を備える。
主本体11は、眼Oの眼球GOの外面に外科医によって固定され、この眼球GOを覆う結膜CONの下の領域における強膜又は強膜嚢SCを切開するように設計されている。
排出管12は、外科医によって眼球GOの外面に配置され、前記主本体11に接続された一端とは反対側の端部又は先端部が、眼球GO、特に眼Oの角膜CORと虹彩IRとの間に形成された、対応する前房CA内に進入するよう眼に植え込まれるように構成されている。
このようにして、房水UAは、前房CAから眼球GOの外部に向かって排出され、排出管12を通過してドレン弁10の主本体11に入り、そして最終的に結膜CONの下の領域における主本体11の外部に流れる。
より詳細には、排出管12は:
ドレン弁10の主本体11に近接した、この主本体10に一端が接続された第1の部分であって、外科手術中に眼球GOの外面に沿って配置されるように構成された第1の部分、及び
主本体11に接続された一端とは反対側の、排出管12の第1の部分の端部に約45°の角度で接合された第2の部分であって、眼球GOの外面を穿通し、従って眼球の内部に進入するよう植え込まれるように構成された、第2の部分を備えることができる。
ドレン弁10の主本体11に近接した、この主本体10に一端が接続された第1の部分であって、外科手術中に眼球GOの外面に沿って配置されるように構成された第1の部分、及び
主本体11に接続された一端とは反対側の、排出管12の第1の部分の端部に約45°の角度で接合された第2の部分であって、眼球GOの外面を穿通し、従って眼球の内部に進入するよう植え込まれるように構成された、第2の部分を備えることができる。
主本体11に隣接した、排出管12の第1の部分は、主本体11の内部に収容された、全体が13で示されている、膜弁装置に接続するためにこの主本体11の内部に延びている。
明確にするために、この膜弁装置13を、図2A〜図2Cを参照して簡単に説明する。
より詳細には、膜装置13は、2つに折られた弾性材料のシートによって構成された弾性膜13aを備え、この弾性膜13aは、主本体11の外側シェル内に収容された2つの小さいプレート13bと13cとの間に配置され、一連の基準ペグ又はピン13dによって相互に中心に位置している。
2つに折り畳まれた弾性膜13aのシートは、前房CAから排出されてこの前房CAから来る房水UAを受け取るために、排出管12に接続され、このシートの折り畳まれたゾーンに連通した内室を形成する。
このようにして、主本体11内に収容された弾性膜13aは、前房CAから来る房水UAを受け取り、この房水UAの圧力も受けるため、2つの小さいプレート13bと13cとの間の変形によってこの圧力に反応して、折り畳まれたゾーンとは反対側のゾーンで折り畳まれたシートによって形成された割れ目が開閉し、従って、ドレン弁10の主本体11の外部の前房CAからの房水UAの、図1Aに矢印fで示されている流れ、即ち、排出を制御する。
図面に示されているように、折り畳まれた膜13aは、十分に平滑であり、従って、従来のドレン弁の膜とは異なり、この折り畳まれた膜13aが間に収容される小さいプレート13bと13cに対してこの折り畳まれた膜13aを配置するために対応する小さい基準ペグ又はピンと協働するのに適した基準孔を有していないことに留意されたい。
従って、この膜弁装置13によって、ドレン弁10は、外科医によって患者の眼に植え込まれると、眼球の内部から外部に向かう房水の排出作用により、緑内障の悪影響の1つとなる眼内圧を低下させることができる。
本発明のドレン弁10は、以下に記載される一連の著しい改善によって特徴付けられる。
第1の改善:移動止めの端部を備えた排出管の抜き出し可能な構造
この改善によると、図2A〜図2Gに例示されているように、本発明のドレン弁10の排出管12は、対応する端部12a’が弁10の主本体11及び対応する膜弁装置13に接続された、外側シースとも呼ばれる12aで示されている第1の外管と、両方向矢印f1で示されているように外管12a内でスライドするのに適し、従って、この第1の外管12aから可変的に抜き出される、遠位管とも呼ばれる12bで示されている第2の内管とを備える伸縮自在又は抜き出し可能な構造を有する。
この改善によると、図2A〜図2Gに例示されているように、本発明のドレン弁10の排出管12は、対応する端部12a’が弁10の主本体11及び対応する膜弁装置13に接続された、外側シースとも呼ばれる12aで示されている第1の外管と、両方向矢印f1で示されているように外管12a内でスライドするのに適し、従って、この第1の外管12aから可変的に抜き出される、遠位管とも呼ばれる12bで示されている第2の内管とを備える伸縮自在又は抜き出し可能な構造を有する。
特に、第2の内管又は遠位管12bは、外管12a内をスライドする第1の部分12b’、及び12fで示され、円形の断面を有する第2の部分又は眼内管によって構成されており、この第2の部分は、外管12a内をスライドする端部とは反対側の第1の部分12b’の一端において、図2Fにも示されているように、約45°の角α、即ち、測り方によっては135°の角βで接合されている。
そして、眼内管12fは、前房CAに進入して房水を排出するために外科医によって植え込まれる、内管又は遠位管12bの先端部分を構成する。
従って、排出管12のこの抜き出し可能な構造は、外科医が、弁を植え込む手術中に、対応する主本体11と排出管12が眼球GOの表面に植え込まれてその内部に進入する位置との間の距離を変更して適合させることができるという利点を有する。
更に、シース12a内をスライドする遠位管12bの部分12b’に対する、眼内管12fの135°の傾斜構造は、排出管12の目玉内への挿入及び進入を格段に容易にし、特に、弁を植え込む外科手術中に遠位管12bの座屈を防止する。
排出管12の2つの外管12aと内管12bとの間を確実に密封するように、ガスケット12cが、この外管12a内をスライドする、この内管12bの端部に結合されている。
更に、図面から分かるように、このガスケット12cは、アバットメント又は移動止めとしての機能も有し、これにより、これらの2つの管12aと12bとの間の相対的なスライド中に、内管12bが外管又は外側シース12aから抜け出て分離するのが防止される。
主本体11に隣接した外管12aは、排出管12によって排出される房水UAを膜弁装置13に移送するために、その一端が、主本体11内に収容されたこの膜弁装置13に差し込み部12dを介して接続されている。
図2Fは、内管12bが外管12a内に完全に引き込まれて格納された、排出管12がとる最小の伸長の構造を模式的に示している。
図2Gは、外管又は外側シース12aの一端が細くなることによって形成されたリッジ又はアバットメント12a’’に対して、内管12の一端が対応するガスケット12cで当接している、排出管12がとる最大の伸長を有する構造を模式的に示している。
従って、排出管12の伸縮自在の構造では、内管12bに結合されたガスケット12cが、この内管12bの外面と外管12aの内面との間の摩擦力を有利に低下させることができ、また、内管12bが外管12aから抜け出て外れるのを防止する。
本発明のドレン弁10の植え込みのための手術中に、外科医は、弁11の主本体11を植え込んだ後に排出管12の長さを伸長又は適合させる必要がある場合は、単にプライヤーで第2の内管12bを引っ張って抜き出す、又は第2の管12bを第1の管12a内で必要な方向にスライドさせる。
次いで、外科医は、第2の内管12bの正確な抜き出し長さを達成したら、外管12aから突き出たこの内管12bの部分の先端部が前房CAの内部に進入するように、この先端部を患者の眼に挿入して植え込むことができる。
より詳細には、この段階で、以下に記載されるように、外科医は、排出管12の長さを適合させたら、眼内管12fを患者の眼に挿入して植え込み、この眼内管12fは、第2の内管12bの先端部分に一致し、図2Fに示されているように、この第2の管12bの残りの部分12b’に対して約45°の角βを向いている。
従って、排出管12の伸縮自在かつ抜き出し可能な構造を定義するこの第1の改善は、ドレン弁10を植え込むための外科手術の実施中の重要かつ具体的な利点、例えば:
・排出管の固定及び植え込みの一連の簡単で便利な作業;
・排出管が手術中に受け得る過剰な牽引力によりこの排出管が破損し得るリスクの完全な排除;
・第2の内管が第1の外管内で過剰に抜き出された場合には、この第2の内管を再挿入する可能性があるが、この第2の内管の配置が容易;
・外管と内管との間のスライドの摩擦が低く、従って、これらの2つの管同士の付着が起こり得ない、などに関連することは明らかである。
・排出管の固定及び植え込みの一連の簡単で便利な作業;
・排出管が手術中に受け得る過剰な牽引力によりこの排出管が破損し得るリスクの完全な排除;
・第2の内管が第1の外管内で過剰に抜き出された場合には、この第2の内管を再挿入する可能性があるが、この第2の内管の配置が容易;
・外管と内管との間のスライドの摩擦が低く、従って、これらの2つの管同士の付着が起こり得ない、などに関連することは明らかである。
第2の改善:半径の寸法が縮小された排出管
この第2の改善によると、図3A〜図3Fに例示されているように、本発明のドレン弁10の排出管12は、従来技術の弁のように円形の断面ではなく、房水UAの排出流に利用可能な同じ断面積で、眼球GOの表面に対する排出管12の半径方向の寸法IRを縮小するのに適した12’で示されている扁平又は平らな形状の断面を有する。
この第2の改善によると、図3A〜図3Fに例示されているように、本発明のドレン弁10の排出管12は、従来技術の弁のように円形の断面ではなく、房水UAの排出流に利用可能な同じ断面積で、眼球GOの表面に対する排出管12の半径方向の寸法IRを縮小するのに適した12’で示されている扁平又は平らな形状の断面を有する。
例えば、この扁平な断面形状は、ドレン弁10の主本体11に直接接続された第1の外管12a及びこの管12a内をスライドする内管12bの両方がとる、又はこれらの管の一方のみがとる楕円断面形状で形成することができる。
特に、図3A〜図3Eは、いくつかの観察点から異なる拡大率で、外管12a及びこの外管12a内をスライドする内管12bの両方が扁平な断面形状を有する形態でこの第2の改善を示している。
何れの場合も、房水UAの排出流に利用可能な同じ断面積で、眼球GOの表面に対する排出管12の半径方向の寸法IRを縮小するのに適した任意の断面形状が、この第2の改善の範囲内と見なされるため、この第2の改善が、本発明の範囲から逸脱することなく主題の変形であり得ることは明らかである。
より詳細には、排出管12が、第1の改善に一致する、前述の伸縮自在かつ抜き出し可能な構造を有していない場合、即ち、排出管12が、相互にスライドする部品を用いていない単一管によって形成される場合にも、排出管12の扁平な形状12’の断面を形成することができる。
ドレン弁10を植え込むための手術中に、このような扁平な構造12’の断面を有する排出管12は、排出管12の平らな部分が眼球の表面に効果的に接触するように、外科医によって目玉GOの外面Sに配置される。
従って、排出管12の平ら又は扁平な形状を定義するこの第2の改善は、ドレン弁10を植え込むための外科手術の実施中、及びその後の、緑内障に罹患している患者に植え込まれるとこの弁10のドレン弁の効果的な使用中の重要かつ具体的な利点、例えば:
・眼球に対する半径方向の寸法の縮小、従って、この眼球を覆う結膜に対する影響の減少、
・排出管の目玉の外面に対する密着の改善、
・排出管12の眼球GOの曲面に対する適合性、などに関連していることが明らかである。
・眼球に対する半径方向の寸法の縮小、従って、この眼球を覆う結膜に対する影響の減少、
・排出管の目玉の外面に対する密着の改善、
・排出管12の眼球GOの曲面に対する適合性、などに関連していることが明らかである。
更にこの第2の改善は、排出管12の半径方向の寸法が縮小された平らな形状により、瞼PALの動きを妨げるその半径方向の寸法により円形の断面である排出管が、従来のドレン弁で引き起こす問題及び患者の不快感を効果的に改善する。
第3の改善:先端の眼内管と抜き出し可能な排出管の残りの部分との間の妨害物のない接続及び眼内管の剛構造
この第3の改善は、図4A〜図4Eに例示され、眼内管12fのゾーン、特に、排出管12の外管12a内をスライドするのに適し、かつ上述の第2の改善に一致した扁平な形状12’の断面を有する内管12bの部分12b’と、房水UAを排出するためにテーパの尖った形状を有するその先端部12f’が前房CAに進入するように外科医によって植え込まれるように構成された、円形の断面を有する眼内管12fとの間で、前述のように45°又は135°の角度が付けられた接続及び接合のゾーンに関連する。
この第3の改善は、図4A〜図4Eに例示され、眼内管12fのゾーン、特に、排出管12の外管12a内をスライドするのに適し、かつ上述の第2の改善に一致した扁平な形状12’の断面を有する内管12bの部分12b’と、房水UAを排出するためにテーパの尖った形状を有するその先端部12f’が前房CAに進入するように外科医によって植え込まれるように構成された、円形の断面を有する眼内管12fとの間で、前述のように45°又は135°の角度が付けられた接続及び接合のゾーンに関連する。
この第3の実施形態は、図4A及び図4Bで明確に示されているように、部分又は眼内管12fスライドすると内管12bの他の残りの部分12b’との間の接続が、この他の部分12b’の表面に、眼内円形管12fの直径に正確に一致する直径を有する盲孔12eを形成するステップ;眼内管12fの先端部12f’とは反対側の端部を孔12eに挿入するステップ;及び眼内管12fと内管12bの残りの部分12b’との間のこの孔12eのゾーンにおいてシールを形成する又は結合するステップによってなされることを特徴とする。
更に、この接続を完成させるために、弁10の主本体11に向けて配置された端部とは反対側の、スライドする管12bの部分12b’の端部12b’’が、密封物質、例えば、液体シリコーンによって閉じられて密封される。
従って、有利なことに、この第3の改善は、円形の断面の眼内管12fと、平らな形状12’の断面を有するスライドする内管12bの残りの部分との間の接続を可能にし、眼内管12fは、縮小された半径方向及び横方向の寸法を有するこの管12bの残りの部分に対して約135°の角度で、特に、この接続ゾーンにおけるこの眼内管12f及び管12bの残りの部分12b’の形状に対して一切の追加の妨害物を伴わず、かつ妨害物を有しないように延在する。
結果として、有利なことに、この第3の改善はまた、既知のドレン弁に見られ得る、眼内管と排出管の残りの部分との間の接続ゾーンに通常存在する妨害物の不都合を改善するための、この第3の改善は、瞼の動きで生じる障害による、このような妨害物が患者に引き起こす不快感を排除する。
また、この第3の改善は、眼内管12fが接合される内管12bのスライドする部分12b’の断面に特殊な平らで扁平な形状を利用することによって容易に実現することができる。
更に、有利なことに、ドレン弁10に関するこの第3の改善及び本明細書に記載の他の改善の領域の範囲内で、眼内管12fは、外科医による眼内管12fの前房CAへの挿入を容易にするために、内管又は遠位管12bのむしろ可撓性の残りの部分12b’の剛性よりも高い剛性を有する。
図4D及び図4Eに示されているように、この第3の改善は、12gで示されている1つ以上の切り込み又はカットも備え、この切り込みは、眼内管12fの外側円筒面に沿って形成され、かつ、一端植え込まれると、この眼内管12fが眼から抜け出るのを防止する機能を有する。
図4D及び図4Fはまた、扁平な形状と、眼球内に進入することを目的とする眼内管12fの先端部12f’の、この眼内管12fの軸に対して約45°で傾斜したカットとを強調している。
第4の改善:眼球に接触するドレン弁の主本体の下面に沿った房水を保持する区画
この第4の改善は、房水の循環を実質的に改善及び促進すること、結果として、ドレン弁10の主本体11の下面又は下端面が眼球に接触して支持される領域での、これらの2つの部分間の密着を高めて感染の発症を回避するための、房水による潤滑も目的である。
この第4の改善は、房水の循環を実質的に改善及び促進すること、結果として、ドレン弁10の主本体11の下面又は下端面が眼球に接触して支持される領域での、これらの2つの部分間の密着を高めて感染の発症を回避するための、房水による潤滑も目的である。
詳細には、この第4の改善は、図5A〜図5Fに示されているように、一部の対応する実施形態において、11aで示されている一連の貫通孔、特に3つの貫通孔は、ドレン弁10の主本体11を貫通して形成され、従って、ドレン弁10の主本体11が植え込まれるとこの主本体11の下面又は下端面S’’を支持する眼球の表面と、眼球GOに接触する下面S’’の反対側の、この主本体11の上面又は外輪面S’とを連通させる機能を有する。
従って、これらの貫通孔11aにより、弁によって排出されて眼球内から来る房水が注がれる領域である主本体11の上面又は外輪面S’からの房水の効果的な循環が可能になり、主本体11が眼球に接触して支持される領域が潤滑される。
更に、これらの貫通孔11aに加えて、この第4の改善は、主本体11と眼球GOとの間の接触領域の潤滑、従って、これらの2つの部分間の密着を更に改善するために、眼球GOの表面Sに接触して配置される、ドレン弁10の主本体11の下面又は下端面S’’に沿って形成された、11bで示されている保持バッグとも呼ばれる、一連の区画又は凹部又はバッグを含み、これらのバッグ又は区画11bのそれぞれは、本発明のドレン弁10の主本体11を貫通して延在する対応する貫通孔11aの底部につながって形成される。
従って、貫通孔11aの底部に形成されたこれらのバッグ又は区画11bは、より多量の房水UAの受け取り、及び房水が逆流するまでのより長時間の房水の維持の両方に適し、これにより、ドレン弁が植え込まれた後に、このドレン弁のゾーンでの眼球の潤滑を大幅に促進して改善する、特に、どの貫通孔の底部にもこれらの区画を備えていない既知の市販の弁に対して、眼球のより広い表面を潤滑する。
要約すると、貫通孔11a、及びこれらの各貫通孔11aの底部に形成された保持バッグ11bの両方を含む、本発明のドレン弁10のこの第4の改善により、弁10が植え込まれる眼球を含む眼のゾーンの大幅な潤滑の改善が可能となり、これにより、既知の現在使用されている弁に対して、このゾーンでの感染のリスクが大幅に低減される。
貫通孔11aの底部に形成されたこれらの保持区画又はバッグ11bは、常にこの第4の改善の範囲内で、様々な形状及び構造をとることができ、かつ弁本体11の下端面S’’に沿って様々な方向に延在することができる。
例えば、これらの区画11bは、図5A及び図5Bに示されているように、各貫通孔11aの底部で実質的に円形の構造をとっても良いし、又はこれらの区画11bは、図5C〜図5Fに示されているように、弁本体11の長手方向の細長い構造をとっても良い。
第5の改善:従来のドレン弁に存在するリブの代わりとなる、扇型の構造で房水を移送する開口部
図6A〜図6Cに例示されているこの第5の改善によると、眼球GOの外面Sに接触して支持されるように構成された、主本体11の下面又は下端表面S’’の反対側の弁10の主本体11の上又は外輪の面もしくは表面S’は、扇型構造を有する末広凹部によって画定された、11cで示されている開口部を有する。
図6A〜図6Cに例示されているこの第5の改善によると、眼球GOの外面Sに接触して支持されるように構成された、主本体11の下面又は下端表面S’’の反対側の弁10の主本体11の上又は外輪の面もしくは表面S’は、扇型構造を有する末広凹部によって画定された、11cで示されている開口部を有する。
扇型のこの開口部11cは、主本体11内に収容された弁装置12から主本体11の上面又は外輪面S’に向かう房水(UA)の流れ及び排出を促進することと、房水UAを貫通孔11aを介して、眼球GOの表面Sに接触している主本体11の下端S’’に向かわせ、これにより目玉及びドレン弁10に隣接した領域の眼の他の部分の潤滑を促進して改善することの両方に適している。
特に、扇型構造を有するこの開口部11cは、有利なことに、既知の弁に存在するリブの代わりとなるため、主本体11の外輪S’は、全く突起がなく、実質的に平滑で平らな表面を有し、更に、上述のように、例えば、この主本体11のゾーン又は外輪S’の潤滑を改善する。
従って、有利なことに、この第5の改善は、凹部がリブの代わりとなり、これらのリブが、その突出により瞼の動きの障害物となって、これらのリブが従来のドレン弁で引き起こす不都合及び患者の不快感の問題を解消する。
第6の改善:弁を眼球に固定する糸の挿入のための孔の修正された配置
図7A及び図7Bに例示されているこの第6の改善によると、本発明のドレン弁10、特に、対応する主本体11は、従来のドレン弁の構成に対して修正された構成によって特徴付けられ、この構成により、外科医が、ドレン弁の植え込み手術で、従来のドレン弁で許容される位置に対して、眼の虹彩に隣接した位置又は近い位置に、眼球GOの表面Sにドレン弁10を固定する糸を挿入するための孔を配置することができる。
図7A及び図7Bに例示されているこの第6の改善によると、本発明のドレン弁10、特に、対応する主本体11は、従来のドレン弁の構成に対して修正された構成によって特徴付けられ、この構成により、外科医が、ドレン弁の植え込み手術で、従来のドレン弁で許容される位置に対して、眼の虹彩に隣接した位置又は近い位置に、眼球GOの表面Sにドレン弁10を固定する糸を挿入するための孔を配置することができる。
詳細には、従来の弁の主本体に対して主本体11を実際に長くすることによって形成されたドレン弁10のこの新たな構造により、外科医が、眼球の表面S上のドレン弁10に縫合糸を通すための11dで示されている固定孔を、従来のドレン弁に対して、虹彩から約4mmの近い距離に有利に配置することができる。
図7Aは、ドレン弁10のこの新たな構造を示し、この構造は、以前に予想されたように、対応する収容本体11が、従来のドレン弁に対して、長さΔLの追加部分11’を備えることを特徴とし、この追加部分11’は、外科手術で、眼の虹彩に対して固定孔11dの隣接した配置を可能にするように、縫合糸の通過するための固定孔11dを有する。
より分かりやすくするために、この追加部分11’は、図7Bに遠近法で示されている。
図7Cは、上述の隣接した配置ができないFFで示されている対応する固定孔を備えた従来のドレン弁VCを示している。
この第6の改善は、複数の利点に関連し、特に、外科医による手術の実施を容易にし、また、ドレン弁の目玉の表面への最適かつ改善された固定を可能にする。
更に、簡潔にするために図面には示されていない更なる改善はまた、外科手術中に強膜嚢又は強膜へのドレン弁の挿入を容易にするために補強された、即ち、より大きい厚さを有する、ドレン弁10の主本体11の端部を提供することである。
外科手術では、外科医は、強膜又は強膜嚢SCに弁10の主本体11を固定して植え込み、排出管12の抜き出し可能な構成により、必要に応じて、両方向矢印f1によって示されている対応する内管12bをスライドさせ、これにより、排出管12の長さを、外科医が排出管12を植え込んでその先端部を前房CAに進入させたい位置で、眼球GOの構造に合わせる。
分かりやすくするために、図9Bは、患者が罹患している緑内障を処置するために、外科医によって眼Oに植え込まれた本発明のドレン弁10を示している。
従って、多数の適切な改善が導入されれば、本発明のドレン弁10が、設定した全ての目的を十分に達成することは明らかである。
同様に、ドレン弁10を特徴付けて区別する、前述の様々な改善を定義する特徴を、本発明の領域及び範囲内で、様々な方法で互いに組み合わせることができることは明らかである。
言い換えれば、特定の改善に具体的に関連して前述及び例示された特徴は、別の1つ又は複数の改善に関連した記載された特徴と有利に組み合わせることができ、言い換えれば、簡潔にするために本明細書に記載されていない、本発明のドレン弁10の他の実施形態及び他の改善に関連し、この一部であり、これに適用することができる。
Claims (18)
- 患者の眼(O)に外科的に植え込まれる、緑内障の処置用のドレン弁(10)であって:
・膜弁装置(13)を収容する主本体(11)、及び
・前記主本体(11)及び対応する前記膜弁装置(13)に一端(12a’)が接続された排出管(12)を備え、
前記主本体(11)が、結膜Cの下側の領域において、眼球又は目玉(GO)の外面に外科医によって植え込まれるように設計され、
前記排出管(12)が、前房(CA)から房水(UA)を排出して前記弁装置(13)に送るために、前記外科医によって前記眼球の前記外面に配置して、前記主本体(11)に隣接して接続された一端とは反対側のその端部(12f、12f’)又は先端部が前記眼球(GO)の前記前房(CA)内に進入するように前記眼に植え込むのに適し、かつ
前記主本体(11)内に収容された前記膜弁装置(13)が、前記前房(CA)内に含まれている、前記排出管(12)によって送られる前記房水(UA)の外部に向けた排出を制御するのに適し;
前記ドレン弁(10)が第1の改善を含み、前記第1の改善が、前記排出管(12)が、一端(12a’)が前記弁の前記主本体(11)及び前記膜弁装置(13)に接続された第1の外管又は外側シース(12a)と、前記ドレン弁(10)を植え込む手術中に、対応する前記主本体(11)と前記前房(CA)内に進入するように前記排出管(12)が前記眼球の表面に植え込まれる位置との間の距離を外科医が変更して適合させる(f1)ことができるように、スライド(f1)させて前記外管(12a)から抜き出すのに適した第2の内管(12b)とを備える伸縮自在又は抜き出し可能な構成を有することを特徴とする、緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 前記排出管(12)が、房水(UA)の流出が起こらないように前記排出管(12)を確実に密封するために、前記内管(12b)と前記外管(12a)との間に配置された、前記内管(12b)と一体のガスケット(12c)を備え、かつ
前記外管又は外側シース(12a)に対する前記内管(12b)の相対的なスライド(f1)において、前記内管(12b)と一体の前記ガスケット(12c)が、前記第1の外管(12a)に対する前記第2の内管(12b)のスライド及びストロークを制限するために、前記外管(12a)の一端に形成されたリッジ又は狭窄部(12a’’)に当接するのに適している、請求項1に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 前記第2の内管(12b)が、前記第1の外管(12a)内をスライドする(f1)、前記第2の内管(12b)の残りの部分(12b’)に対して約135°の角度で接合された先端部分又は眼内管(12f)を有し、前記眼内管(12f)が、前記内管(12b)の残りの部分(12b’)よりも高い剛性を有する、請求項1又は2に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記排出管(12、12a、12b)が、前記房水(UA)の排出の流れに利用可能な同じ断面において、前記眼球(GO)の前記表面に対する前記排出管(12)の半径方向の寸法(IR)を縮小するように、扁平又は平らな断面形状(12’)を有することを特徴とする第2の改善を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記扁平な形状(12’)が、前記排出管(12)の前記第1の外管(12a)及び前記第2の内管(12b)の一方か他方、又は両方の楕円形の断面などによって決定される、請求項4に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記第2の内管(12b)が、扁平な断面形状(12’)を有する、前記第1の外管(12a)内をスライドする、第1の管部分(12b’)、及び前記第1の管部分(12b’)に約135°の角度で接続された、円形の断面の眼内管からなる第2の管部分(12f)から構成され、前記第2の管部分又は眼内管(12f)が、その先端部が前記眼球(GO)の前記前房(CA)内に進入するよう前記眼(O)に植え込まれるように構成され、
前記ドレン弁(10)が第3の改善を含み、前記第3の改善が、スライドする前記第1の管部分(12b’)と前記第2の管部分又は眼内管(12f)との間の接続が、前記第1の管部分(12b’)の表面に盲孔(12e)を形成するステップ;前記眼内管(12f)の一端を前記孔(12e)に挿入するステップ、及び前記第1の管部分(12b’)と前記眼内管(12f)との間の前記孔(12e)の領域においてシールを形成する又は接着を行うステップによってなされることを特徴とし、かつ
前記第1の管部分(12b’)と前記眼内管(12f)との間の接続領域に隣接した前記第1の管部分(12b’)の先端部(12b’’)が、シーリング剤で閉じられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)が、前記主本体(11)の下端(S’’)、従って、前記主本体(11)が支持される前記眼球(GO)の前記表面(S)と前記主本体(11)の外輪(S’)とを連通させる機能を有する一連の貫通孔(11a)を有し、
前記ドレン弁が第4の改善を含み、前記第4の改善が、前記眼球(GO)の前記外面(S)に接触して支持され、協働するように構成された、前記弁の主本体(11)の前記下面(S’’)が、前記各貫通孔(11a)の底部及びその周りに、前記主本体(11)と前記眼球との間の接触領域の潤滑を改善するように、前記房水(UA)を受け取って保持するのに適した凹部又は中空のゾーン又はバッグ(11b)を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 第5の改善を含み、前記第5の改善が、前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)の前記上面又は外輪(S’)が、末広の扇型凹部によって画定された開口部(11c)を有し、前記開口部(11c)が、前記主本体(11)の内部から前記主本体(11)の前記外輪(S’)に向かい、そして前記外輪(S’)から、前記主本体(11)を貫通して形成された一連の貫通孔(11a)を介して前記眼球(GO)の前記表面(S)に接触した前記主本体の前記下端(S’’)に向かう前記房水(UA)の流れ及び排出を促進させ、これにより、前記目玉及び前記ドレン弁(10)の周りの領域の前記眼の他の部分の潤滑を促進して改善するのに適していることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 第6の改善を含み、前記第6の改善が、前記ドレン弁(10)が、例えば、前記弁を植え込む外科手術中に、前記ドレン弁を前記眼球(GO)の前記表面に固定する糸を挿入するための固定孔(11d)の虹彩に近接した配置を可能にする、従来のドレン弁に対して修正された構造を有し、前記修正された構成が、前記弁の前記主本体(11)の追加部分(11’)を含み、前記追加部分(11’)が、前記固定孔(11d)を有し、かつ、例えば、従来の弁の長さに対して、前記弁(12)の前記主本体(11)の長さを長く(ΔL)していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)の前記修正された構成が、例えば、従来のドレン弁に対して、前記虹彩から約4mmの近い距離での前記固定孔(11d)の配置を可能にする、請求項9に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 患者の眼(O)に外科的に植え込まれる緑内障の処置用のドレン弁(10)であって:
・主本体(11)、及び
・前記主本体(11)に一端(12’)が接続された排出管(12)を備え、
前記主本体(11)が、結膜(C)の下側の領域において、眼球又は目玉(GO)の外面に外科医によって植え込まれるように設計され、かつ
前記排出管(12)が、房水(UA)を外部に排出するために、外科医によって前記眼球の前記外面に配置して、前記主本体に接続された端部とは反対側のその端部又は先端部が前記眼球(GO)の前房(CA)内に進入するように前記眼に植え込むのに適し、
前記弁(10)が、前記排出管(12)が、前記房水(UA)の排出の流れに利用可能な同じ断面において、前記眼球(GO)の前記表面に対する前記排出管(12)の径方向の寸法(IR)を縮小するように、扁平又は平らな断面形状(12’)を有することを特徴とする、緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 前記扁平な形状(12’)が、前記排出管(12)の楕円形の断面などによって決定される、請求項11に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記排出管(12)が、前記弁の前記主本体(11)に一端(12a’)が接続された第1の外管(12a)と、前記弁を植え込む手術中に、対応する前記主本体(11)と前記前房(CA)の内部に進入するように前記排出管(12)が前記眼球の前記表面に植え込まれる位置との間の距離を外科医が変更して適合させる(f1)ことができるように、スライド(f1)させて、従って前記外管(12a)から抜き出すのに適した第2の内管(12b)とを備える伸縮自在又は抜き出し可能な構成を有することを特徴とする、請求項11又は12に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記排出管が、その一端が、前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)内に収容された膜弁装置(13)の膜(13a)に差し込み部(12d)を介して接続されている、請求項1〜13のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記主本体(11)内に収容された膜弁装置(13)を更に備え、前記弁膜装置(13)が、前記眼球の前房(CA)から来る前記房水(UA)の圧力を受け取り、前記房水(UA)の前記ドレン弁(10)の外部への流れに応じて制御するのに適した弾性膜(13a)を備え、前記膜(13a)が、対応する前記弁装置(13)の内部に前記膜(13a)を配置するための孔を備えていない、請求項1〜14のいずれか一項に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 患者の眼(O)に外科的に植え込まれる緑内障の処置用のドレン弁(10)であって:
・主本体(11)、及び
・前記主本体(11)に一端(12’)が接続された排出管(12)を備え、
前記主本体(11)が、結膜(C)の下側の領域において、眼球又は目玉(GO)の外面に外科医によって植え込まれるように設計され、
前記排出管(12)が、房水(UA)を外部に排出するために、外科医によって前記眼球の前記外面に配置して、前記主本体に接続された端部とは反対側のその端部又は先端部が前記眼球(GO)の前房(CA)内に進入するように前記眼に植え込むのに適し、かつ
前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)が、前記主本体(11)の下端(S’’)、従って、前記主本体(11)が支持される前記眼球(GO)の前記表面(S)と前記主本体(11)の外輪(S’)とを連通させる機能を有する一連の貫通孔(11a)を有し、
前記ドレン弁が、前記眼球(GO)の前記外面(S)に接触して支持され、協働するように構成された、前記弁の主本体(11)の前記下面(S’’)が、前記各貫通孔(11a)の底部及びその周りに、前記主本体(11)と前記眼球との間の接触領域の潤滑、従って、これらの2つの部分間の密着を改善するように、前記房水(UA)を受け取って保持するのに適した凹部又は中空のゾーン又はバッグ(11b)を有することを特徴とする、緑内障の処置用のドレン弁(10)。 - 前記保持バッグ(11b)が、対応する前記貫通孔(11a)の底部の周りの円形形状、又は前記弁の前記主本体(11)の長手方向延長部に沿った細長い形状を有する、請求項16に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
- 前記ドレン弁(10)の前記主本体(11)の前記上面又は外輪(S’)が、末広の扇型凹部によって画定された開口部(11c)を有し、前記開口部(11c)が、前記主本体(11)の内部から前記主本体(11)の外側(S’)に向かう前記房水(UA)の流れ及び排出を促進することと、前記房水を前記貫通孔(11a)を介して、前記眼球(GO)の前記表面(S)に接触している前記主本体(11)の前記下端(S’’)に向かわせ、これにより前記目玉及び前記ドレン弁(10)の周りの領域の前記眼の他の部分の潤滑を促進して改善することの両方に適している、請求項16又は17に記載の緑内障の処置用のドレン弁(10)。
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