JP2016531793A - 浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法 - Google Patents

浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法に関する。【解決手段】本発明は、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを含み、コッファーダムは零下の温度に制御されてコッファーダムから複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法に関する。

Description

本発明は、浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法に関し、より詳細には、コッファーダムとLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGとの間の熱伝逹を低減してBOR(Boil−off Rate)を減少させることができる浮遊式海上構造物および浮遊式海上構造物の温度制御方法に関する。
一般的に、天然ガスは、陸上または海上のガス配管を介してガス状態で運搬されたり、液化された液化天然ガス(Liquefied Natural Gas、以下、「LNG」とする)の状態でLNG輸送船に貯蔵されて遠距離の消費先に運搬される。
かかるLNGは、天然ガスを極低温、例えば、約−163℃に冷却して得られるものであって、ガス状態の天然ガスであるときに比べて、その体積が約1/600に減少するため、海を介した遠距離運搬に適する。
かかるLNGは、LNG輸送船に積まれ海を介して運搬され、陸上消費先に荷役されたり、LNG RV(LNG Regasification Vessel)に積まれて海を介して運搬され、陸上消費先に着いた後、再気化されて天然ガス状態で荷役されることができるが、LNG輸送船とLNG RVには、LNGの極低温に耐えられるLNG貯蔵タンク(「貨物倉」ともいう)が設けられる。
また、LNG FPSO(Floating、Production、Storage and Offloading)、LNG FSRU(Floating Storage and Regasification Unit)のような海上構造物に対する需要が徐々に増加しており、かかる海上構造物にもLNG輸送船やLNG RVに設置されるLNG貯蔵タンクが含まれる。
ここで、LNG FPSOは、生産された天然ガスを海上で直接液化させて貯蔵タンク内に貯蔵し、必要なときに、貯蔵タンク内に貯蔵されたLNGをLNG輸送船に積み替えるために使用される海上構造物である。
LNG FSRUは、陸上から遠く離れた海上でLNG輸送船から荷役されるLNGを貯蔵タンクに貯蔵した後、必要に応じて、LNGを気化させて陸上消費先に供給する海上構造物である。
かかるLNG貯蔵タンクは、LNGを極低温状態で貯蔵するための断熱材が貨物の荷重に直接作用するか否かに応じて、独立タンク型(independent tank type)とメンブレン型(membrane type)とに分類され、独立タンク型貯蔵タンクは、MOSS型とIHI−SPB型とに分けられ、メンブレン型貯蔵タンクは、GT NO 96型とTGZ Mark III型とに分けられる。
従来のLNG貯蔵タンクのうちメンブレン型であるGT NO 96型は、0.5〜0.7mm厚さのインバー(Invar)鋼(36%Ni)からなる1次密封壁(Primary barrier)および2次密封壁(Secondary barrier)が、船体の内面に二つの層に設置されるにあたり、1次密封壁がLNG側に位置し、2次密封壁が船体の内面側に位置するように設置されることでLNGを二重に包む。
また、1次密封壁と2次密封壁との間の空間には1次断熱壁が設置され、2次密封壁と内部船体との間の空間には2次断熱壁が設置されるが、1次断熱壁および2次断熱壁は、LNG貯蔵タンクの外部の熱がLNGに伝わることを最小化する。
一方、LNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGは、常圧で気化温度である約−163℃で貯蔵されるため、LNGに熱が伝わると、LNGが気化されて蒸発ガス(Boil Off Gas、以下、「BOG」とする)が発生する。
また、メンブレン型LNG貯蔵タンクの場合、冷たいLNG貯蔵タンクを連続して設置すると、その間にある鋼(steel)の温度が急激に低下して脆性破壊(brittle fracture)が起こりうる。
これを防止するために、LNG貯蔵タンクの間にコッファーダム(cofferdam)という空間を設けてLNGの低温による損傷を防ぐ。
しかし、コッファーダムを設置しても極低温のLNGによってLNG貨物倉に接したコッファーダムのバルクヘッド部材の鋼の温度が−60℃以下に下がることがある。一般的な鋼は、−60℃に露出すると低温脆性によって損傷を受ける。
この解決方法として、コッファーダムをステンレス鋼やアルミニウムなどの極低温材質で作製することができるが、極低温材質を使用すると船舶の価格が急激に増加する。
そのため、コッファーダムとLNG貯蔵タンクが設置された場合、コッファーダムの温度を5℃に制御し、コッファーダムのバルクヘッドを常温で耐えられる比較的安価な鋼で作製する。
既存のLNG運搬船の場合、コッファーダムの温度が5℃以下になる場合にはヒーティングシステムが稼動して常に5℃以上に維持する。既存のLNG運搬船は、このためにグリコールヒーティングシステム(Glycol heating system)や電気ヒーティングシステムを備えている。
したがって、既存のLNG運搬船は、常に、コッファーダムの温度が最小5℃以上に設計/運航され、BORもかかる温度条件で発生する。
現在、LNG運搬船市場では、契約を結ぶ段階でBORの数値に敏感である。実例として、以前は0.15%のBORが契約条件であったが、近頃、0.125%や0.10%あるいは0.095%などのBORを契約条件として提示されることがある。
しかし、現在、メンブレン型のタンクは、断熱壁が貨物倉内に設置される。LNG貨物倉断熱壁は、断熱性能とともに、LNG貨物から貨物倉に伝わる荷重に耐え伝達できる必要があるため、断熱性能を高めるために既存のLNG貨物倉の断熱壁を変更すると、多くの研究と設計変更および費用増加が発生する。
実際、0.13%程度のBORを満たすLNG貨物倉断熱壁があるとしても0.125%が船主のBOR要求値とされると、BORを4%程度減少させるために多くの研究、期間、費用が発生している。
また、0.103%のBORを保証するLNG貨物倉断熱壁があるとしても船主が0.10%のBORを提示する場合には、このLNG貨物倉を適用することができず、LNG運搬船を受注することができない状況が発生している。現在、LNG運搬船市場は、1%でもBORが減少すると、船舶受注で有利な状況で競争することができる。
一方、既存のBOR減少のための技術開発は、LNG貨物倉断熱壁の性能を改善することである。現在、市場で1%でも小さいBORを要求しているため、現時点で多く挙げられている方法は、LNG貨物倉の厚さを増加させることである。
しかし、LNG貨物倉の厚さを増加させると、LNGを貯蔵できる体積がそれだけ減少する。あるいは、同一の貨物倉体積を維持するためには船舶のサイズが大きくなる。
また、貨物倉の厚さが増加すると、貨物倉が構造的にさらに弱くなるため、これを補強するための研究が行われる必要がある。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、コッファーダムの制御温度を下げ、これに対応する鋼種でコッファーダムのバルクヘッドを設計作製することにより、低コストでBORを低減することができる浮遊式海上構造物を提供することである。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、コッファーダムの制御温度を下げることで低コストでBORを低減し、且つ零下の温度に制御される運航条件および作業の種類に応じてコッファーダムの制御温度を調節することができる浮遊式海上構造物および温度制御方法を提供することである。
本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、コッファーダムの制御温度を下げることで低コストでBORを低減し、且つコッファーダムの冷点(cold spot)などを容易に確認することができる浮遊式海上構造物を提供することである。
本発明が解決しようとするさらに他の技術的課題は、バルクヘッドを介した熱伝逹を減少させることでBORを低減することができ、求められる構造的強度を満たすことができる浮遊式海上構造物を提供することである。
本発明の一側面によれば、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを含み、前記コッファーダムは、零下の温度に制御され、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
前記コッファーダムは、前記複数のLNG貯蔵タンクの間に互いに離隔配置される一対のバルクヘッドと、前記一対のバルクヘッドと前記船体の内壁により設けられる空間部と、を含み、前記一対のバルクヘッドを零下の温度に制御することができる。
前記一対のバルクヘッドは、IGCで規定する鋼種(steel grade)であるB、D、E、AH、DHおよびEHの一つ以上の材質で作製することができる。
前記一対のバルクヘッドは、−30℃以下で適用される低温用鋼LTで作製することができる。
前記一対のバルクヘッドは、−30〜−20℃に制御され、IGCで規定する鋼種であるEまたはEHで作製することができる。
前記コッファーダムの内部にガスを供給して、前記コッファーダムの内部が空気中にある湿気の結氷によって損傷を受けることを防止するガス供給部をさらに含むことができる。
前記ガス供給部は、前記船体に設けられ、前記ガスを前記コッファーダムの内部に供給する供給配管と、前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムの内部ガスを前記コッファーダムの外部に排出する排出配管と、前記供給配管および前記排出配管に設けられるバルブと、を含むことができる。
前記ガスは、乾燥空気(dry air)、不活性ガス(inert gas)およびNガスの一つ以上を含むことができる。
前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムを加熱するヒーティング部をさらに含み、前記コッファーダムは、零下の温度に制御され、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させ、且つ前記零下の温度は、前記ヒーティング部の加熱により0℃以上の特定の温度に変温することができる。
前記コッファーダムのバルクヘッドが−30〜0℃まで耐えられる材質で作製された場合、前記コッファーダムは、−30〜70℃の範囲で変温することができる。
前記コッファーダムのバルクヘッドが−55℃まで耐えられる低温鋼で作製された場合、前記コッファーダムは−55〜70℃の範囲で変温することができる。
前記浮遊式海上構造物の燃料消費量が大きい場合、前記コッファーダムの温度を上げてBOG(Boil−off Gas)の発生を増加させ燃料として使用し、前記海上構造物の燃料消費量が少ない場合、前記コッファーダムの温度を下げて前記BOGの発生を減少させることができる。
前記コッファーダムの内部に作業者が入ることができるように前記ヒーティング部により前記コッファーダムを加熱させて、前記コッファーダムの温度を0℃以上の特定の温度に制御することができる。
前記コッファーダムの零下の温度は、前記コッファーダムの内部に供給される高温の乾燥空気により0℃以上の特定の温度に変温することができる。
前記浮遊式海上構造物は、LNG貯蔵タンクの内部圧力が前記LNG貯蔵タンクの設定圧力より大きい場合、前記コッファーダムの設定温度を下げ、前記LNG貯蔵タンクの内部圧力が前記LNG貯蔵タンクの設定圧力より小さい場合、前記コッファーダムの設定温度を上げることができる。
前記ヒーティング部は、零下の温度に制御されるトランクデッキ空間(trunk deck space)およびトランクデッキ(trunk deck)と接したサイド通路(side passage way)の少なくとも一つを加熱して、前記トランクデッキ空間および前記サイド通路を0℃以上の特定の温度に変温させることができる。
前記浮遊式海上構造物は、前記コッファーダムに設けられる断熱材をさらに含むことができる。
前記コッファーダムは、前記複数のLNG貯蔵タンクを横方向に分割する複数の横方向コッファーダムを含み、前記断熱材を、前記複数の横方向コッファーダムのうち船首の最前方に配置される横方向コッファーダムの船首の最前方のバルクヘッドおよび船尾の最後方に配置される横方向コッファーダムの船尾の最後方のバルクヘッドにそれぞれ設けることができる。
前記断熱材は、前記複数のLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGを断熱させる断熱壁、パネル型の断熱材、発泡型の断熱材、真空断熱や粒子型の断熱材および不織布型の断熱材の少なくとも一つを含むことができる。
前記コッファーダムの底部に設けられ、前記断熱材の損傷を防止する断熱材損傷防止部材をさらに含むことができる。
前記浮遊式海上構造物は、前記コッファーダムにガスを供給するガス供給部をさらに含むことができる。
前記ガス供給部は、前記コッファーダムに設けられ、ガス供給ラインを介して供給されるガスを前記コッファーダムの内部に供給するガス供給配管と、前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムの内部ガスを前記コッファーダムの外部に排出するガス排出配管と、前記ガス供給配管および前記ガス排出配管に設けられる開閉バルブと、を含むことができる。
前記コッファーダムの内部に供給されるガスは、−45〜−35℃の露点温度を有し、前記一対のバルクヘッドを、前記ガスの露点温度より1〜10℃高く制御することができる。
前記コッファーダムの内部に前記ガスを連続して注入し排出(venting)し、且つ前記コッファーダムの温度を0℃以上に維持し、前記ガスは0℃以上の温度を有することができる。
前記コッファーダムの内部に前記ガスを連続して注入および排出させて前記コッファーダムの温度を上げることにより、作業者が前記コッファーダムの内部に入ることができる環境を提供することができる。
前記ガス供給部は、零下の温度に制御されるトランクデッキ空間(trunk deck space)およびトランクデッキ(trunk deck)と接したサイド通路(side passage way)の少なくとも一つに前記ガスを供給し、前記ガスの露点温度は、前記トランクデッキ空間および前記サイド通路の温度より低くすることができる。
前記ガスは、乾燥空気(dry air)を含むことができる。
前記バルクヘッドは、外部船体まで延びることなく内部船体までに連結され、前記外部船体と前記内部船体を連結する強度部材は、前記バルクヘッドと連続しないように設けられ、前記バルクヘッドと前記複数のLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGとの間の熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることができる。
前記バルクヘッドは、−163〜−50℃の温度に制御され、アルミニウムまたはステンレス鋼を含む極低温材質で作製することができる。
前記浮遊式海上構造物は、前記複数のLNG貯蔵タンクに設けられ、前記LNGを密封および断熱させる密封および断熱ユニットをさらに含み、前記密封および断熱ユニットは、前記複数のLNG貯蔵タンクと前記バルクヘッドが接する領域の前記バルクヘッドには設けなくてもよい。
前記浮遊式海上構造物は、船首の最前方および船尾の最後方に配置されるバルクヘッドと内部船体との間には空間部が設けられ、前記空間部には断熱材を設けることができる。
前記断熱材は、前記複数のLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGを断熱させる断熱壁、パネル型の断熱材、発泡型の断熱材、真空断熱や粒子型の断熱材および不織布型の断熱材の少なくとも一つを含むことができる。
前記内部船体は、極低温材質で作製することができる。
前記浮遊式海上構造物は、LNG運搬船、LNG FPSO、LNG RVおよびLNG FSRUから選択されるいずれか一つであることができる。
本発明のさらに他の側面によれば、BORを低減するためにコッファーダムを零下の特定の温度に制御するステップと、零下の温度に制御される前記コッファーダムに作業者が入るように前記コッファーダムを0℃以上の特定の温度に制御するステップと、作業者が前記コッファーダムから出た場合、前記コッファーダムをまた零下の特定の温度に制御するステップと、を含む浮遊式海上構造物の温度制御方法を提供することができる。
前記コッファーダムは、−55〜70℃の温度範囲に制御することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを零下の温度に制御して、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させ、前記零下の温度は、船体に設けられるヒーティング部の加熱によって変温し、0℃以上の特定の温度に維持されることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられ、零下の温度に制御されるコッファーダムにガスを供給し、前記ガスの露点温度は、前記コッファーダムのバルクヘッドの温度より低いことを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを零下の温度に制御して、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを零下の温度に制御して、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させ、前記コッファーダムに断熱材が設けられていることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムに断熱材が設置されていることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるバルクヘッドを外部船体まで延ばすことなく内部船体までに連結し、前記外部船体と前記内部船体を連結する強度部材を前記バルクヘッドと連続しないように設けて、前記バルクヘッドから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、複数のLNG貯蔵タンクを区画するバルクヘッドを極低温素材で作製し、船首の最前方および船尾の最後方に一対のバルクヘッドを離隔配置して空間部を設け、LNG貯蔵タンクと接するバルクヘッド以外の前記空間部に断熱材を設けたことを特徴とする浮遊式海上構造物を提供することができる。
本発明の実施例は、コッファーダムの温度を零下に制御して、コッファーダムと複数のLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGとの間の熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることができる。
すなわち、本実施例は、複雑で高価なLNG貨物倉の変形によりBORを低減することではなく、LNG貨物倉の周辺の温度を下げてLNG貨物倉に流れ込む熱の侵入を最初から減少させることにより、LNG貨物運送効率を維持するとともにBORを減少させることができる。
また、本発明の一部の実施例においてBOGが少なく発生する場合には、制御温度を上げてBOGがより多く発生するようにし、BOGが多く発生する場合には、制御温度を下げてBOGがより少なく発生するように調整することができ、コッファーダムの内部を検査するために作業者がコッファーダムの内部に入る必要がある場合、コッファーダムを0℃以上の温度に制御して、作業者のコッファーダム内部への進入を可能とすることができる。
本発明の第1実施例による浮遊式海上構造物にコッファーダムが設置された状態を概略的に図示した側面図である。 図1のII−II線による断面図である。 図1のIII−III線による断面図である。 図1に図示される浮遊式海上構造物において2列に配置されたLNG貯蔵タンクの間にコッファーダムが設けられた状態を図示した平断面図である。 図4のIV−IV線による断面図である。 IGCで規定する鋼種(steel grade)を示す表である。 本発明の第1実施例においてコッファーダムの温度制御により発生するBORの計算結果を示す表である。 本発明の第1実施例において浮遊式海上構造物にヒーティング部が設けられた状態を概略的に図示した図である。 本発明の第2実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいてコッファーダムに断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図である。 図9の「A」領域に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した斜視図である。 図9の「B」領域に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した斜視図である。 図10の「C」領域に断熱材の損傷を防止するために設けられた断熱材損傷防止部材を概略的に図示した図である。 図9に図示される断熱材によりコッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。 本発明の第3実施例による浮遊式海上構造物においてコッファーダムのバルクヘッドが外部船体まで延びることなく内部船体までに連結された状態を概略的に図示した図である。 図14に図示されるバルクヘッドの代わりにコッファーダムを設け、コッファーダムに断熱材を設けた図14の変形実施例である。 図13に図示されるバルクヘッドを極低温素材で作製し、コッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。 本発明の第4実施例による浮遊式海上構造物においてガス供給部を概略的に図示した図である。 図17に図示されるコッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。 本発明の第5実施例による浮遊式海上構造物においてLNG貯蔵タンクの圧力変化に応じてコッファーダムの温度を制御することを概略的に図示した図である。 本発明の第6実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいてトランクデッキ空間およびサイド通路に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図である。 図20に図示されるトランクデッキ空間およびサイド通路と接した内部船体の温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。 本発明の第7実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいてバラストタンクに断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図である。 バラストタンクと接した内部船体の温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本発明と本発明の動作上の利点および本発明の実施により達成される目的を十分に理解するためには、本発明の好ましい実施例を例示する添付の図面および添付の図面に記載の内容を参照すべきである。
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を説明することにより、本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
本明細書において、浮遊式海上構造物とは、LNGを貯蔵するための貯蔵タンクを備え、且つ海上で浮遊した状態で使用される船舶および各種構造物を全て含む概念であり、LNG FPSO(Floating、Production、Storage and Offloading)、LNG FSRU(Floating Storage and Regasification Unit)、LNG輸送船、LNG RV(LNG Regasification Vessel)を含む。
図1は本発明の第1実施例による浮遊式海上構造物にコッファーダムが設置された状態を概略的に図示した側面図であり、図2は図1のII−II線による断面図であり、図3は図1のIII−III線による断面図であり、図4は図1に図示される浮遊式海上構造物において2列に配置されたLNG貯蔵タンクの間にコッファーダムが設けられた状態を図示した平断面図であり、図5は図4のIV−IV線による断面図であり、図6はIGCで規定する鋼種(steel grade)を示す表であり、図7は本発明の第1実施例においてコッファーダムの温度制御により発生するBORの計算結果を示す表であり、図8は本発明の第1実施例において浮遊式海上構造物にヒーティング部が設けられた状態を概略的に図示した図である。
本実施例は、コッファーダム10を零下の温度に制御して、コッファーダム10からLNG貯蔵タンクTの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させる。
これらの図面に図示されるように、本実施例による浮遊式海上構造物1は、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクTの間に設けられ、且つ零下の温度に制御されるコッファーダム10を備える。
コッファーダム10は、船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクTに設けられ、図1〜図3に図示されるように、船体の長さ方向に多列に配置される複数のLNG貯蔵タンクTの間に設けられたり、図4および図5に図示されるように、船体の幅方向および長さ方向に2列に配置されるLNG貯蔵タンクTの間に設けることができる。
本実施例において、コッファーダム10は、BOR(Boil−off Rate)を低減するために、従来とは異なり、零下の温度に制御される。
具体的に、従来、コッファーダムの温度を常に5℃以上に維持したが、これは、コッファーダムの温度が5℃より低く制御される場合、IGCで規定する鋼種(steel grade)Aを使用するコッファーダムのバルクヘッド11の温度が0℃より低くなり、脆性破壊(brittle fracture)される恐れがあるためである。
上述のようにコッファーダムの温度を5℃以上に維持する場合、コッファーダムとLNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGとの間の温度差による熱伝逹によってBORが発生するが、一例として、実際、造船所で建造した船舶に対し、図6の表に示すように、0.1282のBORが計算される。
しかし、本実施例のように、コッファーダム10の温度を零下の温度に制御すると、LNGとコッファーダム10との温度差が小さくなり、LNGとコッファーダム10との間の熱伝逹が、従来に比べて減少し、これは、BORの減少につながることが分かる。
そのため、本発明では、コッファーダムのバルクヘッドが−30〜0℃で耐えられる材質で作製された場合、前記コッファーダムは、−30〜70℃の範囲で変温することができ、コッファーダムのバルクヘッドが−55℃まで、具体的には−31℃未満から−55℃まで耐えられる低温鋼LTで作製された場合、前記コッファーダムは、−55〜70℃の範囲で変温することができる。
具体的に、図7の表に示すように、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度を−25℃に制御すると、コッファーダム10の温度を−20.8℃に維持することができ、この場合、BORは0.1236となり、この数値は、従来のBORに比べて3.5%減少したことが分かる。
また、図7の表に示すように、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度を−50℃に制御すると、コッファーダム10の温度を−46.5℃に維持することができ、この場合、BORは、0.1192となり、この数値は、従来のBORに比べて7.0%減少したことが分かる。参考までに、上述のBORの数値は、数値解釈の結果である。
ただし、コッファーダム10の温度を零下の温度に維持する場合、バルクヘッド11をIGCで規定する材質や低温鋼LTで作製しなければならないため、費用が増加することが予想されるが、かかる費用の増加は、BORを減少させるときに発生する利益に比べて小さいため、比較的少ない費用でBORを効率的に減少させることができる。
また、BORの減少によってBOGとして蒸発するLNGの損失も防ぐことができ、これにより上述の費用の増加も十分に相殺することができる。
以下、コッファーダム10について詳細に説明すると、本実施例において、コッファーダム10は、図1に図示されるように、複数のLNG貯蔵タンクTの間に互いに離隔配置される一対のバルクヘッド11と、一対のバルクヘッド11と内部船体IHにより設けられる空間部12と、を含み、一対のバルクヘッド11を零下の温度に制御することでコッファーダム10の温度を零下の温度に制御することができる。
本実施例において、コッファーダム10の温度は、一例として、コッファーダム10の加熱システムが作動する設定温度を調節したり、コッファーダム10にさらに断熱材120(図9参照)を設置したり、冷却したガスをコッファーダム10に注入して、零下の温度に調節することができる。
具体的に、LNG運搬船を設計するときにはUSCG条件に応じて外部空気温度が−18℃であり、海水温度が0℃であるときにもLNG運搬船に問題がないように設計しなければならない。かかる外部温度条件でコッファーダム10を加熱しないと、LNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGの冷熱によってコッファーダム10は−60℃まで温度が下がることになる。
したがって、従来、コッファーダム10を加熱してコッファーダム10の空間部12を5℃、バルクヘッド11を0℃以上と常に温度を制御する。
しかし、本実施例では、従来のLNG運搬船とは異なり、本実施例で提案する零下の温度になると、加熱装置が稼動するようにしてコッファーダム10の温度を零下の特定の温度に調節することができる。
また、コッファーダム10の内部に断熱材120(図9参照)を設置してコッファーダム10を零下の温度に制御することもでき、断熱材120については、後述する第2実施例で詳細に説明する。
本実施例において、コッファーダム10の温度を零下の温度に制御する上述の方法は、独立して使用されてもよく、他の方法とともに使用されてもよいことから、本発明の権利範囲はいずれか一つの方法を適用することに制限されない。
コッファーダム10のバルクヘッド11は、零下の温度に制御されるため、バルクヘッド11は、IGCで規定する鋼種(steel grade)であるB、D、E、AH、DH、EHで作製されることができる。
特に、コッファーダム10のバルクヘッド11を−30〜−20℃に制御する場合、IGCで規定する鋼種であるEまたはEHでバルクヘッド11を作製することができ、バルクヘッド11を−60〜−30℃に制御する場合、低温鋼LTでバルクヘッド11を作製することができる。
本実施例において、バルクヘッド11を低温用鋼で作製する場合、低温用鋼は、低温用炭素鋼(low temperature carbon steel)、低温用合金鋼(low temperature alloy steel)、ニッケル鋼、アルルミニウム鋼、オーステナイト系ステンレス鋼の一つまたは前記群から少なくとも一つ以上の組み合わせからなることができる。
また、コッファーダム10を、図1および3に図示されるように、船体の幅方向に一つの列に配置する場合、空間部12は、船体の長さ方向に離隔した一対のバルクヘッド11が前方壁7aと後方壁9aを形成することができ、内部船体IHが左右側壁、天井部および底部を形成することができる。
さらに、本実施例において、コッファーダム10は、図4に図示されるように、LNG貯蔵タンクTの内部空間を横方向に分割する横方向コッファーダム10aと、縦方向に分割する縦方向コッファーダム10bと、を含む。
この場合、コッファーダム10の空間部12は、横方向コッファーダム10aの場合、図4に基づき、船体の長さ方向に離隔した一対のバルクヘッド11がそれぞれ空間部12の前方壁と後方壁を形成することができ、右側の内部船体IHが右側壁3aを左側の隔壁が左側壁5aを形成することができ、内部船体IHが天井壁および底壁を形成することができる。
また、縦方向コッファーダム10bの場合、図4に基づき、船体の幅方向に離隔した一対のバルクヘッド11が、それぞれ空間部12の右側壁と左側壁を形成することができ、縦方向コッファーダム10bのバルクヘッド11と横方向コッファーダム10aのバルクヘッド11が接する壁が前方壁7aと後方壁7bを形成することができ、内部船体IHが天井壁および底壁を形成することができる。
本実施例の空間部12には、後述する第2実施例の断熱材120を設けることができ、断熱材120については、第2実施例で詳細に説明する。
ガス供給部は、コッファーダム10の内部にガスを供給してコッファーダム10に霜がつくか湿度変化などによってコッファーダム10が損傷を受けることを防止する役割を果たす。
本実施例において、ガス供給部は、後述する第4実施例のガス供給部300(図17参照)と同様に構成することができ、ガス供給ラインから分岐してガス供給ラインを介して供給されるガスをコッファーダム10の内部に供給する供給配管と、コッファーダム10に設けられ、コッファーダム10の内部に充填されたガスをコッファーダム10の外部に排出する排出配管と、供給配管および排出配管に設けられるバルブと、を含む。
ガス供給部の供給配管は、コッファーダム10に対応する個数で設けることができ、供給配管の下端部は、コッファーダム10の底部に近づくように配置することができる。
ガス供給部の排出配管は、コッファーダム10に対応する個数に設けられ、それぞれのコッファーダム10の内部に充填されたガスをそれぞれ排出してもよく、互いに連結して排出してもよい。
ガス供給部20のバルブは、電気的信号により開閉する比例制御バルブとすることができる。
本実施例において、ガス供給ラインに供給されるガスは、乾燥空気(dry air)、不活性ガス(inert gas)またはNガスを含み、このガスは、LNG運搬船に既に設置されている既存の乾燥空気/不活性ガスジェネレータから供給することができる。
一方、本実施例は、零下の第1温度に下がったコッファーダム10の温度を第1温度より高い第2の零下の温度に制御するヒーティング部30を備えることができる。
本実施例において、ヒーティング部30は、図8に図示されるように、コッファーダム10の内部にグリコールヒーティングコイル31を設置し、グリコールヒーティングコイル31に加熱されたグリコール(glycol)を供給してバルクヘッド11を加熱してもよく、コッファーダム10の内部に電気コイルを設置してバルクヘッド11を加熱してもよい。
また、コッファーダム10の内部に排気ガスの廃熱または高温の液体またはスチームが循環可能なコイルを設けてバルクヘッド11を加熱してもよい。
本実施例において、不凍液としてグリコールを使用する場合、−30℃の氷点を有するglycol water45%を使用することができる。
図8を参照してコッファーダム10に供給されるグリコールを加熱する方法について簡単に説明する。
グリコール循環ポンプにより循環するグリコールは、コッファーダム10に供給される前にグリコールヒータGHでボイラーなどから供給される高温のスチームにより加熱され、加熱されたグリコールは、コッファーダム10の内部に設けられたグリコールヒーティングコイル31に供給されてバルクヘッド11を加熱した後、循環する。
本実施例において、コッファーダム10には、コッファーダム10の内部の温度を測定できる温度センサーTSを設けることができ、コッファーダム10の内部の温度が設定された値より低い場合に加熱されたグリコールをバルクヘッド11に取付けられたグリコールヒーティングコイル31に供給してバルクヘッド11と空間部12の温度を上げたり維持することができる。
一方、バルクヘッド11の温度を−50℃以下に制御する場合、不凍液の氷点が−50℃以下に下がることがあるため、不凍液はglycol water65%またはメタノールを使用することができる。本発明の第1実施例で説明された内容は、後述する他の実施例でもそのまま適用することができる。
図9は本発明の第2実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいてコッファーダムに断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図であり、図10は図9の「A」領域に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した斜視図であり、図11は図9の「B」領域に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した斜視図であり、図12は図10の「C」領域に設けられた断熱材の変形実施例であり、図13は図9に図示される断熱材によってコッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本実施例による浮遊式海上構造物の断熱システム100は、極地や熱帯地方などの空間的環境や季節、週/昼夜などの時間的環境にかかわらずコッファーダム10の温度を零下の温度に制御するためにコッファーダム10に設けられる断熱材120を備える。
断熱材120は、図9に図示されるように、コッファーダム10に設けられ、浮遊式海上構造物が温度の高い地域を運航したり夏期に運航する場合、コッファーダム10の内部に熱が侵入することを防止して、外部の温度が高い場合にもコッファーダム10の温度が所望の温度に下がるようにする役割を果たす。
具体的に、外部の温度が高い場合、例えば、IGC codeで提示する外部空気の温度が45℃、海水温度が25℃のときに断熱材120を設置しない場合には、図13の表に示すように、コッファーダム10の温度が−15.39℃にしか下がらないこともあり、BORの減少に限界があり得る。
しかし、本実施例のようにコッファーダム10に断熱材120を設けると、上述の温度の条件でもコッファーダム10の温度を所望の温度、例えば、−25℃、−50℃に下げて十分なBOR減少効果を奏することができる。
以下、断熱材120について詳細に説明すると、本実施例において、断熱材120は、LNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGを断熱するために使用される断熱壁は言うまでもなく、作業の便利性および費用などを考慮して、上述の断熱壁と異なるタイプを使用することができる。
すなわち、本実施例において、断熱材120は、上述の断熱壁とは異なるタイプであるパネル型の断熱材、発泡型の断熱材、真空断熱や粒子型の断熱材および不織布型の断熱材の少なくとも一つを含むことができる。
本実施例において、断熱材120は、種類と形態に制限なく適用することができる。作業環境および費用などを考慮して上述の三種類タイプの断熱材のいずれか一つのみを使用してもよく、2以上の断熱材を選択して使用してもよい。さらに、LNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGを断熱させる断熱壁を使用することもできる。ここで、断熱壁は、密封および断熱ユニットSIの断熱壁を指す。
パネル型の断熱材は、スタイロフォーム(styrofoam)を含み、スタイロフォームは、コッファーダム10に低温接着剤やボルトなどを用いて取付方式で結合することができる。
発泡型の断熱材は、ポリウレタンフォームを含み、ポリウレタンフォームは、フォーミング(foaming)方式でコッファーダム10に噴射されて結合することができる。
不織布型の断熱材は、ポリエステル繊維材質で作製することもでき、合成樹脂で作製することもでき、コッファーダム10に低温接着剤やボルトなどを用いて取付方式で結合することができる。
本発明において、断熱材120の種類と設置方法は制限されない。
本実施例において、断熱材120は、図9に図示されるように、一対のバルクヘッド11以外の領域のコッファーダム10の空間部12に設けられることができる。
具体的に、図10に図示されるように、横方向コッファーダム10aの場合、断熱材120は、コッファーダム10の空間部12の右側壁部、左側壁部、天井部および底部にそれぞれ設けてもよい。また、天井部および底部に設けられる断熱材120は、空間部12の内部ではなく外部に設けてもよい。
このように一対のバルクヘッド11以外の領域のコッファーダム10に断熱材120を設けると、一対のバルクヘッド11と接していない領域の外部の熱がコッファーダム10の内部に侵入することを防止でき、一対のバルクヘッド11を介してLNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGの冷熱を空間部12に伝えることができ、船体外部の温度が高い場合にもコッファーダム10の温度を所望の温度に下げることができる。
また、本実施例において、断熱材120は、複数の横方向コッファーダム10aのうち船首の最前方に配置される横方向コッファーダム10aの船首の最前方のバルクヘッド11および船尾の最後方に配置される横方向コッファーダム10aの船尾の最後方のバルクヘッド11にもそれぞれ設けることができる。
具体的に、図11は船首の最前方のバルクヘッド11に断熱材120が設けられたことを図示した図であり、船首の最前方および船尾の最後方は、船首と船尾との間の領域とは異なる環境を有している。
すなわち、船首の最前方および船尾の最後方の領域は、LNG貯蔵タンクTが一方向にのみ接しており、船体の内壁に接しているため、コッファーダム10の温度を所望の温度に下げることが、船首と船尾との間の領域に配置されたコッファーダム10より難しい。
しかし、本実施例のように船首の最前方のバルクヘッド11および船尾の最後方のバルクヘッド11にも断熱材120を設けると、外部の熱侵入を防止することができ、コッファーダム10を所望の温度に下げることができる。
一方、コッファーダム10の内部に断熱材120を設置する場合、コッファーダム10の底部に設けられる断熱材120は、船員によって損傷を受けることがある。すなわち、作業者がコッファーダム10の内部に入ったときにコッファーダム10の底部を足で支持して立っている必要があるが、このときに断熱材120が損傷を受けることがある。
したがって、本実施例は、上述の断熱材120の損傷を防止するために、図12に図示されるように、断熱材損傷防止部材を設けることができる。
本実施例において、断熱材損傷防止部材130aは、図12の(a)に図示されるように、格子(grid)形態に設けられて断熱材120の上に配置されることで断熱材120の特定の部分に荷重が集中することを防止して断熱材120の損傷を防止することができる。
また、断熱材損傷防止部材130bは、船員が所望のところに移動することができるようにコッファーダム10の底部に設けられる別の道(path)であってもよい。主に船員が近付く地域は底部の縁であるため、断熱材損傷防止部材130bは、図12の(b)に図示されるように、コッファーダム10の底部の縁にのみ若干の幅を置いて設けることができる。
図13は断熱材の設置およびコッファーダムの温度制御によるBOR減少効果を示す図である。
従来のようにコッファーダムを5℃に制御すると、BORは約0.1282となる。ここで、コッファーダムの温度を制御するためにグリコールヒーティングシステム(glycol heating system)の制御温度を調節するとしても、すなわち、グリコールヒーティングを行わない場合、最も低く下がる温度でもコッファーダムは−10.87℃にしか下がらないことがある。
したがって、−25℃まで適用可能な鋼種Eでコッファーダムのバルクヘッド11を作製してもコッファーダムの温度は−15.39℃にしか下がらないため、BORは、約2.2%しか減少させることができない。
しかし、本実施例を適用してコッファーダム10が−26.4℃まで下がるように断熱材120を設置し、グリコールヒーティングで−20.8℃まで温度を上げて制御すると、BORを約3.5減少させることができる。
また、上述の第1実施例の内容は、本実施例にそのまま適用することができる。
図14は本発明の第3実施例による浮遊式海上構造物において、コッファーダムのバルクヘッドが外部船体まで延びることなく内部船体までに連結された状態を概略的に図示した図であり、図15は図14に図示されるバルクヘッドの代わりにコッファーダムを設け、コッファーダムに断熱材を設けた図14の変形実施例であり、図16は図13に図示されるバルクヘッドを極低温素材で作製し、コッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本実施例による浮遊式海上構造物の断熱システム200は、複数のLNG貯蔵タンクTの間に設けられ、複数のLNG貯蔵タンクTを船体の長さ方向および幅方向の少なくともいずれか一つの方向に多列配置させ、且つ外部船体EHまで延びることなく内部船体IHまでに連結されるバルクヘッド210と、内部船体IHと外部船体EHを連結して両者を補強し、且つバルクヘッド210と連続しない強度部材220と、船首の最前方および船尾の最後方に設けられる断熱材120と、船首の最前方および船尾の最後方にバルクヘッド210により設けられた空間部12にガスを供給して空間が湿度変化によって損傷を受けることを防止するガス供給部20と、船首の最前方および船尾の最後方に設けられたバルクヘッド210を加熱するヒーティング部30と、を含む。
バルクヘッド210は、図14に図示されるように、LNG貯蔵タンクTを船体の長さ方向に多列配置させてもよく、船体の幅方向に多列配置させてもよい。
また、本実施例において、バルクヘッド210とLNG貯蔵タンクTが接する領域には密封および断熱ユニットSIと断熱材120が設けられないため、バルクヘッド210は、−140℃の極低温に温度が下がることがある。
したがって、本実施例において、バルクヘッド210は、ステンレス鋼やアルミニウムを含む極低温材質で作製することができ、LNG貯蔵タンクTを密封および断熱させる密封および断熱ユニットSIの密封壁の端部は、バルクヘッド210に直接溶接結合することができる。
さらに、本実施例のバルクヘッド210は、船首の最前方および船尾の最後方で一対が離隔して設けられて船首の最前方および船尾の最前方に空間部12を設けることができる。この空間部12のバルクヘッド210には断熱材120とヒーティング部30が設けられることができ、この空間部12にバルクヘッド210の損傷を防止するためにガス供給部のガスを供給することができる。
一方、本実施例のバルクヘッド210は、従来とは異なり、図14に図示されるように、外部船体EHにまで延びない。これは、バルクヘッド210を外部船体EHにまで連結すると、外部の熱がバルクヘッド210を介して伝わりBORが増加することもあり、外部船体EHがバルクヘッド210と接触しているためバルクヘッド210から伝わる冷熱によって脆性破壊されることがあるためである。
強度部材220は、図14に図示されるように、LNG貯蔵タンクTの中間位置で内部船体IHと外部船体EHを連結して船体を構造的に補強する役割を果たす。
本実施例の強度部材220は、図14に図示されるように、バルクヘッド210と連続しないように設けられるため、バルクヘッド210を介して伝わる冷熱は、バルクヘッド210の両端部に設けられる密封および断熱ユニットSIによって相殺することができ、バルクヘッド210が外部船体EHと直接接触しないため、外部からの熱伝逹も減少することが分かる。
本実施例の強度部材220は、バルクヘッド210と連続しない位置であれば如何なる位置に設けられてもよく、その個数も制限されない。
また、強度部材220は、極低温に露出しないため、鋼種Aの鋼で作製することもできる。
断熱材120は、上述の第2実施例の断熱材120をそのまま適用することができる。ただし、その設置位置においてLNG貯蔵タンクTの間ではなく、船首の最前方および船尾の最後方に設けられる点で異なる。
ガス供給部とヒーティング部30には、上述の第1実施例がそのまま適用されることができる。ただし、船首の最前方および船尾の最後方に設けられる空間部12に適用される点で上述の第1実施例と異なる。
本実施例は、LNG貯蔵タンクTの間にコッファーダム10ではなくバルクヘッド210が設けられてLNG貯蔵タンクTの間に配置されたバルクヘッド210の温度を直接制御することが容易でないため、上述のバルクヘッド210は、LNGの直接接触により約−130℃程度に制御される。
ただし、船首の最前方および船尾の最後方に配置されるバルクヘッド210は、ヒーティング部30により自由な温度調節が可能であり、LNG貯蔵タンクTの間に配置されるバルクヘッド210の場合にも密封および断熱ユニットSIの断熱壁を調節したりバルクヘッド210の両端を電気コイルで加熱してバルクヘッド210の温度を制御することができる。
また、本実施例は、図15に図示されるように、バルクヘッド210を2つ以上に設けることもでき、2つ以上設けられたバルクヘッド210を互いに離隔して配置することもでき、内部船体IHと外部船体EHからなる二重船体構造にも適用されることができる。
一方、本実施例は、図14および図15に図示されるように、バルクヘッド11とLNG貯蔵タンクTが接した領域に密封および断熱ユニットSIを設けなくてもよく、この場合、バルクヘッド11を極低温素材で作製し、コッファーダム10の温度を零下の温度に制御すると、図16に示すようなBORを得ることができる。
具体的に、図14に図示されるように、バルクヘッド11とLNG貯蔵タンクTが接した領域に密封および断熱ユニットSIを設けないと、LNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGの冷熱がコッファーダム10にうまく伝わりコッファーダム10の温度は、図16に示すように、−125℃に下げることができる。この際、BORは、コッファーダム10を5℃に制御するときより17.2%減少した0.1061であることが分かる。
この場合、コッファーダム10のバルクヘッド11を、−163〜−50℃の温度に制御することができ、前記バルクヘッド11は、一般の素材ではなくステンレス鋼やアルミニウムを含む極低温素材で作製され、バルクヘッド11と接する密封および断熱ユニットSIの密封壁は、バルクヘッド11に溶接結合の方式で結合することができる。
図17は本発明の第4実施例による浮遊式海上構造物においてガス供給部を概略的に図示した図であり、図18は図17に図示されるコッファーダムの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本実施例による浮遊式海上構造物300は、複数のLNG貯蔵タンクTの間に設けられ、複数のLNG貯蔵タンクTを船体の長さ方向および幅方向の少なくともいずれか一つの方向に多列配置させ、且つ零下の温度に制御されるコッファーダム10と、コッファーダム10にガスを供給するガス供給部320と、コッファーダム10に設けられ、作業者がコッファーダム10の内部空間に入るようにコッファーダム10を加熱するヒーティング部30と、コッファーダム10に設けられる断熱材120と、を備える。
本実施例は、コッファーダム10のバルクヘッド11に形成される冷点(cold spot)を容易に見つけることができるようにコッファーダム10の内部にガスを供給するガス供給部320を備えた点で上述の第1、2実施例と異なる。上述の第1、2実施例で説明したコッファーダム10、ヒーティング部30、断熱材120は、本実施例でもそのまま適用することができる。
本実施例に係る浮遊式海上構造物では、コッファーダム10にも作業者が周期的に入ってコッファーダム10のバルクヘッド11に冷点がないかを検討しなければならない。すなわち、コッファーダム10のバルクヘッド11の特定の部分に温度が冷たい部分が発生したかを検査しなければならず、これは、バルクヘッド11に霜がついたことから分かり、目視検査を行う。
しかし、コッファーダム10の温度が零下の温度で低く維持され、コッファーダム10の内部が一般的な空気で充填されている場合に、コッファーダム10のバルクヘッド11全体に霜がつくため、霜の有無で冷点を見つけることができない。
そのため、本実施例では、コッファーダム10にガス、例えば、乾燥空気(dry air)を充填し、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度を乾燥空気の露点(dew point)より高く制御することで乾燥空気の露点より低いバルクヘッド11でのみ霜がつくようにして冷点を容易に見つけることができる。
例えば、LNG運搬船で生成される乾燥空気の露点温度が−40℃である場合、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度を−35℃に制御し、コッファーダム10の中に入って目視検査を行うと、−40℃より低いコッファーダム10のバルクヘッド11には霜がつくため、霜の位置で冷点を容易に見つけることができる。
また、上述のコッファーダム10の内部に露点温度が低い乾燥空気を供給する技術手段は、後述する第6実施例でトランクデッキ空間TS(図21参照)とトランクデッキTDと接したサイド通路SP(図21参照)にもそのまま適用することができる。
また、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度を−35℃に制御すると、図18の表に示すように、5℃に制御することに比べてBORを約4.9%減少させることができる。この場合、バルクヘッド11は低温鋼LTで作製することができる。
本実施例において、ガス供給部320は、図17に図示されるように、コッファーダム10に設けられ、ガス供給ラインALを介して供給されるガスをコッファーダム10の内部に供給するガス供給配管321と、コッファーダム10に設けられ、コッファーダム10の内部ガスをコッファーダム10の外部に排出するガス排出配管322と、ガス供給配管321およびガス排出配管322に設けられる開閉バルブ323と、を含む。
本実施例において、ガス供給ラインALに供給される乾燥空気は、既存のLNG運搬船に設置される乾燥空気ジェネレータから供給することができるため、この設備のための追加の費用が発生しない。
本実施例において、コッファーダム10に供給される乾燥空気は、−45〜−35℃の露点温度を有することができ、コッファーダム10のバルクヘッド11の温度は、乾燥空気の露点温度より1〜10℃高く制御することができる。この場合、バルクヘッド11の温度は、約−30℃前後に制御されるため、BORを減少させることができる利点がある。
検査およびメンテナンスの理由などで人員がコッファーダム10の中に入る必要がある場合に防寒服などの服装で低い温度に備えて作業を行うことができる。一方、コッファーダム10に上述のガスを連続して注入し排出(venting)させることによりコッファーダムの温度を上げて人員が入って作業を行うこともできる利点がある。
図19は本発明の第5実施例による浮遊式海上構造物においてLNG貯蔵タンクの圧力変化に応じてコッファーダムの温度を制御することを概略的に図示した図である。
本実施例による浮遊式海上構造物の断熱システム400は、複数のLNG貯蔵タンクTの間に設けられて複数のLNG貯蔵タンクTを船体の長さ方向および幅方向の少なくとも一つの方向に多列配置させ、且つ零下の温度に制御されるコッファーダム10と、コッファーダム10に設けられてコッファーダム10を加熱させるヒーティング部30と、を含み、コッファーダム10の零下の温度は、ヒーティング部30の加熱により0℃以上の温度に制御され、LNG貯蔵タンクTの内部圧力の変化に応じてコッファーダム10の温度を制御する点で上述の第1実施例と異なり、残りの第1実施例の内容は、本実施例にそのまま適用することができる。
すなわち、本実施例は、BORを低減するためにコッファーダム10の温度を零下の温度に維持するだけでなく、航海条件に応じてBOGがあまりにも少なく発生して船舶燃料などの理由でBOGがより多く必要な場合にはコッファーダム10の温度を上げてBORをより大きくしてBOGがより多く発生するようにし、航海条件に応じてBOGがあまりにも多く発生してBOGの処理が困難な場合には、コッファーダム10の温度を下げてBORをより小さくしてBOGがより少なく発生するようにすることができる。
上述の制御温度の設定は、航海条件などを考慮して手動で行うことができ、LNG貯蔵タンクTの圧力信号を受けて自動で制御することができる。すなわち、LNG貯蔵タンクTの圧力が高くなった場合にはBOGが過剰に発生したことであるため、制御温度の設定値を減少するように制御し、圧力が低い場合にはBOGが少なく発生するため、制御温度の設定値を高めるように制御することができる。
また、本実施例は、BORを低減するためにコッファーダム10の温度を零下の温度に維持するだけでなく、作業者がコッファーダム10の内部に入ることができるようにコッファーダム10の温度を特定の温度(例えば、0℃以上の温度)に制御することができる点で上述の第1実施例と異なる。
具体的に、運航中にもコッファーダム10に冷点(cold spot)などが発生したか否かを検査するために、作業者がコッファーダム10の内部に入る必要がある。
このときにもコッファーダム10を零下の温度に維持すると、コッファーダム10に入って作業する作業者が低い温度に露出して危険になることがあるため、制御温度の設定値を高めてヒーティング部30でコッファーダム10を加熱させてコッファーダム10を特定の温度(例えば、0℃以上の温度)に維持することができる。
本実施例において、コッファーダム10のバルクヘッド11が−30〜0℃まで耐える材質で作製された場合、コッファーダム10の温度を−30〜70℃の範囲で制御することができる。一例として、作業者がコッファーダム10の内部に入る必要がない場合には、BORを最大限に低減するためにコッファーダム10の制御温度を約−30℃に制御することができ、その反対の場合には、コッファーダム10を0℃以上の特定の温度に制御することができる。
本実施例において、コッファーダム10のバルクヘッド11が−55℃まで耐えられる低温鋼LTで作製される場合、コッファーダム10の温度を−55〜70℃の範囲で制御することができる。一例として、作業者がコッファーダム10の内部に入る必要がない場合には、BORを最大限に低減するためにコッファーダム10の温度を約−50℃に制御することができ、その反対の場合には、コッファーダム10を0℃以上の特定の温度に制御することができる。
以下、作業者がコッファーダム10の内部に入るためにコッファーダムの温度を制御する方法について説明する。
先ず、コッファーダム10の温度は、コッファーダム10とLNG貯蔵タンクTに貯蔵されたLNGとの間の熱伝逹を減少させるために零下の温度、例えば、−25℃または−50℃に制御されるため、作業者がすぐコッファーダムの内部に入ることは危険である。
したがって、ヒーティング部30でコッファーダム10を0℃以上の温度に加熱するステップが行われる。この際、コッファーダム10は、グリコールヒーティングコイル31、電気コイル、スチームまたは清浄水が流れるコイルで加熱されることもでき、コッファーダム30の内部に高温の空気を供給して加熱することもできる。
次に、コッファーダム10の内部温度が0℃以上の温度になると、作業者が入ってバルクヘッド11に冷点などが発生したか否かを確認する。この際、コッファーダム10の内部は0℃以上の温度に維持され続ける。
作業者がコッファーダム10の内部検査を完了してコッファーダム10の外部に出ると、コッファーダム10の加熱を中断してまたコッファーダム10を零下の温度に維持する。
以上のように本実施例は、コッファーダム10の内部に作業者が入る必要がない場合、コッファーダム10を零下の温度に維持してBORを減少させることができ、その反対の場合には、コッファーダム10を0℃以上の温度に維持して作業者が作業を行うことができるなど、BORを減少させ、且つ作業者の安全も考慮できる点で利点がある。
また、上述のコッファーダム10の温度を制御する技術手段は、後述する第6実施例においてトランクデッキ空間TS(図21参照)とトランクデッキTDと接したサイド通路SP(図21参照)にもそのまま適用することができる。
また、本実施例は、LNG貯蔵タンクTの内部圧力変化に応じてコッファーダム10の温度を制御できる点で上述の第1実施例と異なる。
具体的に、本実施例は、LNG貯蔵タンクTの内部圧力を測定できる圧力センサーPTを、図19に図示されるように、LNG貯蔵タンクTに設けた後、圧力センサーPTで測定される圧力に基づいてコッファーダム10の温度を制御することができる。
すなわち、LNG貯蔵タンクTの圧力が高くなると、浮遊式海上構造物が要するBOGよりも多いBOGが発生するため、コッファーダム10の温度制御のセッティング温度(setting temperature)を下げてコッファーダム10の温度を下げ、BOGを減少させることができる。LNG貯蔵タンクTの圧力が低減すると、浮遊式海上構造物が要するBOGよりも少ないBOGが発生するため、コッファーダム10の温度制御のセッティング温度を上げ、コッファーダム10の温度を上げることでBOGがさらに発生するようにすることができる。
また、圧力センサーPTとは無関係に浮遊式海上構造物の速度を参考してコッファーダム10の温度を制御することもできる。
具体的に、浮遊式海上構造物の速度が高くて燃料消費量が大きい場合、コッファーダム10の制御温度を上げてBOGをより多く発生させることができ、発生したBOGを燃料として使用して燃料消費量を合わせることもできる。
例えば、コッファーダム10のバルクヘッド11を−25℃のセッティング温度に制御する浮遊式海上構造物は、BORが0.1236となる。この浮遊式海上構造物が速度を高めて燃料をより多く消費しようとする場合にコッファーダム10のバルクヘッド11の温度を0℃に制御すると、BORが0.1282となり、3.7%増加してBOGが増加する。したがって、浮遊式海上構造物の速度が上がり、BOGの消費量が多くなったときに不足したBOGの量を低減することができる。
反対に、浮遊式海上構造物の速度が低くて燃料消費量が少ない場合、コッファーダム10の制御温度を下げてBOGを少なく発生させることで燃料消費量を合わせることもできる。
一方、ヒーティング部30でコッファーダム10のバルクヘッド11を加熱する場合、伝導により熱伝逹が行われ、コッファーダム10の加熱時間がかかることがあるため、コッファーダム10の内部に暖かい乾燥空気を供給してコッファーダム10の加熱時間を短縮することもできる。
さらに、上述の実施例で説明したガス供給部とガス供給部320も本実施例にそのまま適用することができる。
図20は本発明の第6実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいてトランクデッキ空間TSおよびサイド通路に断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図であり、図21は図20に図示されるトランクデッキ空間TSおよびサイド通路と接した内部船体IHの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本実施例による浮遊式海上構造物の断熱システム500は、トランクデッキ空間TS(trunk deck space)およびトランクデッキ(trunk deck)TDと接したサイド通路SP(side passage way)の少なくとも一つに設けられてトランクデッキ空間TSまたはサイド通路SPから複数のLNG貯蔵タンクTの内部への熱伝達を低減して熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させる断熱材120を備える。
本実施例は、トランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を下げることで外部からの熱侵入量を減少させてBORを減少させることができる。
特に、北極航路など周辺の温度が非常に低い航路を運航したり冬期運航を行う場合に本実施例を適用すると、トランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を下げることでBORを減少させることができる。
反対に、温度が高いところに航海するか、夏期に航海する場合にも断熱材120によってトランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を下げることでコッファーダム10の温度を低い温度に維持することができ、BORを減少させることができる。
特に、トランクデッキTDおよびトランクデッキTDと接したサイド通路SPは、外部の太陽熱に直接露出するところであるため、この部分に断熱材210を設けると、外部の熱侵入を低減することができ、BORをより効果的に低減することができる。
実際、LNG運搬船に対して数値解釈によりBORを計算した結果、図21の表に示すように、トランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を制御していない場合に、内部船体IHの温度が35.3℃程度の温度となり、この際、BORは0.1346に計算される。
しかし、本実施例を適用してトランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を0℃に制御する場合には、図21の表に示すように、BORが0.1296と約3.7%減少することを確認することができた。低価の断熱材120を用いてBORを減少させることができ、価格に対するBOR減少効果が大きいことが分かる。
他の例として、本実施例を適用してトランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの温度を−25℃に制御する場合には、BORが0.1266と約5.9%減少することを確認することができた。これも低価の断熱材120を使用するときに価格に対するBOR減少効果が大きいことが分かる。
断熱材120は、図20に図示されるように、トランクデッキTDの内側の天井部、トランクデッキTDと接したサイド通路SPの天井部および側壁部、バラストタンクBTと接したサイド通路SPの部分に設けられることができる。
本実施例において、断熱材20は、上述のトランクデッキTDの位置に限定されず、トランクデッキTDの底部や外側部などに設置されることができ、トランクデッキ空間TSとサイド通路SPに断続または連続して設けられることもできる。
また、本実施例は、上述の実施例の断熱材120がそのまま適用されることができる。すなわち、本実施例の断熱材120は、LNG貯蔵タンクTを密封および断熱させる密封および断熱ユニットSIの断熱壁であることもでき、断熱壁とは異なるタイプであるパネル型の断熱材、発泡型の断熱材、真空断熱や粒子型の断熱材および不織布型の断熱材の少なくとも一つを含むことができる。さらに、本発明は断熱材の種類、形態、設置方法は制限されない。
本実施例は、コッファーダム10を加熱したり、内部船体IHを所望の温度に維持するために内部船体IHを加熱するヒーティング部30を備えることができる。ヒーティング部30の構成は、上述の実施例のグリコールヒーティングコイル31、電気コイル、スチームまたは清浄水などの液体が流れるコイルなどを含むことができる。
本実施例において、トランクデッキ空間TSおよびサイド通路SPと接した内部船体IHの材質および温度調節は、求められるBORの値に応じて選択的に行われることができる。
具体的に、本実施例において、内部船体IHは、−55〜30℃の温度に制御されることができ、好ましくは、内部船体IHの材質をIGCで規定する鋼種Aで使用できるようにするために0〜30℃の温度に制御することができる。例えば、内部船体IHの温度を0℃に制御すると、図21の表に示すように、内部船体IHを35.3℃に制御した従来の実施例に比べてBORが3.7%減少した0.1296を得ることができ、内部船体IHも鋼種Aを使用することができる。
また、内部船体IHの温度を−25℃に制御すると、図21の表に示すように、BORが5.9%減少した0.1266を得ることができ、内部船体IHは、鋼種EまたはEHを使用することができる。さらに、内部船体IHの温度を−30℃以下に制御する場合、内部船体IHを低温鋼LTで作製することができる。
一方、本実施例は、上述の実施例のコッファーダム10、ガス供給部320、ガス供給部に対する内容をそのまま適用することができる。
図22は本発明の第7実施例による浮遊式海上構造物の断熱システムにおいて、バラストタンクに断熱材が設けられた状態を概略的に図示した図であり、図23はバラストタンクと接した内部船体IHの温度を制御することで発生するBORの計算結果を示す表である。
本実施例による浮遊式海上構造物の断熱システム600は、バラストタンクBTに設けられてバラストタンクBTからLNG貯蔵タンクTの内部への熱伝逹を低減してBORを減少させる断熱材120を備える。
本実施例は、バラストタンクBTでLNG貯蔵タンクTと接した内部船体IHの温度を下げることで外部での熱侵入量を減少させてBORを減少させることができる。
温度が高いところに航海したり夏期に航海する場合にも断熱材120によってバラストタンクBTでLNG貯蔵タンクTと接した内部船体IHの温度を下げることでBORを減少させることができる。
具体的に、本実施例において、前記バラストタンクBTと前記LNG貯蔵タンクの内部船体IHは、−55〜30℃の温度に制御されることができ、好ましくは、内部船体IHの材質をIGCで規定する鋼種Aで使用可能にするために0〜20℃の温度に制御することができる。
実際、LNG運搬船に対して数値解釈でBORを計算した結果、バラストタンクBTでLNG貯蔵タンクTと接した内部船体IHの温度を制御しない場合に、図23の表に示すように、この部分の温度が27.2〜36.13℃程度となり、この際、BORは、0.1346と計算される。
しかし、本実施例を適用してバラストタンクBTでLNG貯蔵タンクTと接した内部船体IHの温度を0℃に制御する場合には、図23の表に示すように、BORが0.1242と約7.7%減少することを確認することができる。すなわち、低価の断熱材120の費用をかけてBORを減少させることができることから価格に対するBOR減少効果が大きいことが分かる。
また、他の例として、バラストタンクBTでLNG貯蔵タンクTと接した内部船体IHの温度を5℃に制御する場合にもBORが0.1262と約6.2%減少することを確認することができる。これも低価の断熱材120を使用する際に価格に対するBOR減少効果が大きいことが分かる。
断熱材120は、図22に図示されるように、外部船体EHの内側とバラストタンクBTとサイト通路が接する領域のバラストタンクBTの天井壁に設けられることができる。
また、本実施例は、上述の実施例の断熱材120をそのまま適用することができる。すなわち、本実施例の断熱材120は、LNG貯蔵タンクTを密封および断熱させる密封および断熱ユニットSIの断熱壁であることもでき、断熱壁とは異なるタイプであるパネル型の断熱材、発泡型の断熱材、真空断熱や粒子型の断熱材および不織布型の断熱材の少なくとも一つを含むことができる。さらに、本発明は、断熱材の種類、形態と設置方法は制限されない。
本実施例は、コッファーダム10を加熱したり、バラストタンクBTと接した内部船体IHを所望の温度に維持するために内部船体IHを加熱するヒーティング部30を備えることができる。ヒーティング部30の構成は、上述の実施例のグリコールヒーティングコイル31、電気コイル、スチームまたは清浄水が流れる流体コイルなどを含むことができる。
本実施例において、バラストタンクBTと接した内部船体IHの材質および温度調節は、求められるBORの値に応じて選択的に行われることができる。
具体的に、本実施例において、バラストタンクBTと接した内部船体IHは、−55〜30℃の温度に制御することができる。内部船体IHの温度を0℃に制御すると、図23の表に示すように、内部船体IHを27.1〜36.1℃に制御した従来の実施例に比べて、BORが7.7%減少した0.1242を得ることができ、内部船体IHも鋼種Aを使用することができる。
また、内部船体IHの温度を5℃に制御すると、図23の表に示すように、BORが6.2%減少した0.1262を得ることができ、内部船体IHは、鋼種Aを使用することができる。
一方、本実施例は、上述の実施例のコッファーダム10、ガス供給部320に対する内容をそのまま適用することができる。ただし、ガス供給部320は、バラストタンクBTにバラスト数が充填された状態では適用することができないため、コッファーダム10に対してのみ適用することができる。
このように本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の思想および範囲から逸脱することなく多様に修正および変形することができることは、本技術分野において通常の知識を有する者にとって自明である。したがって、かかる修正例または変形例は、本発明の特許請求範囲に属すると言える。
1、200、300、400 浮遊式海上構造物
100、500、600 浮遊式海上構造物の断熱システム
10 コッファーダム
30 ヒーティング部
120 断熱材
220 強度部材
320 ガス供給部

Claims (25)

  1. 船体の長さ方向に1列以上に設置される複数のLNG貯蔵タンクの間に設けられるコッファーダムを含み、
    前記コッファーダムは、零下の温度に制御され、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする、浮遊式海上構造物。
  2. 前記コッファーダムは、
    前記複数のLNG貯蔵タンクの間に互いに離隔配置される一対のバルクヘッドと、
    前記一対のバルクヘッドと前記船体の内壁により設けられる空間部と、を含み、
    前記一対のバルクヘッドを零下の温度に制御することを特徴とする、請求項1に記載の浮遊式海上構造物。
  3. 前記一対のバルクヘッドは、IGCで規定する鋼種(steel grade)であるB、D、E、AH、DHおよびEHの一つ以上の材質で作製されることを特徴とする、請求項2に記載の浮遊式海上構造物。
  4. 前記コッファーダムの内部にガスを供給して、前記コッファーダムの内部が空気中にある湿気の結氷によって損傷を受けることを防止するガス供給部をさらに含む、請求項1に記載の浮遊式海上構造物。
  5. 前記ガス供給部は、
    前記船体に設けられ、前記ガスを前記コッファーダムの内部に供給する供給配管と、
    前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムの内部ガスを前記コッファーダムの外部に排出する排出配管と、
    前記供給配管および前記排出配管に設けられるバルブと、を含む、請求項4に記載の浮遊式海上構造物。
  6. 前記ガスは、乾燥空気(dry air)、不活性ガス(inert gas)またはNガスを含む、請求項4に記載の浮遊式海上構造物。
  7. 前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムを加熱するヒーティング部をさらに含み、
    前記コッファーダムは、零下の温度に制御され、前記コッファーダムから前記複数のLNG貯蔵タンクの内部への熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させ、且つ前記零下の温度は、前記ヒーティング部の加熱により0℃以上の特定の温度に変温することを特徴とする、請求項1に記載の浮遊式海上構造物。
  8. 前記コッファーダムのバルクヘッドが−30〜0℃まで耐えられる材質で作製された場合、前記コッファーダムは、−30〜70℃の範囲で変温することを特徴とする、請求項7に記載の浮遊式海上構造物。
  9. 前記コッファーダムのバルクヘッドが−55℃まで耐えられる低温鋼で作製された場合、前記コッファーダムは−55〜70℃の範囲で変温することを特徴とする、請求項7に記載の浮遊式海上構造物。
  10. 前記浮遊式海上構造物の燃料消費量が大きい場合、前記コッファーダムの温度を上げてBOG(Boil−off Gas)の発生を増加させ燃料として使用し、
    前記海上構造物の燃料消費量が少ない場合、前記コッファーダムの温度を下げて前記BOGの発生を減少させることを特徴とする、請求項7に記載の浮遊式海上構造物。
  11. LNG貯蔵タンクの内部圧力が前記LNG貯蔵タンクの設定圧力より大きい場合、前記コッファーダムの設定温度を下げ、前記LNG貯蔵タンクの内部圧力が前記LNG貯蔵タンクの設定圧力より小さい場合、前記コッファーダムの設定温度を上げることを特徴とする、請求項7に記載の浮遊式海上構造物。
  12. 前記ヒーティング部は、零下の温度に制御されるトランクデッキ空間(trunk deck space)およびトランクデッキ(trunk deck)と接したサイド通路(side passage way)の少なくとも一つを加熱して、前記トランクデッキ空間および前記サイド通路を0℃以上の特定の温度に変温させることを特徴とする、請求項7に記載の浮遊式海上構造物。
  13. 前記コッファーダムに設けられる断熱材をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の浮遊式海上構造物。
  14. 前記コッファーダムは、前記複数のLNG貯蔵タンクを横方向に分割する複数の横方向コッファーダムを含み、
    前記断熱材は、前記複数の横方向コッファーダムのうち船首の最前方に配置される横方向コッファーダムの船首の最前方のバルクヘッドおよび船尾の最後方に配置される横方向コッファーダムの船尾の最後方のバルクヘッドにそれぞれ設けられることを特徴とする、請求項13に記載の浮遊式海上構造物。
  15. 前記コッファーダムにガスを供給するガス供給部をさらに含む、請求項1に記載の浮遊式海上構造物。
  16. 前記ガス供給部は、
    前記コッファーダムに設けられ、ガス供給ラインを介して供給されるガスを前記コッファーダムの内部に供給するガス供給配管と、
    前記コッファーダムに設けられ、前記コッファーダムの内部ガスを前記コッファーダムの外部に排出するガス排出配管と、
    前記ガス供給配管および前記ガス排出配管に設けられる開閉バルブと、を含む、請求項15に記載の浮遊式海上構造物。
  17. 前記コッファーダムの内部に供給されるガスは、−45〜−35℃の露点温度を有し、前記一対のバルクヘッドは、前記ガスの露点温度より1〜10℃高く制御されることを特徴とする、請求項15に記載の浮遊式海上構造物。
  18. 前記コッファーダムの内部に前記ガスを連続して注入し排出(venting)し、且つ前記コッファーダムの温度を0℃以上に維持し、前記ガスは0℃以上の温度を有することを特徴とする、請求項15に記載の浮遊式海上構造物。
  19. 前記コッファーダムの内部に前記ガスを連続して注入および排出させて前記コッファーダムの温度を上げることにより、作業者が前記コッファーダムの内部に入ることができる環境を提供することを特徴とする、請求項15に記載の浮遊式海上構造物。
  20. 前記バルクヘッドは、外部船体まで延びることなく内部船体までに連結され、
    前記外部船体と前記内部船体を連結する強度部材は、前記バルクヘッドと連続しないように設けられ、前記バルクヘッドと前記複数のLNG貯蔵タンクに貯蔵されたLNGとの間の熱伝逹により発生するBOR(Boil−off Rate)を減少させることを特徴とする、請求項2に記載の浮遊式海上構造物。
  21. 前記バルクヘッドは、−163〜−50℃の温度に制御され、アルミニウムまたはステンレス鋼を含む極低温材質で作製されることを特徴とする、請求項20に記載の浮遊式海上構造物。
  22. 前記複数のLNG貯蔵タンクに設けられ、前記LNGを密封および断熱させる密封および断熱ユニットをさらに含み、
    前記密封および断熱ユニットは、前記複数のLNG貯蔵タンクと前記バルクヘッドが接する領域の前記バルクヘッドには設けられないことを特徴とする、請求項20に記載の浮遊式海上構造物。
  23. 船首の最前方および船尾の最後方に配置されるバルクヘッドと内部船体との間には空間部が設けられ、前記空間部には断熱材が設けられることを特徴とする、請求項22に記載の浮遊式海上構造物。
  24. BORを低減するためにコッファーダムを零下の特定の温度に制御するステップと、
    零下の温度に制御される前記コッファーダムに作業者が入るように前記コッファーダムを0℃以上の特定の温度に制御するステップと、
    作業者が前記コッファーダムから出た場合、前記コッファーダムをまた零下の特定の温度に制御するステップと、を含む、浮遊式海上構造物の温度制御方法。
  25. 前記コッファーダムは、−55〜70℃の温度範囲に制御されることを特徴とする、請求項24に記載の浮遊式海上構造物の温度制御方法。
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