JP2016527212A - 17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1の阻害剤として治療活性のあるエストラトリエンチアゾール誘導体 - Google Patents

17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1の阻害剤として治療活性のあるエストラトリエンチアゾール誘導体 Download PDF

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Abstract

【課題】17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1の阻害剤として治療活性のあるエストラトリエンチアゾール誘導体を提供する。【解決手段】本発明は、式(I)【化1】(式中、R2、R3、R4、R7及びR8は請求項で定義されている通りである。)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩に関する。本発明は、更に、17β−HSD1の阻害剤としてのそれらの使用及び17β−HSD1酵素の阻害を必要とする及び/又は内因性のエストラジオール濃度の低下を必要とするステロイドホルモン依存性の疾患又は障害のような、ステロイドホルモン依存性の疾患又は障害の治療又は予防におけるそれらの使用に関する。本発明はまた、上述の化合物の調製及び活性成分として上述の1種以上の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物にも関する。【選択図】なし

Description

本発明は、新規なエストラジオールC−15チアゾール誘導体、それらの薬学的に許容される塩及び治療におけるそれらの使用に関する。本発明は更に、活性成分としてこれらの化合物を含む薬学組成物及びそれらの製造方法に関する。
17−ケトステロイド還元酵素(17−KSR)として既知の17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(17β−HSDs)は、全てのエストロゲン及びアンドロゲンの形成における最終且つ重要な工程を触媒するNAD(H)−及び/又はNAPD(H)−依存性のアルコール酸化還元酵素である。より特には、17β−HSDsは、17−ヒドロキシステロイドの、対応する17−ケトステロイドへの脱水素化(酸化)又は不活性な17−ケトステロイドの、対応する活性な17−ヒドロキシステロイドへの水素化(還元)を触媒する。
エストロゲン及びアンドロゲンの両方は、17β−ヒドロキシ形態において、それらの受容体に対して最大の親和性を有するため、17β−HSD/KSRsは、性ホルモンの生物活性を制御する。現在のところ、17β−HSDsのヒトにおける15種のメンバーが記述されている(タイプ1−15)。17β−HSD/KSRsの異なるタイプは、それらの基質及び補助因子特異性において異なる。17KSR活性は、低活性の前駆体をより強力な形態へ転換し、一方、17β−HSD活性は、エストロゲン及びアンドロゲンの効力を減少し、その結果として、過剰なホルモン作用から組織を保護し得る。
17β−HSDの各タイプは、選択的な基質親和性及び幾つかの場合において重複するものの、異なる組織分布を有する。
タイプ1の17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(17β−HSD1)は、何れもエストロゲンの生合成組織である、卵巣中及びヒトの胎盤中における発育卵胞の卵巣顆粒膜細胞において最も多量に発現している。加えて、17β−HSD1は、胸部、子宮内膜及び骨を含むエストロゲン標的組織中に発現している。ヒトの17β−HSD1は、エストロゲン性の基質に特異的であり、インビボにおいてエストロンのエストラジオールへの還元を触媒する。
一方、タイプ2の17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ(17β−HSD2)は、エストラジオール、テストステロン及び5a−ジヒドロテストロステロンを、その低活性形態である、エストロン、アンドロステンジオン及び5a−アンドロスタンジオンにそれぞれ転換する。子宮、胎盤、肝臓及び胃腸並びに尿路のような種々のエストロゲン及びアンドロゲン標的組織の多くにおけるその広範で且つ豊富な発現に起因して、タイプ2酵素が過剰なステロイド作用から組織を保護することが示唆されてきた。
エストラジオール(E2)は、そのエストロゲン性の効果において、エストロン(E1)の約10倍強力であり、エストラトリオール(E3)の約80倍強力である。ある種の他のエストロゲンとは対照的に、エストラジオールは、エストロゲン受容体ERα及びERβの両方に良好に結合し、そのため、種々の遺伝子の発現を制御する。
17β−HSD1及び17β−HSD2の両方は、健常な閉経前のヒトにおいて発現しているものの、ホルモン−依存性の乳がんを伴う閉経後の患者の腫瘍において、17β−
HSD2に対する17β−HSD1の増加した比率が、幾つかの研究において示されている。17β−HSD1遺伝子の増幅及び17β−HSD2対立遺伝子のヘテロ接合性の損失が、乳がんにおける増加された還元的エストロゲン合成経路に関与する潜在的な機構である。タイプ2酵素に対するタイプ1酵素の増加した比率は、後にエストロゲン受容体(ER)を介するがん組織の増殖を促進する、エストラジオールの増加したレベルを結果として生じる。エストロゲンの高レベルは、よって、乳がん及び子宮内層のがん、即ち、子宮内膜がん及び子宮がんのようなある種のがんを助長する。
同様に、17β−HSD2が、子宮内膜症において下方制御され、一方、アロマターゼ及び17β−HSD1の両方が、正常な子宮内膜との比較において、発現されるか又は上方制御されることが、示唆されてきた。このことは再度、組織の増殖を活発にするエストラジオール(E2)の高濃度の存在を結果として生じる。類似の機構が、子宮平滑筋腫(子宮筋腫)及び子宮内膜増殖症において解明されてきた。
罹患組織における内因性エストラジオール濃度の低下は、結果として、前記組織における17β−エストラジオール細胞の減少又は障害された増殖を生じ、よって、悪性及び良性のエストラジオール依存性病変の予防又は治療において利用され得る。多くの悪性及び良性の病変において提案された17β−エストラジオールの関与に起因して、そのような障害又は疾患の予防又は治療において治療価値を有し得る、エストラジオールのエストロンからの体内生産を障害するために使用され得る17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼの阻害剤は、大きな需要がある。
17β−HSD1酵素の幾つかの小分子阻害剤が、Poirier D.(2003年)Curr Med Chem 10:453−77頁及びPoirier D.(2010年)Expert Opin.Ther.Patents 20(9):1123−1145頁において確認及び概説された。更に、17β−HSDの小分子阻害剤は、国際公開第2001/42181号パンフレット、国際公開第2003/022835号パンフレット、国際公開第2003/033487号パンフレット、国際公開第2004/046111号パンフレット、国際公開第2004/060488号パンフレット、国際公開第2004/110459号パンフレット、国際公開第2005/032527号パンフレット及び国際公開第2005/084295号パンフレットにおいて開示された。
国際公開第2004/085457号パンフレットは、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼを阻害することができるステロイド化合物を開示する。国際公開第2006/003012号パンフレットは、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ
タイプ1の阻害に影響され得る、エストロゲン依存性疾患の治療のために好適な、2−置換D−ホモ−エストリエン誘導体を開示する。同様に、国際公開第2006/003013号パンフレットは、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1を阻害することにより影響されるエストロゲン依存性疾患を予防及び治療するために使用可能な、2−置換エストラトリエノンを示す。
局所的に活性なエストロゲンとして作用する15−置換エストラジオール類縁体が国際公開第2004/085345号パンフレット中に示されている。国際公開第2006/027347号パンフレットは、エストロゲン受容体関連の疾患及び生理的状態の治療又は予防のための選択的エストロゲン活性を有する15b−置換エストラジオール誘導体を開示する。更に、国際公開第2005/047303号パンフレットは、17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1を阻害することができる、3,15置換エストロン誘導体を開示する。
国際出願である国際公開第2008/034796号パンフレットは、17β−HSD
のタイプ1、タイプ2又はタイプ3酵素のような17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼの阻害を必要とする、ステロイドホルモン依存性の疾患又は障害の治療及び予防における使用のために好適な、エストラトリエントリアゾールに関する。17β−HSDのタイプ3酵素の阻害剤は、国際公開第99/46279号パンフレット中に開示されている。
国際公開第2001/42181号パンフレット 国際公開第2003/022835号パンフレット 国際公開第2003/033487号パンフレット 国際公開第2004/046111号パンフレット 国際公開第2004/060488号パンフレット 国際公開第2004/110459号パンフレット 国際公開第2005/032527号パンフレット 国際公開第2005/084295号パンフレット 国際公開第2004/085457号パンフレット 国際公開第2006/003012号パンフレット 国際公開第2006/003013号パンフレット 国際公開第2004/085345号パンフレット 国際公開第2006/027347号パンフレット 国際公開第2005/047303号パンフレット 国際公開第2008/034796号パンフレット 国際公開第99/46279号パンフレット
Poirier D.(2003年)Curr Med Chem 10:453−77頁 Poirier D.(2010年)Expert Opin.Ther.Patents 20(9):1123−1145頁
本発明の目的は、エストラジオールの増加したレベルと関連する及び/又は17β−HSD1酵素の阻害により治療可能である、障害及び疾患の治療において有用である化合物を提供することである。本発明の更なる目的は、17β−HSD2酵素における阻害効果を少し示すか又は全く示さない化合物を提供することである。
既知の17β−HSD1阻害剤に関連する問題の1つは、化合物の性質、特に、代謝安定性である。従って、本発明の更なる目的は、改善された代謝安定性を有する化合物を提供することである。
本発明は、式(I)
Figure 2016527212
[式中、
(i−a)R2及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、CN、NO、N、N(R’)、(CHN(R’)、OR’、(CHOR’、COR’、CONHR’、NHCOR’’、SCOR’及びCOR’’からなる群より選択され;並びに
R3は、H、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、N(R’)、N及びOR’(式中、R’は、R’、ベンジル基、スクシニル基、任意にアシル化されたグルクロニル基、独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、(CHOH、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。)からなる群より選択され;又は
(i−b)R2及びR3若しくはR3及びR4は、それらが結合する環炭素原子と一緒になって、任意にメチル基若しくはオキソ基で置換された、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む不飽和5員ヘテロ環若しくは芳香族5員ヘテロ環を形成し;並びに
R4若しくはR2は、それぞれ、H及びハロゲン原子を表し;
(ii−a)R7及びR8の一つはOR7’(式中、R7’は、H及び炭素原子数1ないし6のアルキル基からなる群より選択され、及び、他はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、炭素原子数2ないし6のアルケニル基、炭素原子数2ないし6のアルキニル基、ベンジル基、(CHCN、(CHOH、N(R’)、(CHN(R’)、C(O)OR’、(CHC(O)OR’、C(O)N(R’)、(CHC(O)NH、OR7’、COR’、NHCO−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−COCHO−P(O)(OH)からなる群より選択される。)を表し;又は
(ii−b)R7及びR8の一つはHを表し、他はハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、OSOOH、OSOR’’、O−トシル基、OC(O)R’’’、OC(O)(CHCOOR’、OC(O)(CHN(R’)、OC(O)CHNHC(O)OR’、OPO(OR’)、N、N(R’)、NH(CHOR’、NH(CHSR’、NH(CHNR’、NHOR’及びNHC(O)R’からなる群より選択され;又は
(ii−c)R7及びR8は、=CH2、=CHR8’及びCHCOOR7’(式中、R8’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基若しくはフェニル基を表す。)からなる群より選択される基と一緒になって形成し;
R’は、H若しくは炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表すか、又は、何れかのN(R’)の部分である場合、両方のR’はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む5ないし6員の脂肪族ヘテロ環若しくは芳香族ヘテロ環を形成し得;
R’’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表し;
R’’’は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、−(CH−炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基若しくは任意に置換されたフェニル基を表し、並びに
nは、0、1若しくは2を表し;
mは、1、2若しくは3を表す。]で表される新規化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明の化合物は、動物、特に哺乳類及びヒトにおける、内因性エストラジオールの濃度の低下又は17β−HSD酵素の阻害を必要とするステロイドホルモン依存性の疾患又は障害の療法、特に、治療又は予防において有用であり得る。特に、式(I)で表される化合物は、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん及び子宮内膜増殖症のような悪性のステロイド依存性の疾患又は障害の治療及び/又は予防のための薬理学的特性を有するが、同様に、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多症、子宮出血、前立腺炎、良性前立腺肥大症、排尿機能障害、多嚢胞性卵巣症候群又は下部尿路症のような良性のステロイド依存性の疾患又は障害の治療及び/又は予防のための薬理学的特性も有する17β−HSD1酵素の阻害剤に相当する。本発明の化合物の有効量を用いて治療及び/又は予防され得る、更なるエストロゲン依存性の疾患は、多発性硬化症、肥満、関節リウマチ、結腸がん、組織傷害、皮膚の皺及び白内障を含む。本発明の化合物は、典型的には、IC50において0.1nMないし1μMの範囲で、17β−HSD1酵素の阻害活性を有する。該阻害活性は、実験例との関連で説明されているように測定され得る。
本発明はまた、式(I)で表される化合物の1種以上の有効量を含む医薬組成物にも関する。
更に、本発明は、医薬としての使用のための、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
本発明はまた、エストラジオール依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療における使用のための、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩にも関する。
本発明の詳細な記載
本発明の化合物は、エストロゲンの天然の配置である、規定された立体化学を有するステロイドのコア構造を含む。
Figure 2016527212
本発明の化合物は、C15にβ−配置でメチルチアゾリル側鎖を有し、A及び/又はD環の特異的な置換様式と一緒になって、本発明の化合物の独創的な特性を提供する。同様に、天然のエストラジオールコアのC−17炭素は更に、本発明の化合物の代謝特性及び/又は阻害特性を更に強化するために、置換し得る。このような化合物は、この炭素原子についてラセミ体又は光学活性体として存在し得る。これらの形成の全ては、本発明に包含されている。
それ自身で又は他の基の一部として、ここで及び今後に使用される用語“ハロゲン原子”は、第VIIa族の元素を言及し、F、Cl、Br及びIの基を含む。
それ自体として又はハロゲン化アルキル基、過ハロゲン化アルキル基若しくはアルコキシ基の一部として、ここで及び今後に使用される用語“アルキル基”は、脂肪族の直鎖、分岐鎖又は環状の、特に、直鎖又は分岐鎖の、指定された数の炭素原子を有する炭化水素基、例えば、炭素原子数1ないし6のアルキル基は、アルキル部分に1ないし6個の炭素原子を有し、よって、例えば、炭素原子数1ないし4のアルキル基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基を含み、炭素原子数1ないし6のアルキル基は、更に、分岐鎖及び直鎖のペンチル基及びヘキシル基を含む。
ここで及び今後に使用される用語“ハロゲン化アルキル基(haloalkyl)”は、1個以上の水素原子がハロゲン原子:特に、I、Br、F又はClで置換された上記アルキル基の何れかを言及する。ハロゲン化アルキル基の例は、クロロメチル基、フルオロメチル基及び−CHCFを含むが、これらに限定されるものではない。用語“過ハロゲン化アルキル基(perhaloalkyl)”は、全ての水素原子がハロゲン原子で置換されたアルキル基を言及するものと理解される。好ましい例は、トリフルオロメチル基(−CF)及びトリクロロメチル基(−CCl)を含む。
ここで及び今後に使用される用語“炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基”は、3ないし6個の炭素原子を有するシクロアルキル基であり、よって、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基及びシクロヘキシル基を含む。
ここで及び今後に使用される用語“アルキレニル基”は、好適には1ないし6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素から誘導された2価基である。アルキレニル基の代表的な例は、−CH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−及び−CHCH(CH)CH−を含むが、これらに限定されるものではない。
ここで及び今後に使用される用語“アルケニル基”は、何れかの2つの炭素原子間のオレフィン性二重結合を少なくとも1個有し且つ指定された数の炭素原子を有する不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基であり、例えば、炭素原子数2ないし6のアルケニル基は、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基及びヘキセニル基のように、アルケニル部分に2ないし6個の炭素原子を有する。好ましいアルケニル基の例は、ビニル基及びアリル基のように、末端二重結合を有する直鎖のアルケニル基を含むが、これらに限定されるものではない。
ここで使用される用語“炭素原子数2ないし6のアルキニル基”は、エチニル基、プロピニル基、ブチニル基、ペンチニル基及びヘキシニル基のように、何れかの2つの炭素原子間のオレフィン性三重結合を少なくとも1個有する不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である。好ましいアルキニル基の例は、末端三重結合を有する直鎖のアルキニル基を含むが、これらに限定されるものではない。
ここで及び今後に使用される用語“炭素原子数1ないし6のアルコキシ基”は、“炭素原子数1ないし6のアルキル基”が上記の意味を有する、−O−(炭素原子数1ないし6のアルキル)基を言及する。好ましいアルコキシ基の例は、メトキシ基、エトキシ基及びイソプロピルオキシ基を含むが、これらに限定されるものではない。
用語“5ないし6員の脂肪族ヘテロ環又は芳香族ヘテロ環”は、脂肪族又は芳香族であり得且つそれぞれ独立してN及びOから選択される1又は2個のヘテロ原子を含み、一方残りの環原子は炭素原子である単環式の環を言及する。代表的な基は、ピロリジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基及びピペラジニル基、特に、モルホリニル基を含む。
用語“不飽和5員ヘテロ環又は芳香族5員ヘテロ環”は、芳香族又は不飽和であり得且つそれぞれ独立してN及びOから選択される1又は2個のヘテロ原子を含み、一方残りの環原子は炭素原子である単環式の環を言及する。該環は、Nを含む何れかの好適な環原子においてメチル基により又は何れかの好適な環炭素原子においてオキソ基により、1回以上、特には1回任意に置換され得る。好ましい基は、メチル基で任意に置換された、オキサゾロン又は/及び1,3−オキサゾールを含むが、これらに限定されるものではない。
フェニル基との関連で、ここで及び今後に使用される用語“任意に置換された”とは、未置換であるか又は何れかの利用可能な原子において結合して安定な化合物を提供する1個以上の、特に、1、2又は3個の置換基で独立して置換されたフェニル基を表し、例えば、フェニル基は、フェニル環のo−、p−又はm−位に結合する、提示された置換基で1回置換され得る。一般に、“置換された”とは、特段の提示がない限り、その中に含まれる水素原子に対する1つ以上の結合が、非−水素原子に対する結合により置き換えられるところの、ここで定義された置換基を言及する。該置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基、特に、メチル基;OH;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、特に、メトキシ基;CN;NO;及びアセトキシ基からなる群より選択される。好ましくは、前記フェニル基は、アセトキシ基で任意に置換される。
“任意の”又は“任意に”とは、以降に記載された事象又は状況が必ずしも生じなくてもよく、そして、該記載が、該事象又は状況が生じる事例とそれが生じない事例とを含むことを表す。“含む(Comprises)”又は“含む(comprising)”とは、以降に記載された集合が、他の要素を必ずしも含まなくてももよいことを表す。
表現“薬学的に許容される”とは、一般に安全で、非毒性で、生物学的にもそれ以外でも望ましくないものではなく、家畜への使用並びにヒトの薬学的使用の両方に有用であることを含む薬学組成物の調製において有用であることを表す。
表現“酸付加塩”は、式(I)で表される化合物が形成し得る、何れの非毒性の有機酸付加塩及び無機酸付加塩も含む。好適な塩を形成する事例的な無機酸は、塩化水素、臭化水素、硫酸及びリン酸を含むが、これらに限定されるものではない。好適な塩を形成する事例的な有機酸は、酢酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、安息香酸、フェニル酢酸、桂皮酸、メタンスルホン酸、サリチル酸等を含むが、これらに限定されるものではない。ここで使用される用語“酸付加塩”はまた、化合物及びその塩が形成することが可能な、例えば、水和物、アルコラート等のような溶媒和物も含む。これらの塩はまた、ラセミ体の光学分割のために有用な塩も含む。
表現“塩基付加塩”は、式(I)で表される化合物が形成し得る、何れの非毒性の塩基付加塩も含む。好適な塩基塩は、アルミニウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、銅塩、鉄塩、リチウム塩、マグネシウム塩、マンガン塩、カリウム塩、ナトリウム塩及び亜鉛塩、特に、ナトリウム塩及びアンモニウム塩のような無機塩基から誘導されるものを含むが、これらに限定されるものではない。有機塩基付加塩の更なる例は、トリエチルアミン塩及びトリメチルアミン塩並びにコリン塩のようなトリアルキルアミンの塩を含む。
本発明は、式(I)
Figure 2016527212
[式中、
(i−a)R2及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、CN、NO、N、N(R’)、(CHN(R’)、OR’、(CHOR’、COR’、CONHR’、NHCOR’’、SCOR’及びCOR’’からなる群より選択され、並びに
R3は、H、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、N(R’)、N及びOR’(式中、R’は、R’、ベンジル基、スクシニル基、任意にアシル化されたグルクロニル基、独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、(CHOH、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。)からなる群より選択され;又は
(i−b)R2及びR3若しくはR3及びR4は、それらが結合する環炭素原子と一緒になって、任意にメチル基若しくはオキソ基で置換された、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む不飽和5員ヘテロ環若しくは芳香族5員ヘテロ環を形成し;並びに
R4若しくはR2は、それぞれ、H及びハロゲン原子を表し;
(ii−a)R7及びR8の一つはOR7’(式中、R7’は、H及び炭素原子数1ないし6のアルキル基からなる群より選択され、及び、他はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、炭素原子数2ないし6のアルケニル基、炭素原子数2ないし6のアルキニル基、ベンジル基、(CHCN、(CHOH、N(R’)、(CHN(R’)、C(O)OR’、(CHC(O)OR’、C(O)N(R’)、(CHC(O)NH、OR7’、COR’、NHCO−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−COCHO−P(O)(OH)からなる群より選択される。)を表し;又は
(ii−b)R7及びR8の一つはHを表し、他はハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、OSOOH、OSOR’’、O−トシル基、OC(O)R’’’、OC(O)(CHCOOR’、OC(O)(CHN(R’)、OC(O)CHNHC(O)OR’、OPO(OR’)、N、N(R’)、NH(CHOR’、NH(CHSR’、NH(CHNR’、NHOR’及びNHC(O)R’からなる群より選択され;又は
(ii−c)R7及びR8は、=CH2、=CHR8’及びCHCOOR7’(式中、R8’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基若しくはフェニル基を表す。)からなる群より選択される基と一緒になって形成し;
R’は、H若しくは炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表すか、又は、何れかのN(R’)の部分である場合、両方のR’はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む5ないし6員の脂肪族ヘテロ環若しくは芳香族ヘテロ環を形成し得、
R’’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表し、
R’’’は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、−(CH−炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基若しくは任意に置換されたフェニル基を表し、並びに
nは、0、1若しくは2を表し;
mは、1、2若しくは3を表す。]を有するエストロゲンC−15チアゾール化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
本発明の形態において、本発明は、式(I)[式中、R2及びR4は、それぞれ独立して、H、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、CN、NO、N、N(R’)、(CHN(R’)、OR’、(CHOR’、COR’、CONHR’、COR’’、NHCOR’’、SCOR’及びCOR’’’からなる群より選択され、並びに、R3は、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、N(R’)、(CHNH、(CHOR’、N及びOR’(式中、R’は、R’、ベンジル基、スクシニル基、任意にアシル化されたグルクロニル基、独立してN及びOから選択される1又は2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、(CHOH、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。)からなる群より選択される。]で表される化合物に関する。
この態様の観点において、R2及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、NO、NH及びCNからなる群より選択され、特に、H、F、Cl、Br及びIからな
る群より選択される。この形態の別の観点において、R3は、H又はOR3’[式中、R’は、H、炭素原子数1ないし4のアルキル基、ベンジル基、独立してN及びOから選択される1又は2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、特に、テトラヒドロピラニル、SOR’’、トシル基、PO(OH)及びC(O)R’’’(式中、R’’’は、特に、炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原子数2ないし12のアルケニル基又はフェニル基を表す。)からなる群より選択され、更なる態様の別の観点において、R3は、H、OH、メトキシ基(OMe)、ベンジルオキシ基(OBn)、アシルオキシ基(OAc)、OC(O)Ph、メシルオキシ(OMs)、トリフルオキシ(OTf)、テトラヒドロピラニルオキシ及びPO(OH)からなる群より選択される。
この態様の別の観点において、(ii−b)R7及びR8の一つはHを表し、他はハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、OSOOH、OSOR’’、O−トシル基、OC(O)R’’’、OC(O)(CHCOOR’、OC(O)(CHN(R’)、OC(O)CHNHC(O)OR’、OPO(OR’)、N、N(R’)、NHOR’及びNHC(O)R’からなる群より選択される。
本発明の別の態様において、本発明は、R7がOR7’であって、式(Ia)
Figure 2016527212
(式中、R2ないしR4並びにR7’及びR8は、上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物に関する。
この態様の観点において、R2及びR4は、それぞれ独立して、H又はハロゲン原子を表す。この態様の別の観点において、R3は、OH、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基及びOAcからなる群より選択される。この態様の更なる別の観点において、R7’は、H又はメチル基を表す。態様の更なる別の観点において、R8は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、(CHCN及び(CHC(O)NHからなる群より選択される。
本発明の更なる別の態様において、本発明は、R7がOHであって、式(Ib)
Figure 2016527212
(式中、R2ないしR4及びR8は、上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物に関する。
態様の観点において、R8は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、(CHOH、(CHN(R’)、(CHC(O)OR’、C(O)N(R’)及び(CHC(O)NH、特に、炭素原子数1ないし6のアルキル基、(CHCN及び(CHC(O)NH(式中、それぞれR’は、上記で定義された通りであり、特に、H又はメチル基を表す。)からなる群より選択される。更にこの態様の別の観点において、R2及びR4は、それぞれ独立して、H又はハロゲン原子
を表す。この態様の更なる別の観点において、R3は、OH、炭素原子数1ないし7のアルコキシ基、特に、メトキシ基及びアシルオキシ基からなる群より選択される。
本発明の更なる態様において、本発明は、R7がOHであって、R8がHであって、その化合物が式(Ic)
Figure 2016527212
(式中、R2ないしR4は、上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
この態様の観点において、R2及びR4は、それぞれ独立して、H又はハロゲン原子を表す。この本発明の別の観点において、R3は、H、OH、炭素原子数1ないし7のアルコキシ基、特に、メトキシ基、ベンジルオキシ基及びアシルオキシ基からなる群より選択される。
本発明の更なる態様において、本発明は、R7がOMeであって、R8がHであって、その化合物が式(Id)
Figure 2016527212
(式中、R2ないしR4は、上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
この態様の観点において、R2及びR4は、それぞれ独立して、H又はハロゲン原子を表す。この態様の別の観点において、R3は、OH、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基、特に、メトキシ基、ベンジルオキシ基及びアシルオキシ基からなる群より選択される。
本発明のもう一つの態様において、本発明は、R7がOR7’であって、R8がHであって、その化合物が式(Ie)
Figure 2016527212
(式中、R3’ないしR7’は、上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
この態様の観点において、R3’及びR7’の一つはHであって、他の一つはSOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。或いは、R3’及びR7’の両方は、独立して、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。
本発明の更なるもう一つの態様において、本発明は、R7がNH(CHOR’、
NH(CHSR’、NH(CHNR’であって、R8がHであって、その化合物が式(If)
Figure 2016527212
(式中、mは、1、2又は3を表し、Xは、OR’、SR’、NR’を表し、R’は上記で定義された通りである。)を有する、式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。この態様の好ましい観点において、R’は、H及び炭素原子数1ないし3のアルキル基から選択される。
本発明の観点において、本発明は、
化合物1 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物3 酢酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物6 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物8 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル;
化合物9 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル;
化合物10 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸;
化合物11 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物13 メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイ
ト;
化合物14 メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト;
化合物15 3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸;
化合物16 3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸;
化合物17 3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物18 (13S,15R,17S)−17−メトキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート;
化合物19 3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物20 3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物21 3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物22 (13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート;
化合物23 3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物24 3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物25 3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物26 3−((13S,15R,17S)−17−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イ
ル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物28 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物29 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物30 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物31 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物33 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物35 3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物36 酢酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物37 (13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル ペンタノエート;
化合物38 ペンタン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物39 3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物40 ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物41 ドデカン酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物42 ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−
13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物43 コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
化合物44 コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩;
化合物45 酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物46 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
化合物47 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩;
化合物48 第三ブトキシカルボニルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物49 アミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物50 ジメチルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物51 メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物52 酢酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物53 ペンタン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ペンタノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物54 ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ドデカノイルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−
6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物55 安息香酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物56 ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ウンデカ−10−エノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物57 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物58 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル テトラナトリウム塩;
化合物59 酢酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物60 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
化合物61 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル トリナトリウム塩;
化合物62 3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R)−3−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
化合物63 p−トシルスルホン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−p−トシルスルホニルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物64 メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−17−メタンスルホニルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
化合物67 3−((13S,15R)−17−ヒドロキシ13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物68 3−{(13S,15R)−17−ホルミルアミノ−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル}−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
からなる群より選択される式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関
する。
本発明のより好ましい態様は、
化合物17 3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物19 3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
化合物46 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;及び
化合物60 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
からなる群より選択される式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩に関する。
本発明の実施例
式(I)で表される化合物の代表例を第1表中に示した。
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
Figure 2016527212
一般的調製方法
本発明の化合物は、本技術分野において既知の方法により調製され得る。
以下に示す実施例は、式(I)で表される化合物の調製を説明する。
一般情報
商用グレードの試薬及び溶媒が、更に精製すること無く使用された。薄層クロマトグラフィー(TLC)がメルク(Merck)−プレート;事前に被覆されたアルミニウムシートにおいて行われた。プレートの視覚化が以下の手法で行われた:1)紫外線照明(254nm)、2)プレートをアニスアルデヒド又はバニリン溶液中に浸漬し、続いて加熱する。1H−NMRスペクトルは、提示された溶媒を用い、Bruker DPX(200MHz)スペクトロメータを用いて測定された。
合成出発物質及び前駆体の調製
化合物VIIは、Messinger等、Mol Cell Endocrinol.2009年(301)216−224頁において開示されるようにして合成され得る。エストロンから開始される化合物VIIの詳細な合成は、ソルベイ ファーマシューティカルズ(Solvay Pharmaceuticals)のPCT出願、国際公開第2005/047303号パンフレット及び国際公開第2006/125800号パンフレットにおいて記載されている。
ベンジル−C15−C16−デヒドロエストロンIIは、以前に記載された方法に従ってエストロンから5工程で調製された。化合物IIは、ヨウ化銅及び塩化リチウムの存在下−78℃においてアリルグリニャール試薬で処理された。室温でのボラン テトラヒドロフラン錯体による化合物IIIへのヒドロホウ素化及び続くアルカリ条件下における過酸化水素酸化は、ジオールIVを90%を超える収率で製造した。アセトン−水中におけるジョーンズ酸化は、酸Vを与えたが、それは、触媒としてPd/Cを使用する水素化により化合物VIへ脱ベンジル化された。最終工程は、β−チアゾールVIIを与えるアミド形成であった。
フェノール性VIIは、C−17エステルVIIIへの好適な酸無水物又は酸ハロゲン化物及びピリジンで処理された。
Figure 2016527212
化合物1
3−((13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(3.0g、100mol−%)をテトラヒドロフラン(THF)(75mL)及び水(10.5mL)中に溶解した。NaBH(400mol−%)を冷却した混合物に添加し、撹拌は室温(rt)で2時間継続した。飽和NHCl−溶液(75mL)を注意深く冷却した反応混合物に添加し、1時間撹拌した。該相を分離し、水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機相を合わせ、最後は食塩水で洗浄した。粗沈殿物をトルエンで共−蒸発された。生成物1の収率は2.4g(78%)であった。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.89(s,3H),1.18−2.52(m,19H),2.83(m,2H),3.68(t,1H),6.57−6.65(m,2H),7.03(d,1H),7.11(d,1H)。MS m/z(TOF ES):463(M+Na)。
化合物2
酢酸(13S,15R)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
化合物VII(100mol−%)をジクロロメタン(DCM)(15mL)中に溶解した。ピリジン(1000mol−%)及び無水酢酸(500mol−%)を添加した。反応はTLCに従い1−4時間還流した。DCMを添加し、反応混合物を水、1N HCl、水及び食塩水で洗浄した。反応物をNaSOで乾燥し、溶媒を蒸発された。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。C−3アセチル化された化合物2の収率は86%であった。
H−NMR(DMSO−d):0.98(s,3H),1.35−2.40(m,22H),2.86(m,2H),6.83−6.87(m,2H),7.11(s,1H),7.29(d,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES
):503(M+Na)。
化合物3
酢酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
化合物2(2.6g、5.41mmol)をTHF(40mL)及び水(8mL)中に溶解した。反応物を0℃に冷却し、NaBH(0.82g、21.64mmol)を徐々に添加した。反応混合物を室温で45分間撹拌した。飽和NHCl(100mL)を冷却反応混合物に注意深く添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。該相を分離し、NHCl相をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を食塩水及び水で抽出し、NaSOで乾燥した。溶媒を蒸発された。粗生成物(2.6g)をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液: DCM:MeOH 98:2)により精製した。生成物3の収率は1.2g(43%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.79(s,3H),1.1−2.4(m,22H),2.82(m,2H),4.55(d,1H),6.81(s,1H),6.85(s,1H),7.10(s,1H),7.28(d,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):505(M+Na)。
化合物4ないし6
Figure 2016527212
化合物4
3−((13S,15R)−3−メトキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸
Figure 2016527212
化合物VI(2.0g、100mol−%)をアセトン(40mL)中に溶解した。炭酸カリウム(200mol−%)及びヨウ化メチル(500mol−%)を添加し、室温で終夜撹拌した。更なる量のヨウ化メチル(200mol−%)及び炭酸カリウム(100mol−%)を添加し、10時間還流した。溶媒を蒸発された。沈殿物をメタノール(50mL)中に溶解し、2M NaOH−溶液を、pHが>12になるまで添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をHClで酸性にした。生成物をDCM(3×30mL)で抽出し、水で数回及び最後は食塩水で洗浄した。生成物4の量は、1.95g;収率は94%であった。
H−NMR(CDCl):1.05(s,3H),1.45−2.48(m,19H),2.93(m,2H),3.79(s,3H),6.70(m,2H),7.20(d,1H)。
化合物5
3−((13S,15R)−3−メトキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物4(2.0g、100mol−%)を乾燥DCM(80mL)中に溶解した。2−アミノ−5−メチルチアゾール(200mol−%)、N−メチルモルホリン(NMM)(300mol−%)及び1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)(170mol−%)を添加した。反応混合物を5分間撹拌し、0−5℃に冷却し、1−エチル−3−(3’ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCl)(220mol−%)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、その後、DCMで希釈し、1N HCl−溶液及び5% KOH−溶液で洗浄した。有機相を最後は水及び食塩水で洗浄した。粗生成物をクロマトグラフィーにより精製して1.85の生成物5(73%)を得た。
H−NMR(CDCl):1.06(s,3H),1.37−2.60(m,22H),2.90(m,2H),3.79(s,3H),6.70(m,2H),7.05
(s,1H),7.19(d,1H),12.11(s,1H)。
化合物6
3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
出発物質として化合物5を使用し、化合物1に記載された方法に従って調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.78(s,3H),1.23−2.32(m,22H),2.79(m,2H),3.69(s,3H),4.56(d,1H),6.63(m,2H),7.10(s,1H),7.15(d,1H),11.90(s,1H)。
化合物7ないし11
Figure 2016527212
化合物7
3−((13S,15R)−3−メトキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2016527212
化合物7は、加水分解工程を経ないで4を使用する方法で、出発物質として化合物VIから収率72%に調製した。
H−NMR(CDCl):1.05(s,3H),1.44−2.40(m,19H),2.93(m,2H),3.70(s,3H),3.79(s,3H),6.70(m,2H),7.20(d,1H)。
化合物8
3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2016527212
化合物7(0.5g、100mol−%)をTHF(13mL)及び水(1.75mL)中に溶解した。NaBH(400mol−%)を冷却した混合物に添加し、撹拌は室温で2時間継続した。飽和NHCl−溶液(15mL)を注意深く冷却した反応混合物に添加し、1時間撹拌した。該相を分離し、水相をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機相を合わせ、最後は食塩水で洗浄した。粗沈殿物をトルエンで共−蒸発された。
H−NMR(DMSO−d):0.76(s,3H),1.18−2.32(m,19H),2.80(m,2H),3.58(s,3H),3.69(s,3H),4.54(d,1H),6.65(m,2H),7.13(s,1H)。MS m/z(TOF ES):395(M+Na)。
化合物9
3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2016527212
化合物8(250mg、100mol−%)を乾燥DMF(5mL)中に溶解した。NaH(250mol−%)を添加し、室温で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(1000mol−%)を添加し、室温で反応が完了するまで撹拌した。反応混合物を希釈した1N
HCl−溶液に注いだ。生成物9をEtOAcで抽出し、水及び食塩水で洗浄した。
H−NMR(DMSO−d):0.80(s,3H),1.22−2.33(m,19H),2.78(m,2H),3.21(t,1H),3.25(s,3H),3.57(s,3H),3.68(s,3H),6.65(m,2H),7.12(s,1H)。MS m/z(TOF ES):409(M+Na)。
化合物10
3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸
Figure 2016527212
化合物9をメタノール(2mL)中に溶解し、2M KOH−溶液をpHが12になるまで添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物をHClで酸性にした。生成物10をDCM(3×30mL)で抽出し、水で数回及び最後は食塩水で洗浄した。
H−NMR(CDCl):0.91(s,3H),1.25−2.50(m,19H),2.88(m,2H),3.31(t,1H),3.39(s,3H),3.78(s,3H),6.67(m,2H),7.19(d,1H)。MS m/z(TOF ES):395(M+Na)。
化合物11
3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物11は、化合物5を使用する方法で、出発物質として化合物10から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.83(s,3H),1.18−2.32(m,22H),2.79(m,2H),3.21(t,1H),3.27(s,3H),3.69(s,3H),6.64(m,2H),7.10(s,1H),7.12(d,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):469(M+1)。
化合物12乃至18:C−17 O−アルキル化
Figure 2016527212
化合物12
メチル3−((13S,15R)−3−(ベンジルオキシ)−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト
Figure 2016527212
ヨードメタン(2.7g、500mol−%)を窒素雰囲気下で乾燥アセトン(40mL)中の化合物V(2.0g、100mol−%)及びKCO(0.5g、100mol−%)の懸濁液に添加した。反応物を3.5時間還流し、室温で終夜撹拌した。溶媒を蒸発され、EtOAcを添加した。有機相を水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥
し、粗生成物を得るために蒸発され、カラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物12の収率は1.80g(量)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.94(s,3H),1.21−2.55(m,16H),3.60(s,3H),5.04(s,2H),6.67−6.85(m,2H),7.16(d,1H),7.28−7.50(m,5H)。MS m/z(TOF
ES):496(M+Na)。
化合物13
メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト
Figure 2016527212
化合物12(1.8g、100mol−%)をTHF(10mL)及び水(2mL)中に溶解した。該混合物を0℃に冷却し、NaBH(0.6g、400mol−%)を反応のために徐々に添加した。反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。飽和NHCl−溶液(60mL)を冷却した反応混合物に添加し、撹拌を終夜継続した。該相を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥し、油を与えるよう蒸発され、結晶固体を与えるようヘプタン/DCM/EtOAcで処理された。生成物13の収率は1.70g(97%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.76(s,3H),1.05−2.40(m,17H),2.70−2.87(m,2H),3.58(s,3H),4.54(d,1H),5.04(s,2H),6.67−6.80(m,2H),7.15(d,1H),7.28−7.50(m,5H)。MS m/z(TOF ES):471(M+Na)。
化合物14
メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト
Figure 2016527212
ヨードメタン(4.0g、900mol−%)を乾燥ジメチルホルムアミド(DMF)(30mL)中の化合物13(1.4g、100mol−%)及び水素化ナトリウム(5
0%分散、0.5g、340mol−%)の懸濁液に添加した。反応物を終夜撹拌し、1N HCl(10mL)を反応に添加した。水相をDCMで抽出し、蒸発された。EtOAcを残渣に添加した。有機相を塩水及び水で洗浄し、NaSOで乾燥した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物14の収率は0.9g(63%)であった。
H−NMR(DMSO−d+MeOH−d数滴):0.81(s,3H),1.00−2.51(m,16H),2.78(m,2H),3.25(m,1H),3.26(s,3H),3.58(s,3H),5.04(s,2H),6.72(m,2H),7.12−7.44(m,6H)。MS m/z(TOF ES):485(M+Na)。
化合物15
3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸
Figure 2016527212
2M NaOH(5mL)をメタノール(30mL)及びTHF(15mL)中の化合物14(0.9g、1.95mmol)の懸濁液に添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を2N HClで酸化させ、溶媒を減圧下で除去した。水を添加し、生成物をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を水及び塩水で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を蒸発され、沈殿物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物15の収率は0.6g(69%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.82(s,3H),1.11−2.36(m,17H),2.75−2.87(m,2H),3.27(s,3H),5.05(s,2H),6.70−6.80(m,2H),7.10−7.45(m,6H),12.06(br,1H)。MS m/z(TOF ES):471(M+Na)。
化合物16
3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸
Figure 2016527212
Pd/C(0.1g、20質量−%)をTHF中の化合物15の溶液(0.5g、1.11mmol)に添加した。触媒を濾過する前に、混合物をH雰囲気下で5時間撹拌し、溶媒を蒸発された。EtOAcを残渣に添加し、KOH溶液(5%、3×10mL)で抽出した。合わせた水層を2N HClで酸化した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を水(3×10mL)及び塩水(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、溶媒を減圧下で蒸発された。化合物15の収率は0.2g(50%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.80(s,3H),1.11−2.34(m,17H),2.68−2.75(m,2H),3.26(s,3H),6.40−6.55(m,2H),7.02(d,1H),8.99(br,1H),11.99(br,1H)。MS m/z(TOF ES):381(M+Na)。
化合物17
3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
2−アミノ−5−メチルチアゾール(110mg、200mol−%)、NMM(150mg、300mol−%)及びHOBT(130mg、170mol−%)をDCM中の化合物16(180mg、100mol−%)の懸濁液に添加した。反応混合物を室温で5分撹拌し、EDCl(220mol−%)を0℃で添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。DCMを添加し、有機相を1N HCl(3×10mL)、水(3×10mL)及び塩水(10mL)で洗浄した。溶媒を蒸発された。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。チアゾール17の収率は0.1g(44%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.84(s,3H),1.10−2.60(m,20H),2.73(m,2H),3.28(s,3H),6.45−6.48(m,2
H),7.03(d,1H),7.11(s,1H),9.02(s,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):477(M+Na)。
化合物18
(13S,15R,17S)−17−メトキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート
Figure 2016527212
無水酢酸(34mg、500mol−%)及びピリジン(26mg、500mol−%)をDCM(3mL)中の化合物17(30mg、100mol−%)の溶液に添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。有機相を水、1N HCl及び水で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を蒸発された。沈殿物をカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物18の収率は20mg(61%)であった。
H−NMR(CDCl):0.91(s,3H),1.10−2.70(m,22H),2.85(m,2H),3.30(t,1H),3.38(s,3H),6.80−6.86(m,2H),7.06(s,1H),7.26(d,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):519(M+Na)。
化合物19
3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(200mg、100mol−%)を乾燥THF(4mL)中に溶解し、反応混合物を0℃に冷却した。n−BuLi(300mol−%、THF中2.5M溶液)を窒素雰囲気下で反応混合物に滴下した。2時間0℃で撹拌後、撹拌を室温で終夜継続した。反応混合物を水(10mL)に注いで、2N HCl溶液で中和した。生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を飽和NaHCO(3×10mL)及び塩水(3×10mL)で洗浄した。NaSOで乾燥した後に、溶媒を蒸発された。粗生成物19を溶離液としてDCM−EtOAc(9:1から1:1までの勾配)を使用するクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(DMSO−d):0.88(m,6H),1.14−2.30(m,22H),2.33(s,3H),2.73(m,2H),3.38(s,1H),6.47(m,2H),7.02(d,1H),7.11(s,1H),9.00(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):519(M+Na)。
化合物20
3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物19のような合成手順で、出発物質として化合物5及びヘキサン中の1.6M n−BuLi溶液を使用する。
H−NMR(CDCl):0.94−1.05(m,6H),1.25−2.52(m,25H),2.85(m,2H),3.78(s,3H),6.64−6.75(
m,2H),7.07(s,1H),7.19(d,1H),11.66(br s,1H)。MS m/z(TOF ES):511(M+1)。
化合物21
3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
アセチル化された化合物2(50mg、100mol−%)及びKCN(1200mol−%)をメタノール(1mL)及び酢酸(250μL)の混合物に溶解した。反応物を室温で3週間撹拌した。冷水を反応混合物(5mL)に添加した。形成した固体物質を濾過し、水で数回洗浄した。生成物をEtOAc中に溶解し、水及び塩水で洗浄した。NaSOで乾燥した後に、溶媒を蒸発された。生成物21を溶離液としてDCM−メタノール(10:0.1から4:1までの勾配)を使用するクロマトグラフィーにより精製した。C−3アセチル化された化合物22を副−生成物として単離した。
H−NMR(CDCl):0.97(s,3H),1.38−2.60(m,16H),2.29(s,3H),2.41(s,3H),2.71−2.90(m,3H),6.84(m,2H),7.03(s,1H),7.24(d,1H)。MS m/z(TOF ES):508(M+1)。
化合物22
(13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート
Figure 2016527212
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.97(s,3H),1.30−2.80(m,21H),6.57−6.65(m,2H),7.04(s,1H),7.09(d,1H)。MS m/z(TOF ES):466(M+1)。
化合物23
3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物23は、出発物質として化合物5を使用し、化合物21に使用される方法に従って調製した。
H−NMR(CDCl):1.01(s,3H),1.40−2.90(m,21H),3.77(s,3H),6.63−6.73(m,2H),7.03(s,1H),7.18(d,1H)。MS m/z(TOF ES):502(M+Na),480(M+1)。
化合物24
3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
乾燥THF(15mL)を−60℃に冷却し、n−BuLi(500mol−%)を窒素雰囲気下で添加した。乾燥THF(2.5mL)中に乾燥アセトニトリル(1000mol−%)を添加した。撹拌を30分間冷却し継続した。化合物VII(1.0g、100mol−%)をTHF(20mL)中に溶解し、反応混合物に滴下し、続いて、−60℃で30分間撹拌した。撹拌を室温で終夜継続した。飽和塩化アンモニウム溶液(25mL)を注意深く添加し、15分間撹拌した。その後、水(25mL)を添加し、生成物をEtOAc(3×30mL)で抽出し、水(3×30mL)で洗浄し、最後に塩水(3×30mL)で洗浄した。粗生成物をNaSOで乾燥し、溶媒を蒸発された。生成物24をクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(DMSO−d):0.90(s,3H),1.15−2.84(m,23H),4.99(s,1H),6.46−6.52(m,2H),7.01−7.11(m,2H),9.01(s,1H),11.93(s,1H)。MS m/z(TOF ES):502(M+Na),480(M+1)。
化合物25
3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物25は、出発物質として化合物5を使用し、化合物24に使用される方法に従って調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.90(s,3H),1.20−2.84(m,
23H),3.69(s,3H),4.99(s,1H),6.63−6.68(m,2H),7.12−7.17(m,2H),11.94(s,1H)。MS m/z(TOF ES):516(M+Na),494(M+1)。
化合物26
3−((13S,15R,17S)−17−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
NaOH−溶液(6M、1.2mL)及びTBAB(40mol−%)をDCM(5mL)中の化合物24(100mg、100mol−%)の溶液に添加した。過酸化水素(30%−溶液、3.0mL)を滴下し、室温で終夜撹拌した。水(5mL)を添加し、有機相を分離した。水相を希釈HCl溶液でpH3に酸化した。沈殿生成物を濾過した。粗生成物を溶離液としてDCM:MeOH 98:2を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(DMSO−d):0.91(s,3H),1.15−2.84(m,22H),5.66(br s,1H),6.46(m,2H),7.05(d,1H),7.11(s,1H),7.23(br s,1H),7.61(br s,1H),9.03(br s,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):520(M+Na)。
化合物27
3−((13S,15R)−2,4−ジブロモ−3−ヒドロキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(1.0g、2.3mmol)をDCM(13mL)中に溶解し、混合物を8℃で冷却し、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(1.0g、5.6mmol)を添加した。反応混合物を室温に上昇させ、撹拌を2.5時間継続した。水を添加し、沈殿生成物を濾過し、1.2gの結晶性物質27を得た。
H−NMR(DMSO−d):0.95(s,3H),1.22−2.32(m,19H),2.79(m,2H),7.12(s,1H),7.40(s,1H),9.55(s,1H),11.92(s,1H)。MS m/z(TOF ES):617/619/621(M+Na)。
化合物28
3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物27(200mg、0.335mmol、100mol−%)をTHF(5mL)及び水(0.7mL)中に溶解した。該混合物を0℃に冷却し、NaBH(51mg、1.34mmol、400mol−%)を反応のために徐々に添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。飽和NHCl−溶液(10mL)を冷却反応混合物に添加し、撹拌を終夜継続した。該相を分離し、水層をEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた有機相を水(3×10mL)及び食塩水(3×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発された。粗生成物を無水エタノールで粉末化した。化合物28の収率は102mg(51%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.76(s,3H),1.06−1.50(m,
8H),1.65−1.95(m,3H),2.05−2.90(m,10H),3.45−3.60(m,1H),4.56(d,1H),7.10(s,1H),7.39(s,1H),9.52(s,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):599(M+1)。
化合物29
3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物29は、出発物質として化合物17を使用し、化合物27に使用される同様の方法で調製した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.91(s,3H),1.3−1.7(m,7H),2.0−2.9(m,14H),3.40(s,3H),7.02(s,1H),7.38(s,1H)。MS m/z(TOF ES):633/635/637(M+Na)。
化合物30
3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物30は、出発物質として化合物24を使用し、化合物27に使用される方法に従って調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.88(s,3H),1.15−2.84(m,23H),5.00(s,1H),7.11(s,1H),7.38(s,1H),9.54(br s,1H),11.93(s,1H)。MS m/z(TOF ES):658/660/662(M+Na)。
化合物31
3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物31は、出発物質として化合物19を使用し、化合物27に使用される方法に従って調製した。
H−NMR(CDCl):0.91(t,3H),0.99(s,3H),1.30−2.81(m,27H),7.06(s,1H),7.38(s,1H)。MS m/z(TOF ES):675/677/679(M+Na)。
C−3部位のTHP−保護
化合物32
3−[(13S,15R)−13−メチル−17−オキソ−3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(2.0g、4.56mmol)を、加熱(60℃)を使用した窒素雰囲気下で、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(5mL、54.8mmol)中に一部溶解した。p−トルエンスルホン酸(86mg、0.456mmol)を添加した。出発物質を溶解するまで、更なる量の3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(7.2mL、78.9mmol)を60−70℃で添加した。出発物質を溶解した(〜30分)直後に、反応を終了した。DCMを反応混合物に添加し、半分の食塩水、5%KOH水溶液及び水で洗浄し、NaSOで乾燥した。溶媒を蒸発された。粗生成物を粉末化によってヘプタンから結晶化した。生成物32の収率は2.1g(88%)であった。
H−NMR(DMSO−d):0.97(s,3H),1.35−2.50(m,22H),2.84(m,2H),3.54(m),3.75(m),5.40(s,1H),6.74(m,2H),7.11(s,1H),7.16(d,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):545(M+Na)。
化合物33
3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
出発物質として化合物32を使用し、化合物1に記載された方法に従って調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.78(s,3H),1.23−2.32(m,22H),2.78(m,2H),3.50及び3.74(2×m),3.69(s,3H),4.55(d,1H),5.39(s,1H),6.75(m,2H),7.10(s,1H),7.17(d,1H),11.88(s,1H)。MS m/z(TOF
ES):547(M+Na)。
化合物34
3−((13S,15R)−3−ベンジルオキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物V(2.0g、100mol−%)をDCM(80mL)中に溶解した。2−アミノ−5−メチルチアゾール(200mol−%)、NMM(300mol−%)及びHOBT(170mol−%)を反応混合物に添加し、5分間撹拌した。反応混合物を0−5℃に冷却した。EDCl(220mol−%)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、1N HCl−溶液及び食塩水で数回及び最後に5%KOH−溶液で洗浄した。有機相を水及び食塩水で洗浄した。生成物34をエタノール−水(8:2)で粉末化した。
H−NMR(DMSO−d):0.97(s,3H),1.37−2.50(m,19H),2.85(m,2H),5.06(s,2H),6.74(m,2H),7.11(d,1H),7.16(d,1H),11.92(s,1H)。MS m/z(TOF ES):551(M+Na)。
化合物35
3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
出発物質として化合物34を使用し、化合物1に記載された方法に従って調製した。
H−NMR(CDCl):0.89(s,3H),1.16−2.60(m,19H),2.85(m,2H),3.71(t,1H),5.02(s,2H),6.74(m,2H),7.05(d,1H),7.15−7.46(m,5H)。
TMSl使用下でベンジル保護基の脱保護法
ベンジル化された化合物を、N−メチルイミダゾール及びチオ尿素の存在下、ヨウ化トリメチルシラン(TMSl)で処理され、化合物34から化合物VIIについて詳細に記載された。
化合物34から化合物VII
化合物34(100mg、100mol−%)、N−メチルイミダゾール(200mol−%)及びチオ尿素(250mol%)を乾燥アセトニトリル(2mL)中に溶解した。反応混合物を窒素雰囲気下の氷浴中で冷却した。TMSl(700mol−%)を反応混合物に徐々に滴下し、暗所で終夜撹拌した。氷浴で冷却した後に、水(1mL)を滴下した。飽和NaHCOを注意深く添加し、EtOAc(10mL)を添加した。有機相を5%KOH−溶液(3×10mL)で洗浄した。KOH相を合わせ、HClで酸化した。生成物VIIをDCMで抽出し、それは、水及び最後は食塩水で洗浄した。
H−NMR(DMSO−d):0.95(s,3H),1.21−2.40(m,19H),2.75(m,2H),6.49(m,2H),7.04(d,1H),7.10(s,1H),9.04(s,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):462(M+Na)。
THP−保護のC−3脱保護法
Figure 2016527212
C−3 THP−保護化合物(0.5mmol)をエタノール(10mL)中に溶解し、溶液を1.5N HClで弱酸性にした。反応物を室温で終夜撹拌した。エタノールを蒸発され、水を添加し、DCMで抽出した。DCM相を食塩水及び水で抽出し、NaSOで乾燥した。溶媒を蒸発された。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
化合物36
酢酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
上記で記載されたTHPの脱保護法に続いて、一般的なエステル化方法を使用して、化合物33から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.89(s,3H),1.20−2.37(m,22H),2.74(m,2H),4.59(t,1H),6.48(m,2H),7.02(d,1H),7.10(s,1H),9.04(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):505(M+Na)。
化合物37
(13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル ペンタノエート
Figure 2016527212
試薬としてバレリルクロリド及び出発物質として化合物35を使用して、一般的なエステル化方法に従って調製した。
H−NMR(CDCl):0.93(t,3H),0.96(s,3H),1.34−2.59(m,25H),2.87(m,2H),4.72(t,3H),5.03(s,2H),6.73(s,1H),6.78(m,1H),6.98(s,1H),7.18(d,1H),7.41(m,5H)。MS m/z(TOF ES):637(M+Na)。
化合物38
ペンタン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物VII(TMSl、チオ尿素、N−メチルイミダゾール)に記載された脱ベンジル化法を使用して化合物37から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.86(t,3H),0.88(s,3H),1.23−2.36(m,25H),2.73(m,2H),4.60(t,1H),6.48(m,2H),7.01(d,1H),7.10(s,1H),9.11(br s,1H),11.88(s,1H)。MS m/z(TOF ES):547(M+Na)。
化合物39
3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物VIIを、化合物32に記載された方法を使用して、p−TsOHの存在下で3
,4−ジヒドロ−2H−ピランを使用して、THP−保護としてC−3保護し、化合物1に記載されたのと同様にして、THF中にNaBHと一緒にC−17カルボニルの還元が行われる。エステル化を試薬としてシクロペンチルプロピオニルクロリドを使用して、一般方法に従い行った。
H−NMR(DMSO−d):0.89(s,3H),0.95−2.90(m,34H),4.61(m,1H),6.45−6.50(m,2H),7.00−7.10(m,2H),9.03(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):565(M+1)。
化合物40
ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
エステル化試薬としてラウロイルクロリドを使用して、化合物VIIから出発する化合物39に記載された方法に従って調製した。化合物41を副−生成物として単離した。
H−NMR(DMSO−d):0.88(m,6H),1.10−2.90(m,41H),4.62(m,1H),6.45−6.50(m,2H),7.00−7.10(m,2H),9.02(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):623(M+1)。
化合物41
ドデカン酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
H−NMR(DMSO−d):0.88(m,6H),1.10−2.90(m,
41H),4.62(m,1H),6.45−6.50(m,2H),7.00−7.10(m,2H),9.02(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):623(M+1)。
化合物42
ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
エステル化試薬として10−ウンデセノイルクロリドを使用して、化合物VIIから出発する化合物39に記載された方法に従って調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.89(s,3H),1.10−2.50(m,35H),2.74(m,2H),4.61(t,1H),4.90−5.02(m,2H),5.65−5.90(m,1H),6.45−6.51(m,2H),7.00−7.10(m,2H),9.01(s,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):607(M+1)。
化合物43
コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル
Figure 2016527212
無水コハク酸(500mg、5mmol)を50℃でピリジン(5.7mL)中に溶解し、化合物1(500mg、1.1mmol)を添加し、反応混合物を90−95℃で13時間撹拌した。反応混合物を冷却した4%NaCl−溶液に注いだ。生成物をEtOAcで3回抽出し、水で洗浄し、乾燥し、蒸発された。混合物を、続いて6mLのメタノール中に溶解した。pHを50%酢酸を用いて6に調整し、溶媒を蒸発された。4%NaCl溶液を添加し、生成物をEtOAcで3回抽出し、氷浴の水で洗浄し、乾燥し、化合物43の540mg(1.0mmol、90%)を与えるよう蒸発された。
H−NMR(DMSO−d):0.90(t,3H),1.20−2.40(m,23H),2.75(m,2H),4.62(t,1H),6.46(s,1H),6.50(d,1H),7.03(d,1H),7.11(s,1H),9.00(s,1H),11.91(s,1H),12.21(s,1H)。MS m/z(TOF ES):563(M+Na)。
化合物44
コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩
Figure 2016527212
EtOH中にNaOH溶液で処理することによる化合物43から調製した。沈殿した生成物を溶液から濾過し、注意深く冷エタノールで数回洗浄した。
H−NMR(DMSO−d):0.87(s,3H),1.20−2.50(m,23H),2.65−2.80(m,2H),4.57(t,1H),6.45(s,1H),6.50(d,1H),7.00(d,1H),7.10(s,1H),11.97(s,1H)。
化合物45
酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
一般的なエステル化方法を使用して化合物6から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.90(s,3H),1.20−2.38(m,23H),2.80(m,2H),3.69(s,3H),4.60(t,1H),6.65(m,2H),7.11(s,1H),7.18(d,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):519(M+Na)。
化合物46
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル
Figure 2016527212
化合物6(100mol%)、ジエチルクロロホスフェート(200mol−%)及び乾燥トリエチルアミン(TEA)(200mol−%)を乾燥DCM(10mL)中に溶解し、15時間還流した。反応混合物をDCM(30mL)で濾過し、飽和NaHCO(2×20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸発され、生成物をクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(DMSO−d):0.85(s,3H),1.22−2.30(m,19H),2.79(m,2H),3.68(s,3H),4.07(m,1H),6.65(m,2H),7.10(s,1H),7.15(d,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):535(M+1),557(M+Na)。
化合物47
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩
Figure 2016527212
EtOH中にNaOH溶液を使用して塩を調製することによる化合物46から調製した。生成物をジエチルエーテルの添加により沈殿させた。
H−NMR(DO):0.72(s,3H),1.15−2.50(m,21H),3.64(s,3H),3.94(m,1H),6.56(m,2H),7.04(m,2H)。MS m/z(TOF ES):579(M+1),601(M+Na)。
化合物48
第三ブトキシカルボニルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物5に記載されたEDClエステル化方法を使用して化合物6から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.90(s,3H),1.39(s,9H),1.20−2.35(m,19H),2.81(m,2H),3.65(m,2H),3.69(s,3H),4.65(t,1H),6.66(m,2H),7.10(s,1H
),7.23(d,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):634(M+Na)。
化合物49
アミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物48(100mol−%)を乾燥DCM(1mL)中に溶解した。冷却した混合物にTFA(1.6mL)を添加した。1時間撹拌した後に、溶媒を蒸発された。沈殿物をジエチルエーテルで粉末化した。
H−NMR(DMSO−d):0.94(s,3H),1.20−2.35(m,19H),2.85(m,2H),3.64(m,2H),3.70(s,3H),4.78(t,1H),6.68(m,2H),7.12(s,1H),7.14(d,1H),8.21(br s,2H),11.93(s,1H)。MS m/z(TOF ES):512(M+1)。
化合物50
ジメチルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物2を使用する一般的なエステル化方法を使用して化合物6から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.91(s,3H),1.20−2.35(m,19H),2.27(2×s,6H),2.81(m,2H),3.20(m,2H),3.69(s,3H),4.66(t,1H),6.65(m,2H),7.10(s,1H),7.13(d,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):540(M+1),562(M+Na)。
化合物51
メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
試薬としてメタンスルホニルクロリドを使用する一般的なエステル化方法を使用して化合物6から調製した。
H−NMR(CDCl):1.00(s,3H),1.20−2.60(m,19H),2.87(m,2H),3.02(s,3H),3.78(s,3H),4.55(t,1H),6.68(m,2H),7.06(s,1H),7.18(d,1H)。MS m/z(TOF ES):533(M+1),555(M+Na)。
化合物52
酢酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
Figure 2016527212
ジエステル52を収率80%の一般的なエステル化方法を使用して化合物1から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.91(s,3H),1.30−2.40(m,25H),2.83(m,2H),6.82−6.86(m,2H),7.11(s,1H),7.28(d,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):547(M+Na)。
化合物53
ペンタン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ペンタノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
ジエステル53を化合物38の調製において副−生成物として単離した。
H−NMR(DMSO−d):0.82−0.92(m,9H),1.25−2.58(m,33H),2.84(m,2H),4.63(t,1H),6.83(m,2H),7.11(s,1H),7.27(d,1H),11.89(s,1H)。MS m/z(TOF ES):631(M+Na)。
化合物54
ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ドデカノイルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
化合物54を化合物40の調製において副−生成物として単離した。
H−NMR(DMSO−d):0.82−0.92(m,9H),1.10−2.57(m,59H),2.85(m,2H),4.64(m,1H),6.80−6.84(m,2H),7.11(s,1H),7.25−7.29(m,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):806(M+1)。
化合物55
安息香酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
VIIを収率81%で試薬として塩化ベンゾイルを使用する一般的なエステル化方法を使用してエステル化した(工程1)。C−17カルボニル基を収率60%で化合物1に記載されたのと同様にして、還元した(工程2)。次に、C−17部位のエステル化(工程3)を試薬として塩化アセチルを使用する一般的な方法に従い実施し、化合物55を得た。
Figure 2016527212
H−NMR(DMSO−d):0.94(s,3H),1.20−2.50(m,22H),2.88(m,2H),4.63(t,1H),7.00−7.04(m,2H),7.11(s,1H),7.35(d,1H),7.57−7.65(m,2H),7.70−7.79(m,1H),8.10−8.14(m,2H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):587(M+1)。
化合物56
ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ウンデカ−10−エノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
ジエステル56を化合物42の調製において副−生成物として単離した。
H−NMR(DMSO−d):0.91(s,3H),1.10−2.56(m,51H),2.84(m,2H),4.63(t,1H),4.90−5.03(m,4H),5.65−5.90(m,2H),6.80−6.84(m,2H),7.10(s,1H),7.25−7.29(m,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):796(M+Na)。
化合物57
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
化合物46に記載された一般的なリン酸化方法を使用してジオール1から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.86(s,3H),1.10−2.80(m,21H),4.10(m,1H),6.87(m,2H),7.10(s,1H),7.22(d,1H),11.93(s,1H)。MS m/z(TOF ES):601(M+1),623(M+Na)。
化合物58
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル テトラナトリウム塩
Figure 2016527212
EtOH中にNaOH溶液を使用して塩を調製することによる化合物57から調製した。生成物をジエチルエーテルの添加により沈殿させた。
H−NMR(DMSO−d+DO):0.74(s,3H),1.10−2.70(m,21H),3.91(m,1H),6.79(m,2H),6.99(s,1H),7.09(d,1H)。
化合物59
酢酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
化合物3(300mg、0.622mmol)及びピリジン(0.1mL、1.243mmol)をTHF(10mL)中に溶解した。オキシ塩化リン(0.11mL、1.243)を激しく撹拌しながらゆっくりと添加した。反応物を室温で3時間50分撹拌した。水(25mL)を注意深く冷却反応混合物に添加し、反応物を室温で1時間撹拌した。沈殿物を濾過し、水で数回洗浄した。沈殿物をトルエン中で溶解し、蒸発された。化合物59の収率は0.3g、86%であった。
H−NMR(DMSO−d):0.87(s,3H),1.20−2.50(m,
24H),2.83(m,2H),4.06(m,1H),6.82−6.90(m,2H),7.10(s,1H),7.28(d,1H),11.92(s,1H)。MS m/z(TOF ES):561(M+1)。
化合物60
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル
Figure 2016527212
室温で1時間撹拌により、NaOH溶液を使用するエステル加水分解をすることによる化合物59から調製した。反応混合物を希釈HClで酸化した。
H−NMR(DMSO−d):0.85(s,3H),1.20−2.40(m,19H),2.74(m,2H),4.05(t,1H),6.47(m,2H),7.06(d,1H),7.10(s,1H),8.93(br s,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):519(M−1)。
化合物61
リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル トリナトリウム塩
Figure 2016527212
EtOH中のNaOH溶液を使用するエステル加水分解、続いて塩の調製をすることに
よる化合物59から調製した。生成物61をジエチルエーテルの添加により沈殿させた。
H−NMR(DO):0.80(s,3H),1.15−2.50(m,19H),2.68(m,2H),3.96(m,1H),6.41(m,2H),7.02(s,1H),7.08(d,1H)。MS m/z(TOF ES):587(M+1)。
化合物62
3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R)−3−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル
Figure 2016527212
シクロペンチルプロピオニルクロリドを使用する一般的なエステル化方法を使用して化合物3から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.91(s,3H),1.00−2.50(m,35H),2.83(m,2H),4.62(t,1H),6.82−6.86(m,2H),7.10(s,1H),7.27(d,1H),11.90(s,1H)。MS m/z(TOF ES):607(M+1)。
化合物63
p−トシルスルホン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−p−トシルスルホニルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
収率91%のp−トルエンスルホニルクロリドを使用する一般的なエステル化方法を使用して化合物1から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.86(s,3H),1.20−2.50(m,27H),2.74(m,2H),4.31(t,1H),6.68(m,2H),7.10(s,1H),7.19(d,1H),7.47(m,4H),7.78(m,4H),11.86(s,1H)。MS m/z(TOF ES):771(M+Na)。
化合物64
メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−17−メタンスルホニルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
収率84%のメタンスルホニルクロリドを使用する一般的なエステル化方法を使用して化合物1から調製した。
H−NMR(DMSO−d):0.93(s,3H),1.20−2.50(m,27H),2.88(m,2H),4.54(t,1H),7.09(m,3H),7.38(d,1H),11.92(s,1H)。MS m/z(TOF ES):597(M+1)。
化合物65
トリフルオロメタンスルホン酸(13S,15R)−13−メチル−15−[2−(5
−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル
Figure 2016527212
化合物VII(877mg、2mmol)を窒素雰囲気下で16mlのDCM中に溶解した。TEA(1.0g、1mmol)を添加して透明な溶液を得た。この溶液中に、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(512μL、3mmol)を添加した。反応混合物をその後、室温に温め、攪拌を終夜継続した。反応混合物を氷浴中に注いだ。相を分離し、水相をDCMで2回抽出した。合わせた抽出物を水で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、蒸発されて、溶離液としてDCM−MeOH(85:15)を使用するフラッシュクロマトグラフィー後に、1.00g(87%)のトリフレート36を得た。
H−NMR(DMSO−d):0.98(s,3H),1.25−2.50(m,19H),2.85−3.00(m,2H),7.11(s,1H),7.22(d+s,2H),7.46(d,1H),11.91(s,1H)。MS m/z(TOF ES):593(M+Na)。
化合物66
3−((13S,15R)−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物65(257mg、0.45mmol、100mol−%)、1,1’−ビス[(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(22mg、0.027mmol、6mol−%)、TEA(0.19mL、1.35mmol、300mol−%)及び4mLのトルエンを反応容器に充填した。該容器をセプタムで密閉し、真空
/窒素を使用してフラッシュ(flush)し、ギ酸(33μL、0.9mmol、200mol−%)を添加し、該混合物を90℃で3時間攪拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液をトルエンで数回洗浄した。合わせたトルエン画分を1N HClで3回及びその後水で洗浄し、乾燥し、蒸発されて、178mg(92%)の粗生成物を得、フラッシュクロマトグラフィー後に133mg(70%)の純粋な66を得た。
H−NMR(DMSO−d):0.98(s,3H),1.25−2.45(m,19H),2.80−2.95(m,2H),7.05−7.15(m,4H),7.20−7.35(m,1H),11.93(s,1H)。MS m/z(TOF ES):445(M+Na)。
化合物67
3−((13S,15R)−17−ヒドロキシ13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物67を化合物1に記載されたのと同様にして、還元のNaBHを使用して、化合物66から調製された。
H−NMR(CDCl+MeOD−d):0.90(s,3H),1.2−2.6(m,21H),3.69(t,1H),7.02(s,1H),7.05−7.2(m,3H),7.30(m,1H)。MS m/z(TOF ES):447(M+Na)。
化合物68
3−{(13S,15R)−17−ホルミルアミノ−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル}−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(20mg)をホルムアミド(0.7mL)中に溶解し、160℃で20分間マイクロウェーブで加熱した。生成混合物をクロマトグラフィーにより精製し、主生成物として化合物68を得た。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.87(s,3H),1.20−2.50(m,21H),2.7−2.9(m,2H),2.39(s,3H),4.0(t,1H),6.57(s,2H),6.62(d,1H),7.03(d,1H),7.10(d,1H),7.41(s,1H),8.14(s,1H),9.49(s,1H),11.94(br s,1H)。MS m/z(TOF ES):490(M+Na)。
化合物VIIのニトロ化
窒素雰囲気下で、反応容器に化合物VII(1.32g、3mmol)及びエタノール(45ml)を充填した。THF(30ml)及び硝酸第二鉄(600mg、1.5mmol)を添加した。反応混合物を60℃で4時間攪拌した後に、溶媒を蒸発された。粗反応混合物のHPLCは、45%の2−ニトロ−異性体69a及び35%の4−ニトロ異性体69bを示した。フラッシュクロマトグラフィーで精製することにより、358mgの69a及び284mgの69bを得た。加えて、生成物の混合物は約5%の2,4−ジニトロ誘導体69cを含んでいた。
化合物69a
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−13−メチル−2−ニトロ−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
H−NMR(CDCl):1.07(s,3H),1.30−2.75(m,19H),2.9−3.05(m,2H),6.89(s,1H),7.05(s,1H),7.98(s,1H)。MS m/z(TOF ES):506(M+Na)。
化合物69b
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−13−メチル−4−ニトロ−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
H−NMR(CDCl):1.08(s,3H),1.3−3.4(m,21H),6.96(d,1H),7.05(s,1H),7.45(d,1H)。MS m/z(TOF ES):506(M+Na)。
化合物69c
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−13−メチル−2,4−ジニトロ−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
H−NMR(CDCl):1.08(s,3H),1.35−3.10(m,21H),7.03(s,1H),8.14(s,1H)。MS m/z(TOF ES):529(M+H)。
化合物70
3−((13S,15R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
化合物69bの水素化が、触媒として10% Pd/Cを用い、エタノール/THF 1:1中、大気圧下、室温で行われた。触媒を濾去し、溶媒を蒸発され、生成物70をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):1.03(s,3H),1.35−2.65(m,19H),2.75−3.00(m,2H),6.63(s,2H),7.03(s,1H)。MS m/z(TOF ES):476(M+Na)。
化合物71
3−((13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−4−イソプロピルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物70(50mg、0.11mmol、100mol−%)及びアセトン(80μL、1.1mmol、1000mol−%)を、モレキュラシーブ 4Å(500mg)と一緒に乾燥THF(2mL)中に溶解した。酢酸(40μL、〜600mol−%)を添加した後に、30分間撹拌し、NaBH(17mg、〜400mol−%)を添加した。反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、pHをNaOH−溶液を用いてpH8−9に調整した。生成物をEtOAcで抽出して、水及び食塩水で洗浄した。粗生成物を、DCM中の2%MeOHを使用して、クロマトグラフィーにより精製して生成物71(19mg、収率35%)を得た。
H−NMR(CDCl):0.89(s,3H),1.10&1.16(2×d,6H),1.27−1.75(m,8H),1.87−2.30(m,14H),2.76(m,2H),3.25(m,1H),3.72(t,1H),6.74(d,1H),7.0(d,1H),7.06(s,1H)。
化合物72
3−[(13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物を、ケトンとしてヒドロキシアセトンを使用することを除いて、化合物71の使用と同様の方法で使用するアミン70から調製された。反応を2時間で完了した。
H−NMR(CDCl):1.04(s,3H),1.14(d,3H),1.30−1.92(m,8H),2.10−2.90(m,15H),3.24(m,1H),3.49(s,2H),3.65−3.78(m,1H),6.75(d,1H),6
.95(d,1H),7.05(s,1H)。
化合物73
3−[(13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−イソプロピルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物VII(100mg、0.23mmol、100mol−%)をDCM(2mL)及びTHF(2mL)中に溶解した。イソプロピルアミン(190μL、2.28mmol、10eq.)、Zn(90mg、1.36mmol、600mol−%)及び酢酸(80μL、1.36mmol、600mol−%)を反応混合物に添加した。室温で2時間撹拌した後に、NaBH(35mg、0.9mmol、400mol−%)を添加した。撹拌を+40℃で4時間、続いて室温で終夜継続した。反応混合物を氷浴(10mL)及びEtOAc中に注ぎ、30分間撹拌した。沈殿物を濾過し、EtOAcで注意深く洗浄した。濾液を水で洗浄し、それは、1N HCl−溶液で酸化した後に、EtOAcで洗浄した。水層を中和し、生成物73をEtOAc中で抽出し、水及び食塩水で洗浄した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.86(s,3H),1.11(dd,6H),1.20−1.65(m,11H),1.85−2.85(m,14H),3.03(t,1H),6.56−6.80(m,2H),7.04−7.10(m,2H)。
化合物74
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−イソブチルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
合成を試薬としてイソブチルアミン(600mol−%)を使用し、化合物73と同様の方法により行われた。反応物を室温で1時間、続いて40℃で5時間撹拌した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(CDCl):0.85(s,3H),0.90(dd,6H),1.10−1.60(m,7H),1.71−2.75(m,18H),6.53−6.61(m,2H),7.05(br
s,2H)。
化合物75a
3−((13S,15R)−2−(第三ブチル)−3−ヒドロキシ−13−メチル−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド
Figure 2016527212
乾燥ジクロロメタン中の化合物VII(2.0g、100mol−%)の攪拌懸濁液に、第三ブタノール(1.5mL)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(3.2mL)を室温で注射器を用いて添加し、該反応をTLCにより追跡した。該混合物を室温で終夜撹拌し、更なる量の三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(1mL)及び第三ブタノール(500μL)を添加した。結果として生じた橙色溶液を、水(40mL)及びDCM(40mL)を注意深く添加する前に、3時間撹拌した。該層を分離し、水層をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×30mL)、飽和NaHCO水溶液(30mL)及び食塩水(3×10mL)で洗浄した。溶媒を蒸発され、沈殿物をヘプタンで洗浄して1.8gの生成物75a(収率80%)を得た。
H−NMR(DMSO−d):0.97(s,3H),1.2−1.45(m,1
2H),1.5−2.4(m,16H),2.6−2.95(m,2H),6.47(s,1H),7.01(s,1H),7.11(s,1H),8.97(s,1H),11.92(s,1H,−NH)。MS m/z(TOF ES):517(M+Na)。
化合物75b
3−((13S,15R)−2−第三ブチル−3−ヒドロキシ−17−イソブチルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物75bを試薬としてイソブチルアミン(600mol−%)及び出発物質として化合物75aを使用し、化合物73と同様の方法の使用により調製された。反応物を40℃で4時間及び室温で終夜撹拌した。
H−NMR(CDCl):1.06&1.09(2×s,6H),1.37(s,9H),1.54−1.77(m,3H),1.80−3.05(m,25H),6.49(s,1H),7.00(s,1H),7.12(s,1H)。
化合物76
3−((13S,15R)−17−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物76を試薬としてフルフリルアミン(600mol−%)を使用し、化合物73と同様の方法の使用により調製された。反応物を室温で1時間、続いて40℃で5時間撹拌した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):1.04(s,3H),1.35−1.79(s,8H),2.00−2.89(m,17H),4.06(d,2H),6.42(s,1H),6.53−6.63(m,3H),7.05(s,1H),7.47(s,1H)。
化合物77
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−(2−メトキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
出発物質VII(100mg、0.23mmol、100mol−%)を窒素雰囲気下でTHF(2mL)及びDCM(2mL)中に溶解した。2−メトキシエチルアミン(120μL、1.36mmol、600mol−%)、Zn(90mg、1.36mmol、600mol−%)及び酢酸(80μL、1.36mmol、600mol−%)を添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、NaBH(34.5mg、0.91mmol、400mol−%)を添加した。反応物を室温で1時間及び40℃で3時間撹拌した。反応物を冷却し、続いて氷浴(10mL)に注いだ。反応物をセライトを通して濾過し、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を水(3×10mL)及び食塩水
(3×10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥した。粗生成物(115mg)をヘプタンで粉末化し、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して46mgのC−17アミン誘導体77を得た。
H−NMR(CDCl):0.86(s,3H),1.25−1.65(m,7H),1.75−2.86(m,17H),3.34(s,4H),3.51(m,2H),6.54(s,1H),6.59(d,1H),7.04−7.08(m,2H)。
化合物78
3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物78を試薬としてエタノールアミン(1000mol−%)を使用し、化合物77と同様の方法の使用により調製された。反応物を室温で1時間及び+40℃で3時間撹拌した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.91(s,3H),1.23−1.61(m,8H),1.95−2.89(m,17H),3.70(m,2H),6.57−6.64(m,2H),7.03(d,1H),7.09(d,1H)。
化合物79
3−((13S,15R)−2−第三ブチル−3−ヒドロキシ−17−(2−メトキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物79を、反応温度が最初から+40℃であって、出発物質が化合物75aであることを除いて
化合物77と同様の方法の使用により調製された。反応物を40℃で4.5時間及び室温で終夜撹拌した。
H−NMR(CDCl):0.88(s,3H),1.23−1.62(m,17H),1.94−2.86(m,20H),3.50(s,2H),6.40(s,1H),7.03(d,1H),7.15(s,1H)。
化合物80a
3−[(13S,15R)−17−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
化合物80b
3−[(13S,15R)−17−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド ジヒドロクロリド
Figure 2016527212
化合物80aを、+40℃で試薬として3−ジメチルアミノ−1−プロピルアミンを使用し、化合物77と同様の方法の使用により調製された。反応物を+40℃で5.5時間及び室温で終夜撹拌した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。化合物80aをEtOAc中に希釈HClで処理し、塩80bを生成する。
80a:H−NMR(CDCl):0.83(s,3H),1.25−2.20(m,20H),2.41(s,3H),2.56(s,6H),2.60−2.84(m
,6H),6.54(s,1H),6.60(d,1H),7.05−7.08(m,2H)。
80b:H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.88(s,3H),1.19−2.18(m,20H),2.25(s,3H),2.38(s,6H),2.58−2.77(m,6H),6.54(s,1H),6.58(d,1H),7.02−7.05(m,2H)。
化合物81
3−[(13S,15R)−17−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド
Figure 2016527212
化合物81を試薬として2−ジメチルアミノエチルアミンを使用し、化合物77と同様の方法の使用により調製された。反応物を2時間還流し、60℃で2.5時間及び室温で終夜撹拌した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
H−NMR(CDCl+MeOH−d):0.82(s,3H),1.18−1.48(m,7H),1.91−2.10(m,13H),2.25(s,3H),2.39(s,6H),2.58−2.77(m,4H),6.53(s,1H),6.58(d,1H),7.04(s,1H),7.06(m,1H)。
薬理試験
以下の試験は、例示的な方法で本発明を提示するために提供され、発明の範囲を限定するものとして考慮されるべきではない。更に、アッセイにおける化合物の濃度は、例示的なものであり、限定と見なされるべきでない。当業者は、本技術分野における既知の方法を用いて、薬学的に関連する濃度を規定し得る。
17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ1酵素の阻害
17β−HSD1の製造及び単離:組み換えバキュロウイルスを、“Bac to Bac Expression System”(インビトロゲン(Invitrogen))により発生させた。組み換えバクミドを“Cellfection Reagent”(インビトロゲン(Invitrogen))を使用してSd9昆虫細胞に導入した。60時間後、細胞を収集した;ミクロソーム画分を、Puranen,T.J.,Poutanen,M.H.,Peltoketo,H.E.,Vihko,P.T.及びVihko,R.K.(1994)Site−directed mutagenesis of the putative active site of human 17
β−hydroxysteroid dehydrogenase type 1. Biochem.J.304: 289−293に記載されているようにして単離した。アリコートを酵素活性の決定まで凍結保存した。
アッセイ−組み換えヒト17β−HSD1の阻害:組み換えタンパク質(1μg/mL)を、1μM又は0.1μMの濃度での潜在的阻害剤の存在下、30nMエストロン(H−エストロンを800000cpm/mL含む)を伴う20mM KH2PO4 pH7.4及び1mM NADPH中、室温で30分間インキュベートした。阻害剤貯蔵液をDMSO中で調製した。全ての試料において、DMSOの最終濃度を1%に調整した。該酵素反応を10%トリクロロ酢酸(最終濃度)の添加により停止させた。試料を4000rpmで10分間、マイクロタイタープレート中で遠心分離した。上澄みを、Waters Sentry Guardカラムを備えた、Waters Symmetry C18カラムにおける逆相HPLCに適用した。定組成HPLC稼働を、室温で、1mL/分の流速で、移動溶媒としてのアセトニトリル:水 48:52において実施した。放射活性を、Packard Flow Scintillation Analyzerにより、溶出液において測定した。エストロン及びエストラジオールのための総放射活性を、各試料において決定し、エストロンのエストラジオールへの転換パーセントを、以下の式に従って計算した:
Figure 2016527212
阻害パーセントを以下のように計算した:阻害%=100−転換%
阻害%値を例示の化合物のために決定し、結果を第2表中に纏めた。
17β−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ タイプ2酵素の阻害
17β−HSD2の製造及び単離:17β−HSD1と同様に、組み換えバキュロウイルスを、“Bac to Bac Expression System”(インビトロゲン(Invitrogen))により発生させた。組み換えバクミドを“Cellfection Reagent”(インビトロゲン(Invitrogen))を使用してSd9昆虫細胞に導入した。60時間後、細胞を収集し、上澄みを以下のプロトコールにより、分画した:
−細胞を40mLのA−緩衝液(40mM TRIS、pH8.0、20%グリセロール、20μM NAD、0.4mM PMSF、150mM NaCl、0.5%ドデシル−a−マルトシド+プロテアーゼ阻害剤カクテル)中に溶解した
−細胞を超音波で分解した
−溶解物を氷上で15分間インキュベートした
−溶解物を、+4℃で15分、5000rpmで遠心分離した
−上澄み180000gの+4℃、30分の遠心分離
−ペレットを8mLのA−緩衝液中に溶解した
−再懸濁しない物質を、+4℃で15分、5000rpmでの遠心分離により取り除いた
−透明な上澄みを100μLアリコットに分割し、酵素活性の決定まで凍結保存した。
17β−HSD2の量を、免疫ブロット法により分析し、各抽出バッチの総タンパク質
濃度を決定した。
アッセイ−組み換えヒト17β−HSD2の阻害:組み換えタンパク質(4μg/mL)を、1μM又は0.1μMの濃度での潜在的阻害剤の存在下、50nMエストラジオール(H−エストラジオールを800000cpm/mL含む)を伴う20mM KH2PO4 pH8.5及び1mM NADH中、室温で30分間インキュベートした。阻害剤貯蔵液をDMSO中で調製した。全ての試料において、DMSOの最終濃度を1%に調整した。該酵素反応を10%トリクロロ酢酸(最終濃度)の添加により停止させた。試料を4000rpmで10分間、マイクロタイタープレート中で遠心分離した。上澄みを、Waters Sentry Guardカラムを備えた、Waters Symmetry C18カラムにおける逆相HPLCに適用した。定組成HPLC稼働を、室温で、1mL/分の流速で、移動溶媒としてのアセトニトリル:水 48:52において実施した。放射活性を、Packard Flow Scintillation Analyzerにより、溶出液において測定した。エストロン及びエストラジオールのための総放射活性を、各試料において決定し、エストラジオールのエストロンへの転換パーセントを、以下の式に従って計算した:
Figure 2016527212
阻害パーセントを以下のように計算した:阻害%=100−転換%
阻害%値を例示の化合物のために決定し、結果を第2表中に纏めた。
エストロゲン受容体結合アッセイ
エストロゲン受容体a(ERα)に対する本発明の化合物の結合親和性は、Koffmann等REFにより記載されたインビトロのER結合アッセイに従って、決定された。さもなくば、エストロゲン受容体結合アッセイは、国際特許出願である国際第2000/07996号パンフレットに従って、遂行され得る。
エストロゲン受容体転写促進アッセイ
エストロゲン受容体に対する結合親和性を示す本発明の化合物は、それらの個々のエストロゲン性又は抗−エストロゲン性の潜在力(ERα又はERβへのアゴニスト性又はアンタゴニスト性の結合)に関して更に試験され得る。エストロゲン受容体のアンタゴニスト活性の決定は、例えば、US特許出願であるUS2003/0170292において記載されている、MMTV−ERE−LUCレポーターシステムを使用するインビトロアッセイシステムに従って、遂行され得る。
代謝安定性アッセイ
本発明の化合物のインビトロ代謝安定性は、ヒト肝臓のミクロソーム及びホモジネートのインキュベーションを使用して例示の化合物のために決定された。適当な補因子を用いるか又は用いずに使用されたインキュベーションの時間点は、0分及び60分であった。試料を両方の時間点において収集し、基質をLC/PDA/TOF−MSを使用して検出した。化合物のインビトロ代謝安定性(ヒト肝臓のホモジネート又はミクロソームにおける60分後の残量%)を計算し、結果を第3表に纏めた。
薬理試験結果
Figure 2016527212
第2表
Figure 2016527212
Figure 2016527212
第3表
本発明の有用性
本発明の化合物は、17β−HSD1酵素の選択的な阻害性潜在力及び17β−HSD2酵素に対する少し又は皆無の阻害活性を示し、そのため、ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療、特に、幾つかのエストロゲン依存性の疾患及び障害の治療及び予防のために有用であり得る。更に、本発明の化合物は、エストラジオールの増加したレベルと関連する疾患及び障害の治療のために有用であり得るが、それは17β−HSD1酵素の阻害剤により予防、治療及び/又は改善され得る。
炎症性の疾患及び状態の例は、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多症、子宮出血、前立腺炎、良性前立腺肥大症、排尿機能障害、多嚢胞性卵巣症候群、下部尿路症、多発性硬化症、肥満、関節リウマチ、結腸がん、組織傷害、皮膚の皺及び白内障を含むが、これらに限定されるものではない。
ここで使用される“治療又は予防”は、名前が付けられた障害又は状況の治療又は予防並びに名前が付けられた障害又は状態に罹患する個人のリスクの低減、或いは、一度発症した前記障害の軽減、改善、除去又は治癒を含む。
本発明の化合物は、約0.1μg/kgないし約300mg/kg体重、好ましくは、1.0μg/kgないし10mg/kg体重の用量範囲内の有効量において投与され得る。本発明の化合物は、単回1日用量で投与され得るか又は総1日用量が、日々2、3又は4回の分割用量で投与され得る。
“有効量”は、治療された対象者に治療効果を授ける化合物の量を言及する。治療効果は、客観的(即ち、ある試験又はマーカーにより測定可能)又は主観的(即ち、対象者が効果の兆候を示すか又は効果を感じる)であり得る。そのような治療は、必ずしも疾患の状態を完全に改善することを必要としない。更に、そのような治療又は予防は、該状態を軽減するための当業者に既知の他の従来の治療と併せて使用され得る。
本発明の化合物は、最も好ましくは単独で使用されるか又は組み合わせで、即ち、他の活性成分と同時に、別々に又は逐次的に投与されて使用される。本発明の化合物は、種々の経路、例えば、非経口、皮下、静脈内、関節内、髄腔内、筋肉内、腹腔内により、皮内
注射により、経皮、直腸、口腔、口腔粘膜、鼻腔、眼内経路を介して、吸入を介して、また、移植を介して投与され得る。
化合物は、好適な組成物に処方され得る;好適な投与形態は、例えば、溶液、分散液、懸濁液、粉末、カプセル、錠剤、丸薬、放出制御カプセル、放出制御錠剤及び放出制御丸薬を含む。薬理活性化合物に加えて、該化合物の医薬組成物は、活性化合物の薬学的に使用され得る配合物への加工を容易にする、賦形剤及び助剤を含む、好適な薬学的に許容されるキャリアを含み得る。
更に、式(I)で表される化合物は、他の化合物、特に、他の薬学的に活性な成分の調製のための合成中間体として使用され得るが、それは、例えば、官能基の置換又は修飾の導入により、式(I)で表される化合物から得ることが可能である。
技術進歩のように、本発明思想が種々の方法において実行され得ることは当業者に自明なことである。本発明及びその態様は、上記の実施例に限定されないが、しかし、該請求の範囲内において変化し得る。

Claims (25)

  1. 式(I)
    Figure 2016527212
    [式中、
    (i−a)R2及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、CN、NO、N、N(R’)、(CHN(R’)、OR’、(CHOR’、COR’、CONHR’、NHCOR’’、SCOR’及びCOR’’からなる群より選択され;並びに
    R3は、H、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、N(R’)、N及びOR’(式中、R’は、R’、ベンジル基、スクシニル基、任意にアシル化されたグルクロニル基、独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、(CHOH、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。)からなる群より選択され;又は
    (i−b)R2及びR3若しくはR3及びR4は、それらが結合する環炭素原子と一緒になって、任意にメチル基若しくはオキソ基で置換された、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む不飽和5員ヘテロ環若しくは芳香族5員ヘテロ環を形成し;並びに
    R4若しくはR2は、それぞれ、Hを表し;
    (ii−a)R7及びR8の一つはOR7’(式中、R7’は、H及び炭素原子数1ないし6のアルキル基からなる群より選択され、及び、他はH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、炭素原子数2ないし6のアルケニル基、炭素原子数2ないし6のアルキニル基、ベンジル基、(CHCN、(CHOH、N(R’)、(CHN(R’)、C(O)OR’、(CHC(O)OR’、C(O)N(R’)、(CHC(O)NH、OR7’、COR’、NHCO−炭素原子数1ないし6のアルキル基、−COCHO−P(O)(OH)からなる群より選択される。)を表し;又は
    (ii−b)R7及びR8の一つはHを表し、他はハロゲン原子、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、OSOOH、OSOR’’、O−トシル基、OC(O)R’’’、OC(O)(CHCOOR’、OC(O)(CHN(R’)、OC(O)CHNHC(O)OR’、OPO(OR’)、N、N(R’)、NH(CHOR’、NH(CHSR’、NH(CHNR’、NHOR’及びNHC(O)R’からなる群より選択され;又は
    (ii−c)R7及びR8は、=CH、=CHR8’及びCHCOOR7’(式中、R8’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし6のアルコキシ基若しくはフェニル基を表す。)からなる群より選択される基と一緒になって形成し;
    R’は、H若しくは炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表すか、又は、何れかのN(R’)の部分である場合、両方のR’はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む5ないし6員の脂肪族ヘテロ環若しくは芳香族ヘテロ環を形成し得;
    R’’は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表し;
    R’’’は、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数2ないし18のアルケニル基、−(CH−炭素原子数3ないし6のシクロアルキル基若しくは任意に置換されたフェニル基を表し、並びに
    nは、0、1若しくは2を表し;
    mは、1、2若しくは3を表す。]で表される新規化合物又はその薬学的に許容される塩。
  2. 式(Ia)
    Figure 2016527212
    (式中、R2ないしR4及びR8は、請求項1で記載された通りである。)を有する、請求項1記載の化合物。
  3. 式(Ib)
    Figure 2016527212
    (式中、R2ないしR4及びR8は、請求項1で記載された通りである。)を有する、請求項1記載の化合物。
  4. R8は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、(CHCN、(CHOH、(CHN(R’)、(CHC(O)OR’、C(O)N(R’)及び(CHC(O)NHからなる群より選択される、請求項2又は請求項3記載の化合物。
  5. 前記R8は、炭素原子数1ないし6のアルキル基、(CHCN及び(CHC(O)NHからなる群より選択される、請求項4記載の化合物。
  6. 式(Ic)
    Figure 2016527212
    (式中、R2ないしR4は、請求項1で記載された通りである。)を有する、請求項1記載の式(1)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  7. R2及びR4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、CN、NO、N、N(R’)、(CHN(R’)、OR’、(CHOR’、COR’、CONHR’、COR’’、NHCOR’’、SCOR’及びCOR’’’からなる群より選択され;並びに
    R3は、H、ハロゲン原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基、炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基、N(R’)、(CHNH、(CHOR’、N及びOR’(式中、R’は、R’、ベンジル基、スクシニル基、任意にアシル化されたグルクロニル基、独立してN及びOから選択される1又は2個のヘテロ原子を含む飽和5ないし6員のヘテロ環、(CHOH、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される。)からなる群より選択される、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の化合物。
  8. R2及びR4は、それぞれ独立して、水素原子又はハロゲン原子である、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の化合物。
  9. R3は、H、OH、炭素原子数1ないし6のアルキル基及びアシルオキシ基からなる群
    より選択される、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の化合物。
  10. 式(Ie)
    Figure 2016527212
    (式中、R3’及びR7’は、請求項1で記載された通りである。)を有する、請求項1記載の化合物。
  11. R3’及びR7’の一つはHであって、他の一つはSOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択され、或いは、R3’及びR7’の両方は、独立して、SOOH、SOR’’、トシル基、SON(R’)、PO(OR’)、C(O)N(R’)、C(O)(CHN(R’)及びC(O)R’’’からなる群より選択される、請求項10記載の化合物。
  12. 式(If)
    Figure 2016527212
    (式中、mは、1、2又は3を表し、Xは、OR’、SR’、NR’を表し、R’は、H、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子数1ないし3のハロゲン化アルキル基若しくは炭素原子数1ないし3の過ハロゲン化アルキル基を表すか、又は、何れかのN(R’)の部分である場合、両方のR’はそれらが結合する窒素原子と一緒になって、それぞれ独立してN及びOから選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含む5ないし6員の脂肪族ヘテロ環若しくは芳香族ヘテロ環を形成し得る。)を有する、請求項1記載の化合物。
  13. R’は、H及び炭素原子数1ないし3のアルキル基から選択される、請求項12記載の化合物。
  14. 化合物1 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物3 酢酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物6 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物8 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル;
    化合物9 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸メチルエステル;
    化合物10 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−プロピオン酸;
    化合物11 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジメトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物13 メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト;
    化合物14 メチル3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパノエイト;化合物15 3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸;
    化合物16 3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)プロパン酸;
    化合物17 3−((13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物18 (13S,15R,17S)−17−メトキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート;
    化合物19 3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物20 3−((13S,15R,17S)−17−ブチル−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物21 3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物22 (13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル アセテート;
    化合物23 3−((13S,15R,17S)−17−シアノ−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物24 3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物25 3−((13S,15R,17S)−17−(シアノメチル)−17−ヒドロキシ−3−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物26 3−((13S,15R,17S)−17−(2−アミノ−2−オキソエチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物28 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物29 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−3−ヒドロキシ−17−メトキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物30 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−(シアノメチル)−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物31 3−((13S,15R,17S)−2,4−ジブロモ−17−ブチル−3,17−ジヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物33 3−((13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)−7,8,9,11,12,1
    3,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物35 3−((13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−17−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物36 酢酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物37 (13S,15R,17S)−3−(ベンジルオキシ)−13−メチル−15−(3−((5−メチルチアゾール−2−イル)アミノ)−3−オキソプロピル)−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル ペンタノエート;
    化合物38 ペンタン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物39 3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物40 ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物41 ドデカン酸(13S,15R,17S)−17−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物42 ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物43 コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
    化合物44 コハク酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩;
    化合物45 酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物46 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
    化合物47 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル ナトリウム塩;
    化合物48 第三ブトキシカルボニルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物49 アミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物50 ジメチルアミノ−酢酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物51 メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−3−メトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物52 酢酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物53 ペンタン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ペンタノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物54 ドデカン酸(13S,15R,17S)−3−ドデカノイルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物55 安息香酸(13S,15R,17S)−17−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物56 ウンデカ−10−エン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−3−ウンデカ−10−エノイルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物57 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物58 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル テトラナトリウム塩;
    化合物59 酢酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9
    ,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物60 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル;
    化合物61 リン酸モノ−{(13S,15R,17S)−3−ヒドロキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−オキソ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル}エステル トリナトリウム塩;
    化合物62 3−シクロペンチル−プロピオン酸(13S,15R)−3−アセトキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル エステル;
    化合物63 p−トシルスルホン酸(13S,15R,17S)−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−p−トシルスルホニルオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物64 メタンスルホン酸(13S,15R,17S)−17−メタンスルホニルオキシ−13−メチル−15−[2−(5−メチルチアゾール−2−イルカルバモイル)−エチル]−17−ホスホノオキシ−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イル エステル;
    化合物67 3−((13S,15R)−17−ヒドロキシ13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;及び
    化合物68 3−{(13S,15R)−17−ホルミルアミノ−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル}−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロパンアミド;
    化合物71 3−((13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−4−イソプロピルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物72 3−[(13S,15R,17S)−3,17−ジヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物73 3−[(13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−イソプロピルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物74 3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−イソブチルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物75b 3−((13S,15R)−2−第三ブチル−3−ヒドロキシ−17−イソブチルアミノ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物76 3−((13S,15R)−17−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物77 3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−(2−メトキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物78 3−((13S,15R)−3−ヒドロキシ−17−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物79 3−((13S,15R)−2−第三ブチル−3−ヒドロキシ−17−(2−メトキシエチルアミノ)−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル)−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物80a 3−[(13S,15R)−17−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    化合物80b 3−[(13S,15R)−17−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド ジヒドロクロリド;
    化合物81 3−[(13S,15R)−17−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−3−ヒドロキシ−13−メチル−7,8,9,11,12,13,14,15,16,17−デカヒドロ−6H−シクロペンタ[a]フェナントレン−15−イル]−N−(5−メチルチアゾール−2−イル)プロピオンアミド;
    からなる群より選択される、請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  15. 医薬としての使用のための請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物。
  16. ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療又は予防における使用のための請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物。
  17. 前記疾患又は障害は、エストラジオール依存性の疾患又は障害である、請求項16に記載のステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療又は予防における使用のための化合物。
  18. 17β−HSD酵素の阻害を必要とする疾患又は障害の治療又は予防における使用のための請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物。
  19. 乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多症、子宮出血、前立腺炎、良性前立腺肥大症、排尿機能障害、多嚢胞性卵巣症候群、下部尿路症、多発性硬化症、、関節リウマチ、肥満、結腸がん、組織傷害、皮膚の皺及び白内障からなる群より選択される、疾患又は障害の治療又は予防における使用のための請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物。
  20. 1種以上の薬学的に許容される添加剤と一緒になって、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の1種以上の化合物の有効量を含む、医薬組成物。
  21. 1種以上の他の活性成分と一緒になって、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の1種以上の化合物の有効量を含む、請求項20記載の医薬組成物。
  22. 請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害を治療する方法。
  23. 請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の化合物を、それを必要とする患者に投与することを含む、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多症、子宮出血、前立腺炎、良性前立腺肥大症、排尿機能障害、多嚢胞性卵巣症候群、下部尿路症、多発性硬化症、肥満、関節リウマチ、結腸がん、組織傷害、皮膚の皺及び白内障からなる群より選択される、ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害を治療する方法。
  24. ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療に使用する医薬品を製造するための、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の1種以上の化合物の使用。
  25. 乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮平滑筋腫、腺筋症、月経困難症、月経過多症、子宮出血、前立腺炎、良性前立腺肥大症、排尿機能障害、多嚢胞性卵巣症候群、下部尿路症、多発性硬化症、肥満、関節リウマチ、結腸がん、組織傷害、皮膚の皺及び白内障からなる群より選択される、ステロイドホルモン依存性の悪性又は良性の疾患又は障害の治療に使用する医薬品を製造するための、請求項1乃至請求項14の何れか1項に記載の1種以上の化合物の使用。
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