JP2016527001A - マイクロニードルを備える物品 - Google Patents

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Abstract

少なくとも1つのマイクロニードル160を備える物品100が提供される。本物品は、第1の面112と、第1の面と反対側の第2の面114とを備える。第1の面は、中央凹み部120と、少なくとも1つのマイクロニードルが延在する台部130とを備え、台部は、中央凹み部と同一平面上にない。台部は、中央凹み部を実質的に取り囲む。少なくとも1つのマイクロニードル160は、外表面163を備える本体と、基部及び第1の形状を有する基部部分166と、先端164及び第1の形状とは異なる第2の形状を有する先端部分168と、基部部分と先端部分を線引きする遷移面167と、中心軸と、を備える本体を備える。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2013年7月16日に出願された米国特許仮出願第61/846,909号の優先権を主張するものであり、その全開示内容が参照により本明細書に組み込まれる。
経皮的及び局所的な薬物送達が治療処置のために使用することができるが、これらの経路を使用して有効に送達することができる分子数は、皮膚の障壁特性によって制限され得る。皮膚を介した分子移送の主な障害は、角質層(皮膚の最も外側の層)である。
角質層のような最も外側の皮膚層の透過性又は多孔性を増加させ、それ故にそれらの層を通る又はその中への薬物送達を向上させるために、いくつかの異なる皮膚処置方法が提案されている。角質層は、脂質領域によって分離された密なケラチン状の細胞残遺物の複合構造である。角質層はケラチン細胞から形成され、角質層は核を失って角質細胞になる大多数の表皮細胞を有する。これらの死細胞は角質層を含み、それはほんの約10〜30ミクロンの厚さを有し、外因性物質による侵襲並びに内因性体液及び溶質分子の外部への移動から身体を保護する。様々な皮膚治療方法として、マイクロニードル、レーザー切除、RF切除、熱切除、ソノフォレーシス、イオン浸透療法、又はその組合せの使用が挙げられる。
マイクロニードル又はマイクロピンと呼ばれることもある比較的小さな構造のアレイを含む装置は、皮膚及び他の表面を通じた治療薬及び他の物質の送達に関連する使用において開示されている。装置は、典型的には、治療薬及び他の物質が連続して又は同時に角質層の通り抜けその下の組織に入ることができるように、角質層を貫通するために皮膚に対して押し付けられる。これらの装置のマイクロニードルは、接触時に角質層を貫通し、活性成分の分子が身体内に送達され得る通路として機能する複数の微小スリットを形成する。活性成分の送達において、マイクロニードル装置は角質層を通した活性成分の送達の前に、液状の活性成分を一時的に保持するリザーバを備えることできる。ある構造において、マイクロニードルは、リザーバから直接的に、及び皮膚を通しての治療物質の送達が可能なマイクロニードルを通して液体流路を提供するために中空であることができる。別の構造において、活性成分(複数可)はマイクロニードルアレイ上にコーティングされ、角質層が突刺された後に皮膚を通して直接送達されてもよい。
マイクロニードルアレイは、数回使用することのできるアプリケータ装置と共に、又は使い捨てアレイ装置として使用され得る。マイクロニードルアレイは、一般に、一回使用され、その後廃棄される。
複数の中空マイクロニードルを備える物品と物品が押し圧される皮膚表面との間の相互作用が、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの皮膚への侵入に望ましくない影響を与えるという結果をもたらし得ることが既に見出された。物品がマイクロニードルアレイを備えるとき、その影響のうちの1つは、アレイにおけるマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上による、皮膚への侵入の深さにかなりの可変性があり得ることが更に見出された。本発明者は、侵入の深さの一貫性がいくつかの特徴を物品の設計に含めることによって制御され得ることを認識した。本発明の設計特徴は、ニードルを所望の深さで皮膚に効率的かつ一貫して挿入する能力をもたらす。その上、本発明の設計の特定の特徴は、より簡単でより頑強なプロセスを物品の製造のために使用することを可能にする。
本開示は、概して、マイクロニードルを備える物品、及び物質を皮膚の表面に送達するか、又は皮膚の表面を通して体液を除去するためのその使用に関する。具体的には、本開示は、マイクロニードルと皮膚との間の接触を容易にし、かつ物品の使用の間、皮膚と非マイクロニードル表面との間の接触の可能性を減らすことによって、複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルに対して一定の侵入深さをもたらすように構成される複数のマイクロニードルのアレイを備える物品に関する。
本開示のいくつかの態様は、物品を提供する。物品は、第1の面、第1の面と反対側の第2の面、及び少なくとも3つの中空マイクロニードルを備え得る。第1の面は、中央凹み部及び第1の面から突出し、中央凹み部と同一平面上にない台部を備え得る。マイクロニードルは、台部から第1の方向に延在し得る。台部は、中央凹み部を実質的に取り囲み得、中央凹み部に近位の内周縁部及び中央凹み部に遠位の外周縁部を備え得る。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれは、外表面と、基部及び外表面の第1の区分によって画定される第1の形状を有する基部部分と、先端及び外表面の第2の区分によって画定される、第1の形状とは異なる第2の形状を有する先端部分と、基部部分と先端部分を線引きする遷移面と、中心軸と、を備える本体を備える。少なくとも3つの中空マイクロニードルのそれぞれの中心軸及び台の外周縁部から、少なくとも1つのマイクロニードルの遷移面を通って延在する最短線によって画定された第1の角度が約50°未満である。
本開示の他の態様は、物品を提供する。物品は、第1の面、第1の面と反対側の第2の面、及び少なくとも3つの中空マイクロニードルを備え得る。第1の面は、中央凹み部及び第1の面から突出し、中央凹み部と同一平面上にない台部を備え得る。マイクロニードルは、台部から第1の方向に延在し得る。台部は、中央凹み部を実質的に取り囲み得、中央凹み部に近位の内周縁部及び中央凹み部に遠位の外周縁部を備え得る。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれは、外表面と、基部及び外表面の第1の区分によって画定される第1の形状を有する基部部分と、先端及び外表面の第2の区分によって画定される、第1の形状とは異なる第2の形状を有する先端部分と、基部部分と先端部分を線引きする遷移面と、中心軸と、を備える本体を備える。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれは、基部から先端まで測定された高さを備える。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれの先端部分は、マイクロニードルの高さの少なくとも約30%を画定し得る。
本開示の他の態様は、物品を提供する。物品は、第1の面、第1の面と反対側の第2の面、及び少なくとも3つの中空マイクロニードルを備え得る。第1の面は、中央凹み部及び第1の面から突出し、中央凹み部と同一平面上にない台部を備え得る。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれは、台部から第1の方向に延在し得る。台部は、中央凹み部を実質的に取り囲み得、中央凹み部に近位の内周縁部及び中央凹み部に遠位の外周縁部を備え得る。少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれは、外表面と、基部及び外表面の第1の区分によって画定される第1の形状を有する基部部分と、先端及び外表面の第2の区分によって画定される、第1の形状とは異なる第2の形状を有する先端部分と、基部部分と先端部分を線引きする遷移面と、中心軸と、を備える本体を備える。第1の面は第1の領域を画定し、台部は第1の領域内の第2の領域を画定する。第2の領域は、第1の領域の約40%未満であり得る。
「注射器具」はある期間にわたって流体を送達し又は抽出することができる一体化された装置を指し、注入のみを意図した装置に限定されない。したがって、注射器具は、例えば、真皮内に流体を注射するために又は流体を組織から抜き出すために使用され得る。
「経皮的に」という用語及びその変形は、一般的に、皮膚の任意の部分を横断する任意の種類の活性成分の送達を指すために用いられる。つまり、経皮的とは、一般的に、全身送達(すなわち、この場合、活性成分が血流の中に送達されるように、活性成分が真皮を横断して、又は実質的に通って輸送される)、並びに皮内送達(すなわち、この場合、活性成分が部分的に真皮を通して、例えば皮膚の外層(角質層)を横断して輸送され、活性成分が、例えば乾癬治療又は局所麻酔送達のために皮膚の中に送達される)を含むことができる。すなわち、本明細書において使用されるような経皮的送達は、単に皮膚の外層に局所的に適用されるよりむしろ、皮膚の少なくとも一部分(しかし、必ずしも皮膚の層の全てではない)を横断して輸送される活性成分の送達を含む。
「中空マイクロニードル」という語句は、角質層を貫通して、皮膚を通る薬物の送達を容易にするように設計された特定の微小構造を指す。例として、マイクロニードルは、ニードル又はニードル状の構造、並びに角質層を貫通し、液体薬物製剤を皮膚又は角質層の下の組織層に送達できる他の構造を含み得る。
「好ましい」及び「好ましくは」なる語は、特定の状況下で、特定の効果をもたらし得る本発明の実施形態のことを指す。しかしながら、同一又は他の環境下では、他の実施形態が好まれる場合もある。更に、1つ又は2つ以上の好ましい実施形態の詳細説明は、他の実施形態が有用でないことを示すものではなく、また、本発明の範囲内から他の実施形態を排除することを意図するものでもない。
用語「含む」及びこの変形は、説明及び請求項においてこれらの用語が現れる箇所で制限する意味を持たない。
本明細書で使用するとき、「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つの」及び「1以上の」は、互換可能に使用される。したがって、例えば、マイクロニードルは、「1つ又は2つ以上の」マイクロニードルを意味するように、解釈され得る。
「及び/又は」という用語は、列挙した要素の1つ又は全て、あるいは列挙した要素の任意の2つ又は3つ以上の組み合わせを意味する。
また、本明細書において、端点による数の範囲の列挙には、その範囲内に包含される全ての数(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含む)が含まれる。
本発明の上記の発明の概要は、本発明のそれぞれ開示された実施形態又は全ての実施を説明することを意図したものではない。以下の説明は、例示的実施形態をより詳細に例証する。本出願の全体を通じて幾つかの箇所で、実施例のリストによって指針が与えられるが、これらの実施例は異なる組み合わせで使用することができる。いずれの場合も、記載されるリストは、あくまで代表的な群としてのみの役割を果たすものであって、排他的なリストとして解釈するべきではない。
これらの実施形態及び他の実施形態の更なる詳細を、添付の図面及び以下の説明文に記載する。他の特徴、目的、及び利点は、その説明と図面、及び「特許請求の範囲」から明らかとなろう。
本発明は、以下に列挙される図面を参照して更に説明されており、いくつかの図面中で、類似構造は、類似番号で参照される。
本開示に従う複数のマイクロニードルを備える物品の一実施形態を示す斜視図である。 図1の物品の側面図である。 図2の物品の一部の詳細図である。 図1の物品の第1の面の平面図である。 図3の物品の線4−4に沿った断面図である。 図4の中空マイクロニードルのうちの1つの詳細断面図である。 マイクロニードルの中心軸とマイクロニードルの遷移面を通り抜ける線との交点によって形成された角度θを示す、図1の物品の一部の概略的側面図(部分断面図)である。 マイクロニードルの中心軸とマイクロニードルの遷移面を通り抜ける線との交点によって形成された角度θを示す、図5Aの物品の概略的側面図(部分断面図)である。 マイクロニードルの中心軸とマイクロニードルの遷移面を通り抜ける線との交点によって形成された角度θを示す、マイクロニードルを備える物品の別の実施形態の一部の概略的側面図(部分断面図)である。 マイクロニードルが皮膚表面に侵入する際の本開示に従う物品のマイクロニードルの概略的側面図の進行を示す。 マイクロニードルが皮膚表面に侵入する際の本開示に従う物品のマイクロニードルの概略的側面図の進行を示す。 マイクロニードルが皮膚表面に侵入する際の本開示に従う物品のマイクロニードルの概略的側面図の進行を示す。 マイクロニードルが皮膚表面に侵入する際の本開示に従う物品のマイクロニードルの概略的側面図の進行を示す。 マイクロニードルが皮膚表面に侵入する際の別の物品のマイクロニードルの概略的側面図である。 マイクロニードルアレイが皮膚表面に侵入する際のマイクロニードルアレイを備える物品の概略的側面図である。 物品の第1の面上に画定された領域を示す、本開示に従う物品の平面図である。 物品及びアプリケータに関する様々な寸法を示す、本開示に従う複数のマイクロニードルを備える物品に連結されたアプリケータの平面図である。
本開示のいずれかの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、以下の説明に記載されるか、又は以下の図面に例示される構成の詳細及び構成要素の配置に、その適用が限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な態様で実施又は実行することができる。また、本明細書で使用される専門語句及び専門用語は説明を目的としたものであり、発明を限定するものとして見なされるべきではない点が理解されるべきである。「含む(including)」、「備える・含む(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変化形は、その後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包含するものである。別様に指定又は制限されない限り、「取り付けられる」、「接続される」、「支持される」及び「連結される」という用語、並びにその変化形は、広義に使用され、直接的な並びに間接的な双方の取り付け、接続、支持、及び連結を包含する。他の実施形態が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、構造的又は論理的な変更がなされてもよいことが理解されるべきである。更に、例えば、「前側」、「背側」、「上部」、「下部」、などの用語は、要素の互いの関係を記載するためにのみ使用され、器具の特定の配向を述べる、又は器具に必要である若しくは要求される配向を指示すること若しくは暗示すること、あるいは本明細書に記載される本発明が、使用においてどのように使用され、取り付けられ、表示され、若しくは設置されるかを特定すること、を決して意味しない。
本開示は、概して、マイクロニードルを備える物品及び物質を皮膚の表面に送達するか、又は皮膚の表面を通して体液を除去するためのその使用に関する。具体的には、本開示は、マイクロニードルと皮膚との間の接触を容易にし、かつ物品の使用の間、皮膚と非マイクロニードル表面との間の接触の可能性を減らすことによって、複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルでの侵入の一定の深さを提供するように構成される複数のマイクロニードルのアレイを備える物品に関する。
図を参照して、図1〜4は、本開示に従う物品100の一実施形態の様々な図を示す。物品100は、第1の面112及び第1の面112と反対側の第2の面114を備える。第1の面112は、中央凹み部120及び台部130を備える。台部130は第1の面112から突出し、中央凹み部120と同一平面上にない。図1〜4の例示された実施形態において、中央凹み部120及び台部130は両方ともに、一体化本体110の部分として形成される。しかしながら、任意の実施形態において、中央凹み部120及び台部130が、物品内に互いに隣接して配設される別々の部品(図示せず)であり得ることが企図される。
中央凹み部120は、台部130と同一平面上にない。図1〜4の例示された実施形態が、台部130によって形成された平面から離れて傾斜する曲線表面を有する中央凹み部120を描写するが、任意の実施形態において、中央凹み部は、台部と同一平面上にない1つ又は2つ以上の角度のある表面(図示せず)を備え得ることが企図される。
任意の実施形態において、中央凹み部120は、図1〜4に示される通り、固体構造から構成され得る。有利には、例示された実施形態において示される通り、物品が一体化成形部品として製造される場合、あるいは、任意の実施形態において、中央凹み部は、開口部(例えば、貫通孔、図示せず)を備えるか、それから本質的に構成されるか、又はそれから構成され得る。
台部130は中央凹み部120を実質的に取り囲む。台部130は、中央凹み部120に近位の内周縁部132及び中央凹み部に遠位の外周縁部134を備える。任意の実施形態において、内周縁部132及び/又は外周縁部134は、図2の外周縁部の側面図に示され、図4の両方の周界の断面図に示される通り、実質的に丸みのある縁部を備える。あるいは、任意の実施形態において、内周縁部132及び/又は外周縁部134は実質的に角度のある縁部(図示せず)を備える。
物品100は、台部130から第1の方向に(矢印「A」、図2を参照)延在する複数の中空マイクロニードル160を更に備える。任意の実施形態において、複数の中空マイクロニードル160はアレイを備え得る。アレイは、図3に示される通り、円形配置(すなわち、環状アレイ)を備え得る。他の直線又は曲線幾何学形状(例えば、正方形、矩形、楕円形、六角形、図示せず)を有する他のアレイは、本開示に従う物品でも有用であることが企図される。
図2Aは、図2の物品100のマイクロニードル160のうちの1つの詳細図を示す。物品100の任意の実施形態において、複数のうちのそれぞれのマイクロニードル160は、外表面163、基部部分166、及び先端部分168を備える本体を備える。基部部分166は、マイクロニードル160が台部130から延在する、基部162を備える。基部部分166は、基部部分の外表面163によって画定される第1の形状を有する。図2Aの例示された実施形態において、第1の形状は噴火口状(すなわち、曲率半径を有する概ね円錐形状)であり、したがって、マイクロニードルの直径は基部162では先端より広い。任意選択で、基部部分166は凹状外表面を有する。
先端部分168は先端164を備える。先端164は、基部162から最も離れているマイクロニードル160の部分である。先端部分168は、マイクロニードル160の外表面163によって画定される第2の形状を有する。第2の形状は、第1の形状と識別可能である。基部部分166及び先端部分168の各自の形状は、遷移面167で識別可能になる。本明細書で使用される場合、「遷移面」は、マイクロニードルの外表面163及び中心軸のタンジェントによって形成される角度が≦10°の第1の(先端近位)角度から約10°を超える第2の(先端遠位)角度へと変化する、平面である。図3Aの例示された実施形態において、マイクロニードル160の外表面163は、中心軸に実質的に平行である(図示せず)。しかしながら、遷移面167では、先端部分168の実質的に直線な外表面(すなわち、第2の形状)は、基部部分166の外に向かって広がった曲率半径(すなわち、第1の形状)に変化し、外表面及び中心軸(図示せず)のタンジェント(図示せず)の交点によって形成される角度は、約10°を超えるようになる。図2Aの実質的に円筒形状の先端部分168は、角質層を貫通するのに十分鋭利である先端164を形成する傾斜165によって切頭される。
複数のうちのそれぞれのマイクロニードル160は、中空チャネル169を更に備える。中空チャネル169は、任意選択で、図4に示される通り、第1の表面112から第2の表面114を通って、物品の全体を通って延在する。任意の実施形態において、中空チャネルは、例えば、皮膚内へ注射/送達のため活性成分を入れるために、行き止まりリザーバ(例えば、マイクロニードルの本体内の行き止まりリザーバ、図示せず)を提供し得る。任意の実施形態において、物品100を通って延在する中空チャネル169は、物品の第2の面上に配設されたリザーバ108に流体連通され得、活性成分は、物品100のリザーバ108からマイクロニードル160の中空チャネル169を通って、患者に注入され得る。
任意の実施形態において、第1の面112は、任意選択で、台部130の外周縁部134の少なくとも一部から横方向に延在するマイクロニードルのない周辺部140を備える。任意の実施形態において、周辺部140は、台部130を実質的に取り囲む。周辺部140は、第1の方向と反対側の第2の方向(矢印「B」、図2を参照)に台部130から離れて傾く。図1〜4の例示された実施形態において、中央凹み部120、台部130、及び周辺部140は全て、一体化本体110の部分として形成される。しかしながら、任意の実施形態において、周辺部140及び台部130は、物品内に互いに隣接して配設される別々の部品(図示せず)であり得ることが企図される。
図4Aは、図4の一体化本体110、物品の第1の面112上に配設された切開されたマイクロニードル160のうちの1つの詳細図を示す。マイクロニードル160は、本体110の第2の面112上の第2の開口部189まで本体110全体を通って延在する中空チャネル169内に近位の先端164を通じる第1の開口部187を備える。
任意選択で、任意の実施形態において、物品100は、タブ(例えば、タブ106)を更に備え得る。タブ106は、製造目的のため、又は使用の間の整列の目的のために有用であり得る。例示された実施形態において、タブ106は、周辺部140から横方向に延在するが、他の有用な構成が当業者には明らかであるだろう。
任意選択で、物品100は、複数のマイクロニードル160と反対側の方向(すなわち、図2に示される第2の方向「B」)に実質的に延在する側壁150を更に備える。例示された実施形態の側壁150は、物品100の第2の面114上にリザーバ108を形成する。リザーバ108は、任意選択で、封止され得(図示せず)、複数のマイクロニードル160による注射によって送達される活性剤(例えば、薬物)を含有し得る。
図2を参照して、物品は少なくとも2つの高さ寸法を備え得る。第1の高さ寸法Hは、台部130から第2の方向Bに延在する傾いた周辺部140の高さである。第2の高さ寸法Hは、台部130から第1の方向Aに延在するそれぞれのマイクロニードル160の高さである。図2Aを参照し返すと、複数のそれぞれのマイクロニードル160は、マイクロニードル160の総合高さに貢献する2つの高さ構成要素(第1の高さ構成要素H2A及び第2の高さ構成要素H2B、各自)を備える。第1の高さ構成要素は、マイクロニードル160の基部部分166の高さを表し、第2の高さ構成要素は、マイクロニードルの先端部分168の高さを表す。任意の実施形態において、本開示に従う複数のうちのそれぞれのマイクロニードルの第2の高さ構成要素は、約300μm〜約1000μmである。任意の実施形態において、本開示に従う複数のうちのそれぞれのマイクロニードルの第2の高さ構成要素は、約650μm〜約800μmである。任意の実施形態において、組み合わせにおける第1及び第2の高さ構成要素。皮膚内の適切な場所への活性化合物の一定で効率的な送達を得るために、本発明者は、本開示に従う少なくとも3つのマイクロニードルを備える物品の構成を、それぞれのマイクロニードルの少なくとも先端部が皮膚内に完全に挿入されるまで、少なくとも3つのマイクロニードルの全ての侵入を容易にするべきであるということを見出した。
一態様では、任意の実施形態において、本開示に従う物品の複数のうちのそれぞれのマイクロニードルの第1の高さ構成要素と第2の高さ構成要素との間の定義済みの比例関係が存在し得る。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルの少なくとも1つのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、少なくとも1つのマイクロニードルの高さの少なくとも約30%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、マイクロニードルの高さの少なくとも約30%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルの少なくとも1つのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、少なくとも1つのマイクロニードルの高さの少なくとも約40%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、マイクロニードルの高さの少なくとも約40%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルの少なくとも1つのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、少なくとも1つのマイクロニードルの高さの少なくとも約50%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、マイクロニードルの高さの少なくとも約50%を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルの少なくとも1つのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、少なくとも1つのマイクロニードルの高さの最大約70%(境界値も含む)を画定する。任意の実施形態において、先端部分(遷移面から複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルの先端まで測定した際の)は、マイクロニードルの高さの最大約70%(境界値も含む)を画定する。
任意の実施形態において、本開示の物品内の複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードル160は、図5A、5B、及び6に示される通りの中心軸180を備える。中心軸180はまた、先端164に向かって基部162からマイクロニードルを通って延在するマイクロニードル160の長手方向軸を表す。一態様において、複数のうちのそれぞれのマイクロニードル160は、図5A〜Bに例示される通り、マイクロニードル160の構造特徴(すなわち、マイクロニードル遷移面167)と台部130の周界(すなわち、内周縁部132及び外周縁部134)のうちの1つ又は2つ以上との間の空間的関係を有し得る。
別の態様では、任意の実施形態において、複数のうちのそれぞれのマイクロニードルとマイクロニードルが本開示に従う物品において突出する台の外周縁部との間の空間的関係が存在し得る。図5Aは、本開示に従う複数のマイクロニードルを備える物品の断面の概略図を示す。物品は、上述の通り、中央凹み部120、台部130、傾いた周辺部140、及び台部130と周辺部140との間に配設された外周縁部134を有する第1の面112を備える。台部130から延在するのは、マイクロニードル160である。マイクロニードル160は、第1の形状を有する基部部分166及び第2の形状を有する先端部分168を備え、その部分は、遷移線167によって分離される。図5Aにも示されるのは、マイクロニードル160の中心軸180、及び遷移面167の最短点185を通って外周縁部134へと、外周縁部134から中心軸180に延在する最短線184である。最短線184と中心軸180との交点は、角度θを形成する。本開示の物品の任意の実施形態において、角度θは約50°未満である。任意の実施形態において、角度θは約45°未満である。任意の実施形態において、角度θは約40°未満である。任意の実施形態において、角度θは約35°未満である。任意の実施形態において、角度θは約30°未満である。任意の実施形態において、角度θは約25°未満である。任意の実施形態において、角度θは少なくとも約10°である。当業者であれば、角度θが減少するにつれ、マイクロニードルと外周縁部との間の台部の潜在的領域の量も減少することを理解する。この関係の重要性を以下に考察する。
あるいは、又は更に、複数のうちのそれぞれのマイクロニードルとマイクロニードルが突出する台の内周縁部との間の空間的関係が存在し得る。図5Bは、図5Aに示された物品の区分の同様の概略図を示す。物品は、上述の通り、中央凹み部120、台部130、傾いた周辺部140、及び台部130と周辺部140との間に配設された内周縁部132を有する第1の面112を備える。台部130から延在するのは、マイクロニードル160である。マイクロニードル160は、第1の形状を有する基部部分166及び第2の形状を有する先端部分168を備え、その部分は、遷移線167によって分離される。図5Bにも示されるのは、マイクロニードル160の中心軸180、及び遷移面167の最短点183を通って内周縁部132へと、内周縁部132から中心軸180に延在する最短線182である。最短線182と中心軸180との交点は、角度θを形成する。本開示の物品の任意の実施形態において、角度θは約50°未満である。任意の実施形態において、角度θは約45°未満である。任意の実施形態において、角度θは約40°未満である。任意の実施形態において、角度θは約35°未満である。任意の実施形態において、角度θは約30°未満である。任意の実施形態において、角度θは約25°未満である。任意の実施形態において、角度θは少なくとも約10°である。当業者であれば、角度θが減少するにつれ、マイクロニードルと内周縁部との間の台部の潜在的領域の量も減少することを理解する。この関係の重要性を以下に考察する。
上で考察された空間的関係は、基部部分及び複数のうちのそれぞれのマイクロニードルの先端部分によって画定された第1及び第2の形状に関わらず、適用され得る。図6は、基部部分166が、噴火口状形状ではなく、切頭角錐又は切頭円錐形状を画定する第1の形状を有することを除いて、図5Aに示されるものと同様の複数のマイクロニードルを備える物品の区分の概略図を示す。物品は、上述の通り、中央凹み部120、台部130、傾いた周辺部140、及び台部130と周辺部140との間に配設された外周部134を有する第1の面112を備える。台部130から延在するのは、マイクロニードル160である。マイクロニードル160は、第1の形状を有する基部部分166及び第2の形状を有する先端部分168を備え、その部分は、遷移線167によって分離される。図6にも示されるのは、マイクロニードル160の中心軸180、及び遷移面167の最短点185を通って外周縁部134へと、外周縁部134から中心軸180に延在する最短線184である。最短線184と中心軸180との交点は、角度θを形成する。本開示の物品の任意の実施形態において、角度θは約50°未満である。任意の実施形態において、角度θは約45°未満である。任意の実施形態において、角度θは約40°未満である。任意の実施形態において、角度θは約35°未満である。任意の実施形態において、角度θは約30°未満である。任意の実施形態において、角度θは約25°未満である。当業者であれば、角度θが減少するにつれ、マイクロニードルと外周縁部との間の台部の潜在的領域の量も減少することを理解する。この関係の重要性を以下に考察する。
本開示に従う物品の任意の実施形態において、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの遷移面は、中心軸に沿って測定されたとき、台部から約500μm〜約1000μm離れて配設される。本開示に従う物品の任意の実施形態において、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの遷移面は、中心軸に沿って測定されたとき、台部から約500μm〜約800μm離れて配設される。
本開示に従う物品の任意の実施形態において、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの高さ(基部から先端まで測定された)は、600μm〜約2000μmである。本開示に従う物品の任意の実施形態において、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの高さ(基部から先端まで測定された)は、約800μm〜約1800μmである。本開示に従う物品の任意の実施形態において、複数のうちの少なくとも1つのマイクロニードルの高さ(基部から先端まで測定された)は、約1200μm〜約1600μmである。
本開示に従うマイクロニードルアレイは、平面(すなわち、図1〜4に示される通りの台部130)から延在する複数の離間されたマイクロニードルを備える。図7〜9は、マイクロニードル、皮膚、及びマイクロニードルが延在する物品の表面の相互作用を示す。これらの相互作用は、本開示の物品が他の構成にわたって提供する少なくとも1つの進歩を例示する。
図7A〜Dは、物品が皮膚の表面202に対して押し圧される際の複数のマイクロニードル160を備える物品100の一部の概略図を示す。物品は、本開示に従う中央凹み部120、そこから延在するマイクロニードル160を有する台部130、及び周辺部140を備える第1の面112を備える一体化本体110を備える。台部130は、中央凹み部120に近位の内周部132及び中央凹み部に遠位の外周縁部134によって画定される。マイクロニードル160は、基部部分166、先端164を有する先端部分168、及び基部部分と先端部分との間に配設された遷移面167を備える。
図7Bは、皮膚の表面202に接触する物品100を示す。物品が矢印Fの方向に押し圧されるにつれ、ニードルの先端は皮膚の表面202を貫通し始める。図7Cに示される通り、物品100が、皮膚の表面202に対して更に押し圧されると、マイクロニードル160の先端164は、皮膚のより深い層内に皮膚の表面202を通り抜ける(図示せず)。マイクロニードル160の侵入に対する組織の抵抗は、マイクロニードル160に近位の皮膚表面202の「テンティング」190を引き起こす。物品100に更なる力が付加されると、テンティング190は、図7Dに示される通り、より明白になる。しかしながら、台部130に対するマイクロニードル160の寸法のため、かつ中央凹み部120、台部130、及び周辺部140の間の同一平面上にない空間的関係のため、テント上の皮膚表面202は、マイクロニードル160の皮膚への侵入を実質的に妨げる方法で、物品100の第1の面112に接触しない。
図8は、物品が皮膚の表面202に対して押し圧される際の複数のマイクロニードル160を備える物品100’の一部分の概略図を示す。物品は、中央凹み部120、そこから延在するマイクロニードル160を有する台部130、及び周辺部140を備える第1の面112を備える一体化本体110を備える。台部130は、中央凹み部120に近位の内周縁部132及び中央凹み部に遠位の外周縁部134によって画定される。図7A〜Dの物品100とは対照的に、内周縁部132及び外周縁部134は、マイクロニードル160から更に離れて位置する。図7A〜Dに示される物品100と同様に、マイクロニードル160は、基部部分166、先端164を有する先端部分168、及び基部部分と先端部分との間に配設された遷移面167を備える。先端164が皮膚表面202に侵入する際に起こる皮膚テンティング190は、皮膚表面202を台部130に接触させることが明白である。図8の例示された比較実施形態において、この接触は、マイクロニードル160の好ましい深さまで侵入を妨げる。
理論に束縛されるものではないが、皮膚表面202と台部130との間の接触が皮膚及びマイクロニードルを一緒に押し圧するのに使用される力の一部を吸収し、それによって、マイクロニードル先端164のより深い侵入を容易にするのに利用可能な力の量が低減されることが考えられる。この接触が、例えば皮膚を通って活性成分を送達するマイクロニードルの能力を排除しない場合もあるが、マイクロニードルアレイを備える物品の1つ又は2つ以上のマイクロニードル(例えば、周辺マイクロニードル)による、活性成分の送達の一貫性の低下をもたらし得る。
図8に示される影響は、図9に示される通り、少なくとももう1つのマイクロニードルを備える物品の軸に沿って軽減される。図9は、物品が皮膚の表面202に対して押し圧される際の少なくとも2つのマイクロニードル(マイクロニードル160a及び160b、各自)のアレイを備える図7Aの物品100の一部の概略図を示す。物品は、そこから延在するマイクロニードル160を有する台部130、及び周辺部140を備える第1の面112を備える一体化本体110を備える。台部130は、外周縁部134によって、部分的に画定される。中央凹み部及び内周縁部は、この図では見ることができない。図7A〜Dに示される物品100と同様に、それぞれのマイクロニードルは、基部部分166、先端164を有する先端部分168、及び基部部分と先端部分との間に配設された遷移面167を備える。
図9のマイクロニードル160間の距離は、マイクロニードル160と台周縁部(図7A〜Dの132及び134、各自)との間の距離より大きいが、皮膚表面202は、アレイの長手方向寸法に沿った皮膚表面202と最も近い隣のマイクロニードル(例えば、マイクロニードル160b)との間の接触のため、1つのマイクロニードル(例えば、マイクロニードル160a)の間の台部130に接触することを防止される。したがって、マイクロニードルアレイの長手方向寸法に沿って、マイクロニードル先端の一定の侵入深さ(例えば、マイクロニードル160の遷移面167を超えた侵入)が達成される。
別の態様では、任意の実施形態において、物品の第1の面によって画定された第1の突出領域と本開示に従う物品の台部によって画定された第2の領域との間に空間的関係が存在し得る。「突出領域」という用語は、本明細書で使用される場合、物品の一面から突出される物品の領域を指し、したがって、物品のその面が表面(例えば、皮膚表面)に向かって押し圧される際に、表面と接触することができる。図10は、本開示に従う複数のマイクロニードル160を備える物品100の平面図(すなわち、第1の面112を示す)を示す。図10の例示された実施形態において、物品100は、円形(環状)形状を有するアレイを形成する複数のマイクロニードル160を備える。第1の面112は、中央凹み部120、複数のマイクロニードル160が延在し、中央凹み部を取り囲む台部130、及び台部130を取り囲む周辺部140を備える。第1の面112は、中央凹み部120及び周辺部140(両方、第1の陰影型で示される)を含む第1の領域A(すなわち、突出領域)、マイクロニードル160の基部(陰影のない)によって画定される領域、及び台部130(第2の陰影型で示される)を画定する。台部130は、第1の領域A内の第2の領域Aを画定する。第2の領域は、陰影付き台領域及びマイクロニードルの基部によって画定される領域を含む。任意の実施形態において、第2の領域Aは、第1の領域Aの約40%未満である。任意の実施形態において、第2の領域Aは、第1の領域Aの約35%未満である。任意の実施形態において、第2の領域Aは、第1の領域Aの約30%未満である。任意の実施形態において、第2の領域Aは、第1の領域Aの約25%〜約40%である。
本開示に従い作製されるマイクロニードル物品(例えば、中空マイクロニードルを備える物品を含む)は、以下の特許及び特許出願に記載されるものなどの様々な構成及び特徴を有し得、その開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。マイクロニードルアレイ物品についての一実施形態は、米国特許出願公開第2005/0261631号(Clarkeら)に開示されている構造を含み、その特許出願は、切頭の先細り形状及び制御されたアスペクト比を有するマイクロニードルを記載している。マイクロニードル物品についての別の実施形態は、米国特許第6,091,975号(Daddonaら)に開示されている構造を含み、その特許は、皮膚を貫通するためのブレード状の微小突起を記載している。マイクロニードル物品についての更なる別の実施形態は、米国特許第6,312,612号(Shermanら)に開示されている構造を含み、その特許は、中空の中央チャネルを有する先細り状構造を記載している。マイクロニードルアレイ物品についてのなお更なる別の実施形態は、米国特許第6,379,324号(Gartsteinら)に開示されている構造を含み、その特許は、マイクロニードルの先端の上表面に少なくとも1つの長手方向ブレードを有する中空のマイクロニードルを記載している。マイクロニードルアレイ物品についての更なる実施形態は、米国特許出願公開第2012/0123387号(Gonzalezら)及び同第2011/0213335号(Burtonら)に開示されている構造を含み、それらは両方ともに、中空のマイクロニードルを記載している。マイクロニードルアレイ物品についてのなお更なる実施形態は、米国特許第6,558,361号(Yeshurun)及び同第7,648,484号(Yeshurunら)に開示されている構造を含み、それらは両方ともに、中空のマイクロニードルアレイ及びその製造の方法を記載している。
本開示のマイクロニードル物品において使用することができるマイクロニードルの特徴の様々な実施形態は、液晶ポリマー(LCP)マイクロニードルを記載するPCT出願国際公開WO第2012/074576号(Duanら)、及び本開示のマイクロニードルにおいて使用することができるマイクロニードルの様々な異なる型式及び組成を記載するPCT出願国際公開WO第2012/122162号(Zhangら)に記載されている。
本開示に従う特徴を有するマイクロニードルを備える物品は、例えば、当該技術分野において既知である射出成形プロセスによって、作製され得る。いくつかの実施形態において、マイクロニードル材料は、金属又は高分子材料、好ましくは医学グレードの高分子材料であり得る(又は含む)。例示的な種類の医学グレード高分子材料としては、ポリカーボネート、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、環式オレフィンコポリマー(COC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が挙げられる。好ましい種類の医学グレード高分子材料は、ポリカーボネート及びLCPを含む。
本開示のマイクロニードル物品は、射出成形、圧縮成形、金属射出成形、打抜き加工、又は押出成形によるような任意の好適な方法で製造され得る。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイは、医学グレードのポリカーボネート又はLCPなどのポリマーの射出成形によって作製され得、その後に、レーザードリルによってマイクロニードルのチャネルを形成する。高分子材料を本開示の中実マイクロニードル物品に成形するための成形プロセスの非限定例は、米国特許第8,088,321号(Fergusonら)及び米国特許出願公開第2012/0258284号(Rendon)及び同第2012/0041337号(Fergusonら)に見出すことができ、そのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。中空マイクロニードルを備える物品の形成を開示する公開の非限定例は、米国特許仮出願第61/746,198号であり、それは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態において、マイクロニードル材料は、生体分解性高分子材料、望ましくは医学グレード生体分解性高分子材料)であり得る(又は含む)。例示的な種類の医学グレード生体分解性材料は、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、PGA及びPLAコポリマー、ポリエステルアミド重合体(PEA)を含む。
いくつかの実施形態では、マイクロニードルは、溶解性、分解性、又は崩壊材料から調整されることができ、本明細書において「溶解性マイクロニードル」と称され得る。溶解性、分解性、又は崩壊材料は、使用中に溶解するか、分解するか、又は崩壊する任意の固体材料である。特に、「溶解性マイクロニードル」は、角質層の下にある組織の中で十分に溶解するか、分解するか、又は崩壊することにより、治療薬が組織の中に解放されることを可能にする。治療薬剤は、溶解性マイクロニードルの上にコーティングされるか又はその中に統合される。いくつかの実施形態では、溶解性材料は、炭水化物又は砂糖から選択される。いくつかの実施形態では、溶解性材料は、ポリビニルピロリドン(PVP)である。いくつかの実施形態では、溶解性材料は、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、スクロース、グルコース、デキストラン、トレハロース、マルトデキストリン、及びその組み合わせからなる群から選択される。
任意の実施形態において、マイクロニードルは、上記材料のいずれのうち、2つ又は3つ以上の組み合わせから作製され得る(又は含む)。例えば、マイクロニードルの先端は、溶解性材料であり得、一方、マイクロニードルの残りの部分は医学グレードの高分子材料である。
本開示のマイクロニードル含有物品内の1つのマイクロニードル又は複数のマイクロニードルは、角質層を貫通することができる様々な形状を有することができる。実施形態のいくつかにおいて、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、四角錐形状、三角錐形状、階段状角錐形状、円錐形状、細石刃形状、又は皮下注射ニードルの形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、四角錐形状を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、三角錐形状を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、階段状角錐形状を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、円錐形状を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、細石刃形状を有し得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上の部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)は、皮下注射ニードルの形状を有し得る。任意の実施形態において、マイクロニードルアレイ物品は、前述のマイクロニードル形状のうちの任意の2つ又は3つ以上の組み合わせを有するマイクロニードルアレイを備え得る。マイクロニードルアレイ物品内の任意のマイクロニードルの形状は、対称又は非対であり得る。マイクロニードルアレイ物品内の任意のマイクロニードルの形状は、切頭(例えば、複数のマイクロニードルが切頭角錐形状又は切頭円錐形状を有し得る)であり得る。好ましい実施形態において、マイクロニードルアレイ物品内の複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルは、四角錐形状を有する。
任意の実施形態において、マイクロニードル物品内の複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルは、中実マイクロニードル(つまり、マイクロニードルが貫通孔を備えない)である。任意の実施形態において、中実マイクロニードルアレイ物品内の複数の中実マイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルは、四角錐形状、三角錐形状、階段状角錐形状、円錐形状、又は細石刃形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。好ましい実施形態において、中実マイクロニードルアレイ物品内の複数の中実マイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルは、四角錐形状、又は曲率半径を有する円錐形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。
いくつかの実施形態において、マイクロニードルアレイの複数のマイクロニードルのそれぞれのマイクロニードルは、中空マイクロニードル(つまり、マイクロニードルがマイクロニードルを通る中空の孔を含む)である。中空の孔は、マイクロニードルの基部からマイクロニードルの先端まで、又は、その孔は、マイクロニードルの基部からマイクロニードルの先端から外れた位置まで存在することができる。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、円錐形状、円筒形状、四角錐形状、三角錐形状、又は皮下注射ニードルの形状を有することができる。
任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、任意選択で、曲率半径を有する円錐形状を有し得る。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、円筒形状を有し得る。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、四角錐形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、三角錐形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。任意の実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちの1つ又は2つ以上は、皮下注射ニードルの形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。好ましい実施形態において、中空マイクロニードルアレイ物品内の複数の中空マイクロニードルのうちのそれぞれのマイクロニードルは、従来の皮下注射ニードルの形状を有する部分(例えば、基部部分、先端部分、又はそれらの組み合わせ)を有し得る。
任意の実施形態において、本開示に従う中空マイクロニードルを備える物品は、複数のマイクロニードルを備え得る。複数のマイクロニードルは、任意選択で、アレイを形成し得る。任意の実施形態において、物品は、約3〜約30個(境界値も含む)の本開示の中空マイクロニードルのアレイを備え得る。好ましい実施形態において、物品は、約8〜約20個(境界値も含む)の本開示の中空マイクロニードルのアレイを備え得る。より好ましい実施形態において、物品は、12、16、又は18個の本開示の中空マイクロニードルのアレイを備え得る。
本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、それぞれのマイクロニードルの全高は、約400μm〜約3000μmである。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、それぞれのマイクロニードルの全高は、約400μm〜約2000μmである。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、それぞれのマイクロニードルの全高は、約750μm〜約1600μmである。
本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約10μm〜約200μmの直径(マイクロニードルの先端の近位)を有する。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約10μm〜約120μmの直径(マイクロニードルの先端の近位)を有する。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約25μm〜約75μmの直径(マイクロニードルの先端の近位)を有する。
本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約75μm〜約32,000μmの断面領域を有する。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約75μm〜約18,000μmの断面領域を有する。本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品の任意の実施形態において、マイクロニードルのそれぞれを通って延在する中空チャネルは、約700μm〜約3,000μmの断面領域を有する。
本開示のマイクロニードルアレイ物品は、医療グレードポリカーボネート又はLCPなどのポリマーの射出成形によって製造され得る。典型的には、これらのプロセスは、型を使用して、そこから延在するマイクロニードルを有する基板を形成する。
任意の実施形態において、本開示に従う物品内の少なくとも1つの中空マイクロニードルは、任意の形状を有する先端部分、又は皮膚の表面に侵入するマイクロニードルの能力を促進するか、若しくはそれを妨害しない構造を有し得る。その上、先端部分は、活性化合物の送達(かつ、任意選択で、そこへの格納)を容易にする開口部(例えば、陥凹部、行き止まり凹み、又はマイクロニードルの全体を通って延在する貫通孔のいずれか)を備え得る。任意の実施形態において、複数のマイクロニードルの少なくとも1つの中空マイクロニードルは、基部、中心軸及び本体直径を有する細長い本体、並びに2つの傾斜面を有する先端部分を備える。先端部分は、先端、中心軸に対して対角線上に配向され、かつ本体直径の少なくとも75%を通って延在する第1の傾斜面、中心軸に実質的に垂直に配向され、かつ第1の傾斜面と交わる第2の傾斜面、及び第1の傾斜面の第1の縁部及び第2の傾斜面の第2の縁部によって画定された傾斜開口部を備える。2つの傾斜面を有するマイクロニードル先端は、2013年7月16日に出願された米国仮特許出願第61/846,934号に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
任意の実施形態において、本開示に従う物品内の少なくとも1つの中空マイクロニードルは、開口部を形成するために一体化する2つのチャネルによって形成される開口部を備える先端部分を有し得る。したがって、これらの実施形態において、少なくとも1つのマイクロニードルは、基部、中心軸を有する細長い本体、傾斜表面及び傾斜表面における傾斜開口部を有する先端部分、傾斜開口部から細長い本体の少なくとも一部を通って軸方向に延在する第1のチャネル、並びに第1のチャネルから傾斜開口部まで半径方向に延在する第2のチャネルを備える。第1のチャネルは、中心軸と実質的に整列する第1の壁を有する。第2のチャネルは、中心軸に実質的に直角に配向される第2の壁を有する。第1のチャネル及び第2のチャネルは一体化して、傾斜開口部を形成する。開口部を形成するために一体化する2つのチャネルによって形成される開口部を備えるマイクロニードル先端は、2013年7月16日に出願された米国仮特許出願第61/846,945号に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
任意の実施形態において、本開示の物品は、物品の複数のマイクロニードルを皮膚表面に対して押し圧するように構成されるアプリケータ(例えば、単回使用アプリケータ又は再利用可能なアプリケータ)を用いて使用され得る。任意の実施形態において、アプリケータの作動は、単一作動又は二重作動によって起こり得る。単一作動アプリケータの非限定例は、米国特許出願公開第2012/0123387号(Gonzalezら)に開示され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。二重作動又は二重自動作動を用いたマイクロニードル物品の使用は、例えば、米国仮特許出願第61/740,941号に記載され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
任意の実施形態において、本開示の物品は、例えば、米国仮特許出願第61/740,941号に記載される接着アセンブリーを備えるアプリケータなどの接着アセンブリーを備えるアプリケータを用いて使用され得る。任意の実施形態において、接着アセンブリーは、例えば、米国仮特許出願第61/740,941号に記載される皮膚接触接着層を備えるアプリケータなどの皮膚接触接着層を備え得る。任意の実施形態において、皮膚接触接着層は、使用において、本開示のマイクロニードル物品を取り囲み、かつ任意選択で、皮膚表面に物品を固定する環状構成を備え得るが、一方で、活性化合物(例えば、薬学的組成物の一部である活性化合物)はマイクロニードルから(又は、を通って)患者へと送達される。
図11は、本開示に従う複数の中空マイクロニードルを備える物品と共に使用されるように形成されたアプリケータの一実施形態の皮膚に面した表面の一部の平面図を示す。アプリケータ400は、物品100を実質的に取り囲む皮膚接触接着層490を備える。物品は、中央凹み部120と同一平面上にない(すなわち、台が中央凹みの上にせりあがる)台部130によって取り囲まれた中央凹み部120を備える第1の面112を備える。離間されたマイクロニードル160の環状アレイは、台部130の第1の面から延在する。第1の面112は、台部130を取り囲み、かつ台部と同一平面上にない(すなわち、台が周辺部の上にせりあがる)任意選択の周辺部140を更に備える。物品100は、様々な取り付け手段(例えば、接着剤、クランプ、摩擦嵌合など、図示せず)を使用して、アプリケータ400に取り付けられる(例えば、取り外し可能に取り付けられる)。
図11にも示されるのは、物品100及びアプリケータに関する様々な空間的寸法である。例示された実施形態において、台部130は、中央凹み部を取り囲む輪状形状(すなわち、環状)台である。寸法D1は、台部130の内周縁部132によって画定された、中央凹み部120の寸法を表す。寸法D2は、台部の外周縁部134によって画定された、台部130の外径を表す。寸法D3は、台部130を取り囲む輪状形状周辺部140の外径を表す。寸法D4は、円形形状物品の中央から延在する半径(図示せず)に沿って測定された、台部の幅を表す。その上、D5は、円形形状物品の中央から延在する半径(図示せず)に沿って測定された、マイクロニードル160の先端とアプリケータ400の皮膚接触接着層490との間の最短の距離を表す。好ましい実施形態において、皮膚接触接着層の形状は、アレイ内のそれぞれのマイクロニードル先端と皮膚接触接着層490との間の最短距離にほぼ同じである(例えば、約10%未満の可変性)ような形状及び寸法にされる。
例示的な実施形態
実施形態Aは、
第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部を備える、第1の面と、
前記第1の面と反対側の第2の面と、
前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
外表面と、
基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状を有する、先端部分と、
前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
中心軸と、を備える本体、を備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルのそれぞれの前記中心軸と、前記台の前記外周縁部からマイクロニードルの前記遷移面を通って延在する最短線とによって画定される第1の角度が、約50°未満である、物品である。
実施形態Bは、前記中心軸と、前記内周縁部から前記遷移面を通って延在する最短線とによって画定された第2の角度が、約50°未満である、実施形態Aに記載の物品である。
実施形態Cは、前記第1の角度が約45°未満であり、かつ/又は前記第2の角度が約45°未満である、実施形態A又は実施形態Bに記載の物品である。
実施形態Dは、前記遷移面が、前記中心軸に沿って測定されるとき、前記台部から約500μm〜約800μm離れて配設されている、実施形態A〜Cのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Eは、
第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部とを備える、第1の面と、
前記第1の面と反対側の第2の面と、
前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
外表面と、
基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状を有する、先端部分と、
前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
中心軸と、を備える本体、を備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、前記基部から前記先端まで測定された高さを備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルのそれぞれの前記先端部分が、前記マイクロニードルの前記高さの少なくとも約30%を画定する、物品である。
実施形態Fは、前記基部部分が円錐形状であり、前記先端部分が実質的に円筒形状である、実施形態Eに記載の物品である。
実施形態Gは、前記高さが、前記基部部分と関連する第1の高さ構成要素と、前記先端部分と関連する第2の高さ構成要素とを備え、前記第2の高さ構成要素が約300μm〜約825μmである、実施形態E又は実施形態Fに記載の物品である。
実施形態Hは、前記高さが、前記基部部分と関連する第1の高さ構成要素と、前記先端部分と関連する第2の高さ構成要素とを備え、前記第2の高さ構成要素が約650μm〜約800μmである、実施形態Gに記載の物品である。
実施形態Iは、
第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部とを備える、第1の面と、
前記第1の面と反対側の第2の面と、
前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
外表面と、
基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状とを有する、先端部分と、
前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
中心軸と、を備える本体、を備え、
前記第1の面が、第1の領域を画定し、
前記台部が、前記第1の領域内の第2の領域を画定し、
前記第2の領域が、前記第1の領域の約40%未満である、物品である。
実施形態Jは、前記少なくとも3つのマイクロニードルが、2次元配列を形成する、実施形態A〜Iのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Kは、マイクロニードルアレイが、台部の周り全体に分布される、実施形態Jに記載の物品である。
実施形態Lは、前記アレイ内のそれぞれの対の隣接するマイクロニードルの間の先端から先端までの距離がおおよそ同等である、実施形態Kに記載の物品である。
実施形態Mは、前記第1の面が、前記台部の前記外周縁部の少なくとも一部から横方向に延在するマイクロニードルのない周辺部を更に備え、前記周辺部が、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記台部から離れて傾く、実施形態A〜Lのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Nは、前記物品が、前記台部から、又は存在する場合は前記周辺部から延在する側壁部を更に備え、前記側壁部が前記第1の方向と実質的に反対に延在する、実施形態A〜Mのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Oは、前記中央凹みが閉鎖凹みである、請求項A〜Nのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Pは、前記中央凹みが、前記第1の面から前記第2の面を通って延在する貫通孔である、実施形態A〜Nのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Qは、前記台が環状である、実施形態A〜Pのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Rは、マイクロニードルのアレイが環状である、実施形態A〜Qのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Sは、一体化本体が、前記台部、前記周辺部、及び前記中央凹み部を備える、実施形態A〜Rのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Tは、前記複数のマイクロニードルのうちの少なくとも1つのマイクロニードルが、
基部と、
中心軸と、本体直径を有する、細長い本体と、
先端と、前記中心軸に対して対角線上に配向され、かつ前記本体直径の少なくとも75%を通って延在する第1の傾斜面、前記中心軸に実質的に垂直に配向され、かつ第1の傾斜面と交わる第2の傾斜面と、前記第1の傾斜面の第1の縁部及び前記第2の傾斜面の第2の縁部によって画定された傾斜開口部と、を備える、先端部と、
前記傾斜開口部から前記本体内に軸方向に延在する中空チャネルと、を備える、実施形態A〜Sのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Uは、前記複数のマイクロニードルのうちの少なくとも1つのマイクロニードルが、
基部と、
中心軸を有する細長い本体と、
先端と、傾斜した表面と、前記前記傾斜した表面内の傾斜開口部と、を備える、先端部と、
前記傾斜開口部から前記細長い本体の少なくとも一部を通って軸方向に延在する第1のチャネルであって、前記中心軸と実質的に整列する第1の壁を有する、第1のチャネルと、
前記第1のチャネルから前記斜開口部まで半径方向に延在する第2のチャネルであって、前記中心軸に実質的に直角に配向される第2の壁を有する、第2のチャネルと、を備え、
前記第1のチャネル及び第2のチャネルが一体化して、前記傾斜開口部を形成する、実施形態A〜Sのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Vは、前記少なくとも3つのマイクロニードルのそれぞれが、前記先端に近位の第1の開口部から前記物品の前記第2の面うちの第2の開口部まで前記物品を通って延在する中空チャネルを備える、実施形態A〜Uのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Wは、中空チャネルのそれぞれと流体連絡するリザーバを更に備える実施形態Vに記載の物品である。
実施形態Xは、流体を身体内に注入するための、実施形態A〜Wのいずれか1つに記載の物品の使用である。
実施形態Yは、流体を身体から取り出すための、実施形態A〜Wのいずれか1つに記載の物品である。
実施形態Zは、物品が、アクチュエータに動作可能に連結されている、実施形態X又は実施形態Yに記載の物品の使用である。
実施形態AAは、前記アクチュエータが、接着アセンブリーを備え、前記接着アセンブリーは前記アクチュエータが作動されたときに、皮膚表面に対して押し圧される皮膚接触接着層を備える、実施形態Zに記載の物品の使用である。
実施形態BBは、前記物品が、少なくとも3つの中空マイクロニードルのアレイを備え、それぞれのマイクロニードルは先端と、前記先端から前記皮膚接触接着層までの最短距と、前記少なくとも3つのマイクロニードルの前記最短距離の全てがおおよそ同等である、実施形態AAに記載の物品の使用である。
実施例1.マイクロニードル物品の制作
マイクロニードル物品を、標準射出成形プロセスを使用して高分子材料から調製した。成形されたマイクロニードル物品を、それぞれの区分が鋼から機械加工された、3つの金型区分から調製された成形アセンブリーを使用して調整した。第1の金型区分は、成形されたアレイ内のニードル先端の傾斜形状を画定した突出部を含んだ。第1の金型区分内のそれぞれの突出部は、マイクロニードルの先端に近位の傾斜上の開口部及びそれぞれのマイクロニードルの本体を通って延在する中空チャネルの一部を含む、マイクロニードル先端の先端部分の特徴を画定した更なる円筒伸張部を有した。第2の金型区分はテンプレートとして機能して、成形された物品内のマイクロニードルのパターン、成形された物品内のマイクロニードルの外部形状及びサイズ、並びに物品の第1の面(上述の通り、中央凹み部、台部、及び周辺部を含む)を画定した。第3の金型区分は、それぞれの突出部が、マイクロニードル中空チャネルの第2の(基部−近位)部品及び成形された物品内のそれぞれのマイクロニードルの基部に位置する開口部を画定する、平面表面から出てくる円筒突出部を含んだ。突出部が出てくる平面表面は、成形された物品の基部部分の第2の主要表面を画定するように機能した。第1及び第2の金型区分は、組み立てられて、第1の金型区分の突出部を第2の金型区分内の対応する開口部内に挿入することによって締り嵌めを形成した。組み立てられた第1及び第2の金型区分は、第1の金型半分を形成した。第3の金型区分を、第2の金型半分として使用した。
第1及び第2の金型半分を、60トンの射出成形機(Sodick Plustech LA 60、Sodick Plustech Co.、Yokohama、Japan)内の金型基部に設置した。当該分野において一般的であるように、成形アセンブリーの分割線は、高分子材料の射出中の一般空気排出のための主脱気孔及び二次脱気孔の両方を有していた。Vectra MT1300液晶ポリマー(LCP)ペレット(Ticona Engineering Polymers、Florence、KY)を、往復ねじ内に充填し、溶融するまで加熱した。第1の金型半分及び第2の金型半分を、200°F(93.3℃)の(以降「射出時の成形温度」と称される)温度に加熱した。成形サイクルを、第1の金型半分を第2の金型半分で閉じることによって開始した。金型を、おおよそ20〜60トン(178〜534キロニュートン)の力で一緒にクランプした。クランプされた場所において、第2の金型半分内の突出部の先端の表面を、第1の金型半分内の突出部の先端の表面と整列及び接触させた。往復ねじからの材料の総量の第1の部分(部品サイズ体積のおおよそ50〜95%)を、約7インチ/秒(17.8cm/秒)の一定速度(以降「射出速度」と称される)で成形チャンバ内に射出した。材料の第1の部分を射出した後、約13,500psi(93,079キロパスカル)の一定圧力(以降「充填圧力」と称される)を印加して、溶融した材料の残りを陰性金型インサート内に押し入れることによって、プロセスを射出駆動モードから圧力駆動モードに切り替えた。充填圧力を5秒の一定時間(以降「保持時間」と称される)印加した。その後充填圧力を解除し、成形チャンバを、LCPの軟化温度よりも低い排出温度に冷却した。成形チャンバを開け、マイクロニードル物品を排出した。
実施例2.マイクロニードル物品を試験するために使用された注射器具
米国特許出願公開第2012/0123387号(図1〜13)及び米国特許仮出願第61/740,941号(図2、14及び15)に記載された器具と同様の完全に組み立てられたマイクロニードル物品注射器具を使用した。それぞれの器具内の薬物カートリッジは、5パーセントの水性デキストロース内の0.005%メチレンブルーの1mL溶液を含有した。米国特許仮出願第61/740,941号の実施例1の注射器具を、以下の例外を伴い使用した。最初に、接着アセンブリーに接合された器具の区分は、材料を除去するために圧延されなかった。次に、接着アセンブリーの構造は異なった。米国特許仮出願第61/740,941号の四層接着剤を使用する代わりに、使用された接着アセンブリーは二層のみで構成されるラミネートであった。第1の層は、3M 1510両面テープ(3M Companyから入手可能)の0.10mmの厚さのシートであった。第2の層は、3M 1524転写接着剤の0.07mmのシートであった。二層接着アセンブリーを位置付けて、装置の円形端部区分で下部筺体の基部部材の第1の主要表面を覆った。接着アセンブリーラミネートを、接着アセンブリーのサイズ及び形状が装置のものと一致するようにレーザー切断した。二層の接着アセンブリーそれぞれは、互いに整列し、かつ装置筐体内の開口部に正確に一致する切り抜き領域を含んだ。装置及び接着アセンブリーを、接着アセンブリーの第1の層が装置の下部筺体に接着するように配向した。接着アセンブリーを、接着アセンブリーの第1の層が装置内の開口部と完全に一致するように装置と整列させた。装置の格納の間、剥離ライナ−を使用して、接着アセンブリーの第2の層の曝露された接着剤を保護した。
マイクロニードル物品注射器具(図1に示される通り)で使用された中空マイクロニードル物品を、直径おおよそ1.25cm(図11の寸法D3)の円の形状においてVectra MT1300液晶ポリマー(LCP)から成形した(実施例1に記載される通り)。円形台部は物品の外側縁部から約1.0mm突出し(図2の高さH)、周辺部は台部の平面に対して、36.9度傾斜で台部から離れて傾いた。物品の閉鎖した円形凹みは、約6.8mmの直径(台の内周縁部によって形成された円形領域によって画定された直径測定値D1(図11)、凹みの中心で約500ミクロンの深さ、及び約11mmの曲率半径を有する物品の中心であった。台の外周縁部によって形成された円形領域の直径は、約10.3mm(図11の寸法D2)であった。台の幅は、約1.75mm(図11の寸法D4)であった。物品は、物品の円形台部から延在する12個の中空マイクロニードルのアレイを特徴とした。マイクロニードルを、約2.2mm(先端から先端まで測定した)である隣接したマイクロニードル間の距離で均等に離間した。それぞれのマイクロニードルを、先端の開口部が動径ベクトルに沿って物品の外周縁部に向かうように配向した。基部のそれぞれのマイクロニードルの外部直径は約1.5mmであった。それぞれのマイクロニードルの外に向かって広がった基部部分は、約1mmの曲率半径を有した。それぞれのマイクロニードルの先端部分は、33.6度傾斜及び70度のきょう角を有した面取りされた先端を含む従来の皮下注射ニードルの形状であった。先端付近の開口部は、303ミクロン×80ミクロンの寸法を有する長円形の形状(図2Aに示される通り)であった。それぞれのマイクロニードルは、台表面のマイクロニードルの基部からマイクロニードルの先端まで測定したとき、約1500ミクロンの全高を有した。先端部分の長さ(先端から、実質的に円筒先端部分から外に向かって広がった基部部分を線引きした遷移面を測定したとき、図2A)は、約254ミクロンのこの領域の中点の外部直径を伴い(すなわち、マイクロニードル先端下の約282ミクロンの距離で、それぞれのマイクロニードルの外部直径は約254ミクロンであった)、約564ミクロンであった。それぞれのマイクロニードルの先端から先端付近の開口部の中心までの距離は約382ミクロンであった。それぞれのマイクロニードルの先端部分を通る中空チャネルの平均直径は、約80ミクロンであった。角度シータ(θ、図5Aに示される通り)は48.5度であった。
実施例3.注射器具
実施例2に記載の通り、同一のマイクロニードル注射器具を使用したが、例外として、U−形状の葉のような差し込みばねの線径(すなわち、米国特許出願公開第2012/0123387号(図1〜13)及び米国特許仮出願第61/740,941号(図2、14、及び15)に記載されるような第1の格納されたエネルギー装置)が、1.59mmではなく、1.50mmであった。
実施例4.代替的注射器具
実施例2に記載の通り、同一のマイクロニードル注射器具を使用したが、例外として、U−形状の葉のような差し込みばねの線径(すなわち、米国特許出願公開第2012/0123387号(図1〜13)及び米国特許仮出願第61/740,941号(図2、14、及び15)に記載されるような第1の格納されたエネルギー装置)が、1.59mmではなく、1.40mmであった。
実施例5.物質を注射するためのマイクロニードル物品の使用
研究を、ヨークシャー交配飼育ブタ(Midwest Research Swine、Gibbon、MN)をインビボで使用して実行した。最小の筋肉容量を有する腹部の軟質領域を、マイクロニードル挿入の投与部位として選択した。投与部位を、最初に電気バリカンで刈り、次いで、剃刀及び剃毛クリームを使用して剃毛した。剃毛した領域を、石鹸水及びBUF−PUF剥脱スポンジ(3M Company、St.Paul、MN)を使用してこすり、次いで脱イオン水で洗浄した。動物を、加熱したテーブル(38℃)に側臥位で配置した。動物をイソフルオレンガスで麻酔にかけ、実験中麻酔下で維持した。次いで、投与部位を、水溶液中の70%イソプロパノールで拭いた。
実施例4の注射器具を使用した。剥離ライナ−を接着アセンブリーから除去し、器具をブタの皮膚に付着させる。装置のブタへの取り付け中、皮膚の投与部位を、優しく伸ばして、皮膚へのわずかな緊張をもたらした。次いで、皮膚を弛緩させ、押しボタンを押して、アプリケータ要素を放出させ、ブタの皮膚にマイクロニードル物品を挿入させた。筐体からの先細りピンの除去は、メチレンブルー溶液のブタへの注射を開始させるコイルばねを解放した。注射完了後、器具を、もう1分間皮膚上で維持した。器具を皮膚から除去し、皮膚表面を、メチレンブルー溶液が少しでも皮膚の表面上にあるかどうかを判断するために検査した。皮膚上のメチレンブルー溶液の存在は、全てのメチレンブルーが動物に注射されていないことを示した。注射部位を、予め重さを計った吸収性拭き取りで拭き、次いで、拭き取りを計量して、首尾よく送達されなかったメチレンブルーの量を判定した。
合計3回の反復を実行した。注射時間は、29〜111秒の範囲で、平均注射時間は63秒であった。器具のうちの2つは、いかなる「漏れ」もなく、メチレンブルー溶液を首尾よく送達した(すなわち、いかなるメチレンブルー溶液も皮膚表面に吸収されなかった)。第3の器具は、メチレンブルー溶液の97%を首尾よく送達した。
実施例6.マイクロニードル物品の使用
ヨークシャー交配飼育ブタ(Midwest Research Swineの皮膚表面にインビボで投与されたときの物品のマイクロニードルの侵入の深さ(DOP)を判定するために研究を実行した。実施例2に記載された中空マイクロニードル物品を使用した。
物品のマイクロニードルを、3工程プロセスを使用して、コーティングした。最初の2つの工程は、プライマーコーティングをマイクロニードルに適用することを含み、第3の工程は、ローダミンBの薄コーティングをマイクロニードルに適用することを含んだ。工程1において、物品を、0.5mg/mlポリビニルアルコール(80%加水分解)(Sigma−Aldrich,Inc.、St.Louis、MO)及び90%(w/v)エタノール中の35μg/mlのTWEEN(登録商標)80(Sigma−Aldrich)を含有する35マイクロリットル溶液で流し塗りした。次いで、コーティングされた物品を35℃で20分間乾燥させた。工程2において、工程1からの物品を35マイクロリットルの33.3mg/ml硫酸アルミニウムカリウム水溶液(Penta Manufacturing、Livingston、NJ)で流し塗りした。次いで、コーティングされた物品を35℃で30分間乾燥させた。工程3において、工程2からのプライマー処理した物品を、40マイクロリットルの0.08%(w/v)ローダミンB水溶液(Sigma−Aldrich)で流し塗りした。コーティングされた物品を35℃で30分間乾燥させた。3つの工程プロセスは、マイクロニードルがローダミンBの薄い不透明なコーティングで完全に被覆された物品を提供した。
ももの領域を、マイクロニードル挿入の投与部位として選択した。投与部位を、最初に電気バリカンで刈り、次いで、剃刀及び剃毛クリームを使用して剃毛した。剃毛した領域を、石鹸水及びBUF−PUF剥脱スポンジ(3M Company)を使用してこすり、次いで脱イオン水で洗浄した。動物を、加熱したテーブル(38℃)に側臥位で配置した。動物をイソフルオレンガスで麻酔にかけ、実験中麻酔下で維持した。次いで、投与部位を、水溶液中の70%イソプロパノールで拭いた。
ローダミンBでコーティングされた物品を含む実施例2に記載された注射器具を使用した。剥離ライナ−を接着アセンブリーから除去し、器具をブタの皮膚に付着させる。押しボタンを押して、アプリケータ要素を放出させ、ブタの皮膚にマイクロニードル物品のマイクロニードルを挿入させた。注射器具を、もう5分間皮膚上で維持した。
注射器具を動物から除去した。マイクロニードルの先端から、皮膚への投与後にローダミンBのコーティングがマイクロニードルから拭き取られているか又は溶解している場所までの距離を測定することにより、ブタの皮膚へのマイクロニードルの侵入の深さ(DOP)を、間接的に判定した。Nikon LV−100顕微鏡(Nikon Instrument、Melvill、NY)を100Xの倍率で、Image Pro(登録商標)Plusデジタル画像解析ソフトウェア(Media Cybernetic、Bethesd、MD)と共に使用して測定を実施した。合計2回の反復を実行した。平均マイクロニードルDOPを、それぞれの物品のマイクロニードル全てをサンプリングすることによって判定した(n=24)。その結果を表1に提示する。
Figure 2016527001
実施例7.マイクロニードル物品の使用
実施例6に記載される通りの手順を使用したが、例外として、実施例3の注射器具を、実施例2の注射器具の代わりに使用した。その結果を表2に提示する。
Figure 2016527001
実施例8.マイクロニードル物品の使用
実施例6に記載される通りの手順を使用したが、例外として、実施例4の注射器具を、実施例2の注射器具の代わりに使用した。その結果を表3に提示する。
Figure 2016527001
本明細書に引用する全ての特許、特許出願、及び公開公報、並びに電子的に入手可能な資料の開示内容の全体を、参照により援用する。本出願の開示内容と参照により本明細書に組み込まれるいずれかの文書の開示内容(複数可)との間になんらかの矛盾が存在する場合には、本出願の開示内容を優先するものとする。上術の詳細な説明及び実施例はあくまで理解を助けるために示したものである。したがってこれらによって不要な限定をするものと理解されるべきではない。本発明は、図示及び説明された厳密な詳細に限定されるものではなく、当業者には明らかな変形例は特許請求の範囲によって定義された本発明に含まれるものとする。
全ての見出しは読者の便宜のためのものであって、特に断らない限り、見出しの後に続く文面の意味を限定するために使用されるものではない。
本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な改変を行うことが可能である。これら及び他の実施形態は以下の特許請求の範囲内である。

Claims (20)

  1. 第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部とを備える、第1の面と、
    前記第1の面と反対側の第2の面と、
    前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
    前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
    前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
    外表面と、
    基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
    先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状とを有する、先端部分と、
    前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
    中心軸と、を備える本体、を備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルのそれぞれの前記中心軸と、前記台の前記外周縁部から前記マイクロニードルの前記遷移面を通って延在する最短線とによって画定される第1の角度が、約50°未満である、物品。
  2. 前記中心軸と、前記内周縁部から前記遷移面を通って延在する最短線とによって画定される第2の角度が、約50°未満である、請求項1に記載の物品。
  3. 前記遷移面が、前記中心軸に沿って測定されるとき、前記台部から約500μm〜約800μm離れて配設されている、請求項1又は2に記載の物品。
  4. 第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部とを備える、第1の面と、
    前記第1の面と反対側の第2の面と、
    前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
    前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
    前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
    外表面と、
    基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
    先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状とを有する、先端部分と、
    前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
    中心軸と、を備える本体、を備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、前記基部から前記先端まで測定される高さを備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルのそれぞれの前記先端部分が、前記マイクロニードルの前記高さの少なくとも約30%を画定する、物品。
  5. 前記基部部分が円錐形状であり、前記先端部分が実質的に円筒形状である、請求項4に記載の物品。
  6. 前記高さは、前記基部部分と関連する第1の高さ構成要素と、前記先端部分と関連する第2の高さ構成要素とを備え、前記第2の高さ構成要素が約300μm〜約825μmである、請求項4又は請求項5に記載の物品。
  7. 第1の面であって、中央凹み部と、前記第1の面から突出し、かつ前記中央凹み部と同一平面上にない台部とを備える、第1の面と、
    前記第1の面と反対側の第2の面と、
    前記台部から第1の方向に延在する少なくとも3つの中空マイクロニードルと、を備え、
    前記台部が、前記中央凹み部を実質的に取り囲み、
    前記台部が、前記中央凹み部に近位の内周縁部、及び前記中央凹み部に遠位の外周縁部、を備え、
    前記少なくとも3つの中空マイクロニードルがそれぞれ、
    外表面と、
    基部と、前記外表面の第1の区分によって画定される第1の形状とを有する、基部部分と、
    先端と、前記外表面の第2の区分によって画定され、前記第1の形状とは異なる第2の形状とを有する、先端部分と、
    前記基部部分と前記先端部分を線引きする、遷移面と、
    中心軸と、を備える本体、を備え、
    前記第1の面が、第1の領域を画定し、
    前記台部が、前記第1の領域内の第2の領域を画定し、
    前記第2の領域が、前記第1の領域の約40%未満である、物品。
  8. 前記第1の面が、前記台部の前記外周縁部の少なくとも一部から横方向に延在するマイクロニードルのない周辺部を更に備え、前記周辺部が、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記台部から離れて傾斜する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の物品。
  9. 前記物品が、前記台部から、又は存在する場合は前記周辺部から延在する側壁部を更に備え、前記側壁部が前記第1の方向と実質的に反対に延在する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の物品。
  10. 前記中央凹みが閉鎖凹みである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の物品。
  11. 前記中央凹みが、前記第1の面から前記第2の面を通って延在する貫通孔である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の物品。
  12. 前記台が環状である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の物品。
  13. マイクロニードルのアレイが環状である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の物品。
  14. 一体化本体が、前記台部、前記周辺部、及び前記中央凹み部を備える、請求項1〜13のいずれか一項に記載の物品。
  15. 前記複数のマイクロニードルのうちの少なくとも1つのマイクロニードルが、
    基部と、
    中心軸と、本体直径とを有する、細長い本体と、
    先端と、前記中心軸に対して対角線上に配向され、かつ前記本体直径の少なくとも75%を通って延在する第1の傾斜面と、前記中心軸に実質的に垂直に配向され、かつ前記第1の傾斜面と交わる第2の傾斜面と、前記第1の傾斜面の第1の縁部及び前記第2の傾斜面の第2の縁部によって画定される傾斜開口部と、を備える、先端部と、
    前記傾斜開口部から前記本体内に軸方向に延在する中空流路と、を備える、請求項1〜14のいずれか一項に記載の物品。
  16. 前記複数のマイクロニードルのうちの少なくとも1つのマイクロニードルが、
    基部と、
    中心軸を有する細長い本体と、
    先端と、傾斜した表面と、前記傾斜した表面内の傾斜開口部と、を備える、先端部と、
    前記傾斜開口部から前記細長い本体の少なくとも一部を通って軸方向に延在する第1の流路であって、前記中心軸と実質的に整列する第1の壁を有する、第1の流路と、
    前記第1の流路から前記傾斜開口部まで半径方向に延在する第2の流路であって、前記中心軸に実質的に直角に配向される第2の壁を有する、第2の流路と、を備え、
    前記第1の流路及び第2の流路が一体化して、前記傾斜開口部を形成する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の物品。
  17. 前記少なくとも1つのマイクロニードルが、前記先端に近位の第1の開口部から前記物品の前記第2の面内の第2の開口部まで前記物品を通って延在する中空チャネルを備える、請求項1〜16のいずれか一項に記載の物品。
  18. 流体を身体内に注入するための、請求項1〜17のいずれか一項に記載の物品の使用。
  19. 流体を身体から取り出すための、請求項1〜17のいずれか一項に記載の物品。
  20. 前記物品が、アクチュエータに動作可能に連結されている、請求項18又は請求項19に記載の物品の使用。
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