JP2016521795A - 固相重合を含む脂肪族または部分芳香族のポリアミドの製造法 - Google Patents

固相重合を含む脂肪族または部分芳香族のポリアミドの製造法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ポリアミドプレポリマーを固相重合に供する、脂肪族または部分芳香族のポリアミドを製造するための方法に関する。

Description

発明の背景
本発明は、ポリアミドプレポリマーを固相重合に供する、脂肪族または部分芳香族のポリアミドを製造するための方法に関する。
技術水準
ポリアミドは、世界中で大規模に製造されるポリマーに属し、かつフィルム、繊維および材料の主要な用途分野に加えて、数多くのさらなる使用目的に利用される。ポリアミドとは、ポリアミド6(ポリカプロラクタム)およびポリアミド66(ナイロン、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド)であり、これらは、最も多く製造されたポリマーである。ポリアミド66は、主に、いわゆるAH塩溶液、すなわち、アジピン酸および1,6−ジアミノヘキサン(ヘキサメチレンジアミン)を化学量論量で含有する水溶液のAH塩溶液を重縮合させることによって製造される。ポリアミド6を製造するための古典的な方法は、ε−カプロラクタムを加水分解により開環する重合であり、この重合は、依然として、極めて大工業的に重要である。ポリアミド6およびポリアミド66のための常用の製造法は、例えば、Kunststoffhandbuch,3/4 Technische Thermoplaste:Polyamide,Carl Hanser Verlag,1998,Muenchen,第42〜71頁、中に記載されている。
ポリアミドのさらなる重要な群は、部分結晶性または非晶質の、熱可塑性の部分芳香族ポリアミドであり、この部分芳香族ポリアミドは、重要な工業用プラスチックとして広く使用されている。前記部分芳香族ポリアミドは、殊に、その高い温度安定性によって傑出しており、かつ高耐熱性ポリアミド(HTPA)とも呼称される。HTPAの重要な使用分野は、電気・電子素子の製造であり、その際に、殊に、ポリフタルアミド(PPA)をベースとするポリマーは、鉛不含の条件下でのはんだ付け(lead free soldering:鉛フリーはんだ付け)プロセスにおける使用に適している。その際に、HTPAは、とりわけ、コネクタ、マイクロ回路およびマイクロボタン、および半導体素子、例えば発光ダイオード(LED)のリフレクタケーシングの製造に利用される。HTPAのさらなる重要な使用分野は、高温領域における自動車の用途である。ここでは、とりわけ、使用されるポリマーの良好な耐熱老化性、高い強度および靱性ならびに溶接継手強度が重要である。非晶質HTPAまたは極めて僅かな結晶割合を有する当該非晶質HTPAは、透明であり、かつ特に、透明性が好ましい用途に適している。部分結晶性HTPAは、一般に、高い環境温度で持続的な安定性によって卓越しており、かつ例えば、エンジンコンパートメント領域における用途に適している。
部分芳香族ポリアミドの製造は、たいてい、少なくとも1つのジアミンと少なくとも1つのジカルボン酸との塩水溶液ならびに任意に、さらなるモノマー成分、例えばラクタム、ω−アミノ酸、モノアミン、モノカルボン酸およびこれらの混合物の形成と共に開始し、ただし、前記成分の少なくとも1つは、芳香族基を有するものとする。たいてい、なお、水の分離が行なわれない一方で、塩溶液の形成には、さらに、液相中でのオリゴマー化が続く。このオリゴマー化の終結時に、オリゴマーは、平均で4〜10個の繰返し単位を有する。さらなる分子量の構成のために、さらに、それとは別の2つの経路が使用される。第1の変法において、形成されたオリゴマーは、脱水によって固相に変換されかついわゆる固相重合(solid State polymerization、SSP)に供される。第2の変法において、制御された水分離および温度上昇の下で、さらなる重縮合のために、溶融液への水溶液の変換が行なわれる。前記溶融液中または固相中での重合の終結時に、約500〜12000g/molの数平均分子量を有するプレポリマーが得られる。
欧州特許出願公開第0693515号明細書A1には、次の段階a)〜e):
a)120℃〜220℃の温度および23バールまでの圧力で、単数または複数のジアミンおよび単数または複数のジカルボン酸からの単数または複数の塩を製造するための塩形成段階および任意に、低分子量オリゴアミドへの部分的前反応、
b)任意に、前記製造の終結時に支配する条件下での第2の反応容器または攪拌槽型オートクレーブ内への段階a)からの溶液の移送、
c)反応器内容物を所定の温度へ加熱し、および水蒸気分圧を、水蒸気を制御して排出するかまたは任意に、オートクレーブと接続された水蒸気発生器から水蒸気を制御して供給することによって維持される所定の値へ制御して調節することによる、前縮合物への反応が予め運転される反応段階、
d)前記反応器内容物の温度および水蒸気分圧が、次のプロセス段階への前縮合物の移送のために設けられている値へそのつど調節される、少なくとも10分間に保持すべき定常段階、
その際に、280℃を上回る融点を有する部分結晶性(コ)ポリアミドの前縮合物の場合に、反応器内容物の温度は、段階c)およびd)の間に265℃を超えてはならず、および段階c)およびd)の間の前述の部分結晶性(コ)ポリアミドのために、少なくとも使用すべき水蒸気分圧PH2O(最小)への依存性、それに続いて反応器内容物の温度およびポリマーのアミド基濃度への依存性に関連して正確に記載された一定の境界条件を維持することができ、および
e)前記前縮合物を直接に溶融状態で供給することができるかまたは固体状態および任意に、最終反応装置のさらなる方法段階を通過した後に供給することができる排出段階
を含む、多段階の装入プロセスで、部分結晶性または非晶質の、熱可塑的に加工可能な部分芳香族ポリアミドの前縮合物を製造する方法が記載されている。
意図された高い分子量を得るために、プレポリマーは、一般に後縮合に供される。この後縮合について、欧州特許出願公開第0693515号明細書A1には、具体的な記載が含まれていない。技術水準の評価だけで、連続的に作業する押出機中での後縮合の可能性が述べられている。
ドイツ連邦共和国特許第4142978号明細書には、少なくとも1つのコポリアミド保護層と少なくとも1つのコポリアミド遮断層とからなる再使用可能なパッケージのための多層複合体系が記載されており、その際に、使用されたコポリアミドの製造は、非連続的に行なわれる。実施例によれば、前記コポリアミドは、溶融液中で加圧オートクレーブ内で窒素の通気下に製造される。固相中での後縮合は、記載されていない。
国際出願第2004/055084号公報には、少なくとも以下のモノマー:a)テレフタル酸、b)44個までの炭素原子を有する、少なくとも1つの二量化脂肪酸およびc)式H2N−(CH2x−NH2〔式中、xは、4〜18の整数を表わす〕の少なくとも1つの脂肪族ジアミンを縮合させることによって製造しうる、部分結晶性の熱可塑的に加工可能な部分芳香族コポリアミドまたはその前縮合物が記載されている。コポリアミドを製造するために、総括的に公知方法が指摘されている。実施例において、前縮合物は、オートクレーブ内の溶融液中で後縮合に供される。後縮合中の不活性ガスの使用は、開示されていない。
米国特許第2003/0176624号明細書A1には、キシリレンジアミンをベースとするポリアミドを固相乾燥または固相重合させるための方法が記載されている。その際に、前記固相重合は、不活性ガス中で行なわれるかまたは減圧下で行なわれる。
国際出願第2007/048728号公報には、15mmol/kg未満のアミノ末端基含量を有する、m−キシリレンジアミンとアジピン酸とのポリアミドが記載されている。最初に、プレポリマーが製造され、このプレポリマーは、任意に、抽出に供することができかつ固相縮合に供することができる。前記固相縮合は、真空中で行なうことができるかまたは不活性ガス下で行なうことができる。
本発明は、脂肪族または部分芳香族のポリアミドを製造するための改善された方法を提供するという課題に基づくものである。前記ポリアミドは、好ましい生成物特性、殊に広すぎない分子量分布および/または少ないゲル割合によって傑出しているべきである。
意外なことに、前記課題は、脂肪族または芳香族のポリアミドのプレポリマーを、密閉された容器内で、高められた圧力で不活性ガスの存在下に固相重合に供する場合に、解決されることが見い出された。このことは、殊に意外なことである。それというのも、密閉された容器内での固相重合中に、成分、特に水は、容器内から環境中へ排出されえないからである。
発明の要約
本発明の第1の対象は、
a)脂肪族または部分芳香族のポリアミドのプレポリマーを準備し、
b)工程a)で準備されたプレポリマーを、密閉された容器内で、高められた温度および高められた圧力で処理条件下で不活性のガスの存在下に固相重合に供する、脂肪族または部分芳香族のポリアミドを製造するための方法である。
本発明のさらなる対象は、前記しかつ以下に記載されたような方法によって得ることができる、脂肪族または部分芳香族のポリアミドである。
本発明のさらなる対象は、前記しかつ以下に記載されたような方法によって得ることができる、少なくとも1つのポリアミドを含有するポリアミド成形材料である。本発明のさらなる対象は、当該ポリアミド成形材料から製造された成形体である。
本発明のさらなる対象は、フィルム、モノフィラメント、繊維、糸または繊維状平面構造体を製造するための、前記しかつ以下に記載されたような方法によって得ることができる脂肪族ポリアミドの使用である。
本発明のさらなる対象は、とりわけ、電気・電子素子を製造するため、および高温領域における自動車の用途のための、前記しかつ以下に記載されたような方法によって得ることができる部分芳香族ポリアミドの使用である。
発明の説明
“固相重合”とは、一般に、ポリアミドのガラス転移温度を上回りかつ溶融温度を下回る温度範囲内で分子量を高めるための縮合反応であると解釈される。前記温度範囲内で、ポリアミドの望ましくない熱分解は、実質的に回避されうる。
“密閉された容器内での固相重合”とは、重合温度の達成後に、容器内と環境との間で物質交換が行なわれないことであると解釈される。殊に、固相重合中に、ガス流は、前記容器に導通されない。それによって、固相重合中に、容器内から環境中への成分、例えば水の排出は、行なわれない。これに反して、容器内と環境との間での熱の交換は、本発明による固相重合の際に、密閉された容器内で可能である。
プレポリマーは、本発明の範囲内で、分子量の上昇下に縮合反応を可能にする、相補的官能基を有する高分子量化合物を含有する組成物を表わす。
酸成分およびジアミン成分ならびに任意に使用されるラクタム成分のモノマーは、そのつどモノマーから導出される、繰返し単位またはアミドの形の末端基を縮合させることによって形成される。前記モノマーは、たいてい、コポリアミド中に存在する全ての繰返し単位および末端基の95モル%、殊に99モル%になる。それと共に、前記コポリアミドは、モノマー、例えばジアミンの分解反応または副反応から生じうる、微少量の他の繰返し単位を有していてもよい。
前記ポリアミドを表わすために、本発明の範囲内で、一部は、技術的に常用の略称が使用され、この略称は、文字PAとそれに続く数と文字とからなる。前記略称の幾つかは、DIN EN ISO 1043−1に規格化されている。タイプH2N−(CH2x−COOHのアミノカルボン酸または相応するラクタムに由来しうるポリアミドは、PA Zと呼称され、その際に、Zは、モノマー中の炭素原子の数を表わす。すなわち、例えばPA 6は、ε−カプロラクタムまたはω−アミノカルボン酸からのポリマーを表わす。タイプH2N−(CH2x−NH2およびHOOC−(CH2y−COOHのジアミンおよびジカルボン酸に由来しうるポリアミドは、PA Z1Z2と呼称され、その際にZ1は、ジアミン中の炭素原子の数を表わし、およびZ2は、ジカルボン酸中の炭素原子の数を表わす。コポリアミドを表わすために、成分は、スラッシュによって分けられた、その量割合の順序で記載されている。すなわち、例えばPA 66/610は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸とセバシン酸とからなるコポリアミドである。芳香族基または脂環式基を有する本発明により使用されたモノマーには、次の略字が使用される:
T=テレフタル酸、I=イソフタル酸、MXDA=m−キシレンジアミン、IPDA=イソホロンジアミン、PACM=4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルアミン)、MACM=2,2’−ジメチル−4,4’−メチレンビス−(シクロヘキシルアミン)。
以下、“C1〜C4アルキル”の表現は、非置換の直鎖状C1〜C4アルキル基および非置換の分枝鎖状C1〜C4アルキル基を含む。C1〜C4アルキル基の例は、殊に、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル(1,1−ジメチルエチル)である。
以下、挙げられた芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸およびモノカルボン酸の場合、カルボキシル基は、そのつど、誘導されていない形で存在していてもよいし、誘導体の形で存在していてもよい。ジカルボン酸の場合、誘導体の形の1個または2個のカルボキシル基は、存在し得ない。適当な誘導体は、無水物、エステル、酸クロリド、ニトリルおよびイソシアネートである。好ましい誘導体は、無水物またはエステルである。ジカルボン酸の無水物は、モノマーの形で存在していてもよいし、ポリマーの形で存在していてもよい。好ましいエステルは、アルキルエステルおよびビニルエステル、特に有利にC1〜C4アルキルエステル、殊にメチルエステルまたはエチルエステルである。ジカルボン酸は、有利にモノアルキルエステルまたはジアルキルエステル、特に有利にモノ−C1〜C4アルキルエステルまたはジ−C1〜C4アルキルエステル、特に好ましくは、モノメチルエステル、ジメチルエステル、モノエチルエステルまたはジエチルエステルとして存在する。さらに、ジカルボン酸は、有利にモノビニルエステルまたはジビニルエステルとして存在する。さらに、ジカルボン酸は、有利に混合エステル、特に有利に異なるC1〜C4アルキル成分を有する混合エステル、殊にメチルエチルエステルとして存在する。
プレポリマーは、プレポリマー形成に適した、少なくとも1つの成分を含有する水性組成物を重縮合させることによって準備される。
好ましくは、前記プレポリマー(およびそれに相応して脂肪族または部分芳香族のポリアミド)は、
A)非置換または置換の芳香族ジカルボン酸および非置換または置換の芳香族ジカルボン酸の誘導体、
B)非置換または置換の芳香族ジアミン、
C)脂肪族または脂環式のジカルボン酸およびこれらの誘導体、
D)脂肪族または脂環式のジアミン、
E)モノカルボン酸およびその誘導体、
F)モノアミン、
G)少なくとも三価のアミン、
H)ラクタム、
I)ω−アミノ酸、
K)A)〜I)とは異なる、それらと共縮合しうる化合物
から選択されている成分を組み入れて含む。
適当な実施態様は、脂肪族ポリアミドである。タイプPA Z1Z2の脂肪族ポリアミド(例えば、PA 66)には、成分C)またはD)の少なくとも1つが存在していなければならずかつ成分A)とB)は存在していてはならないという条件が当てはまる。タイプPA Zの脂肪族ポリアミド(例えば、PA 6またはPA 12)には、少なくとも成分H)が存在していなければならないという条件が当てはまる。
好ましい実施態様は、部分芳香族ポリアミドである。部分芳香族ポリアミドには、成分A)またはB)の少なくとも1つおよび成分C)またはD)の少なくとも1つが存在していなければならないという条件が当てはまる。
芳香族ジカルボン酸A)は、有利に、そのつど、非置換または置換のフタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸またはジフェニルジカルボン酸ならびに前記芳香族ジカルボン酸の誘導体および混合物の中から選択されている。
置換芳香族ジカルボン酸A)は、特に少なくとも1個(例えば、1、2、3または4個)のC1〜C4アルキル基を有する。殊に、置換芳香族ジカルボン酸A)は、1または2個のC1〜C4アルキル基を有する。前記アルキル基は、特に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチルおよびt−ブチル、特に有利にメチル、エチルおよびn−ブチル、殊にメチルおよびエチル、特にメチルの中から選択されている。置換芳香族ジカルボン酸A)は、アミド化を損なわない、さらなる官能基、例えば5−スルホイソフタル酸、その塩および誘導体を有していてもよい。そのための好ましい例は、5−スルホ−イソフタル酸ジメチルエステルのナトリウム塩である。
好ましくは、芳香族ジカルボン酸A)は、非置換テレフタル酸、非置換イソフタル酸、非置換ナフタリンジカルボン酸、2−クロロテレフタル酸、2−メチルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸および5−スルホイソフタル酸の中から選択されている。
特に好ましくは、芳香族ジカルボン酸A)として、テレフタル酸、イソフタル酸またはテレフタル酸とイソフタル酸との混合物が使用される。
好ましくは、本発明により準備された部分芳香族ポリアミドプレポリマーは、少なくとも50モル%、特に有利に70モル%〜100モル%の、全てのジカルボン酸に対する芳香族ジカルボン酸の割合を有する。特別な実施態様において、本発明による方法により製造された部分芳香族ポリアミド(および工程a)で準備されたプレポリマー)は、全てのジカルボン酸に対して、少なくとも50モル%、有利に70モル%〜100モル%の、テレフタル酸またはイソフタル酸、またはテレフタル酸とイソフタル酸との混合物の割合を有する。
芳香族ジアミンB)は、有利に、ビス−(4−アミノフェニル)−メタン、3−メチルベンジジン、2,2−ビス−(4−アミノフェニル)−プロパン、1,1−ビス−(4−アミノフェニル)−シクロヘキサン、1,2−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノナフタリン、1,5−ジアミノナフタリン、1,3−ジアミノトルエン類、m−キシリレンジアミン、N,N’−ジメチル−4,4’−ビフェニル−ジアミン、ビス−(4−メチル−アミノフェニル)−メタン、2,2−ビス−(4−メチルアミノフェニル)−プロパンまたはこれらの混合物の中から選択されている。
脂肪族または脂環式のジカルボン酸C)は、特に、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン−α,ω−ジカルボン酸、ドデカン−α,ω−ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸またはイタコン酸、シス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸およびトランス−シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸、シス−シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸およびトランス−シクロヘキサン−1,3−ジカルボン酸、シス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸およびトランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、シス−シクロペンタン−1,2−ジカルボン酸およびトランス−シクロペンタン−1,2−ジカルボン酸、シス−シクロペンタン−1,3−ジカルボン酸およびトランス−シクロペンタン−1,3−ジカルボン酸ならびにこれらの混合物の中から選択されている。
脂肪族または脂環式のジアミンD)は、特に、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘプタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、2−メチル−1,8−オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナメチレンジアミン、2,4−ジメチルオクタメチレンジアミン、5−メチルノナンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンおよびこれらの混合物の中から選択されている。
特に好ましくは、ジアミンD)は、ヘキサメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンおよびこれらの混合物の中から選択されている。
特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、ヘキサメチレンジアミン、ビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタン(PACM)、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン(MACM)、イソホロンジアミン(IPDA)およびこれらの混合物の中から選択されている、少なくとも1つのジアミンD)を重合導入して含有する。
特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、ジアミンD)としてヘキサメチレンジアミンだけを重合導入して含有する。
さらなる特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、ジアミンD)としてビス−(4−アミノシクロヘキシル)−メタンだけを重合導入して含有する。
さらなる特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、ジアミンD)として、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン(MACM)だけを重合導入して含有する。
さらなる特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、ジアミンD)としてイソホロンジアミン(IPDA)だけを重合導入して含有する。
前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)は、少なくとも1つのモノカルボン酸E)を重合導入して含有していてよい。その際に、モノカルボン酸E)は、本発明により製造されたポリアミドの末端キャッピングに利用される。原則的に、ポリアミド縮合の反応条件下で使用すべきアミノ基の少なくとも一部と反応する能力を有する全てのモノカルボン酸が適している。適当なモノカルボン酸E)は、脂肪族モノカルボン酸、脂環式モノカルボン酸および芳香族モノカルボン酸である。そのために、酢酸、プロピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸またはt−酪酸、吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、シクロヘキサンカルボン酸、安息香酸、メチル安息香酸、α−ナフタリンカルボン酸、β−ナフタリンカルボン酸、フェニル酢酸、オレイン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、ダイズ、亜麻の種、ヒマおよびヒマワリからの脂肪酸、アクリル酸、メタクリル酸、ベルサチック(Veratic(登録商標))酸、コッホ(Koch(登録商標))酸およびこれらの混合物が挙げられる。
モノカルボン酸E)として不飽和カルボン酸またはその誘導体が使用される場合には、市販の重合抑制剤の存在下に作業することが有用である。
酢酸、プロピオン酸、安息香酸およびこれらの混合物から選択されたモノカルボン酸E)が特に好ましい。
特別な実施態様において、前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)は、モノカルボン酸E)として、プロピオン酸だけを重合導入して含有する。
さらなる特別な実施態様において、前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)は、モノカルボン酸E)として安息香酸だけを重合導入して含有する。
さらなる特別な実施態様において、前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)は、モノカルボン酸E)として酢酸だけを重合導入して含有する。
前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)は、少なくとも1つのモノアミンF)を重合導入して含有することができる。その際に、脂肪族ポリアミドは、脂肪族モノアミンまたは脂環式モノアミンだけを重合導入して含有する。その際に、モノアミンF)は、本発明により製造されたポリアミドの末端キャッピングに利用される。原則的に、ポリアミド縮合の反応条件下で使用すべきカルボン酸基の少なくとも一部と反応する能力を有する全てのモノアミンが適している。適当なモノアミンF)は、脂肪族モノアミン、脂環式モノアミンおよび芳香族モノアミンである。そのために、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミンおよびこれらの混合物が挙げられる。
前記プレポリマー(および相応して脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミド)の製造のために、さらに、少なくとも1つの少なくとも三価のアミンG)が使用されてよい。そのために、N’−(6−アミノヘキシル)ヘキサン−1,6−ジアミン、N’−(12−アミノドデシル)ドデカン−1,12−ジアミン、N’−(6−アミノヘキシル)ドデカン−1,12−ジアミン、N’−[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]ヘキサン−1,6−ジアミン、N’−[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]ドデカン−1,12−ジアミン、N’−[(5−アミノ−1,3,3−トリメチル−シクロヘキシル)−メチル]ヘキサン−1,6−ジアミン、N’−[(5−アミノ−1,3,3−トリメチル−シクロヘキシル)メチル]ドデカン−1,12−ジアミン、3−[[[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]アミノ]メチル]−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサンアミン、3−[[(5−アミノ−1,3,3−トリメチル−シクロヘキシル)メチルアミノ]メチル]−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサンアミン、3−(アミノメチル)−N−[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]−3,5,5−トリメチル−シクロヘキサンアミンが所属する。好ましくは、少なくとも三価のアミンG)は、使用されない。
適当なラクタムH)は、ε−カプロラクタム、2−ピペリドン(δ−バレロラクタム)、2−ピロリドン(γ−ブチロラクタム)、カプリルラクタム、エナントラクタム、ラウリルラクタムおよびこれらの混合物である。
適当なω−アミノ酸I)は、6−アミノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸およびこれらの混合物である。
A〜I)とは異なる、これらと共縮合可能な適当な化合物K)は、少なくとも三価のカルボン酸、ジアミノカルボン酸等である。
さらに、適当な化合物K)は、4−[(Z)−N−(6−アミノヘキシル)−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸、3−[(Z)−N−(6−アミノヘキシル)−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸、(6Z)−6−(6−アミノヘキシルイミノ)−6−ヒドロキシ−ヘキサンカルボン酸、4−[(Z)−N−[(5−アミノ−1,3,3−トリメチル−シクロヘキシル)メチル]−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸、3−[(Z)−N−[(5−アミノ−1,3,3−トリメチル−シクロヘキシル)メチル]−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸、4−[(Z)−N−[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸、3−[(Z)−N−[3−(アミノメチル)−3,5,5−トリメチル−シクロヘキシル]−C−ヒドロキシ−カルボンイミドイル]安息香酸およびこれらの混合物である。
好ましい実施態様において、本発明による方法は、脂肪族ポリアミドの製造に利用される。
さらに、前記ポリアミドは、とりわけ、PA 6、PA 11、PA 12、PA 46、PA 66、PA 666、PA 69、PA 610、PA 612、PA 96、PA 99、PA 910、PA 912、PA 1212、ならびにこれらのコポリマーおよび混合物の中から選択されている。
殊に、前記脂肪族ポリアミドは、PA 6、PA 66またはPA 666であり、殊に好ましくは、PA 6である。
さらなる特別な実施態様において、本発明による方法は、部分芳香族ポリアミドの製造に利用される。
さらに、好ましくは、前記ポリアミドは、PA 6.T、PA 9.T、PA 8.T、PA 10.T、PA 12.T、PA 6.I、PA 8.I、PA 9.I、PA 10.I、PA 12.I、PA 6.T/6、PA 6.T/10、PA 6.T/12、PA 6.T/6.I、PA 6.T/8.T、PA 6.T/9.T、PA 6.T/10.T、PA 6.T/12.T、PA 12.T/6.T、PA 6.T/6.I/6、PA 6.T/6.I/12、PA 6.T/6.I/6.10、PA 6.T/6.I/6.12、PA 6.T/6.6、PA 6.T/6.10、PA 6.T/6.12、PA 10.T/6、PA 10.T/11、PA 10.T/12、PA 8.T/6.T、PA 8.T/66、PA 8.T/8.I、PA 8.T/8.6、PA 8.T/6.I、PA 10.T/6.T、PA 10.T/6.6、PA 10.T/10.I、PA 10.T/10.I/6.T、PA 10.T/6.I、PA 4.T/4.I/46、PA 4.T/4.I/6.6、PA 5.T/5.I、PA 5.T/5.I/5.6、PA 5.T/5.I/6.6、PA 6.T/6.I/6.6、PA MXDA.6、PA IPDA.I、PA IPDA.T、PA MACM.I、PA MACM.T、PA PACM.I、PA PACM.T、PA MXDA.I、PA MXDA.T、PA 6.T/IPDA.T、PA 6.T/MACM.T、PA 6.T/PACM.T、PA 6.T/MXDA.T、PA 6.T/6.I/8.T/8.I、PA 6.T/6.I/10.T/10.I、PA 6.T/6.I/IPDA.T/IPDA.I、PA 6.T/6.I/MXDA.T/MXDA.I、PA 6.T/6.I/MACM.T/MACM.I、PA 6.T/6.I/PACM.T/PACM.I、PA 6.T/10.T/IPDA.T、PA 6.T/12.T/IPDA.T、PA 6.T/10.T/PACM.T、PA 6.T/12.T/PACM.T、PA 10.T/IPDA.T、PA 12.T/IPDA.Tならびにこれらのコポリマーおよび混合物の中から選択されている。
さらに、特に好ましくは、前記ポリアミドは、PA 6.T、PA 9.T、PA 10.T、PA 12.T、PA 6.I、PA 9.I、PA 10.I、PA 12.I、PA 6.T/6.I、PA 6.T/6、PA 6.T/8.T、PA 6.T/10.T、PA 10.T/6.T、PA 6.T/12.T、PA 12.T/6.T、PA IPDA.I、PA IPDA.T、PA 6.T/IPDA.T、PA 6.T/6.I/IPDA.T/IPDA.I、PA 6.T/10.T/IPDA.T、PA 6.T/12.T/IPDA.T、PA 6.T/10.T/PACM.T、PA 6.T/12.T/PACM.T、PA 10.T/IPDA.T、PA 12.T/IPDA.Tならびにこれらのコポリマーおよび混合物の中から選択されている。
特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、PA 6.T/6.Iである。
さらなる特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、PA 6.T/6.I/IPDA.T/IPDA.Iである。
さらなる特別な実施態様において、部分芳香族ポリアミドは、PA 6.T/6.I/MXDA.T/MXDA.Iである。
本発明により準備されたプレポリマーの製造のために、一般に、ポリアミド形成に適した、少なくとも1つの成分を含有する水性組成物が使用される。前記プレポリマーは、原則的に、当業者に公知の通常の方法により製造することができる。
部分芳香族ポリアミドオリゴマーの製造に適した方法は、例えば、欧州特許出願公開第0693515号明細書A1中に記載されている。
前記プレポリマーの製造に使用される水性組成物は、とりわけ、前記組成物の全質量に対して、20〜55質量%、特に有利に25〜50質量%の含水量を有する。特別な実施態様において、少なくとも1つのジアミンと少なくとも1つのカルボン酸との塩を含有する水溶液が準備される。この溶液は、とりわけ、当該溶液の全質量に対して、20〜55質量%、特に有利に25〜50質量%の含水量を有する。
ポリアミド形成に適した成分および水に加えて、前記プレポリマーの製造に使用される水性組成物は、さらなる成分を含有することができる。前記のさらなる成分は、とりわけ、触媒、鎖長調整剤、使用に必要とされる添加剤およびこれらの混合物の中から選択されている。適当な添加剤は、難燃剤、無機安定剤および有機安定剤、滑剤、染料、成核剤、金属顔料、金属光輝顔料、金属被覆された粒子、帯電防止剤、導電性添加剤、離型剤、蛍光増白剤、消泡剤、充填剤および/または強化剤等である。
前記プレポリマーの製造のために、少なくとも1つの触媒が使用されてよい。適当な触媒は、とりわけ、無機リン化合物、無機スズ化合物または無機鉛化合物および/または有機リン化合物、有機スズ化合物または有機鉛化合物およびこれらの混合物の中から選択されている。
触媒として適したスズ化合物は、例えば酸化スズ(II)、水酸化スズ(II)、一価または多価のカルボン酸のスズ(II)塩、例えばスズ(II)ジベンゾエート、スズ(II)−ジ(2−エチルヘキサノエート)、シュウ酸スズ(II)、ジブチルスズオキシド、ブチルスズ酸(C49−SnOOH)、ジブチルスズジラウレート等である。適当な鉛化合物は、例えば酸化鉛(II)、水酸化鉛(II)、酢酸鉛(II)、塩基性酢酸鉛(II)、炭酸鉛(II)等である。
好ましい触媒は、リン化合物、例えばリン酸、亜リン酸、次亜リン酸、フェニルホスホン酸、フェニルホスフィン酸および/またはこれらと1〜3価のカチオン、例えばNa、K、Mg、Ca、ZnまたはAlとの塩および/または当該酸のエステル、例えばトリフェニルホスフェート、トリフェニルホスフィットまたはトリス−(ノニルフェニル)ホスフィットである。触媒として、次亜リン酸およびその塩、例えば次亜リン酸ナトリウムが特に好ましい。
好ましくは、前記触媒は、水性組成物の全質量に対して、0.005〜2.5質量%の量で使用される。
特に好ましくは、次亜リン酸および/または次亜リン酸塩は、ポリアミド形成に適した成分(=成分A)〜K))の全体量に対して、50〜1000ppm、特に有利に100〜500ppmの量で使用される。
開環ラクタム重合は、触媒の使用なしに純粋に加水分解的に行なうことができる。活性化されたアニオンラクタム重合の場合、ラクタムアニオンの形成を可能にする触媒が使用される。適当な触媒および活性剤は、当業者に公知である。アミノニトリルの重縮合、例えば6−アミノカプロニトリル(ACN)からのポリアミド6の製造は、不均一系触媒、例えばTiO2の存在下に実施されうる。
モル質量の調整のために、少なくとも1つの鎖長調整剤が使用されうる。適当な鎖長調整剤は、ポリアミド形成に適した成分の際に先に挙げられたモノカルボン酸A)およびモノアミンF)である。好ましくは、鎖長調整剤は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸、シクロヘキサン酸、安息香酸、3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン酸、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン酸、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルチオ)酢酸、3,3−ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン酸、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミン、n−オクチルアミン、n−ドデシルアミン、n−テトラデシルアミン、n−ヘキサデシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、3−(シクロヘキシルアミノ)−プロピルアミン、メチルシクロヘキシルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、2−フェニルエチルアミン、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−アミン、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−アミン、4−アミノ−2,6−ジ−t−ブチルフェノールおよびこれらの混合物の中から選択されている。アミノ基または酸基と反応しうる他の一官能性化合物、例えば無水物、イソシアネート、酸ハロゲン化物またはエステルが調整剤として使用されてもよい。鎖長調整剤の通常の使用量は、ポリアミドオリゴマー1kg当たり5〜500mmolの範囲内、特にプレポリマー1kg当たり10〜200mmolの範囲内にある。
所望の場合には、前記水性組成物には、触媒および鎖長調整剤とは異なるさらなる添加剤が使用されてよい。この添加剤には、例えば酸化防止剤、光安定剤、通常の加工助剤、成核剤および結晶化促進剤が含まれる。
準備されたプレポリマーは、とりわけ、約500〜約12000g/mol、有利に約1000〜4000g/molの数平均分子量Mnを有する。
工程a)において準備されたプレポリマーは、粉末状粒子ないし粒状物の大きさを達成する粒径で準備されうる。好ましくは、工程a)で準備されたプレポリマーは、約1μm〜10mmの範囲内の粒径を有する。好ましい実施態様は、約100μm〜1mmの範囲内の粒径を有する粉末である。
好ましくは、前記プレポリマーは、その使用前に工程b)において成形に供される。とりわけ、前記プレポリマーの成形は、造粒および/または微粉砕を含む。ポリアミドの造粒および微粉砕に適した方法は、当業者に公知である。適当な方法は、例えばKunststoffhandbuch,3/4 Technische Thermoplaste:Polyamide,Carl Hanser Verlag,1998,Muenchen,第68〜69頁、中に記載されている。成形の特別な方法は、当業者に同様に原則的に公知である、水中造粒である。そのために、当業者に公知の装置が使用されてよい。適当な装置は、例えば多孔板、ノズルまたはノズルプレートである。ストランド直径は、とりわけ、0.5mm〜20mm、特に有利に1mm〜5mm、殊に有利に1.5〜3mmの範囲内にある。適当な実施態様において、ストランドに変形されたポリアミドは、流動能を有する形で微粉砕に供されてポリアミド粒子となる。それとは別の実施態様において、ストランドに変形されたポリアミドは、固化され、かつ引き続き微粉砕に供されてポリアミド粒子となる。前記プレポリマーの微粉砕に適したミルは、例えばハンマーミル、ローラーミル、ボールミル等である。
本発明による方法の工程b)において、工程a)で準備されたプレポリマーは、密閉された容器中で高められた温度および高められた圧力で処理条件下で不活性のガスの存在下に固相重合に供される。
前記固相重合に適した、密閉された容器は、当業者に公知の気密に閉鎖しうる加圧容器(オートクレーブ)であり、例えば前記加圧容器は、通常、過圧範囲内で物質の熱処理に使用される。
工程b)での固相重合の場合、密閉された容器内の温度は、有利に、200〜290℃、特に有利に250〜280℃の範囲内にある。
工程b)での固相重合の場合、密閉された容器内の圧力は、有利に、1.5〜20バール、特に有利に2〜15バール、殊に3〜10バールの範囲内にある。特に適した圧力範囲は、4〜7バールである。
密閉された容器内での工程b)での滞留時間は、有利に0.5時間〜72時間、特に有利に1時間〜48時間、特に2〜24時間である。
不活性ガスとして、例えば窒素、CO2、ヘリウム、ネオンおよびアルゴンならびにこれらの混合物が適している。好ましくは、窒素が使用される。
本発明による方法は、特に好ましい性質を有する部分芳香族ポリアミドを生じる。
数平均分子量Mnおよび質量平均分子量Mwの記載は、本発明の範囲内で、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)による測定に対するものである。較正のために、PMMAは、低い多分散度を有するポリマー標準として使用された。
本発明による脂肪族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた脂肪族ポリアミドは、とりわけ、13000〜28000g/molの範囲内の数平均分子量Mnを有する。
本発明による部分芳香族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた部分芳香族ポリマーは、とりわけ、13000〜25000g/mol、特に有利に15000〜20000g/molの範囲内の数平均分子量Mnを有する。
本発明による脂肪族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた脂肪族ポリアミドは、とりわけ、20000〜140000g/molの範囲内の質量平均分子量Mwを有する。
本発明による部分芳香族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた部分芳香族ポリアミドは、とりわけ、25000〜125000g/molの範囲内の質量平均分子量Mwを有する。
本発明による脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミドならびに本発明による方法により得られた脂肪族ポリアミドおよび部分芳香族ポリアミドは、とりわけ、最大で6、特に有利に最大で5、殊に最大で3.5の多分散度PD(=Mw/Mn)を有する。
本発明による方法により得られた脂肪族ポリアミドは、殊に、フィルム、モノフィラメント、繊維、糸または繊維状平面構造体の製造に適している。その際に、本発明により製造された脂肪族ポリアミドは、たいてい、平面状フィルムまたは吹込フィルムへの幅広スロットノズルまたは環状ノズルならびにモノフィラメントへのより小さい直径の環状ノズルによる溶融液の押出中に特に加工安定性であることが判明した。
本発明による方法により得られた部分芳香族ポリアミドは、同様に好ましい性質を有する。
本発明による部分芳香族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた部分芳香族ポリアミドは、とりわけ、前記ポリアミドの全質量に対して、最大で5質量%のゲル含量を有する。
本発明による部分芳香族ポリアミドおよび本発明による方法により得られた部分芳香族ポリアミドは、とりわけ、80〜120ml/gの粘度数を有する。前記粘度数(VZ、VNまたはJで表わされるシュタウディンガー(Staudinger)の粘度式)は、VZ=1/c×(η−ηs)/ηsとして記載されている。粘度数は、ポリアミドの平均モル質量に直接に関連し、かつプラスチックの加工性についての情報を与える。前記粘度数は、ウベローデ粘度計を用いるEN ISO 307に従って測定することができる。
ポリアミド成形材料
本発明のさらなる対象は、少なくとも1つの本発明による部分芳香族コポリアミドを含有するポリアミド成形材料である。
好ましいのは、
A)前記に記載したような、少なくとも1つの部分芳香族コポリアミド25〜100質量%、
B)少なくとも1つの充填剤および強化剤0〜75質量%、
C)少なくとも1つの添加剤0〜50質量%
を含有するポリアミド成形材料であり、
その際に、成分A)〜C)は、一緒になって100質量%をもたらす。
“充填剤および強化剤”(=成分B)の概念は、本発明の範囲内で広く解釈され、かつ粒状充填剤、繊維材料および任意の移行形を含む。粒状充填剤は、粉塵状から粗大粒状の粒子にまで達する粒径の広いバンド幅を有することができる。充填材料として、有機または無機の充填剤および強化剤がこれに該当する。例えば、無機充填剤、例えばカオリン、白亜、ウォラストナイト、タルク、炭酸カルシウム、ケイ酸塩、二酸化チタン、酸化亜鉛、グラファイト、ガラス粒子、例えばガラス玉、ナノスケール充填剤、例えばカーボンナノチューブ(carbon nanotubes)、カーボンブラック、ナノスケール層状ケイ酸塩、ナノスケール酸化アルミニウム(Al23)、ナノスケール二酸化チタン(TiO2)、グラフェン(Graphen)、永久磁性金属化合物または磁性金属化合物および/または永久磁性合金または磁性合金、層状ケイ酸塩およびナノスケール二酸化ケイ素(SiO2)が使用されうる。充填剤は、表面処理されていてもよい。
層状ケイ酸塩として、本発明による成形材料において、例えばカオリン、蛇紋石、タルク、雲母、バーミキュライト、イライト、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、複水酸化物またはこれらの混合物が使用されてよい。前記層状ケイ酸塩は、表面処理されていてもよいし、未処理であってもよい。
さらに、1つ以上の繊維材料が使用されてよい。前記繊維材料は、とりわけ、公知の無機強化繊維、例えばホウ素繊維、ガラス繊維、炭素繊維、ケイ酸繊維、セラミック繊維およびバサルト繊維;有機強化繊維、例えばアラミド繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維および天然繊維、例えば木材繊維、亜麻繊維、大麻繊維およびサイザル繊維から選択されている。
殊に、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ホウ素繊維、金属繊維またはチタン酸カリウム繊維の使用は、好ましい。
特に、チョップドグラスファイバーが使用される。殊に、成分B)は、ガラス繊維および/または炭素繊維を含み、その際に、好ましくは、短繊維が使用される。この短繊維は、とりわけ、2〜50mmの範囲内の長さおよび5〜40μmの直径を有する。それとは別に、エンドレス繊維(ロービング)が使用されてよい。円形断面および/または非円形断面を有する繊維が適しており、その際に、後者の場合には、副軸断面に対する主軸断面の寸法比率は、殊に2を上回り、好ましくは、2〜8の範囲内、特に好ましくは、3〜5の範囲内にある。
特別な実施態様において、成分B)は、いわゆる“平面状ガラス繊維”を含む。この平面状ガラス繊維は、特に、卵形または楕円形または単数もしくは複数の狭隘部を備えた楕円形(いわゆる、“繭形”繊維または“cocoon形”繊維)または矩形もしくはほとんど矩形の断面を有する。その際に、非円形の断面および2を上回る、有利に2〜8、殊に3〜5の、副軸断面に対する主軸断面の寸法比率を有するガラス繊維が使用される。
本発明による成形材料を強化するために、円形断面を有するガラス繊維と非円形断面を有するガラス繊維との混合物が使用されてもよい。特別な実施態様において、上記に記載したような平面状ガラス繊維の割合が大部分であり、すなわち、当該割合は、前記繊維の全質量の50質量%を上回る。
成分B)として、ガラス繊維のロービングが使用される場合には、このロービングは、とりわけ、10〜20μm、有利に12〜18μmの直径を有する。その際に、ガラス繊維の断面は、円形、卵形、楕円形、殆ど矩形または矩形であることができる。特に、2〜5の前記軸断面の比率を有する、いわゆる平面状ガラス繊維が好ましい。殊に、Eガラス繊維が使用される。しかし、全ての他のガラス繊維種、例えばAガラス繊維、Cガラス繊維、Dガラス繊維、Mガラス繊維、Sガラス繊維、Rガラス繊維もしくはこれらの任意の混合物またはEガラス繊維との混合物が使用されてもよい。
本発明によるポリアミド成形材料は、長繊維強化された小棒状粒状物を製造するための公知方法によって、殊にエンドレスの繊維ストランド(ロービング)をポリマー溶融液で完全に含浸しかつ引き続き冷却しかつ切断する引抜成形法によって製造されてよい。前記方法で得られた、有利に3〜25mm、殊に4〜12mmの粒状物の長さを有する、長繊維強化された小棒状粒状物は、通常の加工法、例えば射出成形法またはプレス成形法で後加工して成形部材になることができる。
本発明によるポリアミド形成材料は、当該ポリアミド成形材料の全質量に対して、少なくとも1つの充填剤および強化剤B)を有利に25〜75質量%、特に有利に33〜60質量%含有する。
適当な添加剤C)は、熱安定剤、難燃剤、光安定剤(UV安定剤、UV吸収剤またはUV遮断剤)、滑剤、染料、成核剤、金属顔料、金属光輝顔料、金属被覆された粒子、帯電防止剤、導電性添加剤、離型剤、蛍光増白剤、消泡剤等である。
成分C)として、本発明による成形材料は、少なくとも1つの熱安定剤をとりわけ0.01〜3質量%、特に有利に0.02〜2質量%、殊に0.1〜1.5質量%含有する。
好ましくは、熱安定剤は、銅化合物、第二級芳香族アミン、立体障害フェノール、ホスファイト、ホスホナイトおよびこれらの混合物の中から選択されている。
銅化合物を使用する場合、とりわけ、銅の量は、成分A)〜C)の総和に対して、0.003〜0.5質量%、殊に0.005〜0.3質量%、特に有利に0.01〜0.2質量%である。
第二級芳香族アミンをベースとする安定剤を使用する場合には、この安定剤の量は、前記成分A)〜C)の総和に対して、とりわけ0.2〜2質量%、特に有利に0.2〜1.5質量%である。
立体障害フェノールをベースとする安定剤を使用する場合には、前記安定剤の量は、成分A)〜C)の総和に対して、とりわけ0.1〜1.5質量%、特に有利に0.2〜1質量%である。
ホスファイトおよび/またはホスホナイトをベースとする安定剤を使用する場合には、前記安定剤の量は、成分A)〜C)の総和に対して、とりわけ0.1〜1.5質量%、特に有利に0.2〜1質量%である。
一価または二価の銅の適当な化合物C)は、例えば、一価または二価の銅と無機酸もしくは有機酸または一価もしくは二価のフェノールとの塩、一価もしくは二価の銅の酸化物、または銅塩とアンモニア、アミン、アミド、ラクタム、シアン化物もしくはホスフィンとの錯体化合物、有利にハロゲン水素酸のCu(I)塩またはCu(II)塩、シアン化水素酸のCu(I)塩またはCu(II)塩、または脂肪族カルボン酸の銅塩である。一価の銅化合物CuCl、CuBr、CuI、CuCNおよびCu2Oならびに二価の銅化合物CuCl2、CuSO4、CuO、酢酸銅(II)またはステアリン酸銅(II)が特に好ましい。
銅化合物は、市販されているかまたは銅化合物の製造は、当業者に公知である。銅化合物は、それ自体で使用されうるかまたは濃縮物の形で使用されうる。その際に、濃縮物とは、とりわけ、成分A)と同じ化学的性質のポリマーであるものと解釈することができ、このポリマーは、銅塩を高い濃度で含有する。前記濃縮物は、通常の方法で使用され、かつ特にしばしば、極めて微少量の原料を計量供給することができる場合に使用される。好ましくは、銅化合物は、さらなる金属ハロゲン化物、殊にアルカリ金属ハロゲン化物、例えばNaI、KI、NaBr、KBrとの組合せで使用され、その際に、金属ハロゲン化物対銅ハロゲン化物のモル比率は、0.5〜20、有利に1〜10、特に有利に3〜7である。
第二級芳香族アミンをベースとする本発明により使用可能な安定剤の特に好ましい例は、フェニレンジアミンとアセトンとのアダクト(Naugard A)、フェニレンジアミンとリノレン酸とのアダクト、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(Naugard(登録商標)445)、N,N’−ジナフチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N’−シクロヘキシル−p−フェニレンジアミンまたはこれらの2つ以上の混合物である。
立体障害フェノールをベースとする本発明により使用可能な安定剤の好ましい例は、N,N’−ヘキサメチレン−ビス−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオンアミド、ビス−(3,3−ビス−(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)−ブタン酸)−グリコールエステル、2,1’−チオエチルビス−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、4,4’−ブチリデン−ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリエチレングリコール−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−プロピオネートまたはこれらの安定剤の2つ以上の混合物である。
好ましいホスファイトおよびホスホナイトは、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルフェンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジーt−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス−(t−ブチルフェニル))ペンタエリトリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12H−ジベンズ−[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイトおよびビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイトである。殊に、トリス[2−t−ブチル−4−チオ(2’−メチル−4’−ヒドロキシ−5’−t−ブチル)−フェニル−5−メチル]フェニルホスファイトおよびトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト(Hostanox(登録商標)PAR24:BASF SE社の市販製品)が好ましい。
前記熱安定剤の好ましい実施態様は、有機熱安定剤(殊に、Hostanox PAR24およびIrganox 1010)とビスフェノールA型エポキシド(殊に、Epikote 1001)とCuIおよびKIをベースとする銅安定剤との組合せにある。有機安定剤とエポキシドとからなる、商業的に入手可能な安定剤混合物は、例えばBASF SE社のIrgatec NC66である。殊に、CuIおよびKIだけをベースとする熱安定剤が好ましい。銅または銅化合物の添加と共に、さらなる遷移金属化合物、殊に周期律表の第VB族、第VIB族、第VIIB族またはVIIIB族の金属塩または金属酸化物の使用は、排除されている。さらに、本発明による成形材料に、好ましくは、周期律表の第VB族、第VIB族、第VIIB族またはVIIIB族の遷移金属、例えば鉄粉末または鋼粉末は添加されない。
本発明による成形材料は、添加剤C)としての少なくとも1つの難燃剤を、成分A)〜C)の全質量に対して、とりわけ0〜30質量%、特に有利に0〜20質量%含有する。本発明による成形材料が少なくとも1つの難燃剤を含有する場合には、成分A)〜C)の全質量に対して、とりわけ0.01〜30質量%、特に有利に0.1〜20質量%の量で含有する。難燃剤C)として、ハロゲン含有難燃剤およびハロゲン不含難燃剤ならびにこれらの相乗剤がこれに該当する(Gaechter/Mueller,第3版 1989 Hanser Verlag,第11章も参照のこと)。好ましいハロゲン不含難燃剤は、赤燐、ホスフィン酸塩またはジホスフィン酸塩および/または窒素含有難燃剤、例えばメラミン、メラミンシアヌレート、メラミンスルフェート、メラミンボレート、メラミンオキサレート、メラミンホスフェート(第一級、第二級)またはs−メラミンピロホスフェート、ネオペンチルグリコールホウ酸メラミン、グアニジンおよびこれらの当業者に公知の誘導体ならびに高分子量メラミンホスフェート(CAS No.:56386−64−2または218768−84−4ならびに欧州特許第1095030号明細書)、アンモニウムポリホスフェート、トリスヒドロキシエチルイソシアネート(任意に、トリスヒドロキシエチルイソシアネートとの混合物のアンモニウムポリホスフェートも)(欧州特許第584567号明細書)である。さらなるN含有難燃剤もしくはP含有難燃剤または難燃剤として適当なPN縮合物は、ドイツ連邦共和国特許第102004049342号明細書から確認することができ、同様に、このために通常の相乗剤、例えば酸化物またはホウ酸塩も確認することができる。適当なハロゲン含有難燃剤は、例えばオリゴマーの臭素化ポリカーボネート(BC 52 Great Lakes)または4より大きいNを有するポリペンタブロモベンジルアクリレート(FR 1025 Dead sea bromine)、テトラブロム−ビス−フェノールAとエポキシドとの反応生成物、臭素化されたオリゴマーまたはポリマーのスチレン、たいてい相乗剤としての酸化アンチモンと一緒に使用されるデクロラン(Dechloran)である(詳細およびさらなる難燃剤については、ドイツ連邦共和国特許出願公開第102004050025号明細書参照のこと)。
帯電防止剤として、本発明による成形材料には、例えばカーボンブラックおよび/またはカーボンナノチューブが使用されてよい。しかし、カーボンブラックの使用は、前記成形材料の黒色の着色を改善するために使用されてもよい。しかし、前記成形材料は、金属顔料を含まなくともよい。
成形体
さらに、本発明は、本発明によるコポリアミドまたはポリアミド成形材料を使用して製造される成形体に関する。
本発明による部分芳香族ポリアミドは、好ましくは、電気・電子素子用成形部材を製造するための使用および高耐熱領域内での自動車の用途に適している。
特別な実施態様は、殊にシリンダヘッドカバー、エンジンカバー、インタークーラー用ハウジング、インタークーラーフラップ、吸気管、吸気マニホールド、コネクタ、ギヤ、インペラー、冷却水用タンク、熱交換器用のハウジングまたはハウジング部品、冷却液クーラー、インタークーラー、サーモスタット、水ポンプ、ラジエーター、固定用部品の中から選択された、自動車分野のための部品の形の成形体または当該部品の一部としての成形体である。
さらなる特別な実施態様は、電気的または電子的に不活性または活性の素子として、または当該素子の一部として、プリント回路板として、プリント回路板の一部として、ハウジング部品として、フィルムとして、電力線として、殊にスイッチの形またはスイッチの一部としての電力線として、プラグとして、ブッシングとして、分配器として、継電器として、抵抗体として、キャパシタとして、コイルまたはボビンとして、ランプとして、ダイオードとして、LEDとして、トランジスターとして、コネクタとして、調整器として、集積回路(IC)として、プロセッサー、コントローラー、メモリーおよび/またはセンサーとしての成形体である。
さらに、本発明による部分芳香族ポリアミドは、特に、コネクタ、マイクロスイッチ、マイクロプッシュボタンおよび半導体素子、殊に発光ダイオード(LED)のレフレクターハウジングを製造するための、鉛不含の条件下でのはんだ付け(lead free soldering:鉛フリーはんだ付け)プロセスにおける使用に適している。
特別な実施態様は、電気的素子または電子的素子の固定エレメントとしての成形体、例えばスペーサー、ボルト、バー、ドロワースライド、ネジおよびナットである。
殊に、ソケット、コネクタ、プラグまたはブッシュの形またはこれらの一部としての成形品は、好ましい。好ましくは、前記成形品は、機械的靭性を必要とする機能エレメントを含む。当該機能エレメントの例は、フィルムヒンジ、スナップホック(スナップイン)およびフレキシブルトングである。
自動車のインテリアにおいて、ダッシュボード、ステアリングカラムスイッチ、シート部品、ヘッドレスト、センターコンソール、ギアボックス部品およびドアモジュールの使用が可能であり、自動車のエクステリアにおいては、ドアハンドル、外部ミラー部品、ワイパー部品、ワイパー保護ハウジング、グリル、ルーフレール、サンルーフフレイム、エンジンカバー、シリンダヘッドカバー、吸気管、ワイパーならびに車体外部部品の使用が可能である。
台所・家庭分野には、台所用品のための部品、例えばフライ鍋、アイロン、ボタンの製造のための流動性が改善されたポリアミドの使用、ならびに園芸・レジャー分野における用途、例えば灌水システムまたは庭設備のための部品およびドアハンドルが可能である。
次の例は、本発明の明示に利用されるが、この例に限定されるものではない。

分析法:
GPCによる分子量の測定:
標準:PMMA
溶離剤:ヘキサフルオロイソプロパノール+トリフルオロ酢酸カリウム塩0.05%
流量:1mL/分
カラム圧力:プレカラム7.5MPa、分離カラム75MPa
カラムセット:1個のプレカラム(l=5cm)、2個の分離カラム(l=それぞれ30cm)
検出器:DRI(Refractive Index Detector:示差屈折率検出器)Agilent 1100。
ポリマーのゲル含量を間接的にGPCによって測定した。このために、ポリアミドの試料をヘキサフルオロイソプロパノール+トリフルオロ酢酸カリウム塩0.05%中に溶解し、かつ0.2μmの孔径を有するフィルター(Millipore Millex FG)を介してろ過した。引続き、GPCから溶出されるポリマーの濃度を測定した。ゲル割合は、ろ過前に使用されたポリマーの量によって規定されている理論的ポリマー濃度と、測定された濃度(ろ過前に使用されたポリマーに対して)との差からもたらされる。
プレポリマーの製造は、欧州特許出願公開第0693515号明細書A1、実施例9.1〜9.3の記載と同様に行なわれた。
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Claims (18)

  1. 脂肪族または部分芳香族のポリアミドを製造するための方法であって、
    a)脂肪族または部分芳香族のポリアミドのプレポリマーを準備し、
    b)工程a)で準備されたプレポリマーを、密閉された容器内で、高められた温度および高められた圧力で、処理条件下で不活性のガスの存在下に固相重合に供する、前記方法。
  2. 工程a)で準備されたプレポリマーは、
    A)非置換または置換の芳香族ジカルボン酸および非置換または置換の芳香族ジカルボン酸の誘導体、
    B)非置換または置換の芳香族ジアミン、
    C)脂肪族または脂環式のジカルボン酸およびこれらの誘導体、
    D)脂肪族または脂環式のジアミン、
    E)モノカルボン酸およびその誘導体、
    F)モノアミン、
    G)少なくとも三価のアミン、
    H)ラクタム、
    I)ω−アミノ酸、
    K)A)〜I)とは異なる、それらと共縮合しうる化合物
    の中から選択されている成分を重合導入して含有する、請求項1記載の方法。
  3. 前記プレポリマーを準備するための工程a)において、成分A)またはB)の少なくとも1つが存在していなければならない、請求項2記載の方法。
  4. 前記ポリアミドは、PA 6.T、PA 9.T、PA 8.T、PA 10.T、PA 12.T、
    PA 6.I、PA 8.I、PA 9.I、PA 10.I、PA 12.I、PA 6.T/6、PA 6.T/10、PA 6.T/12、
    PA 6.T/6.I、PA 6.T/8.T、PA 6.T/9.T、PA 6.T/10.T、PA 6.T/12.T、PA 12.T/6.T、PA 6.T/6.I/6、PA 6.T/6.I/12、PA 6.T/6.I/6.10、PA 6.T/6.I/6.12、PA 6.T/6.6、
    PA 6.T/6.10、PA 6.T/6.12、PA 10.T/6、PA 10.T/11、PA 10.T/12、PA 8.T/6.T、PA 8.T/66、PA 8.T/8.I、PA 8.T/8.6、PA 8.T/6.I、PA 10.T/6.T、PA 10.T/6.6、
    PA 10.T/10.I、PA 10.T/10.I/6.T、PA 10.T/6.I、PA 4.T/4.I/46、PA 4.T/4.I/6.6、PA 5.T/5.I、PA 5.T/5.I/5.6、PA 5.T/5.I/6.6、PA 6.T/6.I/6.6、PA MXDA.6、
    PA IPDA.I、PA IPDA.T、PA MACM.I、PA MACM.T、PA PACM.I、PA PACM.T、PA MXDA.I、PA MXDA.T、PA 6.T/IPDA.T、PA 6.T/MACM.T、PA 6.T/PACM.T、PA 6.T/MXDA.T、PA 6.T/6.I/8.T/8.I、PA 6.T/6.I/10.T/10.I、
    PA 6.T/6.I/IPDA.T/IPDA.I、PA 6.T/6.I/MXDA.T/MXDA.I、
    PA 6.T/6.I/MACM.T/MACM.I、PA 6.T/6.I/PACM.T/PACM.I、PA 6.T/10.T/IPDA.T、
    PA 6.T/12.T/IPDA.T、PA 6.T/10.T/PACM.T、PA 6.T/12.T/PACM.T、PA 10.T/IPDA.T、PA 12.T/IPDA.Tならびにこれらのコポリマーおよび混合物の中から選択されている、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 工程a)で準備されたプレポリマーは、PA 6.T/6.Iであるか、またはPA 6.T/6.I/IPDA.T/IPDA.Iであるか、またはPA 6.T/6.I/MXDA.T/MXDA.Iである、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 工程a)で準備されたプレポリマーは、約500〜約12000g/mol、有利に約1000〜4000g/molの数平均分子量を有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 工程b)での固相重合の場合、密閉された容器内の温度は、200〜290℃、有利に250〜280℃の範囲内にある、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 工程b)での固相重合の場合、密閉された容器内の圧力は、1.5〜20バール、有利に2〜15バール、殊に3〜10バールの範囲内にある、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項の記載と同様の方法によって得ることができるポリアミド。
  10. 13000〜28000g/molの範囲内の数平均分子量Mnを有する、請求項9記載の脂肪族ポリアミド。
  11. 13000〜25000g/mol、有利に15000〜20000g/molの範囲内の数平均分子量Mnを有する、請求項9記載の部分芳香族ポリアミド。
  12. 最大で6、特に有利に最大で5、殊に最大で3.5の多分散度PD(=Mw/Mn)を有する、請求項9から11までのいずれか1項に記載のポリアミド。
  13. 請求項9から12までのいずれか1項の記載と同様の少なくとも1つのポリアミドまたは請求項1から8までのいずれか1項の記載と同様の方法によって得ることができる、少なくとも1つのポリアミドを含有するポリアミド成形材料。
  14. A)請求項9から12までのいずれか1項の記載と同様の少なくとも1つのポリアミドまたは請求項1から8までのいずれか1項の記載と同様の方法によって得ることができる、少なくとも1つのポリアミド25〜100質量%、
    B)少なくとも1つの充填剤および強化剤0〜75質量%、
    C)少なくとも1つの添加剤0〜50質量%
    を含有し、
    その際に、成分A)〜C)は、一緒になって100質量%をもたらす、請求項13記載のポリアミド形成材料。
  15. 請求項13または14記載のポリアミド成形材料から製造された成形体。
  16. フィルム、モノフィラメント、繊維、糸または繊維状平面構造体を製造するための、請求項9、10または12のいずれか1項の記載の脂肪族ポリアミドまたは請求項1から8までのいずれか1項の記載と同様の方法によって得ることができる脂肪族ポリアミドの使用。
  17. 電気・電子素子を製造するため、および高温領域における自動車の用途のための、請求項9、11または12のいずれか1項の記載の部分芳香族ポリアミドまたは請求項1から8までのいずれか1項の記載と同様の方法によって得ることができる部分芳香族ポリアミドの使用。
  18. コネクタ、マイクロスイッチ、マイクロボタンおよび半導体素子、殊に発光ダイオード(LED)のリフレクタケーシングを製造するための、鉛不含の条件下でのはんだ付け(lead free soldering:鉛フリーはんだ付け)プロセスにおける使用のための請求項17記載の使用。
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