JP2016519311A - 参照物質における不安定な被分析物の安定化 - Google Patents

参照物質における不安定な被分析物の安定化 Download PDF

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Abstract

安定な被分析物および凍結乾燥された不安定な被分析物を含むアッセイ対照物質、ならびにそれを作製および使用する方法が、本明細書において提供される。臨床検査室において種々の診断検査法の性能をモニタリングするための安定な複数被分析物品質対照物質が、本明細書において提供される。本願に記載されている複数被分析物対照物質は、不安定な対照溶液の問題に対処し、使用時に迅速かつ容易に調製することができ、被分析物の安定性に関して検査室の品質対照の必要性を満たすことができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年5月6日に出願された米国特許仮出願第61/819,758号の優先権を主張し、該出願の開示はその全体が本明細書に組み入れられる。
発明の背景
手動および自動の両方の臨床検査の方法および手順の精度および正確さをモニタリングするために、市販されている品質対照物質が、臨床診断検査室において日常的に使用されている。しかしながら、複数被分析物および複数レベルの品質対照物質の開発は、対照中のバイオマーカー/被分析物の化学的特性および物理的特性(分子量、溶解度、反応性、安定性、他の被分析物からの干渉など)の差のために、非常に複雑である。
複数被分析物および複数レベルの品質対照物質は、典型的に、一つの被分析物の安定性を改善し得る条件が別のものの安定性に対して有害である可能性があるため、少なくとも一つの被分析物について安定性および性能の限界を有する。例えば、Randox Liquid Chemistry Premium Plusは、総ビリルビンおよび直接ビリルビンの安定性について性能限界を有し、指示パンフレットには、総ビリルビン値および直接ビリルビン値が、製品の保存期間中に徐々に低下することが述べられている。さらに、MAS(登録商標) ChemTRAK(登録商標) Liquid Unassayed Chemistry Control(Thermo Scientific)の指示書には、ビリルビンが製品の保存期間にわたって減少する可能性があり、リン、サリチレート、およびトリグリセリドが製品の保存期間にわたって増加する可能性があることが述べられている。
利用可能である尿化学品質対照は、クレアチニンの不十分な安定性を欠点として有し得る。このバイオマーカーは、腎機能を評価するのに使用されるため、市販されている尿化学対照において臨床上重要な被分析物である。クレアチニンについて不十分な安定性を有する尿化学品質対照の例は、MAS(登録商標) UrichemTRAK(登録商標)(Thermo Scientific)である。この品質対照の使用説明書には、クレアチニン値が製品の保存期間にわたって低下する可能性があることが述べられている。
臨床検査室において種々の診断検査法の性能をモニタリングするための安定な複数被分析物品質対照物質が、本明細書において提供される。本願に記載されている複数被分析物対照物質は、不安定な対照溶液の問題に対処し、使用時に迅速かつ容易に調製することができ、被分析物の安定性に関して検査室の品質対照の必要性を満たすことができる。本願に記載されている物質は、品質対照物質の安定性の要求を満たすことに加えて、ヒトベースマトリクスを用いることにより、患者試料において見出される同じ分析変動に対して同じように反応することなどの、他の要求を満たす。
少なくとも一つの不安定な対照被分析物を保持する第1の容器(例えば、チューブ、アンプル、またはバイアル)を含む複数被分析物対照キットであって、該少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、例えば、乾燥または凍結乾燥によって安定化されているキットが、提供される。いくつかの態様において、第1の容器は、2、3、4、または5種の不安定な被分析物を安定化された形態で保持する。いくつかの態様において、第1の容器は、二つ以上の被分析物、例えば、安定または不安定な被分析物を含み、被分析物はすべて、安定化された形態、例えば、乾燥または凍結乾燥された形態である。いくつかの態様において、第1の容器は、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1〜5、3〜10、10〜15、10〜20種、またはそれより多い被分析物を安定化された形態で保持する。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な被分析物は、ビーズ(例えば、マイクロビーズまたはマイクロスフェア)の形態で凍結乾燥されている。いくつかの態様において、ビーズは、1〜15mmの直径を有する。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な被分析物は、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される。
いくつかの態様において、キットは、少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する第2の容器をさらに含む。いくつかの態様において、少なくとも一つの安定な被分析物は、溶液中にある。いくつかの態様において、溶液は、生物学的試料由来のベースマトリクス溶液、例えば、加工された尿、血漿、血清、唾液、滑液、リンパ液、乳、粘液、CSF、細胞溶解物、または組織培養上清である。いくつかの態様において、少なくとも一つの安定な対照被分析物は、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、タンパク質、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸からなる群より選択される。いくつかの態様において、少なくとも一つの安定な被分析物は、50〜1000 mmol/kg(例えば、100、150、200、250、300、350、400、450、500、550、600、650、700、750、800、850、900、950、200〜800、250〜750、400〜600など)の重量オスモル濃度の溶液中にある。いくつかの態様において、少なくとも一つの安定な被分析物は、pH 4〜9(例えば、約4〜5、約5〜6、約6〜7、約7〜8、または約8〜9)の溶液中にある。いくつかの態様において、ベースマトリクス溶液は、PEG、HSA、BSA、ヒトヘモグロビン、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤(例えば、アジ化ナトリウム、シプロフロキサシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン、およびアンホテリシンB)から選択される少なくとも一つの成分を含む。
いくつかの態様において、キットは、第1の容器中の少なくとも一つの不安定な被分析物を再懸濁するための溶液を保持する第3の容器をさらに含む。いくつかの態様において、第3の容器は、生物学的試料由来のベースマトリクス溶液を保持する。いくつかの態様において、溶液は、50〜1000 mmol/kgの重量オスモル濃度を有する。いくつかの態様において、溶液は、4〜9のpHを有する。いくつかの態様において、ベースマトリクス溶液は、PEG、HSA、BSA、ヒトヘモグロビン、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤(例えば、アジ化ナトリウム、シプロフロキサシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン、およびアンホテリシンB)から選択される少なくとも一つの成分を含む。いくつかの態様において、複数被分析物対照キットは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1〜5、3〜10、10〜15、10〜20種、またはそれより多い被分析物を含む。
容器の第1のセットを含む複数レベル複数被分析物対照キットであって、該容器の第1のセットの各々が、異なる量の少なくとも一つの不安定な被分析物を保持し、該少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、例えば、乾燥または凍結乾燥によって安定化されているキットが、さらに提供される。いくつかの態様において、キットは、容器の第2のセットをさらに含み、該容器の第2のセットの各々は、異なる量の少なくとも一つの安定な被分析物を保持する。複数レベル複数被分析物対照は、典型的に、いくつのレベルが企図されるかに応じて、所定のレベルの被分析物はすべて比較的多量であるが、別のレベルの被分析物はすべて比較的少量である、などのように設計されることを、当業者は理解するであろう。いくつかの態様において、複数レベル複数被分析物キットは、二レベルまたは三レベルのキットである。いくつかの態様において、複数レベル複数被分析物対照キットは、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、1〜5、3〜10、10〜15、10〜20種、またはそれより多い被分析物を含む。
いくつかの態様において、複数被分析物対照キットは、尿化学、血清化学、糖尿病マーカー、癌マーカー、免疫機能、または心臓血管の健康を検査するアッセイのために使用される。
上記のものなどの複数被分析物対照キットを構築するための方法であって、(i)該複数被分析物対照キットにおける少なくとも一つの不安定な被分析物を選択し、該少なくとも一つの不安定な被分析物を第1の容器中で安定化する(例えば、乾燥または凍結乾燥する)工程、および(ii)該複数被分析物キットにおける少なくとも一つの安定な被分析物を第2の容器に添加する工程を含む方法が、さらに提供される。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な対照被分析物は、ビーズの形態で凍結乾燥される。いくつかの態様において、少なくとも一つの安定な被分析物は、溶液中にある。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な対照被分析物は、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される。
アッセイにおける使用のために上記のものなどの複数被分析物対照キットを調製するための方法であって、(i)安定化された(乾燥または凍結乾燥された)形態の少なくとも一つの不安定な被分析物を再懸濁する工程、および(ii)該少なくとも一つの不安定な被分析物を溶液中の少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わせる工程を含む方法が、さらに提供される。いくつかの態様において、再懸濁する工程と組み合わせる工程は同時であり、例えば、少なくとも一つの不安定な被分析物は、少なくとも一つの安定な被分析物を含む溶液中に再懸濁される。いくつかの態様において、再懸濁する工程と組み合わせる工程は別々であり、例えば、少なくとも一つの不安定な被分析物が、溶液中に再懸濁され、その後少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わされる。いくつかの態様において、再懸濁する溶液は、ベースマトリクス溶液である。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な被分析物および少なくとも一つの安定な被分析物は、ベースマトリクス溶液に添加される。いくつかの態様において、ベースマトリクス溶液は、生物学的試料であるかまたは生物学的試料に由来し、例えば、加工された尿、血漿、血清、唾液、リンパ液、乳、粘液、CSF、細胞溶解物、または組織培養上清である。いくつかの態様において、溶液は、PEG、HSA、BSA、ヒトヘモグロビン、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤(例えば、アジ化ナトリウム、シプロフロキサシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン、およびアンホテリシンB)から選択される少なくとも一つの成分を含む。
クレアチニンビーズのビーズ間の変動(20個のビーズを四つ組で検定)を示す。
発明の詳細な説明
A.序論
複数被分析物対照製品内の被分析物の変動する安定性に対処するための組成物およびアプローチが、本明細書において提供される。溶液中で安定のままであることが公知の被分析物は、標準的なすぐに使用できる溶液中で提供され、他方、標準的な溶液中で安定性が低い被分析物は、安定化された、例えば、凍結乾燥された形態で提供される。このアプローチによって、例えば臨床検査施設のための、複数被分析物対照のより信頼のおける結果、および保存期間の延長が可能になる。
B.定義
他に定義されない限り、本明細書において使用される技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。例えば、Lackie, DICTIONARY OF CELL AND MOLECULAR BIOLOGY, Elsevier (4th ed. 2007);Sambrook et al., MOLECULAR CLONING, A LABORATORY MANUAL, Cold Springs Harbor Press (Cold Springs Harbor, NY 1989)を参照されたい。「一つの」(「a」または「an」)という用語は、「一つまたは複数」を意味するように意図される。「含む」(「comprise」)という用語ならびに「含む」(「comprises」および「comprising」)などのその変化形は、工程または要素の記述の前にくる場合、さらなる工程または要素の付加が任意であって、排除されないことを意味するように意図される。本明細書に記載されているものと同様または同等の任意の方法、装置、および材料を、本発明の実施において使用することができる。以下の定義は、本明細書において頻繁に使用されるある特定の用語の理解を促進するために提供され、本開示の範囲を限定するようには意味されない。
「被分析物」という用語は、検出または定量化される物質を指す。「複数被分析物」アッセイとは、二つ以上の被分析物を検出または定量化するアッセイを指す。同様に、複数被分析物対照は、二つ以上の被分析物を公知の(対照の)量で含む。「複数レベル」対照とは、各対照が同じ被分析物を含有し、各対照における被分析物の量が異なる、複数の対照を指す。例えば、二レベルの対照は、2種の別個の対照、すなわち1種は含まれる被分析物を低レベルで有するもの、もう1種は含まれる被分析物を高レベルで有するものを有する。三レベルの対照は、3種の別個の対照、例えば、低レベル、中間レベル、および高レベルを有する。
「不安定な被分析物」という用語は、例えば、複数被分析物キットにおいて組み合わせて使用されることが意図される他の被分析物に対して定量的にまたは相対的に定義することができる。不安定な被分析物は、少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%またはそれより多く、安定な被分析物と同じ保存条件で特定の時間間隔後に分解されている(より検出できない)ものである。いくつかの場合、不安定な被分析物は、少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%またはそれより多く、溶液中室温で6か月後に分解されている(より検出できない)ものである。いくつかの場合、不安定な被分析物は、少なくとも0.5%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%またはそれより多く、溶液中4℃で6か月後に分解されている(より検出できない)ものである。いくつかの場合、不安定な被分析物は、同じ条件で保存された場合に組み合わせて使用されることが意図される他の被分析物よりも速く、例えば、少なくとも1.2倍、1.5倍、2倍、5倍、または10倍速い速度で、またはそれより速く分解するものである。当業者は、ある特定の種の分子が、保存条件に応じてこのカテゴリーに入る可能性が高いことを理解するであろう。潜在的に不安定な被分析物は、タンパク質(例えば、酵素、ホルモン、ペプチド)、有機分子、およびさらに、液体中で保存された場合に経時的により検出できなくなる要素を含む。
同様に、「安定な被分析物」という用語は、定量的または相対的に定義することができる。安定性は、「Evaluation of Stability of In Vitro Diagnostic Method Products; Approved Guideline」(Clinical and Laboratory Standards文書EP25A)において、その性能特性を経時的に一貫して維持するIVD製品の能力として定義されている。いくつかの場合、安定な被分析物は、推奨される保存条件での意図される保存期間のかなりの割合の後、例えば、溶液中室温で6または12か月後に、検出可能なほど分解しない。いくつかの場合、安定な被分析物は、溶液中4℃で6または12か月後に、検出可能なほど分解しない。いくつかの態様において、安定な被分析物は、組み合わせて使用されることが意図される少なくとも一つの他の被分析物よりも少なくとも1.2倍、1.5倍、2倍、5倍、または10倍少なく分解する。
本明細書において使用される際、「ベースマトリクス溶液」とは、検出のために被分析物を保有するのに使用される溶液を指す。ベースマトリクス溶液は、検査される臨床試料(例えば、尿、血液、リンパ液など)に組成が化学的に類似しており、同じ成分の少なくともいくつかを含み、かつ類似したpH範囲にある。典型的に、被分析物の検出を干渉すると考えられる臨床試料の成分、例えば、高い内在性レベルの被分析物、検査されるべき他の被分析物、フィブリン、または他のタンパク質もしくは脂質成分が、ベースマトリクス溶液から除去される。
「標識」、「検出可能な部分」という用語および同様の用語は、分光学的手段、光化学的手段、生化学的手段、免疫化学的手段、化学的手段、または他の物理的手段によって検出可能な組成物を指す。例えば、有用な標識は、蛍光色素、発光剤、放射性同位体(例えば、32P、3H)、高電子密度試薬、酵素(例えば、ELISAにおいて一般的に使用されるもの)、ビオチン、ジゴキシゲニン、またはハプテン、および、例えば、標的被分析物と特異的に反応するペプチドまたは抗体に放射標識を組み入れることによって検出可能にすることができるタンパク質または他の実体を含む。例えば、Hermanson, Bioconjugate Techniques 1996, Academic Press, Inc., San Diegoに記載されている方法を用いて、抗体を標識に結合させるための当技術分野において公知の任意の方法を使用してもよい。「タグ」という用語は、「標識」という用語と同意語として使用することができるが、概して、親和性に基づく部分、例えば、精製のための「Hisタグ」、またはビオチンと相互作用する「ストレプトアビジンタグ」を指す。
「標識された」分子(例えば、核酸、タンパク質、または抗体)とは、分子の存在が、分子に結合した標識の存在を検出することによって検出され得るように、リンカーもしくは化学結合を通して共有結合的に、または、イオン結合、ファンデルワールス結合、静電結合、もしくは水素結合を通して非共有結合的に、標識に結合している分子である。
「対照」試料または「対照」値は、検査試料との比較のために、参照として、通常は公知の参照として、役立つ試料を指す。例えば、検査試料を、検査条件から、例えば、検査化合物の存在下でもしくは安定化条件において採取し、公知の条件、例えば、該検査化合物もしくは安定化条件の非存在下(陰性対照)、または公知の化合物もしくは条件の存在下(陽性対照)からの試料と比較することができる。対照はまた、数多くの検査または結果から集められた平均値を表すこともできる。当業者は、対照を任意の数のパラメータの評価のために設計できることを、認識するであろう。例えば、対照を、所定の条件、例えば、安定化された(例えば、凍結乾燥された)被分析物の存在下、安定化された被分析物の非存在下(陰性対照)、または公知の安定な被分析物の存在下(陽性対照)においてシグナル強度を比較するために考案することができる。当業者は、どの対照が所定の状況において有益であるかを理解し、対照値との比較に基づいてデータを解析することができるであろう。対照はまた、データの有意性を判定するために有益である。例えば、所定のパラメータについての値が対照において変動している場合は、検査試料における変動は有意と考えられない。
C.安定化された組成物の形成
不安定な被分析物を、乾燥粉末などの安定化された組成物の状態で保存することができる。少なくとも一つの不安定な被分析物を含む溶液の乾燥は、本明細書に記載されているもの、凍結乾燥、フリーズドライ、または流動層乾燥などの任意の適切な方法を用いて達成することができる。凍結乾燥は、典型的に、溶液を真空チャンバーに入れる工程、または溶液に真空を適用する工程を含む(例えば、米国特許第7588942号、同第7354597号、および同第7073349号を参照されたい)。いくつかの態様において、熱または乾燥ガスが適用される。フリーズドライは、典型的に、噴霧ノズルを通して溶液を液体窒素などの冷たい気相中にスプレーする工程を含む(例えば、米国特許第7007406号、Leuenberger (2002) J. Nano. Res. 4:111を参照されたい)。流動層乾燥は、例えば、米国特許第4624058号、Sellers et al. J. Pharm. Sci. 90:785、およびFrake et al. (1997) Int J. Pharm. 151:75に記載されている。ひとたび安定化された乾燥組成物が得られると、安定性を維持し、かつ湿気または汚染を回避するために、それを密封された容器中で保存することができる。
いくつかの態様において、不安定な被分析物を、あらかじめ決定された容積の液体を保持するように設計されているマイクロビーズまたはマイクロスフェアに、溶液中で添加する。マイクロスフェアの溶液をその後、乾燥に供する。各マイクロスフェアが2種以上の被分析物を保持するように、2種以上の被分析物が溶液中に存在することができる。いくつかの態様において、各被分析物は、各マイクロスフェアが公知の量の被分析物を保持するように、公知の濃度で添加される。いくつかの態様において、安定化された組成物は、例えば複数のチューブを有し、各々が異なる量の被分析物を表す、複数レベルのキットを得るために、複数の被分析物濃度で形成される。
D.溶液および成分
被分析物のため、または安定化された(例えば、乾燥または凍結乾燥された)被分析物を再懸濁するための溶液が、本明細書において提供される。そのような溶液は、典型的に、pHが溶液中の被分析物に対して過度に負の効果を有さないように、例えば、PBS、トリス、またはHEPESなどの緩衝剤でpH調整されている。そのような溶液はまた、PEGまたはHSAなどの安定剤を有することができる。溶液は、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤(例えば、アジ化ナトリウム、シプロフロキサシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン、またはアンホテリシンB)などの添加物を有することができる。
被分析物のための溶液は、検査される試料、例えば、唾液、血清、血漿、リンパ液、尿、乳、粘液、CSF、細胞溶解物、組織培養上清などのような生物学的試料の組成および特徴に基づくことができる。例えば、尿検査用の複数被分析物対照のための溶液は、pHまたは塩濃度などの交絡する差を最小化するために、尿の組成に基づく。いくつかの態様において、溶液は、生物学的試料を模倣するために、合成または生物学的供給源のいずれかの、精製された成分から構築される(例えば、0.9% PBS中の5% HAS、または150 mg/dLの精製ウシコレステロールを含む50 mMトリス緩衝液)。いくつかの態様において、溶液は、生物学的試料由来であり、被分析物の検出を干渉すると考えられる成分、例えば、(例えば高い内在性量の)検出されるべき被分析物、フィブリン、外来性タンパク質、脂質、混入物質、または他の成分を除去するように加工される。加工する工程は、内在性ステロイドホルモンを除去するための木炭ストリッピング、プロテアーゼ活性を低減させるための熱処理、または脂質を低減させるためのCelite処理を含むことができる。
E.アッセイおよび被分析物のタイプ
増大した安定性を有する複数被分析物対照を設計するための組成物、キット、および方法が、本明細書において提供される。複数被分析物対照は、任意の標準的なバイオアッセイまたはアッセイ形式で使用することができる。複数被分析物対照は、生物学的試料(例えば、唾液、血清、血漿、リンパ液、尿、乳、粘液、CSF、細胞溶解物、組織培養上清)または他の試料タイプの成分と比較するため、およびそれらを定量化するため、ならびにアッセイ性能をモニタリングするために使用することができる。
本願に記載されている複数被分析物対照を、任意の複数被分析物アッセイで使用することができる。そのようなアッセイは、数多くの状態を診断または特徴づけするため、例えば、腎機能または肝機能のための尿検査、抗核抗体(ANA検査)、癌(例えば、膀胱癌、前立腺癌、卵巣癌)、脂質異常症、アルツハイマー病、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、心臓機能、免疫機能などを診断または特徴づけするために設計されている。
いくつかの態様において、複数被分析物対照は、複数被分析物尿検査用である。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の安定な対照被分析物は、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、コルチゾール、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、カリウム、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸のうちの任意の一つまたは複数(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12種、またはすべての13種)を任意の組み合わせで含む。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の安定な対照被分析物は、ケトン、白血球エステラーゼ、亜硝酸塩、タンパク質、およびウロビリノーゲンのうちの任意の一つまたは複数(1、2、3、4種、またはすべての5種)をさらに含む。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の安定な対照被分析物は、3-メトキシチラミン、5-アミノレブリン酸、5-HIAA、17-ヒドロキシコルチコステロイド、17-ケトン体生成ステロイド、17-ケトステロイド、アルドステロン、AMP(環状)、ヒ素、カルシウム、塩化物、コプロポルフィリン、コルチゾール、ドーパミン、エピネフリン、グルコース、HVA、ヒドロキシプロリン、鉄、鉛、マグネシウム、水銀、メタネフリン、微量アルブミン、ノルエピネフリン、ノルメタネフリン、リン、ポルフィリン、カリウム、タンパク質、ナトリウム、尿素、尿素窒素、尿酸、ウロポルフィリン、VMA、および亜鉛のうちの任意の一つまたは複数(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36種、またはすべての37種)を任意の組み合わせで含む。
いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の不安定な被分析物は、クレアチニンを含む。クレアチニンは、Beckman Coulter DxCでの検出のための、尿酸、BUN、アミラーゼ、カルシウム、マグネシウム、およびクレアチニン検査に含まれ、検査における他の被分析物に比べて不安定と考えられている。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の不安定な被分析物は、ビリルビンを含む。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の不安定な被分析物は、クレアチニンおよびビリルビンを含む。いくつかの態様において、複数被分析物尿検査用の不安定な被分析物は、11-β-ヒドロキシ-アンドロステロン、11-β-ヒドロキシ-エチオコラノロン、11-ケトアンドロステロン、11-ケトエチオコラノロン、アンドロステロン、バルビツール酸塩、ビリルビン、銅、コプロポルフィリン、クレアチン、クレアチニン、シスチン、デヒドロエピアンドロステロン、エストリオール、エチオコラノロン、ヒドロキシプロリン、プレグナントリオールのうちの任意の一つまたは複数(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16種、またはすべての17種)を任意の組み合わせで含む。
複数被分析物対照は、多くの場合、複数レベル対照、すなわち、同じ被分析物を異なるレベルで含有する多数のチューブがある対照として、パッケージングまたは使用される。本明細書に記載されているような複数被分析物対照は、少なくとも一つの不安定な被分析物を安定化された形態で保持する容器(不安定対照レベル1)および少なくとも一つの安定な被分析物を溶液中に保持する容器(安定対照レベル1)を含むことができる。複数レベル対照は、追加の容器、例えば、不安定対照レベル2、およびいくつかの態様においては、不安定対照レベル3、およびいくつかの態様においては、不安定対照レベル4などを含むだろう。複数レベル対照はまた、例えば、安定対照レベル2、安定対照レベル3、およびいくつかの態様においては、安定対照レベル4を有する追加の容器を含むこともできる。
いくつかの態様において、複数レベル対照のレベルは、ある範囲、例えば、含まれる被分析物についての正常レベルの範囲をカバーするように調製される。例えば、24時間蓄尿検査におけるナトリウム濃度の正常範囲は、成人について40〜220ミリモル/日である。一日当たり1リットルの平均尿排出量を仮定すると、複数被分析物対照の例示的なセットは、ナトリウムが、40および200ミリモルのアッセイにおける代表例であるように、任意で中間レベル(例えば、120ミリモル)を伴って、調製することができる。血清クレアチニンの正常範囲は、成人について53〜113マイクロモーラーである。複数被分析物対照の例示的なセットは、クレアチニンが、53および113マイクロモーラーのアッセイにおける代表例であるように、任意で中間レベルを伴って、調製することができる。いくつかの態様において、複数レベル対照は、含まれる被分析物の正常範囲をカバーする2つまたは3つのレベルを表す容器を含み、例えば、含まれる被分析物範囲の低濃度を表す低レベル複数被分析物対照、および含まれる被分析物範囲の高濃度を表す高レベル複数被分析物対照を含む。いくつかの態様において、複数レベル対照は、含まれる被分析物の正常および異常なレベルを含むように調製される。例えば、正常より高い尿コルチゾールは、クッシング症候群を示す可能性があり;24時間尿試料についての正常なコルチゾールレベルは、通常50マイクログラム/日未満である。この場合の複数レベル対照は、例えば、20マイクログラム、50マイクログラム、100マイクログラム、および200マイクログラムを表すように調製することができる。当業者は、当分野において利用可能な情報、例えば、NIHからのMedlinePlus、FDA、またはMayo Clinicのウェブサイトを用いて、所定の被分析物の正常または異常なレベルを決定することができる。
F.実施例
1.実施例1:凍結乾燥された被分析物スフェアの調製
凍結乾燥された不安定な被分析物の組成物を製造するために、各々が、一つまたは複数の不安定な被分析物を含有する濃縮された液体(25〜250μL)を高精度かつ正確な量で含有する、小さな直径のビーズ(3〜9 mm)を分配し、スフェアとして凍結乾燥した。一貫した、安定な、かつ耐久性のあるスフェアを調製するのを助けるために、スフェアの製剤において賦形剤を使用した。スフェアは、Biolyph, LLC(Hopkins, MN)により商業的にかつ大規模に製造することができる。
異なる濃度(低および高)を有する2種の異なるクレアチニンビーズを調製するために、脱イオン水中に8390 mg/dLまたは8665 mg/dLのクレアチニンを含有する2種の溶液を使用した。これらの溶液を添加物と組み合わせ、その後、分配して凍結乾燥し、ビーズを製造した。クレアチニンスフェアの製造用の溶液中のクレアチニンの濃度は、再構成対照液へスフェアを添加することによる希釈係数を補償するため、必要とされるクレアチニン対照レベルの濃度よりもかなり高かった。
表1および図1は、クレアチニンビーズの特徴およびビーズ間の変動を示す。
(表1)クレアチニンビーズの特徴
Figure 2016519311
2.実施例2:安定な被分析物を含む品質対照の調製
尿化学対照の製剤は、正常なヒト尿ベースを加工することから始まる。内在性の変わりやすいクレアチニンを分解するために、酵素的熱処理を実施する。尿を、100 U/dLクレアチニナーゼおよび50 U/dLクレアチナーゼと25℃で1時間、インキュベーションする。次の工程は、7日の41℃インキュベーションである。処理後、分解酵素を除去するために、加工した尿をダイアフィルトレーションする。最終的に、収集した尿を等容積の脱イオン水で希釈した後、クレアチニンのバックグラウンド濃度を検査する。
(表2)加工の前および後の尿ベース中の内在性クレアチニン濃度
Figure 2016519311
最初の加工後に、安定な被分析物および他のマトリクス構成要素を添加して、所望の濃度にする。結果として生じる対照は、使用時に凍結乾燥されたビーズを介して添加することができるクレアチニン以外の、伝統的な尿化学対照中の被分析物を有することになる。尿化学対照は、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、コルチゾール、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、カリウム、タンパク質、ナトリウム、尿素、尿素窒素、および尿酸のうちの任意の一つまたは複数を含むことができる。
3.実施例3:使用時の品質対照の調製
各レベルの対照について所望の濃度を達成するように、適切な数の被分析物ビーズ(各々が規定されかつアッセイされた濃度を有する)を、安定な被分析物を含む適切な容積の品質対照中で再水和させることによって品質対照を調製した。異なる濃度の被分析物を有する複数レベルの対照を、アッセイの臨床的決定点より下、その近く、またはそれより上の被分析物濃度を達成するように調製した。その後、被分析物濃度を、組成物の複数レベルおよび臨床上の有用性を確実にするために決定した。結果として生じた組成物をその後、蓋をして、2〜8℃で保存した。
本実施例においては、三レベルの複数被分析物尿化学対照を作製した。三レベルのクレアチニンの有用性を、1個の低レベルクレアチニンビーズを5 mLのレベル1対照に、1個の高レベルクレアチニンビーズを5 mLのレベル2対照に、および1個の各レベルのクレアチニンビーズ(全部で2ビーズ)を5 mLのレベル3対照に添加することによって達成した。
表3は、安定な被分析物を含有する液体尿化学組成物において凍結乾燥されたクレアチニン被分析物スフェアを再構成することによって使用時に調製された、三レベルの複数被分析物尿化学対照中の被分析物についての回収データを示す。
(表3)尿化学対照中の被分析物の濃度
Figure 2016519311
被分析物の安定性を、保存寿命を予測するための加速安定性モデルを用いることによって評価した。安定な被分析物を含有する液体尿化学対照のバイアルおよびクレアチニンビーズのバイアルを、推奨される保存温度(2〜8℃)よりも急速に被分析物の崩壊/分解を観察するために、あらかじめ決定された期間、高い温度(35、40、および45℃)で保存した。試料をその後、種々のインキュベーション期間の終わりに被分析物濃度についてアッセイした。結果は、被分析物が、2〜8℃で保存された場合、少なくとも4年間安定であることを示す。表4は、研究の最初の18か月間のクレアチニンについての実時間の安定性データを示す。統計学的に有意な結果を、イタリック体によって示す。
(表4)2〜8℃でのクレアチニンの実時間安定性
Figure 2016519311
対照の開放バイアル安定性もまた、実際の検査室使用条件を模擬することによって評価した。これは、クレアチニンビーズを添加することによって調製した対照のバイアルを2〜8℃で保存して、36日間、就業日ごとにそれらを冷蔵庫から取り出すこと、バイアルを室温で15分間平衡化させること、バイアルを開放してその内容物を検査室の環境に曝露させること、および、バイアルを閉じて2〜8℃の推奨される保存温度に戻すことによって、行った。バイアルの試料を、この開放バイアル安定性研究の間、被分析物濃度についてアッセイした。この研究の結果によって、表3のすべての定量的被分析物が、上記のように調製されて2〜8℃で保存された場合、少なくとも36日間安定であることが示される。
本明細書に記載されている実施例および態様は、例証の目的のみであること、ならびに、それを考慮した種々の改変または変更が、当業者に示唆され、かつ、本出願の精神および範囲、ならびに添付の特許請求の範囲の中に含まれるべきであることが、理解される。本明細書において引用されているすべての特許、特許出願、インターネット情報源、および他の公開された参照材料は、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。本明細書において引用されている任意の参照材料または一般的な任意の先行技術と、本明細書の明確な教示との間の矛盾はいずれも、本明細書における教示を支持して解決されるように意図される。これは、単語または語句の当技術分野で理解される定義と、同じ単語または語句の本明細書において明確に提供される定義との間のいかなる矛盾も含む。
アッセイにおける使用のために上記のものなどの複数被分析物対照キットを調製するための方法であって、(i)安定化された(乾燥または凍結乾燥された)形態の少なくとも一つの不安定な被分析物を再懸濁する工程、および(ii)該少なくとも一つの不安定な被分析物を溶液中の少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わせる工程を含む方法が、さらに提供される。いくつかの態様において、再懸濁する工程と組み合わせる工程は同時であり、例えば、少なくとも一つの不安定な被分析物は、少なくとも一つの安定な被分析物を含む溶液中に再懸濁される。いくつかの態様において、再懸濁する工程と組み合わせる工程は別々であり、例えば、少なくとも一つの不安定な被分析物が、溶液中に再懸濁され、その後少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わされる。いくつかの態様において、再懸濁する溶液は、ベースマトリクス溶液である。いくつかの態様において、少なくとも一つの不安定な被分析物および少なくとも一つの安定な被分析物は、ベースマトリクス溶液に添加される。いくつかの態様において、ベースマトリクス溶液は、生物学的試料であるかまたは生物学的試料に由来し、例えば、加工された尿、血漿、血清、唾液、リンパ液、乳、粘液、CSF、細胞溶解物、または組織培養上清である。いくつかの態様において、溶液は、PEG、HSA、BSA、ヒトヘモグロビン、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤(例えば、アジ化ナトリウム、シプロフロキサシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、アミカシン、トブラマイシン、およびアンホテリシンB)から選択される少なくとも一つの成分を含む。
[本発明1001]
凍結乾燥されている少なくとも一つの不安定な対照被分析物を保持する第1の容器;および
少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する第2の容器
を含む、複数被分析物対照キット。
[本発明1002]
前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物がビーズの形態で凍結乾燥されている、本発明1001の複数被分析物対照キット。
[本発明1003]
前記少なくとも一つの安定な対照被分析物が溶液中にある、本発明1001または1002の複数被分析物対照キット。
[本発明1004]
前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、前記本発明のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1005]
ベースマトリクス溶液を保持する容器をさらに含む、前記本発明のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1006]
ベースマトリクス溶液が、加工された尿、血漿、血清、唾液、滑液、リンパ液、乳、粘液、脳脊髄液、細胞溶解物、または組織培養上清である、本発明1005の複数被分析物対照キット。
[本発明1007]
ベースマトリクスが、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む、本発明1005または1006の複数被分析物対照キット。
[本発明1008]
第1の容器中とは異なる濃度で前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物を保持する少なくとも一つの追加の容器、および第2の容器中とは異なる濃度で前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する少なくとも一つの追加の容器をさらに含む、前記本発明のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1009]
尿化学、血清化学、血液ガス、糖尿病マーカー、癌マーカー、免疫機能、または心臓血管の健康を検査するアッセイのために使用される、前記本発明のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1010]
容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、前記本発明のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1011]
以下の工程を含む、複数被分析物対照キットを構築するための方法:
該複数被分析物対照キットにおける少なくとも一つの不安定な被分析物を選択し、該少なくとも一つの不安定な被分析物を第1の容器中で凍結乾燥する工程;および
該複数被分析物キットにおける少なくとも一つの安定な被分析物を第2の容器に添加する工程。
[本発明1012]
前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物がビーズの形態で凍結乾燥される、本発明1011の方法。
[本発明1013]
前記少なくとも一つの安定な被分析物が溶液中にある、本発明1011または1012の方法。
[本発明1014]
容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、本発明1011〜1013のいずれかの方法。
[本発明1015]
前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、本発明1011〜1014のいずれかの方法。
[本発明1016]
以下の工程を含む、アッセイにおける使用のために複数被分析物対照キットを調製するための方法:
凍結乾燥された形態の少なくとも一つの不安定な被分析物を再懸濁する工程、および
該少なくとも一つの不安定な被分析物を溶液中の少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わせる工程。
[本発明1017]
再懸濁する工程と組み合わせる工程が同時である、本発明1016の方法。
[本発明1018]
再懸濁する工程と組み合わせる工程が別々である、本発明1016の方法。
[本発明1019]
前記少なくとも一つの不安定な被分析物および前記少なくとも一つの安定な被分析物が、ベースマトリクス溶液に添加される、本発明1016〜1018のいずれかの方法。
[本発明1020]
ベースマトリクス溶液が、加工された尿、血漿、血清、唾液、リンパ液、乳、粘液、脳脊髄液、細胞溶解物、または組織培養上清である、本発明1019の方法。
[本発明1021]
ベースマトリクスが、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む、本発明1019または1020の方法。
[本発明1022]
前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、本発明1016〜1021のいずれかの方法。
[本発明1023]
ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(1);および
溶液中に少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(2)
を含む、複数被分析物対照キット。
[本発明1024]
ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(3)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(1)および(3)におけるクレアチニンの量が異なる、本発明1023の複数被分析物対照キット。
[本発明1025]
溶液中に前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(4)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、該少なくとも一つの安定な対照被分析物の濃度が容器(2)および(4)において異なる、本発明1023または1024の複数被分析物対照キット。
[本発明1026]
ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(5)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(1)、および存在する場合は容器(3)におけるクレアチニンの量が、容器(5)におけるクレアチニンの量とは異なる、本発明1024または1025の複数被分析物対照キット。
[本発明1027]
溶液中に前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(6)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(2)、および存在する場合は容器(4)における該少なくとも一つの安定な対照被分析物の濃度が、容器(6)における該少なくとも一つの安定な対照被分析物の量とは異なる、本発明1024〜1026のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1028]
前記少なくとも一つの安定な被分析物が、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、タンパク質、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸からなる群より選択される、本発明1023〜1027のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1029]
前記少なくとも一つの安定な被分析物が、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、タンパク質、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸を含む、本発明1023〜1028のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1030]
前記少なくとも一つの安定な被分析物が、加工された尿の溶液中にある、本発明1023〜1029のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1031]
加工された尿の容器をさらに含む、本発明1023〜1030のいずれかの複数被分析物対照キット。
[本発明1032]
容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、本発明1023〜1031のいずれかの複数被分析物対照キット。

Claims (32)

  1. 凍結乾燥されている少なくとも一つの不安定な対照被分析物を保持する第1の容器;および
    少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する第2の容器
    を含む、複数被分析物対照キット。
  2. 前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物がビーズの形態で凍結乾燥されている、請求項1に記載の複数被分析物対照キット。
  3. 前記少なくとも一つの安定な対照被分析物が溶液中にある、請求項1または2に記載の複数被分析物対照キット。
  4. 前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  5. ベースマトリクス溶液を保持する容器をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  6. ベースマトリクス溶液が、加工された尿、血漿、血清、唾液、滑液、リンパ液、乳、粘液、脳脊髄液、細胞溶解物、または組織培養上清である、請求項5に記載の複数被分析物対照キット。
  7. ベースマトリクスが、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む、請求項5または6に記載の複数被分析物対照キット。
  8. 第1の容器中とは異なる濃度で前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物を保持する少なくとも一つの追加の容器、および第2の容器中とは異なる濃度で前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する少なくとも一つの追加の容器をさらに含む、前記請求項のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  9. 尿化学、血清化学、血液ガス、糖尿病マーカー、癌マーカー、免疫機能、または心臓血管の健康を検査するアッセイのために使用される、前記請求項のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  10. 容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、前記請求項のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  11. 以下の工程を含む、複数被分析物対照キットを構築するための方法:
    該複数被分析物対照キットにおける少なくとも一つの不安定な被分析物を選択し、該少なくとも一つの不安定な被分析物を第1の容器中で凍結乾燥する工程;および
    該複数被分析物キットにおける少なくとも一つの安定な被分析物を第2の容器に添加する工程。
  12. 前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物がビーズの形態で凍結乾燥される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記少なくとも一つの安定な被分析物が溶液中にある、請求項11または12に記載の方法。
  14. 容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 以下の工程を含む、アッセイにおける使用のために複数被分析物対照キットを調製するための方法:
    凍結乾燥された形態の少なくとも一つの不安定な被分析物を再懸濁する工程、および
    該少なくとも一つの不安定な被分析物を溶液中の少なくとも一つの安定な被分析物と組み合わせる工程。
  17. 再懸濁する工程と組み合わせる工程が同時である、請求項16に記載の方法。
  18. 再懸濁する工程と組み合わせる工程が別々である、請求項16に記載の方法。
  19. 前記少なくとも一つの不安定な被分析物および前記少なくとも一つの安定な被分析物が、ベースマトリクス溶液に添加される、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. ベースマトリクス溶液が、加工された尿、血漿、血清、唾液、リンパ液、乳、粘液、脳脊髄液、細胞溶解物、または組織培養上清である、請求項19に記載の方法。
  21. ベースマトリクスが、プロテアーゼ阻害剤、キレート剤、緩衝剤、塩、抗酸化剤(または抗酸化酵素)、凍結保護剤、界面活性剤、および抗生剤からなる群より選択される少なくとも一つの成分を含む、請求項19または20に記載の方法。
  22. 前記少なくとも一つの不安定な対照被分析物が、クレアチニン、ビリルビン、サリチレート、トリグリセリド、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アルカリホスファターゼ、高密度リポタンパク質、偽コリンエステラーゼ、フォレート、およびホモシステインからなる群より選択される、請求項16〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(1);および
    溶液中に少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(2)
    を含む、複数被分析物対照キット。
  24. ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(3)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(1)および(3)におけるクレアチニンの量が異なる、請求項23に記載の複数被分析物対照キット。
  25. 溶液中に前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(4)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、該少なくとも一つの安定な対照被分析物の濃度が容器(2)および(4)において異なる、請求項23または24に記載の複数被分析物対照キット。
  26. ビーズの形態で凍結乾燥されたクレアチニンを保持する容器(5)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(1)、および存在する場合は容器(3)におけるクレアチニンの量が、容器(5)におけるクレアチニンの量とは異なる、請求項24または25に記載の複数被分析物対照キット。
  27. 溶液中に前記少なくとも一つの安定な対照被分析物を保持する容器(6)をさらに含む複数被分析物対照キットであって、容器(2)、および存在する場合は容器(4)における該少なくとも一つの安定な対照被分析物の濃度が、容器(6)における該少なくとも一つの安定な対照被分析物の量とは異なる、請求項24〜26のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  28. 前記少なくとも一つの安定な被分析物が、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、タンパク質、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸からなる群より選択される、請求項23〜27のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  29. 前記少なくとも一つの安定な被分析物が、アミラーゼ、カルシウム、塩化物、グルコース、hCG、マグネシウム、微量アルブミン、リン、タンパク質、ナトリウム、尿素窒素、および尿酸を含む、請求項23〜28のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  30. 前記少なくとも一つの安定な被分析物が、加工された尿の溶液中にある、請求項23〜29のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  31. 加工された尿の容器をさらに含む、請求項23〜30のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
  32. 容器が、試料チューブ、アンプル、およびバイアルからなる群より選択される、請求項23〜31のいずれか一項に記載の複数被分析物対照キット。
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