JP2016517312A - ゴルフ用具のためのインパクトおよび音響の分析 - Google Patents

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Abstract

ゴルフパフォーマンス特性および用具特性が、ゴルフボールとインパクト表面との間のインパクトを分析することによって決定され得る。いくつかの例では、インパクト表面は、ゴルフクラブフェースであり得る。ゴルフボールと表面との間のインパクトは、音響センサおよび/またはモーションセンサ(例えば、ジャイロスコープ、加速度計など)に基づいて測定され得る。モーションデータおよび/または音響データに基づいて、ゴルフボールの圧縮、クラブヘッドスピード、およびインパクト位置を含む様々な用具関連の情報が、導出され得る。このような情報および/または他のタイプのデータは、パフォーマンスの改善を助けるため、ゴルフ用具の選択を支援するため、および/またはゴルフ製品の品質を保証するために、ユーザに伝えられ得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2013年3月15日に出願された米国非仮出願第13/839,541号、標題「IMPACT AND SOUND ANALYSIS FOR GOLF EQUIPMENT」の優先権の恩典を主張する。前記出願の内容全体が、本明細書に組み込まれる。
技術分野
局面は、ゴルフ用具のためのインパクトデータの分析に関する。より詳細には、本明細書に記載する局面は、インパクトデータに基づく様々なインパクト特性および用具特性の決定に関する。
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別のプレーヤならびに劇的に異なる年齢および/または技術レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフのイベントで互いに直接競いながらも一緒にプレーし(例えば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チーム形式でなど)、なおもゴルフの試合または競技を楽しむことができるという点で、スポーツ界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビのゴルフ番組(例えば、ゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフ史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めてきた。
すべての技術レベルのゴルファーが、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを良くし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界はゴルフ用具における劇的な変化および改良を目撃してきた。例えば、現在、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、ボールは、特定のスイングスピードおよび/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されており、例えば、いくつかのボールは、より遠くかつ/またはよりまっすぐに飛ぶように設計され、いくつかは、より高くまたはよりフラットな弾道を提供するように設計され、いくつかは、(特にグリーンまわりで)より多くのスピン、コントロールおよび/または感触を提供するように設計され、いくつかは、より速いまたはより遅いスイングスピード用に設計されている。ゴルフスコアアップに役立つことを約束する多数のスイング補助具および/または補助教材もまた、市場で入手可能である。
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であるため、ゴルフクラブもまた、近年、多くの技術的研究および進歩の対象であった。例えば、市場は、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフト、およびグリップの劇的な変化および改良を見てきた。加えて、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性ならびにゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性により良く適合させるための努力により、他の技術的進歩がなされてきた(例えば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し角測定技術、ボールスピン速度など)。
ゴルフにおける改善は、運動量、ヘッドスピード、ライ角、インパクト位置などを最大にするために、プレーヤのスイングを研究することによって、ならびにプレーヤの姿勢およびスイング特性を調整することによっても達成され得る。しかしながら、ユーザが独自に、ヘッドスピード、またはゴルフクラブフェースに対するゴルフボールのインパクト位置を決定することは困難な場合がある。これらの特性を検出するための様々な技術が存在するが、これらの技術はコストがかかるかまたは使用しにくい場合がある。
概要
本発明およびその様々な特徴の基本的な理解を提供するために、以下に本開示の局面の一般的概要を提示する。この概要は、決して本発明の範囲を限定することを意図したものではなく、単に、後に続くより詳細な説明のための一般的な概略と文脈とを提供するものである。
本明細書において説明する局面は、ゴルフボールとインパクト表面との間のインパクトのデータを受信し、インパクトデータを分析してインパクトの1つまたは複数の特性を決定し、決定されたインパクト特性に基づいて出力を生成するための、システム、方法、コンピュータ可読命令を記憶するコンピュータ可読媒体を提供する。インパクトデータは、インパクトによって発生する音の検出に基づいて受信され得る。音声信号の振幅および周波数が、ゴルフボールの圧縮の大きさ、表面上のインパクト位置、および/または表面がゴルフボールにインパクトするスピードなどの、様々な特性を決定するために分析され得る。いくつかの例では、表面は、ゴルフクラブヘッドの表面に相当し得る。いくつかの構成では、決定された特性は、ゴルフクラブヘッドの表面上のゴルフボールインパクト位置を決定するために使用され得る。これの代わりにまたはこれに加えて、前記特性は、特定のユーザ(および/または、例えばゴルフクラブヘッドスピード)に最適なゴルフボールのタイプを特定するために使用され得る。更に他の構成では、ゴルフボールの圧縮などの決定された特性が、ゴルフボールの品質を保証するために使用され得る。
いくつかの局面によれば、インパクトデータは、ゴルフクラブヘッドのジャイロスコープおよび/または加速度計のデータを含み得る。このようなデータを使用して、インパクト位置が、音を使用してまたは音を使用せずに同様に決定され得る。
他の局面によれば、モバイル通信デバイスが、ゴルフボールのインパクト音を検出し、様々なインパクト特性を決定するように構成され得る。一つの例において、モバイル通信デバイスは、ゴルフボールのインパクトの音を記録し、ゴルフクラブヘッドに対するゴルフボールのインパクト位置を視覚的に指示し得る。
本発明およびその特定の利点のより完全な理解は、添付の図面を考慮しながら以下の詳細な説明を参照することにより得ることができる。
本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的なゴルフ分析システムを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的なコンピューティングデバイスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、ゴルフボールインパクトを分析して1つまたは複数のパフォーマンス特性を決定し得る例示的なプロセスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、音響分析を使用してクラブヘッドスピードを決定するための例示的なプロセスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、ゴルフクラブヘッドスピードを決定するために使用し得る例示的なゴルフボールを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、インパクト音の分析に基づいてインパクト位置を決定するための例示的なプロセスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、クラブフェース上のインパクト位置エリアの例示的な分割を示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、インパクト位置を表示するための例示的なインターフェイスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、モーションセンサのデータを使用してインパクト位置を決定するための例示的なプロセスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的なゴルフクラブヘッドを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的な音響信号および参照周波数を示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的な音響信号および参照周波数を示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的な音響信号および参照周波数を示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、例示的な音響信号および参照周波数を示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、音響分析を使用してゴルフボールを試験するための例示的なプロセスを示す。 本明細書に記載する1つまたは複数の局面による、ゴルフボール品質を決定して、決定された品質に基づいてゴルフボールを選別するように構成された例示的な装置を示す。
読者は、添付の図面が必ずしも縮尺通りに描かれていないことに留意すべきである。
詳細な説明
本発明による様々な例示的構造の以下の説明においては、添付図面を参照する。これらの図面は本明細書の一部を形成し、これらの図面には、本発明による様々な例示的な接続アセンブリ、ゴルフクラブヘッド、およびゴルフクラブの構造が示される。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく、パーツおよび構造の他の特定の構成が利用されてもよく、かつ構造的および機能的な変更がなされてもよいことを理解すべきである。また、本発明の様々な例示的な特徴および要素を説明するために、「上」、「下」、「前面」、「背面」、「後面」、「側面」、「下側」、「頭上」などの用語が、本明細書において使用される場合があるが、これらの用語は、例えば、図に示されている例示的な配向、および/または典型的な使用における配向に基づいて、便宜的に本明細書において使用される。本明細書におけるいかなる記載も、本発明の範囲に入るために構造の特定の三次元的または空間的な配向を必要とするものと解釈されるべきでない。
A. 本発明に関する背景情報の概説
ゴルファーのスイングに適したクラブおよびゴルフボールをゴルファーに適切にフィッティングさせることによって、ゴルファーがスイング中により良好におよびより一貫してボールに接触するのを助け、かつゴルファーが自身のスコアをアップさせるのを助けることができる。加えて、どのように(例えば、どこで)ゴルファーがゴルフボールをゴルフクラブで打っているかについての追加的な情報を有することによって、ゴルファーは自身のスイングをより良く改善できる場合がある。いくつかの要因が、ゴルファーのスイングに影響を与える。例えば、ライ角、ロフト角、ゴルフボールのタイプ、およびゴルフボールとのインパクト中のクラブのクラブヘッド角が、ボールの軌道に大きく影響を与える。
様々な機構が、ユーザが自身のスイングを評価するのを助けるために、特に、クラブフェース上のインパクト位置を特定するために存在する。しかしながら、前記したように、このようなシステムは、使用しにくいかまたは使用にコストがかかる場合がある。例えば、いくつかのシステムは、ユーザがゴルフクラブフェース上にインパクトテープまたはペーパーを配置することを必要とする。その場合、ゴルフボールを打つと、ユーザは、自身がボールと接触した位置を特定することが可能となる。インパクトテープは、理解されるように、使用ごとに取り替える必要がある。更に、インパクトテープは、ユーザが自身のスイングおよび打ち込みを評価することを望むたびにゴルフクラブ上に手で取り付ける必要がある。このように、インパクトテープの使用効率および容易性が、インパクトテープの採用を減じさせる可能性がある。
他のプレーヤスイング分析システムは、プレーヤのスイングの様々な特性を記録および/または測定するための高いコストの機器を有する特殊な施設にゴルファーを訪問させることを伴う場合がある。一つの例では、このようなシステムは、ゴルフボールもしくはゴルフクラブヘッドのどちらかまたはその両方のためのモーションセンサまたはスピードセンサを使用してユーザのスイング中にゴルフクラブヘッドスピードを測定するために使用される。ひとたびユーザのクラブヘッドスピードが分かると、ユーザのヘッドスピードに適切なボールをユーザにフィッティングさせて、プレーヤのパフォーマンスを改善するのを助ける。例えば、いくつかのタイプのゴルフボールは、特定のスピード範囲のために設計され、その特定のスピードにより、より遠くまで移動する。しかしながら、このような評価のコストも、一部のプレーヤにとって極めて高いものとなる場合がある。
したがって、コストを低減させ、かつ様々なゴルフ用具特性およびパフォーマンス特性の測定効率を改善するシステム、方法、コンピュータ可読命令を記憶するコンピュータ可読媒体は、当技術分野において待ち望んだ進歩となるであろう。
B. 本発明の例によるゴルフボールインパクト分析の概説
概して、上述のように、本明細書に記載する局面は、インパクト分析に基づく様々なゴルフ用具特性の決定に関する。例えば、システム、方法、コンピュータ可読媒体などは、インパクト分析を使用して、クラブヘッドスピードを決定すること、ゴルフボールの品質をチェックすること、ボールとクラブとの間のインパクト位置を決定することなどが可能となり得る。
図1は、本明細書に記載する様々な局面が使用および実施され得る例示的なシステムおよび環境100を示す。例えば、パーソナルコンピュータ103およびモバイル通信デバイス105を含む家庭用電子機器を使用して、ゴルフ用具の特性が決定され得る。モバイル通信デバイス105は、タブレットコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、および/またはこれらの組み合わせを含み得る。パーソナルコンピュータ103としては、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピュータが挙げられ得る。デバイス103および105の各々は、種々の他のデバイス、およびサーバ109を含む送信先へのネットワーク107に接続され得る。サーバ109は、ユーザの様々なデバイスからデータを収集するだけでなく、フィットネス課題、ゴルフの推奨、製品の売り出しなどの情報を配信するように構成され得る。デバイス103および105は、有線もしくは無線であるネットワークインターフェイスを含んでもよく、または有線および無線接続インターフェイスの両方を有してもよい。無線接続は、短距離であってもまたは長距離であってもよく、Wi-Fi、BLUETOOTH、赤外線、衛星通信、セルラー通信などが含まれ得る。いくつかのデバイス(例えば、デバイス105)は、複数のネットワークインターフェイスを含んでもよく、送信先/送信元、時刻、送信/受信されている情報のタイプなどに応じて異なるインターフェイス上で情報を送受信する能力を有してもよい。デバイス103および105のコンポーネントならびにサーバ109は、更に詳細に後述する。
記述したように、デバイス103および105は、ゴルフボールインパクトから様々なデータを検出し、そこから様々なゴルフ用具特性を決定するために備えられ得る。一つの例では、インパクト位置、クラブヘッドスピード、ゴルフボール品質などを含む種々のゴルフ用具特性を決定(例えば、計算)するために、インパクト音響信号が使用され得る。したがって、用具配置111に示されるように、デバイス103および105は、クラブ113とボール115との間のインパクトによって発生する音を記録するように構成され得る。更に詳細に後述するように、インパクト音響信号は、インパクト位置の場所および/またはインパクト時のゴルフクラブスピードを示す様々な周波数を提供し得る。デバイス103および105の各々は、音響データを評価して、クラブスピード、インパクト位置、および製品の推奨を含む様々な出力を提供するために、アプリケーションまたはプログラムを有し得る。
用具配置117は、ゴルフボール用の品質チェックシステムを図示する。ゴルフボールは、表面にインパクトしてインパクト音を発生させるように、打ち上げられるか、落とされるか、または他の方法で放たれ得る。この音は、インパクトによりゴルフボールが受ける圧縮量を示し得る。例えば、ゴルフボールは、所与の力により特定の範囲の圧縮を有する必要があるので、ゴルフボールの良否がゴルフボールインパクトの音に基づいて検証され得る。更に詳細に後述するように、試験力が既知でありかつ各試験中で一貫するように、ボールが既知の距離または高さから打ち上げられるか、落とされるか、または放たれ、結果として生じるインパクト音が記録され得る。一つの例では、各ゴルフボールは、5フィートの高さから放たれ得る。他の高さおよび距離が、様々な要因に応じて使用されてもよい。次いで、圧縮量が、記録された音に基づいて計算され得る。
更に他の局面によれば、ゴルフクラブ113は、ジャイロスコープおよび/または加速度計などの、1つまたは複数の非音響センサを含み得る。ジャイロスコープは、特定の軸まわりの角速度を示すデータを提供し得る。一つの構成では、クラブ113は、x、y、およびz軸まわりの角速度を測定するための3つのジャイロスコープを含み得る。これらの角速度はまた、インパクト位置の指示を提供し得る。例えば、音響信号の分析と同様に、ゴルフクラブ113からのジャイロスコープの信号は、周波数成分を決定するように分析され得る。次いで、特定の周波数と関連したエネルギーが、ゴルフボール115にインパクトしたクラブ113のフェース上の位置を決定する際に、(例えば、FFTとしても公知の高速フーリエ変換などの周波数応答スペクトルの形で)前もって決定した角速度特性に対して評価され得る。同様のプロセスが、測定されたクラブ加速度を使用して実施され得る。この分析は、クラブ113、デバイス103、デバイス105、サーバ109、および/またはこれらの組み合わせによって行われ得る。
図2は、本明細書に記載する様々な局面および特徴を実施するために使用することができるコンピューティングデバイス201の1つの実例を示す。例えば、コンピューティングデバイス201は、デバイス103、デバイス105、サーバ109、および/またはクラブ113もしくはボール115内のコンピューティングモジュールとして動作し得る。この図に見られるように、コンピューティングデバイス201は、コンピューティングユニット203を有する。コンピューティングユニット203は、典型的に処理ユニット205およびシステムメモリ207を含む。処理ユニット205は、ソフトウェア命令を実行するための任意のタイプの処理デバイスであってもよいが、従来は、マイクロプロセッサデバイスである。システムメモリ207は、読み取り専用メモリ(ROM)209およびランダムアクセスメモリ(RAM)211の両方を含み得る。当業者に明らかなように、読み取り専用メモリ(ROM)209およびランダムアクセスメモリ(RAM)211は共に、処理ユニット205による実行のためのソフトウェア命令を記憶し得る。
処理ユニット205およびシステムメモリ207は、バス213または代替の通信構造を介して直接的または間接的に1つまたは複数の周辺デバイスに接続される。例えば、処理ユニット205またはシステムメモリ207は、直接的または間接的に、ハードディスクドライブ217、リムーバブル光ディスクドライブ219などの、追加的なメモリ記憶装置に接続され得る。追加的なバスが、必要または所望により含まれてもよい。コンピューティングデバイス201は、更に、ソリッドステートドライブ、リムーバブル磁気ディスクドライブ、およびフラッシュメモリカードなどの、他のメモリ記憶媒体を使用するかまたはそれらとインターフェイスで接続してもよい。処理ユニット205およびシステムメモリ207はまた、直接的または間接的に、1つまたは複数の入力デバイス221、および1つまたは複数の出力デバイス223に接続され得る。入力デバイス221としては、例えば、キーボード、タッチスクリーン、遠隔コントロールパッド、ポインティングデバイス(例えばマウス、タッチパッド、スタイラス、トラックボール、もしくはジョイスティック)、スキャナ、カメラ、またはマイクロホンが挙げられ得る。出力デバイス223としては、例えば、モニタ表示装置、テレビ、プリンタ、ステレオ、またはスピーカが挙げられ得る。
なお更に、コンピューティングユニット203は、直接的または間接的に、ネットワークと通信するための1つまたは複数のネットワークインターフェイス215に接続され得る。このタイプのネットワークインターフェイス215は、しばしばネットワークアダプタまたはネットワークインターフェイスカード(NIC)とも呼ばれ、伝送制御プロトコル(TCP)、インターネットプロトコル(IP)、およびユーザデータグラムプロトコル(UDP)などの、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、コンピューティングユニット203からのデータおよび制御信号をネットワークメッセージに翻訳する。ネットワークアダプタは、無線もしくは有線、またはこれらの組み合わせであってもよい。これらのプロトコルは、当技術分野において周知であり、したがって更に詳細にここで考察されることはない。インターフェイス215は、例えば、無線トランシーバ、パワーラインアダプタ、モデム、またはイーサネット接続を含む、ネットワークに接続するための任意の好適な接続エージェントを利用し得る。接続エージェントも同様に、無線もしくは有線、またはこれらの組み合わせであってもよい。したがって、コンピューティングデバイス201は、インターフェイス215を使用して、ローカルエリアネットワークに加えて、インターネットなどの広域ネットワークにアクセスできる場合がある。音響信号、計算されたインパクト位置情報、ゴルフボール品質情報、クラブヘッドスピードデータなどのデータが、ローカルまたはリモートネットワークソース(図示せず)との間で送受信され得る。
具体的に先に挙げた入力デバイス、出力デバイス、および記憶周辺デバイスに加えて、コンピューティングデバイスは、そのいくつかが入力、出力、および記憶機能、またはこれらの何らかの組み合わせを行い得る種々の他の周辺デバイスに接続されてもよいことを認識すべきである。例えば、コンピューティングデバイス201は、Cupertino, CaliforniaのApple, Inc.から入手可能なIPOD(登録商標)ブランドのデジタル音楽プレーヤなどの、デジタル音楽プレーヤに接続されてもよい。当技術分野において公知のように、このタイプのデジタル音楽プレーヤは、(例えば、サウンドファイルから音楽を出力する、または画像ファイルからピクチャを出力する)コンピュータ用の出力デバイスおよび記憶デバイスの両方として機能することができる。加えて、このタイプのデジタル音楽プレーヤは、ゴルフスイング情報などの、記録された運動情報を入力するための入力デバイスとして機能することもできる。接続およびインターフェイスは、無線、有線、またはこれらの組み合わせであってもよい。
デジタル音楽プレーヤに加えて、コンピューティングデバイス201は、電話機などの1つまたは複数の他の周辺デバイスに接続されてもよいし、またはそれらを含んでもよい。電話機は、例えば、無線の「スマートフォン」であってもよい。当技術分野において公知のように、このタイプの電話機は、高周波伝送を使用して、無線ネットワークを介して通信する。単純な通信機能性に加えて、「スマートフォン」はまた、電子メッセージ(例えば、電子メールメッセージ、SMSテキストメッセージなど)の送信、受信、および閲覧、サウンドファイルの記録または再生、画像ファイル(例えば、静止画またはビデオ動画ファイル)の記録または再生、テキストを有するファイル(例えば、Microsoft WordもしくはExcelファイル、またはAdobe Acrobatファイル)の閲覧および編集などの、1つまたは複数のデータ管理機能をユーザに提供し得る。このタイプの電話機のデータ管理能力のため、ユーザは、維持された電話機のデータを同期し得るように、電話機をコンピューティングデバイス201と接続し得る。
当然、更に他の周辺デバイスが、当技術分野において公知のように、図2に示されたタイプのコンピューティングデバイス201と共に含まれてもよいし、またはコンピューティングデバイス201に接続されてもよい。いくつかの場合では、周辺デバイスは、コンピューティングユニット203に永久的にまたは半永久的に接続され得る。例えば、多くのコンピュータについては、コンピューティングユニット203、ハードディスクドライブ117、リムーバブル光ディスクドライブ219、および表示装置が、単一のハウジング内に半永久的に収容される。しかしながら、更に他の周辺デバイスは、コンピューティングデバイス201に着脱可能に接続され得る。コンピューティングデバイス201は、例えば、周辺デバイスを(直接的にまたはバス213を介して間接的に)コンピューティングユニット203に接続することができる1つまたは複数の通信ポートを含んでもよい。したがって、これらの通信ポートとしては、パラレルバスポート、またはUniversal Serial Bus(USB)規格もしくはIEEE 1394 High Speed Serial Bus規格(例えば、Fire wireポート)を使用するシリアルバスポートなどの、シリアルバスポートが挙げられ得る。これの代わりにまたはこれに加えて、コンピュータ101は、Bluetoothインターフェイス、Wi-Fiインターフェイス、赤外線データポートなどの無線データ「ポート」を含み得る。
本発明の様々な例に従って利用されるコンピューティングデバイスは、図2に示されるコンピューティングデバイス201より多いコンポーネントを含み得ること、コンピューティングデバイス201より少ないコンポーネントを含み得ること、またはコンピューティングデバイス201とは異なるコンポーネントの組み合わせを含み得ることを認識すべきである。本発明のいくつかの実施形態は、例えば、デジタル音楽プレーヤまたはサーバコンピュータなどの、非常に固有の機能性を有することを目的とした1つまたは複数のコンピューティングデバイスを利用し得る。したがって、これらのコンピューティングデバイスは、ネットワークインターフェイス215、リムーバブル光ディスクドライブ219、プリンタ、スキャナ、外部のハードドライブなどの不必要な周辺装置を省略し得る。本発明のいくつかの実施形態は、これの代わりにまたはこれに加えて、デスクトップまたはラップトップパーソナルコンピュータなどの、多種多様な機能を有することを目的としたコンピューティングデバイスを利用し得る。これらのコンピューティングデバイスは、所望により、周辺デバイスまたは追加的なコンポーネントの任意の組み合わせを有し得る。
デバイス201などのコンピューティングデバイスは、ゴルフボールとゴルフクラブとの間のインパクト位置、落とされたゴルフボールが受ける圧縮量、および/またはプレーヤのスイング中のゴルフクラブのヘッドスピードを含む、スイング特性を計算するかまたは他の方法で決定するために使用され得る。いくつかの構成では、これらの計算または決定は、例えばマイクロホンを介して、検出される音に基づき得る。
図3は、ゴルフボールインパクトの検出に基づく出力として、ゴルフ用具に関する情報を生成し得る例示的な方法を示す。段階301で、コンピューティングデバイス(例えば、図2のデバイス201)は、インパクトデータを受信し得る。本明細書に記述するように、インパクトデータとしては、検出された音、ゴルフクラブもしくはゴルフボール(もしくはその両方)上のセンサからのデータ、ゴルフ用具外部のセンサからのデータなど、および/またはこれらの組み合わせを含む種々の情報が挙げられ得る。いくつかの例では、データは、(共に図1の)ラップトップ103またはモバイル通信デバイス105などの、デバイスによって記録され得る。これに加えてまたはこれの代わりに、ユーザは、コンピューティングデバイスからの命令によって、ゴルフボールインパクトを生じさせるように促され得る。このように、ユーザは、コンピューティングデバイスから対応する命令を受けると、ゴルフボールにスイングし始めるだけでよい。
段階305で、コンピューティングデバイスは、様々な計算、比較、数学的関数などを実行することによって、受信したインパクトデータを更に分析し得る。一つの例では、記録された音響信号を、フーリエ変換を使用して処理し、応答周波数および各周波数における振幅を決定し得る。これの代わりにまたはこれに加えて、コンピューティングデバイスは、インパクトデータまたはインパクトデータの分析から導出される他のデータを比較して、インパクトの様々な属性または特性を決定し得る。
段階310で、コンピューティングデバイスは、インパクトデータの分析に基づいた出力を生成し得る。出力としては、映像、音声データ、テキスト情報、および/または触覚フィードバックが挙げられ得る。一局面によれば、出力は、インパクト位置の指示を含み得る。別の局面によれば、出力は、ゴルフボールが品質管理チェックに合格したかどうかについての指示を含み得る。更に別の局面によれば、出力は、クラブヘッドスピードおよび/または使用するゴルフボールのタイプの推奨を含み得る。想像されるように、種々の他のタイプの出力および情報が、インパクトデータの分析に基づいてユーザに提供されてもよい。
1. 例示的なゴルフクラブヘッドスピードの決定およびゴルフボールのフィッティング
ゴルフクラブヘッドスピードが、プレーヤのスイングおよびパフォーマンスを評価する際に重要となる場合がある。例えば、プレーヤのクラブヘッドスピードが速くなるほど、ボールは遠くへ飛ぶ可能性がある。しかしながら、いくつかの場合には、ゴルフボールは、特定のヘッドスピードのために構成され得る。したがって、より速いヘッドスピード用に構成されたゴルフボールは、プレーヤが達成することができる特定のヘッドスピード用に構成されたゴルフボールほどは遠くへ飛ばない場合がある。プレーヤのための適正なゴルフボールを特定するためには、クラブヘッドスピードが、最初に決定される必要がある。
図4は、モーションセンサ(例えば、スピードガン)を使用せずにクラブヘッドスピードを決定するための例示的な方法を示す。この方法は、各々が他とは異なる構造および音響特性を呈する複数のゴルフボールの使用を含み得る。一つの例では、段階401で、コンピューティングシステム(例えば、図2のコンピューティングデバイス201)は、ゴルフクラブを使用して第1のゴルフボールを打つことから生成される音響データを最初に検出/受信し得る。第1のゴルフボールは、特定のヘッドスピードで打たれるときにゴルフボールインパクトによって既定の周波数を有する音響信号を生成させる、第1のセットの特性を含み得る。一つの例では、コンピューティングデバイスは、それ自体のマイクロホンを使用して音を記録し得る。別の例では、コンピューティングデバイスは、ゴルフクラブ、独立型マイクロホン、モバイル通信デバイス(例えば、プレーヤの携帯電話)などの、別のデバイスによって記録された音響信号を受信し得る。段階405で、コンピューティングシステムは、ゴルフクラブを使用して第2のゴルフボールを打つことから生成される音響データを更に検出/受信し得る。第2のゴルフボールは、材料組成、圧縮、硬度などの、1つまたは複数の特性において第1のゴルフボールとは異なるものとされ得る。第1のボールと同様に、第2のゴルフボールは、(例えば、第1のゴルフボールの特定のヘッドスピードより遅い)別の特定のヘッドスピードで打たれるときに既定の周波数を有する音響信号を生成するように構成され得る。
図5は、プレーヤのクラブのヘッドスピードを決定する際に使用され得る例示的なゴルフボールを示す。ボール[A]、[B]、[C]、および[D]は、異なるサイズのコアを有することを特徴とし得る。コアは、クラブがコアに十分にインパクトを与えない場合には、他の場合に生成される周波数とは異なる音周波数を生み出すように構成され得る。一つの例では、各ボールの外側部分501はゴム材料で構成され、各ボールの内側コア503は樹脂材料で構成され得る(例えば、HPFコア)。内側コア503の相対的なサイズが、指定の周波数をより発生しやすくするまたはより発生しにくくする。例えば、ゴルフボール[D]に示されるようなより大きな内側コア503は、より遅いクラブヘッドスピード(例えば、より小さな圧縮)でアクティブになり、一方、ゴルフボール[A]のより小さな内側コア503は、指定された周波数を誘起するために速いクラブヘッドスピード(例えば、より大きな圧縮)を必要とし得る。いくつかの構成では、ゴルフボール[A]〜[D]のいずれかが打たれるときに、指定の周波数が常に生成される。しかしながら、周波数が最小振幅のものでない場合、該周波数は認知不可能かまたは音響信号から抽出されない可能性がある。したがって、ボールは、最小振幅の周波数を生成するために必要なスピードおよび圧縮に対応した異なるクラブスピードの定格を有し得る。
クラブスピード試験およびゴルフボールのフィッティングのために使用されるゴルフボールは、互いに一緒に使用される1セットとして構成され得る。例えば、ゴルフボール[A]は、第1のスピードの定格を有し、ゴルフボール[B]、[C]、および[D]は、それぞれ、第2、第3、および第4のスピードの定格を有し得、ここで、第1のスピード>第2のスピード>第3のスピード>第4のスピードである。この予め構成されたゴルフボールのセットを使用して、ユーザのゴルフクラブヘッドスピードが、指定の周波数の検出に基づいて適宜決定され得る。
ゴルフボール[A]〜[D]は、クラブヘッドスピードに応じて指定の周波数を別様に生成するという同じ能力を発揮するように、他の方法で構成されてもよい。一つの例では、ゴルフクラブ外側コア501が、異なる圧縮特性を有する異なる材料を使用して作製され得る。したがって、様々な例において、ボールの内側コア503は、同一または実質的に同じであるが、外側コア501は、既定の周波数を誘起するために必要とされる力およびクラブヘッドスピードの量を制御するように構成され得る。他の構成もまた、ゴルフボールの音生成特性を区別するために使用されてもよい。
再び図4を参照すると、段階410および415で、コンピューティングシステムは、指定の周波数が段階401および405の受信された音響信号にそれぞれ存在するかどうかを決定し得る。指定の周波数は、いろいろなスピードのサンプル打の母集団に基づいて経験的に決定され得る。一つの例では、クラブスイング機が、様々なゴルフボールを使用して種々の異なるスピードで音響信号を記録するために使用され得る。各々のゴルフボールについての、各々の音響信号の周波数特性が、(例えば)内側コアによって生成された周波数を特定するために分析され得る。段階420で、周波数情報に基づいて、コンピューティングシステムは、クラブヘッドスピードを決定し得る。例えば、指定の周波数が、第1のゴルフボールの打ち込みからは検出されないが、第2のゴルフボールの打ち込みからは検出される場合には、コンピューティングシステムは、クラブヘッドスピードが第1のゴルフボールの最小定格クラブヘッドスピードより遅いが、第2のゴルフボールの定格クラブヘッドスピードほどは遅くはないと決定し得る。コンピューティングシステムは、指定の周波数の振幅を更に比較して、公知の(例えば、既定の)振幅−クラブヘッドスピードの関係に基づいて対応するクラブスピードを決定し得る。例えば、第1の振幅で記録される指定の周波数が90mphのクラブスピードに対応し、第2の振幅で記録される指定の周波数が102mphのクラブスピードに対応し得る。既定の関係の間のスピードおよび振幅は、補間され得る。このような既定の関係は、サンプル打で集められた経験的データに基づいて生成され得る。あるいは、指定の周波数が第1のゴルフボールの打ち込みおよび第2のゴルフボールの打ち込みの両方で検出される場合には、コンピューティングシステムは、クラブヘッドスピードが第1のゴルフボールの最小定格クラブスピードより少なくとも速いと決定し得る。
前述したように、いくつかの構成では、コンピューティングシステムは、特定の周波数が音響信号に存在するかどうかを決定する際に周波数の振幅を考慮し得る。したがって、音響信号における指定の周波数が最小振幅を示さない場合には、コンピューティングシステムは、指定の周波数が検出されなかったかまたは音響信号に存在しないと決定し得る。いくつかの例では、最小振幅は、環境内の周囲ノイズの強さに基づいて定められ得る。周囲ノイズは、指定の周波数のベースラインとなる最小値を設定するために、ゴルフボールを打ち込む前に測定され得る。
段階425で、コンピューティングシステムは、決定されたクラブヘッドスピードに基づいてゴルフボールの推奨を更に生成および提供し得る。考察されるように、それぞれのゴルフボールは、所与のクラブヘッドスピードに対する最大距離を達成するために、難しい構造および構成を有し得る。したがって、一覧表または他の関係性が、クラブヘッドスピードを特定のタイプのゴルフボールと関連付けるために予め定められ得る。その結果、ユーザのクラブヘッドスピードを決定すると、コンピューティングシステムは、対応するゴルフボールのタイプを推奨し得る。クラブタイプ、ライ角、プレーヤの性別などを含む、クラブヘッドスピード以外の他の要素もまた、推奨を生成する際に考慮され得る。
図4に関して上述した構成は、音響信号を分析する前に第1および第2のボールの打ち込みが記録されることを例示するが、他の順序が採用されてもよい。例えば、第1のボールの打ち込みが行われた後に、指定の周波数が第1のボールの打ち込みに含まれるかどうかが分析されてもよい。指定の周波数が存在しない(または指定の最小振幅未満である)場合にだけ、コンピューティングシステムは続いて第2のゴルフボールを打つようにユーザに命令する。これに加えてまたはこれの代わりに、3個以上のゴルフボールが、クラブヘッドスピード決定プロセスにおいて使用されてもよい。例えば、合計3、4、5、7、10個などのゴルフボールが、クラブヘッドスピードを検出するために使用されてもよい。いくつかの例では、より多くのゴルフボールの使用は、より精密なゴルフクラブスピード検出精度を提供し得る。
更に他の構成によれば、ユーザは、最も遅い定格クラブヘッドスピードのゴルフボールから始めて、指定の周波数が検出される、かつ/または最大振幅閾値を上回る場合には別のゴルフボールを打つように命令され得る。例えば、指定の周波数が検出されるが閾値振幅を超える場合には、コンピューティングシステムは、対応するクラブヘッドスピードを決定することができない可能性がある。いくつかの構成では、コンピューティングシステムは、特定の閾値振幅以下でのみ、クラブヘッドスピードと振幅との対応関係を定めている場合がある。したがって、ユーザは、クラブヘッドスピードをうまく決定するために、より高い定格クラブヘッドスピードの第2のゴルフボールを打つように命令され得る。
音を使用するため、プレーヤのゴルフクラブヘッドスピードは、典型的な家庭用電子装置を使用して決定され得る。次いで、ゴルフクラブヘッドスピードが適切なゴルフボールを選択するために使用され、プレーヤのパフォーマンスを最大にし得る。
2. 音を使用した例示的なインパクト位置の決定
ゴルフクラブヘッドスピードだけでなく、ゴルフボールが接触するクラブフェース上の位置を決定するために、音は使用され得る。ゴルファーに明らかなように、クラブとボールとの間の接触位置を知り、改善することは、ゴルフパフォーマンスの有意な改善を助ける場合がある。例えば、プレーヤは、自身のスタンス、姿勢、グリップなどをうまく調整して、クラブフェースの「スイートスポット」でゴルフボールを打つことを達成し得る。
図6は、コンピューティングシステムがゴルフクラブフェース上のゴルフボールのインパクト位置を決定し得る例示的な方法を示す。コンピューティングシステムは、いくつかの例ではモバイル通信デバイスに相当し得る。段階601で、コンピューティングシステムは、ゴルフボールを打つユーザの識別を要求し得る。ユーザの識別は、インパクト位置参照データを決定するために使用され得る。例えば、ゴルフクラブでゴルフボールを打つときに、各ユーザが異なる周波数を示す場合がある。したがって、第1の人物のスイングおよび打ち込みは、その人物自身の参照データにのみ正確に対応する可能性がある。これに加えてまたはこれの代わりに、ユーザの識別によって、コンピューティングシステムはまた、名前、打ち込み記録、スコア記録、用具記録などを含む予め保存されたユーザ情報をロードし得る。ユーザの用具記録によって、ユーザは、自身が使用している特定のクラブまたはクラブのタイプを特定し得る。ゴルフクラブのタイプおよび使用するゴルフボールのタイプは、インパクト位置決定参照データに影響を及ぼす場合がある。例えば、異なるタイプのクラブ(例えば、モデル、構造など)は、そのフェース上の様々な位置で打つときに異なる音周波数を生成する場合がある。例えば、ドライバは、フェアウェイウッドとは異なる音響シグナチャを生成する場合がある。したがって、このようなクラブおよびボール情報もまた、インパクト位置を評価および決定し得る追加的なパラメータを提供し得る。
段階605で、コンピューティングシステムは、インパクト位置参照データを決定し得る。上述のように、インパクト位置参照データは、ユーザの識別、ゴルフクラブのタイプ(例えば、メーカー、モデル、組成)、ゴルフボールのタイプ(例えば、メーカー、モデル、組成)などおよび/またはこれらの組み合わせを含む、種々の要素に基づいて、検索されおよび/または定められ得る。例えば、異なるセットの参照データが、ゴルフクラブのタイプおよびゴルフボールのタイプ(ならびに/または他の要素)の各組み合わせのために定められ得る。したがって、コンピューティングシステムは、ゴルフクラブのタイプおよび/またはゴルフボールのタイプの入力を更に要求し得る。いくつかの例では、ゴルフクラブのタイプおよび/またはゴルフボールのタイプは、(例えば、ゴルフクラブおよび/またはゴルフボールとの無線通信に基づいて)自動決定されるか、またはユーザの入力に基づき得る。参照データは、コンピューティングシステムに予めロードされてもよい。いくつかの例では、ユーザは、参照データを生成するために、複数のゴルフボールを打ち、インパクト位置を自分で特定するように求められ得る。いくつかの例では、単一のユーザが、複数のセットの参照データ、例えば使用する各タイプのゴルフクラブに対して1つのセット、と関連付けられ得る。これに加えてまたはこれの代わりに、参照データが、ネットワークおよび/または他のデバイスにより検索されてもよい。したがって、ユーザが特定のタイプのゴルフクラブのために予め定められた参照データを有しない場合には、ユーザはこの特定のタイプのゴルフクラブを使用した他のユーザのための参照データを取得し得る。他のユーザからの参照データは最も正確な結果は提供しない可能性があるが、この参照データは状況を考慮して十分に正確なインパクト位置の決定を提供し得る。いくつかの場合、他のユーザからの参照データの使用によるインパクト位置の決定の結果が、ユーザ自身の参照データの使用による結果と同程度に正確であり得る。
参照データはまた、ゴルフクラブのタイプに加えて他の要素を使用して選択/検索されてもよい。例えば、ユーザの性別、身長、体重、位置、ハンデなどが、参照データ選択の要素として同様に使用され得る。参照データは、クラウド(例えば、ネットワークサーバ上)に保存されるか、またはユーザのデバイスにローカルに保存され得る。他の例では、参照データは、短距離有線および無線接続を使用してローカルデバイスとの間で受け渡しされ得る。
段階610で、コンピューティングシステムは、ゴルフクラブのフェースとのゴルフボールのインパクトによって発生する音を検出し得る。コンピューティングシステムは、音を更に記録し得る。いくつかの構成では、コンピューティングシステムは、いつショットを開始すべきかを指示するために命令をユーザに提供するように構成され得る。このような命令を使用して、コンピューティングシステムは、いつ記録を開始し、いつ停止すべきかをうまくタイミングを合わせ得る。これの代わりにまたはこれに加えて、ユーザは、いつショットを開始するかおよびいつショットを終了したかを手操作で示してもよい。
段階615で、コンピューティングシステムは、FFTなどの数学的関数を使用して音響信号を処理し得る。FFTは、信号をその成分周波数に分解するために使用され得る。例えば、コンピューティングシステムは、記録された音響信号にFFTを使用して、第1および第2のモード周波数を決定し得る。段階615で、コンピューティングシステムはまた、第1および第2のモード周波数の振幅を決定し得る。その後、段階620で、決定された第1および第2のモード周波数の振幅を参照データと比較して、インパクトの位置を決定し得る。
図7は、ゴルフクラブフェース701のエリアを分割する例示的なグリッド703を示す。グリッド703は、フェース701のエリアを9つの領域に分割し、インパクト位置を指定し得る精度レベルを表す。したがって、各打ち込みが、これらの9つの領域のうちの1つに分類され得る。参照データは、9つの領域の各々に対する第1および第2のモード周波数の振幅の範囲を指定し得る。一つの例では、図7に示されるように、第1のモード周波数の振幅はヒールからトウへ増加し、第2のモード周波数の振幅は上から下へ増加し得る。経験的試験では、インパクト音の第1および第2のモード周波数が接触の生じたエリアを示すことが明らかになった。経験的試験による位置と第1および第2のモード周波数の振幅との間の相関に基づいて、参照データが適宜作製およびマップされ得る。ゴルフクラブフェース701上の追加的な領域またはより少ない領域が、必要性および参照データの利用可能性に基づいて定められてもよい。例えば、追加的な経験的研究が、トウおよび/またはヒールにより近い打ち込みから生じる第1および第2のモード周波数の範囲を特定するために行われてもよい。
段階625で、コンピューティングシステムは、参照データならびに決定された第1および第2のモード周波数に基づいて、ショットのインパクト位置を決定し得る。すなわち、一つの例では、第1のモード周波数の振幅は第1のモード周波数のための振幅の参照範囲と比較され、第2のモード周波数の振幅は第2のモード周波数のための振幅の参照範囲と比較され得る。比較の結果は、第1および第2のモード周波数を対応するインパクト位置にマップするように構成される。ひとたびインパクト位置が決定されると、段階630で、コンピューティングシステムは、ユーザに視覚的指示を更に表示し得る。
図8は、インパクト位置インジケータを示す例示的なユーザインターフェイスを示す。いくつかの例では、ユーザインターフェイスでインジケータ801を選択することによって、コンピューティングシステムに、ショットについての追加的な統計値および情報を表示させてもよい。例えば、追加的な情報としては、クラブヘッドスピード、使用したクラブのタイプ、ボールが移動した距離などが挙げられ得る。これに加えてまたはこれの代わりに、コンピューティングシステムはまた、同一のインパクト位置のすべてのショットの履歴データを提供するように構成され得る。履歴データの表示は、ユーザがそのインパクト位置でボールをショットしたときの履歴的平均値を示し得る。コンピューティングシステムは、他のインパクト位置と比較した、そのインパクト位置でなされた多数のショットに関する統計値を更に提供し得る。1つまたは複数の局面によれば、インパクト位置インジケータは、プレーヤまたはプレーヤのコミュニティがそのインパクト位置でゴルフボールを打ったクラブヘッドスピードおよび周波数を含む様々な他の情報を表すために、色分けされ得る。
インパクト位置データおよび他のショットデータは、記憶用のリモートゴルフデータ追跡システムに、ネットワークを介して送信され得る。これの代わりにまたはこれに加えて、ショットデータが、モバイル通信デバイスに保存されてもよい。いくつかの例では、ユーザは、ネットワークサイトに局所的に、データを保存するように、またはデータを削除するように促され得る。ショット情報は、日付、場所、ゴルフのイベント、プレーヤなど、および/またはこれらの組み合わせに対応付けて保存され得る。
いくつかの構成では、インパクト音が、ゴルフクラブヘッドスピードおよびインパクト位置の両方を決定するために使用され得る。したがって、モバイル通信デバイスで実行されるアプリケーションは、インパクトによって発生する音に基づいて種々のゴルフショットデータをユーザに提供するために備えられ得る。このようなアプリケーションおよびモバイル通信デバイスは、ゴルフショット情報を分析するための、便利で費用対効果の高い手段を提示する。
インパクト位置はまた、ゴルフボールを打つ際のプレーヤの一貫性を決定するために使用され得る。例えば、ユーザは、自身がゴルフクラブの特定のエリアでゴルフボールを一貫して打っているかを追跡し得る。あるいは、一貫性の情報により、ユーザがゴルフクラブの中央のエリアを当て損ねているが、インパクト位置は中央のエリアの外側で一貫していないことが示されてもよい。このような一貫性(または非一貫性)の情報は、ゴルフボールのフィッティング/選択において有用であり得る。例えば、フェースの1つ(または2つ)のエリアで一貫してミスをするゴルファーには、ある1つのタイプのボールがより良好であるが、特定のプレーヤのミスがゴルフクラブフェース周辺に広がる場合には、別のボールがより良好であり得る。例えば、ゴルファーのミス(ゴルフクラブフェースの既定の最良のエリアを当て損ねること)が閾値数のインパクトエリアまたは位置内に広がる場合には、推奨システムは第1のタイプのボールを推奨し得る。他方、ゴルファーのミスがクラブヘッドの1つまたは2つのエリア内に位置している場合には、第2のタイプのボールが推奨され得る。一貫性または非一貫性は、ショットの百分率またはショット数の規定の閾値で測定され得る。したがって、ゴルファーのショットの90%もしくは95%(または他の百分率)が既定のエリア(または2つの既定のエリア)内にある場合には、システムは、ゴルファーのショットが一貫してその既定のエリア(またはその2つの既定のエリア)内にあると決定し得る。閾値は、ユーザによって定められてもよいし、または性別、プレーヤの経験、ハンデなどの様々な要素に基づいて設定されてもよい。
3. モーションセンサを使用した例示的なインパクト位置の決定
音の他に、様々なモーションデータを検出して、ゴルフショット特性を評価するために使用してもよい。例えば、図6〜8はインパクト位置を特定するための音の使用を説明するが、加速度計および/またはジャイロスコープを使用して検出したモーションデータもまた、このようなショット特性を決定するために使用され得る。
図9は、3つのジャイロスコープを含むように構成され得る例示的なゴルフクラブヘッド900を示す。一態様では、第1のジャイロスコープは、x軸904に沿った角速度(すなわち、矢印902参照)を測定するように構成され、第2のジャイロスコープは、y軸908に沿った角速度(すなわち、矢印906参照)を測定するように構成され、第3のジャイロスコープは、z軸912に沿った角速度(すなわち、矢印910参照)を測定するように構成される。一態様では、第1のジャイロスコープは、位置914周辺(x軸904に沿ったフェースの中心あたり)に配置され得る。更に別の態様では、第2および/または第3のジャイロスコープもまた、実質的に位置914にまたは位置914周辺に置かれ得る。更に別の態様では、ジャイロスコープのうちの1つまたは複数が、x軸904の重心に沿って存在する。また、別の態様では、ジャイロスコープのうちの1つまたは複数が、重心の僅かに下に配置され得る。また、別の態様では、ジャイロスコープのうちの1つまたは複数が、グリップが取り付けられるエリアでクラブシャフトの内側に配置され得る。
スイングの開始直前のクラブの位置(すなわち「初期位置」)の知識と共に、複数の軸(例えば軸902、906、および910)に沿った複数のジャイロスコープからの測定値を使用して、ボールとのインパクトまでの、および必要ならばインパクトを過ぎた、スイングにおける任意の点でのクラブフェースの角度配向を計算することが可能である。このような方法およびシステムは、2012年9月4日に発行された、米国特許第8,257,191号、標題「Golf Clubs and Golf Club Heads Having Digital Line and/or Other Angle Measuring Equipment」に記載される。この特許の内容全体が、参照により組み込まれる。
クラブヘッド900のジャイロスコープはまた、クラブフェースの角度配向に加えて、ゴルフショットのインパクト位置を決定するために使用され得るセンサデータを提供し得る。ジャイロスコープからのセンサデータは、上述の音響インパクト位置分析の代わりにまたは音響インパクト位置分析に加えて使用し得る。
図10は、モーションセンサのデータがクラブフェース上のゴルフボールのインパクト位置を計算するために使用される例示的な方法を示す。段階1000で、コンピューティングシステムはユーザにゴルフクラブでゴルフボールを打ち出すように促し、ユーザは打ち出しを行い得る。前記のように、ゴルフボールを打ち出すゴルフクラブは、加速度計および/またはジャイロスコープを含む1つまたは複数のセンサを含み得る。段階1005で、クラブ加速度および角速度が、センサにより決定され得る。一つの例では、センサデータは、クラブからコンピューティングシステムへ無線で送信され得る。いくつかの構成では、コンピューティングシステムは、スマートフォンなどの、ユーザのモバイル通信デバイスであり得る。
段階1010で、センサデータを編集して、電気ノイズ、信号ドロップアウト、信号不連続などの信号異常を除去し得る。加えて、段階1015で、センサデータをフィルタリングして、アンチエイリアシングフィルタ、ローパスフィルタ、および/またはバンドパスフィルタを適用し得る。アンチエイリアス処理、および/またはローパスもしくはバンドパスフィルタの適用は、信号の帯域幅を指定された範囲に制限することによって後の計算の正確性を向上するのを助け得る。その後、段階1020で、コンピューティングシステムは、信号の各々に対する応答スペクトルを決定し得る。応答スペクトルは、センサ信号の各々に含まれる周波数のセットを含み得る。応答スペクトルの決定は、種々のやり方で、ならびにFFT、パワースペクトル密度、および衝撃応答スペクトルなどの、様々な技術を使用して、行われ得る。FFTは、上述のように、信号を、いろいろな振幅を有するその成分周波数に分けるように構成される。他方、パワースペクトル密度もまた、確率過程を使用して信号を成分周波数へ分解し得る。衝撃応答スペクトルは、1自由度系に関する、一過性の加速度入力(例えば、衝撃またはインパクト信号)のグラフまたは視覚的表現を提供する。これらの方法のいずれかを使用して、信号の周波数が、周波数の振幅に対してプロットされ得る。
段階1025で、応答スペクトルが、参照スペクトルと比較され得る。一つの例では、参照スペクトルは、サンプルショットの母集団に基づきかつインパクト位置を手操作で特定する、経験的に決定された信号データに相当し得る。サンプルショットの母集団は段階1000〜1020と同様に分析されて、応答スペクトルがインパクト位置に対してプロットされ得る。任意の所与のインパクト位置に対する応答スペクトル間の相関(例えば、類似性)が、プロットまたは比較から抽出されて、参照要素または較正要素として使用され得る。例えば、段階1030で、コンピューティングシステムは、選択された応答スペクトルのスペクトルピークの振幅と参照データとの比較に基づいて、インパクト位置を特定し得る。いくつかの周波数またはセンサ読取値が、他の周波数またはセンサ読取値よりも特定のインパクト位置を適切に示し得る。したがって、これらの周波数の振幅が、応答スペクトルが対応するインパクト位置を表すかどうかを決定するために、参照周波数と比較され得る。インパクト位置に応じて、いくつかのセンサデータが他のセンサデータよりも適切に示し、したがって、すべてのセンサデータが常にインパクト位置を決定するために使用され得るというわけではない。例えば、x軸のジャイロスコープの応答スペクトルは、y軸のジャイロスコープのデータよりもz軸に沿ったインパクト位置を適切に示し得る。同様に、z軸の応答スペクトルは、y軸のジャイロスコープのデータよりも適切にx軸に沿ったインパクト位置を示し得る。したがって、x軸上の指定の周波数の振幅が特定の閾値を超えて記録される場合には、y軸のデータは評価されない可能性がある。センサデータを使用するかまたはそれを考慮しない他の構成が、分析の効率を増加させるために使用されてもよい。インパクト位置は、クラブフェース上の既定の個数の位置にグループ分けされ得る(図7参照)。識別可能なインパクト位置の数は、参照データの精度、ならびに種々の加速度および角速度を検出するために使用されるセンサの感度に左右され得る。
ひとたびインパクト位置が特定されると、コンピューティングシステムは、段階1035で、ユーザにインパクト位置を報告し得る。一つの例では、インパクト位置の報告は、図8に示されるように視覚的であり得る。これの代わりにまたはこれに加えて、インパクト位置の出力が、音声情報、テキスト情報、または触覚情報を含んでもよい。更なる構成では、インパクト位置は、音響センサおよびモーションセンサのデータの両方を使用して決定され得る。1つの方法を使用して決定されたインパクト位置が、他の方法を使用した決定を確認するおよび/または精密化するために使用され得る。
図11A、11B、11C、および11Dは、インパクト位置を決定するために使用され得る例示的なセンサ信号を示す。図11Aは、例えば、図9に示される軸のうちの1つの、ジャイロスコープの生センサ信号を示す。センサ信号は、時点500付近まで、かなりの量のノイズまたは無関係なデータを含み得る。したがって、段階1010および1015の編集およびフィルタリングプロセスの間に、生センサ信号は、図11Bに示されるような編集およびフィルタリングされた信号になり得る。信号は、FFTの適用により周波数系列に更に変換され得る。結果として得られるセンサのグラフが、図11Cに示される。
次いで、図11Cのインパクトイベントの周波数のグラフは、図11Dに示されるような参照グラフまたは参照スペクトルと比較され得る。上のスペクトルはヒールショットを表し、中央のスペクトルはセンターショットを表し、下のスペクトルはトウショットを表す。いくつかの例では、比較は、図11Cの信号/スペクトルがどれくらい厳密に図11Dのスペクトルのうちの1つまたは複数に合致するかの決定を含み得る。インパクト信号が特定のインパクト位置に対応すると特定するには、閾値レベルの合致が必要とされ得る。他の例では、コンピューティングシステムは、周波数ピーク1101などのグラフの特定の部分を比較するだけでよい。これらの部分が類似性についての閾値レベル内で合致する場合には、コンピューティングシステムは、センサ信号が対応するインパクト位置を表すと決定し得る。応答スペクトルの複数の部分が評価され得、ピーク周波数に限定されない。追加的な応答スペクトルが、上部ヒールショット、下部ヒールショット、中央部ヒールショット、上部センターショット、下部センターショット、および中央部センターショットなどを含む、様々な他のインパクト位置のために定められてもよい。したがって、データの精度、および様々なインパクト位置間の応答スペクトルの部分を区別する能力に応じて、より多くのまたはより少ないインパクト位置が認識可能となり得る。
考察したように、応答スペクトルは、クラブのタイプおよびモデル、ならびに/または打ち出されるゴルフボールのタイプ間で異なる場合がある。したがって、いくつかの構成では、参照スペクトルは、使用しているクラブおよび/またはボールのタイプおよび/またはモデルに基づいて選択され得る。本明細書に記載する様々な方法およびシステム(例えば、音を使用したクラブヘッドスピードの決定、音またはモーションを使用したインパクト位置の決定など)を使用すれば、システムは、ゴルフクラブのタイプおよびゴルフボールのタイプの様々な組み合わせのための参照データを使用して、インパクト位置およびゴルフクラブヘッドスピードの両方を決定し得る。
4. 音響分析を使用したゴルフボールの品質/圧縮の決定
ゴルフボールと打撃面との間のインパクトはまた、ゴルフボールがそれを提供するように構成される、圧縮量を示し得る。ゴルフボールの圧縮性のレベルは、ゴルフ場を横切ってゴルフボールを推進させるために放出されるエネルギーの量と直接関連がある。したがって、ゴルフボールのパフォーマンスおよび構造が、一貫性を保証にするためにチェックされ得る。加えて、製造者は、圧縮のレベルが所望のおよび/または許容可能な限度の範囲内であることを保証するために、それらの製品の品質チェックを行い得る。例えば、異なるゴルフボール製品が、打ち込まれるときに異なるレベルで圧縮するように設計され、その結果、消費者は、いろいろな製品間で異なるパフォーマンス特性を期待し得る。
図12は、ボールの圧縮を検証し、品質管理を強化し得る例示的な方法を示す。段階1201で、コンピューティングシステムは、試験施設における周囲ノイズの量を決定し得る。周囲ノイズは、ゴルフボールを打ち上げる/放つ/落とす、インパクト表面からの距離を含む試験パラメータに影響を及ぼす場合がある。例えば、周囲ノイズとゴルフボールインパクトを区別するために、インパクトの強さが周囲ノイズより大きくなるようにゴルフボールは十分な距離から放たれ得る。したがって、段階1205で、コンピューティングシステムは、各ゴルフボールを落とす高さを決定し得る。決定は、高さと、結果として生じるインパクトの予想される強さ(例えば、音量)との間の既定の相関に基づいて行われ得る。異なる相関が、異なるタイプのボールに対して定められ得る。そのため、既定の相関(例えば、一覧表)が、試験/評価されるボールのタイプに更に基づいて、選択され得る。
段階1210で、ゴルフボールが放たれるまたは打ち上げられ、結果として生じるインパクト音がコンピューティングシステムによって記録され得る。音が記録されると、本明細書において考察されるように、音響信号が、成分周波数を抽出するために処理され得る。次いで、コンピューティングシステムは、記録された音およびこれらの成分周波数を評価する、1つまたは複数の参照周波数を決定し得る。参照周波数は、ボールが放たれる高さ、およびゴルフボールのタイプに基づいて選択され得る。一つの例では、1つまたは複数の参照周波数の振幅が、インパクト信号の対応する1つまたは複数の周波数の振幅と比較され得る。振幅が(例えば、ある%またはある量の、参照周波数との差分の範囲内で)合致すると決定される場合には、コンピューティングシステムは、(例えば、段階1220に示されるように)ゴルフボールが所望の動作パラメータの範囲内であると決定し得る。それ以外の場合には、周波数特性が合致しないと特定され、ゴルフボールが品質チェックに不合格であると特定され得る。
周波数振幅に加えて、または周波数振幅に代わるものとして、コンピューティングシステムは、周波数ピークについて信号を評価し得る。例えば、周波数ピークは、信号が最も大きな振幅を記録した周波数に相当し得る。したがって、周波数ピークが第1の周波数で示される場合には、コンピューティングシステムは、ゴルフボールが第1のレベルの圧縮を受けたと決定し得る。あるいは、周波数ピークが第2の周波数で示される場合には、コンピューティングシステムは、ゴルフボールが第2のレベルの圧縮を受けたと決定し得る。なお更に、コンピューティングシステムは、信号(音声、モーションセンサなど)中に検出された周波数または振幅シフトに基づいて、1つまたは複数のゴルフ用具特性を決定し得る。例えば、ピーク周波数における40Hzのシフトは、0.3mmの圧縮の増加または減少に相当し得る。別の例では、1デシベルのシフトが、指定された量の圧縮の増加または減少に相当し得る。いくつかの構成では、シフトはまた、インパクト位置の場所のシフトに相当し得る。したがって、第1のインパクト位置、または第1の圧縮レベルが分かるかまたは決定される場合には、その後のインパクト位置または圧縮レベルは、周波数または振幅のシフトに相当する量に基づいて第1のインパクト位置または圧縮レベルを調整することによって決定され得る。
段階1225で、コンピューティングシステムは、品質指示音または視覚的インジケータなどの、出力を更に生成し得る。一つの例では、出力は、品質が確認されたことを明記するテキストメッセージを含み得る。別の例では、出力は、特定の色の表示(例えば、品質が確認された場合には緑色、および品質チェックに合格しなかったゴルフボールには赤色)を含み得る。更に他の例では、ゴルフボールが品質チェックに合格しなかったときには音が再生され、ゴルフボールが品質チェックに合格したときには音が再生されなくてもよい。
図13は、各ゴルフボール1301を品質チェックするように、ならびにゴルフボールを選別するように、例えば合格貯蔵庫1303および不合格貯蔵庫1305のうちの1つへゴルフボール1301を選別するように構成された例示的なボール試験および選別デバイス1300を示す。例えば、選別アームは、貯蔵庫1303および1305の各々へと導く複数の開口のうちの1つへゴルフボール1301を(落として)移動させるように構成され得る。ゴルフボール1301は、デバイス1300の上部で一組の爪(図示せず)または他の固定機構によって保持され得る。次いで、ゴルフボール1301は、表面1311の方へ放たれ得る。ボール1301と表面1311との間のインパクトは、マイクロホン1307を使用して記録され得る。ボール1301の品質チェックの結果は、表示装置1309に伝えられ得る。これの代わりにまたはこれに加えて、品質チェックの結果は、音声または触覚の手法によって提供されてもよい。ゴルフボール1301は、表面1311の上に指定の距離で吊り下げられてもよい。ボールの高さを変更し得るように、デバイス1300のネック部分1313は伸張および格納可能であり得る。前記したように、周囲ノイズが大きすぎる場合には、ボールの高さを増大させてもよい。
本明細書に記載するように、ゴルフボールと、ゴルフクラブフェースまたは他のタイプのインパクト表面などの別の表面との間のインパクトは、インパクト位置、圧縮レベル、およびクラブヘッドスピードを含む種々のゴルフ用具情報を示し得る。特性は、モーションセンサデータおよび/または音響データを含むセンサデータに基づいて、コンピューティングデバイスを使用して計算され得る。他のタイプの用具情報が、このようなセンサデータから導出されてもよく、本明細書に記載するデータ出力に限定されない。
インパクト位置、ゴルフクラブヘッドスピード、ゴルフボールの圧縮または品質、および他のゴルフ用具特性を決定するための参照データは、ユーザ入力、もしくは試験結果の母集団によって予め定められ、および/または実際のユーザのショットの検出によってオンザフライで作成され得る。一つの例では、1つまたは複数のショットについて、ユーザは、使用するクラブのタイプ、打ち込むボールのタイプ、およびインパクト位置、ゴルフクラブヘッドスピード、圧縮レベル、または他のゴルフ用具特性を入力するか選択し得る。指定し得る他の要素としては、地形のタイプ、天気、および地理的位置が挙げられ得る。これらのショットは、試験ショット、ドライビングレンジで得られるショット、ゴルフゲーム中に得られるショットなど、および/またはこれらの組み合わせであり得る。次いで、手操作で指定した情報を、(例えば、互いに関連付けて保存された)データベースを構築するために、および用具の特定の組み合わせのための参照情報/特性(例えば、インパクト位置、ゴルフクラブヘッドスピード、圧縮レベルなど)を生成するために使用し得る。したがって、コンピューティングシステムは、このようなデータベースを経時的に構築するために参照情報を自動学習するように構成されてもよい。複数のユーザからのショット情報が同様に、参照特性のセットを作成するために組み合わせられてもよい。例えば、ユーザが指定したゴルフ用具特性および属性(例えば、用具のタイプ)を、参照データベースに追加するための追跡サーバに送信し得る。これの代わりにまたはこれに加えて、参照データベースを、個々の各ユーザ専用に構築するだけでもよい。例えば、あるユーザのための参照データが、別のユーザのために使用されなくてもよい。
いくつかの構成では、および本明細書に記載する局面によれば、参照データは、異なるボールとクラブの組み合わせについての音響シグナチャを含み得る。例えば、所与のゴルフボールのタイプとゴルフクラブのタイプの組み合わせについて、クラブヘッドフェース上の特定の点でのインパクトから発生する音は、クラブヘッドスピードにかかわらず、同じかまたは実質的に同じ音響信号または信号形状を有し得る。しかしながら、信号形状全体は一貫したままであるかまたは不変のままであるが、クラブヘッドスピードは音の大きさ/強さに影響を与え、そのため、クラブヘッドスピードは信号の振幅に反映され得る。他方、ゴルフクラブフェース上の異なる位置とゴルフボールとのインパクトは、予想される信号形状を変化させ得る。したがって、所与のゴルフボールのタイプとゴルフクラブのタイプの組み合わせに対する各インパクト位置は、異なる参照信号形状と関連付けられ得る。
このような音響シグナチャを使用すれば、所与のゴルフボールとゴルフクラブヘッドとの間のインパクトを、そのゴルフボールとゴルフクラブヘッドの組み合わせを使用した打ち込みのための音響シグナチャのライブラリまたはデータベースと比較し得る。一つの例では、高速フーリエ変換分析が適用され得る。音響信号の形状全体は、クラブヘッドとボールとが当たるフェース上の位置に応じて異なるので、未知の接触音信号(例えば、解析される衝突)の全体形状に対して最も良く合致するものが、(高速フーリエ変換分析を使用して)そのクラブ/ボールに対する既知のインパクト位置のライブラリサブセットから特定され得る。合致により、ボールとクラブヘッドとが衝突したフェース上の位置が表され得る。更に、未知の信号(例えば、解析される信号/打ち込み)と該インパクト位置における既知の参照信号の両方について、生成された信号の振幅を見ることによって、システムはまた、未知の接触中のクラブヘッドスピードの推定値を決定および/または提供し得る。例えば、クラブヘッドスピードは、未知の接触についての音響シグナチャのピークのうちの1つまたは複数の振幅を見ること、および該振幅を既知のスピードの保存されている振幅と比較すること、(また、任意で既知の参照点外で振幅に対する外挿および内挿を使用すること)によって、決定(例えば、推定)され得る。
説明されるように、音響およびモーションセンサ信号は、インパクト位置、ゴルフボールの圧縮、およびゴルフクラブヘッドスピードを示し得る。このような信号はまた、情報を提供して、材料硬度、ゴルフ用具(例えば、ゴルフクラブ)材料どうしが互いに剥離しているかどうか、用具の層が空隙もしくは細孔および/または層の硬度差を含むかどうか、を含む他のゴルフ用具特性を決定するために使用されてもよい。層は、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフボールを含むゴルフ用具のうちのいずれかの層を指し得る。例えば、ゴルフボールは、完全な構造物となる前に(例えば、ゴルフボール前駆体)品質および/または一貫性が試験されてもよい。特定の例では、外側層を取り付けるかまたは形成する前に、ゴルフボールの内側コアおよび第1の層(例えば、マントル)の一貫性または品質が試験され得る。
なお更に、スイングスピード(例えば、クラブヘッドスピード)、インパクト位置などの、様々な用具特性および/またはパフォーマンス特性が、ユーザのショットの質を決定するために使用されてもよい。例えば、ユーザがゴルフクラブヘッドの中央のエリア(例えば、「スイートスポット」)でゴルフボールを打つ場合には、コンピューティングデバイスは、ユーザが優れたまたは質の高いショット(例えば、良好な打ち込み)をしたとユーザにアドバイスし得る。加えて、中央のエリア(または他の既定のエリア)から遠く離れるほど、ショットの質は低くなる(例えば、OKな打ち込み、そこそこの打ち込み、悪い打ち込み)。用具特性および/またはパフォーマンス特性は、ショットの質を決定するために組み合わせられてもよい。例えば、最も質の高いショットが、速いクラブヘッドスピード、およびゴルフクラブヘッドの既定の(例えば、中央のエリア)へのインパクトによって定められてもよい。ゴルフショットの質は、1〜10の評定尺度、色評定尺度(良好には緑色、OKには黄色、および悪いには赤色)に基づくことを含む、種々のやり方で定められてもよい。
結論
本発明を実施するための現時点で好適な様式を含む特定の実施例に関して、本発明を詳細に説明したが、前述のシステムおよび方法の多数の変形および置換が存在することを当業者は理解するであろう。したがって、本発明の精神および範囲は、添付の特許請求の範囲に述べられるように広く解釈されるべきである。

Claims (22)

  1. 実行されるとき、装置に、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトの音に対応する音声信号を含む、表面に対するゴルフボールのインパクトから生成されたデータを受信させ、
    該インパクトデータを分析して、表面とのインパクトによるゴルフボールの圧縮量を該音声信号に基づいて決定させ、かつ
    インパクトの1つまたは複数の特性を明示する出力を生成させる
    命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体。
  2. インパクトによるゴルフボールの圧縮量の決定が、
    最も大きな振幅を有する音声信号の周波数を特定することと、
    既定の周波数対圧縮一覧表を使用して、特定された周波数に対応する圧縮量を調べること
    によって行われる、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  3. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    ゴルフボールの組成、およびゴルフボールを打ち上げる、表面からの距離のうちの少なくとも1つに基づいて、前記既定の周波数対圧縮一覧表を複数の既定の周波数対圧縮一覧表から選択させる、請求項2に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  4. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    ゴルフボールの決定された圧縮量が既定の圧縮範囲内であるかどうかを決定させ、かつ
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内であるという決定に応じて、ゴルフボールの品質の確認を含む出力を生成させる、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  5. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    圧縮量が既定の圧縮範囲内であると決定されると、ゴルフボールを第1のエリアに自動的に向けさせ、かつ
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内でないと決定されると、ゴルフボールを第2のエリアに自動的に向けさせる、請求項5に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  6. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    周囲ノイズの量を決定させ、かつ
    該周囲ノイズの量に基づいてどの高さからゴルフボールを表面へ落とすかを選択させる、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  7. ゴルフボールを落とす高さの選択が、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトが周囲ノイズの強さを上回る音の強さを有すると予想される高さを決定することを含む、請求項6に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  8. ゴルフボールを落とす高さの選択が、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトが周囲ノイズの強さを指定の量だけ上回る音の強さを有すると予想される高さを決定することを含む、請求項6に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
  9. プロセッサと、
    該プロセッサによって実行されるとき、装置に、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトの音に対応する音声信号を含む、表面に対するゴルフボールのインパクトから生成されたデータを受信させ、
    該インパクトデータを分析して、表面とのインパクトによるゴルフボールの圧縮量を該音声信号に基づいて決定させ、かつ
    インパクトの1つまたは複数の特性を明示する出力を生成させる
    コンピュータ可読命令を記憶するメモリと
    を含む装置。
  10. インパクトによるゴルフボールの圧縮量の決定が、
    最も大きな振幅を有する音声信号の周波数を特定することと、
    既定の周波数対圧縮一覧表を使用して、特定された周波数に対応する圧縮量を調べること
    によって行われる、請求項9に記載の装置。
  11. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    ゴルフボールの組成、およびゴルフボールを打ち上げる、表面からの距離のうちの少なくとも1つに基づいて、前記既定の周波数対圧縮一覧表を複数の既定の周波数対圧縮一覧表から選択させる、請求項10に記載の装置。
  12. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    ゴルフボールの決定された圧縮量が既定の圧縮範囲内であるかどうかを決定させ、かつ
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内であるという決定に応じて、ゴルフボールの品質の確認を含む出力を生成させる、請求項9に記載の装置。
  13. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    圧縮量が既定の圧縮範囲内であると決定されると、ゴルフボールを第1のエリアに自動的に向けさせ、かつ
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内でないと決定されると、ゴルフボールを第2のエリアに自動的に向けさせる、請求項12に記載の装置。
  14. ゴルフボールを第1のエリアまたは第2のエリアに向けるように構成された可動アームを更に含む、請求項13に記載の装置。
  15. 命令が実行されるとき、該命令が、装置に更に、
    周囲ノイズの量を決定させ、かつ
    該周囲ノイズの量に基づいてどの高さからゴルフボールを表面へ落とすかを選択させる、請求項9に記載の装置。
  16. ゴルフボールを落とす高さの選択が、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトが周囲ノイズの強さを上回る音の強さを有すると予想される高さを決定することを含む、請求項15に記載の装置。
  17. ゴルフボールを落とす高さの選択が、
    ゴルフボールと表面との間のインパクトが周囲ノイズの強さを指定の量だけ上回る音の強さを有すると予想される高さを決定することを含む、請求項15に記載の装置。
  18. ゴルフボールと表面との間のインパクトの音に対応する音声信号を含む、表面に対するゴルフボールのインパクトから生成されたデータを、コンピューティングデバイスによって受信する段階、
    該インパクトデータをコンピューティングデバイスによって分析し、該音声信号に基づいて表面とのインパクトによるゴルフボールの圧縮量を決定する段階、および
    インパクトの1つまたは複数の特性を明示する出力を生成する段階
    を含む方法。
  19. インパクトによるゴルフボールの圧縮量を決定する段階が、
    最も大きな振幅を有する音声信号の周波数を特定することと、
    既定の周波数対圧縮一覧表を使用して、特定された周波数に対応する圧縮量を調べること
    によって行われる、請求項18に記載の方法。
  20. ゴルフボールの組成、およびゴルフボールを打ち上げる、表面からの距離のうちの少なくとも1つに基づいて、前記既定の周波数対圧縮一覧表を複数の既定の周波数対圧縮一覧表から選択する段階
    を更に含む、請求項19に記載の方法。
  21. ゴルフボールの決定された圧縮量が既定の圧縮範囲内であるかどうかを決定する段階、および
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内であるという決定に応じて、ゴルフボールの品質の確認を含む出力を生成する段階
    を更に含む、請求項18に記載の方法。
  22. 圧縮量が既定の圧縮範囲内であると決定されると、ゴルフボールを第1のエリアに自動的に向ける段階、および
    圧縮量が該既定の圧縮範囲内でないと決定されると、ゴルフボールを第2のエリアに自動的に向ける段階
    を更に含む、請求項21に記載の方法。
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