JP2016517113A - 二つのサブシステムの協調シミュレーション方法及び装置 - Google Patents

二つのサブシステムの協調シミュレーション方法及び装置 Download PDF

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Abstract

結合変数(y1,y2)により互いに結合された、全体システム(1)のサブシステムの協調シミュレーションをリアルタイムに実施するために、データに基づくモデル特定手法により、サブシステム(TS1,TS2)の入力変数(x1、x2)及び/又は測定変数(w1,w2)から、全体システム(1)のその時々の動作点において有効な、サブシステム(TS1,TS2)の数学モデル(M)を決定し、このモデル(M)から、その次の結合時間ステップのための結合変数(y1,y2)を外挿して、サブシステム(TS1,TS2)に提供する。

Description

本発明は、結合変数により互いに結合された、全体システムの二つのサブシステムを協調シミュレーションするための方法及びシミュレーション装置に関する。
全体システムをシミュレーションするために、しばしば全体システムをサブシステムに分割して個別にシミュレーションする場合、分割シミュレーション又は協調シミュレーションと呼ばれる。それは、例えば、サブシステムを異なるシミュレーションツールでシミュレーションする場合、複数の計算コア上で並列計算を実行する場合、或いはリアルタイムシミュレーション(例えば、ハードウェア・イン・ザ・ループ(HiL)システム)を試験台用の実際の自動化システムと繋いだ場合に行なわれる。その場合、一つのサブシステムは、付属する数値解法アルゴリズムを含むシミュレーションすべきシステムの一つの部分モデルを表す。そして、サブシステムを互いに連結したシミュレーションは、全体システムのシミュレーションを与える。そのシミュレーションでは、各シミュレーション工程において、全体システムの所定の動作点又はサブシステムのそれと関連する動作点をシミュレーションする。その場合、一つの動作点は、所定の時点での全体システムの挙動を規定する。全体システムの分割シミュレーションでは、与えられた所定の時点において、所謂結合変数がサブシステム間で交換されて、サブシステムが、所定の時間ステップ、所謂結合時間ステップに渡って別のサブシステムから独立して解かれる。結合時間ステップの最後において、サブシステムを同期させるために、サブシステム間でデータの交換が行なわれる。
サブシステムが互いに依存しており、例えば、第一のサブシステムが入力として第二のサブシステムの出力を必要とし、第二のサブシステムが入力として第一のサブシステムの出力を必要とする場合、結合時間ステップの最初において、全ての必要な結合変数は、既知ではなく、外挿により推定しなければらない。この外挿によって、一つ又は複数のシステム(サブシステム)の時間的な挙動を予測している。
協調シミュレーションの場合、サブシステムの部分モデルの結合は、典型的には、結合変数の多項式による信号ベースの外挿に基づき行なわれている。そのために、大抵は0次の手法が使用され、稀に、より高次(1次又は2次)の手法が使用される。その信号ベースの外挿に基づき、出力信号yが入力信号xの関数として、即ち、y=f(x)が計算されており、その場合、単入力単出力(SISO)と呼ばれる。関連する結合変数の外挿によって、(協調)シミュレーション結果の品質に直接的な(悪)影響を与える、所謂結合誤差が持ち込まれる。結合時間ステップに渡って外挿が行なわれるので、持ち込まれた誤差は、「ローカルな離散化誤差」に相当する。その場合、(段階的な外挿による)結合時間ステップでの不連続は、サブシステムの数値解法にも悪影響を与える。その結合誤差を小さくするためには、走査ステップ又は交換間隔を小さくしなければならず、それは計算時間を長くし、そのため望ましいことではない。しかし、その結合誤差は、結合信号の歪みも引き起し、閉ループシステム(例えば、制御ループ)の振動挙動に悪影響を与える結合信号の内在的な時間シフト(仮想的な無効時間)を生じさせる。しかし、結合変数の交換によって、通信システムの使用による、例えば、FlexRay又はCANなどのバスシステムを介したデータ交換による更なる「実際の」無効時間も発生する。それらの実際の無効時間は、典型的には、結合による仮想的な無効時間よりも著しく大きい。
特許文献1には、例えば、誤差補正及び結合時間ステップ制御を有する協調シミュレーションのための信号ベースの結合方式が記載されている。その場合、誤差補正手法により外挿誤差を大幅に低減できている。更に、それにより、結合時間ステップを著しく上回らない(仮想的な、並びに実際の)無効時間を補正できている。
信号ベースの外挿手法の問題は、長い時間間隔、即ち、複数の結合時間ステップに渡る外挿時に、その手法が有効でなくなることである。その場合は、全体システムのリアルタイムシミュレーション時に起こり、その理由は、その時に、測定(A/D変換)、信号処理、通信媒体を介したデータ伝送などのために、典型的には、長い無効時間(複数の結合時間ステップ)が生じるからである。リアルタイムシミュレーションの場合、さもなければリアルタイムシミュレーションがエラーにより中断するので、固定的に与えられた時点(結合時間ステップ)において結合変数が利用可能でなければならない。例えば、少なくとも一つのリアルタイムシステムが(別のリアルタイム又は非リアルタイムシステムと)結合されている場合、或いはタスクがリアルタイムシステムと結合されている場合に、リアルタイムシミュレーションが必要となる。
欧州特許第2442248号明細書
以上のことから、本発明の課題は、協調シミュレーションでの結合変数の外挿を改善すること、特に、長い時間間隔に渡っても、即ち、複数の結合時間ステップに渡っても外挿が可能となり、それにより、リアルタイムシミュレーションも可能となるように改善することである。
本課題は、データに基づくモデル特定手法により、サブシステムの入力変数及び/又は測定変数から、全体システムのその時々の動作点で有効な、サブシステムの数学モデルを決定し、このモデルから、その次の結合時間ステップのための結合変数を外挿して、サブシステムに提供する方法によって解決される。このモデルにより、或る時間範囲(動作点)に関するサブシステムの時間的な挙動が非常に良く分かるので、それにより複数の結合時間ステップに渡っても外挿することが可能となり、そのことは、リアルタイム協調シミュレーションを可能とする。しかし、それは、複数の結合時間ステップに渡って測定値が欠落した場合でも、モデルに基づく外挿によって測定値を確実に決定できるので、リアルタイムシステムのエラーの無い更なる動作も可能とする。更に、モデルに基づく外挿によって、雑音を含む信号も処理することができる。
これらの実際の無効時間及び仮想的な無効時間は、その無効時間だけモデルにより外挿することにより将来生じる更に別の結合変数を計算することによって、非常に簡単に補正することができる。
特に、リアルタイムシステムでは、場合によっては、リアルタイムシステムを安全な状態に移行できるようにするために、誤差診断が重要である。それは、外挿時に結合誤差を求めて、それに応じて結合誤差を処理するための方法の工程を開始することによって可能となる。
これらの結合変数を決定する精度は、外挿時に誤差補正手法を更に採用した場合に改善することができる。
特に、シミュレーションの開始時に、未だ十分に精確なモデルが利用可能でないことが起こり得る。この時間間隔は、結合変数を決定するための信号ベースの結合によって容易に切り抜けることができる。
サブシステムと外挿ユニットの間にリアルタイムシステムを使用した場合、通信時間が精確に決定され、そのため、目的通り補正できるので、外挿の精度を向上することができる。
以下において、本発明を制限するものではない、本発明の有利な実施例を模式的に図示した図1〜5と関連して本発明を詳しく説明する。
従来技術による結合変数の信号ベースの外挿図 本発明による結合変数のモデルに基づく外挿図 結合変数を外挿する方法のフローチャート例の図 全体システムの協調シミュレーション例のブロック図 結合変数を外挿する方法を実施するシミュレーション装置の構成図
図1には、従来技術による結合変数を外挿するための信号ベースのアプローチの説明図が図示されている。この場合、二つのサブシステムTS1,TS2が互いに結合されている。関数f,fは、多項式による外挿により、例えば、0次ホールド(ZOH)、1次ホールド(FOH)又は2次ホールド(SOH)により、入力変数x,xから結合変数y,yを外挿する、即ち、y=f(x(t),t),y=f(x(t),t)となる。
以下の実施例では、それぞれ二つの入力変数、結合変数及び測定変数を列挙するが、当然のことながら、本発明は、それぞれそれ以外の任意の数のそのようなパラメータも包含する。
ここで、本発明では、結合変数y,yを外挿するために、図2に模式的に図示されている通り、サブシステムTS1,TS2の数学モデルMを使用する、モデルに基づくアプローチを選択する。この場合、その時々の時間値及び過ぎ去った時間値を考慮して、入力変数x,x及び/又は測定変数w,wからモデルMを求める。入力変数とは、全般的に、例えば、シミュレーションモデルの間で交換される値に対応付けることもできる変数であると解釈する。測定変数は、例えば、任意の形式のセンサから由来する変数とすることができ、それに対応して雑音が加わる可能性が有る。
このモデルMから、結合変数に関して、y=f(x(t),x(t),t),y=f(x(t),x(t),t)となる。測定変数を専ら使用した場合、図示された実施例では、モデルMから、結合変数に関して、y=f(w(t),w(t),t),y=f(w(t),w(t),t)となる。前に述べた定義による入力変数と測定変数を使用した場合、モデルMから、結合変数に関して、y=f(x(t),x(t),w(t),w(t),t),y=f(x(t),x(t),w(t),w(t),t)となる。
そのため、多入力多出力(MIMO)システムが得られる。このモデルMは、全体システムのその時々の動作点に関してローカルにのみ、即ち、短期間だけ有効な、サブシステムTS1,TS2の特定されたモデルである。このモデルに基づく外挿によって、外挿が、システム挙動又はシステム解法にアダプティブに適合される。しかし、このモデルに基づく外挿によって、この外挿が雑音を含む測定変数自体に基づかず、モデルMに基づき行なわれるので、雑音を含む信号(結合変数y,y、入力変数x,x、測定変数w,w)を処理することもでき、そのことは、信号ベースの外挿では不可能である。
モデルMを決定するために、十分に周知のデータに基づくモデル特定手法に頼る。この場合、サブシステムTS1,TS2のその時々の、並びに過ぎ去った入力変数x、x及び/又は測定値w,wからモデルを決定する。それらの手法は、例えば、再帰的最小二乗法(RLS,R拡張LS)、(拡張)カルマンフィルタ法、再帰的操作変数法、再帰的部分空間同定、射影アルゴリズム、確率的勾配アルゴリズム、疑似線形回帰、帰納的予測誤差法、オブザーバベース同定法(スライディングモード、未知入力オブザーバ等)、フーリエ解析、相関分析である。それらの手法を用いて、全体システムのその時々の動作点におけるモデルMのパラメータを決定して、持続的に最適化する。そのために、モデル構造を任意に、例えば、二つの入力及び出力を有する2次線形時間不変システムを規定することができる。有利には、測定変数w,wとして、サブシステムから提供される測定変数w,wが使用され、その時々の、並びに過ぎ去った測定変数w,wを使用することができる。
初期モデルは、シミュレーションの最初に既知の変数又は外部情報から前もって決定又は規定することもできる。初期モデルパラメータを決定するために、例えば、モデルに基づく方法が定常状態となるまで、サブシステム及び推定したモデルに関する内部初期状態が逆モデルを用いて逆算されるか、或いは内部モデル状態が簡単な手法により計算されるか、さもなければ入力信号に関する正しい初期値を設定することができる。しかし、基本的には、任意の初期モデルを使用することができる。推定したモデルが利用可能又は有効となるまで、信号ベースの結合を規定することも考えられる。
このモデルMによって、或る時間範囲(動作点)に関するサブシステムTS1及びTS2の時間的な挙動が非常に良好に分かるので、場合によっては生じる無効時間を補正することもできる。そのため、システムのダイナミックな応答を待つ必要無く、それぞれ別のサブシステムTS1,TS2の挙動を予測することができる。
結合変数y,yを決定するためにモデルMを使用することによって、(少なくとも一時的に)測定変数w,wが複数の結合時間ステップに渡って欠落した場合でも、モデルに基づく外挿により測定変数を確実に決定できるので、リアルタイムシステムは、エラー無しに更に動作することができる。
そして、二つのサブシステムTS1,TS2の協調シミュレーションは、図3に図示されている通り進行することができる。第一の工程では、前述した実施例の通り、初期モデルが規定又は決定される。それは、任意選択の工程である。その後、第二の工程として、必要な測定変数w1,w2及び/又は入力変数x1、x2が読み込まれ、第三の工程で、それらから、データに基づくモデル特定手法を用いて、モデルMのローカルな、即ち、シミュレーション工程内で有効なパラメータが決定される。これらのパラメータは、複数の結合時間ステップに渡っても、例えば、何らかの理由で新たな測定変数w,w及び/又は入力変数x、xを読み込むことができない場合でも有効であるとすることができる。それに対応して、工程2と3が省略される。
この場合、任意選択により、結合誤差、例えば、外挿誤差、無効時間、データ欠落なども決定して(工程4)、それに基づき、例えば、シミュレーションの中断、システムの安全な状態への移行、警報の発出などの方法の工程を開始することができる(工程8)。
このモデルに基づく外挿によって、閉じたシステム内に生じる実際の、並びに仮想的な無効時間を補正することができる。例えば、バスシステムを介した通信又は信号交換によって、さもなければ計算時間、信号の測定及び処理時間によって発生する実際の無効時間は、このモデルMを用いて更に将来の無効時間を推定することによって補正することができる。(図5に図示された)リアルタイムバスシステム4、即ち、時間制御されたバスシステム又は全般的に信号に追加して時間情報も伝えるシステムの採用によって、例えば、リアルタイムバスシステム4からの情報に基づく無効時間の推定によって、或いは推定したモデルの評価によって、通信の無効時間を精確に決定できるので、この外挿の精度を向上することができる。このモデルに基づく外挿の使用によって、走査による時間的な延期によって生じる仮想的な無効時間を暗示的に補正することができる。そのため、本発明によるモデルに基づく外挿によって、全ての無効時間を補正することができ、そのことは、特にリアルタイムシステムに採用した場合に、シミュレーション挙動を明らかに改善することとなる。
第五の工程で、このローカルモデルMから、結合変数y,yを計算して、次に、第六の工程で、それらを次のシミュレーション工程での協調シミュレーションのためにサブシステムTS1,TS2に提供し、そのため、本方法は、再び第二の工程に続く。しかし、これらの結合変数y,yは、例えば、サブシステムTS1,TS2をシミュレーションせずに、実際に構築した場合、サブシステムTS1,TS2において他の手法により再に処理することもできる。
これらの結合変数y,yを決定する場合、追加の誤差補正手法、例えば、特許文献1に記載されている通りの手法を適用することもできる。それにより、決定した結合変数y,yの精度を一層向上することができた。
図4には、例えば、ハイブリッド車両の全体システム1の協調シミュレーションが模式的に図示されている。この場合、サブシステムTS1は、例えば、電気機械であり、サブシステムTS2は内燃機関であり、サブシステムTS3はパワートレインであり、サブシステムTS4は電気エネルギー貯蔵器であり、サブシステムTS5はハイブリッド制御機器である。それらの間の接続は、サブシステムTS間の接続を表す。この場合、ハイブリッド制御機器は、例えば、HiLハードウェア内に実際に構築することができ、それ以外のサブシステムTS1〜TS4は、例えば、dSpace又はMatlabなどの好適なシミュレーションプラットフォーム上でのシミュレーションとして動かすことができ、そのためには、リアルタイム協調シミュレーションが必要である。しかし、更に別のサブシステムを実際のハードウェアとして、例えば、エンジン試験台に燃焼エンジンを構築することもできる。
図5には、全体システム1の協調シミュレーションの一部のためのシミュレーション装置3の例が図示されている。ここでは、各サブシステムTSnは、独自のシミュレーション環境Sn(ハードウェアと所与の解法アルゴリズムによりサブシステムのサブモデルをシミュレーションするソフトウェア)でシミュレーションされる。当然のことながら、複数又は全てのサブシステムを一つのシミュレーション環境でシミュレーションすることもできる。ここでは、シミュレーション環境S5は、例えば、相応のハードウェアとソフトウェアを有するHiLシステムである。例えば、これらのシミュレーション環境S1とS2は、例えば、Mathworks社のSimulink又はMSC社のAdamsなどの相応のソフトウェアを有する好適なコンピュータ上に実現される。ここでは、サブシステムTS1とTS5は、互いに依存し合い、そのため、この依存性は、前述した通り結合変数y,yを用いた協調シミュレーションのために解除しなければならない。そのために、例えば、モデル特定のための好適なソフトウェア及び必要なアルゴリズムを有するコンピュータハードウェアとして実現された外挿ユニット2が配備されている。この外挿ユニット2は、サブシステムTS1,TS5から入力変数x、xと測定変数w,wを取得し、それらから、シミュレーション工程毎にローカルに有効なモデルMを特定する。次に、このモデルMから、結合変数y,yを同時に計算して、サブシステムTS1,TS5に提供する。

Claims (7)

  1. 結合変数(y,y)により互いに結合された、全体システム(1)の二つのサブシステム(TS1,TS2)の協調シミュレーション方法において、
    データに基づくモデル特定手法により、サブシステム(TS1,TS2)の入力変数(x1、x2)及び/又は測定変数(w1,w2)から、全体システム(1)のその時々の動作点において有効な、サブシステム(TS1,TS2)の数学モデル(M)を決定し、このモデル(M)から、その次の結合時間ステップのための結合変数(y,y)を外挿して、サブシステム(TS1,TS2)に提供することを特徴とする方法。
  2. 当該のモデル(M)により無効時間だけ外挿することにより、更に将来生じる結合変数(y,y)を計算することによって、実際の無効時間及び仮想的な無効時間を補正することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 当該の外挿時に、結合誤差を決定し、それに応じて、結合誤差を処理する方法の工程を開始することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 当該の外挿時に、誤差補正手法を採用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 特定されたモデル(M)が利用可能となるまで、当該の結合変数(y,y)を決定するために、信号ベースの結合を使用することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 結合変数(y,y)により互いに結合された、全体システム(1)の少なくとも二つのサブシステム(TS1,TS2)の協調シミュレーションのためのシミュレーション装置において、
    サブシステム(TS1,TS2)の入力変数(x1、x2)及び/又は測定変数(w1,w2)を取得して、それらから、データに基づくモデル特定手法により、全体システム(1)のその時々の動作点において有効な、サブシステムの数学モデル(M)を特定し、このモデル(M)を用いて結合変数(y,y)を計算する、少なくとも一つの外挿ユニット(2)が配備されていることを特徴とするシミュレーション装置。
  7. 少なくとも一つのサブシステム(TS1,TS2)と少なくとも一つの外挿ユニット(2)が少なくとも一つのリアルタイムバスシステム(4)により接続されていることを特徴とする請求項6に記載のシミュレーション装置。
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