JP2016514982A - コーヒー飲料を作る方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は家庭で使用されるコーヒーメーカーを用いてコーヒー飲料を作る方法を提案し、当該方法は、浸出する前にコーヒー原料を暖めること、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにすること、及びコーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含み、コーヒー原料はコーヒー豆及び/又は挽きコーヒーである。本発明は上述の方法を用いてコーヒーを作る装置も提供する。
Description
本発明はコーヒー飲料を作ることに関し、具体的には、改良された風味を備えるコーヒー飲料を作る方法及び装置に関する。
コーヒー豆は生きている植物から取られ、よって、限定的な保存寿命を有する。コーヒー豆は揮発性油、即ち、コーヒーにその特徴的な風味をもたらす化学物質を含む。それらの油は焙煎プロセスによって放出され、コーヒー豆を挽くことは風味の損失をより一層速める。従って、多くの人々は、保存寿命を延ばすために、例えば冷蔵庫内で、低温条件の下でコーヒー豆(coffee beans)又は挽きコーヒー(coffee grounds)を保存することを選択する。
しかしながら、焙煎前のコーヒー豆又は挽きコーヒーの様々な初期温度がコーヒー飲料の最終的な風味に影響を及ぼし得る。例えば、冷蔵庫内に保存されたコーヒー豆から作製されるコーヒー飲料は、風味がなく鈍くあり得る。これはコーヒー豆又は挽きコーヒーの低温がコーヒー浸出温度を不安定にさせ且つ完全で良好な抽出を達成困難にするからであり、不満足な風味のコーヒー飲料をもたらし得る。
上述の問題の故に、浸出に先立ってコーヒー豆又は挽きコーヒーの初期温度を調節して、コーヒー飲料の風味を向上させることが有利である。
1つの特徴では、家庭で用いられるコーヒーメーカーを使用してコーヒー飲料を作る方法が、浸出する前にコーヒー原料を暖めること、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにすること、及びコーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む。本開示における暖める作業は、コーヒー原料の分子が活性になるようにさせ、それは浸出プロセス中により特徴的な風味に関係する化学物質を抽出するのに役立ち得る。
有利には、暖めるステップは、コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに行われる。これはコーヒー原料の過剰な焙煎を回避するためである。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆であり、暖めるステップは、コーヒー豆を挽くステップの前に行われる。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、暖めるステップは、挽いている間に行われる。コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、暖めるステップは、挽いた後に行われる。挽きコーヒーを温めることによって、浸出中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、上述の方法は、暖めるステップに先立ち、決定するステップを更に含み、決定するステップは、コーヒー原料の重量、種類、初期温度、又はコーヒー飲料の望ましい風味に基づき、コーヒー原料の加温温度及び/又は暖めるステップの間の持続時間を決定することを含み、コーヒー原料の加温温度は、摂氏190℃より高くない。この方法を用いることによって、様々な選択肢を提供して異なる風味の好みを有する使用者を満足させ得る。
有利には、暖めるステップは、10〜20グラムのコーヒー原料を暖めることを含み、浸出するステップは、10〜20グラムのコーヒー原料を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む。この方法は、1又は2杯のコーヒーを作るのに十分な限定的な量のコーヒー原料だけを暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
有利には、暖めるステップは、第1の温度でコーヒー原料を暖めること、及び第2の温度でコーヒー原料の少なくとも一部を暖めることを含み、第2の温度は第1の温度よりも高く、浸出するステップは、コーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む。この方法は、浸出の直前にコーヒー原料をより高い温度に暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
1つの実施態様において、家庭で用いられるコーヒーメーカーが、浸出する前にコーヒー原料を暖めるように構成される加温ユニットと、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように構成される、加温ユニットに連結させられる豆挽きユニットと、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように構成される浸出ユニットとを含む。本開示における暖める作業は、コーヒー原料の分子が活性になるようにさせ、それは浸出時により特徴的な風味に関係する化学物質含有量を抽出するのに役立ち得る。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆であり、加温ユニットは、挽く前にコーヒー豆を暖めるように構成される。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、加温ユニットは、挽いている間に混合物を暖めるように構成される。コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、加温ユニットは、挽いた後に挽きコーヒーを暖めるように構成される。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、上述のコーヒーメーカーは、少なくとも、コーヒー豆の重量、種類、温度、又はコーヒー飲料の所望の風味に基づき、加温ユニットの動作モードを決定するように構成される決定ユニットを更に含み、動作モードは、コーヒー原料の加温温度及び/又はコーヒー原料の加温中の持続時間を含み、コーヒー原料の加温温度は、摂氏190℃より高くない。この方法を用いることによって、様々な選択肢を提供して異なる風味の好みを有する使用者を満足させ得る。
有利には、加温ユニットは、10〜20グラムのコーヒー原料を暖めるように構成され、浸出ユニットは、10〜20グラムのコーヒー原料を浸出してコーヒー飲料を作るように構成される。この方法は、1又は2杯のコーヒーを作るのに十分な限定的な量のコーヒー原料だけを暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
有利には、加温ユニットは、第1の温度でコーヒー原料を暖め、第2の温度でコーヒー原料の少なくとも一部を暖めるように構成され、第2の温度は第1の温度よりも高く、浸出ユニットは、コーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作るように構成される。この方法は、浸出する直前にコーヒー原料をより高い温度に暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
上述の方法又は装置を用いることによって、暖められるコーヒー原料の浸出を比較的一定な温度の下で行い得る。何故ならば、コーヒー原料の温度は浸出する水温に近くあり得るし、それは比較的安定した一定の抽出プロセスを形成するのに役立ち得るからである。
本発明の上記及び他の目的及び機能は、添付の図面と共に考察される後続の詳細な記載からより明らかになるであろう。
本発明の実施態様を今や参照する。それらの1つ又はそれよりも多くの実施例を図面に例示する。実施態様は本発明の説明として提供され、本発明の限定として意図されない。例えば、1つの実施態様の一部として例示し或いは記載する機能を他の実施態様と共に用いて一層更なる実施態様をもたらし得る。本発明は本発明の範囲及び精神内に入るこれらの及び他の変更及び変形を包含することを意図する。
図1は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る方法のフローチャートである。図4は、図1に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー400(コーヒー機械)を例示している。
ブロック102で、コーヒーメーカー400の加温ユニット402(warming up unit)をコーヒーメーカー400の容器に取り付け、容器内のコーヒー豆を暖めるようにコーヒーメーカー400の加温ユニット402を構成し得る。ブロック104で、暖られるコーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように豆挽きユニット404(grinding unit)を構成し得る。ブロック106で、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット406(brewing unit)を構成し得る。
1つの実施態様において、ブロック102で暖められるコーヒー豆は所定の焙煎レベルの豆であってよく、加温ユニット402によって行われる加温作業はコーヒー豆の所定の焙煎レベルを変更しなくてよい。従って、1つの実施態様において、加温ユニット402によって達成されるコーヒー豆の加温温度は、コーヒー豆の焙煎レベルを変更し得る強いマイラード反応を回避するよう、摂氏190℃より高くなくてよい。
他の実施態様において、チャンバ内に収容されるコーヒー豆は半分焙煎されたコーヒー豆であり得るし、所定の焙煎レベルを達成するために加温温度を増大させるように加温ユニット402を構成し得る。
他の実施態様において、コーヒーメーカー400は、コーヒー飲料の所望の風味に基づき加温温度を決定するように構成される決定ユニット408(determining unit)を更に含み得る。例えば、所望の風味がより強いならば、加温温度はより高くあり得る。
1つの実施態様では、加温温度、コーヒー飲料の所望の風味、並びに、コーヒー豆の初期温度、コーヒー豆の重量、又はコーヒー豆の種類等を含む、多くの他の要因によって、コーヒー豆の加温時間を決定し得る。例えば、室温からのコーヒー豆及び冷蔵庫からのコーヒー豆のために、加温温度は異なり得る。また、より多量のコーヒー豆は、所定の加温温度に達するためにより長い加温時間を必要とし得る。
表1(a)は、浸出に先立つ加温を伴うコロンビアSPコーヒー豆と浸出に先立つ加温を伴わないコロンビアSPコーヒー豆との間の風味比較を提供しており、異なる初期温度を有する2つのグループのコーヒー豆を実施例として用いた。表1(a)によれば、加温したコーヒー豆から作られたコーヒー飲料の風味は、冷蔵庫から取り出されたコーヒー豆から作られたコーヒー飲料よりも、室温のコーヒー豆よりさえも、豊かであり、明白であり、より美味しい。表1(b)に例示するようなブラジルフレンチコーヒーに関しても、類似の結果を得ることができる。
図5は、本開示の1つの実施態様に従った他のコーヒーメーカー500(コーヒー機械)を例示している。コーヒーメーカー500は、主容器に加えて、1〜2杯のコーヒーを作るのに十分なコーヒー豆、例えば、10〜20グラムのコーヒー豆を保持するように構成される、副容器を含み得る。コーヒーメーカー500は、副容器内に収容されるコーヒー豆を暖めるように構成される、副容器に取り付けられる副加温ユニット503を更に含み得る。副容器に取り付けられる副加温ユニットは、主容器に取り付けられる加温ユニット502の一部であってもよいし一部でなくてもよい、
1つの実施態様では、ブロック102で、決定ユニット508からの命令に基づき、主容器内のコーヒー豆を、例えば、60℃に暖めるように加温ユニット502を構成し、副容器内のコーヒー豆を、例えば、80℃に暖めるように副加温ユニット503を構成し得る。ブロック104で、副加温ユニット503によって暖められるコーヒー豆を挽くように豆挽きユニット504を構成し得る。ブロック106で、豆挽きユニット504からの挽きコーヒーを浸出して1〜2杯のコーヒーを作るように浸出ユニット506を構成し得る。
図2は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る他の方法のフローチャートを例示している。図6は、図2に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー600(コーヒー機械)を例示している。
1つの実施態様において、コーヒーメーカー600は、豆挽きユニット604に取り付けられる加温ユニット602を含み得る。ブロック202で、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように豆挽きユニット604を構成し得る。ブロック204で、豆挽きユニット604内に収容されるコーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めるように加温ユニット602を構成し得る。ブロック206で、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット6060を構成し得る。1つの実施態様において、コーヒーメーカー600は、加温ユニット602によって暖められるコーヒー豆と挽きコーヒーの混合物の加温温度を決定するように構成される、決定ユニット608を更に含み得る。
図3は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る更なる他の方法のフローチャートを例示している。図7は、図3に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー700(コーヒー機械)を例示している。
1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、挽きコーヒーを保持するように構成される容器を含み得る。コーヒーメーカー700は、容器に取り付けられる加温ユニット702を更に含み得る。ブロック302で、挽きコーヒーを先ず得てよい。1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように構成される豆挽きユニット704を任意的に含み得る。他の実施態様において、挽きコーヒーは商業的に入手可能な形態にある。ブロック304で、挽きコーヒーを温めるように加温ユニット702を構成し得る。ブロック306で、暖めた挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット706を構成し得る。1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、挽きコーヒーの加温温度及び加温時間を決定することによって加温ユニット702を制御するように構成される決定ユニット708を更に含み得る。
本開示の様々な実施態様において、加温ユニットによって採用される加熱機構は、誘導加熱、光波加熱、加熱板/バネ、又はコーヒー原料の温度を増大させるように構成し得る他の可能な手段であり得る。
様々な実施態様において、本開示のコーヒーメーカーは、コーヒー原料の加温温度を測定するように構成される温度計(図示せず)を更に含み得る。
上述の実施態様は本発明を限定するというよりもむしろ記載するために与えられていることが留意されるべきであり、当業者が理解するような本発明の精神及び範囲から逸脱せずに変形及び変更を用い得ることが理解されるべきである。そのような変形及び変更は本発明及び付属の請求項の範囲内にあると考えられる。本発明の保護範囲は付属の請求項によって定められる。加えて、請求項中の参照番号はいずれも請求項の範囲を限定するものと解釈されてはならない。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、請求項中に述べる要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。ある要素又はステップに先行する不定冠詞は、複数のそのような要素又はステップの存在を排除しない。
本発明はコーヒー飲料を作ることに関し、具体的には、改良された風味を備えるコーヒー飲料を作る方法及び装置に関する。
コーヒー豆は生きている植物から取られ、よって、限定的な保存寿命を有する。コーヒー豆は揮発性油、即ち、コーヒーにその特徴的な風味をもたらす化学物質を含む。それらの油は焙煎プロセスによって放出され、コーヒー豆を挽くことは風味の損失をより一層速める。従って、多くの人々は、保存寿命を延ばすために、例えば冷蔵庫内で、低温条件の下でコーヒー豆(coffee beans)又は挽きコーヒー(coffee grounds)を保存することを選択する。
しかしながら、焙煎前のコーヒー豆又は挽きコーヒーの様々な初期温度がコーヒー飲料の最終的な風味に影響を及ぼし得る。例えば、冷蔵庫内に保存されたコーヒー豆から作製されるコーヒー飲料は、風味がなく鈍くあり得る。これはコーヒー豆又は挽きコーヒーの低温がコーヒー浸出温度を不安定にさせ且つ完全で良好な抽出を達成困難にするからであり、不満足な風味のコーヒー飲料をもたらし得る。
上述の問題の故に、浸出に先立ってコーヒー豆又は挽きコーヒーの初期温度を調節して、コーヒー飲料の風味を向上させることが有利である。
1つの特徴では、家庭で用いられるコーヒーメーカーを使用してコーヒー飲料を作る方法が、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにすること、及び挽きコーヒーの少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含み、浸出する前にコーヒー原料を暖めることを更に含み、コーヒー原料は、コーヒー豆及び/又は挽きコーヒーであり、暖めるステップは、コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに行われる。本開示における暖める作業は、コーヒー原料の分子が活性になるようにさせ、それは浸出プロセス中により特徴的な風味に関係する化学物質を抽出するのに役立ち得る。
コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに行われる暖める作業は、コーヒー原料の過剰な焙煎を回避する。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆であり、暖めるステップは、コーヒー豆を挽くステップの前に行われる。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、暖めるステップは、挽いている間に行われる。コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、暖めるステップは、挽いた後に行われる。挽きコーヒーを温めることによって、浸出中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、上述の方法は、暖めるステップに先立ち、決定するステップを更に含み、決定するステップは、コーヒー原料の重量、種類、初期温度、又はコーヒー飲料の望ましい風味に基づき、コーヒー原料の加温温度及び/又は暖めるステップの間の持続時間を決定することを含み、コーヒー原料の加温温度は、摂氏190℃より高くない。この方法を用いることによって、様々な選択肢を提供して異なる風味の好みを有する使用者を満足させ得る。
有利には、暖めるステップは、10〜20グラムのコーヒー原料を暖めることを含み、浸出するステップは、10〜20グラムのコーヒー原料を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む。この方法は、1又は2杯のコーヒーを作るのに十分な限定的な量のコーヒー原料だけを暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
有利には、暖めるステップは、第1の温度でコーヒー原料を暖めること、及び第2の温度でコーヒー原料の少なくとも一部を暖めることを含み、第2の温度は第1の温度よりも高く、浸出するステップは、コーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む。この方法は、浸出の直前にコーヒー原料をより高い温度に暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
1つの実施態様において、家庭で用いられるコーヒーメーカーが、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように構成される浸出ユニットと、浸出する前にコーヒー原料を暖めるように構成される加温ユニットとを含み、コーヒー原料は、コーヒー豆及び/又は挽きコーヒーであり、加温ユニットは、コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずにコーヒー原料を暖めるように構成される。本開示における暖める作業は、コーヒー原料の分子が活性になるようにさせ、それは浸出時により特徴的な風味に関係する化学物質含有量を抽出するのに役立ち得る。コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに行われる暖める作業は、コーヒー原料の過剰な焙煎を回避する。
有利には、コーヒーメーカーは、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように構成される、加温ユニットに連結させられる豆挽きユニットを含む。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆であり、加温ユニットは、挽く前にコーヒー豆を暖めるように構成される。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、加温ユニットは、挽いている間に混合物を暖めるように構成される。コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、加温ユニットは、挽いた後に挽きコーヒーを暖めるように構成される。コーヒー豆を暖めることによって、浸出プロセス中により良好な抽出を達成し得る。
有利には、上述のコーヒーメーカーは、少なくとも、コーヒー豆の重量、種類、温度、又はコーヒー飲料の所望の風味に基づき、加温ユニットの動作モードを決定するように構成される決定ユニットを更に含み、動作モードは、コーヒー原料の加温温度及び/又はコーヒー原料の加温中の持続時間を含み、コーヒー原料の加温温度は、摂氏190℃より高くない。この方法を用いることによって、様々な選択肢を提供して異なる風味の好みを有する使用者を満足させ得る。
有利には、加温ユニットは、10〜20グラムのコーヒー原料を暖めるように構成され、浸出ユニットは、10〜20グラムのコーヒー原料を浸出してコーヒー飲料を作るように構成される。この方法は、1又は2杯のコーヒーを作るのに十分な限定的な量のコーヒー原料だけを暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
有利には、加温ユニットは、第1の温度でコーヒー原料を暖め、第2の温度でコーヒー原料の少なくとも一部を暖めるように構成され、第2の温度は第1の温度よりも高く、浸出ユニットは、コーヒー原料の少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作るように構成される。この方法は、浸出する直前にコーヒー原料をより高い温度に暖めるエネルギ効率的な解決策を提供する。
上述の方法又は装置を用いることによって、暖められるコーヒー原料の浸出を比較的一定な温度の下で行い得る。何故ならば、コーヒー原料の温度は浸出する水温に近くあり得るし、それは比較的安定した一定の抽出プロセスを形成するのに役立ち得るからである。
本発明の上記及び他の目的及び機能は、添付の図面と共に考察される後続の詳細な記載からより明らかになるであろう。
本発明の実施態様を今や参照する。それらの1つ又はそれよりも多くの実施例を図面に例示する。実施態様は本発明の説明として提供され、本発明の限定として意図されない。例えば、1つの実施態様の一部として例示し或いは記載する機能を他の実施態様と共に用いて一層更なる実施態様をもたらし得る。本発明は本発明の範囲及び精神内に入るこれらの及び他の変更及び変形を包含することを意図する。
図1は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る方法のフローチャートである。図4は、図1に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー400(コーヒー機械)を例示している。
ブロック102で、コーヒーメーカー400の加温ユニット402(warming up unit)をコーヒーメーカー400の容器に取り付け、容器内のコーヒー豆を暖めるようにコーヒーメーカー400の加温ユニット402を構成し得る。ブロック104で、暖られるコーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように豆挽きユニット404(grinding unit)を構成し得る。ブロック106で、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット406(brewing unit)を構成し得る。
1つの実施態様において、ブロック102で暖められるコーヒー豆は所定の焙煎レベルの豆であってよく、加温ユニット402によって行われる加温作業はコーヒー豆の所定の焙煎レベルを変更しなくてよい。従って、1つの実施態様において、加温ユニット402によって達成されるコーヒー豆の加温温度は、コーヒー豆の焙煎レベルを変更し得る強いマイラード反応を回避するよう、摂氏190℃より高くなくてよい。
他の実施態様において、コーヒーメーカー400は、コーヒー飲料の所望の風味に基づき加温温度を決定するように構成される決定ユニット408(determining unit)を更に含み得る。例えば、所望の風味がより強いならば、加温温度はより高くあり得る。
1つの実施態様では、加温温度、コーヒー飲料の所望の風味、並びに、コーヒー豆の初期温度、コーヒー豆の重量、又はコーヒー豆の種類等を含む、多くの他の要因によって、コーヒー豆の加温時間を決定し得る。例えば、室温からのコーヒー豆及び冷蔵庫からのコーヒー豆のために、加温温度は異なり得る。また、より多量のコーヒー豆は、所定の加温温度に達するためにより長い加温時間を必要とし得る。
表1(a)は、浸出に先立つ加温を伴うコロンビアSPコーヒー豆と浸出に先立つ加温を伴わないコロンビアSPコーヒー豆との間の風味比較を提供しており、異なる初期温度を有する2つのグループのコーヒー豆を実施例として用いた。表1(a)によれば、加温したコーヒー豆から作られたコーヒー飲料の風味は、冷蔵庫から取り出されたコーヒー豆から作られたコーヒー飲料よりも、室温のコーヒー豆よりさえも、豊かであり、明白であり、より美味しい。表1(b)に例示するようなブラジルフレンチコーヒーに関しても、類似の結果を得ることができる。
図5は、本開示の1つの実施態様に従った他のコーヒーメーカー500(コーヒー機械)を例示している。コーヒーメーカー500は、主容器に加えて、1〜2杯のコーヒーを作るのに十分なコーヒー豆、例えば、10〜20グラムのコーヒー豆を保持するように構成される、副容器を含み得る。コーヒーメーカー500は、副容器内に収容されるコーヒー豆を暖めるように構成される、副容器に取り付けられる副加温ユニット503を更に含み得る。副容器に取り付けられる副加温ユニットは、主容器に取り付けられる加温ユニット502の一部であってもよいし一部でなくてもよい、
1つの実施態様では、ブロック102で、決定ユニット508からの命令に基づき、主容器内のコーヒー豆を、例えば、60℃に暖めるように加温ユニット502を構成し、副容器内のコーヒー豆を、例えば、80℃に暖めるように副加温ユニット503を構成し得る。ブロック104で、副加温ユニット503によって暖められるコーヒー豆を挽くように豆挽きユニット504を構成し得る。ブロック106で、豆挽きユニット504からの挽きコーヒーを浸出して1〜2杯のコーヒーを作るように浸出ユニット506を構成し得る。
図2は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る他の方法のフローチャートを例示している。図6は、図2に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー600(コーヒー機械)を例示している。
1つの実施態様において、コーヒーメーカー600は、豆挽きユニット604に取り付けられる加温ユニット602を含み得る。ブロック202で、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように豆挽きユニット604を構成し得る。ブロック204で、豆挽きユニット604内に収容されるコーヒー豆と挽きコーヒーの混合物を暖めるように加温ユニット602を構成し得る。ブロック206で、挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット6060を構成し得る。1つの実施態様において、コーヒーメーカー600は、加温ユニット602によって暖められるコーヒー豆と挽きコーヒーの混合物の加温温度を決定するように構成される、決定ユニット608を更に含み得る。
図3は、本開示の1つの実施態様に従ったコーヒー飲料を作る更なる他の方法のフローチャートを例示している。図7は、図3に例示する方法を遂行するように構成し得るコーヒーメーカー700(コーヒー機械)を例示している。
1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、挽きコーヒーを保持するように構成される容器を含み得る。コーヒーメーカー700は、容器に取り付けられる加温ユニット702を更に含み得る。ブロック302で、挽きコーヒーを先ず得てよい。1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように構成される豆挽きユニット704を任意的に含み得る。他の実施態様において、挽きコーヒーは商業的に入手可能な形態にある。ブロック304で、挽きコーヒーを温めるように加温ユニット702を構成し得る。ブロック306で、暖めた挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように浸出ユニット706を構成し得る。1つの実施態様において、コーヒーメーカー700は、挽きコーヒーの加温温度及び加温時間を決定することによって加温ユニット702を制御するように構成される決定ユニット708を更に含み得る。
本開示の様々な実施態様において、加温ユニットによって採用される加熱機構は、誘導加熱、光波加熱、加熱板/バネ、又はコーヒー原料の温度を増大させるように構成し得る他の可能な手段であり得る。
様々な実施態様において、本開示のコーヒーメーカーは、コーヒー原料の加温温度を測定するように構成される温度計(図示せず)を更に含み得る。
上述の実施態様は本発明を限定するというよりもむしろ記載するために与えられていることが留意されるべきであり、当業者が理解するような本発明の精神及び範囲から逸脱せずに変形及び変更を用い得ることが理解されるべきである。そのような変形及び変更は本発明及び付属の請求項の範囲内にあると考えられる。本発明の保護範囲は付属の請求項によって定められる。加えて、請求項中の参照番号はいずれも請求項の範囲を限定するものと解釈されてはならない。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、請求項中に述べる要素又はステップ以外の要素又はステップの存在を排除しない。ある要素又はステップに先行する不定冠詞は、複数のそのような要素又はステップの存在を排除しない。
Claims (15)
- 家庭で用いられるコーヒーメーカーを使用してコーヒー飲料を作る方法であって、
浸出する前にコーヒー原料を暖めること、
コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにすること、及び
前記コーヒー原料の少なくとも一部を浸出して前記コーヒー飲料を作ることを含み、
前記コーヒー原料は、コーヒー豆及び/又は挽きコーヒーである、
方法。 - 前記暖めるステップは、前記コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記コーヒー原料は、コーヒー豆であり、前記暖めるステップは、前記コーヒー豆を挽くステップの前に行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、前記暖めるステップは、挽いている間に行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、前記暖めるステップは、挽いた後に行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記暖めるステップに先立ち、決定するステップを更に含み、
該決定するステップは、コーヒー原料の重量、種類、初期温度、又は前記コーヒー飲料の望ましい風味に基づき、前記コーヒー原料の加温温度及び/又は前記暖めるステップの間の持続時間を決定することを含み、前記コーヒー原料の前記加温温度は、摂氏190℃より高くない、
請求項1に記載の方法。 - 前記暖めるステップは、10〜20グラムのコーヒー原料を暖めることを含み、
前記浸出するステップは、前記10〜20グラムのコーヒー原料を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む、
請求項1に記載の方法。 - 前記暖めるステップは、
第1の温度で前記コーヒー原料を暖めること、及び
第2の温度で前記コーヒー原料の少なくとも一部を暖めることを含み、
前記第2の温度は、前記第1の温度よりも高く、
前記浸出するステップは、
前記コーヒー原料の前記少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作ることを含む、
請求項1に記載の方法。 - 家庭で用いられるコーヒーメーカーであって、
浸出する前にコーヒー原料を暖めるように構成される加温ユニットと、
挽きコーヒーを浸出してコーヒー飲料にするように構成される浸出ユニットとを含み、
前記コーヒー原料は、コーヒー豆及び/又は挽きコーヒーである、
コーヒーメーカー。 - コーヒー豆を挽いて挽きコーヒーにするように構成される、前記加温ユニットに連結させられる豆挽きユニットを更に含む、請求項9に記載のコーヒーメーカー。
- 前記加温ユニットは、前記コーヒー原料の焙煎レベルを変更せずに前記コーヒー原料を暖めるように構成される、請求項9に記載のコーヒーメーカー。
- 前記コーヒー原料は、コーヒー豆であり、前記加温ユニットは、挽く前に前記コーヒー豆を暖めるように構成される、請求項9に記載のコーヒーメーカー。
- 前記コーヒー原料は、コーヒー豆と挽きコーヒーの混合物であり、前記加温ユニットは、挽いている間に前記混合物を暖めるように構成される、請求項9に記載のコーヒーメーカー。
- 前記コーヒー原料は、挽きコーヒーであり、前記加温ユニットは、挽いた後に前記挽きコーヒーを暖めるように構成される、請求項9に記載のコーヒーメーカー。
- 前記加温ユニットは、第1の温度で前記コーヒー原料を暖め且つ第2の温度前記コーヒー原料の少なくとも一部を暖めるように構成され、前記第2の温度は、前記第1の温度よりも高く、
前記浸出ユニットは、前記コーヒー原料の前記少なくとも一部を浸出してコーヒー飲料を作るように構成される、
請求項9に記載のコーヒーメーカー。
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