JP2016513614A - 冷却速度制御装置及びこれを含むインゴット成長装置 - Google Patents

冷却速度制御装置及びこれを含むインゴット成長装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、種結晶を用いて坩堝に収容されたシリコン融液からインゴットを成長させるインゴット成長装置であって、前記坩堝が収容される下部と成長する前記インゴットが通過する上部とで構成されたチャンバーと、前記チャンバーの上部に配置されて前記チャンバーの下部まで延長され、成長する前記インゴットが通過できるホールを有する冷却速度制御部と、を含み、前記冷却速度制御部は、前記インゴットを保温するための断熱部と、前記断熱部の上側に配置され、前記インゴットを冷却させるための冷却部と、前記断熱部と前記冷却部との間に配置され、前記冷却部と前記断熱部との間の熱交換を抑制するための遮断部と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、単結晶シリコンインゴットを生産するインゴット成長装置に関する。より詳しくは、インゴット成長装置に冷却手段を備えて高品質のインゴットを生産する装置に関する。
半導体素子の材料として使用されるシリコン単結晶ウェハは、一般的にチョクラルスキー法(CZ)によって製造された単結晶インゴットをスライスする工程によって製造される。
チョクラルスキー法によってシリコン単結晶インゴットを成長させる方法は、石英坩堝に多結晶シリコンを溶融させた後、種結晶を融液の表面に浸漬させ、種結晶を引上げて細長い結晶を成長させるネッキング工程と、結晶を直径方向に成長させて目標直径とするショルダーリング(shouldering)工程と、を経る。その後、一定な直径を有するシリコン単結晶インゴットを所望の長さに成長させるボディグロイング(body growing)工程を経て、シリコン単結晶インゴットの直径を徐々に減少させてシリコン融液とインゴットを分離するテーリング(tailing)工程を経ることで、シリコン単結晶インゴットの成長が完了する。
前記CZ法によるシリコン単結晶の成長時には、空孔(vacancy)と格子間シリコン(interstitial silicon)が、結晶が形成される固液界面を介して単結晶内に流入される。
そして、単結晶に流入された空孔と格子間シリコンの濃度が過飽和状態に至ると、空孔と格子間シリコンが拡散及び凝集して空孔欠陥(以下、V欠陥とする)と格子間欠陥(以下、I欠陥とする)を形成する。そして、V欠陥とI欠陥はウェハの特性に悪影響を及ぼすため、単結晶成長時にはV欠陥とI欠陥の形成を抑制しなければならない。
前記V欠陥とI欠陥の発生を抑制するため、単結晶の引上げ速度Vと固液界面での温度勾配Gとの比であるV/Gを特定範囲内で制御する方法が主に用いられる。V/Gに含まれたパラメーターのうち、Gは単結晶成長装置のホットゾーン(Hot-zone)の設計を介して制御する。
特に、Gは、ホットゾーン構造物である上側熱遮蔽体の構造を変更して、シリコン融液(Melt)と上側熱遮蔽との間のメルトギャップ(Melt-gap)とを調節することで主に制御される。ここで、上側熱遮蔽体とは、シリコン単結晶が引上げられる時に単結晶の表面と中心部との温度偏差を減少させるために、単結晶の表面から発生する輻射熱の外部放出を防止する遮熱部材である。即ち、前記メルトギャップは、単結晶の中心部と単結晶の表面との温度勾配の差が最小となるように決定される。
ところが、近年、シリコン単結晶を大口径化させながら、V/Gを無欠陥マージン内で制御することがだんだん難しくなっている。特に、シリコン単結晶の口径が大きくなると、単結晶の引上げ過程でシリコン融液の消耗量が増加し、その分メルトギャップの変動幅が大きくなる。そのため、上側熱遮蔽体のみによるG値の制御には限界があった。
故に、上側熱遮蔽体の構造変更のみでG値を制御してV/Gを無欠陥マージン内で維持することが難しくなる問題点が発生した。
そして、インゴットが上側熱遮蔽体を経た後、水冷管の中でインゴットが成長することになる。前記水冷管がインゴットを急激を冷却させるので、上側熱遮蔽体を経た後の温度帯域ではインゴットの冷却速度を制御することができない。そのため、水冷管によってインゴットの外側部が急激に冷却されてインゴットの中心部との温度差が大きくなり、G値の制御が難しくなる問題点が発生する。
また、VとI欠陥が発生した後の冷却温度帯域では、インゴットの冷却時に酸素析出核のような欠陥が発生する。そのため、前記温度帯域でもインゴットの冷却速度を制御する必要性がある。特に、近年、ウェハが300mm以上と大口径化するにつれて、インゴットの中心部Cと外側部Eとの冷却速度の偏差がさらに大きくなってしまい、その後、そのインゴットから生産されたウェハを加工すると、面内における不均一な結晶特性、即ち、ウェハの中心部と外側部とにおけるBMD及び酸素濃度の差が大きくなる問題点が発生する。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、成長するインゴットの外側部と内側部との冷却速度の差を減少させることができる冷却速度制御手段を備えることで、高品質のインゴットを生産することができるインゴット成長装置を提供するものである。
本実施例のインゴット成長装置は、種結晶を用いて坩堝に収容されたシリコン融液からインゴットを成長させるインゴット成長装置であって、前記坩堝が収容される下部と成長する前記インゴットが通過する上部とで構成されたチャンバーと、前記チャンバーの上部の内側に設けられて前記チャンバーの下部まで延長され、成長する前記インゴットを冷却させるための冷却速度制御部と、を含み、前記冷却速度制御部は、前記インゴットの外側部を保温するための断熱部と、前記断熱部の上側に配置され、前記インゴットを冷却させるための冷却部と、前記断熱部と前記冷却部との間に配置され、前記冷却部と前記断熱部との間の熱交換を抑制するための遮断部と、を含むことを特徴とする。
本発明の実施例によれば、インゴットの成長時、インゴットが冷却される一定温度帯域でインゴットの冷却速度を制御することができる。
さらに、インゴットの外側部Eと中心部Cとが冷却される速度の差を減少させることで、生産されるウェハの品質を向上させることができる。
特に、本実施例によれば、インゴットの外側部と中心部とにおける酸素析出核の量を均一にすることができる。本実施例にはG(温度勾配)を精密に制御してV欠陥とI欠陥を抑制することができる長所がある。
本発明の実施例に係るインゴット成長装置の概略的な断面を示す図である。 インゴット成長装置でインゴットの成長時に、冷却温度帯域に応じて形成される欠陥を説明するための例示を示す図である。 本発明の実施例に係る冷却速度制御部の斜視図である。 本発明の実施例に係る冷却速度制御部の断面図である。 本発明の別の実施例に係る冷却速度制御部の断面図である。 本発明のさらに別の実施例に係る冷却速度制御部の断面図である。 本発明の実施例に係る冷却速度制御部の適用前後におけるBMD値の変化を示すグラフである。
以下では、添付される図面を参照して本実施例を詳しく説明する。但し、本実施例が開示する事項から本実施例が有する発明の思想の範囲が定められることがあるが、本実施例が有する発明の思想は、提案される実施例に対して構成要素の追加、削除、変更などの実施変形を含むことができる。
図1は、本発明の一実施例に係るインゴット成長装置の概略的な断面を示す。
図1を参照すると、本実施例に係るインゴット成長装置は、シリコン融液が収容される坩堝12と、前記坩堝12を加熱するヒーターと、前記坩堝12の上側でシリコン融液の熱を遮蔽する上側熱遮蔽体13と、前記上側熱遮蔽体13をインゴットが通過した後、そのインゴットの冷却を制御する冷却速度制御部100と、を含む。
前記冷却速度制御部100は、前記上側熱遮蔽体13におけるインゴットのH/Z(hot zone)領域で熱を制御した後にインゴットの冷却温度を制御するためのものである。詳細は後述するが、前記冷却速度制御部100は、低温帯域(前記上側熱遮蔽体13の上に位置するインゴットが冷却される温度帯域を意味する)でもインゴットの冷却速度を制御するものである。特に、大型化するインゴットの外側部と内側部との間の冷却速度の差を減少させるためのものである。
例えば、温度が1500℃程度のシリコン融液から成長したインゴットは、前記上側熱遮蔽体13を通過して成長しながら、その温度が1000℃程度に下降する。そして、1000℃以下の温度で成長するインゴットは、本実施例の冷却速度制御部100の内側を通過することになる。インゴットは、このときから、前記冷却速度制御部100によって冷却温度が制御される。
即ち、インゴットが1500℃から1000℃に冷却される場合、空孔型と格子間型の点欠陥と点欠陥とが凝集して生じる集塊欠陥が主に発生する。このような欠陥は、上側熱遮蔽体13によって制御される。1000℃以下でインゴットが冷却される場合、主に酸素析出物と酸素析出物が結合して酸素析出核などの欠陥が発生する。このような欠陥は、前記冷却速度制御部100によって制御される。
このような前記冷却速度制御部100は、成長するインゴットが通過できるサイズのホールが形成されたリング形状を有し、チャンバー11内に設けられる。前記冷却速度制御部100は前記上側熱遮蔽体13から所定間隔を置いて配置される。
さらに、前記冷却速度制御部100は、外部構造を構成するフレーム部110と、成長するインゴットの外側部Eを保温するための断熱部120と、前記断熱部120の上側に配置され、成長するインゴットを冷却するための冷却部140と、前記断熱部120と前記冷却部140との間に配置され、前記冷却部140と前記断熱部120との間の熱交換を抑制するための遮断部130と、を含む。
ところで、前記冷却速度制御部100を構成する構成要素は、インゴットが冷却される温度帯域に応じて、その形成される高さ及び長さが決定される。前記冷却温度帯域は、インゴットがそれぞれの温度帯域で冷却される時に形成される欠陥の種類に応じてその温度帯域が分けられる。まず、図2を参照してこれを説明する。
図2は、インゴットが冷却される温度帯域に応じて発生する欠陥の種類を説明するための例示を示す。
図2を参照して、シリコン融液の表面から引上げられるインゴットの冷却温度帯域である1500〜1080℃を第1温度帯域200と定義する。その後引上げられて冷却される温度帯域である1080〜450℃を第2温度帯域210と定義し、450℃以下の温度帯域を第3温度帯域220と定義する。
まず、第1温度帯域200では、空孔型(vacancy-type)と格子間型(interstitial-type)の点欠陥(point defect)が主に発生する。
上述したように、第1温度帯域200での欠陥はV/G値で制御し、G値は上側熱遮蔽体13の設計で制御することができる。
ところが、インゴットの直径が300mm以上へ大口径化すると、G値を前記上側熱遮蔽体13のみで制御することが難しくなる。即ち、インゴットの口径が大きくなると、インゴットの引上げ過程でシリコン融液の消耗量が増加して前記上側熱遮蔽体13とシリコン融液との間隔が大きくなる。その間隔が変化すると、シリコン融液界面のG値が変動する。このような場合、インゴットの引上げ速度Vを無欠陥引上げ速度へ制御しても、シリコン融液の界面の一部領域や全体領域でV/Gが無欠陥マージンを外れる。そのため、単結晶内にV欠陥やI欠陥が発生し得る。
その後の第2温度帯域210では酸素析出物が発生及び成長し、その析出物が結合して酸素析出核が主に発生する。
特に、1080〜850℃の間は、主に酸素析出物が生成及び成長する帯域である。850〜450℃は、主にこのような酸素析出物が凝集して酸素析出核(Nucleation or cluster)が形成される帯域である。
このように凝集した酸素析出核(oxygen precipitate nucleation)は、ウェハにおいてBMDのような欠陥として測定される。
酸素析出核は、ウェハの活性領域ではウェハの欠陥として有害に働き、そのウェハで製造された集積回路装置に損傷を与える恐れがある。ところが、酸素析出核が活性領域外に存在する場合、酸素析出核は金属のゲッタリングサイトとして有益な機能を果たすことが可能である。
そのため、前記BMDが、所定値に維持されていれば、高品質なウェハの生産に役立つ。そこで、インゴットの生産時にBMD値を制御する必要がある。
最後に、第3温度帯域220では、シリコンインゴットの結晶が完成される。この帯域では前記欠陥の形成が急激に低下する。
前記冷却速度制御部100は、主に第2温度帯域210でインゴットの冷却温度を制御してウェハのBMD値を制御する。前記冷却速度制御部100は、欠陥の形成が少ない第3温度帯域220でインゴットを急速冷却させてインゴットの歩留まりを高めるためのものである。
従って、成長するインゴットの温度が主に第2温度帯域210と第3温度帯域220内に該当する場合、本実施例の冷却速度制御部100によってインゴットの冷却速度が制御される。
但し、前記冷却速度制御部100によって制御される欠陥は、酸素析出核に限定されるものではなく、インゴットの冷却速度が制御されるにつれてその他の欠陥も制御できることは言うまでもない。
例えば、第1温度帯域200について上述したように、インゴットが大口径化するにつれて、前記上側熱遮蔽体13のみでG値を制御することが難しくなる。V欠陥やI欠陥の発生可能性が高くなることを防止するため、前記冷却速度制御部100は第1温度帯域200まで延長される。これによりG値を制御することで、V欠陥やI欠陥の発生を抑制することができる。
前記冷却速度制御部100の構成をより詳しく説明するため、図3と図4を参照する。
図3は、本発明の一実施例に係る冷却速度制御部100の内部構成を示す斜視図であり、図4は、本発明の一実施例に係る冷却速度制御部100の断面構成を示す図である。
図3と図4を参照すると、前記冷却速度制御部100は円筒柱形状からなる。円筒柱の内部には、インゴットが成長するホールが設けられる。
さらに、前記冷却速度制御部100の外形は前記フレーム部110によって形成され、前記フレーム部110は内側壁と外側壁で構成される。前記フレーム部110の内側壁と外側壁は、予め設定された間隔を置いて設けられ、断熱部120と冷却部140がその間に配置される。即ち、前記フレーム部110を構成する外側壁と内側壁との間は空間で構成される。
そして、前記フレーム部110の空間は、垂直方向に区間を分けるために、その空間の水平面に区画部を設けることができる。即ち、前記フレーム部110の内部の空間には区画部が収容され、2つ以上の区画に分離することができる。分離されたそれぞれのフレームの内部の空間を、断熱部120、遮断部130、冷却部140で構成することができる。
また、前記フレーム部110の側面に開口部(図示せず)を含むことができ、前記開口部にはウィンドウを介在させることができる。前記開口部は、ドームチャンバー11に設けられたビューポートから成長するインゴットを観察できるように光を透過する役割をする。
そして、前記フレーム部110の材質には、モリブデン(Moly)、ステンレス鋼(SUS)、黒鉛(Graphite)、炭素複合材(Carbon composite material)などを使用するこができる。
このとき、前記フレーム部110は、区画された部分それぞれに応じて異なる材質からなることもできる。例えば、前記フレーム部110の断熱部120で構成される部分は、断熱効果を高めるために黒鉛(Graphite)からなり、その内側壁の表面を、単結晶の熱を反射するために熱分解黒鉛(Pyrolytic graphite)のような反射体物質でコーティングすることができる。そして、前記フレーム部110の冷却部140で構成される部分は、熱伝導率が高いステンレス鋼(SUS)からなり、その内側壁を熱を吸収することができる物質でコーティングすることができる。
また、前記分離された部分それぞれが異なる材質で構成される場合、冷却部140と断熱部120がそれぞれ製造された後に組立や解体ができるように冷却速度制御部100を構成することも可能である。例えば、前記冷却部140と前記断熱部120の端部に雄ネジ部を設け、前記遮断部130の両端部に雌ネジ部を設ける。前記遮断部を中心にして、その両端にそれぞれ冷却部と断熱部とを締結して前記冷却速度制御部100を構成することができる。
さらに、断熱部120の下部と遮断部130の上部が嵌合するように構成され、遮断部130の下部と冷却部140の上部も嵌合するように構成することもできる。
また、前記フレーム部110の上側がチャンバー11の上部と連結され、上側熱遮蔽体13まで垂直方向に延長される。
例えば、第2温度帯域210でインゴットの冷却温度を制御するため、前記フレーム部110の端部は、引上げられるインゴットの温度が1080〜850℃となる高さまで延長される。また、第1温度帯域200まで制御するため、前記フレーム部110の端部が上側熱遮蔽体13の上面まで延長されることも可能である。
そして、上述したように、分離されたフレーム部110の下部に断熱材(Insulator)が満たされて、前記断熱部120が形成されることになる。
前記断熱材の材質には、シリコン融液の汚染防止のため、カーボンフェルト(carbon felt)を使用することもできる。
そして、前記断熱部120は、インゴットの冷却時に外側部Eを保温してインゴットの中心部Cの冷却速度とインゴットの外側部Eの冷却速度との偏差を減少させようとするものである(図5参照)。
即ち、インゴットが冷却される時、インゴットの中心部Cは伝導だけで熱を放出する。しかし、インゴットの外側部Eは伝導だけではなく、対流と輻射方式によっても熱を放出するので、その熱の放出方式が異なる。さらに、熱が放出される周辺の温度も異なるので、外側部Eは中心部Cに比べて相対的により早く冷却されることになる。このように、インゴットの中心部Cと外側部Eの冷却速度が異なるようになり、それぞれの冷却履歴に偏差が生じる。このようなインゴットから生産すると、面内に不均一な結晶特性を有するウェハが生産されることになる。そのため、前記断熱部120によってこれを防止しようとするのである。
例えば、BMDは第2温度帯域210でのインゴットの冷却履歴に応じてその値が決定される。インゴットの外側部Eと内側部の冷却速度が異なるようになると、インゴットの水平面で外側部Eと内側部のBMDの値が異なるようになる。そのため、水平面で切断されて生産されるウェハは面内に不均一なBMD値を有することになる。
従って、前記冷却速度制御部100の下部に前記断熱部120を設けて、前記断熱部120がインゴットの外側部Eを徐々に冷却させることで、インゴットの中心部Cと外側部Eとの冷却速度の偏差を減少させることができる。
ところが、前記断熱部120の長さを延長すると、インゴットの外側部Eと中心部Cとの冷却速度の偏差が減少して、より均一な品質の面を有するウェハを生産することができるが、前記断熱部120の長さの延長には、インゴットの冷却速度が減少して、インゴットの生産歩留まりが低下する短所がある。そこで、前記断熱部120は、制御しようとする欠陥が主に発生する区間にのみ形成されることが好ましい。
例えば、前記断熱部120の下部は、引上げられるインゴットの外側部Eの温度が1080〜800℃となる高さに形成され、その上部は、インゴットの外側部Eの温度が450〜400℃となる高さまで形成できる。特に、前記断熱部120が制御しようとするBMD値に決定的に影響を及ぼす酸素析出核の濃度を主に制御するため、酸素析出核が最も多く形成される温度帯域である850〜450℃で前記断熱部120が形成されることがインゴットの歩留まり面で好ましい。
そして、前記断熱部120の下部が上側熱遮蔽体の上面の高さまで形成されることも可能である。この場合、前記断熱部120には、上側熱遮蔽体を経た後のインゴットのG値を制御して、V欠陥とI欠陥を制御することができる利点がある。
そして、インゴットで欠陥の発生が急激に減少する高さからインゴットを速やかに冷却させるため、前記フレーム部110の上部に冷却部140が設けられる。例えば、前記冷却部140は、インゴットの外側部Eの温度が450〜400℃になる高さから形成できる。これは、酸素析出核の生成が450℃以下から急激に低下するからである。
本実施例において、前記冷却部140は、水冷管122と、前記水冷管122に冷却水を注入する注入口121及び前記冷却水が排出される排出口123と、を含むように構成することができる。
即ち、前記水冷管122を2つ以上の通路で構成することができる。そして、前記水冷管122の上部の一方の側には、冷却水が流入される注入口121を形成することができ、下部の一方の側には、冷却水が排出される排出口123を形成することができる。
さらに、前記注入口121と前記排出口123には、冷却水を供給する供給管とポンプ(図示せず)が連結されて、これらが冷却水の流入と排出をすることで冷却水の温度を低温に維持することができる。
この場合、水冷管122の材質には、ステンレス鋼(SUS)のように熱伝導率が高い金属を使用することができる。
一方、前記断熱部120のすぐ上側に前記冷却部140が形成されることも可能である。しかし、前記冷却部140が前記断熱部120を冷却させて前記断熱部120の保温効果が減少し得る。そのため、前記断熱部120と前記冷却部140との間に別途の遮断部130を構成することができる。
即ち、前記遮断部130を前記断熱部120と前記冷却部140との間に設けて、前記遮断部130の下側の前記断熱部120とその上側の前記冷却部140との熱交換を遮断させることができる。そして、前記遮断部130は、前記断熱部120と前記冷却部140との間の熱交換を遮断させる程度の高さであれば充分であるので、前記遮断部130を、前記断熱部120及び前記冷却部140よりも低い高さを有するように形成することができる。
例えば、前記冷却部と前記遮断部及び前記断熱部の垂直長さの比を、2:1:1にすることができる。
そして、前記冷却部140と前記断熱部120との熱交換を遮断するために、前記遮断部130が真空状態にされることも可能であるが、前記遮断部130が別の断熱材や空間で構成されることも可能である。
また、本発明と異なる実施例において、前記断熱部120をガスで満たすことができる。
例えば、前記断熱部120は、ガス注入口131、ガス移動管132及びガス排出口132を含むように構成することができる。このとき、前記ガス注入口131は冷却部140に形成され、ガス移動管132が冷却部140まで延長されて前記ガス注入口131と連結できる。
さらに、前記ガス注入口131に、不活性ガスを供給するガス供給管と供給部(図示せず)とを連結できる。
これにより、前記断熱部120が不活性ガスで満たされて断熱効果を向上させることができる。
図5は、本発明の別の実施例に係る冷却速度制御部の断面図を示す。
本実施例の冷却速度制御部100は、断熱部141の形状を変形させてインゴットの断熱効果を向上させようとするものである。
本実施例の断熱部141は、成長するインゴットが通過するホールのサイズを維持する第1断熱部142と、ホールのサイズが線形的に増加する第2断熱部143と、を含むように構成することができる。
前記第1断熱部142と前記第2断熱部143とをなすフレーム部110は、前記断熱部141の形状に沿うように形成されることは言うまでもない。
前記第2断熱部143は、シリコン融液を収容する坩堝12の上面のサイズまで増加することができる。
前記断熱部141をこのような形状にすることで、シリコン融液から放出される熱を効果的に外部と遮断して断熱部141の内部空間の温度を向上させることができると共に、外部の温度を下げることができる。
図6は、本発明のさらに別の実施例に係る冷却速度制御部の断面図を示す。
本実施例の冷却速度制御部100は、断熱部145の形状を変形させてインゴットの断熱効果を向上させようとするものである。
本実施例の断熱部145は、成長するインゴットが通過するホールのサイズを維持する第1断熱部146と、ホールのサイズが徐々に増加するドーム形状に形成された第2断熱部147と、を含むように構成することができる。
前記第1断熱部146と前記第2断熱部とをなすフレーム部110は、前記断熱部145の形状に沿うように形成されることは言うまでもない。
前記第2断熱部146は、シリコン融液を収容する坩堝12の上面のサイズまで増加することができる。
前記断熱部145をこのような形状にすることで、シリコン融液から放出される熱を効果的に外部と遮断して、断熱部145の内部空間の温度を向上させることができると共に、外部の温度を下げることができる。
上述したいくつかの実施例の冷却速度制御部100によって、インゴットでは断熱部120により第2温度帯域210でインゴットの外側部Eと中心部Cとの冷却速度の偏差が減少することになり、インゴットは冷却部140を経て最終生産されることになる。以下、冷却速度制御部100の適用によるインゴットの変化を説明する。
図7は、本発明の一実施例に係る冷却速度制御部100の適用前後におけるBMD値の変化を示すグラフである。
まず、適用前のグラフは、前記冷却速度制御部100を備えず、水冷管のみを備えるインゴット成長装置でインゴットを成長させた後、そのインゴットを水平面で切断することで生産されたウェハのBMD値を測定したものである。
前記グラフを見ると、最初のインゴットの外側部Eから中心部Cに行くほどBMD値が上昇することが確認できる。中心部Cからその次の外側部Eに行くほどBMD値が減少することがわかる。即ち、BMDの傾き値が大きいことがわかる。
その理由は、インゴットの外側部Eが水冷管によって急激に冷却されるので、酸素析出核が形成される時間が減少してBMD値が小さく示されるからである。インゴットの中心部Cが外側部Eに比べて徐々に冷却されるので、酸素析出核が形成される時間が増加してBMD値が増加することになるからである。
反面、前記インゴット成長装置でインゴットを成長させた後、そのインゴットを水平面で切断することで生産されたウェハのBMD値を見ると、その値が一定を示していることが確認できる。
即ち、前記グラフを見ると、インゴットの外側部EのBMD値と中心部CのBMD値との差がほとんど無いことが確認できる。即ち、BMDの傾き値がほぼ0に近い値に測定されていることが確認できる。
その理由は、インゴットの外側部Eが断熱部120によって保温されることにより、インゴットの外側部Eと中心部Cが冷却される時間はほぼ同一となり、冷却時間に比例するBMD値がインゴットの外側部Eと中心部Cで近似するからである。
上述した本実施例のインゴット成長装置によって、第2温度帯域210以下の帯域でインゴットの冷却温度を制御して、インゴットの外側部Eと内側部との冷却速度の偏差を減少させることができる。本実施例のインゴット成長装置には、前記インゴットから均一な品質のウェハを生産することができる長所がある。
以上、本発明は図面に図示された一実施例を基に説明したが、本技術分野における通常の知識を有する者であれば、この説明から様々な変形及び均等な他実施例が可能であることが理解できる。
本発明は、ウェハを生産するためのインゴットを成長させる装置及びこれに使用される冷却装置であるので、産業上の利用可能性がある。
そして、単結晶に流入された空孔と格子間シリコンの濃度が過飽和状態に至ると、空孔と格子間シリコンが拡散及び凝集して空孔欠陥(以下、V欠陥とする)と格子間欠陥(以下、I欠陥とする)を形成する。そして、V欠陥とI欠陥はウェハの特性に悪影響を及ぼすため、シリコン単結晶インゴットの成長時にはV欠陥とI欠陥の形成を抑制しなければならない。
ところが、近年、シリコン単結晶インゴットの直径を大口径化させながら、V/Gを無欠陥マージン内で制御することがだんだん難しくなっている。特に、シリコン単結晶の口径が大きくなると、単結晶の引上げ過程でシリコン融液の消耗量が増加し、その分メルトギャップの変動幅が大きくなる。そのため、上側熱遮蔽体のみによるG値の制御には限界があった。
また、VとI欠陥が発生した後の冷却温度帯域では、インゴットの冷却時に酸素析出核のような欠陥が発生する。そのため、前記温度帯域でもインゴットの冷却速度を制御する必要性がある。特に、近年、ウェハが300mm以上と大口径化するにつれて、インゴットの中心部Cと外側部Eとの冷却速度の偏差がさらに大きくなってしまい、その後、そのインゴットから生産されたウェハを加工すると、面内における様々な結晶欠陥、即ち、ウェハの中心部と外側部とにおけるBMD及び酸素濃度の差が大きくなる問題点が発生する。
ところが、インゴットの直径が300mm以上へ大口径化すると、G値を前記上側熱遮蔽体13のみで制御することが難しくなる。即ち、インゴットの口径が大きくなると、インゴットの引上げ過程でシリコン融液の消耗量が増加して前記上側熱遮蔽体13の下部とシリコン融液の表面との間のメルトギャップが大きくなる。そのメルトギャップが変化すると、シリコン融液界面のG値が変動する。このような場合、インゴットの引上げ速度Vを無欠陥引上げ速度へ制御しても、シリコン融液の界面の一部領域や全体領域でV/Gが無欠陥マージンを外れる。そのため、単結晶内にV欠陥やI欠陥が発生し得る。
そして、前記フレーム部110の空間は、垂直方向に区間を分けるために、その空間の水平面に区画部(partition)を設けることができる。即ち、前記フレーム部110の内部の空間には区画部が収容され、2つ以上の区画に分離することができる。分離されたそれぞれのフレームの内部の空間を、断熱部120、遮断部130、冷却部140で構成することができる。
さらに、断熱部120の部と遮断部130の部が嵌合するように構成され、遮断部130の部と冷却部140の部も嵌合するように構成することもできる。
また、前記フレーム部110の上側がチャンバー11の上部と連結され、前記フレーム部110の下側が上側熱遮蔽体13まで垂直方向に延長される。
即ち、インゴットが冷却される時、インゴットの中心部Cは伝導だけで熱を放出する。しかし、インゴットの外側部Eは伝導だけではなく、対流と輻射方式によっても熱を放出するので、その熱の放出方式が異なる。さらに、熱が放出される周辺の温度も異なるので、外側部Eは中心部Cに比べて相対的により早く冷却されることになる。このように、インゴットの中心部Cと外側部Eの冷却速度が異なるようになり、それぞれの冷却履歴に偏差が生じる。このようなインゴットから生産すると、面内に不均一な結晶欠陥を有するウェハが生産されることになる。そのため、前記断熱部120によってこれを防止しようとするのである。
例えば、前記断熱部120は、ガス注入口131、ガス移動管132及びガス排出口13を含むように構成することができる。このとき、前記ガス注入口131は冷却部140に形成され、ガス移動管132が冷却部140まで延長されて前記ガス注入口131と連結できる。
本実施例の冷却速度制御部100は、断熱部120の形状を変形させてインゴットの断熱効果を向上させようとするものである。
本実施例の断熱部120は、成長するインゴットが通過するホールのサイズを維持する第1断熱部124と、ホールのサイズが線形的に増加する第2断熱部125と、を含むように構成することができる。
前記第1断熱部124と前記第2断熱部125とをなすフレーム部110は、前記断熱部120の形状に沿うように形成されることは言うまでもない。
前記第2断熱部125は、シリコン融液を収容する坩堝12の上面のサイズまで増加することができる。
前記断熱部120をこのような形状にすることで、シリコン融液から放出される熱を効果的に外部と遮断して断熱部120の内部空間の温度を向上させることができると共に、外部の温度を下げることができる。
本実施例の冷却速度制御部100は、断熱部120の形状を変形させてインゴットの断熱効果を向上させようとするものである。
本実施例の断熱部120は、成長するインゴットが通過するホールのサイズを維持する第1断熱部16と、ホールのサイズが徐々に増加するドーム形状に形成された第2断熱部17と、を含むように構成することができる。
前記第1断熱部16と前記第2断熱部127とをなすフレーム部110は、前記断熱部120の形状に沿うように形成されることは言うまでもない。
前記第2断熱部127は、シリコン融液を収容する坩堝12の上面のサイズまで増加することができる。
前記断熱部120をこのような形状にすることで、シリコン融液から放出される熱を効果的に外部と遮断して、断熱部120の内部空間の温度を向上させることができると共に、外部の温度を下げることができる。

Claims (20)

  1. 種結晶を用いて坩堝に収容されたシリコン融液からインゴットを成長させるインゴット成長装置であって、
    前記坩堝が収容される下部と成長する前記インゴットが通過する上部とで構成されたチャンバーと、
    前記チャンバーの上部に配置されて前記チャンバーの下部まで延長され、成長する前記インゴットが通過できるホールを有する冷却速度制御部と、を含み、
    前記冷却速度制御部は、
    前記インゴットを保温するための断熱部と、
    前記断熱部の上側に配置され、前記インゴットを冷却させるための冷却部と、
    前記断熱部と前記冷却部との間に配置され、前記冷却部と前記断熱部との間の熱交換を抑制するための遮断部と、を含むことを特徴とするインゴット成長装置。
  2. 前記冷却速度制御部は、前記冷却速度制御部の外形をなすフレーム部を含み、
    前記フレーム部は、前記断熱部と前記遮断部との間及び前記遮断部と前記冷却部との間をそれぞれ区画するための複数の区画部を含むことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  3. 前記断熱部は、カーボンフェルトの断熱材からなることを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  4. 前記遮断部は、前記断熱部と前記冷却部との間を真空状態にすることにより構成されることを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  5. 前記冷却部は、前記チャンバーの上部の内壁に沿う前記インゴットを冷却するための水冷管からなることを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  6. 前記断熱部は、前記インゴットの外側部の温度が850℃乃至450℃となる領域内に配置されるようなサイズで設けられることを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  7. 前記断熱部と前記遮断部、及び前記冷却部と前記遮断部は、それぞれ締結分離可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  8. 前記坩堝の上側に配置される断熱手段として設けられ、成長する前記インゴットが通過できるホールを備えた上側熱遮蔽体をさらに含み、
    前記断熱部は、前記上側熱遮蔽体の上面まで延長されたことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  9. 前記断熱部の側面に開口部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  10. 前記冷却部、前記遮断部及び前記断熱部の垂直長さの比は2:1:1であることを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  11. 前記冷却部は、水冷管と、前記水冷管に冷却水を注入する注入口と、前記冷却水が排出される排出口と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  12. 前記断熱部は、ガス注入口と、ガス移動管と、ガス排出口と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  13. 前記断熱部は、前記インゴットが通過できる前記ホールのサイズが徐々に増加するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のインゴット成長装置。
  14. 前記断熱部は、前記ホールのサイズが徐々に増加するドーム形状を有することを特徴とする請求項13に記載のインゴット成長装置。
  15. インゴット成長装置の内部に配置され、成長するインゴットの高さに応じて前記インゴットの冷却速度を制御するための冷却速度制御装置であって、
    前記冷却速度制御装置の外形をなして、成長する前記インゴットが通過できるホールを有し、内部に少なくとも2つ以上の区画部を含むフレーム部と、
    前記フレームの上部に配置され、前記インゴットを冷却する冷却部と、
    前記フレームの下部に配置され、前記インゴットを保温する断熱部と、
    前記フレームの上部と下部との間に配置され、前記冷却部と前記断熱部との熱交換を抑制する遮断部と、を含むことを特徴とする冷却速度制御装置。
  16. 前記断熱部と前記遮断部、及び前記冷却部と前記遮断部は、それぞれ締結分離可能に構成されたことを特徴とする請求項15に記載のインゴット成長装置。
  17. 前記冷却部は、水冷管と、前記水冷管に冷却水を注入する注入口と、前記冷却水が排出される排出口と、を含むことを特徴とする請求項15に記載のインゴット成長装置。
  18. 前記断熱部は、ガス注入口と、ガス移動管と、ガス排出口と、を含むことを特徴とする請求項15に記載のインゴット成長装置。
  19. 前記断熱部は、前記インゴットが通過できる前記ホールのサイズが徐々に増加するように形成されたことを特徴とする請求項15に記載のインゴット成長装置。
  20. 前記断熱部は、前記ホールのサイズが徐々に増加するドーム形状を有することを特徴とする請求項15に記載のインゴット成長装置。
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