JP2016511841A - シリコーンコンタクトレンズ及びその製造方法 - Google Patents

シリコーンコンタクトレンズ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

コンタクトレンズ及びその製造方法を提供する。コンタクトレンズは、シリコーンコンタクトレンズ基材とシリコーンコンタクトレンズ基材に形成されたアモルファスカーボン膜を有する。コンタクトレンズのアモルファスカーボン膜は、シリコーンコンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスを含む混合ガス雰囲気下でプラズマ重合することで形成される。コンタクトレンズは、優れた酸素透過性と高い屈折率を有する。

Description

本発明はコンタクトレンズ及びその製造方法に関する。特に、優れた酸素透過性と、高い屈折率を備えたコンタクトレンズ及びその製造方法に関する。
近年、コンタクトレンズの装用者が増えており、中でもソフトコンタクトレンズの装用者が増えている。コンタクトレンズは、眼粘膜と直接接触させて使用するため、出来るだけ清潔な状態を維持する必要がある。そのため、装用中には、レンズへの細菌等の異物の付着を減らすことも重要である。結膜常在細菌の多くは非病原性であるが、コンタクトレンズに過剰の細菌が付着すると、付着した細菌から分泌される菌体外物質等によりコンタクトレンズ表面にバイオフィルムが形成される。このバイオフィルムは、病原性微生物の温床となる危険性があり、微生物感染症のリスクを高めることになる。
従来、コンタクトレンズへの細菌付着を抑制する技術として、抗菌物質を担持させたコンタクトレンズが報告されている(特許文献1及び特許文献2参照)。しかしながら、これらは点眼剤、洗眼剤、コンタクトレンズケア用剤等のコンタクトレンズ用眼科組成物の製剤設計の観点からであって、コンタクトレンズ自体の表面への細菌の付着を抑制する技術については、未だ十分に研究されていない。
コンタクトレンズとしては、ポリメチルメタクリレートを基材としたハード型と、ポリ−2ヒドロキシエチルメタクリレートを基材としたソフト型が実用化されているが、これらのコンタクトレンズは酸素透過性に劣るので、装着時に眼球表面の角膜組織に対する酸素の供給が不十分となり、長期間連続して装着することができない。酸素透過性を改良するものとして、コンタクトレンズの基材にシリコーンを共重合または混合する試みがなされているが(特許文献3及び特許文献4参照)、それでも眼球に十分な酸素を供給する材料ではなく、また水を含むソフトコンタクトレンズは細菌増殖を促すため、更なる酸素透過性を有しかつ細菌などによるレンズ汚染に耐えうる材料の開発が求められている。
酸素透過性の観点からシリコーン重合体のみを使用する試みが提案されている。(特許文献5)しかしながらこれらのシリコーン重合体組成物を基材として作られるシリコーンコンタクトレンズは、柔軟性、酸素透過性、透明性の点でほぼ満足されるが、シリコーン本来の特性である疎水性、撥水性を有するために眼球面に対する親和性に劣り、角膜組織に刺激を与えて炎症を起こす可能性がある。
このためシリコーンコンタクトレンズについては、コンタクトレンズ膜の表面に親水性化合物をイオン化放射線を用いてグラフト重合する方法(特許文献6)、または水蒸気含有雰囲気中で放電処理する方法(特許文献7)にて、その表面を改質されている。しかしながらこれらの方法による表面改質は一時的なものであり、かつシリコーン親和性の改善にとどまるもので、上述の細菌の付着に関しては特に意識して開発されていない。
特開2003−248200号公報 特表2009−533081号公報 米国特許第5760100号明細書 特開2007−70405号公報 特開昭51−131562号公報 特開昭51−27546号公報 特開昭54−81363号公報
以下に、本発明のいくつかの例の態様の基本的な理解を提供するために、本発明の簡単な概要を示す。この概要は、本発明の広範な概要ではない。また、この概要は、本発明の重要な要素の識別も、本発明の範囲を線引きすることも意図していない。要約の唯一の目的は、後で示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化した形で本発明のいくつかの概念を提示することである。
そこで本発明の目的は、高い酸素透過性と柔軟性を持つシリコーン樹脂と、その表面に形成され、レンズ表面を完全に被服したアモルファスカーボン層と、を有するシリコーンコンタクトレンズを提供することである。本発明のシリコーンコンタクトレンズは、適度に親水性であり、細菌が付着しない。
本発明のもう一つの目的は、シリコーンコンタクトレンズの製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、シリコーンコンタクトレンズが提供される。シリコーンコンタクトレンズは、シリコーンコンタクトレンズ基材と、シリコーンコンタクトレンズ基材に形成されたアモルファスカーボン膜と、を有する。一実施形態において、アモルファスカーボン膜はシリコーンコンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスを有する混合ガス雰囲気下でプラズマ重合することで形成される。別の実施形態において、炭化水素ガスはメタンガスである。別の実施形態において、混合ガスは希ガスを含む。別の態様において、シリコーンコンタクトレンズ基材は付加硬化型シリコーンゴムを含む。別の態様において、シリコーンコンタクトレンズ基材はパーオキサイド硬化型シリコーンゴムを含む。別の態様において、アモルファスカーボン膜は90から250Åの厚さを有する。また、別の態様において、アモルファスカーボン膜は100から200Åの厚さを有する。別の態様において、シリコーンコンタクトレンズ基材はジメチルポリシロキサンと、オルガノポリシロキサン樹脂と、テトラメチルテトラビニルサイクロテトラシロキサンと、を有する。
本発明の一態様によれば、シリコーンコンタクトレンズを製造方法が提供される。シリコーンコンタクトレンズは、シリコーンコンタクトレンズ基材と、シリコーンコンタクトレンズ基材に形成されたアモルファスカーボン膜と、を有する。この方法は、シリコーンコンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスを有する混合ガス雰囲気下でプラズマ重合することでアモルファスカーボン膜を形成する工程を含む。一実施形態において、炭化水素ガスはメタンガスである。別の実施形態において、酸素含有ガスは空気または酸素である。別の実施形態において、混合ガスは、希ガスを含む。別の実施形態において、炭化水素ガスはメタンガスで、酸素含有ガスは酸素である。別の実施形態において、メタンガスと酸素の体積比は50:50から70:30である。別の実施形態において、メタンガスと酸素の体積比は55:45から65:35である。別の実施形態において、混合ガスの圧力は3から10パスカルである。
本発明によれば、平滑な表面と、適度な親水性と、高い酸素透過性を兼ね備えることによって、日常の使用に快適なシリコーンコンタクトレンズを提供することができる。
また、緻密なアモルファスカーボン層が形成されたシリコーンコンタクトレンズ表面は、細菌が付着してもレンズ内での繁殖を防ぐことができ、衛生面でもすぐれたコンタクトレンズである。
本発明のシリコーンコンタクトレンズは、付加硬化型シリコーンゴムまたはパーオキサイド硬化型シリコーンゴムを硬化することにより得られたシリコーンゴムを、炭化水素ガス及び酸素を含む混合ガス存在下でプラズマ重合することにより表面にアモルファスカーボンの薄膜を形成したコンタクトレンズである。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
[シリコーンコンタクトレンズ材料の製造方法]
(A)成分
(A)成分は、下記平均単位式で示される、ケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも2個有するオルガノポリシロキサンである。
RaSiO4-a/2
式中、aの値は1〜3で、Rはそのうち少なくとも2個がアルケニル基であり、残りのRが不飽和脂肪族基を含まない非置換または置換炭化水素基である。
オルガノポリシロキサンの形状としては、線状、分岐した線状、環状、網状、三次元体のいずれであってもよく、また単一重合体、共重合体のいずれであってもよい。その重合度は、数量体から100〜10000量体のような高重合体のものまでいずれであってもよい。
アルケニル基としてはビニル基、アリル基、1-プロペニル基、イソプロペニル基が例示される。好ましくはビニル基である。アルケニル基はオルガノポリシロキサン1分子中に少なくとも2個存在する必要があり、その存在位置はどこであってもよい。非置換炭化水素基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、オクチル基、シクロヘキシル基、フェニル基が例示される。置換炭化水素基としてはトリル基、キシリル基、ベンジル基、クロロフェニル基、シアノエチル基が例示される。アルケニル基以外のRとしては、好ましくはメチル基である。
(ヒドロシリル化反応を利用した硬化剤)
ヒドロシリル化反応を利用する硬化剤は、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと付加反応触媒との組み合わせからなる。
(B)成分
(B)成分は下記平均単位式で示される、ケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。
R’bSiO4-b/2
式中、bの値は1〜3で、R’はそのうち少なくとも2個が水素原子であり、残りのR’は不飽和脂肪族基を含まない非置換または置換炭化水素基である。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンの形状としては線状、分岐した線状、環状、網状、三次元体のいずれであってもよく、また単一重合体、共重合体のいずれであってもよい。その重合度は2量体から10〜1000量体のような高重合体のものまでいずれであってもよい。
非置換炭化水素基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、オクチル基、シクロヘキシル基、フェニル基が例示される。置換炭化水素基としてはトリル基、キシリル基、ベンジル基、クロロフェニル基、シアノエチル基が例示される。水素以外のR’としては、好ましくはメチル基である。
(B)成分の配合量は、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基1個に対して、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子の数が0.8〜10個、好ましくは1〜5個の範囲内となる量である。該配合量が、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基1個に対して、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子の数が0.8個未満となる量であると、得られる組成物は十分に硬化しない。また、該配合量が、(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基1個に対して、(B)成分中のケイ素原子結合水素原子が10個を超える量であると、得られるシリコーンゴムのゴム弾性が極端に劣ったものとなる。
(C)成分
(C)成分の付加反応触媒は、(A)成分中のアルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子との付加反応を促進するものであればいかなる触媒であってもよい。その具体例としては、白金、パラジウム、ロジウム等や、アルコール変性塩化白金酸、オレフィン、ビニルシロキサン又はアセチレン化合物と塩化白金酸の配位化合物、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム等の、白金族金属又はそれらの化合物が挙げられるが、特に好ましくは白金系化合物である。また、β−ジケトン白金錯体または環状ジエン化合物を配位子に持つ光活性型白金錯体触媒を使用してもよい。こうした白金錯体は、例えば、米国特許第6,376,569号明細書、米国特許第4,916,169号明細書、米国特許第6,046,250号明細書、米国特許第5,145,886号明細書、米国特許第6,150,546号明細書、米国特許第4,530,879号明細書、米国特許第4,510,094号明細書に開示されている。
(C)成分は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
(C)成分の配合量は、触媒としての有効量でよいが、(A)成分及び(B)成分の合計量に対して、触媒金属元素に換算して質量基準で1〜500ppmの範囲であることが好ましく、10〜100ppmの範囲であることがより好ましい。かかる範囲を満たすと、付加反応の反応速度が適切なものとなり、かつ硬化物の耐熱性が良好なものとなる。
シリコーンコンタクトレンズ材料をヒドロシリル化反応により硬化させる場合には、室温における良好な保存安定性と適度なポットライフを保持するために、メチルビニルシクロテトラシロキサン、アセチレンアルコール、またはマレイン酸誘導体を添加することもできる。
なお、シリコーンコンタクトレンズ材料のヒドロシリル化反応による硬化は、60〜250℃の温度で1分〜5時間程度加熱することにより行うこともできる。
また、光活性型白金錯体を使用したヒドロシリル化反応によるシリコーンコンタクトレンズ材料の硬化は、約200〜約800nmの波長を有する光に暴露することにより行うことが好ましい。硬化は10秒〜30分照射することにより行うことができる。適当な光源の例は、タングステンハロゲンランプ、キセノンアークランプ、水銀―アークランプ、UV-LED等が挙げられる。
(パーオキサイド硬化剤)
(D)成分のパーオキサイドとしては、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、o−メチルベンゾイルパーオキサイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ブチルパーオキシ)ヘキシン、1,6−ビス(p−トリルパーオキシカルボニルオキシ)ヘキサン、ジ(4−メチルベンゾイルパーオキシ)ヘキサメチレンビスカーボネート等が挙げられ、これら1種単独でも2種以上を組み合わせて用いることができる。その添加量は、(A)成分の100質量部に対して、0.01〜5質量部、特に0.05〜3質量部を配合することが好ましい。
このパーオキサイドを用いた組成物の硬化条件は特に制限されないが、通常100〜300℃の温度で1分〜5時間程度加熱することによって硬化させることができる。
その他の成分として、補強性のある微粉末状シリカを配合することが好ましい。この微粉末シリカは硬化物の機械的強度を補強するためのもので、従来シリコーンゴムに使用されている公知のものでよく、例えば煙霧シリカ、沈降シリカ、焼成シリカ、石英粉末、珪藻土等がある。これら1種または2種以上併用してよい。これらのシリカ粒子は通常BET法による比表面積が50m/g以上、特に50〜500m/g程度のものが一般的である。このような微粉末シリカはそのまま使用してもよいが、本発明組成物に良好な流動性を付与させるためにメチルクロロシラン、ジメチルポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等の有機ケイ素化合物で処理したものを使用してもよい。
シリコーンコンタクトレンズ基材は、種々の従来の技術(例えば、レースカット製法、スピンキャスト製法、キャストモールド製法等)を使用して製造した後、例えば、キャストモールド製法においてはレンズを型から取り外し、被膜形成処理(前記混合ガス雰囲気下でのプラズマ重合処理)に付すことにより、アモルファスカーボン層を有したシリコーンコンタクトレンズができる。
[シリコーンコンタクトレンズへのプラズマ重合処理]
本発明では、前記コンタクトレンズ基材の表面にアモルファスカーボン層が形成される。前記被膜は、コンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスとの混合ガス、好ましくはメタンと酸素の混合ガス雰囲気下でプラズマ重合処理することで形成される。具体的には、メタンと酸素との混合ガス雰囲気下におけるプラズマ重合処理は、コンタクトレンズ基材をプラズマ重合装置内に入れた後、装置内の到達圧力を一定の範囲以下まで真空引きすることで行われる。真空装置にコンタクトレンズ基材を搬入し真空引きをする場合、装置表面の吸着ガス、内部の吸蔵ガス、シール材からの放出ガスの他に、処理対象となるコンタクトレンズ基材からも吸着しているガスおよび水分などが放出される。よって、プラズマ重合処理前に装置の到達圧力を一定とすることは、処理ロット間およびロット内における品質のばらつきを低減させることにもつながり、実用的、商業的観点から好ましい。真空引きにおける到達圧力としては、0.50Pa以下が好ましく、より好ましくは0.20Pa以下である。0.50Pa以下であれば、前述したように装置表面の吸着ガスおよびコンタクトレンズ基材に吸着しているガス等の影響による処理ロット間およびロット内における品質のばらつき(コーティング膜厚のばらつき)が低減され好ましい。このように一定の範囲まで装置内を排気するためには、目的の真空度まで到達可能な真空ポンプを用いればよく、回転ポンプやドライポンプなど、一般的に知られているものを用いればよい。また、装置内の真空度を測定する計測器も、所定の範囲の圧力を測定できる真空計で有れば如何なるものを用いても良く、例えば、ダイアフラム真空計やピラニ真空計などが挙げられる。さらに本発明では、処理対象となるコンタクトレンズ基材の表面(フロントカーブ面およびベースカーブ面)を均一かつ効率的に処理するために、コンタクトレンズ基材を、基材を支持するためのトレーに搭載することが好ましい。このとき、コンタクトレンズ基材を支持するためには、装置内が真空に近い状態であることから、処理時におけるコンタクトレンズ基材の安定性を向上させるために、コンタクトレンズ基材表面の10%以上がトレーと線接触するようコンタクトレンズ基材を支持することが好ましい。また、トレーの材質としては、真空装置で一般的に用いられている材質で有れば如何なるものを用いても良く、例えばステンレスなどを用いることができる。
プラズマ重合処理において用いられるメタンと酸素の混合比(メタン:酸素)は、体積基準で、50:50から70:30であることが好ましい。この比率よりも酸素の割合が多いときには、レンズ表面に形成される膜の形成速度が低下し(処理時間の増加)、最終製品となる前に実施される高圧蒸気滅菌後に水湿潤性が低下することもあり好ましくない。またこの比率よりもメタンの割合が多いときには、レンズ表面に形成される膜が剛直となりやすく、剛直な重合膜は剥離またはヒビが発生し、ソフトコンタクトレンズに形成される膜としては好ましくない。上記混合比は、より好ましくは、55:45から65:35である。
メタンと酸素の混合ガスを装置内に導入してもよく、メタンと乾燥空気(水分含量3ppm)を別々に導入し、装置内で混合ガスとしてもよい。第一工程では、装置内にガスを絶えず供給し続け、真空ポンプで装置内の圧力を一定に保ちながらプラズマ重合処理を行うことが好ましい。装置内に導入するメタンと酸素の混合ガスの流量は、例えば装置の内部体積が150〜700L程度の場合には、1.5〜20sccmとすることが好ましく、2〜10sccmとすることが更に好ましい。
プラズマ重合処理は、ガスを装置内に導入し、装置内の圧力が安定化した後に行うことが好ましい。放電時における処理条件は適宜選択されるが、例えば、装置内の圧力は3〜10Pa、放電出力は10〜80W、プラズマ発生における電源としては6〜15kHz程度の低周波であることが好ましい。また装置としては、内部電極型、外部電極型などが挙げられるが、いずれの場合においても公知の装置を用いて実施することができる。第一工程におけるプラズマ重合処理時間は、所望の膜厚を考慮して設定すればよく、例えば3〜20分、好ましくは4〜10分とすることができる。
以上の工程により、コンタクトレンズ基材表面にアモルファスカーボン層を形成することができる。被膜は基材表面全面に形成することが好ましい。被膜の厚さは、レンズ表面の水湿潤性および耐久性に重要である。膜の厚さは、自動エリプソメータを用いることで測定することができる。自動エリプソメータを用いてコンタクトレンズ基材上に形成された被膜の厚さを直接測定することに代え、搬送トレー上の任意の場所にレンズおよびシリコンウエハーを搭載し、シリコンウエハー上に形成された膜の厚さを測定し、この膜厚をコンタクトレンズ基材上に形成された被膜の厚さとみなすこともできる。被膜の厚さは、90〜250Åであることが好ましく、より好ましくは100〜200Åである。被膜の厚さが90Å以上であれば、被膜の耐熱性が高く、高圧蒸気滅菌後に水湿潤性が低下することがなく、かつ緻密なアモルファス構造を持つ表面被覆性を維持することが好ましい。また被膜の厚さが250Å以下であれば、高い酸素透過性をもつコンタクトレンズを得ることができる。
[コンタクトレンズの製造方法]
本発明のコンタクトレンズの製造方法は、前記方法により製造されたシリコーンコンタクトレンズ材料を洗浄し不純物を除いて得るものである。本発明の方法で製造されたコンタクトレンズは、レンズ成型後に水膨潤させることなく使用できるので、形成したアモルファスカーボン層にヒビ等が発生することを抑制または防止することができる。
前記のシリコーンコンタクトレンズは、例えば高圧蒸気による滅菌処理を行うことができる。また、前記のコンタクトレンズは、有機溶媒による抽出処理を行うこともできる。この抽出処理は公知の方法で行うことができ、この処理により、コンタクトレンズ中に残留する生体にとって好ましくない架橋構造に組み込まれなかったシリコーンや他の不純物等を除去することができる。
本発明の方法により製造されるコンタクトレンズ材料は、その表面に緻密なアモルファスカーボン層を有するため、細菌の発生を抑制することができる。
以下に、実施例及び比較例に使用したシリコーンエラストマーの成分を記載し、本発明をさらに説明するが、本発明は下記の実験に制限されるものではない。
<組成物Aの調製>
組成物Aは、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、25℃での粘度が約5,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン80質量部と、(CH33SiO1/2単位39.5モル%、(CH32(CH2=CH)SiO1/2単位6.5モル%、SiO2単位54モル%からなるオルガノポリシロキサン樹脂20質量部と、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン0.3質量部と、塩化白金酸/1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液0.15質量部と、(CH32HSiO1/2単位59モル%、SiO2単位41モル%からなるオルガノポリシロキサン樹脂4.7質量部と、を混合して調製した。該組成物Aを150℃30分硬化させると、硬さ57(Type−A 57)であった。
<組成物Bの調製>
組成物Bは、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、25℃での粘度が約5,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン60質量部と、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、25℃での粘度が約1,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン15質量部と、(CH33SiO1/2単位39.5モル%、(CH32(CH2=CH)SiO1/2単位6.5モル%、SiO2単位54モル%からなるオルガノポリシロキサン樹脂25質量部と、テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン0.5質量部と、塩化白金酸/1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体を白金原子含有量として1質量%含有するジメチルポリシロキサン溶液0.25質量部と、分子鎖側鎖にケイ素原子結合水素原子を有し、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.53質量%)10質量部と、を混合して調製した。該組成物Bを150℃30分硬化させると、硬さ45(Type−A 45)であった。
<組成物Cの調製>
組成物Cは、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、25℃での粘度が約5,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン60質量部と、分子鎖両末端がビニルジメチルシロキシ基で封鎖され、25℃での粘度が約1,000mPa・sであるジメチルポリシロキサン15質量部と、(CH33SiO1/2単位39.5モル%、(CH32(CH2=CH)SiO1/2単位6.5モル%、SiO2単位54モル%からなるオルガノポリシロキサン樹脂25質量部と、ビス(2,4-ペンタンジオナト)白金錯体を白金原子含有量として0.4質量%含有する2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸溶液0.5質量部と、分子鎖側鎖にケイ素原子結合水素原子を有し、分子鎖両末端がトリメチルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有量=0.53質量%)10質量部と、を混合して調製した。該組成物Cを紫外線照射装置を用いて5000mJ/cmのエネルギーを照射して硬化させると、硬さ45(Type−A 45)であった。
<シリコーンコンタクトレンズ基材成形>
組成物Aと組成物B:当該組成物をポリプロピレン製の雄雌コンタクトレンズ型へ注入し、加熱成型(150℃/30分)にて直径11mm、厚さ100μmのシリコーンコンタクトレンズ基材を成形した。
組成物C:当該組成物をポリプロピレン製の雄雌コンタクトレンズ型へ注入し、5000mJ/cmのエネルギーを照射し成型して、直径11mm、厚さ100μmのシリコーンコンタクトレンズ基材を成形した。
<メタンプラズマ処理>
メタンプラズマ処理には神港精機株式会社製「プラズマ重合装置」を用いた。プラズマ処理を施すシリコーンコンタクトレンズ基材をコンタクトレンズ処理用土台に並べ、0.1Pa程度まで真空にしたベルジャー内(反応容器:105L)入れ、10分程度保持する。次に反応性ガス(メタン及び酸素の混合ガス:体積基準で、メタン2:酸素1)を流し続け、所定圧力になるよう反応性ガスを真空ポンプによって引いた。
〔測定方法〕
本実施例における各種測定は、以下に示す方法で行った。
(1)酸素透過係数
理化精機工業社製の製科研式フィルム酸素透過率計を用いて、35℃の水中でコンタクトレンズサンプルの酸素透過係数を測定した。なお、サンプルの厚みは必要に応じて複数枚を重ね合わせることによって調整した。
(2)コンタクトレンズへの菌付着性試験
コンタクトレンズへのPseudomonas aeruginosa (ATCC9027)(細菌)の付着性について評価した。
レンズを1枚あたり滅菌生理食塩水5mLに1晩浸漬させた(レンズの前処理)。各試験液1mLを24穴マルチプレートに入れ、それぞれに前処理済みのレンズを1枚ずつ入れた。コントロールとしては試験液に代えて生理食塩水を用いた(n=5)。24時間後、それぞれのレンズの水分を不織布で軽く吸い取った後、103CFU/mLのPseudomonas aeruginosa菌液(生理食塩水で懸濁)を入れた6穴マルチプレートに入れ、30分間室温にて保存した。次に、それぞれのレンズをピンセットで生理食塩水5mLを入れた6ウェルプレートに入れ、1分間振とうした。レンズを、新しい生理食塩水5mLの入った遠心管に移し、3分間超音波(38kHz)にかけた後、1分間試験管ミキサーにて攪拌することで、各コンタクトレンズに付着した細菌を剥がし、付着菌液を回収した。
得られた付着菌液を測定に適当な濃度になるように希釈し、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト・寒天培地(SCDLP寒天培地)上に播種し、33℃にて1晩培養した。観察されたコロニー数をカウントし、希釈倍率で補正することにより、各レンズに対する付着細菌数(生菌数)を求めた。比較例1の試験液を使用した場合の、付着細菌数に対する菌付着抑制率(%)を下記式に従って算出した。
Figure 2016511841
(3)水に対する接触角
純水との接触角を、温度23℃、相対湿度55%RHにおいて、協和界面科学株式会社製:接触角計CA−Vにより測定した。
(4)オイルレッドOによる染色試験
オイルレッドO0.5gをイソプロピルアルコール100mlに加え、飽和溶液を調整した。この飽和溶液に等量の蒸留水を加え、混合後に放置し、10分後に濾過した濾液をオイルレッドO染色液とした。染色試験はサンプル片を浸漬させた後取り出し、余計な染色液を取り除いた。
<実施例1>
組成物Aを用いてシリコーンコンタクトレンズ基材を作製した後、メタンプラズマ処理によりアモロファスカーボン層をその表面に形成し、シリコーンコンタクトレンズを作製した。そのコンタクトレンズの酸素透過係数と菌付着性試験結果を表1に、接触角と染色試験の結果を表2に示した。
<実施例2>
組成物Bを用いてシリコーンコンタクトレンズ基材を作製した後、メタンプラズマ処理によりアモロファスカーボン層をその表面に形成し、シリコーンコンタクトレンズを作製した。そのコンタクトレンズの酸素透過係数と菌付着性試験結果を表1に、接触角と染色試験の結果を表2に示した。
<実施例3>
組成物Cを用いてシリコーンコンタクトレンズ基材を作製した後、メタンプラズマ処理によりアモロファスカーボン層をその表面に形成し、シリコーンコンタクトレンズを作製した。そのコンタクトレンズの酸素透過係数と菌付着性試験結果を表1に、接触角と染色試験の結果を表2に示した。
<比較例1>
組成物Aを用いて成形されたシリコーンコンタクトレンズ基材の酸素透過係数と菌付着性試験結果を表1に、接触角と染色試験の結果を表2に示した。
<比較例2>
メタンガスを使用せずに、酸素のみのプラズマ重合により組成物Aを用いて成形されたシリコーンコンタクトレンズ基材の表面を改質した。そのコンタクトレンズの酸素透過係数と菌付着性試験結果を表1に、接触角と染色試験の結果を表2に示した。
Figure 2016511841
Figure 2016511841
本発明は、前記の例示的な実施形態を参照して説明された。本明細書を読み、理解することで、他の人に修正および変更が発生することがある。本発明の1つ以上の態様を組み込んだ例示的な実施形態は、それらが添付の特許請求の範囲内に入る限りすべての修正及び変更を含むことを意図している。

Claims (17)

  1. シリコーンコンタクトレンズ基材と、前記シリコーンコンタクトレンズ基材に形成されたアモルファスカーボン膜と、を有するシリコーンコンタクトレンズ。
  2. 前記アモルファスカーボン膜は、前記シリコーンコンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスとの混合ガス雰囲気下でプラズマ重合することにより形成される請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  3. 前記炭化水素ガスがメタンガスであることを特徴とする請求項2に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  4. 前記混合ガスが希ガスをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  5. 前記シリコーンコンタクトレンズ基材が付加硬化型シリコーンゴムを含む請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  6. 前記シリコーンコンタクトレンズ基材がパーオキサイド硬化型シリコーンゴムからなる、請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  7. 前記アモルファスカーボン膜は90から250Åの膜厚を有する請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  8. 前記アモルファスカーボン膜は100から200Åの膜厚を有する請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  9. 前記シリコーンコンタクトレンズ基材がジメチルポリシロキサン、オルガノポリシロキサン樹脂、およびテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンを含む請求項1に記載のシリコーンコンタクトレンズ。
  10. シリコーンコンタクトレンズ基材と、前記シリコーンコンタクトレンズ基材に形成されたアモルファスカーボン膜と、を有するシリコーンコンタクトレンズの製造方法であって、
    シリコーンコンタクトレンズ基材を炭化水素ガスと酸素含有ガスとの混合ガス雰囲気下でプラズマ重合することにより前記アモルファスカーボン膜を形成する工程を有するシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  11. 前記炭化水素ガスがメタンガスである請求項10に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  12. 前記酸素含有ガスが空気または酸素である請求項10に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  13. 前記混合ガスが希ガスをさらに含む請求項10に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  14. 前記炭化水素ガスがメタンガスであり、前記酸素含有ガスが酸素である請求項10に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  15. 前記メタンガスと酸素の体積割合が、50:50から70:30である請求項14に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  16. 前記メタンガスと酸素の体積割合が、55:45から65:35である請求項14に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
  17. 前記混合ガスの圧力が3から10Paである請求項10に記載のシリコーンコンタクトレンズの製造方法。
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