JP2016511380A - 粘性クラッチ及び関連のリザーバ構成 - Google Patents

粘性クラッチ及び関連のリザーバ構成 Download PDF

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Abstract

粘性クラッチ(30;130;230)は、軸(32;132;232)と、該軸に取り付けられたロータ(34;134;234)と、該ロータに近接して位置付けられたハウジング(36;136;236)と、ロータとハウジングとの間に規定された作動室(40;140;240)と、剪断流体を蓄えるのに使用されるリザーバ(38;138;238)とを含む。作動室への剪断流体の選択的な導入は、ロータとハウジングとの間の選択的なトルク伝達を容易にする。リザーバはロータから離れて軸に取り付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は一般的にクラッチに係わり、特に粘性クラッチに関する。
粘性クラッチは、数ある使用目的の中でも、自動車のファン駆動装置への適用に際して多種多様に使用されている。このようなクラッチは、2つの回転可能な構成要素間でのトルクの選択的な伝達のため、典型的には、比較的に濃いシルコーンオイル(一般的には剪断流体又は粘性流体と称されている)を用いている。入力及び出力部材(例えば、入力ロータ及び出力ハウジング)間に位置付けられたクラッチの作動領域に対して、オイルの流入出を選択的に許容することで、クラッチの係合又は非係合が可能となる。入力と出力との間の作動領域にてオイルの流れを制御するために弁が使用されている。最近のクラッチデザインは、クラッチのオフ状態から迅速なクラッチの係合を許容すべく、オイルに得られる運動エネルギを維持するため、クラッチが非係合の状態にある間、入力ロータに取り付けられたリザーバ内にオイルを蓄えることができる。また、このことは、弁が作動領域内へのオイルの流れを妨げるべく位置付けられている間、クラッチが非常に低速な出力速度(例えば、ファン速度)を有することを可能にする。
しかしながら、ロータディスクへのリザーバの取り付けは、設計の自由度を実質的に制限する。例えば、多くの従来のクラッチは、弁の制御に使用される磁束回路や、回転するリザーバに対しての弁の位置決め、更には、手に負えない変更となる適切な流体及び磁束経路の提供に関連した制限を有する。このような制約は、所望のトルク負荷に適応でき、そして、迅速且つ効率的にして確実に機能できる比較的コンパクト且つ低質量のクラッチの提供を模索するに際にも当て嵌まる。
それ故、新規な粘性クラッチの提供が望まれている。
本開示の1つの面において、例えば、粘性クラッチは軸と、該軸に取り付けられたロータと、該ロータに隣接して位置付けられたハウジングと、ロータとハウジングとの間に規定された作動室と、剪断流体を蓄えるために使用されるリザーバとを含む。作動室への剪断流体の選択的な導入はロータとハウジングとの間での選択的なトルク伝達を容易にする。リザーバはロータから離間して軸に取り付けられている。
本概要は例としてのみ提示され、限定されるものではない。本開示の他の面は、明細書全体、特許請求の範囲及び添付の図面を含む本開示の全体から認識され得る。
本発明に係る一実施形態の粘性クラッチの断面図である。 説明の都合上、カバー及びロータディスクを省略した図1の粘性クラッチの一部の断面斜視図である。 図1,2の粘性クラッチのリザーバの一部を個別に示す断面図である。 図1〜3のロータディスク及びリザーバを個別に示す透視図である。 図1の粘性クラッチにおける代替の実施形態の断面図である。 図1の粘性クラッチにおける代替の実施形態の断面図である。 図1の粘性クラッチにおける代替の実施形態の断面図である。 本発明に係る他の実施形態の粘性クラッチの断面図である。 本発明に係る他の実施形態の粘性クラッチの断面図である。 本発明に係る他の実施形態の粘性クラッチの部分断面図である。 本発明に係る他の実施形態の粘性クラッチの部分断面図である。 本発明に係る他の実施形態の粘性クラッチの部分断面図である。
上述の図は本開示の実施形態を明らかにしているが、本開示に言及されて如く他の実施形態もまた考えられる。全ての場合において、本開示は代表的であるが限定されるものではない発明を提示する。多数の他の改良及び実施形態が当業者によって工夫可能であり、そして、これらもまた本発明の本質の範囲及び趣旨に含まれることを理解すべきである。図面は一定の縮尺で描かれておらず、本発明の適用やその実施形態は、特には図に示されていない特徴及び構成要素をも含むことができる。
一般的に、本発明は粘性クラッチ(流体摩擦カップリング、液体摩擦クラッチ等とも称される)を提供し、該粘性クラッチはそのクラッチへの回転入力を提供するロータディスクからリザーバ及び弁を非連結の状態、即ち、分離する。リザーバは入力軸に結合され、入力軸とともに回転することで、リザーバ及び該リザーバが収容した流体に運動エネルギが提供される。分離したリザーバは種々の利点や利益、例えば、リザーバから作動室への流体の流れを制御且つ調整でき、また、リザーバ内に(例えば、弁制御のための)磁束回路の複数部分を一体的に組み込み可能にして、ロータディスクを横断する磁束回路を必要とせず、比較的コンパクト且つ軽量なクラッチパッケージを提供するうえで助けとなる改善された能力を提供する。更に、突出した磁束インサートを収容すべく一般的に環状の外形又はトロイダル状をなしたリザーバの壁の隆起部(ridge)や、ロータディスクの孔に対して角度的(計時的)にオフセットした流体ボア、磁束ガイドインサートを貫通する流体戻りボア及びスロット形状の戻りボア出口等の本発明の他の特徴は以下に記載される。当業者は、添付の図面及び以下の記載に基づき、本発明の多数の付加的な特徴や利益を認識できる。更に、ここでは種々の好適な実施形態が図示且つ記述されているものの、これら実施形態は限定されることのない一例として単に図示且つ記述されているに過ぎず、本発明の範囲内にて更なる付加的な実施形態が考えられることに留意すべきである。
本出願は、2013年3月14日提出の「分離したリザーバ又は回転可能なリザーバを備えた粘性クラッチ(Viscous Clutch With Separate Reservoir of Rotatable Reservoir)」と題した米国仮特許出願番号第61/782,440号の優先権を主張し、ここではその全体が参照として組み込まれる。
図1,2は一実施形態の粘性クラッチ30を示す。該粘性クラッチ30はそのトルク入力の関数として、ファン又は他の出力構成要素(図示せず)を選択的に駆動するために使用可能である。図1はクラッチ30の断面図であり、図2はその内部の構造をより良く示すために部分的に省略したクラッチ30の一部の斜視断面図である。図示の実施形態のクラッチ30は、駆動(入力)軸32、ロータディスク(又はロータ)34、ハウジング36、リザーバ38、作動室40、弁アセンブリ42、及び電磁コイル(所謂、ソレノイド)44を含む。クラッチ30の付加的な構成要素は以下に記載する。
駆動軸32は第1端32-1と、反対側の第2端32-2とを有し、他の軸やプーリ等(図示しない)からクラッチ30への回転入力を受け取る。駆動軸32はクラッチ30に対する回転入力があるときには必ず回転するので、「活」軸として考えられる。駆動軸32はクラッチ30の他の構成要素のための構造的なサポートを提供し、他の構成要素に対するトルク伝達を容易にする。例えば、第1端32-1はトルク入力に接続され、該トルク入力を第2端32-2又はその近傍へ伝達する。一般的に駆動軸32はクラッチ30の軸線Aを規定する。駆動軸32の特有の外形は、限定されない一例として単に図示且つ記述され、特別な適用に際しては所望の通りに変更可能であることに留意すべきである。例えば、本発明は代替の実施形態において、静止軸を有するクラッチとしても実現できる。
ロータディスク34は駆動軸32に固定して取り付けられ、駆動軸32と一緒に回転する。図2ではロータディスク34が省略され、この省略がクラッチ30の他の構成要素をより良く示し、単に説明上の都合に過ぎないことに留意すべきである。図1に示された実施形態において、ロータディスク34は駆動軸32の第2端32-2又はその近傍に接続され、クラッチ30の回転(トルク)入力部材として機能することができる。更に、図示の実施形態において、ロータディスク34は内径インサート34-1と、外径インサート34-2と含む。ロータディスク34の一側面又は両側面には複数のリブ34-3が作動室40(例えば、外径部分34-2)又は作動室40に沿って備えられている。付加的には、ロータディスク34(例えば外径部分34-2)に1つのノッチ34-4を随意的に備えることができ、該ノッチ34-4は弁アセンブリ42のための付加的な隙間(例えば、一般的には軸線方向の隙間)を提供する。なお、ロータディスク34(例えば、外径部分34-2)を貫通して1つ以上の孔(又は窓)34-5が備えられ、これら孔34-5はロータディスク34の両側面間にて剪断流体(例えばシリコーン油)の通過を許容する(図4もまた参照)。ロータディスク34に特有な外形は限定されるものではない一例として単に図示且つ記述され、特別な適用に際しては所望の通りに変更可能である。
ハウジング36は一般的にロータディスク34を囲み、クラッチ30が選択的に係合されたとき、回転(トルク)出力部材として機能する。特別な適用に際して所望の通りにクラッチ30からトルク出力を受け取るべく、ハウジング36にはファン、プーリ、出力軸、ギヤ、ポンプ等(図示しない)の更なる出力要素が接続可能である。ハウジング36は2つの部品からなることができ、本体36-1及びカバー36-2を備えている。図2ではカバー36-2が省略され、この省略はクラッチ30の内部の構成部品をより良く示すための単に説明上の都合に過ぎない。図示の実施形態において、ハウジング36は駆動軸32に適切な軸受46を介して回転自在に支持されている。ハウジング36の外面に通常の仕方でもって冷却フィン36-3を備えることができ、該冷却フィン36-3は大気中への熱エネルギの放散を容易にする。再度、ハウジング36に特有な外形は限定されるものではない一例として単に図示且つ記述され、特別な適用に際しては所望の通りに変更可能である。
本体36-1を貫通して磁束インサート(磁束ガイド)48が延びており、該磁束インサート48は弁アセンブリ42の作動を制御するうえで電磁コイル44によって発生された磁束を、ハウジング36を通じて案内するのに役立つ。図示の実施形態において、磁束インサート48は、電磁コイル44の近傍(即ち、コイル44の磁束範囲内)に位置付けられた第1端48-1、反対側の第2端48-2及び1つ以上の開口48-3を含む。第2端48-2は第1端48-1に対して径方向にオフセットし得る。磁束インサート48における第1及び第2端48-1,48-2の1つ又は両方はハウジング36から堂々と突出して。例えば、図示の実施形態において、第2端48-2はリザーバ38に隣接したハウジング36の内部キャビティ内に軸線方向に突出し、そして、第1端48-1は電磁コイル44に隣接したハウジング36から軸線方向に突出している。一般的に、1つ以上の開口48-3は第1及び第2端48-1,48-2間の磁束インサート48の中央域に位置付け可能である。開口48-3は磁束インサート48の質量を減少させ、磁束インサート48をハウジング36にしっかりと保持させ、そして、後述する他の利益を提供するうえで役立つ。磁束インサート48は、非合金鉄や鋼等の磁束伝導材料からなり、ハウジング36の本体36-1の材料(例えばアルミニウム)は磁束インサート48の周囲に鋳込まれ、その内部に磁束インサート48を固定している。実施形態の磁束インサート48は一例として単に図示且つ記述され、特別な適用に際しては所望の代替の実施形態で実現することも可能である。
リザーバ38はハウジング36内に位置付け、駆動軸32に固定して取り付け可能である。それ故、駆動軸32へのトルク入力が存在するときには必ず、リザーバ38は駆動軸32と一緒に回転する。クラッチ30が非係合状態にあるとき、典型的には、リザーバ38は多量の剪断流体を保持した状態にあるが、クラッチ30が少なくとも幾つかの作動状態にある間、リザーバ38は供給された剪断流体を保持することができる。クラッチ30にトルク入力が提供されたとき、リザーバ38の回転はリザーバ38内に収容された剪断流体に運動エネルギを付与でき、これはクラッチ30の比較的迅速な係合を提供するうえで役立つ。
リザーバ38は多数の部品からなる組立体として構成され、該組立体は第1(又は内側)部品38-1、第2(又は中間)部品38-2、第3(又は外側)部品38-3及び第4(又はキャップ)部品38-4を含む。なお、別の実施形態では、リザーバ38はより多くの又はより少ない部品からも構成可能である。第1部品38-1は一般的に径方向内側に位置付けられ、駆動軸32に直接に取り付け可能である。第2部品38-2は一般的に平坦なディスク形状を有し、該第1部品38-1の外径部分又はその近傍にて第1部品38-1に取り付け可能である。第3部品38-3もまた一般的に平坦なディスク形状をなし、第2部品38-2の外径部分又はその近傍にて第2部品38-2に取り付け可能である。図示の実施形態において、第1及び第3部品38-1,38-3は実質的に軸線方向に関して互いに一致し、一方、第2部品38-2は(例えば、クラッチ30の後側に向けて)軸線方向にオフセットしている。第4部品38-4は第3部品38-3の外径部分又はその近傍にて第3部品38-3に取り付けられ、軸線方向でみて第3部品38-3から離れる方向に延びている。従って、第1、第2及び第3部品38-1〜38-3の全ては一般的にロータディスク34に対向し、一方、第4部品38-4は一般的にロータディスク34から離れて対向している。部品38-1〜38-4の幾つか又はその全ては、リザーバ38における1つの壁(即ち、リザーバ壁又は境界壁)の対応した部分を形成可能である。このようにしてリザーバ38の部品38-1〜38-4は集合されて剪断流体を蓄える容積を提供し、該容積は壁で区画される境界によって規定される。リザーバ38の種々の部品は、溶接、蝋付け、機械的な固定具、据込み、圧締、螺子止め、接着等を使用した適切なやり方、又は、他の好適な取り付け、接合、接続又は結合の方法等により一緒に取り付け可能である。ここに記述されたリザーバ38の特別な外形や図示された関連の副構成要素は単なる例示であり、特別な適用に際しては所望の他の実施形態を取り得ることを当業者は認識している。
図3は、第4(又はキャップ)部品34-4の断面を個別に示す。図示の実施形態に示されているように、第4(又はキャップ)部品34-4は、一般的に軸線方向に延びる第1部分38-4aと、一般的に第1部分38-4aから径方向に延びる第2部分38-4bと、一般的に第1部分38-4aとは反対側にて第2部分38-4bに接続された第3部分38-4cとを有する。隆起部分38-4cは一般的にトロイダル形状をなし、一般的に軸線方向に延びる第1部位38-4c′と、第2部位38-4c″と、第3部位38-4c″′とを含むことができる。第2部位38-4c″は湾曲し、第1及び第3部位38-4c′,38-4c″′に結合されている(これら第1及び第3部位38-4c′,38-4c″′は互いに離れて位置付けられ、第2部位38-4c″だけ離れている)。第1部位38-4c′は実質的に円筒形状をなし、一般的に軸線方向に配置、つまり、軸線Aと平行に延びている。第3部位38-4c″′は実質的に円錐台形状をなし、軸線Aに対して第1部位38-4c′とは異なる角度を存して方向付けされている。図示の実施形態において、第3部位38-4c″′は第1部位38-4c′から離れるように角度が付けられた先端を有する。第1部位38-4c′は隆起部分38-4cの径方向外側部分に位置付けられ、第3部位38-4c″′は隆起部分38-4cの径方向内側部分に位置付けられている。更に、第3部位38-4c″′はリザーバ38の境界壁の縁まで延びることができる。隆起部分38-4cは、磁束インサート48の第2端48-2において、ハウジング36外の突出部を収容するスペースを提供する。即ち、隆起部分38-4cは磁束インサート48の第2端48-2の回りを包み込むことができる。このようにして磁束インサート48の第2端48-2は軸線方向に関してオーバラップした状態で、隆起部分38-4c内を少なくとも部分的に延びることができる。ハウジング36には、磁束インサート48の第2端48-2に隣接して溝36-4が備えられており、第3部位38-4c″′は溝36-4内に少なくとも部分的に延びることができる。図示の実施形態において、隆起部分38-4cは磁束インサート48の突出した第2端48-2を囲んで径方向に横断する。このことは、磁束インサート48から剪断流体を分離した状態に維持し、そして、流体が漏出する危険性を低減するうえで役立ち、一方、ハウジング36の本体36-1から近接して離れていることで、リザーバ38内の貯蔵容積を最大にし、且つ、リザーバ38と磁束インサート48との間の磁束ギャップを最小にする。更にまた、隆起部分38-4cは磁束インサート48に対して比較的大きな面領域で露出し、後述するように磁束の伝達を最大にするうえで役立つ。
再度、図1,2を参照すれば、図示の実施形態で示されたリザーバ38はロータディスク34から分離され、駆動軸32に独立して支持されている。詳しくは、リザーバ38はロータディスク34とは異なる軸方向位置で駆動軸32に取り付け可能である。ロータディスク34とリザーバ38との間には非磁束伝導材料(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼)からなるスペーサ50を駆動軸32上に位置付け可能である。幾つかの実施形態において、弁アセンブリ42はスペーサ50と実質的に軸線方向に関してみて一致している。付加的に又は代替的に、リザーバ38とハウジング36を支持する軸受46との間には別のスペーサ52を位置付け可能である。また、スペーサ52は非磁束伝導材料(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼)からなる。スペーサ50,52は駆動軸32に沿い種々の構成要素の所望の軸線方向スペースを提供するうえで役立し、更に、各スペース50,52の両側の構成要素間にて、磁気的な分離又は隔離が容易になる。クラッチ30が完全に組み付けられたとき、圧縮負荷を随意的に付与することもでき、このような圧縮負荷は駆動軸32上の構成要素の集積・保持に役立ち、これにより、スペーサ50及び/又は52と隣接の構成要素とを物理的に接触させて保持可能となる。
リザーバ38の部品は、鋼、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、又は、これら材料の任意の組合せ又は他の適切な材料からなる。例えば、図示の実施形態において、リザーバ38の第1、第3及び第4部品38-1,38-3,38-4は磁束伝導材料(例えば、強磁性材料)からなり、これに対して第2部品38-2は非磁束伝導材料(例えば、オーステナイト系ステンレス鋼、アルミニウム等)からなる。このような構成によれば、リザーバ38の1つ以上の部品はクラッチのための磁束回路の一部を形成することができる。更に、第2部品38-2はリザーバ38の他の部品を通過する磁束の伝導を遮ることで、第1部品38-1と第3及び第4部品38-3,38-4の両方との間での磁気的な分離又は隔離を提供し、リザーバ38に異なる磁束伝導部分を許容し、よって、クラッチ30の磁束回路全体に異なる部分を形成する。代替的又は付加的に、1つ以上の付加的な磁束インサート及び/又は磁束ガイド部品がリザーバ38に挿入可能であるか、さもなければ取り付け可能であり、付加的な磁束インサート及び/又は磁束ガイド部品はリザーバ38を通過する磁束経路又はその回りの磁束経路を提供する。クラッチ30内の磁束伝導については後述する。
リザーバ38は、弁アセンブリ42によって管理される供給ボア54を備えることができ、該供給ボア54はリザーバ38から流出して作動室40に向かう剪断流体の通過を許容する。図示の実施形態において、供給ボア54はリザーバ38の第3部品38-3の外径近傍に位置付けられ、ロータディスク34に対向する。代替の実施形態では、供給ボア54はリザーバ38の他の箇所に位置付け可能である。
図4はロータディスク34及びリザーバ38を個別に示す透視図である。図示の実施形態で示されているように、ロータディスク34の孔(又は窓)34-5は矩形又はほぼ正方形の径方向内側の第1部分34-5aと、長尺な形状で且つ第1部分34-5aよりも(周方向でみて)狭い径方向外側の第2部分34-5bとを有する。第1及び第2部分34-5a,34-5bは互いに隣接して流体的に連通し、各々がロータディスク34における軸線方向の厚みを完全に貫通して延びている(即ち、ロータディスク34において、互いに反対側となる前面及び後面間を延びている)。図4に示されるように第1部分34-5aは一般的にリザーバ38の外径部分と整合又はオーバラップし、一方、第2部分34-5bは一般的にリザーバ38の径方向外側に位置付けられ、ロータディスク34の外径領域内に延びることができる。該外径領域にて、複数のリブがロータディスク34から延びており、そして、作動室40(図1参照)が形成されている。ロータディスク34には、所望の数の孔34-5を角度的に離間して備えることができる。図示の実施形態には6つの孔34-5が示されているが、これは単なる一例であり、限定されるものではない。1つ以上の孔34-5は供給ボア54と同様に軸線Aからほぼ同一の径方向距離を存して位置付け可能である。即ち、孔34-5又は少なくとも第1部分34-5aは、供給ボア54と共通の径方向位置に位置付け可能である。図4では、供給ボア54がロータディスク34における孔34-5の1つ(例えば、第1部分34-5a)と径方向及び角度的(計時的)に整合(適合)した状態で示されている。これにより、供給ボア54から流出する剪断流体が実質的に妨げられることなく孔34-5の1つを通過する一直線の視認経路が提供され、供給ボア54から一般的に軸線方向でみてロータディスク34の反対側(前側)に実質的に遮られることなく通過する剪断流体を許容する。換言すれば、供給ボア54の中心は孔34-5の中心に対し、(軸線Aの回りでみて)角度αを存して配置されている。図示の実施形態の場合、角度αはほぼ0°である。しかしながら、他の実施形態において、供給ボア54はロータディスク34に対して角度的にオフセットした範囲(計時的な位置)に位置付け可能であり、これは作動室40に向かい且つ作動室40を通過する剪断流体の流れを比較的速く又は遅くするうえで役立つ。角度αは、隣接した孔34-5間で角度的にオフセットした任意の位置に供給ボア54を位置付けるべく選択可能である。例えば、角度αは所望の角度的なオフセットとなるように選択可能であり、ここでの角度的なオフセットはほぼ±60°(時計方向又は反時計方向)の範囲内で連続的に可変される。他の好適な実施形態において、角度αはほぼ±30°の範囲内、又は、±15°の範囲内、又は、他の所望の範囲内にて選択可能である。より詳しくは、或る実施形態の場合、角度αは60°、30°、15°、−60°、−30°、−15°等として選択可能である。なお、更に別の実施形態の場合、角度αは±360°/(n・2)となるように選択可能であり、ここで、nはロータディスク34における孔34-5の総数であり、角度αは供給ボア54とn個の孔34-5のうちの隣接する1つとの間での角度的なオフセットを表す。図示を目的として、可能性のある代替のオフセット位置が破線の供給ボア54'で示されている。幾つかの実施形態において、供給ボア54(又は54')は角度αだけオフセットされ、これにより、供給ボア54はロータディスク34における孔34-5の何れかに対して角度的又は周方向に離間されている。即ち、その結果、ボア54'は孔34-5の何れとも角度的にみて一直線上に整合されていない。このような離間し且つオフセットした実施形態では、流体供給経路に沿い作動室40に向け且つ作動室40を通過する剪断流体の流れが遅くなる傾向となる。何故なら、この場合には、一般的に軸線方向に関してみて、ボア54'から孔34-5の1つを通過する妨げのない一直線の視認経路が存在しないからである。このようにして、孔34-5に対する供給ボア54の計時的なオフセットはクラッチ30の作動特性の調整を頗る容易にする。例えば、ロータディスク34及び/又はリザーバ38の計時的なオフセットは、クラッチ30の再設計を要求することなく、クラッチ30の組立中に調整可能である。
再度図1を参照すれば、作動室40はロータディスク34とハウジング36との間に規定され、そして、剪断流体は作動室40に選択的に導入可能であって、トルク伝達のためにロータディスク34とハウジング36とを選択的に結合する。作動室40及びリザーバ38は流体回路の一部をなし、該流体回路は供給経路及び戻り経路を含む。図示の実施形態で示されているように、リザーバ38の供給ボア54は弁アセンブリ42によって選択的に覆われるか、覆われず、供給経路に沿い剪断流体を作動室40に向けて選択的に通過させる。作動室40内の流体は戻りボア56を通過し、戻り経路に沿ってリザーバ38に戻ることができる。作動室40又は作動室40に沿いポンプ要素(明確には図示されていない)が随意的に備えられ、該ポンプ要素は通常のやり方で作動室40からリザーバ38に剪断流体を吸い出すうえで役立つ。ハウジング36(又は代替的には、ロータディスク34)には剪断流体の流れを容易にするため、一般的に径方向に延びる複数の溝36-5(例えば、周方向リブの中断、窪み等)を作動室40に沿って設けることができる。
図示の実施形態では、図1,2に示されるように戻りボア56は作動室40からハウジング36の本体36-1内を貫通して延びている。戻りボア56は磁束インサート48の開口48-3の1つを通過でき、これにより、全体がコンパクトなクラッチの設計が容易となる。戻りボア56の出口56-1は戻りボア56からリザーバ38内への剪断流体の通過を許容する。図示の実施形態では、出口56-1はテーパスロット(例えば、一般的には径方向に関して先細状をなし、内側部分よりも広い口を有する)として構成され、該テーパスロットは一般的に磁束インサート48よりも径方向内側に位置付けられ、この場合、出口56-1はハウジン36の溝36-4及びリザーバ38の隆起部分38-4cに隣接して位置付けられている。出口56-1のテーパは、溝36-4及び隆起部分34-4cの第3部位38-4c″′のオーバラップと共に、(磁束インサート48の突出によって潜在的に引き起こされる)妨げ又は漏れの重大な危険性を無しにして、リザーバ38内への比較的円滑で且つ径方向外側への容易な剪断流体の通過を許容する。
図示の実施形態の弁アセンブリ42は、共同譲渡の「粘性クラッチ弁アセンブリ(Viscous Clutch Valve Assembly)」と題する国際公開第2012/024497号パンフレットに開示の弁アセンブリと同様に作動すべく構成されている。弁アセンブリ42は一般的に軸線方向を軸として旋回するアーマチャ42-1と、一般的に軸線方向を軸として旋回するリード弁42-2とを含むことができる。なお、代替の実施形態では、回転弁要素や、並進弁要素等を利用する他の形式の弁アセンブリもまた利用可能である。図示の実施形態では、弁アセンブリ42はリザーバに取り付けられ、軸線方向でみてリザーバ38とロータディスク34との間の中間のギャップ、つまり、ロータディスク34と電磁コイル44との間の中間に少なくとも部分的に位置付けられている。作動中、(アーマチャ42-1及びリード弁42-2を含む)弁アセンブリ42は、第1の開位置と第2の閉位置との間にて旋回可能であり、この場合、弁アセンブリは第1及び第の位置の両方でロータディスク34とリザーバ38との間の中間に位置付けられている。図1,2は弁アセンブリ42をその第1の開位置で示している。弁アセンブリ42が第1の開位置にあるとき、前述したようにロータディスク34の随意的なノッチ34-4は弁アセンブリ42、特にアーマチャ42-1を旋回させるための付加的な隙間を提供する。種々の機械的なプロセスが使用可能であるが、リベット又は他の適切な固定具がリザーバ38にアーマチャ42-1をアンカーばね42-3(例えばリーフばね)を介して固定し、この固定は信頼性が比較的高い鋼と鋼との接続を提供する。種々の従来の構成のアーマチャ42-1及びアンカーばね42-3がロータディスク34に取り付けられたなら、典型的なアルミニウムのリベットと鋼との接続が提供され、これは信頼性を低下させる。
図2に最も良く示されているように、図示の実施形態の弁アセンブリ42はリザーバ38の第3部品38-3に取り付けられたアンカーばね42-3と、該アンカーばね42-3に旋回可能な構成で取り付けられたアーマチャ42-1と含む。アーマチャ42-1は一般的に平坦又は平面的な形状を有することができ、駆動軸32を囲む中央開口42-1a'を有したリング形状のベース部42-1aと、該ベース部42-1aから径方向に突出した延長部42-1bとを備えている。ベース部42-1aはリザーバ38の第2部品38-2を越える充分な径方向寸法を有し、或る作動状態にある間、リザーバ38の第1及び第3部品38-1,38-3の両方に対してアーマチャ42-1の接触を許容する。延長部42-1bは軸線Aに関し、アンカーばね42-3とは直径方向反対側に位置付け可能である。図示の実施形態では、延長部42-1bは一般的に矩形ループのように構成され、内部開口42-1b'を備えている。該内部開口42-1b'は中央開口42-1a'と連なって一緒になっている。開口42-1a',42-1b'は弁アセンブリ42の重量を軽減するうえで役立つ、そして、駆動軸32の周囲にクラッチ30のパッケージを収容するうえでも役立つ。更に、リード弁42-2はアーマチャ42-1とは分離してリザーバ38に取り付け可能である。図示の実施形態では、リード弁42-2はリザーバ38の第1部品38-1に取り付けられている。アンカーばね42-3は弁アセンブリ42の規定の曲げ位置及び指定の回転運動を提供し、そして、図示の実施形態では、アーマチャ42-1及びリード弁42-3を強制的に近接させるばね付勢力を提供する。更に後述するように弁アセンブリの作動は、リード弁42-2に対するアーマチャ42-1の旋回及び押圧をもたらす。リード弁42-2は基準値(default)だけ、供給ボア54から離れる方向付勢され、アーマチャ42-1からの力は基準値にあるリード弁42-2の付勢力に打ち勝つ。これにより、リード弁42-1は旋回又は湾曲し、供給ボア54を部分的又は完全に覆うこができる。このようにして弁アセンブリ42の作動は、供給ボア54の選択的な開閉を可能とし、リザーバ38から作動室40への剪断流体の流れを規制する。
電磁コイル44はクラッチ30の後部に配置でき、駆動軸32に軸受58を介して回転可能に支持されている。電磁コイル44はクラッチの取付位置(自動車内等)に対して繋留鎖60等の適切な構造により回転的に固定可能である。電磁コイル44は弁アセンブリ42の作動を制御するために選択的に励磁可能である。電磁コイル44の周囲には少なくとも一部にコイルハウジングを随意的に備えることができる。
電磁コイルを使用する弁アセンブリ42を作動するため、磁束が磁束回路(また、磁束ループ又は磁束経路とも称される)に沿いクラッチ30の部分を通じて案内可能となっている。図示の実施形態では、磁束は磁束回路に沿い電磁コイル44からギャップを横断して磁束インサート48へ、他のギャップを横断してリザーバ38(例えば第4及び第3部品38-4,38-3)へ、弁アセンブリ(例えばアーマチャ42-1及び随意的なリード弁42-2)へ、更に、リザーバ38(例えば第1部品38-1)、駆動軸32及び電磁コイル44へと順次戻るように伝導される。
作動中、電磁コイル44はアーマチャ42-1を動かすべく選択的に励磁可能であり、該アーマチャ42-1は供給ボア54に対してリード弁42-2を作動させる。供給ボア54を開閉する弁アセンブリ42の選択的な制御は、作動室40内に流入する剪断流体の量、つまり、駆動軸32(及びロータディスク34)へのトルク入力に対して、ハウジング36によるトルク伝達の程度を時間に関して制御可能とする。1つの実施形態では、リード弁42-2は基準値だけ供給ボア54を開いた開位置に付勢され、そして、電磁コイル44の励磁はアーマチャ42-1及びリード弁42-2が供給ボア54を少なくとも部分的に閉じる閉位置に移動されるのを許容する。供給ボア54を覆う閉位置に移動されたとき、弁アセンブリ42におけるリード弁42-2のシール部分(例えば、支点又は枢支点から離間した先端)はリザーバ38に対して押し付け可能である。更に、閉位置に引き付けられたとき、図示の実施形態の弁アセンブリ42はリード弁42-2及びアーマチャ42-1をリザーバ38及び電磁コイル44の両方に向けて移動させる。電磁コイル44に向けて弁アセンブリ42を引き付ける構成要素は、磁束の伝導及び弁作動の効率を改善するうえで役立ち、低出力及び/又は比較的小型のコイル44の使用を促進させる。或る実施形態では、電磁コイル44の励磁や弁アセンブリ42の作動を管理するため、パルス幅変調(PWM)又は他の適切な制御方式を利用することも可能である。
クラッチ30のリザーバ38及び/又は磁束回路には多様な代替の実施形態が可能である。例えば、図1A〜1Cは可能性がある代替の実施形態の粘性クラッチの断面図である。図1Aに示された実施形態では、リザーバ38の第2部品38-2'は駆動軸32に向けて延び、該駆動軸32に接続可能である。それ故、図1Aの実施形態の場合、第1部品38-1はリザーバ38の構成要素である必要はないが、しかし、磁束回路にて構造的に分離した磁束ガイドの構成要素となる。図1Bに示された実施形態では、リザーバ38の第2部品38-2'は駆動軸32に向けて延び、該駆動軸32に接続可能である。更に、スペーサ50'は磁極部品を備えた一体成形品である(例えば、前述の実施形態での第1部品38-1とスペーサ50との一体化)。図1Bの実施形態では、スペーサ50'は磁束伝導材料からなる。付加的に、図1Cの実施形態では、スペーサ50"は磁束伝導材料からなり、アーマチャ42-1に近接して延び、これにより、クラッチ30の磁束回路内に径方向のエアギャップが提供されている。このようなスペーサ50"は、軸方向エアギャップではなく径方向エアギャップを備えているものの、第1部品38-1に加えて付加的な磁気経路を提供し、磁束回路の作動を高めるうえで役立つ。更に別の実施形態では、スペーサ50"及び第1部品38-1は一体的な部品として結合可能である。
当業者は、上述した本発明の実施形態が多数の利点及び利益を提供することを認識し得る。例えば、リザーバ38への弁アセンブリ42の取り付けは、クラッチ30がアーマチャ42-1及びリード弁42-2を引き付けて近接させる2つの磁気引き付け面を有するのを許容し、2つの磁気引き付け面は単一の磁気引き付け面に比べ、高い磁力を発生可能にする。更にまた、電磁コイル44に向けて弁アセンブリ42のアーマチャ42-1を引き付け可能であり、このことは効率の改善に役立つ。付加的に、磁束回路の磁束は軸受46から離れた経路に沿って伝導可能であり、磁気損失の最小化にも役立つ。リード弁42-2はロータディスク34と電磁コイル44との間に位置付け可能であり、このことは磁束回路全体のサイズの減少に役立ち、そして、対応の電磁コイル44に要求されるサイズ及び出力の減少にも役立つ。このような減少は特に磁気コイル44でみて、クラッチ30の重量を減少し、そして、電磁コイル44の付加的なワイヤ配線(典型的には銅)の要求の減少に役立つ。上述した明確な利点や利益の他に、数多くの多の特徴や利益が本発明によって得られる。
また、更なる代替の実施形態が多数考えられる。これら代替の実施形態の幾つかは図5〜9を参照して後述される。一般的に、図5〜9にて使用された参照符号は図1〜4に示された実施形態に関して使用されたものと同様であるが、各代替の実施形態では100だけ増加させた値となっている。しかしながら、後述の代替の実施形態は、本発明の種々の局面にて可能性のある実施形態を余すことなく示すものでもない。
図5は他の実施形態における粘性クラッチ130の断面図である。粘性クラッチ130は前述のクラッチ30に対して多くの類似点を有する。それ故、図5にて使用された参照符号は図1〜4に示され実施形態に使用されたものと同様であるが、その値は100だけ増加されている。図5に示されるように、クラッチ130は駆動軸132、ロータディスク134、(ベース136-1及びカバー136-2を備えた)ハウジング136、リザーバ138、作動室140、弁アセンブリ142、電磁コイル144、軸受146、(第1端148-1、第2端148-2、開口148-3を有する)磁束インサート148、スペーサ150,152、供給ボア154、スロット形状の出口156-1を備えた戻りボア156及び軸受158を含む。クラッチ130はクラッチ30に関して記述した如く同様に機能することができる。クラッチ130との幾つかの顕著な相違は、(磁束インサート48と対比して)磁束インサート148の異なる形状や、(リザーバ38と対比して)リザーバ138の異なる外形である。リザーバ138は第1部品138-1、第2部品138-2、第3部品138-3及び第4部品138-4を含むことができる。第2部品138-2は非磁束伝導材料からなり、第1、第3及び第4部品138-1,138-3,138-4の各々は磁束伝導材料からなる。第2部品138-2は一般的に平面的なディスク形状の部材であり、駆動軸132と第4部品138-4との間を径方向に延び、第3及び第4部品138-3,138-4から第1部品138-1を磁気的に分離又は隔離するうえで役立つ。磁束インサート148の第2端148-2はテーパ付けられ且つ径方向外側に延びる部分を有し、ハウジング136におけるベース136-1の内壁と実質的に面一に配置可能である。
図6は他の実施形態の粘性クラッチ230の断面図である。クラッチ230は上述のクラッチ30,130の実施形態と多くの点で類似する。それ故、図6にて使用された参照符号は、図1〜5に示された実施形態にて使用されたものと同様であるが、図5のものに100だけ増加した値となっている。図6に示されるように、クラッチ230は駆動軸232、ロータディスク234、(ベース236-1及びカバー236-2を備えた)ハウジング236、(隆起部分238cを有する)リザーバ238、作動室240、(アーマチャ242-1及び弁アーム242-2を備えた)弁アセンブリ242、電磁コイル244、供給ボア254及び軸受258を含む。ハウジング236の戻りボアは簡略化のために図6に示されていないが、前述の実施形態に関して図示且つ記述したように同様に備えられていることに留意すべきである。クラッチ230はクラッチ30,130に関して記述した如く、同様に機能することができる。
図7は他の実施形態の粘性クラッチ330の部分断面図である。クラッチ330は前述したクラッチ30,130,230の実施形態と多くの点で類似する。それ故、図7にて使用された参照符号は図1〜6に示された実施形態に使用されたもの同様であるが、図6に使用されたものに100だけ増加されている。図7に示されるように、クラッチ330は、駆動軸332、ロータディスク334、(ベース336-1及びカバー336-2を備えた)ハウジング336、リザーバ338、作動室340、(アーマチャ342-1及び弁アーム342-2を備えた)弁アセンブリ342、電磁コイル344、軸受346、磁束インサート348、スペーサ352、供給ボア354、軸受358及び取り付けプレート370を含む。簡略化のため、図7にはハウジング336内の戻りボアが示されていないが、戻りボアは前述の実施形態に関して図示且つ記述したように同様に備えられている。クラッチ330はクラッチ30,130,230の実施形態にて記載されたように同様に機能することができる。しかしながら、図7の実施形態において、リザーバ338は電磁コイル344とは反対側のロータディスク334の前面に取り付けられている。弁アセンブリ342は取り付けプレート370に取り付けられ、取り付けプレート370はロータディスク334から離れて駆動軸332に取り付けられている。非磁性の軸受スペーサ352は取り付けプレート370とハウジング336を支持する軸受346との間に備えることができる。取り付けプレート370は磁束伝導材料からなる。クラッチ330の磁束経路は以下のようにして提供される。磁束経路は、電磁コイル344から出発し、磁束インサート348、アーマチャ342-1(随意的に弁アーム342-2)、取り付けプレート370、そして、駆動軸332を経て電磁コイル344に戻る。
図8は、他の実施形態の粘性クラッチ430の部分断面図である。クラッチ430は前述したクラッチ30,130,230,330の実施形態と多くの点で類似する。それ故、図8にて使用された参照符号は、図1〜7の実施形態にて使用されたものと同様であるが、図7のものに100を加えた値である。図8に示されるように、クラッチ430は、駆動軸432、ロータディスク434、(ベース436-1及びカバー436-2を備えた)ハウジング436、リザーバ438、作動室440、(アーマチャ442-1及び弁アーム442-2を備えた)弁アセンブリ442、電磁コイル444、軸受446、磁束インサート448、スペーサ452、供給ボア454、軸受458及び取り付けプレート470を含む。簡略化のため、図8にはハウジング436の戻りボアが示されていないが、該戻りボアは前述の実施形態に図示且つ記述したように同様に備えられている。クラッチ430はクラッチ30,130,230,330の実施形態に記載したように同様に機能することができる。しかしながら、クラッチ430は取り付けプレート470にて異なる構成を有し、該取り付けプレート470はロータディスク434から弁アーム442-2を更に離間させ、そして、リザーバ438は電磁コイル444とは反対側のロータディスク434の前面に取り付けられている。図8に示されているように、取り付けプレート470には一体化されたスペーサ部分470-1が備えられている。代替の実施形態において、取り付けプレート470とロータディスク434との間には別のスペーサ部品(図示しない)が(例えば、他の実施形態に記述したスペーサ50と同様な)スペーサとして備えられ、該スペーサ部品はロータディスク434から取り付けプレート470を磁気的に隔離可能である。
図9は更に他の実施形態の粘性クラッチ530の部分断面図である。クラッチ530は前述のクラッチ30,130,230,330,430の実施形態と多くの点で類似する。それ故、図9にて使用された参照符号は図1〜8に示された実施形態にて使用されたものと同様であるが、図8のものに100だけ増加された値である。図9に示されるように、クラッチ530は、駆動軸532、ロータディスク534、(ベース536-1及びカバー536-2を備えた)ハウジング536、リザーバ538、作動室540、(制御ピン540-0、アーマチャ542-1及び弁アーム542-2を備えた)弁アセンブリ542、電磁コイル544、軸受546、磁束インサート548、スペーサ552、供給ボア554、戻りボア556及び軸受558を含む。クラッチ530はクラッチ30,130,230,330,430の実施形態に記載した通り、同様に機能することができる。しかしながら、図9に示されたクラッチ530の実施形態において、リザーバ538はロータディスク534の後面に取り付けられている。更にまた、弁アセンブリ542は、共同譲渡の国際特許出願番号PCT/US13/60889号に開示の弁構成に幾つか類似しているような異なる構成を有する。アーマチャ542-1はロータディスク534の後面に位置付け可能であり、弁アーム542-2はロータディスク534の前面に位置付け可能であり、この場合、1つ以上の制御ピン540-0がロータディスク534を貫通して延び、アーマチャ542-1と弁アーム542-2とを接続している。弁アーム542-2はロータディスク534及び制御ピン540-0に取り付け可能であり、該制御ピン540-0は弁アーム542-2の支点又は枢支点から離間した位置にて弁アーム542-2に係合されている。更なる実施形態の場合、スペーサ552とハウジング536を支持する軸受546との間には付加的なスペーサ(図示しない)を備えることができ、このような付加的なスペーサ(例えば、他の実施形態に関しての前述したスペーサ50と同様なもの)は軸受546からスペーサ552を磁気的に隔離可能である。クラッチ530の磁束経路は以下のように提供される。磁束経路は電磁コイル554から出発し、磁束インサート548、アーマチャ542-1(及び随意的には制御ピン540-0及び/又は弁アーム542-2)、スペーサ552、そして、駆動軸532を経て電磁コイル544に戻る。
可能性のある実施形態の検討
以下は、本発明に関して可能性のある実施形態の説明であるが、これは非排他的なものではない。
粘性クラッチは、軸と、該軸に取り付けられたロータと、該ロータに隣接して位置付けられたハウジングと、ロータとハウジングとの間に規定された作動室と、剪断流体を蓄えるのに使用されるリザーバとを備え、作動室への剪断流体の選択的な導入は、ロータとハウジングとの間の選択的なトルク伝達を容易にし、そして、リザーバはロータとは分離して軸に取り付けられている。
上記段落の粘性クラッチは付加的及び/又は代替的に、以下の特徴、構成及び/又は付加的な構成要素のうちの1つ以上を随意的に含み、
リザーバは、ロータが軸に取り付けられた位置から軸線方向に離れた位置にて軸に取り付け可能、
スペーサはリザーバと軸上のロータとの間の中間に位置付けられ、
作動室への剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリはリザーバとロータとの間の中間に位置付けれ、そして、電磁コイルはその選択的な励磁により、弁アセンブリの作動を管理し、
ロータのノッチが弁アセンブリの少なくとも一部を収容するスペースを作るべく構成され、
磁束インサートが電磁コイルと弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるべく電磁コイルに隣接して位置付けられていて、ここで、磁束インサートは開口を有し、そして、作動室からリザーバに延びる戻りボアが作動室からリザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供し、そして、磁束インサーの開口を通じて延び、
リザーバのリザーバ壁の隆起部分、電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートが電磁コイルと弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させ、ここで、リザーバ壁の隆起部分が磁束インサートの端の回りを少なくとも部分的に包み込み、
溝が磁束インサートに近接したハウジングに規定され、ここで、リザーバ壁の隆起部分が溝内に少なくとも部分的に延び、
リザーバ壁の隆起部分が第1部位、該第1部位に接続された第2部位及び第1部位から離れて第2部位の接続された第3部位を含み、ここで、第3部位が実質的に円錐台形状をなし、
第3部位がリザーバ壁の隆起部分の径方向内側の縁に位置付け可能であり、
リザーバが多重部品からなる構造を有し、ここで、リザーバの少なくとも2つの部品が磁束伝導材料からなり、リザーバの少なくとも1つの部品が非磁束伝導材料からなり、非磁束伝導材料からなる少なくとも1つの部品がリザーバの異なる磁束伝導部分を隔離し、
リザーバは軸の径方向外側に位置付けられた第1磁束伝導部分と、軸の径方向外側に位置付けられた第2磁束伝導部分とを含み、ここで、第1及び第2磁束伝導部分は互いに磁気的に分離され、
実質的にディスク形状をなす内側部品、該内側部品に取り付けられ、実質的にディスク形状をなす中間部品、該中間部品に取り付けられ、実施的にディスク形状なす外側部品及び該外側部品に取り付けられたキャップ部品、ここで、キャップ部品は外側部品から離れる軸線方向に延び、
内側部品、外側部品及びキャップ部品の各々は磁束伝導材料からなり、中間部品は非磁束伝導材料からなり、
リザーバに位置付けられた供給ボアがリザーバからの剪断流体の流出を許容し、ロータの孔であって、ここで、孔及び供給ボアが共通の径方向位置に位置付けられ、そして、粘性クラッチの軸線に対する孔と供給ボアとの間の角度αがほぼ−60°≦α≦60°、代替的にほぼ−30°≦α≦30°、又は、代替的にほぼ−15°≦α≦15°の範囲内にあり、
ここで、ロータに備わる孔の総数をnとすれば、粘性クラッチの軸線に対する孔と供給ボアとの間の角度αは±360°/(n・2)であり、
リザーバに位置付けられた供給ボアがリザーバからの剪断流体の流出を許容し、ロータの孔であって、ここで、孔及び供給ボアが一直線の視認関係で整合され、
リザーバに位置付けられた供給ボアがリザーバからの剪断流体の流出を許容し、ロータの孔であって、ここで、孔及び供給ボアが互いに角度的にオフセットされて、供給ボアが孔から角度的に離間し、
作動室からリザーバに延びる戻りボアが作動室からリザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供し、ここで、戻りボアがスロット形状の出口を有し、及び/又は
スロット形状の出口はテーパ付けられている。
粘性クラッチを使用する方法は、ロータディスクを回転させ、ロータディスクを備えたリザーバを回転させ、そして、第1位置と第2位値との間で弁アセンブリを旋回させせ、ここで弁アセンブリは第1及び第2位置の両方にて、ロータディスクとリザーバとの間の中間に位置付けられている。
前段落の方法は、付加的及び/又は代替的に以下の工程、特徴及び又は構成の1つ以上を随意的に含むことができ、
磁束を発生させるために電磁コイルを励磁し、弁アセンブリを作動させるため、磁束回路に沿って電磁コイルから磁束を伝導し、磁束回路に沿い電磁コイルから弁アセンブリに向けてリザーバの第1部分を通じて磁束を伝導し、そして、磁束回路に沿い弁アセンブリから電磁コイルに向けてリザーバの第2部分を通じて磁束を伝導する。
粘性クラッチを使用する方法は、磁束を発生するために電磁コイルを励磁し、弁アセンブリを作動させるために磁束回路に沿って電磁コイルから磁束を伝導し、磁束回路に沿い電磁コイルから弁アセンブリに向けてリザーバの第1部分を通じて磁束を伝導し、そして、磁束回路に沿い弁アセンブリから電磁コイルに向けてリザーバの第2部分を通じて磁束を伝導する。
前段落の方法は、付加的及び/又は代替的に、以下の工程、特徴及び/又は構成の1つ以上を随意的に含むことができ、
第1位置及び第2位置との間で弁アセンブリを旋回させ、ここで、弁アセンブリは第1位置及び第2位置の両方にてロータディスクとリザーバとの間の中間に位置付けられている。
粘性クラッチは、トルク入力で回転可能な軸と、軸に固定して取り付けられ、軸と一緒に回転する入力部材と、入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、入力部材と出力部材との間に規定された作動室であって、該作動室内への剪断流体の選択的な導入が入力部材と出力部材との間での選択的なトルク伝達を容易にする、作動室と、入力部材から軸線方向に離れた位置にて軸に固定して取り付けられ、軸と一緒に回転すべく構成されたリザーバとを備え、リザーバは供給された剪断流体を蓄えることができる。
粘性クラッチは、回転可能な入力部材と、該入力部材に隣接して位置付けられた回転可能な出力部材と、入力部材と出力部材との間に規定された作動室であって、該作動室内への剪断流体の選択的な導入が入力部材と出力部材との間の選択的なトルク伝達を容易にする、作動室と、入力部材に面し且つ入力部材から軸線方向に離間した壁を有し、入力部材と一緒に回転し且つ供給された剪断流体を蓄えるべく構成された回転可能なリザーバと、リザーバからの剪断流体の流出を許容するリザーバの供給ボアと、入力部材の総数n個の孔とを備え、供給ボアとn個の孔のうちの隣接する1つは共通の径方向位置に位置付けられ、粘性クラッチの軸線に対する隣接した孔と供給ボアとの間の角度αは±360°/(n・2)である。
前段落の粘性クラッチは、付加的及び/又は代替的に、以下の特徴、構成及び又は付加的な構成部品の1つ以上を随意的に含むことができ、
粘性クラッチの軸線に関して隣接する孔と供給ボアとの間の角度αは、ほぼ−60°≦α≦60°又は代替的に、ほぼ−30°≦α≦30°又は代替的に、ほぼ−15°≦α≦15°の範囲内にあり、
孔及び供給ボアは一直線の視認関係で整合され、及び/又は
孔及び供給ボアは互いに角度的にオフセットし、供給ボアは孔から角度的に離間されている。
粘性クラッチは、入力部材と、該入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、入力部材と出力部材との間に規定された作動室と、作動室に剪断流体が導入されたとき、入力部材と出力部材との間を結合する粘性トルクを発生可能とすべく、供給された剪断流体を蓄えるリザーバであって、隆起部分を有するリザーバ壁を含むリザーバと、作動室への剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリと、弁アセンブリを選択的に作動させるべく励磁可能な電磁コイルと、電磁コイルと弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるため、電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートとを備え、リザーバ壁の隆起部分は磁束インサートの端部の回りを少なくとも部分的に囲んでいる。
前段落の粘性クラッチは、付加的及び/又は代替的に、以下の特徴、構成及び/又は付加的な構成部品の1つ以上を随意的に含むことができ、
磁束インサートは出力部材を貫通して延びることができて、出力部材から突出し、
磁束インサートに隣接した出力部材に規定された溝であって、該溝内にリザーバ壁の隆起部分が少なくとも部分的に延び、
リザーバ壁の隆起部分が第1部位、該第1部位に接続された第2部位及び第1部位から離れて第2部位に接続された第3部位を含み、第3部位が実質的に円錐台形状をなし、
第3部位はリザーバ壁の隆起部分の径方向内縁に位置付け可能であり、
磁束インサートに隣接した出力部材の溝であって、該溝内にリザーバ壁における隆起部分の第3部位が少なくとも部分的に延び、
軸であって、入力部材が軸に取り付けられたロータディスクであり、出力部材が軸に回転可能に支持されたハウジングであり、
リザーバは軸の径方向外側に位置付けられた第1磁束伝導部分と、軸の径方向外側に位置付けられた第2磁束伝導部分とを含むことができて、これら第1及び第2磁束伝導部分は互いに磁気的に分離され、
リザーバは多数の部品構成を有することができ、リザーバの少なくとも1つの部品は磁束伝導材料からなり、リザーバの少なくとも1つの部品は非磁束伝導材料からなり、非磁束伝導材料の少なくとも1つの部品はリザーバの異なる磁束伝導材料部分を隔離し、
リザーバは更に、実質的なディスク形状の内側部品と、該内側部品に取り付けられた実質的にディスク形状の中間部品と、該中間部品に取り付けられた実質的にディスク形状の外側部品と、該外側部品に取り付けられたキャップ部分を含むことができ、該キャップ部品は外側部品から離れるように軸線方向に延び、
内側部品、外側部品及びキャップ部品の各々は磁束伝導材料からなり、そして、中間部品は非磁束伝導材料からなり、
作動室からリザーバに剪断流体を戻す戻り経路を少なくとも一部を提供するため、作動室から延びる戻りボアであって、該戻りボアは磁束インサートの開口を通過し、
スロット形状の出口が径方向にテーパ状にされ、
リザーバからの剪断流体の流出を許容するために、供給ボアがリザーバに位置付けられ、
入力部材の孔であって、孔及び供給ボアが共通の径方向位置に位置付けられ、粘性クラックの軸線に関して孔と供給ボアとの間の角度αが、ほぼ−60°≦α≦60°又は代替的に、ほぼ−30°≦α≦30°又は代替的に、ほぼ−15°≦α≦15°の範囲内にあり、
総数nの孔がロータに備えられ、粘性クラッチの軸線に関して孔と供給ボアとの間の角度αが±360°/(n・2)であり、
リザーバからの剪断流体の流出を許容するため、リザーバに供給ボアが位置付けられ、この場合、入力部材の孔と供給ボアとが一直線の視認関係で整合され、及び/又は
リザーバからの剪断流体の流出を許容するため、リザーバに供給ボアが位置付けられ、この場合、入力部材の孔と供給ボアとが互いに角度的にオフセットされて、供給ボアが孔から角度的に離間されている。
粘性クラッチは、入力部材と、該入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、入力部材と出力部材との間に規定された作動室と、作動室に剪断流体が導入されたとき、入力部材と出力部材との間を結合する粘性トルクを発生可能にすべく、供給された剪断流体を蓄えるリザーバと、作動室を通過する剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリと、弁アセンブリを選択的に作動させるべく励磁可能な電磁コイルと、電磁コイルと弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるために電磁コイルに隣接して(直接的に隣接する必要はないが)位置付けられた磁束インサートとを備え、磁束インサートは開口を有し、作動室からリザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供するために作動室からリザーバに戻りボアが延び、
該戻りボアは磁束インサートの開口を通過する。
前段落の粘性クラッチは付加的及び/又は代替的に、以下の特徴、構成及び/又は付加的な構成部品の1つ以上を随意的に含むことができ、
戻りボアはスロット形状の出口を有することができ、
スロット形状の出口はテーパ状をなすことができ、
スロット形状の出口は径方向にテーパ形状をなすことができ、
出力部材はハウジングを含むことができ、戻りボアはハウジングを貫通して延びることができ、
リザーバからの剪断流体の流出を許容するために供給ボアがリザーバを貫通し、
入力部材の孔であって、該孔及び供給ボアは共通の径方向位置に位置付けられ、粘性クラッチの軸線に関して孔と供給ボアとの間の角度αは、ほぼ−60°≦α≦60°又は代替的に、ほぼ−30°≦α≦30°又は代替的に、ほぼ−15°≦α≦15°の範囲内にあり、
総数nの孔がロータに備えられ、粘性クラッチの軸線に関して孔と供給ボアとの間の角度αは±360°/(n・2)であり、
リザーバからの剪断流体の流出を許容するため、供給ボアがリザーバを貫通し、この場合、孔及び供給ボアは一直線の視認関係で整合され、
リザーバからの剪断流体の流出を許容するため、供給ボアがリザーバを貫通し、この場合、孔及び供給ボアは互いに角度的にオフセットされ、供給ボアは孔から角度的に離間されている。
要約
ここで使用された「実質的」、「本質的」、「一般的」、「ほぼ」等の相対的な語句又は程度の語句は、ここで明確に述べられた適用可能な定義又は制限に応じ且つこれらを条件として解釈されるべきである。全て場合において、ここでの如何なる相対的な語句又は程度の語句は当業者に理解されているように、通常の製造公差の変動、偶然なアライメント変動、熱的、回転的又は振動的な作動条件等を要因としたアライメント又は形状の変動を含め、本開示の全体を考慮したうえで、関連した実施形態の開示、範囲又は変形を広く包含すべく解釈されるべきである。
本発明は好適な実施形態を参照して記述されているが、当業者は発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細の変更が可能であることを認識している。例えば、開示された実施形態のクラッチはトルク入力及び出力が逆でも作動可能である。更に、実施形態のクラッチで使用されたスペーサは特定の適用にとって望まれるなら、磁束伝導又は非磁束伝導であってもよい。付け加えて、1つの実施形態に関して記述又は示された特徴は望まれるなら、他の如何なる実施形態にも殆ど組み込み可能である。

Claims (56)

  1. 軸と、
    前記軸に取り付けられたロータと、
    前記軸に隣接して位置付けられたハウジングと、
    前記ロータと前記ハウジングとの間に規定された作動室と、
    剪断流体を蓄えるのに使用されるリザーバであって、前記作動室への剪断流体の選択的な導入が前記ロータと前記ハウジングとの間の選択的なトルク伝達を容易にし、前記リザーバが前記ロータから離れて前記軸に取り付けられている、リザーバと、
    を具備する粘性クラッチ。
  2. 前記リザーバは、前記ロータが前記軸に取り付けられた位置から軸線方向に離れた位置にて前記軸に取り付けられている請求項1に記載の粘性クラッチ。
  3. 前記軸上にて前記リザーバと前記リザーバとの間に位置付けられたスペーサを更に具備する請求項2に記載の粘性クラッチ。
  4. 前記作動室への剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリであって、前記リザーバと前記ロータとの間に位置付けられた弁アセンブリと、
    電磁コイルと
    を更に具備し、
    前記電磁コイルへの選択適な励磁が前記弁アセンブリの作動を管理する請求項1に記載の粘性クラッチ。
  5. 前記弁アセンブリの少なくとも一部を収容するスペースを作るべく構成され前記ロータのノッチを更に具備した請求項4に記載の粘性クラッチ。
  6. 前記電磁コイルと前記弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるべく前記電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートであって、開口を有する磁束インサートと、
    前記作動室から前記リザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供すべく前記作動室から前記リザーバに延びる戻りボアであって、前記磁束インサートの前記開口を通過する戻りボアと
    を更に具備する請求項4に記載の粘性クラッチ。
  7. 前記リザーバにおけるリザーバ壁の隆起部分と、
    前記電磁コイルと前記弁アセンブリとのを接続する磁束回路に沿って磁束を通過させるべく前記電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートと
    を更に具備し、
    前記リザーバ壁の前記隆起部分は前記磁束インサートの端部の回りを少なくとも部分的に囲む、請求項4に記載の粘性クラッチ。
  8. 前記磁束インサートに隣接して前記ハウジングに形成されたた溝を更に具備し、
    前記リザーバ壁の前記隆起部分は前記溝内に部分的に延びている、請求項7に記載の粘性クラッチ。
  9. 前記リザーバ壁の前記隆起部分は、第1部位と、該第1部位に接続された第2部位と、前記第1部位から離れて前記第2部位に接続された第3部位とを含み、該第3部位は実質的に円錐台形状をなしている、請求項7に記載の粘性クラッチ。
  10. 前記第3部位は、前記リザーバ壁における前記隆起部分の径方向内縁に位置付けられている、請求項9に記載の粘性クラッチ。
  11. 前記リザーバは多重の部品構造を有していて、前記リザーバの少なくとも2つの部品は磁束伝導材料からなり、前記リザーバの少なくとも1つの部品は非磁束伝導材料からなり、非磁束伝導材料からなる前記少なくとも1つの部品は前記リザーバの異なる磁束伝導部分を隔離する、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  12. 前記リザーバは、前記軸の径方向外側に位置付けられた第1磁束伝導部分と、前記軸の径方向外側に位置付けられた第2磁束伝導部分とを含み、前記第1及び第2軸側伝導部分は互いに磁気的に分離されている、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  13. 前記リザーバは、
    実質的にディスク形状の内側部品と、
    前記内側部分に取り付けられた実質的にディスク形状の中間部品と、
    前記中間部品に取り付けられた実質的にディスク形状の外側部品と、
    前記外側部品に取り付けられたキャップ部品と
    を更に含み、
    前記キャップ部品は前記外側部品から離れるように軸線方向に延びている、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  14. 前記内側部品、前記外側部品及び前記キャップ部品の各々は磁束伝導材料からなり、前記中間部品は非磁束伝導材料からなる、請求項13に記載の粘性クラッチ。
  15. 前記リザーバから剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、前記ロータの孔とを更に具備していて、前記孔及び前記供給ボアが共通の径方向位置に位置付けられ、前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αがほぼ−60°≦α≦60°の範囲にある、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  16. 前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αは、ほぼ−30°≦α≦30°の範囲にある、請求項15に記載の粘性クラッチ。
  17. 前記ロータに総数nの孔が備えられ、前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αは±360°/(n・2)である、請求項15に記載の粘性クラッチ。
  18. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、
    前記ロータの孔と
    を更に具備し、
    前記孔及び前記供給ボアが一直線の視認関係で整合されている、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  19. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、
    前記ロータの孔と
    を更に具備し、
    前記孔及び前記供給ボアは互いに角度的にオフセットし、前記供給ボアが前記孔から角度適に離間されている、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  20. 前記作動室から前記リザーバへの剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供すべく、前記作動室から前記リザーバに延びる戻りボアを更に具備し、
    前記戻りボアはスロット形状の出口を有する、請求項1に記載の粘性クラッチ。
  21. 前記スロット形状の出口はテーパ状をなしている、請求項20に記載の粘性クラッチ。
  22. 粘性クラッチを用いて使用する方法であって、
    ロータディスクを回転させ、
    前記ロータディスクとともにリザーバを回転させ、
    第1位置と第2位置との間にて弁アセンブリを旋回させ、
    前記弁アセンブリは、前記第1及び第2位置の両方にて前記ロータディスクと前記リザーバとの中間に位置付けられている、方法。
  23. 磁束を発生させるべき電磁コイルを励磁させ、前記弁アセンブリを作動させるために磁束回路に沿って前記電磁コイルからの磁束を伝導させ、
    前記磁束の伝導工程は、
    前記磁束回路に沿って前記電磁コイルから前記弁アセンブリに向け、前記リザーバの第1部分を通過して磁束を伝導させ、
    前記磁束回路に沿って前記弁アセンブリから前記電磁コイルに向け、前記リザーバの第2部分を通過して磁束を伝導させる、請求項22に記載の方法。
  24. 粘性クラッチを用いて使用する方法であって、
    磁束を発生させるべく電磁コイルを励磁させ、
    弁アセンブリを作動させるために磁束回路に沿って前記電磁コイルから磁束を伝導させ、
    前記磁束の伝導工程は、
    前記磁束回路に沿って前記電磁コイルから前記弁アセンブリに向け、リザーバの第1部分を通過して磁束を伝導させ、
    前記磁束回路に沿って前記弁アセンブリから前記電磁コイルに向け、前記リザーバの第2部分を通過し磁束を伝導させる、方法。
  25. 第1位置と第2位置との間で弁アセンブリを更に旋回させ、
    前記弁アセンブリが前記第1及び第2位置の両方にて、ロータディスクと前記リザーバの中間に位置付けられている、請求項24に記載の方法。
  26. トルク入力で回転可能な軸と、
    前記軸に固定して取り付けられ、前記軸と一緒に回転する入力部材と、
    前記入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に規定された作動室であって、前記作動室への剪断流体の選択的な導入が前記入力部材と前記出力部材との間の選択的なトルク伝達を容易にする、作動室と、
    前記入力部材から軸線方向に離れた位置にて前記軸に固定して取り付けられたリザーバであって、前記軸と一緒に回転すべく構成され、供給された剪断流体を蓄え可能である、リザーバと
    を具備した粘性クラッチ。
  27. 回転可能な入力部材と、
    前記入力部材に隣接して位置付けられた回転可能な出力部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に規定された作動室であって、前記作動室への剪断流体の選択的な導入が前記入力部材と前記出力部材との間の選択的なトルク伝達を容易にする、作動室と、
    前記入力部材に対面し且つ前記入力部材から軸線方向に離れた壁を有する回転可能なリザーバであって、前記入力部材と一緒に回転可能且つ供給された剪断流体を蓄えるべく構成されている、リザーバと、
    前記リザーバからの剪断流体の流出を許容する前記リザーバの供給ボアと、
    前記入力ボアの孔であって、前記孔と前記供給ボアとが共通の径方向位置に位置付けられていて、前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αがほぼ−60°≦α≦60°の範囲にある、孔と
    を具備した粘性クラッチ。
  28. 前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αはほぼ−30°≦α≦30°の範囲にある、請求項27に記載の粘性クラッチ。
  29. 前記ロータに総数nの孔が備えられ、前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αは±360°/(n・2)である、請求項28に記載の粘性クラッチ。
  30. 前記孔と前記供給ボアは一直線の視認関係で整合されている、請求項27に記載の粘性クラッチ。
  31. 前記孔と前記供給ボアとは互いに角度的にオフセットされ、前記供給ボアは前記孔から角度的に離間されている、請求項27に記載の粘性クラッチ。
  32. 入力部材と、
    前記入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に規定された作動室と、
    前記作動室に剪断流体が導入されたとき、前記入力部材と前記出力部材との間に粘性トルク結合を発生すべく、供給された剪断流体を蓄えるリザーバであって、隆起部分を有したリザーバ壁を含む、リザーバと、
    前記作動室への剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリと、
    前記弁アセンブリを選択的に作動させるべく励磁可能な電磁コイルと、
    前記電磁コイルと前記弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるため、前記電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートであって、前記リザーバ壁の前記隆起部分が前記磁束インサートの端部の回りを少なくとも部分的に囲んでいる、磁束インサートと
    を具備した粘性クラッチ。
  33. 前記磁束インサートは前記出力部材を貫通して延び、前記出口部材から突出している、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  34. 前記磁束インサートに隣接して前記出力部材に規定された溝を更に具備し、
    前記リザーバ壁の隆起部分は前記溝内に少なくとも部分的に延びている、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  35. 前記リザーバ壁の前記隆起部分は、第1部位と、該第1部位に接続された第2部位と、前記第1部位から離れて前記第2部位に接続された第3部位とを含み、該第3部位は実質的に円錐台形状をなしている、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  36. 前記第3部位は、前記リザーバ壁における前記隆起部分の径方向内縁に位置付けられている、請求項35に記載の粘性クラッチ。
  37. 前記磁束インサートに隣接して前記出力部材に規定された溝を更に具備し、
    前記リザーバ壁における前記隆起部分の前記第3部位は前記溝内に少なくとも部分的に延びている、請求項35に記載の粘性クラッチ。
  38. 軸を更に具備し、
    前記入力部材は前記軸に取り付けられたロータディスクであり、
    前記出力部材は、前記軸上に回転自在に支持されたハウジングである、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  39. 前記リザーバは、前記軸の径方向外側に位置付けられた第1磁束伝導部分と、前記軸の径方向外側に位置付けられた第2磁束伝導部分とを含み、
    前記第1及び第2磁束伝導部分は互いに磁気的に分離されている、請求項38に記載の粘性クラッチ。
  40. 前記リザーバは多重部品構造を有していて、
    前記リザーバの少なくとも2つの部品は磁束伝導材料からなり、前記リザーバの少なくとも1つの部品は非磁束伝導材料からなり、非磁束伝導材料からなる前記少なくとも1つの部品は前記リザーバの異なる前記磁束伝導部分を隔離する、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  41. 前記リザーバは、
    実質的にディスク形状の内側部分と、
    前記内側部分に取り付けられた実質的にディスク形状の中間部分と、
    前記中間部分に取り付けられた実質的にディスク形状の外側部分と、
    前記外側部分に取り付けられたキャップ部分と
    を更に含み、
    前記キャップ部分は前記外側部分から離れるように前記軸線方向に延びている、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  42. 前記内側部分、前記外側部分及び前記キャップ部分の各々は磁束伝導材料からなり、前記中間部品は非磁束伝導材料からなる、請求項41に記載の粘性クラッチ。
  43. 前記作動室から前記リザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供すべく、前記作動室から前記リザーバに延びる戻りボアを更に具備し、
    前記磁束インサートは開口を有し、
    前記戻りボアは、前記磁束インサートの前記開口を通過している、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  44. 前記作動室から前記リザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供すべく、前記作動室から前記リザーバに延びる戻りボアを更に具備し、
    前記戻りボアはスロット形状の出口を有する、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  45. 前記スロット形状の出口は径方向にテーパ状をなしている、請求項44に記載の粘性クラッチ。
  46. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアは共通の径方向位置に位置付けられ、
    前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αは、ほぼ−60°≦α≦60°の範囲にある、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  47. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアとは一直線の視認関係で整合されている、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  48. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに位置付けられた供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアとは互いに角度的にオフセットされ、前記供給ボアは前記孔から角度的に離間されている、請求項32に記載の粘性クラッチ。
  49. 入力部材と、
    前記入力部材に隣接して位置付けられた出力部材と、
    前記入力部材と前記出力部材との間に規定された作動室と、
    前記作動室に剪断流体が導入されたとき、前記入力部材と前記出力部材との間に粘性トルク結合を発生可能にして、供給された剪断流体を蓄えるリザーバと、
    前記作動室を通じて剪断流体の流れを制御すべく構成された弁アセンブリと、
    前記弁アセンブリを選択的に作動させるべく励磁可能な電磁コイルと、
    前記電磁コイルと前記弁アセンブリとを接続する磁束回路の一部に沿って磁束を通過させるべく前記電磁コイルに隣接して位置付けられた磁束インサートと、
    前記作動室から前記リザーバに剪断流体を戻す戻り経路の少なくとも一部を提供すべく前記作動室から前記リザーバに延びる戻りボアであって、該戻りボアが前記磁束インサートの前記開口を通過している、戻りボアと
    を具備した粘性クラッチ。
  50. 前記戻りボアはスロット形状の出口を有する、請求項49に記載の粘性クラッチ。
  51. 前記スロット形状の出口はテーパ状をなしている、請求項50に記載の粘性クラッチ。
  52. 前記スロット形状の出口は径方向にテーパ状をなしている、請求項50に記載の粘性クラッチ。
  53. 前記出力部材はハウジングを含み、前記戻りボアは前記ハウジングを通じて延びている、請求項49に記載の粘性クラッチ。
  54. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバに貫通する供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアは共通の径方向位置に位置付けられ、
    前記粘性クラッチの軸線に関して前記孔と前記供給ボアとの間の角度αは、ほぼ−60°≦α≦60°の範囲にある、請求項49に記載の粘性クラッチ。
  55. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバを貫通する供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアとは一直線の視認関係で整合されている、請求項49に記載の粘性クラッチ。
  56. 前記リザーバからの剪断流体の流出を許容すべく前記リザーバを貫通した供給ボアと、
    前記入口部材の孔と
    を更に具備し、
    前記孔と前記供給ボアとは互いに角度的にオフセットされ、前記供給ボアは前記孔から角度的に離間されている、請求項49に記載の粘性クラッチ。
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