JP2004286048A - 流体継手装置 - Google Patents
流体継手装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004286048A JP2004286048A JP2003075492A JP2003075492A JP2004286048A JP 2004286048 A JP2004286048 A JP 2004286048A JP 2003075492 A JP2003075492 A JP 2003075492A JP 2003075492 A JP2003075492 A JP 2003075492A JP 2004286048 A JP2004286048 A JP 2004286048A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- drive shaft
- slide valve
- rod
- magnetic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/80—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive in which a fluid is used
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D35/00—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion
- F16D35/02—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part
- F16D35/021—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part actuated by valves
- F16D35/024—Fluid clutches in which the clutching is predominantly obtained by fluid adhesion with rotary working chambers and rotary reservoirs, e.g. in one coupling part actuated by valves the valve being actuated electrically, e.g. by an electromagnet
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01P—COOLING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; COOLING OF INTERNAL-COMBUSTION ENGINES
- F01P7/00—Controlling of coolant flow
- F01P7/02—Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air
- F01P7/04—Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio
- F01P7/042—Controlling of coolant flow the coolant being cooling-air by varying pump speed, e.g. by changing pump-drive gear ratio using fluid couplings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
【課題】エンジンの回転トルクをファンの回転力に利用するための流体継手装置は、その内部の粘性流体の循環回路をオン・オフとさせるためのスライドバルブを有するが、このスライドバルブをバイメタルで作動させる。スライドバルブの開閉駆動は、外部から接触式の接続部を介してバイメタルへ電力供給され行われるため、接続部の摩耗、構造の複雑化、大型化を招いている。
【解決手段】駆動軸（２）の中央穴にロッド（１４）を挿入し、このロッド（１４）の先端に弾性体（２３）を介してスライドバルブ（１３）を取り付ける。ロッド（１４）に支持した磁性体（１６）がコイル（１９）を有する電気回路（２２）を閉とすることにより、起電力を作り、その回転方向とは逆方向の駆動力によってスライドバルブ（１３）を流体通孔（９）を開とする方向に回動させる。これにより流体が循環し、作動室（１０）を介して回転トルクをケース（４）に伝える。
【選択図】 図１
【解決手段】駆動軸（２）の中央穴にロッド（１４）を挿入し、このロッド（１４）の先端に弾性体（２３）を介してスライドバルブ（１３）を取り付ける。ロッド（１４）に支持した磁性体（１６）がコイル（１９）を有する電気回路（２２）を閉とすることにより、起電力を作り、その回転方向とは逆方向の駆動力によってスライドバルブ（１３）を流体通孔（９）を開とする方向に回動させる。これにより流体が循環し、作動室（１０）を介して回転トルクをケース（４）に伝える。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用流体継手装置、詳述すれば、エンジン冷却風量の調整に利用可能な流体継手装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エンジンの冷却水の温度が低い場合でも、エアコンコンデンサーの冷媒圧力が高い場合、車体の前端部、たとえば、ラジエータの前方に位置するエアコンコンデンサーに冷却風を送る必要がある。
このために、エンジンクーリングファンの回転を適宜制御し、ラジエータ及びエアコンコンデンサーに必要な冷却風を送るため、エンジンクーリングファンを流体継手装置と組み合わせている。
【０００３】
流体継手装置は、エンジンからの出力により回転する駆動軸と、ファン側に結合されるカバー内に配されかつ駆動軸により回転させられる被駆動体としてのロータと、ロータとケースとの間に設けたラビリンス部としての作動室と、粘性流体としてのシリコンオイルをその貯蔵室と作動室との間を循環させる流路と、流路の一部としてのロータに穿けたポートを開閉させるスライドバルブと、およびスライドバルブの開閉動作を行うバイメタルより構成される。
【０００４】
このような従来の流体継手装置の構成は、特開昭６２−１４７１２９号公報や特開２０００−１３０１６６号公報に開示される。
これら公報に開示されるバイメタルはケースの中央外側部に配され、スライドバルブからのシャフトにその一端を係合させ、バイメタルへの電力供給によるバイメタルの変形を利用してスライドバルブの開閉を行うものである。
【０００５】
【特許文献１】
特開昭６２−１４７１２９号公報
【特許文献２】
特開２０００−１３０１６６号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前述したスライドバルブの開閉駆動は、外部から接触式の接続部を介してバイメタルへ電力供給され、行われるため、接続部の摩耗、構造の複雑化、大型化を招く不具合を有する。
【０００７】
それ故に、本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解決するために、エンジンの回転トルクを受ける駆動軸に磁性体を配し、磁性体の動きに追従してスライドバルブを開又は閉位置をとるようにさせる技術手段を用いる。
この手段の採用は、接触式によるスライドバルブの開閉駆動を行わないので、ロッドおよびスライドバルブ駆動部の信頼性向上、構造の簡素化、小型化がはかれる。また、ケースの中央外側部を使用しないので、ケースの軸心方向の寸法を大とさせることはない。さらに、磁性体を駆動軸内に配し得るので、駆動軸を長くさせる必要はない。
【０００９】
本発明によれば、エンジンからの回転トルクを受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に支承されかつその内部に空間を有するケースと、ケースの内部空間に配されかつ駆動軸に固定されたロータと、ロータとケース内壁面との間に形成された作動室と、ロータ内の流体貯蔵室、ロータに穿けた流体通孔及び作動室に通じる流体通路と、流体貯蔵室内に配されかつ流体通孔を開閉するバルブと、駆動軸内に回転自在に配されかつバルブに固定されるロッドと、ロッドと一体的に回動する磁性体と、駆動軸の回転方向とは逆の方向に磁性体を回動させることでロッドを介してバルブ作動させかつ流体通孔を開とさせるコイル含む電気回路を備える流体継手装置が提供される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
流体継手装置１は、エンジン（図示なし）からの回転トルクを受けて回転する駆動軸２を有し、該駆動軸２に軸受３を介してケース４を支承する。ケース４は半体４ａ，４ｂからなり、一方の半体４ｂがカバーの役割をなし、両半体４ａ，４ｂ間には密封された空間５が画定され、該空間５内には、シリコンオイル等の粘性流体が封入される。半体４ａは、ボルト６を用いてファン（図示なし）を支持する。
【００１１】
駆動軸２の一端に固定されたロータ７を空間５内に配す。ロータ７は、ロータ本体７ａとカバー７ｂとからなる半体の組合せであり、ロータ本体７ａとカバー７ｂとの間には貯蔵室８が形成される。
貯蔵室８内の粘性流体は、ロータ本体７ａとカバー７ｂに穿けた流体通孔９，９、ラビリンス部即ち作動室１０，１０、通路１１を通る流体通路１２を循環可能となっている。
【００１２】
貯蔵室８内には、流体通孔９を常時は閉とするスライドバルブ１３が配される。スライドバルブ１３は図２に示すように正面視方形であり、図１から理解される如く、２枚の板の中央部を重ね合わせその両側部を離間させ、各流体通孔９と対接可能となっている。
【００１３】
駆動軸２の中央穴内にロッド１４が装着される。ロッド１４は、駆動軸２の半径方向に延在する孔１５内に配された方形の磁性体１６を支持する。磁性体１６はスプリング１８を介して駆動軸２に結合される。
図３に示すように、磁性体１６は、コイル１９、抵抗２０、スイッチ２１を有する電気回路２２と協働する。
【００１４】
ロッド１４の先端は、スライドバルブ１３を常時閉にする弾性体２３を介して、スライドバルブ１３を支持する。
エンジン（図示なし）停止時であってスイッチ２１のオフ時には、スライドバルブ１３が流体通孔９，９を閉じ、粘性流体の作動室１０，１０への流入はなく、ケース４の回転はない。
【００１５】
スイッチ２１のオフ状態の下でエンジンが回転すると、駆動軸２が図３の矢印Ａ方向へと回転する。駆動軸２の回転はロータ７を回転させるが、スライドバルブ１３が流体通孔９，９を閉じているので、作動室１０，１０の粘性流体は通路１１から貯蔵室８内に流れ、粘性流体の流体通路１２を介しての循環はない。かくしてケース４の回転はない。
この状態の下で、駆動軸２の回転はスプリング１８を介して磁性体１６に伝達され、磁性体１６は回転するが、スライドバルブ１３は閉位置を保つ。
【００１６】
エンジン回転中に、スイッチ２１をオンとすると、電気回路２２が閉回路となるが、磁性体１６が矢印Ａ方向に回転しているので、コイル１９に磁束が発生する。この磁束が閉の電気回路２２に起電力を作り、磁性体１６に矢印Ａ方向とは逆方向の力を作用させる。
磁性体１６への作用力がスプリング１８の付勢力を上回ると、磁性体１６が駆動軸２の回転方向とは逆方向に回動するが、この動きはロッド１４に伝達される。ロッド１４は弾性体２３を変形させて、スライドバルブ１３を開位置へと移動させる。
【００１７】
スライドバルブ１３が開位置をとると、ロータ７の回転は作動室１０、通路１１、貯蔵室８、流体通孔９を介しての粘性流体の循環を作り、作動室１０を介しての回転トルクのケース４への伝達を可能にする。かくして、ケース４に固定されたファン（図示なし）が回転することになる。
【００１８】
エンジン回転中にスイッチ２１をオフとすると、起電力が消失し、磁性体１６はスプリング１８により元の位置に戻り、さらに、弾性体２３によりスライドバルブ１３とロッド１４がスライドバルブの閉位置相当の元の位置に戻る。流体通孔９の閉により、作動室１０を介しての回転トルクの伝達は低下し、ファン（図示なし）の回転は停止する。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、接触式によるスライドバルブの開閉駆動を行わないので、ロッドおよびスライドバルブ駆動部の信頼性向上、構造の簡素化、小型化がはかれる。また、磁性体がロッドとともに駆動軸内に配されることから、これら部品を取り付けるためのスペースを外部に求める必要がなく流体継手装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一例の断面図である。
【図２】スライドバルブが流体通孔を閉としている正面図である。
【図３】磁性体と電気回路との関係を示す正面図である。
【符号の説明】
２ 駆動軸
４ ケース
５ 空間
７ ロータ
８ 貯蔵室
９ 流体通孔
１０ 作動室
１２ 流体通路
１３ スライドバルブ
１４ ロッド
１５ 孔
１６ 磁性体
１８ スプリング
１９ コイル
２１ スイッチ
２２ 電気回路
２３ 弾性体
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用流体継手装置、詳述すれば、エンジン冷却風量の調整に利用可能な流体継手装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エンジンの冷却水の温度が低い場合でも、エアコンコンデンサーの冷媒圧力が高い場合、車体の前端部、たとえば、ラジエータの前方に位置するエアコンコンデンサーに冷却風を送る必要がある。
このために、エンジンクーリングファンの回転を適宜制御し、ラジエータ及びエアコンコンデンサーに必要な冷却風を送るため、エンジンクーリングファンを流体継手装置と組み合わせている。
【０００３】
流体継手装置は、エンジンからの出力により回転する駆動軸と、ファン側に結合されるカバー内に配されかつ駆動軸により回転させられる被駆動体としてのロータと、ロータとケースとの間に設けたラビリンス部としての作動室と、粘性流体としてのシリコンオイルをその貯蔵室と作動室との間を循環させる流路と、流路の一部としてのロータに穿けたポートを開閉させるスライドバルブと、およびスライドバルブの開閉動作を行うバイメタルより構成される。
【０００４】
このような従来の流体継手装置の構成は、特開昭６２−１４７１２９号公報や特開２０００−１３０１６６号公報に開示される。
これら公報に開示されるバイメタルはケースの中央外側部に配され、スライドバルブからのシャフトにその一端を係合させ、バイメタルへの電力供給によるバイメタルの変形を利用してスライドバルブの開閉を行うものである。
【０００５】
【特許文献１】
特開昭６２−１４７１２９号公報
【特許文献２】
特開２０００−１３０１６６号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前述したスライドバルブの開閉駆動は、外部から接触式の接続部を介してバイメタルへ電力供給され、行われるため、接続部の摩耗、構造の複雑化、大型化を招く不具合を有する。
【０００７】
それ故に、本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述した課題を解決するために、エンジンの回転トルクを受ける駆動軸に磁性体を配し、磁性体の動きに追従してスライドバルブを開又は閉位置をとるようにさせる技術手段を用いる。
この手段の採用は、接触式によるスライドバルブの開閉駆動を行わないので、ロッドおよびスライドバルブ駆動部の信頼性向上、構造の簡素化、小型化がはかれる。また、ケースの中央外側部を使用しないので、ケースの軸心方向の寸法を大とさせることはない。さらに、磁性体を駆動軸内に配し得るので、駆動軸を長くさせる必要はない。
【０００９】
本発明によれば、エンジンからの回転トルクを受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に支承されかつその内部に空間を有するケースと、ケースの内部空間に配されかつ駆動軸に固定されたロータと、ロータとケース内壁面との間に形成された作動室と、ロータ内の流体貯蔵室、ロータに穿けた流体通孔及び作動室に通じる流体通路と、流体貯蔵室内に配されかつ流体通孔を開閉するバルブと、駆動軸内に回転自在に配されかつバルブに固定されるロッドと、ロッドと一体的に回動する磁性体と、駆動軸の回転方向とは逆の方向に磁性体を回動させることでロッドを介してバルブ作動させかつ流体通孔を開とさせるコイル含む電気回路を備える流体継手装置が提供される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
流体継手装置１は、エンジン（図示なし）からの回転トルクを受けて回転する駆動軸２を有し、該駆動軸２に軸受３を介してケース４を支承する。ケース４は半体４ａ，４ｂからなり、一方の半体４ｂがカバーの役割をなし、両半体４ａ，４ｂ間には密封された空間５が画定され、該空間５内には、シリコンオイル等の粘性流体が封入される。半体４ａは、ボルト６を用いてファン（図示なし）を支持する。
【００１１】
駆動軸２の一端に固定されたロータ７を空間５内に配す。ロータ７は、ロータ本体７ａとカバー７ｂとからなる半体の組合せであり、ロータ本体７ａとカバー７ｂとの間には貯蔵室８が形成される。
貯蔵室８内の粘性流体は、ロータ本体７ａとカバー７ｂに穿けた流体通孔９，９、ラビリンス部即ち作動室１０，１０、通路１１を通る流体通路１２を循環可能となっている。
【００１２】
貯蔵室８内には、流体通孔９を常時は閉とするスライドバルブ１３が配される。スライドバルブ１３は図２に示すように正面視方形であり、図１から理解される如く、２枚の板の中央部を重ね合わせその両側部を離間させ、各流体通孔９と対接可能となっている。
【００１３】
駆動軸２の中央穴内にロッド１４が装着される。ロッド１４は、駆動軸２の半径方向に延在する孔１５内に配された方形の磁性体１６を支持する。磁性体１６はスプリング１８を介して駆動軸２に結合される。
図３に示すように、磁性体１６は、コイル１９、抵抗２０、スイッチ２１を有する電気回路２２と協働する。
【００１４】
ロッド１４の先端は、スライドバルブ１３を常時閉にする弾性体２３を介して、スライドバルブ１３を支持する。
エンジン（図示なし）停止時であってスイッチ２１のオフ時には、スライドバルブ１３が流体通孔９，９を閉じ、粘性流体の作動室１０，１０への流入はなく、ケース４の回転はない。
【００１５】
スイッチ２１のオフ状態の下でエンジンが回転すると、駆動軸２が図３の矢印Ａ方向へと回転する。駆動軸２の回転はロータ７を回転させるが、スライドバルブ１３が流体通孔９，９を閉じているので、作動室１０，１０の粘性流体は通路１１から貯蔵室８内に流れ、粘性流体の流体通路１２を介しての循環はない。かくしてケース４の回転はない。
この状態の下で、駆動軸２の回転はスプリング１８を介して磁性体１６に伝達され、磁性体１６は回転するが、スライドバルブ１３は閉位置を保つ。
【００１６】
エンジン回転中に、スイッチ２１をオンとすると、電気回路２２が閉回路となるが、磁性体１６が矢印Ａ方向に回転しているので、コイル１９に磁束が発生する。この磁束が閉の電気回路２２に起電力を作り、磁性体１６に矢印Ａ方向とは逆方向の力を作用させる。
磁性体１６への作用力がスプリング１８の付勢力を上回ると、磁性体１６が駆動軸２の回転方向とは逆方向に回動するが、この動きはロッド１４に伝達される。ロッド１４は弾性体２３を変形させて、スライドバルブ１３を開位置へと移動させる。
【００１７】
スライドバルブ１３が開位置をとると、ロータ７の回転は作動室１０、通路１１、貯蔵室８、流体通孔９を介しての粘性流体の循環を作り、作動室１０を介しての回転トルクのケース４への伝達を可能にする。かくして、ケース４に固定されたファン（図示なし）が回転することになる。
【００１８】
エンジン回転中にスイッチ２１をオフとすると、起電力が消失し、磁性体１６はスプリング１８により元の位置に戻り、さらに、弾性体２３によりスライドバルブ１３とロッド１４がスライドバルブの閉位置相当の元の位置に戻る。流体通孔９の閉により、作動室１０を介しての回転トルクの伝達は低下し、ファン（図示なし）の回転は停止する。
【００１９】
【発明の効果】
本発明によれば、接触式によるスライドバルブの開閉駆動を行わないので、ロッドおよびスライドバルブ駆動部の信頼性向上、構造の簡素化、小型化がはかれる。また、磁性体がロッドとともに駆動軸内に配されることから、これら部品を取り付けるためのスペースを外部に求める必要がなく流体継手装置の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一例の断面図である。
【図２】スライドバルブが流体通孔を閉としている正面図である。
【図３】磁性体と電気回路との関係を示す正面図である。
【符号の説明】
２ 駆動軸
４ ケース
５ 空間
７ ロータ
８ 貯蔵室
９ 流体通孔
１０ 作動室
１２ 流体通路
１３ スライドバルブ
１４ ロッド
１５ 孔
１６ 磁性体
１８ スプリング
１９ コイル
２１ スイッチ
２２ 電気回路
２３ 弾性体
Claims (3)
- エンジンからの回転トルクを受けて回転する駆動軸と、該駆動軸に支承されかつその内部に空間を有するケースと、ケースの内部空間に配されかつ駆動軸に固定されたロータと、ロータとケース内壁面との間に形成された作動室と、ロータ内の流体貯蔵室、ロータに穿けた流体通孔及び作動室に通じる流体通路と、流体貯蔵室内に配されかつ流体通孔を開閉するバルブと、駆動軸内に回転自在に配されかつバルブに固定されるロッドと、ロッドと一体的に回動する磁性体と、駆動軸の回転方向とは逆の方向に磁性体を回動させることでロッドを介してバルブ作動させかつ流体通孔を開とさせるコイル含む電気回路を備える流体継手装置。
- 磁性体と駆動軸との間に配され、磁性体を一方向に付勢する弾性体を有する請求項１記載の流体継手装置。
- コイルへの通電を停止したとき、バルブが流体通孔を閉とさせる装置を有する請求項１記載の流体継手装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003075492A JP2004286048A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 流体継手装置 |
| US10/804,166 US20040242335A1 (en) | 2003-03-19 | 2004-03-19 | Fluid coupling device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003075492A JP2004286048A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 流体継手装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004286048A true JP2004286048A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33290793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003075492A Pending JP2004286048A (ja) | 2003-03-19 | 2003-03-19 | 流体継手装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20040242335A1 (ja) |
| JP (1) | JP2004286048A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009046034A2 (en) * | 2007-10-05 | 2009-04-09 | Borgwarner Inc. | Electronically controlled fluid coupling device with fluid scavenge control and check valve |
| CN104279047A (zh) * | 2013-07-11 | 2015-01-14 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的风扇离合器 |
| JP2015529317A (ja) * | 2012-09-22 | 2015-10-05 | ホートン， インコーポレイテッド | 調節可能ポンプ機構および／またはロータを通る戻し孔を備える粘性クラッチ |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009140073A2 (en) * | 2008-05-13 | 2009-11-19 | Borgwarner Inc. | Electronically controlled viscous fan drive with bushing |
| CN101907138B (zh) * | 2010-07-21 | 2012-06-27 | 河海大学 | 一种永磁激励式磁流变离合器 |
| WO2014159374A1 (en) | 2013-03-14 | 2014-10-02 | Horton, Inc. | Viscous clutch and associated reservoir configuration |
| CN103437878B (zh) * | 2013-09-05 | 2016-01-20 | 浙江耐士伦机械有限公司 | 重卡扭转减震电磁离合器总成 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5152383A (en) * | 1992-02-28 | 1992-10-06 | Eaton Corporation | Viscous fluid coupling and external actuator assembly therefor |
| US6026943A (en) * | 1999-04-16 | 2000-02-22 | Eaton Corporation | Segmented reservoir for viscous clutches |
-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003075492A patent/JP2004286048A/ja active Pending
-
2004
- 2004-03-19 US US10/804,166 patent/US20040242335A1/en not_active Abandoned
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009046034A2 (en) * | 2007-10-05 | 2009-04-09 | Borgwarner Inc. | Electronically controlled fluid coupling device with fluid scavenge control and check valve |
| WO2009046034A3 (en) * | 2007-10-05 | 2009-10-15 | Borgwarner Inc. | Electronically controlled fluid coupling device with fluid scavenge control and check valve |
| JP2015529317A (ja) * | 2012-09-22 | 2015-10-05 | ホートン， インコーポレイテッド | 調節可能ポンプ機構および／またはロータを通る戻し孔を備える粘性クラッチ |
| US9618059B2 (en) | 2012-09-22 | 2017-04-11 | Horton, Inc. | Viscous clutch with adjustable pump mechanism |
| US9624988B2 (en) | 2012-09-22 | 2017-04-18 | Horton, Inc. | Viscous clutch with return bore through rotor |
| USRE48623E1 (en) | 2012-09-22 | 2021-07-06 | Horton, Inc. | Viscous clutch with return bore through rotor |
| CN104279047A (zh) * | 2013-07-11 | 2015-01-14 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的风扇离合器 |
| CN104279047B (zh) * | 2013-07-11 | 2017-11-24 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的风扇离合器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20040242335A1 (en) | 2004-12-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4614848B2 (ja) | 電子制御式流体継手装置 | |
| JP2006046658A (ja) | 密封部材を支持する本体及びカバーとして機能する入力部材を備えるクラッチ無し粘性式ファン駆動装置 | |
| KR100675588B1 (ko) | 외부 제어식 팬-커플링 장치 | |
| KR100675589B1 (ko) | 외부 제어식 팬-커플링 장치 | |
| JP6358643B2 (ja) | 外部制御式ファン・クラッチ装置 | |
| JP2010031968A (ja) | 流体継手装置 | |
| JPH0366536B2 (ja) | ||
| US11496036B2 (en) | Valve device | |
| JP2007138717A (ja) | ウォータポンプ | |
| US20070095627A1 (en) | Externally-controlled fluid coupling | |
| US7922464B2 (en) | Magnetic drive pump | |
| JP2004286048A (ja) | 流体継手装置 | |
| JP2001123855A (ja) | スロットルバルブ装置 | |
| JP2007181350A (ja) | ラジコン用サーボユニットのモータ構造 | |
| US20080217132A1 (en) | Viscous Fluid Coupling Device | |
| JP2000130165A (ja) | ファンカップリング装置 | |
| JP7073926B2 (ja) | 弁装置 | |
| JP2007187019A (ja) | 電動圧縮機 | |
| JP3635869B2 (ja) | 逆流防止弁 | |
| JP2002013556A (ja) | 外部制御式ファン・カップリング装置 | |
| JP2009103000A (ja) | ウォータポンプの駆動装置 | |
| KR200264666Y1 (ko) | 전기장치를이용한쿨링팬구동용클러치의구조 | |
| JP2022190199A (ja) | 逆止弁および複合弁 | |
| JP2008249137A (ja) | 粘性流体継手装置 | |
| JP2008185003A (ja) | 動力伝達機構及びこれを具備するウォータポンプ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050920 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050926 |
|
| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050926 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051019 |